JP2013018316A - ウェビング巻取装置 - Google Patents

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和弘 山田
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Abstract

【課題】連結部材を押し上げて回転体に係合させるための揺動押上部材の小型化や軽量化が可能なウェビング巻取装置を得る
【解決手段】加速度センサ140における揺動押上部材148の押圧部162よりも引出方向側には、押圧部162に連続してガイド部164が形成されている。ガイド部164の上端部は押圧部162から引出方向に離間するにつれて漸次低くなるように傾斜しており、センサギヤ58に伴われて連結爪76が巻取方向に移動すると、連結爪76の先端よりも下側からガイド部164が接し、センサギヤ58が巻取方向へ回動するにつれてガイド部164が連結爪76を上方へ揺動させ、押圧部162上に案内する。このように、揺動押上部材148の上昇を規制する構成を設けなくてもセンサギヤ58が初期位置に戻る際の連結爪76に対する揺動押上部材148の不用意な干渉を防止できるので、揺動押上部材148の小型化や軽量化が可能になる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両のシートベルト装置を構成するウェビング巻取装置に関する。
下記特許文献1に開示されたシートベルト用リトラクタ(ウェビング巻取装置)では、ロック機構が動作してガイドドラム(スプール)の引出方向への回転が規制された後には、リターンスプリング(付勢手段)の付勢力によってクラッチ(回転体)が逆回転して初期位置に戻される。クラッチが初期位置に戻った状態では、パイロットアーム(連結部材)が下方に揺動してロッキングギヤの歯との噛み合いが解消されていないと、ガイドドラムが引出方向に回転することで再びロック機構が作動し、ガイドドラムからウェビングを引き出すことができない。
また、この状態でビークルセンサ(加速度センサ)のビークルセンサレバー(揺動押上部材)が上昇しているとパイロットアームにセンサレバーの先端が干渉してパイロットアームが下方に揺動することができない。このため、上記特許文献1に開示された構成では、クラッチに誘導ブロックを形成し、この誘導ブロックが上方からビークルセンサレバーに干渉することによりクラッチが初期位置に戻る際にビークルセンサレバーが上方へ揺動することを規制している。
特開2009−241879の公報
このように、加速度センサを構成するビークルセンサレバーのような揺動押上部材が誘導ブロックに上方から干渉されることでクラッチのような回転体が初期位置に戻る際の不用意な揺動押上部材の上昇を規制する構成にすると、誘導ブロック等からの干渉に耐え得る剛性や機械的強度を揺動押上部材が備えていなければならず、このため、揺動押上部材が大型化したり揺動押上部材の重量が増加したりする。
本発明は、上記事実を考慮して、連結部材を押し上げて回転体に係合させるための揺動押上部材の小型化や軽量化が可能なウェビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るウェビング巻取装置は、巻取方向に回転することでウェビングをその基端側から巻取るスプールと、前記スプールに対して相対回転可能に設けられて、前記スプールに対して相対的に前記巻取方向とは反対の引出方向へ回転することで前記スプールの前記引出方向への回転を規制するロック手段を作動させる回転体と、前記引出方向に回転する前の初期位置へ前記回転体を付勢する付勢手段と、前記回転体と共に回転し、更に、前記回転体に対して上下方向に揺動可能に設けられ、上方へ揺動することで前記スプールに対して直接又は間接的に係合し、前記スプールの前記引出方向への回転を前記回転体に伝える連結部材と、車両が急減速した際に慣性移動する慣性質量体を有すると共に、上下方向に揺動可能で前記慣性質量体が慣性移動することで前記慣性質量体に押し上げられて上方へ揺動し、前記連結部材を押し上げる揺動押上部材を有し、更に、前記回転体が初期位置にある状態で前記連結部材の下側に位置する押圧部が前記揺動押上部材に形成されると共に、前記押圧部よりも前記引出方向側に、前記引出方向に回転した前記回転体が前記初期位置に復帰するに際して前記連結部材に対して下方から接し、前記初期位置への前記回転体の回転に伴い漸次前記連結部材を押し上げつつ前記押圧部上へ案内するガイド部が前記揺動押上部材に形成された加速度センサと、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るウェビング巻取装置では、車両が急減速状態になることで加速度センサの慣性質量体が揺動押上部材を押し上げる。これにより、揺動押上部材が上方へ揺動すると、揺動押上部材の押圧部が回転体に設けられた連結部材を押し上げ、連結部材が上方へ揺動する。連結部材が上方へ揺動すると連結部材が直接又は間接的にスプールに係合し、連結部材を介してスプールと回転体とが連結される。この状態で、車両前方へ慣性移動しようとする乗員の身体がウェビングを引っ張り、これにより、引出方向にスプールが回転すると、付勢手段の付勢力に抗して回転体が引出方向に回転する。回転体が引出方向に回転するとロック手段が作動してスプールの引出方向への回転が規制される。これにより、スプールからのウェビングの引出しが規制される。
一方、スプールと共に引出方向に回転した回転体が付勢手段の付勢力で元の初期位置に戻る際には、押圧部よりも引出方向側で揺動押上部材に形成されたガイド部が連結部材の下側から連結部材に当接する。この状態で更に回転体と共に連結部材が初期位置側へ回転すると、ガイド片が漸次連結部材を押し上げて上方へ揺動させる。このようにして、初期位置側への回転体の回転に伴い、連結部材が上方へ漸次揺動しつつ押圧部上に移動する。このように、本発明に係るウェビング巻取装置では、揺動押上部材に干渉して揺動押上部材の上昇を規制する構成を回転体等に設けなくても、上記のガイド部が連結部材の下側から連結部材に当接することで連結部材に対する揺動押上部材の不用意な干渉を防止できる。したがって、揺動押上部材の剛性や機械的強度を特に大きく設定しなくてもよく、この結果、揺動押上部材の小型化や軽量化が可能になる。
請求項2に記載の本発明に係るウェビング巻取装置は、請求項1に記載の本発明において、前記ガイド部と前記押圧部とを連続させている。
請求項2に記載の本発明に係るウェビング巻取装置では、揺動押上部材においてガイド部と押圧部とが連続しているため、回転体が初期位置に戻る際に押圧部に連結部材が引っ掛かったりすることなく、連結部材を押圧部上に戻すことができる。
以上説明したように、本発明に係るウェビング巻取装置では、初期位置に回転体が復帰するにあたり、連結部材が押圧部に衝突したり、連結部材が押圧部上に戻る際に押圧部から大きな荷重(押圧反力)を受けたりすることない。このため、揺動押上部材の剛性を低く設定でき、揺動押上部材を小型化できる。
本発明の一実施の形態に係るウェビング巻取装置の要部の構成を示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るウェビング巻取装置の加速度センサを拡大した分解斜視図である。 加速度センサの揺動押上部材の平面図である。 本発明の一実施の形態に係るウェビング巻取装置の要部の側面図である。 揺動押上部材によって連結部材が上方へ押し上げられるように揺動した状態を示す拡大側面図である。 連結部材が上昇した状態で回転体が引出方向に回動した状態を示す図4に対応した拡大側面図である。 回転体が引出方向の所定位置まで回動した状態を示す図4に対応した拡大側面図である。 回転体が初期位置に復帰する際に連結部材の先端とガイド部とが対向した状態を示す図4に対応した拡大側面図である。
<本実施の形態の構成>
図1には、本発明の一実施の形態に係るウェビング巻取装置10の全体的な構成の概略が正面断面図により示されている。
この図に示されるように、ウェビング巻取装置10はフレーム12を備えている。フレーム12は、例えば、略車両前後方向に沿って互いに対向する一対の脚板14、16を備えている。この脚板14と脚板16との間にはスプール18が設けられている。スプール18は軸方向が脚板14、16の対向方向に沿った略円筒形状に形成されている。
スプール18には長尺帯状のウェビング20の長手方向基端側が係止されており、スプール18の中心軸線周りの一方である巻取方向にスプール18を回転させると、ウェビング20がその長手方向基端側からスプール18の外周部に巻取られて格納され、ウェビング20をその先端側へ引っ張ると、スプール18に巻取られているウェビング20が引出されると共に、巻取方向とは反対の引出方向にスプール18が回転する。
一方、スプール18の内側には、長手方向がスプール18の軸方向に沿った棒状のトーションシャフト24が配置されている。トーションシャフト24は、スプール18における脚板16側の端部近傍にて、スプール18に対して相対回転不能な状態でスプール18に繋がっている。
また、このトーションシャフト24の脚板16側の端部には、脚板16の外側(脚板16の脚板14とは反対側)に設けられた渦巻きばね等の図示しないスプール付勢手段が繋がっており、スプール18と共にトーションシャフト24が引出方向に回転すると、スプール付勢手段にて付勢力が生じ、この付勢力がトーションシャフト24を介してスプール18を巻取方向に回転させる。これにより、スプール18にウェビング20を巻取らせることができる。
一方、脚板14の外側(脚板14の脚板16とは反対側)では、ロック機構40のセンサホルダ42が脚板14に取り付けられている。センサホルダ42は部分的に脚板14側へ向けて開口した凹形状に形成されている。センサホルダ42の脚板14とは反対側には図示しないセンサカバーが設けられており、このセンサカバーよってセンサホルダ42が覆われていると共に、センサホルダ42を貫通したトーションシャフト24の他端側からに延びる軸部46が回転自在に軸支されている。
さらに、センサホルダ42の脚板14とは反対側(すなわち、センサホルダ42とセンサカバーとの間)にはVギヤ48が設けられている。Vギヤ48は全体的にスプール18の軸方向に沿って脚板14とは反対側へ向けて開口した浅底の有底円筒形状(盆形状)とされており、軸部46に対して同軸的且つ一体的に取り付けられている。Vギヤ48の中心軸線からVギヤ48の半径方向に離間した位置には、Wパウル50が設けられている。Wパウル50は、基端側がVギヤ48の中心軸線の向きと同じ向きを軸方向とする軸周りに揺動可能にVギヤ48に支持されており、Wパウル50はこの支持位置を中心に揺動することで先端側がVギヤ48の外縁に対して接離する。
また、Vギヤ48にはイナーシャマス52が設けられている。イナーシャマス52はVギヤ48の中心軸線の向きと同じ向きを軸方向とする軸周りに揺動可能にVギヤ48に支持されている。このようにVギヤ48に支持されたイナーシャマス52はVギヤ48に対してイナーシャマス52が巻取方向に相対的に回動(揺動)すると、イナーシャマス52は上記のWパウル50を押圧し、Wパウル50の先端側をVギヤ48の外縁に対して接近させる。さらに、イナーシャマス52の側方には圧縮コイルばね54が設けられている。圧縮コイルばね54は一端がイナーシャマス52に係合しており、イナーシャマス52を引出方向に付勢する。
一方、Vギヤ48の脚板14とは反対側には回転体としてのセンサギヤ58が設けられている。センサギヤ58は脚板14とは反対側へ向けて開口した浅底の有底円筒形状(盆形状)とされており、軸部46が貫通するようにVギヤ48に形成された円筒形状のボス60に回動可能に支持されている。このセンサギヤ58の近傍には付勢手段としてのリターンスプリング62が設けられている。このリターンスプリング62は、圧縮コイルスプリング等で構成されており、センサギヤ58がボス60周りに引出方向に回動すると付勢力が増加して、センサギヤ58を巻取方向に付勢する。
このセンサギヤ58の内側には図示しないラチェット歯が、ボス60に対して同軸的に形成されている。このセンサギヤ58のラチェット歯はVギヤ48の内側に入り込んでいる。Wパウル50の先端側がVギヤ48の外縁に接近するように回動すると、Wパウル50の先端側がセンサギヤ58のラチェット歯に係合する。上記のように、センサギヤ58はVギヤ48のボス60に回動可能に支持されているが、Wパウル50の先端側がセンサギヤ58のラチェット歯に係合した状態でVギヤ48が引出方向に回転すると、Wパウル50の先端側にセンサギヤ58のラチェット歯が押圧されてセンサギヤ58がVギヤ48と共に引出方向に回転する。
また、センサギヤ58には連結爪取付部72が形成されている。連結爪取付部72には軸方向がスプール18の軸方向に沿った支持軸74が形成されている。この支持軸74には連結部材としての連結爪76が支持軸74周りに回動可能に支持されている。
連結爪76は支持軸74周りに回動することで先端がVギヤ48の外周部に接離する。この連結爪76に対応してVギヤ48の外周部にはラチェット歯78が形成されており、連結爪76がVギヤ48の外周部に接近するように上方へ揺動すると、連結爪76の先端がラチェット歯78に噛み合う。この状態で、Vギヤ48が引出方向に回転すると、Vギヤ48の回転がラチェット歯78、連結爪76、支持軸74、及び連結爪取付部72を介してセンサギヤ58に伝わり、センサギヤ58を引出方向に回動させる。
一方、センサギヤ58の回転位置において最も下の位置よりも巻取方向下流側には加速度センサ140がセンサホルダ42に設けられている。図2に示されるように、加速度センサ140はセンサフレーム142を備えている。センサフレーム142には載置部144が設けられている。載置部144は略車両上方へ向けて開口するように湾曲又は傾斜した凹状の傾斜面で、この載置部144上には慣性質量体としての硬球146が載置されている。硬球146の上側には揺動押上部材148が設けられている。
図2及び図3に示されるように、揺動押上部材148は下方へ向けて開口した略凹形状の本体150を備えている。この本体150は上記の硬球146上に載置されている。この本体150の引出方向側の端部からは、引出方向側で且つ下方へ向けて接続片152が延出されており、この接続片152の本体150とは反対側の端部には軸部154が形成されている。軸部154は軸方向が概ねスプール18の軸方向に沿っており、センサフレーム142から立設された支持部156(図2参照)に回動自在に支持されている。
一方、図2及び図3に示されるように、上記の本体150及び接続片152の上面には当接リブ160が形成されている。当接リブ160は厚さ方向がスプール18の軸方向に沿った板状に形成されている。この当接リブ160の巻取方向側の端部及びその近傍は押圧部162とされ、当接リブ160において押圧部162よりも引出方向側はガイド部164とされている。押圧部162は、その上端部がガイド部164よりも本体150から離間しており、引出方向への回転力がセンサギヤ58に付与されていない状態では、押圧部162の上端に連結爪76の下面が接している。
これに対して、ガイド部164はその上端部が押圧部162から引出方向に離間するにつれて漸次低くなるように(すなわち、上端が本体150に接近するように)傾斜しており、ラチェット歯78に連結爪76が係合していない状態で連結爪76の先端が引出方向側から当接リブ160に接近すると、連結爪76の先端よりも下側にガイド部164における押圧部162とは反対側の端部が位置するようにガイド部164の形状(傾斜)が設定されている。
このような加速度センサ140は、硬球146が載置部144上を転動して載置部144の傾斜面を昇り上がると硬球146が揺動押上部材148を押し上げる。このようにして押し上げられた揺動押上部材148は、上記の縦壁との連結部分を中心に回動して先端側を上昇させる。この揺動押上部材148の上方には上記の連結爪76が位置しているので、揺動押上部材148が回動して揺動押上部材148の先端側が上昇すると、揺動押上部材148の先端に連結爪76が押し上げられる。これにより、連結爪76の先端がラチェット歯78に噛み合う。
一方、図1に示されるように、連結爪取付部72の近傍でセンサギヤ58の脚板14側にはリンク部材94が設けられている。このリンク部材94に対応してフレーム12の脚板14には支持体96が取り付けられている。支持体96には軸方向がスプール18の中心軸線方向と同じ向きを向く支持シャフト98が設けられている。上記のリンク部材94には支持シャフト98の嵌挿が可能な筒状体100が形成されており、支持シャフト98を筒状体100に嵌挿させることで、支持シャフト98周りにリンク部材94が回転自在に支持される。
このリンク部材94には係合ピン102が形成されている。係合ピン102はリンク部材94の回転中心である筒状体100の中心軸線に対してリンク部材94の回転半径方向に離間した位置からスプール18の軸方向と同方向にセンサギヤ58の側へ向けて突出形成されている。この係合ピン102に対応してセンサホルダ42には透孔104が形成されており、この透孔104を係合ピン102が通過し、更に、センサギヤ58に形成されたガイド孔114(図4参照)を通過している。このガイド孔114は内幅寸法が係合ピン102の外径寸法よりも僅かに大きな長孔とされており、センサギヤ58がスプール18の中心軸心周りに回動すると、ガイド孔114の内周部に係合ピン102が押圧され、リンク部材94が支持シャフト98周りに回動する。
一方、上記の支持体96には取付ピン120によってロック手段を構成するロックパウル122が支持シャフト98の軸方向と同じ向きを軸方向とする軸周りに回動自在に支持されている。このロックパウル122に対応してスプール18にはロックパウル122と共にロック手段を構成するロックベース124が設けられている。ロックベース124は一部がスプール18の脚板14側の開口端からスプール18に対して同軸的に相対回転可能に嵌挿されている。但し、ロックベース124には、トーションシャフト24が相対回転不能な状態で貫通している。このため、ロックベース124は、トーションシャフト24を介してスプール18に対して相対回転不能な状態で繋がっている。
また、ロックベース124の外周部にはラチェット歯128が設けられている。上記のロックパウル122の先端側には、ラチェット歯128に噛み合い可能なラチェット歯(ロック歯)が形成されており、ロックパウル122の先端側がラチェット歯128の外周部に接近する向きへロックパウル122が回動すると、ロックパウル122のラチェット歯がラチェット歯128(ロックベース124)に噛み合う。このように、ロックパウル122のラチェット歯がラチェット歯128(ロックベース124)に噛み合った状態では、ロックベース124の引出方向への回転が規制される。
このロックパウル122の回動中心からその半径方向に変位した位置では、ロックパウル122に係合ピン132が突出形成されており、上記のリンク部材94に形成された図示しない長孔状のガイド孔に入り込んでいる。センサギヤ58が引出方向に回転してセンサギヤ58のガイド孔の内周部が係合ピン102を押圧してリンク部材94を支持シャフト98周りに巻取方向に回動させると、リンク部材94のガイド孔の内周部が係合ピン132を押圧してロックパウル122のラチェット歯をラチェット歯128(ロックベース124)に接近させるようにロックパウル122を回動させる。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本ウェビング巻取装置10の作用並びに効果について説明する。なお、これらの図では本ウェビング巻取装置10の動作をわかり易くするため、これまでに説明した各部材の形状等の詳細を省略して描いていることを予め付言しておく。
本ウェビング巻取装置10では、スプール18から引出されたウェビング20を乗員が装着した状態で、車両が急減速状態になると、加速度センサ140の硬球146が慣性で車両前方側へ転動し、これにより、硬球146が載置部144の傾斜面を昇りあがる。載置部144の傾斜面を昇った硬球146は、揺動押上部材148の本体150を押し上げ、軸部154周りに揺動押上部材148を上方へ揺動させる。上方へ揺動した揺動押上部材148は、当接リブ160の押圧部162が連結爪76を下方から押し上げる(図5図示状態)。押圧部162に押し上げられた連結爪76は上方へ揺動して、これにより、Vギヤ48のラチェット歯78に連結爪76が噛み合う。
図6に示されるように、Vギヤ48のラチェット歯78に連結爪76が噛み合った状態でVギヤ48が引出方向に回転すると、このVギヤ48の回転がセンサギヤ58に伝わり、センサギヤ58がリターンスプリング62の付勢力に抗して連結爪76を伴いつつVギヤ48と共に引出方向に回動する。図7に示されるように、所定位置までセンサギヤ58が引出方向に回動すると、センサギヤ58のガイド孔114の内周部が係合ピン102の外周部を押圧して、リンク部材94を巻取方向に回動させる。
リンク部材94が巻取方向に回動すると、リンク部材94に形成されたガイド孔の内周部が係合ピン132の外周部を押圧して、ロックパウル122を巻取方向に回動させる。このようにロックパウル122が回動することで、係合ピン132がガイド孔の他端に到達すると、ロックベース124のラチェット歯128の先端(歯先)又はその近傍部分にロックパウル122のラチェット歯の先端(歯先)が接する。
この状態で、更に、スプール18と共にロックベース124が引出方向に回転すると、ロックベース124のラチェット歯128に接したロックパウル122のラチェット歯を、ラチェット歯128の谷の底側へ誘導する(吸い込む)。これにより、ロックパウル122のラチェット歯がロックベース124のラチェット歯128に噛み合い、ロックパウル122がロック状態となってロックベース124の引出方向への回転を規制する。
ロックベース124はトーションシャフト24を介してスプール18に対して相対回転不能な状態で繋がっているので、ロックベース124の引出方向への回転が規制されることで、スプール18の引出方向への回転が規制される。これにより、スプール18からのウェビング20の引出しが規制されるので、例えば、車両急減速状態で車両前方側へ慣性移動しようとする乗員の身体をウェビング20によって強く拘束できる。
この状態から、例えば、車両の急減速状態が解消されて通常の走行状態に戻ると、図7に示されるように、硬球146が載置部144の底まで戻り、揺動押上部材148が下降するように揺動する。また、この状態で連結爪76とVギヤ48のラチェット歯78との噛み合いが解消されると、連結爪76が下降するように揺動する。この状態でリターンスプリング62の付勢力によりセンサギヤ58が初期位置へ戻るべく巻取方向に回動すると、連結爪76の先端が揺動押上部材148のガイド部164に接近する。
ここで、ガイド部164は、ラチェット歯78に連結爪76が係合せずに下降した状態で連結爪76の先端が引出方向側から当接リブ160に接近すると、図8に示されるように、連結爪76の先端よりも下側にガイド部164における押圧部162とは反対側の端部が位置するようにガイド部164の形状(傾斜)が設定されている。このため、ガイド部164に接近した連結爪76は、ガイド部164における押圧部162側の端部とその反対側の端部との間の中間部でガイド部164に当接する。
さらに、ガイド部164はその上端部が押圧部162から引出方向に離間するにつれて漸次低くなるように傾斜しているため、センサギヤ58が初期位置へ戻るべく巻取方向に回動するにつれて、連結爪76はガイド部164に押圧されて上方へ漸次揺動させられる。このようにして、ガイド部164によって漸次上方へ揺動させられた連結爪76は、センサギヤ58が初期位置へ戻ることで連結爪76における初期位置である押圧部162上に到達する。
このように、本ウェビング巻取装置10では、センサギヤ58が初期位置に戻るに際して、連結爪76が押圧部162上に戻るまでガイド部164が連結爪76を漸次上方へ揺動させる。このため、センサギヤ58が初期位置に戻る際に連結爪76が揺動押上部材148の押圧部162に衝突して、連結爪76の揺動やセンサギヤ58の回動が不要に規制されることがなく、また、連結爪76の下面や当接リブ160に不要に大きな荷重が作用することもなく、連結爪76を円滑に押圧部162上に移動させることができる。
しかも、このように、連結爪76の揺動やセンサギヤ58の回動が不要に規制されたり、連結爪76の下面や当接リブ160に不要に大きな荷重が作用したりすることなく、連結爪76を円滑に押圧部162上に移動させることができるので、揺動押上部材148の揺動半径方向先端側を、揺動中心よりも巻取方向側に設定でき、センサギヤ58における回動の最も下の位置よりも巻取方向側に加速度センサ140の設置位置を設定できる。
さらに、揺動押上部材148に当接リブ160が形成されていることで揺動押上部材148の剛性が増す。このため、揺動押上部材148における本体150や接続片152の薄型化や軽量化を図ることができる。このように揺動押上部材148の小型化や軽量化を図ることが可能になることで、硬球146による揺動押上部材148の押し上げが容易になり、加速度センサ140における加速度、すなわち、車両が急減速した際の減速度の感度が向上する。
なお、本実施の形態では、押圧部162とガイド部164とが連続した構成であったが、連結爪76を円滑に押圧部162へ導けるのであれば、押圧部162とガイド部164とが連続していなくてもよいし、例えば、揺動押上部材148において押圧部162とガイド部164とを別に軸部154の軸方向にずらして別に形成してもよい。
10 ウェビング巻取装置
18 スプール
20 ウェビング
58 センサギヤ(回転体)
62 リターンスプリング(付勢手段)
76 連結爪(連結部材)
122 ロックパウル(ロック手段)
124 ロックベース(ロック手段)
140 加速度センサ
146 硬球(慣性質量体)
148 揺動押上部材
162 押圧部
164 ガイド部

Claims (2)

  1. 巻取方向に回転することでウェビングをその基端側から巻取るスプールと、
    前記スプールに対して相対回転可能に設けられて、前記スプールに対して相対的に前記巻取方向とは反対の引出方向へ回転することで前記スプールの前記引出方向への回転を規制するロック手段を作動させる回転体と、
    前記引出方向に回転する前の初期位置へ前記回転体を付勢する付勢手段と、
    前記回転体と共に回転し、更に、前記回転体に対して上下方向に揺動可能に設けられ、上方へ揺動することで前記スプールに対して直接又は間接的に係合し、前記スプールの前記引出方向への回転を前記回転体に伝える連結部材と、
    車両が急減速した際に慣性移動する慣性質量体を有すると共に、上下方向に揺動可能で前記慣性質量体が慣性移動することで前記慣性質量体に押し上げられて上方へ揺動し、前記連結部材を押し上げる揺動押上部材を有し、更に、前記回転体が初期位置にある状態で前記連結部材の下側に位置する押圧部が前記揺動押上部材に形成されると共に、前記押圧部よりも前記引出方向側に、前記引出方向に回転した前記回転体が前記初期位置に復帰するに際して前記連結部材に対して下方から接し、前記初期位置への前記回転体の回転に伴い漸次前記連結部材を押し上げつつ前記押圧部上へ案内するガイド部が前記揺動押上部材に形成された加速度センサと、
    を備えるウェビング巻取装置。
  2. 前記ガイド部と前記押圧部とを連続させた請求項1に記載のウェビング巻取装置。
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