JP2003130477A - 冷凍装置 - Google Patents
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- F25B2400/07—Details of compressors or related parts
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧縮機を複数台搭載し、過冷却器及び油冷却
器を備えた冷凍装置において、圧縮機の構造及び冷凍サ
イクルの簡素化を行なうとともに部品点数を減らし製品
の低コスト化、信頼性の向上を実現し、製品寸法の小型
化とメンテナンス性の向上を図る。 【解決手段】 複数台の二段圧縮機、油分離器、凝縮
器、蒸発器、蒸発器用膨張弁、過冷却器、過冷却器用膨
張弁、油冷却器及び油冷却器用膨張弁を備えた冷凍装置
において、凝縮器と蒸発器用膨張弁との間に過冷却器を
配設し、凝縮器からの高圧液冷媒を蒸発器用膨張弁に至
る途中で分岐し、その後さらに分岐した一方の冷媒は、
過冷却器用膨張弁を経て過冷却器を過冷却した後、一方
の二段圧縮機の中間段に吸入され、分岐した他方の冷媒
は、油冷却器用膨張弁を経て油冷却器を冷却した後、他
方の二段圧縮機の中間段に吸入される。
器を備えた冷凍装置において、圧縮機の構造及び冷凍サ
イクルの簡素化を行なうとともに部品点数を減らし製品
の低コスト化、信頼性の向上を実現し、製品寸法の小型
化とメンテナンス性の向上を図る。 【解決手段】 複数台の二段圧縮機、油分離器、凝縮
器、蒸発器、蒸発器用膨張弁、過冷却器、過冷却器用膨
張弁、油冷却器及び油冷却器用膨張弁を備えた冷凍装置
において、凝縮器と蒸発器用膨張弁との間に過冷却器を
配設し、凝縮器からの高圧液冷媒を蒸発器用膨張弁に至
る途中で分岐し、その後さらに分岐した一方の冷媒は、
過冷却器用膨張弁を経て過冷却器を過冷却した後、一方
の二段圧縮機の中間段に吸入され、分岐した他方の冷媒
は、油冷却器用膨張弁を経て油冷却器を冷却した後、他
方の二段圧縮機の中間段に吸入される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機を複数台搭
載し、過冷却器、油冷却器を備えた冷凍装置に係り、冷
凍サイクルの簡素化と製品の小型化に好適な冷凍装置に
関するものである。
載し、過冷却器、油冷却器を備えた冷凍装置に係り、冷
凍サイクルの簡素化と製品の小型化に好適な冷凍装置に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一台の二段圧縮機、過冷却器及び油冷却
器を備えた冷凍装置としては、特開平２−２８７０５９
号公報に開示されているものがあり、過冷却器で主流液
の冷却を行った後のガス冷媒と、油冷却器で油の冷却を
行った後のガス冷媒は、一台の二段圧縮機の中間段に設
けた別々の吸込口にそれぞれの流路を経て吸入されるこ
とが知られている。
器を備えた冷凍装置としては、特開平２−２８７０５９
号公報に開示されているものがあり、過冷却器で主流液
の冷却を行った後のガス冷媒と、油冷却器で油の冷却を
行った後のガス冷媒は、一台の二段圧縮機の中間段に設
けた別々の吸込口にそれぞれの流路を経て吸入されるこ
とが知られている。
【０００３】また、二段圧縮機を複数台搭載し、それぞ
れの二段圧縮機に対して過冷却器を備えた冷凍装置とし
ては、２０００、２００１年度三菱電機冷熱ハンドブッ
ク（産業冷熱編）３３８ページに記載されているものが
あり、過冷却器で主流液の冷却を行った後のガス冷媒
は、各二段圧縮機の中間段にそれぞれ吸入されることが
知られている。
れの二段圧縮機に対して過冷却器を備えた冷凍装置とし
ては、２０００、２００１年度三菱電機冷熱ハンドブッ
ク（産業冷熱編）３３８ページに記載されているものが
あり、過冷却器で主流液の冷却を行った後のガス冷媒
は、各二段圧縮機の中間段にそれぞれ吸入されることが
知られている。
【０００４】さらに、図５は、従来技術において二台の
二段圧縮機１−１、１−２、凝縮器３、蒸発器用膨張弁
１２、蒸発器６を順次接続した冷凍サイクルにおいて、
凝縮器３と前記蒸発器用膨張弁１２との間に、それぞれ
の二段圧縮機に対してそれぞれ過冷却器５を備えるとと
もに、二段圧縮機１−１、１−２に給油する油を冷却す
る、それぞれの二段圧縮機に対してそれぞれ油冷却器４
を備えた基本冷凍サイクルの一例を示す図である。図５
においては、二段圧縮機１−１、１−２のそれぞれの中
間段１３に、過冷却器５で主流液を冷却した後のガス冷
媒と、油冷却器５で油を冷却した後のガス冷媒とを吸入
させる２つの流路を構成する必要があった。
二段圧縮機１−１、１−２、凝縮器３、蒸発器用膨張弁
１２、蒸発器６を順次接続した冷凍サイクルにおいて、
凝縮器３と前記蒸発器用膨張弁１２との間に、それぞれ
の二段圧縮機に対してそれぞれ過冷却器５を備えるとと
もに、二段圧縮機１−１、１−２に給油する油を冷却す
る、それぞれの二段圧縮機に対してそれぞれ油冷却器４
を備えた基本冷凍サイクルの一例を示す図である。図５
においては、二段圧縮機１−１、１−２のそれぞれの中
間段１３に、過冷却器５で主流液を冷却した後のガス冷
媒と、油冷却器５で油を冷却した後のガス冷媒とを吸入
させる２つの流路を構成する必要があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、圧縮機を複数台搭載し、過冷却器及び油
冷却器を備えた冷凍装置を構成する場合には、各二段圧
縮機の中間段毎に過冷却器で主流液を冷却した後のガス
冷媒と、油冷却器で油分離器により分離された油を冷却
した後のガス冷媒とを吸入させる２つの流路が、必要と
なる。このため、圧縮機の構造が複雑になり、冷凍サイ
クルを構成する配管本数が多くなることから、冷凍サイ
クルも複雑になり、部品点数も増え、他の冷凍装置に比
べ信頼性が低下し、コストがアップする一方、製品寸法
が大型化し設置スペース等にも問題が生ずる。
来の技術では、圧縮機を複数台搭載し、過冷却器及び油
冷却器を備えた冷凍装置を構成する場合には、各二段圧
縮機の中間段毎に過冷却器で主流液を冷却した後のガス
冷媒と、油冷却器で油分離器により分離された油を冷却
した後のガス冷媒とを吸入させる２つの流路が、必要と
なる。このため、圧縮機の構造が複雑になり、冷凍サイ
クルを構成する配管本数が多くなることから、冷凍サイ
クルも複雑になり、部品点数も増え、他の冷凍装置に比
べ信頼性が低下し、コストがアップする一方、製品寸法
が大型化し設置スペース等にも問題が生ずる。
【０００６】本発明の目的は、圧縮機を複数台搭載し、
過冷却器及び油冷却器を備えた冷凍装置において、圧縮
機の構造及び冷凍サイクルの簡素化を行なうとともに部
品点数を減らし製品の低コスト化、信頼性の向上を実現
し、製品寸法の小型化とメンテナンス性の向上を図る冷
凍装置を提供することにある。
過冷却器及び油冷却器を備えた冷凍装置において、圧縮
機の構造及び冷凍サイクルの簡素化を行なうとともに部
品点数を減らし製品の低コスト化、信頼性の向上を実現
し、製品寸法の小型化とメンテナンス性の向上を図る冷
凍装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による冷凍装置は、特許請求の範囲の各請求
項に記載されたところを特徴とするものであるが、特に
独立項としての請求項１に係る発明による冷凍装置は、
複数台の二段圧縮機、油分離器、凝縮器、蒸発器、蒸発
器用膨張弁、過冷却器、過冷却器用膨張弁、油冷却器及
び油冷却器用膨張弁を備えた冷凍装置において、前記凝
縮器と前記蒸発器用膨張弁との間に前記過冷却器を配設
し、前記凝縮器からの高圧液冷媒を前記蒸発器用膨張弁
に至る途中で分岐し、その後さらに分岐した一方の冷媒
は、前記過冷却器用膨張弁を経て前記過冷却器を過冷却
した後、一方の前記二段圧縮機の中間段に吸入され、分
岐した他方の冷媒は、前記油冷却器用膨張弁を経て前記
油冷却器を冷却した後、他方の前記二段圧縮機の中間段
に吸入されるようにしたことを特徴とするものである。
め、本発明による冷凍装置は、特許請求の範囲の各請求
項に記載されたところを特徴とするものであるが、特に
独立項としての請求項１に係る発明による冷凍装置は、
複数台の二段圧縮機、油分離器、凝縮器、蒸発器、蒸発
器用膨張弁、過冷却器、過冷却器用膨張弁、油冷却器及
び油冷却器用膨張弁を備えた冷凍装置において、前記凝
縮器と前記蒸発器用膨張弁との間に前記過冷却器を配設
し、前記凝縮器からの高圧液冷媒を前記蒸発器用膨張弁
に至る途中で分岐し、その後さらに分岐した一方の冷媒
は、前記過冷却器用膨張弁を経て前記過冷却器を過冷却
した後、一方の前記二段圧縮機の中間段に吸入され、分
岐した他方の冷媒は、前記油冷却器用膨張弁を経て前記
油冷却器を冷却した後、他方の前記二段圧縮機の中間段
に吸入されるようにしたことを特徴とするものである。
【０００８】また、独立項としての請求項２に係る発明
による冷凍装置は、圧縮工程途中に吸込口を有する複数
台のスクリュー式またはスクロール式単段圧縮機、油分
離器、凝縮器、蒸発器、蒸発器用膨張弁、過冷却器、過
冷却器用膨張弁、油冷却器及び油冷却器用膨張弁を備え
た冷凍装置において、前記凝縮器と前記蒸発器用膨張弁
との間に前記過冷却器を配設し、前記凝縮器からの高圧
液冷媒を前記蒸発器用膨張弁に至る途中で分岐し、その
後さらに分岐した一方の冷媒は、前記過冷却器用膨張弁
を経て前記過冷却器を過冷却した後、一方の前記単段圧
縮機の圧縮工程途中の吸入口に吸入され、分岐した他方
の冷媒は、前記油冷却器用膨張弁を経て前記油冷却器を
冷却した後、他方の前記単段圧縮機の圧縮工程途中の吸
入口に吸入されるようにしたことを特徴とするものであ
る。
による冷凍装置は、圧縮工程途中に吸込口を有する複数
台のスクリュー式またはスクロール式単段圧縮機、油分
離器、凝縮器、蒸発器、蒸発器用膨張弁、過冷却器、過
冷却器用膨張弁、油冷却器及び油冷却器用膨張弁を備え
た冷凍装置において、前記凝縮器と前記蒸発器用膨張弁
との間に前記過冷却器を配設し、前記凝縮器からの高圧
液冷媒を前記蒸発器用膨張弁に至る途中で分岐し、その
後さらに分岐した一方の冷媒は、前記過冷却器用膨張弁
を経て前記過冷却器を過冷却した後、一方の前記単段圧
縮機の圧縮工程途中の吸入口に吸入され、分岐した他方
の冷媒は、前記油冷却器用膨張弁を経て前記油冷却器を
冷却した後、他方の前記単段圧縮機の圧縮工程途中の吸
入口に吸入されるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図１ない
し図４に基づき説明する。図中の矢印は、冷媒及び油の
流れ方向を示す。
し図４に基づき説明する。図中の矢印は、冷媒及び油の
流れ方向を示す。
【００１０】図１は、本発明における冷凍装置の基本冷
凍サイクルの第１実施例を示す図である。図１におい
て、１−１、１−２は各々独立した二段圧縮機、２は二
段圧縮機１−１、１−２の下流側に設けられた油分離
器、３は油分離器２の下流側に設けられた凝縮器、４は
二段圧縮機１−１、１−２へ給油する油を冷却する油冷
却器、５は凝縮器３の下流側に設けられた過冷却器、６
は過冷却器５の下流側に設けられた蒸発器である。二段
圧縮機１−１、１−２から吐出されたガス冷媒は、１つ
にまとめられた後、油分離器２によりガス冷媒と油に分
離される。該ガス冷媒は、さらに凝縮器２により冷却さ
れ凝縮し液冷媒となる。
凍サイクルの第１実施例を示す図である。図１におい
て、１−１、１−２は各々独立した二段圧縮機、２は二
段圧縮機１−１、１−２の下流側に設けられた油分離
器、３は油分離器２の下流側に設けられた凝縮器、４は
二段圧縮機１−１、１−２へ給油する油を冷却する油冷
却器、５は凝縮器３の下流側に設けられた過冷却器、６
は過冷却器５の下流側に設けられた蒸発器である。二段
圧縮機１−１、１−２から吐出されたガス冷媒は、１つ
にまとめられた後、油分離器２によりガス冷媒と油に分
離される。該ガス冷媒は、さらに凝縮器２により冷却さ
れ凝縮し液冷媒となる。
【００１１】その後液冷媒のうち主流液は、過冷却器５
内で過冷却され、過冷却度が十分ついた液冷媒となり、
蒸発器用膨張弁１２の作用により再び低圧の湿りガス状
となり、蒸発器６内で蒸発しガス冷媒として分岐した
後、それぞれ二段圧縮機１−１、１−２へ吸入される。
内で過冷却され、過冷却度が十分ついた液冷媒となり、
蒸発器用膨張弁１２の作用により再び低圧の湿りガス状
となり、蒸発器６内で蒸発しガス冷媒として分岐した
後、それぞれ二段圧縮機１−１、１−２へ吸入される。
【００１２】一方、油分離器２で分離された油は、油冷
却器４にて40〜60℃に冷却され、二段圧縮機１−１、１
−２の各軸受に供給される。
却器４にて40〜60℃に冷却され、二段圧縮機１−１、１
−２の各軸受に供給される。
【００１３】凝縮器３からの高圧液冷媒は、過冷却器５
に至る途中で二方向に分岐し、一方は、過冷却器５内で
冷却される主流液となり、他方は、その先でさらに分岐
し、過冷却器用膨張弁１０にて低温で中間圧力の飽和湿
りガスに変化して、過冷却器５内で主流液を過冷却する
流れと、油冷却器用膨張弁８にて低温で中間圧力の飽和
湿りガスに変化して、油冷却器４内で油分離器２からの
油を冷却する流れと、に分かれる。この後、過冷却器５
内で主流液を過冷却した後のガス冷媒は、二段圧縮機１
−１の中間段１３に、油冷却器４内で油分離器２からの
油を冷却した後のガス冷媒は、二段圧縮機１−２の中間
段１３というように、両者は別々の二段圧縮機の中間段
に吸入される。
に至る途中で二方向に分岐し、一方は、過冷却器５内で
冷却される主流液となり、他方は、その先でさらに分岐
し、過冷却器用膨張弁１０にて低温で中間圧力の飽和湿
りガスに変化して、過冷却器５内で主流液を過冷却する
流れと、油冷却器用膨張弁８にて低温で中間圧力の飽和
湿りガスに変化して、油冷却器４内で油分離器２からの
油を冷却する流れと、に分かれる。この後、過冷却器５
内で主流液を過冷却した後のガス冷媒は、二段圧縮機１
−１の中間段１３に、油冷却器４内で油分離器２からの
油を冷却した後のガス冷媒は、二段圧縮機１−２の中間
段１３というように、両者は別々の二段圧縮機の中間段
に吸入される。
【００１４】本実施例によれば、複数台の二段圧縮機１
−１、１−２を搭載し、過冷却器５及び油冷却器４を備
えた冷凍装置において、冷凍サイクルを構成する配管本
数を図５に示した従来技術と比べ減少させることができ
る。
−１、１−２を搭載し、過冷却器５及び油冷却器４を備
えた冷凍装置において、冷凍サイクルを構成する配管本
数を図５に示した従来技術と比べ減少させることができ
る。
【００１５】また、電磁弁９から二段圧縮機の中間段１
３に至る主液流を過冷却する流路と、電磁弁７から二段
圧縮機の中間段１３に至る油を冷却する流路の数は半減
し、電磁弁７，９、過冷却器５、油冷却器４、過冷却器
用膨張弁１０及び油冷却器用膨張弁８の数も半減し、冷
凍サイクルの簡素化を図ることができるため、冷凍装置
の製品寸法の小型化とメンテナンス性の向上が、可能と
なる。さらに、部品点数を減少させることができるた
め、冷凍装置の低コスト化と信頼性の向上が、可能とな
る。
３に至る主液流を過冷却する流路と、電磁弁７から二段
圧縮機の中間段１３に至る油を冷却する流路の数は半減
し、電磁弁７，９、過冷却器５、油冷却器４、過冷却器
用膨張弁１０及び油冷却器用膨張弁８の数も半減し、冷
凍サイクルの簡素化を図ることができるため、冷凍装置
の製品寸法の小型化とメンテナンス性の向上が、可能と
なる。さらに、部品点数を減少させることができるた
め、冷凍装置の低コスト化と信頼性の向上が、可能とな
る。
【００１６】二段圧縮機１−１、１−２についても、中
間段１３に２つの吸込口を設ける必要がなくなり、構造
の簡素化と低コスト化を図ることができる。
間段１３に２つの吸込口を設ける必要がなくなり、構造
の簡素化と低コスト化を図ることができる。
【００１７】なお、過冷却器５で主流液を冷却した後の
ガス冷媒と、油冷却器４で油を冷却した後のガス冷媒と
を、過熱度を適正範囲すなわち約１５℃以下に保つよう
に、過冷却器用膨張弁１０及び油冷却器用膨張弁８に例
えば温度式膨張弁を採用すれば、二段圧縮機１−１、１
−２内の低段圧縮部で中間圧力まで圧縮されたガス冷媒
を冷却するに十分な低い温度で、中間段１３に供給する
ことができ、冷凍装置の信頼性が損なわれることはな
い。
ガス冷媒と、油冷却器４で油を冷却した後のガス冷媒と
を、過熱度を適正範囲すなわち約１５℃以下に保つよう
に、過冷却器用膨張弁１０及び油冷却器用膨張弁８に例
えば温度式膨張弁を採用すれば、二段圧縮機１−１、１
−２内の低段圧縮部で中間圧力まで圧縮されたガス冷媒
を冷却するに十分な低い温度で、中間段１３に供給する
ことができ、冷凍装置の信頼性が損なわれることはな
い。
【００１８】また、冷凍装置の冷凍能力を調整する容量
制御を実施する場合には、複数台搭載した二段圧縮機に
対して、同時容量制御または同時運転で個々に容量制御
を行えば、本実施例においても安定した冷凍装置の運転
を行うことが可能である。
制御を実施する場合には、複数台搭載した二段圧縮機に
対して、同時容量制御または同時運転で個々に容量制御
を行えば、本実施例においても安定した冷凍装置の運転
を行うことが可能である。
【００１９】図２は、本発明を単段圧縮式の冷凍装置
に、圧縮工程途中の吸込口１５を有する複数台のスクリ
ュー式またはスクロール式の単段圧縮機１４−１、１４
−２を適用した第２実施例を示す図である。過冷却器５
内で主流液を過冷却した後のガス冷媒は、単段圧縮機１
４−１の圧縮工程途中の吸込口１５に、油冷却器４内で
油分離器２からの油を冷却した後のガス冷媒は、単段圧
縮機１４−２の圧縮工程途中の吸込口１５というよう
に、両者は別々の単段圧縮機の圧縮工程途中の吸込口１
５に吸入される。この場合においても、図１の第１実施
例と同様の効果を得ることができる。
に、圧縮工程途中の吸込口１５を有する複数台のスクリ
ュー式またはスクロール式の単段圧縮機１４−１、１４
−２を適用した第２実施例を示す図である。過冷却器５
内で主流液を過冷却した後のガス冷媒は、単段圧縮機１
４−１の圧縮工程途中の吸込口１５に、油冷却器４内で
油分離器２からの油を冷却した後のガス冷媒は、単段圧
縮機１４−２の圧縮工程途中の吸込口１５というよう
に、両者は別々の単段圧縮機の圧縮工程途中の吸込口１
５に吸入される。この場合においても、図１の第１実施
例と同様の効果を得ることができる。
【００２０】図３及び図４は、それぞれ第３実施例及び
第４実施例を示す図である。第３実施例及び第４実施例
は、それぞれ第１実施例及び第２実施例の冷凍装置にお
いて、過冷却器用膨張弁１０にて低温で中間圧力の飽和
湿りガスに変化して過冷却器５内で凝縮器３からの液冷
媒を過冷却する高圧液冷媒と、油冷却用膨張弁８にて低
温で中間圧力の飽和湿りガスに変化して油冷却器４内で
油分離器２からの油を冷却する高圧液冷媒とを、過冷却
器５の過冷却液冷媒出口側より取出した実施例である。
この場合、前記過冷却用、油冷却用の冷媒に過冷却度が
十分ついた高圧液冷媒を使用するため、本冷媒中に未凝
縮ガスが混入することを防止でき、さらに安定した液冷
媒の過冷却及び給油する油の冷却が、十分おこなえ、そ
の結果安定した冷凍装置の運転が可能になる。
第４実施例を示す図である。第３実施例及び第４実施例
は、それぞれ第１実施例及び第２実施例の冷凍装置にお
いて、過冷却器用膨張弁１０にて低温で中間圧力の飽和
湿りガスに変化して過冷却器５内で凝縮器３からの液冷
媒を過冷却する高圧液冷媒と、油冷却用膨張弁８にて低
温で中間圧力の飽和湿りガスに変化して油冷却器４内で
油分離器２からの油を冷却する高圧液冷媒とを、過冷却
器５の過冷却液冷媒出口側より取出した実施例である。
この場合、前記過冷却用、油冷却用の冷媒に過冷却度が
十分ついた高圧液冷媒を使用するため、本冷媒中に未凝
縮ガスが混入することを防止でき、さらに安定した液冷
媒の過冷却及び給油する油の冷却が、十分おこなえ、そ
の結果安定した冷凍装置の運転が可能になる。
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば、二段圧縮機を複数台搭
載し過冷却器及び油冷却器を備えた冷凍装置において、
過冷却器で液冷媒を冷却した後のガス冷媒と、油冷却器
で油を冷却した後のガス冷媒との各々を別々の二段圧縮
機の中間段へ吸入させることで、冷凍サイクルを構成す
る配管本数を減少させることができる。
載し過冷却器及び油冷却器を備えた冷凍装置において、
過冷却器で液冷媒を冷却した後のガス冷媒と、油冷却器
で油を冷却した後のガス冷媒との各々を別々の二段圧縮
機の中間段へ吸入させることで、冷凍サイクルを構成す
る配管本数を減少させることができる。
【００２２】また、冷凍サイクルの簡素化を図ることが
できるため、冷凍装置の製品寸法の小型化とメンテナン
ス性の向上が可能となる。部品点数を減少させることが
できるため、冷凍装置の低コスト化と信頼性の向上が可
能となる。
できるため、冷凍装置の製品寸法の小型化とメンテナン
ス性の向上が可能となる。部品点数を減少させることが
できるため、冷凍装置の低コスト化と信頼性の向上が可
能となる。
【００２３】さらに、二段圧縮機についても、中間段に
２つの吸込口を設ける必要がなくなり、構造の簡素化と
低コスト化を図ることができる。
２つの吸込口を設ける必要がなくなり、構造の簡素化と
低コスト化を図ることができる。
【００２４】圧縮工程途中に吸込口を有する複数台のス
クリュー式またはスクロール式単段圧縮機を搭載し、過
冷却器及び油冷却器を備えた冷凍装置においても、同様
に、冷凍装置の製品寸法の小型化とメンテナンス性の向
上、部品点数の減少による冷凍装置の低コスト化と信頼
性の向上が可能となる。
クリュー式またはスクロール式単段圧縮機を搭載し、過
冷却器及び油冷却器を備えた冷凍装置においても、同様
に、冷凍装置の製品寸法の小型化とメンテナンス性の向
上、部品点数の減少による冷凍装置の低コスト化と信頼
性の向上が可能となる。
【００２５】また、スクリュー式またはスクロール式単
段圧縮機についても、圧縮工程途中に２つの吸込口を設
ける必要がなくなり、構造の簡素化と低コスト化を図る
ことができる。
段圧縮機についても、圧縮工程途中に２つの吸込口を設
ける必要がなくなり、構造の簡素化と低コスト化を図る
ことができる。
【００２６】過冷却用、油冷却用の冷媒を過冷却器の過
冷却液冷媒出口側より取出せば、安定した運転が可能と
なる。
冷却液冷媒出口側より取出せば、安定した運転が可能と
なる。
【図１】本発明の第１実施例を示す冷凍装置の冷凍サイ
クル系統図である。
クル系統図である。
【図２】本発明の第２実施例を示す冷凍装置の冷凍サイ
クル系統図である。
クル系統図である。
【図３】本発明の第３実施例を示す冷凍装置の冷凍サイ
クル系統図である。
クル系統図である。
【図４】本発明の第４実施例を示す冷凍装置の冷凍サイ
クル系統図である。
クル系統図である。
【図５】従来技術の冷凍装置の冷凍サイクル系統図であ
る。
る。
１−１，１−２…二段圧縮機
２…油分離器
３…凝縮器
４…油冷却器
５…過冷却器
６…蒸発器
７，９，１１…電磁弁
８…油冷却器用膨張弁
１０…過冷却器用膨張弁
１２…蒸発器用膨張弁
１３…中間段
１４−１，１４−２…単段圧縮機
１５…圧縮工程途中の吸込口
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｆ２５Ｂ 1/04 Ｆ２５Ｂ 1/04 Ｙ
1/047 1/047 Ｒ
Ｔ
(72)発明者 廣橋 純一
静岡県清水市村松390番地 株式会社日立
空調システム清水生産本部内
Claims (3)
- 【請求項１】 複数台の二段圧縮機、油分離器、凝縮
器、蒸発器、蒸発器用膨張弁、過冷却器、過冷却器用膨
張弁、油冷却器及び油冷却器用膨張弁を備えた冷凍装置
において、 前記凝縮器と前記蒸発器用膨張弁との間に前記過冷却器
を配設し、前記凝縮器からの高圧液冷媒を前記蒸発器用
膨張弁に至る途中で分岐し、その後さらに分岐した一方
の冷媒は、前記過冷却器用膨張弁を経て前記過冷却器を
過冷却した後、一方の前記二段圧縮機の中間段に吸入さ
れ、分岐した他方の冷媒は、前記油冷却器用膨張弁を経
て前記油冷却器を冷却した後、他方の前記二段圧縮機の
中間段に吸入されるようにしたことを特徴とする冷凍装
置。 - 【請求項２】 圧縮工程途中に吸込口を有する複数台の
スクリュー式またはスクロール式単段圧縮機、油分離
器、凝縮器、蒸発器、蒸発器用膨張弁、過冷却器、過冷
却器用膨張弁、油冷却器及び油冷却器用膨張弁を備えた
冷凍装置において、 前記凝縮器と前記蒸発器用膨張弁との間に前記過冷却器
を配設し、前記凝縮器からの高圧液冷媒を前記蒸発器用
膨張弁に至る途中で分岐し、その後さらに分岐した一方
の冷媒は、前記過冷却器用膨張弁を経て前記過冷却器を
過冷却した後、一方の前記単段圧縮機の圧縮工程途中の
吸入口に吸入され、分岐した他方の冷媒は、前記油冷却
器用膨張弁を経て前記油冷却器を冷却した後、他方の前
記単段圧縮機の圧縮工程途中の吸入口に吸入されるよう
にしたことを特徴とする冷凍装置。 - 【請求項３】 前記過冷却用膨張弁及び前記油冷却用膨
張弁への前記高圧液冷媒の分岐口を前記過冷却器の過冷
却液出口側より前記蒸発器用膨張弁に至る途中に設けた
ことを特徴とする請求項１または２に記載の冷凍装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001331885A JP2003130477A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | 冷凍装置 |
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|---|---|---|---|
| JP2001331885A JP2003130477A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | 冷凍装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003130477A true JP2003130477A (ja) | 2003-05-08 |
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ID=19147385
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2001331885A Pending JP2003130477A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | 冷凍装置 |
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