JP2013064211A - 花粉リリース性布帛およびその製造方法 - Google Patents

花粉リリース性布帛およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】保温性、吸水性および制電性に優れた花粉リリース性布帛を提供する。
【解決手段】本発明の花粉リリース性布帛は、赤外線吸収剤を含有する布帛表面にビニル系ポリマーを備えてなり、保温性、吸水性、制電性および花粉リリース性に優れるものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、保温性、吸水性、制電性に優れた花粉リリース性布帛およびその製造方法に関する。
スギ花粉のほか、ヒノキ、イネ科の植物、ブタクサなど多くの植物の花粉がアレルゲンとして知られている。近年、大気汚染、生活環境の変化、衛生環境の変化による免疫作用の変化または都市化の影響を背景に、花粉症の患者の数が急速に増加している。特に、毎年2〜4月の春先には膨大な量のスギ花粉が飛散し、深刻な状況となっている。
花粉症の症状は、目や鼻の粘膜において特に強く現れる。そのため、花粉症の患者は、外出時にゴーグルやマスクを着用することで、目や鼻への花粉の付着を防いでいる。さらに、洗濯物や布団などを屋外に干すことを避けたり、または屋外に干す場合であっても、洗濯物や布団など取り込むときに、よく叩いたり、ブラシで花粉を払ったり、または掃除機で吸い取ったりするなどの対策をおこなっている。または、帰宅時に、玄関の外で衣服に付着している花粉を落としてから入室したりしている。
さらに、2〜4月の春先においては、軽量で保温性があり、加えて、花粉が払いやすいスプリングコートの様なコートやジャケット等のアウターが要望されている。
このような状況に対して、花粉の付着しにくい、または付着したとしても簡単に落ち易いという性質(花粉リリース性)を有する布帛が数多く提案されている。例えば、特許文献1には、布帛の表面摩擦係数や表面粗さを規定し、さらに該布帛に撥水加工をおこなうことで、花粉リリース性に優れた繊維構造物が得られることが開示されている。しかしながら、特許文献1に開示された繊維構造物は、保温性が不十分であり、さらに、吸水性に劣るという問題がある。
また、特許文献2には、繊維構造物に花粉付着防止機能を付与するために、繊維構造物の生地をコロイダルシリカ類の微粒子を含有する加工剤で処理することで、該生地の表面にコロイダルシリカ類の微粒子を均一に付着させるという加工方法が開示されている。しかしながら、特許文献3で開示された方法においては、花粉リリース性および生地表面における帯電性が不十分であるという問題がある。
特開2003−227070号公報 特開2004−003046号公報
したがって、本発明の課題は、上記の従来技術の問題点を解決し、保温性、吸水性、制電性に優れた花粉リリース性布帛を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、以下の内容を要旨とするものである。
(1)赤外線吸収剤を含有する布帛表面にビニル系ポリマーを備えてなり、以下の(I)〜(IV)の物性を同時に満足することを特徴とする花粉リリース性布帛。
(I)波長700〜850nmの近赤外線領域において測定された反射率が50%以下である。
(II)JIS L0217 103法に従って洗濯を30回行った後において、JSIF A 029−2002のボーケン法に従って測定された花粉減少率が70%以上である。
(III)JIS L0217 103法に従って洗濯を30回行った後において、JIS L0217 103の吸水性滴下法に従って測定された時間が10秒以下である。
(IV)JIS L0217 103法に従って洗濯を30回行った後において、JIS L1094 B法に従って測定された摩擦帯電圧が1000V以下である。
(2)ビニル系ポリマーが2官能ビニル系モノマーを重合することにより得られるものであって、2官能ビニル系モノマー中のビニル官能基が、アクリレート単位、メタクリレート単位、エポキシアクリレート単位およびエポキシメタクリレート単位のいずれかであることを特徴とする(1)の花粉リリース性布帛。
(3)布帛がポリエステル系繊維を50質量%以上含むことを特徴とする(1)または(2)の花粉リリース性布帛。
(4)目付が75〜200g/mであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかの花粉リリース性布帛。
(5)ビニル系モノマーを付与させる前に、布帛に温度100〜135℃の浴中で吸尽処理をおこなうか、または170〜220℃でサーモゾル法による連続処理をおこなうことにより、布帛に赤外線吸収剤を含有させ、後に布帛に対してビニル系モノマーを付与し、次いでこれを低温プラズマ処理することで、布帛表面にビニル系ポリマーを形成し、その後、カレンダー加工をおこなうことを特徴とする花粉リリース性布帛の製造方法。
本発明の花粉リリース性布帛は、赤外線吸収剤を含有するため保温性に優れる。さらに、布帛表面にビニル系モノマーを備えているため、吸水性、制電性および花粉リリース性に優れる。そのため、本発明の花粉リリース性布帛は、春先の花粉が舞う肌寒い環境下での使用に適している。さらに、本発明によれば、上記花粉リリース性布帛を得るにあたって実用面に優れる製法が提供できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の花粉リリース性布帛は、赤外線吸収剤を含有する布帛表面にビニル系ポリマーを備えてなるものである。
上記の布帛を構成する繊維としては、各種の繊維が用いられ、ポリエステル繊維;ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、溶剤紡糸セルロース繊維などのセルロース系繊維;ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系繊維;アクリル系繊維;ポリウレタン系繊維;綿、麻、羊毛、絹などの天然繊維;アセテートなどの半合成繊維が挙げられる。これらは、交撚、混紡、混繊、交織または交編などがほどこされていてもよい。
本発明では、布帛にビニル系ポリマーを付着させたり、あるいは布帛に赤外線吸収剤を含有させたりする観点から、繊維としてポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系繊維が好ましく、布帛におけるポリエステル系繊維の混率は、50質量%以上であることが好ましい。
繊維の形態としては、長繊維、短繊維のいずれであってもよい。また、その断面形状も特に限定されない。また、布帛を構成する繊維は、必要に応じて、二酸化チタン、二酸化ケイ素、顔料などを含んでいてもよい。
繊維が細繊度あるいは細番手の場合には、得られる布帛の花粉リリース性および保温性の観点から、高密度かつ通気性の低い平滑な組織の布帛を用いることが好ましい。
なお、繊維がフィラメント糸であれば、その総繊度は50〜300デシテックスであることが好ましく、50〜100デシテックスであることがより好ましい。繊維の単糸繊度は0.1〜4デシテックスであることが好ましく、0.1〜1.5デシテックスがより好ましい。
一方、繊維が紡績糸であれば、10〜60番手であることが好ましく、30〜60番手であることが好ましい。さらに、布帛が織物の場合、下記式にて算出される布帛のカバーファクター(CF)は、20〜38であることが好ましく、30〜38であることがより好ましい。
ここでいうカバーファクターとは、JIS L1096.8.6.1にしたがって織密度(織物の2.54cmあたりの経糸本数、織物の2.54cmあたりの緯糸本数)を測定した後、下記式(i)に該測定値を代入し、算出した値である。
CF=1/2(X/D11/2+Y/D21/2)+1/R(X/D11/2+Y/D21/2) (i)
なお、上記式中、略語は以下のものを示す。
X:織物の2.54cmあたりの経糸本数
Y:織物の2.54cmあたりの緯糸本数
D1:経糸の繊度(綿番手)
D2:緯糸の繊度(綿番手)
R:一完全組織中の経糸本数、例えば、2/1綾の場合は3となり、3/1綾の場合は4となり、5枚朱子の場合は5となる。
なお、上記式において、繊度の単位がデシテックスの場合は、下記式(ii)より、デシテックスを番手へ換算して用いる。
(綿番手)=5846.4/(デシテックス) (ii)
赤外線吸収剤は、花粉リリース性布帛の保温性を向上させる役割を担うものである。赤外線吸収剤は、波長が700nmより長波長域の赤外線を吸収するものであることが好ましく、700〜2000nmの近赤外線を吸収するものがより好ましい。
このような赤外線吸収剤としては、例えば、カーボンブラック、炭化ジルコニウム等の炭化物;フタロシアニン、アンスラキノン等の有機色素を挙げることができる。
赤外線吸収剤の含有量は、布帛の質量に対し、0.01〜5質量%であることが好ましい。赤外線吸収剤の含有量が0.01質量%未満であると、保温性を発現させることができない。一方、5質量%を超えると、赤外線吸収剤が着色しているために目的の色に布帛を染色することが困難となり、またコストが高くなるという問題が発生する。
このような布帛表面に対してビニル系ポリマーを備えさせることで、花粉リリース性、吸水性および制電性に優れた布帛とすることができる。
本発明では、分子内にビニル官能基を有する化合物をビニル系モノマーといい、また、かかるビニル系モノマーを主たる構成単位(単量体)とするものをビニル系ポリマーという。本発明におけるビニル系モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、ブテントリカルボン酸、フマル酸、クトロン酸、ビニルプロピオン酸、メチルビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、α−メチルスチレンスルホン酸、スルホプロピルアクリレート、スルホプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロパンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−メタクリロイロキシプロパンスルホン酸、2−アクリロイロキシエタンスルホン酸、2−メタクリロイロキシエタンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、3−アクリルアミド−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、3−メタクリルアミド−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、t−ブチルアクリルアミドスルホン酸、アリルスルホコハク酸、またはそれらの誘導体などが使用できる。
ビニル系モノマーの分子量としては、特に限定されないが、実用上の点から、数百〜数千程度が好ましい。また、ビニル系モノマーは、単官能のものより2官能以上のものが好ましく、実用上、2官能のものが最も好ましい。この場合、ビニル官能基としては、アクリレート単位、メタクリレート単位、エポキシアクリレート単位およびエポキシメタクリレート単位などが好ましく、これらは、通常、モノマー両末端部分に配され、各官能基の構造は、必ずしも同一である必要はない。
本発明では、このように2官能のビニル系モノマー(2官能ビニル系モノマー)が好ましく用いられる。2官能ビニル系モノマーを用いることは、布帛の花粉リリース性、吸水性、制電性、防汚性を高める点で有利である。2官能ビニル系モノマーとしては、具体的に、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールエポキシジアクリレート、ポリプロピレングリコールエポキシジアクリレート、ポリエチレングリコールエポキシジメタクリレート、ポリプロピレングリコールエポキシジメタクリレートなどが挙げられる。
2官能ビニル系モノマーでは、分子中にポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコールが多数連結された状態で含有されていることが好ましいが、この場合の繰返数としては、吸水性、制電性、防汚性の耐久性の観点から、1〜23が好ましい。なお、この範囲は、繰り返し単位のみの分子量に換算すると100〜1000に相当する。
ここで、2官能ビニル系ポリマーの具体的な構造式を示す。ビニル官能基がアクリレート単位の場合は、(1)式のような構造式が例示できる。
Figure 2013064211
他方、ビニル官能基がエポキシアクリレート単位の場合は、下記(2)式のような構造式が例示できる。
Figure 2013064211
なお、上記式(1)および(2)中、Rはアルキル基を示すものである。
本発明の花粉リリース性布帛は、表面にビニル系ポリマーを備えている。ビニル系ポリマーは、ビニル系モノマーを重合することにより得られるものである。本発明では、モノマーを重合するにあたり低温プラズマ処理を採用する。
ビニル系ポリマーの布帛表面への付着量は、布帛の質量に対して、1〜30質量%であることが好ましく、1〜20質量%であることがより好ましい。ビニル系ポリマーの付着量が1質量%未満であると、所望の花粉リリース性または制電性が発現しない場合があり、さらには、防汚性や再汚染性に劣る場合がある。一方、30質量%を超えると、得られる花粉リリース性布帛の風合いが硬くなる場合がある。
本発明の花粉リリース性布帛の目付は、75〜200g/mであることが好ましく、100〜150g/mであることがより好ましい。目付が75g/m未満であると、布帛の強度が弱くなるため、実用に耐えうるものとならない場合がある。一方、目付が200g/mを超えると、軽量感が得られず、使用用途が限定されてしまう場合がある。
なお、本発明の花粉リリース性布帛は保温性に優れるものである。本発明における保温性は、波長700〜850nmにおける反射率が50%以下であることを指標とする。加えて、本発明においては、波長900〜1100nmにおける反射率が60%以下であることが好ましい。なお、ここでの反射率は、JIS Z 8722の分光測色法に従って測定されるものであり、数値が小さいものであるほど、光の吸収が大きいことを示している。
本発明の花粉リリース性布帛は、花粉リリース性、吸水性および制電性に優れるものであり、洗濯後もこれらの性能が維持されている。つまり、洗濯耐久性に優れている。本発明において、洗濯耐久性に優れるとは、JIS L0217 103法に従って30回洗濯した後においても、上述の性能が維持されていることをいう。
本発明における花粉リリース性は、ボーケン法(JSIF A 029−2002)による花粉リリース性試験において、花粉減少率が70%以上であることを指標とする。JIS L0217 103法による洗濯を30回行った後において、花粉リリース性が70%以上であると、花粉が布帛に付くことを長期間抑制することができ、衣料の着用快適性を向上させる効果が期待できると判断される。なお、花粉リリース性試験における花粉減少率の測定方法は、実施例において詳述する。
本発明における吸水性は、JIS L0217 103法による洗濯を30回行った後の布帛を吸水性滴下法にて測定された時間が、10秒以下であることを指標とする。吸水滴下法の測定方法としては、JIS L1907滴下法に従って測定するものである。
本発明における制電性は、JIS L0217 103法による洗濯を30回行った後の摩擦帯電圧が、1000V以下であることを指標とする。この摩擦耐電圧が1000Vを超えると、着用中に帯電し空気中の花粉を含むアレルゲン粒子を吸着しやすくなり、かつ汚れやすくなるために、花粉が舞う季節に着用する衣服として適用することが困難となる。
本発明における摩擦帯電圧は、JIS L1094B法に従って測定されるものである。
本発明の花粉リリース性布帛において、防汚性および再汚染性は、JIS L0217 103法による洗濯を30回行った後の防汚性、再汚染性等級が4級以上であることが好ましい。防汚性、再汚染防止性等級が4級未満であると、洗濯しても汚れが残留したり、洗濯槽に残留している油汚れが再付着し徐々に生地が黒ずんでいったりする場合がある。
本発明において、防汚性等級は以下のように評価される。すなわち、試料に廃エンジンオイルを0.2mL滴下し、30分間放置した後、JIS L0217 103法に従って1回洗濯する。そして乾燥後、JIS L0805の汚染用グレースケールに基づいて判定した残留汚染レベルにより評価される。
また、再汚染防止性等級は、以下のように評価される。すなわち、0.3g/LのB重油に0.3g/Lの界面活性剤を混合乳化し、温水に分散させて分散液を得た後、浴比が1:100となるように分散液に試料を投入する。その後、沸騰させた状態で10分間処理し、湯洗いおよび水洗いし、次いで乾燥させる。このように処理をおこなった試料を、JIS L0805の汚染用グレースケールに基づいて残留汚染レベルを判定し、この判定により評価される。
なお、防汚性等級および再汚染防止性等級は、それぞれ、5等級で評価されるものであり、1級が最も悪い評価であり、5級が最も良い評価である。なお、B重油とは、JIS K2205に記載された第2種の重油に相当する。
本発明の花粉リリース性布帛における通気性は、JIS L−1096 A法のフラジール型法により測定された数値を指標とする。この数値は2〜40cm/cm・Sであることが好ましく、2〜10cm/cm・Sであることがより好ましい。
次に、本発明の花粉リリース性布帛の製造方法について説明する。
まず、繊維に赤外線吸収剤を含有させ、該繊維から布帛を得ることにより、赤外線吸収剤を布帛に含有させる。あるいは、繊維から布帛を得た後、該布帛に対して、温度100〜135℃の浴中吸尽処理をおこなうことにより、または170〜220℃のサーモゾル法にて連続処理をおこなうことにより、赤外線吸収剤を布帛に含有させる。
次いで、この布帛に対して、ビニル系モノマーを付与する。その後、これを低温プラズマ処理することにより、ビニル系ポリマーを布帛表面に形成する。なお、上述の布帛には、必要に応じて、予め、精練、漂白、シルケット、アルカリ減量または染色などの処理がほどこされていてもよい。ポリマーを形成した後は、カレンダー加工することで、本発明の花粉リリース性布帛を得ることができる。
ビニル系モノマーを布帛に付与するには、ビニル系モノマーを含む水溶液を用い、パディング法、スプレー法、キスロールコータ法、スリットコータ法など公知の方法で付与することができる。
ビニル系モノマーを含む水溶液には、重合効率や安定性の観点から、重合開始剤が含まれていてもよい。重合開始剤としては、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、硝酸セリウムアンモニウム、過酸化水素などの無機系重合開始剤;2,2′−アゾビス(2−アミディノプロパン)ジハイドロクロライド、2,2′−アゾビス(N,N′−ジメチレンイソブチラミディン)ジハイドロクロライド、2−(カルバモイラゾ)イソブチロニトリルなどの有機系ラジカル開始剤;過酸化物と還元性物質とを併用する、いわゆるレドックス系開始剤などが挙げられる。
レドックス系開始剤における過酸化物としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムなどが挙げられ、一方、還元性物質としては、スルホキシル酸ナトリウムとホルマリンとの反応物、ハイドロサルファイトなどが挙げられる。
重合開始剤の使用量としては、ビニル系モノマー100質量部に対し、0.1〜15質量であることが好ましい。
ビニル系モノマーを含有する水溶液中には、重合抑制剤が含まれていてもよい。重合抑制剤を併用することにより、低温域での重合を抑制することができ、所望の重合度を有するビニル系ポリマーを得ることができる。
重合抑制剤としては、ベンゾキノン、ハイドロキノン、メトキシフェノールなどのキノン類、第三ブチルカテコールのようなポリオキ化合物、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジエチルヒドロキシルアミンなどの有機硫黄化合物、ニトロ化合物、ジエチルヒドロキシルアミン、イソプロピルヒドロキシルアミンなどのアミノ化合物などがあげられる。
重合抑制剤の使用量としては、ビニル系モノマー100質量部に対し、0.01〜2質量部が好ましい。
布帛にビニル系モノマーを含有する水溶液を付与した後、上述のように、低温プラズマ処理をおこなうことで、ビニル系モノマーを重合させる。重合形態としては、特に限定されないが、ポリマーが繊維に対し枝分かれするグラフト重合であると、効果の顕著な向上が期待できる。
低温プラズマは、減圧状態にある酸素、または減圧状態にある酸素を含む混合気体に対して高周波エネルギーを与えることにより、酸素分子が励起され、発生するものである。そして、低温プラズマ雰囲気内に、ビニル系モノマーが付着された布帛を一定時間置くことで、ビニル系モノマーを重合することができる。
酸素を含む混合気体とは、酸素と酸素以外の気体とを混合したガスのことである。酸素以外の気体としては、ヘリウム、アルゴンなどに代表される不活性ガス、窒素、水蒸気、炭酸ガスなどがあげられる。
高周波エネルギーの周波数としては、低温プラズマを発生しうる周波数であれば特に限定されるものでなく、1〜3000MHzの範囲である。但し、実用上は、電波法などの規制により、13.56MHz、27.12MHz、40.68MHz、915MHz、2450MHzのいずれかを使用することが好ましい。
高周波エネルギーの電力(高周波電力)としては、0.1〜10.0W/cmであることが好ましい。さらに、処理時の真空度は、低温プラズマが発生する範囲であれば、特に限定されるものでない。実用上は、13〜2670Paが好ましく、40〜1330Paがより好ましい。低温プラズマの処理時間についても、特に限定されるものでなく、1〜240秒の範囲であればよい。
低温プラズマ処理後の布帛には、防汚性および再汚染性の観点から、カレンダー加工をおこなう。カレンダー加工の方法は、特に限定されず、通常の方法を用いることができる。なお、カレンダー処理効果の持続性の観点から、カレンダー加工時に130℃〜180℃の熱を付与することが好ましい。
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
本発明の評価は下記の方法で実施した。
(1)花粉リリース性
ボーケン法(JSIF A 029−2002)により花粉リリース性試験に従って、花粉減少率を測定した。つまり、試料に適量のスギ花粉を付着させた後、手で軽く払う程度の所定の振動を加え、花粉をリリースした。そして、試料表面の同一区画において、花粉リリース前後の状態をマイクロスコープにより撮影し、リリース前後の花粉の個数を計測し、下記式に基づいて花粉減少率(%)を算出した。なお、花粉減少率は、花粉付着時から花粉リリース時までの間、試料にアース処理を行った状態で測定されるものである。
(花粉減少率)(%)=[(リリース前の花粉数−リリース後の花粉数)/(リリース前の花粉数)]×100
本発明においては、花粉減少率が70%以上であることが必要である。
(2)反射率(保温性)
分光光度計にて、700〜850nmの反射率を測定した。本発明においては、該反射率が50%以下であることが必要である。
(3)吸光蓄熱性(保温性)
発砲ポリスチレンボード(サイズ:300mm×300mm×10mm)の中央に、100mm角の窓を設け、該窓部分の裏面から測定試料を貼り付けた。その後、照度100,000Lux、かつ気温6℃の屋外において、測定試料に太陽光が直射するように、発泡ポリスチレンボードを配置した。そして、試料裏面の温度を、赤外線熱画像装置(NEC三栄社製、「サーモトレーサTH7102」)で測定し、平衡に達した温度を吸光蓄熱性の指標とした。
(4)吸水性
洗濯前の試料(初期)およびJIS L0217 103法による洗濯を30回行った後の試料を、JIS L1907の吸水滴下法に従って測定した。本発明においては、吸水性滴下法に従って測定された時間が10秒以下であることが必要である。
(5)制電性
洗濯前の試料(初期)およびJIS L0217 103法による洗濯を30回行った後の試料に対して、JIS L1094 B法に従って、摩擦耐電圧を測定した。本発明においては、該摩擦耐電圧が、1000V以下であることが必要である。
(6)防汚性
洗濯前の試料(初期)およびJIS L0217 103法による洗濯を30回行った後の試料に対して実施した。試料に廃エンジンオイルを0.2mL滴下し、30分間放置した後、JIS L0217 103法に従って1回洗濯した。そして、乾燥後の試料を、JIS L0805汚染用グレースケールに従って、汚染度合(級)にて判定した。
(7)再汚染性
洗濯前の試料(初期)およびJIS L0217 103法による洗濯を30回行った後の試料に対して実施した。0.3g/LのB重油および0.3g/Lの界面活性剤を混合乳化し、温水に分散させ、浴比が1:100となるように分散液に試料を投入した。そして、10分間煮沸した後、湯洗い、水洗いおよび乾燥させた。その後、この試料をJIS L0805汚染用グレースケールに従って、汚染度合(級)にて判定した。
(8)着用感(軽量性)
実施例および比較例にて得られた布帛を用い、スプリングコートを縫製した。このスプリングコートを、20名のモニターに着用させ、着用時の重量感を下記5段階で評価した。なお、この評価は、モニターの着用感を平均し、スプリングコートの軽量感を数値化したものである。
5:非常に軽量に感じる。
4:やや軽量に感じる。
3:普通である。
2:やや重く感じる。
1:非常に重く感じる。
(実施例1)
経糸として34番単糸の混紡糸(ポリエステル65質量%、綿35質量%)を用い、緯糸として167dtex48fのポリエステルマルチフィラメントを用い、経糸密度:66本/2.54cm、緯糸密度:72本/2.54cm、カバーファクター:23.4、目付:110g/mの平組織の織物を製織した。この織物に対して、通常の方法で、毛焼き、精練、漂白、シルケットおよびプレセット処理を施した。
次に、この織物に対して、下記処方1に示す薬剤を含む水溶液を付与した。付与条件は、温度130℃、時間30分、浴比1:30であった。その後、脱水および乾燥し、処方2に示す薬剤の水溶液に含浸した。次いで、マングルにて絞り(絞り率:70質量%)、130℃、60秒間で乾燥した。
<処方1>
KP Deeper NR(日本化薬社製、近赤外線吸収剤分散液):2%o.w.f
ニッカサンソルトSN250E(日華化学社製、分散剤):0.5g/L
酢酸(50%):1cc/L
<処方2>
ビニル系モノマー(ポリエチレングリコール1000ジメタクリレート) 60g/L
その後、織物を低温プラズマ処理した。処理条件は、ガス種が空気、真空度が133Pa、周波数が13.56MHz、高周波電力が1.0W/cm、処理時間が60秒であった。次いで、低温プラズマ処理後の織物にカレンダー加工を行い、実施例1の花粉リリース性布帛を得た。
(実施例2)
経糸として、90dtex72fのポリエステルマルチフィラメントを用い、緯糸として、42番単糸の混紡糸(ポリエステル45質量%、綿55質量%)を用い、経糸密度:137本/2.54cm、緯糸密度:86本/2.54cm、カバーファクター:30.1、目付:125g/mの平組織の織物を製織した。この織物に対して、通常の方法で、精練、リラックス、漂白およびプレセット処理をほどこした。
次に、この織物に対して、実施例1と同様の加工、すなわち、赤外線吸収剤の付与、ビニル系モノマーの付与、低温プラズマ処理およびカレンダー加工をほどこして、実施例2の花粉リリース性布帛を得た。
(比較例1)
実施例1と同様にして得られたプレセット後の織物を、下記処方3の分散染料の水溶液に、温度130℃、時間30分、浴比1:30の条件で含浸させた。その後、上記処方2に示す薬剤の水溶液に含浸した後、マングルにて絞り(絞り率:70質量%)、130℃、60秒間で乾燥させた。次いで、実施例1と同様にしてプラズマ処理およびカレンダー加工をおこない、比較例1の布帛を得た。
<処方3>
Dianix Turquoise S−BG(ダイスタージャパン社製、分散染料):0.2%owf
Dianix Yellow S−6G(ダイスタージャパン社製、分散染料):0.2%owf
ニッカサンソルトSN250E(日華化学社製、分散剤):0.5g/L
酢酸(50%):1cc/L
(比較例2)
実施例2と同様にして得られたプレセット後の織物を、上記処方3の分散染料の水溶液に、温度130℃、時間30分、浴比1:30の条件で含浸させた。その後、上記処方2に示す薬剤の水溶液に含浸した後、マングルにて絞り(絞り率:70質量%)、130℃、60秒間で乾燥させた。次いで、実施例1と同様にしてプラズマ処理およびカレンダー加工をおこない、比較例2の布帛を得た。
(比較例3)
実施例1と同様にして得られたプレセット後の織物を、上記処方3の分散染料の水溶液に、温度130℃、時間30分、浴比1:30の条件で含浸させた。その後、下記処方4に示す薬剤の水溶液に含浸した後、マングルにて絞り(絞り率:70質量%)、130℃、60秒間で乾燥させて、比較例3の布帛を得た。
<処方4>
松本シリコンソフナーN−20(松本油脂製薬社製、アミノシリコン系柔軟剤):20g/L
リケンレジンRG83(三木理研工業社製、グリオキザール系樹脂):80g/L
リケンフィクサーMX18(三木理研工業社製、触媒):24g/L
(比較例4)
実施例2と同様にして得られたプレセット後の織物を、上記処方3の分散染料の水溶液に、温度130℃、時間30分、浴比1:30の条件で含浸させた。その後、下記処方5に示す薬剤の水溶液に含浸した後、マングルにて絞り(絞り率:70質量%)、130℃、60秒間で乾燥させて、ついで、170℃、60秒にて熱処理をおこない、比較例4の布帛を得た。
<処方5>
ナイスポールFL(日華化学社製:一次帯電防止剤):5g/L
(実施例3)
経糸および緯糸として、34番双糸の混紡糸(ポリエステル65質量%、綿35質量%)を用い、経糸密度:115本/2.54cm、緯糸密度:56本/2.54cm、カバーファクター:34.6、目付:290g/mの1/2の綾組織の織物を製織し、以降は、実施例1と同様にして、実施例3の花粉リリース性布帛を得た。
(実施例4)
167dtex48fのポリエステルマルチフィラメントの単糸を経糸に、双糸を緯糸に用い、経糸密度:143本/2.54cm、緯糸密度:64本/2.54cm、カバーファクター:29.6、目付:237g/mの2/2の綾組織の織物を製織し、以降は、実施例2と同様にして、実施例4の花粉リリース性布帛を得た。
実施例および比較例の評価結果を、表1にまとめて示す。
Figure 2013064211
表1から明らかなように、実施例1〜4で得られた花粉リリース性布帛は、洗濯30回後においても花粉リリース性、吸水性、制電性、防汚性に優れていた。また、近赤外線の吸収剤によって吸光蓄熱性(保温性)が発現されていた。そして、この花粉リリース性布帛を用いて得られた被服は、春先の花粉が舞う肌寒い環境下においても安心して着用できるものであった。
なお、実施例3および4で得られた花粉リリース性布帛は、目付が大きかったため軽量性に改善の余地を残すものであったが、十分に実用に耐えうるものであった。
比較例1および2で得られた布帛は、赤外線吸収剤を含有させていなかったため、保温性に劣るものであった。
比較例3で得られた布帛は、赤外線吸収剤を含有させていなかったため、保温性に劣るものであった。さらに、ビニル系モノマーを付与しておらず、プラズマ加工も施されていなかったため、花粉リリース性、吸水性および制電性に劣るものであった。
比較例4で得られた布帛は、従来の方法に基づいて帯電防止加工がほどこされているものの、ビニル系ポリマーを形成する各実施例の場合と比べ、布帛洗濯後に制電性が大きく低下した。

Claims (5)

  1. 赤外線吸収剤を含有する布帛表面にビニル系ポリマーを備えてなり、以下の(I)〜(IV)の物性を同時に満足することを特徴とする花粉リリース性布帛。
    (I)波長700〜850nmの近赤外線領域において測定された反射率が50%以下である。
    (II)JIS L0217 103法に従って洗濯を30回行った後において、JSIF A 029−2002のボーケン法に従って測定された花粉減少率が70%以上である。
    (III)JIS L0217 103法に従って洗濯を30回行った後において、JIS L0217 103の吸水性滴下法に従って測定された時間が10秒以下である。
    (IV)JIS L0217 103法に従って洗濯を30回行った後において、JIS L1094 B法に従って測定された摩擦帯電圧が1000V以下である。
  2. ビニル系ポリマーが2官能ビニル系モノマーを重合することにより得られるものであって、2官能ビニル系モノマー中のビニル官能基が、アクリレート単位、メタクリレート単位、エポキシアクリレート単位およびエポキシメタクリレート単位のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の花粉リリース性布帛。
  3. 布帛がポリエステル系繊維を50質量%以上含むことを特徴とする請求項1または2に記載の花粉リリース性布帛。
  4. 目付が75〜200g/mであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の花粉リリース性布帛。
  5. ビニル系モノマーを付与させる前に、布帛に温度100〜135℃の浴中で吸尽処理をおこなうか、または170〜220℃でサーモゾル法による連続処理をおこなうことにより、布帛に赤外線吸収剤を含有させ、後に布帛に対してビニル系モノマーを付与し、次いでこれを低温プラズマ処理することで、布帛表面にビニル系ポリマーを形成し、その後、カレンダー加工をおこなうことを特徴とする花粉リリース性布帛の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014214388A (ja) * 2013-04-23 2014-11-17 東洋紡Stc株式会社 薄地織物
JP2015017338A (ja) * 2013-07-11 2015-01-29 小松精練株式会社 撥水性花粉付着防止布帛

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