JP2012118228A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省電力モードでの制御部に対する一時的な電力供給回数を抑え、省電力モードで消費される電力を減らす。
【解決手段】画像形成装置は、複数の制御対象を制御する制御部と、制御部への電力供給を再開する電源部と、省電力モードのときの制御部が実行すべき各制御事項の実行間隔を記憶する記憶部と、省電力モードのとき、各制御事項の実行間隔のうち、最も間隔が短い実行間隔を基準間隔とし、変更対象制御事項の実行時点を基準間隔の整数倍の時点に合わせるように変更するスケジュール設定処理部と、を含み、電源部は、省電力モードのとき、基準間隔で制御部に対して一時的に電力を供給し、制御部は、省電力モードで一時的に電力供給を受けたとき、スケジュール設定処理部が定めた実行スケジュールに合わせ、各制御事項を実行する。
【選択図】図8

Description

本発明は、待機中の消費電力を落とすため、省電力モードを有するプリンタ、複写機、複合機、FAX装置等の画像形成装置に関する。
近年の省エネに関する意識の高まりから、画像形成装置には、待機中の消費電力を減らすモードを備えるものがある。画像形成装置の省エネに関し、電力の使用に要する料金を考慮するといった技術の開発もなされている。例えば、画像出力コスト(電力コスト)を考慮し、印刷実行タイミングを定める画像形成装置が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、画像情報制御手段が、印刷の実行タイミングに関し、コスト基本情報に基づき、画像情報記憶手段に記憶されている全ての画像出力ジョブの画像出力コストの合計が最も安くなるように、画像出力ジョブの実行タイミングを設定する画像形成装置が記載されている。この構成により、印刷実行タイミングを夜間モードに限定せず、昼間の通常モードも考慮し、画像情報記憶手段に記憶(保存)された印刷ジョブの画像出力コスト(すなわち、電力コスト)を計算して実行タイミングを設定し、印刷ジョブにかかる電力コストを最小に抑えようとする(特許文献1:請求項1、段落[0011]等参照)。
特開2008−103837号公報
一般に、省電力モードでは、電力を供給する部分、回路、素子等を減らし、消費される電力を極力少なくする。例えば、画像形成装置では、省電力モードになると、外部のコンピュータやFAX装置からの印刷用データを受信する通信部や、画像形成装置へ省電力モードを解除する操作を受け付ける部分(例えば、操作パネルの一部のキー)などには、電力が供給される。一方で、画像形成装置の状態監視や、画像処理や、印刷などの各種制御を行う制御部(コントローラー)は、画像形成装置が待機中でも比較的多くの電力を消費するので、省電力モードでは、電力供給が停止されることがある。
しかし、画像形成装置が省電力モードの間でも、制御部が、制御を行うべき事項がある(例えば、除湿用ヒータのON/OFFなど)。そこで、省電力モードでも、制御部に対し電力供給を一時的に行い、制御部を復帰させ、制御すべき事項の制御を実行させることがある。
ここで、省電力モードの間でも制御すべき事項は複数種存在し得る。そして、各制御すべき事項には、実行するうえで好適な間隔が予め設定されることがある。しかし、予め設定された間隔は、各制御すべき事項により異なる場合がある。例えば、事項Aは10分間隔で、事項Bは15分間隔で行うというように、間隔が異なる場合がある。
従来、省電力モードで制御すべき各事項について、予め定められたそれぞれの間隔で実行されている。そうすると、省電力モードで、制御部に対する一時的な電力供給回数が多数に及んでしまう場合がある。省電力モードでの制御部に対する一時的な電力供給回数が多数回に及ぶと、多くの電力が省電力モードで消費されるという点で問題がある。
ここで、特許文献1記載の発明は、印刷ジョブをまとめて行うことで、省電力や印刷に要する電力コスト(電気料金)を減らそうとする。しかし、特許文献1記載の発明は、夜間、昼間といった長い時間単位で、実行タイミングをずらすことができる事項を対象とする。又、特許文献1には、省電力モードでも、実行しなくてはならない(実行する必要がある)事項の存在や、省電力モードでの制御部に対する一時的な電力供給回数が増えることより、消費される電力が増えるという問題に関する記載はない。従って、上記の問題を解決することはできない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、省電力モードでの制御部に対する一時的な電力供給回数を抑え、省電力モードで消費される電力を減らすことを課題とする。
請求項1に係る画像形成装置は、複数の制御対象を制御する制御部と、移行条件が整うことによる通常モードから省電力モードへ移行に伴い、前記制御部への電力供給を停止し、復帰条件が整うことによる前記省電力モードから前記通常モードへの復帰に伴い、前記制御部への電力供給を再開する電源部と、前記制御部が実行すべき予め定められた複数の制御事項と、前記省電力モードのとき、各前記制御事項の実行間隔を記憶する記憶部と、
前記省電力モードのとき、各前記制御事項の前記実行間隔のうち、最も間隔が短い前記実行間隔を基準間隔とし、前記基準間隔よりも実行間隔が長い制御事項である変更対象制御事項の実行時点を、前記基準間隔の整数倍の時点に合わせるように変更し、各前記制御事項の実行スケジュールを設定する処理を行うスケジュール設定処理部と、を含み、前記電源部は、前記省電力モードのとき、前記基準間隔で前記制御部に対して一時的に電力を供給し、前記制御部は、前記省電力モードで一時的に電力供給を受けたとき、前記スケジュール設定処理部が定めた実行スケジュールに合わせ、各前記制御事項を実行することとした。
この構成によれば、スケジュール設定処理部は、省電力モードのとき、複数種の実行間隔のうち、最も間隔が短い実行間隔を基準間隔とし、基準間隔よりも実行間隔が長い制御事項である変更対象制御事項の実行時点を、基準間隔の整数倍の時点に合わせるように変更し、各制御事項の実行スケジュールを設定する処理を行う。これにより、省電力モードでは、基準間隔の整数倍の時点で、制御部への一時的な電力供給を行えば、全ての制御事項が基準間隔の整数倍の時点に行われる。従って、従来のように、予め定められたそれぞれの間隔で制御事項を実行する場合に比べ、省電力モードでの制御部に対する一時的な電力供給回数を減らし、省電力モードで消費される電力を減らすことができる。
又、画像形成装置は、部材、機能の有無等、同様の機種でも様々な態様で販売され、更には、画像形成装置には、オプション装置(給紙カセット等、追加的に装着される装置)が取り付けられる場合もある。そして、省電力モードで実行すべき制御事項の種類、個数は、画像形成装置の構成、機種、オプション装置の有無等の要因により異なる。これらの背景から、画像形成装置の装備内容や、オプション装置の装着可能性等、全ての要因を考慮し、全ての制御事項の組み合わせごとに(あらゆるパターンに対応して)、予め効率的な制御事項の実行スケジュールを作成し記憶させておくことは非常に手間がかかる。しかし、本発明の構成によれば、スケジュール設定処理部が、効率的な各制御事項の実行スケジュールを設定する処理を行うので、予め効率的な制御事項の実行スケジュールを複数種作成しておく必要がない。
又、請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記スケジュール設定処理部は、前記変更対象制御事項の変更前の実行時点と、前記基準間隔を整数倍した基準時点とが一致しないとき、前記変更対象制御事項の実行時点を、前記変更前の実行時点を挟む前記基準時点のうち、近いほうの前記基準時点に変更することとした。
この構成によれば、スケジュール設定処理部は、変更対象制御事項の実行時点を、変更前の実行時点を挟む基準時点のうち、近いほうの基準時点に変更する。基準時点は、制御事項の実行間隔のうち、最も間隔が短い間隔(基準間隔)に基づくので、変更対象制御事項の実行時点を変更したとしても、変更対象制御事項の実行回数は減らない。これにより一定の長い時間の尺度でみると、各制御事項の実行回数は変わらない。従って、省電力モードでの制御は問題なく行われつつ、消費電力を減らすことができる。
又、請求項3に係る発明は、請求項2の発明において、前記スケジュール設定処理部は、前記変更対象制御事項の変更前の実行時点と、前記基準間隔を整数倍した基準時点とが一致せず、かつ、前記変更前の実行時点を挟む2つの前記基準時点の中間時点に、前記変更前の実行時点が位置しているとき、後の方の前記基準時点に前記変更対象制御事項の実行時点を変更することとした。
この構成によれば、スケジュール設定処理部は、変更対象制御事項の変更前の実行時点と、基準間隔を整数倍した基準時点とが一致せず、かつ、変更前の実行時点を挟む2つの基準時点の中間時点に、変更前の実行時点が位置しているとき、後の方の基準時点に変更対象制御事項の実行時点を変更する。これにより、変更前の実行時点と、これを挟む各基準時点との間隔が同じでも、どちらの基準時点に変更すればよいか直ちに定めることができる。
又、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の発明において、前記スケジュール設定処理部は、前記変更対象制御事項の変更前の実行時点と、前記基準間隔の整数倍した基準時点とが一致するとき、前記変更対象制御事項の実行時点を変更しないこととした。
この構成によれば、スケジュール設定処理部は、変更対象制御事項の変更前の実行時点と、基準間隔の整数倍した基準時点とが一致するとき、変更対象制御事項の実行時点を変更しない。これにより、変更対象制御事項の実行回数を減らさないようにしつつ、省電力モードで制御部に対し一時的に電力供給を行う回数を減らすことができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の発明において、前記制御部は、ヒータを前記制御対象とし、前記ヒータへの通電の必要性の判断及び判断に基づく前記ヒータへの通電の切替を前記制御事項とすることとした。
この構成によれば、制御部は、ヒータを制御対象とし、ヒータへの通電の必要性の判断及び判断に基づくヒータへの通電の切替を制御事項とする。これにより、除湿の必要上、省電力モードでもヒータを適切にON/OFFすることができ、消費される電力を減らしつつ、画像形成や用紙搬送におけるトラブルの発生を適切に防ぐことができる。
又、請求項6に係る発明は、請求項1乃至5の発明において、前記制御部は、回転体を回転させるモータを前記制御対象とし、前記モータの駆動を前記制御事項とすることとした。
この構成によれば、制御部は、回転体を回転させるモータを制御対象とし、モータの駆動を制御事項とする。これにより、省電力モードで、モータのON/OFFを行い、回転体を回転させて、回転体が同じ状態で何らかの部材に長時間接することによる変形や固着を防ぎつつ、消費される電力を減らすことができる。
上述したように、本発明によれば、省電力モードで必要な制御事項は的確に実行されるものの、省電力モードでの制御部に対する一時的な電力供給回数は、多数回とならず、必要最低限に留められる。これにより、省電力モードで消費される電力を抑えた画像形成装置を提供することができる。
実施形態に係る複合機の模型的正面断面図である。 実施形態に係る複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る通常モードから省電力モードへの移行を説明するための説明図である。 実施形態に係る省電力モードから通常モードへの復帰を説明するための説明図である。 実施形態に係る複合機での省電力モードでの制御事項の一例を説明するためのブロック図である。 実施形態に係る複合機の省電力モードでの制御事項の実行スケジュールの設定例を示す説明図である。 実施形態に係る複合機の省電力モードでの制御事項の実行スケジュールの設定例を示す説明図である。 実施形態に係る複合機でのスケジュール設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図1〜図8を用いて説明する。但し、各実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(複合機100の概略構成)
まず、図1を用いて、本発明に係る画像形成装置の概要を説明する。本説明では、画像形成装置として電子写真方式の複合機100を例に挙げて説明を行う。図1は本発明の実施形態に係る複合機100の模型的正面断面図である。
本実施形態の複合機100は、最上部に原稿搬送部1を有する。又、複合機100の正面上方(図1に破線で示す位置)に、コピーや送信等の各種設定を受け付け、複合機100の状態を表示する操作パネル2が設けられる。又、複合機100本体に、画像読取部3、給紙部4A、搬送路4B、画像形成部5A、定着部5B等が設けられる。
画像読取部3は、原稿を読み取り画像データを生成する。そして、画像読取部3の上面にコンタクトガラス(送り読取用コンタクトガラス31と載置読取用コンタクトガラス32の2種)が設けられ、その内部には、水平方向(図1で言えば、左右方向)で移動する移動枠(露光ランプ、ミラー等を具備)、レンズ、イメージセンサ(例えば、CCD)等の光学系部材(いずれも不図示)が設けられる。例えば、原稿搬送部1で連続的に搬送される原稿を読み取る場合、送り読取用コンタクトガラス31の下方に移動枠を固定し、原稿の反射光をレンズ、イメージセンサに導く。又、載置読取用コンタクトガラス32に載置された原稿を読み取る場合には、移動枠を水平方向に移動させて、原稿の反射光をレンズ、イメージセンサに導く。
そして、画像読取部3は、これら光学系部材を用い、原稿に光を照射し、原稿の反射光を受けたイメージセンサの各画素の出力値をA/D変換し、画像データを生成する。例えば、複合機100は読取られた画像データに基づき印刷可能である(コピー機能)。
画像形成用の用紙を収容、供給する給紙部4Aが、複合機100の下方に設けられる。尚、増設用のオプション装置としての給紙部4Aを更に下方に積み重ね(例えば、3〜4段程度)、用紙収容能力を高めることができる。そして、用紙補給や用紙サイズ変更のため、給紙部4Aの一部は、カセット41として取り外すことができる。
給紙部4Aのカセット41内に、各種(例えば、普通紙、コピー用紙、再生紙等)、各サイズ(例えば、A4、A3、B4、B5、レターサイズ等)の用紙を複数(例えば、500〜1000枚程度)積載して収容する。そして、給紙部4Aには、最上位の用紙と接し、用紙を送り出して給紙する給紙ローラ42が設けられる。
給紙部4A内の上面と下面には、除湿ヒータH1(ヒータに相当)が設けられる。除湿ヒータH1は、例えば、電熱線を含むシート(電熱シート)である。除湿ヒータH1に通電することにより、給紙部4A内を乾燥させることができる。これにより、用紙の吸湿による搬送時のシワの発生や、重送(特に、カラー印刷のため表面がコートされたコート紙の重送)を防ぐことができる。尚、設けられる除湿ヒータH1は、上面と下面のうち、いずれか一方のみでもよい。
又、詳細は後述するが、除湿ヒータH1のON/OFFを行ううえで、湿度を確認するために、湿度センサS1が給紙部4A内に設けられる。この湿度センサS1を用いることで、例えば、相対湿度を測定、認識することができる。尚、湿度センサS1を用い、絶対湿度を測定してもよい。
次に、搬送路4Bは、装置内で用紙を搬送する通路である。そして、搬送路4Bには、用紙搬送時に回転駆動する搬送ローラ対43や、搬送される用紙を画像形成部5Aの手前で待機させ、トナー像形成のタイミングを合わせ送り出すレジストローラ対44等が設けられる。又、排出口から排出される用紙を受け止める排出トレイ45も設けられる。
画像形成部5Aは、画像データに基づき、給紙部4Aから給紙された用紙に画像(トナー像)を形成し、搬送される用紙にトナー像を転写する。尚、画像データには、画像読取部3で取得された原稿の画像データや、複合機100に接続されるコンピュータ200(図2参照)からの送信画像データが利用される。そして、画像形成部5Aは、図1中に示す矢印方向に回転駆動可能に支持された感光体ドラム51や、その周囲に配設された帯電装置52、露光装置53、現像装置54、転写ローラ55、クリーニング装置56等を備える。
トナー像形成及び転写プロセスを説明する。感光体ドラム51は、所定方向に回転駆動する。そして、感光体ドラム51の上方の帯電装置52が所定電位に帯電させる。露光装置53は、画像データに基づき、レーザ光を出力し、帯電装置52の右側から感光体ドラム51表面を走査露光して画像データに応じた静電潜像を形成する。
そして、図1において、感光体ドラム51の右の現像装置54は、感光体ドラム51に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。感光体ドラム51の下方の転写ローラ55は感光体ドラム51に圧接し、ニップを形成する。そして、レジストローラ対44がタイミングを図り用紙をニップに進入させる。用紙とトナー像のニップ進入時、転写ローラ55には所定電圧が印加され、感光体ドラム51上のトナー像が用紙に転写される。クリーニング装置56は、転写後に感光体ドラム51に残留するトナー等を除去する。尚、画像形成部5Aに、温度センサS2を設けることもできる。尚、温度センサS2は、機内の温度を検知するためのものである。
定着部5Bは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。本実施形態における定着部5Bは、主として発熱体を内蔵する加熱ローラ57と加圧ローラ58で構成される。加熱ローラ57と加圧ローラ58は圧接しニップを形成する。そして、用紙が、このニップを通過すると、トナーが溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。トナー定着後の用紙は排出トレイ45に排出される。
(複合機100のハードウェア構成)
次に、図2に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を説明する。図2は、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、複合機100本体内に、複合機100の動作の制御を司る部分として、主制御部6が設けられる。主制御部6は、基板であり、例えば、制御を行う部分としてCPU61を有する。主制御部6は、複合機100の制御全体を統括する。例えば、全体制御を行う部分や、通信制御を行う部分や、画像処理を行う部分が、主制御部6に設けられる。
主制御部6は、記憶部62を有する。記憶部62は、複合機100の制御用のプログラムやデータの他、画像データ等を記憶できる。例えば、記憶部62は、RAM、ROM、HDD、フラッシュROM等の揮発性と不揮発性の記憶装置を組み合わせてなる。CPU61は、記憶部62に記憶されるプログラムやデータに基づき、演算処理の実行や制御信号の発信、受信を行って、複合機100の制御を行う。
又、画像形成や用紙搬送を行う上で、各種回転体を回転させるモータ等のON/OFF等を行い、印刷を制御するエンジン制御部7(制御部、スケジュール設定処理部に相当)が設けられる。エンジン制御部7は、主制御部6等と通信可能に接続され、主制御部6の指示に基づき、印刷に関して実際に制御を行う部分である。エンジン制御部7は、例えば、演算処理装置としてエンジンCPU71を有する。又、エンジン制御部7は、制御対象を制御するためのプログラム、データを記憶するエンジン記憶部72(例えば、フラッシュROMやRAM、記憶部に相当)を有する。又、エンジン制御部7には、その他、チップ、マイコン、各種回路、素子等を実装してもよい。そして、例えば、エンジン制御部7は、制御対象として、給紙部4A、搬送路4B、画像形成部5A、定着部5B等と通信可能に接続され、制御する。
又、主制御部6は、原稿搬送部1、画像読取部3、通信部63などと通信可能に接続され各部の制御を行う。尚、原稿搬送部1、画像読取部3の動作制御を、主制御部6の指示に基づき、エンジン制御部7が行うようにしてもよい。
又、主制御部6は、操作パネル2と通信可能に接続される。これにより、操作パネル2でなされた設定、入力の内容は、主制御部6に伝達される。主制御部6は、設定内容に合わせて各部が動作するように、複合機100に含まれる各部に指示を与え、動作させる。
更に、主制御部6は、コンピュータ200(例えば、パーソナルコンピュータ)や相手方FAX装置300とネットワークやケーブルや通信網により通信を行うためのインターフェイスである通信部63と接続される。これにより、複合機100は、コンピュータ200から画像データ等を受け取って印刷することや(プリンタ機能)、画像読取部3で読み取られた画像データを記憶部62に蓄積し、コンピュータ200に送信することや(スキャナ機能)、外部のFAX装置300と画像データの送受信を行うことができる(FAX機能)。
又、複合機100内には、電源部8が設けられる。電源部8は、例えば、商用電源と接続され、複合機100内の各部に供給するうえで必要な各種電圧を生成し、供給する。又、商用電源と電源部8との接続のON/OFFを行う主電源投入用のメインスイッチMSが設けられる(例えば、複合機100の側面)。
電源部8は、例えば、整流回路や、トランスや、コンバータや、平滑回路等の電力変換用の回路を含む電力変換部82を有する。電力変換部82は、複合機100を動作させる上で必要な複数種の電圧を生成する。例えば、電源部8は、モータ駆動用のDC24Vや、主制御部6などでの回路素子を駆動するためのDC5Vや、DC3.3V等を生成し、複合機100内の各部に与える。
尚、本実施形態の複合機100は、通常モードと、通常モードよりも消費電力を減らす省電力モードを有し、各モードで生成する電圧や、電流量が異なる。そこで、各モードに合わせ、電源部8(電源部8内の各電力変換部82)の動作を制御する電力制御部81が設けられる。
又、複合機100内には、省電力モードから通常モードへ復帰させるか否か(復帰条件が生じたか)を監視する監視部9が設けられる。監視部9には、監視処理等を行う演算処理装置として、監視CPU91を設ける。又、監視部9には、監視記憶部92を設け、監視記憶部92が省電力モードでの監視や、各部とのデータのやり取りを行うためのプログラムやデータを記憶するようにしてもよい。
この監視部9を設けることにより、省電力モードで、主制御部6やエンジン制御部7への電力供給は停止される。一方、省電力モードでも監視部9には電力が供給され駆動する。監視部9は、省電力モードから通常モードへの復帰の監視を主として行い、回路規模は、主制御部6やエンジン制御部7などよりも小さくてすむので、主制御部6などを省電力モードで駆動させるよりも電力消費を減らすことができる。尚、例えば、監視部9と通信部63を一つにまとめて、通信部63と監視部9の機能を兼ね備えた部分(基板)を1つ設けるようにしてもよい。
(通常モードと省電力モード)
次に、図3、図4に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100での通常モードと省電力モードの一例を説明する。図3は、本発明の実施形態に係る通常モードから省電力モードへの移行を説明するための説明図である。図4は、本発明の実施形態に係る省電力モードから通常モードへの復帰を説明するための説明図である。
まず、複合機100のメインスイッチMS投入(主電源投入、図2参照)により、電源部8は、商用電源と接続される。そして、電源部8は、上述したように、複数種の電圧を生成する。この後、複合機100の全部分に対し、電力が供給される。そして、記憶部62からのメインプログラムの読み出し、主制御部6やエンジン制御部7の起動や、定着部5Bを温めるウォームアップなどが開始される。最終的に、主電源投入によって複合機100の全ての機能が利用できる状態となり、通常モードとなる。
そして、本説明での通常モード(本実施形態の複合機100の通常モード)とは、主電源が投入され、ウォームアップが完了し、複合機100を直ちに利用できる状態としておくため、複合機100の(全ての)各部に電力が供給されている状態である。
《通常モードから省電力モードへの移行》
次に、図3を用いて、通常モードから省電力モードへの移行を説明する。通常モードでは、直ちに複合機100を利用できる。しかし、複合機100を使用していない状態(待機状態)でも、主制御部6やエンジン制御部7等で一定の電力が消費される。そこで、本実施形態の複合機100は、消費電力を通常モードよりも減らす省電力モードを有する。
通常モードから省電力モードへの移行条件が整うと(満たされると)、通常モードから省電力モードへの移行がなされる。移行条件は、任意に定めることができる。例えば、操作パネル2に設けられ、省電力モードへの移行を指示するための節電キー21(図3参照)が押されたことが、省電力モードへの移行条件とされてもよい。
又、例えば、複合機100に対する入力(操作パネル2への入力や、通信部63への印刷用データの入力等)がなくなり、使用されない状態(待機状態)となってから、予め定められた省電力モードへの移行時間(例えば、数分)が経過したことが、省電力モードへの移行条件とされてもよい。例えば、主制御部6に設けられる計時部64が、予め定められた省電力モードへの移行時間を計時する。
省電力モードへの移行条件が満たされると、主制御部6は、電源部8の電力制御部81に省電力モードへの移行を指示する。この指示を受け、電力制御部81は、省電力モードでも動作させる部分にのみ電力が供給されるように、電力変換部82の動作制御や、電力供給経路のスイッチングを行う。又、電力制御部81は、省電力モードで必要な電圧のみを電力変換部82に生成させる。
省電力モードでも動作させる部分は、任意に定めることができるが、本実施形態の複合機100では、省電力モードから通常モードへの復帰条件が満たされたことを検知する復帰条件検知部と、復帰条件検知部からの信号を受け、復帰条件が満たされたことを監視、認識する監視部9に対してのみ、省電力モードで電力供給がなされる。これにより、省電力モードでは、主制御部6、エンジン制御部7、給紙部4A、画像読取部3、画像形成部5Aなど、複合機100を構成する部分への電力供給が停止される。
《省電力モードの解除・省電力モード→通常モード》
省電力モードでは、電力供給が行われる部分は限られ、複合機100で消費される電力は、少なくなる。そのため、省電力モードでは、主制御部6や、エンジン制御部7、画像形成部5Aなどへの電力供給が停止され、又、印刷に用いる各種モータ駆動用の電圧を生成していない等の理由により、複合機100の各種機能(コピー、スキャン、プリント、FAX等)を用いることができない。
そこで、本実施形態の複合機100では、複合機100に対しての一定の操作、入力が復帰条件とされ、復帰条件が整うと、省電力モードから通常モードに復帰して、複合機100の各種機能が利用可能な状態となる。
省電力モードから通常モードへの復帰条件は、任意に定めることができる。例えば、図4に示すように、外部のコンピュータ200やFAX装置300からの印刷等のジョブデータの受信が通信部63になされたことが復帰条件とされてもよい(通信部63が復帰条件検知部となる)。あるいは、図4に示すように、操作パネル2での電源キー22など、いずれかのキーが押されたことが、復帰条件とされてもよい(操作パネル2が復帰条件検知部となる)。
又、原稿搬送部1への原稿セットが復帰条件とされてもよい。尚、原稿搬送部1への原稿セットを検知するため、原稿トレイ11に、原稿セットセンサS3が設けられてもよい(原稿セットセンサS3が復帰条件検知部となる)。原稿セットセンサS3は、例えば、原稿の有無を検知する光センサである。
又、原稿搬送部1の持ち上げと持ち下げ(原稿搬送部1の開閉)が復帰条件とされてもよい。尚、原稿搬送部1の開閉を検知するため、画像読取部3の上面に開閉検知センサS4が設けられてもよい(図1参照、開閉検知センサS4が復帰条件検知部となる)。開閉検知センサS4は、例えば、一定角度以上、原稿搬送部1が開けられたことを検知する光センサである。
複合機100が使用される可能性が高い複合機100への操作、入力が、これらの復帰条件検知部により、検知される。尚、復帰条件検知部として、更に、別種のセンサ等が設けられてもよい。
各復帰条件検知部の出力は、監視部9に入力される。監視部9は、各復帰条件検知部の出力に基づき、復帰条件が満たされたことを検知すると、電源部8の電力制御部81に通常モードへの復帰を指示する。この指示を受け、電力制御部81は、複合機100の全ての部分に電力が供給されるように、電力供給経路のスイッチングを行う。又、電力制御部81は、供給すべき全種類の電圧を電力変換部82に生成させる。
これにより、原稿搬送部1、画像読取部3、画像形成部5A、主制御部6、エンジン制御部7など、複合機100を構成する全部への電力供給が再開される。このように、電力制御部81は、予め定められた省電力モードへの移行条件が整うと、各部、各装置への電力供給を停止し、通常モードへの復帰条件が整うと、各部、各装置への電力供給を再開する。
(省電力モードでの制御事項)
次に、図5を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100での省電力モードでの制御事項の一例を説明する。図5は、本発明の実施形態に係る複合機100での省電力モードでの制御事項の一例を説明するためのブロック図である。
上述のように、省電力モードでは、必要最低限の部分、回路、素子等にのみ電力供給がなされ、多くの部分に対する電力供給は停止される。しかし、画像形成装置が省電力モードの間でも制御すべき事項(制御事項)がある。そこで、本実施形態の複合機100では、省電力モードでも、制御事項を制御する制御部に対し電力供給を一時的に行い、制御部を復帰させ、制御事項を実行させることがある。尚、制御事項の実行を完了すると(完了をトリガとして)、制御部に対しての電力供給は再び停止する。ここで、本説明では、省電力モードで一時的に電力を供給し、起動させる制御部として、エンジン制御部7を例に挙げて説明する。
次に、省電力モードで、エンジン制御部7を一時的に動作させて実行させる制御事項の具体例を説明する。
《1.ドラムヒータH2への通電のON/OFF制御》
本実施形態の複合機100では、感光体ドラム51内にドラムヒータH2(ヒータに相当)が設けられる。冬の早朝や、業務の始業時など、気温が下がると感光体ドラム51で結露が生ずることがある。感光体ドラム51で結露が生ずると、トナー像形成に影響が生じ、画質低下などが生ずる。そこで、感光体ドラム51の結露(水分付着)を防ぐため、感光体ドラム51にドラムヒータH2が設けられる。
ドラムヒータH2は、電熱線を配したシートであり、例えば、感光体ドラム51の内面に貼り付けられる。そして、エンジン制御部7は、ドラムヒータH2への通電のON/OFFを省電力モードでも制御する。即ち、ドラムヒータH2への通電制御が、省電力モードでのエンジン制御部7の制御事項となる。
具体的には、電源部8とドラムヒータH2の間にドラムヒータH2への通電用スイッチとして、ドラムヒータスイッチ部50が設けられる。ドラムヒータスイッチ部50は、ドラムヒータH2への通電のON/OFFが一度セットされると、セットされた状態を維持するスイッチである。
例えば、省電力モードでドラムヒータH2を通電したままとすると、省電力モードが長時間に及ぶと、結露は解消されたのに無駄な通電が続けられ、無駄な電力が消費される。一方、ドラムヒータH2への通電をOFFしたままで省電力モードが長時間に及べば、温度低下により結露の可能性があるのに、ドラムヒータH2の動作しない状態が続き、省電力モード復帰後の印刷で、トラブルが生じ得る。そのため、省電力モード中でも、ドラムヒータスイッチ部50に対し制御を行う必要がある。
そこで、省電力モードでも一時的に電力供給を行い、エンジン制御部7を起動させ、ドラムヒータH2への通電のON/OFFの制御をエンジン制御部7に行わせる。ドラムヒータH2への通電のON/OFF制御のため、具体的に、まず、エンジン制御部7は、画像形成部5Aに設けられ、機内温度測定用の温度センサS2を動作させる。そして、エンジン制御部7は温度センサS2の出力を受ける。エンジン制御部7は、温度センサS2の出力に基づき、機内温度を認識する。例えば、エンジン記憶部72に、温度センサS2の出力電圧値と温度の対応を示すデータを記憶させておき、エンジン制御部7のエンジンCPU71は、そのデータを参照し、温度を認識する。
又、例えば、エンジン制御部7(エンジン記憶部72)は、ドラムヒータH2に対し通電するか否か(ドラムヒータスイッチ部50をON状態とするかOFF状態とするか)を定めるため、温度に関しても、予め定められた閾値を記憶する。そして、エンジン制御部7は、認識した温度と、閾値を比較し、例えば、閾値以下(低温状態)ならば、結露防止のためドラムヒータスイッチ部50をON状態とし、ドラムヒータH2に通電を行い、閾値よりも大きければ、ドラムヒータスイッチ部50をOFF状態とする。
《2.除湿ヒータH1への通電のON/OFF制御》
本実施形態の複合機100では、給紙部4Aに除湿ヒータH1が設けられる。そして、エンジン制御部7は、除湿ヒータH1への通電のON/OFFを省電力モードでも制御する。即ち、除湿ヒータH1への通電制御が、省電力モードでのエンジン制御部7の制御事項となる。
具体的には、電源部8と除湿ヒータH1の間に除湿ヒータH1への通電用スイッチとして、除湿ヒータスイッチ部40が設けられる。除湿ヒータスイッチ部40は、除湿ヒータH1への通電のON/OFFが一度セットされると、セットされた状態を維持するスイッチである。
例えば、省電力モードで除湿ヒータH1に通電したままとすると、省電力モードが長時間に及ぶと、給紙部4Aの用紙は十分乾燥したのに、無駄な除湿が続けられ、無駄な電力が消費される。一方、除湿ヒータH1への通電をOFFしたままで省電力モードが長時間に及べば、湿度上昇により用紙が吸湿したのに、除湿ヒータH1の動作しない状態が続き、除湿ヒータH1は動作しないままで維持され、省電力モード復帰後の印刷で、用紙にトラブルが生じ得る。そのため、省電力モード中に除湿ヒータスイッチ部40に対する制御を行う
そこで、省電力モードでも一時的に電力供給を行い、エンジン制御部7を起動させ、除湿ヒータH1への通電のON/OFFの制御をエンジン制御部7に行わせる。具体的に、除湿ヒータH1への通電のON/OFF制御のため、まず、エンジン制御部7は、給紙部4A内に設けられた湿度センサS1を動作させ、湿度センサS1の出力を受ける。そして、エンジン制御部7は、湿度センサS1の出力に基づき、給紙部4A内の湿度を認識する。例えば、エンジン記憶部72に、湿度センサS1の出力電圧値と湿度の対応を示すデータを記憶させておき、エンジン制御部7のエンジンCPU71は、そのデータを参照して、湿度を認識する。
又、例えば、エンジン制御部7(エンジン記憶部72)は、除湿ヒータH1に対し通電するか否か(除湿ヒータスイッチ部40をON状態とするかOFF状態とするか)を定めるため、湿度に関し予め定められた閾値を記憶する。そして、エンジン制御部7は、認識した湿度と、閾値を比較し、閾値以上(高湿状態)ならば、除湿ヒータスイッチ部40をON状態とし、閾値未満ならば、除湿ヒータスイッチ部40をOFF状態とする。
このように、制御部(例えば、エンジン制御部7)は、ヒータ(除湿ヒータH1やドラムヒータH2)を制御対象とし、ヒータ(除湿ヒータH1やドラムヒータH2)への通電の必要性の判断及び判断に基づくヒータ(除湿ヒータH1やドラムヒータH2)への通電の切替を制御事項とする。
《3.各種回転体の回転》
本実施形態の複合機100では、トナー像を形成し、用紙を搬送するうえで、各種回転体が設けられる。そして、回転体には、他の回転体と接した状態で維持されるものがある。例えば、画像形成部5Aでの感光体ドラム51と転写ローラ55、搬送路4Bでの排出ローラ対43やレジストローラ対44、定着部5Bでの加熱ローラ57と加圧ローラ58が当てはまる。これらの回転体は、バネ等により、圧力が付された状態で接することもある。
圧接状態が長時間維持されると、回転体は変形することがある。又、例えば、圧接状態が長時間維持されると、トナー等の粉塵が、圧接による圧力で、回転体の表面にこびりつくなど、回転体の表面が荒れてしまう場合もある。
そこで、省電力モードでも一時的に電力供給を行い、エンジン制御部7を起動させ、各種回転体が他の回転体と接する位置を変えるため、エンジン制御部7が各種回転体を回転させるモータを動作させる。具体的に、エンジン制御部7は、画像形成部5Aに設けられ、感光体ドラム51や転写ローラ55を回転させるメインモータM1(モータに相当)や、搬送ローラ対43など搬送路4Bに設けられる回転体を回転させる搬送モータM2(モータに相当)や、定着部5Bの加熱ローラ57等を回転させる定着モータM3(モータに相当)を、省電力モードで一時的、定期的に動作させる。
即ち、制御部(例えば、エンジン制御部7)は、回転体を回転させるモータ(メインモータM1や、搬送モータM2や、定着モータM3等)を制御対象とし、モータ(メインモータM1や、搬送モータM2や、定着モータM3等)の駆動を制御事項とする。
(省電力モードでの制御事項の実行のスケジュール設定)
次に、図6、図7を用いて、省電力モードでの制御事項の実行スケジュールの設定の一例を説明する。図6、図7は、本発明の実施形態に係る複合機100の省電力モードでの制御事項の実行スケジュールの設定例を示す説明図である。
上述したように、本実施形態の複合機100では、省電力モードでもエンジン制御部7が実行する制御事項がある。
そして、各制御事項に関しては、実行する上で望ましい間隔がある。そして、各制御事項に関し、実行するうえで望ましい間隔(設計値としての間隔)は、例えば、エンジン制御部7のエンジン記憶部72に記憶される。そして、省電力モードで、各制御事項は、予め定められた間隔で実行されていた。尚、通常モードでは、それぞれの制御事項は、予め定められた間隔で実行されてもよいし、より短い間隔で実行されてもよい。
しかし、各制御事項の実行する間隔は、全て同じではなくばらつきがある。そのため、省電力モードで頻繁に制御部が起動され、省電力モードで多くの電力が消費されかねないという問題があった。
そこで、本実施形態の複合機100では、制御事項の実行時点(タイミング)をずらし、効率的に制御事項を実行し、省電力モードでの各種制御部の起動回数を必要最小限とし、従来よりも、省電力モードで消費される電力を減らす。
そこで、まず、図6を用いて、スケジュール設定処理の一例を説明する。尚、本実施形態の説明では、エンジン制御部7がスケジュール設定処理を行う例を説明する。言い換えると、エンジン制御部7をスケジュール設定処理部として用いる例を説明する。
図6内の表に示すように、Aの制御事項は、ドラムヒータH2への通電のON/OFF制御である。そして、本説明では、例えば、Aの制御事項の予め定められた実行間隔は、10分と設定される。又、図6内の表に示すように、Bの制御事項は、各種回転体(感光体ドラム51等)の一時的な回転制御である。そして、本説明では、例えば、Bの制御事項の予め定められた実行間隔は、12分と設定される。
そして、従来、A、Bの制御事項は、省電力モードに移行してから、それぞれ一定の間隔で実行されていた。図6の上方の時系列を示す図は、省電力モードに移行してから60分間での、従来のA、Bの各制御事項の実行時点を示す(前提として、60分間、省電力モードが維持されている)。
図6の上方の時系列の図に示すように、従来、制御事項Aは、省電力モードに移行して60分の間に、10分、20分、30分、40分、50分、60分というように、10分間隔で実行される。一方、従来、制御事項Bは、省電力モードに移行して60分の間に、12分、24分、36分、48分、60分というように、12分間隔で実行される。
そして、図6の上方の図に示すように、従来、省電力モードでは、各制御事項を行う時点に至ったとき、エンジン制御部7に対して電力が一時的に供給されていた。そして、エンジン制御部7が起動し、実行すべき制御事項が完了すると、例えば、エンジン制御部7から電源部8の電力制御部81に、実行すべき制御事項が完了した旨が伝達され、エンジン制御部7への電力供給が停止されていた。
ここで、従来、制御事項Aと制御事項Bについて、それぞれ実行が必要な時点でエンジン制御部7が起動されていたので、図6の例で回数を示すように、従来、エンジン制御部7には、60分の間に10回の一時的な電力供給がなされ、エンジン制御部7は、60分の間に10回起動していた。そこで、本実施形態の複合機100では、このエンジン制御部7に対する一時的な電力供給と、起動の回数を従来よりも減らす。
具体的に、本実施形態の複合機100では、最も実行間隔が短い制御事項の実行間隔が基準間隔とされる。即ち、図6の例では、制御事項Aの実行間隔が基準間隔とされる。そして、最も実行間隔が短い制御事項以外の制御事項(本実施形態では制御事項B)の実行時点が変更される。尚、説明の便宜上、最も実行間隔が短い制御事項以外の制御事項を、「変更対象制御事項」と称する。
具体的に、制御事項B(変更対象制御事項)の実行時点は、以下のようにずらされる。
(手法1)基準間隔を整数倍した時点(本実施形態では、10分、20分のように、制御事項Aを行う時点)のうち、最も近い時点に変更する(ずらす)。
(手法2)基準間隔を整数倍した時点と、変更対象制御事項の変更前の実行時点が一致するとき、変更しない(ずらさない)。
そして、制御事項Bの実行時点を変更した制御事項の実行のスケジュールの一例を図6の下方の時系列を示す図に示す。図6の下方の図に示すように、例えば、省電力モードに移行してから、12分後の制御事項Bの実行時点は、制御事項Aの実行間隔(基準間隔)の整数倍の時点である10分後と20分後のうち、最も近い時点である省電力モード移行してから10分後の時点にずらされる(手法1)。又、その他の時点でも、同様に制御事項Bの実行時点がずらされる。尚、変更前の実行時点と、変更後の実行時点を実線矢印で結んでいる。
又、60分の時点のように、制御事項Aの実行時点(基準間隔を整数倍した時点)と、制御事項Bの実行時点(変更対象制御事項の変更前の実行時点)が一致するとき、変更しない(手法2)。
このように、変更対象制御事項の実行時点を基準間隔に合わせることで、従来、省電力モードで60分の間のエンジン制御部7に対する一時的な電力供給回数(エンジン制御部7の起動回数)が、10回であったが、6回に減る。
即ち、本発明の画像形成装置(例えば、複合機100)は、複数の制御対象を制御する制御部(例えば、エンジン制御部7)と、移行条件が整うことによる通常モードから省電力モードへ移行に伴い、制御部への電力供給を停止し、復帰条件が整うことによる省電力モードから通常モードへの復帰に伴い、制御部への電力供給を再開する電源部8と、制御部が実行すべき予め定められた複数の制御事項と、省電力モードのとき、各制御事項の実行間隔を記憶する記憶部(例えば、エンジン記憶部72)と、省電力モードのとき、各前記制御事項の実行間隔のうち、最も間隔が短い実行間隔を基準間隔とし、基準間隔よりも実行間隔が長い制御事項である変更対象制御事項の実行時点を、基準間隔の整数倍の時点に合わせるように変更し、各制御事項の実行スケジュールを設定する処理を行うスケジュール設定処理部(エンジン制御部7や監視部9など)と、を含み、電源部8は、省電力モードのとき、基準間隔で制御部に対して一時的に電力を供給し、制御部は、省電力モードで一時的に電力供給を受けたとき、スケジュール設定処理部が定めた実行スケジュールに合わせ、各制御事項を実行する。
具体的に、スケジュール設定処理部(エンジン制御部7や監視部9など)は、変更対象制御事項の変更前の実行時点と、基準間隔を整数倍した基準時点とが一致しないとき、変更対象制御事項の実行時点を、変更前の実行時点を挟む基準時点のうち、近いほうの基準時点に変更する。又、スケジュール設定処理部は、変更対象制御事項の変更前の実行時点と、基準間隔の整数倍した基準時点とが一致するとき、変更対象制御事項の実行時点を変更しない。
次に、図7を用い、図6よりも複雑なスケジュール設定処理の一例を説明する。図7では、省電力モードでエンジン制御部7が実行すべき制御事項が3種類ある例を説明する。
図7において、制御事項A(実行間隔10分)と、制御事項B(実行間隔12分)は、図6の例と同様である。そして、図7では、除湿ヒータH1への通電のON/OFF制御を制御事項Cとして追加した例を説明する。本説明では、図7内の表に示すように、例えば、制御事項Cの予め定められた実行間隔は、15分と設定される。
そして、省電力モードに移行してから、60分の間に各制御事項(制御事項A、B、C)をそれぞれ一定の間隔で実行する従来の例を、図7の上方の時系列を示す図に示す。図7の上方の時系列を示す図に示すように、従来では、制御事項Aは、省電力モードに移行してから10分ごと、制御事項Bは、省電力モードに移行してから12分ごと、制御事項Cは、省電力モードに移行してから15分ごとに実行される。そのため、省電力モードに移行してから、60分間の間に、エンジン制御部7に対する一時的な電力供給回数(エンジン制御部7の起動回数)は、12回に及ぶ。
本実施形態の複合機100では、このエンジン制御部7に対する一時的な電力供給と、起動の回数を従来よりも減らす。そのため、図7の例でも、最も実行間隔が短い制御事項以外の制御事項(変更対象制御事項、図7の例では、制御事項B、制御事項Cが該当)の実行時点をずらす。
具体的に、最も実行間隔が短い制御事項の実行間隔が基準間隔とされる点は同様である。又、変更対象制御事項の実行時点を、上記の(手法1)と(手法2)を用いてずらす点も同様でよい。
しかし、基準間隔を整数倍した2つの時点との差が等しくなる場合がある。言い換えると、変更対象制御事項の変更前の実行時点が、基準間隔を整数倍した2つの時点の中間に位置するときがある。例えば、図7に示すように、省電力モードとなってから15分の時点は、制御事項Cの最初の実行時点であるが、基準間隔を整数倍した2つの時点(10分、20分)の中間となる。このようなとき、(手法1)、(手法2)では、変更対象制御事項(制御事項C)の実行時点をどのようにずらすか定めることができない。
そこで、本実施形態の複合機100では、以下の(手法3)を設ける。
(手法3)変更対象制御事項の変更前の実行時点が、基準間隔を整数倍した2つの時点の中間に位置するとき、後の基準間隔を整数倍した時点に変更対象制御事項の実行時点を変更する。
即ち、スケジュール設定処理部(エンジン制御部7や監視部9など)は、変更対象制御事項の変更前の実行時点と、基準間隔を整数倍した基準時点とが一致せず、かつ、変更前の実行時点を挟む2つの基準時点の中間時点に、変更前の実行時点が位置しているとき、後の方の基準時点に変更対象制御事項の実行時点を変更する。
この手法3によって、例えば、省電力モードとなってから15分の時点の制御事項Cの実行時点は、基準間隔を整数倍した2つの時点(10分、20分)のうち、20分の時点にずらされる。
これら(手法1)〜(手法3)を駆使して、制御事項Bや制御事項Cの実行時点を移動させたスケジュールの一例が、図7のうち、下方に示す図である。尚、変更前の制御事項B、制御事項Cの実行時点と、変更後の制御事項B、制御事項Cの実行時点を実線矢印で結んでいる。
このように、変更対象制御事項の実行時点を基準間隔に合わせることで、図7の例では、従来、省電力モードで60分の間のエンジン制御部7に対する一時的な電力供給回数(エンジン制御部7の起動回数)が、12回であったが、6回に減る。しかも、60分といった比較的長い時間からみると、各制御事項の実行回数自体は変わらない。
(スケジュール設定処理の流れ)
次に、図8を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100での省電力モードでの制御事項のスケジュール設定処理の流れの一例を説明する。図8は、本発明の実施形態に係る複合機100でのスケジュール設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。尚、本説明では、エンジン制御部7がスケジュールの設定処理を行う例を説明する。
まず、図8のスタートは、通常モードから省電力モードに移行する前の時点である。言い換えると、省電力モードに移行する移行条件が満たされ、通常モードから省電力モードに移行しようとする時点である。尚、本制御は、複合機100が省電力モードにある間に続けられ、複合機100が通常モードに復帰すると、終了する。
省電力モードへの移行が主制御部6などからエンジン制御部7に伝えられると、省電力モードに移行する前に、エンジン制御部7は、省電力モードで実行すべき制御事項を確認する(ステップ♯1)。尚、エンジン制御部7が実行すべき制御事項は、複合機100の構成や、オプション装置が取り付け、取り外し等により、増減することがある。例えば、エンジン制御部7内のエンジン記憶部72に、実行すべき制御事項と、制御事項の実行間隔が予め定められたリストが記憶され、エンジン制御部7は、複合機100の構成や、オプション装置の有無を認識し、リストを参照して、実行すべき制御事項を確認する。あるいは、エンジン記憶部72が、エンジン制御部7が実行すべき制御事項とその実行間隔を記憶しておいてもよい。
そして、エンジン制御部7は、制御事項の実行間隔のうち最も短い実行間隔を基準間隔と定める(ステップ♯2)。そして、エンジン制御部7は、電力制御部81に基準間隔を伝え、これにより、電力制御部81が、省電力モードで、基準間隔で一時的な電力供給を行うための設定を行う(ステップ♯3)。尚、エンジン制御部7は、電力制御部81ではなく監視部9に基準間隔を伝え、監視部9が指示を電源部8に与え、監視部9が省電力モードでのエンジン制御部7に対する電力供給のON/OFF制御を行ってもよい。
そして、エンジン制御部7は、次の省電力モードでの電力供給再開時点(基準間隔の整数倍の時点)で実行する制御事項を手法1〜手法3に基づき定め、記憶する(ステップ♯4)。例えば、エンジン制御部7は、実行する制御事項をエンジン記憶部72に不揮発的に記憶させる。
あるいは、エンジン制御部7は、省電力モードでの電力供給再開時点で実行する制御事項を示すデータを、省電力モードでも電力が供給される監視部9や電力制御部81に与えておいてもよい。この場合、省電力モードでの次の起動のとき、エンジン制御部7は、監視部9や電力制御部81から実行する制御事項を示すデータを受け、実行すべき制御事項を認識する。
そして、ステップ♯4の後、エンジン制御部7から電力制御部81に対し、制御事項のスケジュール設定など、必要な処理が完了したので、電力供給を停止してもよい旨を示す許可信号(データ)が送信される(ステップ♯5)。これにより、省電力モードの移行や制御事項の実行と省電力モードでの次回起動時のスケジュール設定処理が完了したとして、電力制御部81は、電源部8を制御し、エンジン制御部7の電力供給が停止される(ステップ♯6)。
そして、基準間隔が経過し(ステップ♯7)、エンジン制御部7への電力供給が再開される(ステップ♯8)。そして、エンジン制御部7が起動し(ステップ♯9)、エンジン制御部7は、電力供給停止前に定めていた制御事項のスケジュールを取得し、取得したスケジュールに合わせ、制御事項を実行する(ステップ♯10)。その後、ステップ♯4に戻る。
このようにして、スケジュール設定処理部(エンジン制御部7や監視部9など)は、省電力モードのとき、複数種の実行間隔のうち、最も間隔が短い実行間隔を基準間隔とし、基準間隔よりも実行間隔が長い制御事項である変更対象制御事項の実行時点を、基準間隔の整数倍の時点に合わせるように変更し、各制御事項の実行スケジュールを設定する処理を行う。これにより、省電力モードでは、基準間隔の整数倍の時点で、制御部(例えば、エンジン制御部7)への一時的な電力供給を行えば、全ての制御事項が基準間隔の整数倍の時点に行われる。従って、従来のように、予め定められたそれぞれの間隔で制御事項を実行する場合に比べ、省電力モードでの制御部に対する一時的な電力供給回数を減らし、省電力モードで消費される電力を減らすことができる。
又、画像形成装置(例えば、複合機100)は、部材、機能の有無等、同様の機種でも様々な態様で販売され、更には、画像形成装置には、オプション装置(給紙カセット41等、追加的に装着される装置)が取り付けられる場合もある。本実施形態の複合機100でいえば、例えば、後処理装置や、給紙装置が増設される場合がある。又、増設され得る後処理装置や給紙装置は、1種類と限らず、複数のタイプがある。
そして、省電力モードで実行すべき制御事項の種類、個数は、画像形成装置(例えば、複合機100)の構成、機種、オプション装置の有無等の要因により異なる。これらの背景から、画像形成装置の装備内容や、オプション装置の装着可能性等、全ての要因を考慮し、全ての制御事項の組み合わせごとに(あらゆるパターンに対応して)、予め効率的な制御事項の実行スケジュールを作成し記憶させておくことは非常に手間がかかる。しかし、本発明の構成によれば、スケジュール設定処理部(エンジン制御部7や監視部9など)が、効率的な各制御事項の実行スケジュールを設定する処理を行うので、予め効率的な制御事項の実行スケジュールを複数種作成しておく必要がない。
又、スケジュール設定処理部(エンジン制御部7や監視部9など)は、変更対象制御事項の実行時点を、変更前の実行時点を挟む基準時点のうち、近いほうの基準時点に変更する。基準時点は、制御事項の実行間隔のうち、最も間隔が短い間隔(基準間隔)に基づくので、変更対象制御事項の実行時点を変更したとしても、変更対象制御事項の実行回数は減らない。これによりマクロ的にみて、各制御事項の実行回数は変わらない。従って、省電力モードでの制御は問題なく行われつつ、消費電力を減らすことができる。
又、スケジュール設定処理部(エンジン制御部7や監視部9など)は、変更対象制御事項の変更前の実行時点と、基準間隔を整数倍した基準時点とが一致せず、かつ、変更前の実行時点を挟む2つの基準時点の中間時点に、変更前の実行時点が位置しているとき、後の方の基準時点に変更対象制御事項の実行時点を変更する。これにより、変更前の実行時点と、これを挟む各基準時点との間隔が同じでも、どちらの基準時点に変更すればよいか直ちに定めることができる。
又、スケジュール設定処理部(エンジン制御部7や監視部9など)は、変更対象制御事項の変更前の実行時点と、基準間隔の整数倍した基準時点とが一致するとき、変更対象制御事項の実行時点を変更しない。これにより、変更対象制御事項の実行回数を減らさないようにしつつ、省電力モードで制御部(例えば、エンジン制御部7)に対し一時的に電力供給を行う回数を減らすことができる。
又、制御部(例えば、エンジン制御部7)は、ヒータ(除湿ヒータH1やドラムヒータH2)を制御対象とし、ヒータへの通電の必要性の判断及び判断に基づくヒータへの通電の切替を制御事項とする。これにより、除湿の必要上、省電力モードでもヒータを適切にON/OFFすることができ、消費される電力を減らしつつ、画像形成や用紙搬送におけるトラブルの発生を適切に防ぐことができる。
又、制御部(例えば、エンジン制御部7)は、回転体を回転させるモータ(メインモータM1や、搬送モータM2や、定着モータM3等)を制御対象とし、モータの駆動を制御事項とする。これにより、省電力モードで、モータ(メインモータM1や、搬送モータM2や、定着モータM3等)のON/OFFを行い、回転体を回転させて、回転体が同じ状態で何らかの部材に長時間接することによる変形や固着を防ぎつつ、消費される電力を減らすことができる。
次に、他の実施形態を説明する。上述の実施形態では、省電力モードで電力供給が行われたとき、エンジン制御部7が、省電力モードでの次の電力供給再開時点で実行する制御事項を設定する処理を行った。しかし、前もって実行時点のスケジュール設定を行うのではなく、電力供給が再開された時、エンジン制御部7が、今回の電力供給再開で実行すべき制御事項を認識してもよい。例えば、エンジン制御部7は、監視部9や電力制御部81から、省電力モードに移行してからの時間を示すデータを取得する。あるいは、エンジン記憶部72に、省電力モードを開始してからの時間を不揮発的に記憶させておいてもよい。そして、基準間隔や各制御事項の実行間隔は予め定められたものである。そのため、省電力モードでエンジン制御部7が起動した現時点が、省電力モードが始まってから何分目にあたるか(省電力モードに移行してからの経過時間)が分かれば、手法1〜3のアルゴリズムにより、実行すべき制御事項を判断することができる。
又、上記の実施形態の説明では、省電力モードの制御事項のスケジュール設定処理をエ
ンジン制御部が行う例を説明した。言い換えると、スケジュール設定処理部は、エンジン制御部7とした例を説明した。しかし、スケジュール設定処理部は、エンジン制御部7以外の部分を用いてもよい。例えば、監視部9や、電力制御部81は、省電力モードでも電力が供給され、動作している。そこで、監視部9や、電力制御部81が、省電力モードでの制御事項のスケジュール設定処理を行い、電力供給再開とともに、エンジン制御部7にスケジュール設定処理の結果をエンジン制御部7に伝え、エンジン制御部7に制御事項を実行させてもよい。この場合、監視部9や電力制御部81がスケジュール設定処理部に相当する。更に、監視部9や電力制御部81に、制御事項の内容や実行間隔を記憶する記憶部を設けてもよい。
又、制御対象(制御事項)を制御する制御部として、上記の実施形態では、エンジン制御部7を例に挙げた。しかし、主制御部6が省電力モードで制御事項の制御を行うとき、エンジン制御部7に変えて主制御部6に対し、一時的に電力供給が再開されてもよい。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、省電力モードを備え、省電力モードでも一時的に制御部に対し電力を供給する画像形成装置に利用可能である。
100 複合機(画像形成装置)
7 エンジン制御部(制御部、スケジュール設定処理部)
72 エンジン記憶部(記憶部) 8 電源部
9 監視部(スケジュール設定処理部) H1 除湿ヒータ(ヒータ)
H2 ドラムヒータ(ヒータ) M1 メインモータ(モータ)
M2 搬送モータ(モータ) M3 定着モータ(モータ)

Claims (6)

  1. 複数の制御対象を制御する制御部と、
    移行条件が整うことによる通常モードから省電力モードへ移行に伴い、前記制御部への電力供給を停止し、復帰条件が整うことによる前記省電力モードから前記通常モードへの復帰に伴い、前記制御部への電力供給を再開する電源部と、
    前記制御部が実行すべき予め定められた複数の制御事項と、前記省電力モードのとき、各前記制御事項の実行間隔を記憶する記憶部と、
    前記省電力モードのとき、各前記制御事項の前記実行間隔のうち、最も間隔が短い前記実行間隔を基準間隔とし、前記基準間隔よりも実行間隔が長い制御事項である変更対象制御事項の実行時点を、前記基準間隔の整数倍の時点に合わせるように変更し、各前記制御事項の実行スケジュールを設定する処理を行うスケジュール設定処理部と、を含み、
    前記電源部は、前記省電力モードのとき、前記基準間隔で前記制御部に対して一時的に電力を供給し、
    前記制御部は、前記省電力モードで一時的に電力供給を受けたとき、前記スケジュール設定処理部が定めた実行スケジュールに合わせ、各前記制御事項を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記スケジュール設定処理部は、前記変更対象制御事項の変更前の実行時点と、前記基準間隔を整数倍した基準時点とが一致しないとき、前記変更対象制御事項の実行時点を、前記変更前の実行時点を挟む前記基準時点のうち、近いほうの前記基準時点に変更することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記スケジュール設定処理部は、前記変更対象制御事項の変更前の実行時点と、前記基準間隔を整数倍した基準時点とが一致せず、かつ、前記変更前の実行時点を挟む2つの前記基準時点の中間時点に、前記変更前の実行時点が位置しているとき、後の方の前記基準時点に前記変更対象制御事項の実行時点を変更することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記スケジュール設定処理部は、前記変更対象制御事項の変更前の実行時点と、前記基準間隔の整数倍した基準時点とが一致するとき、前記変更対象制御事項の実行時点を変更しないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、ヒータを前記制御対象とし、前記ヒータへの通電の必要性の判断及び判断に基づく前記ヒータへの通電の切替を前記制御事項とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、回転体を回転させるモータを前記制御対象とし、前記モータの駆動を前記制御事項とすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014004789A (ja) * 2012-06-26 2014-01-16 Canon Inc 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム、および画像形成システム
JP2018105952A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 キヤノン株式会社 画像形成装置およびその制御方法

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