JP2013071995A - 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】樹脂供給装置内で溶融されたポリスチレン系樹脂に発泡剤を圧入・混練し、発泡剤含有の溶融樹脂を樹脂供給装置先端に付設されたダイの小孔から押し出して粒子状に形成する溶融押出法によって得られた発泡性ポリスチレン系樹脂粒子であって、
スチレンオリゴマー(ただし、スチレンオリゴマーはスチレンダイマーとスチレントリマーとの合計である)が樹脂中600〜30000ppmの範囲内で含有された発泡性ポリスチレン系樹脂粒子。
【選択図】図1
Description
本発明の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子は、樹脂供給装置内で溶融されたポリスチレン系樹脂に発泡剤を圧入・混練し、発泡剤含有の溶融樹脂を樹脂供給装置先端に付設されたダイの小孔から押し出して粒子状に形成する溶融押出法によって得られた発泡性ポリスチレン系樹脂粒子であって、スチレンオリゴマー(ただし、スチレンオリゴマーはスチレンダイマーとスチレントリマーとの合計である)が樹脂中600〜30000ppmの範囲内で含有されたことを特徴としている。
また本発明の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子において、前記スチレンオリゴマーのうちスチレントリマーが樹脂中300〜20000ppmの範囲内で含有されていることが好ましい。
無機発泡核剤の量は、ポリスチレン系樹脂100質量部に対し0.05〜5質量部の範囲内であることが好ましく、0.1〜2質量部の範囲がより好ましい。
使用する無機発泡核剤の平均粒径は、0.1〜30μmの範囲内であることが好ましく、0.5〜10μmの範囲内であることがより好ましい。
発泡性ポリスチレン系樹脂粒子に可塑剤とともにタルクなどの無機発泡核剤を含有させることで、予備発泡粒子の嵩発泡倍数を高める効果や発泡成形体の機械強度向上効果を高めることができる。
無機発泡核剤は、発泡性ポリスチレン系樹脂粒子全体にわたり均一に含有している必要がある。樹脂粒子の局部、例えば、樹脂粒子の表層部分に無機発泡核剤が偏在していると、得られる発泡成形体の機械強度が低下するおそれがある。
本発明の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法は、スチレンオリゴマーを含有するポリスチレン系樹脂を樹脂供給装置内で溶融に発泡剤を圧入・混練し、発泡剤含有の溶融樹脂を樹脂供給装置先端に付設されたダイの小孔から押し出して粒子状に形成し、スチレンオリゴマーが樹脂中600〜30000ppmの範囲内で含有された発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を得ることを特徴としている。
この製造方法では、前記ダイの小孔から押し出した発泡剤含有溶融樹脂を、直ちに水中に導いて切断し、直接粒子状に形成するホットカット法を採用してもよいし、ストランド状に押し出して冷却し、冷却後に切断して粒子とするストランドカット法を採用してもよい。
本発明の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子は、発泡樹脂成形体の製造分野において周知の装置及び手法を用い、水蒸気加熱等により加熱して予備発泡し、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子(以下、予備発泡粒子と記す)とする。この予備発泡粒子は、製造するべき発泡成形体の密度と同等の嵩密度となるように予備発泡される。本発明において、その嵩密度は限定されないが、通常は0.010〜0.10g/cm3の範囲内とし、0.015〜0.050g/cm3の範囲内とするのが好ましい。
<予備発泡粒子の嵩密度>
先ず、予備発泡粒子を測定試料としてWg採取し、この測定試料をメスシリンダー内に自然落下させ、メスシリンダー内に落下させた測定試料の体積Vcm3をJIS K6911に準拠した見掛け密度測定器を用いて測定し、下記式に基づいて予備発泡粒子の嵩密度を測定する。
嵩密度(g/cm3)=測定試料の質量(W)/測定試料の体積(V)
また、予備発泡粒子の嵩発泡倍数は、次式により算出される数値である。
嵩発泡倍数=1/嵩密度(g/cm3)
本発明の発泡成形体の密度は特に限定されないが、通常は0.010〜0.10g/cm3の範囲内とし、0.015〜0.050g/cm3の範囲内とするのが好ましい。
<発泡成形体の密度>
50cm3以上(半硬質および軟質材料の場合は100cm3以上)の試験片を材料の元のセル構造を変えない様に切断し、その質量を測定し、次式により算出した。
密度(g/cm3)=試験片質量(g)/試験片体積(cm3)
試験片状態調節、測定用試験片は、成形後72時間以上経過した試料から切り取り、23℃±2℃×50%±5%または27℃±2℃×65%±5%の雰囲気条件に16時間以上放置したものである。
また、発泡成形体の発泡倍数は次式により算出される数値である。
発泡倍数=1/密度(g/cm3)
(スチレン系懸濁重合粒子の作製)
内容積100リットルの攪拌機付オートクレーブ(以下、反応器ともいう)にリン酸三カルシウム(大平化学社製)120g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム4g、過酸化ベンゾイル(純度75%)140g、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート30g、イオン交換水40kg及びスチレン単量体40kgを投入した後、100rpmの撹拌下で溶解及び分散させて懸濁液を形成した。
引き続き、攪拌羽を100rpmで撹拌しながらオートクレーブ内の温度を90℃まで昇温した後、90℃で6時間保持した。
その後、さらにオートクレーブ内の温度を120℃まで昇温し、120℃で2時間保持した後、オートクレーブ内の温度を25℃まで冷却し、オートクレーブから内容物を取り出し、脱水・乾燥・分級して粒子径が0.8〜1.2mmで重量平均分子量が30万のスチレン系懸濁重合粒子(以下、懸濁重合粒子と記す)を得た。
基材樹脂として該懸濁重合粒子とリサイクル原料(1)を質量比70/30%の割合で使用し、基材樹脂100質量部に対して微粉末タルク0.3質量部を加えて、時間当たり160kg/hrの割合で口径90mmの単軸押出機内へ供給し、樹脂を加熱溶融させた後、発泡剤として基材樹脂100質量部に対して6質量部のイソペンタンを押出機途中より圧入した。そして、押出機内で樹脂と発泡剤を混練しつつ、押出機先端部での樹脂温度が170℃となるように冷却しながら、押出機に連接しヒーターにより290℃に保持した、直径0.6mm、ランド長さ3.0mmのノズルを200個有する造粒用ダイを通して、温度50℃、水圧0.4MPaの冷却水が循環する水中カット室内に押し出すと同時に、円周方向に10枚の刃を有する高速回転カッターをダイに密着させて、毎分3000回転で切断し、脱水乾燥して球形の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を得た。得られた発泡性ポリスチレン系樹脂粒子は変形、ヒゲ等の発生もなく、平均粒径1.1mmであった。
前記の通り得られた発泡性ポリスチレン系樹脂粒子100質量部に対して、ポリエチレングリコール0.03質量部、ステアリン酸亜鉛0.05質量部、ステアリン酸モノグリセライド0.05質量部、ヒドロキシステアリン酸トリグリセライド0.05質量部を発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の表面全面に均一に被覆した。
続いて、発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を円筒型バッチ式予備発泡機に供給して、吹き込み圧0.05MPaの水蒸気により加熱し、予備発泡粒子を得た。得られた予備発泡粒子は、嵩密度0.020g/cm3(嵩発泡倍数50倍)であった。
続いて、得られた予備発泡粒子を室温雰囲気下、24時間に亘って放置した後、長さ400mm×幅300mm×高さ25mmの長方形状のキャビティを有する成形型内に予備発泡粒子を充填し、成形スチーム圧0.06〜0.10MPa(ゲージ圧力)、金型加熱3秒、一方加熱10秒、逆一方加熱3秒、両面加熱10秒、水冷5秒、設定取出面圧0.02MPaの条件で成形を行った。得られた発泡性形体は密度0.020g/cm3(発泡倍数50倍)であった。
発泡性ポリスチレン系樹脂粒子中に含有するスチレンダイマー、スチレントリマー量については以下のように測定した。
試料0.2gをメチルエチルケトン10mLに溶解しメタノール40mL中に滴下して再沈殿させる。次いで、50mlナスフラスコに内部標準液(メチルエチルケトン100mlにエイコサン0.2gを溶解させたもの)を1mL加え、再沈殿液をNO.5Aろ紙にてろ過し、先ほどの内部標準液にメスアップする。これをGC/MC(島津製作所社製、商品名GC17A)で測定し、クロマトグラムのうちダイマーピーク3本、トリマーピーク5本のピーク面積と内部標準物質の相対感度を同一として定量した。(ダイマー、トリマーのピークの確認は関東化学製の標準物質を用いて行った)
装置:島津製作所社製 、商品名GC17A
カラム:商品名DB−1(J&W社製、0.25mmφ×30m、膜圧0.1μm)
注入口温度:240℃
検出器(FID)温度:260℃
キャリアガス(He):圧力80psi
カラム温度:40℃(1分)〜50℃/分〜150℃(1分)〜5℃/分〜250℃(3分)〜50℃/分〜320℃(8分)
前記GC/MCによる定量後、ポリスチレン系樹脂中のスチレンダイマー、スチレントリマーの含有量(単位:ppm)を算出した。また、オリゴマー量はスチレンダイマーとスチレントリマーの和とした。
得られた発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の発泡性を調べる為に、発泡槽の中で発泡スチーム圧0.01MPa(ゲージ圧力)の蒸気にて発泡させた。その時の加熱時間を2分、5分、8分と変えて発泡させ、この発泡粒2gをメスシリンダーに入れて体積を測り、質量2gで除して見かけの発泡倍数(cm3/g)を求めた。
加熱時間を2分、5分、8分と変えて発泡させた見かけの発泡倍数の最大値を次の評価基準:
優良(◎):最大の発泡倍数が65倍以上、且つ各加熱時間での発泡倍数がすべて50倍以上であるもの
良好(○):最大の発泡倍数が50倍以上65倍未満、且つ各加熱時間での発泡倍数がすべて50倍以上のもの
やや不良(△):最大の発泡倍数が50倍以上65倍未満、且つ各加熱時間での発泡倍数の中に50倍未満を含むもの
不良(×):最大の発泡倍数が50倍未満であるもの
に基づき評価した。
予備発泡粒子の製造の際に、樹脂粒子同士が集塊した、いわるゆブロッキング粒子を目開き10mmの篩を用いて分離し、重量を測定して、投入した全量の重量で除して、ブロッキングの発生率として求め、次の評価基準:
優良(◎):1%未満
良好(○):1%以上1.5%未満
不良(×):1.5%以上
に基づき評価した。
発泡成形品の外観を目視にて評価した。次の評価基準:
優良(◎):成形品表面の発泡粒子が接合した境界部分が非常に平滑である場合
良好(○):成形品表面の発泡粒子が接合した境界部分の平滑がやや劣る場合
不良(×):成形品表面の発泡粒子の境界部分に凹凸があり平滑性が劣る場合
に基づき、外観を評価した。
得られた箱形の発泡成形品を衝撃によって破断させ、その破断面の発泡粒子に100〜150個を含む任意の範囲について、全粒子数(A)と粒子内で破断している粒子数(B)を計数し、以下の式により融着率(%)を算出した。
融着率=(B)×100/(A)
次の評価基準:
優良(◎):融着率80%以上、100%未満
良好(○):融着率60%以上、80%未満
不良(×):融着率60%未満
に基づき、融着率を評価した。
総合評価は発泡性、ブロッキング、外観総合、融着の4つの評価が次の評価基準:
優良(◎):×、△が共になく、◎が3つ以上
良好(○):×がなく、◎が2つ以下
不良(×):×が一つでもあるもの
に基づき評価を行った。
基材樹脂としてリサイクル原料(2)を100%使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡成形体を製造し、同様の測定・評価を行った。その結果を表1、表2に記す。
基材樹脂としてリサイクル原料(3)を100%使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡成形体を製造し、同様の測定・評価を行った。その結果を表1、表2に記す。
基材樹脂として懸濁重合粒子とリサイクル原料(1)を質量比10/90%の割合とした基材樹脂を使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡成形体を製造し、同様の測定・評価を行った。その結果を表1、表2に記す。
基材樹脂として懸濁重合粒子とリサイクル原料(1)を質量比25/75%の割合とした基材樹脂を使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡成形体を製造し、同様の測定・評価を行った。その結果を表1、表2に記す。
基材樹脂として懸濁重合粒子とリサイクル原料(1)を質量比50/50%の割合とした基材樹脂を使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡成形体を製造し、同様の測定・評価を行った。その結果を表1、表2に記す。
基材樹脂として懸濁重合粒子とリサイクル原料(1)を質量比75/25%の割合とした基材樹脂を使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡成形体を製造し、同様の測定・評価を行った。その結果を表1、表2に記す。
基材樹脂として懸濁重合粒子とリサイクル原料(1)を質量比90/10%の割合とした基材樹脂を使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡成形体を製造し、同様の測定・評価を行った。その結果を表1、表2に記す。
基材樹脂として懸濁重合粒子とリサイクル原料(1)を質量比95/5%の割合で使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡成形体を製造し、同様の測定・評価を行った。その結果を表1、表2に記す。
基材樹脂としてリサイクル原料(1)とリサイクル原料(2)を質量比50/50%の割合とした基材樹脂を使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡成形体を製造し、同様の測定・評価を行った。その結果を表1、表2に記す。
基材樹脂として市販のポリスチレン樹脂(東洋スチレン社製「G9305」)を100%の割合で使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡成形体を製造し、同様の測定・評価を行った。その結果を表1、表2に記す。
基材樹脂としてリサイクル原料(1)を100%の割合で使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡成形体を製造し、同様の測定・評価を行った。その結果を表1、表2に記す。
(発泡性スチレン系樹脂粒子の作製)
内容積50リットルの攪拌機付オートクレーブに、懸濁重合粒子22kg、蒸留水21kg、ピロリン酸マグネシウム80g、ドデシルベゼンスルホン酸ナトリウム5gに発泡剤であるイソペンタン1900gを圧入して100℃で2時間保持した後、20℃まで冷却して取り出し、洗浄、脱水、乾燥した(AC法)。発泡性ポリスチレン粒子の洗浄時に、JIS1000μm篩を通過しない合着粒子、及びJIS500μm篩を通過する微粉末状重合体を除き、その重量を各々測定した。さらに発泡後の気泡径が完全に安定するまで15℃で5日間熟成させて、メジアン径0.85mmの発泡性スチレン系重合体粒子を得た。
発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の表面被覆以降は、実施例1と同様の方法で発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡成形体を製造し、同様の測定・評価を行った。その結果を表1、表2に記す。
基材樹脂として懸濁重合粒子を100%の割合で使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡成形体を製造し、同様の測定を行った。その結果を表1、表2に記す。
基材樹脂としてリサイクル原料(4)を100%の割合で使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡成形体を製造し、同様の測定・評価を行った。その結果を表1、表2に記す。
また比較例2、比較例3及び比較例4は、オリゴマー含有量がそれぞれ252ppm、568ppm、581ppmと600pm未満となり、発泡性、融着、外観の各評価について不良となった。
Claims (14)
- 樹脂供給装置内で溶融されたポリスチレン系樹脂に発泡剤を圧入・混練し、発泡剤含有の溶融樹脂を樹脂供給装置先端に付設されたダイの小孔から押し出して粒子状に形成する溶融押出法によって得られた発泡性ポリスチレン系樹脂粒子であって、
スチレンオリゴマー(ただし、スチレンオリゴマーはスチレンダイマーとスチレントリマーとの合計である)が樹脂中600〜30000ppmの範囲内で含有された発泡性ポリスチレン系樹脂粒子。 - 樹脂供給装置内で溶融されたポリスチレン系樹脂に発泡剤を圧入・混練し、発泡剤含有の溶融樹脂を樹脂供給装置先端に付設されたダイの小孔から直接冷却用液体中に押し出し、押し出すと同時に押出物を高速回転刃で切断するとともに、押出物を液体との接触により冷却固化して発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を得る、溶融押出法によって得られた発泡性ポリスチレン系樹脂粒子であって、
スチレンオリゴマー(ただし、スチレンオリゴマーはスチレンダイマーとスチレントリマーとの合計である)が樹脂中600〜30000ppmの範囲内で含有された発泡性ポリスチレン系樹脂粒子。 - 前記スチレンオリゴマーが樹脂中1000〜25000ppmの範囲内で含有された請求項1又は2に記載の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子。
- 前記スチレンオリゴマーが樹脂中4500〜20000ppmの範囲内で含有された請求項1〜3のいずれか1項に記載の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子。
- 前記スチレンオリゴマーのうちスチレンダイマーが樹脂中50〜3000ppmの範囲内で含有された請求項1〜4のいずれか1項に記載の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子。
- 前記スチレンオリゴマーのうちスチレントリマーが樹脂中300〜20000ppmの範囲内で含有された請求項1〜5のいずれか1項に記載の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子。
- スチレンオリゴマー(ただし、スチレンオリゴマーはスチレンダイマーとスチレントリマーとの合計である)を含有するポリスチレン系樹脂を樹脂供給装置内で溶融に発泡剤を圧入・混練し、発泡剤含有の溶融樹脂を樹脂供給装置先端に付設されたダイの小孔から押し出して粒子状に形成し、スチレンオリゴマーが樹脂中600〜30000ppmの範囲内で含有された発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を得ることを特徴とする発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法。
- スチレンオリゴマー(ただし、スチレンオリゴマーはスチレンダイマーとスチレントリマーとの合計である)を含有するポリスチレン系樹脂を樹脂供給装置内で溶融に発泡剤を圧入・混練し、発泡剤含有の溶融樹脂を樹脂供給装置先端に付設されたダイの小孔から直接冷却用液体中に押し出し、押し出すと同時に押出物を高速回転刃で切断するとともに、押出物を液体との接触により冷却固化し、スチレンオリゴマーが樹脂中600〜30000ppmの範囲内で含有された発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を得ることを特徴とする発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 前記スチレンオリゴマーの含有量が樹脂中1000〜25000ppmの範囲内である請求項7又は8に記載の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 前記スチレンオリゴマーの含有量が樹脂中4500〜20000ppmの範囲内である請求項7〜9のいずれか1項に記載の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 前記スチレンオリゴマーのうちスチレンダイマーの含有量が樹脂中50〜3000ppmの範囲内である請求項7〜10のいずれか1項に記載の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 前記スチレンオリゴマーのうちスチレントリマーの含有量が樹脂中300〜20000ppmの範囲内である請求項7〜11のいずれか1項に記載の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を加熱し発泡させて得られたポリスチレン系樹脂予備発泡粒子。
- 請求項13に記載のポリスチレン系樹脂予備発泡粒子を成形型のキャビティに充填し、加熱して型内発泡成形して得られたポリスチレン系樹脂発泡成形体。
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