JP2012217080A - スピーカの取付構造 - Google Patents

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和夫 島田
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Abstract

【課題】 互いに隣接する複数のスピーカが取り付けられる箇所の機器本体の強度を確保して、音響効果を十分に確保することができるスピーカの取付構造を提供する。
【解決手段】 複数のスピーカ8a〜8cが取り付けられる箇所の機器本体1の上部ケース2を補強するための補強板14を備え、この補強板14に、複数のスピーカ8a〜8cがそれぞれ挿入する複数のスピーカ挿入孔16a〜16cと、この複数のスピーカ挿入孔16a〜16cの間に位置して補強板14を補強するための補強部18とを、設けた。従って、補強板14に複数のスピーカ8a〜8cがそれぞれ挿入する複数のスピーカ挿入孔16a〜16cを設けても、補強板14の強度を補強部18によって確保でき、この補強板14によって複数のスピーカ8a〜8cが取り付けられる箇所の上部ケース2の強度を十分に確保でき、複数のスピーカの発音時に上部ケース2の振動を確実に防ぐことができる。
【選択図】 図6

Description

この発明は、電子楽器や音響機器などの電子機器に用いられるスピーカの取付構造に関する。
例えば、音響機器におけるスピーカの取付構造においては、特許文献1に記載されているように、機器本体を前面側の第1ケースと後面側の第2ケースとで構成し、この第1ケースと第2ケースとの間に補強板を固定し、この補強板に設けられたスピーカ装着部にスピーカを装着し、このスピーカにおけるバッフル面側の縁部を補強板と前面側の第1ケースとの間に挟み付けることにより、スピーカが取り付けられる箇所の機器本体の強度を確保して、音響効果を確保するように構成されたものが知られている。
特開平07−7781号公報
しかしながら、このようなスピーカの取付構造では、機器本体に複数のスピーカを互いに隣接させて取り付ける際に、補強板に複数のスピーカ装着部を隣接させて設けると、補強板の強度が低下し、これに伴ってスピーカが取り付けられる箇所の機器本体の強度も低下してしまう。このため、複数のスピーカを同時に発音させた際に、複数のスピーカの振動によって機器本体が振動してしまい、十分な音響効果が得られないという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、互いに隣接する複数のスピーカが取り付けられる箇所の機器本体の強度を確保して、音響効果を十分に確保することができるスピーカの取付構造を提供することである。
この発明は、機器本体と、この機器本体に互いに隣接して取り付けられた複数のスピーカと、前記機器本体に取り付けられ、且つ前記複数のスピーカが取り付けられる箇所の前記機器本体を補強するための補強板とを備え、前記補強板には、前記複数のスピーカがそれぞれ挿入する複数のスピーカ挿入孔が設けられていると共に、前記補強板には、少なくとも前記複数のスピーカ挿入孔の間に位置する箇所に、前記補強板を補強するための補強部が設けられていることを特徴とするスピーカの取付構造である。
この発明によれば、複数のスピーカを互いに隣接させて機器本体に組み付ける際に、補強板に複数のスピーカがそれぞれ挿入する複数のスピーカ挿入孔を設けても、補強板の強度を補強部によって十分に確保することができ、この補強板によって複数のスピーカが取り付けられる箇所の機器本体の強度を十分に確保することができる。このため、互いに隣接する複数のスピーカを機器本体に対して確実に且つ強固に組み付けることができるので、複数のスピーカの発音時に機器本体が振動するのを確実に防ぐことができ、これにより音響効果を十分に確保することができる。
この発明を電子鍵盤楽器に適用した実施形態1を示した正面図である。 図1に示された電子鍵盤楽器のA−A矢視における拡大断面図である。 図1に示された電子鍵盤楽器のB−B矢視における拡大断面図である。 図1に示された電子鍵盤楽器のC−C矢視における拡大断面図である。 図1に示された電子鍵盤楽器における上部ケースの内面を示した裏面図である。 図5に示された上部ケースのD−D矢視における拡大断面図である。 図6に示された上部ケースのスピーカの取付部分におけるA部を更に拡大して示した要部の断面図である。 図6に示された補強板を示した拡大斜視図である。 図8に示された補強板の変形例を示した拡大斜視図である。 この発明を電子鍵盤楽器に適用した実施形態2において、上部ケースの内面を示した裏面図である。 図9に示された上部ケースのE−E矢視における断面図である。 図10に示された2つの補強部材を分解して示した側面図である。
(実施形態1)
以下、図1〜図8を参照して、この発明を電子鍵盤楽器に適用した実施形態1について説明する。
この電子鍵盤楽器は、図1および図2に示すように、楽器本体1を備えている。この楽器本体1は、上部ケース2と下部ケース3とで構成されている。この場合、下部ケース3は、前側下部ケースを兼ねる合成樹脂製の鍵盤シャーシ4と合成樹脂製の後側下部ケース5とで構成されている。
この楽器本体1には、図1および図2に示すように、鍵盤部6が組み込まれている。この鍵盤部6は、鍵盤シャーシ4上に複数の鍵7が、並列に配列された状態で上下方向に回転可能に設けられた構成になっている。この場合、複数の鍵7は、複数の白鍵7aと複数の黒鍵7bとを備えている。
楽器本体1の上部ケース2は、合成樹脂からなり、図1および図2に示すように、鍵盤部6の後端部(図1では右端部)上から下部ケース3における後側下部ケース5の後端部(図1では左端部)上に亘って配置されると共に、鍵盤部6の鍵配列方向(図1では左右方向)の両側に位置する鍵盤シャーシ4の両側部上にも配置されるように構成されている。これにより、鍵盤部6は、複数の鍵7が楽器本体1の上方に露出した状態で、楽器本体1内に組み込まれるように構成されている。
また、この上部ケース2の両側には、図1および図5に示すように、それぞれスピーカ部8が設けられている。このスピーカ部8は、それぞれ複数のスピーカ8a〜8cを備えている。この複数のスピーカ8a〜8cは、メインスピーカ8a、およびツイータなどの2つのサブスピーカ8b、8cである。この場合、メインスピーカ8aは、1つのサブスピーカ8bの2倍程度の大きさで形成されており、この1つのサブスピーカ8bは、他の1つのサブスピーカ8cの2倍程度の大きさで形成されている。
また、上部ケース2における両側のスピーカ部8の間に位置する箇所には、図1に示すように、表示部10および複数のスイッチ部11が設けられている。表示部10は、液晶表示パネルやEL(エレクトロルミネッセンス)表示パネルなどの平面型の表示パネル10aを備え、楽音情報などの情報を電気光学的に表示するように構成されている。
この場合、表示部10の表示パネル10aは、図1および図5に示すように、上部ケース2の内面(図5では表面)に設けられた表示基板10bに電気的に接続された状態で、上部ケース2の上面に露出して配置されている。複数のスイッチ部11は、図1に示すように、電源スイッチ、音量スイッチ、音色選択スイッチなどの楽器に必要な各種のスイッチを備え、図5に示すように、上部ケース2の内面に設けられた複数のスイッチ基板11a〜11cに電気的に接続された状態で、上部ケース2の上面から突出して設けられた構成になっている。
ところで、両側のスピーカ部8における複数のスピーカ8a〜8cのうち、メインスピーカ8aと1つのサブスピーカ8bとは、図2および図3に示すように、それぞれすり鉢形状のバッフル部9aと、このバッフル部9aの下部に設けられた磁石部9bとを備え、楽器本体1の上部ケース2にそれぞれスピーカネット9dを介して取り付けられている。また、他の1つのサブスピーカ8cは、図4に示すように、円筒状のコーン部9cを備え、楽器本体1の上部ケース2にスピーカネット9dを介して取り付けられている。
この場合、上部ケース2には、図2〜図4に示すように、複数のスピーカ8a〜8cがそれぞれ上方から挿入する複数のスピーカ取付孔12a〜12cが設けられている。この複数のスピーカ取付孔12a〜12cは、メインスピーカ8aが取り付けられる大径孔部(図2参照)と、1つのサブスピーカ8bが取り付けられる中径孔部(図3参照)と、他の1つのサブスピーカ8cが取り付けられる更に小さい小径孔部(図4参照)とに形成されている。
この複数のスピーカ取付孔12a〜12cの各周縁部には、図2〜図4に示すように、それぞれスピーカ8a〜8cのバッフル部9aおよびコーン部9cにおける上面側の各周縁部がそれぞれ配置される各段差凹部12dが設けられている。これにより、スピーカ8a〜8cは、図2〜図4に示すように、上部ケース2の上方から上部ケース2のスピーカ取付孔12a〜12cに挿入され、スピーカ8a〜8cのバッフル部9aおよびコーン部9cにおける上面側の各周縁部が、スピーカ取付孔12a〜12cの周縁部の各段差凹部12dにそれぞれ配置されるように構成されている。
また、このスピーカ8a〜8cは、図2〜図4、図6に示すように、スピーカ8a〜8cのバッフル部9aおよびコーン部9cにおける上面側の各周縁部が、スピーカ取付孔12a〜12cの周縁部の各段差凹部12dにそれぞれ配置された状態で、スピーカ8a〜8cのバッフル部9aおよびコーン部9cにおける上面側の各周縁部が、スピーカ取付孔12a〜12cの各段差凹部12dにそれぞれ各スピーカネット9dと共にビス止めにより取り付けられるように構成されている。
この場合、上部ケース2は、合成樹脂によって形成されており、スピーカ取付孔12a〜12cの周縁部の近傍における上部ケース2の内面(図4では下面)には、図2〜図6に示すように、複数の取付ボス13が設けられている。この複数の取付ボス13は、図6に示すように、その上下方向の高さが複数のスピーカ8a〜8cの高さよりも短く形成されている。例えば、複数の取付ボス13は、複数のスピーカ8a〜8cのうち、メインスピーカ8aの高さのほぼ半分程度で、且つ1つのサブスピーカ8bの高さよりも少し短く形成されている。
また、この複数の取付ボス13には、図2〜図7に示すように、補強板14がビス15によって取り付けられている。この補強板14は、スピーカ部8の複数のスピーカ8a〜8cが取り付けられる箇所における楽器本体1の上部ケース2を補強するためのものであり、図8に示すように、ほぼ平板状に形成されている。
この補強板14は、木質繊維を原料とする成型板の一種で、木材チップを蒸煮・解繊したものに接着剤となる合成樹脂を加えて、板状に熱圧成型した強度の高い中密度繊維板(MDF:medium density
fiberboard)であり、複数のスピーカ8a〜8cが取り付けられる箇所の上部ケース2を補強するために、図6に示すように、上部ケース2の内面に接近する状態で、上部ケース2に取り付けられている。
また、この補強板14には、図8に示すように、複数のスピーカ8a〜8cの一部である磁石部9b側およびコーン部9cの下部側に位置する部分がそれぞれ上方から挿入する複数のスピーカ挿入孔16a〜16cが、互いに隣接した状態で設けられている。この場合、複数のスピーカ挿入孔16a〜16cは、図8に示すように、メインスピーカ8aの一部が挿入する大径孔部と、1つのサブスピーカ8bの一部が挿入する中径孔部と、他の1つのサブスピーカ8cの一部が挿入する小径孔部とを備え、これらの各孔部が上部ケース2の各スピーカ取付孔12a〜12cに対応する各孔部よりもそれぞれ少し小さく形成されている。
さらに、この補強板14の周縁部には、図8に示すように、複数の取付孔17が上部ケース2の各取付ボス13にそれぞれ対応して設けられている。これにより、補強板14は、図2〜図7に示すように、複数のスピーカ挿入孔16a〜16cを上部ケース2の複数のスピーカ取付孔12a〜12cにそれぞれ対応させると共に、複数の取付孔17を上部ケース2の各取付ボス13にそれぞれ対応させ、この状態で複数の取付孔17にビス15を下側から挿入させて各取付ボス13に螺着することにより、上部ケース2の内面(図6では下面)に接近する状態で、上部ケース2に取り付けられるように構成されている。
また、この補強板14には、図8に示すように、補強部18が設けられている。この補強部18は、補強板14の上面のほぼ全域にその縦横方向(図8では左右方向および前後方向)に沿って格子状に設けられた複数のリブ18aによって形成されている。この複数のリブ18aは、図6および図7に示すように、その高さが上部ケース2の内面に設けられた取付ボス13とほぼ同じ高さで形成され、補強板14の上面と上部ケース2の内面(図6では下面)との間に配置されるように構成されている。
これにより、補強板14は、図6および図7に示すように、上部ケース2に複数のスピーカ8a〜8cが取り付けられた状態で、上部ケース2の内面に設けられた複数の取付ボス13にビス15によって取り付けられた際に、補強部18の複数のリブ18aの各上端面がそれぞれ上部ケース2の内面(図6では下面)に対して当接し、この状態で上部ケース2の内面に接近して取り付けられるように構成されている。
次に、このような電子鍵盤楽器に複数のスピーカ8a〜8cを組み付ける場合について説明する。
この場合には、まず、楽器本体1の上部ケース2に補強板14を取り付ける。このときには、複数のスピーカ挿入孔16a〜16cを上部ケース2の複数のスピーカ取付孔12a〜12cにそれぞれ対応させると共に、複数の取付孔17を上部ケース2の各取付ボス13にそれぞれ対応させ、この状態で複数の取付孔17にビス15を下側から挿入させて各取付ボス13に螺入し、この螺入したビス15を締め付ける。
これにより、補強板14は、上部ケース2の複数の取付ボス13に取り付けられると共に、補強部18の複数のリブ18aの各上端面が上部ケース2の内面に対し当接して押し付けられ、この状態で上部ケース2にその内面に接近する状態で取り付けられる。このため、補強板14は、複数のスピーカ挿入孔16a〜16cが互いに接近して設けられていても、複数のリブ18aからなる補強部18によって補強されていることにより、十分な強度で補強されており、この補強された補強板14によって、上部ケース2は、高い剛性をもって、複数のスピーカ8a〜8cが取り付けられる箇所の強度が補強される。
この状態で、上部ケース2の上方から複数のスピーカ8a〜8cを各スピーカ取付孔12a〜12cに挿入させると共に、複数のスピーカ8a〜8cの一部分である磁石部9b側およびコーン部9cの下部側の部分を補強板14の各スピーカ挿入孔16a〜16cにそれぞれ挿入させ、各スピーカ8a〜8cのバッフル部9aおよびコーン部9cにおける上面側の各周縁部を各スピーカ取付孔12a〜12cの各段差凹部12dにそれぞれ配置する。この状態で、各スピーカ8a〜8cの上面の各周縁部を各スピーカ取付孔12a〜12cの各段差凹部12dにスピーカネット9dと共にそれぞれビス止めする。
この後は、上部ケース2に表示部10および複数のスイッチ部11を取り付け、この上部ケース2を下部ケース3上に取り付ける。この場合には、予め、前側下部ケースを兼ねる鍵盤シャーシ4の後部に後側下部ケース5を連結することにより、下部ケース3を構成し、この状態で鍵盤シャーシ4上に複数の鍵7を並列に配列させて上下方向に回転可能に取り付けて、鍵盤部6を構成する。この鍵盤部6が設けられた下部ケース3上に上部ケース2を取り付ける。これにより、電子鍵盤楽器が組み立てられる。
このように、この電子鍵盤楽器におけるスピーカ8a〜8cの取付構造によれば、機器本体1の上部ケース2と、この上部ケース2に互いに隣接して取り付けられた複数のスピーカ8a〜8cと、上部ケース2に取り付けられ、且つ複数のスピーカ8a〜8cが取り付けられる箇所の上部ケース2を補強するための補強板14とを備え、この補強板14には、複数のスピーカ8a〜8cがそれぞれ挿入する複数のスピーカ挿入孔16a〜16cが設けられていると共に、補強板14には、複数のスピーカ挿入孔16a〜16cの間に位置する箇所に、補強板14を補強するための補強部18が設けられているので、互いに隣接する複数のスピーカ8a〜8cが取り付けられる箇所の上部ケース2の強度を確保することができ、これにより十分な音響効果を確保することができる。
すなわち、このスピーカ8a〜8cの取付構造では、複数のスピーカ8a〜8cを互いに隣接させて機器本体1の上部ケース2に組み付ける際に、補強板14に複数のスピーカ8a〜8cがそれぞれ挿入する複数のスピーカ挿入孔16a〜16cを設けても、補強板14の強度を補強部18によって十分に確保することができ、この補強板14によって複数のスピーカ8a〜8cが取り付けられる箇所における機器本体1の上部ケース2の強度を確保することができる。
このため、互いに隣接する複数のスピーカ8a〜8cを機器本体1の上部ケース2に対して確実に且つ強固に組み付けることができるので、複数のスピーカ8a〜8cが発音をする際に、その発音に伴う複数のスピーカ8a〜8cの振動によって、機器本体1の上部ケース2が振動するのを確実に防ぐことができ、これにより音響効果を十分に確保することができる。
この場合、補強部18は、補強板14の上下面のうち、少なくとも機器本体1の上部ケース2の内面に接近する上面に、その縦横方向に沿って格子状に設けられた複数のリブ18aであることにより、補強板14に複数のスピーカ8a〜8cの一部、つまり磁石部9b側およびコーン部9cの下部側の各部分が、それぞれ挿入する複数のスピーカ挿入孔16a〜16cが互いに隣接して設けられていても、格子状の複数のリブ18aによって補強板14の強度を十分に高めることができ、これにより補強板14の反りや捩れなどの変形を確実に防ぎ、複数のスピーカ8a〜8cの発音時に機器本体1の上部ケース2が振動するのを確実に防ぐことができる。
また、この複数のリブ18aは、その高さが上部ケース2の内面に設けられた取付ボス13の高さとほぼ同じ高さで形成されていることにより、補強板14が上部ケース2の複数の取付ボス13にビス15によって取り付けられた際に、複数のリブ18aの各上端面が上部ケース2の内面に対し当接して押し付けられるので、これによっても複数のスピーカ8a〜8cが取り付けられる箇所の上部ケース2の強度を十分に確保することができ、複数のスピーカ8a〜8cの発音時に機器本体1の上部ケース2が振動するのを確実に且つ良好に防ぐことができ、より一層、十分な音響効果を高めることができる。
なお、上述した実施形態1では、補強部18の複数のリブ18aが格子状に形成されている場合について述べたが、これに限らず、例えば三角形、五角形、六角形などの多角形や、円形、楕円形などの各種の形状の筒状部を互いに密接させて多数配列させて形成したハニカム形状であっても良い。
また、上述した実施形態1では、補強部18の複数のリブ18aを補強板14の上面におけるほぼ全域に設けた場合について述べたが、必ずしも上面の全域に設ける必要はなく、例えば図9に示す変形例のように、複数のスピーカ8a〜8cがそれぞれ挿入する複数のスピーカ挿入孔16a〜16cの間に位置する補強板14の箇所のみに設けた構成であっても良い。
さらに、上述した実施形態1では、補強部18の複数のリブ18aを補強板14の上面のみに設けた場合について述べたが、必ずしも上面のみに設ける必要はなく、補強板14の下面に設けても良く、また補強板14の上下両面に設けても良い。
(実施形態2)
次に、図10〜図12を参照して、この発明を電子鍵盤楽器に適用した実施形態2について説明する。なお、図1〜図8に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この電子鍵盤楽器は、図10および図11に示すように、機器本体1の上部ケース2における長手方向(図10では左右方向)の両側に離れて設けられた2つの補強板14を複数の補強部材20、21によって連結した構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
この複数の補強部材20、21は、図10〜図12に示すように、断面がそれぞれL字形状に形成された細長いアングル材であり、その各中間部で互いに重なり合って交差する状態で、各一端部20a、21a(図10では左端部)が一方(図10では左側)の補強板14の下面にねじ部材22によって取り付けられ、各他端部20b、21b(図109では右端部)が他方(図10では右側)の補強板14の下面にねじ部材22によって取り付けられた構成になっている。
この場合、複数の補強部材20、21は、それぞれ平面部と立上り部とを有する断面L字形状に形成されているため、図12に示すように、一方の補強部材20の両端部20a、20bがその補強部材20の平面部と同じ平面で延長され、他方の補強部材21の両端部21a、21bがその補強部材21の平面部よりも下側に屈曲された上、水平方向に延長された構成になっている。
すなわち、この他方の補強部材21は、図10および図11に示すように、その中間部が一方の補強部材20と互いに重なり合って交差するため、この一方の補強部材20の下側を通過するように、他方の補強部材21の両端部21a、21bが図12に示すように補強部材21の平面部から下側に向けて補強部材20の高さだけ垂直に折り曲げられ、この折り曲げられた下部が水平方向に延長された構成になっている。
また、2本の補強部材20、21は、図10および図11に示すように、その中間部において互いに重なり合って交差する部分が、ねじ部材23によって連結固定されている。このねじ部材23は、ボルト23aとナット23bとであり、2本の補強部材20、21が交差する部分を締め付けて固定するように構成されている。
この場合、2本の補強部材20、21が重なり合って交差する部分は、一方の補強部材20の下側に他方の補強部材21が配置され、この状態でねじ部材23のボルト23aを交差した部分の下側に位置する補強部材21から上側に位置する補強部材20の上方に突出させ、この突出したボルト23aの上端部にナット23bを螺入させて締め付けることにより、固定されるように構成されている。
これにより、上部ケース2は、図10および図11に示すように、その長手方向における両側に離れて設けられた2つの補強板14が2本の補強部材20、21によって連結固定されていることにより、上部ケース2の全体が補強され、これにより上部ケース2全体の反りや捩れなどの変形が阻止されるように構成されている。
このような電子鍵盤楽器におけるスピーカ8a〜8cの取付構造によれば、複数のスピーカ8a〜8cおよび補強板14が機器本体1の上部ケース2における長手方向の両側に離れた状態で設けられ、この両側に位置する補強板14が複数の補強部材20、21によって連結固定されていることにより、上部ケース2の全体を補強することができ、これにより上部ケース2全体の反りや捩れなどの変形を阻止することができるので、複数のスピーカ8a〜8cの発音時に上部ケース2の全体が振動するのを確実に防ぐことができ、これによっても音響効果を高めることができる。
この場合、複数の補強部材20、21は、その各中間部で互いに重なり合って交差する状態で、各一端部20a、21aが一方の補強板14の下面にねじ部材22によって取り付けられ、各他端部20b、21bが他方の補強板14の下面にねじ部材22によって取り付けられ、且つ重なり合って交差した部分をねじ部材23によって固定していることにより、上部ケース2の両側に位置する補強板14同士を、より一層、確実に且つ強固に連結して固定することができ、これにより上部ケース2全体を更に強固に補強することができる。
なお、上述した実施形態2では、2本の補強部材20、21の中間部分を単純に重ね合わせて交差するように構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば上側に位置する一方の補強部材20の中間部における立上り部分を切欠き、この切欠いた部分に下側に位置する他方の補強部材21を挿入させて両方の平面部同士を重ね合わせて交差させるように構成しても良い。
このように構成すれば、2本の補強部材20、21の両端部20a、20b、21a、21bをそれぞれ平面部と同じ平面で延長させるだけで良いので、2本の補強部材20、21における全体の高さ(厚み)を低く(薄く)することができ、コンパクトに補強板14同士を2本の補強部材20、21によって連結固定することができる。
また、上述した実施形態2では、上部ケース2の両側に位置する補強板14を2本の補強部材20、21で連結固定した場合について述べたが、これに限らず、3本以上の補強部材によって、上部ケース2の両側に位置する補強板14を連結固定するように構成しても良く、また帯板状の1枚の補強部材によって、上部ケース2の両側に位置する補強板14を連結固定するように構成しても良い。
さらに、上述した実施形態1、2およびその各変形例では、1つの補強板14に対応する1つのスピーカ部8が3つのスピーカ8a〜8cを備えた構成である場合について述べたが、必ずしも3つのスピーカ8a〜8cを備えた構成である必要はなく、1つのスピーカ部が2つのスピーカを備えた構成であっても良く、また4つ以上のスピーカを備えた構成であっても良い。
なおまた、上述した実施形態1、2およびその各変形例では、電子鍵盤楽器に適用した場合について述べたが、これに限らず、電子ギターなどの電子式弦楽器などにも適用することができるほか、必ずしも電子楽器である必要なく、音響機器であるステレオや、テレビ、ラジオなどの複数のスピーカ8a〜8cを有する電子機器に広く適用することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、機器本体と、この機器本体に互いに隣接して取り付けられた複数のスピーカと、前記機器本体に取り付けられ、且つ前記複数のスピーカが取り付けられる箇所の前記機器本体を補強するための補強板とを備え、
前記補強板には、前記複数のスピーカがそれぞれ挿入する複数のスピーカ挿入孔が設けられていると共に、前記補強板には、少なくとも前記複数のスピーカ挿入孔の間に位置する箇所に、前記補強板を補強するための補強部が設けられていることを特徴とするスピーカの取付構造である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスピーカの取付構造において、前記補強部は、前記補強板の表裏面のうち、少なくとも前記機器本体の内面に接近する一方の面に設けられた複数のリブであることを特徴とするスピーカの取付構造である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のスピーカの取付構造において、前記複数のリブは、前記機器本体の内面に対し当接して押し付けられていることを特徴とするスピーカの取付構造である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスピーカの取付構造において、前記複数のスピーカおよび前記補強板は、前記機器本体の長手方向における両側に離れた状態で設けられており、この両側に位置する前記補強板は、複数の補強部材によって連結固定されていることを特徴とするスピーカの取付構造である。
1 機器本体
2 上部ケース
3 下部ケース
8 スピーカ部
8a〜8b スピーカ
9a バッフル部
9b 磁石部
9c コーン部
9d スピーカネット
12a〜12c スピーカ取付孔
13 取付ボス
14 補強板
15 ビス
16a〜16c スピーカ挿入孔
17 取付孔
18 補強部
18a リブ
20、21 補強部材
22、23 ねじ部材

Claims (4)

  1. 機器本体と、この機器本体に互いに隣接して取り付けられた複数のスピーカと、前記機器本体に取り付けられ、且つ前記複数のスピーカが取り付けられる箇所の前記機器本体を補強するための補強板とを備え、
    前記補強板には、前記複数のスピーカがそれぞれ挿入する複数のスピーカ挿入孔が設けられていると共に、前記補強板には、少なくとも前記複数のスピーカ挿入孔の間に位置する箇所に、前記補強板を補強するための補強部が設けられていることを特徴とするスピーカの取付構造。
  2. 請求項1に記載のスピーカの取付構造において、前記補強部は、前記補強板の表裏面のうち、少なくとも前記機器本体の内面に接近する一方の面に設けられた複数のリブであることを特徴とするスピーカの取付構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスピーカの取付構造において、前記複数のリブは、前記機器本体の内面に対し当接して押し付けられていることを特徴とするスピーカの取付構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスピーカの取付構造において、前記複数のスピーカおよび前記補強板は、前記機器本体の長手方向における両側に離れた状態で設けられており、この両側に位置する前記補強板は、複数の補強部材によって連結固定されていることを特徴とするスピーカの取付構造。


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