JP2012225692A - 接触異常検知装置 - Google Patents

接触異常検知装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012225692A
JP2012225692A JP2011091544A JP2011091544A JP2012225692A JP 2012225692 A JP2012225692 A JP 2012225692A JP 2011091544 A JP2011091544 A JP 2011091544A JP 2011091544 A JP2011091544 A JP 2011091544A JP 2012225692 A JP2012225692 A JP 2012225692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
contact
voltage
contact resistance
abnormality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011091544A
Other languages
English (en)
Inventor
Takumi Inoue
匠 井上
Toru Wakimoto
亨 脇本
Ryusuke Baba
隆介 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc, Toyota Motor Corp filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP2011091544A priority Critical patent/JP2012225692A/ja
Publication of JP2012225692A publication Critical patent/JP2012225692A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Abstract

【課題】交流電流が供給される経路に配置された接続部の接触抵抗を求め、その接続部の接触状態の異常をより精度良く検知することが可能な接触異常検知装置を提供する。
【解決手段】接続部11は、交流電流が供給される経路に配置されてインバータ7とモータ8とを接続する。電圧測定部2は、接続部11の両端に発生する電圧を測定する。電流測定部3は、接続部11に流れる電流を測定する。演算部4は、電圧又は電流がゼロとなる時間付近以外の時間における接続部11の接触抵抗を求め、その接触抵抗に基づいて接続部11における接触異常を検知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電流が供給される経路に配置された接続部における接触状態の異常を検知する接触異常検知装置に関する。
下記の特許文献1には、電気機器の接触状態の異常を検知する異常検知装置が開示されている。特許文献1に記載の異常検知装置は、電気機器への電力供給線に流れる電流を電圧に変換し、電気機器が正常に動作しているときの電圧と比較することにより、断線や接触不良等の接触異常を検知する。
特開2000−182163号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の異常検知装置のように電流のみを検出するだけでは、微小な接触抵抗の増減を検出することが困難であるため、交流電流が供給される経路に配置された接続部における接触状態の異常を精度良く検知することが困難である。また、微小な接触抵抗を測定する方法として、4端子法が知られている。しかしながら、4端子法を交流電圧及び交流電流の測定に適用すると、電流が小さい場合や、電圧及び電流がゼロになる時間付近で接触抵抗を求める場合等には、ノイズの影響によって接続部における接触状態の異常を精度良く検知することが困難になることがある。例えば電流が小さい場合にノイズの影響によって電圧が大きくなると、求められた接触抵抗は本来の値から大幅に大きくなってしまい、その結果、接続部における接触状態の異常を精度良く検知することが困難になってしまう。
本発明の目的は、交流電流が供給される経路に配置された接続部の接触抵抗を求め、その接続部における接触状態の異常をより精度良く検知することが可能な接触異常検知装置を提供することである。
本発明は、モータと前記モータに交流電流を供給するインバータとを接続する接続部における接触状態の異常を検知する接触異常検知装置であって、前記接続部の両端の電圧を測定する電圧測定手段と、前記接続部に流れる電流を測定する電流測定手段と、前記インバータから供給される交流電流によって回転する前記モータの回転角を示す情報を受けて前記電圧又は前記電流の周期を求め、前記電圧測定手段によって測定された電圧と前記電流測定手段によって測定された電流とに基づいて、前記電圧又は前記電流がゼロとなる時間を中心として前記周期に基づいて決定される時間帯以外の時間帯における前記接続部の接触抵抗を求め、前記接触抵抗と所定の抵抗閾値とを比較することにより、前記接続部における接触状態の異常を検知する演算手段と、を有することを特徴とする接触異常検知装置である。
また、本発明に係る接触異常検知装置であって、前記演算手段は、前記電流測定手段によって測定された電流の絶対値が所定の電流閾値以上となる時間帯における前記接続部の接触抵抗を求める、ことを特徴とする。
本発明によると、モータの回転角から電圧又は電流の周期を求め、電圧又は電流がゼロとなる時間を中心として周期に基づいて決定される時間帯以外の時間帯における接続部の接触抵抗を求め、その接触抵抗に基づいて接続部における接触異常を検知することにより、ノイズの影響を受け難くして、接続部における接触状態の異常をより精度良く検知することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る接触異常検知装置を示すブロック図である。 電流、電圧、及び接触抵抗の時間変化を示すグラフである。 第1実施形態に係る接触異常検知装置による動作を示すフローチャートである。 電流及び電圧の時間変化を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る接触異常検知装置を示すブロック図である。 電流、電圧、及び接触抵抗の時間変化を示すグラフである。 接触抵抗の時間変化を示すグラフである。 接触抵抗の時間変化を示すグラフである。 本発明の第3実施形態に係る接触異常検知装置を示すブロック図である。 電流の時間変化を示すグラフである。 第3実施形態に係る接触異常検知装置の変形例を示す図である。
図1から図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る接触異常検知装置について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る接触異常検知装置を示すブロック図である。図2は、電流、電圧、及び接触抵抗の時間変化を示すグラフである。図3は、第1実施形態に係る接触異常検知装置による動作を示すフローチャートである。図4は、電流及び電圧の時間変化を示すグラフである。
第1実施形態に係る接触異常検知装置1は、交流電流を供給する電力供給部と電気負荷とを接続する接続部における接触状態の異常を検知する。一例として、図1に示すように、接触異常検知装置1は、インバータ7とモータ8とを接続する接続部11における接触状態の異常を検知する。接続部11は、一例として、インバータ7とモータ8とを接続するコネクタである。
インバータ7は、制御部10の制御に基づいて、直流電源であるバッテリ6から供給される直流電力を交流電力に変換してモータ8に出力する。モータ8は、接続部11を介してインバータ7に接続されている。インバータ7から出力された交流電流は、接続部11を介してモータ8に供給される。モータ8は、インバータ7から供給された交流電流に基づいて回転する。なお、モータ8が電気負荷の一例に相当し、インバータ7が電力供給部の一例に相当する。
接触異常検知装置1は、電圧測定部2と電流測定部3と演算部4とを備えている。接触異常検知装置1は、接続部11の接触抵抗を測定し、その接触抵抗に基づいて接続部11における接触状態の異常を検知する。電圧測定部2は、接続部11の両端に発生する電圧Vを測定し、電圧Vを示す電圧データを演算部4に出力する。電流測定部3は、接続部11に流れる電流Iを測定し、電流Iを示す電流データを演算部4に出力する。回転角検出部9は、モータ8の回転角θを検出し、回転角θを示す回転角データを演算部4に出力する。回転角検出部9は、例えばモータ8に設けられたレゾルバである。
演算部4は、電圧測定部2によって測定された電圧Vと電流測定部3によって測定された電流Iとに基づいて、接続部11の接触抵抗R(=V/I)を求める。図2に、電流I、電圧V、及び接触抵抗Rの時間変化を示す。図2において、横軸は時間tを示しており、縦軸はそれぞれ、電流I、電圧V、及び接触抵抗Rを示している。演算部4は、電圧V、電流I、又は回転角θに基づいて、電圧V又は電流Iの波形の周期Tを求める。一例として、演算部4は、モータの回転角θに基づいて周期Tを求める。演算部4は、電流測定部3によって測定された電流Iに基づいて、電流Iの波形の周期Tを求めてもよいし、電圧測定部2によって測定された電圧Vに基づいて、電圧Vの波形の周期Tを求めてもよい。そして、演算部4は、電流I又は電圧Vがゼロとなる時間を求める。例えば、演算部4は、電流Iの波形に基づいて電流Iがゼロとなる時間を求める。または、演算部4は、電圧Vの波形に基づいて電圧Vがゼロとなる時間を求めてもよい。なお、接触抵抗Rは微小な値(例えば、数mΩ以下)であるため、接続部11に電流Iが流れるときに接続部11の両端に発生する電圧Vは微小な値となる。従って、電流Iを用いた方が電圧Vを用いるよりもより精度良くゼロの時間を求めることができるため、電流Iの波形に基づいて電流Iがゼロとなる時間を求める方が好ましい。ここで、電流I又は電圧Vがゼロとなる時点を、「ゼロクロス点」と称することとする。以下では、一例として、電流Iがゼロとなる時点をゼロクロス点として説明する。演算部4は、電流I又は電圧Vがゼロとなる時間(ゼロクロス点)付近以外の時間における接触抵抗Rを求める。演算部4は、ゼロクロス点を中心にして、時間帯(±αT)以外の時間帯における接触抵抗Rを求める。係数αは、例えば0.1等の任意の値が用いられる。係数αを示す情報は演算部4に予め設定されていてもよいし、操作者が図示しない入力装置を用いて係数αを入力するようにしてもよい。図2を参照して説明すると、電流Iがゼロ(I=0)となる時間を時間t0(ゼロクロス点)とした場合、演算部4は、「t0+αT≦時間t≦t0+(1/2−α)T」の条件を満たす時間帯Dにおける接触抵抗Rを求める。つまり、演算部4は、時間t0を中心とする時間帯(2αT)における接触抵抗Rを求めずに、時間帯Dにおける接触抵抗Rを求める。なお、演算部4は、図2に示すように、電流Iの絶対値が予め設定された閾値Ith1以上となったときに、接触抵抗Rを求めるようにしてもよい。
さらに演算部4は、接触抵抗Rに基づいて接続部11における接触状態の異常を検知し、その検知結果を示す情報を制御部10に出力する。例えば、演算部4は、接触抵抗Rが予め設定された閾値Rth以上となった場合に、接触異常を検知する。
制御部10は、検知結果を示す情報を演算部4から受けて、その検知結果に応じた制御を行う。接触異常が検知された場合には、制御部10は、例えばバッテリ6やインバータ7を制御することにより、モータ8への電流供給を遮断したり、モータ8に供給される電流をより小さくしたりする。
次に、図3のフローチャートを参照して、接触異常検知装置1による一連の動作について説明する。まず、電流測定部3が接続部11に流れる電流Iを測定し、電圧測定部2が接続部11の両端に発生する電圧Vを測定し、回転角検出部9がモータ8の回転角θを検出する(ステップS01)。演算部4は、電流Iの絶対値と閾値Ith1とを比較する(ステップS02)。電流Iの絶対値が閾値Ith1以上になった場合に(ステップS02、Yes)、処理はステップS03に進む。ステップS03では、演算部4が、電圧V、電流I、又は回転角θに基づいて、電圧V又は電流Iの波形の周期Tを求める。そして、演算部4は、時間tが「t0+αT≦時間t≦t0+(1/2−α)T」の条件を満たす場合に(ステップS04、Yes)、接触抵抗Rを求める(ステップS05)。すなわち、演算部4は、電流Iがゼロになる時間t0(ゼロクロス点)を中心とする時間帯(2αT)以外の時間帯Dにおける接触抵抗Rを求める。演算部4は、接触抵抗Rと閾値Rthとを比較する(ステップS06)。接触抵抗Rが閾値Rth以上となった場合(ステップS06、Yes)、演算部4は、接触異常を示す情報(検知結果)を制御部10に出力する(ステップS07)。制御部10は、接触異常を示す情報を演算部4から受けると、例えば、モータ8への電流供給を遮断したり、モータ8に供給される電流を小さくしたりするための制御を行う。一方、接触抵抗Rが閾値Rth未満の場合には(ステップS06、No)、処理はステップS01に戻って、上述したステップS01からステップS06までの処理を繰り返す。
以上のように、第1実施形態に係る接触異常検知装置1によると、ゼロクロス点付近以外の時間帯Dにおける接触抵抗Rを求めることにより、ノイズの影響を受け難くして、接続部11における接触状態の異常をより精度良く検知することが可能となる。すなわち、接触抵抗Rは微小な値(例えば、数mΩ以下)であるため、接続部11に電流Iが流れるときに接続部11の両端に発生する電圧Vは微小な値となる。このため、電圧V及び電流Iのゼロクロス点付近の時間帯で求められた接触抵抗Rは、ノイズの影響を特に受けやすく、本来の値とは大幅に異なった値となる場合がある。例えば、図2及び図4に示すように、電流Iが十分に小さいときにノイズの影響を受けて電圧Vが大きくなると、接触抵抗Rは本来の値よりも大幅に大きくなる。その結果、接続部11における接触状態の異常を正確に検知することが困難となる。図2に示すように、時間帯(2αT)においては、ノイズの影響によって接触抵抗Rが本来の値から大幅に大きくなっていることが分かる。一方、時間帯Dにおいてはノイズの影響を受け難いため、接触異常が発生しない限り、接触抵抗Rが大幅に大きくなることはない。第1実施形態に係る接触異常検知装置1は、ゼロクロス点付近以外の時間帯Dにおける接触抵抗Rを求めているため、ノイズの影響を受け難くして、接続部11における接触状態の異常をより精度良く検知することが可能となる。
なお、ステップS02による処理を行わなくてもよい。すなわち、演算部4は、電流Iと閾値th1とを比較せずに、時間帯Dにおける接触抵抗Rを求めるようにしてもよい。
また、演算部4は、周期Tを用いずに、時間t0を基準にして、時間t0の前後の時間帯以外の時間帯における接触抵抗Rを求めるようにしてもよい。なお、モータ8の動作によって周期Tは刻々と変化する。従って、上述したように周期Tを求め、その周期Tを用いて時間帯Dを決定して接触抵抗Rを求める方が、実際のモータ8の動作に即した処理を行うことができるため、より好ましい。
また、演算部4は、すべての時間における接触抵抗Rを求め、時間帯Dにおける接触抵抗Rに基づいて接続部11における接触状態の異常を検知してもよい。すなわち、第1実施形態に係る接触異常検知装置1は、時間帯Dにおける接触抵抗Rを求めて接続部11における接触状態の異常を検知してもよいし、すべての時間における接触抵抗Rを求め、すべての時間のうち時間帯Dにおける接触抵抗Rに基づいて接続部11における接触状態の異常を検知してもよい。
なお、演算部4は、例えば、ハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、演算部4の機能は、記録媒体に記録された演算プログラムがメインメモリに読み出されてCPU(Central Processing Unit)により実行されることによって実現される。また、制御部10は、例えば、ハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現され、例えば電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。具体的には、制御部10の機能は、記録媒体に記録された制御プログラムがメインメモリに読み出されてCPUにより実行されることによって実現される。演算プログラム及び制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されることも可能であるし、データ信号として通信により提供されることも可能である。ただし、演算部4及び制御部10は、ハードウェアにより実現されてもよい。また、演算部4及び制御部10は、物理的に1つの装置により実現されてもよいし、複数の装置により実現されてもよい。また、演算部4は、制御部10に含まれていてもよい。
次に、図5から図8を参照して、本発明の第2実施形態に係る接触異常検知装置について説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る接触異常検知装置を示すブロック図である。図6は、電流、電圧、及び接触抵抗の時間変化を示すグラフである。図7及び図8は、接触抵抗の時間変化を示すグラフである。
上述した第1実施形態では、モータ8の回転角θを求めて接続部11の接触異常を検知する時間帯を決定したが、第2実施形態では、回転角θを用いずに、閾値処理を行って接触異常を検知する。
第2実施形態に係る接触異常検知装置20は、電圧測定部2と電流測定部3と演算部21とを備えている。電圧測定部2、電流測定部3、及び制御部10の機能はそれぞれ、第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
演算部21は、電圧測定部2によって測定された電圧Vと電流測定部3によって測定された電流Iとに基づいて、接続部11の接触抵抗R(=V/I)を求める。図6に、電流I、電圧V、及び接触抵抗Rの時間変化を示す。図6において、横軸は時間tを示しており、縦軸はそれぞれ、電流I、電圧V、及び接触抵抗Rを示している。演算部21は、図6に示すように、電流Iの絶対値が予め設定された閾値th2以上となったときに、接触抵抗Rを求める。このように演算部21は、閾値処理を行うことにより、ゼロクロス点付近以外の時間帯Dにおける接触抵抗Rを求める。そして、演算部21は、接触抵抗Rと閾値Rthとを比較することにより、接続部11の接触異常を検知する。
以上のように、第2実施形態に係る接触異常検知装置20によると、閾値処理を行ってゼロクロス点付近以外の時間帯Dにおける接触抵抗Rを求めることにより、ノイズの影響を受け難くして、接続部11における接触状態の異常を検知することが可能となる。
図7に、閾値処理が施されていない接触抵抗Rのグラフと、閾値処理が施された接触抵抗Rのグラフとを示す。グラフ100は、閾値th2を用いた閾値処理が施されていない接触抵抗Rを示すグラフである。グラフ110は、閾値th2を用いた閾値処理が施された接触抵抗Rを示すグラフである。閾値処理が施されていない場合には、グラフ100に示すように接触抵抗Rはノイズの影響を受けて、本来の値とは大幅に異なった値となってしまう。一方、閾値処理が施されている場合には、グラフ110に示すように、ノイズの影響が除去されていることが分かる。
なお、演算部21は、すべての時間における接触抵抗Rを求め、電流Iが閾値th2以上となる時間帯Dにおける接触抵抗Rに基づいて、接続部11における接触状態の異常を検知してもよい。
また、演算部21は、接触抵抗Rの移動平均値を求めてもよい。例えば、演算部21は、すべての時間帯における接触抵抗Rを求め、その接触抵抗Rの移動平均値を求める。この場合、演算部4は、接触抵抗Rの移動平均値に基づいて、接続部11における接触状態の異常を検知する。図8に、移動平均処理が施されていない接触抵抗Rのグラフと、移動平均処理が施された接触抵抗Rのグラフとを示す。グラフ200は、移動平均処理が施されていない接触抵抗Rを示すグラフである。グラフ210は、移動平均処理が施された接触抵抗Rを示すグラフである。移動平均処理が施されていない場合には、グラフ200に示すように接触抵抗Rはノイズの影響を受けて、本来の値とは大幅に異なった値となってしまう。一方、移動平均処理が施されている場合には、グラフ210に示すように、ノイズの影響が除去されていることが分かる。
次に、図9から図11を参照して、本発明の第3実施形態に係る接触異常検知装置について説明する。図9は、本発明の第3実施形態に係る接触異常検知装置を示すブロック図である。図10は、電流の時間変化を示すグラフである。図11は、第3実施形態に係る接触異常検知装置の変形例を示す図である。
第3実施形態では、接続部11u、11v、11wは、車両に搭載されたインバータ7とモータ8との間の三相交流電流が流れる経路に配置されている。第3実施形態に係る接触異常検知装置30は、接続部11u、11v、11wの接触抵抗を測定して、接続部11u、11v、11wにおける接触状態の異常を検知する。以下では、接続部11u、11v、11wを代表して接続部11と称する場合がある。
図9に示すモータ8は、三相交流同期型モータであり、U相、V相、W相の3つのコイルを備えた固定子と回転子とを含む。U相、V相、W相3つのコイルの一端は中点で互いに接続され、他端は接続部11を介してインバータ7に接続されている。
接続部11uは、モータ8のU相のコイルとインバータ7との間に配置されている。接続部11vは、モータ8のV相のコイルとインバータ7との間に配置されている。接続部11wは、モータ8のW相のコイルとインバータ7との間に配置されている。
接触異常検知装置30は、電圧測定部2u、2v、2wと演算部31とを備えている。電圧測定部2uは、接続部11uの両端に発生する電圧Vuを測定し、電圧Vuを示す電圧データを演算部31に出力する。電圧測定部2vは、接続部11vの両端に発生する電圧Vvを測定し、電圧Vvを示す電圧データを演算部31に出力する。電圧測定部2wは、接続部11wの両端に発生する電圧Vwを測定し、電圧Vwを示す電圧データを演算部31に出力する。以下では、電圧測定部2u、2v、2wを、代表して電圧測定部2と称する場合がある。また、電圧Vu、Vv、Vwを代表して電圧Vと称する場合がある。
制御部10は、運転操作指令や車速等に基づいてインバータ7の動作を制御することにより、モータ8の動作を制御する。例えば、制御部10は、インバータ7からモータ8に供給される電流を制御することによりモータ8の出力トルクを制御する。ここで、モータ8のU相のコイルに供給される電流を電流Iuとし、V相のコイルに供給される電流を電流Ivとし、W相のコイルに供給される電流を電流Iwとする。制御部10は、各相に電流を供給するための電流指令値I*をインバータ7に出力して、インバータ7の動作を制御する。制御部10は、各相に対する電流指令値をインバータ7に出力する。具体的には、制御部10は、U相のコイルに対する電流指令値Iu *、V相のコイルに対する電流指令値Iv *、及びW相のコイルに対する電流指令値Iw *をインバータ7に出力して、インバータ7の動作を制御する。三相交流電流においては、電流Iu、Iv、Iwは互いに120°位相がずれている。以下では、電流Iu、Iv、Iwを代表して電流Iと称する場合がある。また、電流指令値Iu *、Iv *、Iw *を代表して電流指令値I*と称する場合がある。制御部10は、電流指令値I*を演算部31に出力する。
演算部31は、三相の電流のうち各時間で値が最大となる相の電流と、その相の電圧とに基づいて、接触抵抗Rを求める。図10を参照して、演算部31による処理について説明する。図10において、横軸は時間を示し、縦軸は電流を示している。演算部31は、電流指令値Iu *、Iv *、Iw *を各時間で比べて、各時間で値が最大となる相の電流指令値I*と、電圧測定部2によって測定されたその相の電圧Vとに基づいて、接触抵抗R(=V/I*)を求める。例えば、U相の電流指令値Iu *の値がV相の電流指令値Iv *及びW相の電流指令値Iw *よりも大きい場合には、演算部31は、U相の電流指令値Iu *と、電圧測定部2uによって測定されたU相の電圧Vuとに基づいて、接続部11uの接触抵抗Ruを求める。同様に、V相の電流指令値Iv *の値がU相の電流指令値Iu *及びW相の電流指令値Iw *よりも大きい場合には、演算部31は、V相の電流指令値Iv *と、電圧測定部2vによって測定されたV相の電圧Vvとに基づいて、接続部11vの接触抵抗Rvを求める。同様に、W相の電流指令値Iw *の値がU相の電流指令値Iu *及びV相の電流指令値Iv *よりも大きい場合には、演算部31は、W相の電流指令値Iw *と、電圧測定部2wによって測定された電圧Vwとに基づいて、接続部11wの接触抵抗Rwを求める。図10に示すように、三相交流電流においては電流Iu、Iv、Iwは互いに120°位相がずれているため、240°ごとに同じ相の接触抵抗Rを求めることになる。以下では、接触抵抗Ru、Rv、Rwを代表して接触抵抗Rと称する場合がある。
演算部31は、上述した第1実施形態と同様に、接触抵抗Rと閾値Rthとを比較して、接触抵抗Rが閾値Rth以上となった場合に、接続部11u、11v、11wのいずれかにて発生した接触異常を検知する。
以上のように、第3実施形態に係る接触異常検知装置30によると、三相の電流のうち各時間で値が最大となる相の電流と、その相の電圧とに基づいて接触抵抗Rを求めることにより、ゼロクロス点付近以外の時間帯における接触抵抗Rを求めることができる。その結果、ノイズの影響を受け難くして、接続部11における接触状態の異常をより精度良く検知することが可能となる。
変形例として、接触異常検知装置30は、接続部11u、11v、11wの接触異常を個別に検知してもよい。例えば、第1実施形態を第3実施形態に適用し、又は第2実施形態を第3実施形態に適用して、接続部11u、11v、11wの接触異常を個別に検知してもよい。
第1実施形態を第3実施形態に適用した場合について説明する。この場合、図9に示す回転角検出部9によってモータ8の回転角θを検出する。演算部31は、電圧V、電流I、又は回転角θに基づいて、電圧V又は電流Iの波形の周期Tを求める。一例として、演算部31は、電流指令値Iu *に基づいて電流Iuの波形の周期Tを求め、電流指令値Iv *に基づいて電流Ivの波形の周期Tを求め、電流指令値Iw *に基づいて電流Iwの波形の周期Tを求める。演算部31は、電流指令値Iu *がゼロとなる時間(ゼロクロス点)を求める。そして、演算部31は、電流指令値Iu *がゼロとなる時間(ゼロクロス点)付近以外の時間における接触抵抗Ruを求める。第1実施形態と同様に、演算部31は、ゼロクロス点を中心として、時間帯(±αT)以外の時間帯における接触抵抗Ruを求める。なお、演算部31は、第1実施形態と同様に、電流指令値Iu *が閾値Ith1以上となったときに、接触抵抗Ruを求めてもよい。演算部31は、接触抵抗Ruに基づいて、接続部11uにおける接触状態の異常を検知し、その検知結果を示す情報を制御部10に出力する。V相及びW相についてもU相と同様に、演算部31は接触抵抗Rv、Rwをそれぞれ求める。演算部31は接触抵抗Rv、Rwそれぞれに基づいて、接続部11v、11wのそれぞれの接触異常を検知し、各相の検知結果を示す情報を制御部10に出力する。
以上のように各相の接続部11u、11v、11wの接触抵抗を個別に求めることにより、各接続部11u、11v、11wの接触異常を個別に検知することが可能となる。
また、第2実施形態と同様に、演算部31は、閾値Ith2を用いた閾値処理を行うことにより、各相の接続部11u、11v、11wの接触抵抗を個別に求めてもよい。そのことにより、各接続部11u、11v、11wの接触異常を個別に検知することが可能となる。
また、第3実施形態において、各相の電流として電流指令値I*を用いずに、実際に測定された電流Iu、Iv、Iwを用いて各相の接続部11u、11v、11wの接触抵抗を求めてもよい。この場合、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、電流測定部3を接触異常検知装置30に設けて、電流測定部3によって、各相の接続部11に流れる電流Iu、Iv、Iwを測定する。
図11に、電流測定部3を接触異常検知装置30に実装した態様の一例を示す。インバータ7とモータ8とは、インバータ側のコネクタ40とモータ側のコネクタ50とが嵌合することにより接続される。インバータ7側のコネクタ40には電圧用コネクタ41が設けられており、モータ8側のコネクタ50には電圧用コネクタ51が設けられている。そして、コネクタ40とコネクタ50とが嵌合することにより、電圧用コネクタ41と電圧用コネクタ51とが接続され、コネクタ40及びコネクタ50を介して、インバータ7からモータ8に電流が供給される。
電流測定部3uは、モータ8のU相のコイルに流れる電流Iuを測定し、電流測定部3vは、モータ8のV相に流れる電流Ivを測定し、電流測定部3wは、モータ8のW相に流れる電流Iwを測定する。電圧測定部2は、上述したように、各相の電圧Vu、Vv、Vwを測定する。図11には図示されていないが、演算部によって、コネクタ40、50における接触異常を検知することができる。また、制御部10は、上述したように一例としてのECUである。
1,20,30 接触異常検知装置、2,2u,2v,2w 電圧測定部、3,3u,3v,3w 電流測定部、4,21,31 演算部、6 バッテリ、7 インバータ、8 モータ、9 回転角検出部、10 制御部、11,11u,11v,11w 接続部、40,50 コネクタ、41,51 電圧用コネクタ。

Claims (2)

  1. モータと前記モータに交流電流を供給するインバータとを接続する接続部における接触状態の異常を検知する接触異常検知装置であって、
    前記接続部の両端の電圧を測定する電圧測定手段と、
    前記接続部に流れる電流を測定する電流測定手段と、
    前記インバータから供給される交流電流によって回転する前記モータの回転角を示す情報を受けて前記電圧又は前記電流の周期を求め、前記電圧測定手段によって測定された電圧と前記電流測定手段によって測定された電流とに基づいて、前記電圧又は前記電流がゼロとなる時間を中心として前記周期に基づいて決定される時間帯以外の時間帯における前記接続部の接触抵抗を求め、前記接触抵抗と所定の抵抗閾値とを比較することにより、前記接続部における接触状態の異常を検知する演算手段と、
    を有することを特徴とする接触異常検知装置。
  2. 請求項1に記載の接触異常検知装置であって、
    前記演算手段は、前記電流測定手段によって測定された電流の絶対値が所定の電流閾値以上となる時間帯における前記接続部の接触抵抗を求める、
    ことを特徴とする接触異常検知装置。
JP2011091544A 2011-04-15 2011-04-15 接触異常検知装置 Withdrawn JP2012225692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011091544A JP2012225692A (ja) 2011-04-15 2011-04-15 接触異常検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011091544A JP2012225692A (ja) 2011-04-15 2011-04-15 接触異常検知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012225692A true JP2012225692A (ja) 2012-11-15

Family

ID=47276032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011091544A Withdrawn JP2012225692A (ja) 2011-04-15 2011-04-15 接触異常検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012225692A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015093188A1 (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 日立オートモティブシステムズ株式会社 電力伝達経路の異常を判定する診断装置
JP2016153731A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 株式会社Ihi 電池監視装置
CN107342909A (zh) * 2016-04-28 2017-11-10 欧姆龙株式会社 控制***、控制方法、控制程序及记录介质
JP2019174165A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 日立オートモティブシステムズ株式会社 電池監視装置および継電器状態の診断方法
CN115113104A (zh) * 2022-06-13 2022-09-27 云南电网有限责任公司电力科学研究院 电连接结构故障检测方法、存储介质及设备

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015093188A1 (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 日立オートモティブシステムズ株式会社 電力伝達経路の異常を判定する診断装置
JPWO2015093188A1 (ja) * 2013-12-20 2017-03-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 電力伝達経路の異常を判定する診断装置
JP2016153731A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 株式会社Ihi 電池監視装置
CN107342909A (zh) * 2016-04-28 2017-11-10 欧姆龙株式会社 控制***、控制方法、控制程序及记录介质
JP2019174165A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 日立オートモティブシステムズ株式会社 電池監視装置および継電器状態の診断方法
CN115113104A (zh) * 2022-06-13 2022-09-27 云南电网有限责任公司电力科学研究院 电连接结构故障检测方法、存储介质及设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5606387B2 (ja) モータ制御装置及びモータの絶縁劣化検出方法
CA2594124C (en) Electric vehicle control device
CN108604876B (zh) 电动机控制装置
TWI462434B (zh) 旋轉機器之控制裝置及旋轉機器之電感測定方法
JP2012233826A5 (ja)
JP5223109B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
US20160375774A1 (en) Permanent magnet-excited electric machine
JP2012225692A (ja) 接触異常検知装置
JP2010279220A (ja) 交流モータの制御装置
JPWO2011080822A1 (ja) 電気車の電力変換装置
JP2011050214A (ja) 電動機制御システム
US9520824B2 (en) Inverter apparatus
JP7151872B2 (ja) 永久磁石同期機の制御装置
US10468999B2 (en) Method for detecting load differences
JP5420831B2 (ja) モータの制御装置
JP2007315994A (ja) 回転電機の温度変化検知方法およびその装置
Vu et al. A current sensor fault diagnosis method based on phase angle shift technique applying to induction motor drive
JP4738549B2 (ja) 電気車の電力変換装置
US10527676B2 (en) Abnormality diagnosing device and abnormality diagnosing method
JP2017103918A (ja) 回転電機の制御装置およびその制御方法
JP2019170057A (ja) モータ制御装置
JP2014212602A (ja) モータ駆動装置
KR20180086678A (ko) 모터 구동장치 및 이를 구비하는 전기 차량
CN112865667A (zh) 用于驱动器安全***的电机速度估计
JP2020127361A (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140701