JP2013057284A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2013057284A
JP2013057284A JP2011195806A JP2011195806A JP2013057284A JP 2013057284 A JP2013057284 A JP 2013057284A JP 2011195806 A JP2011195806 A JP 2011195806A JP 2011195806 A JP2011195806 A JP 2011195806A JP 2013057284 A JP2013057284 A JP 2013057284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
discharge hole
hermetic compressor
stopper
lead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011195806A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Iwata
博光 岩田
Yuji Mori
雄二 森
Akihiko Kubota
昭彦 窪田
Jun Sato
純 佐藤
Masato Morishima
正人 森島
Takayuki Okamoto
貴之 岡本
Akio Yagi
章夫 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2011195806A priority Critical patent/JP2013057284A/ja
Publication of JP2013057284A publication Critical patent/JP2013057284A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

【課題】吐出孔より吐出される冷媒の流れをスムーズにすることで吐出孔付近の損失を低減することによって、効率の高い密閉型圧縮機を提供する。
【解決手段】吐出弁装置114は、開閉部133と吐出リード保持部132とを備える吐出リード128と、可動部135とスプリングリード保持部134とを備えるスプリングリード129と、規制部138とストッパ保持部137とを備えるストッパ130とをこの順にバルブプレート113の台座部126に固定してなり、スプリングリード129の可動部135に吐出孔124と一部又は全体が重なる位置に一つ又は複数の孔136を設けることで、流路ボリュームが増加するため、流路抵抗が低減され、流れ損失が軽減し、効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷凍冷蔵装置等に用いられる密閉型圧縮機に関するものである。
従来、この種の密閉型圧縮機としては、運転時の低騒音化を図るとともに、吐出リードの開閉時における損失を低減させることでエネルギ効率を向上させる吐出弁装置を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を説明する。
図7は、従来の密閉型圧縮機の断面図、図8は、従来の密閉型圧縮機の平面図、図9は、従来の密閉型圧縮機の吐出弁装置の側面断面図、図10は、従来の密閉型圧縮機の吐出弁装置の分解図である。
図7、図8、図9、図10において、密閉容器1は、冷却システム(図示しない)と連結される吐出管2と吸入管3を備えており、底部にオイル4を貯溜すると共に、固定子5と回転子6とからなる電動要素7および、これによって駆動される圧縮機構8を収容し、内部は、冷媒9で満たされている。
次に、圧縮機構8の主な構成について説明する。
シリンダ10は、略円筒形の圧縮室11と、軸受け部12を備えている。バルブプレート13は、反シリンダ10側に吐出弁装置14を備え、圧縮室11を塞いでいる。ヘッド15は、バルブプレート13を覆い、吐出室16を形成している。吸入マフラー17は、一端を密閉容器1内に開口し、他端を圧縮室11内に連通している。クランクシャフト18は、主軸部19と偏心部20を有し、シリンダの軸受け部12に軸支されるとともに、回転子6が圧入固定されている。ピストン21は、圧縮室11に往復摺動自在に挿入されるとともに、偏心部20との間をコネクティングロッド22によって連結されている。
次に、圧縮機構8に備わる吐出弁装置14について説明する。
バルブプレート13は、反シリンダ10側に凹部23を有し、凹部23には、シリンダ10と連通する吐出孔24と吐出孔24を囲うように形成した弁座部25を設けるとともに、弁座部25と略同一平面上に形成される台座部26、台座部27とを設けている。台座部26には、吐出リード28と、スプリングリード29と、ストッパ30が順に配置され、台座部27においてリベット31によって固定されている。
吐出リード28は、舌状の板ばね材からなり、台座部26に固定される吐出リード保持部32と、弁座部25を開閉する開閉部33とを備えている。
スプリングリード29は、舌状の板ばね材からなり、台座部26に固定されるスプリングリード保持部34と、可動部35とを備えている。
ストッパ30は、台座部27に固定されるストッパ保持部36と、吐出リード28の動きを規制する規制部37とを備え、ストッパ30の規制部37は、弁座部25と台座部26を含む平面に対して略平行な側面形状に整形されている。また、ストッパ保持部36と規制部37の間には、孔38が設けられている。
さらに、スプリングリード29、および、ストッパ30によって凹部23には、隙間部39が成形されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素7に電気が供給されると回転子6が回転し、クランクシャフト18は回転駆動される。このとき、偏心部20の偏心回転運動が、コネクティングロッド22を介してピストン21に伝わることで、ピストン21は圧縮室11内を往復運動する。
ピストン21の往復運動に伴って、密閉容器1内の冷媒9は吸入マフラー17から圧縮室11内へ吸入されるとともに、低圧の冷媒9が冷却システム(図示しない)から吸入管3を通って密閉容器1内に流入する。圧縮室11内へ吸入された冷媒9は圧縮され、バルブプレート13の吐出弁装置14を経て吐出室16に吐出される。さらに、吐出室16に吐出された高圧ガスは、吐出管2から冷却システム(図示しない)へと吐出される。
この時、吐出弁装置14は、吐出リード28が開くことによって圧縮室11内と吐出室16が吐出孔24を介して連通し、吐出リード28が閉じることによって圧縮室11内と吐出室16をシールするといった開閉動作を行っている。圧縮室11から吐出孔24を介して吐出される冷媒9は、スプリングリード29、及び、ストッパ30と凹部23の隙間部39および孔38より吐出室16へ吐出されている。
特開2007−16644号公報
しかしながら、上記従来の構成では、圧縮室11から吐出孔24を介して吐出される冷媒9は、吐出孔24の上部に位置するスプリングリード29の可動部35、および、ストッパ30の規制部37によって、流れが阻害され、凹部23に冷媒9が溜まり込み、流路ボリュームが減少する構成であった。また、圧縮室11内における冷媒9の複雑な挙動も伴って、圧縮室11内や吐出孔24よりスムーズに冷媒9が流出しきれなかった。すなわち、圧縮室11内に溜まり込んだ(残存した)冷媒9によって過圧縮が生じる等、結果として密閉型圧縮機としては、効率が低下してしまうという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、冷媒の流れをスムーズにすることで吐出孔付近の損失を低減し、効率の高い密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、前記スプリングリードの吐出孔と一部、又は全体が重なる位置に、一つ又は複数の孔を設けたものである。
これによって、吐出孔より流出する冷媒ガスの流れは、スプリングリードの可動部に阻害されることなく流出し、また、流路ボリュームが増加するため、流路抵抗が低減し、流れ損失が軽減される。よって、吐出孔よりスムーズに押除けさせることで、圧縮工程終了時における気体の圧縮室内、及び、吐出孔内での溜まり込み(量)を抑制し、その溜まり込んだ気体の圧縮に伴う負荷損失を軽減することができる。
本発明の密閉型圧縮機は、スプリングリードの吐出孔と一部又は全体が重なる位置に、一つ又は複数の孔を設けたもので、圧縮室内や吐出孔内における損失を低減し、密閉型圧縮機の効率を高めることができる。
また、本発明は、高効率の密閉型圧縮機の搭載により、消費電力(量)を抑制した冷凍装置を得ることができ、家庭用冷蔵庫を初めとして、除湿機やショーケース、自販機等の装置の省エネルギ化を実現することができる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の断面図 本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の平面図 本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の吐出弁装置の側面断面図 本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の吐出弁装置の分解図 本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の複数の吐出孔を有する吐出弁装置の側面断面図 本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の複数の吐出孔を有する吐出弁装置の分解図 従来の密閉型圧縮機の断面図 従来の密閉型圧縮機の平面図 従来の密閉型圧縮機の吐出弁装置の側面断面図 従来の密閉型圧縮機の吐出弁装置の分解図
請求項1に記載の発明は、密閉容器内に圧縮機構およびオイルを収容し、前記圧縮機構を、ピストンと、前記ピストンが往復動するシリンダと、前記シリンダの開口端を封止するとともに反シリンダ側に吐出弁装置を備えたバルブプレートを有する構成とし、前記バルブプレートに、前記シリンダ内に連通する吐出孔と、前記吐出孔の外側に設けられた弁座部と、前記弁座部と略同一平面上に形成した台座部を設け、さらに、前記吐出弁装置を、板ばね材からなり、かつ前記吐出孔を開閉する開閉部と前記台座部に固定される吐出リード保持部を備える吐出リードと、板ばね材からなり、かつ可動部と前記台座部に固定されるスプリングリード保持部を備えるスプリングリードと、規制部と前記台座部に固定されるストッパ保持部を備えるストッパを、この順に前記保持部において固定した構成とし、さらに、前記スプリングリードの可動部における前記吐出孔と一部又は全体が重なる位置に、一つ又は複数の孔を設けたものである。
かかる構成とすることにより、吐出孔より流出する冷媒ガスの流れは、スプリングリードの可動部に阻害されることなく流出される。その結果、流路ボリュームが増加するため、流路抵抗が低減され、流れ損失が軽減される。
したがって、吐出孔よりスムーズに押除けさせることで、圧縮工程終了時における気体の圧縮室内、及び、吐出孔内での溜まり込み(量)を抑制し、その溜まり込んだ気体の圧縮に伴う負荷損失を軽減することができ、エネルギ効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ストッパの規制部における前記吐出孔と一部又は全体が重なる位置に、一つ又は複数の孔を設けたものである。
かかる構成とすることにより、吐出孔より流出する冷媒ガスの流れは、ストッパの規制部に阻害されることなく流出され、さらに流路ボリュームが増加するため、流路抵抗が低減され、流れ損失が軽減される。
その結果、さらに吐出孔よりスムーズに押除けさせることで、圧縮工程終了時における気体の圧縮室内、及び、吐出孔内での溜まり込み(量)を抑制し、その溜まり込んだ気体の圧縮に伴う負荷損失をさらに軽減することができ、さらにエネルギ効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記スプリングリードの可動部、及び、前記ストッパの規制部における前記吐出孔と一部又は全体が重なる位置に設けた一つ又は複数の孔の開口面積を、前記吐出孔の開口面積以上の開口面積としたものである。
かかる構成とすることにより、吐出孔より流出する冷媒ガスは、スプリングリードの可動部、及びストッパの規制部に流れを阻害されることなく流出され、さらに流路ボリュームが増加するため、吐出室によりスムーズに吐出されるので、流路抵抗がさらに低減され、流れ損失がさらに軽減される。
その結果、吐出孔よりさらにスムーズに押除けさせることで、圧縮工程終了時における気体の圧縮室内、及び、吐出孔内での溜まり込み(量)を抑制し、その溜まり込んだ気体の圧縮に伴う負荷損失をさらに軽減することができ、さらにエネルギ効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記スプリングリードの可動部、及び、前記ストッパの規制部における前記吐出孔と一部又は全体が重なる位置に設けた一つ又は複数の孔を、少なくとも部分的に互いに重なり合うようにしたものである。
かかる構成とすることにより、吐出孔より流出する冷媒ガスは、スプリングリードの可動部、及びストッパの規制部のどちらにも流れを阻害されることなく吐出室へ吐出され、流路ボリュームが増加するため、流路抵抗が大幅に低減され、さらに流れ損失が軽減される。
その結果、吐出孔よりスムーズに押除けさせることで、圧縮工程終了時における気体の圧縮室内、及び、吐出孔内での溜まり込み(量)を抑制し、その溜まり込んだ気体の圧縮に伴う負荷損失をさらに軽減することができ、さらにエネルギ効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一つの発明において、前記バルブプレートに、複数の吐出孔を設けたものである。
かかる構成とすることにより、複数の吐出孔より流出する冷媒ガスにおいても、スプリングリードの可動部、及びストッパの規制部に流れを阻害されることなく冷媒ガスが吐出室へ吐出され、流路ボリュームが増加するため、流路抵抗が低減され、流れ損失が軽減される。
その結果、複数の吐出孔よりスムーズに押除けさせることで、圧縮工程終了時における気体の圧縮室内、及び、複数の吐出孔内での溜まり込み(量)を抑制し、その溜まり込んだ気体の圧縮に伴う負荷損失をさらに軽減することができ、さらにエネルギ効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の
形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の断面図、図2は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の平面図、図3は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の吐出弁装置の側面断面図、図4は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の吐出弁装置の分解図、図5は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の複数の吐出孔を有する吐出弁装置の側面断面図、図6は、同実施の形態1における密閉型圧縮機の複数の吐出孔を有する吐出弁装置の分解図である。
図1、図2、図3、図4において、密閉容器101は、冷却システム(図示せず)と連結される吐出管102と吸入管103を備えており、底部にオイル104を貯溜している。また、密閉容器101内には、固定子105と回転子106からなる電動要素107およびこれによって駆動される圧縮機構108が配置収容され、内部は冷媒109で満たされている。冷媒109は、好ましくは近年の環境問題に対応した特定フロン対象以外の冷媒109で、例えばR134aや自然冷媒であるR600a等である。
次に、圧縮機構108の主な構成について説明する。
シリンダ110は、略円筒形の圧縮室111と、軸受け部112を備えている。バルブプレート113は、反シリンダ110側に吐出弁装置114を備え、圧縮室111を塞いでいる。ヘッド115は、バルブプレート113を覆い、吐出室116を形成している。吸入マフラー117は、一端を密閉容器101内に開口し、他端を圧縮室111内に連通している。クランクシャフト118は、主軸部119と偏心部120を有し、シリンダ110の軸受け部112に軸支されるとともに固定子105に圧入固定されている。ピストン121は、圧縮室111に往復摺動自在に挿入されるとともに、偏心部120との間をコネクティングロッド122によって連結されている。
次に、圧縮機構108に備わる吐出弁装置114について説明する。
バルブプレート113は、反シリンダ110側に凹部123を有し、凹部123には、シリンダ110と連通する吐出孔124と吐出孔124を囲うように形成した弁座部125を設けるとともに、弁座部125と略同一平面上に形成される台座部126、台座部127とを設けている。台座部126には、吐出リード128と、スプリングリード129と、ストッパ130が順に配置され、台座部127にてリベット131によって固定されている。
吐出リード128は、舌状の板ばね材からなり、台座部126に固定される吐出リード保持部132と弁座部125を開閉する開閉部133を備えている。
スプリングリード129は、舌状の板ばね材からなり、台座部126に固定されるスプリングリード保持部134と可動部135を具備している。そして、可動部135における吐出孔124と一部、又は、全体が重なる位置には、吐出孔124の開口面積以上で可能な限り大きな開口面積を有する孔136を設けている。
なお、スプリングリード129のばね定数は、板厚などで調整することができるため、孔136の開口面積の確保も容易となる。
ストッパ130は、台座部127に固定されるストッパ保持部137と吐出リード128の動きを規制する規制部138を備え、ストッパ130の規制部138は弁座部125
と台座部126を含む平面に対して略平行な側面形状に整形されている。そして、規制部138における吐出孔124と一部、又は、全体が重なる位置には、吐出孔124の開口面積以上で可能な限り大きな開口面積を有する孔139が設けられている。この孔139は、スプリングリード129に設けた孔136と重なり合って設けられている。
また、スプリングリード129、及びストッパ130に設けた孔136、139は、それぞれ複数個設ける場合もある。
さらに、スプリングリード129、及び、ストッパ130により、凹部123には、図2に示すように隙間部140が成形されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
電動要素107に電気が供給されると回転子106が回転し、クランクシャフト118は回転駆動される。このとき、偏心部120の偏心回転運動がコネクティングロッド122を介してピストン121に伝わることで、ピストン121は圧縮室111内を往復運動する。
ピストン121の往復運動に伴い密閉容器101内の冷媒109は、吸入マフラー117から圧縮室111内へ吸入されるとともに、低圧の冷媒109が冷却システム(図示せず)から吸入管103を通って密閉容器101内に流入する。圧縮室111内へ吸入された冷媒109は、圧縮され、バルブプレート113の吐出弁装置114を経てヘッド115内の吐出室116へ吐出される。さらに、吐出室116内に吐出された高圧ガスは、吐出管102から冷却システムへと吐出される。
次に、吐出弁装置114の動作について説明する。
吐出弁装置114が開く際には、まず吐出リード128の開閉部133が開き、開閉部133は、スプリングリード129の可動部135に当接する。その当接するまでの間、圧縮したガスの反力により吐出リード128のバネ力のみが働く。以降は、吐出リード128とスプリングリード129のバネの合成力が得られ、バネ力がさらに増加する。また、吐出リード128の開閉部133が閉じる際には、得られたバネの反力によって閉じる。
このとき、吐出孔124より吐出される冷媒109は、最初に凹部123へ吐出され、スプリングリード129、及び、ストッパ130と凹部123の隙間部140から吐出室116へ吐出される。
一方、スプリングリード129の可動部135に設けた孔136と、ストッパ130の規制部138に設けた孔139は、吐出孔124の開口面積以上で可能の限り大きな開口面積を有し、互いに重なり合って設けられている。そのため、吐出孔124から吐出される冷媒109は、スプリングリード129の可動部135とストッパ130の規制部138に阻害されること無く吐出され、吐出室116へ孔136、孔139からも流出する。この時、孔136、孔139のボリュームの分、流路ボリュームが増加するため、冷媒109は凹部123へ溜まり込むことが無く、吐出室116へよりスムーズに吐出される。その結果、流路抵抗が低減され、流れ損失が軽減される。
したがって、吐出孔124よりスプリングリード129をスムーズに押除けさせることができ、圧縮工程終了時における気体の圧縮室111内、及び、吐出孔124内での溜まり込み(量)を抑制し、その溜まり込んだ気体の圧縮に伴う負荷損失をさらに軽減するこ
とができ、エネルギ効率の高い密閉型圧縮機を提供することができる。
本実施の形態1においては、吐出孔124が一つの吐出弁装置114で詳細を説明したが、図5、図6に示すように、複数(図5、図6の場合は二つ)の吐出孔124を有する吐出弁装置114においても、互いが重なるようにスプリングリード129の可動部135における吐出孔124と一部又は全体が重なる位置に、吐出孔124の開口面積以上になる一つ又は複数の孔136と、ストッパ130の規制部138における吐出孔124と一部又は全体が重なる位置に、吐出孔124の開口面積以上になる一つ又は複数の孔139を設ける構成とすることによっても、同様の作用と効果を得ることが期待出来る。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、高効率の圧縮機であり、冷凍サイクルに用いる圧縮機に適用することができ、広く冷凍装置に搭載することができる。また、かかる圧縮機を搭載した物品貯蔵装置は、家庭用冷蔵庫を初めとして、除湿機やショーケース、自販機等の各種装置への展開が可能であり、消費電力を抑制した貯蔵装置として広く適用することができる。
101 密閉容器
104 オイル
108 圧縮機構
110 シリンダ
113 バルブプレート
114 吐出弁装置
121 ピストン
124 吐出孔
125 弁座部
126 台座部
127 台座部
128 吐出リード
129 スプリングリード
130 ストッパ
132 吐出リード保持部
133 開閉部
134 スプリングリード保持部
135 可動部
136 孔
137 ストッパ保持部
138 規制部
139 孔

Claims (5)

  1. 密閉容器内に圧縮機構およびオイルを収容し、前記圧縮機構を、ピストンと、前記ピストンが往復動するシリンダと、前記シリンダの開口端を封止するとともに反シリンダ側に吐出弁装置を備えたバルブプレートを有する構成とし、前記バルブプレートに、前記シリンダ内に連通する吐出孔と、前記吐出孔の外側に設けられた弁座部と、前記弁座部と略同一平面上に形成した台座部を設け、さらに、前記吐出弁装置を、板ばね材からなり、かつ前記吐出孔を開閉する開閉部と前記台座部に固定される吐出リード保持部を備える吐出リードと、板ばね材からなり、かつ可動部と前記台座部に固定されるスプリングリード保持部を備えるスプリングリードと、規制部と前記台座部に固定されるストッパ保持部を備えるストッパを、この順に前記保持部において固定した構成とし、さらに、前記スプリングリードの可動部における前記吐出孔と一部又は全体が重なる位置に、一つ又は複数の孔を設けた密閉型圧縮機。
  2. 前記ストッパの規制部における前記吐出孔と一部又は全体が重なる位置に、一つ又は複数の孔を設けた請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記スプリングリードの可動部、及び、前記ストッパの規制部における前記吐出孔と一部又は全体が重なる位置に設けた一つ又は複数の孔の開口面積を、前記吐出孔の開口面積以上の開口面積とした請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記スプリングリードの可動部、及び、前記ストッパの規制部における前記吐出孔と一部又は全体が重なる位置に設けた一つ又は複数の孔を、少なくとも部分的に互いに重なり合うようにした請求項2または3に記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記バルブプレートに、複数の吐出孔を設けた請求項1から4のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
JP2011195806A 2011-09-08 2011-09-08 密閉型圧縮機 Withdrawn JP2013057284A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011195806A JP2013057284A (ja) 2011-09-08 2011-09-08 密閉型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011195806A JP2013057284A (ja) 2011-09-08 2011-09-08 密閉型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013057284A true JP2013057284A (ja) 2013-03-28

Family

ID=48133362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011195806A Withdrawn JP2013057284A (ja) 2011-09-08 2011-09-08 密閉型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013057284A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015011906A1 (ja) * 2013-07-22 2015-01-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 密閉型圧縮機および冷凍装置
EP3023640A1 (en) * 2014-11-10 2016-05-25 LG Electronics Inc. Reciprocating compressor
WO2023068232A1 (ja) * 2021-10-19 2023-04-27 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 圧縮機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015011906A1 (ja) * 2013-07-22 2015-01-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 密閉型圧縮機および冷凍装置
EP3023640A1 (en) * 2014-11-10 2016-05-25 LG Electronics Inc. Reciprocating compressor
US10180131B2 (en) 2014-11-10 2019-01-15 Lg Electronics Inc. Reciprocating compressor
WO2023068232A1 (ja) * 2021-10-19 2023-04-27 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210131427A1 (en) Scroll compressor
JP2013057284A (ja) 密閉型圧縮機
JP5617402B2 (ja) 往復式圧縮機およびこれを用いた冷蔵庫
JP2006077579A (ja) 密閉型圧縮機
JP2012225229A (ja) 密閉型圧縮機
KR20080006027A (ko) 밀폐형 압축기
JP2009275650A (ja) 密閉型圧縮機
KR100875016B1 (ko) 밀폐형 컴프레서
JP7418190B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP6309782B2 (ja) 密閉型圧縮機および冷凍装置
JP2013050073A (ja) 密閉型圧縮機
JP2006046171A (ja) 圧縮機
KR100660689B1 (ko) 리니어 압축기
JP6321400B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP2010090705A (ja) 冷媒圧縮機
JP2005337156A (ja) 密閉型圧縮機
JP2009191764A (ja) 密閉型圧縮機
JP6442168B2 (ja) 密閉型圧縮機及びこれを用いた機器
JP2014015883A (ja) 密閉型圧縮機
JP5045405B2 (ja) 密閉型圧縮機
KR101454243B1 (ko) 왕복동식 압축기
JP2013256901A (ja) 密閉型圧縮機
JP2005120836A (ja) 圧縮機
KR100608706B1 (ko) 왕복동식 압축기의 토출밸브 조립체
KR100228860B1 (ko) 압축기의 오일스티킹 방지 2포트형 밸브시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20141202