JP2013045561A - 光学ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】光源の点消灯のみで実現できる種類以上の配光パターンを形成可能な光学ユニットを提供する。
【解決手段】光学ユニット10は、車両用灯具に用いられる。光学ユニット10は、第1LED14aから出射した光の一部を遮光する進出位置と、減光量が減少する退避位置とを移動可能な第1シェード12Aと、第1シェード12Aの隣りに配置され、第2LED14bから出射した光の一部を遮光する進出位置と、減光量が減少する退避位置とを移動可能な第2シェード12Bと、正逆回転可能なモータ19と、モータ19が正回転したときに第1シェード12Aを移動させ、モータ19が逆回転したときに第2シェード12Bを移動させる伝達機構18とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学ユニット、特に車両用前照灯の光学ユニットの構造に関する。
従来、光源からの光をシェードにより遮光することによりロービーム用配光パターンを形成し、シェードにより遮光しない場合にハイビーム用配光パターンを形成する配光可変タイプの車両用前照灯装置がある。また、近年の車両の高性能化に伴い前照灯も周囲の状況に応じて標準的なロービームやハイビームとは形状の異なる配光パターンを形成する前照灯装置が提案されている。特にハイビームの場合、運転者の視界を向上させる一方で、対向車や歩行者へのグレアを考慮する必要がある。そこで、例えば、特許文献1に開示される車両用灯具は、歩行者、先行車、あるいは対向車の有無に応じてハイビームの照射領域を最適に設定できる構造を有している。
特開2007−179969号公報
しかし、特許文献1の車両用灯具の場合、複数の光源を備え、それぞれの光源が異なる領域を照射するようになっている。そして、個々の光源の点灯および消灯を組み合わせることにより、例えば歩行者が存在する部分の照射を抑制するようにしている。具体的には、3個の光源を搭載し3つの個別の照射領域を形成可能としている。そして、3つの光源を制御して全点灯状態、2個点灯状態、1個点灯状態、全消灯状態を形成して配光パターンを形成している。このように特許文献1の車両用灯具の場合、点消灯をさせたい領域ごとに光源が必要となり、筐体の大型化、部品コストの増加、制御の煩雑化等を招いていた。また、光源の増加に伴い必要電力が増加していた。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、光源の点消灯のみで実現できる種類以上の配光パターンを形成可能な光学ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の光学ユニットは、車両用灯具に用いられる光学ユニットであって、光源から出射した光の一部を遮光する進出位置と、減光量が減少する退避位置とを移動可能な第1シェードと、第1シェードの隣りに配置され、光源から出射した光の一部を遮光する進出位置と、減光量が減少する退避位置とを移動可能な第2シェードと、正逆回転可能な駆動源と、駆動源が正回転したときに第1シェードを移動させ、駆動源が逆回転したときに第2シェードを移動させる伝達機構とを備える。
駆動源が非駆動状態のとき、第1シェードが進出位置に付勢され、第2シェードが退避位置に付勢されていてもよい。
第1シェードおよび第2シェードが共に進出位置に位置しているとき、第1シェードの一部と第2シェードの一部がオーバーラップしていてもよい。
第1シェードは水平断面がコ字状に形成され、第2シェードは水平断面がL字状に形成されていてもよい。
走行車線側を中心に光を出射する第1光源と、対向車線側を中心に光を出射する第2光源とをさらに有してもよい。
本発明によれば、光源の点消灯のみで実現できる種類以上の配光パターンを形成可能な光学ユニットを提供できる。
本実施形態に係る光学ユニットを搭載する車両用前照灯装置の内部構造を説明するための概略断面図である。 本実施形態に係る光学ユニットの内部構造を説明するための概略斜視図である。 伝達機構の構造を説明するための図である。 モータが正回転したときの第1シェードおよび第2シェードの状態を説明するための図である。 モータが逆回転したときの第1シェードおよび第2シェードの状態を説明するための図である。 図6(a)および(b)は、本実施形態に係る光学ユニットによって形成される配光パターンを説明するための図である。 第1シェードおよび第2シェードの位置と、形成される配光パターンのイメージ例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る光学ユニット10を搭載する車両用前照灯装置210の内部構造を説明するための概略断面図である。車両用前照灯装置210は車両の車幅方向の左右に1灯ずつ配置されるハイビーム用の前照灯であり、その構造は実質的に左右同等なので代表して車両右側に配置される車両用前照灯装置210Rの構造を説明する。なお、ハイビーム用の車両用前照灯装置210は、別途配置されているロービーム用の車両用前照灯装置が形成するロービームに配光パターンを重ね合わせることにより全体としてハイビーム用の配光パターンを形成する。
車両用前照灯装置210Rは、ランプボディ212と透明カバー214を含む。ランプボディ212は、車両前方方向に開口部を有し、後方側にはメンテナンス時に取り外す着脱カバー212aを有する。そして、ランプボディ212の前方の開口部には、透明カバー214が接続されて灯室216が形成される。灯室216には、光を車両前方方向に照射する光学ユニット10が収納されている。光学ユニット10の一部には、当該光学ユニット10の揺動中心となるピボット機構218aを有するランプブラケット218が形成されている。ランプブラケット218はランプボディ212の壁面に回転自在に支持されたエイミング調整ネジ220と螺合している。したがって、光学ユニット10はエイミング調整ネジ220の調整状態で定められる傾動姿勢で灯室216内の所定位置に支持されることになる。
また、光学ユニット10の下面には、スイブルアクチュエータ222の回転軸222aが固定されて、光学ユニット10が水平方向に回動可能とされている。
スイブルアクチュエータ222は、ユニットブラケット224に固定されている。ユニットブラケット224には、ランプボディ212の外部に配置されたレベリングアクチュエータ226が接続されて光学ユニット10が鉛直方向に傾動可能とされている。
灯室216の内壁面、例えば、光学ユニット10の下方位置には、光学ユニット10の点消灯制御や配光パターンの形成制御を実行する制御部228が配置されている。この制御部228は、スイブルアクチュエータ222、レベリングアクチュエータ226等の制御も併せて実行してもよい。なお、制御部228は、車両用前照灯装置210R以外に設けられてもよい。また、車両側からの点消灯等の制御を中継する機能だけとしてもよい。
光学ユニット10は、光源としての第1LED14a、第2LED14bと、第1LED14a、第2LED14bをそれぞれ支持する第1LED支持部13a、第2LED支持部13bと、第1リフレクタ16a、第2リフレクタ16bと、2種類のシェード(第1シェード12A、第2シェード12B)と、投影レンズ20と、駆動源としてのモータ19と、伝達機構18と、これらの構成要素を収容する灯具ハウジング17とを備える。
第1LED14a、第2LED14bは、制御部228によって点消灯制御される。第1リフレクタ16a、第2リフレクタ16bは、それぞれ第1LED14a、第2LED14bから放射される光を反射する。第1リフレクタ16a、第2リフレクタ16bで反射した光は、投影レンズ20へと導かれる。第1シェード12A、第2シェード12Bは、第1リフレクタ16a、第2リフレクタ16bと、投影レンズ20との間に配置されている。
第1シェード12Aおよび第2シェード12Bは、回転軸15を中心に回転することにより、第1LED14aおよび第2LED14bから出射した光の一部を遮光する位置(以下、進出位置という)と、減光量が減少する位置(以下、退避位置という)とを移動可能に構成されている。図1は、第1シェード12Aおよび第2シェード12Bが進出位置に位置する状態を示している。
モータ19は、制御部228からの制御信号により正逆回転可能に構成されている。伝達機構18は、モータ19が正回転したときに第1シェード12Aを移動させ、モータ19が逆回転したときに第2シェード12Bを移動させるよう構成されている。
このように、本実施形態に係る光学ユニット10は、モータ19の回転方向を制御することにより、第1シェード12A、第2シェード12Bの位置を制御でき、種々の配光パターンを形成可能となっている。
図2は、本実施形態に係る光学ユニット10の内部構造を説明するための概略斜視図である。上述したように、光学ユニット10は、第1LED14a、第2LED14bと、第1LED支持部13a、第2LED支持部13bと、第1リフレクタ16a、第2リフレクタ16bと、第1シェード12A、第2シェード12Bと、投影レンズ20と、モータ19と、伝達機構18とを備える。
第1リフレクタ16aと第2リフレクタ16bは、一方の端部を接した状態で車幅方向Wに並べて配置されている。第1リフレクタ16aの他方の端部の側方には、第1LED支持部13aが設けられており、第2リフレクタ16bの他方の端部の側方には、第2LED支持部13bが設けられている。第1LED支持部13aには、第1リフレクタ16aに向けて光を出射するよう第1LED14aが搭載されている。第1LED14aから出射された後、第1リフレクタ16aで反射した光は、投影レンズ20を介して主に走行車線側を中心に出射される。また、第2LED支持部13bには、第2リフレクタ16bに向けて光を照射出射するよう第2LED14bが搭載されている。第2LED14bから出射された後、第2リフレクタ16bで反射した光は、投影レンズ20を介して主に対向車線側を中心に出射される。第1リフレクタ16a、第2リフレクタ16bは、第1LED14a、第2LED14bからの光を、前方に設けられた投影レンズ20の後側焦点またはその近傍に集光するよう構成されている。
投影レンズ20の後側焦点またはその近傍には、第1シェード12A、第2シェード12Bが車幅方向Wに並べて配置されている。本実施形態の場合、第1シェード12Aは水平断面が略コの字状に形成され、第2シェード12Bは水平断面がL字状に形成されている。第1シェード12A、第2シェード12Bは、進出位置にあるときに、第1リフレクタ16a、第2リフレクタ16bで反射した光の一部を遮光する。
図2は、第1シェード12Aが進出位置にあり、第2シェード12Bが退避位置にある状態を示している。第1シェード12Aは、第1付勢部材(図示せず)により進出位置に付勢されている。また、第2シェード12Bは、第2付勢部材(図示せず)により退避位置に付勢されている。従って、モータ19が非駆動状態のとき、第1シェード12A、第2シェード12Bは、図2に示すような状態となる。この場合、第1リフレクタ16a、第2リフレクタ16bからの反射光の一部が第1シェード12Aにより遮光されるので、光学ユニット10は、一部の領域に光が照射されない特殊なハイビーム用配光パターンを形成する。
モータ19が正回転したとき、第1シェード12Aは退避位置に移動する。このとき、第2シェード12Bは移動せず、退避位置のままである。従って、第1シェード12A、第2シェード12Bが両方とも退避位置となる。この場合、第1リフレクタ16a、第2リフレクタ16bからの反射光が殆ど減光されずに投影レンズ20に入射するので、光学ユニット10は、通常のハイビーム用配光パターンを形成する。
モータ19が逆回転したとき、第2シェード12Bは進出位置に移動する。このとき、第1シェード12Aは移動せず、進出位置のままである。従って、第1シェード12A、第2シェード12Bが両方とも進出位置となる。この場合、この場合、第1リフレクタ16a、第2リフレクタ16bからの反射光の一部が第1シェード12Aおよび第2シェード12Bにより遮光されるので、光学ユニット10は、一部の領域に光が照射されない特殊なハイビーム用配光パターンを形成する。この場合の非照射領域は、上述の第1シェード12Aのみにより遮光される場合よりも大きくなる。
図3は、伝達機構18の構造を説明するための図である。図3は、伝達機構18を斜め下方から見た様子を示す。図3に示すように、伝達機構18は、ベース部材30と、モータ19の回転軸に取り付けられたモータギア31と、扇状ギア32と、回転軸15と、第1シェード12Aを支持する第1シェード支持部材33と、第2シェード12Bを支持する第2シェード支持部材34と、第1付勢部材36と、第2付勢部材37とを備える。
図3に示すように、ベース部材30には回転軸15が設けられている。第1シェード支持部材33、第2シェード支持部材34、扇状ギア32にはそれぞれ穴が設けられている。第1シェード支持部材33、第2シェード支持部材34、扇状ギア32は、それぞれの穴に回転軸15を挿通することにより、ベース部材30に取り付けられる。扇状ギア32は、第1シェード支持部材33と第2シェード支持部材34の間に配置される。
第1シェード支持部材33は、トーションスプリングで構成された第1付勢部材36により、進出位置に位置するよう付勢されている。また、第2シェード支持部材34は、トーションスプリングで構成された第2付勢部材37により、退避位置に位置するよう付勢されている。従って、モータ19が非駆動状態(すなわち、モータ19への給電停止)のとき、図3に示すように、第1シェード12Aが進出位置に位置し、第2シェード12Bが退避位置に位置している。
扇状ギア32は、モータギア31とかみ合うように配置される。モータ19が非駆動状態のとき、モータギア31は、扇状ギア32の中央に位置している。図3に示すように、扇状ギア32は、第1係合部32aと、第2係合部32bとを備える。第1係合部32aは、第1シェード支持部材33に設けられた第3係合部33aと係合するよう形成されている。また、第2係合部32bは、第2シェード支持部材34に設けられた第4係合部34aと係合するよう形成されている。
本実施形態に係る光学ユニット10において、伝達機構18は、モータ19が正回転(矢印Pで示す方向への回転)したときに第1シェード12Aを移動させ、モータ19が逆回転(矢印Nで示す方向への回転)したときに第2シェード12Bを移動させるよう構成されている。
図4は、モータ19が正回転したときの第1シェード12Aおよび第2シェード12Bの状態を説明するための図である。モータ19が正回転すると、モータギア31の回転に応じて扇状ギア32が回転する。このとき、扇状ギア32の第1係合部32aは、第1シェード支持部材33の第3係合部33aと係合して第1シェード支持部材33を回転させ、第1シェード12Aを退避位置に移動させる。一方、扇状ギア32の第2係合部32bは、第2シェード支持部材34の第4係合部34aと係合しないので、第2シェード支持部材34は回転せず、第2シェード12Bは退避位置に付勢されたままである。従って、モータ19が正回転したとき、図4に示すように、第1シェード12Aおよび第2シェード12Bが共に退避位置に位置する。図4に示す状態のときに、モータ19を非駆動状態にすると、第1付勢部材36の付勢力により、第1シェード12Aが進出位置に戻る。
図5は、モータ19が逆回転したときの第1シェード12Aおよび第2シェード12Bの状態を説明するための図である。モータギア31が逆回転すると、モータギア31の回転に応じて扇状ギア32が回転する。このとき、扇状ギア32の第2係合部32bは、第2シェード支持部材34の第4係合部34aと係合して第2シェード支持部材34を回転させ、第2シェード12Bを進出位置に移動させる。一方、扇状ギア32の第1係合部32aは、第1シェード支持部材33の第3係合部33aと係合しないので、第1シェード支持部材33は回転せず、第1シェード12Aは進出位置に付勢されたままである。従って、モータ19が逆回転したとき、図5に示すように、第1シェード12Aおよび第2シェード12Bが共に進出位置に位置する。第1シェード12Aおよび第2シェード12Bが共に進出位置に位置しているとき、図5に示すように、第1シェード12Aの第2シェード12B側の端部と、第2シェード12Bの第1シェード12A側の端部はオーバーラップしている。これにより、第1シェード12Aと第2シェード12Bの隙間から光が漏れることが防止される。図5に示す状態のときに、モータ19を非駆動状態にすると、第2付勢部材37の付勢力により、第2シェード12Bが進出位置に戻る。
図6(a)および(b)は、本実施形態に係る光学ユニットによって形成される配光パターンを説明するための図である。図6(a)に示すように、本実施形態に係る光学ユニット10は第1LED14aおよび第2LED14bを備えている。第1LED14aは投影レンズ20を介して車両前方へ光を照射して、図6(b)に示すように車幅方向Wに延びる細長い第1照射領域100aを形成可能である。また、他方の第2LED14bも同様に投影レンズ20を介して車両前方へ光を照射して車幅方向Wに延びる細長い第2照射領域100bを形成可能である。第1LED14aは光源形状自体が図6(b)の細長い配光パターンに対応するような形状に形成されるか、第1リフレクタ16aによる反射調整により細長い配光パターンに対応する形状が形成されて投影レンズ20方向に導かれる。第2LED14bについても同様である。第1リフレクタ16a,第2リフレクタ16bは、例えば回転放物面等を基準に形成されたリフレクタである。
本実施形態の場合、第2照射領域100bは第1照射領域100aの横方向に連なるように連結されている。図6(b)は第1照射領域100aの端部領域と第2照射領域100bの端部領域とが互いに重なってオーバーラップ部100cを形成する例を示している。このオーバーラップ部100cの調整は例えば第1LED14a,第2LED14bの配置調整や第1リフレクタ16a,第2リフレクタ16bの形状調整によって可能である。このように第1照射領域100aと第2照射領域100bとを連結部分でオーバーラップさせることにより、ハイビームを形成した場合、中央部近傍で光が重畳され光度を高めることが可能となると共に、第1照射領域100aと第2照射領域100bの接続部分で暗部が形成されず、ハイビーム使用時の視認性向上、品質向上に寄与できる。
なお、第1照射領域100aの端部領域と第2照射領域100bの端部領域とは、必ずしもオーバーラップさせる必要はなく、第1照射領域100aの端部領域と第2照射領域100bの端部領域とをぴったりと連結させるようにしてもよい。なお、図6(b)は、第1照射領域100aの端部領域と第2照射領域100bの端部領域とがオーバーラップしていることを説明するために、第1照射領域100aと第2照射領域100bとを上下方向にずらして図示しているが、実際は上下方向のずれはないように配置されている。
第1シェード12Aおよび第2シェード12Bが進出位置に移動した場合、少なくとも第1照射領域100aと第2照射領域100bとが連結される連結部分を含む端部領域への光を遮光するようになっている。図6(b)は、第1シェード12Aおよび第2シェード12Bによる遮光領域102を破線で示している。本実施形態においては、遮光領域102は、オーバーラップ部100cを完全に覆うように第1シェード12A、第2シェード12Bの大きさが定められている。
このように、第1LED14a、第2LED14bを点灯することにより、別途点灯しているロービーム用配光パターンの上部に第1照射領域100aと第2照射領域100bを追加して、全灯状態のハイビーム用配光パターンを形成できる。したがって、第1シェード12および第2シェード12Bの進退を制御することにより、第1LED14a、第2LED14bの点灯状態を変化させることなく、ハイビーム用配光パターンの一部を遮光した特殊な配光パターンを形成できる。
図7は、第1シェード12Aおよび第2シェード12Bの位置と、形成される配光パターンのイメージ例を示す。なお、図7に示す配光パターンは、ハイビーム用の光学ユニット10で形成される配光パターンをロービーム用の光学ユニットで形成されるロービーム用配光パターンLoの上部に追加して状態を示している。
なお、本実施形態の車両用前照灯装置210は、車両側に搭載された前方視認装置、例えばカメラ等により取得された前方領域における前方車や歩行者の存在位置に応じて第1LED14a、第2LED14bの点灯/消灯制御を行うと共に、第1シェード12A,第2シェード12Bの進退制御を行うことで最適な配光パターンを選択するものとする。図7は、第1LED14a,第2LED14bは点灯状態のままで、第1シェード12A,第2シェード12Bの移動制御のみ行う場合を一例として説明する。
まず、図7の上段を参照して、完全ハイビーム用配光パターンHi1を形成する制御を説明する。制御部228は、第1LED14a,第2LED14bを点灯させると共に、モータ19を正回転させて第1シェード12Aおよび第2シェード12Bを退避位置に位置させる。これにより、第1LED14a,第2LED14bから出射された光が遮光されずに光学ユニット10から照射され、図6(b)におけるオーバーラップ部100cを含む第1照射領域100aおよび第2照射領域100bが点灯した状態となる。この状態は、完全なハイビーム照射状態となる。したがって、自車の運転者の前方領域の視認性を向上させることができる。また、オーバーラップ部100cの形成により中央付近の光度が向上し、さらに視認性を向上させる。
次に、図7の中段を参照して、特殊ハイビーム用配光パターンHi2を形成する制御を説明する。制御部228は、第1LED14a,第2LED14bを点灯させると共に、モータ19を逆回転させて第1シェード12Aおよび第2シェード12Bを進出位置に位置させる。これにより、第1LED14a,第2LED14bから出射された光の一部が第1シェード12A,第2シェード12Bにより遮光され、自車前方の中央付近(遠距離)から対向車線の中央付近(近距離)に対しハイビームの光が照射されない、特殊ハイビーム用配光パターンHi2を形成できる。これは例えば、遠距離および対向車線の近距離に多数の対向車が存在すると共に、自車線側の近距離に先行車が存在せず、また対向車線の路肩に歩行者が存在しない場合に適用が好ましい配光パターンである。この場合、遠距離に存在する前方車や対向車線側の近距離に存在する対向車にグレアを与えないようにできると共に、自車の運転者の自車線側の視界および対向車の路肩の視認性を向上させることができる。
次に図7の下段を参照して、別の特殊ハイビーム用配光パターンHi3を形成する制御を説明する。特殊ハイビーム用配光パターンHi3は、特殊ハイビーム用配光パターンHi2よりもハイビームの非照射領域が狭くなっている。制御部228は、第1LED14a,第2LED14bを点灯させると共に、モータ19を非駆動状態として、第1シェード12Aを進出位置に、第2シェード12Bを退避位置に位置させる。これにより、第1LED14a,第2LED14bから出射された光の一部が第1シェード12Aにより遮光され、自車前方の中央付近に対しハイビームの光が照射されない、特殊ハイビーム用配光パターンHi3を形成できる。これば例えば、自車前方の中央付近(遠距離)に前方車が存在すると共に、対向車線の近距離に対向車が存在せず、また自車線側の近距離に先行車が存在せず、対向車線側に歩行者が存在しない場合に適用が好ましい配光パターンである。この場合、自車前方の中央付近で遠距離に存在する前方車にグレアを与えないようにできると共に、自車の運転者の自車線側近距離および対向車線側近距離の視界および対向車線側の路肩の視認性を向上させることができる。
このように、第1シェード12A,第2シェード12Bの進退を制御することにより、第1LED14a、第2LED14bの点消灯制御のみでは実現できない配光パターンの形成が可能になる。そして、図7に示した3種類の第1シェード12Aおよび第2シェード12Bの位置制御に加え、第1LED14a、第2LED14bの点消灯制御を加えることによりさらに多くの配光パターンを形成できる。
例えば、図7の中段に示すように第1シェード12Aおよび第2シェード12Bを共に進出位置に位置させた状態で、第1LED14aを点灯し第2LED14bを消灯することにより、主として自車線側をハイビーム状態にする所謂「左片ハイ用配光パターン」を形成できる。逆に第2LED14bを点灯し第1LED14aを消灯することにより、ロービーム用配光パターンとほぼ同等でありながら、対向車線の路肩の視界を主にハイビームで照射する配光パターンを形成できる。
また、例えば図7の下段に示すように第1シェード12Aを進出位置に、第2シェード12Bを退避位置に位置させた状態で、第1LED14aを点灯し第2LED14bを消灯することでも「左片ハイ用配光パターン」を形成できる。逆に第2LED14bを点灯し第1LED14aを消灯することにより、主として対向車線側をハイビーム状態にする所謂「右片ハイ用配光パターン」を形成できる。
以上説明したように、本実施形態に係る光学ユニット10によれば、第1シェード12A、第2シェード12Bの位置と、第1LED14a、第2LED14bの点消灯とを組合せることにより、光源の点消灯のみで実現できる種類以上の配光パターンを形成できる。これにより、光源を増加させずとも形成可能な配光パターンを増やすことができ、光源の削減や低消費電力化を実現できる。
また、通常であれば、2つのシェードの位置を制御するためには、2つのアクチュエータが必要である。しかしながら、本実施形態に係る光学ユニット10によれば、モータ19の回転方向を制御することにより、第1シェード12A、第2シェード12Bの位置を制御できる。2つのシェードの位置を制御するためのアクチュエータが1つでよいので、装置の小型化、低消費電力化を実現できる。
また、本実施形態に係る光学ユニット10においては、例えば図7の完全ハイビーム用配光パターンHi1から特殊ハイビーム用配光パターンHi2に配光パターンを切り替える場合、その切り替えの間に特殊ハイビーム用配光パターンHi2よりも非照射領域が狭い特殊ハイビーム用配光パターンHi2が挟まれる。これは、第1シェード12Aおよび第2シェード12Bが退避位置にあるときにモータ19を逆回転すると、まず第1シェード12Aが進出位置に移動し、次に第2シェード12Bが進出位置に移動するためである。このように完全ハイビーム用配光パターンHi1の状態から段階的に照射領域の広さが変わることにより、照射領域の変化により生じる運転者の違和感が低減される。
同じように、特殊ハイビーム用配光パターンHi2から完全ハイビーム用配光パターンHi1に切り替わる場合も、その切り替えの間に特殊ハイビーム用配光パターンHi2が挟まれる。これは、第1シェード12Aおよび第2シェード12Bが進出位置にあるときにモータ19を逆回転すると、まず第2シェード12Bが退避位置に移動し、次に第1シェード12Aが退避位置に移動するためである。この場合も、照射領域の変化により生じる運転者の違和感が低減される。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。これらの実施形態は例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10 光学ユニット、 12A 第1シェード、 12B 第2シェード、 13a 第1LED支持部、 13b 第2LED支持部、 14a 第1LED、 14b 第2LED、 15 回転軸、 16a 第1リフレクタ、 16b 第2リフレクタ、 17 灯具ハウジング、 18 伝達機構、 19 モータ、 20 投影レンズ、 30 ベース部材、 31 モータギア、 32 扇状ギア、 33 第1シェード支持部材、 34 第2シェード支持部材、 36 第1付勢部材、 37 第2付勢部材、 210 車両用前照灯装置、 212 ランプボディ、 214 透明カバー、 216 灯室、 218 ランプブラケット、 222 スイブルアクチュエータ、 224 ユニットブラケット、 226 レベリングアクチュエータ、 228 制御部。

Claims (5)

  1. 車両用灯具に用いられる光学ユニットであって、
    光源から出射した光の一部を遮光する進出位置と、減光量が減少する退避位置とを移動可能な第1シェードと、
    前記第1シェードの隣りに配置され、光源から出射した光の一部を遮光する進出位置と、減光量が減少する退避位置とを移動可能な第2シェードと、
    正逆回転可能な駆動源と、
    前記駆動源が正回転したときに前記第1シェードを移動させ、前記駆動源が逆回転したときに前記第2シェードを移動させる伝達機構と、
    を備えることを特徴とする光学ユニット。
  2. 前記駆動源が非駆動状態のとき、前記第1シェードが進出位置に付勢され、前記第2シェードが退避位置に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の光学ユニット。
  3. 前記第1シェードおよび前記第2シェードが共に進出位置に位置しているとき、前記第1シェードの一部と前記第2シェードの一部がオーバーラップしていることを特徴とする請求項1または2に記載の光学ユニット。
  4. 前記第1シェードは水平断面がコ字状に形成され、前記第2シェードは水平断面がL字状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光学ユニット。
  5. 走行車線側を中心に光を出射する第1光源と、対向車線側を中心に光を出射する第2光源とをさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光学ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101717692B1 (ko) * 2015-11-17 2017-03-27 에스엘 주식회사 차량용 램프

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