JP2012116410A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐偏摩耗性能を向上しうる。
【解決手段】トレッド部2に、タイヤ周方向にのびる複数の縦溝3により、タイヤ周方向にのびる複数の陸部4が区分される空気入りタイヤ1である。タイヤ軸を含む子午断面において、各陸部4の接地面2tは、そのタイヤ軸方向の中心24を通りかつタイヤ半径方向外側に凸の単一の円弧からなる中央円弧面21と、前記中央円弧面21のタイヤ軸方向の少なくとも一方に連なりかつ該中央円弧面21の曲率半径R1の30〜50%の曲率半径R2の円弧からなる外側円弧面22とを含む。外側円弧面22のタイヤ軸方向の外端22tと、中央円弧面21を外側円弧面22の外端22t側に延長させた仮想線22Vとのタイヤ半径方向距離であるキャンバー量L1は、陸部4のタイヤ軸方向の幅W3の0.5〜1.5%である。
【選択図】図3

Description

本発明は、耐偏摩耗性能を向上しうる空気入りタイヤに関する。
従来、トレッド部に、タイヤ周方向にのびる複数の縦溝により、タイヤ周方向にのびる複数の陸部が区分された空気入りタイヤが知られている。このような空気入りタイヤは、トレッド面と路面との間に介在する水膜を、縦溝がタイヤ周方向に円滑に案内でき、排水性能を向上しうる。
また、近年では、耐偏摩耗性能を向上させるために、例えば、図4に示されるように、タイヤ軸を含む子午断面において、陸部aの接地面を、タイヤ半径方向外側に凸となる単一の曲率半径rの円弧で形成した空気入りタイヤが知られている。このような空気入りタイヤは、陸部aの両端b、b側に大きな接地圧が生じるのを抑制でき、その部分での偏摩耗を抑制しうる。なお、関連する文献としては次のものがある(下記特許文献1参照)。
特開2009−23601号公報
しかしながら、上記のような空気入りタイヤは、陸部aの両端b、b側の偏摩耗を抑制し得えたが、逆に、陸部aの中心c側の接地圧が大きくなり、その部分で偏摩耗が生じやすいという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、陸部の接地面を、中央円弧面と、該中央円弧面よりも曲率半径が小さい外側円弧面とを含んで形成し、中央円弧面と外側円弧面との曲率半径の比、及び外側円弧面の外端と中央円弧面の仮想線とのタイヤ半径方向距離であるキャンバー量を所定の範囲に限定することを基本として、耐偏摩耗性能を向上しうる空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部に、タイヤ周方向にのびる複数の縦溝により、タイヤ周方向にのびる複数の陸部が区分される空気入りタイヤであって、タイヤ軸を含む子午断面において、前記各陸部の接地面は、そのタイヤ軸方向の中心を通りかつタイヤ半径方向外側に凸の単一の円弧からなる中央円弧面と、前記中央円弧面のタイヤ軸方向の少なくとも一方に連なりかつ該中央円弧面の曲率半径の30〜50%の曲率半径の円弧からなる外側円弧面とを含み、前記外側円弧面のタイヤ軸方向の外端と、前記中央円弧面を前記外側円弧面の前記外端側に延長させた仮想線とのタイヤ半径方向距離であるキャンバー量は、前記陸部のタイヤ軸方向の幅の0.5〜1.5%であることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記中央円弧面は、トレッド接地端間を単一の曲率半径で結ぶ円弧上に配置されからなる請求項1に記載の空気入りタイヤである。
また、請求項3記載の発明は、前記縦溝は、タイヤ赤道の両側をタイヤ周方向にのびる一対のセンター縦溝を含むとともに、前記陸部は、一対の前記センター縦溝間をタイヤ周方向にのびるセンター陸部を含み、前記センター陸部は、一端が一方のセンター縦溝に連通するとともに、他端が他方のセンター縦溝に至ることなく終端するセンター細溝がタイヤ周方向に隔設され、前記センター細溝は、前記他端に、溝底を***させたタイバーを有する請求項1又は2に記載の空気入りタイヤである。
また、請求項4記載の発明は、前記タイバーは、そのタイヤ軸方向の最大長さが前記センター陸部のタイヤ軸方向の最大幅の80〜95%であるとともに、該タイバーの前記センター細溝の最深部からの高さが、前記縦溝の溝深さの20〜50%である請求項3に記載の空気入りタイヤである。
また、請求項5記載の発明は、前記センター陸部のタイヤ軸方向の最大幅は、前記タイヤ赤道Cから前記トレッド接地端までのタイヤ軸方向長さであるトレッド半幅の38〜46%である請求項3又は4に記載の空気入りタイヤである。
本明細書において、タイヤの各部の寸法は、特に断りがない限り、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された正規状態において特定される値とする。
前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。
前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE"とするが、タイヤが乗用車用である場合には一律に180kPaとする。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド部に、タイヤ周方向にのびる複数の縦溝により、タイヤ周方向にのびる複数の陸部が区分される。タイヤ軸を含む子午断面において、各陸部の接地面は、そのタイヤ軸方向の中心を通りかつタイヤ半径方向外側に凸の単一の円弧からなる中央円弧面と、中央円弧面のタイヤ軸方向の少なくとも一方に連なりかつ該中央円弧面の曲率半径の30〜50%の曲率半径の円弧からなる外側円弧面とを含む。
外側円弧面のタイヤ軸方向の外端と、中央円弧面を外側円弧面の外端側に延長させた仮想線とのタイヤ半径方向距離であるキャンバー量は、陸部のタイヤ軸方向の幅の0.5〜1.5%に設定される。
このような空気入りタイヤは、外側円弧面の接地圧を小さくしつつ、中央円弧面と外側円弧面との接地圧の差を小さくでき、陸部の接地面全体に亘って、偏摩耗が生じるのを抑制しうる。
本実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。 図1のA−A断面図である。 図2のセンター陸部を拡大して示す断面図である。 従来の陸部の断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1、図2に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、乗用車用の夏タイヤとして構成される。また、本実施形態のトレッド部2には、タイヤ周方向にのびる複数の縦溝3により、タイヤ周方向にのびる複数の陸部4が区分され、車両への装着の向きが指定された左右非対称のトレッドパターンが形成される。なお、車両への装着の向きは、タイヤ1のサイドウォール部などに文字(例えば"INSIDE"及び/又は"OUTSIDE")等によって明示される(図示省略)。
前記縦溝3は、少なくとも2本、本実施形態では4本で構成され、タイヤ周方向に沿って直線状にのびるストレート溝として形成される。このようなストレート溝は、直進時及び旋回時において、路面と接地面2tとの間に介在する水膜を外部に円滑に排出でき、排水性能を向上しうる。好ましくは、縦溝3の溝幅W1は、例えばトレッド半幅0.5TWの5〜20%程度、溝深さD1がトレッド半幅0.5TWの8〜15%程度に設定されるのが望ましい。なお、前記トレッド半幅0.5TWは、トレッド幅(車両内側のトレッド接地端2iから車両外側のトレッド接地端2oまでのタイヤ軸方向長さ)の1/2の長さとする。
また、縦溝3は、最も車両外側に配される外側ショルダー縦溝3A、最も車両内側に配される内側ショルダー縦溝3B、及びタイヤ赤道Cの両側をタイヤ周方向にのびる一対のセンター縦溝3C、3Dを含んで構成される。このセンター縦溝3C、3Dは、車両外側に配される外側センター縦溝3Cと、車両内側に配される内側センター縦溝3Dとに区分される。
これらの縦溝3A、3B、3C、3Cにより、前記陸部4は、外側ショルダー縦溝3Aと車両外側のトレッド接地端2oとで区分される外側ショルダー陸部4A、内側ショルダー縦溝3Bと車両内側のトレッド接地端2iとで区分される内側ショルダー陸部4B、外側ショルダー縦溝3Aと外側センター縦溝3Cとによって区分される外側ミドル陸部4C、内側ショルダー縦溝3Bと内側センター縦溝3Dとで区分される内側ミドル陸部4D、及び一対のセンター縦溝3C、3Dとで区分されるセンター陸部4Eが形成される。
各陸部4A乃至4Eには、縦溝3と交わる方向にのびる横溝5が設けられる。このような横溝5は、路面と陸部4の接地面2tとの間に介在する水膜や縦溝3内の水を、タイヤ軸方向に案内し、排水性能を高めうる。また、横溝5の溝幅W2は、例えばトレッド半幅0.5TWの2〜6%程度、溝深さ(図示省略)がトレッド半幅0.5TWの3〜12.0%程度に設定されるのが望ましい。
前記外側ショルダー陸部4Aは、外側ショルダー縦溝3Aから車両外側へ緩やかに傾斜してのびる外側ショルダー横溝11が設けられる。この外側ショルダー横溝11は、その内端が外側ショルダー縦溝3Aで開口するとともに、その外端が車両外側のトレッド接地端2oを越えて終端する。これにより、外側ショルダー陸部4Aは、平面視略横長矩形状の外側ショルダーブロック16に形成される。このような外側ショルダーブロック16は、タイヤ軸方向の剛性を高めて操縦安定性能を向上させるとともに、偏摩耗が生じるのを抑制しうる。
前記内側ショルダー陸部4Bは、車両内側のトレッド接地端2iの外側からタイヤ軸方向内側へ緩やかに傾斜して、内側ショルダー縦溝5Bに至ることなく終端する内側ショルダー横溝12が設けられる。また、内側ショルダー陸部4Bには、内側ショルダー横溝12の内端12iからタイヤ周方向に対して小さな傾斜でのび、タイヤ周方向で隣り合う内側ショルダー横溝12を継ぐ内側ショルダー細溝17が連結される。このような内側ショルダー陸部4Bは、タイヤ周方向にのびるリブ18が形成され、タイヤ周方向剛性を高めて偏摩耗が生じるのを抑制しうる。
前記外側ミドル陸部4Cは、タイヤ軸方向の外端が外側ショルダー縦溝3Aに連なり、タイヤ軸方向の内端が外側センター縦溝3Cで開口する外側ミドル横溝13が設けられる。この外側ミドル横溝13は、外側ショルダー横溝11よりも大きく傾斜してのびている。これにより、外側ミドル陸部4Cは、略平行四辺形状の外側ミドルブロック19に区分される。このような外側ミドルブロック19は、タイヤ軸方向及びタイヤ周方向の剛性をバランスよく高めることができ、ドライ路面での直進安定性能及び操縦安定性能を向上するのに役立つ。
前記内側ミドル陸部4Dは、内側ショルダー縦溝3Bと内側センター縦溝3Dとの間をのびる内側ミドル横溝14が設けられる。この内側ミドル横溝14は、内側ショルダー横溝12よりも急な傾斜でのび、内側ミドル陸部4Dの接地面2tと路面との間に介在する水膜をタイヤ1の回転によりタイヤ軸方向外側へ効果的に案内しうる。
また、本実施形態の内側ミドル横溝14は、タイヤ軸方向の外端が内側ショルダー縦溝3Bに連なりかつタイヤ軸方向の内端が内側センター縦溝3Dで開口する第1の内側ミドル横溝14Aと、タイヤ軸方向の外端が内側ショルダー縦溝3Bに連なりかつタイヤ軸方向の内端が内側センター縦溝3Dに至ることなく終端する第2の内側ミドル横溝14Bとを含む。この第1、第2の内側ミドル横溝14A、14Bは、タイヤ周方向に交互に配されており、内側ミドル陸部4Dの剛性が過度に低下するのを抑制しつつ、排水性能を高めうる。
前記センター陸部4Eは、外側センター縦溝3Cと内側センター縦溝3Dとの間でのびるセンター横溝15が設けられる。このセンター横溝15は、一端が外側センター縦溝3Cに連通するとともに、他端がタイヤ赤道Cを越えて内側センター縦溝3Dに至ることなく終端するセンター細溝15Aと、一端が外側センター縦溝3Cに連通するとともに、他端がタイヤ赤道Cを越えずに内側センター縦溝3Dに至ることなく終端するセンター太溝15Bとが設けられる。
また、センター細溝15A及びセンター太溝15Bは、タイヤ周方向に交互に隔設されるともに、センター太溝15Bがセンター細溝15Aよりも幅広に形成される。これにより、前記センター陸部4Eは、タイヤ周方向にのびるリブ状に形成され、タイヤ周方向の剛性を高めて、耐偏摩耗性能を向上しうる。
図2、図3に示されるように、本実施形態の各陸部4A乃至4Eの接地面2tは、タイヤ軸を含む子午断面において、そのタイヤ軸方向の中心24を通りかつタイヤ半径方向外側に凸の単一の円弧からなる中央円弧面21と、該中央円弧面21のタイヤ軸方向の外端21tからタイヤ軸方向の少なくとも一方に連なりかつ該中央円弧面21の曲率半径R1の30〜50%の曲率半径R2の円弧からなる外側円弧面22とを含んで形成される。
また、前記外側円弧面22のタイヤ軸方向の外端22tと、中央円弧面21を外側円弧面22の外端22t側に延長させた仮想線21Vとのタイヤ半径方向距離であるキャンバー量L1は、各陸部4のタイヤ軸方向の幅W3(W3a、W3b、W3c、W3d、W3e)の0.5〜1.5%に設定される。
このような各陸部4A乃至4Eの接地面2tは、外側円弧面22の曲率半径R2が、中央円弧面21よりも曲率半径R1よりも小さいため、外側円弧面22の接地圧を小さくでき、その部分での偏摩耗を抑制しうる。しかも、種々の実験の結果、中央円弧面21と外側円弧面22との曲率半径を、上記のような比率で規定することにより、各円弧面21、22を万遍なく接地させることができ、それらの接地圧の差を小さくできることが判明した。従って、本実施形態のタイヤ1は、図4に示される従来のタイヤのように、中央円弧面21(図3に示す)での偏摩耗を抑制でき、接地面2t全体に亘って偏摩耗が生じるのを抑制しうる。
なお、外側円弧面22の曲率半径R2は、中央円弧面21の曲率半径R1の30%未満であると、外側円弧面22の円弧が過度に小さくなって中央円弧面21の接地圧が大きくなり、その部分で偏摩耗が生じるおそれがある。逆に、前記曲率半径R2が、前記曲率半径R1の50%を超えると、外側円弧面22の接地圧が過度に大きくなり、その部分で偏摩耗が生じるおそれがある。このような観点より、前記曲率半径R2は、前記曲率半径R1の、好ましくは33%以上、さらに好ましくは35%以上が望ましく、また、好ましくは48%以下、さらに好ましくは45%以下が望ましい。
また、キャンバー量L1は、陸部4の幅W3の0.5%未満であると、外側円弧面22の接地圧が過度に大きくなるおそれがある。逆に、前記キャンバー量L1は、前記幅W3の1.5%を超えると、中央円弧面21の接地圧が過度に大きくなるおそれがある。このような観点より、前記キャンバー量L1は、前記幅W3の、好ましくは0.7%以上、さらに好ましくは0.8%以上が望ましく、また、好ましくは1.3%以下、さらに好ましくは1.2%以下が望ましい。
また、前記中央円弧面21は、トレッド接地端2i、2o間を単一の曲率半径R3で結ぶ円弧V1上に配置されるのが好ましい。これにより、各陸部4は、タイヤ軸方向で隣り合う陸部4の中央円弧面21との接地圧の差を小さくでき、偏摩耗を効果的に抑制しうるとともに、例えば、直進走行時から旋回時への移行を滑らかにでき、過渡特性を向上しうる。
上記のような作用を効果的に発揮するために、中央円弧面21の曲率半径R1及び円弧V1の曲率半径R3は、陸部4の幅W3の、好ましくは1000%以上、さらに好ましくは2000%以上が望ましく、また、好ましくは7000%以下、さらに好ましくは6000%以下が望ましい。
また、中央円弧面21のタイヤ軸方向の幅W4が小さいと、該中央円弧面21で偏摩耗が生じるおそれがある。逆に、前記幅W4が大きくても、外側円弧面22で偏摩耗が生じるおそれがある。このような観点より、前記幅W4は、陸部4の幅W3の好ましくは30%以上、さらに好ましくは35%以上が望ましく、また、好ましくは70%以下、さらに好ましくは65%以下が望ましい。
前記外側円弧面22の曲率半径R2は、単一又はマルチラジアスのいずれでもよいが、好ましくは、中央円弧面21と同様に、単一の円弧からなるのが好ましい。また、曲率半径R2がマルチラジアスからなる場合は、中央円弧面21の曲率半径R1の30〜50%を満たしていればよい。
図2に示されるように、前記外側円弧面22は、外側ショルダー陸部4A及び内側ショルダー陸部4Bのタイヤ軸方向内側に形成されるとともに、外側ミドル陸部4C、内側ミドル陸部4D、及びセンター陸部4Eのタイヤ軸方向両側に形成されるのが好ましい。これにより、陸部4A乃至4Eの接地面2tは、直進走行時及び旋回時において、中央円弧面21及び外側円弧面22を万遍なく接地させることができ、偏摩耗を効果的に抑制しうる。
また、前記センター陸部4Eのタイヤ軸方向の最大幅W3eは、前記トレッド半幅0.5TW(図1に示す)の38%以上、さらに好ましくは40%以上が望ましい。前記最大幅W3eが小さくなると、前記センター陸部4Eの剛性が低下し、他の陸部4に比べて、耐偏摩耗性能の向上が期待できない。逆に、前記最大幅W3eが大きすぎても、他の陸部4との剛性差が大きくなって、偏摩耗が生じるおそれがある。このような観点より、前記最大幅W3eは、トレッド半幅0.5TWの、好ましくは46%以下、さらに好ましくは44%以下が望ましい。
図3に示されるように、前記センター細溝15Aは、その他端15Aiに、溝底を***させたタイバー23を有するのが望ましい。このようなタイバー23は、直進走行時に接地圧が最も大きくなるセンター陸部4Eのタイヤ周方向の剛性を高め、偏摩耗を効果的に抑制しうる。
このような作用を効果的に発揮するために、前記タイバー23のタイヤ軸方向の最大長さL2は、センター陸部4Eのタイヤ軸方向の最大幅W3eの、好ましくは80%以上、さらに好ましくは87%以上が望ましい。前記最大長さL2が小さくなると、センター陸部4Eの剛性を十分に高めることができないおそれがある。逆に、前記最大長さL2が大きすぎても、センター陸部4Eの剛性が過度に高まり、他の陸部4との間で偏摩耗が生じるとともに、排水性能が低下するおそれがある。このような観点より、前記最大長さL2は、最大幅W3eの、好ましくは95%以下、さらに好ましくは92%以下が望ましい。
同様の観点より、前記タイバー23の前記センター細溝15Aの最深部15Abからの高さH1は、前記縦溝3の溝深さD1の、好ましくは20%以上、さらに好ましくは23%以上が望ましく、また、好ましくは50%以下、さらに好ましくは47%以下が望ましい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示す基本構造をなし、表1に示す陸部を有するタイヤが製造され、それらの性能が評価された。なお、共通仕様は以下のとおりである。
タイヤサイズ:175/65 R15
リムサイズ:15×5J
トレッド半幅0.5TW:60mm
縦溝:
溝幅W1:6.5mm
溝深さD1:7.6mm
比(W1/0.5TW):10.8%
比(D1/0.5TW):12.7%
横溝:
溝幅W2:3.0mm
溝深さ:5.3mm
比(W2/0.5TW):5%
比(溝深さ/0.5TW):8.8%
トレッド接地端間を結ぶ円弧:
曲率半径R3:400mm
テスト方法は、次のとおりである。
<耐偏摩耗性能>
各供試タイヤを上記リムにリム組みし、内圧230kPa充填して、排気量1000ccのFF車の全輪に装着するとともに、乾燥アスファルト路面を8000km走行し、内側、外側センター縦溝の溝深さの平均と、内側、外側ショルダー縦溝の溝深さの平均との差を、タイヤ周上3箇所で測定が行なわれ、全ての平均値が測定された。数値が小さいほど良好である。
テストの結果を表1に示す。
Figure 2012116410
テストの結果、実施例のタイヤは、耐偏摩耗性能を向上しうることが確認できた。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 縦溝
4 陸部
21 中央円弧面
22 外側円弧面

Claims (5)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向にのびる複数の縦溝により、タイヤ周方向にのびる複数の陸部が区分される空気入りタイヤであって、
    タイヤ軸を含む子午断面において、前記各陸部の接地面は、そのタイヤ軸方向の中心を通りかつタイヤ半径方向外側に凸の単一の円弧からなる中央円弧面と、
    前記中央円弧面のタイヤ軸方向の少なくとも一方に連なりかつ該中央円弧面の曲率半径の30〜50%の曲率半径の円弧からなる外側円弧面とを含み、
    前記外側円弧面のタイヤ軸方向の外端と、前記中央円弧面を前記外側円弧面の前記外端側に延長させた仮想線とのタイヤ半径方向距離であるキャンバー量は、前記陸部のタイヤ軸方向の幅の0.5〜1.5%であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記中央円弧面は、トレッド接地端間を単一の曲率半径で結ぶ円弧上に配置されからなる請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記縦溝は、タイヤ赤道の両側をタイヤ周方向にのびる一対のセンター縦溝を含むとともに、
    前記陸部は、一対の前記センター縦溝間をタイヤ周方向にのびるセンター陸部を含み、
    前記センター陸部は、一端が一方のセンター縦溝に連通するとともに、他端が他方のセンター縦溝に至ることなく終端するセンター細溝がタイヤ周方向に隔設され、
    前記センター細溝は、前記他端に、溝底を***させたタイバーを有する請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記タイバーは、そのタイヤ軸方向の最大長さが前記センター陸部のタイヤ軸方向の最大幅の80〜95%であるとともに、
    該タイバーの前記センター細溝の最深部からの高さが、前記縦溝の溝深さの20〜50%である請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記センター陸部のタイヤ軸方向の最大幅は、前記タイヤ赤道Cから前記トレッド接地端までのタイヤ軸方向長さであるトレッド半幅の38〜46%である請求項3又は4に記載の空気入りタイヤ。
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