JP2012118465A - 波長変換デバイス及び波長変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力光に対してSHG、DFG、SFGのいずれかの非線形光学変化を多段独立で行うことができる波長変換デバイスおよびこれを用いた波長変換装置を提供する。
【解決手段】波長変換デバイスは、基板上に、波長変換導波路と、波長変換導波路の出力端に接続され、光合分波器として機能するモード干渉導波路と、モード干渉導波路の出力に接続された第1の出力導波路および第2の出力導波路を備える。出力導波路の出力端部には、特定の波長の光に対しては光を反射し、特定の波長以外の波長の光に対しては光の反射を抑制する光学膜が設けられ、出力導波路の少なくとも1つの出力端部が出力導波路に対して斜めに端面処理される。
【選択図】図11

Description

本発明は、波長変換デバイス及び波長変換装置に関し、より詳細には、マルチモード干渉(MMI:Multi−Mode Interference)を利用した光合分波器を集積した波長変換デバイスおよびこれを用いた波長変換装置に関する。
光通信における光信号波長変換、光変調、光計測、光加工、医療、生物工学などの応用のための紫外域−可視域−赤外域−テラヘルツ域にわたるコヒーレント光の発生と変調のために、多くの非線形光学デバイス及び電気光学デバイスの開発が進められている。このような素子に用いられる非線形光学媒質および電気光学媒質として、種々の材料が研究開発されている。ニオブ酸リチウム(LiNbO3、以下、LNという)などの酸化物系化合物基板は、2次非線形光学定数・電気光学定数が非常に高く有望な材料として知られている。LNの高い非線形性を用いた光デバイスの一例として、擬似位相整合による差周波発生(DFG)を利用した波長変換素子が知られている。
近年、光通信システムの通信容量の増大を図るために、波長の異なる複数の光を多重化して伝送する波長分割多重(WDM)通信システムが積極的に導入されている。このようなWDM通信システムにおいては、限られた波長数を有効に利用するために、信号波長を任意の信号波長に変換する波長変換デバイスの実用化が求められている。
従来、光の波長を変換する波長変換素子としては、半導体光増幅器を用いるもの、四光波混合を利用するもの等が知られている。しかしながら、これらの波長変換素子においては光通信システムにおいて求められる、高効率、高速、広帯域、低ノイズ、偏波無依存などの条件を満足させることはできていなかった。
図1に、従来のLNを用いた擬似位相整合型の波長変換素子の構成を示す。比較的小さな光強度を持つ信号光Aと、比較的大きな光強度を持つ励起光Bは、合波器1により合波され、分極反転構造を有する非線形光学媒質の光導波路2に入射される。光導波路2中で信号光Aは、非線形光学効果による差周波波発生(DFG)により別の波長を持つ変換光Cへと変換される。変換光Cは、励起光Bと共に光導波路2から出射される。出射された変換光Cと励起光Bは、分波器3により分離される。信号光A、励起光Bの波長をそれぞれλ1、λ3とすると変換光Cの波長λ2は、
1/λ2=1/λ3−1/λ1
を満足する。変換光Cの波長λ2は、信号光Aの波長λ1を励起光Bの波長λ3の2倍の波長を軸に折り返した波長となる。例えば、励起光Bの波長λ3=0.78μmとした場合、波長λ1=1.54μmの信号光Aを、波長λ2=1.58μmの差周波光である変換光Cへと変換することができる。
信号光A及び変換光Cに対する変換帯域は、励起光の波長に対して±30nm以上と広く、例えば、波長分割多重(WDM)光通信に用いられる波長帯域C帯に束ねられたWDM信号をL帯へ、またはL帯からC帯へといった波長群の一括変換が可能である。
擬似位相整合を利用した波長変換素子は、従来、LNなどの非線形光学結晶基板に周期分極反転構造を作製した後、プロトン交換導波路を作製することによって波長変換素子を作製していた。これに対して、光導波路中への光閉じ込めを改善し、バルクもしくはバルクに近い非線形効果を利用した高効率な波長変換を実現するために、リッジ型の光導波路構造を有する波長変換素子が提案されている。リッジ型光導波路の作製の際には、まず、Mg添加LN基板に周期分極反転構造を作製した後、別に用意したLN基板に接着剤を用いて接着する。次いでMg添加LN基板の基板厚さを平面研削加工によって薄くした後、ダイシングソーを用いた精密研削加工によってリッジ型導波路を作製している(例えば、非特許文献1参照)。
この手法において励起光に0.78μm帯の光源を用いると、0.78μmにおいて安定で波長精度が高く、高出力な光源が広く普及しておらず、簡単に準備することが困難であり、信号光と励起光の波長が半分程度も異なることから、光導波路の最適サイズが異なり、導波路へ光を入射する際に、所望のモード以外の励振の抑制が必要となるという問題がある。この理由により、励起光の光源として、広く普及している安定で信頼性の高い1.5μm帯の光源を用いることが好ましい。また、光ファイバアンプなどを用いることにより、簡単に高出力光を得ることができる。擬似位相整合を利用したLNを用いた波長変換として第二高調波発生(SHG)と差周波発生(DFG)とのカスケード励起(以下SHG−DFGカスケード励起法)と呼ばれる手法が広く用いられてきた(例えば、非特許文献2参照)。
カスケード励起法を用いれば擬似位相整合を利用したLNを用いた波長変換の励起光として、差周波発生による1.5μm帯の波長変換を行なうために必要な励起波長の2倍の波長を持つ光を用いることができる。図1で説明した波長変換の例では、波長λ3=0.78μmの代わりに波長λ3’=1.56μmの励起光を用いれば、SHG−DFGカスケード励起法となる。図1で励起光Bの波長λ3’=1.56μmとした場合、非線形光学媒質内部で励起光の第二高調波(波長:0.78μm)が発生する。カスケード励起によれば、非線形光学媒質内部で発生した第二高調波(SHG)と信号光Aとの差周波発生(DFG)により、さらに変換光Cを得ることができる。
一方、SHG−DFGカスケード励起による波長変換においては、変換光の品質が劣化しやすく、励起光に1.5μm帯の光源を用いるため、波長の近い励起光と信号光・変換光の分離が困難となるので、ガードバンドと呼ばれる励起光波長と信号光・変換光との間に一定の帯域を設ける必要があった。しかしこの帯域を確保することにより、利用できる波長変換帯域が狭まり、一括変換できる波長数が少なくなってしまう。また、ガードバンドを設けると、信号光に近接する波長への変換が不可能になる。さらに、高い励起光を得るために光ファイバアンプを使用すると、ASEノイズの増加により信号光・変換光の品質が劣化する。カスケード励起では、励起光・信号光間の和周波発生(SFG)によるクロストーク光が増加し、信号の品質が劣化する。(例えば、非特許文献3参照)よって、高品質な波長変換を行うには、0.78μm帯光の励起による波長変換が望まれるが、この0.78μm帯光においては信号光・励起光の入力が低損失で、かつ所望のモード以外のモードを励振することなく簡易に波長変換を行なう必要がある。
しかしながら、0.78μm帯の光源の入手の困難性や他モード抑制の必要性の観点から、励起光に1.5μm帯の光源を用いて、非線形効果による第二高調波光(SHG)過程と差周波発生(DFG)過程とをカスケードではなく別々に行う手法(独立多段励起)が望まれていた。
さらに、カスケード励起は、内部で第二高調波光を発生させながら、同時に差周波発生を行うため、同じ第二高調波光の光パワーで比べると、カスケード励起と独立多段励起法では、カスケード励起のほうが四分の一だけ効率が悪くなる。よって、独立多段励起法を用いればカスケード励起に比べ4倍の効率を得ることが出来るという利点もある。
また、信号波長を任意の信号波長に変換するために、擬似位相整合を利用したLNを用いた波長変換手法として、上記SHG−DFGカスケード励起法以外にも、和周波発生(SFG)と差周波発生(DFG)のカスケード励起(以下SFG−DFGカスケード励起法)と呼ばれる手法が提案されている。
図2に、従来のLNを用いた擬似位相整合型の波長変換素子によるSFG−DFGカスケード励起法の構成を示す。波長λ1の信号号光Aと、2つの異なる波長を持った2つの励起光1B(波長λ2)および励起光2B(波長λ4)は、合波器1により合波され、分極反転構造を有する非線形光学媒質の光導波路2に入射される。光導波路2中で信号光Aは、非線形光学効果による和周波波発生により別の波長を持つ変換光C(波長λ3)へと変換される。信号号光A(波長λ1)と励起光1B(波長λ2)と変換光Cの間には1/λ3=1/λ2+1/λ1の関係を有する。非線形光学媒質内部で発生した和周波光(変換光C)と励起光2B(波長λ4)との差周波発生により、さらに変換光D得ることができる。変換光D(波長λ5)と変換光C(波長λ3)と励起光2B(波長λ4)の間には、1/λ5=1/λ3−1/λ4の関係を有する。変換光Dは、変換光C、励起光1B、励起光2B、信号光Aと共に光導波路2から出射される。
しかしながら、SFG−DFGカスケード励起による波長変換においては、変換光の品質が劣化しやすい。励起光を得るために光ファイバアンプを使用すると、ASE光同士の和周波発生によって信号光の品質が劣化する。また、上記励起光2Bがとることのできる波長に制限があるため、波長変換帯域が制限される。例えば、励起光2Bを、信号光の波長や、和周波波発生で得られる光の2倍波長に設定すると、第二の励起光2Bの第二高調波発生や第二の励起光2Bと第一の励起光1Bとの和周波発生により信号が重畳された変換光CにCW光が下駄上げされるので、信号の受信感度が著しく低下する。このため、第二の励起光2Bのとることのできる波長が制限される。
従って、SFG−DFG構成でも、非線形効果による和周波発生(SFG)過程と差周波発生(DFG)過程をカスケードではなく別々に行う手法が望まれていた。
一方、通信波長帯における波長変換器のほか、擬似位相整合型の波長変換素子を用いて、半導体レーザで実現されていない可視域または中赤外域でのレーザ光源の実用化が行なわれている。
現在、実用化されているレーザには、He−Neレーザ、Arレーザなどのガスレーザ、Nd:YAGレーザなどの固体レーザ、色素レーザおよび半導体レーザが知られている。近年、可視および近赤外領域の波長帯を中心に、小型・軽量、安価な半導体レーザが普及している。特に、光通信の分野では、信号光源用の1.3μm帯および1.5μm帯半導体レーザと、ファイバアンプ励起用の0.98μm帯および1.48μm帯半導体レーザとが普及している。また、光記録媒体の読取装置のピックアップ用の光源として、CD(0.78μm帯)、DVD(0.65μm帯)・ブルーレイ(0.4μm帯)の半導体レーザも普及している。
しかしながら、半導体で実現することは難しい波長帯が存在することから、高効率な非線形光学媒質と広く普及している波長帯の半導体レーザを組み合わせたレーザ光源装置の開発が行われている。例えば、緑・黄緑・橙といった波長0.5〜0.6μmのレーザを、半導体で実現することは難しく、高効率な非線形光学媒質による第二高調波発生や和周波発生を用いたレーザ光源が実用化されている。さらに、第三高調波発生を、2次の非線形光学媒質を用いて、第二高調波発生(SHG)と和周波発生(SFG)を組み合わせたSHG―SFGカスケード励起法によって実現することができる。
しかしながら、従来のSHG―SFG構成では、ハイパワーの出力を得るには困難があった。従来のSHG―SFG構成では、まず、入力した励起光(周波数ω)の第二高調波発生によりSH光(周波数2ω)を得て、続いて励起光(周波数ω)とSH光(周波数2ω)の和周波発生により第三高調波発生光(TH光:周波数3ω)を得る。この場合、初段の第二高調波発生により励起光のパワーが減衰する。第三高調波発生光の出力は、和周波発生にかかるSH光と励起光のパワーの乗算に比例するため、初段の第二高調波発生過程の効率を上げてハイパワーのSH光を得ても、その分だけ励起光のパワーが減衰するため、正味の第三高調波発生光の出力を大きくすることが難しかった。
従って、非線形効果による第二高調波発生(SHG)過程と和周波発生(SFG)過程をカスケードではなく別々に行う手法が望まれていた。
川口竜生他「LiNbO3エピタキシャル成長と超精密加工技術による導波路型SHGデバイス」、レーザ研究、第28巻第9号、2000年9月、p.601−603 M.H.Chou et al., "Optical Signal processing and Switching with Second−Order Nonlinearities in Waveguides," IEICE Trans. Electorn., E83−C, 2000, p.869−874 J.Yamawaku et al. "Low−Crosstalk 103 Channel × 10 Gb/s (1.03 Tb/s) Wavelength Conversion With a Quasi−Phase−Matched LiNbO3 Waveguide," IEEE J. Select. Topics Quantum Electron., Vol.12, No.4, 2006, p.521−528
以上説明したように、例えばSHG−DFGカスケード励起法では、高品質な波長変換を行うには、0.78μm帯光の励起による波長変換が望まれるが、0.78μmの安定で波長精度が高く、高出力な光源が広く普及しておらず、簡単に準備することが困難であった。また、信号光と励起光の波長が半分も異なることから、光導波路の最適サイズが異なるので、導波路へ光を入射する際に、所望のモード以外の励振の抑制が必要となるなどの困難があった。よって、励起光の光源として、広く普及している安定で信頼性の高い1.5μm帯の光源を用い、まず0.78μm帯光を発生させ、発生させた0.78μm帯光を用いて波長変換を行う手法、つまりSHG−DFGを多段で行うことの出来る手法が望まれていた。
図3に、従来のSHG−DFG多段手法を用いた1.5μm帯の光励起による0.78μm帯光発生による波長変換手法の構成例を示す。第一の波長変換デバイス(非線形光学媒質)3Aに1.5μm帯の励起光Aを入力し、第二高調波発生(SHG)により0.78μm帯の光(以下SH光B)を発生させる。第一の波長変換デバイス3Aから出力される、変換されなかった1.5μm帯の励起光Aと波長変換によって得られた0.78μm帯のSH光BをダイクロイックミラーM1(もしくはプリズム・フィルター等)を用いて分離する。分離された0.78μm帯のSH光Bと、信号光Cを合波器M2で合波して第二の波長変換デバイス3Bに入力し、第二の波長変換デバイス3Bでの差周波発生(DFG)により変換光Dを得ることができる。
しかしながらこのSHG−DFG多段手法では、第二高調波発生(SHG)と差周波発生(DFG)が別々の素子3A、3Bを用いて行う必要があるため、完全には素子の特性が合わない。よって、個別に温調を設け、それぞれを調整することによって中心波長等の整合を取る必要があった。また、発生した0.78μm帯の光の分離、入力があるので光パワーの損失が大きく、波長変換効率を低下させるという問題もあった。さらに、0.78μm帯の光を入力する際に、所望のモード以外の励振の抑制が必要で、入力時に励起光のみならず変換光もモニターしながら調芯するなどの複雑な調整が必要になってしまう。また、1つの波長変換装置を作製するのに、2つの波長変換デバイスの作製が必要であるので、コストが高くなる。
従って、第二高調波発生(SHG)と差周波発生(DFG)の多段の変換を、同じ導波路を用いて行う手法が望まれる。図4に、従来の折り返し手法によるSHG−DFG多段構成を示す。まず、波長変換導波路に1.5μm帯の励起光Aを入力し、第二高調波発生(SHG)により0.78μm帯の光(以下SH光B)を発生させる。波長変換導波路の片方の端面には0.78μm帯のSH光Bに対しては反射膜(HRコート)、1.5μm帯の励起光Aに対しては反射防止膜(ARコート)がコーティングされている。HR/AR光学膜41により、変換されなかった1.5μm帯の励起光Aと波長変換によって得られた0.78μm帯のSH光Bが分離され、0.78μm帯のSH光Bのみが波長変換導波路に折り返される。HR/ARコーティングのある端面から信号光Cを入力し、0.78μm帯の光との差周波発生(DFG)により変換光Dを得ることができる。
しかしながら、上述した従来の折り返し手法では、1.5μm帯の励起光Aと0.78μm帯のSH光Bの分離がコーティング膜のみで行われることから、本来折り返されるべきでない1.5μm帯の励起光Aの戻り光を十分に抑制できないという問題があった。具体的には、コーティング膜は反射光の抑制は技術的に難しく、反射光の抑制量は通常20〜30dB程度である。これは、1.5μm帯の励起光を1W入力した場合1〜数10mWの1.5μm帯の光が波長変換導波路に戻ってきてしまうことを意味し、カスケード励起の場合と同様に近接波長変換の問題や、励起光・信号光間の和周波発生によるクロストーク光による信号の品質劣化の問題が発生する。また、1.5μm帯の励起光に光ファイバアンプを使用した場合に発生するASE光も、波長変換導波路に戻ってきてしまうことにより、ASEノイズによる信号光・変換光の品質が劣化するという問題もあった。また、ASE光は広い波長帯域に渡って発生するため、反射防止膜は広い波長帯域をカバーする必要があり、多層の膜が必要になるなどコスト、信頼性の観点から問題があった。
従って、1.5μm帯の反射を完全に抑制した状態で、0.78μm帯のSH光のみを同じ導波路に折り返し、信号光と合波することのできるSHG−DFG多段手法が望まれていた。
SHG−DFGカスケード励起法と同様に、SFG−DFGカスケード励起法やSHG―SFGカスケード励起法においても、非線形効果による各周波数変換過程を完全に独立させることが困難であることに起因して上記同様の問題が存在していた。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、非線形光学媒質と、光合分波器と、少なくとも2つ以上の出力導波路と、前記出力導波路の出力端部に設けられ、特定の波長の光に対しては光を反射し、前記特定の波長以外の波長の光に対しては光の反射を抑制する光学膜とを備え、前記出力導波路の少なくとも1つの出力端部が前記出力導波路に対して斜めに端面処理されていることを特徴とする波長変換デバイスである。
請求項2に記載の発明は、入力された光に対して、非線形光学効果におけるSHG、DFG、SFGにより、第二高調波光、差周波光、和周波光のいずれかの光を出力する非線形光学媒質と、
前記非線形光学媒質に接続され、前記非線形光学媒質から出力された波長の異なる光に対しモード干渉を利用して分離して出力する合分波器と、
前記合分波器の2つの出力のうちの一方に接続された第1の出力導波路と、
前記合分波器の2つの出力のうちの他方に接続された第2の出力導波路と、
前記2つの出力導波路の出力端部に設けられ、第1の波長帯の光の反射を抑制し、第2の波長帯の光を反射する光学膜とを備え、
前記第1の出力導波路の出力端部が前記第1の出力導波路に対して斜めになるように端面が構成され、前記第2の出力導波路の出力端部が前記第2の出力導波路に対して垂直になるよう端面が構成されることで、前記第1の波長帯の戻り光が前記非線形光学媒質に再び入力されることを防止して、前記第1の出力導波路の出力端部から信号光が入力されたときに、信号光が前記第2の出力導波路で反射された第2の波長帯の光とともに前記非線形光学媒質から入力され、前記非線形光学変化とは独立した非線形光学変化を引き起こして出力することを特徴とする波長変換デバイスである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の波長変換デバイスであって、前記光合波部の伝播方向における光路長は、前記出力端面で、前記第1の波長の光または第2の波長の光のうち、少なくともいずれか一方の光量が極値となるように設定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の波長変換デバイスであって、前記光合波部の幅は、5μm以上100μm以下であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の波長変換デバイスであって、前記非線形光学媒質は、LiNbO3、KNbO3、LiTaO3、LiNb(x)Ta(1-x)3(0≦x≦1)、KTiOPO4、または、それらにMg、Zn、Sc、Inからなる群から選ばれた少なくとも一種を添加物として含有していることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の波長変換デバイスであって、前記非線形光学媒質は、液相エピタキシャル法によって成長された結晶膜であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記載の波長変換デバイスであって、前記非線形光学媒質は、非線形光学効果を有する第一の基板と、第一の基板に比べ屈折率の小さい第二の基板とを貼り合わせることによって作製された薄膜基板であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の波長変換デバイスであって、前記第一の基板は、非線形定数が周期的に反転された構造を有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の波長変換デバイスであって、前記第一の基板と前記第二の基板とは、熱処理による拡散接合によって直接貼り合わされていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれかに記載の波長変換デバイスが同一基板上に複数個集積されていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれかに記載の波長変換デバイスと、前記波長変換デバイスの入力端面に前記入射光を入力する第1のレーザ光源部と、前記波長変換デバイスの出力端面に前記入射光を入力する第2のレーザ光源部と、前記波長変換デバイスから出力された変換光を分離するフィルタとを備えたことを特徴とする波長変換装置である。
以上説明したように、本発明によれば、入力光に対してSHG、DFG、SFGのいずれかの非線形光学変化を多段独立で行うことができる波長変換デバイスおよびこれを用いた波長変換装置を提供することができる。
従来のLNを用いた擬似位相整合型の波長変換素子の構成を示す図である。 従来のLNを用いた擬似位相整合型の波長変換素子によるSFG−DFGカスケード励起法の構成を示す図である。 従来のSHG−DFG多段手法を用いた波長変換の構成例を示す図である。 従来の折り返し手法によるSHG−DFG多段構成を示す図である。 本発明の光合波器を集積した波長変換デバイスの構成を示す図である。 モード干渉導波路における光の結合を示すシミュレーション結果の図である。 波長変換導波路を作製する工程を示す図である。 本発明の波長変換デバイスの寸法例を示す図である。 本発明の波長変換導波路の構成例を示す断面図である。 本発明の波長変換デバイスの作製方法を示す斜視図である。 本発明の波長変換デバイスの端面加工プロセスを示す図である。 本発明の第1の実施例にかかる波長変換装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施例にかかる波長変換装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施例にかかる波長変換装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施例にかかる波長変換装置の構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
SHG−DFG多段独立構成
本実施形態の波長変換装置は、SHG(第二高調波発生)−DFG(差周波発生)を多段独立で行うものである。
まず、本実施形態の波長変換装置に用いることができる波長変換デバイスの構成について図5から図11を用いて説明する。この波長変換デバイスでは1.5μm帯の波長の光と、0.78μm帯の波長の光を使用するものとして以下に説明する。
図5に、本発明の第1の実施形態にかかる光合分波器を集積した波長変換デバイスの構成の一部を示す。光合分波器を集積した波長変換デバイスは、基板30上に、波長変換導波路34と、波長変換導波路の出力端に接続され、光合分波器として機能するモード干渉導波路33と、モード干渉導波路33の出力に接続された第1の出力導波路31および第2の出力導波路32とを備えている。
波長変換導波路34は、非線形光学媒質からなり、一端から入力された光に対してSHG、DFG、SFGのいずれかの非線形光学変化を引き起こして他端に出力する。
モード干渉導波路33は、合分波機能を有し、モード干渉導波路33の幅方向(図5の紙面手前から奥方向)における中心線35から軸ズレした位置(紙面奥方向)に、波長変換導波路34、出力導波路31、32を設けることによって、第1の入出力導波路31は、波長1.5μm帯の光を誘導し、第2の入出力導波路32は、波長0.78μm帯の光を誘導するよう構成されている。
ここでモード干渉導波路の合分波機能について、図6を用いて説明する。図6は、モード干渉導波路における光の結合・分離を示すシミュレーション結果である。波長1.56μmの信号光と波長0.78μmの励起光とが結合する様子を、BPM(Beam Propagation Method)によるシミュレーションによって示した。
図6のモード干渉導波路36は、スラブ型導波路であり、その入力側には2つの入力導波路37、38が設けられている。これらの入力導波路37、38は、モード干渉導波路36の幅方向の中心線に対して互いに間隔Δだけ軸ズレした位置に設けられている。この間隔Δは、2×ΔがWmの3分の1となるように設定されている。例えば図6(a)に示すように、モード干渉導波路36の幅Wm=30μm、入力導波路37の軸ズレ量Δ=5μm、出力導波路38の軸ズレ量Δ=5μm、クラッドの屈折率=1.0、コアの屈折率=約2.1である。
図6(b)は、モード干渉導波路36の入力導波路37から波長0.78μmの励起光を入力した場合の振る舞いを示す図である。モード干渉導波路36の中心から軸ズレ(Δ)した位置に接続されている入力導波路37から入射した励起光は、モード干渉導波路36に固有の複数のモードに展開され、モード干渉導波路36内をマルチモード伝播する。このとき、各モードの伝播定数が異なるために生じるモード干渉によって、波長0.78μmの光量がある光路長を伝播した後、モード干渉導波路36の中心から入力側と反対にΔだけ軸ズレした位置に極値(収束点)を取る。
図6(c)は、モード干渉導波路36の入力導波路38から波長1.56μmの信号光を入力した場合の振る舞いを示す図である。モード干渉導波路36の中心から軸ズレ(Δ)した位置に接続されている入力導波路38から入射した信号光は、モード干渉導波路36に固有の複数のモードに展開され、モード干渉導波路36内をマルチモード伝播する。このとき、各モードの伝播定数が異なるために生じるモード干渉によって、波長1.56μmの光量がある光路長を伝播した後、モード干渉導波路36の中心から入力側と反対にΔだけ軸ズレした位置に1回目の極値(収束点)を取った後、さらにその反対側にΔだけ軸ズレした位置に2回目の極値(収束点)を取る。
収束点から次の収束点までの光路長をビート長と呼び、その長さをLπとすると、ほぼ以下の式1に従う。
ここで、Weは光の感じる実効的なモード干渉導波路の幅、ngは実効屈折率、λ0は入力光の波長である。ビート長は各波長に対し逆数で影響するため、本実施形態のように波長が他方の波長の半分となる程度に異なる場合は、一方の波長の光が1回ビートを打つ間に、他方の波長の光が2回ビートを打つ。具体的には、0.78μmが1回ビートを打つ間に1.56μmが2回ビートを打つ。
また、モード干渉導波路の幅方向において最初にビートを打つ位置は、入力した軸ズレ位置Δに対して中心線を挟んで反対側にΔだけ軸ズレした位置となる。その後、中心線を挟んで交互にΔだけ軸ズレした位置にビートを打つこととなる。
このように、モード干渉導波路においては、各波長についてそれぞれ幅方向に決まった位置に収束点でビートを打つので、図6(a)に示すモード干渉導波路36の長さを、2つの波長帯のビート長の最小公倍数となる長さにして、両者が収束する点(幅方向にΔ軸ズレした位置)の近傍に出力を設けることにより0.78μmの光と1.56μmの光とを結合して出力することができる。この特性を逆に用いれば、0.78μmの光と1.56μmの光を2つの光導波路に分波することができる。すなわち、図6(a)の出力側に2つの波長帯の光を入力する導波路を設けて、入力導波路37、38を出力導波路として用いれば、2つの波長帯の光を2つの光導波路に分波して出力することができる。
図6に示したシミュレーション結果では、出力側の導波路の軸ズレ量は入力側の導波路の軸ズレ量と同じである。これは、2つの入力導波路が、モード干渉導波路33の幅Wm=30μmを3等分する位置に設置されているためであり、収束点は入力導波路の延長上に収束する。一般に、収束点の位置(出力導波路軸ズレ量)は、入力導波路の位置(入力導波路のズレ量)に依存する。また、収束点は1つとは限らず、複数の収束点を持つ位置に出力導波路を設ける場合、どの収束点を用いるかによっても設置する出力導波路の軸ズレ量は異なる。従って、出力導波路の設置位置(軸ズレ量)は、波長・入力導波路の位置、合波分波の数等の条件を考慮し所望の収束位置に合わせて決める。このようにして、モード干渉導波路33は、導波路のみの簡単な構成で容易に波長1.56μm(第1の波長帯)の光と波長0.78μm(第2の波長帯)の光を合分波することができる。
さらに、本発明の波長変換デバイスは、モード干渉導波路33の出力側に設けられた2つの出力導波路が異なる端面処理されていることにより、前記第1の波長帯(本実施形態では1.5μm帯)の戻り光が前記非線形光学媒質に再び入力されることを防止している。
この端面処理について図11を用いて説明する。本実施形態の波長変換デバイスでは、モード干渉導波路に接続された2つの出力導波路112、113は、異なった形状に形成されている。具体的には0.78μm帯の光を導入する出力導波路113は、直線状に形成されており、1.5μm帯の光を導入する出力導波路112は湾曲部を有するように形成されている。この2つの出力導波路の出力端部に共通する1つの端面111を決定して、この端面111に沿って出力導波路112、113を切除することによって端面処理を行う。端面111の位置を、1.5μm帯の光を導入する出力導波路112が端面に対して斜めになり、0.78μm帯の光を導入する出力導波路113が端面111に対しては垂直となる位置に出力端の形状を整えて端面加工を施す。これにより、1.5μm帯の光を導入する出力導波路の端面111は6°の角度を持つ形状に加工することができる。
出力導波路112、113の出力端の端面加工を施した後、この端面111に、1.5μm帯の光に対しては反射防止(AR)、0.78μm帯の光に対しては反射(HR)となる光学積層膜116をイオンアシスト型のスパッタリング装置を用いて光学膜を蒸着した。1.5μm帯の光に対しては反射防止(AR)膜の特性を評価したところ、反射率は0.5%であった。
また波長変換導波路115の入力側の端面114に対しても、波長変換導波路115の端部が6°の角度になるように加工を行い、1.5μm帯の光及び0.78μm帯の光に対して反射防止(AR)となるように光学積層膜117を形成した。
次に、波長変換デバイスの作製方法について説明する。まず図7に基づいて、図3に示した波長変換導波路を作製する工程を説明する。第1の実施形態においては、非線形光学媒質である第一の基板11は、ZカットZn添加LN基板である。まず図7(a)に示すように2つの基板11、12を用意する。第一の基板11には、あらかじめ1.5μm帯で位相整合条件が満たされるように、周期分極反転構造が作製されている。第二の基板12としてZカットLiTaO3基板を用いる。なお、非線形光学媒質として、LNの他に、KNbO3、LiTaO3、LiNb(x)Ta(1-x)3(0≦x≦1)、KTiOPO4、または、それらにMg、Zn、Sc、Inからなる群から選ばれた少なくとも一種を添加物として含有している材料を用いることができる。
第一の基板11と第二の基板12とは、熱膨張係数がほぼ一致している。また、第一の基板11の屈折率よりも第二の基板12の屈折率のほうが小さい。なお、第一及び第二の基板11,12は何れも、両面が光学研磨されてある3インチウエハである。第一の基板11の厚さは300μm、第二の基板12の厚さは500μmである。
次に、用意した第一及び第二の基板11,12の表面を、通常の酸洗浄あるいはアルカリ洗浄によって親水性にした後、これら二つの基板をマイクロパーティクルが極力存在しない清浄雰囲気中で重ね合わせる(図7(b))。そして、重ね合わせた第一及び第二の基板11,12を電気炉に入れ、400℃で3時間熱処理することにより拡散接合を行う。接合された基板は、接合面にマイクロパーティクル等の挟み込みがなく、ボイドフリーであり、室温に戻したときにおいてもクラックなどは発生しない。
次に、研磨定盤の平坦度が管理された研磨装置を用いて、接着された基板の第一の基板11の厚さが20μmになるまで研磨加工を施す(図7(c))。研磨加工の後に、ポリッシング加工を行うことにより、鏡面の研磨表面を得ることができる。基板の平行度(最大高さと最小高さとの差)を光学的な平行度測定機を用いて測定したところ、3インチウエハの周囲を除き、ほぼ全体にわたってサブミクロンの平行度が得られ、波長変換素子の作製に好適な薄膜基板13を作製することができる。この薄膜基板13は、接着剤を用いず、第一の基板11と第二の基板12とを熱処理による拡散接合によって直接貼り合わせることにより作製したため、3インチウエハの全面積にわたって均一な組成、膜厚を有する。
その後、光導波路の作製手段としてはドライエッチングプロセスを用いて、波長変換導波路を作製する。薄膜基板13のうち、第一の基板11の表面に通常のフォトリソグラフィのプロセスによって導波路パターンを作製する。その後、ドライエッチング装置に基板をセットし、Arガスをエッチングガスとして薄膜基板13の第一の基板11の表面をエッチングすることによりリッジ型光導波路を作製する(後述の図10参照)。
図8に、本発明の一実施例にかかる波長変換デバイスの寸法を示す。波長変換導波路64には、あらかじめ分極反転構造が付されており、その長さは45mmである。波長変換導波路64の片側の端にモード干渉導波路63が結合している。モード干渉導波路の幅63は30μmであり、モード干渉導波路63の光路長を3.5mmとしている。入出力導波路間隔が5μmの所でモード干渉導波路63と結合している。波長1.5μm帯の励起光及び信号光用の入出力導波路61および波長0.78μmの励起光用の入出力導波路62の導波路幅は5μmである。波長0.78μmの励起光用の入出力導波路62は直線導波路であり、波長1.5μm帯の励起光及び信号光用の入出力導波路61は、曲率3mmの緩やかなカーブを描いて波長0.78μmの励起光用の入出力導波路62から離れる。波長0.78μmの励起光用の入出力導波路62は端面に対して垂直に交差するように端面が形成されている。一方、波長1.5μm帯の励起光及び信号光用の入出力導波路61は、端面に対して斜めに交差するように設置されており、その角度は6°である。2つの入出力導波路61及び62を有する側の端面は波長0.78μmの光に対しては反射、波長1.5μm帯の光に対しては反射防止の光学膜がコーティングされている。実際の端面構造及び作製方法は図11を用いて後述する。
図9に、波長変換デバイスの入力導波路を示す。高さ5μm、導波路幅およそ5μmのリッジ型光導波路11を、特に多モード干渉導波路の特性は、式1からもわかるように導波路幅が大きく影響するため、第一の基板11の厚みよりも深くエッチング加工を施し、リッジ導波路の両脇の第一の基板材料を完全に取り除くことが望ましい。しかしながら、この場合、第二の基板12との接合面が極めて細くなるため、それに耐え得るだけの十分な接合強度を必要とする。本実施例における直接接合法は、第一の基板11と第二の基板12が導波路の直下の面13のみで接合されているような構造においても剥離などが起きず、十分な接合強度を保つことができたため、図9に図示されているような、リッジ導波路の両脇を第二の基板12まで完全に落とす構造を作製することができた。
図10に、波長変換デバイスの作製方法を示す。図10(a)は、図7に示した方法により作製した、周期分極反転構造が形成されている第一の基板11(ZカットZn添加LN基板)と第二の基板12(ZカットLiTaO3基板基板)とが接合された薄膜基板13である。なお、図に示したように、第一の基板11には、周期分極反転構造が形成された部分と形成されていない部分とが作り込まれている。
第一の基板11の表面に通常のフォトリソグラフィのプロセスによって、入力導波路15,16、モード干渉導波路17および波長変換導波路18のパターンを作製する。入力導波路15,16およびモード干渉導波路17は、周期分極反転構造が形成されていない部分に作製し、波長変換導波路18は、周期分極反転構造が形成された部分に作製し、3インチウエハである薄膜基板13に平行に複数本作製する。その後、ドライエッチング装置に基板をセットし、Arガスをエッチングガスとして薄膜基板13の第一の基板11の表面をエッチングすることにより、複数の波長変換デバイスを作製する(図10(b))。
これら波長変換デバイスごとに薄膜基板13を短冊状に切り出し、入力光導波路15,16の端面14aと、波長変換導波路18の端面14bとを光学研磨することによって長さ51mmの波長変換デバイスを切り出して端面加工する前の波長変換デバイスを得ることができる(図10(c))。図10(c)に示すデバイスを図11で説明したように端面加工を施すと、本発明で用いられる波長変換デバイスを得られる。
ここで、波長変換デバイスに集積されたモード干渉導波路の特性を評価するために、分岐比の測定を行った。以下、図8を用いて説明する。分岐比とは、モード干渉導波路に波長変換導波路64から光を入力した際の入力導波路ポート61、62に出力される光の分波の比である。分岐比の値が小さいほど合波(分波)器の特性が良いことを表す。1.56μmの光を波長変換導波路64から入力し、入力導波路61、62に出力された光パワーの和に対して、第2の入力導波路62から出力された光パワーの比を分岐比と定義する。このとき、分岐比の値は2%と十分小さいものであった。
同様に、0.78μmの励起光を波長変換導波路64から入力し、入力導波路61、62に出力された光パワーの和に対して、第1の入力導波路61から出力された光パワーの比を分岐比と定義する。このとき、分岐比の値は2%と十分小さいものであり、良好な合分波器が作製できていることを確認することができる。
続いて、光ファイバ芯線が127μm間隔で配置されている光ファイバアレイを用いて、第1の入力導波路61に1.56μmの信号光を、第2の入力導波路62に0.78μmの励起光を入射した。光ファイバアレイに用いた2本の光ファイバ芯線は、それぞれモード径が異なり、1.56μm、0.78μmのそれぞれにおいてシングルモードとなる光ファイバ芯線を用いている。
合分波器として機能するモード干渉導波路63による光過剰損失を評価したところ、1.56μm光が0.5dB、0.78μm光が1.0dBと非常に小さい損失で光が合波されていた。1.56μm帯の光源に波長可変光源を用いて、モード干渉導波路63による光過剰損失の波長依存性を測定した。ピークの出力光量と比較して、追加の過剰損失が1dB以内となる波長範囲は約40nmと広い。
次に、波長変換デバイスとしての特性を得るために、第1の入力導波路61から1.56μm帯の信号光を入力し、第二高調波発生から波長変換の効率を評価した。規格化変換効率は波長1555.4nmにおいて1300%/Wと高い値が得られた。
また、波長変換デバイスのモード干渉導波路63には、ドレイン導波路65が設けられていることが好ましい。波長変換導波路64に導入されて反射してしまった1.5μm帯の光をこのドレイン導波路65から放出することで波長変換導波路64に1.5μm帯の不所望な戻り光が入り込まないようになっている。ドレイン導波路65は、出力導波路62からモード干渉導波路63に導入された1.5μm帯の光を出力可能なように0.78μm帯が導通する出力導波路62と同じズレ量だけ中心から軸ズレしている。
次に、上記波長変換デバイスを用いた波長変換装置について説明する。本実施形態の波長変換装置は、第二高調波発生(SHG)と差周波発生(DFG)を多段に行うSHG−DFG多段法を実現するものである。具体的には1.5μm帯の励起光を用いてSHG過程により0.78μm帯の光を生成した後、励起光とは異なる波長の1.5μm帯の信号光をさらに入力して生成した0.78μm帯の光とDFG過程を引き起こして、所望の波長の光を得る装置である。
図12に示すように、本実施形態の波長変換装置は、作成した波長変換デバイス10の入力側に、半導体レーザY1とエルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)Y2と、光サーキュレータY3を設け、波長変換デバイス10の出力側に、複数の信号光発生手段(図示せず)と、光カップラY11と、光サーキュレータY12とを設けて構成されている。
図12の波長変換装置を用いて、第二高調波発生(SHG)と差周波発生(DFG)を多段独立に行うSHG−DFG多段法による波長変換実験を試みた。
励起光として、外部共振器型の半導体レーザY1から出射された1.56μmの光をエルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)Y2で増幅し、光サーキュレータY3を通した後に波長変換導波路Y4の入射側より入射する。波長変換導波路Y4内での第二高調波発生により、1.56μmの半分の波長0.78μmの光が生成される。1.56μmの光と0.78μmの光は波長変換導波路Y4を透過した後、モード干渉導波路Y5に入射される。モード干渉導波路Y5内での干渉により1.56μmの光と0.78μmの光は分離され、0.78μmの光は出力導波路Y6に導入され、1.56μmの光は出力導波路Y7に導入される。
出力導波路Y6に導入された0.78μmの光は出力側端面に形成された反射膜Y8によって反射され、出力導波路Y6及びモード干渉導波路Y5を折り返し通過し波長変換導波路Y4に入射される。反射膜の反射率は99%と非常に高いため、折り返しによる光の損失はモード干渉導波路Y5を往復する際の損失が支配的であるが、モード干渉導波路Y5による光過剰損失が非常に小さい損失であるため、往復で2.0dBと非常に小さい損失で光の折り返しを行うことができた。
一方、出力導波路Y7に導入された1.56μmの光は波長変換デバイス10から出力され光サーキュレータY12で分岐されて出力される。このとき、出力導波路Y7の出力側端面に形成された反射防止膜Y8と6°カットの端面加工の相乗効果によって1.56μmの光の反射が抑制される。反射が抑制しきれずに反射してしまった光は出力導波路Y7及びモード干渉導波路Y5を折り返し通過し波長変換導波路Y4に入射されてしまう成分も存在するが、反射防止膜Y8と斜め端面加工の相乗効果により、反射戻り光量は入射光量に対して−50dBと非常に小さい量であった。また、斜め端面加工による反射防止効果が波長依存性が少ないため、100nm以上の広い帯域に渡って−45dB以上の反射防止効果が得られた。
また、モード干渉導波路Y5の分岐比が2%であるので、波長変換導波路Y4を透過した後、モード干渉導波路Y5に入射された1.56μmの光の内の2%程度の光量は本来導入されるべき出力導波路Y8ではなく出力導波路Y6に漏れ光が導入されることになる。出力導波路Y6の端面は垂直であるため、反射防止膜Y8だけでは抑制しきれなかった戻り光が存在するが、この漏れ光の戻り光は、モード干渉導波路Y5をもう一度透過してドレイン導波路Y9に流れ込ませることにより戻り光の防止ができる。つまり、漏れ光の戻り光は、モード干渉導波路Y7を透過した後そのほとんどが、ドレイン導波路Y9に導入されデバイスの外に排出される。結果、モード干渉導波路Y5への最初の入射による分波効果(−17dB程度)と反射防止膜Y8による反射抑制効果(−23dB程度)とモード干渉導波路Y5への折り返し入射させた後のドレイン導波路Y9による分波効果(−17dB程度)により入射光量に対して−57dBと反射戻り光量を非常に小さい量に抑えることができる。
さらに、波長1.54μmを中心に100GHz間隔で配置された8波のC帯の信号光群を発生させて光カップラY11で合波し、光サーキュレータY12を通過させた後、出力端面側から出力導波路Y7に入射した。出力導波路Y7に入力された信号光群は、モード干渉導波路Y5を透過した後、波長変換導波路Y4に入射される。このとき、出力導波路Y6の端面の光学膜Y8で反射して再び出力導波路Y6とモード導波路Y5とを通過した0.78μmの光も波長変換導波路Y4に導入される。これらの光が入射されると波長変換導波路Y4内での0.78μmの光と信号光群との差周波発生(DFG)により、波長1.58μmを中心に100GHz間隔で配置された8波のL帯の波長変換信号光群が生成される。発生した波長変換信号群は波長変換デバイス10の入力側から出力され光サーキュレータY3を通した後に出力される。
このように本実施形態の波長変換装置の波長変換デバイスによれば、第二高調波発生過程で使用した1.56μm帯の戻り光量を非常に小さい量に抑えることができるので、差周波発生過程は、第二高調波発生過程とは独立した過程とすることができる。
また、モード干渉導波路Y5は、モード間の干渉により光合波を行なうため、入力光が所定のモード以外のモードで伝播してきた場合、モード干渉導波路Y5の損失が増大する。これは、モード干渉導波路Y5が合波の機能を有すると共に、モードフィルタの役割を担っているからである。従って、本実施形態によれば、変換光のパワーをモニターするなどの特別な調整を行うことなく、励起光・信号光の透過光が最大になるように、光を入力すればよい。これにより、波長変換デバイスへの最適な入射条件が得られる。
1Wの励起光を入力した際に、パラメトリック利得により変換光は、入力した信号光に対して利得を持って変換された。これは、波長変換デバイスの変換効率が高いことに加えて、波長変換デバイス全体が直接接合リッジ型導波路であり、高パワーの入力に対してフォトリフラクティブ効果などの光損傷を起こすことなく、良好な波長変換特性を得られていることに起因する。また、カスケード励起のように、1.56μm帯の強励起光を使う必要がないため、ASEノイズの影響が少なく、SNRが40dB以上の品質のよい変換光を得ることができた。さらに、信号光の波長を1.56μmに近づけていき、近接の波長変換を試みた。カスケード励起とは異なり、1.56μm帯の強い励起光が抑制されているため、信号光―変換光の差が50GHzの近接の波長変換であっても可能であり、かつ高いSNRを得ることができた。
(第2の実施形態)
SFG−DFG多段独立構成
図13に、本発明の第2の実施形態にかかる波長変換装置の構成を示す。本実施形態の波長変換装置は、和周波発生(SFG)と差周波発生(DFG)を多段独立に行うSFG−DFG多段法を実現するものである。波長変換デバイスは第1の実施形態と同じものを用いることができる。
本実施形態の波長変換装置は、光変換デバイス10の入力側に励起光源W1と、エルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)W2と、光カップラW3と、光サーキュレータW4とを設け、光変換デバイス10の出力側に光サーキュレータW14と、エルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)W13と、制御光源W12とを設けて構成される。
図13に示す波長変換装置を用いて、和周波発生(SFG)と差周波発生(DFG)を多段に行うSFG−DFG多段法による波長変換実験を試みた。励起光源W1から出力されエルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)W2で増幅された1.57μmの励起光と図示しない信号光源で発生した1.55μmの信号光を光カップラW3で合波した後、光サーキュレータW4を通した後に波長変換導波路W5の入射側より入射する。1.55μmの信号光は40Gb/sで強度変調されている。波長変換導波路W5内での和周波発生により、1.55μmとの1.57μmの和の周波数を持つ波長0.78μmの光が生成される。このとき0.78μmの光に信号光の変調信号が重畳される。
1.55μmの信号光と1.57μmの励起光と0.78μmの光は波長変換導波路W5を透過した後、モード干渉導波路W6に入射される。モード干渉導波路W6内での干渉により分波され、0.78μmの光は出力導波路W7に、1.55μmの信号光と1.57μmの励起光は出力導波路W8に導入される。
出力導波路W7に導入された0.78μmの光は出力側端面に形成された反射膜によって反射され、出力導波路W7及びモード干渉導波路W6を折り返し通過し波長変換導波路W5に入射される。反射膜の反射率は99%と非常に高いため、折り返しによる光の損失はモード干渉導波路W6を往復する際の損失が支配的であるが、モード干渉導波路W6による光過剰損失が非常に小さい損失であるため、往復で2.0dBと非常に小さい損失で光の折り返しを行うことができた。
出力導波路W8に導入された1.55μmの信号光と1.57μmの励起光は出力側端面に形成された反射防止膜W9と6°カットの端面加工の相乗効果によって反射が抑制される。反射が抑制しきずに反射してしまった光は出力導波路W8及びモード干渉導波路W6を折り返し通過し波長変換導波路W5に入射されてしまうが、反射防止膜と斜め端面加工の相乗効果により、反射戻り光量は入射光量に対して−50dBと非常に小さい量であった。また、斜め端面加工による反射防止効果は波長依存性が少ないため、100nm以上の広い帯域に渡って−45dB以上の反射防止効果が得られた。
また、モード干渉導波路W6の分岐比が2%であるので、波長変換導波路W5を透過した後、モード干渉導波路W6に導入された1.55μm帯の光の内の2%程度の光量は本来導入されるべき出力導波路W8ではなく出力導波路W7に漏れ光が導入されることになる。出力導波路W7の端面は垂直であるため、反射防止膜W9だけでは抑制しきれなかった戻り光が存在する可能性があるが、この漏れ光の戻り光は、モード干渉導波路W6をもう一度透過してドレイン波路W10に流れ込ませることにより戻り光の防止をすることができる。つまり、漏れ光の戻り光は、モード干渉導波路Y7を透過した後そのほとんどが、ドレイン導波路Y9に導入されデバイスの外に排出される。結果、モード干渉導波路Y5への最初の入射による分波効果(−17dB程度)と反射防止膜Y8による反射抑制効果(−23dB程度)とモード干渉導波路Y5への折り返し入射させた後のドレイン導波路Y9による分波効果(−17dB程度)により入射光量に対して−57dBと反射戻り光量を非常に小さい量に抑えることができる。
さらに、制御光源W12により発生させた波長1.58μmの制御光を、エルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)W13と光サーキュレータW14を通過させた後、出力端面側から出力導波路W8に、入射した。制御光は、モード干渉導波路W6を透過した後、波長変換導波路W5に入射される。このとき、出力導波路W7の端面の光学膜W9で反射して再び出力導波路W7とモード導波路W6とを通過した0.78μmの光も波長変換導波路W5に導入される。これらの光が入射されると、波長変換導波路W5内での0.78μmの光との差周波発生により、波長1.54μmの変換光が得られる。このとき、0.78μmの光から変換光に再び変調信号が重畳され、結果として波長1.55μmの信号光が波長1.54μmの変換光に波長変換された。ASE光や、1.55μmの信号光と1.57μmの励起光の戻り光が十分に抑制されているため、ASEノイズによるSNRの劣化や、制御光と信号光・励起光との和周波発生との余計な周波数変換過程がおこらないため、高品質な波長変換を実現できた。
このように本実施形態の波長変換装置の波長変換デバイスによれば、和周波発生過程で使用した1.57μm帯および1.55μm帯の戻り光量を非常に小さい量に抑えることができるので、差周波発生過程は、和周波発生過程とは独立した過程とすることができる。
また、制御光の波長を1.62μm〜1.50μmと変化させることにより、変換光の波長を1.50μm〜1.62μmと120nm以上の広い帯域に亘って変化させることができた。従来のSFG−DFGカスケード励起法では和周波発生(SFG)過程と差周波発生(DFG)過程が同時に起こるため、励起光及び信号光及び和周波発生光のいずれの波長と同じもしくは近接する波長を制御光に用いることが困難であったため、変換光の可変範囲に制限があった。しかしながら、本手法では、和周波発生(SFG)過程と差周波発生(DFG)過程を独立に制御できるため、制御光を任意の波長に持っていくことが可能であり、それにより広い変換光の可変範囲が得られた。
(第3の実施形態)
SHG−DFG多段独立アレイ構成
図14に、本発明の第3の実施形態にかかる波長変換装置の構成を示す。本実施形態の波長変換装置は、第1の実施形態の波長変換デバイスと同じ構成の波長変換デバイスを複数並列に並べてそれぞれの波長変換デバイスで第二高調波発生(SHG)と差周波発生(DFG)を独立多段に行うSHG−DFG多段法をアレイで実現するものである。本実施形態では、波長変換デバイス20は第1の実施形態と同じ構成のものを複数並列に並べて構成したものを用いることができる。
たとえば、図14に示すように、第1の実施形態の波長変換デバイス10をそれぞれの波長変換導波路Q14、Q24、Q34、Q44が127μm間隔となるように4つ並列に並べて配置して作製することができる。第1の実施形態においては、周期分極反転構造は1.56μmの第二高調波発生に位相整合が取れるように分極反転周期を設定していたが、本実施形態の波長変換デバイス20では、並列に並べた4つの波長変換導波路上の周期分極反転周期は、それぞれ1.560μm、1.561μm、1.562μm、1.563μmの第二高調波発生に位相整合が取れるように設定した。
本実施形態の波長変換装置は、波長変換デバイス20の入力に対応して、励起光源Q11、Q21、Q31、Q41と、エルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)Q12、Q22、Q32、Q42と、光サーキュレータQ13、Q23、Q33、Q43との3つのデバイスを配置し、波長変換デバイス20の出力に対応して、4つの信号光源(図示せず)と光サーキュレータQ101、Q102、Q103、Q104との2つのデバイスを配置して設けた。
図14に示す波長変換装置を用いて、第二高調波発生(SHG)と差周波発生(DFG)を独立多段に行うSHG−DFG多段法による波長変換実験を試みた。
励起光として、4つの外部共振器型の半導体レーザーQ11、Q21、Q31、Q41から出射されたそれぞれ1.560μm、1.561μm、1.562μm、1.563μmの波長の光をエルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)Q2で増幅し、光サーキュレータQ13、Q23、Q33、Q43を通した後に波長変換導波路Q14、Q24、Q34、Q44の入射側より入射する。波長変換導波路Q14、Q24、Q34、Q44では、第二高調波発生(SHG)過程が引き起こされることにより0.78μmの光が発生して、それぞれに接続されたモード変換導波路Q15に出力される。
一方、波長1.560μmに位相整合の取れている第一の波長変換導波路Q14に出力端面側の出力導波路Q17より、波長1.55μmの信号光を入射した。1.55μmの信号光は40Gb/sDQPSKで位相変調されている。信号光は、モード干渉導波路Q15を透過した後、波長変換導波路Q14に入射される。このとき、第二高調波発生(SHG)過程で発生し折り返された0.78μmの光も波長変換導波路Q14に入射されるので、波長変換導波路Q14内で波長1.55μmの信号光と0.78μmの光との差周波発生(DFG)により、波長1.57μmの波長変換信号光が生成される。生成された波長1.57μmの波長変換信号光は、波長変換デバイス20から出力され光サーキュレータQ13を通した後に分岐出力される。
本実施形態の波長変換装置では第1の実施形態と異なり、光スイッチを用いて、同じ波長1.55μmの信号光を切り替えて、入力する出力導波路Q17、Q27、Q37、Q47を選択することができる。この波長変換装置の波長1.55μmの信号光を切り替えて、波長1.561μmに位相整合の取れている第二の波長変換導波路Q24に入射した。このとき、Q14の場合と同様に波長変換導波路Q24内で発生し折り返された0.78μmの光と波長1.55μmの信号光との差周波発生により、波長1.572μm波長変換信号光が生成され、光サーキュレータQ23を通した後に出力される。同様に光スイッチにより信号光の入力する波長変換導波路をQ34、Q44に切り替えると光サーキュレータQ33、Q43によりそれぞれ波長1.574μm、1.576μm波長変換信号光を取り出すことができる。
このように本実施形態の波長変換装置によれば、第1の実施形態の効果に加えて、波長変換先を切り替えることができ、かつ高品質な波長変換を行うことのできる波長変換デバイスを1つの素子に集積することにより低価格に実現することができる。
(第4の実施形態)
SHG−SFG多段独立構成
図15に、本発明の第4の実施形態にかかる波長変換装置の構成を示す。本実施形態の波長変換装置は、第1の実施形態の波長変換デバイスと同じ構成の波長変換デバイスで第二高調波発生(SHG)と和周波発生(SFG)を多段独立に行うSHG−SFG多段法を実現するものである。波長変換デバイスは第1の実施形態と同じ構成のものを用いることができる。ただし、第1の実施形態においては、周期分極反転構造は1.56μmの第二高調波発生に位相整合が取れるように分極反転周期を設定していたが、本実施形態においては、波長1.56μmの第二高調波発生に位相整合が取れる分極反転周期構造QPM1と、波長1.56μmと波長0.78μmの和周波数発生に位相整合が取れる分極反転周期構造QPM2の両方が直列に作製されている。
図15に示す波長変換装置を用いて、第二高調波発生(SHG)と和周波発生(SFG)を多段に行うSHG−SFG多段法による波長変換実験を試みた。
励起光として、外部共振器型の半導体レーザK1から出射された1.56μmの光をエルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)K2で増幅し、光サーキュレータK3を通した後に、ダイクロイックミラーK4を通して波長変換導波路K5の入射側より入射する。波長変換導波路K5内での第二高調波発生(SHG)により、1.56μmの半分の波長0.78μmの光が生成される。1.56μmの光と0.78μmの光は波長変換導波路K5から、モード干渉導波路K6に入射される。モード干渉導波路K6内での干渉により1.56μmの光と0.78μmの光は分離され、それぞれ別の出力導波路K8及びK9に導入される。
出力導波路K7に導入された0.78μmの光は出力側端面に形成された反射膜K9によって反射され、出力導波路K7及びモード干渉導波路K6を折り返し通過し波長変換導波路K5に再び入射される。反射膜K9の反射率は99%と非常に高いため、折り返しによる光の損失はモード干渉導波路K6を往復する際の損失が支配的であるが、モード干渉導波路K6による光過剰損失が非常に小さい損失であるため、往復で2.0dBと非常に小さい損失で光の折り返しを行うことができた。また、この出力導波路K7に漏れこんだ1.56μmの光で反射膜K9で反射されたものは、ドレイン導波路K10から出力される。
出力導波路K8に導入された1.56μmの光は出力側端面に形成された反射防止膜K9と6°カットの端面加工の相乗効果によって反射が抑制される。反射が抑制しきれずに反射してしまった光は出力導波路K8及びモード干渉導波路Y6を折り返し通過し波長変換導波路K5に入射されてしまう成分も存在するが、反射防止膜と斜め端面加工の相乗効果により、反射戻り光量は入射光量に対して−50dBと非常に小さい量であった。また、斜め端面加工による反射防止効果が波長依存性が少ないため、100nm以上の広い帯域に渡って−45dB以上の反射防止効果が得られ、ASE光の反射も十分に抑えることができた。
さらに出力導波路K8の出力端面側から、波長1.56μmの第二の励起光を入射した。第二の励起光は、モード干渉導波路K6を通過した後、波長変換導波路K5に入射される。波長変換導波路K5内での0.78μmの光との和周波発生(SFG)により、波長0.520μmの波長変換信号光が生成され、ダイクロイックミラーK4を通した後に出力される。本実施形態における構成では、第一の励起光とは独立の別のEDFAK12で第二の励起光を増幅して入力できるため、第一の励起光の第二高調波発生時のパワーの減衰を補うことができ、ハイパワーの第三次高調波発生が可能であった。
このように本実施形態の波長変換装置の波長変換デバイスによれば、第二高調波発生過程で使用した1.56μm帯の戻り光量を非常に小さい量に抑えることができるので、和周波発生過程は、第二高調波発生過程とは独立した過程とすることができる。
図15に示す例では第一の励起光と第二の励起光とを同じ光源から出力しているが、第二の励起光の光源を第一の励起光の光源とは別に用意してもよい。その場合、直列に配列した第二高調波発生に位相整合が取れる分極反転周期構造と和周波数発生に位相整合が取れる分極反転周期構造の特性が一致しない場合に、第二の励起光の光源の波長を変えることにより特性の不一致を補い、高効率に波長変換を行うことができる。
また、和周波数発生に位相整合が取れる分極反転周期構造の反転周期を適当に調整すれば、第二の励起光の波長に第一の励起光の波長とは異なる波長を持つ光を用いることができる。例えば、第4の実施例において、波長1.56μmの第二高調波発生に位相整合が取れる分極反転周期構造と、波長1.57μmと波長0.78μmの和周波数発生に位相整合が取れる分極反転周期構造の両方を直列に作製すれば、最終的に0.521μmの光を生成することができる。このように、非線形効果による各周波数変換過程を独立に起こすことができるため、任意の波長の組み合わせでの変換が容易に可能である。また、第一の励起光と第二の励起光の波長をわざと異なるものにすることで、第二高調波発生や和周波数発生などの非線形効果による各周波数変換の逆過程による、逆周波数変換などを防ぐことができ、ワットクラスのハイパワー出力を行う際に非常に有効な効果を表す。
以上説明したように本発明によれば、折り返しに必要な反射機能と、不要な光の戻り光の高い抑制機能と、信号光と励起光の合波機能と、モードフィルタ機能を同一波長変換デバイス上に集積できるため、入力光に対してSHG、DFG、SFGのいずれかの非線形光学変化を多段独立で行うことができるので、実装が容易で光損失が少なく、高パワー入力への耐性が強く、高品質な波長変換が可能なデバイスを小型で低価格に提供することができる。
10、20 :波長変換デバイス
30 :基板
34、115、Y4、W5、Q14,Q24,Q34、Q44、K5 :波長変換導波路
33、Y5、W6、Q19,Q29,Q39、Q49、K6 :モード干渉導波路
31、32、112、113、Y6、Y7、W7、W8、Q16、Q17、Q26、Q27、Q36、Q37、Q46、Q47、K7、K8 :出力導波路

Claims (11)

  1. 非線形光学媒質と、光合分波器と、少なくとも2つ以上の出力導波路と、前記出力導波路の出力端部に設けられ、特定の波長の光に対しては光を反射し、前記特定の波長以外の波長の光に対しては光の反射を抑制する光学膜とを備え、
    前記出力導波路の少なくとも1つの出力端部が前記出力導波路に対して斜めに端面処理されていることを特徴とする波長変換デバイス。
  2. 入力された光に対して、非線形光学効果におけるSHG、DFG、SFGにより、第二高調波光、差周波光、和周波光のいずれかの光を出力する非線形光学媒質と、
    前記非線形光学媒質に接続され、前記非線形光学媒質から出力された波長の異なる光に対しモード干渉を利用して分離して出力する合分波器と、
    前記合分波器の2つの出力のうちの一方に接続された第1の出力導波路と、
    前記合分波器の2つの出力のうちの他方に接続された第2の出力導波路と、
    前記2つの出力導波路の出力端部に設けられ、第1の波長帯の光の反射を抑制し、第2の波長帯の光を反射する光学膜とを備え、
    前記第1の出力導波路の出力端部が前記第1の出力導波路に対して斜めになるように端面が構成され、前記第2の出力導波路の出力端部が前記第2の出力導波路に対して垂直になるよう端面が構成されることで、前記第1の波長帯の戻り光が前記非線形光学媒質に再び入力されることを防止して、前記第1の出力導波路の出力端部から信号光が入力されたときに、信号光が前記第2の出力導波路で反射された第2の波長帯の光とともに前記非線形光学媒質から入力され、前記非線形光学変化とは独立した非線形光学変化を引き起こして出力することを特徴とする波長変換デバイス。
  3. 前記光合波部の伝播方向における光路長は、前記出力端面で、前記第1の波長の光または第2の波長の光のうち、少なくともいずれか一方の光量が極値となるように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の波長変換デバイス。
  4. 前記光合波部の幅は、5μm以上100μm以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の波長変換デバイス。
  5. 前記非線形光学媒質は、LiNbO3、KNbO3、LiTaO3、LiNb(x)Ta(1-x)3(0≦x≦1)、KTiOPO4、または、それらにMg、Zn、Sc、Inからなる群から選ばれた少なくとも一種を添加物として含有していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の波長変換デバイス。
  6. 前記非線形光学媒質は、液相エピタキシャル法によって成長された結晶膜であることを特徴とする請求項5に記載の波長変換デバイス。
  7. 前記非線形光学媒質は、非線形光学効果を有する第一の基板と、第一の基板に比べ屈折率の小さい第二の基板とを貼り合わせることによって作製された薄膜基板であることを特徴とする請求項5または6に記載の波長変換デバイス。
  8. 前記第一の基板は、非線形定数が周期的に反転された構造を有することを特徴とする請求項7に記載の波長変換デバイス。
  9. 前記第一の基板と前記第二の基板とは、熱処理による拡散接合によって直接貼り合わされていることを特徴とする請求項7または8に記載の波長変換デバイス。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の波長変換デバイスが同一基板上に複数個集積されていることを特徴とする波長変換デバイス。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の波長変換デバイスと、
    前記波長変換デバイスの入力端面に前記入射光を入力する第1のレーザ光源部と、
    前記波長変換デバイスの出力端面に前記入射光を入力する第2のレーザ光源部と、前記波長変換デバイスから出力された変換光を分離するフィルタとを備えたことを特徴とする波長変換装置。
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