JP2013120769A - Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法およびeuvリソグラフィ用反射型マスクの製造方法 - Google Patents

Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法およびeuvリソグラフィ用反射型マスクの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013120769A
JP2013120769A JP2011266655A JP2011266655A JP2013120769A JP 2013120769 A JP2013120769 A JP 2013120769A JP 2011266655 A JP2011266655 A JP 2011266655A JP 2011266655 A JP2011266655 A JP 2011266655A JP 2013120769 A JP2013120769 A JP 2013120769A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
euvl
exp
glass substrate
reflective mask
pat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011266655A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5761000B2 (ja
Inventor
Yorisuke Ikuta
順亮 生田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2011266655A priority Critical patent/JP5761000B2/ja
Publication of JP2013120769A publication Critical patent/JP2013120769A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5761000B2 publication Critical patent/JP5761000B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】レジスト膜への電子線描画時と、EUVL実施時と、の温度差によるマスクパターンの位置変化を抑制できる、EUVL用反射型マスク、および、マスクブランクの製造方法の提供。
【解決手段】ガラス基板1の成膜面にEUV光線を反射する反射層2、および、EUV光線を吸収する吸収層3を少なくともこの順に形成されたEUVリソグラフィ(EUVL)用反射型マスクブランクの製造方法であって、前記ガラス基板として、下記式(1),(2)を満たすTiO2を含有するシリカガラス基板を選択するEUVL用反射型マスクブランクの製造方法。Texp−k1/(dα/dT)≦T0(1)(αpat×Tpat−αexp×Texp+k2)/(αpat−αexp)≦T0≦(αpat×Tpat−αexp×Texp−k2)/(αpat−αexp)(2)
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体製造等に使用されるEUV(Extreme Ultraviolet:極端紫外)リソグラフィ用反射型マスクブランク(以下、本明細書において、「EUVL用反射型マスクブランク」という。)の製造方法に関する。
また、本発明は、該EUVL用反射型マスクの製造に用いられるEUVリソグラフィ用反射型マスク(以下、本明細書において、「EUVL用反射型マスク」という。)の製造方法に関する。
なお、本発明でいうEUV光とは、軟X線領域または真空紫外域の波長帯の光を指し、具体的には波長が0.2〜100nm程度の光である。
従来から、光リソグラフィ技術においては、ウェハ上に微細な回路パターンを転写して集積回路を製造するための露光装置が広く利用されている。集積回路の高集積化および高機能化に伴い、集積回路の微細化が進み、露光装置には深い焦点深度で高解像度の回路パターンをウェハ面上に結像させることが求められ、露光光源の短波長化が進められている。露光光源は、従来のg線(波長436nm)、i線(波長365nm)やKrFエキシマレーザ(波長248nm)から進んでArFエキシマレーザ(波長193nm)が用いられ始めている。また、さらに回路パターンの線幅が70nm以下となる次世代の集積回路に対応するため、ArFエキシマレーザを用いた液浸露光技術や二重露光技術が有力視されているが、これも線幅が45nm世代までしかカバーできないと見られている。
このような流れにあって、露光光源としてEUV光(極端紫外光)のうち代表的には波長13nmの光を用いたリソグラフィ技術が、回路パターンの線幅が32nm以降の世代にわたって適用可能と見られ注目されている。EUVリソグラフィ(以下、本明細書では「EUVL」と略する)の像形成原理は、投影光学系を用いてマスクパターンを転写する点では、従来のフォトリソグラフィと同じである。しかし、EUV光のエネルギー領域では光を透過する材料がないために、屈折光学系は使用できず、光学系はすべて反射光学系となる。
反射光学系に用いられるEUVL用反射型マスクは、(1)基材、(2)基材上に形成された反射多層膜、(3)反射多層膜上に形成された吸収層、から基本的に構成される。反射多層膜としては、Mo層と、Si層と、を交互に積層させたMo/Si反射多層膜が検討され、吸収層には、膜材料として、TaやCrが検討されている。基材としては、EUV光線照射の下においても歪みが生じないよう線熱膨張係数(Coefficient of Thermal Expansion;CTE)の小さい材料が必要とされる。線熱膨張係数(CTE)の小さい材料としては、TiO2を含有するシリカガラス(以下、本明細書では、TiO2−SiO2ガラスと記す)が、石英ガラスよりも小さい線熱膨張係数を有する超低熱膨張材料として知られ、ガラス中のTiO2含有量などによって線熱膨張係数を制御できる。そのために、線熱膨張係数(CTE)が0に近いゼロ膨張ガラスが得られることから、EUVL光学部材の基材への使用が検討されている。
ArFエキシマレーザ光などの光リソグラフィの場合、マスクの温度変化による寸法変化を防ぐ目的から、18〜25℃の室温付近の所定の温度を中心値として、その中心値からの変動やマスク内の温度分布が±0.2〜±0.1℃以下になるように、厳密に温度制御が行われているのが一般的である。光リソグラフィの場合、そのマスクは透過型であるので、マスク基板の透過率は90%以上と高く、光リソグラフィの実施時、すなわち、ArFエキシマレーザなどの露光光がマスクに照射された場合でも、マスクの温度は上昇することなく前記温度に制御可能である。このため、光リソグラフィ用透過型マスクの基材は、線熱膨張係数が約500ppb/℃と比較的大きい石英ガラスが通常用いられている。
しかしながら、EUVL実施時には、高エネルギーのEUV光線がEUVL用反射型マスクに照射されることにより、該EUVL用反射型マスクの温度が上昇する。
現状のEUVL用反射型マスクでは、EUV光線を照射した際の光線反射率(EUV光線反射率)は高々67%であり、残りのEUV光線はEUVL用反射型マスクに吸収され、その一部は熱エネルギーとなり、EUVL用反射型マスクの温度を上昇させる。
EUVL実施時において、EUVL用反射型マスクに温度変化や温度分布が生じると、該EUVL用反射型マスクが伸縮し、露光パターンに歪みが生じるおそれがある。
このような問題を解決するため、特許文献1では、チタニアおよびシリカを含有する低膨張性ガラス基板であって、使用温度において、1ppb/℃/℃未満の平均熱膨張率勾配を有する熱膨張特性を備える低膨張性ガラス基板のEUVLマスクへの使用、が提案されている。
特表2011−505318号公報
特許文献1に記載の低膨張性ガラス基板の場合、EUVL実施時における露光パターンに位置ずれの防止を意図していることから、EUVL実施時におけるEUVL用反射型マスクの温度、より具体的には、該EUVL用反射型マスクの基材をなすガラス基板の温度で、線熱膨張係数が0に近くなるように、ガラス基板を選択する。
EUVL用反射型マスクおよび光リソグラフィ用透過型マスクは、EUVL用反射型マスクブランクあるいは光リソグラフィ用透過型マスクブランクの吸収層上にレジスト膜を形成した後、該レジスト膜に所定のマスクパターンを電子線描画した後、現像によりレジストパターンを形成し、さらにドライエッチングプロセスで該吸収層を部分的に除去することで形成される。
該吸収層に形成されるマスクパターンの位置精度(オーバーレイ精度)は、半導体技術ロードマップ(The International Technology Roadmap for Semiconductors)の2009年版によれば、現状±13nm以下と非常に高い精度が要求されており、将来的には±2nmとさらに高い精度が要求されている。ここで、該吸収層に形成されるマスクパターンの位置精度は、レジスト膜に電子線描画する際の電子線描画装置の描画位置精度、及びEUVL用反射型マスクブランクあるいは光リソグラフィ用透過型マスクブランクの温度変動に依存するが、レジスト膜への描画に使用される電子線は、EUVL実施時に使用されるEUV光線に比べてエネルギーが低いため、電子線描画時のEUVL用反射型マスクブランクあるいは光リソグラフィ用透過型マスクブランクの温度上昇は軽微である。たとえば、レジスト膜の電子線描画を室温下で実施した場合、該EUVL用反射型マスクブランクあるいは光リソグラフィ用透過型マスクブランクの温度、より具体的には、該EUVL用反射型マスクブランクあるいは光リソグラフィ用透過型マスクブランクの基材をなすガラス基板の温度は、ほぼ室温と同じ温度に、例えば23℃±0.1〜±0.2℃の範囲内に、厳密に制御されている。
したがって、レジスト膜への電子線描画時の光リソグラフィ用透過型マスクブランクの温度と、光リソグラフィ実施時の光リソグラフィ用透過型マスクの温度とは実質的に同一となるように制御されているが、レジスト膜への電子線描画時のEUVL用反射型マスクブランクの温度と、EUVL実施時のEUVL用反射型マスクの温度と、は異なる。これは、上述したようにEUVL実施時に、高エネルギーのEUV光線を使用することによるEUVL用反射型マスクの温度上昇に起因する。このため、両者の基材をなすガラス基板の温度は、レジスト膜への電子線描画時と、EUVL実施時と、で異なる。
そうすると、上述したように、EUVL実施時におけるEUVL用反射型マスクの温度で、線熱膨張係数が0に近くなるように、該反射型マスクの基材をなすガラス基板を選択することから、両者の温度差によっては、レジスト膜への電子線描画時には該反射型マスクブランクの基材をなすガラス基板の線熱膨張係数が0に近い状態とはならない場合がある。すなわち、両者の温度差によっては、レジスト膜への電子線描画時と、EUVL実施時では、EUVL用反射型マスクブランクおよびEUVL用反射型マスクの基材をなすガラス基板の線熱膨張係数が異なる場合がある。
そして、レジスト膜への電子線描画時と、EUVL実施時と、のガラス基板の線熱膨張係数の違いにより、EUVL用反射型マスクの吸収層に形成されたマスクパターンの位置に変化が生じ、EUVL実施時にウェハ上の所望の位置にパターンを転写できない場合がある。
ところが、このような、レジスト膜への電子線描画時と、EUVL実施時と、の温度差によって生じる、EUVL用反射型マスクブランクおよびEUVL用反射型マスクの基材をなすガラス基板の伸縮、マスクパターンの位置変化、については全く検討されていなかった。
マスクパターンについては、微細化および高集積化が常に求められているため、このようなマスクパターンの位置が変化する影響により、微細化および高集積化を阻害する問題となると考えられる。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解決するため、レジスト膜への電子線描画時と、EUVL実施時と、の温度差によるマスクパターンの位置変化を所定の変化量以下に抑制できる、EUVL用反射型マスクブランクの製造方法、および、EUVL用反射型マスクの製造方法の提供を目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明は、ガラス基板の成膜面にEUV光線を反射する反射層、および、EUV光線を吸収する吸収層を少なくともこの順に形成されたEUVリソグラフィ(EUVL)用反射型マスクブランクの製造方法であって、
前記ガラス基板として、下記式(1),(2)を満たすTiO2を含有するシリカガラス基板を選択するEUVL用反射型マスクブランクの製造方法を提供する。
exp−k1/(dα/dT)≦T0 (1)
(αpat×Tpat−αexp×Texp+k2)/(αpat−αexp)≦T0≦(αpat×Tpat−αexp×Texp−k2)/(αpat−αexp) (2)
(上式(1),(2)中、Tpatはレジスト膜への電子線描画時と同一条件における前記ガラス基板の温度(℃)であり、T0は前記ガラス基板のクロスオーバー温度(℃)であり、TexpはEUVリソグラフィ実施時と同一条件における前記ガラス基板の温度(℃)であり、αpatは前記Tpatにおけるガラス基板の線熱膨張係数(ppb/℃)であり、αexpは前記Texpにおけるガラス基板の線熱膨張係数(ppb/℃)であり、dα/dTは前記T0における前記ガラス基板の線熱膨張係数の温度依存性(ppb/℃/℃)であり、k1はEUVリソグラフィ実施時におけるマスクパターンの位置変化の許容量に応じて選択される定数であり、k2はレジスト膜への電子線描画時と、EUVリソグラフィ実施時と、の温度変化によるマスクパターンの位置変化の許容量に応じて選択される定数である。)
本発明のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法の第1態様では、前記k1が20である。
本発明のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法の第2態様では、前記k1が10である。
本発明のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法の第3態様では、前記k1が5である。
本発明のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法の第4態様では、前記k2が400である。
本発明のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法の第5態様では、前記k2が200である。
本発明のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法の第6態様では、前記k2が100である。
また、本発明は、本発明のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法により、EUVL用反射型マスクブランクを得て、該マスクブランクの前記吸収層上にレジスト膜を形成し、該レジスト膜に電子線描画し、現像によりレジストパターンを形成した後、ドライエッチングプロセスにより前記吸収層にマスクパターンを形成するEUVL用反射型マスクの製造方法を提供する。
本発明によれば、レジスト膜への電子線描画時と、EUVL実施時と、の温度差によるマスクパターンの位置変化を所定の変化量以下に抑制できる。
図1は、EUVL用反射型マスクブランクの基本構成を示した模式図である。
以下、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、EUVL用反射型マスクブランクの基本構成を示した模式図である。図1に示すマスクブランクは、ガラス基板1の成膜面にEUV光線を反射する反射層2、および、EUV光線を吸収する吸収層3がこの順に形成されている。ここで、反射層2としては、低屈折層と高屈折層とを交互に積層させた多層反射膜が示されている。
なお、図1は、EUV用反射型マスクブランクの基本構成を示したものであり、本発明の方法によって製造されるEUV用反射型マスクブランクは、上記以外の各種機能層を有してもよい。このような機能層の具体例としては、反射層2の表面の酸化を防止する目的で反射層2上に必要に応じて形成される反射層2の保護層、パターニングの際に反射層2がダメージを受けるのを防止する目的で反射層2と吸収層3との間に必要に応じて形成されるバッファ層、マスクパターンの検査時のコントラストを向上させる目的で吸収層3上に必要に応じて形成されるマスクパターンの検査光に対する低反射層が挙げられる。
本発明の方法によって製造されるEUV用反射型マスクブランクは、反射層2、吸収層3以外に、図1のガラス基板1において、反射層2が形成されている側とは反対側の面(すなわち、成膜面に対する裏面)に施される裏面膜4を施してもよい。裏面膜4は、例えば、特表2003−501823号公報に記載のように、基板の静電チャッキングを促すために、基板の裏面側に施される導電性コーティングが挙げられる。このような目的でガラス基板の裏面に施す導電性コーティングは、シート抵抗が100Ω/□以下となるように、構成材料の電気伝導率と厚さを選択する。
図1に示すEUVL用反射型マスクブランクから、EUVL用反射型マスクを作製する際は、以下の手順で吸収層3にマスクパターンを形成する。
(1)吸収層3上にレジスト膜を形成する。
(2)レジスト膜に所定のマスクパターンを電子線描画する。
(3)現像によりレジストパターンを形成する。
(4)ドライエッチングプロセスにより吸収層を部分的に除去してマスクパターンを形成する。
ここで、吸収層に形成されるマスクパターンの位置精度は、レジスト膜に電子線を描画する描画装置の位置精度に依存するほか、レジスト膜に電子線描画する際のEUVL用反射型マスクブランクの温度、より具体的には、該EUVL用反射型マスクブランクの基材をなすガラス基板1の温度と線熱膨張係数、に依存する。
上述したように、レジスト膜への電子線描画時のEUVL用反射型マスクブランクの温度と、EUVL実施時のEUVL用反射型マスクの温度と、は異なり、両者の基材をなすガラス基板の温度は、レジスト膜への電子線描画時と、EUVL実施時と、で異なる。
EUVL実施時には、EUVL用反射型マスクの吸収層に形成されたマスクパターンがその形成位置や寸法含めて忠実にウェハに転写されることが望ましい。ところが、レジスト膜への電子線描画時と、EUVL実施時と、のガラス基板の温度及び線熱膨張係数の違いにより、レジスト膜への電子線描画時とEUVL実施時とでは、EUVL用反射型マスクの吸収層に形成されたマスクパターンの位置が異なり、EUVL実施時には、EUVL用反射型マスクの吸収層に形成されたマスクパターンがウェハ上の所定の位置に転写されない場合が生じる。
本発明のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法では、EUVL用反射型マスクブランクの基材をなすガラス基板として、下記式(1),(2)を満たす、TiO2−SiO2ガラス基板を選択する。
exp−k1/(dα/dT)≦T0 (1)
(αpat×Tpat−αexp×Texp+k2)/(αpat−αexp)≦T0≦(αpat×Tpat−αexp×Texp−k2)/(αpat−αexp) (2)
上記式(1),(2)中、Tpatはレジスト膜への電子線描画時と同一条件におけるガラス基板の温度(℃)であり、T0はガラス基板のクロスオーバー温度(℃)であり、TexpはEUVリソグラフィ実施時と同一条件におけるガラス基板の温度(℃)であり、αpatはTpatにおけるガラス基板の線熱膨張係数(ppb/℃)であり、αexpはTexpにおけるガラス基板の線熱膨張係数(ppb/℃)であり、dα/dTはT0におけるガラス基板の線熱膨張係数の温度依存性(ppb/℃/℃)であり、k1はEUVリソグラフィ実施時におけるマスクパターンの位置変化の許容範囲に応じて選択される定数であり、k2はレジスト膜への電子線描画時と、EUVリソグラフィ実施時と、の温度変化によるマスクパターンの位置変化の許容範囲に応じて選択される定数である。また、クロスオーバー温度(Cross−over Temperature;COT)とは、ガラス基板の線熱膨張係数(CTE)が0ppb/℃となる温度である。
EUVL用反射型マスクブランクの基材をなすガラス基板として、TiO2−SiO2ガラス基板を選択するのは、αpatおよびαexpが0に近く、かつ、ガラス基板のTiO2含有量や、塩素やフッ素などのハロゲン含有量、あるいは、ガラス基板の仮想温度によってT0を調節できる、非晶質であるため研磨により非常に平滑な表面が得られ易い等の利点があるからである。
上記式(2)中のTpatは、レジスト膜への電子線描画時と同一条件におけるガラス基板の温度(℃)である。ここで、「レジスト膜への電子線描画時と同一条件における」としているのは、レジスト膜への電子線描画を実施する環境によって、ガラス基板の温度が異なるからである。Tpatは、通常は、10〜30℃の範囲で設定され、特に15〜25℃の範囲、さらには20〜23℃の範囲で設定されることが多い。
上記式(1),(2)中のTexpはEUVリソグラフィ実施時と同一条件におけるガラス基板の温度(℃)である。ここで、「EUVリソグラフィ実施時と同一条件における」としているのは、EUVL実施時には、EUVL用反射型マスクブランクではなく、該マスクブランクから作製したEUVL用反射型マスクが用いられるからであり、また、EUVLを実施する環境によって、ガラス基板の温度が異なるからである。Texpは、Tpat以上であり、具体的には23〜70℃の範囲である。
上記式(1),(2)中のT0、αpat、αexpおよびdα/dTは、ガラス基板の線熱膨張係数(CTE)を公知の方法、例えば、レーザー干渉式熱膨張計を用いて測定して、CTEと温度の関係をプロットすることにより求められる。
αpatは、レジスト膜への電子線描画時時の温度変動によるマスクパターンの位置変動を小さくできるように、なるべく0に近いことが求められる。αpatは、光リソグラフィ用透過型マスク或いは透過型マスクブランクの基材である合成石英ガラスと同程度の0±500ppb/℃の範囲内が好ましく、より好ましくは0±200ppb/℃の範囲内、さらに好ましくは0±100ppb/℃の範囲内である。αexpは、EUVL実施時の温度変動によるマスクパターンの位置変動を小さくできるように、なるべく0に近いことが求められ、0±20ppb/℃の範囲内が好ましく、より好ましくは0±10ppb/℃の範囲内、さらに好ましくは0±5ppb/℃の範囲内である。
dα/dTは、αpatとαexpの両者が、上記範囲内になるとともに0ppb/℃に近い値を容易に得るため、±3ppb/℃/℃の範囲内が好ましく、特に±2.5ppb/℃/℃の範囲内が好ましい。
上記式(1)中、k1はEUVリソグラフィ実施時におけるマスクパターンの位置変化の許容範囲に応じて選択される定数である。EUVリソグラフィ実施時におけるマスクパターンの位置変化の許容範囲は、αexpの許容可能な上限値に相当し、EUVL用反射型マスクに対する要求特性によって異なる。現在のαexpに対する要求値は、EUVL用反射型マスクに用いる基板材料に関して規定したSEMIスタンダードP−37によれば、4段階あり、最も緩いクラスDは0±30ppb/℃、最も厳しいクラスAは0±5ppb/℃、残る2つのクラスBとクラスCは、クラスAとクラスDの間に位置し、クラスBは0±10ppb/℃、クラスCは0±20ppb/℃である。
ここでは、マスクパターンの位置変化の許容範囲について、将来的に高い特性が要求されるので、クラスC、クラスBおよびクラスAに対応するk1について示す。
EUVリソグラフィ実施時におけるマスクパターンの寸法変化の許容範囲(αexpの許容可能な上限値)が0±20ppb/℃の場合(クラスC)は、k1は20である。
EUVリソグラフィ実施時におけるマスクパターンの寸法変化の許容範囲(αexpの許容可能な上限値)が0±10ppb/℃の場合(クラスB)は、k1は10である。
EUVリソグラフィ実施時におけるマスクパターンの寸法変化の許容範囲(αexpの許容可能な上限値)が0±5ppb/℃の場合(クラスA)は、k1は5である。
上記式(2)中、k2はレジスト膜への電子線描画時と、EUVリソグラフィ実施時と、の温度変化によるマスクパターンの位置変化の許容範囲に応じて選択される定数である。レジスト膜への電子線描画時と、EUVリソグラフィ実施時と、の温度変化によるマスクパターンの位置変化量は、Tpat〜Texp間におけるガラス基板の平均線熱膨張係数αave(pat〜exp)(ppb/℃)と、温度Tpat〜Texp間の温度差(Texp−Tpat)(℃)と、の積(αave(pat〜exp) ×(Texp−Tpat))に相当する。例えば、レジスト膜への電子線描画時と、EUVリソグラフィ実施時と、の温度変化によるマスクパターンの最大位置変化量は、100×100mmの正方形の領域内にマスクパターンを形成し、αave(pat〜exp) ×(Texp−Tpat)の積が200ppbの場合は20nmに、同積が100ppbの場合は10nmに、同積が50ppbの場合は5nmに相当する。このため、αave(pat〜exp) ×(Texp−Tpat)の積を適切な値となるように基材を選択することにより、上述の半導体技術ロードマップ(The International Technology Roadmap for Semiconductors)の2009年版の要求値±13nm以下(レンジで26nm以下)とできる。
ここで、レジスト膜への電子線描画時と、EUVリソグラフィ実施時と、の温度変化によるマスクパターンの寸法変化の許容範囲(αave(pat〜exp) ×(Texp−Tpat)の許容可能な上限値)が0±200ppbの範囲内の場合は、k2は400である。
また、レジスト膜への電子線描画時と、EUVリソグラフィ実施時と、の温度変化によるマスクパターンの寸法変化の許容範囲(αave(pat〜exp) ×(Texp−Tpat)の許容可能な上限値)が0±100ppbの範囲内の場合は、k2は200である。
さらに、レジスト膜への電子線描画時と、EUVリソグラフィ実施時と、の温度変化によるマスクパターンの寸法変化の許容範囲(αave(pat〜exp) ×(Texp−Tpat)の許容可能な上限値)が0±50ppbの範囲内の場合は、k2は100である。
また、本発明のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法において、上記式(1),(2)を満たすTiO2−SiO2ガラス基板を選択する手段の一態様としては、例えば、上記式(1),(2)を満たすように、T0、すなわち、ガラス基板のクロスオーバー温度を調節することが考えられる。
TiO2−SiO2ガラス基板の場合、ガラス基板のクロスオーバー温度(COT)T0は、例えば、ガラス基板のTiO2含有量によって調節できる。
この場合、例えば、T0を20〜50℃の範囲に調整するために設定されるガラス基板のTiO2含有量は、3〜10質量%が好ましく、5〜9質量%がより好ましい。
また、T0は、ガラス基板の仮想温度によっても調節できる。
なお、ガラス基板の仮想温度によって、dα/dtも調節できる。
ガラス基板の仮想温度は、公知の方法により調節できる。一例としては、TiO2−SiO2ガラス基板の製造時におけるアニール処理が挙げられる。また、別の一例としては、TiO2−SiO2ガラス基板へのフッ素などのハロゲン元素の添加が挙げられる。
この場合、例えば、dα/dTを±3ppb/℃/℃の範囲内に調整するために設定されるガラス基板の仮想温度は、1200℃以下が好ましく、1100℃以下がより好ましく、1000℃以下がさらに好ましい。
このように、本発明のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法では、EUVリソグラフィ実施時におけるマスクパターンの位置変化の許容範囲(αexpの許容可能な上限値)に応じてk1を選択し、レジスト膜への電子線描画時と、EUVリソグラフィ実施時と、の温度変化によるマスクパターンの位置変化の許容範囲(aave(pat〜exp)×(Texp−Tpat)の許容可能な上限値)に応じてk2を選択する。そして、選択したk1およびk2に応じて上記(1),(2)に満たすTiO2−SiO2ガラス基板を選択することで、EUVL実施時におけるマスクパターンの位置変化を許容範囲内に抑制でき、かつ、レジスト膜への電子線描画時と、EUVL実施時と、の温度差によるマスクパターンの位置変化を許容範囲内に抑制できる。
以下、本発明の方法により製造されるEUVL用反射型マスクブランクの構成例を示す。
EUVL用反射型マスクブランクの基材をなすガラス基板1は、平滑性、平坦度に優れ、さらには、EUVL用反射型マスクブランクやEUVL用反射型マスクの洗浄等に用いる洗浄液への耐性に優れたものが好ましい。TiO2−SiO2ガラス基板は、EUVL用反射型マスクブランクやEUVL用反射型マスクの洗浄等に用いる洗浄液への耐性に優れている。
平滑性および平坦度に関して、ガラス基板1は、0.15nm rms以下の平滑な表面と100nm以下の平坦度を有していることが、EUVL用反射型マスクとした際に、EUV光線に対する高反射率および転写精度が得られるために好ましい。
ガラス基板1の大きさや厚さなどはマスクの設計値等により適宜決定される。一例を挙げると、外形152mm角で、厚さ6.35mmのガラス基板である。
また、ガラス基板1の成膜面には欠点が存在しないことが好ましい。しかし、存在している場合であっても、凹状欠点および/または凸状欠点によって位相欠点が生じないように、凹状欠点の深さおよび凸状欠点の高さが2nm以下であり、かつこれら凹状欠点および凸状欠点の半値幅は60nm以下が好ましい。
EUVL用反射型マスクブランクの反射層2に特に要求される特性は、高EUV光線反射率である。具体的には、EUV光の波長領域の光線を反射層2表面に入射角度6度で照射した際の、波長13.5nm付近の光線反射率の最大値は、60%以上が好ましく、63%以上がより好ましく、65%以上がさらに好ましい。
EUVL用反射型マスクブランクの反射層2としては、EUV波長域において高反射率を達成できる、高屈折率膜と低屈折率膜とを交互に複数回積層させた多層反射膜が広く用いられている。多層反射膜の具体例としては、高屈折率膜としてのSi膜と、低屈折率膜としてのMo膜とを交互に複数回積層させたMo/Si多層反射膜が挙げられる。
Mo/Si多層反射膜の場合に、EUV光線反射率の最大値が60%以上の反射層2とするには、膜厚2.3±0.1nmのMo層と、膜厚4.5±0.1nmのSi層とを繰り返し単位数が30〜60になるように積層させればよい。
なお、Mo/Si多層反射膜を構成する各層は、乾式成膜法、具体的にはマグネトロンスパッタリング法、イオンビームスパッタリング法などのスパッタリング法を用いて所望の厚さに成膜すればよい。例えば、イオンビームスパッタリング法を用いてMo/Si多層反射膜を形成する場合、ターゲットとしてMoターゲットを用い、スパッタリングガスとしてArガス(ガス圧1.3×10-2Pa〜2.7×10-2Pa)を使用して、イオン加速電圧300〜1500V、成膜速度0.03〜0.30nm/secで厚さ2.3nmとなるようにMo層を成膜し、次に、ターゲットとしてSiターゲットを用い、スパッタリングガスとしてArガス(ガス圧1.3×10-2Pa〜2.7×10-2Pa)を使用して、イオン加速電圧300〜1500V、成膜速度0.03〜0.30nm/secで厚さ4.5nmとなるようにSi層を成膜することが好ましい。これを1周期として、Mo層およびSi層を30〜60周期積層させることによりMo/Si多層反射膜が成膜される。
吸収層3に特に要求される特性は、EUV光線反射率が極めて低いことである。具体的には、EUV光の波長領域の光線を吸収層3表面に照射した際の、波長13.5nm付近の最大光線反射率は、2.0%以下が好ましく、1.0%以下がより好ましい。
上記の特性を達成するため、EUV光線の吸収係数が高い材料で構成されることが好ましい。EUV光線の吸収係数が高い材料の具体例としては、タンタル(Ta)を主成分とする材料が挙げられる。
タンタル(Ta)を主成分とする材料で構成される吸収層の具体例としては、Taおよび窒素(N)を以下に述べる比率(原子比率:at%、と略す。)で含有する吸収層(TaN膜)が挙げられる。
Taの含有率 好ましくは10〜95at%、より好ましくは60〜90at%
Nの含有率 好ましくは5〜50at%、より好ましくは10〜40at%
TaとNとの原子組成比(Ta:N) 8:1〜1:5
上記組成の吸収層3(TaN膜)は、その結晶状態はアモルファスであり、表面の平滑性に優れている。
上記組成の吸収層3(TaN膜)であれば、吸収層3表面の表面粗さを0.5nm rms以下にできる。吸収層3表面の表面粗さが大きいと、EUVL用反射型マスクを作製する際に、吸収層3に形成されるパターンのエッジラフネスが大きくなり、パターンの寸法精度が悪くなる。パターンが微細になるに従いエッジラフネスの影響が顕著になるため、吸収層3表面は平滑であることが要求される。
吸収層3表面の表面粗さが0.5nm rms以下であれば、吸収層3表面が十分平滑であるため、EUVL用反射型マスクを作製する際に、エッジラフネスの影響によってパターンの寸法精度が悪化するおそれがない。
また、吸収層3の厚さは、波長13.5nm付近における所望の最大光線反射率を実現するために、5nm以上が好ましく、20nm以上がより好ましく、30nm以上がさらに好ましく、50nm以上が特に好ましい。
一方、吸収層3の膜厚が大きすぎると、該吸収層3に形成するパターンの精度が低下するおそれがあるため、100nm以下が好ましく、90nm以下がより好ましく、80nm以下がさらに好ましい。
上記組成の吸収層3(TaN膜)は、乾式成膜法、具体的にはマグネトロンスパッタリング法、イオンビームスパッタリング法などのスパッタリング法を用いて形成できる。マグネトロンスパッタリング法を用いる場合、Taターゲットを使用し、Arで希釈した窒素(N2)雰囲気中でターゲットを放電させて吸収層3(TaN膜)を形成する。
上記例示した方法で吸収層3(TaN膜)を形成するには、具体的には以下の成膜条件で実施すればよい。
スパッタリングガス:ArとN2の混合ガス(N2ガス濃度3〜80vol%、好ましくは5〜30vol%、より好ましくは8〜15vol%。ガス圧0.5×10-1Pa〜10×10-1Pa、好ましくは0.5×10-1Pa〜5×10-1Pa、より好ましくは0.5×10-1Pa〜3×10-1Pa。)
投入電力(各ターゲットについて):30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜60nm/min、好ましくは3.5〜45nm/min、より好ましくは5〜30nm/min
本実施例では、複数のTiO2−SiO2ガラス基板を準備して、TpatおよびTexpが下記表に示す数値の場合における、αpat、αexp、T0およびdα/dTを求めた。結果を下記表に示す。なお、例1〜例21については、TiO2含有量を6.7〜7.0質量%の範囲内、仮想温度を1140℃〜700℃の範囲内において、調整して、上記パラメータを決定した。
次に、これらのパラメータを式(1)、(2)に適用して、これらの式を満たすか否かを確認した。また、各TiO2−SiO2ガラス基板について、αexpおよびαave(pat〜exp) ×(Texp−Tpat)が許容可能な上限値を満たしているか否かを確認した。
1 =20、k 2 =400の場合
判定基準としては、式(1)、式(2)の左辺、そして、式(2)の右辺を満たす場合は、下表にてそれぞれ‘○’を示し、それを満たさない場合は、それぞれ‘×’を示す。なお、式(2)の左辺とは、(αpat×Tpat−αexp×Texp+k2)/(αpat−αexp)≦T0を満足するかどうか、を判定し、式(2)の右辺とは、T0≦(αpat×Tpat−αexp×Texp−k2)/(αpat−αexp)を満足するかどうか、を判定した。また、同表において、αexp≦20ppb/℃、|αave(pat〜exp) ×(Texp−Tpat)|≦200ppbである場合、それぞれ‘○’を示し、それを満たさない場合は、それぞれ‘×’を示す。
この場合、例1、4、9、10、15、19、21が比較例である。
1 =10、k 2 =200の場合
判定基準としては、式(1)、式(2)の左辺、そして、式(2)の右辺を満たす場合は、下表にてそれぞれ‘○’を示し、それを満たさない場合は、それぞれ‘×’を示す。また、同表において、αexp≦10ppb/℃、|αave(pat〜exp) ×(Texp−Tpat)|≦100ppbである場合、それぞれ‘○’を示し、それを満たさない場合は、それぞれ‘×’を示す。
この場合、例1、2、4〜6、8〜15、19〜21が比較例である。
1 =5、k 2 =100の場合
判定基準としては、式(1)、式(2)の左辺、そして、式(2)の右辺を満たす場合は、下表にてそれぞれ‘○’を示し、それを満たさない場合は、それぞれ‘×’を示す。また、同表において、αexp≦5ppb/℃、|αave(pat〜exp) ×(Texp−Tpat)|≦50ppbである場合、それぞれ‘○’を示し、それを満たさない場合は、それぞれ‘×’を示す。
この場合、例1、2、4〜16、18〜21が比較例である。
以上の結果から明らかなように、選択したk1およびk2に応じて上記(1),(2)に満たすTiO2−SiO2ガラス基板を選択することで、EUVL実施時におけるマスクパターンの位置変化を許容範囲内に抑制でき、かつ、レジスト膜への電子線描画時と、EUVL実施時と、の温度差によるマスクパターンの位置変化を許容範囲内に抑制できる。

Claims (8)

  1. ガラス基板の成膜面にEUV光線を反射する反射層、および、EUV光線を吸収する吸収層を少なくともこの順に形成されたEUVリソグラフィ(EUVL)用反射型マスクブランクの製造方法であって、
    前記ガラス基板として、下記式(1),(2)を満たすTiO2を含有するシリカガラス基板を選択するEUVL用反射型マスクブランクの製造方法。
    exp−k1/(dα/dT)≦T0 (1)
    (αpat×Tpat−αexp×Texp+k2)/(αpat−αexp)≦T0≦(αpat×Tpat−αexp×Texp−k2)/(αpat−αexp) (2)
    (上式中、Tpatはレジスト膜への電子線描画時と同一条件における前記ガラス基板の温度(℃)であり、T0は前記ガラス基板のクロスオーバー温度(℃)であり、TexpはEUVリソグラフィ実施時と同一条件における前記ガラス基板の温度(℃)であり、αpatは前記Tpatにおけるガラス基板の線熱膨張係数(ppb/℃)であり、αexpは前記Texpにおけるガラス基板の線熱膨張係数(ppb/℃)であり、dα/dTは前記T0における前記ガラス基板の線熱膨張係数の温度依存性(ppb/℃/℃)であり、k1はEUVリソグラフィ実施時におけるマスクパターンの位置変化の許容範囲に応じて選択される定数であり、k2はレジスト膜への電子線描画時と、EUVリソグラフィ実施時と、の温度変化によるマスクパターンの位置変化の許容範囲に応じて選択される定数である。)
  2. 前記k1が20である、請求項1に記載のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法。
  3. 前記k1が10である、請求項1に記載のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法。
  4. 前記k1が5である、請求項1に記載のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法。
  5. 前記k2が400である、請求項1に記載のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法。
  6. 前記k2が200である、請求項1に記載のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法。
  7. 前記k2が100である、請求項1に記載のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のEUVL用反射型マスクブランクの製造方法により、EUVL用反射型マスクブランクを得て、該マスクブランクの前記吸収層上にレジスト膜を形成し、該レジスト膜に電子線描画し、現像によりレジストパターンを形成した後、ドライエッチングプロセスにより前記吸収層にマスクパターンを形成するEUVL用反射型マスクの製造方法。
JP2011266655A 2011-12-06 2011-12-06 Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法およびeuvリソグラフィ用反射型マスクの製造方法 Active JP5761000B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011266655A JP5761000B2 (ja) 2011-12-06 2011-12-06 Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法およびeuvリソグラフィ用反射型マスクの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011266655A JP5761000B2 (ja) 2011-12-06 2011-12-06 Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法およびeuvリソグラフィ用反射型マスクの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013120769A true JP2013120769A (ja) 2013-06-17
JP5761000B2 JP5761000B2 (ja) 2015-08-12

Family

ID=48773299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011266655A Active JP5761000B2 (ja) 2011-12-06 2011-12-06 Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法およびeuvリソグラフィ用反射型マスクの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5761000B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022513997A (ja) * 2018-12-21 2022-02-09 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 極紫外線マスク吸収体、及びその製造のためのプロセス

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022513997A (ja) * 2018-12-21 2022-02-09 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 極紫外線マスク吸収体、及びその製造のためのプロセス
JP7192127B2 (ja) 2018-12-21 2022-12-19 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 極紫外線マスク吸収体、及びその製造のためのプロセス

Also Published As

Publication number Publication date
JP5761000B2 (ja) 2015-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6601313B2 (ja) Euvリソグラフィ用反射型マスクブランク
JP5136647B2 (ja) Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクおよびその製造方法
US9423684B2 (en) Reflective mask blank for EUV lithography and process for its production
KR101388828B1 (ko) 노광용 반사형 마스크 블랭크, 노광용 반사형 마스크,반도체 장치의 제조 방법, 및 다층 반사막 부착 기판
US6737201B2 (en) Substrate with multilayer film, reflection type mask blank for exposure, reflection type mask for exposure and production method thereof as well as production method of semiconductor device
JP5949777B2 (ja) Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法
WO2012102313A1 (ja) フォトマスクの製造方法
JP4856798B2 (ja) 反射型マスクブランクの製造方法及び反射型マスクの製造方法、並びに半導体装置の製造方法
JP5256569B2 (ja) 極端紫外線露光用マスク、マスクブランク、露光方法及びマスクブランクの製造方法
JP2015073013A (ja) Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法
JP5273143B2 (ja) Euvリソグラフィ用反射型マスクブランク、および、euvリソグラフィ用反射型マスク
KR20140104375A (ko) Euv 리소그래피용 반사형 마스크 블랭크 및 그 마스크 블랭크용 반사층 형성 기판
JP5211824B2 (ja) Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法
JP2004104118A (ja) 反射型マスクブランク及び反射型マスクの製造方法
JP5761000B2 (ja) Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法およびeuvリソグラフィ用反射型マスクの製造方法
JP2022171587A (ja) フォトマスクブランク、フォトマスク及び半導体素子の製造方法
JP2011222887A (ja) Euvリソグラフィ用反射型マスクブランク、および該マスクブランク用の機能膜付基板
JP4300930B2 (ja) 極限紫外線露光用マスク及びブランク並びにパターン転写方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5761000

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250