JP2012208440A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外光によるコントラストの低下とスペックルの発生を抑え、視認性が良好な表示画像を投影する。
【解決手段】HUD装置は、レーザー光を出射するLDと、LDが出射したレーザー光が到達し、到達したレーザー光を走査するMEMSスキャナと、MEMSスキャナが走査したレーザー光が到達し、到達したレーザー光を到達した側と反対側に発散させることで表示画像を表す光を出射する透過スクリーン40と、を備える。透過スクリーン40は、レーザー光の入射側に位置し、複数のマイクロレンズ41aが配列されてなるマイクロレンズアレイ41と、レーザー光の出射側に位置し、複数のマイクロレンズ41aが集光した光を通過させる複数の開口部42aを有して形成され、開口部42a以外の領域は遮光部42bであるアパーチャアレイ42と、を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
車両の運転手が運転中に視線をほとんど動かさずに車両情報(速度、走行距離等)を読み取れるようにするため、フロントガラスの前方に情報を表示させるヘッドアップディスプレイ(Head-Up Display;HUD)装置が提案されている。HUD装置は、車両のダッシュボード内等に設けられ、フロントガラスに表示画像を投影することで、運転者に虚像として表示画像を視認させる。
表示画像を投影するための光源としては様々なものが考えられるが、半導体レーザーを光源としたHUD装置が特許文献1に開示されている。このHUD装置は、半導体レーザーと走査系とスクリーンとを備え、半導体レーザーが出射したレーザー光を走査系でスクリーンに向け走査して表示画像を生成するものである。
一般的に、レーザー光を用いたHUD装置では、スペックルと呼ばれる斑点模様が生じる。スペックルは、レーザー光の干渉性の高さに起因するものであり、粗い表面等に照射され、拡散したレーザー光同士が干渉し、光の強弱が発生することによって生じる。例えば、内部に拡散材を有する拡散板、表面の凹凸によって光を拡散するフロスト型拡散板等においてスペックルが顕著に発生する。スペックルが生じると、斑点模様により表示画像の解像度が低下し、視認性が低下するという問題があった。
このような問題を解決するものとして、特許文献2には、マイクロレンズアレイ(MicroLens Array;MLA)を二重に配置することによって構成される二重マイクロレンズアレイ(Double MicroLens Array;DMLA)をHUD装置のスクリーンに用いる技術が開示されている。このようにDMLAを用いると、拡散材や表面の凹凸によらず、マイクロレンズ群の屈折作用によってレーザー光を発散させるため、スペックルの発生を低減することができる。
特開平7−270711号公報 特表2007−523369号公報
DMLAを用いたHUD装置では、太陽光等の外光が、表示画像を表す光を視認者へと導く光路を逆に辿ってDMLAに到達した場合、到達した外光は、DMLAで反射され、今度は順方向に光路を辿って視認者に到達する。すると、レーザー光による表示画像を表す光と外光とが重なって視認者に到達し、表示画像のコントラストが低下してしまう。また、スクリーンに照射されたレーザー光が、DMLAを構成する二枚のMLA間で反射することによっても、コントラストが低下してしまう。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、外光によるコントラストの低下とスペックルの発生を抑え、視認性が良好な表示画像を投影することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、
レーザー光を出射するレーザー光源と、
前記レーザー光源が出射したレーザー光が到達し、到達したレーザー光を走査する走査部と、
前記走査部が走査したレーザー光が到達し、到達したレーザー光を到達した側と反対側に発散させることで表示画像を表す光を出射する発散部と、を備え、
前記発散部は、
前記レーザー光の入射側に位置し、複数のマイクロレンズが配列されてなるマイクロレンズアレイと、
前記レーザー光の出射側に位置し、前記複数のマイクロレンズが集光した光を通過させる複数の開口部を有して形成された遮光部材からなるアパーチャアレイと、を有する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、外光によるコントラストの低下とスペックルの発生を抑え、視認性が良好な表示画像を投影することができる。
本発明の一実施形態に係る表示装置の車両への搭載態様及び虚像がどのように結像されるかを示す概念図である。 本発明の一実施形態に係るHUD装置の概略構成図である。 図2のHUD装置が備える合成レーザー光発生装置の概略構成図である。 (a)は、図3のビーム整形部の概略構成図であり、(b)は、ビーム整形部を構成する各部を通過した光の断面形状を説明するための図であり、(c)は、ビーム整形部を構成する各部を通過した光の断面強度を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るHUD装置の制御系統を説明するためのブロック図である。 図2の透過スクリーンの側面視における概略断面図である。 (a)は、MLAの拡大平面図であり、(b)は、アパーチャアレイの拡大平面図である。 (a)は、透過スクリーンが出射した表示光の強度分布のシミュレーション結果を示す図であり、(b)は、比較例としてDMLAを使用したスクリーンが出射した表示光の強度分布のシミュレーション結果を示す図である。 =d’である場合の透過スクリーンの端部におけるレーザー光の集光位置とアパーチャアレイの開口部位置との関係を説明するための図である。 比較例として、d=d’である場合のHUD装置における光学系を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るHUD装置における光学系を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る透過スクリーンの端部におけるレーザー光の集光位置とアパーチャアレイの開口部位置との関係を説明するための図である。
本発明の一実施形態に係るHUD装置を、図1〜図12を参照して説明する。
本実施形態に係るHUD装置1は、図1に示すように、車両2のダッシュボード内に設けられ、生成した表示画像L(図2参照)を表す光をウインドシールド3(透明板の一例)で反射させることにより、運転者に車両情報を表す表示画像Lの虚像Vを視認させる装置である。運転者は、視域であるEyebox4において、表示画像Lを虚像Vとして視認する。なお、図1の虚像Vは、感覚的な理解を容易にするため、模式的に示したものである。図2の表示画像Lも同様である。
図1に示すHUD装置1は、図2に示すように、合成レーザー光発生装置10と、MEMS(Micro Electro Mechanical System)スキャナ20と、入射角制御レンズ30と、透過スクリーン40と、反射部50と、ハウジング60と、を備える。
なお、MEMSスキャナ20は走査部の一例、入射角制御レンズ30は屈折部の一例、透過スクリーン40は発散部の一例である。
合成レーザー光発生装置10は、R,G,Bの三原色のレーザー光を合波して1本の合成レーザー光を出射する装置であり、図3に示すように、レーザーダイオード(Laser Diode;LD)11と、ビーム整形光学系12と、集光光学系13と、ダイクロイックミラー14,15と、を備える。
LD11は、図3に示すように、赤色のレーザー光Rを発するLD11r、緑色のレーザー光Gを発するLD11g、青色のレーザー光Bを発するLD11b、から構成される。LD11r,11g,11bの各々は、ダイクロイックミラー15から出射されるレーザー光R,G,Bの各々の偏光方向(電場振動方向)が一致するように配設される。なお、レーザー光がどのようにダイクロイックミラー15から出射されるかは後に詳述する。
ビーム整形光学系12は、レーザー光の不均一な強度分布を均一化するとともに、ビーム形状を所望の形状に変換する光学系であり、ビーム整形部12r,12g,12bから構成される。ビーム整形部12rは、LD11rに対応し、LD11rが出射するレーザー光Rの進行方向側であって光路上に配置される。ビーム整形部12gとLD11gとの対応関係、ビーム整形部12bとLD11bとの対応関係についても同様である。
ビーム整形部12rは、図4(a)に示すように、コリメートレンズ121rと、Top−Hat変換部122rと、アパーチャ123rと、を備える。これらは、LD11rの出射光の進行方向側であって光路上に各々配置され、LD11rから近い順に、コリメートレンズ121r、Top−Hat変換部122r、アパーチャ123r、と配置される。
コリメートレンズ121rは、その焦点に光源が配置された場合に、光源から出射され、通過した光を平行光にするように収差補正されたレンズである。コリメートレンズ121rは、その焦点にLD11rが位置するように配置される。
Top−Hat変換部122rは、例えばΠシェーパーと呼ばれる装置から構成され、ガウス分布状のレーザー光を、テレスコープ型等の周知のレンズシステムを通じてトップハット型の波形のレーザー光に変換するものである。Top−Hat変換部122rにおけるレンズシステムは、変換前のレーザー光の強度分布に応じてレンズ面形状が最適化され、構成される。
アパーチャ123rは、板状の部材であり、開口部を有して金属等により形成されるものである。その開口部の形状は、例えば正方形であり、後述するMLA41のマイクロレンズ(ML)41aの外形に合わせて決定される。また、開口部の大きさは、MLA41のML41aの配列ピッチとLD11rからのレーザー光Rの波長とを鑑みて、後述する収束光が所望の開口数(Numerical Aperture;NA)となるように決定される。
以上の構成からなるビーム整形部12rを、LD11rから出射されたレーザー光Rが通過していく過程で、その断面形状と断面強度がどのように変化するかを図4(b)、(c)を参照して説明する。
まず、LD11rが出射した直後のレーザー光Rは、放射状に拡散しながらコリメートレンズ121rに到達する。レーザー光Rがコリメートレンズ121rを通過すると、拡散光であったレーザー光Rは、平行光となる。ここでの通過光の断面形状は、図4(b)のb1に示すように、通過前と同様に円状であり、その断面強度は、図4(c)のc1に示すように、ガウス分布状であり、強度分布は不均一のままである。
続いて、コリメートレンズ121rを通過し、平行光となったレーザー光Rは、Top−Hat変換部122rに到達する。レーザー光RがTop−Hat変換部122rを通過すると、図4(c)のc2に示すように、断面強度が均一化されたΠ型のレーザー光Rとなる。ここでの通過光の断面形状は、図4(b)のb2に示すように、通過前と同様に円状である。
続いて、Top−Hat変換部122rを通過し、均一化されたレーザー光Rは、アパーチャ123rに到達する。レーザー光Rがアパーチャ123rを通過すると、図4(b)のb3に示すように、その断面形状は、アパーチャ123rの開口部の形状に切り出されたように、略正方形状になる。ここでの通過光の断面強度は、図4(c)のc3に示すように、コリメートレンズ121rを通過することによって、均一化されたままである。
つまり、LD11rから出射され、ビーム整形部12rを通過したレーザー光Rは、図4(b)のb3に示すように、その断面形状が略正方形状となり、図4(c)のc3に示すように、その断面強度が均一化されたものとなる。
図3に示すビーム整形部12gは、図示しない、コリメートレンズ121gと、Top−Hat変換部122gと、アパーチャ123gと、を備える。これら各部の対応関係は、上記で説明したビーム整形部12rと同様である。また、図3に示すビーム整形部12bは、図示しない、コリメートレンズ121bと、Top−Hat変換部122bと、アパーチャ123bと、を備える。これら各部の対応関係も、上記で説明したビーム整形部12rと同様である。
つまり、LD11gから出射され、ビーム整形部12gを通過したレーザー光Gは、その断面形状が略正方形状となり、その断面強度が均一化されたものとなる。また、LD11bから出射され、ビーム整形部12bを通過したレーザー光Bは、その断面形状が略正方形状となり、その断面強度が均一化されたものとなる。
図3に示す集光光学系13は、ビーム整形光学系12から出射されたレーザー光を集光する光学系であり、集光レンズ13r,13g,13bから構成される。集光レンズ13rは、ビーム整形部12rに対応し、ビーム整形部12rが出射するレーザー光Rの進行方向側であって光路上に配置され、通過したレーザー光Rを収束光にする。集光レンズ13rのレンズ面形状は、レーザー光Rが、後述する透過スクリーン40で回折限界となるように決定される。集光レンズ13gとビーム整形部12gとの対応関係、集光レンズ13bとビーム整形部12bとの対応関係についても同様である。
ダイクロイックミラー14と15は、それぞれ、誘電体の多層膜等の薄膜が鏡面に形成された鏡で構成され、LD11r,11g,11bの各々が出射したレーザー光R,G,Bを反射又は透過させ、レーザー光R,G,Bを1本のレーザー光に合波する。
ダイクロイックミラー14は、集光レンズ13rと集光レンズ13bとから出射される光の進行方向側に位置し、各々の光の進行方向に対して所定の角度をもって配設される。これにより、レーザー光Bを透過し、レーザー光Rを反射する。このようにして、ダイクロイックミラー14は、レーザー光RとBを合波する。
ダイクロイックミラー15は、集光レンズ13gとダイクロイックミラー14とから出射される光の進行方向側に位置し、各々の光の進行方向に対して所定の角度をもって配設される。これにより、合波されたレーザー光R,Bを透過し、レーザー光Gを反射する。このようにして、ダイクロイックミラー15は、レーザー光R,Bとレーザー光Gをさらに合波する。
以上の構成からなる合成レーザー光発生装置10は、LD11r,11g,11bの各々から出射されたレーザー光R,G,Bを、1本の合成レーザー光に合波して、出射する。なお、LD11r,11g,11bの各々は、合波レーザー光を構成するレーザー光R,G,Bの各々の偏光方向を考慮して調節して配置されており、合成レーザー光発生装置10が出射する合波レーザー光を構成するレーザー光R,G,Bの各々の偏光方向は一致する。また、この偏光方向は、表示画像Lを表す光が到達するウインドシールド3の反射率の偏光依存性を考慮して決定されている。
図2に戻って、MEMSスキャナ20は、合成レーザー光発生装置10が出射したレーザー光R,G,Bの合成レーザー光を走査して、透過スクリーン40の上面に表示画像Lを生成する。なお、ここで「上」とは、図示する両端矢印のように、HUD装置1に対して、ウインドシールド3側の方向を言う。「下」は、その逆方向を言う。
入射角制御レンズ30は、MEMSスキャナ20で走査されたレーザー光R,G,Bの合成レーザー光を、走査位置に応じた入射角で透過スクリーン40へ入射させる。入射角制御レンズ30は、合成レーザー光の透過スクリーン40への入射角を、透過スクリーン40以降の光学系(反射部50、ウインドシールド3)の特性に合わせて最適化するように形成され、配置されている。
透過スクリーン40は、MEMSスキャナ20が走査したレーザー光R,G,Bを下面で受光して上面に表示画像Lを表示する。透過スクリーン40は、図6に示すように、MLA41、アパーチャアレイ42から構成され、MEMSスキャナ20で走査されたレーザー光R,G,Bを発散し、拡大する。表示画像Lは、このように拡大されたレーザー光R,G,Bによって表される。透過スクリーン40の構成と機能については、後に詳述する。また、透過スクリーン40は、その下面に、後述するカラーセンサ70を備える。
反射部50は、透過スクリーン40の上面に表示された表示画像Lが、所望の位置に、所望の大きさで、虚像Vとして結ばれるように、図2に示すように、透過スクリーン40とウインドシールド3の光路間に設けられる光学系である。反射部50は、平面ミラー51と拡大ミラー52の2枚の鏡から構成される。
平面ミラー51は、平面状の全反射ミラー等であり、透過スクリーン40に表示された表示画像Lを表す、透過スクリーン40を透過した表示画像Lを表す光(表示光)を受ける位置に配置され、表示光を拡大ミラー52に向かって反射させる。
拡大ミラー52は、凹面鏡等であり、平面ミラー51で反射された表示光を凹面で反射させることで、反射光をウインドシールド3に向かって出射する。これにより、結ばれる虚像Vの大きさは、表示画像Lが拡大された大きさのものになる。拡大ミラー52による表示画像Lの拡大倍率は、拡大ミラー52の焦点距離(曲率半径)や透過スクリーン40と拡大ミラー52間の距離で決まる。拡大ミラー52の焦点距離が短い方が光路スペースを低減できるが、拡大ミラー52による拡大倍率は、表示画像Lの大きさ、虚像Vとして結像させたい像の大きさ、虚像Vの像歪み、HUD装置1の許容体積(光路スペース)等を勘案して最適な値となるように決定される。
ハウジング60は、上方に所定の大きさの開口部を有して、箱状に、硬質樹脂等から形成されるものであり、その内部の所定の位置に配置された上記各部(合成レーザー光発生装置10、MEMSスキャナ20、入射角制御レンズ30、透過スクリーン40、反射部50)を収納する。また、ハウジング60の開口部には、窓部61が取り付けられる。
窓部61は、ハウジング60の開口部の形状に合わせて、アクリル等の透光性樹脂から湾曲形状に形成され、ハウジング60の開口部に溶着等により取り付けられる。また、窓部61は、拡大ミラー52で反射された光を透過させる。また、窓部61は、その下面に、後述するライトセンサ80を備える。
次に、図5を参照して、HUD装置1の制御系統について説明する。
HUD装置1は、図5に示すように、カラーセンサ70と、ライトセンサ80と、制御部90と、MEMSドライバ100と、前述した合成レーザー光発生装置10とMEMSスキャナ20と、を備える。
カラーセンサ70は、レーザー光R,G,Bそれぞれの光強度を検出し、検出した光強度のアナログデータを制御部90の後述するマイコン91に供給する。また、本実施形態では、カラーセンサ70は、透過スクリーン40の下面に設置されているが、その設置場所は、検出光の強度が所定値以上検出可能な範囲であれば任意である。
ライトセンサ80は、外光強度を検出し、検出した外光強度のアナログデータを制御部90の後述するマイコン91に供給する。また、本実施形態では、ライトセンサ80は、窓部61の下面に設置されているが、その設置場所は、外光強度が所定値以上検出可能な範囲であれば任意である。
制御部90は、マイコン91、出力制御部92、図示しないDAC(Digital to Analog Converter)等から構成される。DACは、カラーセンサ70、ライトセンサ80から受信したアナログデータをデジタルデータに変換し、マイコン91に供給する。
マイコン91は、HUD装置1における種々の動作を制御する。マイコン91は、表示画像Lを表示するための画像データを図示しない記憶部からLVDS(Low Voltage Differential Signal)通信等で取得する。また、記憶部には、所定の動作プログラム、カラーセンサ70が配置された位置を示す位置データ等が予め記憶されている。
例えば、マイコン91は、記憶されている動作プログラムを実行し以下のように動作する。
a)マイコン91は、制御データを生成し、生成した制御データを出力制御部92に出力することで、出力制御部92を介してLD11を駆動する。なお、ここで生成される制御データとは、カラーセンサ70から受信し、DACによって変換されたレーザー光強度のデジタルデータに基づき生成されるものであり、LD11rr、11g、11bの各々が出射するレーザー光R,G,Bの光強度を、LVDS通信等で供給された画像データに基づく映像信号が要求する強度にするための制御データ等である。
b)マイコン91は、MEMSドライバ100を介して、MEMSスキャナ20を駆動する。
c)マイコン91は、予め記憶している位置データに基づく所定のタイミング等に応じて、出力制御部92に制御データを供給し、カラーセンサ70から光強度のデータを取得する。
出力制御部92は、マイコン91から供給された制御データに基づいて、LD11r,11g,11bの各々の出力を制御し、LD11r,11g,11bを駆動する。
以上の構成からなるHUD装置1において、i)合成レーザー光発生装置10は、制御部90の制御の下、合成レーザー光をMEMSスキャナ20に向け出射し、MEMSスキャナ20は、受光した合成レーザー光を透過スクリーン40に向けて走査し、透過スクリーン40上に表示画像Lを生成する。ii)表示画像Lを表す光(表示光)は、反射部50(平面ミラー51と拡大ミラー52)で反射され、その反射光は、ウインドシールド3に向けて出射される。このようにして、HUD装置1は、表示光を出射する。iii)HUD装置1が出射した表示光がウインドシールド3で反射されることで、図1に示すように、運転者から見てウインドシールド3の前方に、表示画像Lの虚像Vが結ばれる。これにより、運転者は、視域であるEyebox4において、表示画像Lを虚像Vとして視認することができる。
(透過スクリーン40)
ここで、本実施形態に特有の透過スクリーン40について詳細に説明する。
図2に示す透過スクリーン40は、図6に示すように、レーザー光の入射側に位置するMLA41と、出射側に位置するアパーチャアレイ42と、から構成される。
MLA41は、図7(a)に示すように、その面内方向において、例えばレンズサイズ100μm程度の複数のマイクロレンズ(ML)41aの各々が、水平方向にd、垂直方向にdのピッチで周期的に配列するようにして形成されるものである。本実施形態ではd=dであり、MLA41は、正方形のマイクロレンズが格子状に周期的に配列され、隣り合うML41a同士に生じる隙間や段差が最小限となるように形成されている。ここでのピッチとは、互いに隣接するML41aのレンズ中心間の距離であり、以後、このピッチを「MLA41のピッチ」と呼ぶ。
アパーチャアレイ42は、図7(b)に示すように、その面内方向において、複数の開口部42aの各々が、水平方向にd’、垂直方向にd’のピッチで周期的に配列するように、フォトリソグラフィ技術等により形成されるものである。ここでのピッチとは、互いに隣接する開口部42aの中心間の距離であり、以後、このピッチを「アパーチャアレイ42のピッチ」と呼ぶ。
本実施形態ではd’=d’であり、アパーチャアレイ42のピッチは、MLA41のピッチよりも僅かに大きく、d’>dである。MLA41とアパーチャアレイ42のピッチについては、後に詳述する。
アパーチャアレイ42の開口部42aは、その大きさがML41aのレンズサイズの1/5〜1/10程度となるように調整して形成されている。アパーチャアレイ42の開口部42a以外の領域は、図示するように、遮光部42bである。遮光部42bは、例えば液晶パネルに用いられるブラックレジストのような可視光を吸収する材料から形成されている。つまり、アパーチャアレイ42において、その両面共に開口部42a以外の領域は、遮光部42bの表面となっている。そのため、アパーチャアレイ42に到達したレーザー光のうち、開口部42aを通過する光以外の光は、遮光部42bでその大部分が吸収される。
MLA41とアパーチャアレイ42とは、図6に示すように、互いの有する面が平行になるように、且つ、MLA41の中心部に位置するML41aの光軸AX上に、アパーチャアレイ42の中心部に位置する開口部42aの中心が位置するように配置される。つまり、両者は、ML41aの焦点距離fの間隔だけ隔てて配置されている。なお、MLA41の中心部に位置するML41aとは、MEMSスキャナ20によって走査されたレーザー光の中心の光に照射される位置にあるML41aをいう。また、MLA41とアパーチャアレイ42とは、アパーチャアレイ42の複数の開口部42aの各々とMLA41の複数のマイクロレンズ41aの各々とが互いに対を成すように、且つ、MLA41によるレーザー光R,G,Bの集光点Pに開口部42a中心が位置するように、形成され、配置される。
透過スクリーン40は、以上のように構成されるため、MLA41で集光されたレーザー光は、アパーチャアレイ42の開口部42aをちょうど通過する。このため、LD11が出射したレーザー光を効率良く表示画像Lを表す光とすることができる。その一方、図2に示すHUD装置1におけるレーザー光の光路を逆に伝搬し、透過スクリーン40に到達する外光は、その大部分がアパーチャアレイ42の遮光部42bに吸収される。そのため、外光反射は、大幅に低減される。
また、透過スクリーン40に到達したレーザー光のうち、アパーチャアレイ42の開口部42aを通過する光(つまり、表示画像Lを表す光)以外の光は、その大部分がアパーチャアレイ42の遮光部42bに吸収される。そのため、透過スクリーン40内でのレーザー光の内部反射も、大幅に低減される。
このように、本実施形態に係る透過スクリーン40によれば、表示画像Lを形成するレーザー光の光量損失を抑えつつも、外光反射と内部反射を低減できるため、コントラストの高い表示画像Lを得ることができる。また、本実施形態に係る透過スクリーン40は、特許文献2に係るDMLAを用いたスクリーンと同様に、内部に拡散材を有する拡散板やフロスト型拡散板を使用せずに、光を拡大しているため、スペックルの発生を抑制できる。
ここで、図8(a)に、透過スクリーン40が出射した表示光の強度分布のシミュレーション結果を示す。また、図8(b)に、比較例としてDMLAを使用したスクリーンが出射した表示光の強度分布のシミュレーション結果を示す。
図8(a)、(b)を参照すると、透過スクリーン40による表示光の強度分布は、その両端部が末広がり状になっている一方、DMLAによる表示光の強度分布は、その両端部に至るまで均斉がとれたような形状となっている。つまり、DMLAを使用したスクリーンのほうが表示光の均斉度が高い。このように、透過スクリーン40によってもスペックルの発生を抑制することができるが、表示光の強度分布の均斉度は、DMLAを使用したスクリーンに比べ、若干低下する。
しかしながら、運転者(視認者)が表示画像Lを虚像Vとして見る際の視域であるEyebox4に対応する部分の強度分布を比較すると、透過スクリーン40による表示光の均斉度は、DMLAに比べても遜色がなく、十分な値であるため、HUD装置1の性能上全く問題がないことがわかった。
図8(a)、(b)に示すシミュレーション結果において、両者の、Eyebox4における強度分布の均斉度を算出すると、透過スクリーン40による表示光の均斉度は1.17、DMLAによる表示光の均斉度は1.10であった。このように、透過スクリーン40においても十分な表示光の均斉度を実現できることがわかる。なお、ここでの均斉度は、Eyebox4に到達する光の最大強度を最小強度で割ることで算出している。そのため、均斉度が「1」に近いほど、均斉のとれた光がEyebox4に到達していることになる。
続いて、本実施形態における、MLA41のピッチとアパーチャアレイ42のピッチとの関係について詳細に説明する。
仮に、MLA41のピッチdとアパーチャアレイ42のピッチd’が「d=d’」と同一である場合、表示画像Lを表す光を透過スクリーン40から出射させるためには、レーザー光R,G,Bを、透過スクリーン40に対して垂直に入射させる必要がある。
図2中の(A)に示すように、透過スクリーン40の中心部をレーザー光R,G,Bが走査すると、レーザー光は、透過スクリーン40に対し垂直に入射する。このとき、図6に示すように、MLA41で集光されたレーザー光は、アパーチャアレイ42の開口部42aをちょうど通過する。
一方、図2中の(B)、(C)に示すように、透過スクリーン40の端部において、レーザー光R,G,Bが透過スクリーン40に対し入射角をもって入射すると、図9に示すように、MLA41で集光されたレーザー光の位置P’はアパーチャアレイ42の開口部42aの位置と一致しない(遮光部42bに位置してしまう)ため、レーザー光は、アパーチャアレイ42を通過することができない。この場合、透過スクリーン40に対し、入射角をもって入射するレーザー光は、最終的に虚像Vとして結像しないため、視認者に、表示画像Lが表す像を視認させることはできない。
よって、d=d’の場合には、入射角制御レンズ21によって、透過スクリーン40の全ての表示領域に対して、垂直にレーザー光を入射する必要がある。
このような光学系の場合、透過スクリーン40で拡大したレーザー光によって、効率良くEyebox4において表示画像Vを示す像を生成させるためには、図10に示すように、透過スクリーン40を物体面、Eyebox4を像面とした場合に、HUD装置1における光学系は、物体側テレセントリック光学系になっている必要がある。通常、Eyebox4から拡大ミラー52までの距離は、車体の設計値で決定され、1m程度と大きい。即ち、拡大ミラー52の焦点距離を、1m程度と大きくとる必要がある。そのため、表示像の拡大倍率を確保するためには、透過スクリーン40から拡大ミラー52間の距離を大きくとる必要があり、光路スペースの増大によって、HUD装置1の体積が増大してしまう。
そこで、本実施形態に係るHUD装置1では、光路スペースの増大を避けるため、図11に示す光学系を採用した。この光学系は、図10に示す光学系と異なり、透過スクリーン40に入射するレーザー光R,G,Bの入射角を透過スクリーン40の位置ごとに異ならせるように構成される。具体的には、MEMSスキャナ20、入射角制御レンズ30等を調整することにより、透過スクリーン40の中心部には、レーザー光R,G,Bを透過スクリーン40に対して垂直に入射させ、中心部から端部側にいけばいくほど、入射角が大きくなるようにレーザー光R,G,Bを透過スクリーン40に入射させている。そして、このように透過スクリーン40に入射するレーザー光が、アパーチャアレイ42の開口部42aを通過できるように、本実施形態に係る透過スクリーン40では、アパーチャアレイ42のピッチd’は、MLA41のピッチdよりも若干大きく設定されている。
このようにすることで、透過スクリーン40に効率よく表示画像Lを示す光(表示光)を出射させつつも、透過スクリーン40の両端部側から出射されるレーザー光の出射角を図10に示す光学系よりも大きくすることができ、図10に示す光学系に比べ、透過スクリーン40と拡大ミラー52との間の光路を短くすることができる(つまり、拡大ミラー52の焦点距離を短くすることができる)。つまり、本実施形態に係るHUD装置1によれば、表示光を効率良く出射し、表示画像Lの拡大倍率を確保しつつも、HUD装置1の小型化が可能である。
図11に示す光学系を実現するために、透過スクリーン40においては、アパーチャアレイ42のピッチd’をMLA41のピッチdよりも若干大きく設定する必要があるが、前述したように、透過スクリーン40は、MLA41の中心部に位置するML41aの光軸AX上にアパーチャアレイ42の中心部に位置する開口部42aの中心が位置するように構成される(図6参照)。
透過スクリーン40に入射するレーザー光は、透過スクリーン40の中心部においては入射角ゼロ、即ち、透過スクリーン40に対して垂直に入射する。前述のように透過スクリーン40の中心部では、ML41aと開口部42aとが同一軸(光軸AX)上に存在するため、図6に示すように、垂直入射したレーザー光R,G,BはML41aによって集光され、開口部42aを通過して拡大し、出射される(発散し、出射される)。
一方、透過スクリーン40の中心部から端部側に行けば行くほど、d<d’であるため、対になっているML41aと開口部42aにおいて、ML41aの光軸と開口部42aの中心が一致しなくなり、図12に示すように、互いにずれが生じるが、アパーチャアレイ42のピッチは、MLA41によって集光されるレーザー光R,G,Bの集光位置P(図6、図12参照)に複数の開口部42aの各々が位置するように決定されている。
本実施形態に係るHUD装置1においては、このように透過スクリーン40が構成されているため、MEMSスキャナ20によって走査され、入射角制御レンズ30を通過したことで屈折したレーザー光が、透過スクリーン40の端部側に、図11に示すように、所定の入射角を持って入射すると、図12に示すように、MLA41を透過したレーザー光R,G,Bは、d<d’の関係によってML41aのレンズ中心からオフセットされた位置にあるアパーチャアレイ42の開口部42aをちょうど通過する。
本実施形態に係るHUD装置1は、レーザー光を出射するLD11と、LD11が出射したレーザー光が到達し、到達したレーザー光を走査するMEMSスキャナ20と、MEMSスキャナ20が走査したレーザー光が到達し、到達したレーザー光を到達した側と反対側に発散させることで表示画像Lを表す光を出射する透過スクリーン40と、を備える。透過スクリーン40は、レーザー光の入射側に位置し、複数のML41aが配列されてなるMLA4141と、レーザー光の出射側に位置し、複数のML41aが集光した光を通過させる複数の開口部42aを有して形成され、開口部42a以外の領域は遮光部42bであるアパーチャアレイ42と、を有する。
このような構成からなるHUD装置1において、MEMSスキャナ20が走査したレーザー光は、ML41aによって集光され、アパーチャアレイ42の開口部42aをちょうど通過する。このため、LD11が出射したレーザー光を効率良く表示画像Lを表す光とすることができる。
その一方、HUD装置1におけるレーザー光の光路を逆に伝搬し、透過スクリーン40に到達する外光は、その大部分がアパーチャアレイ42の遮光部42bに吸収される。そのため、外光反射は、大幅に低減される。また、透過スクリーン40に到達したレーザー光のうち、アパーチャアレイ42の開口部42aを通過する光(つまり、表示画像Lを表す光)以外の光は、その大部分がアパーチャアレイ42の遮光部42bに吸収される。そのため、透過スクリーン40内でのレーザー光の内部反射も、大幅に低減される。
このように、HUD装置1によれば、表示画像Lを形成するレーザー光の光量損失を抑えつつも、外光反射と内部反射を低減できるため、コントラストの高い表示画像Lを得ることができる。また、本実施形態に係る透過スクリーン40は、内部に拡散材を有する拡散板やフロスト型拡散板を使用せずに、光を拡大(発散)しているため、スペックルの発生を抑制できる。そのため、視認性が良好な表示画像を投影することができる。
(変形例)
なお、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下に変形例を示す。
以上の実施形態においては、アパーチャアレイ42のピッチは、水平方向、垂直方向ともに等しいものとして説明したが、これに限られない。アパーチャアレイ42のピッチは、全ての開口部42a間で同一である必要はなく、複数の開口部42aのうち少なくとも一部の複数の開口部42aにおいて、それぞれ異なってもよい。この場合、アパーチャアレイ42における、隣り合う開口部42a間のピッチが異なる部分は任意であり、MLA41による集光位置等を勘案して適宜定めればよい。つまり、アパーチャアレイ42において、開口部42aは水平方向及び垂直方向に同一ピッチで規則的に配列されなくともよく、少なくともその一部が異なるピッチで不規則に配列されても良い。
以上の実施形態では、MLA41が有するML41aの形状を正方形として説明したが、これに限られない。ML41aの形状は、長方形、六角形等であってもよい。六角形の場合は、MLA41は、ハニカム状に複数のML41aの各々を所定のピッチで配列することによって形成される。この場合、アパーチャアレイ42の開口部42aの形状は、ML41aのレンズ形状に合わせることが好ましい。また、ビーム整形光学系12のアパーチャ123r,123g,123bの開口形状も、ML41aのレンズ形状に合わせることが好ましい。
また、以上の実施形態では、3つのLDが配設され、これらは各々、レーザー光R,G,Bを出射するものとしたがLDの数はこれに限られない。4つのLDを配設することで、4原色で表示画像Lを生成してもよいし、1つのLDでモノクロの表示画像Lを生成してもよい。
また、以上の実施形態では、HUD装置が搭載される乗り物の一例を車両としたが、これに限られない。HUD装置を自動車、オートバイ、建設機械、農耕機械、船舶、雪上バイク等に搭載することも可能である。
また、反射部50は、平面ミラー51、拡大ミラー52の2枚の鏡から構成されたが、これに限られない、反射部50を構成する鏡の形状・枚数は目的に応じて任意である。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、実施形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
1…HUD装置
2…車両
3…ウインドシールド
4…Eyebox
10…合成レーザー光発生装置
11…LD(11r,11g,11b…LD)
12…ビーム整形光学系(12r,12g,12b…ビーム整形部)
121r,121g,121b…コリメートレンズ
122r,122g,122b…Top−Hat変換部
123r,123g,123b…アパーチャ
13…集光光学系(13r,13g,13b…集光レンズ)
14,15…ダイクロイックミラー
20…MEMSスキャナ
30…入射角制御レンズ
40…透過スクリーン
41…マイクロレンズアレイ
41a…マイクロレンズ
42…アパーチャアレイ
42a…開口部
42b…遮光部
50…反射部、51…平面ミラー、52…拡大ミラー
60…ハウジング、61…窓部
70…カラーセンサ
80…ライトセンサ
90…制御部、91…マイコン、92…出力制御部
100…MEMSドライバ
R…赤色レーザー光
G…緑色レーザー光
B…青色レーザー光
L…表示画像
V…虚像

Claims (11)

  1. レーザー光を出射するレーザー光源と、
    前記レーザー光源が出射したレーザー光が到達し、到達したレーザー光を走査する走査部と、
    前記走査部が走査したレーザー光が到達し、到達したレーザー光を到達した側と反対側に発散させることで表示画像を表す光を出射する発散部と、を備え、
    前記発散部は、
    前記レーザー光の入射側に位置し、複数のマイクロレンズが配列されてなるマイクロレンズアレイと、
    前記レーザー光の出射側に位置し、前記複数のマイクロレンズが集光した光を通過させる複数の開口部を有して形成された遮光部材からなるアパーチャアレイと、を有する、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記マイクロレンズアレイと前記アパーチャアレイとは、互いに前記マイクロレンズの焦点距離だけ隔てて配設されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記複数のマイクロレンズの各々は、前記マイクロレンズアレイにおいて、垂直方向に第1のピッチで、水平方向に第2のピッチで配列され、
    前記複数の開口部の各々は、前記アパーチャアレイにおいて、垂直方向に前記第1のピッチ以上の第3のピッチで、水平方向に前記第2のピッチ以上の第4のピッチで配列されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記第3のピッチは、前記第1のピッチよりも大きい、
    ことを特徴とする請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記第4のピッチは、前記第2のピッチよりも大きい、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 前記第3のピッチは、前記複数の開口部のうち少なくとも一部の複数の開口部において、それぞれ異なる、
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  7. 前記第4のピッチは、前記複数の開口部のうち少なくとも一部の複数の開口部において、それぞれ異なる、
    ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  8. 前記走査部と前記発散部との間に位置し、前記走査部が走査したレーザー光が到達し、到達したレーザー光を屈折させて到達した側と反対側に出射する屈折部をさらに備え、
    前記屈折部が出射し、前記マイクロレンズアレイに入射するレーザー光の入射角は、前記マイクロレンズアレイの中心部よりも端部側のほうが大きい、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  9. 前記マイクロレンズと前記開口部の形状は、略等しい、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  10. 前記発散部は、
    前記マイクロレンズアレイが有する前記複数のマイクロレンズのうちの1つのマイクロレンズの光軸上に、前記アパーチャアレイが有する前記複数の開口部のうちの1つの開口部の中心が位置するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  11. 前記発散部が出射した前記表示画像を表す光が到達し、到達した光を1又は複数回反射させる反射部をさらに備え、
    前記反射部で反射された光が、透明板によってさらに反射されることによって前記表示画像を虚像として視認させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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