JP6295683B2 - 二重容器 - Google Patents

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Description

この発明は,二重容器に関し,詳しくは,一旦開封した蓋材を再び閉じてその状態をしばらくとどめる(簡易に再封する)ことができる二重容器に関する。
上端開口部を蓋材によって閉じた容器がある。このような容器の中には,途中まで剥がした蓋材を,再び,典型的には一時的に元に戻す(蓋材で開口を再封する)ことが望まれるものがある。たとえば,カップ入りインスタント麺では蓋材が途中まで剥がされ,半分程度開口したカップ開口部からカップ内にお湯が注がれる。半分程度剥がされた蓋材はカップ開口部を簡易に再封するために用いられ,所定時間後に完全に剥がされる。お菓子等が入った容器についても,食べ残しがある場合に途中まで剥がした蓋材を元に戻してカップ開口部を簡易に再封することがある。
特許文献1は,蓋材の周縁の対向する2箇所に切込みノッチが形成されたタブを設け,このタブの切込みノッチにカップのフランジ部を挟むことで,カップを再封するものを記載する。
特開2001−180737号公報
特許文献1に記載のカップにおいて,蓋材の周縁部に形成されたタブは蓋材を剥がすときのつまみとしても用いられる。タブに切込みノッチが形成されているので,蓋材を剥がすときに切込みノッチに沿ってタブが蓋材から引きちぎれてしまうおそれがある。
この発明は,胴部に外筒を被せた二重容器に適した,開口部の再封構造を提供するものである。
この発明はまた,従来の二重容器に再封のための別途の部材を付加することを必要とせず,さらに特殊な加工も必要とせずに,開口部の再封を実現するものである。
この発明はさらに,ゴミを生じさせない開口部の再封構造を提供するものである。
この発明による二重容器は,上端周縁にカール部が形成された筒状の胴部と,上記胴部の下端にその下面を閉鎖するように設けられた底部と,上記胴部の外側との間に断熱空間を形成するように上記胴部に被せられ,かつ固定された外筒と,上記カール部に接着され,上記胴部の上面を閉鎖する蓋材と,を備え,上記外筒に切取線が形成されており,上記切取線に沿って外筒から完全にまたは部分的に切取られるクリップ片が,上記カール部から部分的に剥がされた蓋材の縁部を上記カール部に留めるために用いられることを特徴とする。
胴部の上面は開口しており,胴部内に内容物が収容された後に,蓋材が胴部の上端周縁に形成されているカール部に接着される。胴部は一般には下部よりも上部の径がやや大きい円筒状であるが,縦方向に一定の径を持つものであってもよいし,断面が多角形の角筒状であってもよい。胴部および底部の内面には必要に応じて保護膜が設けられる。
外筒に形成される切取線は,たとえば複数の切込み線を短いつなぎ部でつなげたもの,切込み線を間欠的に結ぶミシン目などによって実現される。
外筒に形成される切取線に沿って外筒からクリップ片が切取られる。外筒は内容物を直接に収納するものではなく,胴部の外側に被せられるものであるから,外筒からクリップ片が切取られても,そこから内容物が外に出ることはない。
クリップ片は外筒から完全に切取られるものであってもよいし,外筒から完全に切取られるのではなく,その一部を外筒につなげた(連続させた)状態にとどめて,外筒から部分的に切り取られるものであってもよい。
クリップ片は,蓋材とカール部とを一緒に(重ねて)その両側(上下)から挟むもの,蓋材をカール部に押しつけて,これによりカール部との間に上記蓋材を挟むもの,のいずれであってもよい。いずれにしても部分的に一旦途中まで剥がされた蓋材は,クリップ片によってカール部に再度簡易に留められて,これにより胴部上端の開口が蓋材によって再封される。
この発明によると,外筒に形成された切取線に沿って外筒から切取られるクリップ片が,上記カール部から部分的に剥がされた蓋材の縁部を上記カール部に再度留めるために用いられるから,別の部材,たとえば粘着テープなどを用いる必要がない。また,外筒に切取線を形成するだけでよいからクリップ片を形成するために特殊な加工も必要とされない。低コストで二重容器に再封性を持たせることができる。
好ましくは,上記外筒のクリップ片として用いられる範囲の一部に隣接して,上記外筒に切欠き部分が形成されている。切欠き部分からクリップ片の縁部に爪または指をかけることができるので,切取線に沿うクリップ片の切取り作業を容易に行うことが可能になる。
クリップ片の外形は台形,方形,円形など任意の形状とすることができる。また,次に説明するように,上記クリップ片として様々な形状および構造のものが考えられる。
一実施態様では,上記クリップ片は,その一辺に上記カール部と上記蓋部とを一緒に差し込む溝部が形成されている。上記溝部はクリップ片にあらかじめ形成しておいてもよいし,上記溝部を形成するための切取線をクリップ片に形成しておいてもよい。溝部の幅は上記カール部の厚さよりもやや狭いものとされる。クリップ片の溝部にカール部と蓋部の縁部と重ねてきつく差し込むことで,蓋部の縁部がカール部に簡易に留められ,胴部の上端開口が再封される。
他の実施態様では,上記クリップ片は,上記カール部と上記蓋部とをその両側(上方および下方のそれぞれ)から一緒に挟む第1突起および第2突起が設けられているものである。上記第1突起および第2突起は,たとえば,外筒のクリップ片として切り取られる範囲内に上記第1突起を規定する凸状切取線と上記凸状切取線の両側に上記第2突起を規定する凹状切取線を形成しておく。外筒から完全に切り離したクリップ片を折り曲げると,間隔をあけてほぼ平行に同じ向きに突出する第1突起および第2突起が形成される。クリップ片の第1突起と第2突起との間にカール部と蓋部の縁部と重ねてきつく差し込むことで,蓋部の縁部がカール部に簡易に留められ,胴部の上端開口が再封される。
さらに他の実施態様では,上記クリップ片は,上記カール部と上記蓋部とを一緒に差し込む差込孔が形成されているものである。上記差込孔はクリップ片にあらかじめ形成しておいてもよいし,上記差込孔を形成するための切取線をクリップ片に形成しておいてもよい。差込孔の幅は上記カール部の厚さよりもやや狭いものとされる。クリップ片の差込孔にカール部と蓋部の縁部とを重ねてきつく差し込むことで,蓋部の縁部がカール部に簡易に留められ,胴部の上端開口が再封される。このクリップ片に,上記差込孔に向けてその途中までのびる突起を形成してもよい。カール部の内側に上記突起を掛けることで上記クリップ片をカール部に安定して固定することができる。
さらに他の実施態様では,上記クリップ片は,その両端部のそれぞれに,上記クリップ片の両端部を上記カール部に係止するための係止突起が形成されているものである。たとえば,上記細長いクリップ片の両端部に,互いに向き合う向きに凸状の切取線をそれぞれ形成しておく。クリップ片の両端部を同じ方向にそれぞれ折り曲げると,折り曲げた方向と反対の方向に,上記凸状切取線に沿う係止突起が形成される。上記クリップ片の両端部の上記係止突起をカール部にそれぞれ係止することで,クリップ片によって蓋材をカール部の上面に軽く押しつけるまたは上向きに反らないようにすることでき,これにより胴部の上端開口が再封される。
さらに他の実施態様では,上記クリップ片が,上記外筒につながるヒンジ部と,上記ヒンジ部によって回動し,上記カール部との間に上記蓋材の縁部を挟む突起部とを備えている。上記ヒンジ部および突起部を形成するための切取線が外筒に形成され,この切取線に沿ってクリップ片の一部が外筒から切り取られる態様である。上記ヒンジ部を回動させたときにカール部の上面と突起部の下面がほぼ同じ高さ位置となるように,ヒンジ部の長さ(ヒンジ部を規定する切取線の長さ)は定められる。クリップ片が備える突起部とカール部との間に蓋材の縁部が挟まれることで,蓋材の縁部がカール部に簡易に留められ,胴部の上端開口が再封される。
上記クリップ片の裏面に,文字,記号または図形を印刷しておいてもよい。外筒からクリップ片が切取られると,クリップ片の裏面に印刷されている文字等を視覚的に確認することができる。クリップ片の裏面をくじ(「当たり」または「はずれ」の文字を印刷する)として利用したり,商品に関するインフォメーションを記載する欄として利用することができる。
クリップ片の裏面に代えて,または加えて,上記外筒からクリップ片が切取られる箇所に対応する範囲の上記胴部の表面に,文字,記号または図形を印刷してもよい。上述のように,二重容器では胴部の外側に外筒が被せられているので,胴部の表面(外面)は見ることはできない。上記外筒からクリップ片が切取られると,切り取られた範囲に孔が形成されるから,そこから胴部の表面を視覚的に確認することができるようになる。クリップ片が切取られたときに,胴部の表面に印刷されている文字等を見ることができる。
この発明は,上述した二重容器を構成する外筒も提供する。
第1実施例の二重容器の斜視図である。 図1のII−II線に沿う,第1実施例の二重容器の一部縦断面図である。 第1実施例の二重容器を構成する外筒の展開図である。 再封状態の第1実施例の二重容器の斜視図である。 第1実施例の変形例の二重容器の斜視図である。 第1実施例の変形例の二重容器を構成する外筒の展開図である。 二重容器のクリップ片の裏面図である。 第2実施例の二重容器の斜視図である。 第2実施例の二重容器を構成する外筒の展開図である。 再封状態の第2実施例の二重容器の斜視図である。 第2実施例の二重容器のクリップ片の拡大斜視図である。 第3実施例の二重容器の斜視図である。 第3実施例の二重容器を構成する外筒の展開図である。 再封状態の第3実施例の二重容器の斜視図である。 第4実施例の二重容器の斜視図である。 第4実施例の二重容器を構成する外筒の展開図である。 再封状態の第4実施例の二重容器の斜視図である。 第5実施例の二重容器の斜視図である。 第5実施例の二重容器を構成する外筒の展開図である。 再封状態の第5実施例の二重容器の斜視図である。 第5実施例の二重容器のクリップ片の斜視図である。
以下,第1実施例から第5実施例を参照して,この発明に係る二重容器を詳細に説明する。
図1から図4は第1実施例の二重容器を示している。図1は容器の斜視図,図2は容器の一部縦断面図,図3は外筒の展開図(ブランク図),図4は再封状態の容器の斜視図である。
二重容器1は,蓋材10と,胴部12と,底部13と,外筒14とから構成されている。
胴部12は上部の径が大きく,下にいくほど径が小さくなる円筒状で,開口する上面が蓋材10によって閉じられている。胴部12の上端周縁部は外側に巻かれ,いわゆるカール部11が形成されている。底部13は円形で,その周縁部が下側に屈曲されている(屈曲部13A)。底部13は胴部12の下面開口内にぴったりと嵌り,胴部12の下端部が内側に折り返され(折り返し部12A),この折り返し部12Aが底部13の屈曲部13Aを挟んでいる。底部13の屈曲部13Aの内外両面と,これを挟む胴部12の下端部の内面とは接着または熱可塑性樹脂フィルムによって溶着されている。
外筒14はやや弧状に形成されたブランク材(図3)の側部同士を接着して円筒状に形成し,次に下側部を内側に折り返して接着することで形成される(折り返し部分を図2において符号14Aで示す)。側部同士の接着に用いられる接着部14Bを図3においてハッチングで示す。
外筒14も,胴部12と同様に,上部の径が大きく,下にいくほど径が小さくなる円筒状である。この外筒14内に,底部13を有する胴部12を上から入れる(嵌入する)。外筒14の上端は胴部12の上端縁のカール部11の内側のすき間に入り,下端部は胴部12の下端部の外側に沿う(接触する)。外筒14は胴部12に接着剤で固定される。たとえば外筒14の下端部の折り返し部14Aと胴部12,または外筒14の上端とカール部11とを接着することができる。外筒14の下端は胴部12の下端(糸じり)よりも下方に突出していない方がよい。もっとも,外筒14の下端を胴部12の下端よりも下方に突出させて,容器1の全体を外筒14で支持するようにしてもよい。また,外筒14の下端部は折り返さずにそのままストレートにのびるようにしてもよい。
蓋材10は,カール部11の上面に蓋材10を接着するためのシーラント層,文字,図形等を印刷するための紙層,上記紙層を保護する保護層などを多層に積層したものが用いられる。形状保持のためのアルミニウム層をシーラント層と紙層との間に積層してもよい。胴部12および底部13にはたとえば紙基材とその内面に積層されたポリエチレン・フィルム等の積層構造のものが用いられる。胴部12および底部13を,たとえばポリスチレン(PS),ポリエチレン(PE),ポリエチレン・テレフタレート(PET)などを用いて一体的に形成することもできる。外筒14は紙を主強度材とするものが用いられる。紙基材のみで構成してもよいし,その外層にポリスチレン層,ポリエチレン層,ポリエチレン・テレフタレート層を積層したものを用いてもよい。
図1および図3を参照して,外筒14に形成された切取線21Aによってクリップ片(リクローズ片)21が区画されている。クリップ片21は上辺の長さが下辺の長さよりも長い台形状である。切取線21Aに沿って外筒14からクリップ片21が切り取られる。
クリップ片21の一方の斜辺に,クリップ片21の内側に向かって横向きに途中まで延びる細長い矩形の切取線21Bも形成されている。図4を参照して,切取線21Bに沿ってクリップ片21の一部を切欠くことで,クリップ片21にはその斜辺から横向きにのびる溝部21Cが形成される。溝部21Cの間隔(すき間の大きさ)は,胴部12の上端周縁部に形成されているカール部11の厚さよりもやや狭い。
外筒14から切取られるクリップ片21は,途中まで剥がされた蓋材10を元の場所に戻して容器1の開口を再び閉じる(再封する)ときに,上記蓋材10を容器1に簡易に固定(保持)するために用いられる。クリップ片21の溝部21C内に蓋材10の縁部とカール部11とを重ねて一緒に差込み,クリップ片21の溝部21Cによって蓋材10とカール部11とを挟む(クリップする)ことで,途中まで剥がされた蓋材10は容器1のカール部11に簡易に留められ,これによって容器1は簡易に再封される。クリップ片21の溝部21Cの間隔がカール部11の厚さよりも狭いので,蓋材10とカール部11は溝部21Cにきつく挟まれる。なお,外筒14は紙製であるから,外筒14から切り取られるクリップ片21も紙製である。このため,クリップ片21を外向きに引っ張ることでクリップ片21を取り外すことは容易である。
上述のように,容器1を構成する外筒14の一部がクリップ片21として用いられるので,途中まで剥がされた蓋材10によって容器1の開口を再封するために別途の部材(粘着フィルム,テープなど)を用意する必要がない。外筒14に切取線21A,21Bを形成しておくだけでよいから特殊な加工も必要とされない。低コストで容器1の再封機能が実現される。
図5および図6は変形例の二重容器を示している。この二重容器1Aには,外筒14の上端の一部に切欠き14Dが形成され,この切欠き14Dに続いてクリップ片21を区画する切取線21Aが形成されている。切欠き14Dに続いてクリップ片21(クリップ片21を区画する切取線21A)が形成されているので,切欠き14Dからクリップ片21の縁部に爪ないし指先をかけやすく,切取線21Aに沿ってクリップ片21を外筒14から切り取りやすくなっている。後述する他の実施例においても同様にクリップ片として用いられる範囲の一部に隣接して外筒14に切欠きを形成してもよい。
図7に示すように,外筒14から切取られるクリップ片21の裏面に,文字,記号,図形,画像などを印刷しておいてもよい。たとえば,くじ(「当たり」または「はずれ」の文字),商品のキャンペーン情報の告知等に,切取られるクリップ片21の裏面を利用することができる。クリップ片21の裏面に代えて,または加えて,外筒14からクリップ片21が切取られる箇所に対応する範囲の胴部12の表面に,文字,記号,図形,画像などを印刷しておいてもよい。クリップ片21が切取られたときに,胴部12に印刷されている文字,記号,図形,画像などを視覚的に確認することができる。
図8から図11は第2実施例の二重容器を示している。図8は容器の斜視図,図9は容器を構成する外筒の展開図(ブランク図),図10は再封状態の容器の斜視図,図11はクリップ片の拡大斜視図である。第1実施例の容器1と同一の部材には同一の符号を付し,重複した説明を避ける。このことは後述する他の実施例でも同様である。
第2実施例の二重容器2は,外筒14から切取られるクリップ片31の形状および構造が,第1実施例の二重容器1が備えるクリップ片21と異なる。図8および図9を参照して,クリップ片31を外筒14上に区画する切取線31Aは,方形の一辺が外向き(図8および図9において下向き)に滑らかな弧を描いて突出する形状を持つ。
さらにクリップ片31には,そのほぼ中央に上向きの凸部を形成しかつその両側のそれぞれに凹部を形成する形状の切取線31Bも入れられている。
図11を参照して,切取線31Aに沿ってクリップ片31を外筒14から切取り,次に切取線31Bを利用してクリップ片31を折り曲げると,切取線31Bの凸部に対応する箇所に矩形の突出部32が形成され,かつ切取線31Bの2つの凹部に対応する箇所に2つの矩形の突出部33が形成される。上記突出部32と突出部33とはほぼ平行に,間隔をあけて同じ向きにのびている。突出部32と突出部33の間の間隔は,胴部12の上端周縁部のカール部11の厚さよりもやや狭い。図10を参照して,クリップ片31の突出部32,33の間に蓋材10とカール部11とを重ねて挟むことで,途中まで剥がされた蓋材10の縁部が容器2のカール部11に簡易に留められ,これにより容器2は再封される。
図12から図14は第3実施例の二重容器を示している。図12は容器の斜視図,図13は容器を構成する外筒の展開図(ブランク図),図14は再封状態の容器の斜視図である。
図12および図13を参照して,クリップ片41を区画する長方形の切取線41Aが外筒14上に形成されている。クリップ片41にはさらにクリップ片41の長手方向と同じ方向にのびる細長い長方形の差込孔41Bがあけられている。差込孔41Bの長辺の一辺には,2つの三角形の突起41Cが差込孔41Bに向けて形成されている。三角突起41Cが形成されている箇所を除いて,差込孔41Bの幅(すき間の大きさ)はカール部11の厚さよりもやや狭い。
図14を参照して,クリップ片41を外筒14から切取り,クリップ片41の差込孔41Bに蓋材10とカール部11を差込み,差込孔41Bによって蓋材10とカール部11とを重ねて挟む。三角突起41Cはカール部11の内側のすき間に入れられる。途中まで剥がされた蓋材10がクリップ片41によってカール部11に簡易に留められる。また,三角突起41Cをカール部11の内側のすき間に入れることで,クリップ片41をカール部11に安定的に固定することができる。
図15から図17は第4実施例の二重容器を示している。図15は容器の斜視図,図16は容器を構成する外筒の展開図(ブランク図),図17は再封状態の容器の斜視図である。
図15および図16を参照して,第4実施例の容器4の外筒14には,クリップ片51を区画する長方形の切取線51Aが形成されている。クリップ片51(クリップ片51を区画する切取線51A)は,やや弧状に形成されている外筒14のブランクと同じ方向に,やや弧状に形成されている。クリップ片51の両端部には,内向きに向かう(互いに向き合う)方向に凸状の切込み51Bがそれぞれ形成されている。
図17を参照して,クリップ片51を外筒14から切取り,クリップ片51の両端部を同じ向き(図17において上向き)に折り曲げると,両端部に形成されている切込み51Bによって区画される係止突起部51Cが,両端部を折り曲げた向きと逆向き(図17において下向き)に突出する。両端部の2箇所の係止突起部51Cをカール部11の側部に沿わせることで,途中まで剥がされた蓋材10が,クリップ片51によって容器4のカール部11に簡易に押さえつけられる。
図18から図21は第5実施例の二重容器を示している。図18は容器の斜視図,図19は容器を構成する外筒の展開図(ブランク図),図20は再封状態の容器の斜視図,図21は折り曲げ途中のクリップ片の斜視図である。
第5実施例の二重容器5のクリップ片61は,外筒14から完全に切り取られずに,その一部が外筒14につながったままとされる点が,外筒14から完全に切り取られる第1〜第4実施例の二重容器1〜4が備えるクリップ片21,31,41,51と異なる。図18および図19を参照して,第5実施例の容器5の外筒14には,クリップ片61の外縁を規定する切取線61Aと,クリップ片61の内縁を規定する切取線61Bが形成されている。クリップ片61の外縁を規定する切取線61Aは,外筒14の上端とほぼ平行に横向きにのびる切取線部分と,その両端から外筒14の上端に向けて上向きにのびる切取線部分とから構成される。外筒14の上端に向けて上向きにのびる切取線部分は外筒14の上端にまでは達していない。クリップ片61の内縁を規定する切取線61Bは,切取線61Aの内側に形成されており,上向きに凸状の切取線部分と,凸状切取線部分の両端からそれぞれ横向きにのび,途中で上向きにのびる切取線部分とから構成される。切取線61Bの上向きにのびる部分も外筒14の上端にまでは達してない。
図20および図21を参照して,切取線61A,61Bが形成されている箇所が,外筒14から切取られる。切取線61A,61Bの上向きにのびる部分によって,クリップ片61の両端部には,一端が外筒14につながったままのヒンジ部61Dが形成される。切取線61Bの凸状部分によって規定されるクリップ片61の突起部61Cとカール部11との間に蓋部10の縁部がきつく挟まれることで,途中まで剥がされた蓋材10が二重容器5のカール部11に簡易に留められる。このように第5実施例の二重容器5のクリップ片61は,外筒14から完全に切り離されずに外筒14と一体とされたままであるので,クリップ片61のみが二重容器5と別体のゴミとなることが防止される。
上述した第1〜第5実施例では,二重容器1〜5として円筒状のものを説明したが,二重容器は円筒状のものに限られず,多角筒状のもの,たとえば横断面が8角形,6角形等のものであってもよい。
1,1A,2,3,4,5 二重容器
10 蓋材
11 カール部
12 胴部
13 底部
14 外筒
21,31,41,51,61 クリップ片
21C 溝部
32,33 突出部(第1突出部,第2突出部)
41B 差込孔
41C 三角突起
51C 係止突起部
61C 突起部
61D ヒンジ部

Claims (5)

  1. 上端周縁にカール部が形成された筒状の胴部と,上記胴部の下端にその下面を閉鎖するように設けられた底部と,上記胴部の外側との間に断熱空間を形成するように上記胴部に被せられ,かつ固定された外筒と,上記カール部に接着され,上記胴部の上面を閉鎖する蓋材と,を備え,上記外筒に切取線が形成されており,上記切取線に沿って外筒から完全にまたは部分的に切取られるクリップ片が,上記カール部から部分的に剥がされた蓋材の縁部を上記カール部に留めるために用いられるものであり,
    上記クリップ片(31)に,上記カール部と上記蓋部とをその両側から挟む第1突出部(32)および第2突出部(33)が設けられている,
    二重容器。
  2. 上端周縁にカール部が形成された筒状の胴部と,上記胴部の下端にその下面を閉鎖するように設けられた底部と,上記胴部の外側との間に断熱空間を形成するように上記胴部に被せられ,かつ固定された外筒と,上記カール部に接着され,上記胴部の上面を閉鎖する蓋材と,を備え,上記外筒に切取線が形成されており,上記切取線に沿って外筒から完全にまたは部分的に切取られるクリップ片が,上記カール部から部分的に剥がされた蓋材の縁部を上記カール部に留めるために用いられるものであり,
    上記クリップ片(41)に,上記カール部と上記蓋部とが一緒に差し込まれる差込孔(41B)と,上記差込孔(41B)に向けてその途中までのびる突起(41C)が形成されている,
    二重容器。
  3. 上端周縁にカール部が形成された筒状の胴部と,上記胴部の下端にその下面を閉鎖するように設けられた底部と,上記胴部の外側との間に断熱空間を形成するように上記胴部に被せられ,かつ固定された外筒と,上記カール部に接着され,上記胴部の上面を閉鎖する蓋材と,を備え,上記外筒に切取線が形成されており,上記切取線に沿って外筒から完全にまたは部分的に切取られるクリップ片が,上記カール部から部分的に剥がされた蓋材の縁部を上記カール部に留めるために用いられるものであり,
    上記クリップ片(51)の両端部のそれぞれに,上記クリップ片(51)の両端部を上記カール部に係止するための係止突起部(51C)が形成されている,
    二重容器。
  4. 上端周縁にカール部が形成された筒状の胴部と,上記胴部の下端にその下面を閉鎖するように設けられた底部と,上記胴部の外側との間に断熱空間を形成するように上記胴部に被せられ,かつ固定された外筒と,上記カール部に接着され,上記胴部の上面を閉鎖する蓋材と,を備え,上記外筒に切取線が形成されており,上記切取線に沿って外筒から完全にまたは部分的に切取られるクリップ片が,上記カール部から部分的に剥がされた蓋材の縁部を上記カール部に留めるために用いられるものであり,
    上記クリップ片(61)が,上記外筒(14)につながるヒンジ部(61D)と,上記ヒンジ部(61D)によって回動し,上記カール部との間に上記蓋材の縁部を挟む突起部(61C)とを備えている,
    二重容器。
  5. 上端周縁にカール部が形成された筒状の胴部と,上記胴部の下端にその下面を閉鎖するように設けられた底部と,上記胴部の外側との間に断熱空間を形成するように上記胴部に被せられ,かつ固定された外筒と,上記カール部に接着され,上記胴部の上面を閉鎖する蓋材と,を備え,上記外筒に切取線が形成されており,上記切取線に沿って外筒から完全にまたは部分的に切取られるクリップ片が,上記カール部から部分的に剥がされた蓋材の縁部を上記カール部に留めるために用いられるものであり,
    上記外筒のクリップ片として用いられる範囲の一部に隣接して,上記外筒に切欠き部分が形成されている,
    二重容器。
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