JP2012131847A - 活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物、粘着剤シート及び表示装置 - Google Patents

活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物、粘着剤シート及び表示装置 Download PDF

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慶二 岩永
Akira Kuwagata
昌 鍬形
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Abstract

【課題】打ち抜き加工性が良好な粘着剤シートを生産性よくかつ均一な厚みに製造することができる活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を提供する。
【解決手段】分子の一方の末端に1個のエチレン性不飽和基を有しかつ他方の末端に2個のエチレン性不飽和基を有するウレタンプレポリマー(A)を含有することを特徴とする、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物。
【選択図】図2

Description

本発明は、ウレタン系の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物、該組成物を硬化せしめて製造された粘着剤シート、及び該粘着剤シートを用いた表示装置に関する。より詳しくは、打ち抜き加工性が良好な粘着剤シート、及び該粘着剤シートを得るための活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物に関する。
粘着剤シートは各種光学系用途に広く用いられている。光学系用途の粘着剤シートとしては、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示装置のディスプレイ前面に配置される光学フィルターをディスプレイに貼着するための粘着剤シート、携帯電話、タブレットPC、カーナビゲーション、パーソナルコンピュータ、券売機、銀行の端末などの表示装置の各部材(表示パネル、タッチパネル、透明保護板等)間の空隙を埋めて各部材を密着するための粘着剤シート等が知られている。上記の後者の用途は、例えば特許文献1〜5に記載されている。
一方、粘着剤シートとして、紫外線や電子線等の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を硬化せしめてなるウレタン系粘着剤シートが知られている(例えば特許文献6〜9)。
特開2004−212521号公報 特開2008−169331号公報 特開2008−266473号公報 特開2009−98324号公報 特開2009−155503号公報 特開2006−171261号公報 特開2007−254705号公報 特開2008−31246号公報 特開2008−184538号公報
上記した表示装置の各部材間の空隙を埋めて各部材を密着するために用いられる粘着剤シートは、厚みが比較的大きく設計されている。また、上記した表示装置のディスプレイ前面に配置される光学フィルターに衝撃吸収性を付与するために比較的厚みの大きい粘着剤シートが用いられる場合がある。
粘着剤シートの厚みが大きくなると(例えば、厚みが50μm以上、更には100μm以上)、取り扱い性や打ち抜き加工性が問題となる場合があった。
表示装置に使用される粘着剤シートは、表示装置の画面サイズに合わせて枚葉に打ち抜き加工されることが多く、打ち抜き加工性が良好であることが好ましい。打ち抜き加工性が悪い場合、切断部が再付着して分離できないという問題、打ち抜き刃に粘着剤が付着するという問題、打ち抜きされた枚葉粘着剤シートの端部が盛り上がりや凹みを生じて平面性が悪化するという問題が起こる。上記の平面性の悪化は、表示装置に適用したときに気泡が発生するという不都合を招くことがある。
粘着剤シートを構成する粘着剤には、熱硬化型と光硬化型(紫外線等の活性エネルギー線硬化型)が知られているが、熱硬化型粘着剤はその製造時において、離型フィルム(離型PETフィルムが一般的)に熱硬化型粘着剤組成物を塗工して熱硬化するときに熱によって離型フィルムにしわが発生したり変形したりする場合があり、それによって均一な塗膜が得られないと言う問題がある。厚みが均一でない粘着シートを用いて表示パネルと透明保護板とを貼り合わせた場合、気泡が混入するという問題が生じる。
また、粘着剤シートを構成する粘着剤としてゴム系やエラストマー系の粘着剤が知られているが、これらの粘着剤は加熱溶融工程や成形加工後の冷却工程が必要であり生産性が劣るという問題がある。
従って、本発明の目的は、上記従来技術の課題に鑑みて、打ち抜き加工性が良好な粘着剤シートを生産性よくかつ均一な厚みに製造することができる活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を提供することにある。本発明の他の目的は、前記活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物からなる粘着剤シートを提供することにあり、更に他の目的は、前記粘着剤シートを用いた表示装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の発明によって基本的に達成された。
1)分子の一方の末端に1個のエチレン性不飽和基を有しかつ他方の末端に2個のエチレン性不飽和基を有するウレタンプレポリマー(A)を含有することを特徴とする、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物。
2)更に、分子の両末端のみにそれぞれ1個のエチレン性不飽和基を有するウレタンプレポリマー(B)を含有する、前記1)の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物。
3)更に、分子の一方の末端に1〜2個のエチレン性不飽和基を有しかつ他方の末端にヒドロキシル基を有するウレタンプレポリマー(C)を含有する、前記1)または2)の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物。
4)更に、重合性モノマーを含有する、前記1)〜3)のいずれかの活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物。
5)更に、重合開始剤を含有する、前記1)〜4)のいずれかの活性エネルギー線硬化性組成物。
6)実質的に有機溶剤を含有しない、前記1)〜5)のいずれかの活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物。
7)前記1)〜6)のいずれかの活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を硬化せしめてなる粘着剤シート。
8)カルボキシル基を有する成分を実質的に含まない、前記7)の粘着剤シート。
9)厚みが50〜1000μmである、前記7)または8)の粘着剤シート。
10)表示パネルと透明保護板を有する表示装置であって、前記7)〜9)のいずれかの粘着剤シートを介して前記表示パネルと前記透明保護板が密着されてなる表示装置。
11)表示パネル、タッチパネル、透明保護板がこの順に配置された表示装置であって、前記7)〜9)のいずれかの粘着剤シートを介して、前記表示パネルと前記タッチパネルあるいは前記タッチパネルと前記透明保護板が密着されてなる表示装置。
12)前記透明保護板の表示パネル側の面に加飾層が設けられている、前記10)または11)の表示装置。
本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を硬化せしめて製造された粘着剤シートは、打ち抜き加工性が良好である。具体的には、本発明の粘着剤シートは、打ち抜き加工される際に、打ち抜き後の切断部の再付着がなく打ち抜き片(枚葉粘着剤シート)の分離をスムーズに行うことができ、打ち抜き片(枚葉粘着剤シート)の平面性(端部の盛り上がりや凹みがない)が良好であり、更に打ち抜き刃への糊(粘着剤)付着が改善される。
活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物は、比較的厚みの大きい粘着剤シートの製造に適しており、生産性の向上や厚みの均一性が図られる。同様に、本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物も比較的厚みの大きい粘着剤シートの製造に適している。更に本発明の好ましい態様である無溶剤型の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物とすることにより、生産性が一段と向上する。
また、本発明の好ましい態様によれば、表示装置に適用したときの気泡の発生が抑制される。具体的には、表示装置の表示パネルあるいはタッチパネルと透明保護板との空隙を埋めて密着するために本発明の粘着剤シートを用いることによって気泡の発生が抑制される。特に、本発明の粘着剤シートを用いることによって、表示パネル側に加飾層(黒色印刷層)が設けられた透明保護板と表示パネルあるいはタッチパネルとを密着するときの気泡発生を有効に抑制することができる。
また更に、本発明の好ましい態様によれば、タッチパネルの透明導電膜の腐食性が改良される。
本発明の粘着剤シートによって表示パネルと透明保護板とを密着した表示装置の一例を示す模式断面図。 本発明の粘着剤シートによって表示パネルとタッチパネル及びタッチパネルと透明保護板とを密着した表示装置の一例を示す模式断面図。
本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物は、分子の一方の末端に1個のエチレン性不飽和基を有しかつ他方の末端に2個のエチレン性不飽和基を有するウレタンプレポリマー(A)を含有する。ここで、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物とは、電子線や紫外線等の活性エネルギー線を照射することによって硬化する粘着剤組成物であり、この活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を所定の厚みに成形あるいは塗工した後硬化して本発明の粘着剤シートが得られる。
本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物から得られる本発明の粘着剤シートは、適度な硬度と適度な密着力を有する粘着剤シートであり、打ち抜き加工性に優れるとともに、表示装置の各部材を密着するのに必要な密着力を有する。
以下、分子の一方の末端に1個のエチレン性不飽和基を有しかつ他方の末端に2個のエチレン性不飽和基を有するウレタンプレポリマー(A)(以下、ウレタンプレポリマー(A)と略記する)について詳細に説明する。
ウレタンプレポリマー(A)は、分子の側鎖にはエチレン性不飽和基を有さず、分子の両末端のみにエチレン性不飽和基を有することが好ましい。ここでエチレン性不飽和基としては、ビニル基、アリル基、アクリル基、メタクリル基等が挙げられる。
ウレタンプレポリマー(A)の重量平均分子量は、打ち抜き加工性を改善するという観点から、10000以上が好ましく、20000以上がより好ましく、更に25000以上が好ましく、特に30000以上が好ましい。ウレタンポリマー(A)の重量平均分子量の上限は、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物の粘度上昇を抑制して良好な塗工性を確保するという観点から60000以下が好ましく、55000以下がより好ましく、特に50000以下が好ましい。
ウレタンプレポリマー(A)は、例えば、分子の両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(a)と、イソシアネート基と反応しうる官能基と1個のエチレン性不飽和基を有する化合物(b1)及びイソシアネート基と反応しうる官能基とエチレン性不飽和基を2個有する化合物(b2)とを反応させることによって得ることができる。ここで、イソシアネート基と反応しうる官能基としては、例えば、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基等が挙げられ、これらの中でも特にヒドロキシル基が好ましい。
分子の両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(a)は、ポリオールとイソシアネート化合物とを反応させて合成することができる。ポリオールとしては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオール等が挙げられるが、これらの中でもポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、及びポリカプロラクトンポリオールが好ましく、特にポリエーテルポリオールが好ましい。ポリエーテルポリオールを原料として得られたウレタンポリマーは、高湿下での密着力を低下させることなく維持することができるので好ましい。
上記ポリエステルポリオールは、多価カルボン酸と多価アルコールをエステル化反応させて得ることができる。かかる多価カルボン酸としては、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、無水ピロメリット酸、乳酸、ダイマー酸等が挙げられ、中でもアジピン酸、セバシン酸、ピロリメット酸、ダイマー酸が好ましい。
多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル1,5−ペンタンジオール、ビスフェノールAのエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイド付加物、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール等を用いることができ、中でもエチレングリコール、1,4−ブタンジオール等の2官能アルコールが好ましい。
上記ポリエーテルポリオールは多価アルコールをエーテル化反応させて得ることができる。ここで用いる多価アルコールとしては、上記ポリエステルポリオールの製造に用いる多価アルコールと同様のものを用いることができる。
上記ポリカプロラクトンポリオールは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール,1,9−ノナンジオール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド,もしくはプロピレンオキサイド付加物、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール等公知慣用の多価アルコールのε−カプロラクトン付加物等が挙げられる。
上記ポリカーボネートポリオールとしては、前述のポリエステルポリオールの合成に用いられる多価アルコールとホスゲンとの脱塩酸反応、あるいは前記多価アルコールとジエチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジフェニルカーボネート等とのエステル交換反応で得られるものが挙げられる。
分子の両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレプレポリマー(a)の合成に用いられるイソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート等のジイソシアネート化合物が好ましく用いられる。
イソシアネート基と反応しうる官能基とエチレン性不飽和基を1個有する化合物(b1)としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキブチル(メタ)アクリレート、ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、テトラメチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのカプロラクトン変性物等のヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、カルボキシエチル(メタ)アクリレート、カルボキシペンチル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルコハク酸等のカルボキシル基含有(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの中でも、特にヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート化合物が好ましく用いられる。
イソシアネート基と反応しうる官能基とエチレン性不飽和基を2個有する化合物(b2)としては、例えば、2−ヒドロキエチルジ(メタ)アクリレート、1−ヒドロキプロピルジ(メタ)アクリレート、1−ヒドロキブチルジ(メタ)アクリレート、4−ヒドロキブチルジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキペンチルジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタンジ(メタ)アクリレート等のヒドロキシル基含有の2官能(メタ)アクリレート化合物が好ましく用いられる。
本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物は、更に分子の両末端のみにそれぞれ1個のエチレン性不飽和基を有するウレタンプレポリマー(B)(以下、単にウレタンプレポリマー(B)と言う)を含有することが好ましい。
ウレタンプレポリマー(A)に加えて、ウレタンプレポリマー(B)を含有させることによって、粘着剤シートの硬度が高くなりすぎるのを抑制して適度な密着力を確保することができる。
ウレタンプレポリマー(A)とウレタンプレポリマー(B)の含有比率(モル比)は、1:9〜9:1の範囲が好ましく、2:8〜8:2の範囲がより好ましく、更に3:7〜7:3の範囲が好ましい。
ウレタンプレポリマー(B)は、例えば、上記した分子の両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(a)と、上記したイソシアネート基と反応しうる官能基と1個のエチレン性不飽和基を有する化合物(b1)とを反応させることによって得ることができる。上記ウレタンプレポリマー(a)及び上記化合物(b1)は、前述と同様の化合物を用いることができる。
ウレタンプレポリマー(A)とウレタンプレポリマー(B)の2種は、1つの合成プロセスで同時に合成することができる。例えば、分子の両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(a)と反応させる化合物(b1)及び化合物(b2)の仕込み比率を調整することによって、あるいは仕込み順序や仕込み時間を調整することによって、上記2種を同時に合成することができる。
本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物は、更に分子の一方の末端に1〜2個のエチレン性不飽和基を有しかつ他方の末端にヒドロキシル基を有するウレタンプレポリマー(C)(以下、単にウレタンプレポリマー(C)と言う)を含有することが好ましい。
上記のウレタンプレポリマー(C)は、分子の側鎖にエチレン性不飽和基を有しないことが好ましい。また、ウレタンプレポリマー(C)は、分子の一方の末端に1〜2個のエチレン性不飽和基を有しかつ他方の末端に1〜2個のヒドロキシル基を有するものが好ましく、更に分子の一方の末端に1個のエチレン性不飽和基を有しかつ他方の末端に1〜2個のヒドロキシル基を有するものが好ましく、特に分子の一方の末端に1個のエチレン性不飽和基を有しかつ他方の末端に1個のヒドロキシル基を有するものが好ましい。
ウレタンプレポリマー(A)に加えて、ウレタンプレポリマー(C)を含有させることによって、粘着剤シートの硬度が高くなりすぎるのを抑制し、かつ密着力を適度に大きくすることができる。
ウレタンプレポリマー(A)とウレタンプレポリマー(C)の含有比率(モル比)は、1:9〜9:1の範囲が好ましく、2:8〜8:2の範囲がより好ましく、更に3:7〜7:3の範囲が好ましい。
ウレタンプレポリマー(C)は、例えば、上記した分子の両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(a)と、上記したイソシアネート基と反応しうる官能基と1個のエチレン性不飽和基を有する化合物(b1)またはイソシアネート基と反応しうる官能基とエチレン性不飽和基を2個有する化合物(b2)と、イソシアネート基と反応しうる官能基とヒドロキシル基を有する化合物(c)とを反応させることによって得ることができる。上記ウレタンプレポリマー(a)、化合物(b1)、及び化合物(b2)は、前述と同様の化合物を用いることができる。
イソシアネート基と反応しうる官能基とヒドロキシル基を有する化合物(c)としては、例えば、例えば多価カルボン酸、オキシカルボン酸、多価アルコール等が挙げられる。
上記の多価カルボン酸としては、例えば、アジピン酸、セバシン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、トリメリット酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、無水ピロメリット酸、ダイマー酸、エタン−1,1,2−トリカルボン酸、ヘキサン−2,3,5−トリカルボン酸等公知慣用の有機酸が好適に用いられるが、他の成分との相溶性の面からジカルボン酸が好ましい。
上記のオキシカルボン酸としては、例えば、乳酸、グリコール酸、トリオキシ酪酸、トリオキシ吉草酸、トリオキシヘキサン酸、グルコン酸等公知慣用の有機酸が好適に用いられる。
上記の多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル1,5−ペンタンジオール、ビスフェノールAのエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイド付加物、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールを好ましく用いることができる。中でも、他の成分との相溶性や吸水安定性の面から1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル1,5−ペンタンジオール等のジオールが特に好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物は、ウレタンプレポリマー(A)と、ウレタンプレポリマー(B)及び/またはウレタンプレポリマー(C)を含有することが好ましく、特にウレタンプレポリマー(A)、ウレタンプレポリマー(B)及びウレタンプレポリマー(C)を含有することが好ましい。
ウレタンプレポリマー(A)、ウレタンポリマー(B)、及びウレタンプレポリマー(C)の3種を1つの合成プロセスで同時に合成することができる。例えば、分子の両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(a)と反応させる化合物(b1)、化合物(b2)、及び化合物(c)の仕込み比率を調整することによって、あるいは仕込み順序や仕込み時間を調整することによって、上記3種を同時に合成することができる。
本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物において、ウレタンプレポリマー(A)の含有量は、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物の固形分総量100質量%に対して5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましく、特に15質量%以上が好ましい。上限は80質量%以下が好ましく、70質量%以下がより好ましく、特に60質量%以下が好ましい。ここで、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物の固形分総量とは、有機溶剤以外の全成分を意味するもので、常温で液体の重合性モノマー(例えば反応性希釈剤として用いられるような低分子量のモノマー)は固形分に含まれる。
本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物の好ましい態様は、ウレタンプレポリマー(A)と、ウレタンプレポリマー(B)及び/またはウレタンプレポリマー(C)を含有する態様であり、この場合、上記ウレタンプレポリマー(A)、ウレタンプレポリマー(B)及びウレタンプレポリマー(C)の合計含有量は、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物の固形分総量100質量%に対して40質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、特に60質量%以上が好ましい。上限は95質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましく、特に85質量%以下が好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物は、上記したウレタンプレポリマー(A)、ウレタンプレポリマー(B)及びウレタンプレポリマー(C)以外の他のポリマー、例えばアクリル系ポリマー、ウレタン系ポリマー、エステル系ポリマー、シリコン系ポリマー等を含有することができる。上記他のポリマーの含有量は、ウレタンプレポリマー(A)、ウレタンプレポリマー(B)及びウレタンプレポリマー(C)の合計量100質量部に対して30質量部以下であることが好ましく、20質量部以下であることがより好ましく、特に10質量部以下であることが好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物は、更に重合性モノマー含有することが好ましい。かかる重合性モノマーとしては、反応性希釈剤として知られているものを用いることができる。例えば、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルカプロラクタム、(メタ)アクリロイルモルホリン、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソボルニルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート等の1官能のビニルモノマーやアクリルモノマー、ジエチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能アクリルモノマー等が挙げられる。これらの中でも1官能の重合性モノマーが好ましく用いられる。
本発明では、粘着剤シートに比較的大きい密着力を付与するという観点から、特に下記の重合性モノマーが好ましく用いられる。
イ)ヒドロキシル基を有する重合性モノマー、ロ)酸素原子含有複素環を有する重合性モノマー、ハ)フェニルオキシ基を有する重合性モノマーが好ましく用いられる。
上記のイ)ヒドロキシル基を含有する重合性モノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2,2−ジメチル−2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記のロ)酸素原子含有複素環を有する重合性モノマーとしては、フルフリル、モルホリン、カプロラクタン等の酸素原子含有複素環を有するモノマーが挙げられ、例えば、テトラヒドロフルフリル(メタ)クリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、ビニルカプロラクタム等が挙げられる。
上記のハ)フェニルオキシ基を有する重合性モノマーとしては、例えば、フェノキシ(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシ−ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物における重合性モノマーの合計含有量は、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物の固形分総量100質量%に対して、1〜50質量%の範囲が好ましく、2〜40質量%の範囲がより好ましく、特に5〜30質量%の範囲が好ましい。
活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物には、更に重合開始剤を含有させることが好ましい。かかる重合開始剤としては市販のものを広く使用することができるが、以下に示すような重合開始剤が好ましく用いられる。例えば、ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール等のアセトフェノン系、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル等のベンゾインエーテル系、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル等のベンゾフェノン系、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン等のヒドロキシアルキルフェノン系、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン等のチオキサントン系、トリエタノールアミン、4−ジメチル安息香酸エチル等のアミン系が挙げられる。
重合開始剤の含有量は、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物の固形分総量100質量%に対して、0.05〜5質量%の範囲が適当であり、0.1〜3質量%の範囲が好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を硬化せしめてなる本発明の粘着剤シートは、カルボキシル基を有する成分を実質的に含まないことが好ましい。粘着剤シートがカルボキシル基を有する成分を含むと、表示装置のタッチパネルを構成する透明導電層が腐食するという問題が発生することがある。
本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を硬化せしめてなる本発明の粘着剤シートが、カルボキシル基を有する成分を実質的に含まないとは、本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を構成する、ウレタンプレポリマー(ウレタンプレポリマー(A)、ウレタンプレポリマー(B)及びウレタンプレポリマー(C))、重合性モノマー、及び必要に応じて用いられる上記ウレタンプレポリマー以外の他のポリマーは、分子中にカルボキシル基を有していないことを意味する。
活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物は、実質的に有機溶剤を含まない、いわゆる、無溶剤型であることが好ましい。ここで、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物が実質的に有機溶剤を含まないとは、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物100質量%に含まれる有機溶剤の量が5質量%以下であることを意味し、好ましくは有機溶剤量が3質量%以下であり、より好ましくは有機溶剤量が1質量%以下であり、特に好ましくは有機溶剤を全く含まないことである。
上記有機溶剤は、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、酢酸ブチル、エタノール、メタノールなどの揮発性の高い有機溶剤を対象とし、特に、沸点が130℃以下の有機溶剤を対象とする。
上記有機溶剤には、液状の重合性モノマー(例えば反応性希釈剤として用いられるような低分子の(メタ)アクリレートモノマー等)は含まれない。
活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を無溶剤型とすることで、製造工程における安全性や環境性が改善され、また、得られた粘着剤の残存溶剤の大幅な低減が図られる。また、無溶剤型とすることで、粘着シート作製時の乾燥工程を省略することができるので、生産プロセスが短縮され、生産効率が向上するので好ましい。
活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物には、黄変防止のために、酸化防止剤や光安定剤を含有させることが好ましい。
酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤が好ましく用いられる。光安定剤としては、立体障害ピペリジル基とエチレン性不飽和基とを有する単量体が好ましく用いられる。
ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、例えば、トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、ペンタエリスリトール−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、エチレンビス(オキシエチレン)ビス〔3−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート〕、ヘキサメチレン−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、イソオクチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス〔2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカン、N,N’−ヘキサン−1,6−ジイルビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナミド〕、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、N,N’−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル〕ヒドラジン、ジエチル〔(3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル)メチル〕ホスフェート、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、3,3’,3’’,5,5’,5’’−ヘキサ−t−ブチル−a,a’,a’’−(メシチレン−2,4,6−トリイル)トリ−p−クレゾール、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル)イソシアヌル酸、1,3,5−トリス(4−sec−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル)イソシアヌル酸、1,3,5−トリス(4−ネオペンチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル)イソシアヌル酸、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレート、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレート、p−クロロメチルスチレンとp−クレゾールの重縮合物、p−クロロメチルスチレンとジビニルベンゼンの重縮合物、p−クレゾールとジビニルベンゼン重縮合物のイソブチレン反応物、などが挙げられる。
上記化合物の中でも、トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、ペンタエリスリトール−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、エチレンビス(オキシエチレン)ビス〔3−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート〕、ヘキサメチレン−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、イソオクチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等のプロピオネート化合物が好ましく用いられる。
リン系酸化防止剤としては、例えばトリフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジフェニルオクチルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4′−ビフェニレンフォスファイト、トリスノニルフェニルフォスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジフォスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトール−ジホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)(1,1−ビフェニル)−4,4’−ジイルビスホスホナイト、ジ−t−ブチル−m−クレジル−ホスホナイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−ペンタエリスリールジホスファイト、ジ(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)−ペンタエリスリールジホスファイト、4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジトリデシル)ホスファイト、サイクリックネオペンタンテトライル(オクタデシルホスファイト)、ジイソデシルペンタエリスリトールジホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、水添ビスフェノールAペンタエリスリトール ホスファイトポリマー、水添ビスフェノールAホスファイトポリマー、テトラフェニルテトラ(トリデシル)ペンタエリスリトールテトラホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−イソプロピリデンジフェニルジホスファイト、テトラフェニルジプロピレングリコールジホスファイトなどが挙げられる。
これらの中でも、トリフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジフェニルオクチルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト等のトリフェニルホスファイト、ジフェニルアルキルホスファイト、モノフェニルジアルキルホスファイトが好ましく用いられる。
本発明に用いることができる、立体障害ピペリジル基とエチレン性不飽和基とを有する単量体について説明する。係る単量体における立体障害ピペリジル基とは、ピペリジル基の2位と6位にそれぞれ1乃至2個のアルキル基を有するものであり、エチレン性不飽和基とは、アクリル基(アクリロイル基)、メタクリル基(メタクリロイル基)、クロトノイル基、ビニル基、アリル基等であり、エチレン性不飽和基が立体障害ピペリジル基の1位および/または4位に、直接もしくは酸素原子やイミノ基等の連結基を介して結合した化合物である。
本発明に好ましく用いられる立体障害ピペリジル基とエチレン性不飽和基とを有する単量体は、下記一般式(1)および(2)で表すことができる。
Figure 2012131847
(式中、R は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表し、R〜Rはそれぞれ独立して炭素数1〜4のアルキル基を表し、Rは水素原子またはシアノ基を表し、R、Rはそれぞれ独立して水素原子またはメチル基を表し、Xは酸素原子またはイミノ基を表す。)
Figure 2012131847
(式中、R12〜R15はそれぞれ独立して炭素数1〜4のアルキル基を表し、R16は水素原子またはシアノ基を表し、R17〜R20はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基を表し、Xは酸素原子またはイミノ基を表す。)。
前記一般式(1)で表される化合物としては、例えば4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−シアノ−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−クロトノイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなどが挙げられる。
前記一般式(2)で表される化合物としては、例えば1−(メタ)アクリロイル−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(メタ)アクリロイル−4−シアノ−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−クロトノイル−4−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなどが挙げられる。
上記した化合物の中でも、一般式(1)で表される化合物が好ましく、特に4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジンが好ましく用いられる。
上記したヒンダードフェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、および立体障害ピペリジル基とエチレン性不飽和基とを有する単量体の、それぞれの含有比率は、活性エネルギー線硬化性組成物の固形分総量100質量%に対して0.05〜5質量%の範囲が好ましく、0.1〜3質量%の範囲がより好ましい。
活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物には、更に重合禁止剤を含有させることができる。かかる重合禁止剤としてはハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ベンゾキノン、p−t−ブチルカテコール、2,6−ジブチル−4−メチルフェノール等を用いることができる。
また、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物には、必要に応じて上記以外の各種添加剤、たとえば、酸化防止剤、消泡剤、レベリング剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色防止剤、顔料、粘着性付与剤(タッキファイヤー)等を含有させることができる。
本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を硬化せしめてなる粘着剤シートは、上述の本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を所定の厚みに成形もしくは塗工した後、活性エネルギー線を照射して硬化せしめることによって製造される。具体的には、剥離シート(例えば離型PETフィルム等)に、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を所定の厚みに塗工した後、活性エネルギー線を照射して硬化せしめることによって、粘着剤シートが製造される。
上記活性エネルギー線としては、紫外線、電子線および放射線(α線、β線、γ線など)などが挙げられるが、実用的には、紫外線が簡便であり好ましい。紫外線源としては、紫外線蛍光灯、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノン灯、炭素アーク灯などを用いることができる。また、活性エネルギー線を照射するときに、低酸素濃度下で照射を行なうと、効率よく硬化させることができるので好ましい。
活性エネルギー線を照射するときには、低酸素濃度の雰囲気下で照射を行なうことが好ましい。これによって、得られた粘着剤シートの黄変を抑制することができ、また効率よく硬化させることができる。
活性エネルギー線を照射するときの酸素濃度は、3000ppm以下が好ましく、1000ppm以下がより好ましく、特に500ppm以下が好ましい。酸素濃度の下限は、経済的な観点から50ppm程度である。
酸素濃度を低下させる方法としては、窒素ガスなどの不活性ガスを注入して酸素と置換する方法が好ましく用いられる。この場合、活性エネルギー線照射装置内に外気が進入しないように可能な限り密閉化して、その中で窒素ガス等の不活性ガスを吹き付けて酸素濃度低下させることが好ましい。
また、低酸素濃度の雰囲気下で活性エネルギー線を照射する方法として、剥離シート(例えば離型PETフィルム等)上に塗工された活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物上に別の剥離シート(例えば離型PETフィルム等)を積層して酸素を遮断した状態で活性エネルギー線を照射する方法も好ましく用いることができる。
本発明の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を硬化せしめてなる本発明の粘着剤シートは光学系用途に好適である。例えば、表示装置の表示パネルと透明保護板との間に配置される粘着剤シートとして、本発明の粘着剤シートは好適である。
本発明の粘着シートが表示パネルと透明保護板との間に配置される態様としては、イ)表示パネルと透明保護板とを密着するために本発明の粘着シートを用いる態様、ロ)表示パネルと透明保護板との間にタッチパネルが配置されている場合の表示パネルとタッチパネルとを密着するために本発明の粘着シートを用いる態様、ハ)表示パネルと透明保護板との間にタッチパネルが配置されている場合のタッチパネルと透明保護板とを密着するために本発明の粘着シートを用いる態様、が挙げられる。
図1は、本発明の粘着シートによって表示パネルと透明保護板とを密着した表示装置の一例を示す模式断面図であり、上記イ)の態様を示すものである。表示パネル3と透明保護板1とは本発明の粘着シート2を介して密着されている。透明保護板1の表示パネル3側の面の外周周縁には画像表示領域を縁取りするための加飾層(黒色印刷層)4が設けられている。
図2は、本発明の粘着シートによって表示パネルとタッチパネル及びタッチパネルと透明保護板とをそれぞれ密着した表示装置の一例を示す模式断面図であり、上記ロ)とハ)の態様を示すものである。表示パネル3とタッチパネル5、及びタッチパネル5と透明保護板1とが本発明の粘着シート2を介してそれぞれ密着されている。透明保護板1の表示パネル3側の面の外周周縁には画像表示領域を縁取りするための加飾層(黒色印刷層)4が設けられている。
図2では、上記ロ)とハ)の態様が一緒に実施されているが、それぞれ単独に実施されてもよい。即ち、表示パネル3とタッチパネル5の間にのみ本発明の粘着シート2が用いられてもよいし、タッチパネル5と透明保護板1の間にのみ本発明の粘着シート2が用いられてもよい。
上記表示パネルとしては、液晶表示パネルや有機EL表示パネル等が挙げられる。上記タッチパネルとしては、ITO膜のような透明導電膜が積層された透明導電性部材で構成される静電容量方式のタッチパネルが挙げられる。上記透明保護板としては、ガラス板、プラスチック樹脂板(例えばアクリル樹脂板、ポリカーボネート樹脂板、ポリエステル樹脂板等)が挙げられる。透明保護板の厚みは、0.3〜3mm程度が一般的であり、より詳細には0.5〜2mmの範囲である。
透明保護板に設けられる加飾層は、例えば、表示パネルの画像表示領域に相当する領域を縁取りするための着色層であり、透明保護板の外周に印刷等によって設けられるものである。加飾層は光を透過させないことが好ましく、そのため加飾層の色は黒色であることが好ましく、また厚みも比較的大きいことが好ましい。
上記観点から加飾層の厚みは、5μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましく、特に15μm以上が好ましい。上限は40μm程度である。
上記の表示装置に用いられる粘着剤シートの厚みは、表示パネル、タッチパネル、透明保護板の各部材間の空隙を隙間なく埋めるため、あるいは透明保護板の加飾層端部の段差を十分に埋めるために、比較的大きく設計される。具体的には、粘着剤シートの厚みは、50μm以上であることが好ましく、100μm以上であることがより好ましく、更に120μm以上であることが好ましく、特に150μm以上であることが好ましい。厚みの上限は1000μm程度である。
従って、本発明の粘着剤シートの厚みも、50μm以上であることが好ましく、100μm以上であることがより好ましく、更に120μm以上であることが好ましく、特に150μm以上であることが好ましい。厚みの上限は1000μm程度である。
上記の表示装置に使用される粘着剤シートは、表示装置の画面サイズに合わせて枚葉に打ち抜き加工されることが多く、打ち抜き加工性が良好であることが好ましい。打ち抜き加工性が悪い場合、切断部が再付着して分離できないという問題、打ち抜き刃に粘着剤が付着するという問題、打ち抜きされた枚葉粘着剤シートの端部が変形し平面性が悪化するという問題が起こる。上記の平面性の悪化は、表示装置に適用したときに気泡が発生するという不都合を招くことがある。
粘着剤シートの打ち抜き加工性は、粘着剤シートの厚みが大きくなるほど悪化する傾向にあるため、上記表示装置に使用される粘着剤シートの打ち抜き加工性は重要である。本発明の粘着剤シートは、打ち抜き加工性に優れているので上記表示装置に好適である。
打ち抜き加工性を改善するという観点から、粘着剤シートの硬度は大きい方が好ましい。前述したように、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物がウレタンプレポリマー(A)を含有することによって、比較的大きい硬度の粘着剤シートが得られる。
粘着剤シートの硬度は、例えばアスカーC硬度で表すことができる。本発明の粘着剤シートのアスカーC硬度は、15以上が好ましく、18以上がより好ましく、更に20以上が好ましく、特に22以上が好ましい。上限は50以下が好ましく、45以下がより好ましく、更に40以下が好ましく、特に35以下が好ましい。粘着剤シートのアスカーC硬度を上記範囲にすることによって、打ち抜き加工性が良好となる。
また、前述したように透明保護板に加飾層が設けられている場合、粘着剤シートを介して、表示パネルと透明保護板、あるいはタッチパネルと透明保護板を密着したときに、透明保護板の加飾層の段差部に気泡が発生しやすくなる。特に、加飾層の厚みが前述のように比較的大きくなると気泡の発生が助長される。
上記気泡発生の抑制には、粘着剤シートの初期密着力が大きい方が有効である。ここで、初期密着力とは、粘着剤シートをソーダガラス板に貼り合わせてから5分後の密着力である。
一般的に粘着剤シートは貼り合わせ後の時間経過とともに密着力は上昇する傾向にあるが、気泡発生の抑制には初期密着力が重要である。
本発明の粘着剤シートの初期密着力は、8N/25mm以上が好ましく、10N/25mm以上がより好ましく、更に11N/25mm以上が好ましく、特に12N/25mm以上が好ましい。上限は50N/25mm程度である。粘着剤シートの初期密着力を上記範囲にすることによって気泡発生が抑制される。
また、本発明の粘着剤シートは、せん断弾性率が0.5MPa以下が好ましく、0.4MPa以下がより好ましく、特に0.3MPa以下が好ましい。せん断弾性率の下限は0.05MPa以上が好ましく、0.08MPa以上がより好ましく、特に0.1MPa以上が好ましい。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。尚、本実施例における測定方法と評価方法を以下に示す。
1)アスカーC硬度の測定
合計厚みが約6mmとなるように粘着剤シートを積層して測定試料を作製した。測定は、SRIS0101(日本ゴム協会標準規格)に準じて、アスカーC硬度計(高分子計測器(株)のデジタルゴム硬度計DD2−C型)を用いて、環境温湿度23±2℃、50±5%RHにて行った。測定は5回行い、最大値と最小値を除いた3回の測定データを平均した。
2)初期密着力の測定
本実施例で作製した粘着剤シートを幅25mmに切断し、一方の離型PETフィルムを剥離した後、厚み100μmポリエチレンテレフタレートフィルムに貼り合わせて24時間経過したものを測定用試料とした。
環境温湿度23±2℃、50±5%RHにて、上記測定用試料のもう一方の離型PETフィルムを剥離して、厚み1.8mmのソーダガラス板上にポリエチレンテレフタレートフィルムに保持された粘着剤シートを貼り付け、重量が2kgのゴムローラを1往復させて圧着した。圧着して5分間経過後に、テンシロンRTM−100(オリエンテック社製)を用いて剥離速度300mm/分で180度剥離試験を行った。測定は5回行い、最大値と最小値を除いた3回の測定データを平均した。上記ガラス板は、メチルエチルケトンで洗浄後、更にエチルアルコールで洗浄したものを使用した。
3)打ち抜き加工性の評価
本実施例で作製した粘着剤シート(粘着剤シートの両面に離型PETフィルムを積層したもの)を金型で22cm×17cmの枚葉サイズに100枚打ち抜きしたときの状況を下記A)、B)の点を主に観察し、下記基準で評価した。
A)切断部の再付着がなく容易に分離できるかどうか。
B)打ち抜きされた枚葉粘着剤シートの端部が変形せずに平面性が保たれているかどうか。
○;100枚中、分離できない枚数が10枚未満、かつ打ち抜きされた枚葉粘着剤シートの端部が変形している枚数が10枚未満である場合。
△;100枚中、分離できない枚数が10枚以上20枚未満、または打ち抜きされた枚葉粘着剤シートの端部が変形している枚数が10枚以上20枚未満である場合。
×;100枚中、分離できない枚数が20枚以上、または打ち抜きされた枚葉粘着剤シートの端部が変形している枚数が20枚以上である場合。
4)気泡発生の評価
本実施例で作製された粘着シートを用いて、図2に示す表示装置のタッチパネルと透明保護板(厚み0.7mmのガラス板の周辺に加飾層を有する)とを密着した後、透明保護板の加飾層(厚みが20μm黒色印刷層)付近に気泡が発生しているかどうかを観察し以下の基準で評価した。この表示装置の画像表示領域の面積は300cm(20cm×15cm)である。
○;気泡の発生がない。
×;気泡が発生している。
5)重量平均分子量の測定方法
ウレタンプレポリマーの重量平均分子量をGPCにより測定した。測定にはWALTERS GPC−150C Plus(日本WALTERS社製)を用い下記条件にて測定した。
・検出器:WALTERS 2410
・溶媒:テトラヒドロフラン
・カラム:HR4 2本、HR4E 1本(7.5mm×300mm)
・温度:40℃
・濃度:0.2%
・注入量:100μl
・流速:1.0m/m
・n数:3。
<ウレタンプレポリマー1の合成>
撹拌機、温度計、還流冷却器および窒素導入管を装備したフラスコに、ポリプロピレングリコール(旭硝子ウレタン(株)製「エクセノール3020」、数平均分子量3200)97.98質量部、ジラウリル酸ジブチルすず0.11質量部を仕込んだ。次に窒素ガスを吹き込みながら系内を70℃まで昇温し、均一に溶解した後、イソホロンジイソシアネート7.38質量部を加え、3時間攪拌しながら保温した。こうして分子の両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(a1)を合成した。引き続き、酸素ガス、窒素ガスを吹き込みながら、4−ヒドロキシブチルアクリレート0.551質量部、グリセリンジアクリレート0.153質量部、1,3−ブタンジオール0.047質量部を順次加えて、3時間攪拌しながら保温して30分ごとの分子量測定の結果、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnが1.5で一定であることを確認し反応を終了し、ウレタンプレポリマー1(重量平均分子量41500)を得た。このウレタンプレポリマー1は、分子の一方の末端に1個のエチレン性不飽和基を有しかつ他方の末端に2個のエチレン性不飽和基を有するウレタンプレポリマー(A)と、分子の両末端にそれぞれ1個のエチレン性不飽和基を有するウレタンプレポリマー(B)と、分子の一方の末端にヒドロキシル基を有しかつ他方の末端に1個のエチレン性不飽和基を有するウレタンプレポリマー(C)とを、3:5:2(モル比)の割合で含む。
<ウレタンプレポリマー2の合成>
撹拌機、温度計、還流冷却器および窒素導入管を装備したフラスコに、「クラレポリオールP−3010」[クラレ(株)製のポリエステルポリオール(ジオールタイプ、数平均分子量3000)]91.86質量部、ジラウリル酸ジブチルすず0.11質量部を仕込んだ。次に窒素ガスを吹き込みながら系内を70℃まで昇温し、均一に溶解した後、イソホロンジイソシアネート8.65質量部を加え、3時間攪拌しながら保温した。こうして分子の両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(a2)を合成した。引き続き、酸素ガス、窒素ガスを吹き込みながら、2−ヒドロキシエチルアクリレート1.27質量部と、1,3−ブタンジオール0.42質量部を順次加え、3時間攪拌しながら保温して30分ごとの分子量測定の結果、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnが1.5で一定であることを確認し反応を終了し、ウレタンプレポリマー2(重量平均分子量22000)を得た。このウレタンプレポリマー2は、分子の両末端にそれぞれ1個のエチレン性不飽和基を有するウレタンプレポリマー(B)と、分子の一方の末端に1個のエチレン性不飽和基を有しかつ他方の末端に1個のヒドロキシル基を有するウレタンプレポリマー(C)とを、4:6(モル比)の割合で含む。
<ウレタンプレポリマー3の合成>
撹拌機、温度計、還流冷却器および窒素導入管を装備したフラスコに、「エクセノ−ル3020」[旭硝子ウレタン(株)製のポリプロピレングリコール(数平均分子量3200)]97.98質量部、ジラウリル酸ジブチルすず0.11質量部を仕込んだ。次に窒素ガスを吹き込みながら系内を70℃まで昇温し、均一に溶解した後、イソホロンジイソシアネート8.65質量部を加え、3時間攪拌しながら保温した。こうして分子の両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(a3)を合成した。引き続き、酸素ガス、窒素ガスを吹き込みながら、2−ヒドロキシエチルアクリレート0.9質量部と、1,3−ブタンジオール0.7質量部を順次加え、3時間攪拌しながら保温して30分ごとの分子量測定の結果、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnが1.5で一定であることを確認し反応を終了し、ウレタンプレポリマー3(重量平均分子量24000)を得た。このウレタンプレポリマー3は、分子の一方の末端に1個のエチレン性不飽和基を有しかつ他方の末端に1個のヒドロキシル基を有するウレタンプレポリマー(C)である。
<ウレタンプレポリマー4の合成>
撹拌機、温度計、還流冷却器および窒素導入管を装備したフラスコに、「エクセノ−ル3020」[旭硝子ウレタン(株)製のポリプロピレングリコール(数平均分子量3200)]97.98質量部、ジラウリル酸ジブチルすず0.11質量部を仕込んだ。次に窒素ガスを吹き込みながら系内を70℃まで昇温し、均一に溶解した後、イソホロンジイソシアネート8.65質量部を加え、3時間攪拌しながら保温して、分子の両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(a4)を得た。このウレタンプレポリマー(a4)の200質量部を撹拌機、温度計、還流冷却器を装備したフラスコに仕込み、系内温度を80℃まで昇温し、2−ヒドロキシエチルアクリレート3.69部、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.22部を加え、3時間攪拌しながら保温してIR測定の結果、イソシアネート基が消失したことを確認し反応を終了し、ウレタンプレポリマー4(重量平均分子量24000)を得た。このウレタンプレポリマー4は、分子の両末端にそれぞれ1個のエチレン性不飽和基を有するウレタンプレポリマー(B)である。
<ウレタンポリマー5の合成>
撹拌機、温度計、還流冷却器および窒素導入管を装備したフラスコに、「クラレポリオールP−3010」[クラレ(株)製のポリエステルポリオール(ジオールタイプ、数平均分子量3000)]91.86部、ジラウリル酸ジブチルすず0.11部を仕込んだ。次に窒素ガスを吹き込みながら系内を70℃まで昇温し、均一に溶解した後、イソホロンジイソシアネート8.65部を加え、3時間攪拌しながら保温した。こうして分子の両末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(a2)を合成した。引き続き、酸素ガス、窒素ガスを吹き込みながら、1,3−ブタンジオール1.4部を加え、3時間攪拌しながら保温して30分ごとのGPC測定の結果、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnが1.5で一定であることを確認し反応を終了し、ウレタンポリマー5(重量平均分子量22000)を得た。このウレタンポリマー5は、分子の両末端にヒドロキシル基を有するウレタンポリマーである。
(実施例1)
以下の要領で粘着剤シートを作製した。
<無溶剤型の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物の調製>
前記ウレタンプレポリマー1を90質量部、重合性モノマーとして4−ヒドロキシブチルアクリレートを14質量部、フェノキシエチルアクリレートを10質量部、重合開始剤としてヒドロキシアルキルフェノン系光重合開始剤(チバスペシャリティーケミカルズ(株)「イルガキュアー184」)を0.7質量部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕を1質量部、リン系酸化防止剤としてトリフェニルホスファイトを0.5質量部、立体障害ピペリジル基とエチレン性不飽和基とを有する単量体として4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジンを0.5質量部加えて均一に混合することにより、無溶剤型の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物(紫外線硬化性組成物)を調製した。
<粘着剤シートの作製>
上記の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を、離型PETフィルム(東レフィルム加工(株)製のセラピール(登録商標))上に、スリットダイコーターで塗工した後、窒素ガスの吹き付けによって酸素濃度が300ppmの状態で、メタルハライドランプを用いて紫外線照射(積算光量1500mJ/cm)して粘着剤層を形成し、更に粘着剤層上に離型PETフィルム(東レフィルム加工(株)製のセラピール(登録商標))を積層して粘着剤シートを作製した。得られた粘着剤シートの厚みは175μm(離型PETフィルムは含まない)であった。
(比較例1)
<無溶剤型の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物の調製>
前記ウレタンプレポリマー2を82質量部、重合性モノマーとして2−エチルヘキシルアクリレートを7質量部、2−アクリロイロキシエチル−コハク酸を6質量部、重合開始剤としてヒドロキシアルキルフェノン系光重合開始剤(チバスペシャリティーケミカルズ(株)「イルガキュアー184」)を1質量部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕を1質量部、リン系酸化防止剤としてトリフェニルホスファイトを0.5質量部、立体障害ピペリジル基とエチレン性不飽和基とを有する単量体として4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジンを0.5質量部加えて均一に混合することにより、無溶剤型の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物(紫外線硬化性組成物)を調製した。
<粘着剤シートの作製>
上記の無溶剤型の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を用いる以外は、実施例1と同様にして粘着剤シートを作成した。
(比較例2)
比較例1の無溶剤型の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物の調製において、ウレタンプレポリマー2をウレタンプレポリマー3に変更する以外は、比較例1と同様にして無溶剤型の活性エネルギー線硬化性組粘着剤成物を調製し、更に比較例1と同様にして粘着剤シートを作製した。
(比較例3)
<無溶剤型の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物の調製>
前記ウレタンプレポリマー4を30質量部、前記ウレタンポリマー5を30質量部、重合性モノマーとして2−ヒドロキシエチルアクリレートを20質量部、スチレンを20質量部、重合開始剤としてヒドロキシアルキルフェノン系光重合開始剤(チバスペシャリティーケミカルズ(株)「イルガキュアー184」)を1質量部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤としてトリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕を1質量部、リン系酸化防止剤としてトリフェニルホスファイトを0.5質量部、立体障害ピペリジル基とエチレン性不飽和基とを有する単量体として4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジンを0.5質量部加えて均一に混合することにより、無溶剤型の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物(紫外線硬化性組成物)を調製した。
<粘着剤シートの作製>
上記の無溶剤型の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を用いる以外は、実施例1と同様にして粘着剤シートを作成した。
<評価>
上記で作製したそれぞれの粘着剤シートについて、打ち抜き加工性、気泡の発生、アスカーC硬度および初期密着力を評価した。その結果を表1に示す。
Figure 2012131847
本発明の実施例は、打ち抜き加工性が良好であり、かつ気泡の発生がない。
一方、比較例1は初期密着力が小さいために気泡の発生ある。比較例2は硬度が小さいために打ち抜き加工性が劣っている。比較例3は初期密着力が小さいために気泡の発生がある。
また、比較例1、2は、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物中の重合性モノマーとしてカルボキシル基を有するモノマー(2−アクリロイロキシエチル−コハク酸)を含んでいるので、タッチパネルの透明導電膜を腐食させた。
1 透明保護板
2 本発明の粘着剤シート
3 表示パネル
4 透明保護板の加飾層
5 タッチパネル

Claims (12)

  1. 分子の一方の末端に1個のエチレン性不飽和基を有しかつ他方の末端に2個のエチレン性不飽和基を有するウレタンプレポリマー(A)を含有することを特徴とする、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物。
  2. 更に、分子の両末端のみにそれぞれ1個のエチレン性不飽和基を有するウレタンプレポリマー(B)を含有する、請求項1の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物。
  3. 更に、分子の一方の末端に1〜2個のエチレン性不飽和基を有しかつ他方の末端にヒドロキシル基を有するウレタンプレポリマー(C)を含有する、請求項1または2の活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物。
  4. 更に、重合性モノマーを含有する、請求項1〜3のいずれかの活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物。
  5. 更に、重合開始剤を含有する、請求項1〜4のいずれかの活性エネルギー線硬化性組成物。
  6. 実質的に有機溶剤を含有しない、請求項1〜5のいずれかの活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかの活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物を硬化せしめてなる粘着剤シート。
  8. カルボキシル基を有する成分を実質的に含まない、請求項7の粘着剤シート。
  9. 厚みが50〜1000μmである、請求項7または8の粘着剤シート。
  10. 表示パネルと透明保護板を有する表示装置であって、請求項7〜9のいずれかの粘着剤シートを介して前記表示パネルと前記透明保護板が密着されてなる表示装置。
  11. 表示パネル、タッチパネル、透明保護板がこの順に配置された表示装置であって、請求項7〜9のいずれかの粘着剤シートを介して、前記表示パネルと前記タッチパネルあるいは前記タッチパネルと前記透明保護板が密着されてなる表示装置。
  12. 前記透明保護板の表示パネル側の面に加飾層が設けられている、請求項10または11の表示装置。
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