JP2012111657A - 窒化ホウ素粉末、その製造方法、それを含有してなる組成物及び放熱材 - Google Patents

窒化ホウ素粉末、その製造方法、それを含有してなる組成物及び放熱材 Download PDF

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Abstract

【課題】粒子径が大きく熱伝導性に優れ、かつ、黄色度が低く白色の窒化ホウ素粉末、その製造方法、それを含有してなる組成物及び放熱材を提供する。
【解決手段】鱗片形状の窒化ホウ素粉末であって、一次粒子の平均粒子径30μm以上、黒鉛化指数1.5以下、黄色度3.0以下、及び窒化ホウ素純度98.0%以上であることを特徴とする。この窒化ホウ素粉末の製造方法であって、ホウ酸(HBO)と炭素(C)のモル比が、HBO/C=0.7〜2.0の原料A100質量部とアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の化合物10〜20質量部からなる原料Bに対して、黒鉛化指数1.5以下、窒化ホウ素純度98.0%以上の窒化ホウ素粒子を、原料B100質量部に対して0.5〜15質量部添加した原料Cを、窒素ガス又はアンモニアガス雰囲気下、1800〜2050℃で焼成することを特徴とする。また、この窒化ホウ素粉末を、樹脂又はゴムに含有してなる組成物、この組成物を使用した電子部品又は照明部品の放熱材である。
【選択図】なし

Description

本発明は、窒化ホウ素粉末、特に粒子径が大きな白色の窒化ホウ素粉末、及びその用途に関する。
炭素を用いた還元窒化による窒化ホウ素の製造方法としては、特許文献1で報告されている。この方法では高結晶性の窒化ホウ素が得られるものの、平均粒子径は10〜20μmである。近年要求されている高熱特性のレベルを満たすためには、平均粒子径が更に大きい窒化ホウ素が必要である。
また、窒化ホウ素の黄色度に関して、特許文献2の報告例がある。この報告例に基づくと黄色度が低く、白色度の高い窒化ホウ素が得られる。しかし製造方法は特許文献1と類似のため、やはり得られた窒化ホウ素の平均粒子径が不十分である。
窒化ホウ素粉末の粒子径(一次粒子径)を大きくすることも試みられており、特許文献3及び4によれば、30μm程度までの平均粒子径の大きい窒化ホウ素粉末が得られるが、加熱温度を高くして結晶成長させ、30μm以上に平均粒子径を大きくしようとすると、黄色度が増し、白色の窒化ホウ素粉末が得られないという問題があった。
一方、窒化ホウ素粉末を製造する場合に、種結晶を使用することも公知である(特許文献5の請求項24、段落[0048]及び特許文献6請求項21、段落[0052]参照)が、特許文献5及び6に記載された発明において、種結晶は、t−BN(結晶性乱層構造窒化ホウ素)結晶への転化を促進し、純度の高いt−BN粉末を速やかに合成するために添加されるものであり、種結晶を添加することによりBN粉末の粒子径を大きくすることは示唆されていない。
特開昭60−155507号公報 特開平11−171511号公報 特開平7−41311号公報 特開2010−42963号公報 特開平10−203807号公報 特開2006−232668号公報
本発明は、上記のような従来技術に鑑み、粒子径が大きく熱伝導性に優れ、かつ、黄色度が低く白色の窒化ホウ素粉末、その製造方法、それを含有してなる組成物及び放熱材を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明においては、以下の手段を採用する。
(1)一次粒子の平均粒子径30μm以上、黒鉛化指数1.5以下、黄色度3.0以下、及び窒化ホウ素純度98.0%以上であることを特徴とする鱗片形状の窒化ホウ素粉末である。
(2)前記(1)の窒化ホウ素粉末の製造方法であって、ホウ酸(HBO)と炭素(C)のモル比が、HBO/C=0.7〜2.0の原料A100質量部とアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の化合物10〜20質量部からなる原料Bに対して、黒鉛化指数1.5以下、窒化ホウ素純度98.0%以上の窒化ホウ素粒子を、原料B100質量部に対して0.5〜15質量部添加した原料Cを、窒素ガス又はアンモニアガス雰囲気下、1800〜2050℃で焼成することを特徴とする窒化ホウ素粉末の製造方法である。
(3)前記(1)の窒化ホウ素粉末を、樹脂又はゴムに含有してなる組成物である。
(4)前記(3)の組成物を使用した電子部品又は照明部品の放熱材である。
本発明により、粒子径が大きく、黄色度が低く、高純度の窒化ホウ素粉末が得られるという効果を奏する。
本発明の鱗片形状の窒化ホウ素粉末は、一次粒子の平均粒子径30μm以上、黒鉛化指数1.5以下、黄色度3.0以下、窒化ホウ素純度98.0%以上であることを特徴とするが、このような特性を有する窒化ホウ素粉末は、以下の方法で製造することができる。
本発明においては、ホウ酸(HBO)と炭素(C)を、窒素ガス雰囲気中で以下の反応により反応させて窒化ホウ素(BN)を得る。
+3C+N→2BN+3CO
上記の反応に使用されるBは、原料であるホウ酸(HBO)が、脱水反応によりBとなったものである。
炭素(C)としては、カーボンブラック、グラファイト等を使用することができる。カーボンブラックとしては、アセチレンブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック等を使用することができる。アセチレンブラックとしては、例えば、電気化学工業製「粒状グレード」がある。
反応ガスとしては、窒素ガスの代わりに、アンモニアガスを使用してもよい。
窒化ホウ素粉末の一次粒子の平均粒子径を30μm以上とし、純度を98.0%以上とするために、ホウ酸(HBO)と炭素(C)のモル比、HBO/Cを0.7〜2.0とする。このモル比が2.0を超えると、一次粒子の平均粒子径が30μm以上にならず、このモル比が0.7未満では、窒化ホウ素の純度が98.0%にならないので、HBO/C=0.7〜2.0とする。
窒化ホウ素粉末の一次粒子の平均粒子径を30μm以上とし、黄色度を3.0以下とするために、反応温度を1800〜2050℃とする。反応温度が1800℃未満では、一次粒子の平均粒子径が30μm以上にならず、反応温度が2050℃を超えると、黄色度が3.0以下にならないので、反応温度を1800〜2050℃とする。
本発明においては、触媒として、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の化合物を使用する。アルカリ金属の化合物としては、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を使用することができ、アルカリ土類金属の化合物としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム等を使用することができる。
窒化ホウ素粉末の一次粒子の平均粒子径を30μm以上とし、純度を98.0%以上とするために、上記のホウ酸(HBO)と炭素(C)の原料A100質量部に対してアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の化合物を10〜20質量部とする。アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の化合物が10質量部未満では、一次粒子の平均粒子径が30μm以上にならず、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の化合物が20質量部を超えると、窒化ホウ素の純度が98.0%にならないので、原料A100質量部に対してアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の化合物を10〜20質量部とする。
本発明においては、製造される窒化ホウ素粉末の一次粒子の平均粒子径を30μm以上とし、黒鉛化指数を1.5以下とするために、種結晶として、黒鉛化指数1.5以下、窒化ホウ素純度98.0%以上の窒化ホウ素粒子を使用することが重要である。種結晶の窒化ホウ素粒子の純度が98.0%未満では、製造される窒化ホウ素粉末の平均粒子径が30μm以上にならず、種結晶の窒化ホウ素粒子の黒鉛化指数が1.5を超えると、製造される窒化ホウ素粉末の黒鉛化指数が1.5以下にならないので、黒鉛化指数1.5以下、窒化ホウ素純度98.0%以上の窒化ホウ素粒子を種結晶とする。
黒鉛化指数1.5以下、窒化ホウ素純度98.0%以上を満足する窒化ホウ素粒子としては、例えば、電気化学工業製「SGPグレード」等の市販品を使用することができ、また、市販の窒化ホウ素粒子を処理して、このような特性としたものを使用してもよい。
種結晶とする窒化ホウ素粒子の平均粒子径は、15〜25μmが好ましい。
また、種結晶である窒化ホウ素粒子の添加量も、製造される窒化ホウ素粉末の一次粒子の平均粒子径を30μm以上とするために重要である。上記のホウ酸(HBO)と炭素(C)の原料A100質量部に対してアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の化合物10〜20質量部からなる原料Bに対して、黒鉛化指数1.5以下、窒化ホウ素純度98.0%以上の窒化ホウ素粒子を、原料B100質量部に対して0.5〜15質量部添加する。上記の種結晶である窒化ホウ素粒子の添加量が、原料B100質量部に対して0.5未満でも、15質量部を超えても、製造される窒化ホウ素粉末の一次粒子の平均粒子径が30μm以上にならないので、上記の種結晶である窒化ホウ素粒子の添加量は、原料B100質量部に対して0.5〜15質量部とする。
窒化ホウ素の一次粒子は鱗片形状であるため、粒子の方向による熱伝導率等の特性の違い(異方性)が生じ易い。一方、この一次粒子が集結するといわゆる凝集粒子となり、凝集粒子中では一次粒子の方向がランダムになるため、異方性が弱まる。これら異方性を示す指標として配向性指数がある。配向性指数は、粉末X線回折による(002)回折線の強度I002と(100)回折線の強度I100との比(I002/I100)を算出することで求められる。完全にランダムな状態、すなわち無配向性の状態では配向性指数が1となり、この値から外れる程、凝集粒子がなくなり一次粒子として存在する。なお一般的にI002≧I100であるため、配向性指数は1以上となる。
本発明の窒化ホウ素粉末のような凝集粒子でない鱗片形状粒子の場合、配向性指数は20以上となり、これをもって鱗片形状であることが確認できる。
本発明においては、上記のようにして製造した窒化ホウ素粉末を、樹脂又はゴムに配合して組成物とすることができる。特に、本発明の窒化ホウ素粉末は、粒子径が大きく、黄色度が低く白色であるため、この組成物を電子部品又は照明部品の放熱材として使用すると有効である。樹脂及び/又はゴムとしては、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーンゴム、ポリスチレンゴムなどを採用できる。
樹脂又はゴムに対する窒化ホウ素粉末の配合割合は、40〜60体積%とすることが好ましい。
(実施例1〜5、8〜11、比較例1〜4、7〜10)
ホウ酸(関東化学製試薬)、炭素(電気化学工業製「粒状グレード」)を表1及び表2に示す質量比で混合し、混合原料Aを得た。
次に混合原料Aに炭酸カルシウム(関東化学製試薬)を表1及び表2に示す質量部で混合し、混合原料Bを得た。
更に混合原料Bに窒化ホウ素粒子(電気化学工業製「SGPグレード」、黒鉛化指数1.0、窒化ホウ素純度99.0%)を表1及び表2に示す質量部で混合し、混合原料Cを得た。
この混合原料Cを昇温速度15℃/分で昇温し、窒素ガス雰囲気中で表1及び表2に示す焼成温度で焼成した。その後室温まで冷却した後、硝酸水溶液で洗浄、乾燥、篩い分けをした。
以上のようにして、表1に示す実施例1〜5、8〜11、表2の比較例1〜4、7〜10の窒化ホウ素粉末を得た。得られた窒化ホウ素粉末の配向性指数が25〜40であることより、この粒子は鱗片形状であることを確認した。
得られた窒化ホウ素粉末の粒子を走査型電子顕微鏡(倍率100倍)で観察し、図1に例示される板状粒子が視野全体の95%以上存在していることより、この粒子は鱗片形状であることを確認した。
(実施例6)
混合原料Bに添加する窒化ホウ素粒子として、電気化学工業製「HGPグレード」を窒素雰囲気下、2000℃、4時間焼成して、黒鉛化指数1.4、窒化ホウ素純度99.2%としたものを使用した以外は、実施例1と同様にして、表1に示す実施例6の窒化ホウ素粉末を得た。得られた窒化ホウ素粉末の配向性指数が30であることより、この粒子は鱗片形状であることを確認した。
(実施例7)
混合原料Bに添加する窒化ホウ素粒子として、電気化学工業製「SGPグレード」をボールミルで24時間混合して、黒鉛化指数1.1、窒化ホウ素純度98.2%としたものを使用した以外は、実施例1と同様にして、表1に示す実施例7の窒化ホウ素粉末を得た。得られた窒化ホウ素粉末の配向性指数が29であることより、この粒子は鱗片形状であることを確認した。
(比較例5)
混合原料Bに添加する窒化ホウ素粒子として、電気化学工業製「HGPグレード」(黒鉛化指数1.7、窒化ホウ素純度98.5%)を使用した以外は、実施例1と同様にして、表2に示す比較例5の窒化ホウ素粉末を得た。得られた窒化ホウ素粉末の配向性指数が32であることより、この粒子は鱗片形状であることを確認した。
(比較例6)
混合原料Bに添加する窒化ホウ素粒子として、電気化学工業製「SGPグレード」をボールミルで48時間混合して、黒鉛化指数1.3、窒化ホウ素純度97.7%としたものを使用した以外は、実施例1と同様にして、表2に示す比較例6の窒化ホウ素粉末を得た。得られた窒化ホウ素粉末の配向性指数が29であることより、この粒子は鱗片形状であることを確認した。
得られた窒化ホウ素粉末の測定方法を以下に示す。
(a)平均粒子径
平均粒子径の測定には日機装製「マイクロトラック粒度分布測定装置MT3300EX」を用いた。0.2%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液2mlと試料60mgを分散器(ホモジナイザー)にて分散させたスラリーを、上述測定機にて測定し、得られた50%値を平均粒子径とした。
(b)黒鉛化指数(GI)
X線回折装置(理学電子社製「Geiger Flex 2013型」)にて2θ=40〜53°の範囲で測定し、41°付近((100)面)、43°付近((101)面)、50°付近((102)面)の回折ピークの積分強度比(つまり面積比)S(100)、S(101)、S(102)を求め、これより式、GI=[S{(100)+(101)}]/[S(102)]により算出した。
(c)配向性指数
X線回折装置(理学電機社製「Geiger Flex 2013型」)にて2θ=25°〜45°の範囲で測定し、2θ=27〜28°付近((002)面)の回折線の強度I002、2θ=41°付近((100)面)の回折線の強度I100を求めた。(002)面と(100)面のピーク強度比=I(002)/I(100)を配向性指数として、算出した。
(d)黄色度
黄色度の測定には日本電色社製「ZE−6000」を用いた。標準試料を用いて標準合わせをした後、石英ガラス製サンプルセルに試料を充填し、上記測定機にて測定し、得られた黄色度の値を測定値とした。
(e)窒化ホウ素純度
窒化ホウ素純度は次の方法により求めた。試料を水酸化ナトリウムでアルカリ分解後、水蒸気蒸留法によってアンモニアを蒸留し、これをホウ酸液に捕集した。この捕集液を硫酸規定液で滴定し、窒素量(N)を求めた後、以下の式より窒化ホウ素純度(BN)を算出した。
BN(%)=N(%)×1.772
Figure 2012111657
Figure 2012111657
表1より、ホウ酸/炭素のモル比、炭酸カルシウムの配合量、種結晶である窒化ホウ素粒子の黒鉛化指数(GI)、窒化ホウ素(BN)純度、添加量が、本発明の条件を満たす製造方法で得られた実施例1〜11の窒化ホウ素粉末は、一次粒子の平均粒子径30μm以上、黒鉛化指数(GI)1.5以下、黄色度3.0以下、及び窒化ホウ素(BN)純度98.0%以上であることが分かる。
これに対して、表2より、以下のようなことが分かる。
比較例1は、ホウ酸/炭素のモル比が0.7未満であったため、得られた窒化ホウ素粉末は、純度が97.7%と低くなり、比較例2は、ホウ酸/炭素のモル比が2.0を超えていたため、得られた窒化ホウ素粉末は、一次粒子の平均粒子径が23μmと小さくなった。
比較例3は、炭酸カルシウムの配合量が混合原料Aに対して10質量部未満であったため、得られた窒化ホウ素粉末は、一次粒子の平均粒子径が24μmと小さくなり、比較例4は、炭酸カルシウムの配合量が混合原料Aに対して20質量部を超えていたため、得られた窒化ホウ素粉末は、純度が97.8%と低くなった。
比較例5は、種結晶として添加した窒化ホウ素粒子のGIが1.5を超えていたため、得られた窒化ホウ素粉末は、GIが1.5を超えて大きくなり、比較例6は、窒化ホウ素粒子のBN純度が98.0%未満であったため、得られた窒化ホウ素粉末は、一次粒子の平均粒子径が28μmと小さくなり、比較例7は、窒化ホウ素粒子の添加量が混合原料B100質量部に対して0.5質量部未満であったため、得られた窒化ホウ素粉末は、一次粒子の平均粒子径が22μmと小さくなり、比較例8は、窒化ホウ素粒子の添加量が混合原料B100質量部に対して15質量部を超えていたため、得られた窒化ホウ素粉末は、一次粒子の平均粒子径が27μmと小さくなった。
比較例9は、焼成温度が1800℃未満であったため、得られた窒化ホウ素粉末は、黄色度は1.6と低くなったが、一次粒子の平均粒子径が25μmと小さくなり、比較例10は、焼成温度が2050℃を超えていたため、得られた窒化ホウ素粉末は、一次粒子の平均粒子径は38μmと大きくなったが、黄色度が3.2と高くなった。
本発明の窒化ホウ素粉末は、粒子径が大きく熱伝導性に優れ、黄色度が低く白色であるため、この窒化ホウ素粉末を樹脂又はゴムに配合した組成物は、電子部品又は照明部品の放熱材として使用すると有効である。

Claims (4)

  1. 一次粒子の平均粒子径30μm以上、黒鉛化指数1.5以下、黄色度3.0以下、及び窒化ホウ素純度98.0%以上であることを特徴とする鱗片形状の窒化ホウ素粉末。
  2. 請求項1に記載の窒化ホウ素粉末の製造方法であって、ホウ酸(HBO)と炭素(C)のモル比が、HBO/C=0.7〜2.0の原料A100質量部とアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の化合物10〜20質量部からなる原料Bに対して、黒鉛化指数1.5以下、窒化ホウ素純度98.0%以上の窒化ホウ素粒子を、原料B100質量部に対して0.5〜15質量部添加した原料Cを、窒素ガス又はアンモニアガス雰囲気下、1800〜2050℃で焼成することを特徴とする窒化ホウ素粉末の製造方法。
  3. 請求項1に記載の窒化ホウ素粉末を、樹脂又はゴムに含有してなる組成物。
  4. 請求項3に記載の組成物を使用した電子部品又は照明部品の放熱材。
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