JP2013005184A - 携帯電話機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2つの筐体が重なり合った閉状態から相対的に移動して開状態に至る携帯電話機1は、磁石5を備えた第1筐体2と、閉状態でその磁石の磁力に感応できるエリア内に第1磁気センサ12が配され、開状態で磁力に感応できるエリア内に第2磁気センサ13を備え、かつ閉状態で第1筐体2と対向する面に第2タッチパネル11が配されている第2筐体3とを備えており、その制御部が、第1磁気センサ12が磁石5による磁力を感応しなくなった場合に第2タッチパネル11を点灯し、入力操作は受け付けず、更に、第2磁気センサが磁石5による磁力を感応した後に入力操作の受け付けを開始する。
【選択図】図2
Description
1.構成
(1)概略
図1及び図2は、携帯電話機1の外観を示す斜視図である。
ユーザが付勢を続けると、第1筐体2が、第2筐体3に対し回転と揺動の合成運動をさらに行い、第1筐体2の下端部2dが第2筐体3の一主面3aに沿って第2筐体3の上端部3uに近接するように移動する。そして、図3(c)に示すように、第1筐体2の下端部2dと第2筐体3の上端部3uが近接対向し、第1筐体2が、第2筐体3に対し所定の鈍角だけ後傾した状態となる。
この状態で、ユーザが、第1筐体2が更に後傾していく方向に第1筐体2の上端部2u、下端部2d付近に付勢することで、図3(d)に示すように、第1筐体2の面2aと、第2筐体3の面3aとが略同一平面上に揃う状態になる。この状態を、全開状態という。
第1筐体2は、図1(a)等に示すように、面2aに第1タッチパネル10を備えており、下端部2d近傍で側面部2rから距離Lだけ内側に磁石5を内蔵する。
第2筐体3は、面3aに第2タッチパネル11を備える。そして、第2筐体3は、磁石5が発生する磁力(以下、「発生磁力」という。)を感応できる位置に第1磁気センサ12を内蔵する。第1磁気センサ12は、一例として、第2筐体3において、閉状態で磁石5と対向する、下端部3d近傍で側面部3rから距離Lだけ内側に内蔵される。
携帯電話機1においては、磁石5が発生する磁力を第1磁気センサ12が感応している場合に、閉状態であると判断し、磁石5が発生する磁力を第1磁気センサ12が感応できなくなった場合に、閉状態から遷移状態に遷移したと判断する。また、磁石5が発生する磁力を第1磁気センサ12、第2磁気センサ13のいずれもが感応していない間は、過渡状態であると判断し、磁石5が発生する磁力を第2磁気センサ13が感応した場合に過渡状態からチルト状態に遷移したと判断する。
なお、第1磁気センサ12及び第2磁気センサ13は、磁力の感応に関し、図2(a)、図2(b)に矢印12a及び矢印13aとして示す、ピボットヒンジ4の回転軸方向の指向性を有するものとする。この場合、上述の距離Lを適切に(一例として1cm程度。なお、この値は磁石の大きさで変化する。)調整することで、磁石5が発生する磁力(磁力5a、5b等)を、チルト状態、全開状態のいずれの状態においても、第1筐体2、第2筐体3外部に漏れない態様で第2磁気センサ13に感応させることができる。また、閉状態においても同様である。
(2)内部構成
次に、携帯電話機1の内部構成について説明する。
携帯電話機1は、磁石5、第1タッチパネル10、第2タッチパネル11、第1磁気センサ12、第2磁気センサ13、タイマ14、アンテナ15、無線通信部16、信号処理部17、マイクロフォン18、レシーバ19、制御部20及び表示制御部21を含んで構成される。
ここで、磁石5による磁力の強度は、閉状態において第1磁気センサ12が感応し、チルト状態において第2磁気センサ13が感応できるものを用いており、第1磁気センサ12と第2磁気センサ13の双方が同時に磁力を感応することがないよう調整されている。
無線通信部16は、アンテナ15を介して、基地局(図示せず)と無線通信を行い、受信した信号を復調し信号処理部17に送信する。また、無線通信部16は、信号処理部17から受信した信号を変調し、アンテナ15を介して基地局に送信する。
レシーバ19は、信号処理部17が生成した音声信号を受信し、受信した音声信号を音声に変換して拡声する。
第1タッチパネル10は、第1ディスプレイ31と第1タッチパッド32から構成される。第1ディスプレイ31は、表示制御部21による制御に従い、画像表示等を行う。第1タッチパッド32は、ユーザが表面に接触することにより行うユーザ指示を取得し、制御部20に通知する。なお、第1ディスプレイ31が点灯することを、第1タッチパネル10が点灯するとも言い、第1タッチパッド32に入力操作がなされることを、第1タッチパネル10に入力操作がなされるとも言う。また、第1タッチパネル10は、特許請求の範囲における第2のタッチパネルに相当し、第1ディスプレイ31、第1タッチパッド32は、それぞれ特許請求の範囲における第2ディスプレイ、第2タッチパッドに相当する。
2.動作
以下、携帯電話機1の状態遷移に係る動作について、制御部20による制御処理を中心に説明する。
図5は、制御部20が、管理している開閉状態についての状態遷移図である。
制御部20は、第1磁気センサ12のみが発生磁力を感応し、第2磁気センサ13が発生磁力を感応していない場合に、開閉状態が閉状態であると判断する。開閉状態が閉状態に遷移したと判断したときに、制御部20は、状態情報を閉状態に書き換える。
制御部20は、開閉状態が閉状態に遷移した判断したときには、第2ディスプレイ33を消灯する。開閉状態が閉状態である場合、第1筐体2と第2筐体3とが重ね合わさっており、第2筐体3の第2タッチパネル11は露出していないので、第2ディスプレイ33を消灯して消費電力の低減を図るためである。また、閉状態において、制御部20は、第2タッチパッド34を用いたユーザの入力を受け付けない。ユーザが第2タッチパッド34に触れることができないためである。
(b)過渡状態
制御部20は、第1磁気センサ12、第2磁気センサ13のいずれもが発生磁力を感応していない場合に、開閉状態が過渡状態であると判断する。制御部20は、開閉状態が過渡状態に遷移したと判断したときに、状態情報を過渡状態に書き換える。
(c)チルト状態
制御部20は、第2磁気センサ13のみが発生磁力を感応し、第1磁気センサ12が発生磁力を感応していない場合に、開閉状態がチルト状態であると判断する。制御部20は、開閉状態がチルト状態に遷移したと判断したときに、状態情報をチルト状態に書き換える。
制御部20は、第2磁気センサ13のみが発生磁力を感応し、第1磁気センサ12が発生磁力を感応しておらず、開閉状態がチルト状態に遷移してから全開操作時間経過したと判断した場合に、開閉状態が全開状態であると判断する。
制御部20は、開閉状態が全開状態に遷移したと判断したとき、第2ディスプレイ33を点灯し、第2タッチパッド34を用いたユーザの入力を受け付ける。
次に、制御部20における、携帯電話機1の電源がオフ状態からオン状態となったときの開閉状態がいずれの状態であるかを判断する起動時状態判定処理について説明する。
携帯電話機1の制御部20は、まず、第2磁気センサ13が発生磁力を感応しているか否か判定し(S01)、感応している場合(S01=YES)、開閉状態が全開状態であると判断し、状態情報を全開状態に書き換える。第2磁気センサ13が発生磁力を感応していないと判断した場合(S01=NO)、さらに、第1磁気センサ12が発生磁力を感応しているか否か判定する(S02)。
第1磁気センサ12が発生磁力を感応していないと判断した場合(S02=NO)、制御部20は、開閉状態が過渡状態であると判断し、状態情報を過渡状態に書き換える(S04)。
以上のように、上記実施形態によれば、閉状態から脱して第2タッチパネル11が露出したときには第2タッチパネル11(第2ディスプレイ33)が既に点灯しているので、ユーザが、一瞬、第2筐体3の第2タッチパネル11が故障した、或いは第2タッチパネル11の点灯が遅いと感じて携帯電話機1自体の性能が悪いと誤解するようなことはなく、ユーザが無用なストレスを感じるのを避けることができる。その上、閉状態を脱して開状態に至るまでの間、切替操作に伴いユーザの指などが第2タッチパネル11(第2タッチパッド34)に接触したとしても、入力操作と誤解して誤動作するのを避けることができる。
また、第1磁気センサ12及び第2磁気センサ13は、磁気センサであって、2つの筐体が閉状態にあるときの第2筐体3の端縁と近接する第1筐体2の端縁近傍に磁石が配され、その磁石の磁力に感応することができるエリア内で第2筐体3の端縁近傍に第1磁気センサ12が設けられ、他方、2つの筐体が開状態にあるときに、磁石5の磁力に感応することができるエリア内で第2筐体3の異なった端縁近傍に第2磁気センサ13が設けられている。
また、制御部20は、第2磁気センサ13が開状態を検知するに至ってから所定時間開状態を検知したときに第2タッチパネル11(第2タッチパッド34)の入力操作の受け付けを開始する。
また、第1磁気センサ12及び第2磁気センサ13は、磁力を検知するための指向性として、第1筐体2及び第2筐体3の回転軸方向の指向性を有することとしてもよい。
また、制御部20は、第1磁気センサ12が閉状態を検知しなくなってから第2磁気センサ13が開状態を検知するまでの間に、第2タッチパネル11(第2ディスプレイ33)を点灯すると共に、第2タッチパネル11(第2ディスプレイ33)を開状態よりも輝度を下げて点灯することとしてもよい。
3.変形例
以上、本発明に係る携帯電話機の実施形態を説明したが、例示した携帯電話機を以下のように変形することも可能であり、本発明が上述の実施形態で示した通りの携帯電話機に限られないことは勿論である。
例えば、磁気センサの代わりに、光学式センサを用いてもよい。この場合、一例として、第1の光学式センサを、開閉状態が閉状態になったときに光を検知しなくなる位置に配置し、第2の光学式センサを、開閉状態が開状態になったときに、光を検知する位置に配置する。
(2)上述の実施の形態では、第2ディスプレイ33の輝度について特に説明していないが、過渡状態では、開状態よりも輝度を低くすることとしてもよい。これにより消費電力を低減することができる。過渡状態においては、ユーザによる第2タッチパッド34への指示の入力を受け付けず、ユーザが第2ディスプレイ33を凝視するようなことは無いと考えられ、また、第2ディスプレイ33が点灯さえしていれば、ユーザにおいて故障や、反応が鈍い等の誤解も生じないと考えられるためである。
(5)実施形態で示した状態遷移について制御する処理、起動時状態判定処理などを行う携帯電話機のプロセッサ、及びそのプロセッサに接続された各種回路に実行させるための機械語或いは高級言語のプログラムコードからなる制御プログラムを、記録媒体に記録すること、又は各種通信路等を介して流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、ICカード、ハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM、フラッシュメモリ等がある。流通、頒布された制御プログラムはプロセッサに読み出され得るメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのプロセッサがその制御プログラムを実行することにより各実施形態で示したような各機能が実現されるようになる。なお、プロセッサは、制御プログラムを直接実行する他、コンパイルして実行或いはインタプリタにより実行してもよい。
(8)上述の実施形態は、携帯電話機の例で説明したが、本発明は、同様な構成、機能を有する携帯型の情報機器端末等としても実現し得る。
(9)上述の各実施形態及び各変形例を、部分的に組み合せてもよい。
2 第1筐体
3 第2筐体
4 ピボットヒンジ
5 磁石
10 第1タッチパネル
11 第2タッチパネル
12 第1磁気センサ
13 第2磁気センサ
14 タイマ
15 アンテナ
16 無線通信部
17 信号処理部
18 マイクロフォン
19 レシーバ
20 制御部
31 第1ディスプレイ
32 第1タッチパッド
33 第2ディスプレイ
34 第2タッチパッド
Claims (7)
- 2つの筐体が、重なり合った閉状態と重なりを解消した開状態との間で切替自在な携帯電話機であって、
第1筐体と、
前記閉状態で前記第1筐体と対向する面に第1のタッチパッドが配された第2筐体と、
閉状態を検知する第1のセンサと、
開状態を検知する第2のセンサと、
前記第1のセンサが閉状態を検知しなくなった場合に前記第1のタッチパッドの入力操作の受け付けない状態を保ち、前記第2のセンサが開状態を検知した後に前記第1のタッチパッドの入力操作を受け付ける制御部と
を備えることを特徴とする携帯電話機。 - 前記制御部は、前記第2のセンサが開状態を検知しなくなった場合に、前記第1のタッチパッドについて入力操作の受け付けを停止し、その後、前記第1のセンサが閉状態を検知するまでの間、前記第1のタッチパッドを有する第1のタッチパネルの第1のディスプレイの点灯を維持し、前記第1のセンサが前記閉状態を検知したときに前記第1のディスプレイを消灯する
ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。 - 前記第1筐体は、前記第2筐体が前記第1のタッチパッドを有する面と閉状態において対向する面とは反対側の主面に第2のタッチパッドを有しており、
前記第1筐体と前記第2筐体とは、揺動アームを介してそれぞれ回転並びに揺動自在に連結され、前記第1筐体に対し前記第2筐体を回転と揺動の合成運動をさせて閉状態と開状態との切り替えを行える構成とされ、
かつ開状態において、2つの筐体は互いの1端縁を近接対向させた状態にあると共に、前記第1のタッチパッド及び前記第2のタッチパッドが同じ向きを向いた状態となり、さらに前記第1のタッチパッド及び前記第2のタッチパッドのなす角が所定の鈍角に維持される
ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。 - 前記第1のセンサ及び前記第2のセンサは、磁気センサであり、
2つの筐体が閉状態にあるときの前記第2筐体の端縁と近接する前記第1筐体の端縁近傍に磁石が配され、その磁石の磁力に感応することができるエリア内で前記第2筐体の前記端縁近傍に前記第1のセンサが設けられ、他方、2つの筐体が開状態にあるときに、前記磁石の磁力に感応することができるエリア内で前記第2筐体の異なった端縁近傍に前記第2のセンサが設けられている
ことを特徴とする請求項3記載の携帯電話機。 - 前記制御部は、前記第2のセンサが開状態を検知するに至ってから所定時間開状態を検知したときに、前記第1のタッチパッドの入力操作の受け付けを開始する
ことを特徴とする請求項4記載の携帯電話機。 - 前記第1のセンサ及び第2のセンサは、前記磁力を検知するための指向性として、前記第1筐体及び前記第2筐体の回転軸方向の指向性を有する
ことを特徴とする請求項4記載の携帯電話機。 - 前記制御部は、前記第1のセンサが閉状態を検知しなくなってから前記第2のセンサが開状態を検知するまでの間に、前記第1のディスプレイを点灯すると共に、当該第1のディスプレイを開状態よりも輝度を下げて点灯する
ことを特徴とする請求項2記載の携帯電話機。
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