JP2012205627A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥運転開始後の起ち上がり性能を高めて、乾燥性能を向上させる。
【解決手段】吸熱器7と放熱器8とドラム2を通風連結する送風経路6と、送風経路6に乾燥用空気を送風する送風装置9と、機外から水槽3へ水を供給する給水経路14と、水槽内の水を吸熱器へ導く排水供給経路18と、機外から放熱器8に水を供給するすすぎ給水経路16と、放熱器8に供給された水を水槽3へ供給する温水供給経路22と、水を機外へ排出する排水経路20と、洗濯および乾燥運転を実行する制御装置29を備え、制御装置29は、水槽3内の水を排水供給経路18を通して吸熱器7へ供給するとともに、すすぎ給水経路16を通して放熱器8に供給された水を温水供給経路22を通して水槽3へ供給し、すすぎに用いる水を洗濯排水により加熱してすすぎ工程を実行し、乾燥工程へ移行するようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、衣類等の洗濯と乾燥をおこなう洗濯乾燥機に関するものである。
従来、ヒートポンプシステムを搭載し、ヒータなどを使用した場合と比較して消費エネルギーを低減して衣類を乾燥させることが可能な洗濯乾燥機が提案されている。このような洗濯乾燥機の課題の1つとして、乾燥を開始した直後から初期にかけて、衣類や衣類を収容するドラムの温度が低いために、本来衣類の水分を蒸発させるための乾燥風の熱が、ドラム等の加熱のために使われてしまい、乾燥の起ち上がり性能が低下しているという課題がある。
上記課題を解決するために、例えば、乾燥工程に入る前工程でヒートポンプ装置の予熱運転をおこない、乾燥運転の開始後の乾燥用空気の温度上昇を速めることが考えられている(例えば、特許文献1参照)。また、すすぎを温水でおこなうことで乾燥開始前に衣類やドラムの温度を上げ、乾燥初期の乾燥効率を改善することが考えられている(例えば、特許文献2参照)。
図8は、特許文献2に記載された従来の洗濯機を示したものである。図に示すように、衣類を収容するドラム51と、水を溜める水槽52と、圧縮機53、放熱器54、膨張弁55、吸熱器56を冷媒が循環するように管路57で連結して冷凍サイクルを構成しているヒートポンプシステムと、洗濯およびすすぎ時に水を水槽52へ給水する給水経路58と、洗濯およびすすぎ後に水槽52内の水を排水する排水経路59が設けられている。
このような洗濯機によると、洗濯中にヒートポンプシステムを駆動し、洗濯後に水槽52内の水を吸熱器54を通して排水し、洗濯排水の熱ですすぎ水を加熱することで、すすぎが終わった後の衣類やドラム51を加熱した状態にすることができる。
特開2004−350825号公報 特表2007−531552号公報
しかしながら、特許文献2に記載の構成では、ヒートポンプシステムを乾燥用に使用することができず、洗濯乾燥機のためには新たな熱源やヒートポンプシステムを搭載する必要があり、高コストで、構成が難しい洗濯乾燥機になるという問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、1つのヒートポンプシステムで洗濯運転に続いて乾燥運転をおこなうことにより、洗濯水の廃熱を有効利用し、衣類やドラムが加熱された状態で乾燥運転を開始することで、低コストで簡素な構成でありながら、乾燥開始直後のヒートポンプの乾燥性能を向上させた洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機は、水槽内に回転可能に設けたドラムと、圧縮機、放熱器、膨張弁、および吸熱器を冷媒が循環するように冷媒パイプで連結したヒートポンプシステムと、前記吸熱器と前記放熱器および前記ドラムを通風連結
する送風経路と、前記送風経路に乾燥用空気を送風する送風装置と、機外から前記水槽へ水を供給する給水経路と、前記水槽内の水を前記吸熱器へ導く排水供給経路と、機外から前記放熱器に水を供給するすすぎ給水経路と、前記放熱器に供給された水を前記水槽へと供給する温水供給経路と、水を機外へと排出する排水経路と、洗濯および乾燥運転を実行する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記水槽内の水を前記排水供給経路を通して前記吸熱器へ供給するとともに、前記すすぎ給水経路を通して前記放熱器に供給された水を前記温水供給経路を通して前記水槽へ供給し、すすぎに用いる水を洗濯排水により加熱してすすぎ工程を実行し、乾燥工程へ移行するようにしたものである。
これによって、洗濯水の廃熱を利用してすすぎ水を加熱し、乾燥前に衣類やドラムの温度を上昇させることができ、乾燥工程が開始されるとすぐに乾燥風により衣類の乾燥を開始することが可能となり、乾燥運転開始後の起ち上がり性能を高めて、乾燥性能を向上させることができる。
本発明の洗濯乾燥機は、乾燥運転開始後の起ち上がり性能を高めて、乾燥性能を向上させることができる。
本発明の実施の形態1における洗濯乾燥機の断面図 同洗濯乾燥機の要部上面図 同洗濯乾燥機の要部断面斜視図 同洗濯乾燥機の冷媒温度の変化を示す図 同洗濯乾燥機の動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態2における洗濯乾燥機の断面図 本発明の実施の形態3における洗濯乾燥機の要部断面斜視図 従来の洗濯機の要部断面図
第1の発明は、洗濯用の水を溜める水槽と、前記水槽内に回転可能に設けたドラムと、圧縮機、放熱器、膨張弁、および吸熱器を冷媒が循環するように冷媒パイプで連結したヒートポンプシステムと、前記吸熱器と前記放熱器および前記ドラムを通風連結する送風経路と、前記送風経路に乾燥用空気を送風する送風装置と、機外から前記水槽へ水を供給する給水経路と、前記水槽内の水を前記吸熱器へ導く排水供給経路と、機外から前記放熱器に水を供給するすすぎ給水経路と、前記放熱器に供給された水を前記水槽へと供給する温水供給経路と、水を機外へと排出する排水経路と、洗濯および乾燥運転を実行する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記水槽内の水を前記排水供給経路を通して前記吸熱器へ供給するとともに、前記すすぎ給水経路を通して前記放熱器に供給された水を前記温水供給経路を通して前記水槽へ供給し、すすぎに用いる水を洗濯排水により加熱してすすぎ工程を実行し、乾燥工程へ移行するようにしたことにより、排水される洗濯水の熱によりすすぎに用いる水を加熱することで、すすぎ後の衣類や水槽の温度を室温よりも高い温度にすることができる。その結果、乾燥工程が開始されると乾燥風で衣類や水槽の温度を上昇させる時間が短くなり、乾燥風が衣類の乾燥を開始するタイミングを早めることができ、低コストで信頼性が高く、消費するエネルギーや水を余分に使用することなく、乾燥運転開始後の起ち上がり性能を高めて、乾燥性能を向上させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明に加えて、送風経路内に設けた吸熱器の一部が浸水するように第1の貯水部を設け、前記第1の貯水部に洗濯排水を溜めるようにしたことにより、長時間洗濯排水が吸熱器と接することができるので、より確実に洗濯排水の熱を吸熱器で奪うことができ、乾燥性能を向上させることができる。
第3の発明は、特に、第1の発明に加えて、送風経路内に設けた放熱器の一部が浸水するように第2の貯水部を設け、前記第2の貯水部にすすぎ水を溜めるようにしたことにより、長時間すすぎ水が放熱器と接することができるので、より確実に放熱器ですすぎ用の水を加熱することができ、乾燥性能を向上させることができる。
第4の発明は、特に、第2または第3の発明に加えて、第1の貯水部または第2の貯水部の少なくともいずれか一方の水が所定の水位を超えないように排水する排水装置を備えたことにより、吸熱器の全体が洗濯排水に浸水して、洗濯排水に含まれる汚れが吸熱器全体に付着し、吸熱器と洗濯排水や乾燥用空気との熱交換効率を低下してしまうことを低減し、乾燥効率を高く維持することが可能な信頼性の高い洗濯乾燥機を提供することができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明に加えて、第1の貯水部または第2の貯水部の少なくともいずれか一方に溜まった水を撹拌する撹拌装置を備えたことにより、水と吸熱器あるいは放熱器との間の熱交換がより効率よく行われるので、乾燥効率を高めることができる。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明の制御装置は、衣類乾燥のために圧縮機を駆動する前に送風装置を駆動するようにしたことにより、洗濯排水が吸熱器または放熱器に付着したまま乾燥が開始することを低減することができるので、乾燥効率を高く維持することができる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明に加えて、水槽と機外を連通接続する直接排水経路を備え、前記直接排水経路と排水供給経路のいずれかに切り替える排水切替弁を備えたことにより、貯水部に供給する洗濯排水が多すぎる場合には、洗濯排水を機外へと排出するので、洗濯排水が貯水部から溢れ出して、すすぎ用の水と混じってしまうことを防止し、乾燥効率を高く維持することができる。
第8の発明は、特に、第7の発明に加えて、給水の温度を検知する水温検知装置を設け、制御装置は、給水温度が設定された洗濯温度以上の場合は、排水切替弁を直接排水経路に切り替えて洗濯排水を機外へ排出するようにしたことにより、温水が供給されていることがわかれば、すすぎ水を加熱する必要はないので、消費電力を抑えて乾燥効率を向上することができる。
第9の発明は、特に、第1〜第8のいずれか1つの発明に加えて、排水供給経路は、水槽と送風経路との間にゴミを除去するフィルタを設けたことにより、吸熱器または放熱器に汚れやゴミが付着することを低減し、乾燥効率を高く維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯乾燥機の断面図、図2は、同洗濯乾燥機の要部拡大図。図3は、同洗濯乾燥機の要部断面斜視図、図4は、同洗濯乾燥機の冷媒温度の変化を示す図、図5は、同洗濯乾燥機の動作を示すタイムチャートである。
図1〜図5において、洗濯乾燥機の本体1と、衣類等の洗濯物を収容するドラム2と、ドラム2の外側に配置された洗濯用の水を溜める水槽3と、水槽3の背面側に固定されたドラム2を回転させるモータ4と、ドラム2の前方を閉じるドア5を有している。モータ
4は、水槽3の背面を貫通した回転軸2aを介してドラム2と連結されており、ドラム2は水平軸を中心に回転駆動するように構成されている。モータ4は、ブラシレス直流モータで構成され、インバータ制御によって回転速度が自在に変化させることができるようになっている。
本体1内には、乾燥用空気を循環させる送風経路6が設けられている。送風経路6内には乾燥風の流れの上流側から順に、吸熱器7、放熱器8、送風装置9が設置されている。送風経路6の両端は、いずれも水槽3の上部と連通接続されている。また、本体1内には圧縮機10および膨張弁11が設けられている。圧縮機10、放熱器8、膨張弁11、吸熱器7は、内側に冷媒を封入した冷媒パイプ12によって順にループ状に接続されており、冷凍サイクルを形成している。
吸熱器7および放熱器8は冷媒パイプ12が蛇行し、これらの冷媒パイプ12に多数の伝熱フィン7a、8aを接触させるように構成している。少なくとも吸熱器7および放熱器8の冷媒パイプ12および伝熱フィン7a、8aは、硬度の高い水や洗濯後の排水に接触しても腐食や汚れの固着が生じにくい素材、あるいは、表面状態で構成されており、伝熱フィン7a、8aは、例えば、金属のフィラなどを加えて熱伝導性を高めた樹脂でできている。冷媒パイプ12は、例えば、銅パイプの表面に樹脂コーティングされている。吸熱器7および放熱器8は、送風経路6内の略最下位置に配置されている。
送風経路6の最下部は貯水部13を構成している。貯水部13は、吸熱器7の下部が浸水するように設けた第1の貯水部13aと、放熱器8の下部が浸水するように設けた第2の貯水部13bからなり、第1の貯水部13aと第2の貯水部13bは、それぞれの水が入り混じらないように間に突起部13cが設けてあり、独立して存在している。
ドラム2は、有底略円筒形であり、略水平軸周りに回転し、前面に設けた開口部2bは開閉自在なドア5と対向するように構成されている。ドラム2の周側面にドラム2の内外を貫通するように多数の孔2cを備えている。また、ドラム2の内周側面には、洗濯物をモータ4の回転に伴って上方向に持ち上げる複数のバッフル2dを内方へ突設している。
水槽3には、水槽3と本体1外の水栓Aを連通接続する給水経路14が接続されている。水栓Aは室温と略同等の常温の水道水等を洗濯乾燥機に供給する。給水経路14の途中には、洗剤や漂白剤などを供給する水に混入させるための洗剤ケース(図示せず)と、給水切替弁15が設けられている。給水切替弁15は、給水経路14と水槽3とを連通させる状態B、または、給水経路14とすすぎ給水経路16とを連通させる状態C、または、給水を停止する3つの状態を実現することができる。
すすぎ給水経路16は、給水替弁15と放熱器8の周囲に設けた第2の貯水部13bを連通接続している。水槽3内の略底部には洗濯水を加熱するためのヒータ17が設けられている。水槽3には、水槽3と送風経路6の一部とを連通接続する排水供給経路18が接続されている。
排水供給経路18は、水槽3の略最下部と接続されており、水槽3内の水を排出する際には水のほぼ全てが排出される構成となっている。排水供給経路18の途中には排水切替弁19が設けられている。
第1の貯水部13aの略最下位置には、機外と連通接続された排水経路20が接続されており、排水経路20の途中には排水ポンプ21が設けられている。また、第2の貯水部13bの水を水槽3へ供給するための温水供給経路22が設けられている。温水供給経路22は、第2の貯水部13bの略底部と水槽3を連通接続しており、温水供給経路22の
途中には温水供給ポンプ23が設けられている。排水切替弁19には水槽3から排出された水を機外へと排出する直接排水経路24が接続されている。
排水切替弁19は、水槽3からの排水を第1の貯水部13aに導く状態Dと、水槽3からの排水を直接排水経路24を介して機外に導く状態Eと、排水切替弁19を閉じて排水を停止する3つの状態に切り替えることができる。
洗濯乾燥機の本体1の最外郭は外郭壁25からなっている。水槽3の振動を抑え、水槽3の振動を外郭壁25に伝達することを低減するために、水槽3の上部に吊下げバネ26を設け、ダンパ27を水槽3と外郭壁25との間に設けて水槽3を下方から弾性支持している。さらに、外郭壁25の底面には、本体1を床面に設置する弾性体の脚28を取り付けている。
また、本体1内の上方前部には、モータ4および送風装置9、圧縮機10、給水切替弁15、ヒータ17、排水切替弁19、排水ポンプ21、温水供給ポンプ23などを制御する制御装置29が設けられている。制御装置29は、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各工程を逐次制御する。使用者は操作ボタン(図示せず)を操作することにより、所望の運転が可能となる。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作、作用について説明する。衣類の洗濯および乾燥プログラムの実行による動作の詳細を説明する。まず、洗濯の手順の概要を示す。洗濯は、洗い工程およびすすぎ工程、脱水工程からなる。洗い工程での手順を示す。使用者は、最初にドア5を開放してドラム2内に衣類等の洗濯物を収容した後ドア5を閉じ、操作ボタンを押して所望の運転プログラムを選択して運転を開始させる。
制御装置29は、ドア5が閉じられていることを確認した後、モータ4を駆動させて回転数などから衣類の量を判定する。その後、制御装置29は、給水切替弁15を開放し、状態Bとして水栓Aと水槽3を連通させ、水槽3内に水を溜め始める。給水切替弁15を通って水槽3に供給される水は洗剤ケースを通過しており、このとき、排水切替弁19は閉じた状態とする。水を溜めながら、制御装置29はモータ4を駆動させることで、衣類を満遍なく濡らしておく。同時に制御装置29はヒータ17により水槽3に溜められた洗濯水の加熱を開始する。
水槽3に所定の水量が溜まると、制御装置29は給水切替弁15を閉じ、モータ4を正転、反転を繰り返すなど所定のプログラムにしたがってドラム2を回転させ、たたき洗いの作用によって衣類の汚れを落とす。制御装置29は、水槽3内の水温が所定の温度になると、ヒータ17への通電を停止し、洗い工程を終了する。
洗い工程が終了すると、次にすすぎ工程を開始する。すすぎ工程では、排水、給水、モータ駆動というすすぎ作業を2回おこなう。1回目のすすぎでは、まず、制御装置29は、排水切替弁19を状態Dにして洗剤や汚れとともに洗濯水を水槽3から排出する。
次に、制御装置29は、給水切替弁15を開放して給水経路14と水槽3とを連通させる状態Bにし、再び水槽3に水を供給する。所定の量の水を水槽3内に供給すると給水切替弁15を閉じる。この間、排水切替弁19は閉じた状態に制御されている。
水槽3に水を貯めた状態で制御装置29はモータ4を駆動させ、ドラム2を回転させて衣類に付着している洗剤成分や汚れ成分を汚れていない水の中へと移動させて汚れを落とすすすぎを実行し、所定の時間が経過すると、1回目のすすぎを終了する。すすぎ工程では、制御装置29はヒータ17には通電しない。
2回目のすすぎでは、まず、制御装置29は、排水切替弁19を状態Eに制御して洗剤や汚れとともに、洗濯水を水槽3から直接排水経路24を介して排出する。また、制御装置29は、2回目のすすぎの前から給水切替弁15を状態Cに切り替えて、水を貯水部13bに供給する。
吸熱器7に洗濯排水を接触させ、第2の貯水部13bにすすぎ用の水を貯めた状態で、ヒートポンプサイクルを動作させて、洗濯排水の熱をすすぎ水に移動させる。制御装置29は、所定の時間圧縮機10を駆動させると、水が所定の温度まで温まったと判断し、圧縮機10の駆動を停止し、温水供給ポンプ23を駆動させる。
第2の貯水部13bに貯まった温水は、温水供給ポンプ23によって水槽3に移動される。第2の貯水部13bの温水が水槽3に供給され始めるまでには、制御装置29は洗濯排水を機外へと排出している。
ヒートポンプサイクルを利用して洗濯排水の熱をすすぎ水に移動させる方法について説明する。制御装置29は、洗濯水の排水時には排水切替弁19を状態Dに制御する。排水切替弁19が状態Dになっていると、洗濯排水は第1の貯水部13aに導入される。ヒートポンプシステムを構成する吸熱器7は、第1の貯水部13aに溜まった洗濯排水と接触し、加熱される。
制御装置29は、洗濯排水が吸熱器7と接触している状態で圧縮機10を駆動させる。圧縮機10で加圧されて高温になった冷媒は放熱器8を加熱する。その結果、やや冷やされた冷媒は膨張弁11を通って減圧され、さらに低温になる。この低温の冷媒が吸熱器7に移動し、洗濯排水の熱を吸収する。圧縮機10が駆動している間は、以上のプロセスが進展し、放熱器8は加熱されていく。
次に、2回目のすすぎの際に第2の貯水部13bにすすぎ水が供給されると、すすぎ水は既に温まっている放熱器8によって加熱される。制御装置29は、連続して圧縮機10を駆動させており、吸熱器7に接触している洗濯排水から熱を奪い、第2の貯水部13bに溜まったすすぎ水を加熱する。
制御装置29は、給水切替弁15を状態Cに切り替えてから所定の時間が過ぎると、すすぎ水の温度が十分上がったと判断して圧縮機10の運転を停止し、温水供給ポンプ23を駆動させる。第2の貯水部13bに貯まった温水は、温水供給ポンプ23によって水槽3に移動される。第2の貯水部13bの温水が水槽3に供給され始めると、制御装置29は、排水ポンプ21を駆動させ洗濯排水を機外へと排出する。
なお、吸熱器7および放熱器8が一般的に使われているアルミニウム製や銅製の伝熱フィンや冷媒経路で構成されていると、長期間の使用により、伝熱フィン7aや冷媒パイプ12の表面で腐食が生じたり、汚れが固着するなどの不具合が比較的起こりやすいが、本実施の形態では、樹脂製の伝熱フィン7aおよび樹脂コーティングされた冷媒パイプ12を使用しているので、腐食が生じにくく、汚れも固着し難い。
すすぎ工程が終了すると、次に、脱水工程を実行する。制御装置29は、モータ4を駆動させてドラム2を高速で回転させる(例えば、1400r/min)。このとき、ドラム2の回転数が増加していくにつれて、衣類に付加される遠心力が強まっていくため、衣類はドラム2の内周壁面に張り付いていく。
そして、衣類に含まれる水分は、遠心力によってドラム2の孔2cを通して外側に移動
し、遠心力により水槽3の内側に飛ばされる。これにより、衣類に含まれる水分のある程度は除去される。脱水された水は、制御装置29が排水切替弁19を開くことで水槽3から排出される。
ドラム2内の衣類の量が多く、第2の貯水部13bで加熱する水量が第2の貯水部13bの容量より多い場合は、すすぎ用の水を複数回に分けて加熱する。この場合、制御装置29は、1度すすぎ水を加熱し終えた後も、洗濯排水を排出しない。1度すすぎ用の水を水槽3に供給した後で制御装置29は給水切替弁15を切り替えて、水を第2の貯水部13bに再び供給する。第1の貯水部13aに貯めたままの洗濯排水の熱を使って、新しいすすぎ水を加熱する。
その後、加熱した温水を水槽3に供給するというサイクルを所定の回数繰り返す。その後、制御装置29はモータ4を駆動して衣類から汚れを取り除く。排水の段階になると、制御装置29は排水切替弁19を切り替えて、水槽3からの排水を第1の貯水部13aを経由せず直接機外へと排水してすすぎ工程を終了する。
一方、すすぎ、脱水時には、制御装置29は排水切替弁19を状態Eにし、排水ポンプ21を駆動する。こうすることで、すすぎ、脱水時の排水は送風経路6に流入することなく、機外へと排出される。
次に、乾燥工程の手順の概要を説明する。洗い、すすぎ、脱水を完了した後、衣類の乾燥運転を実行する。乾燥工程が開始されると制御装置29は圧縮機10を駆動させる。圧縮機10は、冷媒を圧縮して冷媒パイプ12内を放熱器8側へと送り出す。放熱器8では冷媒よりも低温の乾燥用空気に冷媒の熱を移動させることで、冷媒の温度は低下する。
その後、冷媒は膨張弁11に到達し、液化する。液化した冷媒は吸熱器7で比較的高温の乾燥用空気の熱を吸収して冷媒の温度が上昇し、冷媒は再び圧縮機10に到達する。一方、乾燥用空気の視点で考えると、水槽3から送風経路6に入り込んだ乾燥用空気は、図1の矢印イに示す方向に循環する。
ドラム2内で湿った衣類により湿度が高くなった空気は吸熱器7によって冷却される。冷却された乾燥空気の温度に対応して飽和絶対湿度は低下するので、乾燥空気に溶け込めなくなった水分が吸熱器7に付着することになる。このように冷却された乾燥空気が放熱器8によって再び加熱されることで、温度に対応して飽和絶対湿度は上昇し、相対的な湿度は低下し低湿度の乾燥空気となって、送風装置9を通過して再び水槽3内に戻される。
乾燥運転中のヒートポンプシステムについて説明する。洗濯排水ですすぎ水を加熱することにより、ヒートポンプシステムの冷媒温度が室温よりも上昇していたり、低下していたりする。このことが乾燥の起ち上がり時の乾燥性能に与える影響について説明する。図4において、点線は、乾燥前に冷媒を加熱していない場合のヒートポンプシステムの冷媒温度であり、実線は、乾燥前にヒートポンプシステムを起動した場合のヒートポンプシステムの冷媒温度である。
乾燥前に冷媒が温まっていない場合には、図4の点線で示すとおり、初期温度F(略室温)から冷媒の温度が変化していき、ある程度の温度になると安定的になる。冷媒温度が略一定になるまでの状態を遷移状態と呼ぶ。この状態の間に、冷媒は初期温度から安定的な状態に達するまで徐々に温度が変化していく。
その後、吸熱器7および放熱器8と乾燥用空気との熱交換が行われ、冷媒温度が略一定の状態となり、これを安定状態と呼ぶ。乾燥効率が低くなるのは、この起動直後の遷移状
態でのことである。遷移状態で乾燥効率が低下するのは、放熱器8側冷媒の温度が高くなく、また、吸熱器7側冷媒の温度が低くないため、乾燥用空気との熱交換ができないためである。
本実施の形態によれば、図4の実線に示すとおり、乾燥開始時の初期冷媒温度は安定状態と全く同じ温度ではないが、それに近い温度(図中、初期温度Gおよび初期温度H)になっている。そのため、放熱器8側冷媒温度は従来よりも短時間で安定状態に達することができる。
制御装置29は、第1の貯水部13aや第2の貯水部13bに貯まった水を貯水部13外へ排出するが、この排出の際に、吸熱器7および放熱器8の一部に水が付着して残ってしまう場合がある。放熱器8に水が付着した状態で乾燥運転を開始すると、放熱器8の熱量が本来の乾燥空気にではなく、その残水を加熱することに使われてしまい、乾燥用空気の加熱効率が低下してしまうという問題が生じる。
このような問題を避けるために、制御装置29は圧縮機10を駆動する前に送風装置9を駆動する。送風装置9によって送風経路6内には風が発生し、放熱器8や吸熱器7に付着した水を落下させることができる。
以上のように、本実施の形態の洗濯乾燥機は、吸熱器7を洗濯排水に、放熱器8をすすぎ水に浸水させてヒートポンプシステムを駆動することで、洗濯排水の熱をすすぎ水に移動することができ、これにより少ない消費電力ですすぎ水を加熱することができる。この結果、乾燥開始前に、ドラム2内の衣類およびドラム2自身の温度を上昇させることができ、さらに、冷媒温度も上昇させることができるので、乾燥起ち上がり時の乾燥性能を向上させて、より短時間かつ省エネルギーで乾燥が可能な洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
また、本実施の形態の洗濯乾燥機は、洗濯排水を溜める貯水部13を送風経路6外にも設け、長時間吸熱器7と洗濯排水を接触させることで、冷媒の加熱効率を向上することができ、より乾燥初期の乾燥効率を向上させることが可能となる。
なお、水栓Aから温水が供給される場合には、ヒータ17はなくても問題ない。また、水栓Aは建物に設置された水道栓に限定するものではなく、風呂水などの供給部であってもよい。
なお、本実施の形態では、吸熱器7と放熱器8は同じ貯水部13に設けられているが、それぞれ個別の貯水部を設けてもよい。個別の貯水部を設け、吸熱器7と放熱器8の浸水時間を変化させる(排水するタイミングを変える)と、それぞれ最適に冷媒を加熱することが可能となり、さらに乾燥効率を向上させることが可能となる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の第2の実施の形態における洗濯乾燥機の断面図である。本実施の形態の特徴は、第2の貯水部13bに撹拌装置31を設け、第2の貯水部13bに貯まった水を撹拌するようにしたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
図6において、給水経路14に水温検知装置30を設けている。吸熱器7および放熱器8は、送風経路6の最下面6aに接しておらず、最下面6aとの間に一定量の水が貯められる空間を確保して構成されている。第2の貯水部13bにポンプからなる撹拌装置31が設けられており、第2の貯水部13bに貯まった水を撹拌するよう構成されている。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作、作用について説明する。基本的な動作は、実施の形態1と同様であるので実施の形態1のものを援用する。まず、洗い、すすぎ、脱水時の動作について説明する。制御装置29は、洗いが終了すると排水切替弁19を開放して洗濯排水を送風経路6内の第1の貯水部13aに導入する。洗濯排水の貯水を開始してしばらくの間は洗濯排水が吸熱器7に接することはないが、所定量の水が供給されると、吸熱器7は第1の貯水部13aの水に浸水する。
制御装置29は、排水切替弁19を開放してからの時間をカウントし、洗濯排水が第1の貯水部13aの容量以上の場合には、制御装置29は排水ポンプ21を駆動させて、第1の貯水部13aの水量が適切な量になるように一定時間排水ポンプ21を駆動して排水した後、排水ポンプ21の駆動を停止する。
制御装置29は、排水ポンプ21の駆動を停止した後、撹拌装置31を動作させる。撹拌装置31が動作すると、第2の貯水部13b内の水は第2の貯水部13b内で循環し始める。第2の貯水部13bの水に動きが生じると、すすぎ水と放熱器8との間の熱伝達の効率が上昇し、より熱を伝えやすくなる。
次に、乾燥時の動作について説明する。本実施の形態においては、吸熱器7は洗濯排水によって加熱されない。しかし、放熱器8の中の冷媒を加熱しており、冷媒も加熱されることで冷媒パイプ12内で自然対流が生じ、徐々に放熱器8内の冷媒全体が加熱される。乾燥運転が開始されると、圧縮機10が駆動されることによって温められた冷媒がヒートポンプシステム全体に行き渡る。
また、制御装置29は、水温検知装置30によって供給された水の温度を知ることができる。水栓Aが温水を供給する場合には、制御装置29は水温検知装置30によって温水が供給されていることを検知し、洗濯の際にヒータ17に通電しない。さらに、洗濯水を排水する場合に、排水切替弁19を状態Eにし、洗濯排水がそのまま機外へと排水されるように制御する。
制御装置29は、すすぎの最後の排水を貯水部13へと導入するよう、すすぎの最後の排水の場合にのみ排水切替弁19を状態Dにし、すすぎ排水が貯水部13へと移動するように制御する。水栓Aから温水が供給されている場合には、どの段階で水を供給しても冷媒を加熱することができる。そのため、汚れや洗剤成分が多く混入している洗濯排水よりも比較的前記成分の少ないすすぎ排水を貯水部13に導入した方が、吸熱器7や放熱器8に付着する汚れや洗剤が少なくなり、乾燥性能が低下しない信頼性の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
以上のように、第1の貯水部13aまたは第2の貯水部13bの少なくともいずれか一方に溜まった水を撹拌する撹拌装置31を設けることで、より短時間で効率的に洗濯排水と吸熱器7または放熱器8と冷媒との熱交換の効率を向上させることができるので、洗濯排水と吸熱器7、あるいは、すすぎ水と放熱器8との接触時間が少なくとも十分に冷媒を加熱することが可能となり、乾燥開始直後の乾燥効率を高くすることが可能となり、より短時間で効率よく乾燥させることが可能となる。
なお、撹拌手段31を第1の貯水部13aに設けると、洗濯排水と吸熱器7との熱交換を促進することができる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の第3の実施の形態の洗濯乾燥機の要部断面斜視図で、送風経路6内の
吸熱器7および放熱器8の周辺を示している。本実施の形態の特徴は、第1の貯水部13aに一定量の水が溜まると、それ以上の水が貯まらないように溢水経路32を設けたものである。他の構成は実施の形態1、2と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1、2のものを援用する。
図7において、第1の貯水部13aに一定量の水が溜まると、それ以上に流入した水は溢水経路32から機外へ流出させるように構成している。溜まる水の水位は、吸熱器7全体が浸水してしまわないようにしてあり、第1の貯水部13aに水を貯めても、吸熱器7の一部が常に水面から露出するように設定されている。
排水供給経路18の排水切替弁19と第1の貯水部13aとの間にはフィルタ33が設けられている。このフィルタ33は、洗濯時に衣類から脱落したリントや汚れなどを捕捉し、第1の貯水部13aに流入させないように構成されている。なお、このフィルタ33は、使用者が取り外して洗浄することが可能なように構成されている。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作、作用について説明する。基本的な動作は、実施の形態1と同様であるので実施の形態1のものを援用する。洗濯が終わると、制御装置29は排水切替弁19を開放して、リントや汚れを含んだ水を排水供給経路18に流す。排水供給経路18にはフィルタ33が設けられているため、洗濯時に出たリントや汚れはこのフィルタ33によって濾過されて比較的清浄な水が第1の貯水部13aへ流れ込む。
洗濯排水が第1の貯水部13aに流れ込むと第1の貯水部13aに洗濯排水が溜まる。しかし、一定量の水が溜まると、それ以上の水は溢水経路32から溢れ出して機外へ排出される。つまり、必ず一定量の水だけが溜まるように自動的に制御されている。乾燥運転の前に第1の貯水部13aの水を全て排出する際には、制御装置29は排水ポンプ21を駆動させて排水する。
したがって、吸熱器7は常に一定の高さまでしか浸水しない。その結果、洗濯排水の中にフィルタ33を通り抜けた汚れやリントがあったとしても、吸熱器7の下部の一部にしか付着することはなく、吸熱器7の浸水しない部分には汚れ等が付着しない。そのため、吸熱器7全体が汚れなどに覆われて、乾燥運転時に全く熱交換せず、衣類が乾燥できなくなる事態を避けることが可能となる。
次に、洗濯中のヒートポンプシステムについて説明する。洗濯排水によって吸熱器7の中の冷媒は加熱されている。ただし、吸熱器7全体が浸水してしまうことはないので、吸熱器7内の一部の冷媒だけが加熱される。
以上のように、本実施の形態の洗濯乾燥機は、第1の貯水部13aまたは第2の貯水部13bまたはその両方に溜めた水が所定の水位を超えないように排水する排水装置としての溢水経路32を設け、貯水部13に一定量の水しか溜まらない構成としたものであり、吸熱器7あるいは放熱器8全体に汚れやリントが付着して、乾燥時に冷媒と乾燥空気との間で熱交換ができなくなって、衣類の乾燥ができなくなってしまうという事態を防ぎ、高い乾燥性能を維持し、信頼性の高い洗濯乾燥機を提供することが可能となる。
また、本実施の形態の洗濯乾燥機は、排水供給経路18は、水槽3と送風経路6との間にゴミを除去するフィルタ33を設けたものであり、汚れやリントが貯水部13へと移動しにくくなるので、吸熱器7あるいは放熱器8全体に汚れやリントが付着し、乾燥運転時に冷媒と乾燥空気との間で熱交換ができなくなり、衣類の乾燥ができなくなってしまうという不具合を防ぎ、高い乾燥性能を維持することが可能となる。
なお、上記すべての実施の形態において、貯水部13は、必ずしも送風経路6内に設ける必要はなく、送風経路6外でも冷媒パイプ等が存在し、冷媒を加熱することができればよい。洗濯排水により送風経路6外で冷媒を加熱すると、送風経路6内の吸熱器7あるいは放熱器8に洗濯排水が付着して乾燥時に乾燥効率を低下させるようなこともないので、安定して乾燥性能を高めることが可能となる。
なお、上記すべての実施の形態において、ドラム2を水平軸周りに回転させて洗濯する洗濯方式を採用しているが、ドラム2が垂直軸周りに回転する縦型洗濯方式など他の洗濯方式でもよい。
なお、上記すべての実施の形態において、伝熱フィンおよび冷媒パイプ12は、その表面において腐食などの問題が生じずに全体的に熱伝導性の良い物質で構成されていればよい。そのため、伝熱フィン全体が熱伝導性のよい樹脂でできていてもよく、金属製の伝熱フィンの表面に腐食などを抑えるためのコーティングが施されていたり、酸化膜が形成されているなどの構成でもよい。
なお、上記すべての実施の形態において、吸熱器7および放熱器8は、必ずしも伝熱フィンおよび冷媒パイプ12で構成されている必要はなく、一部伝熱フィンがなかったり、全体的に伝熱フィンがなくてもよい。特に、吸熱器7または放熱器8の浸水する部分に伝熱フィンがないと、洗剤や汚れが付着してしまう恐れを低減することができるので、ヒートポンプシステムの信頼性が向上する。
なお、上記すべての実施の形態において、吸熱器7は第1吸熱器と第2吸熱器に分割して直列接続し、第1吸熱器を送風経路6内に配置し、第2吸熱器を送風経路6外に配置して、第1吸熱器を乾燥用に、第2吸熱器をすすぎ水の加熱用に使用すると、乾燥用に使う吸熱器にリントやゴミ、水などの付着を防止することができる。
なお、上記すべての実施の形態において、放熱器8は第1放熱器と第2放熱器に分割して直列接続し、第1放熱器を送風経路6内に配置し、第2放熱器を送風経路6外に配置して、第1放熱器を乾燥用に、第2放熱器をすすぎ水の加熱用に使用すると、乾燥時に使用する第1放熱器への水滴の付着を防止することができる。
なお、上記すべての実施の形態において、吸熱器7と放熱器8とは略同じ高さに配置されているが、放熱器8の方が高い位置に配置すると、吸熱器7周辺の第1の貯水部13aから汚れた洗濯排水の水が放熱器8周辺の第2の貯水部13bに入り込むことがなく、すすぎ水が汚れるのを防止することができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機は、乾燥運転開始後の起ち上がり性能を高めて、乾燥性能を向上させることができるので、洗濯乾燥機として有用である。
2 ドラム
3 水槽
6 送風経路
7 吸熱器
8 放熱器
9 送風装置
10 圧縮機
11 膨張弁
12 冷媒パイプ
14 給水経路
16 すすぎ給水経路
18 排水供給経路
20 排水経路
22 温水供給経路
29 制御装置

Claims (9)

  1. 洗濯用の水を溜める水槽と、前記水槽内に回転可能に設けたドラムと、圧縮機、放熱器、膨張弁、および吸熱器を冷媒が循環するように冷媒パイプで連結したヒートポンプシステムと、前記吸熱器と前記放熱器および前記ドラムを通風連結する送風経路と、前記送風経路に乾燥用空気を送風する送風装置と、機外から前記水槽へ水を供給する給水経路と、前記水槽内の水を前記吸熱器へ導く排水供給経路と、機外から前記放熱器に水を供給するすすぎ給水経路と、前記放熱器に供給された水を前記水槽へと供給する温水供給経路と、水を機外へと排出する排水経路と、洗濯および乾燥運転を実行する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記水槽内の水を前記排水供給経路を通して前記吸熱器へ供給するとともに、前記すすぎ給水経路を通して前記放熱器に供給された水を前記温水供給経路を通して前記水槽へ供給し、すすぎに用いる水を洗濯排水により加熱してすすぎ工程を実行し、乾燥工程へ移行するようにした洗濯乾燥機。
  2. 送風経路内に設けた吸熱器の一部が浸水するように第1の貯水部を設け、前記第1の貯水部に洗濯排水を溜めるようにした請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 送風経路内に設けた放熱器の一部が浸水するように第2の貯水部を設け、前記第2の貯水部にすすぎ水を溜めるようにした請求項1記載の洗濯乾燥機。
  4. 第1の貯水部または第2の貯水部の少なくともいずれか一方の水が所定の水位を超えないように排水する排水装置を備えた請求項2または3記載の洗濯乾燥機。
  5. 第1の貯水部または第2の貯水部の少なくともいずれか一方に溜まった水を撹拌する撹拌装置を備えた請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  6. 制御装置は、衣類乾燥のために圧縮機を駆動する前に送風装置を駆動するようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  7. 水槽と機外を連通接続する直接排水経路を備え、前記直接排水経路と排水供給経路のいずれかに切り替える排水切替弁を備えた請求項1〜6のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  8. 給水の温度を検知する水温検知装置を設け、制御装置は、給水温度が設定された洗濯温度以上の場合は、排水切替弁を直接排水経路に切り替えて洗濯排水を機外へ排出するようにした請求項7記載の洗濯乾燥機。
  9. 排水供給経路は、水槽と送風経路との間にゴミを除去するフィルタを設けた請求項1〜8のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014100426A (ja) * 2012-11-22 2014-06-05 Panasonic Corp 乾燥機
JP2016022133A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 株式会社東芝 衣類乾燥機

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