JP2013122352A - 膨張弁 - Google Patents

膨張弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2013122352A
JP2013122352A JP2011271420A JP2011271420A JP2013122352A JP 2013122352 A JP2013122352 A JP 2013122352A JP 2011271420 A JP2011271420 A JP 2011271420A JP 2011271420 A JP2011271420 A JP 2011271420A JP 2013122352 A JP2013122352 A JP 2013122352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
plunger
valve
valve body
inlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011271420A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Onishi
祐輔 大西
Kentetsu Yasujima
賢哲 安嶋
Yukihiro Takano
幸裕 高野
Toshiaki Tsuchiya
敏章 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2011271420A priority Critical patent/JP2013122352A/ja
Publication of JP2013122352A publication Critical patent/JP2013122352A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

【課題】コストを増大させずに小径流路の流入口の開閉に要する力の低減化を図ることができる膨張弁を提供すること。
【解決手段】所定のデューティー比にて磁力を作用させることでプランジャ44を進退移動させることにより、小径流路421の流入口421aを弁体45により開閉して冷媒入口41aを通じて流入した冷媒を小径流路421で断熱膨張させて冷媒出口41bを通じて流出させる膨張弁40において、弁体45は、弾性部材により構成されており、かつ自身の一部のみがプランジャ44に固定されて成るものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、膨張弁に関し、より詳細には、自動販売機等の冷媒サイクルを構成する膨張弁に関するものである。
従来、冷媒サイクルを構成する膨張弁として、電磁弁を特定の時間周期で開閉させることにより冷媒を断熱膨張させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、この種の従来の膨張弁の構成を示す断面側面図である。この図6に示すように、膨張弁100は、図示せぬ圧縮機、凝縮器及び蒸発器とともに冷媒サイクルを構成する冷媒回路を形成するもので、弁本体110と、弁座120と、プランジャ130とを備えて構成されている。
弁本体110は、冷媒入口110aを構成し、かつ凝縮器から供給される高圧冷媒が通過する高圧流入管251に接続される入口ポート111と、冷媒出口110bを構成し、かつ蒸発器に向けて送出される低圧冷媒が通過する低圧流出管に接続される出口ポート112とを有している。
弁座120は、弁本体110の内部に設けられており、冷媒入口110aよりも小径であって冷媒出口110bに連通する小径流路121を有している。
プランジャ130は、弁本体110の内部において、弁座120に対して近接離反する態様で進退移動可能に設けられている。このプランジャ130は、一部が弁本体110に収納された状態で設けられたヨーク140の下端部に圧縮コイルバネ150を介して連結されており、常態においては、圧縮コイルバネ150に付勢されて弁座120に近接する態様で進出移動することで、自身の下端部が弁体として弁座120の小径流路121の流入口121aを閉成させるものである(図6中の二点鎖線参照)。一方、上記ヨーク140と、弁本体110の外部に設けられた電磁コイル160とによって形成される磁気回路により、自身に磁力が作用する場合には、プランジャ130は、圧縮コイルバネ150の付勢力に抗して弁座120から離隔する態様で退行移動することで上記小径流路121の流入口121aを開成させるものである。
このような図6に示す従来の膨張弁100においては、電磁コイル160への通電がオフとなる場合には、プランジャ130が圧縮コイルバネ150に付勢されて進出移動することで小径流路121の流入口121aを閉成させる一方、電磁コイル160への通電がオンとなる場合には、プランジャ130が圧縮コイルバネ150の付勢力に抗して退行移動することで小径流路121の流入口121aを開成させることになる。
そして、所定のデューティー比にて電磁コイル160の通電をオンオフさせてプランジャ130の進退移動により小径流路121の流入口121aを弁体で開閉させることで、冷媒入口110aを通じて流入した冷媒を小径流路121で断熱膨張させて冷媒出口110bを通じて流出させている。
特開昭53−1352号公報
ところで、上述したような従来の膨張弁100においては、プランジャ130の進退移動により小径流路121の流入口121aを弁体で開閉させているために、冷媒入口110aより流入する冷媒(高圧冷媒)と冷媒出口110bより流出する冷媒(低圧冷媒)との圧力差が大きい場合には、プランジャ130における弁体にかかる圧力差も大きくなり、小径流路121の流入口121aを開成させるためのプランジャ130の退行移動に要する力が過大なものとなってしまう。このようにプランジャ130の退行移動に要する力が過大なものとなると、アクチュエータである電磁コイル160の大型化を招来し、結果的にコストが増大してしまい好ましくない。また、プランジャ130の退行移動に要する力を低減させるためには、小径流路121を縮径させることが考えられるが、これでは冷媒とともに冷媒回路を循環する塵等が小径流路121で詰まる可能性があり、小径流路121の縮径化にも限界がある。
本発明は、上記実情に鑑みて、コストを増大させずに小径流路の流入口の開閉に要する力の低減化を図ることができる膨張弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る膨張弁は、冷媒入口と冷媒出口とが設けられた弁本体と、前記弁本体の内部に設けられ、かつ前記冷媒入口よりも小径であって前記冷媒出口に連通する小径流路を有する弁座と、前記弁本体の内部で前記弁座に対して近接離反する態様で進退移動可能に配設され、かつ常態においては付勢手段により付勢されて前記弁座に近接する態様で進出移動する一方、自身に磁力が作用する場合には前記付勢手段の付勢力に抗して前記弁座から離隔する態様で退行移動するプランジャと、前記プランジャが進出移動する場合に前記小径流路の流入口を閉成する一方、前記プランジャが退行移動する場合に前記小径流路の流入口を開成させる弁体とを備え、所定のデューティー比にて磁力を作用させることで前記プランジャを進退移動させることにより、前記小径流路の流入口を弁体により開閉して前記冷媒入口を通じて流入した冷媒を前記小径流路で断熱膨張させて前記冷媒出口を通じて流出させる膨張弁において、前記弁体は、弾性部材により構成されており、かつ自身の一部のみが前記プランジャに固定されて成ることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る膨張弁は、上述した請求項1において、前記弁体は、縦断面形状がコ字状を成しており、かつその一端部が前記プランジャに固定されて成ることを特徴とする。
本発明によれば、弁体は、弾性部材により構成されており、かつ自身の一部のみがプランジャに固定されて成るので、該弁体45をその一部がめくられるよう変形させることができる程度の力でプランジャを退行移動させればよく、冷媒入口より流入する高圧冷媒と冷媒出口より流出する低圧冷媒との圧力差が大きいことにより弁体前後における差圧が大きい場合でも、プランジャの退行移動に要する力を低減することができる。従って、プランジャに作用する磁力を大きくする必要がなく、プランジャの退行移動に要する力を低減させることができるので、コストを増大させずに小径流路の流入口の開閉に要する力の低減化を図ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である膨張弁を有する冷媒サイクル装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す説明図である。 図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫の断面側面図である。 図3は、図1及び図2に示した自動販売機に適用された冷媒サイクル装置を概念的に示す概念図である。 図4は、図2及び図3に示した膨張弁の構成を示すもので、通電がオフされた状態を示す断面側面図である。 図5は、図2及び図3に示した膨張弁の構成を示すもので、通電がオンされた状態を示す断面側面図である。 図6は、従来の膨張弁の構成を示す断面側面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る膨張弁の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である膨張弁を有する冷媒サイクル装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す説明図である。ここで例示する自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。
本体キャビネット1は、前面が開口した直方状の形態を成すものである。この本体キャビネット1には、その内部に例えば2つの断熱仕切板2によって仕切られた3つの独立した商品収容庫3が左右に並んだ態様で設けてある。この商品収容庫3は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を所望の温度に維持した状態で収容するためのもので、断熱構造を有している。
図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫3の断面側面図である。尚、ここでは右側の商品収容庫(以下、適宜右庫とも称する)3aの内部構造について示すが、中央の商品収容庫(以下、適宜中庫とも称する)3b及び左側の商品収容庫(以下、適宜左庫とも称する)3cの内部構造も右庫3aと略同じような構成である。尚、本明細書における右側とは、自動販売機を正面から見た場合の右方を示し、左側とは、自動販売機を正面から見た場合の左方を示す。
かかる図2に示すように、本体キャビネット1の前面には、外扉4及び内扉5が設けてある。外扉4は、本体キャビネット1の前面開口を開閉するためのものであり、内扉5は、商品収容庫3の前面を開閉するためのものである。この内扉5は、上下に分割してあり、上側の扉5aは商品を補充する際に開閉するものである。
上記商品収容庫3には、商品収納ラック6、払出機構7及び搬出シュータ8が設けてある。商品収納ラック6は、商品を上下方向に沿って並ぶ態様で収納するためのものである。払出機構7は、商品収納ラック6の下部に設けてあり、この商品収納ラック6に収納された商品群の最下位にある商品を1つずつ搬出するためのものである。搬出シュータ8は、払出機構7から払い出された商品を外扉4に設けられた商品取出口4aに導くためのものである。
図3は、図1及び図2に示した自動販売機に適用された冷媒サイクル装置を概念的に示す概念図である。この図3に示す冷媒サイクル装置は、内部に冷媒(例えば二酸化炭素等)を封入した冷媒回路10を有しており、この冷媒回路10は、主経路20、高圧冷媒導入配管30及び戻配管32を備えて構成してある。
主経路20は、圧縮機21、庫外熱交換器22、補助庫外熱交換器23及び庫内熱交換器24を冷媒配管25にて順次接続して構成してある。
圧縮機21は、図2にも示すように機械室9に配設してある。機械室9は、本体キャビネット1の内部であって商品収容庫3と区画され、かつ商品収容庫3の下方側の室である。この圧縮機21は、吸引口を通じて冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態(高圧冷媒)にして吐出口より吐出するものである。
本実施の形態である圧縮機21は、2回に分けて圧縮動作を行う二段式圧縮機21である。より詳細に説明すると、圧縮機21は、1回目の圧縮動作を行う第1圧縮要素211と、2回目の圧縮動作を行う第2圧縮要素212とを有し、これらの間に図示せぬ中間熱交換器が設けてある。中間熱交換器は、第1圧縮要素211による1回目の圧縮動作により圧縮された冷媒を放熱させて第2圧縮要素212に送出するものである。
庫外熱交換器22は、圧縮機21と同様に機械室9に配設してある。この庫外熱交換器22は、圧縮機21で圧縮された冷媒が自身の流路を通過する場合に、該冷媒を周囲空気と熱交換させて放熱させるものである。この庫外熱交換器22と圧縮機21とを接続する冷媒配管25には、三方弁26が設けてある。かかる三方弁26については後述する。
補助庫外熱交換器23は、自身の流路に熱的に接続されるフィン部材が庫外熱交換器22と共通化された状態で該庫外熱交換器22と一体的に構成されている。この補助庫外熱交換器23は、流路を通過する冷媒、すなわち庫外熱交換器22で放熱した冷媒を周囲空気と熱交換させて放熱させるものである。
庫内熱交換器24は、複数(図示の例では3つ)設けてあり、それぞれが各商品収容庫3の内部低域であって背面ダクトDの前方側に配設してある。これら庫内熱交換器24と補助庫外熱交換器23とを接続する冷媒配管25は、その途中に配設された分配器27により3つに分岐され、右庫3aに配設された庫内熱交換器(以下、右庫内熱交換器とも称する)24a、中庫3bに配設された庫内熱交換器(以下、中庫内熱交換器とも称する)24b、並びに左庫3cに配設された庫内熱交換器(以下、左庫内熱交換器とも称する)24cの入口側にそれぞれ接続してある。
また、この冷媒配管25においては、分配器27から各庫内熱交換器24に至る途中に膨張弁40a,40b,40c(以下、これらを総称して膨張弁40とも称する)が設けてある。膨張弁40は、図示せぬコントローラから与えられる指令に応じて開度を調整することができる流量可変のものであり、全閉状態となることも可能である。かかる膨張弁40は、通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるものであり、その構成については後述する。
上記庫内熱交換器24のそれぞれの出口側に接続された冷媒配管25は、途中の第1合流点P1で合流して圧縮機21の吸引口に連通する態様で該圧縮機21に接続してある。
尚、このような主経路20において、図3中の符号28及び符号29は、それぞれヒータ及び内部熱交換器である。ヒータ28は、中庫3bに配設してあり、駆動して通電状態となることにより中庫3bの内部空気を加熱する加熱手段である。内部熱交換器29は、補助庫外熱交換器23を通過した高圧冷媒と、庫内熱交換器24を通過した冷媒(低圧冷媒)とを熱交換させるものである。
高圧冷媒導入配管30は、一端が三方弁26に連結してあり、他端が左庫3cに配設された加熱用熱交換器31の入口側に接続してある。この高圧冷媒導入配管30は、圧縮機21で圧縮された高圧冷媒を加熱用熱交換器31に導入させるためのものである。
ここで三方弁26は、圧縮機21で圧縮された高圧冷媒を庫外熱交換器22へ送出する第1送出状態と、加熱用熱交換器31へ送出する第2送出状態との間で択一的に切り換え可能なバルブ手段である。かかる三方弁26の切換動作は、コントローラから与えられる指令に応じて行われる。
戻配管32は、一端が加熱用熱交換器31の出口側に接続してあり、他端が主経路20を構成する冷媒配管25、すなわち庫外熱交換器22と補助庫外熱交換器23との間の冷媒配管25の第2合流点P2に接続してある。この戻配管32は、加熱用熱交換器31を通過した冷媒を主経路20に戻すためのものである。
このような冷媒サイクル装置においては、圧縮機21の回転数や膨張弁40の開度、あるいは三方弁26の送出状態を、コントローラを通じて制御することで各商品収容庫3の内部温度を所望の温度状態に調整することができ、次のようにして商品収容庫3に収容された商品を冷却、あるいは加熱することができる。ここでは、CCC運転(すべての商品収容庫3の内部空気を冷却する運転)を行う場合とHCC運転(左庫3cの内部空気を加熱し、右庫3a及び中庫3bの内部空気を冷却する運転)を行う場合とを代表例として説明する。
まずCCC運転を行う場合について説明する。この場合、コントローラは、三方弁26を第1送出状態にさせるとともに、膨張弁40の開度を調整する。
これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、第1送出状態にある三方弁26を通過して庫外熱交換器22に至る。庫外熱交換器22に至った冷媒は、該庫外熱交換器22を通過中に、周囲空気(外気)と熱交換を行って放熱する。庫外熱交換器22で放熱した冷媒は、補助庫外熱交換器23に至り、かかる補助庫外熱交換器23を通過中に、周囲空気と熱交換してさらに放熱する。補助庫外熱交換器23で放熱した冷媒は、内部熱交換器29を通じて膨張弁40に至り、かかる膨張弁40で断熱膨張し、右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cに送出される。
各庫内熱交換器24に送出された冷媒(低圧冷媒)は、図示せぬ冷媒流路を通過して周囲空気(内部空気)と熱交換して該周囲空気を冷却する。冷却された空気は、各庫内熱交換器24に近接配置された庫内送風ファンF1の駆動により内部を循環し、これにより各商品収容庫3に収容された商品は、循環する空気により冷却される。各庫内熱交換器24を通過した冷媒は、第1合流点P1で合流した後に内部熱交換器29を通じて圧縮機21に吸引され、圧縮機21に圧縮されて上述した循環を繰り返す。
次に、HCC運転を行う場合について説明する。この場合、コントローラは、三方弁26を第2送出状態にさせ、膨張弁40cを全閉状態にさせるとともに膨張弁40a,40bの開度を調整する。
これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、第2送出状態である三方弁26を通過し、高圧冷媒導入配管30を通じて加熱用熱交換器31に送出される。
加熱用熱交換器31に送出された冷媒(高圧冷媒)は、図示せぬ冷媒流路を通過して周囲空気(内部空気)と熱交換して該周囲空気を加熱する。加熱された空気は、庫内送風ファンF1の駆動により内部を循環し、これにより各商品収容庫3に収容された商品は、循環する空気により加熱される。
加熱用熱交換器31を通過した冷媒は、戻配管32を通過した後に第2合流点P2に至り、かかる第2合流点P2で主経路20に進入する。主経路20に進入した冷媒は、補助庫外熱交換器23及び内部熱交換器29を通過した後に膨張弁40a,40bに至り、かかる膨張弁40a,40bで断熱膨張し、右庫内熱交換器24a及び中庫内熱交換器24bに送出される。
右庫内熱交換器24a及び中庫内熱交換器24bに送出された冷媒は、冷媒流路を通過して周囲空気(内部空気)と熱交換して該周囲空気を冷却する。冷却された空気は、庫内送風ファンF1の駆動により内部を循環し、これにより右庫3a及び中庫3bに収容された商品は、循環する空気により冷却される。右庫内熱交換器24a及び中庫内熱交換器24bを通過した冷媒は、第1合流点P1で合流した後に内部熱交換器29を通じて圧縮機21に吸引され、圧縮機21に圧縮されて上述した循環を繰り返す。
上記膨張弁40の構造について、図4及び図5を参照しながら説明する。図4及び図5は、それぞれ図2及び図3に示した膨張弁40の構成を示すものであり、図4は通電がオフされた状態を示す断面側面図であり、図5は通電がオンされた状態を示す断面側面図である。これら図4及び図5に示す膨張弁40は、ケース41と、弁座42と、ヨーク43と、プランジャ44と、弁体45とを備えて構成してある。
ケース41は、有底円筒状の形態を成しており、電磁コイル46が巻回されたボビン47の中空部471に上方部が進入し、かつ上方部の外面が中空部471の内面に接した状態で設けられた弁本体である。このケース41は、入口ポート411と出口ポート412とを有している。
入口ポート411は、ケース41の下方部の側部、すなわちボビン47の中空部471から下方に露出する部分の側部に設けてある。この入口ポート411は、分配器27に接続された冷媒配管25(以下、高圧冷媒配管25とも称する)と接続する部位であり、冷媒入口41aを構成している。
出口ポート412は、ケース41の底部に設けてある。この出口ポート412は、庫内熱交換器24の入口側に接続された冷媒配管25(以下、低圧冷媒配管25とも称する)と接続する部位であり、冷媒出口41bを構成している。
弁座42は、ケース41の内部において底部に載置された状態で設けられた円柱状部材であり、上下方向に沿って延在する小径流路421が形成してある。この小径流路421は、冷媒入口41a、より詳細には高圧冷媒配管25の内径よりも小径となる流路であり、弁座42の上面及び下面に開口を形成している。ここで弁座42の上面側の開口が冷媒の流入口421aであり、下面側の開口が冷媒の流出口421bとなる。このような小径流路421は、流出口421bを介して冷媒出口41bに連通している。
ヨーク43は、ボビン47の中空部471に進入するとともに、その下部がケース41の上方部に挿入した状態で、ハウジングを形成する外ヨーク48の上面に固定ネジNによって固定してある。
プランジャ44は、略円柱状の形態を成しており、ケース41の内部に設けてある。このプランジャ44は、外周面がケース41の内周面と摺接する態様で上下方向に沿って移動可能、すなわち下方側に位置する弁座42に近接離反する態様で進退移動可能に設けてある。
このプランジャ44の上端部は、付勢手段である圧縮コイルバネ49を介してヨーク43の下部に連結してあり、かかる圧縮コイルバネ49により弁座42に近接する態様で常時下方に向けて付勢されている。
弁体45は、弾性部材により構成されており、縦断面形状がコ字状を成している。この弁体45は、弁部451と、第1上延部452と、第2上延部453と、第1水平延在部454と、第2水平延在部455とを有している。
弁部451は、矩形状を成す平板状部位であり、小径流路421の流入口421aを閉成するのに十分な大きさを有している。第1上延部452は、弁部451の右端部、すなわち冷媒入口41aに最も近接する側端部から上方に向けて延在する部位である。第2上延部453は、弁部451の左端部、すなわち冷媒入口41aから最も離隔する側端部から上方に向けて延在する部位である。第1水平延在部454は、第1上延部452の延在端部、すなわち上端部から左方に向けて延在する部位である。第2水平延在部455は、第2上延部453の延在端部、すなわち上端部から右方に向けて延在する部位である。
このような構成を有する弁体45は、プランジャ44の下端部に設けられた支持片441に支持されている。支持片441は、プランジャ44の下端部より下方に向けて突出する基部4411と、この基部4411の下端部より右方に向けて突出する第1突部4412と、基部4411の下端部より左方に向けて突出する第2突部4413とを有している。第1突部4412は、弁部451、第1上延部452及び第1水平延在部454に接した状態でこれらと接着剤等を介して固定されている。第2突部4413は、その上下方向の厚みが第1突部4412の上下方向の厚みよりも小さいものであり、弁部451、第2上延部453及び第2水平延在部455により形成される空間に進入している。この第2突部4413と第2水平延在部455との間には、間隙Sが形成されている。つまり、弁体45は、その一端部である右端部がプランジャ44(支持片441)に固定されて成るものである。
以上のように構成された膨張弁40においては、図4に示すように、電磁コイル46への通電がオフされる場合には、プランジャ44が圧縮コイルバネ49に付勢されて弁座42に近接する態様で進出移動する結果、該プランジャ44の支持片441に一部が固定された弁体45は、弁部451が小径流路421の流入口421aを閉成させる。これにより、冷媒入口41aと冷媒出口41bとの連通状態が遮断され、膨張弁40は全閉状態となり、冷媒が通過することを規制する。
一方、図5に示すように、図示せぬ通電装置より電磁コイル46への通電がオンされる場合には、電磁コイル46、ヨーク43、外ヨーク48等により形成される磁気回路によりプランジャ44に磁力が作用し、これによりプランジャ44は、圧縮コイルバネ49の付勢力に抗して弁座42から離隔する態様で退行移動する。このときプランジャ44の支持片441により右端部が固定された弁体45は、左端部が弁座42の上面に接した状態で右端部がめくられるよう変形し、これにより小径流路421の流入口421aを開成させる。このようにして流入口421aが開成されると、弁体45前後の差圧が小さくなるとともに、流入口421aが開成されることで冷媒入口41aを通じて高圧冷媒配管25よりケース41の内部に流入した高圧冷媒は、小径流路421を通過することで減圧されて低圧冷媒となり、この小径流路421を通過後に冷媒出口41bから低圧冷媒配管25に流出される。
ところで、右端部がめくられるように変形した弁体45は、プランジャ44の退行移動により左端部が弁座42の上面から離れると、図には明示していないが、自身の復元力により元の形状に戻る。すなわち、弁部451、第2上延部453及び第2水平延在部455により形成される空間に第2突部4413が進入することになる。
このような膨張弁40では、所定の時間周期で通電装置より電磁コイル46への通電がオンオフされると、すなわち所定のデューティー比でプランジャ44に磁力を作用させると、プランジャ44が進退移動することで小径流路421の流入口421aが開閉され、自身を通過することで断熱膨張する冷媒の減圧量の調整を良好に行うことができるため、冷媒の蒸発温度を所定の温度に調整可能である。
以上説明したように本実施の形態である膨張弁40によれば、弁体45が弾性部材により構成されてその一端部(右端部)がプランジャ44に固定されているので、弁体45をその一端部がめくられるよう変形させることができる程度の力でプランジャ44を退行移動させればよく、冷媒入口41aより流入する高圧冷媒と冷媒出口41bより流出する低圧冷媒との圧力差が大きいことにより弁体45の前後における差圧が大きい場合でも、プランジャ44の退行移動に要する力を低減することができる。従って、電磁コイル46の大型化等を招来することなく、このようにプランジャ44の退行移動に要する力を低減させることができるので、コストを増大させずに小径流路421の流入口421aの開閉に要する力の低減化を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では弁体45は縦断面形状がコ字状を成すものであったが、本発明においては、弁体の形状は特に限定されるものではなく、その一部がプランジャに固定されるものであればよい。
以上のように、本発明に係る膨張弁は、自動販売機等の冷媒サイクル装置に有用である。
40 膨張弁
41 ケース
41a 冷媒入口
41b 冷媒出口
411 入口ポート
412 出口ポート
42 弁座
421 小径流路
421a 流入口
421b 流出口
43 ヨーク
44 プランジャ
441 支持片
4411 基部
4412 第1突部
4413 第2突部
45 弁体
451 弁部
452 第1上延部
453 第2上延部
454 第1水平延在部
455 第2水平延在部
46 電磁コイル
47 ボビン
471 中空部
48 外ヨーク
49 圧縮コイルバネ
N 固定ネジ
S 間隙

Claims (2)

  1. 冷媒入口と冷媒出口とが設けられた弁本体と、
    前記弁本体の内部に設けられ、かつ前記冷媒入口よりも小径であって前記冷媒出口に連通する小径流路を有する弁座と、
    前記弁本体の内部で前記弁座に対して近接離反する態様で進退移動可能に配設され、かつ常態においては付勢手段により付勢されて前記弁座に近接する態様で進出移動する一方、自身に磁力が作用する場合には前記付勢手段の付勢力に抗して前記弁座から離隔する態様で退行移動するプランジャと、
    前記プランジャが進出移動する場合に前記小径流路の流入口を閉成する一方、前記プランジャが退行移動する場合に前記小径流路の流入口を開成させる弁体と
    を備え、
    所定のデューティー比にて磁力を作用させることで前記プランジャを進退移動させることにより、前記小径流路の流入口を弁体により開閉して前記冷媒入口を通じて流入した冷媒を前記小径流路で断熱膨張させて前記冷媒出口を通じて流出させる膨張弁において、
    前記弁体は、弾性部材により構成されており、かつ自身の一部のみが前記プランジャに固定されて成ることを特徴とする膨張弁。
  2. 前記弁体は、縦断面形状がコ字状を成しており、かつその一端部が前記プランジャに固定されて成ることを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
JP2011271420A 2011-12-12 2011-12-12 膨張弁 Pending JP2013122352A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011271420A JP2013122352A (ja) 2011-12-12 2011-12-12 膨張弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011271420A JP2013122352A (ja) 2011-12-12 2011-12-12 膨張弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013122352A true JP2013122352A (ja) 2013-06-20

Family

ID=48774401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011271420A Pending JP2013122352A (ja) 2011-12-12 2011-12-12 膨張弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013122352A (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51117489U (ja) * 1975-03-19 1976-09-24
JPS56149172U (ja) * 1980-04-09 1981-11-09
JPH04282079A (ja) * 1991-03-07 1992-10-07 Mitsubishi Materials Corp 微小力によって作動する弁
JPH05256377A (ja) * 1992-01-21 1993-10-05 Danfoss As プランジャ・アーマチュア型電磁弁
JPH11125472A (ja) * 1997-10-21 1999-05-11 Denso Corp 冷凍サイクルの冷媒流量制御装置
JPH11193976A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Saginomiya Seisakusho Inc 差圧弁付き電磁弁
JPH11316068A (ja) * 1998-05-07 1999-11-16 Tgk Co Ltd 膨張弁
JP2001200949A (ja) * 2000-01-18 2001-07-27 Iem Industriell Entwicklung Medizintechnik & Vertriebs Gmbh ソレノイドバルブ
JP2005147315A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Saginomiya Seisakusho Inc 電磁比例弁

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51117489U (ja) * 1975-03-19 1976-09-24
JPS56149172U (ja) * 1980-04-09 1981-11-09
JPH04282079A (ja) * 1991-03-07 1992-10-07 Mitsubishi Materials Corp 微小力によって作動する弁
JPH05256377A (ja) * 1992-01-21 1993-10-05 Danfoss As プランジャ・アーマチュア型電磁弁
JPH11125472A (ja) * 1997-10-21 1999-05-11 Denso Corp 冷凍サイクルの冷媒流量制御装置
JPH11193976A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Saginomiya Seisakusho Inc 差圧弁付き電磁弁
JPH11316068A (ja) * 1998-05-07 1999-11-16 Tgk Co Ltd 膨張弁
JP2001200949A (ja) * 2000-01-18 2001-07-27 Iem Industriell Entwicklung Medizintechnik & Vertriebs Gmbh ソレノイドバルブ
JP2005147315A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Saginomiya Seisakusho Inc 電磁比例弁

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6390374B2 (ja) 冷媒回路装置
JP6069924B2 (ja) 膨張弁
JP6007760B2 (ja) 冷媒回路装置
JP2013145090A (ja) 膨張弁
JP2013122352A (ja) 膨張弁
JP2013122357A (ja) 膨張弁
JP5685994B2 (ja) 自動販売機
JP4935474B2 (ja) 自動販売機
JP2018080861A (ja) 冷媒回路装置
JP2013122353A (ja) 膨張弁
JP6592932B2 (ja) 冷媒回路装置
JP2013122356A (ja) 膨張弁
JP2012002427A (ja) 冷媒回路装置
JP2008275225A (ja) ヒートポンプユニットおよび自動販売機
JP5417961B2 (ja) 冷媒回路装置
JP2013185775A (ja) 分配器
JP6379624B2 (ja) 冷媒回路装置
JP5569634B2 (ja) 冷却加熱装置の運転方法
JP5910054B2 (ja) 膨張弁
JP4871070B2 (ja) 冷却加熱装置
JP2016186738A (ja) 自動販売機
JP5163393B2 (ja) 冷媒回路装置
JP6387672B2 (ja) 冷媒回路装置
JP2012251696A (ja) 熱交換器
JP2012007862A (ja) 冷媒回路装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150811

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160105