JP2013008167A - 計時回路を備える携帯式電子機器の電力システム - Google Patents

計時回路を備える携帯式電子機器の電力システム Download PDF

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Abstract

【課題】RTC回路のボタン電池を取り除いた携帯式電子機器用の電力システムを提供する。
【解決手段】RTC回路29には、電池セル101cまたは電池セット101から電力が供給されるLDO15のいずれかから電力が供給される。スイッチ115は常時オンになっている。電池セット101の残容量が多い場合はスイッチ121がオンになってLDO15からRTC回路に電力を供給する。電池セットの残容量が低下してくるとスイッチ121がオフになり切換回路23が電力源を切り換えてRTC回路に電池セル101cから電力を供給する。RTC回路の動作電圧が低くても電池セルから電力を供給するためにスイッチ115からRTC回路までの間に電圧レギュレータを設ける必要がない。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯式電子機器において、システム・デバイスとカレンダ時刻を生成する計時回路への電力を共通の電池システムから供給する技術に関し、さらには電池システムの残容量が低下したときに計時回路の機能をできるだけ長い時間維持する技術に関する。
コンピュータにはシステムにカレンダ時刻を提供するRTC(Real Time Clock)といわれる半導体チップが実装されている。通常はRTCチップにシステムの電力源となる電池システムから電力が供給されるが、RTCチップはカレンダ時刻を生成するため電池システムから電力を供給することができないときにも動作する必要がある。電池システムが電池パックの場合は充電済みの電池パックと交換するためにコンピュータから取り外されることがある。また電池システムは移動先で残容量がゼロになるまで使用されることもある。したがって、RTCチップには、電池システムとは異なる専用のバックアップ電池からも電力を供給するようにしている。
バックアップ電池としては一般的にマザーボードに実装されたボタン電池のような一次電池が使用される。バックアップ電池はさらにRTCメモリにも電力を供給する。RTCメモリは、システムが使用するカレンダ時刻、ウェイクアップ時刻の設定およびBIOSのセット・アップ・データなどを記憶する。RTCチップは、時間を刻む計時動作をして定期的にRTCメモリが記憶するカレンダ時刻を更新する。RTCメモリのカレンダ時刻は、ユーザまたはNTP(Network Time Protocol)サーバとの同期により初期設定される。
RTCメモリは電力を停止するだけで記憶内容を消去する必要があるため、通常はSRAMのような揮発性のメモリで構成されている。したがって、BIOSのセット・アップに原因があってコンピュータが起動できないような場合には、電池システムとボタン電池を取り外すことでRTCメモリが記憶するデータを消去することができる。ボタン電池は、筐体を開放しない限り取り外すことができないようになっているので、ユーザが誤って時刻情報やセット・アップ・データを消去してしまうようなことはない。
特許文献1は、RTCを備える電子機器において、主システムを動作させる主電池でRTCを動作させることにより、従来必要としていたRTC用の副電池を不要にする発明を開示する。同文献には、主電池の電圧が所定値まで低下したときに不揮発性データを不揮発性記憶手段にセーブする退避処理を行うことが記載されている。また、主システムがシャット・ダウンしたあとに主電池がRTCにだけ電力を供給することが記載されている。
特許文献2は、メイン電池を利用してRTCのバックアップ電池を不要にする発明を開示する。同文献には、メイン電池の電池残量が所定値より低下したときに、携帯機器をスタンバイ・モードで動作させて、RTCにメイン電池から電力を供給することが記載されている。特許文献3は、直列に接続された電池セルのそれぞれに対して並列に抵抗を含むバイパス回路を設けて、電圧の不均衡が生じた場合にバイパス回路を通じて放電することで不均衡を是正する発明を開示する。
特許第4499932号公報 特開2000−354336号公報 特開平8−19188号公報
特許文献1および特許文献2の発明は、RTC回路の電力源としてシステムに電力供給をするメイン電池を利用し、専用のボタン電池を取り去ることで携帯式電子機器の小型化、軽量化、および低コスト化を実現している。ここで、RTCチップとRTCメモリで構成された回路を以後RTC回路ということにする。RTC回路に供給する電力は、携帯式電子機器の通常の動作やユーザの不用意な操作によって停止しないことが望ましい。
近年の携帯式電子機器には、薄型化を実現するために従来の着脱可能な電池パックからハウジングを取り除いて筐体の内部の印刷回路基板に二次電池および制御回路を直接実装したいわゆる組込式電池システムが搭載されている。このような組込式電池システムは電池パックとは異なってユーザが簡単に着脱できないという点ではRTC回路の電力源に適している。
他方でRTC回路の電力は、必要に応じてRTCメモリをリセットするためにユーザが停止できるようにしておくことが望ましい。この点で組込式電池システムはボタン電池のようにユーザが取り外すことができないので、RTC回路の電力源としては不都合がある。さらに、システム・デバイスの電力源とRTC回路の電力源を共通の電池システムに統一する場合には、電池システムによるシステム・デバイスの動作可能時間に影響を与えないようにする必要がある。
また、電池システムの残容量が低下したときであってもRTC回路にはできるだけ長い時間電力を供給できるようにしておく必要がある。さらに、共通の電池システムから電力の供給を受けるRTC回路はボタン電池から電力の供給を受けていた場合に維持することができた機能にできるだけ近い状態で機能を維持できること望ましい。このとき、共通の電池システムが過放電により安全性が損なわれないようにする必要がある。
特許文献1の発明では、主電池からDC/DCコンバータを経由して主システムとRTCに電力を供給する。主電池には軽負荷になったときに起電力が回復することを期待できるニッケル水素電池を使用している。主システムが主電池の電圧の低下でシャット・ダウンしたあとは起電力が回復するまでの所定の時間、DC/DCコンバータで主電池の電圧を昇圧してRTCに印加することで、主電池の残容量を主システムが停止する間際まで使用できるようにしている。
しかし、ニッケル水素電池でも製造方法によっては十分に起電力の回復を期待できない場合があり、さらに近年コンピュータに多く使用されているリチウム・イオン電池ではニッケル水素電池ほど起電力の回復が期待できない。そのような場合に特許文献1の発明では、シャット・ダウン後もRTCを動作させるためにDC/DCコンバータを動作させ続ける必要があり、DC/DCコンバータの電力損失が発生してRTCに電力を供給できる時間が短くなる。DC/DCコンバータに代えて軽負荷時の効率がよいリニア・レギュレータ(LDO(Low Drop Out))をRTC専用に設けることで電力損失を低減することもできるが追加的なスペースやコストが必要になる。
さらに、RTCに電力を供給できる時間を優先的に確保しようとすると、主システムをシャット・ダウンさせる電圧をより高い値に設定する必要があり、主システムに電力を供給できる時間が短くなる。特許文献2の発明では、二次電池からDC/DCコンバータを経由してCPUとRTCに電力を供給するが、特許文献1のシステムと同様にDC/DCコンバータを使用することが前提になっているため同様の課題が生ずる。これまでの携帯式電子機器では複数の電池セルが直列に接続された電池セットから降圧型のDC/DCコンバータまたはLDOなどの電圧レギュレータを経由してシステム・デバイスおよびRTC回路に電力を供給し、システムを停止するときはボタン電池から直接RTC回路に電力を供給している。
電池セットの電圧が低下してシステムがシャット・ダウンしたときは、電圧レギュレータも動作が停止するために、その後も電池セットからRTC回路に電力を供給するには、RTC回路専用の降圧型の電圧レギュレータを設ける必要がある。したがって、ボタン電池を取り除いても電圧レギュレータのコストや設置スペースが余分に発生する。
さらに電圧レギュレータをなくすために、複数の電池セルを並列に接続した電池セットから昇降圧型のDC/DCコンバータを経由してシステム・デバイスに電力を供給し、システムがシャット・ダウンしたあとには直接電池セットからRTC回路に電力を供給することも考えられる。しかし、昇降圧型のDC/DCコンバータはコストが高く、さらに、待機中に動作させる一部の負荷に対して軽負荷時に効率がよいLDOを採用することができないという問題が残る。
さらに近年のRTC回路は、チップ・セットの中に組み込まれることが一般的である。チップ・セットの製造は一層微細化した半導体プロセスで行われ、省電力を図るためにその動作電圧も低下する傾向にある。よって、RTC回路の電圧を直列接続された電池セットの端子電圧まで上昇させることはできない。現在の携帯式電子機器においては、システム・デバイスに電力を供給する電池セットをRTC回路の電力源としても使用するにはこのような多くの課題を解決する必要がある。
そこで本発明の目的は、携帯式電子機器の計時回路とシステム・デバイスに共通の電池システムから電力を供給する電力システムを提供することにある。さらに本発明の目的は、電池システムの残容量が低下して計時回路が停止した場合にその機能を維持することが可能な電力システムを提供することにある。さらに本発明の目的は、計時回路に対する専用の電圧レギュレータを使用しない電力システムを提供することにある。
さらに本発明の目的は、電池システムによるシステム・デバイスの動作時間に影響を与えない電力システムを提供することにある。さらに本発明の目的は、計時回路の動作時間を長く保つことができる電力システムを提供することにある。さらに本発明の目的は、印刷回路基板に実装する組込式電池システムを利用した電力システムを提供することにある。さらに本発明の目的はそのような電力システムを実装する携帯式電子機器および計時回路に対する電力の供給方法を提供することにある。
本発明はカレンダ時刻を生成する計時回路と電池システムを含む携帯式電子機器用の電力システムに関する。第1の電圧レギュレータはシステム・デバイスに電力を供給する。計時回路は第1のクロック回路と第1のクロック回路が生成した時間情報に基づいて更新されるカレンダ時刻を記憶する揮発性の第1のメモリを含む。電池システムは、直列接続の複数の電池セルで構成された電池セットを含み、電池セットから第1の電圧レギュレータに電力を供給することができ、さらにいずれかの電池セルから計時回路に電力を供給することができるように構成されている。
電池セットは直列接続されているため、計時回路に電力を供給する電池セルの起電力は電池セットの端子に現れる起電力より低いが、必ずしも1セル分の起電力を発生する1個または並列接続された複数個の電池セルに限定されない。ただし、RTC回路の動作電圧が低い場合には電圧を降下させる際の電力損失をなくすために、最も低い電圧となる1セル分の起電力を発生する電池セルまたは電池セル群であることが望ましい。コントローラは計時回路の電力源を制御する。このような構成を備えることで、システム・デバイスに電力を供給する電池システムから計時回路に電力供給ができようになりボタン電池を取り除くことができる。
計時回路には電池セットではなく電池セットから分岐した電池セルから電力を供給することで、電池セルの出力には電圧レギュレータを設けないで電力を供給することができる。電池システムは、携帯式電子機器に内蔵される印刷回路基板に実装された組込式電池システムとすることができる。組込式電池システムは、ユーザが取り外せないので通常の使用または取り扱い中に電力が停止しないことが要求される計時回路の電源に適している。
この場合、プロセッサは、起動時にBIOSコードを実行して電池セルから計時回路への電力供給を停止して第1のメモリに記憶されたデータを消去するように構成することができる。このように構成することで、システムの動作が不安定になったような場合に、第1のメモリに記憶されたセット・アップ・データを使用しないでBIOSが保有するセット・アップ・データを使用して起動することができる。
電力システムはさらに電池セットが印加する電圧を所定値に制御して計時回路に電力を供給する第2の電圧レギュレータと、計時回路に対する電力源を第2の電圧レギュレータと電池セルのいずれかに切り換える切換回路とを備えることができる。そしてコントローラは電池セットの残容量が第1の閾値まで低下したときに第1の電圧レギュレータの動作を停止し、切換回路はいずれかの電池セルの電圧が第1の閾値より小さい第2の閾値まで低下したときに計時回路に対する電力源を第2の電圧レギュレータから電池セルに切り換えるように構成することができる。
その結果、システムの動作が停止しても電池セットが第2の電圧レギュレータに電力を供給できる間は、計時回路に電池セットから電力を供給するため電池セル間の電圧の不均衡を抑制して電池セットの容量を有効に活用することができる。さらに、電池セットから電力が供給できなくなったときは、計時回路に電池セルから電力を供給することができる。
電池システムは第2のクロック回路と第2のメモリを備えコントローラと通信が可能な管理ユニットを備えることができる。計時回路の消費電力は、管理ユニットの消費電力に比べて小さいため、管理ユニットは特定の電池セルだけを第3の閾値まで放電させても十分に安全を確保することができる。したがって、管理ユニットは、電池セットの残容量が第2の閾値まで低下したときに第2の電圧レギュレータに対する電力供給を停止して計時回路に電池セルから電力を供給することができる。そして、電池セットの残容量が第2の閾値より小さい第3の閾値まで低下したときに電池セルから計時回路に対する電力供給を停止するように構成することができる。
第1の電圧レギュレータを重負荷時に効率が高い降圧型のDC/DCコンバータとし、第2の電圧レギュレータを軽負荷時の効率が高いリニア・レギュレータとすることで、システムが停止したあとは電池セットからRTC回路に効率のよい電力供給をすることができる。第1の電圧レギュレータに対する電力供給が停止する前に管理ユニットはコントローラから第1のメモリが記憶する現在のカレンダ時刻を受け取って第2のメモリに記憶し、さらに第2のクロック回路で第2のメモリが記憶するカレンダ時刻を更新することができる。
第2のクロック回路が消費する電力は極わずかであるため、電池セットの残容量が第3の閾値まで低下して計時回路の動作が停止しも電池システムの残りの容量を利用して管理ユニットがカレンダ時刻を生成することができる。そして、計時回路の電力が復帰した後にコントローラは管理ユニットから第2のメモリに記憶されたカレンダ時刻を受け取って第1のメモリに記憶することができる。このように構成することで、電力が中断した場合でも電力が復帰すれば、計時回路はユーザが初期設定をしなくてもカレンダ時刻を生成することができるようになる。
第1のメモリにはBIOSのセット・アップ・データを記憶することができる。電力システムはさらに不揮発性メモリを備えることができる。そして第1の電圧レギュレータに対する電力供給が停止する前に管理ユニットはコントローラから第1のメモリが記憶するBIOSのセット・アップ・データを受け取って不揮発性メモリに記憶し、つぎに、起動する際にプロセッサが不揮発性メモリに記憶されたセット・アップ・データを利用してパワー・オン・セルフ・テストを行うように構成することができる。その結果、計時回路の電力が中断した場合でも携帯式電子機器を中断前のBIOSのセット・アップ・データを使用して同じ環境で起動することができる。
電池システムは、電池セルのそれぞれに並列に接続された電池セル間の電圧を均等に保つための放電回路を備えることができる。その結果、計時回路に電力を供給する電池セルの電圧が低下したときに、他の電池セルを放電させて電池セル間の電圧を均一に保つことができる。計時回路に電力を供給する電池セルの出力回路に電圧を降下させるための電圧降下素子を含むようにすることができる。その結果、計時回路の半導体プロセスが一層微細化して動作電圧が低下するような場合でも、電圧レギュレータを設けないで電圧降下素子だけで電力供給をすることができる。本発明の電力システムは、電池セットがリチウム・イオン電池で、携帯式電子機器がノートブック型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、または多機能携帯電話のいずれかに適している。
本発明により、携帯式電子機器の計時回路とシステム・デバイスに共通の電池システムから電力を供給する電力システムを提供することができた。さらに本発明により、電池システムの残容量が低下して計時回路が停止した場合にその機能を維持することが可能な電力システムを提供することができた。さらに本発明により、計時回路に対する専用の電圧レギュレータを使用しない電力システムを提供することができた。
さらに本発明により、電池システムによるシステム・デバイスの動作時間に影響を与えない電力システムを提供することができた。さらに本発明により、計時回路の動作時間を長く保つことができる電力システムを提供することができた。さらに本発明により、印刷回路基板に実装する組込式電池システムを利用した電力システムを提供することができた。さらに本発明により、そのような電力システムを実装する携帯式電子機器および計時回路に対する電力の供給方法を提供することができた。
本実施の形態にかかるノートPCの主要な構成を示す概略の機能ブロック図である。 切換回路の構成を示す図である。 電力システムの動作を説明するフローチャートである。 電力システムが図3の手順で動作するときの主要なデバイスの状態を示す図である。 電力システムの他の動作を説明するフローチャートである。 電力システムが図5の手順で動作するときの主要なデバイスの状態を示す図である。
[電力システムの構成]
図1は、RTC回路に電力を供給する電力システムを搭載するノートブック型パーソナル・コンピュータ(以下、ノートPCという。)10の主要な構成を示す機能ブロック図である。ノートPC10は、携帯式電子機器の一例であり、携帯式コンピュータはタブレット型コンピュータまたは多機能携帯電話とすることもできる。AC/DCアダプタ11は、交流電圧を直流電圧に変換してシステム・デバイスと充電器13に電力を供給する。AC/DCアダプタ11は、ノートPC10の筐体に内蔵してもよいし、筐体の外部からノートPC10にプラグで接続するようにしてもよい。AC/DCアダプタ11の出力電圧は本実施の形態では20Vとする。
充電器13はAC/DCアダプタ11が接続されているときに組込式電池システム(以下、電池システムという。)100からの充電要求に応じて動作して電池セット101を充電する。LDO15は、AC/DCアダプタ11または電池システム100から受け取った電圧を3.3Vの電圧に変換して、パワー・マネジメント・コントローラ(PMC)21に電力を供給し、さらに切換回路23を経由してRTC回路29に電力を供給する。LDO15は可変抵抗素子の抵抗値を制御して出力電圧を所定の範囲に維持するが、入力電圧と出力電圧の差は熱として放熱する必要があり、負荷が大きくなると効率が低下するので小さい負荷の電力源に適している。
DC/DCコンバータ17、18は降圧型でPWM制御方式のスイッチング・レギュレータで構成され、AC/DCアダプタ11または電池システム100が印加する電圧を1V〜5Vの範囲で複数の所定の電圧に変換してノートPC10のパワー・ステートおよびシステム・デバイスの動作電圧に対応できるようになっている。DC/DCコンバータ17は、EC19とチップ・セット25のインターフェース27に電力を供給する。DC/DCコンバータ18は、複数のスイッチング・レギュレータで構成されLDO15およびDC/DCコンバータ17が電力を供給しないデバイスまたは機能ブロックに電力を供給する。
DC/DCコンバータ17、18は、LDO15に比べて軽負荷時の効率は低いが重負荷時の効率は高い。図1では、DC/DCコンバータ17、18の電力供給先を本発明の説明に必要な範囲で描いているが、実際にはCPU37、GPU39、メイン・メモリ41、BIOS_ROM43、およびハードディスク・ドライブ(HDD)45などのシステム・デバイス、充電器13などの電力デバイス、並びに図示しない排気ファンなどの温度管理デバイスなどにも電力を供給する。
ノートPC10は、ACPIの規格に適合しており、パワー・オン状態(S0)、サスペンド状態(S3)、ハイバネーション状態(S4)、およびパワー・オフ状態(S5)のいずれかのパワー・ステートに遷移する。サスペンド状態(S3)、ハイバネーション状態(S4)、およびパワー・オフ状態(S5)ではCPU37の動作は停止してノートPC10は停止状態になる。ノートPC10が停止状態のときに消費する電力を待機電力という。
LDO15は、いずれのパワー・ステートでも電力の供給を受けて動作する。LDO15が停止するのは、AC/DCアダプタ11および電池システム100が取り外されたか、あるいは電池セル101a〜101cの電圧が低下してスイッチ121がオフ状態になったときだけである。LDO15およびDC/DCコンバータ17、18は、パワー・ステートに応じて動作が定義された所定のデバイスに電力を供給するように動作する。
パワー・オフ状態ではLDO15だけが動作してPMC21とRTC回路29に電力を供給しており、このときの待機電力は複数のパワー・ステートの中で最も小さい。EC19は、CPU、ROM、EEPROM、DMAコントローラ、割り込みコントローラ、およびタイマなどで構成されたマイクロ・コンピュータであり、さらにA/D入力端子、D/A出力端子、SMバス・ポート、SPIバス・ポート、およびディジタル入出力端子を備えている。
EC19はCPU37からは独立して動作し、ノートPC10に実装されるデバイスに供給する電力をパワー・ステートに応じて制御したり、筐体の内部の温度を管理したりする。EC19は、チップ・セット25またはPMC21から、パワー・ステートを遷移させる信号を受け取ったときにPMC21に指示してDC/DCコンバータ21の動作を制御する。EC19は、電池システム100のMPU105と定期的に通信して、電池セット101の残容量、充電電圧および充電電流の設定値、ならびに電池セル101a〜101cの電圧などのデータを受け取る。さらに、EC19はDC/DCコンバータ17の動作が停止する前に、その後RTC回路29の電力が完全に停止してもカレンダ時刻が継続して生成されるように電池システム100にカレンダ時刻を生成させる。
PMC21は、NAND回路およびNOR回路などの論理回路、単体のトランジスタ、および抵抗やコンデンサのような受動素子などで構成されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)で製作され、制御回路およびレジスタを含んでいる。PMC21は、ハードウェア回路だけで構成されプロセッサは含まないため消費電力は極わずかである。PMC21には、EC19の他に、DC/DCコンバータ17、18の制御回路、ノートPC10を起動するために押下するパワー・ボタン、およびノートPC10を起動するために筐体の蓋の開閉を検知するリッド・センサ(いずれも図示しない。)などが接続される。
PMC21は、EC19からの指示、パワー・ボタンの押下、またはリッド・センサの動作に基づいてDC/DCコンバータ17の動作を制御し、LDO15の出力に基づいて切換回路23の動作を制御する。PMC21は、AC/DCアダプタ11または組込式電池システム100のいずれかから電力の供給を受けている限り動作する。切換回路23は、FETおよびダイオードで構成され、RTC回路29に対する電力源をLDO15または電池セル101cのいずれか一方にRTC回路29の動作に影響がでないように無瞬断で切り換える。
切換回路23は、PMC21からの制御信号によりLDO15が電力を供給する間はLDO15がRTC回路29に対する電力源となり、LDO15が電力の供給を停止したときは電池セル101cが電力源となるような切り換え動作をする。チップ・セット25は、CPU37、液晶ディスプレイ装置(LCD)が接続されるGPU39、メイン・メモリ41、BIOS_ROM43、およびHDD45などに対するインターフェース27とRTC回路29を含む。RTC回路29は、RTC33およびRTCメモリ35で構成されている。RTC回路29は広義にはシステム・デバイスの一部であるが、本明細書では電力供給の対象となるデバイスを説明する便宜のためにシステム・デバイスとは区別して扱うものとする。
RTC33は、水晶発振子と発振回路で構成されシステムが使用するカレンダ時刻を生成するための計時動作をする。カレンダ時刻とは、年、月、日、時、分、秒というようなカレンダ上のある1点の時刻を示す情報をいう。RTCメモリ35はRTC33の計時動作に基づいて生成されたカレンダ時刻を記憶する揮発性の記憶デバイスである。OSは、ネットワークを通じて取得した標準時刻で定期的にRTCメモリ35が記憶するカレンダ時刻を補正することができる。
RTCメモリ35に記憶されたカレンダ時刻はファイルのタイム・スタンプやスケジュール管理などに利用するためにOSに提供される。RTCメモリ35には、BIOSまたはOSが設定したハードウェアの設定状態を示すセット・アップ・データおよびパスワードならびにインテル社のAMT(Active Management Technology )に関する設定情報などのデータが格納される。セット・アップ・データは、ノートPC10が起動した直後にF1キーまたはF3キーなどの所定のファンクション・キーをユーザが押下してセット・アップ画面を表示し、システム・デバイスの機能を選択したり、その動作をイネーブルまたはディスエーブルに設定したりした結果を示すデータである。
セット・アップ・データは、ノートPC10を使用しているユーザにとって、最も適切な現在のシステム環境を反映しているので、容易に消失しないようにする必要がある。RTC回路29は切換回路23を通じて、AC/DCアダプタ11または電池セット101が電力を供給する間はLDO15から電力の供給を受け、いずれも電力の供給をすることができないときは放電を停止する必要がある電圧に低下するまで電池セル101cから電力の供給を受ける。
チップ・セット25には、CPU37、GPU39、メイン・メモリ41、BIOS_ROM43、およびHDD45などが接続されている。BIOS_ROM43に格納されているBIOSコードには、ノートPC10が起動してPOST(Power On Self Test)が実行される間に、ハードウェアの設定をするセット・アップ・コードが格納されている。セット・アップ・コードは、AC/DCアダプタ11を取り外し、スイッチ121をオフ状態にして電池セット101からLDO15への電力供給を停止した状態でRTC回路29に電池セル101cから電力を供給しているときに、スイッチ115およびスイッチ117をオフ状態にして、RTC回路29に対する電力を完全に停止するためのコードを含む。
ノートPC10の動作が不安定になったり、システムを大規模に変更したりするような場合にはRTCメモリ35に記憶されていたセット・アップ・データを消去して、BIOSが保有するディフォルトのセット・アップ情報で起動することがある。ノートPC10を起動したときにユーザがセット・アップ画面を表示し、RTCメモリ35のデータを消去してリセットするための設定をすると、CPU37はBIOSコードを実行してEC19を通じて、LDO15、DC/DCコンバータ17およびDC/DCコンバータ18を停止させ、さらにMPU105にスイッチ115、117をオフ状態にするように指示する。
あるいは、CPU37はRTC回路29のリセット端子をローに遷移させてもよい。BIOSは、RTCメモリ35が記憶するセット・アップ・データを消去するときは、自らが保有するディフォルトのセット・アップ・データを使ってPOSTを実行する。なお、RTCメモリ35のリセットのためにノートPC10の筐体に細長い棒で押下する機械的なスイッチを設けて、スイッチ115、117を操作するようにしてもよい。
電池システム100は、主として電池セット101、アナログ・インターフェース回路(AFE)103、およびMPU105などで構成された素子が印刷回路基板に実装されており、ノートPC10の筐体内部に収納される。一般のユーザは印刷回路基板に実装された状態の電池システム100を入手することができず、さらに電池システム100を交換するにはネジを外して筐体を開放し、配線を外す必要があるため専門的な知識を必要とする。したがって、一般のユーザは電池システム100を交換することができないと考えてよい。この特徴は、電池システム100は容易に外されない保証があるという点で、RTC回路29の電力源に適していることを意味する。
電池セット101は、直列に接続された3個または4個のリチウム・イオンの電池セル101a、101b、101cで構成されている。各電池セルは、複数の電池セルが並列に接続された構成であってもよい。3個の電池セル101a〜101cが直列接続されると、電池セット101の出力電圧が満充電の直後には12.6Vまで上昇し、放電に伴って出力電圧が低下する。そして出力電圧が9Vまで低下するとシステム・デバイスに対する電力を停止し、8.1Vまで低下すると電池セット101としての放電を停止してRTC回路29に電池セル101cから電力を供給し、7.5Vまで低下すると電池システム100から外部に対する電力供給は一切停止する。
本発明においては、RTC回路29に対する電力供給をできるだけ持続させ、電池システム100が完全に出力を停止したのちは、RTC回路29の電力が復帰するまで電池システム100がRTC回路29に代わってカレンダ時刻を生成する。AFE103は、電池セル101a〜101cの各両端およびセンス抵抗121の両端の電位差を測定してディジタル値に変換しMPU105に送る。AFE103はさらにスイッチ115、117、121の制御回路に接続され、電池システム100に異常が発生したときにMPU105からの指示でそれらをオフ状態にする。スイッチ115、117、121にはMOS型FETを採用することができる。
AFE103は、センス抵抗121の電位差から電池セット101に流れる充電電流および放電電流を計算してディジタル値に変換しMPU105に送る。AFE103は、電池セル101a〜101cの各電圧が相互間で所定値以上の差がでた場合に、電圧の高い電池セルだけ放電して電池セル間の電圧の均一化を図るバイパス放電回路104a〜104cを備えている。バイパス放電回路104a〜104cは、直列に接続されたスイッチと抵抗で構成され各電池セルの両端に接続される。AFE103は、定期的に電池セル間の電圧差を測定して電圧が高い電池セルのバイパス放電回路104a〜104cを動作させる。
MPU105は、CPU107、RAM109、タイマ111およびEEPROM113を1個のパッケージの中に備えた集積回路である。MPU105は、AFE103から送られた電圧および電流に基づいて充電量や放電量を測定し残容量を計算する。MPU105はまた、過電流保護機能、過電圧保護機能(過充電保護機能ともいう)および低電圧保護機能(過放電保護機能ともいう。)を備え、AFE103から受け取った電圧値や電流値から異常を検出した場合に、AFE103を通じてスイッチ115、117、121を制御する。
AFE103およびMPU105は、ともに電池セット101から電力の供給を受けて動作する。MPU105は、RTC回路29のすべての電力が停止している間に、タイマ111を動作させてその前にRTCメモリ35から受け取ったカレンダ時刻に基づいてさらにカレンダ時刻を生成し、RTC回路29の電力が復帰したときにカレンダ時刻をRTCメモリ35に送ることができる。MPU105は、スイッチ115を常時はオン状態に制御し、RTC回路29をリセットするときおよび異常時にオフ状態に制御する。
スイッチ117と電圧降下素子119は直列に接続されて、スイッチ115に対するバイパス回路を構成している。電圧降下素子119は、ダイオード、抵抗、またはトランジスタなどの素子で電池セル101cの電圧が高いときにRTC回路29の動作に適合する範囲まで電圧を降下させる。電圧降下素子119は、LDO15のように電圧を調整する機能を備える必要はない。MPU105は、電池セル101cの電圧がRTC回路29の動作電圧に対する許容値を超えるような場合は、許容値に低下するまでスイッチ115をオフ状態にしてスイッチ117をオン状態にする。MPU105は、電池セル101cの電圧がRTC回路29の許容値まで低下したときに、スイッチ115をオン状態にしてスイッチ117をオフ状態にする。なお、MPU105とAFE103を含めて電池管理ユニット(BMU)104ということにする。
〔切換回路の構成〕
図2は、切換回路23の構成を示す図である。切換回路23は、LDO15が電力の供給が可能な間はRTC回路29に対する電力源をLDO15に切り換え、電池セット101の電圧が低下してLDO15が出力を停止する際に電力源を電池セル101cに切り換える回路である。切換回路23は、pチャネル型のFET51とnチャネル型のFET53とダイオード55で構成されている。FET51のソースは、スイッチ115を経由して電池セル101cに接続され、ドレインはRTC回路29に接続される。ダイオード55のアノードはFET51のソースに接続されカソードはRTC回路29に接続される。FET53のドレインはLDO15に接続され、ソースはRTC回路29に接続される。
FET51とFET53のゲートには、PMC21から電圧が印加される。PMC21から電圧の印加または停止で、FET51とFET53は反転動作をする。PMC21がFET51、53のゲートに電圧を印加している間は、FET53がオンでFET51がオフになる。BMU104は電池セル101cの残容量が低下して放電できない状態になるまでスイッチ115をオン状態に維持する。この間、電池セル101cからダイオード55を経由してRTC回路29に電力を供給することができるが、LDO15の出力電圧が高いのでLDO15が電力を供給している間は、RTC回路29にはLDO15から電力が供給される。
いずれかの電池セット101a〜101cの電圧が低下してBMU104がスイッチ121をオフ状態にするとLDO15の出力は停止し、PMC21の動作も停止してFET51、53のゲート電圧も低下する。その結果、FET51がオン状態に移行しFET53がオフ状態に移行する。切り換えの間はLDO15の電圧が下がるとFET51がオン状態に移行するまでの時間は、ダイオード55を通じて電流が流れるのでRTC回路29への電力供給は維持される。LDO15の出力が復帰したときは、PMC21がFET51、53のゲートに電圧を印加し、切り換えの瞬間はダイオード55を経由して電流が流れることでRTC回路29への電力供給が瞬断することはない。
〔電力システムの動作〕
つぎに、図1で説明した電力システムがRTC回路に電力を供給する方法を図3のフローチャートに基づいて説明する。図4は、電力システムが動作するときの、主要なデバイスの動作状態を示す図である。ブロック201では、ノートPC10がパワー・オン状態で動作している。いま、AC/DCアダプタ11が接続されて充電器13が動作し電池セット101は満充電状態になっているものとする。
BMU104は、電池セル101a〜101cの電圧が所定値以上あるのでスイッチ115、121をオン状態にし、スイッチ117をオフ状態にしてAC/DCアダプタ11が外されたときにLDO15およびDC/DCコンバータ17、18に電力を供給できるように待機している。AC/DCアダプタ11の出力電圧は電池セット101の出力電圧よりも高いため、LDO15とDC/DCコンバータ17、18はAC/DCアダプタ11から電力の供給を受けて動作し、切換回路23はRTC回路29の電力源をLDO15に切り換えている。LDO15の一次側には約1mAの電流が流れ、DC/DCコンバータ17の一次側には約30mAの電流が流れ、DC/DCコンバータ18の一次側には約1Aの電流が流れる。また、RTC回路29には、3μA〜6μAの電流が流れる。
ブロック203では、モバイル状態で使用するためにAC/DCアダプタ11が取り外され、ノートPC10の電力源は電池システム100だけになる。電池セット101は、LDO15およびDC/DCコンバータ17、18に電力を供給し、次第に残容量が低下して電池セル101a〜101cの電圧が低下する。OSは、EC19から定期的に電池セット101の残容量のデータを受け取る。
ブロック205でOSは、電池セット101の残容量が閾値Aまで低下するとパワー・ステートをハイバネーション状態に遷移させるために実行中のプログラムに対してすべてのプロセスを停止させてメイン・メモリ41のデータをHDD45に退避させるように要求する。閾値Aは、突然システムが停止することにより実行中のプログラムやデータに影響がでることを防ぐためにプログラム動作の視点からOSが提供する。一例としてOSは閾値Aとしてディフォルトで満充電容量に対して5%を設定する。
チップ・セット25はOSからハイバネーション状態へ遷移する準備が完了したことの通知を受け取ると、EC19を通じてDC/DCコンバータ18を停止させる。ブロック207でノートPC10はハイバネーション状態に遷移する。その後、再起動するときには退避したデータをHDD45からメイン・メモリ41にロードして、ハイバネーション状態に遷移する直前のプログラムの実行状態に復帰することができる。ハイバネーション状態が継続するとLDO15とDC/DCコンバータ17に対する電力供給で電池セット101は放電を続けてさらに残容量が低下する。
リチウム・イオン電池は電池セルの電圧が3.0Vより低下した状態で放電を継続すると急激に電圧が低下するために、システム・デバイスへの電力供給はその前に停止することが望ましい。ブロック209でEC19はMPU105からデータを受け取って、いずれかの電池セル101a〜101cの電圧または電池セット101の残容量が閾値Bまで低下したか否かを判断する。閾値Bは、ユーザに残容量がゼロでシステムの動作を停止する必要があることを表示する値で、いずれかの電池セル101a〜101cの電圧に対して3.0Vを設定するかあるいは電池セット101の残容量に対して500mWhを設定することができる。
電池セット101の残容量が閾値Bまで低下したと判断したEC19は、ブロック211でRTCメモリ35に記憶されているデータをBIOS_ROM43のデータ領域、EC19に内蔵されたEEPROMまたはMPU105に内蔵されたEEPROM113に退避する。なお、RTCメモリ35に記憶されているデータの退避処理は、ブロック205、207でハイバネーション状態へ移行する際に実行してもよい。つづいてブロック213でEC19は、RTCメモリ35から現在のカレンダ時刻を取得してMPU105に送り、カレンダ時刻の生成を開始するように指示する。EC19から指示を受けたCPU107は、RAM109に受け取ったカレンダ時刻を記憶し、さらに、タイマ111を動作させて所定の周期でRAM109のカレンダ時刻を更新させる。
その結果、MPU105はこれ以降、電池セット101の残量量が閾値Bを越えてEC19からカレンダ時刻の生成を中止する指示を受けるまでRTC回路29と並行してカレンダ時刻を生成する。つぎにブロック215でEC19は、PMC21に指示してDC/DCコンバータ17を停止させる。これ以後システム・デバイスへの電力供給は完全に停止し、電池セット101はBMU104とLDO15にだけ電力を供給する。この状態が継続すると、電池セット101は放電を続けてさらに残容量が低下する。
ブロック217でMPU105は、いずれかの電池セル101a〜101cの電圧または電池セット101の残容量が閾値Cまで低下したか否かを判断する。閾値Cは、電池システム100が電池セット101としての電力供給を完全に停止する値で、いずれかの電池セル101a〜101cの電圧に対して2.7Vを設定するかあるいは電池セット101の残容量に対して100mWhを設定することができる。
閾値Bは、ユーザが使用できる残容量の最低値という意義を備えるが、閾値Cは安全上または電池セットの再使用の視点から電池システム100が出力を停止する必要がある値としての意義を備える。電池セット101の残容量が閾値Cまで低下したと判断したMPU105は、ブロック219でスイッチ121をオフ状態にしてLDO15に対する電力供給を停止する。LDO15の出力が停止するとブロック221で切換回路23は、RTC回路29の電力源を電池セル101cに切り換える。電池セット101の残量量が閾値Bに低下するまで、RTC回路29にはLDO15から電力が供給されるため電池セル101cに負担はかからないようになっている。
このときMPU105は、電池セル101cの電圧がRTC回路29の動作電圧よりも高い場合は、スイッチ115をオフ状態にしてスイッチ117をオン状態にし、電圧降下素子119で電圧を低下させてから切換回路23に電力を供給する。この状態が継続すると、電池セット101は放電を続けて電圧がさらに低下する。電池セル101a〜101c間の電圧が不均衡になった場合は、AFE103は電圧の高い電池セルを放電させて均衡を図る。
ブロック223でMPU105は、いずれかの電池セル101a〜101cの電圧または電池セット101の残容量が閾値Dまで低下したか否かを判断する。通常であれば、電池セル101cが最も電圧が低下しているがMPU105はすべての電池セル101a〜101cの電圧を判断する。閾値Dは、電池セル101cからRTC回路29に対する放電を停止する値で、電池セル101cの電圧に対して2.5Vを設定するかあるいは電池セット101の残容量に対して0mWhを設定することができる。閾値Dは、電池システム100がいかなる単位であっても外部に対する一切の放電を停止することで、システムがハングアップして急激に再使用できない電圧まで放電したり危険な状態に陥ったりすることを防ぐ意義を有する。
電池セット101の残容量が閾値Dまで低下したと判断したBMU104は、ブロック225でスイッチ115およびスイッチ117をオフ状態にしてRTC回路29に対する電力供給を停止する。RTC回路29の電力が停止した結果、ブロック227では、RTCの動作が停止し、さらにRTCメモリ35が記憶するカレンダ時刻およびBIOSのセット・アップ・データなどが消失する。しかし、ブロック215でシステム・デバイスに対する電力が完全に停止した後もRTC回路29には電池システム100によってこの時点まで電力を供給することができたことになる。
電池セット101の残容量が閾値Bに到達することでDC/DCコンバータ17、18が停止しているにもかかわらず、閾値Dに到達するまで電池セル101cから直接RTC回路29に電力を供給できるのは、RTC回路29の消費電力が小さいために、BMU104が電池セル101cを再使用できるように安全を確保した制御ができるからである。電池セット101の残容量が閾値Dに到達すると、MPU105はクロック周波数を低下したりサンプリング周期を低下したりして省電力モードで動作する。BMU104に流れる電流は、ブロック229以前の通常モードでは400μA程度であるが、省電力モードでは20μA程度まで低下する。
これ以降電池システム100は、システムには一切電力を供給できないがBMU104はさらに動作をしてカレンダ時刻の生成を継続する。この状態が継続すると、電池セル101a〜101cの電圧はさらに低下する。ブロック229でBMU104はいずれかの電池セル101a〜101cの電圧が、閾値Eまで低下したか否かを判断する。閾値Eは電池セット101の安全を確保したり、再使用を保証したりする値で電池セル101a〜101cの電圧に対して2.5Vから1.3Vまでの範囲で電池メーカが設定することができる。
いずれかの電池セル101a〜101cの電圧が閾値Eまで低下したと判断すると、ブロック231でBMU104は動作を停止して、それ以降は充電器13が充電しようとしても電池セット101が交換されない限り動作しない。その結果、ブロック233ではRAM109に記憶されたカレンダ時刻が消失する。その後、電池セット101または電池システム100全体を交換してノートPC10を起動したときは、BIOSは最初にRTCメモリ35からBIOSのセット・アップ・データを読み取ろうとする。
BIOSはRTCメモリ35からセット・アップ・データを読み取ることができないときは、BIOSが保有するセット・アップ・データを使用してPOSTを実行することもできる。ブロック229で、いずれの電池セル101a〜101cの電圧も閾値Eまで低下していないときは、ブロック235でAC/DCアダプタ11を接続することで、ノートPC10の起動が可能になる。
ブロック237でEC19はPOSTの間にMPU105からカレンダ時刻を受け取りRTCメモリ35に記憶してRTC33にRTCメモリ35に記憶されたカレンダ時刻を更新するように指示する。それ以後は、RTC33がRTCメモリ35のカレンダ時刻を更新する。ブロック239でEC19は、RTCメモリ35のデータが消失しているときは、ブロック211で不揮発性メモリに記憶したセット・アップ・データをRTCメモリ35に記憶する。それ以後BIOSは起動のたびにRTCメモリ35からセット・アップ・データを読み取ることができる。
つぎに電力システムの他の動作を図5のフローチャートおよび図6のデバイスの状態説明図を参照して説明する。図5の手順では図3に対応する手順は、図3のブロックを参照して説明を省略する。ブロック301、ブロック303の手順は、それぞれブロック201、ブロック203の手順に対応する。図5の手順では、図3のブロック205、207の手順を省略することができる。ブロック309の手順は、ブロック209の手順に対応する。図5の手順では、図3のブロック211、ブロック213の手順に対応する処理はしない。ブロック315では、EC19はOSに電池セット101の残容量が少なくなったことを通知する。
OSは、ユーザにまもなくシステムが停止することを知らせて終了動作を促すか、あるいは、ブロック207と同様にしてハイバネーション状態に移行したりシステムを終了させたりする。EC19は、OSからシステムを停止する通知を受け取ると、PMC21を通じてDC/DCコンバータ17、18の動作を停止する。その結果、LDO15の負荷であるPMC21とRTC回路29だけが電池セット101から電力の供給を受けて動作する。ブロック317からブロック327までの手順はブロック217からブロック227までの手順にそれぞれ対応する。ブロック328では、RTC回路29が生成していたカレンダ時刻とRTCメモリ35が記憶していたデータが消失する。このときBMU104は省電力モードで動作するが、MPU105は図3のブロック213のようにカレンダ時刻の生成をしないので従来どおりの動作をする。
図5の手順では、電池システム100は、タイマ111によるカレンダ時刻の生成をしないので、ノートPC10を長期間保管しておくような場合に、電池セル101a〜101cの電圧が閾値Eに到達するまでの時間を長くすることができる。図3の手順と図5の手順はBIOSのセット・アップ画面で切り換えるようにしておき、出荷前の比較的長い期間ノートPC10を倉庫に保管しておくような場合に図5の手順を採用し、ユーザが使用を開始する際には図3の手順を採用するようにしてもよい。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
10…ノートPC
19…エンベデッド・コントローラ(EC)
21…パワー・マネジメント・コントローラ
25…チップ・セット
29…RTC回路
100…組込式電池システム
101…電池セット
101a〜101c…電池セル
104…電池管理ユニット(BMU)

Claims (20)

  1. 携帯式電子機器に搭載する電力システムであって、
    プロセッサと、
    システム・デバイスに電力を供給する第1の電圧レギュレータと、
    第1のクロック回路と該第1のクロック回路が生成した時間情報に基づいて更新されるカレンダ時刻を記憶する揮発性の第1のメモリ含む計時回路と、
    直列接続の複数の電池セルで構成された電池セットを含み、該電池セットから前記第1の電圧レギュレータに電力を供給することが可能で、かつ、いずれかの前記電池セルから前記計時回路に電力を供給することが可能な電池システムと、
    前記計時回路の電力源を制御するコントローラと、
    を有する電力システム。
  2. 前記電池セルは電圧レギュレータを経由しないで前記計時回路に電力を供給する請求項1に記載の電力システム。
  3. 前記電池システムが、前記携帯式電子機器に内蔵される印刷回路基板に実装された組込式電池システムである請求項1または請求項2に記載の電力システム。
  4. 前記プロセッサは、起動時にBIOSコードを実行して前記電池セルから前記計時回路への電力供給を停止して前記第1のメモリに記憶されたデータを消去することが可能な請求項1から請求項3のいずれかに記載の電力システム。
  5. 前記電池セットが印加する電圧を所定値に制御して前記計時回路に電力を供給する第2の電圧レギュレータと、
    前記計時回路に対する電力源を前記第2の電圧レギュレータと前記電池セルのいずれかに切り換える切換回路とを有し、
    前記コントローラは前記電池セットの残容量が第1の閾値まで低下したときに前記第1の電圧レギュレータの動作を停止し、
    前記切換回路は前記電池セットの残容量が前記第1の閾値より小さい第2の閾値まで低下したときに前記計時回路に対する電力源を前記第2の電圧レギュレータから前記電池セルに切り換える請求項1から請求項4のいずれかに記載の電力システム。
  6. 前記電池システムが第2のクロック回路と第2のメモリを備え前記コントローラと通信が可能な管理ユニットを含み、
    前記管理ユニットは前記電池セットの残容量が、前記第2の閾値まで低下したときに前記第2の電圧レギュレータに対する電力供給を停止して前記計時回路に前記電池セルから電力を供給し、前記第2の閾値より小さい第3の閾値まで低下したときに前記電池セルから前記計時回路に対する電力供給を停止する請求項5に記載の電力システム。
  7. 前記第1の電圧レギュレータが降圧型のDC/DCコンバータで前記第2の電圧レギュレータがリニア・レギュレータである請求項6に記載の電力システム。
  8. 前記管理ユニットは前記第1の電圧レギュレータに対する電力供給が停止する前に前記コントローラから前記第1のメモリが記憶する現在のカレンダ時刻を受け取って前記第2のメモリに記憶し、さらに前記第2のクロック回路で前記第2のメモリが記憶するカレンダ時刻を更新する請求項6または請求項7に記載の電力システム。
  9. 前記計時回路に対する電力が復帰したときに、前記コントローラは前記管理ユニットから前記第2のメモリに記憶されたカレンダ時刻を受け取って前記第1のメモリに記憶する請求項8に記載の電力システム。
  10. 前記第1のメモリはBIOSのセット・アップ・データを記憶する請求項1から請求項9のいずれかに記載の電力システム。
  11. 不揮発性メモリを有し、
    前記第1の電圧レギュレータに対する電力供給が停止する前に前記管理ユニットは前記コントローラから前記第1のメモリが記憶する前記セット・アップ・データを受け取って前記不揮発性メモリに記憶し、つぎに、起動する際に前記プロセッサが前記不揮発性メモリに記憶された前記セット・アップ・データを利用してパワー・オン・セルフ・テストを行う請求項10に記載の電力システム。
  12. 前記電池システムが前記電池セルのそれぞれに並列に接続された電池セル間の電圧を均等に保つための放電回路を有する請求項1から請求項11のいずれかに記載の電力システム。
  13. 前記電池セルの出力回路に前記計時回路に供給する電圧を降下させるための電圧降下素子を含む請求項1から請求項12のいずれかに記載の電力システム。
  14. 前記電池セットがリチウム・イオン電池で、前記携帯式電子機器がノートブック型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、または多機能携帯電話のいずれかである請求項1から請求項13のいずれかに記載の電力システム。
  15. 請求項1から請求項14のいずれかに記載の電力システムを搭載する携帯式電子機器。
  16. プロセッサと、
    システム・デバイスに電力を供給するDC/DCコンバータと、
    リアル・タイム・クロックと該リアル・タイム・クロックから受け取った計時情報により更新されるカレンダ時刻を記憶するRTCメモリとを含むRTC回路と、
    直列接続された複数の電池セルで構成された電池セットと、
    前記電池セットから前記DC/DCコンバータに電力を供給することが可能で、かつ、いずれかの前記電池セルから前記RTC回路に電力を供給することが可能な電源回路と
    を有する携帯式電子機器。
  17. システム・デバイスと、カレンダ時刻を生成する計時回路と、管理ユニットと直列接続の複数の電池セルで構成され前記システム・デバイスに電力を供給する電池セットを含む電池システムとを搭載する携帯式電子機器において、前記計時回路に電力を供給する方法であって、
    前記電池セットから前記システム・デバイスと前記計時回路に電力を供給するステップと、
    前記電池セットの残容量が第1の閾値まで低下したときに前記システム・デバイスに対する電力供給を停止するステップと、
    前記電池セットの残容量が前記第1の閾値より小さい第2の閾値まで低下したときにいずれかの前記電池セルの中から選択した電池セルから前記計時回路に電力を供給するステップと
    を有する方法。
  18. 前記電池セットの残容量が前記第2の閾値より小さい第3の閾値まで低下したときに前記選択した電池セルから前記計時回路に対する電力供給を停止するステップを有する請求項17に記載の方法。
  19. 前記選択した電池セルから前記計時回路に対する電力供給が停止した後において前記管理ユニットが前記電池セットから供給された電力で動作してカレンダ時刻を生成するステップを有する請求項18に記載の方法。
  20. 前記カレンダ時刻を生成するステップが、前記計時回路から前記管理ユニットに現在のカレンダ時刻を送るステップと、
    受け取った前記カレンダ時刻を基準にして前記管理ユニットが内部のクロック回路を動作させてカレンダ時刻を生成するステップと、
    前記計時回路に対する電力供給を復帰するステップと、
    前記管理ユニットが生成したカレンダ時刻を基準にして前記計時回路がカレンダ時刻を生成するステップと
    を有する請求項19に記載の方法。
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