JP2012254001A - 電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁極に永久磁石を使用する電動機においてコギングトルクを極小化することを目的とする。
【解決手段】回転子2と固定子3とが、磁極の中心線Oがティース15aの幅方向中心に重なる位置関係である場合に、永久磁石8は、第1角部21が、第1ティース22の中心線Pと、第1ティース22のネック部18の回転方向前方の縁部を通る仮想線Qとの間に位置し、第2角部23が、第2ティース24の中心線Rと、第2ティース24のネック部18の回転方向後方の縁部を通る仮想線Sとの間に位置するように配置されている。なお、第1角部21とは、中心線Oよりも回転方向前方で固定子3に最も近い永久磁石8の角部であり、第1ティース22は第1角部21に最も近いティース15であり、第2角部23とは、中心線Oよりも回転方向後方で固定子3に最も近い永久磁石8の角部であり、第2ティース24は第2角部23に最も近いティース15である。
【選択図】図2

Description

本発明は、産業用、家電用、自動車用の各種ブラシレスモータ、特に自動車用のコンプレッサ駆動やサーボモータに適する電動機に関する。
近年、磁極に永久磁石を使用する電動機では、磁石性能の向上に伴い、コギングトルクが発生しやすくなっている。
そこで、磁極形状そのものを工夫してコギングトルクを低減しようとする技術が実施されているが、高精度なプレス技術が必要であったり、スクラップが多数発生してしまうという問題があった。
なお、特許文献1には、ティースに対する磁極の配置を工夫して、コギングトルク及びトルクリップルを低減する技術が開示されている。この特許文献1に記載の発明では、1つの磁極が2つの永久磁石をV字配置することで形成されており、1つの磁極を形成する2つの永久磁石が、磁極中心と対向するティースから数えて左右2番目のティースの中心線同士の間で囲われた範囲内に配置されている。
特開2011−50216号公報
しかし、特許文献1の技術はトルクリップルの低減を主目的とするもので、コギングトルクの低減効果は低い。また、1つの磁極が2つの永久磁石をV字配置して形成するタイプ(V字配置型)にしか適用できない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、V字配置型に限らず、磁極に永久磁石を使用する電動機においてコギングトルクを極小化することを目的とする。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の電動機は、永久磁石による磁極を有する回転子、および、回転子に対してエアギャップを介して配され、永久磁石と対向するティースを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心に巻回される固定子巻線とを備えた固定子を具備し、ティースは固定子巻線が巻かれるネック部を有する。
そして、mを固定子巻線の相数、nを1磁極1相当たりのティース数、jを0以上n未満の整数とすると、1磁極に対向するティース数kは、
k=m×n−(n−j)
で定義される。
kが奇数である場合で、回転子と固定子との位置関係が、磁極の中心線Oが所定のティースの幅方向中心に重なる位置関係である場合に、磁極において、中心線Oよりも回転方向前方で、固定子に最も近い永久磁石の角部を第1角部とし、第1角部に最も近いティースを第1ティースとする。また、磁極において、中心線Oよりも回転方向後方で、固定子に最も近い永久磁石の角部を第2角部とし、第2角部に最も近いティースを第2ティースとする。
第1角部は、第1ティースの幅方向中心を通る中心線Pと、第1ティースのネック部の回転方向前方の縁部を通る仮想線Qとの間に位置し、第2角部は、第2ティースの幅方向中心を通る中心線Rと、第2ティースのネック部の回転方向後方の縁部を通る仮想線Sとの間に位置する。
これによれば、固定子巻線へ通電しない無通電状態で回転子を回すと、回転方向前方の領域では、回転子の回転に伴って鎖交磁束が増加し、回転方向後方の領域では、回転子の回転に伴って鎖交磁束が減少する。つまり、無通電状態で回転子を外力によって定速回転させた場合のトルクの時間変動は、回転方向前方の領域と回転方向後方の領域とで位相がずれ、回転方向前方の領域で発生するトルクが極大のときには、回転方向後方の領域で発生するトルクが極小になる。このため、回転方向前方の領域で発生するトルクと回転方向後方の領域で発生するトルクとの合成トルクが小さくなり、コギングトルクが低減される。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の電動機によれば、kが偶数である場合で、回転子と固定子との位置関係が、磁極の中心線Oが所定のティース同士の間のスロットの幅方向中心に重なる位置関係である場合に、第1角部は、第1ティースの幅方向中心を通る中心線Pと、第1ティースのネック部の回転方向前方の縁部を通る仮想線Qとの間に位置する。
また、第2角部は、第2ティースの幅方向中心を通る中心線Rと、第2ティースのネック部の回転方向後方の縁部を通る仮想線Sとの間に位置する。
本手段によっても、請求項1と同様の作用効果を奏する。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の電動機によれば、回転子は、それぞれ磁極を有する2つのブロックが軸方向に同軸的に積層されて構成されており、一方のブロックは、他方のブロックに対して磁極の位置が周方向にずれるように積層されている。すなわち、回転子は段スキューが施されている。
そして、一方のブロックの磁極の第1角部と第2角部が請求項1と同様の条件を満たす。
これによれば、段スキューが施されたタイプの回転子においても、請求項1と同様の作用効果を奏することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載の電動機によれば、回転子は、それぞれ磁極を有する2つのブロックが軸方向に同軸的に積層されて構成されており、一方のブロックは、他方のブロックに対して磁極の位置が周方向にずれるように積層されている。すなわち、回転子は段スキューが施されている。
そして、一方のブロックの磁極の第1角部と第2角部が請求項2と同様の条件を満たす。
これによれば、段スキューが施されたタイプの回転子においても、請求項2と同様の作用効果を奏することができる。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載の電動機によれば、磁極は、1磁極が2つの永久磁石によって形成されている。そして、2つの永久磁石のうち、回転方向前方側の永久磁石を第1磁石とし、回転方向後方側の永久磁石を第2磁石とすると、第1磁石において、回転方向前方で固定子に最も近い角部が磁極における第1角部をなし、第2磁石において、回転方向後方で固定子に最も近い角部が磁極における第2角部をなす。本手段は、磁極の一態様を示すものである。
〔請求項6の手段〕
請求項6に記載の電動機によれば、第1磁石において、磁化方向に垂直な方向に第1角部と対向し、回転方向後方に位置する角部を第3角部とし、第2磁石において、磁化方向に垂直な方向に第2角部と対向し、回転方向前方に位置する角部を第4角部とすると、kが奇数である場合に、第3角部と第4角部は、中心線Oが重なる所定のティースの回転方向前後に隣接する非磁性部と径方向に対向している。
これによれば、1磁極が2つの永久磁石で構成されている場合において、回転方向前方の領域で発生するトルクと回転方向後方の領域で発生するトルクとの合成トルクの高調波成分を低減することができる。
また、特に回転子に段スキューが施されている場合には、2つのブロックの合成トルクの高調波成分をより低減することができる。
〔請求項7の手段〕
請求項7に記載の電動機によれば、磁極は、1磁極が2つの永久磁石によって形成されている。そして、2つの永久磁石のうち、回転方向前方側の永久磁石を第1磁石とし、回転方向後方側の永久磁石を第2磁石とすると、第1磁石において、回転方向前方で固定子に最も近い角部が磁極における第1角部をなし、第2磁石において、回転方向後方で固定子に最も近い角部が磁極における第2角部をなす。本手段は、磁極の一態様を示すものである。
〔請求項8の手段〕
請求項8に記載の電動機によれば、第1磁石において、磁化方向に垂直な方向に第1角部と対向し、回転方向後方に位置する角部を第3角部とし、第2磁石において、磁化方向に垂直な方向に第2角部と対向し、回転方向前方に位置する角部を第4角部とすると、kが偶数である場合に、第3角部と第4角部は、中心線Oが重なるスロットの回転方向前後に隣接するティースと径方向に対向している。
これによれば、1磁極が2つの永久磁石で構成されている場合において、回転方向前方の領域で発生するトルクと回転方向後方の領域で発生するトルクとの合成トルクの高調波成分を低減することができる。
また、特に回転子に段スキューが施されている場合には、2つのブロックの合成トルクの高調波成分をより低減することができる。
〔請求項9の手段〕
請求項9に記載の電動機によれば、ティースは、ネック部の回転子側で、回転方向前方及び後方に延びる鍔部を有しており、隣接するティースの鍔部同士の間の距離は、エアギャップのギャップ長よりも大きい。
これによれば、出力向上と、固定子巻線の巻きやすさと、コギングトルクの低減の3つの効果のバランスを取ることができる。
〔請求項10の手段〕
請求項10に記載の電動機によれば、固定子巻線は、全節巻で固定子鉄心に巻回されている。
これによれば、固定子巻線の通電時に生じるトルクリップルを低減できる。
電動機の構成図である(実施例1)。 (a)は電動機の部分拡大図であり、(b)は(a)の部分拡大図である(実施例1)。 (a)は鎖交磁束の時間変化を示す波形図であり、(b)は無通電時のトルクの時間変化を示す図である(実施例1)。 (a)は電動機の部分拡大図であり、(b)は(a)の部分拡大図である(実施例2)。 (a)は電動機の部分拡大図であり、(b)は(a)の部分拡大図である(実施例3)。 (a)は電動機の部分拡大図であり、(b)は(a)の部分拡大図である(実施例4)。 固定子及び回転子の周方向展開図である(実施例5)。 (a)は電動機の部分拡大図であり、(b)は(a)の部分拡大図である(実施例6)。 (a)は回転方向前方の領域及び後方の領域の無通電時のトルク、及び前方の領域と後方の領域の合成トルクの時間変化を示す図であり、(b)は合成トルクの部分のみ拡大した図である(実施例6)。 段スキュー構造の回転子の斜視図である(実施例7)。 実施例7及び比較例において、段スキュー構造の2つのブロックでのトルクを合成した合成トルクの波形を示す図である(実施例7、比較例)。 (a)は電動機の部分拡大図であり、(b)は(a)の部分拡大図である(実施例8)。
本発明を実施するための形態を以下の実施例により詳細に説明する。
〔実施例1〕
〔実施例1の構成〕
実施例1の電動機1を、図1〜図3を用いて説明する。
電動機1は、3相交流モータであって、回転可能に支持された回転子2と、回転子2の外周側に回転子2を取り囲むように配置された固定子3とを備える。
回転子2は、永久磁石型であって、積層電磁鋼板により円筒状に形成された回転子鉄心5と、回転子鉄心5に形成された磁石挿入孔6に埋め込まれて磁極を形成する永久磁石8とを有している。回転子鉄心5の中心には回転軸となるシャフト9が固定されている。
本実施例では、1つの磁極が1つの永久磁石8によって形成されており、外側にN極が向く永久磁石8と外側にS極が向く永久磁石8とが周方向等間隔に交互に配置されている。本実施例では、磁極数p=10である。
永久磁石8は、軸方向断面が矩形状の平板型であり、回転子2の軸方向から見て、短手方向が磁化方向となっており、磁化方向が径方向に沿うように配置されている。
固定子3は、回転子2に対してエアギャップ11を介して配される固定子鉄心12と、固定子鉄心12に巻装された固定子巻線14とを有し、固定子巻線14に3相交流電流を流すことにより回転磁界を形成し、回転磁界内に配される回転子2を回転させる。
固定子3は、積層電磁鋼板により円筒状に形成された固定子鉄心12に3相コイルからなる固定子巻線14を全節分布巻き方式で巻装してなる。
固定子鉄心12は、先端が回転子2に対向する複数のティース15と、ティース15同士を外周側で磁気的に接続するバックヨーク部16とを有している。
そして、隣合うティース15同士とバックヨーク部16とで囲われる空間は、固定子巻線14が配置されるスロット17となっている。
本実施例では、ティース15が周方向に等間隔に60個配置されている。すなわち、ティース総数が60であって、巻線相数mが3、磁極数pが10であるから、1磁極1相当たりのティース数nは2である。
各ティース15は、固定子巻線14が巻かれるネック部18と、ネック部18の回転子2側で、回転方向両側に延びる鍔部19を有している。ネック部18は、バックヨーク部16から内周側に延び、ネック部18の幅方向両側面はテーパ面18aとなっており、内周側に向かうにつれて幅方向(回転方向両側)が小さくなるように設けられている。そして、ネック部18の先端部では、幅が広くなることにより鍔部19が形成されている。
〔実施例1の特徴〕
本実施例では、1磁極に対向するティース数kが、
k=m×n−(n−j)・・・(式1)
で定義される。但し、jは0以上n未満の整数である。
上述のように、本実施例では、固定子巻線14の相数mが3、1磁極1相当たりのティース数nが2であり、整数jを1として、1磁極に対向するティース数kが5となるように回転子2と固定子3が設定されている。つまり、1磁極に対向するティース数kが奇数となっている。
回転子2と固定子3との位置関係が、磁極の中心線Oが1つのティース15aの幅方向中心に重なる位置関係である場合における、永久磁石8の配置を図2を用いて説明する。
本実施例の磁極の中心線Oとは、永久磁石8の長手方向(磁化垂直方向)の中心と回転子2の回転中心とを結ぶ線である。
ここで、ティース15aの正面に対向する磁極を形成する永久磁石8において、中心線Oよりも回転方向前方で、固定子3に最も近い角部を第1角部21とし、第1角部21に最も近いティース15を第1ティース22とし、中心線Oよりも回転方向後方で、固定子3に最も近い角部を第2角部23とし、第2角部23に最も近いティース15を第2ティース24とする。
本実施例では、回転方向前方かつ固定子3側にある永久磁石8の角部が第1角部21となり、回転方向後方かつ固定子3側にある永久磁石8の角部が第2角部23となる。
また、永久磁石8に対向する5つのティース15を、それぞれ、ティース15a、ティース15aの回転方向前方1つ目にあるティース15b、ティース15aの回転方向前方2つ目にあるティース15c、ティース15aの回転方向後方1つ目にあるティース15d、ティース15aの回転方向後方2つ目にあるティース15eとすると、ティース15cが、第1角部21に最も近い第1ティース22となる。また、ティース15eが、第2角部23に最も近い第2ティース24となる。
そして、回転子2と固定子3との位置関係が、磁極の中心線Oが1つのティース15aの幅方向中心に重なる位置関係である場合に、回転子2を軸方向から見て、永久磁石8は、第1角部21が、第1ティース22の幅方向中心を通る中心線Pと、第1ティース22のネック部18の回転方向前方の縁部を通る仮想線Qとの間に位置し、第2角部23が、第2ティース24の幅方向中心を通る中心線Rと、第2ティース24のネック部18の回転方向後方の縁部を通る仮想線Sとの間に位置するように配置されている。
なお、中心線Pは、第1ティース22の幅方向中心と回転子2の回転中心を結ぶ線であり、仮想線Qは、第1ティース22のネック部18の回転方向前方側のテーパ面18aに沿って延びる線である。また、中心線Rは、第2ティース24の幅方向中心と回転子2の回転中心を結ぶ線であり、仮想線Sは、第2ティース24のネック部18の回転方向後方側のテーパ面18aに沿って延びる線である。
また、本実施例では、中心線P、Rが永久磁石8の磁化方向ステータ側の側面27と交差しており、仮想線Q、Sが磁化垂直方向に延びる側面28と交差している。
〔実施例1の作用効果〕
固定子巻線14に通電をしない無通電時で、図2(a)に示す位置関係にある状態から、回転子2を外力によって回転方向前方に角速度一定で回転させた場合に、鎖交磁束の変化とそれに伴うトルク変化について説明する。
ここで、中心線Oから、第1ティース22の回転方向前方隣のティース15の中心線Xまでの間の角度範囲の領域を前方エリア30と呼ぶ。そして、中心線Oから、第2ティース24の回転方向後方隣のティース15の中心線Yまでの間の角度範囲の領域を後方エリア31と呼ぶ。
図3(a)の実線波形は、前方エリア30が及ぼす鎖交磁束の時間変化を示す。
図2(a)の状態では、前方エリア30のティース15a、15bが永久磁石2に完全に対向しており、回転子2が前方へ微小に回転しても固定子鉄心12を周回する磁束量に変化はない。一方、ティース15cが永久磁石8に部分的にしか対向しておらず、この状態での磁束量は最小値と最大値の略半分の量であり、永久磁石8に完全に対向する位置まで回転子2が回転した時点で磁束量が最大になる。
このため、前方エリア30では、図2(a)の状態から回転子2が前方へ微小に回転するとティース15cと永久磁石8との対向面積が増加し、固定子鉄心12を周回する鎖交磁束が増えていき、前方エリア30が及ぼす鎖交磁束の時間変化は、図3(a)の実線に示すような波形となる。
無通電時に回転子2と固定子3の間に働くトルク(コギングトルク)の大きさは鎖交磁束の回転方向の角度勾配、すなわち、角度微分に比例する。本実施例では、角速度一定で回転させているため、トルクは鎖交磁束の時間微分に比例する。このため、トルクの時間変化は、図3(b)の実線波形に示すように、図3(a)の実線波形で示す鎖交磁束の時間変化と同期して略正弦波状に脈動する。
また、後方エリア31では、ティース15a、15dが永久磁石8に完全に対向しており、回転子2が前方へ微小に回転しても固定子鉄心12を周回する磁束量に変化はない。一方、ティース15eが永久磁石8に部分的にしか対向しておらず、この状態での磁束量は最小値と最大値の略半分の量であり、永久磁石8から完全に外れた位置まで回転子2が回転した時点で磁束量が最小になる。
このため、後方エリア31では、図2(a)の状態から回転子2が前方へ微小に回転するとティース15eと永久磁石8との対向面積が減少し、固定子鉄心12を周回する鎖交磁束が減っていき、後方エリア31が及ぼす鎖交磁束の時間変化は、図3(a)の二点鎖線に示すような波形となる。
そして、トルクの時間変化は、図3(b)の二点鎖線の波形に示すように、図3(a)の二点鎖線の波形で示す鎖交磁束の時間変化と同期して略正弦波状に脈動する。
図3(b)に示すように、前方エリア30に起因するトルク脈動(実線)と後方エリア31に起因するトルク脈動(二点鎖線)は互いにほぼ反転位相の関係になっている。つまり、無通電状態で回転子2を外力によって定角速度回転させた場合のトルクの時間変動は、前方エリア30と後方エリア31とで位相がずれ、前方エリア30に起因するトルクが極大のときには、後方エリア31に起因するトルクが極小になる。
このため、前方エリア30に起因するトルクと後方エリア31に起因するトルクとの合成トルクが小さくなり、コギングトルクが低減される。
また、固定子巻線14が全節分布巻きで巻かれているため、トルクリップルも低減できる。
〔実施例2〕
実施例2の電動機1を、実施例1とは異なる点を中心に図4を用いて説明する。
本実施例では、1磁極に対向するティース数kが偶数である。
具体的には、巻線相数mが3、1磁極1相当たりのティース数nが2、磁極数pが10で、(式1)において整数jを0とし、1磁極に対向するティース数kを4としている。
この場合は、回転子2と固定子3との位置関係が、磁極の中心線Oが所定のティース15同士の間の中央(つまり、所定のスロット17aの幅方向中心)に重なる位置関係である場合に、第1角部21が中心線Pと仮想線Qとの間に位置し、第2角部23が中心線Rと仮想線Sとの間に位置するように、永久磁石8の位置大きさを設定する。
これにより、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
〔実施例3〕
実施例3の電動機1を、実施例1とは異なる点を中心に図5を用いて説明する。
本実施例では、1磁極に2つの永久磁石8が使用されており、2つの永久磁石8が軸方向から見て直線的に並ぶように配置されている。つまり、実施例1の1磁極を形成する1つの永久磁石8を分割したような態様となっている。
この場合、磁極の中心線Oは、1つの磁極を形成する永久磁石8同士の中央と回転子2の回転中心とを結ぶ線となる。
そして、1磁極を形成する2つの永久磁石8のうち、回転方向前方にある永久磁石8を第1磁石8Aとし、回転方向後方にある永久磁石8を第2磁石8Bとすると、本実施例では、第1磁石8Aの磁化垂直方向の回転方向前方かつ固定子3側にある角部が、回転方向前方において固定子3に最も近い第1角部21であり、第2磁石8Bの磁化垂直方向の回転方向後方かつ固定子3側にある角部が、回転方向後方において固定子3に最も近い第2角部23である。
そして、実施例1と同様に、回転子2と固定子3との位置関係が、磁極の中心線Oが1つのティース15aの幅方向中心に重なる位置関係である場合に、回転子2を軸方向から見て、第1角部21が中心線Pと仮想線Qとの間に位置し、第2角部23が中心線Rと仮想線Sとの間に位置するように、永久磁石8(8A、8B)の位置および大きさが設定されている。
〔実施例4〕
実施例4の電動機1を、実施例3とは異なる点を中心に図6を用いて説明する。
本実施例では、1磁極に2つの永久磁石8(8A、8B)が使用されており、2つの永久磁石8A、8Bは、外周側に開口するV字状に配置されている。
〔実施例5〕
実施例5の電動機1を、実施例1とは異なる点を中心に図7を用いて説明する。
本実施例では、隣接するティース15の鍔部19同士の間の距離Wが、エアギャップ11のギャップ長δよりも大きい。
固定子巻線14の巻装作業のしやすさの観点では、鍔部19間の隙間の距離Wが大きい方が好ましいが、鍔部19間の隙間を広げてしまうと無通電時の磁束変動が激しくなりコギングトルクが大きくなる傾向にある。一方、電動機1の出力向上の観点では、エアギャップ11のギャップ長δが小さい方が好ましいが、ギャップ長δを小さくすると、エアギャップ11の磁束密度が増大し磁束変化に起因するコギングトルクが顕著になる。
本実施例では、実施例1のような磁極形状を適用することに加えて、隣接するティース15の鍔部19同士の間の距離Wを、エアギャップ11のギャップ長δよりも大きくすることで、出力向上と、固定子巻線14の巻きやすさと、コギングトルクの低減の3つの効果のバランスを取っている。
これによれば、実施例1の磁極形状に起因するコギングトルクの極小化効果があるため、ギャップ長δをある程度小さくしても、また、鍔部19間の隙間の距離Wを大きくしても、コギングトルクを抑えることができる。このため、固定子巻線14の作業性向上及び出力向上を図ることができる。
〔実施例6〕
実施例6の電動機1を、実施例1とは異なる点を中心に図8を用いて説明する。
本実施例では、実施例3と同様に、1磁極が2つの永久磁石8(第1磁石8A、第2磁石8B)により構成されている。また、実施例1と同様に、1磁極に対向するティース数kが奇数である。
そして、回転子2と固定子3との位置関係が、磁極の中心線Oが1つのティース15aの幅方向中心に重なる位置関係である場合に、回転子2を軸方向から見て、第1角部21が中心線Pと仮想線Qとの間に位置し、第2角部23が中心線Rと仮想線Sとの間に位置するように、永久磁石8(8A、8B)の位置および大きさが設定されている。
また、第1磁石8Aにおいて、磁化方向に垂直な方向に第1角部21と対向し、回転方向後方に位置する角部を第3角部35とし、第2磁石8Bにおいて、磁化方向に垂直な方向に第2角部23と対向し、回転方向前方に位置する角部を第4角部36とする。本実施例では、第1、2磁石8A、8Bはそれぞれ断面矩形状であり、短手方向が磁化方向である。このため、第1磁石8Aにおいて、第1角部21と長手方向に対向する角部が第3角部35であり、第2磁石8Bにおいて、第2角部23と長手方向に対向する角部が第4角部36である。
そして、第3角部35と第4角部36は、中心線Oが重なるティース15aの回転方向前後に隣接する非磁性部38と径方向に対向している。なお、非磁性部38とはティース間の磁性体が存在しない領域であり、例えば本実施例ではティース間の空隙部である。
これによれば、1磁極が2つの永久磁石8(8A、8B)で構成されている場合において、前方エリア30で発生するトルクと後方エリア31で発生するトルクとの合成トルクの高調波成分を低減することができる。以下、図9を用いて、実施例6の作用効果を説明する。
第3角部35及び第4角部36が非磁性部38に対向していない場合(例えば、実施例3)にも、前方エリア30に起因するトルクと後方エリア31に起因するトルクとの合成トルクが小さくなり、コギングトルクが低減されるが、図9(a)、(b)に示すように、前方エリア30に起因するトルクと後方エリア31に起因するトルクとの合成トルクに高調波成分が生じる場合がある。なお、図9(a)、(b)の縦軸は、トルクの最大値を1とした場合のトルク比を表している。
しかし、本実施例のように、kが奇数である場合に、第3角部35と第4角部36とが中心線Oが重なるティース15aの回転方向前後に隣接する非磁性部38と径方向に対向しているならば、合成トルクの高調波成分を低減することができる。従って、コギングトルクをより低減することができる。
〔実施例7〕
実施例7の電動機を、実施例6とは異なる点を中心に図10を用いて説明する。
本実施例によれば、回転子2は、2つのブロック2A、2Bが軸方向に同軸的に積層されて構成されている。そして、ブロック2A、2Bのそれぞれに永久磁石8(8A、8B)が埋め込まれている。
そして、kが奇数であって、ブロック2Aと固定子3との位置関係が、図8に示すのと同様に、磁極の中心線Oが1つのティース15aの幅方向中心に重なる位置関係である場合に、回転子2を軸方向から見て、第1角部21が中心線Pと仮想線Qとの間に位置し、第2角部23が中心線Rと仮想線Sとの間に位置するように、永久磁石8(8A、8B)の位置および大きさが設定されている。
また、ブロック2Aの永久磁石8A、8Bは、第3角部35と第4角部36が、それぞれ、中心線Oが重なるティース15aの回転方向前後に隣接する非磁性部38と径方向に対向するように配置されている。
なお、ブロック2Bの永久磁石8A、8Bは、ブロック2Aの永久磁石8A、8Bと同じ大きさであり、同じピッチで埋め込まれている。
そして、図10に示すように、ブロック2Bは、ブロック2Aに対して磁極の位置が周方向にずれるように積層されている。すなわち、回転子2には段スキューが施されている。
具体的には、ブロック2Bの磁極の中心線O´は、ブロック2Aの磁極の中心線Oに対して電気角で15°回転方向前方にずれている。
本実施例によれば、2つのブロック2A、2Bで生じる合成トルクを低減できる。また、高調波成分をより低減することができ、よりなめらかな波形となる。
以下、図11を用いて、本実施例の作用効果を説明する。
ブロック2Aにおいて、第3角部35及び第4角部36が非磁性部38に対向していない場合(比較例)には、段スキューをしたことによる合成トルク、すなわち、ブロック2Aで生じるトルクとブロック2Bで生じるトルクとの合成トルク(以下、スキュー後トルクと呼ぶ)に高調波成分が残ってしまうため、段スキューを施すと、スキュー後トルクに高調波成分が残留してしまい、波形形状に歪みが生じてしまう(図11の破線波形参照)。
しかし、本実施例では、第3角部35及び第4角部36が非磁性部38に対向しているため、ブロック2Aにおける前方エリア30と後方エリア31との合成トルクの高調波成分を低減できる(実施例6の作用効果を参照)。このため、図11の実線波形に示すように、スキュー後トルクにおいても高調波成分が低減され、スキュー後トルク自体も小さくなる。従って、コギングトルクをより低減することができる。
〔実施例8〕
実施例8の電動機を、実施例6とは異なる点を中心に図12を用いて説明する。
本実施例では、1磁極に対向するティース数kが偶数である。
そして、回転子2と固定子3との位置関係が、磁極の中心線Oが所定のティース15同士の間の中央(つまり、所定のスロット17aの幅方向中心)に重なる位置関係である場合に、第1角部21が中心線Pと仮想線Qとの間に位置し、第2角部23が中心線Rと仮想線Sとの間に位置するように、永久磁石8(8A、8B)の位置および大きさを設定する。
さらに、永久磁石8(8A、8B)は、第3角部35と第4角部36が、それぞれ、中心線Oが重なるスロット17aの回転方向前後に隣接するティース15x、15yと径方向に対向するように配置されている。
これにより、実施例6と同様の作用効果を奏することができる。
〔変形例〕
本発明の実施態様は、実施例に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例の電動機1は内側に回転子2を有するインナーロータタイプであったが、アウターロータタイプのものに本発明を適用してもよい。
また、実施例では、固定子巻線14が3相コイルとなっていたが、巻線相数mは3に限られない。
また、実施例では、永久磁石8の軸方向断面が矩形状を呈する平板型であったが、軸方向断面が円弧状や台形等であってもよい。また、永久磁石8の角部に面取りが施されていてもよい。
また、実施例1のような1磁極が1つの永久磁石8で構成されている回転子2を段スキュー構造にしてもよい。
1 電動機
2 固定子
3 回転子
8 永久磁石
8A 第1磁石
8B 第2磁石
11 エアギャップ
12 固定子鉄心
14 固定子巻線
15 ティース
17 スロット
18 ネック部
19 鍔部
21 第1角部
22 第1ティース
23 第2角部
24 第2ティース
35 第3角部
36 第4角部
38 非磁性部
O 中心線(磁極の中心線)
P 中心線(第1ティースの中心線)
Q 仮想線(第1ティースのネック部の回転方向前方の縁部を通る仮想線)
R 中心線(第2ティースの中心線)
S 仮想線(第2ティースのネック部の回転方向後方の縁部を通る仮想線)

Claims (10)

  1. 永久磁石による磁極を有する回転子、
    および、前記回転子に対してエアギャップを介して配され、前記永久磁石と対向するティースを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心に巻回される固定子巻線とを備えた固定子を具備し、
    前記ティースは、前記固定子巻線が巻かれるネック部を有する電動機であって、
    mを前記固定子巻線の相数、nを1磁極1相当たりのティース数、jを0以上n未満の整数とすると、1磁極に対向する前記ティース数kは、
    k=m×n−(n−j)
    で定義され、
    前記kが奇数である場合で、
    前記回転子と前記固定子との位置関係が、前記磁極の中心線Oが所定の前記ティースの幅方向中心に重なる位置関係である場合に、
    前記磁極において、前記中心線Oよりも回転方向前方で、前記固定子に最も近い前記永久磁石の角部を第1角部とし、
    前記第1角部に最も近い前記ティースを第1ティースとし、
    前記磁極において、前記中心線Oよりも回転方向後方で、前記固定子に最も近い前記永久磁石の角部を第2角部とし、
    前記第2角部に最も近い前記ティースを第2ティースとすると、
    前記第1角部が、前記第1ティースの幅方向中心を通る中心線Pと、前記第1ティースの前記ネック部の回転方向前方の縁部を通る仮想線Qとの間に位置し、
    前記第2角部が、前記第2ティースの幅方向中心を通る中心線Rと、前記第2ティースの前記ネック部の回転方向後方の縁部を通る仮想線Sとの間に位置することを特徴とする電動機。
  2. 永久磁石による磁極を有する回転子、
    および、前記回転子に対してエアギャップを介して配され、前記永久磁石と対向するティースを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心に巻回される固定子巻線とを備えた固定子を具備し、
    前記ティースは、前記固定子巻線が巻かれるネック部を有する電動機であって、
    mを前記固定子巻線の相数、nを1磁極1相当たりのティース数、jを0以上n未満の整数とすると、1磁極に対向する前記ティース数kは、
    k=m×n−(n−j)
    で定義され、
    前記kが偶数である場合で、
    前記回転子と前記固定子との位置関係が、前記磁極の中心線Oが所定の前記ティース同士の間のスロットの幅方向中心に重なる位置関係である場合に、
    前記磁極において、前記中心線Oよりも回転方向前方で、前記固定子に最も近い前記永久磁石の角部を第1角部とし、
    前記第1角部に最も近い前記ティースを第1ティースとし、
    前記磁極において、前記中心線Oよりも回転方向後方で、前記固定子に最も近い前記永久磁石の角部を第2角部とし、
    前記第2角部に最も近い前記ティースを第2ティースとすると、
    前記第1角部が、前記第1ティースの幅方向中心を通る中心線Pと、前記第1ティースの前記ネック部の回転方向前方の縁部を通る仮想線Qとの間に位置し、
    前記第2角部が、前記第2ティースの幅方向中心を通る中心線Rと、前記第2ティースの前記ネック部の回転方向後方の縁部を通る仮想線Sとの間に位置することを特徴とする電動機。
  3. 永久磁石による磁極を有する回転子、
    および、前記回転子に対してエアギャップを介して配され、前記永久磁石と対向するティースを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心に巻回される固定子巻線とを備えた固定子を具備し、
    前記ティースは、前記固定子巻線が巻かれるネック部を有する電動機であって、
    前記回転子は、それぞれ前記磁極を有する2つのブロックが軸方向に同軸的に積層されて構成されており、
    一方のブロックは、他方のブロックに対して前記磁極の位置が周方向にずれるように積層されており、
    mを前記固定子巻線の相数、nを1磁極1相当たりのティース数、jを0以上n未満の整数とすると、1磁極に対向する前記ティース数kは、
    k=m×n−(n−j)
    で定義され、
    前記kが奇数である場合で、
    前記一方のブロックと前記固定子との位置関係が、前記磁極の中心線Oが所定の前記ティースの幅方向中心に重なる位置関係である場合に、
    前記磁極において、前記中心線Oよりも回転方向前方で、前記固定子に最も近い前記永久磁石の角部を第1角部とし、
    前記第1角部に最も近い前記ティースを第1ティースとし、
    前記磁極において、前記中心線Oよりも回転方向後方で、前記固定子に最も近い前記永久磁石の角部を第2角部とし、
    前記第2角部に最も近い前記ティースを第2ティースとすると、
    前記第1角部が、前記第1ティースの幅方向中心を通る中心線Pと、前記第1ティースの前記ネック部の回転方向前方の縁部を通る仮想線Qとの間に位置し、
    前記第2角部が、前記第2ティースの幅方向中心を通る中心線Rと、前記第2ティースの前記ネック部の回転方向後方の縁部を通る仮想線Sとの間に位置することを特徴とする電動機。
  4. 永久磁石による磁極を有する回転子、
    および、前記回転子に対してエアギャップを介して配され、前記永久磁石と対向するティースを有する固定子鉄心と、この固定子鉄心に巻回される固定子巻線とを備えた固定子を具備し、
    前記ティースは、前記固定子巻線が巻かれるネック部を有する電動機であって、
    前記回転子は、それぞれ前記磁極を有する2つのブロックが軸方向に同軸的に積層されて構成されており、
    一方のブロックは、他方のブロックに対して前記磁極の位置が周方向にずれるように積層されており、
    mを前記固定子巻線の相数、nを1磁極1相当たりのティース数、jを0以上n未満の整数とすると、1磁極に対向する前記ティース数kは、
    k=m×n−(n−j)
    で定義され、
    前記kが偶数である場合で、
    前記一方のブロックと前記固定子との位置関係が、前記磁極の中心線Oが所定の前記ティース同士の間のスロットの幅方向中心に重なる位置関係である場合に、
    前記磁極において、前記中心線Oよりも回転方向前方で、前記固定子に最も近い前記永久磁石の角部を第1角部とし、
    前記第1角部に最も近い前記ティースを第1ティースとし、
    前記磁極において、前記中心線Oよりも回転方向後方で、前記固定子に最も近い前記永久磁石の角部を第2角部とし、
    前記第2角部に最も近い前記ティースを第2ティースとすると、
    前記第1角部が、前記第1ティースの幅方向中心を通る中心線Pと、前記第1ティースの前記ネック部の回転方向前方の縁部を通る仮想線Qとの間に位置し、
    前記第2角部が、前記第2ティースの幅方向中心を通る中心線Rと、前記第2ティースの前記ネック部の回転方向後方の縁部を通る仮想線Sとの間に位置することを特徴とする電動機。
  5. 請求項1または3に記載の電動機において、
    前記磁極は、1磁極が2つの永久磁石によって形成されており、
    前記2つの永久磁石のうち、回転方向前方側の永久磁石を第1磁石とし、回転方向後方側の永久磁石を第2磁石とすると、
    前記第1磁石において、回転方向前方で前記固定子に最も近い角部が前記磁極における前記第1角部をなし、
    前記第2磁石において、回転方向後方で前記固定子に最も近い角部が前記磁極における前記第2角部をなすことを特徴とする電動機。
  6. 請求項5に記載の電動機において、
    前記第1磁石において、磁化方向に垂直な方向に前記第1角部と対向し、回転方向後方に位置する角部を第3角部とし、
    前記第2磁石において、磁化方向に垂直な方向に前記第2角部と対向し、回転方向前方に位置する角部を第4角部とすると、
    前記第3角部と前記第4角部は、前記中心線Oが重なる前記所定のティースの回転方向前後に隣接する非磁性部と径方向に対向していることを特徴とする電動機。
  7. 請求項2または4に記載の電動機において、
    前記磁極は、1磁極が2つの永久磁石によって形成されており、
    前記2つの永久磁石のうち、回転方向前方側の永久磁石を第1磁石とし、回転方向後方側の永久磁石を第2磁石とすると、
    前記第1磁石において、回転方向前方で前記固定子に最も近い角部が前記磁極における前記第1角部をなし、
    前記第2磁石において、回転方向後方で前記固定子に最も近い角部が前記磁極における前記第2角部をなすことを特徴とする電動機。
  8. 請求項7に記載の電動機において、
    前記第1磁石において、磁化方向に垂直な方向に前記第1角部と対向し、回転方向後方に位置する角部を第3角部とし、
    前記第2磁石において、磁化方向に垂直な方向に前記第2角部と対向し、回転方向前方に位置する角部を第4角部とすると、
    前記第3角部と前記第4角部は、前記中心線Oが重なる前記スロットの回転方向前後に隣接する前記ティースと径方向に対向していることを特徴とする電動機。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の電動機において、
    前記ティースは、前記ネック部の回転子側で、回転方向前方及び後方に延びる鍔部を有しており、
    隣接する前記ティースの前記鍔部同士の間の距離は、前記エアギャップのギャップ長よりも大きいことを特徴とする電動機。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の電動機において、
    前記固定子巻線は、全節巻で前記固定子鉄心に巻回されていることを特徴とする電動機。
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