JP2006188148A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

ウエビング巻取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006188148A
JP2006188148A JP2005001723A JP2005001723A JP2006188148A JP 2006188148 A JP2006188148 A JP 2006188148A JP 2005001723 A JP2005001723 A JP 2005001723A JP 2005001723 A JP2005001723 A JP 2005001723A JP 2006188148 A JP2006188148 A JP 2006188148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
rotation
state
webbing
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005001723A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Takamatsu
均 鷹松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2005001723A priority Critical patent/JP2006188148A/ja
Priority to EP06000037.9A priority patent/EP1679238B1/en
Priority to US11/322,657 priority patent/US7571873B2/en
Priority to CNB200610000365XA priority patent/CN100422001C/zh
Priority to CNU2006200003157U priority patent/CN2913100Y/zh
Publication of JP2006188148A publication Critical patent/JP2006188148A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
    • B60R22/36Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency
    • B60R22/415Belt retractors, e.g. reels self-locking in an emergency with additional means allowing a permanent locking of the retractor during the wearing of the belt

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

【課題】 ウエビングベルトの全引出状態でウエビングベルトの巻き残りをなくすことができるウエビング巻取装置を得る。
【解決手段】 ALR切替レバー192を押圧して係合方向側へ変位させるカムプレート172のカム突起212が入り込み可能な空間部218を切欠状にALR切替レバー192に形成する。カム突起212は空間部218に入り込むことで、ALR切替レバー192への当接位置よりもカム引出方向側の全引出位置に回転できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、長尺帯状のウエビングベルトにより車両乗員の身体を拘束するためのシートベルト装置を構成するウエビング巻取装置に関する。
車両の座席には、シートベルト装置を構成する長尺帯状のウエビングベルトは、その長手方向基端部がウエビング巻取装置のスプールに係止されており、スプールをその軸周り方向一方の巻取方向に回転させると、ウエビングベルトがスプールに巻き取られて収納される。
この種のウエビング巻取装置には、上記の巻取方向とは反対の引出方向へのスプールの回転を規制してウエビングベルトの引き出しを制限するロック機構が設けられている。
このようなロック機構の一態様としては、車両の急減速状態を検出して引出方向へのスプールの回転を規制するエマージェンシー・ロッキング・リトラクタ機構(以下、「ELR機構」と称する)がある。また、このようなELR機構とは異なり、車両の状態に関係なく、ウエビングベルトを装着した状態でスプールの引出方向への回転を規制するオートマチック・ロッキング・リトラクタ機構(以下、「ALR機構」と称する)もある。
このようなELR機構とALR機構との双方を有するウエビング巻取装置の一例が下記特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されたウエビング巻取装置はロック輪を備えている。ロック輪はスプールに対して同軸的に相対回転可能に設けられているが、付勢部材の付勢力によって回転するスプールに追従して回転する。但し、引出方向に回転するスプールに対してロック輪が追従できずに、スプールとロック輪との間で相対回転が生じると、ロック手段が作動して引出方向へのスプールの回転を規制する。
また、特許文献1に開示されたウエビング巻取装置はALRレバーを備えている。ALRレバーは、ロック輪に係合する係合位置とこの係合位置から退避した離間位置との間で往復移動可能に設けられており、係合位置に移動してロック輪に係合することでロック輪の引出方向への回転を規制する。
ALRレバーは、解除ギヤにより係合位置と離間位置との間で往復移動させられる。解除ギヤは、スプールの回転に連動する減速歯車で、ウエビングベルトが巻き取られて収納された全格納状態から、ウエビングベルトが全量引き出された全引出状態までの間でのスプールの回転でスプール周りに1回転する構造になっている。
解除ギヤにはカム等が形成されており、全引出状態の直前までスプールが引出方向に回転するとカム等がALRレバーに係合し、更にこの状態でスプールが引出方向に回転すると、この回転に連動してカムがALRレバーを押圧して係合位置へ移動させる。
また、全格納状態の直前まで巻取方向にスプールが回転すると、上記のカム等又は上記のカム等とは別に解除ギヤに形成された解除カム等がALRレバーに係合し、この状態で更にスプールが巻取方向に回転すると、解除カム等がALRレバーを押圧してALRレバーを離間位置に移動させる。
実開平3−121059号の公報
上記の特許文献1のウエビング巻取装置等では、ウエビングベルトが全引出状態の直前の状態でALRレバーが係合位置に移動するように解除ギヤとALRレバーとの係合関係が設定されている。
これに対して、ウエビングベルトが全引出状態になってから一定角度スプールが巻取方向に回転することでALRレバーが係合位置に移動する構成もある。
ところで、ウエビング巻取装置を含めて構成されるシートベルト装置は、ウエビングベルトがスプールから全量引き出された状態で車両に組み付けられ、車両への組付後にスプールにウエビングベルトを巻き取らせる。
但し、全引出状態からスプールが巻取方向に一定角度回転すると、ALRレバーが移動してALR機構が作動してしまい、ウエビングベルトを全格納状態にしないとウエビングベルトを引き出すことができなくなる。
このため、車両にウエビング巻取装置を組み付ける前の状態では、ALRレバーのカム等の当接部位に対して、カム等をスプールの引出方向への回転に連動した解除ギヤの回転方向側に位置させ、係合位置にALRレバーが位置していても、巻取方向にスプールが回転することでカム等がALRレバーを離間位置側へ押圧する構造になっている。
しかしながら、ウエビング巻取装置が車両に組み付けられた後の状態では、スプールが引出方向に回転することで解除ギヤのカム等がALRレバーに当接しても、ALRレバーに対してカム等が解除ギヤの回転方向側に位置することはない。すなわち、このような構造のウエビング巻取装置では、基本的にスプールからウエビングベルトを全量引き出すことができない。
このため、このようなウエビング巻取装置では、スプールに巻き残りが存在する状態で引き出されたウエビングベルトの長さを全引出状態と同じだけの長さに設定するために、ウエビングベルトの全長を長く設定しなくてはならない。
本発明は、上記事実を考慮して、ウエビングベルトの全引出状態でウエビングベルトの巻き残りをなくすことができるウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、長尺帯状のウエビングベルトの基端部が係止され、前記ウエビングベルトを巻き取って収納すると共に、前記ウエビングベルトをその先端側へ引っ張ることで回転しつつ前記ウエビングベルトを引き出すスプールと、前記スプールの回転に連動する押圧部材と、前記スプールに対して直接又は間接的に係合する係合方向及びその反対方向に移動可能で、前記スプールから前記ウエビングベルトが全て引き出された全引出状態の直前までの前記スプールの回転に連動した前記押圧部材に押圧されて前記係合方向に移動すると共に、前記係合方向への移動状態で前記押圧部材側へ向けて開口した空間部が形成され、前記全引出状態までの前記スプールの回転に連動した前記押圧部材が前記空間部の内側に入り込む係合部材と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、スプールに巻き取られて収納されたウエビングベルトをその先端側へ引っ張ると、スプールが回転させられ、これにより、スプールからウエビングベルトが引き出される。また、本発明に係るウエビング巻取装置では上記のようにスプールが回転すると、このスプールの回転に押圧部材が連動する。
スプールからウエビングベルトが全量引き出される全引出状態の直前の状態までスプールが回転すると、この回転に連動した押圧部材が係合部材を押圧する。さらに、押圧部材に押圧された係合部材は係合方向に移動する。
このような押圧部材からの押圧力による係合部材の係合方向への移動、又は、この状態から更に係合部材が係合方向に移動することで、係合部材がスプールに直接又は間接的に係合する。
ここで、係合部材には空間部が形成されている。上記のように、押圧部材に押圧されて係合方向に係合部材が移動すると、係合部材の空間部が押圧部材と対向する。この状態で空間部は押圧部材側に開口しており、その内側に押圧部材が入り込むことが可能であるため、全引出の直前状態から全引出状態までスプールが回転すると、これに連動して押圧部材が空間部内に押圧部材が入り込む。
すなわち、本発明に係るウエビング巻取装置では、押圧部材が係合部材を押圧する位置に到達した状態で、ウエビングベルトを引き出す場合の方向へスプールが更に回転しようとした際に、押圧部材がスプールの回転に連動できる。
これにより、本発明に係るウエビング巻取装置では、押圧部材が係合部材を押圧するために係合部材に当接しても、全引出状態までのスプールの回転が係合部材により間接的に妨げられることがない。このため、本発明に係るウエビング巻取装置では、スプールでのウエビングベルトの巻き残しを生じさせることなく確実にウエビングベルトを全て引き出すことができる。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、長尺帯状のウエビングベルトの基端部が係止され、前記ウエビングベルトを巻き取って収納すると共に、前記ウエビングベルトをその先端側へ引っ張ることで回転しつつ前記ウエビングベルトを引き出すスプールと、前記スプールの回転に連動して前記スプールに対して同軸的に回転すると共に、前記スプールの回転中心よりも回転半径方向外側から前記スプールの回転軸に対して平行に突起が突出形成された押圧部材と、前記押圧部材の回転中心に接近する方向への移動で前記スプールに直接又は間接的に係合可能で、前記スプールから前記ウエビングベルトが全て引き出される全引出状態の直前までの前記スプールの回転に連動した前記突起に押圧されて前記回転中心へ接近する方向に移動すると共に、当該移動状態で前記突起側へ向けて開口した空間部が形成され、前記全引出状態までの前記スプールの回転に連動した前記突起が前記空間部の内側に入り込む係合部材と、を備えている。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、スプールが回転させられ、これにより、スプールからウエビングベルトが引き出される。また、本発明に係るウエビング巻取装置では上記のようにスプールが回転すると、このスプールの回転に連動して、押圧部材がスプールに対して同軸的に回転する。
スプールからウエビングベルトが全量引き出される全引出状態の直前の状態までスプールが引出方向に回転すると、このスプールの回転に連動して回転する押圧部材の突起が係合部材を押圧する。さらに、突起に押圧された係合部材は押圧部材の回転中心に接近する方向へ移動する。
このような押圧部材からの押圧力による係合部材の移動、又は、この状態から更に係合部材が押圧部材の回転中心に接近する方向へ移動することで係合部材がスプールに直接又は間接的に係合する。
ここで、係合部材には空間部が形成されている。上記のように、押圧部材の突起に押圧されて係合部材が移動すると、係合部材の空間部が突起と対向する。この状態で空間部は突起へ向けて開口しており、その内側に突起が入り込むことが可能であるため、全引出の直前状態から全引出状態までスプールが回転すると、これに連動して押圧部材の突起が回転して空間部内に入り込む。
すなわち、本発明に係るウエビング巻取装置では、押圧部材の突起が係合部材を押圧する位置に到達した状態で、ウエビングベルトを引き出す場合の方向へスプールが更に回転しようとした際に、突起(ひいては、押圧部材)がスプールの回転に連動して回転できる。
これにより、本発明に係るウエビング巻取装置では、押圧部材の突起が係合部材を押圧するために係合部材に当接しても、全引出状態までのスプールの回転が係合部材により間接的に妨げられることがない。このため、本発明に係るウエビング巻取装置では、スプールでのウエビングベルトの巻き残しを生じさせることなく確実にウエビングベルトを全て引き出すことができる。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、長尺帯状のウエビングベルトの基端部が係止されたスプールにウエビングベルトが巻き取られて収納され、前記ウエビングベルトをその先端側へ引っ張ることで軸周り一方の引出方向に前記スプールが回転しつつ前記ウエビングベルトが引き出されると共に、前記スプールから前記ウエビングベルトが全て引き出された全引出状態が前記スプールから車両に搭載する際の初期状態とされるウエビング巻取装置であって、前記スプールの回転に連動して前記スプールに対して同軸的に回転すると共に、前記スプールの回転中心よりも回転半径方向外側から前記スプールの回転軸に対して平行に突起が突出形成された押圧部材と、前記押圧部材の回転中心に接離可能で前記回転中心への接近移動で前記スプールに直接又は間接的に係合可能な本体から前記突起の回転軌跡上へ向けて突出部が突出形成され、前記回転軌跡上に位置した前記突出部が前記全引出状態の直前で前記突起に押圧されることにより前記本体が前記回転中心に接近移動すると共に、当該移動状態で前記突起側へ向けて開口した空間部が形成され、前記全引出状態までの前記スプールの回転に連動した前記突起が前記空間部の内側に入り込む係合部材と、を備え、前記初期状態では前記突起の回転軌跡上に前記突出部が位置すると共に、前記突出部よりも前記スプールの引出方向への回転に連動した前記突起の回転方向側に前記突起が位置する、ことを特徴としている。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、スプールからウエビングベルトが全て引き出された全引出状態が初期状態とされ、この初期状態で車両に搭載される。
車両に搭載された状態では、ウエビングベルトはその基端側からスプールに巻き取られて収納される。スプールに巻き取られて収納されたウエビングベルトをその先端側へ引っ張ると、スプールが引出方向に回転させられ、これにより、スプールからウエビングベルトが引き出される。
また、このようなスプールの回転に連動して、押圧部材がスプールに対して同軸的に回転する。全引出状態の直前までスプールが回転すると、この回転に連動した押圧部材の突起が係合部材の本体に形成された突出部を押圧する。このように突起に突出部が押圧された係合部材は押圧部材の回転中心に接近移動する。
このような押圧部材からの押圧力による係合部材の移動、又は、この状態から更に係合部材が押圧部材の回転中心に接近移動することで、係合部材の本体がスプールに直接又は間接的に係合する。
ところで、本発明に係るウエビング巻取装置では、上述した初期状態において突起の回転軌跡上に突出部が位置する。さらに、この初期状態では突出部よりも、引出方向へのスプールの回転に連動した突起の回転方向側に突起が位置している。したがって、全引出状態までスプールを回転させるためには、突起は突出部との当接位置よりも更に回転できなくてはならない。
ここで、突出部が突起に押圧されて係合部材の本体が移動すると、係合部材の本体に形成された空間部が突起と対向する。この状態で空間部は突起へ向けて開口しており、その内側に突起が入り込むことが可能である。
このため、突起が突出部を押圧して係合部材の本体を移動させた状態から更にスプールが引出方向に回転すると、これに連動した押圧部材の突起が空間部内に突起が入り込む。これにより、突起は初期状態における回転位置と同じ位置まで回転できる。
すなわち、本発明に係るウエビング巻取装置では、初期状態と同じようにウエビングベルトを全て引き出すために、スプールを引出方向に回転させても係合部材の突出部や本体が突起の回転、ひいてはスプールの引出方向への回転を妨げることがない。
これにより、本発明に係るウエビング巻取装置では、スプールでのウエビングベルトの巻き残しを生じさせることなく初期状態と同様にウエビングベルトを全て引き出すことができる。
請求項4に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の本発明において、前記スプールに対して同軸的に相対回転可能に設けられると共に前記係合部材が設けられ、前記係合部材が前記スプールに対して直接又は間接的に係合した状態では、前記スプールから前記ウエビングベルトが引き出される際の前記スプールの回転方向である引出方向に前記スプールと共に回転する回転体と、前記スプールに対して直接又は間接的に係合可能に設けられ、前記スプールに対する係合状態で前記引出方向への前記スプールの回転を規制するロック部材と、前記回転体に設けられて前記引出方向へ前記回転体と共に回転し、且つ、当該回転に伴い前記ロック部材を前記スプールに直接又は間接的に係合させる回動係合部材と、前記回転体に設けられ、前記引出方向に前記スプールが急激に回転した状態、及び、車両の急減速状態の各々で、前記回転体を前記スプールに直接又は間接的に連結し、前記スプールと共に前記引出方向に前記回転体を回転させる連結部材と、を備えることを特徴としている。
請求項4に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、スプールに巻き取られて収納されていたウエビングベルトが全て引き出され、これにより、係合部材がスプールに直接又は間接的に係合する。
この状態で、例えば、一定の長さを残してウエビングベルトがスプールに巻き取られた全格納状態よりもウエビングベルトが引き出された状態、すなわち、全引出状態と全格納状態との間までスプールが引出方向とは反対の巻取方向に回転し、更に、この状態から再びスプールが引出方向に回転すると、係合部材がスプールに係合していることで係合部材が設けられている回転体がスプールと共に引出方向に回転する。
スプールと共に回転体が引出方向に回転すると、回転体に設けられた回動係合部材が回転体と共に引出方向に回転する。このように、回動係合部材が引出方向に回転することで、回転係合部材によりロック部材がスプールに直接又は間接的に係合させられる。ロック部材がスプールに直接又は間接的に係合すると、スプールの引出方向への回転がロック部材に規制される。
一方、例えば、乗員の身体に掛け回されているウエビングベルトが急激に引き出されることでスプールが急激に引出方向に回転した場合や、車両が急減速状態になった場合には、回転体に設けられている連結部材が回転体をスプールに直接又は間接的に連結させる。
このようにして回転体がスプールに直接又は間接的に連結されると、回転体、ひいては回動係合部材がスプールと共に引出方向に回転し、これにより、回動係合部材がロック部材をスプールに直接又は間接的に係合させる。したがって、このような状態でもスプールの引出方向への回転がロック部材に規制される。
ここで、上記のように本発明に係るウエビング巻取装置では、車両が急減速した場合に引出方向へのスプールの回転を規制する構成の部材の少なくとも一部、急激にスプールが引出方向に回転した場合に引出方向へのスプールの回転を規制する構成の部材の少なくとも一部、及び、スプールからウエビングベルトが概ね全量引き出された状態で回転体をスプールに連結するための構成が、1つの回転体に設けられる。これにより、装置全体の構成を簡素化でき、装置全体をコンパクトにできる。
以上説明したように、本発明に係るウエビング巻取装置は、ウエビングベルトの全引出状態でウエビングベルトの巻き残りをなくすことができる。
<本実施の形態の構成>
先ず、本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置10の全体的な構成について説明する。
図6には、本ウエビング巻取装置10の全体的な構成の概略が分解斜視図により示されている。この図に示されるように、ウエビング巻取装置10はフレーム12を備えている。
フレーム12は、例えば、略車両左右方向に沿って厚さ方向とされた板状の背板14を備えており、背板14がボルト等の締結手段により、例えば、センターピラーの下端部近傍にて車体に固定されることで、本ウエビング巻取装置10が車体に取り付けられる構造になっている。
略車両前後方向に沿った背板14の幅方向一端からは、脚板16が車幅方向(略車両左右方向)内方側へ向けて屈曲形成されている。また、背板14の幅方向他端からは、脚板18が脚板16と同方向に屈曲形成されている。
脚板16と脚板18との間には、スプール24が設けられている。スプール24は、脚板16と脚板18との対向方向に沿って軸方向の略円筒形状に形成されている。スプール24には挿通孔26が形成されている。
挿通孔26は、両端がスプール24の外周部にて開口しており、その開口形状はスプール24の軸方向に沿って長手のスリット状とされている。挿通孔26は、スプール24の軸心部分を貫通する貫通孔28を回避するように形成されており、挿通孔26の一方の開口端からは長尺帯状のウエビングベルト30の長手方向基端側が挿通される。
ウエビングベルト30の長手方向基端部には、幅方向に貫通した筒状部32が形成されており、挿通孔26を通過した筒状部32の内側には抜け止めシャフト34が配置されることでウエビングベルト30をその先端側へ引っ張った際にウエビングベルト30の基端側が挿通孔26から抜け出ることを防止している。
挿通孔26からの抜け止めがなされたウエビングベルト30は、スプール24が自らの軸周り方向一方の巻取方向に回転することでスプール24の外周部に基端側から層状に巻き取られて収納される。
一方、貫通孔28の内側には、スプール24の軸方向に沿って長手方向とされた棒状のトーションシャフト36が配置されている。トーションシャフト36は、脚板18側でスプール24の内側に軸周り方向の周り止めされた状態でスプール24に連結されている。さらに、トーションシャフト36の脚板18側の端部は、脚板18を貫通してフレーム12の外方へ突出している。
脚板18の外側にはスプリングカバー38が配置されている。スプリングカバー38は、脚板18側へ向けて開口した箱状で、ねじ等の締結手段やスプリングカバー38又は脚板18に形成された嵌合爪等の嵌合により、スプリングカバー38が脚板18に固定されている。
スプリングカバー38の内側には渦巻きばね40が収容されている。渦巻きばね40は、渦巻き方向内側端が渦巻き方向外側端に対して上記の巻取方向とは反対の引出方向に回転変位することで付勢力が漸次増加する構造のばねで、その渦巻き方向外側端は渦巻きばね40よりもスプリングカバー38の開口側に設けられたスプリングシート42に係止されている。
スプリングシート42はスプリングカバー38に固定されており、渦巻きばね40の渦巻き方向外側端は、スプリングシート42及びスプリングカバー38を介して脚板18(フレーム12)に連結されている。また、渦巻きばね40の渦巻き方向内側端の近傍にはアダプタ44が設けられている。
アダプタ44の外周一部には渦巻きばね40の渦巻き方向内側端が固定されている。さらに、アダプタ44の軸心部分にはスプリングシート42を貫通したトーションシャフト36の脚板18側の端部が嵌合固定されている。
一方、脚板16の外側にはプリテンショナ50が設けられている。プリテンショナ50はシリンダ52を備えている。
本実施の形態において、シリンダ52は、例えば、金属のパイプの軸方向中間部に設定された屈曲部54にて、内部の連通を維持したまま適宜に断面形状が変形するように塑性変形させつつ、適宜に屈曲させることで形成されている。屈曲部54よりも軸方向一方の側は装着部56とされている。装着部56の開口端にはガスジェネレータ58が装着されている。
ガスジェネレータ58は、図示しない加速度センサに電気的又は機械的に接続されており、車両が急減速状態になった場合の加速度(減速度)を加速度センサが検出した際にはガスジェネレータ58の内部に設けられたガス発生剤が着火される。これにより、ガス発生剤は極短時間で燃焼されて瞬間的にガスを発生させる。
屈曲部54の装着部56とは反対側はシリンダ本体60とされている。上記のように屈曲部54は塑性変形させられて屈曲されるものの内部の連通は確保されているため、装着部56に装着されたガスジェネレータ58にて発生したガスはシリンダ本体60の底部側に供給される。また、シリンダ本体60の内側にはピストン62が設けられている。
ピストン62は、外径寸法がシリンダ本体60の内径寸法に略等しい(厳密には僅かに小さい)円板状に形成されている。シリンダ本体60の底部側を向くピストン62の端面には、円柱状の保持部64がピストン62に対して同軸的且つ一体的に形成されている。保持部64は、外径寸法がピストン62よりも小径とされており、その外周部には封止部材66が嵌め込まれている。
封止部材66は、環状に形成されていると共に弾性を有しており、ピストン62をシリンダ本体60の内側に配置した状態で保持部64の外周部とシリンダ本体60の内周部の双方に弾性的に圧接し、保持部64とシリンダ本体60との間を封止している。このため、ガスがシリンダ本体60内に供給されてシリンダ本体60の内圧が上昇すると、ピストン62がシリンダ本体60の上端側へ向けて摺動する。
ピストン62の保持部64とは反対側(すなわち、シリンダ本体60の開口端側)にはスライド部材としてのラックバー68が形成されている。ラックバー68はシリンダ本体60の開口方向に沿って長手の角棒状とされており、その幅方向一端には複数のラック歯がラックバー68の長手方向に沿って一定間隔毎に形成されている。
また、シリンダ本体60の開口端近傍の脚板16側には、支持部材としてのギヤケース70が設けられており、シリンダ本体60を介してギヤケース70とは反対側にはカバープレート72が設けられている。
カバープレート72は、シリンダ本体60から突出したラックバー68をシリンダ本体60の脚板16とは反対側から被覆可能な箱形状に形成されており、少なくともシリンダ本体60の開口端から突出したラックバー68に対して干渉しない形状に形成されている。また、カバープレート72の外周部には複数の締結片74が形成されており、これらの締結片74がねじ76によって脚板16に締結固定されることで、カバープレート72がフレーム12に固定される構造になっている。
さらに、カバープレート72には、シリンダ本体60の開口端やその近傍部分が嵌め込まれる図示しない保持部が形成されており、これにより、カバープレート72がシリンダ本体60に連結される。カバープレート72とギヤケース70との間にはピニオン90が配置されている。
ピニオン90は、ラックバー68の先端側でラック歯に噛み合っていると共に、脚板16及びギヤケース70を貫通したトーションシャフト36の他端に回転自在に軸支されており、ラックバー68の上昇によりピニオン90が巻取方向に回転する構造になっている。
また、ピニオン90の脚板16側にはクラッチ92が設けられている。クラッチ92は、トーションシャフト36に回転自在に軸支されているため、トーションシャフト36が回転してもクラッチ92が回転することはない。しかしながら、クラッチ92はピニオン90に係合しており、ピニオン90が巻取方向に回転すると、この回転力によりクラッチ92の一部が変形してトーションシャフト36に連結させられる。
また、脚板16の側方にはロック機構120が設けられている。ロック機構120はセンサホルダ122を備えている。センサホルダ122は部分的に脚板16側へ向けて開口した凹形状に形成されており、脚板16側へ向けて開口した部分の内側には上記のカバープレート72の一部が位置している。
センサホルダ122は、外周部の所定部位から脚板16側へ向けて突出形成された円筒状の突起が、脚板16側に形成された孔部に嵌挿された状態で突起の内側に「ぎぼしピン」を圧入することでセンサホルダ122が脚板16に固定される。
センサホルダ122の脚板16とは反対側にはセンサカバー124が設けられている。センサカバー124には、外周部等に嵌合爪等が形成されており、センサホルダ122の所定部位に嵌合してセンサホルダ122に機械的に連結されている。センサカバー124には、図示しない筒状の軸受部が形成されており、センサホルダ122を貫通したトーションシャフト36の他端部を回転自在に軸支している。
センサホルダ122とセンサカバー124との間には、Vギヤ126が設けられている。Vギヤ126は外周部にラチェット歯が形成されたラチェットホイールで、トーションシャフト36に同軸的且つ一体的に固定されている。さらに、Vギヤ126のセンサカバー124側には、回転体としてのセンサギヤ128が設けられている。
センサギヤ128の本体130には、トーションシャフト36が同軸的に貫通している。センサギヤ128の本体130はトーションシャフト36に回転自在に軸支されている。センサギヤ128の一部にはリターンスプリング132の一端が係止されている。リターンスプリング132は引っ張りコイルスプリングとされており、その他端はセンサカバー124に係止され、センサギヤ128がトーションシャフト36周りに引出方向に回動した際には巻取方向にセンサギヤ128を付勢する。
また、Vギヤ126のセンサギヤ128側には、Wパウル134が設けられている。Wパウル134はスプール24の軸心に対して偏心した位置でスプール24と平行な軸周りに回動可能にVギヤ126に軸支されている。
Wパウル134はVギヤ126に対して巻取方向に回動することで、Vギヤ126に対してVギヤ126の回転半径外方へ変位し、この変位によりWパウル134はセンサギヤ128の本体130に形成された図示しない係合部に係合する。本体130の係合部にWパウル134が係合した状態では、Wパウル134を介してVギヤ126の引出方向への回転力をセンサギヤ128に伝えることができ、Vギヤ126と共にセンサギヤ128を引出方向に回転させることができる。
さらに、Wパウル134の側方にはセンサスプリング136が設けられている。センサスプリング136は圧縮コイルスプリングでその一端がWパウル134に固定されている。センサスプリング136の他端はVギヤ126に固定されており、Wパウル134をVギヤ126に対してトーションシャフト36周りに巻取方向に付勢している。
また、Wパウル134のVギヤ126の反対側にはWマス138が設けられている。Wマス138はトーションシャフト36の軸方向に沿って厚さ方向とされた板材で、Wパウル134のウエイト(錘)として取り付けられている。
一方、センサギヤ128の本体130には、Vギヤ126側へ向けて長手の回動係合部材としての押圧部168が形成されている。押圧部168のVギヤ126とは反対側の端部にはシャフト129が突出形成されており、連結部材としての係合爪140がトーションシャフト36の軸方向と平行(同方向)な軸周りに回動可能に本体130に軸支されている。
係合爪140の下方には、加速度センサ142が設けられている。加速度センサ142に対応してセンサホルダ122にはセンサカバー124側へ開口した箱状の収容部144が形成されており、加速度センサ142は少なくともその一部が収容部144に収容されている。
加速度センサ142は基台146を備えている。基台146は全体的に上下方向に厚さ方向の平板状に形成されている。基台146の上側の端面には上方へ向けて開口した湾曲面が形成されており、この湾曲面上に慣性体としての硬球148が配置されている。硬球148の上側にはセンサ爪150が設けられている。
センサ爪150は、基台146の外周一部から上方へ向けて立設された縦壁152の上端に回動可能に軸支されており、硬球148が基台146の湾曲面上を転動して昇ることでセンサ爪150が押し上げられる。センサ爪150は硬球148に押し上げられることで係合爪140に係合して係合爪140を回動させる。
センサ爪150の係合により回動した係合爪140の回動方向側には、上記のVギヤ126が位置しており、これにより、係合爪140がVギヤ126に噛み合う。係合爪140がVギヤ126に噛み合うことでVギヤ126の引出方向への回転力が係合爪140ひいてはセンサギヤ128に伝えられ、センサギヤ128がリターンスプリング132の付勢力に抗して引出方向に回動する。
一方、ロック機構120はロック部材としてのロックパウル160を備えている。ロックパウル160はシャフト162を備えている。シャフト162はスプール24の軸方向に対して平行な方向(同方向)に軸方向とされており、その一端は脚板18に形成された軸受孔(図示省略)に回動自在に軸支されている。
シャフト162の軸方向他端部はギヤケース70に形成された軸受孔164に回動自在に軸支されている。シャフト162の軸方向他端側にはパウル部166が形成されている。パウル部166はシャフト162の軸方向に沿って厚さ方向の板状部材で、その外周一部には外歯のラチェット歯が形成されている。
シャフト162の回動半径方向に沿ったパウル部166の側方にはロックベース170が設けられている。ロックベース170は嵌挿部171を備えている。嵌挿部171は円柱形状に形成されており、スプール24の貫通孔28の他端部にスプール24に対して同軸的に回転自在に嵌挿されている。
嵌挿部171ひいてはロックベース170には、トーションシャフト36が回り止めされた状態で同軸的に貫通しており、トーションシャフト36に対して同軸的且つ一体的に回転する。
嵌挿部171の脚板16側にはラチェット部172が一体形成されている。ラチェット部172は、嵌挿部171に対して同軸的に形成されており、その外周部にはラチェット歯が断続的に形成されている。
上記のロックパウル160は、シャフト162が巻取方向に回動することで、パウル部166のラチェット歯がラチェット部172のラチェット歯に噛み合う。パウル部166とラチェット部172との噛合状態では、ラチェット部172、ひいてはロックベース170の引出方向への回転が規制される。
また、パウル部166には上記の押圧部168が対応しており、本体130が引出方向に回動すると、押圧部168がパウル部166を押圧し、ロックパウル160を巻取方向に回動させる構造になっている。
一方、図6、更に詳細には図1に示されるように、センサギヤ128のVギヤ126とは反対側には、押圧部材としてのカムプレート173が配置されている。カムプレート173は略円板状に形成されており、トーションシャフト36に回転自在に軸支されている。
また、カムプレート173の中心から半径方向外方に変位した位置には円孔174が形成されており、減速ギヤ176がスプール24と平行な軸周りに回転自在に軸支されている。減速ギヤ176はギヤ部178を備えている。ギヤ部178は外歯の平歯車で、カムプレート173のセンサギヤ128とは反対側に位置している。ギヤ部178に対応してトーションシャフト36の先端側にはギヤ180が設けられている。ギヤ180はギヤ部178よりも歯数が少なく、トーションシャフト36に対して同軸的且つ一体的に設けられてギヤ部178に噛み合っている。
また、減速ギヤ176はギヤ部182を備えている。ギヤ部182はギヤ部178に対して同軸的且つ一体的に形成されていると共に、ギヤ部178よりも歯数が十分に少ない。また、ギヤ部182はカムプレート173のセンサギヤ128側に位置している。
一方、図2に示されるように、カムプレート173のセンサギヤ128側の面にはスプール24に対して同軸的なリング状のリブ184が形成されている。リブ184の内周部にはギヤ部182よりも十分に歯数が多い内歯のギヤ186が形成されており、ギヤ部182が噛み合っている。
したがって、スプール24、ひいてはトーションシャフト36が自らの軸周りに回転すると、この回転力がギヤ180、ギヤ部178、ギヤ部182、及びギヤ186により減速されてカムプレート173に伝わり、これにより、カムプレート173がトーションシャフト36周りに回転する。なお、以下、引出方向へのトーションシャフト36の回転に連動したカムプレート173の回転方向を「カム引出方向」と称し、巻取方向へのトーションシャフト36の回転に連動したカムプレート173の回転方向を「カム巻取方向」と称する。
また、図1に示されるように、センサギヤ128の本体130を介して概ね押圧部168とは反対側にはレバー収容部188が本体130に形成されている。レバー収容部188にはシャフト190がVギヤ126とは反対側へ向けてスプール24に対して同軸的に突出形成されている。
シャフト190には、係合部材としてのALR切替レバー192が取り付けられている。ALR切替レバー192は、係合部材の本体又は本体の一部を構成する基部194を備えている。基部194にはシャフト190が貫通しており、基部194、ひいてはALR切替レバー192がシャフト190周りに回動可能にシャフト190に軸支されている。
基部194からは、その回動半径外方へ向けて延出片196が延出されている。延出片196の先端部には係止突起198が形成されている。係止突起198にはコイルスプリング200の一端が係止されている。コイルスプリング200の他端は本体130に形成されたスプリング保持部202の保持突起204に係止されている。
シャフト190周りのALR切替レバー192の回動位置のうち、例えば、基部194から延出片196の延出方向の延長線上に保持突起204が位置する回動位置はALR切替レバー192の中立位置とされ、中立位置を境として、シャフト190周りにセンサギヤ128の回転軸心側への回動方向である係合方向や、この係合方向とは反対の離脱方向に延出片196が回動すると、コイルスプリング200の付勢力がその回動方向側へ延出片196、すなわち、ALR切替レバー192を付勢して回動させる。
また、延出片196の先端からはVギヤ126側へ向けて連結爪206が形成されている。連結爪206はスプリング保持部202とレバー収容部188との間を通過してVギヤ126の外周部の側方に位置しており、延出片196がシャフト190周りにセンサギヤ128の回転軸心側(すなわち、トーションシャフト36側)へ回動すると、Vギヤ126に連結爪206が噛み合う構造になっている。
一方、延出片196よりもカムプレート173の回転半径方向内方側にはレバー部208が設けられている。レバー部208はカムプレート173のセンサギヤ128とは反対側で基部194から延出されており、その先端からはカムプレート173の回転軸心側へ向けて特許請求の範囲で言うところの「突出部」に相当する当接部210が突出形成されている。レバー部208の当接部210に対応してカムプレート173のセンサギヤ128とは反対側の面には、カム壁214と、特許請求の範囲で言うところの「突起」に相当するカム突起212とが形成されている。
カム突起212はカム巻取方向側で且つレバー部208の先端側から当接部210に当接可能に形成されており、スプール24に巻き取られたウエビングベルト30が全量引き出される直前までスプール24、ひいてはトーションシャフト36が回転すると当接部210にカム突起212が当接する。
一方、カム壁214はカム引出方向側で且つALR切替レバー192の基部194側からALR切替レバー192が係合方向側へ回動した状態での当接部210に当接可能に形成されている。しかも、一定量のウエビングベルト30が残されてウエビングベルト30がスプール24に巻き取られた全格納の直前の状態までスプール24、ひいてはトーションシャフト36が回転すると当接部210にカム壁214が当接する。
また、レバー部208には基部194に対する延出方向側の端部で開口した切欠部216が形成されており、切欠部216の内側は空間部218とされている。当接部210にカム突起212に当接した状態でのALR切替レバー192の回転位置よりも更にカムプレート173の回転軸心側にALR切替レバー192が回転することで、カム突起212が空間部218に入り込み可能で、この状態でカム突起212、ひいてはカムプレート173が更にカム引出方向に回転するとカム突起212が空間部218に入り込む。
<本実施の形態の作用、効果>
本ウエビング巻取装置10では、スプール24に巻き取られた状態のウエビングベルト30を渦巻きばね40の付勢力に抗して先端側へ引っ張ると、ウエビングベルト30が引き出されつつスプール24が引出方向に回転する。このようにして引き出されたウエビングベルト30を乗員の身体に掛け回し、例えば、ウエビングベルト30の長手方向中間部に設けられたタングプレートを車両の座席の側方に設けられたバックル装置に保持させることで乗員の身体に対するウエビングベルト30の装着状態となり、乗員の身体がウエビングベルト30により拘束される。
このようなウエビングベルト30の装着状態で、車両が急減速状態になり、これによって硬球148が転動すると、硬球148によってセンサ爪150が押し上げられる。このようにして押し上げられたセンサ爪150は、センサギヤ128の係合爪140に係合して係合爪140を回動させる。係合爪140は回動することでVギヤ126に噛み合う。
一方、車両の急減速状態で乗員の身体が略車両前方側へ慣性移動すると、乗員の身体によりウエビングベルト30が急激に引き出される。ウエビングベルト30が急激に引き出されると、スプール24、ひいてはVギヤ126が急激に引出方向に回転する。
Vギヤ126が急激に引出方向に回転すると、Wパウル134がVギヤ126と共に引出方向に回転しようとするが、Wパウル134にはWマス138が設けられているため、慣性によって回転せずにその位置で留まろうとする。これにより、引出方向に回転するVギヤ126と停止しようとするWパウル134との間には、センサスプリング136の付勢力に抗した相対移動が生じる。
Vギヤ126に対してWパウル134が相対移動することで、Wパウル134がセンサギヤ128に係合される。センサギヤ128にWパウル134が係合することで、センサギヤ128がWパウル134を介してVギヤ126に連結される。
係合爪140又はWパウル134を介してセンサギヤ128がVギヤ126に連結された状態で、乗員の身体によりウエビングベルト30が引き出されてスプール24が引出方向に回転すると、Vギヤ126と共にセンサギヤ128が引出方向に回転する。センサギヤ128がリターンスプリング132の付勢力に抗して一定角度引出方向に回転すると、係合爪140と一体の押圧部168がロックパウル160のパウル部166を押圧して、シャフト162周りにパウル部166を回動させる。
シャフト162周りにパウル部166が回動すると、パウル部166がロックベース170のラチェット部172に噛み合い、ロックベース170、ひいてはスプール24の引出方向への回転を規制する。これにより、略車両前方側へ慣性移動しようとする乗員の身体をウエビングベルト30によって確実に拘束して保持できる。
一方、本ウエビング巻取装置10を搭載した車両の座席にウエビングベルト30によってチャイルドシートを固定する場合には、ウエビングベルト30が全て引き出される。
ウエビングベルト30を引き出してスプール24を引出方向に回転させると、トーションシャフト36が引出方向に回転し、これにより、ギヤ180が引出方向に回転する。ギヤ180の引出方向の回転はギヤ部178、182、及びギヤ186を介してカムプレート173に伝わり、カムプレート173がカム引出方向に回転する。
カム引出方向にカムプレート173が回転すると、図2に示されるように、カム突起212がカム巻取方向側から離脱位置にあるALR切替レバー192の当接部210に接近する。次いで、スプール24に巻き取られているウエビングベルト30が全て引き出される直前の回転位置にスプール24、ひいてはトーションシャフト36が到達すると、カム突起212が当接部210に当接する。
この状態で更に引出方向にスプール24が回転すると、カム突起212が当接部210を押圧して、コイルスプリング200の付勢力に抗して中立位置よりも係合方向側へALR切替レバー192を回動させる。
この状態では、切欠部216の開口端がカム突起212のカム引出方向側でカム突起212に対向する。この状態から、ALR切替レバー192が回動した状態で更にウエビングベルト30が全量引き出されるまでスプール24が引出方向に回転すると、図3に示されるように、カム突起212が切欠部216の内側、すなわち、空間部218に入り込む。
但し、この状態では、切欠部216の内壁にカム突起212が当接するため、連結爪206がVギヤ126に噛み合う位置までALR切替レバー192が回動していない。
このように、ウエビングベルト30が全量引き出された状態で座席上に載置されたチャイルドシートの所定部位にウエビングベルト30が掛け回される。
この状態でタングプレートをバックル装置に係合させてタングプレートを保持させ、更に、ウエビングベルト30の弛み分をスプール24に巻き取らせることでチャイルドシートがウエビングベルト30に保持されて座席上にチャイルドシートが固定される。
上記のように、ウエビングベルト30の弛み分をスプール24に巻き取らせることでスプール24が巻取方向に回転すると、図4に示されるように、カムプレート173、ひいてはカム突起212が空間部218から抜け出る。この状態では延出片196が中立位置よりも係合方向側に回動しているため、コイルスプリング200の付勢力でALR切替レバー192が係合方向に回動する。これにより、連結爪206がVギヤ126に噛み合う。
したがって、この状態でスプール24が引出方向に回転すると、センサギヤ128がVギヤ126と共に引出方向に回動し、上述したように、係合爪140と一体の押圧部168がロックパウル160のパウル部166を押圧して、シャフト162周りにパウル部166を回動させる。これによって、パウル部166がロックベース170のラチェット部172に噛み合い、ロックベース170、ひいてはスプール24の引出方向への回転を規制する。
スプール24の引出方向への回転が規制されることで、ウエビングベルト30の引き出しが規制される。このため、チャイルドシートを締め付けて固定しているウエビングベルト30が緩むことがなく確実に座席上にチャイルドシートを固定できる。
また、タングプレートをバックル装置から取り外してチャイルドシートからウエビングベルト30を外すと、渦巻きばね40の付勢力でスプール24が巻取方向に回転し、ウエビングベルト30がスプール24に巻き取られる。
巻取方向にスプール24、ひいてはトーションシャフト36が回転すると、カムプレート173がカム巻取方向に回転する。カムプレート173がカム巻取方向に回転すると、係合位置にALR切替レバー192が位置している状態での当接部210に、カム壁214がカム引出方向側から接近する。
ウエビングベルト30が全格納される状態の直前の回転位置にスプール24が到達すると、カム壁214が当接部210に当接する。さらに、この状態でウエビングベルト30が全格納される状態の回転位置までスプール24が巻取方向に回転すると、カム壁214に当接部210が押圧される。
これにより、コイルスプリング200の付勢力に抗して中立位置よりも離脱方向側までALR切替レバー192が回動し、離脱位置までALR切替レバー192が回動する。離脱位置までALR切替レバー192が回動することで、連結爪206がVギヤ126から離間し、連結爪206とVギヤ126との噛み合いが解消される。
ところで、図5に示されるように、本実施の形態に係るウエビング巻取装置10は、車両に組み付けられる際に、ウエビングベルト30が全量引き出される。さらに、上記のような組付後の全引出状態とは異なり、図5に示されるように、組付時には空間部218にカム突起212を入り込ませず、カム突起212を当接部210よりもカム引出方向側に位置させる。
このため、仮に、組付時にカムプレート173がカム巻取方向に回転しても、カム突起212は当接部210を押圧してALR切替レバー192を離脱方向に回動させる。したがって、組付時においてカムプレート173がカム巻取方向に回転しても、連結爪206がVギヤ126に噛み合うことがなく、引出方向へのスプール24の回転が可能になり、組付作業時にスプール24に巻き取られたウエビングベルト30を引き出すことができる。
ここで、上記のように、組付時におけるウエビングベルト30の全引出状態では、カム突起212を当接部210よりもカム引出方向側に位置させる。これに対して、組付後のウエビングベルト30の全引出状態では、カム巻取方向側からカム突起212が当接部210に接近して当接し、更に、当接部210を係合方向へ押圧してALR切替レバー192を回動させるため、カム突起212が当接部210を乗り越えて当接部210よりもカム引出方向側に位置することはない。
しかしながら、上述したように、カム引出方向側へ回転するカム突起212に当接部210が押圧されることで回動したALR切替レバー192は、切欠部216の開口端がカム突起212と対向し、これにより、カム突起212は空間部218へ入り込む方向、すなわち、カム引出方向に更に回転でき、その結果、組み付け時におけるウエビングベルト30の全引出状態と同じ回転位置まで回転できる。
このため、本ウエビング巻取装置10では、車両に対する組付後も確実にウエビングベルト30の全引出状態でスプール24でのウエビングベルト30の巻き残しをなくすことができる。
また、本実施の形態に係るウエビング巻取装置10では、上記のようにALR切替レバー192、係合爪140、及び押圧部168がセンサギヤ128に設けられる。
すなわち、本ウエビング巻取装置10では、ウエビングベルト30の全引出状態からウエビングベルト30の全格納状態までの間でスプール24の引出方向への回転を規制する所謂「ALR機構」、加速度センサ142が車両急減速状態を検出した際にスプール24の引出方向への回転を規制する所謂「VSIR機構」、及び、ウエビングベルト30の急激な引き出しによってスプール24が急激に引出方向に回転した際にスプール24の引出方向への回転を規制する所謂「WSIR機構」のそれぞれの機構の部材としてセンサギヤ128が併用される。
このため、上記の「ALR機構」、「VSIR機構」、及び、「WSIR機構」の構成を簡素化でき、ひいては、本ウエビング巻取装置10の構造を簡素化できる。これにより、本ウエビング巻取装置10を小型化できる。
本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の要部の構成を拡大した分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の要部の構成を示す正面図で、押圧部材が係合部材に接近している状態を示す図である。 空間部に押圧部材が入り込んだ状態を示す図2に対応した図である。 係合位置まで係合部材が変位した状態を示す図2に対応した図である。 組付前の状態を示す図2に対応した図である。 本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の全体構成の概略を示す分解斜視図である。
符号の説明
10 ウエビング巻取装置
24 スプール
30 ウエビングベルト
128 センサギヤ(回転体)
140 係合爪(連結部材)
160 ロックパウル(ロック部材)
168 押圧部(回動係合部材)
173 カムプレート(押圧部材)
192 ALR切替レバー(係合部材)
194 基部(本体)
210 当接部(突出部)
212 カム突起(突起)
218 空間部

Claims (4)

  1. 長尺帯状のウエビングベルトの基端部が係止され、前記ウエビングベルトを巻き取って収納すると共に、前記ウエビングベルトをその先端側へ引っ張ることで回転しつつ前記ウエビングベルトを引き出すスプールと、
    前記スプールの回転に連動する押圧部材と、
    前記スプールに対して直接又は間接的に係合する係合方向及びその反対方向に移動可能で、前記スプールから前記ウエビングベルトが全て引き出された全引出状態の直前までの前記スプールの回転に連動した前記押圧部材に押圧されて前記係合方向に移動すると共に、前記係合方向への移動状態で前記押圧部材側へ向けて開口した空間部が形成され、前記全引出状態までの前記スプールの回転に連動した前記押圧部材が前記空間部の内側に入り込む係合部材と、
    を備えるウエビング巻取装置。
  2. 長尺帯状のウエビングベルトの基端部が係止され、前記ウエビングベルトを巻き取って収納すると共に、前記ウエビングベルトをその先端側へ引っ張ることで回転しつつ前記ウエビングベルトを引き出すスプールと、
    前記スプールの回転に連動して前記スプールに対して同軸的に回転すると共に、前記スプールの回転中心よりも回転半径方向外側から前記スプールの回転軸に対して平行に突起が突出形成された押圧部材と、
    前記押圧部材の回転中心に接近する方向への移動で前記スプールに直接又は間接的に係合可能で、前記スプールから前記ウエビングベルトが全て引き出される全引出状態の直前までの前記スプールの回転に連動した前記突起に押圧されて前記回転中心へ接近する方向に移動すると共に、当該移動状態で前記突起側へ向けて開口した空間部が形成され、前記全引出状態までの前記スプールの回転に連動した前記突起が前記空間部の内側に入り込む係合部材と、
    を備えるウエビング巻取装置。
  3. 長尺帯状のウエビングベルトの基端部が係止されたスプールにウエビングベルトが巻き取られて収納され、前記ウエビングベルトをその先端側へ引っ張ることで軸周り一方の引出方向に前記スプールが回転しつつ前記ウエビングベルトが引き出されると共に、前記スプールから前記ウエビングベルトが全て引き出された全引出状態が前記スプールから車両に搭載する際の初期状態とされるウエビング巻取装置であって、
    前記スプールの回転に連動して前記スプールに対して同軸的に回転すると共に、前記スプールの回転中心よりも回転半径方向外側から前記スプールの回転軸に対して平行に突起が突出形成された押圧部材と、
    前記押圧部材の回転中心に接離可能で前記回転中心への接近移動で前記スプールに直接又は間接的に係合可能な本体から前記突起の回転軌跡上へ向けて突出部が突出形成され、前記回転軌跡上に位置した前記突出部が前記全引出状態の直前で前記突起に押圧されることにより前記本体が前記回転中心に接近移動すると共に、当該移動状態で前記突起側へ向けて開口した空間部が形成され、前記全引出状態までの前記スプールの回転に連動した前記突起が前記空間部の内側に入り込む係合部材と、
    を備え、前記初期状態では前記突起の回転軌跡上に前記突出部が位置すると共に、前記突出部よりも前記スプールの引出方向への回転に連動した前記突起の回転方向側に前記突起が位置する、
    ことを特徴とするウエビング巻取装置。
  4. 前記スプールに対して同軸的に相対回転可能に設けられると共に前記係合部材が設けられ、前記係合部材が前記スプールに対して直接又は間接的に係合した状態では、前記スプールから前記ウエビングベルトが引き出される際の前記スプールの回転方向である引出方向に前記スプールと共に回転する回転体と、
    前記スプールに対して直接又は間接的に係合可能に設けられ、前記スプールに対する係合状態で前記引出方向への前記スプールの回転を規制するロック部材と、
    前記回転体に設けられて前記引出方向へ前記回転体と共に回転し、且つ、当該回転に伴い前記ロック部材を前記スプールに直接又は間接的に係合させる回動係合部材と、
    前記回転体に設けられ、前記引出方向に前記スプールが急激に回転した状態、及び、車両の急減速状態の各々で、前記回転体を前記スプールに直接又は間接的に連結し、前記スプールと共に前記引出方向に前記回転体を回転させる連結部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のウエビング巻取装置。
JP2005001723A 2005-01-06 2005-01-06 ウエビング巻取装置 Pending JP2006188148A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005001723A JP2006188148A (ja) 2005-01-06 2005-01-06 ウエビング巻取装置
EP06000037.9A EP1679238B1 (en) 2005-01-06 2006-01-02 Webbing retractor
US11/322,657 US7571873B2 (en) 2005-01-06 2006-01-03 Webbing retractor
CNB200610000365XA CN100422001C (zh) 2005-01-06 2006-01-06 安全带卷收器
CNU2006200003157U CN2913100Y (zh) 2005-01-06 2006-01-06 安全带卷收器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005001723A JP2006188148A (ja) 2005-01-06 2005-01-06 ウエビング巻取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006188148A true JP2006188148A (ja) 2006-07-20

Family

ID=35825454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005001723A Pending JP2006188148A (ja) 2005-01-06 2005-01-06 ウエビング巻取装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7571873B2 (ja)
EP (1) EP1679238B1 (ja)
JP (1) JP2006188148A (ja)
CN (2) CN2913100Y (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010511548A (ja) * 2006-12-02 2010-04-15 オートリブ ディベロップメント エービー ベルトストラップ感応および車両感応の制御システムの遮断手段を備えているシートベルト巻き取り装置
JP2011148388A (ja) * 2010-01-21 2011-08-04 Tokai Rika Co Ltd ウエビング巻取装置
KR20140142721A (ko) * 2012-03-07 2014-12-12 아시모리고교 가부시키가이샤 시트 벨트용 리트랙터
KR102056711B1 (ko) 2012-03-07 2019-12-17 아시모리고교 가부시키가이샤 시트 벨트용 리트랙터

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006188148A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Tokai Rika Co Ltd ウエビング巻取装置
JP4726727B2 (ja) * 2006-07-18 2011-07-20 本田技研工業株式会社 車両のシートベルト装置
JP5013458B2 (ja) * 2007-03-28 2012-08-29 タカタ株式会社 シートベルトリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置
JP4859131B2 (ja) * 2007-03-28 2012-01-25 タカタ株式会社 シートベルトリトラクタおよびこれを備えたシートベルト装置
KR100835938B1 (ko) * 2007-05-16 2008-06-09 델파이코리아 주식회사 안전벨트 리트랙터의 커버 구조체
CH702406A1 (de) 2009-12-11 2011-06-15 M Tanner Ag Vorrichtung zum Aussortieren von falsch positionierten zylindrischen Körpern in einer Vereinzelungs- und Fördereinrichtung.
JP5676283B2 (ja) * 2011-01-11 2015-02-25 株式会社東海理化電機製作所 ウェビング巻取装置
US9789848B2 (en) * 2016-03-15 2017-10-17 Ford Global Technologies, Llc Seat-belt retractor assembly
US10829085B2 (en) * 2018-02-18 2020-11-10 Joyson Safety Systems Acquisition Llc Seat belt retractor

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4566649A (en) * 1984-06-25 1986-01-28 Irvin Industries Inc. Conversion control for combination VSI and ALR retractor
JPH0818533B2 (ja) * 1986-12-12 1996-02-28 芦森工業株式会社 シ−トベルトのリトラクタ−
US5367917A (en) * 1992-10-20 1994-11-29 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Retractor
DE4421758A1 (de) 1994-06-22 1996-01-04 Artur Foehl Antriebsvorrichtung für einen Gurtstraffer
US5507447A (en) * 1994-10-24 1996-04-16 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Seat belt retractor with cinch mechanism
JP3032687B2 (ja) * 1994-10-25 2000-04-17 株式会社東海理化電機製作所 ウエビング巻取装置
US5601251A (en) * 1995-03-31 1997-02-11 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Adjustable automatic locking retractor
US5624087A (en) * 1995-09-01 1997-04-29 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Seat belt retractor with cinch mechanism
WO1997012785A1 (en) * 1995-10-02 1997-04-10 Nsk Ltd. Seat belt retractor
US5692697A (en) * 1996-02-09 1997-12-02 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Automatic locking retractor with alignment structure for assembly
US5938138A (en) * 1996-06-06 1999-08-17 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Webbing retractor
JP3204911B2 (ja) * 1996-11-06 2001-09-04 株式会社東海理化電機製作所 ウエビング巻取装置
GB2330334A (en) 1997-06-02 1999-04-21 Alliedsignal Ltd Buckle pretensioner for a vehicle
JP2001163181A (ja) * 1999-12-06 2001-06-19 Tokai Rika Co Ltd ウエビング巻取装置
JP4459365B2 (ja) * 2000-02-21 2010-04-28 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルト装置
JP4357721B2 (ja) * 2000-08-21 2009-11-04 オートリブ株式会社 シートベルト装置
DE20019468U1 (de) * 2000-11-16 2001-03-29 Trw Repa Gmbh Gurtaufroller für einen Fahrzeug-Sicherheitsgurt
JP2002220028A (ja) * 2001-01-25 2002-08-06 Takata Corp シートベルトリトラクタ
JP4651841B2 (ja) 2001-03-22 2011-03-16 オートリブ株式会社 シートベルト装置
DE60106916T2 (de) * 2001-09-27 2005-12-08 Key Safety Systems, Inc., Sterling Heights Gurtaufroller mit automatischem Blockiermechanismus
DE60207284T2 (de) * 2002-12-24 2006-08-10 Delphi Korea Co., Ltd., Wonju Gurtaufroller für ein Fahrzeugsicherheitsgurtsystem
DE10310020A1 (de) * 2003-02-28 2004-09-09 Takata-Petri (Ulm) Gmbh Gurtaufroller für einen Sicherheitsgurt
JP2006188148A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Tokai Rika Co Ltd ウエビング巻取装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010511548A (ja) * 2006-12-02 2010-04-15 オートリブ ディベロップメント エービー ベルトストラップ感応および車両感応の制御システムの遮断手段を備えているシートベルト巻き取り装置
JP2011148388A (ja) * 2010-01-21 2011-08-04 Tokai Rika Co Ltd ウエビング巻取装置
KR20140142721A (ko) * 2012-03-07 2014-12-12 아시모리고교 가부시키가이샤 시트 벨트용 리트랙터
KR101990474B1 (ko) 2012-03-07 2019-06-18 아시모리고교 가부시키가이샤 시트 벨트용 리트랙터
KR102056711B1 (ko) 2012-03-07 2019-12-17 아시모리고교 가부시키가이샤 시트 벨트용 리트랙터

Also Published As

Publication number Publication date
CN1799906A (zh) 2006-07-12
CN2913100Y (zh) 2007-06-20
CN100422001C (zh) 2008-10-01
EP1679238A3 (en) 2006-08-16
US20060186250A1 (en) 2006-08-24
EP1679238A2 (en) 2006-07-12
EP1679238B1 (en) 2017-08-02
US7571873B2 (en) 2009-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006188148A (ja) ウエビング巻取装置
JP4685674B2 (ja) ウエビング巻取装置
US7562840B2 (en) Webbing take-up device
JP4914201B2 (ja) ウエビング巻取装置
US8118249B2 (en) Webbing winder
JP5778025B2 (ja) ウェビング巻取装置
JP4917395B2 (ja) ウエビング巻取装置
US8448889B2 (en) Webbing take-up device
JP2009286213A (ja) ウエビング巻取装置
US20080116309A1 (en) Webbing Retractor
JP2008213538A (ja) ウエビング巻取装置
JP2008094280A (ja) ウエビング巻取装置
JP5714617B2 (ja) ウェビング巻取装置。
JP5166593B2 (ja) ウエビング巻取装置
US20090261193A1 (en) Webbing retractor
JPH0510131U (ja) プリローダ装置
JPH081985Y2 (ja) プリローダセンサ
JP4676345B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP2003212085A (ja) シートベルト用リトラクター
JP5912777B2 (ja) ウェビング巻取装置
JP2006213199A (ja) ウエビング巻取装置
JP5180005B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP2008068820A (ja) ウエビング巻取装置
JP2010023654A (ja) シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置
JP2010149598A (ja) ウエビング巻取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100105