JP2013100121A - 食品容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封が容易である食品容器を提供する。
【解決手段】食品を収容する本体部1と蓋部2とがヒンジ部3を介して連結された食品容器であって、前記本体部1と前記蓋部2との互いに接合する面の一部に接着部5aが設けられており、該接着部5aを含む接合領域を他の領域と区分けする脆弱部4aが本体部1及び/又は蓋部2に形成され、該接合領域6aに外力を加えて前記脆弱部4aを破断することによって、開封される食品容器Aを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、食品容器に関する。より詳しくは、開封が容易な食品容器に関する。
食品容器の材料は多様であるが、中でも合成樹脂製の食品容器については、ガラス、金属又は陶器等からなる容器に比べ軽量、かつ低コストであり、一定の強度も有するため、加工食品等の食品を収容して、これを流通・販売等する際に使用する容器として普及している。また、合成樹脂からなる食品容器は、成形加工等の加工技術を用いることで、充填する食品の性質や保管条件等に適した形状に加工することが可能である。
食品を容器に収容して輸送、販売、保存等する場合、衛生面等から容器の封止は確実に行われていることが求められており、一方で、食品を食品容器から取り出す場合においては、容易に開封できることが求められている。
例えば、特許文献1には、原料を充填する充填部と蓋部とが、折り返し部を介して連接された容器において、容器の封止時に形成された充填部と蓋部との接合部位を、切り離すための切り離し線が、蓋部、又は充填部の何れか一方に設けられた納豆容器が開示されている。切り離し線は、充填部、又は蓋部の、対となる二辺に各々1本ずつ形成されており、切り離し線が破断されることによって、蓋部と充填部とが切り離され、納豆容器が開封される。
また、特許文献2には、食品を充填する充填部と蓋部とがヒンジ部を介して連設された食品容器において、充填部の開口周縁に設けられたフランジ部、又は蓋部の、ヒンジ部と対向する側の一部に、接合部位を含む領域を、充填部又は蓋部から切り離すための切取りラインが形成された食品容器が開示されている。
上記の2つの容器は、何れも、封止時に容器に形成される充填部と蓋部との接着部分を、蓋部又は充填部の何れか一方に設けられた切り取り線によって、切り取り線が設けられていない充填部又蓋部に残して、開封される。このため、上記容器においては、充填部と蓋部との接着部分を引き剥がすことなく、封止された容器を開封することができる。
特開2002−59990号公報 特開2005−153981号公報
本発明は、開封が容易な食品容器を提供することを主な目的とする。
すなわち本開示は、
食品を収容する本体部と蓋部とがヒンジ部を介して連結された食品容器であって、前記本体部と前記蓋部との互いに接合する面の一部に接着部が設けられており、該接着部を含む接合領域を他の領域と区分けする脆弱部が前記本体部及び/又は前期蓋部に形成され、該接合領域に外力を加えて前記脆弱部を破断することによって、開封される食品容器を提供する。
前記脆弱部が破断線からなる食品容器が好適である。
また、平面視矩形又は平面視正方形に形成された前記蓋部を構成する四辺のうちの一辺に前記ヒンジ部があり、該ヒンジ部と対向する辺の両端の角部に前記脆弱部が形成された食品容器が好適である。
本発明によって、脆弱部を破断して容易に開封できる食品容器が提供される。
本発明の第1の実施形態に係る食品容器Aの構成を模式的に示す斜視図である。 食品容器Aの変形実施形態1の構成を模式的に示す斜視図である。 食品容器Aの変形実施形態2の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る食品容器Bの構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る食品容器Cの構成を模式的に示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための好適な形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
1.第1の実施形態
(1)食品容器Aの構成
本発明の第1の実施形態に係る食品容器Aの構成について、図1(A)から(D)を参照して説明する。これらの図1(A)から(D)は、開口状態の食品容器Aが封止され、再び開封されるまでの一連の形状の変化を示している。
まず、図1(A)に示すように、食品容器Aは、大別すると、本体部1、蓋部2、ヒンジ部3及び脆弱部4aから構成されている。本体部1と蓋部2は、ヒンジ部3を介して連接されている。また、二つの脆弱部4a,4aが、蓋部2のヒンジ部3側の一辺と対向する辺S2の両端の角部22,22に形成されている。
食品容器Aの本体部1は、底面13と壁面14によって食品を収容できる空間Eが形成され、底面13と対向する側の一面が上方に開口しており、この開口部15から種々の食品(図示せず。)が収容される(図1(A)参照)。開口部15の外側には、後述する理由により、図1(A)に示すように、本体部外周縁(フランジ)11が、開口部15の周囲に設けられている。なお、本発明において述べる「食品」とは、調理済みの食品に限らず、加工前の食品原料や加工途中の段階の食品などが広く包含され、狭く限定されない。
食品容器Aの蓋部2は、ヒンジ部3を折り線部として、本体部1に折り合わせられ、これにより本体部1の開口部15が封止される構成となっている(図1(B)の状態を参照)。図1(A)に示すように、蓋部2には、強度を高め、かつ蓋部2を開口部15の封止に適切な位置に留める等の目的で、開口部15に嵌め込まれる凸条枠23が設けられていてもよい。また、蓋部2の外周には、上記本体外周縁11(フランジ)に接合する蓋部外周縁(フランジ)21が設けられている。
食品容器Aの本体部1及び蓋部2の材質は、例えば、合成樹脂が好適であり、また、合成樹脂と他の材質の部材との複合体であっても良い。合成樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂などの各種熱可塑性樹脂が使用できる。これらの樹脂のうち、後述する理由により弾性を有する材質のものが好適であり、ポリスチレン系樹脂の熱可塑性樹脂発泡体等が好ましい。
本体部1及び蓋部2の成形方法は特に限定されないが、例えば、真空成形等の公知の手法によって行うことができる。本体部1、蓋部2、又は、本体部1及び蓋部2を、複合材料で形成する場合は、例えば、複数種の合成樹脂を積層したり、合成樹脂からなるシートと紙等の合成樹脂以外の材質からなるシートを組み合わせた材料を用いたりしてもよい。
図1に示す食品容器Aは、本体部1、蓋部2共に平面視正方形であるが、本実施形態の食品容器Aの形状は、平面視矩形、または多角形等とすることもでき、特に、限定されない。また、本体部1には、補強等のために、底面13、壁面14、又は底面13及び壁面14に凹凸(図示せず。)を形成しても良く、また、蓋部2には、通気するための空気穴(図示せず。)を設けても良い。
本実施形態の食品容器Aのヒンジ部3は、例えば、本体部1及び蓋部2と一体に形成された構成となっている。また、ヒンジ部3は、蓋部2で本体部1を封止する際に、蓋部2の凸条枠23の全部が、本体部1の開口部15に確実に入り込むように折り曲げができる構成が望ましく、例えば、図1に示されている形態のように、その両側に三角溝31,31を延設してもよい。さらに、前記三角溝31,31には、蓋部2の折り曲げをより容易化するための破断線(図示せず。)を形成しておいてもよい。以上のようなヒンジ部構成を採用すれば、本体部1に対する蓋部2の位置決めがし易くなるとともに、折り曲げが容易になるので、封止作業がより簡単にできるようになる。なお、本発明におけるヒンジ部3は、本体部1や蓋部2とは別体に形成しておいて、本体部1と蓋部2を連結する構成であっても良い。
次に、脆弱部4a,4aについて説明する。図1(B)に示すように、食品容器Aにおおける脆弱部4a,4aは、角部22,22のそれぞれを形成する二辺を結ぶ直線からなる破断線で構成されている。この破断線は、不連続な切れ込みにより形成されることによって、その周辺よりも脆弱な部位となっており、このため外力により容易に切り離すことが可能な部分となっている。なお、破断線の切れ込みの幅、深さ、間隔等は、食品容器Aに用いる材質の強度等に合わせて、適宜選択すればよい。
また、脆弱部4a,4aの構成は、破断線には特に限定されず、蓋部2の他の部分に比べ厚みを薄くするなどして、容易に破断又は分離されるように形成されていれば、何れの形状であってもよい。また、脆弱部4a,4aの線の構成については、直線形状に特に限定されず、複数の直線で形成されてもよく、曲線的に形成されてもよく、直線的な部分と曲線的な部分とから構成されていてもよい。
(2)食品容器Aの封止(閉塞)について
食品容器Aの封止について、図1(A)及び(B)を参照しながらさらに詳しく説明する。図1(A)に示す、開封状態にある食品容器Aは、蓋部2側が、ヒンジ部3を折り線部として矢印Xの方向に折り曲げられ、これにより本体部1の開口部15が封止される。開口部15の封止状態を維持するために、蓋部2の辺S2の両端に形成された一対の角部22,22における、本体部1と蓋部2との接合する面には、接着部5a,5aが形成される(図1(B)参照)。なお、食品容器Aでは、本体部1及び蓋部2には、封止状態が維持されるのに十分な面積の接着部5a,5aが形成され得るように、各々本体部外周縁(フランジ)11と蓋部外周縁(フランジ)21とが設けられており、この点については、後述する他の実施形態でも同様である。
食品容器Aにおける接着部5a,5aは、熱融着、接着剤、粘着シートを用いた接合等、公知の手法によって形成することができ、いずれの手法を採用するかは、本体部1及び蓋部2の材質によって適宜選択することができる。また、粘着性を有するテープ等の別部材で、食品容器Aの外側から、図1(B)に示す食品容器Aの蓋部2の2カ所の角部22,22を固定させても良い。なお、熱融着は、食品容器Aを封止するために、追加の部材又は溶剤等を必要としないため、好適である。ポリスチレン系の熱可塑性発泡樹脂を用いた場合は、超音波を利用した熱溶着が好ましい。上述した接着部5a,5aで封止することによって、食品容器Aが開封されるまでの流通・販売等の過程において、その封止状態を食品容器Aに確実に施すことができる。
(3)食品容器Aの開封について
食品容器Aの開封について、図1(C)及び(D)を参照しながら説明する。封止状態にある食品容器Aの開封作業においては、先ず、脆弱部4aの破断が行われる。具体的には、図1(C)の矢印F1,F1で示す方向に、脆弱部4a,4aが指等で押し下げられると、脆弱部4a,4aは、容易に破断される。
脆弱部4a,4aは、接着部5a,5aが含まれる本体部1及び蓋部2の接合領域6a,6aと、その他の領域を区分けする位置に形成されている。このため、脆弱部4a,4aが破断されると、蓋部2の辺S2の両端の角部22,22に形成された接合領域6a,6aが、接着状態を保って蓋部2から切り離される。そして、接合領域6a,6aが蓋部2から切り離されると、本体部1との接着部分を失った蓋部2が持ち上がって、図1(D)に示す矢印Yの示す方向へ展開され、これにより、食品容器Aは開封されることになる。このように、本実施形態の食品容器Aは、脆弱部4a,4aを破断させることによって、容易に開封することができる。
食品容器Aが、ポリスチレン系樹脂の熱可塑性樹脂発泡体等、弾性を有する材質で、かつ本体部1及び蓋部2が、ヒンジ部3と一体成形された容器である場合には、蓋部2は、脆弱部4a,4aが破断されて接合領域6a,6aが蓋部2から切り離されると、本体部1との接着部分を失って、成形時の形状に戻ろうとする復元力によって、自動的に矢印Y方向に持ち上がって開封する。
従来の容器においては、蓋部2それ自体を本体部1から分離させて開封する作業は、接合状態にある本体部1と蓋部2の外周縁(フランジ)11,21の狭いすき間に指先(爪)等を差し込む等して行う、非常に面倒な作業になるが、本実施形態のように、前記脆弱部4a,4aの破断作業によれば、開封食品容器Aの開封をより簡易に行うことができるという利点がある。なお、この重要な利点は、他の実施形態でも同様である。
(4)食品容器Aの変形実施形態1
本実施形態の食品容器Aの変形実施形態1として、本体部1側に脆弱部4a,4aが形成された食品容器A1を、図2に示す。図2(A)から(D)は、図1と同様に、開口状態の食品容器A1が封止され、再び開封されるまでの一連の形状の変化を示している。
図2(A)に示す食品容器A1において、脆弱部4a,4aは、本体部1のヒンジ部3側の一辺と対向する辺S1の両端の角部12,12に形成されている。脆弱部4a,4aの形成位置以外の構成については、食品容器A1は図1に示す食品容器Aと同様であり、その詳細は、上述の通りである。
開口状態にある食品容器A1は、食品容器Aの場合と同様に、蓋部2側が、ヒンジ部3を折り線部として矢印Xの方向に折り曲げられ、これにより本体部1の開口部15が封止される(図2(A))。開口部15の封止状態を維持するために、本体部1の辺S1の両端に形成された一対の角部12,12における、本体部1と蓋部2との接合面に、接着部5a,5aが形成される(図2(B)参照)。
食品容器A1の開封作業は、図2(C)に示すように、本体部1の辺S1の両端の角部12,12に形成された接合領域6a,6aを、本体部1側から矢印F2,F2に方向に押し上げ、これにより脆弱部4a,4aを破断させて行う。脆弱部4a,4aが破断されると、食品容器A1において蓋部2は、本体部1との接着部分が失われるので、矢印Yの示す方向へ展開され、これにより、食品容器A1は開封される(図2(D)参照)。
(5)食品容器Aの変形実施形態2
本実施形態の食品容器Aの変形実施形態2として、本体部1側と蓋部2側の両方に、合計4カ所の脆弱部4aが形成された食品容器A2を、図3に示す。図3(A)から(D)も、図1と同様に、開口状態の食品容器A2が封止され、再び開封されるまでの一連の形状の変化を示している。
この図3(A)に示す食品容器A2において、脆弱部4aは、本体部1のヒンジ部3側の一辺と対向する辺S1と蓋部2のヒンジ部3側の一辺と対向する辺S2の各々の両端の角部12,12と角部22,22に、合計4カ所、形成されている。脆弱部4aが4カ所に形成された点以外の構成については、食品容器A1は図1に示す食品容器Aと同様であり、その詳細は、上述の通りである。
開口状態にある食品容器A2は、食品容器Aの場合と同様に、蓋部2側が、ヒンジ部3を折り線部として矢印Xの方向に折り曲げられ、これにより本体部1の開口部15が封止される(図3(A))。開口部15の封止状態を維持するために、本体部1の辺S1の両端の角部12,12と、蓋部2の辺S2の両端の角部22,22との接合面には、接着部5a,5aが形成される(図3(B)参照)。本体部1の角部12,12に設けられた脆弱部4a,4aと蓋部2の角部22,22に設けられた脆弱部4a,4aは、本体部1が蓋部2で封止されたときには、上下に対向する位置関係にある脆弱部4a(本体部1側)と脆弱部4a(蓋部2側)が重なり合うことによって、計2カ所の脆弱部4a,4aが形成される構成となっている(図3(B)参照)。
ここで、食品容器A2の開封作業は、図3(C)に示すように、食品容器A2のヒンジ部3と対向する一辺の両端の角部12,12,22,22に形成された接合領域6a,6aを、蓋部側2から矢印F1,F1の方向へ指等により押し下げ、脆弱部4a,4aを破断させて行う。食品容器A2においては、蓋部2に形成された脆弱部4a,4aは、本体部1に形成された脆弱部4a,4aと重なり合う位置にあるため、接合領域6a,6aが下方に押し下げられると、蓋部2に形成された脆弱部4a,4aのみならず、本体部1に形成された脆弱部4a,4aも破断され、結果として、接合領域6a,6aは、本体部1及び蓋部2から完全に分離される。これにより、蓋部2は、本体部1との接着部分を失い、矢印Yの示す方向へ展開され、食品容器A2は開封される(図3(D)参照)。なお、食品容器A2において、接合領域6a,6aが、本体部1側から上方に向かって押された場合でも(図示せず。)、押し下げられた場合と同様に、4カ所の脆弱部4aが破断され、本体部1と蓋部2との接合領域6a,6aが本体部1及び蓋部2から完全に分離され、これにより、食品容器A2を開封することができる。
上述したように、本実施形態の食品容器A及びその変形実施形態1、2であるそれぞれの食品容器A1,A2は、前記の構成によって、本体部1と蓋部2の接着部5a,5aを含む接合領域6a,6aに、外力を加えることのみで、本体部1又は蓋部2の何れか一方、又は本角部1及び蓋部2に形成された脆弱部4a,4aが破断され、容易に開封されるように工夫されている。この構成により、食品容器A,A1,A2においては、容器に無理な力を掛けることなく簡易に開封し、該食品容器A,A1,A2内に収容されている食品を簡単に食することが可能となる。なお、脆弱部4a,4aが、少なくとも蓋部2に形成されている食品容器A,A2の構成では、脆弱部4a,4aの位置が上方から視認し易くなり、これにより、開封箇所(接合領域6a,6a)を認識し易くなるので、食品容器A,A2をより簡単に開封できるようになる。この開封箇所の視認の容易性については、後述する第2、第3の実施形態における食品容器B、Cについても同様である。
2.第2の実施形態
本発明の第2の実施形態に係る食品容器Bについて、図4に模式的に示す。図4(A)から(D)には、開口状態の食品容器Bが封止されて再び開封されるまでの一連の形状の変化が示されている。食品容器Bの構成については、図1に示す第1の実施形態の食品容器Aと同一のものには同一の符号を付し、その重複する説明は省略する。
食品容器Bは、図4(A)に示されているように、大別すると、本体部1、蓋部2、ヒンジ部3及び脆弱部4bから構成されている。本体部1、蓋部2及びヒンジ部3については、上述した食品容器Aと同様の形状であって、脆弱部4bの構成のみが、食品容器Aにおける脆弱部4a,4aの構成とは異なっている。
ここで、食品容器Bに形成された脆弱部4bは、ヒンジ部3と対向する、蓋部2の辺S2の一辺全体にわたって、ヒンジ部3と平行に直線状に形成されており、この脆弱部4bの両端は、蓋部2の端部にまで達している。
食品容器Bにおける脆弱部4bは、例えば、第1の実施形態の食品容器Aに設けられた脆弱部4aと同様に破断線で構成されている。この破断線は、不連続な切れ込みが形成されることによって周辺より脆弱な部位となって、容易に切り離される部分となる。第1実施形態の脆弱部4a,4aの場合と同様に、破断線の切れ込みの幅、深さ、間隔等は食品容器Bに用いる材質の強度等に合わせて適宜選択すれば良い。
また、脆弱部4bの構成は、第1実施形態の脆弱部4a,4aの場合と同様に、破断線に限定されず、蓋部2の他の部分に比べ厚みを薄くするなどして、容易に破断されるように形成されていれば、何れの形状であっても良く、また、脆弱部4bは、一の直線的に形成されるものには限定されず、複数の直線で形成されても良く、曲線的に形成されても良く、直線的な部分と曲線的な部分とから構成されても良い。
図4(A)は、食品容器Bの封止前の開封状態を示す。図4(B)は封止後の状態を示す。第1の実施形態の食品容器Aと同様に、食品容器Bにおいて、蓋部2は、図4(A)に示す矢印Xの方向へヒンジ部3を折り線部として折り曲げられ、本体部1に折り合わされる。また、本体部1及び蓋部2の接合面の一部に接着部5bが形成され、食品容器Bは封止される。
接着部5bは、例えば、図4(B)に示すように、脆弱部4bによって区分けされた外側(端部側)の接合領域6b内に、該脆弱部4bに沿って直線状(矩形状)に設けることができる。図4(B)において、接着部5bは、接合領域6bに1ヶ所だけ設けられているが、複数箇所に分けて設けてもよい。
図4(C)は、食品容器Bを開封する時の状態を示す。接着部5bで封止された食品容器Bにおいて、脆弱部4bにより区分けされた、矩形状をなす接合領域6bが、矢印F1に示す方向に押し下げられると、脆弱部4bが破断される。脆弱部4bが破断されると、接着部5bによって本体部1と接合されていた蓋部2の接合領域6bが、蓋部2の他の領域から切り離される。そして、接合領域6bが蓋部2から切り離されると、本体部1との接着部分を失った蓋部2が持ち上がって、図4(D)に示す矢印Yの示す方向へ展開し、食品容器Bは開封される。
また、本実施形態の食品容器Bについても、弾性を有する材質によってヒンジ部3を介して本体部1と蓋部2とが一体成形された構成であれば、脆弱部4bが破断された時点で、本体部1との接着部分が失われた蓋部2は、ヒンジ部3の成形時の形状に戻ろうとする復元力によって、自動的に矢印Y方向に持ち上がるので、食品容器Bの開封が更に容易となる。
上述したように、本実施形態の食品容器Bは、前記の構成によって、蓋部2に形成された脆弱部4bを下方に押し下げることで、脆弱部4bが破断され、容易に開封される。脆弱部4bは、第1の実施形態の変形例1及び2と同様に、食品容器Bにおいても、本体部1のみ、あるいは、本体部1と蓋部2の両方に形成されていてもよい。
3.第3の実施形態
本発明の第3の実施形態に係る食品容器Cについて、図5に模式的に示す。図5(A)から(D)は、開口状態の食品容器Bが封止されて再び開封されるまでの一連の形状の変化を示している。食品容器Cの構成については、図1に示す第1の実施形態の食品容器Aと同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この食品容器Cは、図5(A)に示されているように、大別すると、本体部1、蓋部2、ヒンジ部3及び脆弱部4cから構成されている。本体部1、蓋部2及びヒンジ部3については、食品容器Aと同様の形状であり、脆弱部4cのみが、食品容器Aにおける脆弱部4aと形状が異なっている。食品容器Cに形成された脆弱部4cは、蓋部2のヒンジ部側と反対側の辺S2の中央部に、曲線(湾曲線状)で形成されている。また、この脆弱部4cの両端は、蓋部2の端部にまで達している。
本実施形態の食品容器Cの形態は、特に限定はされないが、本実施形態では、上述した食品容器A及びBと同様に、平面視正方形の他、平面視矩形、多角形とされている。また、食品容器Cにおいては、平面視(上方視)円形の形態とすることもできる(特に図示せず。)。食品容器Cを平面視円形に形成した場合には、接着部5cは、ヒンジ部3が形成される円周の一部と対向する円周の一部に設けることができる。
食品容器Cにおける脆弱部4cは、第1の実施形態の食品容器Aに設けられた直線状の脆弱部4a,4a、あるいは、第2の実施形態である食品容器Bに設けられた直線状の脆弱部4bとは異なって、曲線からなる破断線で構成されている。この破断線についても、不連続な切れ込みが形成されることによって周辺より脆弱な部位となって、容易に切り離される部分となっている。
この破断線の切れ込みの幅、深さ、間隔等についても、食品容器Aに用いる材質の強度等に合わせて適宜選択すれば良い。また、脆弱部4cの構成は、他の実施形態と同様に、破断線には限定されず、蓋部2の他の部分に比べ厚みを薄くするなどして、容易に破断されるように形成されていれば、何れの形状であってもよい。
食品容器Cに設けられた脆弱部4cは、曲線状の破断線から形成されており、接着部5cを含む接合領域6cは略半円形をなしているため、指先で矢印F1方向に押し下げる作業を行うときには、丸みのある指先の形状と適合し易く、このため、力を掛け易いという利点がある。接合領域6cに設けられる接着部5cについては、1ヶ所設けられているが、複数箇所に設けてもよく、その形状についても図示された形状に狭く限定されない。
図5(C)は食品容器Cの開封時の状態を示している。接着部5cで封止された食品容器Cにおいて、脆弱部4cに区分けされた接合領域6c部分を、矢印F1に示す方向に押し下げると、脆弱部4cはその力により破断される。この脆弱部4cが破断されると、接着部5cによって本体部1と接合されていた蓋部2の接合領域6cが、蓋部2の他の領域から切り離される。これにより、本体部1との接着部分を失った蓋部2は持ち上がって、図5(D)に示す矢印Yの示す方向へ展開し、食品容器Cは開封される。
また、本実施形態の食品容器Cについても、弾性を有する材質によってヒンジ部3を介して本体部1と蓋部2とが一体成形された構成を採用すれば、脆弱部4cが破断された時点で、本体部1との接着部分が失われた蓋部2は、ヒンジ部3の成形時の形状に戻ろうとする復元力によって、自動的に矢印Y方向に持ち上がるので、食品容器Cの開封は、更に容易となる。
上述したように、本実施形態の食品容器Cについても、脆弱部4cで他の領域と区分けされた接合領域6cのみを下方に押し下げることによって、脆弱部4cのみが破断され、これにより蓋部2を容易に開封することができる。なお、脆弱部4cは、第1の実施形態の変形例1及び2と同様に、食品容器Cにおいて、本体部1のみ、あるいは本体部1と蓋部2の両方に形成されていても良い。
上記全ての実施形態において、食品容器(A,A1,A2,B,C)の開封作業は、本体部1と蓋部2の接合領域(6a,6b,6c)を押すという簡易な開封手段のみによって、脆弱部(4a,4b,4c)が破断されることで、行われる。このため、本発明に係る食品容器においては、容器に無理な力を掛けずに開封し、該食品容器内に収容されている食品を食することが可能である。即ち、食品容器の簡易な開封手段によれば、開封作業の際に誤って食品を容器からこぼしたり、食品が手に付いたりすることを防止できる。一例であるが、粘性があって、手を汚すおそれのある納豆を収容するのに好適である。
A,A1,A2,B,C:食品容器
E:空間
S1,S2:辺

1:本体部
11:本体部外周縁(フランジ)
12,12:角部
13:底面
14:壁面
15:開口部

2:蓋部
21:蓋部外周縁(フランジ)
22,22:角部
23:凸条枠

3:ヒンジ部
31:三角溝

4a,4b,4c:脆弱部
5a,5b,5c:接着部
6a,6b,6c:接合領域

Claims (3)

  1. 食品を収容する本体部と蓋部とがヒンジ部を介して連結された食品容器であって、
    前記本体部と前記蓋部との互いに接合する面の一部に接着部が設けられており、
    該接着部を含む接合領域を他の領域と区分けする脆弱部が前記本体部及び/又は前記蓋部に形成され、該接合領域に外力を加えて前記脆弱部を破断することによって、
    開封される食品容器。
  2. 前記脆弱部が破断線からなる、請求項1に記載の食品容器。
  3. 平面視矩形又は平面視正方形に形成された前記蓋部を構成する四辺のうちの一辺に前記ヒンジ部が設けられており、
    該ヒンジ部と対向する辺の両端の角部に前記脆弱部が形成された、請求項1又は2に記載の食品容器。
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