JP2012171400A - 車両用空調装置のドア駆動機構 - Google Patents

車両用空調装置のドア駆動機構 Download PDF

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道浩 可知
Yoshinori Araki
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Abstract

【課題】組付け時の位置決めと安定した作動を確保したドア駆動機構を提供する。
【解決手段】駆動側ギア体と従動側ギア体を具備する組み合わせギア機構であって、駆動側ギア体と従動側ギア体のいずれか一方には、軸方向に第1の噛み合いギア歯部とフランジ部とが形成されており、他方には、軸方向に第2の噛み合いギア歯部と、回転伝達時にフランジ部との干渉を防止するためのギア未形成部とが形成されており、第2の噛み合いギア歯部が軸方向に移動して組付けることができるように、第1の噛み合いギア歯部の一部が、フランジ部においても、フランジ部に延長して設けられた第1の組付け位置歯部と歯間部を有することを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両用空調装置、特に、HVAC(ヒーターユニット、ベンチレーションユニット、エアコンユニットを1つにまとめたユニット)の吹出し口切替、吹出し温度調整、内外気切替等のドア駆動機構に関する。
従来、車両用空調装置の一例として、特許文献1に示されるような車両用空調装置の空調本体ユニット10が知られている。図1は、特許文献1に示される空調本体ユニット10の断面図である。空調ユニット部は、空調本体ユニット10と、この空調本体ユニット10に空気を送風する送風機ユニットとの2つの部分に大別される。送風機ユニットは周知のごとく内外気切替箱と送風機とを有し、内外気切替箱内に設けられる内外気切替ドアにより外気導入口と内気導入口を開閉して、外気と内気を切替導入する。そして、この導入空気を送風機により空調本体ユニット10に向かって送風する。
特許文献1に示される空調本体ユニット10を具体的に説明すると、空調本体ユニット10は空気通路を構成する樹脂製のケース11を有している。このケース11は、具体的には、車両左右(幅)方向の中央部に位置する分割面で左右2つに分割成形された分割ケース体をねじ止め、金属バネ材からなるクリップ等の適宜の締結手段(図示せず)にて一体に連結したものである。
このケース11内の最前部には、上記送風機の送風空気が流入する空気入口空間12が形成される。この空気入口空間12への流入空気がケース11内を車両前方側から車両後方側へ向かって流れるようになっている。
そして、ケース11内に、その空気上流側から順に蒸発器13、ヒータコア14が直列に配列されている。この蒸発器13は、周知のごとく冷凍サイクルの低圧冷媒が送風空気から吸熱して蒸発することにより、ケース11内の送風空気を冷却する冷房用熱交換器である。ケース11のうち、蒸発器13下方の最低部には凝縮水の排出口11aが設けてある。
ヒータコア14は、内部を流れる温水(エンジン冷却水)を熱源としてケース11内の送風空気を加熱する暖房用熱交換器である。ケース11内においてヒータコア14の上方側に冷風通路15が形成してある。この冷風通路15には、蒸発器13を通過した冷風aがヒータコア14をバイパスして流れる。
ケース11内において、冷風通路15の下側部位に温風入口通路16が形成される。この温風入口通路16は蒸発器13通過後の空気(冷風)bをヒータコア14に流入させる通路である。ヒータコア14の下流側(車両後方側)には、ヒータコア14を通過した温風cが上方へ向かって流れる温風出口通路17が形成される。
蒸発器13とヒータコア14との間にエアミックスドア18が配置してある。このエアミックスドア18は、本例では回転軸19と一体に結合され回転軸19を中心として回転可能な板ドアにより構成されている。ここで、回転軸19は、冷風通路15の下端部(換言すると、ヒータコア14の上端部)付近に車両左右方向に延びるように配置され、ケース11の左右の両側壁に回転可能に支持される。
エアミックスドア18は冷風通路15と温風入口通路16の通路開口面積よりも大きい板ドア面積を有し、これにより、両通路15、16を開閉できる構成になっている。ケース11内においてヒータコア14の上方部に、冷風通路15を通過する冷風aと、温風出口通路17からの温風cとを混合する空気混合部20が形成される。
ケース11において、蒸発器13よりも車両後方側の上方部に複数の吹出開口部21〜23が配置される。この吹出開口部21〜23には空気混合部20からの空調風が流入する。吹出開口部21〜23のうち、デフロスタ開口部21は、ケース11の上面部に開口しており、車室内フロントガラス内面に向けて空調風を吹き出すためのデフロスタ吹出口(図示せず)にデフロスタダクト(図示せず)を介して連通する。デフロスタ開口部21はデフロスタドア24により開閉される。
フェイス開口部22はケース11の上面部においてデフロスタ開口部21の車両後方側部位に開口している。フェイス開口部22は、前席乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すフェイス吹出口(図示せず)にフェイスダクト(図示せず)を介して連通する。また、フェイス開口部22はフェイスドア25により開閉される。フェイスドア25とデフロスタドア24はともに回転可能な板ドアにより構成される。
フット開口部23は、ケース11の左右の側壁部のうち、ヒータコア14の上方部(空気混合部20の形成領域)の左右側方に位置する部位に開口している。フット開口部23は前席乗員の足元部に向けて空調風を吹き出すフット吹出口(図示せず)にフットダクト(図示せず)を介して連通する。左右両側のフット開口部23は左右両側のフットドア26により開閉される。
特許文献1のエアミックスドア18を駆動するドア駆動機構には、歯車のピッチ円半径を歯車の外周部一端側から他端側にわたって連続的に徐変させる形状に形成させた非円形歯車が使用されており、駆動側歯車とそれに噛み合う従動側歯車(従動側歯車はエアミックスドア18の回転軸19一体に固定される)との位置合わせに手間がかかっていた。
一方、ラックおよびピニオンによってスライドドアを駆動する空気通路開閉装置において、スライドドアを空調ケース内に組み付ける組み付け作業を容易化するものが、特許文献2に開示されている。図2(a)は、特許文献2に示される室内空調ユニットの断面図であり、(b)は、図2(a)の室内空調ユニットのスライドドアの組み付け状態を示す要部斜視図である。特許文献2に示される室内空調ユニットの図2(a)は、車両用空調装置の別の一例であり、特許文献1と同様に、蒸発器13、ヒータコア14、エアミックスドア18、デフロスタ開口部21、フェイス開口部22などを備えている。特許文献1とは、エアミックスドア、各切替ドアの構造が異なっている。
デフロスタ・フェイスドア29は、スライドドアであり、デフロスタ・フェイスドア29を車両後方に移動させることによって、デフロスタ開口部21の開度を増加させ、逆に、デフロスタ・フェイスドア29を車両前方に移動させることによって、フェイス開口部22の開度を増加させることができる。図2(b)のXはドア移動方向である。なお、図2(a)と(b)では、車両の前方、後方が逆になっている。
デフロスタ・フェイスドア29を駆動するギヤ機構31は、ドア本体部30と一体成形された樹脂製のラック32と、ラック32と噛み合う円形のピニオン33とを有している。厚歯32bは、ラック歯32aよりも厚い歯厚を有しており、より具体的には、ラック歯32aを2個繋げたものに相当する歯厚を有している。
ピニオン33は、等間隔に多数個形成されたピニオン歯33aを有している。ピニオン33の一部には、ピニオン歯33aを1つ省くことによって形成される欠歯部33bが厚歯32bに対応して形成されている。ピニオン33の回転範囲が1回転未満になっており、欠歯部33bがピニオン歯33aと噛み合うことなく、厚歯32bのみと噛み合うようになっている。ピニオン33は、ドア幅方向Wに延びる駆動軸34に結合され、駆動軸34の中央部には、ドア本体部30をケース側ガイド面に向かって押さえるための円盤状のローラ35が配置されている。ガイド壁面36とケース側ガイド面とによって、デフロスタ・フェイスドア29のスライド移動をガイドするガイド溝37が構成される。ケース11の車両後方側の壁面には、挿入口38が開口しており、デフロスタ・フェイスドア29をケース11内に組み付ける際に、デフロスタ・フェイスドア26が矢印Z方向に挿入される。エアミックスドア18の基本構成も上述のデフロスタ・フェイスドア29と同様である。
特許文献2のものは、スライドドアを空調ケース内に組み付ける組み付け作業を容易化するとともに、ギアの噛合せ位置を欠歯部33bと厚歯32bとで規制して、特定の位置でギアが噛み合わされるものである。
しかしながら、ギア径が小さくなっていくと、噛合せ位置の一組の歯をつぶした歯同士は噛合うものの、前後の歯同士が噛合わなくなり、隙間が出来る。その結果、重力、振動、従動側の負荷方向などのさまざまな要因で、従動側ギアはこの隙間を自由に移動して正常に伝動できなくなり、異音などの不具合も発生する場合があった。
特開2005−145190号公報 特開2009−274708号公報
本発明は、上記問題に鑑み、組み合わせギア機構の組付け時の位置決めと、安定した作動を確保した車両用空調装置のドア駆動機構を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、駆動側ギア体(8)と従動側ギア体(9)を具備する組み合わせギア機構(8、9)であって、前記駆動側ギア体(8)と前記従動側ギア体(9)のいずれか一方には、軸方向に第1の噛み合いギア歯部(9−1、9−3)とフランジ部(9−4)とが形成されており、他方には、軸方向に第2の噛み合いギア歯部(8−1、8−2)と、回転伝達時に前記フランジ部との干渉を防止するためのギア未形成部(8−3)とが形成されており、前記第2の噛み合いギア歯部(8−1、8−2)が軸方向に移動して組付けることができるように、第1の噛み合いギア歯部(9−3)の一部が、前記フランジ部においても、前記フランジ部に延長して設けられた第1の組付け位置歯部(9−1)と歯間部(9−2)を有し、前記第1の組付け位置歯部(9−1)と噛み合うように、前記ギア未形成部(8−3)の周方向位置には、前記第2の噛み合いギア歯部が延長して形成された第2の組付け位置歯部(8−1)を有する組み合わせギア機構である。
これにより、組み合わせギア機構の組付け時の位置決めと、安定した作動を確保することができる。噛合せ位置がずれて組付けた場合には、回転伝達できず正常な作動が不可能となり、出荷前の製品検査で異常判定(検査NG)となるため、不良品納入を未然防止することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記組み合わせギア機構が、外歯ラックとピニオンから構成されたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記組み合わせギア機構が、内歯ラックとピニオンから構成されたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の発明において、前記第1の組付け位置歯部(9−1)が1つであり、前記歯間部(9−2)が2箇所存在することを特徴とする。これにより、請求項1の発明の効果に加えて、ピニオン径(歯車体のピッチ円半径)が小さい場合でも、噛合う歯同士の位置関係が、正常状態を保持することができ、歯先の干渉による異音、駆動伝達方向のズレによる伝達トルクの上昇、歯先のスリップ異音等の不具合が発生することがない。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載の発明において、車両用空調ユニット(HVAC)のドア駆動機構に用いられたことを特徴とする。
なお、上記に付した符号は、後述する実施形態に記載の具体的実施態様との対応関係を示す一例である。
特許文献1に示される空調本体ユニット10の断面図である。 (a)は、特許文献2に示される室内空調ユニットの断面図であり、(b)は、図2(a)の室内空調ユニットのスライドドアの組み付け状態を示す要部斜視図である。 (a)は、本発明の基礎となった基礎技術の組み合わせギアの斜視図であり、(b)は、A部の拡大図である。 (a)、(b)は、駆動側ギア8のギア径が小さくなった場合に、前後の歯同士が噛合わなくなる状況を説明する説明図である。 (a)、(b)は、本発明の一実施形態の全体構成と、組み合わせギアを組み付けるときの斜視図である。 本発明の一実施形態の従動ギア9の側面図、(b)は正面図である。 本発明の一実施形態の組み合わせギアをHVACのDEF吹き出し口の開閉ドアのドア駆動装置に適用した一例を示す図である。 本発明の一実施形態の組み合わせギアをHVACケースに配置した断面図である。 (a)、(b)は、本発明の別の一実施形態の全体構成と、組み合わせギアを組み付けるときの斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。各実施態様について、同一構成の部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。本発明の各実施形態が、本発明の基礎となった基礎技術に対しても同一構成の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明の一実施形態を説明する前に、本発明の基礎となった基礎技術について述べる。
図3(a)は、本発明の基礎となった基礎技術の組み合わせギア体の斜視図であり、(b)は、A部の拡大図である。図4(a)、(b)は、駆動側ギア体8のギア径が小さくなった場合に、前後の歯同士が噛合わなくなる状況を説明する説明図である。
図3(a)において、駆動側ギア体8が揺動するように駆動され、従動側ギア体9に連結したドアを開閉する。図3(b)に示すように、特許文献2と同様に、組付け位置の駆動側ギア体8の一組の歯間をつなげて厚歯1−2−1とし、それに噛合う従動側ギア体9の歯を1箇所カットして欠歯部1−2−2とする。これらの欠歯部と厚歯とで、組付け時の組付け位置を規制している。(通常は、後から組付けるギア側の歯をつなげて厚歯とする。)
図3(b)に見られるように、通常は、噛合せ(組付)位置の一組の歯をつぶした前後の歯同士(1−2−3、1−2−4)も噛合っており、駆動もロスなくスムーズに駆動力を伝達することが可能である。
しかし、ギア径が小さくなっていくと、噛合せ(組付)位置の一組の歯をつぶした歯同士は噛合う(図4の5−1、5−2)ものの、前後の歯同士が噛合わなくなり(5−3、5−4)、ギアが回転していくと図4(a)の6−1、図4(b)7−1に示すように歯同士に隙間が出来る(図4は、従動側ギア体9が反時計回りに片寄った図示例である)。
その結果、従動側ギア体9は、重力、振動、従動側の負荷方向などさまざまな要因で、この隙間を自由に移動する。したがって、この部分では組み合わせギアとしての正常な伝達が出来ず、異音などの不具合も発生する。また、ギア同士が更に回転していった場合、前記の隙間により、次に噛合う歯同士の位置関係が、正常状態から外れ、歯先の干渉による異音、駆動伝達方向のズレによる伝達トルクの上昇、歯先のスリップ異音等さまざまな不具合も発生する。このため、組み合わせギアの正常な機能が成立しなくなり、製品への適用は不可能となってしまう。
これに対して、本発明の一実施形態は、基礎技術の問題点を解消し、複雑な機構を追加することなく、設計容易で負荷機能も期待できる組み合わせギア機構を提供するものである。以下、図5〜8を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
図5(a)、(b)は、本発明の一実施形態の全体構成と、組み合わせギアを組み付けるときの斜視図である。図6(a)は、本発明の一実施形態の従動ギア体9の側面図、(b)は正面図である。図7は、本発明の一実施形態の組み合わせギア機構をHVACのDEF吹き出し口の開閉ドアのドア駆動装置に適用した一例を示す図である。図8は、本発明の一実施形態の組み合わせギア機構をHVACケースに配置した断面図である。
駆動ギア体8は、サーボモータ100(図7、8参照)からの動力が、駆動ギア体8の入力端部8−5から伝動されて、往復回動する。駆動ギア体8の軸には、図5(b)に見られるように、噛み合いギア歯部8−1、8−2が形成されている。そして、軸方向に並んで、噛み合いギア歯部8−2の周周りにはギア未形成部8−3が形成されている。噛み合いギア歯部8−1は、ギア未形成部8−3の周方向位置に、噛み合いギア歯部8−1が延長して形成されている。ギア未形成部8−3は、回転伝達時に後述するフランジ部9−4との干渉を防止するためのものである。噛み合いギア歯部8−1、8−2をあわせて、第2の噛み合いギア歯部と称する。噛み合いギア歯部8−1は、ギア未形成部8−3の周方向位置にまで延長された部分を含めたものとし、第2の組付け位置歯部8−1とも称す。
次に、従動ギア体9を、図5、6を参照して説明する。従動ギア体9には、噛み合いギア歯部9−1、9−3とフランジ部9−4とが形成されており、噛み合いギア歯部9−1が、フランジ部9−4においても延長して設けられている。さらに、フランジ部9−4には、歯間部9−2が設けられている。噛み合いギア歯部9−1を、第1の組付け位置歯部9−1と称し、噛み合いギア歯部9−1、9−3をあわせて第1の噛み合いギア歯部と称す。図5に示すように、噛み合いギア歯部8−1が軸方向に移動して組付けることができるように、フランジ部9−4には、歯間部9−2が設けられている。
従動ギア体9の軸心にはドア24を嵌合させるための嵌合突起9−6が突出している。嵌合突起9−6にはキー溝と同一機能の溝部9−6’が2箇所設けられており、嵌合突起9−6の回転がドア24に伝えられるようになっている。9−7は、図8に示すように、ケース11に従動ギア体9を差し込んで係止するための係止爪である。
図5(a)、(b)は、ギアの噛合せ位置における、ギア組付前の状態を示す。噛み合いギア歯部8-1を、噛み合いギア歯部9−1、歯間部9−2の位置に合わせて、組付方向8−4に移動すると、歯間部9−2により、噛み合いギア歯部8−1が9に干渉することなく噛合せる事ができる。噛み合いギア歯部8-2でも組付は可能だが、噛み合い後回転すると、噛み合いギア歯部8-1が、フランジ部9−4に乗り上げてしまい機能を果たさない。
図7に示すように、本発明の一実施形態の組み合わせギア機構を、HVACのDEF吹き出し口の開閉ドアのドア駆動装置に適用した一例を示したが、これに限定されるものではなく、吹出し口切替、吹出し温度調整用のエアミックスドア、内外気切替等のドア駆動機構に適用することができる。その他、空調装置に限らず、組付け時の位置決めと安定した作動を確保したドア駆動機構において適用することができるものである。
本発明の一実施形態の組み合わせギア機構の組付けについて、図8を参照して簡単に触れる。HVACのケース11に、ドア24の嵌合穴に、従動側ギア体9の嵌合突起9−6を差し込んで、係止爪9−7で係止する。次に、駆動側ギア体8のセンター穴8−6(図5(a)参照)を、図8のケース11のストレートピン11−1に差し込みながら、噛み合いギア歯部8-1を、噛み合いギア歯部9−1、歯間部9−2の位置に合わせて、組付方向8−4に移動する。その後サーボモータ100を固定して、組付けが完了する。
図8を参照して、組付後の各部の位置、寸法関係について説明する。
ギア未形成部8-3の軸方向長さL8-3と、フランジ部9−4の厚さL9-4との関係は、L8-3>L9-4で、駆動時の干渉を防止する為に、図8の左右には、それぞれL8-3’、L8-3”の隙間が設けられている。部品、組付精度が良い製品であれば、L8-3’、L8-3”の隙間を詰め、組付後のガタツキを抑えることが可能である。
作動時(組付位置以外)には、駆動側ギア体8と従動側ギア体9は、噛み合いギア歯部8-2、9-3で噛合い、フランジ部9−4が、ギア未成型部8-3に入り込む状態となる。この状態では、外力、作動負荷等の変化により、駆動側ギア体8と従動側ギア体9を軸方向に引き離す力が掛かっても、噛み合いギア歯部8-2のギア端面が、フランジ部9−4の端面に当り、抜けを防止するという付随効果も期待できる。
噛み合いギア歯部8-2を、噛み合いギア歯部9−1、歯間部9−2の位置に合わせて組付けた場合(噛合せ位置がずれて組付けた場合)の本実施形態の効果について説明する。噛合せ位置がずれた場合、すなわち、噛み合いギア歯部9-1に噛み合いギア歯部8-2を組付けた場合、駆動側ギア体8を作動した時に、噛み合いギア歯部8-1は噛み合いギア歯部9-3の歯と噛合う。しかしながら、噛み合いギア歯部8-1は、ギア未形成部8−3の周方向位置にまで延長された部分にまで歯が形成されているために、フランジ部9−4が干渉し、回転伝達できず正常な作動が不可能となる。通常、製品では、駆動側ギア体8を作動するサーボモータ100の駆動トルクが上昇し、出荷前の製品検査で異常判定(検査NG)となる。このため、組付け不良が、検査NGとなり、製品出荷されず、不良品納入を未然防止することができるのである。
以上の説明では、噛み合いギア歯部9−1(第1の組付け位置歯部)が1つであり、歯間部9−2が2箇所存在する場合で説明したが、これに限定されずに、それ以上の個数であっても良い。その場合であっても、噛合せ位置がずれて組付けた場合の本実施形態の効果は生じる。一方、噛み合いギア歯部9−1(第1の組付け位置歯部)が1つであり、歯間部9−2が2箇所存在する場合には、さらに、ピニオン径が小さい場合でも、前述の基礎技術の問題点を回避して正常な伝達を行うことができる。特に、一組の歯しか噛合わない組合せの時に本実施形態は有効である。
本発明において、駆動側、従動側の構成を入替えても可能である。また、駆動側、従動側でギア仕様を変えないままで対応したが、組付部ギア(第1、第2の組付け位置歯部)のみ、大きく又は小さくすること(一例として、モジュール、歯先、歯底円径の変更)しても良い。また、組付部ギアのみ、その他の歯形状(ラック、セレーション等)にしても良い。さらに、本実施形態では、一般的な歯車(インボリュート歯車)を使用したが、その他の歯形状(ラック、セレーション、サイクロイド歯車等)でも対応は可能である。発明におけるギア体には、以上述べたように、歯車のみならず、ラック、ピニオン、セレーション等が含まれる。
フランジ部9−4は、従動側ギア体9において、従動側ギア体8の挿入側に設けたが、挿入側と反対側に設けても同様な効果が生じる(ただし、駆動側ギア体8と従動側ギア体9を軸方向に引き離す力が掛かったときの抜けを防止する付随効果は無い)。
本発明の別の一実施態様を説明する。図9(a)、(b)は、本発明の別の一実施形態の全体構成と、組み合わせギアを組み付けるときの斜視図である。これまで説明してきた従動側ギア体9は、外歯ラック(外歯歯車)であるが、図9の別の実施形態においては、内歯ラック(内歯歯車)で構成されている。第1の噛み合いギア歯部9−1、9−3、フランジ部9−4とが、図9の内歯面に形成されたものである。その他は、先に述べた一実施形態と全く同じである。なお、本発明の別の一実施態様を、特許文献2のようなスライドドアに適用しても良い。
8 駆動側ギア体
8−1、8−2 前記第2の噛み合いギア歯部
8−1 第1の組付け位置歯部
8−3 ギア未形成部
9 従動側ギア体
9−1、9−3 第1の噛み合いギア歯部
9−1 第1の組付け位置歯部
9−2 歯間部
9−4 フランジ部

Claims (5)

  1. 駆動側ギア体(8)と従動側ギア体(9)を具備する組み合わせギア機構(8、9)であって、
    前記駆動側ギア体(8)と前記従動側ギア体(9)のいずれか一方には、軸方向に第1の噛み合いギア歯部(9−1、9−3)とフランジ部(9−4)とが形成されており、
    他方には、軸方向に第2の噛み合いギア歯部(8−1、8−2)と、回転伝達時に前記フランジ部との干渉を防止するためのギア未形成部(8−3)とが形成されており、
    前記第2の噛み合いギア歯部(8−1、8−2)が軸方向に移動して組付けることができるように、第1の噛み合いギア歯部(9−3)の一部が、前記フランジ部においても、前記フランジ部に延長して設けられた第1の組付け位置歯部(9−1)と歯間部(9−2)を有し、
    前記第1の組付け位置歯部(9−1)と噛み合うように、前記ギア未形成部(8−3)の周方向位置には、前記第2の噛み合いギア歯部が延長して形成された第2の組付け位置歯部(8−1)を有する組み合わせギア機構。
  2. 前記組み合わせギア機構が、外歯ラックとピニオンから構成された請求項1に記載の組み合わせギア機構。
  3. 前記組み合わせギア機構が、内歯ラックとピニオンから構成された請求項1に記載の組み合わせギア機構。
  4. 前記第1の組付け位置歯部(9−1)が1つであり、前記歯間部(9−2)が2箇所存在する請求項1から3のいずれか1項に記載の組み合わせギア機構。
  5. 車両用空調ユニット(HVAC)のドア駆動機構に用いられた請求項1から4のいずれか1項に記載の組み合わせギア機構。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62127568A (ja) * 1985-11-29 1987-06-09 Ricoh Co Ltd 噛合歯車
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JP2009274708A (ja) * 2008-04-15 2009-11-26 Denso Corp 空気通路開閉装置

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