JP2012202678A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空冷凝縮器に散布する水の顕熱も冷却熱源として十分に利用して放熱性能を向上させる冷凍サイクル装置を提供する。
【解決手段】冷凍サイクル装置100は、二段圧縮機3と、二段圧縮機3から吐出された冷媒を放熱させる空冷凝縮器5と、空冷凝縮器5から流出された冷媒を減圧する膨張弁13と、膨張弁13から流出された冷媒に吸熱させる室内冷却器14と、空冷凝縮器5に散布する水を供給する給水路22と、給水路22を流れる水と二段圧縮機3から冷媒とともに吐出された冷凍機油との間で熱交換を行なう水−油冷却器20と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気に放熱して冷媒を凝縮させる空冷式の凝縮器(以下、空冷凝縮器と称する)を備えた冷凍サイクル装置に関するものである。
従来から、空気に放熱して冷媒を凝縮させる空冷凝縮器を備えた冷凍サイクル装置が存在する。このような冷凍サイクル装置では、一般的に外気温度が高温になると冷媒を凝縮液化させる放熱能力が不足する。そのため、必要な冷却能力が得られない状況や、消費電力が過大になってしまう状況が生じることがある。このような不具合を解消するため、従前より、空冷凝縮器に水を散布して外気への放熱を促進し、凝縮圧力を低下させる方法が知られている。
そのようなものとして、「空気調和装置の室外機(10)の熱交換器(32)に水を散布するノズル(53)と、前記ノズル(53)に水を供給する給水配管(52)と、前記給水配管(52)を加熱することにより前記給水配管(52)内の水を温める加熱手段(56a)と、を備える室外機の補助冷却装置(50a)」のような方式が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。このような方式では、給水をより有効に利用するため、散布される前の給水配管と冷媒との間で熱交換する熱交換器(加熱手段56a)を配置し、給水の顕熱も利用することで冷媒の冷却効果を高めるようにしている。
特開2007−205677号公報(第11頁、第4図等)
しかしながら、前記特許文献1に示されたような冷凍サイクル装置では、たとえば空冷凝縮器を通過した後の高圧液冷媒と熱交換する場合、高圧液冷媒は熱交換する前の時点で既に外気温度に近い温度になっているので、給水温度と高圧液冷媒との温度差は大きくなく、得られる熱交換量は僅かである。特に、冷凍サイクル装置がエコノマイザー回路を備えている場合には、給水との熱交換で液冷媒の温度が低下するとエコノマイザー側での熱交換量が縮減してしまい、エコノマイザー出口過熱度による流量制御が困難になるという問題が生じる。
また、たとえば給水と吐出ガス冷媒とで熱交換する場合は、吐出ガス冷媒は非常に高温であるため給水の顕熱利用量は大きくなるが、その一方で吐出ガス冷媒の温度が低下してしまう。そのため、空冷凝縮器において空気と吐出ガス冷媒との温度差を十分に取ることができなくなり、空冷凝縮器での伝熱効率が低下してしまうという問題が生じる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、空冷凝縮器に散布する水の顕熱も冷却熱源として十分に利用して放熱性能を向上させる冷凍サイクル装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から吐出された冷媒が流入する空冷凝縮器と、前記空冷凝縮器から流出した冷媒を減圧する第1膨張手段と、前記第1膨張手段で減圧された冷媒が流入する冷却器と、前記空冷凝縮器に散布する水を供給する給水路と、前記給水路から供給された水を前記空冷凝縮器に散布する散水手段と、前記圧縮機から冷媒とともに吐出された冷凍機油を前記圧縮機に戻す油供給路と、前記給水路を流れる水と前記油供給路を流れる冷凍機油との間で熱交換を行なう第1油冷却器と、を備えたものである。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機から吐出された冷媒が流入する空冷凝縮器と、前記空冷凝縮器から流出した冷媒を減圧する第1膨張手段と、前記第1膨張手段で減圧された冷媒が流入する冷却器と、前記空冷凝縮器に散布する水を供給する給水路と、前記給水路から供給された水を前記空冷凝縮器に散布する散水手段と、前記圧縮機と吐出側を分岐し、前記第1膨張手段と前記冷却器との間に接続した分岐配管と、前記給水路を流れる水と前記分岐配管を冷媒とともに流れる冷凍機油との間で熱交換を行なう第3油冷却器と、を備えたものである。
本発明に係る冷凍サイクル装置によれば、空冷凝縮器に散布する水の顕熱を冷却熱源として十分に利用して空冷凝縮器の放熱性能を大幅に向上させることが可能になる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の冷凍サイクル動作を示すP−h線図である。 中間圧バイパス量に対する中間圧および運転効率の変化特性を示すグラフである。 散水ノズルから空冷凝縮器に向かって散水したときの蒸発潜熱移動形態を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。図2は、冷凍サイクル装置100の冷凍サイクル動作を示すP−h線図である。図1及び図2に基づいて、冷凍サイクル装置100の構成及び動作について説明する。この冷凍サイクル装置100は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行なうものである。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1に示すA〜Jは、図2に示す状態A〜状態Jに対応している。
[装置構成]
冷凍サイクル装置100は、コンデンシングユニット1及びユニットクーラー2を有している。コンデンシングユニット1には、二段圧縮機3、油分離器4、空冷凝縮器5、それに付随する室外ファン6、受液器7、及び、エコノマイザー(内部熱交換器)8が搭載されている。また、ユニットクーラー2には、液開閉弁12、膨張弁(第1膨張手段)13、及び、室内冷却器(蒸発器)14が搭載されている。そして、二段圧縮機3、油分離器4、空冷凝縮器5、受液器7、エコノマイザー8の一次側流路、液開閉弁12、膨張弁13、及び、室内冷却器14が冷媒配管50で順次接続されて閉回路(冷凍サイクル)が形成されている。
また、コンデンシングユニット1には、エコノマイザー8の一次側流路の出口側と液開閉弁12の入口側との間における冷媒配管50を分岐させた第1分岐配管(第1中間圧バイパス路)51が設けられている。この第1分岐配管51は、冷媒−油冷却器11を経由した後、二段圧縮機3のインジェクションポート17に接続されるようになっている。図1では、第1分岐配管51がエコノマイザー8の二次側流路出口に接続するようになっている。また、第1分岐配管51の冷媒−油冷却器11の入口側には膨張弁(第2膨張手段)10が設けられている。なお、冷媒−油冷却器11は、油分離器4と二段圧縮機3とを接続する油供給路18を流れる冷凍機油と第1分岐配管51を流れる冷媒とで熱交換する位置に設置されている。
さらに、コンデンシングユニット1には、第1分岐配管51を膨張弁10の入口側で更に分岐させた第2分岐配管(第2中間圧バイパス路)52が設けられている。この第2分岐配管52は、エコノマイザー8を経由した後、二段圧縮機3のインジェクションポート17に接続するようになっている。また、第2分岐配管52のエコノマイザー8の二次側流路入口側には膨張弁(第3膨張手段)9が設けられている。なお、エコノマイザー8において、第2分岐配管52が接続されている側の流路を二次側流路と称する。
またさらに、コンデンシングユニット1には、給水路22から水が供給されるようになっている。この給水路22には、散水バルブ21、水−油冷却器20、及び、散水手段の一例である散水ノズル19が配備されている。水−油冷却器20は、給水路22を流れる水と油分離器4で分離された冷凍機油との間で熱交換する位置に設置されている。この水−油冷却器20は、冷媒−油冷却器11よりも冷凍機油の流れの上流側に設置されている。
(二段圧縮機3)
二段圧縮機3は、冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にするものである。二段圧縮機3は、低段側圧縮部15と高段側圧縮部16を有するとともに、これら圧縮部を駆動するための駆動モーター(図示せず)を内蔵している。また、二段圧縮機3の低段側圧縮部15と高段側圧縮部16との間に形成される中間圧部分にはインジェクションポート17が備えられている。そして、インジェクションポート17を介して、冷凍機油や高圧液冷媒を冷却した後のバイパス冷媒が注入されるようになっている。なお、インジェクションポート17から注入されるバイパス冷媒は、膨張弁9や膨張弁10によって流量が調整されている。なお、ここでは、インジェクションポート17を備えた二段圧縮機3を例に示しているが、2台以上の圧縮機を直列に接続して搭載してもよい。
(油分離器4)
油分離器4は、二段圧縮機3の吐出側に設置され、二段圧縮機3から吐出された吐出ガス冷媒と、冷媒とともに吐出された冷凍機油と、を分離するものである。この油分離器4で吐出ガス冷媒と分離された冷凍機油は、油分離器4と二段圧縮機3とを接続している油供給路18を通って二段圧縮機3の低段側圧縮部15、高段側圧縮部16のそれぞれに戻される。
(油供給路18)
油供給路18は、油分離器4と二段圧縮機3とを接続し、油分離器4で分離された冷凍機油を二段圧縮機3に供給する油流路である。この油供給路18には、水−油冷却器20、冷媒−油冷却器11の2つの熱交換器が配備されている。そして、油供給路18は、冷媒−油冷却器11の下流側で分岐され、低段側圧縮部15と高段側圧縮部16のそれぞれに接続されるようになっている。
(水−油冷却器20)
水−油冷却器20は、油分離器4の冷凍機油の流れの下流側に設置され、給水路22を流れる水と油分離器4で分離された冷凍機油とで熱交換するものである。つまり、水−油冷却器20は、二段圧縮機3から冷媒とともに吐出された冷凍機油を冷却する第1油冷却器として機能する。
(冷媒−油冷却器11)
冷媒−油冷却器11は、水−油冷却器20の冷凍機油の流れの下流側に設置され、水−油冷却器20から流出し油供給路18を流れる冷凍機油と、第1分岐配管51を流れ膨張弁10で流量が調整された冷媒と、で熱交換するものである。つまり、冷媒−油冷却器11は、二段圧縮機3から冷媒とともに吐出された冷凍機油を冷却する第2油冷却器として機能する。
(空冷凝縮器5)
空冷凝縮器5は、油分離器4の冷媒の流れ下流側に設置されている。この空冷凝縮器5は、二段圧縮機3から吐出され、油分離器4で分離された高温高圧のガス冷媒と空気とが熱交換するものである。なお、空冷凝縮器5は、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器で構成するとよい。
(室外ファン6)
空冷凝縮器5の近傍に設置され、空冷凝縮器5に空気を供給するものである。
(受液器7)
受液器7は、空冷凝縮器5から流出した冷媒のうち余剰冷媒を貯留するためのものである。
(エコノマイザー8)
エコノマイザー8は、受液器7から流出した冷媒(一次側)と、第2分岐配管52を流れ膨張弁9で流量が調整された冷媒と、で熱交換するものである。
(液開閉弁12)
液開閉弁12は、ユニットクーラー2内においてエコノマイザー8と膨張弁13との間に設置され、冷媒流路を開閉するものである。
(膨張弁13)
膨張弁13は、ユニットクーラー2内において液開閉弁12と室内冷却器14との間に設置され、冷媒を減圧して膨張させるものである。膨張弁13は、たとえば冷媒の流量の調節等を行なうことが可能なステッピングモーター(図示せず)により絞り開度を調整することが可能な電子膨張弁等で構成するとよい。
(室内冷却器14)
室内冷却器14は、ユニットクーラー2内において膨張弁13と二段圧縮機3との間に設置され、膨張弁13で減圧された低温低圧の冷媒と被冷熱流体(たとえば空気など)とで熱交換するものである。室内冷却器14は、たとえばプレート式熱交換器や、フィン・アンド・チューブ型熱交換器、マイクロチャネル熱交換器、シェルアンドチューブ式熱交換器、ヒートパイプ式熱交換器、二重管式熱交換器等で構成することができる。
(膨張弁9)
膨張弁9は、第2分岐配管52のエコノマイザー8の二次側流路の入口側に設置され、第2分岐配管52を流れる冷媒を減圧して膨張させるとともに、第2分岐配管52を流れる冷媒の流量を調整するものである。膨張弁9は、たとえば冷媒の流量の調節等を行なうことが可能なステッピングモーター(図示せず)により絞り開度を調整することが可能な電子膨張弁等で構成するとよい。
(膨張弁10)
膨張弁10は、第1分岐配管51の冷媒−油冷却器11の冷媒の流れ下流側に設置され、第1分岐配管51を流れる冷媒を減圧して膨張させるとともに、第1分岐配管51を流れる冷媒の流量を調整するものである。膨張弁10は、たとえば冷媒の流量の調節等を行なうことが可能なステッピングモーター(図示せず)により絞り開度を調整することが可能な電子膨張弁等で構成するとよい。
(給水路22)
空冷凝縮器5に吹きかける水を供給するものである。
(散水バルブ21)
散水バルブ21は、給水路22の任意の場所(図1では、水−油冷却器20の水の流れ上流側)に設置され、水流路を開閉するものである。
(散水ノズル19)
空冷凝縮器5の近傍に設置され、給水路22から供給された水を空気上流側から空冷凝縮器5に散布するものである。この散水ノズル19は、一般的に広く普及されているようなスプレーノズルで構成することができる。つまり、散水ノズル19は、空冷凝縮器5に向けて水を噴霧することにより、空冷凝縮器5に水を供給するようになっている。
(冷媒の種類)
冷凍サイクル装置100に用いられる冷媒には、たとえばR410A、R407C、R404AなどのHFC(ハイドロフルオロカーボン)冷媒、R22などのHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)冷媒、もしくは炭化水素、ヘリウムのような自然冷媒などがあるが、これに限定されず同様な役割を果たすものであれば、他の冷媒であってもよい。
[運転動作]
冷凍サイクル装置100の冷却運転時の動作について説明する。
二段圧縮機3から吐出された高温高圧のガス冷媒(状態A)は、油分離器4へ流入し、冷媒とともに吐出された冷凍機油が分離される。続いて、油分離器4から流出したガス冷媒は、空冷凝縮器5で外気に放熱し、凝縮して高圧液冷媒(状態B)となる。ここで室外ファン6は、冷媒の凝縮圧力が予め定められている所定値となるように空冷凝縮器5からの放熱量を調整している。つまり、室外ファン6は、冷媒の凝縮圧力が予め定められている所定値となるように回転数が制御される。凝縮温度は、たとえば外気温度よりも10℃程度高い温度に調整される。
空冷凝縮器5から流出した高圧液冷媒は、受液器7に流入する。受液器7では、この冷凍サイクルに封入された余剰分の液冷媒が貯留されているので、液冷媒とガス冷媒とが共存している状態である。したがって、状態Bの高圧液冷媒は、飽和液となる。この高圧液冷媒は、続いて、エコノマイザー8の一次側流路に流入する。エコノマイザー8の一次側流路に流入した高圧液冷媒は、第1分岐配管51及び第2分岐配管52に流れ、膨張弁9で減圧された中間圧二相冷媒(状態F)と熱交換して、過冷却度を大きくした液冷媒となる(状態C)。この液冷媒は、コンデンシングユニット1から流出し、ユニットクーラー2へ流入する。
一方、第2分岐配管52を流れ、膨張弁9で減圧された中間圧二相冷媒(状態F)は、エコノマイザー8で熱交換を行なって状態Gの冷媒となる。この冷媒は、第1分岐配管51を流れてきた状態Hの冷媒と合流し、インジェクションポート17を介して二段圧縮機3に注入される。
ユニットクーラー2に流入した液冷媒は、液開閉弁12を通過し、膨張弁13によって低圧まで減圧され、低圧二相冷媒(状態D)となる。この低圧二相冷媒は、室内冷却器14へと流入する。室内冷却器14に流入した低圧二相冷媒は、ここで冷却対象であるたとえば室内空気と熱交換し、蒸発して低圧ガス冷媒(状態E)となる。室内冷却器14から流出した低圧ガス冷媒は、その後、ユニットクーラー2から流出し、コンデンシングユニット1に流入する。コンデンシングユニット1に流入した冷媒は、再び二段圧縮機3に吸入される。このようにして冷却対象を所定温度まで冷却する運転が行なわれる。
ところで、油分離器4でガス冷媒と分離された冷凍機油は、油供給路18を流れ、冷媒−油冷却器11において第1分岐配管51を流れる冷媒によって冷却された後に、二段圧縮機3へ戻される。冷媒−油冷却器11で冷凍機油を冷却する冷却側冷媒は、膨張弁10により中間圧に減圧された冷媒(状態Fと同様の状態)であり、高温である冷凍機油と熱交換して中圧高温のガス冷媒(状態H)となる。
二段圧縮機3の低段側圧縮部15は、室内冷却器14から流出した低圧ガス冷媒(状態E)を吸入し、中間圧まで昇圧される(状態I)。この中間圧の冷媒は、エコノマイザー8、冷媒−油冷却器11で熱交換を行なってインジェクションポート17から注入された冷媒(状態G、状態H)と合流し、状態Jとなった後に高段側圧縮部16に吸入される。そして、高段側圧縮部16に吸入された冷媒は、更に圧縮されて状態Aとなって吐出される。
冷凍サイクル装置100の散水機能について説明する。
コンデンシングユニット1は、自らの消費電力、あるいは凝縮圧力や外気温度が定められている所定値を超えると、凝縮圧力を低下させるために散水バルブ21を開放するようになっている。散水バルブ21の開放により、まず常温の水が給水路22を介して水−油冷却器20に供給される。水−油冷却器20では、油分離器4で分離されたたとえば80℃程度の冷凍機油と供給水とが熱交換を行なう。ここで供給水は70℃程度まで温度上昇した後、散水ノズル19から空冷凝縮器5に向かって散布される。
一方、水−油冷却器20から流出する冷凍機油は、50℃程度まで温度が低下する。そのため、冷凍機油を冷媒−油冷却器11でさらに冷却する必要がなくなり、冷媒−油冷却器11の冷却側冷媒流量を調整している膨張弁10が閉止される。これにより、中間圧にバイパス(インジェクションポート17を介して注入)される冷媒の流量(以下、中間圧バイパス量と称する)が減少し、二段圧縮機3の中間圧力が低下する。
中間圧バイパス量の減少は、高段側圧縮部16での中間圧から高圧まで昇圧する圧縮動力が少なくなることを意味する。すなわち、冷凍機油の冷却を、液冷媒の一部を用いるのではなく、散水の顕熱を利用することで、二段圧縮機3の消費電力が低減され、運転効率を向上できる。
また、中間圧力が低下すると、第2分岐配管52を流れ、エコノマイザー8で膨張弁9を通過した後の冷媒の蒸発温度も低下する。したがって、高圧液冷媒との温度差を大きく取ることができることになる。これにより、エコノマイザー8の熱交換効率が向上し、高圧液冷媒をより低い温度にできるので室内冷却器14での冷媒側エンタルピ差が拡大され、冷却能力が増大する。
図3は、中間圧バイパス量に対する中間圧および運転効率の変化特性を示すグラフである。図3に基づいて、中間圧バイパス量に対する中間圧および運転効率の変化特性について説明する。図3に示す線Aが中間圧バイパス量(横軸)に対する運転効率の変化特性(縦軸)を、図3に示す線Bが中間圧バイパス量(横軸)に対する中間圧(飽和温度)の変化特性(縦軸)を、それぞれ示している。なお、図3には、中間圧バイパス量(横軸)に対するエコノマイザー8から流出した液冷媒の温度(縦軸)を線Cとして併せて図示している。
エコノマイザー8側のバイパス流量(第2分岐配管52を流れる冷媒の量)が過小である場合、エコノマイザー8の低温側冷媒が過熱して高圧側液冷媒との熱交換のための温度差が確保できず、エコノマイザー8の高温側液冷媒を十分に冷却することができない。一方、中間圧バイパス量が過大になると、中間圧自体の上昇によってエコノマイザー8を流出する液冷媒の温度も上昇傾向となる。すなわち、中間圧バイパス量には高圧側液冷媒温度を最小にする適正バイパス量が存在するということがわかる。そこで、冷凍サイクル装置100では、膨張弁9が、中間圧バイパス量を適正バイパス量になるように制御している。
しかしながら、たとえば蒸発圧力が非常に低い高圧縮比条件での運転では、油冷却負荷が非常に大きいため、膨張弁10が大きく開放されてしまい、膨張弁9側では中間圧バイパス量を適正状態に調整できない状態となる(たとえば、図3に示す実バイパス量)。これに対し、冷凍サイクル装置100においては、空冷凝縮器5に散水することによって油冷却のためのバイパス流量を低減するようにしている。このため、冷凍サイクル装置100では、膨張弁9の開度制御によって中間圧バイパス量が適正となるように調整可能になっている。
図4は、散水ノズル19から空冷凝縮器5に向かって散水したときの蒸発潜熱移動形態を説明するための模式図である。図4に基づいて、散水ノズル19から空冷凝縮器5に向かって散水したときの蒸発潜熱移動形態について説明する。
散水ノズル19から散布された液滴は、まず外気と接触して蒸発する。このとき、蒸発熱源は液滴自体であり、液滴は蒸発しながら湿球温度24℃に向かって温度が低下する。このとき、液滴径が十分小さい場合、すなわち液滴の表面積に対して液滴重量が十分小さい場合には、液滴は蒸発によって消滅する。しかしながら、そうでない場合、すなわち液滴径が十分に小さくない場合には、液滴は湿球温度に近い温度となって空冷凝縮器5に到達する。
このように、散水ノズル19からのスプレー散布によって、液滴と空気との接触時間を十分確保できているから給水温度が高温であっても空冷凝縮器5を構成している放熱フィンに接触する時点で液滴は湿球温度、すなわち常温付近まで温度低下しているので空冷凝縮器5の放熱が阻害されることはない。一方で、空冷凝縮器5の上部から水を滴下させる給水方式では、滴下された液滴と空気との接触面積、接触時間が十分ではなく、高温水の状態のまま空冷凝縮器5を構成している放熱フィンに接触することになるので空冷凝縮器5の放熱が阻害されることになる。
さらに、給水温度が常温である場合には、散水ノズル19から噴霧された直後の液滴からの蒸発量はごく僅かであり、ほとんどが液滴径を変えずに空冷凝縮器5に到達する。一方、給水温度が高温(70℃程度)である場合は、外気の湿球温度になるまで急速に蒸発するので比較的蒸発量が大きく、空冷凝縮器5に到達するまでに液滴径が小さくなる。
空冷凝縮器5に接触した液滴は、空冷凝縮器5を構成している放熱フィンから熱をもらい、それを熱源としてさらに蒸発する。空冷凝縮器5はもともと外気(たとえば35℃)とフィン温度(たとえば45℃)との温度差によって放熱を行なうが、これに加えて液滴の蒸発潜熱により放熱フィンが冷却される。このときの水の蒸発潜熱は、室外空気との顕熱熱交換とは独立にフィン冷却に寄与するので、凝縮圧力が低下し、運転効率が向上することになる。なお、放熱フィンとの接触で蒸発しきれなかった液滴は、放熱フィンを伝わって流下し、ドレンとして排水される。
放熱フィン上を流下し、ドレンとして排水されてしまう無駄な水を少なくするためには、散布する液滴径が極力小さくなるように散水する必要がある。しかしながら、これには高い給水圧力が必要となるだけでなく、散水ノズル自体も高価なものとなる。冷凍サイクル装置100では、水−油冷却器20によって給水を高温にすることで空冷凝縮器5に到達する前の段階で噴霧された液滴の蒸発量が大きくなる。そのため、散布直後の液滴径が大きくても放熱フィン到達時の液滴径が小さくなり、高い蒸発効率が得られる。よって、冷凍サイクル装置100によれば、散水のための設置コストを小さくすることが可能になる。
以上より、冷凍サイクル装置100によれば、散水用給水の顕熱も空冷凝縮器5の冷却熱源として十分に利用して、空冷凝縮器5の放熱性能を向上させるとともに、油冷却や液冷媒冷却を行なうエコノマイザー8の性能を十分に発揮させることで運転効率を向上できる。
したがって、冷凍サイクル装置100によれば、散水用の水の顕熱を利用して二段圧縮機3に戻す冷凍機油を冷却することで、油冷却のための中間圧バイパス量が少なくなり、それを昇圧する圧縮動力が軽減され、運転効率が向上する。また、冷凍サイクル装置100によれば、バイパス冷媒により液冷媒の過冷却を増大させるエコノマイザー8を有しているものの、中間圧バイパス量を少なくでき、中間圧力を低下できるので、室内冷却器14の冷却能力が増大する。なお、エコノマイザー8の低圧側が中間圧であっても低圧であっても同様の効果がある。
また、水−油冷却器20によって散水温度が上昇するので、空冷凝縮器5に噴霧される液滴径が大きい状況(つまり、一般的に広く普及しているようなものを散水ノズル19として用いた状況)においても、空冷凝縮器5の放熱フィンに到達したときの液滴が小さくできる。したがって、冷凍サイクル装置100によれば、ドレン排水を少なくできる。さらに、散水ノズル19は、スプレーノズルによる噴霧式であるので、蒸発潜熱により空冷凝縮器5に接触する前段階で液滴温度が十分低下するとともに液滴径も小さくなるので、空冷凝縮器5の蒸発効率が向上する。この蒸発効率の向上作用は、従来必要であった液滴径を小さくするための設備、たとえば給水圧力の増強設備等を不要とし、設置コストの縮減にもつながる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置200の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。図5に基づいて、冷凍サイクル装置200の構成及び動作について説明する。この冷凍サイクル装置200は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行なうものである。なお、この実施の形態2では上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するものとし、冷媒回路構成など実施の形態1と同一の箇所については説明を割愛するものとする。
実施の形態1では、中間圧にインジェクションポート17を設けた圧縮機を備えた冷凍サイクル装置100を例に示したが、実施の形態2では、中間圧にインジェクションポートを設けていない圧縮機、つまり単段圧縮機(以下、圧縮機30と称する)を備えた冷凍サイクル装置200を例に示している。それに伴い、冷凍サイクル装置200は、冷媒−油冷却器11、第1分岐配管51、第2分岐配管52、膨張弁9、膨張弁10、及び、受液器7を設置しておらず、第3分岐配管(低圧バイパス路)53を圧縮機30の吸入側(詳しくはアキュムレーター31の上流側)に接続し、油供給路18を水−油冷却器20を介して圧縮機30の吸入側に接続している。また、第3分岐配管53のエコノマイザー8の上流側には、第3分岐配管53を流れる冷媒の流量を調整可能な膨張弁9aが設置されている。
すなわち、第3分岐配管53は、エコノマイザー8と膨張弁13との間から分岐して、膨張弁(第4膨張手段)9a、及び、エコノマイザー8の二次側を介してアキュムレーター31の上流側に接続されるようになっている。したがって、エコノマイザー8は、第3分岐配管53を流れ、膨張弁9aで低圧にされた凝縮液冷媒の一部(二次側を流れる冷媒)により高圧液冷媒(一次側)の過冷却度を増大させるようになっている。なお、アキュムレーター31は、圧縮機39の吸入側に設置され、冷凍サイクルを循環する冷媒のうち余剰冷媒を貯留するためのものである。ただし、アキュムレーター31は必須なものではない。
このような構成においても、油分離器4で分離された冷凍機油を給水によって冷却する水−油冷却器20によって空冷凝縮器5の凝縮放熱を阻害することなく給水の顕熱を最大限利用することができる。つまり、冷凍サイクル装置200によれば、散水用給水の顕熱も空冷凝縮器5の冷却熱源として十分に利用して、空冷凝縮器5の放熱性能を向上させることができる。なお、圧縮機30の吐出側に流路切替装置である四方弁32を設置した状態を例に図示しているが、四方弁32は必須なものではない。
以上より、冷凍サイクル装置200によれば、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100と同様に、水−油冷却器20によって散水温度が上昇するので、空冷凝縮器5に噴霧される液滴径が大きい状況においても、空冷凝縮器5の放熱フィンに到達したときの液滴が小さくできる。したがって、冷凍サイクル装置200によれば、ドレン排水を少なくできるし、散水のための設置コストを小さくすることができる。また、散水ノズル19は、スプレーノズルによる噴霧式であるので、蒸発潜熱により空冷凝縮器5に接触する前段階で液滴温度が十分低下するとともに液滴径も小さくなるので、空冷凝縮器5の蒸発効率が向上する。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3に係る冷凍サイクル装置300の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。図6に基づいて、冷凍サイクル装置300の構成及び動作について説明する。この冷凍サイクル装置300は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行なうものである。なお、この実施の形態3では上述した実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明するものとし、冷媒回路構成など実施の形態1及び実施の形態2と同一の箇所については説明を割愛するものとする。
実施の形態2では、中間圧にインジェクションポートを設けていない圧縮機30を備えた冷凍サイクル装置200を例に示したが、実施の形態3では、更に油分離器4、油供給路18及びエコノマイザー8を設けていない冷凍サイクル装置300を例に示している。実施の形態3では、油分離器4及び油供給路18が配置されない冷凍サイクル装置への適用例について説明する。冷凍サイクル装置300には、油分離器4及び油供給路18が配置されないため、実施の形態1又は実施の形態2で説明した水−油冷却器20ではなく、水−冷媒熱交換器20aを設置するようにしている。水−冷媒熱交換器20aは、給水路22を流れる水と吐出ガス分岐配管(吐出ガス分岐路)54を流れる冷媒との間で熱交換を行なうものである。つまり、水−油冷却器20aは、圧縮機30から冷媒とともに吐出された冷凍機油を冷媒とともに冷却する第3油冷却器として機能する。
このような場合は、圧縮機30からの吐出ガスの一部を分岐して水−冷媒冷却器(第13油冷却器)20aへ流入させるようにする。つまり、圧縮機30の吐出側と、膨張弁13と室内冷却器14との間と、を接続する吐出ガス分岐配管54を設け、圧縮機30からの吐出ガスの一部を水−冷媒冷却器20aへ流入させ、膨張弁13と室内冷却器14との間に導くようにする。吐出ガス分岐配管54の水−冷媒冷却器20aの下流側には、吐出ガス分岐配管54を流れる冷媒の流量を調整する膨張弁10aが設置されている。なお、膨張弁10aは、実施の形態1で説明した膨張弁10と同様の構成及び機能を有している。
膨張弁10は、水−冷媒冷却器20aで吐出ガスが凝縮液化できる程度にバイパス流量を調整する。つまり、膨張弁10は、水−冷媒冷却器20aで吐出ガスが凝縮液化できる程度にバイパス流量を調整するように開度が制御される。給水路22を流れる散水用の水は、水−冷媒冷却器20aに流入する吐出ガスによって70℃程度に加熱された後、散水ノズル19から噴霧される。このような構成によれば、油分離器が配置されていない場合においても、空冷凝縮器5に流れる吐出ガス冷媒の温度を低下させることなく、散水用水を十分に加熱することができる。つまり、冷凍サイクル装置300によれば、散水用給水の顕熱も空冷凝縮器5の冷却熱源として十分に利用して、空冷凝縮器5の放熱性能を向上させることができる。
以上より、冷凍サイクル装置300によれば、実施の形態1及び実施の形態2に係る冷凍サイクル装置と同様に、水−冷媒冷却器20aによって散水温度が上昇するので、空冷凝縮器5に噴霧される液滴径が大きい状況においても、空冷凝縮器5の放熱フィンに到達したときの液滴が小さくできる。したがって、冷凍サイクル装置300によれば、ドレン排水を少なくできるし、散水のための設置コストを小さくすることができる。また、散水ノズル19は、スプレーノズルによる噴霧式であるので、蒸発潜熱により空冷凝縮器5に接触する前段階で液滴温度が十分低下するとともに液滴径も小さくなるので、空冷凝縮器5の蒸発効率が向上する。
また、冷凍サイクル装置300のように油分離器及び油供給路が配置されない場合においても、分岐された吐出ガスと給水路22との間で熱交換させることにより、空冷凝縮器5における空気と冷媒との温度差を縮めることなく、散水用水の顕熱を十分利用して放熱を促進させることができる。
なお、各実施の形態で説明した冷凍サイクル装置は、たとえば冷凍空調装置、冷凍装置、冷蔵庫、空気調和装置等にも適用可能であることは言うまでもない。また、本発明の特徴事項を実施の形態1〜実施の形態3に分けて説明したが、それらの実施の形態で説明した内容に限定するものでなく、本発明の技術範囲内で適宜変更が可能である。さらに、各実施の形態で説明した本発明の特徴事項を適宜組み合わせて冷凍サイクル装置を構成するようにしてもよい。
1 コンデンシングユニット、2 ユニットクーラー、3 二段圧縮機、4 油分離器、5 空冷凝縮器、6 室外ファン、7 受液器、8 エコノマイザー、9 膨張弁(第3膨張手段)、9a 膨張弁(第4膨張手段)、10 膨張弁(第2膨張手段)、10a 膨張弁(第2膨張手段)、11 冷媒−油冷却器(第2油冷却器)、12 液開閉弁、13 膨張弁(第1膨張手段)、14 室内冷却器、15 低段側圧縮部、16 高段側圧縮部、17 インジェクションポート、18 油供給路、19 散水ノズル、20 水−油冷却器(第1油冷却器)、20a 水−冷媒熱交換器(第3油冷却器)、21 散水バルブ、22 給水路、30 圧縮機、31 アキュムレーター、50 冷媒配管、51 第1分岐配管(第1中間圧バイパス路)、52 第2分岐配管(第2中間圧バイパス路)、53 第3分岐配管、54 吐出ガス分岐配管、100 冷凍サイクル装置、200 冷凍サイクル装置、300 冷凍サイクル装置。

Claims (9)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機から吐出された冷媒が流入する空冷凝縮器と、
    前記空冷凝縮器から流出した冷媒を減圧する第1膨張手段と、
    前記第1膨張手段で減圧された冷媒が流入する冷却器と、
    前記空冷凝縮器に散布する水を供給する給水路と、
    前記給水路から供給された水を前記空冷凝縮器に散布する散水手段と、
    前記圧縮機から冷媒とともに吐出された冷凍機油を前記圧縮機に戻す油供給路と、
    前記給水路を流れる水と前記油供給路を流れる冷凍機油との間で熱交換を行なう第1油冷却器と、を備えた
    ことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記冷凍機油を前記圧縮機から吐出された冷媒と分離する油分離器を前記圧縮機の吐出側に備え、
    前記第1油冷却器においては、
    前記油分離器で分離された冷凍機油と前記給水路を流れる水との間で熱交換を行なう
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記空冷凝縮器の下流側から分岐し、第2膨張手段を介して前記圧縮機の中間圧力室に接続される第1中間圧バイパス路と、
    前記水との熱交換後の冷凍機油と前記第1中間圧バイパス路を流れる冷媒との間で熱交換を行なう第2油冷却器と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記空冷凝縮器の下流側から分岐し、第3膨張手段を介して前記圧縮機の中間圧力室に接続される第2中間圧バイパス路と、
    前記空冷凝縮器と前記第1膨張手段との間の冷媒と、前記第2中間圧バイパス路を流れる冷媒との間で熱交換を行なう内部熱交換器と、を備えた
    ことを特徴とする請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第3膨張手段の開度制御によって、
    前記圧縮機の中間圧力室に注入される冷媒の量を調整可能にしている
    ことを特徴とする請求項4に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記圧縮機を低段側圧縮部と高段側圧縮部を備えた二段圧縮機で構成し、
    前記第1中間圧バイパス路及び前記第2中間圧バイパス路を前記二段圧縮機の中間圧力室に連通しているインジェクションポートに接続する
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記空冷凝縮器の下流側から分岐し、第4膨張手段を介して前記圧縮機の吸入側に接続される低圧バイパス路を備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機から吐出された冷媒が流入する空冷凝縮器と、
    前記空冷凝縮器から流出した冷媒を減圧する第1膨張手段と、
    前記第1膨張手段で減圧された冷媒が流入する冷却器と、
    前記空冷凝縮器に散布する水を供給する給水路と、
    前記給水路から供給された水を前記空冷凝縮器に散布する散水手段と、
    前記圧縮機と吐出側を分岐し、前記第1膨張手段と前記冷却器との間に接続した分岐配管と、
    前記給水路を流れる水と前記分岐配管を冷媒とともに流れる冷凍機油との間で熱交換を行なう第3油冷却器と、を備えた
    ことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  9. 前記散水手段を散水ノズルで構成し、
    前記散水ノズルは、
    前記給水路から供給された水を前記空冷凝縮器の空気上流側から前記空冷凝縮器に向けて噴霧する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
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