JP2013018910A - 樹脂硬化物 - Google Patents
樹脂硬化物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013018910A JP2013018910A JP2011154976A JP2011154976A JP2013018910A JP 2013018910 A JP2013018910 A JP 2013018910A JP 2011154976 A JP2011154976 A JP 2011154976A JP 2011154976 A JP2011154976 A JP 2011154976A JP 2013018910 A JP2013018910 A JP 2013018910A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- cured
- acrylate
- meth
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の樹脂硬化物(1)は、表面に微細凹凸構造(10)が成型された樹脂硬化物(1)であって、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びウレタンジ(メタ)アクリレートの硬化物を含み、表面弾性率が0.01GPa以上2GPa以下、且つ、表面硬度が0.01GPa以上0.2GPa以下であることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明の一実施の形態に係る樹脂硬化物1の断面模式図である。図1に示すように、本実施の形態に係る樹脂硬化物1は、表面に成型された微細凹凸構造10を有する。微細凹凸構造10は、樹脂硬化物1の基準面Xの面内方向(図1の左右方向及び奥行方向)に連続して延在するように設けられた複数の凸部11及び凹部12を有する(図2参照)。また、微細凹凸構造10は、樹脂硬化物1の基準面Xに対して直交する垂直方向からの平面視において、複数の凸部11及び複数の凹部12により任意の規則性を有する配列パターンを形成する。なお、図1においては、樹脂硬化物1の基準面Xから上方に突出する凸部11と、各凸部11間に設けられ各凸部11頂点から基準面X側に窪んだ凹部12とを繰り返し設けた微細凹凸構造10の例を示しているが、基準面Xから下方に窪んだ凹部12と、各凹部12間に設けられ各凹部の底から基準面X側に突出する凸部11とを繰り返し設けた微細凹凸構造10としてもよい。
本実施の形態に係る樹脂硬化物1において、表面弾性率及び表面硬度は、ナノインデンター装置(MTS社製)を使って測定され、NanoIndenter付属ソフトAnalyst(MTS社製)を使って解析されたModulusを表面弾性率とし、Hardnessを表面硬度とする。表面弾性率及び表面硬度は、樹脂硬化物1表面から深さ方向に数百nm〜数μm範囲で測定した値であり、少なくとも10点測定し、その平均値を算出した値として定義する。
樹脂硬化物1は、外部応力の負荷を受けた際、樹脂硬化物1が永久変形することを防ぐために、軟質ですべり性があり、且つ伸びに対する復元力の良い樹脂材料を含有することが好ましい。軟質の樹脂材料としては、(1)柔軟性、靭性、表面弾性を有する樹脂材料が好ましく、これらの物性をバランス良く発現する組成を選択する。例えば、高分子主鎖にエチレンオキサイド(以下、「EO」と略称する)鎖やプロピレンオキサイド(以下、「PO」と略称する)鎖のような自由度の高い分子鎖を部分的に含有すると、巨視的な物性として柔軟な弾性を示す。次に、(2)高分子鎖間に非共有結合性の架橋点を設けることで、外部応力を分散でき、柔軟性に加え永久変形に耐えうる靭性の物性を発現できるようになる。例えば、分子構造にアミドやウレタン、エステル基などに代表される水素結合基などが挙げられる。さらに、(3)外部応力に対して局所的な応力集中を防ぐために架橋密度を小さくすることも有効である。例えば、本実施の係る樹脂硬化物1においては、重合性官能基数を2以下にすることや、分子量の大きい組成を選択することで硬化後の高分子網目サイズを大きくでき、外部からの応力を緩和することができる。また、(4)主成分に連続したEO鎖を含有することで、伸び性が良くなる。さらにウレタン骨格を同時に含有することで、さらに伸びに対する復元力が良くなる。
本実施の形態に係る樹脂硬化物1においては、上記(1)の観点から、光重合基を具備したモノマー、オリゴマー、ポリマーから調合されて成る光重合性組成物が、全組成の80重量%以上を占めることが好ましく、90重量%以上を占めることがより好ましい。尚、モノマー、オリゴマー、ポリマーの組合せについては特に限定されない。また、樹脂硬化物1への機能性付与として、光重合基を有さない添加剤を含有してもよい。
EO変性及び/又はPO変性ジ(メタ)アクリレートと、N−ビニル基を含有するモノマーとを含む混合組成がより好ましく、EO変性ジ(メタ)アクリレートとN−ビニル基を含有するモノマーとを含む混合組成が最も好ましい。
本実施の形態に係る樹脂硬化物1は、軟質の樹脂材料の表面に微細凹凸構造を成形して製造する。軟質の樹脂材料の表面の微細凹凸構造を成型する方法としては、微細凹凸構造を具備した金型を使った転写法にて成型することが好ましい。転写法としては、特に限定されないが、数10nm以上1000nm以下サイズの凹凸構造を精密に転写するためには、ナノインプリント法が好ましい。樹脂材料の硬化条件に応じて、熱ナノインプリント法、光ナノインプリント法、室温ナノインプリント法やキャスト法などが挙げられるが、迅速に転写でき、且つロール・ツー・ロールで連続生産できる観点から、光ナノインプリント法が特に好ましい。
金型としては、樹脂材料に成型する凹凸構造とは反転した凸凹構造を有するものを用いる。金型の材質としては、石英ガラス、紫外線透過ガラス、サファイヤ、ダイヤモンド、ポリジメチルシロキサンなどのシリコーン材、フッ素樹脂、シリコン、SiC、マイカなどが挙げられる。
次に、本実施の形態に係る光学素子について説明する。図4は、本実施の形態に係る光学素子2の一例を示す断面模式図である。図4に示すように、本実施の形態に係る光学素子2は、基材13と、この基材13上に設けられ上述した樹脂硬化物1を含有する樹脂硬化物層100とを有する。
本実施の形態に係る光学素子2、3においては、紫外線波長から近赤外波長領域において、正反射率が2%以下であることが好ましく、380nm以上800nm以下の波長領域において、正反射率が1.5%以下であることがより好ましい。また、視感度の高い550nm付近の450nm以上700nm以下の波長領域において、正反射率が1%以下であることがさらに好ましく、0.5%以下であることが特に好ましい。なお、上記正反射率とは、樹脂硬化物層100(樹脂硬化物1)の表面に垂直な方向から5度で入射した光に対する正反射率を意味する。
樹脂A〜樹脂Nの配合組成を下記表1に示す。各項目の該当を「○」とし、非該当を「×」とした。各樹脂の調合については、下記の通り。
褐色容器にウレタンジアクリレート(UV3000B、日本合成化学工業社製)150g、ポリエチレングリコールジアクリレート(KAYARAD PEG400DA、日本化薬社製)150g、1,9−ノナンジオールジアクリレート(ライトアクリレート1.9ND−A、共栄社化学社製)150g、N−ビニルピロリドン23.2g、及びシリコンジアクリレート(EBECRYL350、ダイセル・サイテック社製)800mg、をこの順に加え、遮光下、50℃の湯浴にて15分ほど温めて樹脂の粘度を下げた。樹脂の粘度の下がった状態で、樹脂をスパチュラで激しく撹拌して均一になるまで混合した。室温に冷ました後、光重合開始剤(DAROCUR TPO、Ciba社)9.1gを添加し、約2時間、超音波装置で光重合開始剤を溶解させた。これを樹脂Aとした。
褐色容器にウレタンジアクリレート(UV3000B、日本合成化学工業社製)155g、ポリエチレングリコールジアクリレート(KAYARAD PEG400DA、日本化薬社製)155g、1,9−ノナンジオールジアクリレート(ライトアクリレート1.9ND−A、共栄社化学社製)155g、N−ビニルピロリドン99g、及びシリコンジアクリレート(EBECRYL350、ダイセル・サイテック社製)828mg、をこの順に加え、遮光下、50℃の湯浴にて15分ほど温めて樹脂の粘度を下げた。樹脂の粘度の下がった状態で、樹脂をスパチュラで激しく撹拌して均一になるまで混合した。室温に冷ました後、光重合開始剤(DAROCUR TPO、Ciba社)9.4gを添加し、約2時間、超音波装置で光重合開始剤を溶解させた。これを樹脂Bとした。
褐色容器にウレタンジアクリレート(UV3000B、日本合成化学工業社製)155g、ポリエチレングリコールジアクリレート(KAYARAD PEG400DA、日本化薬社製)155g、1,9−ノナンジオールジアクリレート(ライトアクリレート1.9ND−A、共栄社化学社製)155g、及びN−ビニルピロリドン99g、をこの順に加え、遮光下、50℃の湯浴にて15分ほど温めて樹脂の粘度を下げた。樹脂の粘度の下がった状態で、樹脂をスパチュラで激しく撹拌して均一になるまで混合した。室温に冷ました後、光重合開始剤(DAROCUR TPO、Ciba社)9.4gを添加し、約2時間、超音波装置で開始剤を溶解させた。これを樹脂Cとした。
褐色容器にトリメチロールプロパントリアクリレート(アロニックス(登録商標)M309(東亞合成社製)165g、1,9−ノナンジオールジアクリレート(ライトアクリレート1.9ND−A、共栄社化学社製)165g、N−ビニルピロリドン165g、シリコンジアクリレート(EBECRYL350、ダイセル・サイテック社製)2.5g、光重合開始剤(DAROCUR TPO、Ciba社)10g、をこの順に加え、遮光下、約2時間、超音波装置で均一に溶解させた。これを樹脂Dとした。
褐色容器にウレタンアクリレートオリゴマーを含む混合物(ビームセット575CB、荒川化学工業株式会)150g、N−ビニルピロリドン30g、シリコンジアクリレート(EBECRYL350、ダイセル・サイテック社製)16g、をこの順に加え、50℃の湯浴にて15分ほど温めて樹脂の粘度を下げた。樹脂の粘度の下がった状態で、樹脂をスパチュラで激しく撹拌し、均一になるまで混合した。室温に冷ました後、光重合開始剤(DAROCUR TPO、Ciba社)を4g添加し、約2時間、超音波装置で開始剤を溶解させた。これを樹脂Eとした。
褐色容器にウレタンアクリレートオリゴマーを含む混合物(ビームセット575CB、荒川化学工業社製)140g、N−ビニルピロリドン40g、シリコンジアクリレート(EBECRYL350、ダイセル・サイテック社製)16g、をこの順に加え、50℃の湯浴にて15分ほど温めて樹脂の粘度を下げた。樹脂の粘度の下がった状態で、樹脂をスパチュラで激しく撹拌し、均一になるまで混合した。室温に冷ました後、光重合開始剤(DAROCUR TPO、Ciba社)4gを添加し、約2時間、超音波装置で開始剤を溶解させた。これを樹脂Fとした。
褐色容器にポリエステルアクリレートオリゴマー(CN2271E、サートマー社製)を67g、エポキシモノアクリレート(CN152、サートマー社製)16.75g、光重合開始剤(DAROCUR1173、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)3.35g、をこの順に加え、室温下、1時間、スターラーで撹拌した。これを樹脂Gとした。
褐色容器にポリエステルアクリレートオリゴマー(CN2271E、サートマー社製)67g、エポキシモノアクリレート(CN152、サートマー社製)16.75g、シリコンジアクリレート(EBECRYL350、ダイセル・サイテック社製)130mg、光重合開始剤(DAROCUR1173、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)3.35g、をこの順に加え、室温下、1時間、スターラーで撹拌した。これを樹脂Hとした。
褐色容器にポリエステルアクリレートオリゴマー(CN2271E、サートマー社製)67g、エポキシモノアクリレート(CN152、サートマー社製)16.75g、シリコンジアクリレート(EBECRYL350、ダイセル・サイテック社製)871mg、光重合開始剤(DAROCUR1173、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)3.35g、をこの順に加え、室温下、1時間、スターラーで撹拌した。これを樹脂Iとした。
褐色容器にポリエステルアクリレートオリゴマー(CN2271E、サートマー社製)67g、エポキシモノアクリレート(CN152、サートマー社製)16.75g、シリコンジアクリレート(EBECRYL350、ダイセル・サイテック社製)8.71g、光重合開始剤(DAROCUR1173、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)3.35g、をこの順に加え、室温下、1時間、スターラーで撹拌した。これを樹脂Jとした。
褐色容器にポリエステルアクリレートオリゴマー(CN2271E、サートマー社製)21.84g、トリプロピレングリコールジアクリレート(ビスコート310HP、大阪有機化学工業社製)50.97g、光重合開始剤(DAROCUR1173、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)2.91g、をこの順に加え、室温下、1時間、スターラーで撹拌した。これを樹脂Kとした。
褐色容器にポリエステルアクリレートオリゴマー(CN2271E、サートマー社製)21.84g、トリプロピレングリコールジアクリレート(ビスコート310HP、大阪有機化学工業社製)50.97g、シリコンジアクリレート(EBECRYL350、ダイセル・サイテック社製)114mg、光重合開始剤(DAROCUR1173、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)2.91g、をこの順に加え、室温下、1時間、スターラーで撹拌した。これを樹脂Lとした。
褐色容器にポリエステルアクリレートオリゴマー(CN2271E、サートマー社製)21.84g、トリプロピレングリコールジアクリレート(ビスコート310HP、大阪有機化学工業社製)50.97g、シリコンジアクリレート(EBECRYL350、ダイセル・サイテック社製)757mg、光重合開始剤のDAROCUR1173(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)2.91g、をこの順に加え、室温下、1時間、スターラーで撹拌した。これを樹脂Mとした。
褐色容器にポリエステルアクリレートオリゴマー(CN2271E、サートマー社製)21.84g、トリプロピレングリコールジアクリレート(ビスコート310HP、大阪有機化学工業社製)50.97g、シリコンジアクリレート(EBECRYL350、ダイセル・サイテック社製)7.57g、光重合開始剤(DAROCUR1173、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)2.91g、をこの順に加え、室温下、1時間、スターラーで撹拌した。これを樹脂Nとした。
レーザー干渉露光法にてモスアイ状の凹凸原版を作製し、次に、作製した原版を用いた電鋳法で、ニッケルメッキされたNi製金型を得た。詳細は下記のとおりである。
均一な厚みのポジ型フォトレジスト層が形成されているガラスプレートへ、レーザー干渉露光法により2つの平行なレーザー光を照射し干渉稿を得た。次に、ガラスプレートを60°回転させ、同様に干渉稿を得た。さらにガラスプレートを60°回転させ、同様に干渉稿を得た。その後、フォトレジストを現像し、干渉稿の周りの部分を溶解することで、凹部と凸部からなるモスアイ状の連続構造を有する原版を作製した。当該凹部および凸部の配列はそれぞれ六方格子パターンとなった。
作製した原版からニッケル電鋳法で、モスアイ状の凹凸構造を有するNi製金型(平板状、厚み0.2mm)を作製した。当該Ni製金型において、凹凸構造のピッチは240nm、高さは310nmであり、当該凹部および凸部がそれぞれ六方格子パターンに配列されていた。Ni製金型表面には、市販の離型剤(ダイキン工業社製、デュラサーフHD−2101Z)を用いて離型処理を行った。
厚み80μmのトリアセチルセルロース樹脂(以下、TACと略す)フィルム(富士フイルム社製、TD80UL−H)に樹脂Aを塗布し、塗布面を下にして金型(Ni製金型)とTACフィルムとの間に空気が入らいないように被せた。TACフィルム側からメタルハライドランプを用いて紫外線を1500mJ/cm2照射し、金型の凹凸形状を転写した。TACフィルムを金型から剥離し、縦200mm、横150mmのモスアイ状凹凸構造を具備した転写フィルムを得た。
ナノインデンター装置(東陽テクニカ社製、Nano IndenterXP/ソフトウェア:TestWorks4)を使って、各転写フィルムの表面弾性率及び表面硬度を計測した。詳細な条件設定は以下の通り。Allowable Drift Rate:0.5[nm/s]、Load Rate Multiple For Unload Rate:1、Maximum Load:0.3〜1[gf]、Number of Times to Load:1、Peak Hold Time:10[s]、Percent To Unload:90[%]、Time To Load:15[s]。尚、Maximum Loadについては、測定深さが2μm〜3μm程度になるよう適当な負荷荷重を選択した。測定後、ソフトウェア上にて計測開始深さをゼロ補正し、10回測定を平均した表面弾性率と表面硬度を求めた(下記表3参照)。
各サンプルフィルムの表面滑り性について、JIS K7125に準じた測定法により、動摩擦力を測定した。測定結果を表4にまとめた。
まず、各フィルムの裏面(凹凸成型面とは反対側)に黒ビニールテープ(ヤマト社製、38mm幅、黒、品番No.200−38−21)を貼付け、裏面の反射を防止して試験前後での表面の破壊状態を観察しやすくした。次に、各サンプルフィルムの凹凸表面をエタノール付のベムコットで強く拭き、樹脂の表面破壊の度合を観察した。尚、エタノールによる樹脂の劣化がないことを確認している。
転写フィルムの凹凸面をタッチペンで繰り返し擦り、傷の付き具合を評価した。先ず、表面特性試験機(井元製作所社製)にタッチペン(リンクスプロダクツ社製、DSLite用エクストラタッチペンLite)を固定し、その固定治具の上に100gの荷重を乗せた。次に、装置アーム部にある水平水準器を見ながらタッチペンのペン先がサンプル(転写フィルム)と垂直に接触するように、タッチペンの固定高さを再調整した。転写フィルムは凹凸パターン形成面を上に向けて(タッチペン側)サンプルステージに固定した。往路長、約30mmの引っ掻きを往復10回または往復25回繰り返した。引掻き速度は、装置スピード目盛の「50」または「100」にて行った。
タッチペン引掻き試験前後での転写フィルムの反射率を測定した。反射率の測定は、局所的な測定面積で計測できる反射分光膜厚計(大塚電子社製、FE3000の自動ステージ仕様)を用いた。測定条件は絶対反射率測定、測定モードはマニュアル、対物レンズをX25にした後、Alリファレンスでベースラインの調整を実施し、リファレンスとして既知のBK7の反射率も測定し装置が正常であることを確認した。次に、このFE3000のサンプルステージ上に転写フィルムの凹凸パターン形成面を対物レンズ側に向けて設置し、凹凸パターン表面に測定フォーカスが一致するように高さを調節した。このときの測定入射角は、サンプルに対し10〜22°で測定面積は8μmφであった。
サンプル表面の表面抵抗率を測定した。装置は超絶縁計(SM−8220、高抵抗用)を使った。測定条件は次の通りである。電極:平板試料用リング電極SME8310、電圧500V、チャージ50秒、測定10秒。温度23℃、湿度50%の恒温恒湿にて3日間放置後、測定を行った。表面抵抗率測定の結果を下記表7に記す。
2、3 光学素子
10 微細凹凸構造
11 凸部の頂点
12 凹部の底
13 基材
100、101 樹脂硬化物層
Claims (9)
- 表面に微細凹凸構造が成型された樹脂硬化物であって、
ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、及びウレタンジ(メタ)アクリレートの硬化物を含み、表面弾性率が0.01GPa以上2GPa以下、且つ、表面硬度が0.01GPa以上0.2GPa以下であることを特徴とする樹脂硬化物。 - シリコーン系添加剤及びフッ素系添加剤のうち少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1に記載の樹脂硬化物。
- 前記硬化物の重合性官能基数が2以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の樹脂硬化物。
- 前記ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート100質量部に対して、前記ウレタンジ(メタ)アクリレートを10質量部〜500質量部含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の樹脂硬化物。
- 前記ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート100質量部に対して、N−ビニルピロリドンを0質量部より多く500質量部以下含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の樹脂硬化物。
- 前記微細凹凸構造は、隣接する凸部間のピッチが100nm以上1000nm以下であり、且つ、凹部又は凸部のアスペクト比が0.1以上、2.5以下であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の樹脂硬化物。
- 前記微細凹凸構造の凹部又は凸部が、平面視において六方格子状に配列されたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の樹脂硬化物。
- 全可視域における((引っ掻き試験後の反射率−引っ掻き試験前の反射率)/引掻き試験前の反射率)×100が60%以下であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の樹脂硬化物。
- 基材と、前記基材上に設けられ請求項1から請求項8のいずれかに記載の樹脂硬化物を含んでなる樹脂層とを具備したことを特徴とする光学素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011154976A JP2013018910A (ja) | 2011-07-13 | 2011-07-13 | 樹脂硬化物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011154976A JP2013018910A (ja) | 2011-07-13 | 2011-07-13 | 樹脂硬化物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013018910A true JP2013018910A (ja) | 2013-01-31 |
Family
ID=47690663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011154976A Pending JP2013018910A (ja) | 2011-07-13 | 2011-07-13 | 樹脂硬化物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013018910A (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013187506A1 (ja) * | 2012-06-15 | 2013-12-19 | 三菱レイヨン株式会社 | 積層体 |
US20140295145A1 (en) * | 2013-03-27 | 2014-10-02 | Dexerials Corporation | Lipophilic laminate, method for manufacturing the same, product, and method for manufacturing the same |
WO2015053272A1 (ja) * | 2013-10-08 | 2015-04-16 | デクセリアルズ株式会社 | 親油性積層体、及びその製造方法、並びに物品 |
WO2015053275A1 (ja) * | 2013-10-08 | 2015-04-16 | デクセリアルズ株式会社 | 親油性積層体、及びその製造方法、並びに物品 |
JP2015114464A (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-22 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | 機能転写体及び機能層の転写方法 |
JP2015203807A (ja) * | 2014-04-15 | 2015-11-16 | リンテック株式会社 | ハードコートフィルム、ハードコート層形成用塗工液およびハードコートフィルムの製造方法 |
JP2016015134A (ja) * | 2014-07-01 | 2016-01-28 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | 自浄式防汚性構造体および関連する製造方法 |
WO2017145881A1 (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | シャープ株式会社 | 光学部材の製造方法、及び、光学部材 |
JP2018049280A (ja) * | 2013-12-26 | 2018-03-29 | 株式会社ダイセル | レンズの製造方法 |
WO2018135358A1 (ja) * | 2017-01-18 | 2018-07-26 | シャープ株式会社 | 防汚性フィルム |
JP2018521356A (ja) * | 2015-06-30 | 2018-08-02 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 微細構造化物品上のバリア要素 |
US10252302B2 (en) * | 2013-01-23 | 2019-04-09 | Dexerials Corporation | Hydrophilic laminate and method for manufacturing the same, antifouling laminate, product and method for manufacturing the same, and antifouling method |
JP2019181932A (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | キヤノン株式会社 | 立体造形用の硬化性樹脂組成物 |
US10947411B2 (en) | 2015-12-15 | 2021-03-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Optical member and polymer layer |
JPWO2021177370A1 (ja) * | 2020-03-06 | 2021-09-10 | ||
WO2022050061A1 (ja) * | 2020-09-04 | 2022-03-10 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 光吸収体およびその製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005031282A (ja) * | 2003-07-10 | 2005-02-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 光学素子用樹脂組成物、光学素子用樹脂硬化物及び光学素子 |
JP2005099474A (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-14 | Asahi Glass Co Ltd | 反射防止性基材およびそれを用いた物品 |
JP2011076072A (ja) * | 2009-09-02 | 2011-04-14 | Sony Corp | 光学素子、およびその製造方法 |
-
2011
- 2011-07-13 JP JP2011154976A patent/JP2013018910A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005031282A (ja) * | 2003-07-10 | 2005-02-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 光学素子用樹脂組成物、光学素子用樹脂硬化物及び光学素子 |
JP2005099474A (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-14 | Asahi Glass Co Ltd | 反射防止性基材およびそれを用いた物品 |
JP2011076072A (ja) * | 2009-09-02 | 2011-04-14 | Sony Corp | 光学素子、およびその製造方法 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
田中淳一,他: "塗膜の物性評価(2) 〜塗膜表層物性:硬度〜", 塗料の研究, vol. 第152号, JPN6015003033, October 2010 (2010-10-01), pages 37 - 40, ISSN: 0002993089 * |
Cited By (30)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013187506A1 (ja) * | 2012-06-15 | 2013-12-19 | 三菱レイヨン株式会社 | 積層体 |
JP5725184B2 (ja) * | 2012-06-15 | 2015-05-27 | 三菱レイヨン株式会社 | 積層体 |
EP2862706A4 (en) * | 2012-06-15 | 2015-07-01 | Mitsubishi Rayon Co | LAMINATE |
US10252302B2 (en) * | 2013-01-23 | 2019-04-09 | Dexerials Corporation | Hydrophilic laminate and method for manufacturing the same, antifouling laminate, product and method for manufacturing the same, and antifouling method |
US20140295145A1 (en) * | 2013-03-27 | 2014-10-02 | Dexerials Corporation | Lipophilic laminate, method for manufacturing the same, product, and method for manufacturing the same |
WO2015053272A1 (ja) * | 2013-10-08 | 2015-04-16 | デクセリアルズ株式会社 | 親油性積層体、及びその製造方法、並びに物品 |
WO2015053275A1 (ja) * | 2013-10-08 | 2015-04-16 | デクセリアルズ株式会社 | 親油性積層体、及びその製造方法、並びに物品 |
JP2015114464A (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-22 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | 機能転写体及び機能層の転写方法 |
JP2018049280A (ja) * | 2013-12-26 | 2018-03-29 | 株式会社ダイセル | レンズの製造方法 |
US10604617B2 (en) | 2013-12-26 | 2020-03-31 | Daicel Corporation | Curable composition for lens, lens and optical device |
US10465038B2 (en) | 2013-12-26 | 2019-11-05 | Daicel Corporation | Curable composition for lens, lens and optical device |
JP2015203807A (ja) * | 2014-04-15 | 2015-11-16 | リンテック株式会社 | ハードコートフィルム、ハードコート層形成用塗工液およびハードコートフィルムの製造方法 |
JP2016015134A (ja) * | 2014-07-01 | 2016-01-28 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | 自浄式防汚性構造体および関連する製造方法 |
US10877191B2 (en) | 2015-06-30 | 2020-12-29 | 3M Innovative Properties Company | Barrier elements on a microstructured article having adhesive sealing layer and specified modulus of elasticity |
JP7071125B2 (ja) | 2015-06-30 | 2022-05-18 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 微細構造化物品上のバリア要素 |
JP2018521356A (ja) * | 2015-06-30 | 2018-08-02 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 微細構造化物品上のバリア要素 |
US10947411B2 (en) | 2015-12-15 | 2021-03-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Optical member and polymer layer |
WO2017145881A1 (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | シャープ株式会社 | 光学部材の製造方法、及び、光学部材 |
CN108700679A (zh) * | 2016-02-22 | 2018-10-23 | 夏普株式会社 | 光学部件的制造方法以及光学部件 |
US10996377B2 (en) | 2016-02-22 | 2021-05-04 | Sharp Kabushiki Kaisha | Method for producing optical member and optical member |
JPWO2017145881A1 (ja) * | 2016-02-22 | 2018-11-29 | シャープ株式会社 | 光学部材の製造方法、及び、光学部材 |
US10926510B2 (en) | 2017-01-18 | 2021-02-23 | Sharp Kabushiki Kaisha | Antifouling film |
WO2018135358A1 (ja) * | 2017-01-18 | 2018-07-26 | シャープ株式会社 | 防汚性フィルム |
JPWO2018135358A1 (ja) * | 2017-01-18 | 2019-11-07 | シャープ株式会社 | 防汚性フィルム |
CN110199211A (zh) * | 2017-01-18 | 2019-09-03 | 夏普株式会社 | 防污性膜 |
JP2019181932A (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | キヤノン株式会社 | 立体造形用の硬化性樹脂組成物 |
JP7289676B2 (ja) | 2018-04-16 | 2023-06-12 | キヤノン株式会社 | 立体造形用の硬化性樹脂組成物 |
JPWO2021177370A1 (ja) * | 2020-03-06 | 2021-09-10 | ||
WO2022050061A1 (ja) * | 2020-09-04 | 2022-03-10 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 光吸収体およびその製造方法 |
EP4206753A4 (en) * | 2020-09-04 | 2024-03-13 | National Institute Of Advanced Industrial Science and Technology | LIGHT ABSORBER AND METHOD FOR PRODUCING THEREOF |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013018910A (ja) | 樹脂硬化物 | |
US9234065B2 (en) | Active energy ray-curable resin composition, product having the uneven microstructure, and method for producing product having the uneven microstructure | |
JP6038261B2 (ja) | 樹脂モールド及びその製造方法 | |
JP4938675B2 (ja) | 特定の表面形状と物性を有する構造体及びその構造体形成用の(メタ)アクリル系重合性組成物 | |
US9718910B2 (en) | Article and active energy ray-curable resin composition | |
JP6044544B2 (ja) | 積層体の製造方法 | |
JP2012118501A (ja) | 光学素子 | |
JP2013039711A (ja) | 積層体 | |
JP2013254026A (ja) | 光学素子 | |
TWI796331B (zh) | 用於透明複合膜之硬塗層組成物及方法以及包含該膜之可撓性顯示裝置 | |
JP6432134B2 (ja) | 硬化性組成物、微細凹凸構造体、加飾シート、および加飾樹脂成形体、並びに加飾樹脂成形体の製造方法 | |
JP6368890B2 (ja) | 防汚性フィルム | |
JP6045871B2 (ja) | 保護部材付き成形体 | |
JP5876977B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、及びそれを用いたナノ凹凸構造体とその製造方法、及びナノ凹凸構造体を備えた撥水性物品 | |
JP2014115403A (ja) | 複合型機能性フィルムの製造方法 | |
JP2013061612A (ja) | 光学素子 | |
JP2014077040A (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物、およびそれを用いた微細凹凸構造体 | |
JP2014076557A (ja) | 微細凹凸構造を有する物品の製造方法および微細凹凸構造を有するレプリカモールドの製造方法 | |
CN110234505B (zh) | 防污性膜 | |
JP2013041086A (ja) | 光学素子 | |
TWI842662B (zh) | 防污性膜 | |
JP2020082575A (ja) | 防汚性フィルム及び重合性組成物 | |
JP2020002291A (ja) | 光硬化性組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140609 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150203 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150406 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150929 |