JP2012101603A - 制動力制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪の制動能力を適切に発揮させることができる制動力制御装置を提供すること。
【解決手段】車両の各車輪の制動力を制御可能であり、左右一対の車輪のうちスリップ量が相対的に大きい車輪(S1肯定)である第一車輪の制動力の増加を抑制し(S3)、かつスリップ量が相対的に小さい車輪である第二車輪の制動力を増加させる。第一車輪に対する路面の摩擦係数がピークに達する前でかつ当該ピークの近傍である(S2肯定)ときに第一車輪の制動力の増加を抑制するようにしてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、制動力制御装置に関する。
従来、ABS制御等の制動力を制御する技術が提案されている。特許文献1には、高μ路急ブレーキであると判定した場合、少なくとも第1回目の増圧が、車輪がロックしない最大ホイールシリンダ圧の高μ路急ブレーキに伴う増加特性に対応した増圧勾配となるアンチスキッド制御装置の技術が開示されている。
特許文献2には、ロック間隔が長い側の車輪に対して増圧量を調整することにより、左右輪のブレーキの効きのばらつきを補償するアンチロックブレーキ制御装置の技術が開示されている。
特開2007−22404号公報 特開2009−179322号公報
各車輪の制動力を制御するときに制動能力を適切に発揮させることについて、従来十分な検討がなされていない。例えば、各車輪の制動力が変動することによって他の車輪で発生可能な路面反力が制約を受けるなど、各車輪の制動能力を十分に発揮させることができないことがあった。
本発明の目的は、車輪の制動能力を適切に発揮させることができる制動力制御装置を提供することである。
本発明の制動力制御装置は、車両の各車輪の制動力を制御可能であり、左右一対の車輪のうちスリップ量が相対的に大きい車輪である第一車輪の制動力の増加を抑制し、かつスリップ量が相対的に小さい車輪である第二車輪の制動力を増加させることを特徴とする。
上記制動力制御装置において、前記第一車輪に対する路面の摩擦係数がピークに達する前に前記第一車輪の制動力の増加を抑制することが好ましい。
上記制動力制御装置において、前記第一車輪に対する路面の摩擦係数がピークに達する前でかつ当該ピークの近傍であるときに前記第一車輪の制動力の増加を抑制することが好ましい。
上記制動力制御装置において、前記第一車輪の制動力の増加を抑制するとは、前記第一車輪の制動力を保持することであることが好ましい。
上記制動力制御装置において、前記左右一対の車輪が前記車両の後輪である場合、前記後輪に対する路面の摩擦係数がピークに達する前に前記後輪の制動力の増加を停止することが好ましい。
上記制動力制御装置において、前記後輪の制動力の増加を停止するときの当該制動力の上限は、制動時における前記後輪の接地荷重変動量に基づくことが好ましい。
本発明にかかる制動力制御装置は、左右一対の車輪のうちスリップ量が相対的に大きい車輪である第一車輪の制動力の増加を抑制し、かつスリップ量が相対的に小さい車輪である第二車輪の制動力を増加させる。これにより、本発明にかかる制動力制御装置は、車輪の制動能力を適切に発揮させることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる制動力制御装置の動作を示すフローチャートである。 図2は、実施形態にかかる制動力制御装置を搭載した車両の要部を示す図である。 図3は、摩擦係数とスリップ率との関係を示すμ−s線図である。 図4は、制動時の接地荷重の変動を示す図である。 図5は、従来の制動力制御と本実施形態の制動力制御について説明するための図である。
以下に、本発明の実施形態にかかる制動力制御装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
(実施形態)
図1から図5を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、制動力制御装置に関する。図1は、本発明の実施形態にかかる制動力制御装置の動作を示すフローチャート、図2は、実施形態にかかる制動力制御装置を搭載した車両の要部を示す図である。
従来、車両のABS制御では、各輪独立で制動力が制御されていた。この場合、ある車輪の制御サイクルの変化(減圧→増圧)により、車体減速度が変化し、車輪の接地荷重変化が発生する。これにより、他の車輪のスリップ量を変化させてその車輪の制御サイクルに影響を与えてしまう。このように、各車輪の制御サイクルが相互に影響し合うことで、本来発生可能な減速度を出すことができなかった。
本実施形態の制動力制御装置1−1は、各車輪のスリップ量を監視して制動力の協調制御を行うことにより、不要な減圧を削減することができる。本実施形態によれば、各輪独立で制御がなされる場合よりも減圧が抑制される結果、各車輪に適切に制動能力を発揮させて車両の減速度を向上させることができる。
本実施形態は、下記の構成要素を有していることを前提とする。
(1)4輪の車輪速センサ。
(2)車体速センサ、あるいは車体速度を推定する機構およびロジック。
(3)車輪速度の微分値(車輪加速度)および車輪速度を計測するECU。
(4)車体減速度センサ、あるいは車体加速度を推定演算するロジック。
(5)各輪のスリップ率を演算するロジック。
(6)左右のスリップ率差を演算するロジック。
(7)車輪加速度が一定の閾値を超えたか否か判断するロジック。
(8)制動力勾配(ブレーキ圧勾配)をコントロールできるアクチュエータ。
本実施形態の制動力制御装置1−1は、以下の効果を奏することができる。
均一な路面にて左右輪のスリップ率が異なる状態において、
(i)自輪の制動力をピークμスリップ率の直前で保持させ、その間に対称輪の制動力を増加させることで減速度が上がる。
(ii)結果的に、自輪の制動力は発生可能な路面反力に対して余裕ができるため、スリップ率(量)が低下する。
(iii)自輪は、路面反力に対して余裕ができる(スリップ率が復帰する)ので再度増圧を開始することができる。
上記(i)〜(iii)の繰り返しを左右輪で実施することで、フロント両輪の制動力が最大発生可能な路面反力に近づいていく。言い換えると、車両の減速度は、最大発生可能な減速度の状態に近づく。本実施形態の制動力制御装置1−1は、左右輪の制動力を協調して増加させていくことで、ブレーキ液圧の不要な減圧を削減し、タイヤのポテンシャルを引き出す制動力制御を可能とする。
図2に示すように、車両100は、制動力制御装置1−1を備える。制動力制御装置1−1は、ECU30、制動力発生手段41FR,41FL,41RR,41RLおよびブレーキアクチュエータ50を備える。ECU30は、車両100の各車輪の制動力を制御することができる。車両100は、制動装置として、ブレーキペダル20、制動力発生手段41FR,41FL,41RR,41RL、制動力発生手段側ブレーキ液配管42FL,42FR,42RL,42RR、ブレーキブースタ43、マスタシリンダ44およびブレーキアクチュエータ50を備える。なお、本実施形態において、添字FLは車両100の左前輪、FRは車両100の右前輪、RLは車両100の左後輪、RRは車両100の右後輪にかかる構成要素であることをそれぞれ示す。
本実施形態において、制動力発生手段41FR,41FL,41RR,41RLを特に区別する必要がない場合、単に「制動力発生手段41」とも記載する。同様にして、特に4輪を区別する必要がない場合、添字FL,FR,RL,RRを省略して、制動力発生手段側ブレーキ液配管42等とも記載する。
ECU30が各車輪に発生させる制動力は、機械的な制動力、具体的には摩擦力を利用した制動力である。ECU30は、作動流体としてのブレーキ液の圧力(以下、単に「液圧」あるいは「ブレーキ液圧」とも記載する)により、各車輪に摩擦による機械的な車輪制動トルクを付与し、各車輪に車輪制動力を発生させる。本実施形態では、車輪制動力を単に「制動力」とも記載する。この車輪制動力により、車両100が制動される。車輪制動力を発生させた各車輪に対して、車両100を制動する路面反力が作用することで、車両100に減速度が発生する。
制動力発生手段41FL、41FR、41RL、41RRは、機械式かつ摩擦式の制動手段であり、例えば、ブレーキパッドとディスクローターとの間に発生する摩擦力で制動力(摩擦制動力)を発生させる、摩擦制動装置である。制動力発生手段41FL、41FR、41RL、41RRは、供給される作動流体の液圧によって車輪を制動する制動力を発生させる。
ブレーキブースタ43は、運転者によりブレーキペダル20に入力されたペダル踏力を増加させる。ここで、ブレーキペダル20は、ブレーキブースタ43を介して運転者の踏力をマスタシリンダ44へ伝えるペダルアーム20Aと、ペダルアーム20Aに取り付けられて運転者の踏力をペダルアーム20Aへ伝達するペダル本体20Pを有する。運転者の踏力は、各車輪に車輪制動力を発生させるための力となる。マスタシリンダ44は、ブレーキブースタ43によって増加された踏力を、ブレーキ液圧へと変換する。ブレーキアクチュエータ50は、変換されたブレーキ液圧をそのまま、または調節してそれぞれの制動力発生手段側ブレーキ液配管42FL、42FR、42RL、42RRに伝える。
ブレーキアクチュエータ50と、それぞれの制動力発生手段41FL、41FR、41RL、41RRとは、制動力発生手段側ブレーキ液配管42FL、42FR、42RL、42RRによって接続される。また、ブレーキアクチュエータ50とマスタシリンダ44とは、マスタシリンダ側第1ブレーキ液配管45Aおよびマスタシリンダ側第2ブレーキ液配管45Bによって接続されている。
マスタシリンダ44、制動力発生手段側ブレーキ液配管42FL、42FR、42RL、42RR、マスタシリンダ側第1ブレーキ液配管45A、マスタシリンダ側第2ブレーキ液配管45Bおよびブレーキアクチュエータ50内に設けられるブレーキ液通路には、ブレーキ液が満たされている。
本実施形態において、ブレーキアクチュエータ50は、それぞれの制動力発生手段側ブレーキ液配管42FL、42FR、42RL、42RRのブレーキ液圧を個別に調節する機能を有する。ブレーキアクチュエータ50は、それぞれの車輪に対して、それぞれ独立した大きさの車輪制動力を発生させることができる。制動力制御装置1−1が、ブレーキアクチュエータ50を駆動制御することによって、ABS制御やブレーキアシスト制御、ヒルスタートアシスト制御等が行われる。
ブレーキアクチュエータ50は、ECU30によってその動作が制御され、目標とする車両の制動力(目標車両制動力)に応じた車輪制動力を各車輪に発生させる。ECU30は、例えば、マイクロコンピュータやメモリ等を組み合わせて構成され、各車輪に対する車輪制動力を制御する。ECU30には、ブレーキの操作状態、すなわち、車両100の運転者によるブレーキペダル20の操作状態を検出する手段(ブレーキ操作検出手段)として、マスタシリンダ圧力センサ31、ストロークセンサ32、踏力検出スイッチ33が接続されている。制動力制御装置1−1は、少なくとも1つのブレーキ操作検出手段を備える。
ブレーキアクチュエータ50は、マスタシリンダ44からのブレーキ液圧を制動力発生手段41FR、41RLへ伝達する第1液圧伝達系統51Aと、制動力発生手段41FL、41RRへ伝達する第2液圧伝達系統51Bとを備える。第1液圧伝達系統51Aは、マスタシリンダ側第1ブレーキ液配管45Aによってマスタシリンダ44と接続され、第2液圧伝達系統51Bは、マスタシリンダ側第2ブレーキ液配管45Bによってマスタシリンダ44と接続される。
第1液圧伝達系統51Aでは、マスタシリンダ44からのブレーキ液圧は、マスタシリンダ側第1ブレーキ液配管45A、流量制御弁である第1マスタカット弁52A、ブレーキ液通路である第1高圧ブレーキ液配管58A、保持ソレノイド弁53FR、53RLを介して、制動力発生手段41FR、41RLへ伝えられる。保持ソレノイド弁53FR、53RLと制動力発生手段41FR、41RLとの間には、減圧ソレノイド弁54FR、54RLが接続されている。
保持ソレノイド弁53FR、53RLおよび減圧ソレノイド弁54FR、54RLを動作させることにより、制動力発生手段41FR、41RLに作用するブレーキ液圧を増減させて、右前輪および左後輪の制動力がそれぞれ調整される。例えば、保持ソレノイド弁53FR、53RLおよび減圧ソレノイド弁54FR、54RLの開時間と閉時間とのデューティー比を変更することにより、制動力発生手段41FR、41RLに作用するブレーキ液圧を増減させる。
第2液圧伝達系統51Bでは、マスタシリンダ44からのブレーキ液圧は、マスタシリンダ側第2ブレーキ液配管45B、流量制御弁である第2マスタカット弁52B、ブレーキ液通路である第2高圧ブレーキ液配管58B、保持ソレノイド弁53FL、53RRを介して、制動力発生手段41FL、41RRへ伝えられる。保持ソレノイド弁53FL、53RRと制動力発生手段41FL、41RRとの間には、減圧ソレノイド弁54FL、54RRが接続されている。
保持ソレノイド弁53FL、53RRおよび減圧ソレノイド弁54FL、54RRを動作させることにより、制動力発生手段41FL、41RRに作用するブレーキ液圧を増減させて、左前輪および右後輪の制動力がそれぞれ調整される。例えば、保持ソレノイド弁53FL、53RRおよび減圧ソレノイド弁54FL、54RRの開時間と閉時間とのデューティー比を変更することにより、制動力発生手段41FL、41RRに作用するブレーキ液圧を増減させる。
流量制御弁である第1マスタカット弁52Aおよび第2マスタカット弁52B(以下、必要に応じてマスタカット弁52と記載する)は、リニアソレノイドおよびスプリングを有している。そして、マスタカット弁52は、ソレノイドが非通電時には開いた状態となり、また、ソレノイドへ供給する電流を調整することで、開度を調整可能な常開型の電磁流量制御弁である。マスタカット弁52は、リニアソレノイドを用いることにより、開度がリニアに変化する。マスタカット弁52は、開度を調整することにより、出口のブレーキ液圧Peと入口のブレーキ液圧Piとの間に差圧(マスタカット弁差圧)ΔP_SMC(=Pe−Pi)を作り出すことができると共に、当該差圧ΔP_SMCをリニアに変化させることができる。
第1マスタカット弁52A、第2マスタカット弁52Bの入口側の圧力は、マスタシリンダ圧力センサ31によって検出され、ECU30に取得される。また、第1高圧ブレーキ液配管58A、第2高圧ブレーキ液配管58Bの内部におけるブレーキ液圧は、これらに取り付けられる第1出口側ブレーキ液圧センサ36A、第2出口側ブレーキ液圧センサ36Bによって検出されて、ECU30に取得される。なお、マスタカット弁差圧は、マスタカット弁52に供給する制御電流から求めることもできる。
減圧ソレノイド弁54FR、54RLの出口およびマスタシリンダ側第1ブレーキ液配管45Aは、それぞれ第1ブレーキ液リザーバ57Aに接続されている。また、減圧ソレノイド弁54FL、54RRの出口およびマスタシリンダ側第2ブレーキ液配管45Bは、それぞれ第2ブレーキ液リザーバ57Bに接続されている。
ブレーキアクチュエータ50は、第1液圧伝達系統51Aの液圧を調整するため、第1液圧伝達系統51A内のブレーキ液を加圧する第1ポンプ56Aを備え、また、第2液圧伝達系統51Bの液圧を調整するため、第2液圧伝達系統51B内のブレーキ液を加圧する第2ポンプ56Bを備える。第1ポンプ56Aが第1液圧伝達系統51A内のブレーキ液を加圧することにより、制動力発生手段41FR、41RLへ与えられるブレーキ液の圧力、すなわち液圧が上昇する。同様に、第2ポンプ56Bが第2液圧伝達系統51B内のブレーキ液を加圧することにより、制動力発生手段41FL、41RRへ与えられる液圧が上昇する。
第1ポンプ56Aおよび第2ポンプ56Bは、ポンプ駆動用電動機55によって駆動される。ECU30は、電流計34から検出されるポンプ駆動用電動機55の駆動電流や、レゾルバ35から検出されるポンプ駆動用電動機55の回転角度に基づいて、ポンプ駆動用電動機55の動作を制御する。
第1マスタカット弁52A、第2マスタカット弁52Bを開いた状態とすると、第1ポンプ56Aおよび第2ポンプ56Bから吐出されるブレーキ液は、マスタカット弁52と第1ブレーキ液リザーバ57A、第2ブレーキ液リザーバ57Bとの間を循環する。このため、マスタカット弁差圧は発生しない。一方、第1マスタカット弁52A、第2マスタカット弁52Bへ制御電流を流し、これらの開度を小さくすると、マスタカット弁差圧が発生する。これによって、制動力発生手段41FR、41RL、41FL、41RRに作用するブレーキ液圧を、マスタシリンダ44内のブレーキ液圧以上に増圧できる。
また、第1ポンプ56Aおよび第2ポンプ56Bが作動していない状態であっても、第1マスタカット弁52Aおよび第2マスタカット弁52Bの開度を小さくすることで、制動力発生手段41FR、41RL、41FL、41RRに作用するブレーキ液圧を保持することができる。マスタシリンダ44内のブレーキ液圧が低下したとしても、マスタシリンダ44内のブレーキ液圧の変化に応じてマスタカット弁52の開度を小さくすることで、マスタカット弁差圧を発生させて制動力発生手段41FR、41RL、41FL、41RRに作用するブレーキ液圧を保持することができる。
ECU30には、電流計34と、レゾルバ35と、第1出口側ブレーキ液圧センサ36Aと、第2出口側ブレーキ液圧センサ36Bと、車輪速センサ37とが接続されている。車輪速センサ37は、車両100の各車輪に配置されており、各車輪の車輪速をそれぞれ検出してECU30に出力する。また、ECU30には、車体減速度センサ38が接続されている。車体減速度センサ38は、車両100の前後方向の加速度を検出するものであり、車両100の車体減速度を検出することができる。車体減速度センサ38の検出結果を示す信号は、ECU30に出力される。
ECU30は、ブレーキアクチュエータ50の動作を制御して、各車輪の目標とする車輪制動力である目標車輪制動力を発生させる。ECU30は、目標車両制動力に基づいて、各車輪の目標車輪制動力を決定する。ここで、目標車両制動力とは、例えば、運転者によるブレーキペダル20の操作状態量に応じた、車両100の制動に要する目標値のことである。ブレーキペダル20の操作状態量とは、例えば、ペダルストローク量、ペダルストローク位置、踏力、ペダル操作速度等である。また、目標車輪制動力とは、目標車両制動力を車両100に働かせるためにそれぞれの車輪に分担させる制動力のことである。
ECU30は、目標車輪制動力に対して実際の車輪制動力が不足する場合、その車輪の制動力発生手段41に供給するブレーキ液圧を増圧する。この増圧モードでは、その車輪に対応する保持ソレノイド弁53を開弁し、減圧ソレノイド弁54を閉弁する。このときに、保持ソレノイド弁53のデューティー制御によって増圧速度を制御することもできる。また、ECU30は、目標車輪制動力を発生させるためにマスタシリンダ圧が不足する場合、ポンプ56を駆動することができる。
一方、目標車輪制動力に対して実際の車輪制動力が上回る場合、ECU30は、その車輪の制動力発生手段41に供給するブレーキ液圧を減圧する。この減圧モードでは、その車輪に対応する保持ソレノイド弁53を閉弁し、減圧ソレノイド弁54を開弁する。また、ブレーキアクチュエータ50は、各車輪の制動力発生手段41に供給するブレーキ液圧を保持することが可能である。この保持モードでは、ECU30は、保持対象の車輪に対応する保持ソレノイド弁53および減圧ソレノイド弁54を閉弁する。
ECU30は、ABS制御を実行することができる。従来、ABS制御では、各輪独立で制動力が制御されていた。例えば、各車輪において、自輪のスリップ量に基づいて自輪の制動力が制御されていた。制動力制御の一連の制御サイクルの一例について、図3を参照して説明する。図3は、車輪(タイヤ)に対する路面の摩擦係数μと車輪のスリップ率sとの関係を示すμ−s線図である。図3において、横軸は車輪のスリップ率s、縦軸は路面の摩擦係数μを示す。
制動時において、制動力の増加に応じてスリップ率sが増加する。比較的スリップ率sが小さな領域では、矢印Y1に示すようにスリップ率sの増加に応じて摩擦係数μが増加する。しかしながら、スリップ率sがある程度まで増加すると、スリップ率sの増加に対する摩擦係数μの増加の割合が低下していき、摩擦係数μはピークμ1に達する。摩擦係数μがピークμ1に達した後は、矢印Y2に示すようにスリップ率sの増加に対して摩擦係数μが減少する。
摩擦係数μとスリップ率sとの関係を示すμ−s特性には、このようにピークμ1が存在する。このため、各車輪の制動力発生手段41に対するブレーキ液圧を増加させていくときに、増圧初期は制動力が増加してスリップ率sが増加すると摩擦係数μも増加し(Y1)、摩擦係数μがピークμ1を超えるとスリップ率sの増加に対して摩擦係数μが減少する(Y2)。また、摩擦係数μがピークμ1を超えると、スリップ率sの成長が加速する。すなわち、ブレーキ液圧がピークμ1に対応するブレーキ液圧よりも大きい場合、ピークμ1に対応するブレーキ液圧よりも小さい場合と比較して、単位時間あたりのスリップ率sの変化が大きくなる。
従来、ABS制御では、制動力発生手段41に対するブレーキ液圧を増圧するときに、摩擦係数μがピークμ1を超えてからブレーキ液圧を減圧していた。例えば、スリップ率sに基づいて、摩擦係数μがピークμ1を超えたことを検出すると減圧がなされる。このようにすることで、各車輪に対してその時点で作用可能な最大の路面反力(減速度)に対応する制動力まで制動力を増加させることが可能となる。減圧が完了してスリップ率sが低下した後は、再び増圧モードに移行して一連のABSサイクルが繰り返される。しかしながら、各輪独立で制動力が制御される場合、以下に説明するようにタイヤのポテンシャルを十分に引き出すことができないことがある。
図4は、制動時の接地荷重の変動を示す図、図5は、従来の制動力制御と本実施形態の制動力制御について説明するための図である。図4において、符号1は車輪を示す。本実施形態において、右前輪1FRと左前輪1FLとを区別する必要がない場合、単に「前輪1F」とも記載する。また、右後輪1RRと左後輪1RLとを区別する必要がない場合、単に「後輪1R」とも記載する。符号2FR,2FL,2RR,2RLは、それぞれ右前,左前,右後,左後のタイヤを示す。また、Wf1およびWr1は、平坦路に停車しているときの前輪重量(前輪接地荷重)および後輪重量(後輪接地荷重)をそれぞれ示す。Wf2およびWr2は、制動時の前輪重量および後輪重量をそれぞれ示す。
制動時の前輪重量Wf2および後輪重量Wr2は、車両100の減速度に応じて変化する。ΔWfは前輪重量の変動量、ΔWrは後輪重量の変動量をそれぞれ示している。例えば、右前輪1FRについて、車輪の運動方程式から以下の式(1)および式(2)が成立する。
I・dω/dt=μ・W(α)・R−Ffr・R…(1)
W(α)=Wf/2+(H/L)・(W/2)・α…(2)
ここで、W:車両重量、Wf:前輪重量、Wr:後輪重量、W(α):右前輪の接地荷重、L:ホイールベース、H:重心高、α:減速度、R:タイヤ径、dω/dt:車輪の角加速度、Ffr:右前輪制動力、Ffl:左前輪制動力、Frr:右後輪制動力、Frl:左後輪制動力、μ:タイヤ−路面摩擦係数、I:タイヤの慣性をそれぞれ示す。
また、減速度αは、下記式(3)で表すことができる。
α=(Ffr+Ffl+Frr+Frl)/W…(3)
ここで、I・dω/dt≦0となるとタイヤ2がロック域になると仮定すると、右前タイヤ2FRをロックさせないためには、上記式(1)〜(3)より、右前輪制動力Ffrは、下記式(4)を満たす必要がある。
Ffr≧K1・(Ffl+Frr+Frl)+K2…(4)
なお、K1,K2はそれぞれ定数である。
上記式(2)から、右前輪制動力Ffrは、摩擦係数μがピーク値μ1のときに、下記式(5)で示す、大きさが最大の制動力Ffr_maxとなることがわかる。
Ffr_max=μ1・(Wf/2+(H/L)・(W/2)・μ1・g)…(5)
上記式(4)に示されるように、右前タイヤ2FRをロックさせることなく右前輪1FRで出し得る発生可能な制動力が、他の車輪1FL,1RR,1RLの制動力によって律束される。つまり、各車輪1の制動力は、他の車輪1で出し得る発生可能な制動力に影響を与える。従って、各輪独立な制御では、以下に図5を参照して説明するように、最大発生可能な路面反力に対応する制動力まで制動力を到達させることができない。
図5には、(a)従来の制動力制御および(b)本実施形態の制動力制御に係るタイムチャートがそれぞれ示されている。
従来のABS制御における制動力制御では、右前輪制動力Ffr_uと左前輪制動力Ffl_uとが協調することなく独立して制御されていた。例えば、右前輪1FRのスリップ量に基づいて右前輪制動力Ffr_uが、左前輪1FLのスリップ量に基づいて左前輪制動力Ffl_uがそれぞれ制御されていた。これにより、発生可能路面反力Fs_uを最大発生可能路面反力Fs_maxに到達させることができなかった。
ここで、最大発生可能路面反力Fs_maxとは、理論上発生可能な最大の路面反力であり、例えば、路面コンディションが一定の条件下で、車両前方への荷重移動がピークでかつ一定している場合に発生可能な最大の路面反力である。最大発生可能路面反力Fs_maxは、タイヤ2のポテンシャルを示す値である。
また、発生可能路面反力Fs_uとは、車両100における荷重移動の結果、その時点で発生可能な路面反力を示す。つまり、発生可能路面反力Fs_uは、荷重移動の大きさに応じて変動する。荷重移動がピークに達していなければ、発生可能路面反力Fs_uの大きさは、最大発生可能路面反力Fs_maxの大きさを下回る。図5では、時刻Aにおいて右前輪1FRの減圧が既に終了して保持モードとなっている。その後に増圧がなされることで、矢印Y3に示すように右前輪制動力Ffr_uが上昇していく。
一方、右前輪1FRよりも先に増圧が開始されていた左前輪1FLでは、時刻Bに制動力Ffl_uが発生可能路面反力Fs_uに達して、スリップ量の増大に基づいて減圧がなされる。左前輪1FLにおいて減圧がなされ、左前輪制動力Ffl_uが低下することで、前輪1Fへの荷重移動量が減少する。これにより、前輪1Fにおける発生可能路面反力Fs_uは、矢印Y4に示すように減少してしまう。
その結果、右前輪制動力Ffr_uは、最大発生可能路面反力Fs_maxに到達することはできず、時刻Cにおいて発生可能路面反力Fs_uに到達した時点で摩擦係数μがピークμ1に達し、右前輪1FRの減圧がなされてしまう。このように、各輪の制動力の制御が独立してなされると、各輪は最大発生可能路面反力Fs_maxよりも小さな発生可能路面反力Fs_uに到達した時点で減圧がなされてしまう。
ここで、各輪のスリップ率は、下記式(6)で示される。
(発生可能路面反力−各輪の制動力) ∝ 各輪のスリップ率…(6)
つまり、各輪の制動力が発生可能路面反力相当であれば、各輪のスリップ率の差は小さくなる。一方で、均一路において、ある輪、例えば左前輪1FLにおいて、発生可能路面反力よりも左前輪制動力Ffl_uが小さい場合は、左前輪1FLではスリップ率が小さくなるものの、対称輪ではスリップ率が大きくなる。例えば、図5の時刻Cにおいて、左前輪制動力Ffl_uが発生可能路面反力Fs_uを大きく下回るため、左前輪1FLのスリップ率は小さい。一方で、左前輪制動力Ffl_uが小さいことで、車両前方への荷重移動も小さなものとなり、発生可能路面反力Fs_uが低レベルである。よって、対称輪である右前輪1FRは、本来発生できる制動力(最大発生可能路面反力Fs_max)前にスリップ率が増加してABSサイクルが発生してしまう。このようにして、各輪の制動力が独立で制御されると、交互にABSサイクルが発生するなどにより、左右輪のスリップ率の差が大きくなってしまう。
本実施形態の制動力制御装置1−1は、左右輪のスリップ率を比較して、路面反力に余裕があるか否かを判断する。発生可能路面反力に対して制動力に余裕がある場合は、スリップが成長した車輪におけるブレーキ液圧の増圧を抑制して制動力の増加を抑制し、かつ余裕のある車輪の制動力を上げていく。すなわち、左右一対の車輪1のうちスリップ量が相対的に大きい車輪1である第一車輪の制動力の増加を抑制し、かつスリップ量が相対的に小さい車輪1である第二車輪の制動力を増加させる。また、第一車輪の制動力の増加を抑制する制御は、第一車輪に対する路面の摩擦係数μがピークμ1に達する前、すなわち増圧モードにおいて第一車輪の制動力が発生可能路面反力に対して余裕がある間に行われる。
第一車輪の制動力の増加が抑制されている間に、第二車輪の制動力が増加して左右のスリップ量が逆転すると、それまで第二車輪であった車輪が第一車輪となり、制動力の増加が抑制される。一方、それまで第一車輪であった車輪は第二車輪として制動力が増加される。このように、制動力制御装置1−1は、左右の制動力を協調させて交互に増加させていくことで、発生可能路面反力Fsを引き上げ、左右両輪の制動力を最大発生可能路面反力Fs_maxに近づけていく。
図1および図5を参照して、本実施形態の制動制御について説明する。図1に示す制御フローは、例えば、車両100の制動時に実行される。また、図1の制御フローは、右前輪1FRおよび左前輪1FLのそれぞれについて並行して、あるいは交互に実行される。ここでは、図1の制御フローが左前輪1FLに関して実行される場合について説明する。
まず、ステップS1では、ECU30により、下記条件1および条件2が共に成立するか否かが判定される。
(条件1)前輪1Fの両輪とも増圧モードである。
(条件2)自輪スリップ量−対称輪スリップ量>Xである。
条件1は、右前輪1FRおよび左前輪1FLのそれぞれにおいて制動力発生手段41に対するブレーキ液圧を増圧するモードであることを示す。条件2は、自輪である左前輪1FLのスリップ量が、対称輪である右前輪1FRのスリップ量よりも大きく、自輪と対称輪とのスリップ量の差が所定量Xよりも大きいことを示す。条件2が成立する場合、自輪である左前輪1FLは、スリップ量が相対的に大きい第一車輪であり、対称輪である右前輪1FRは、スリップ量が相対的に小さい第二車輪である。図5(b)では、例えば時刻Bにおいて右前輪1FRおよび左前輪1FLが共に増圧モードであり、条件1が成立している。
ECU30は、車輪速センサ37によって検出された右前輪1FRの車輪速と、左前輪1FLの車輪速と、推定した車体速度Vrefとに基づいて、条件2の成立判定を行う。車体速度Vrefは、例えば、車輪速センサ37によって検出された各車輪1の車輪速度に基づいて算出される。車体速度Vrefは、例えば、後輪1Rの車輪速度を基準として算出されてもよい。また、各車輪のスリップ量は、例えば、下記式(7)によって算出することができる。
Slip = Vref−Vw…(7)
ここで、Slip:スリップ量、Vw:各車輪の車輪速度である。また、各車輪のスリップ率は、スリップ量Slipを車体速度Vrefで除して求めることができる。
ステップS1の判定の結果、上記条件1および条件2が共に成立すると判定された場合(ステップS1−Y)にはステップS2に進み、そうでない場合(ステップS1−N)にはステップS1に移行する。
ステップS2では、ECU30により、下記条件3〜条件6が全て成立するか否かが判定される。
(条件3)均一路である。
(条件4)高G域である。
(条件5)自輪がスリップ状態である。
(条件6)車輪加速度<車体加速度+Yである。
条件3は、例えば、路面の凹凸の少ない良路を走行中であることを示す。条件4は、比較的路面μが大きく、大きな減速度が発生する道路を走行中であることを示す。条件5は、例えば、自輪のスリップ量(あるいはスリップ率)が所定量以上であることを示す。
条件6は、自輪がスキッド状態にあるか否かを判定するもの、言い換えると、自輪に対する路面の摩擦係数μがピークμ1に達する前であるか否かを判定するものである。自輪に対する摩擦係数μがピークμ1に達してスキッド状態にあると、自輪の車輪加速度(車輪の減速度の大きさ)が、車体加速度(車両100の減速度の大きさ)を上回る。自車輪がスキッド状態にある場合、自車輪の制動力を保持しようとすると、スリップが成長して自車輪がロックすることがある。一方、自輪の車輪加速度が車体加速度を大きく超えていない場合、すなわち自車輪がスキッド状態にない場合、ロックさせることなく自車輪の制動力を保持しておくことが可能である。
条件6は、自車輪の加速度が、車体加速度に所定の加速度Yを加算した値よりも小さいことと定められている。所定の加速度Yは、例えば、実験の結果に基づいて定められる。条件5および条件6は、例えば、自車輪に対する路面の摩擦係数μがピークに達する前でかつ当該ピークの近傍であるときに成立するように定められてもよい。一例として、図3のμ−s線図において、ピークμ1の近傍の摩擦係数μとは、ピークμ1を中心とした摩擦係数μのプラス側に凸である曲線部の摩擦係数μとすることができる。図5(b)では、時刻Bにおいて条件3〜条件6が全て成立してステップS2で肯定判定がなされる。
ステップS2の判定の結果、条件3〜条件6が全て成立すると判定された場合(ステップS2−Y)にはステップS3に進み、そうでない場合(ステップS2−N)にはステップS1に移行する。
ステップS3では、ECU30により、自輪に対する保持要求処理が開始される。ECU30は、自車輪の制動力発生手段41に供給するブレーキ液圧を保持する。例えば、左前輪1FLの制動力発生手段41FLに供給するブレーキ液圧を保持する場合、保持ソレノイド弁53FLおよび減圧ソレノイド弁54FLが閉弁される。ステップS3が実行されると、本制御フローは終了する。図5では、時刻Bにおいて左前輪1FLにおいてブレーキ液圧の保持が開始され、左前輪制動力Fflは、略一定で推移する。時刻B以降において、右前輪制動力Ffrの増加に応じて前輪1Fへの荷重移動量が増加することで、発生可能路面反力Fsが増加している。これにより、制動力を保持していた左前輪1FLでは、制動力を増加させる余地が増す。
時刻Cにおいて、右前輪制動力Ffrが左前輪制動力Fflに追いつき、左右輪のスリップ量の大きさが逆転する。これにより、それまで第一車輪であった左前輪1FLが第二車輪となり、第二車輪であった右前輪1FRが第一車輪となる。よって、時刻C以降は、右前輪制動力Ffrが保持され、左前輪制動力Fflが増加される。そして、左前輪制動力Fflが発生可能路面反力Fsに到達すると、スリップ量に基づいて左前輪1FLにおいてブレーキ液圧の減圧がなされる。このときの減圧量ΔFは、従来の制御における減圧量ΔF_uよりも少ない減圧量とすることができる。これは、左右輪の制動力が協調制御されていることで可能となるものである。
本実施形態の制動力制御では、左右輪の制動力を交互に上げていくことで、左右輪のスリップ量の差が広がることを抑制することができる。一方の車輪の減圧がなされる前に、対称輪の制動力が十分に増加していることで、発生可能路面反力Fsを高いレベルに保つことができる。このため、減圧モードにおける減圧量ΔFが小さなものであっても、適切にスリップ量を低減させて増圧を再開することができる。また、減圧量ΔFが小さなものとされることで、発生可能路面反力Fsの低下を抑制することができる。更に、減圧量ΔFが小さいことで、減圧した車輪1の制動力を短時間で発生可能路面反力Fsまで回復させることができる。よって、本実施形態の制動力制御によれば、発生可能路面反力Fsを最大発生可能路面反力Fs_maxに向けて上昇させていくことが可能となる。
このように、本実施形態の制動力制御によれば、左右輪の制動力を協調制御することでブレーキ液圧を減圧する頻度を低減すること、およびブレーキ液圧を減圧するときの減圧量ΔFを低減することができる。その結果、発生可能路面反力Fsを増加させて、タイヤ2のポテンシャルを引出し、車輪1の制動能力を適切に発揮させることが可能である。これにより、本実施形態の制動力制御がなされる場合の減速度αは、従来の制動力制御がなされる場合の減速度α_uよりも大きな減速度となる。つまり、本実施形態の制動力制御装置1−1によれば、ABSの制動力制御における減圧を抑制し、減速度を向上させることができる。減速度の向上により、車輪1のロックの抑制による車両100の安定性向上と、制動距離の短縮とを高次元で両立させることが可能となる。
本実施形態では、ステップS3において自輪の制動力(ブレーキ液圧)が保持されたが、これには限定されない。条件1〜条件6が全て成立して自輪の制動力の増加を抑制するときに、制動力を保持することに代えて、制動力の増加速度を抑制しつつ制動力を増加させてもよく、あるいは制動力を減少させてもよい。なお、以下の説明では、予め定められた条件(例えば、条件1〜条件6の全て)が成立して増圧モードの途中で自輪の制動力の増加を抑制する制御を単に「制動力増加抑制制御」とも記載する。制動力増加抑制制御において、制動力の増加速度を抑制するためには、ブレーキ液圧の増加速度を抑制するようにすればよく、制動力を減少させるためには、ブレーキ液圧を減少させるようにすればよい。
ECU30は、制動力増加抑制制御において、制動力の増加速度を抑制する場合、例えば、制動力増加抑制制御を開始する前の増加速度よりも制動力の増加速度を低下させる。また、第一車輪の制動力の増加速度(増圧勾配)は、第二車輪の制動力の増加速度よりも小さくされる。制動力増加抑制制御において、制動力の増加速度は、例えば、自輪のスリップ量が増加しない範囲の増加速度とされてもよい。また、他の車輪における制動力の変化等によって自車輪のスリップ量が増加する場合に自車輪の制動力を減少させるようにしてもよい。ブレーキ液圧の増加や減少を精度よく制御するためには、任意の開度に制御可能なバルブによって制動力発生手段41に供給する油圧を制御することが好ましい。
なお、本実施形態では、前輪1Fにおいて両輪とも増圧モードであること(条件1成立)を制動力増加抑制制御の開始条件に含むが、これには限定されない。対称輪が増圧モード以外のモード、例えば減圧モードや保持モードであっても、制動力増加抑制制御を開始できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、均一路(条件3成立)および高G域(条件4成立)を制動力増加抑制制御の開始条件に含むが、これには限定されない。均一路以外の道路や、高G域以外の道路において、制動力増加抑制制御を開始できるようにしてもよい。
本実施形態では、前輪1Fの制動力制御において制動力増加抑制制御が実行されたが、後輪1Rの制動力制御において制動力増加抑制制御が実行されてもよい。前輪1Fの場合と同様にして、後輪1Rにおいて、自車輪のスリップ量が対称輪のスリップ量を上回る場合に、自車輪において制動力増加抑制制御を実行することができる。これにより、後輪1Rの左右輪におけるスリップ量の差を縮めて、車両100において発生可能な制動力のレベルを高めることができる。左後輪1RLおよび右後輪1RRのうち、スリップ量が相対的に大きい車輪1である第一車輪の制動力の増加を抑制し、スリップ量が相対的に小さい車輪1である第二車輪(対称輪)の制動力を増加させることで、左右輪のスリップ量の差を小さなものとすることができる。また、左右後輪のスリップ量の差を縮めつつ、左右輪で交互に制動力を増加させていくことで、前輪1Fへの荷重移動量を増加させ、前輪1Fの発生可能路面反力Fsを上昇させることができる。
このように、前輪1Fの制動力だけでなく、後輪1Rの制動力を協調制御することで、各輪の発生可能路面反力Fs、特に前輪1Fの発生可能路面反力Fsを増加させることができる。なお、車両100全体の制動力の増加に応じて、荷重移動により後輪1Rの接地荷重は減少する。このため、制動力の増加による荷重移動が生じても後輪1Rの摩擦係数μがピークに達しないように、後輪1Rの制動力に対してピークμに基づく上限を定めてもよい。
例えば、後輪1Rの接地荷重の変動量に基づき、最も前方に荷重が移動したときに後輪1Rにおいて摩擦係数μがピーク値μ1に到達しないように後輪1Rの制動力(ブレーキ液圧)に上限が設けられてもよい。一例として、前輪1FのABSサイクルにおけるスリップ量の推移や、車体減速度等に基づいて後輪1Rの制動力の上限が定められてもよい。後輪1Rの制動力に上限が設けられ、後輪1Rに対する路面の摩擦係数μがピークに達する前に後輪1Rの制動力の増加が停止されることで、車両100の挙動安定性を向上させることができる。
なお、本実施形態のブレーキアクチュエータ50は、液圧により制動力を発生させるものであったが、これには限定されない。ブレーキアクチュエータ50は、他の公知の方法で制動力を発生させ、制動力を制御するものであってもよい。
上記の実施形態に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
以上のように、本発明にかかる制動力制御装置は、車輪の制動能力を適切に発揮させるのに適している。
1−1 制動力制御装置
1 車輪
2 タイヤ
30 ECU
41FR,41FL,41RR,41RL 制動力発生手段
50 ブレーキアクチュエータ
100 車両
Ffr 右前輪制動力
Ffl 左前輪制動力
Fs 発生可能路面反力
Fs_max 最大発生可能路面反力

Claims (6)

  1. 車両の各車輪の制動力を制御可能であり、
    左右一対の車輪のうちスリップ量が相対的に大きい車輪である第一車輪の制動力の増加を抑制し、かつスリップ量が相対的に小さい車輪である第二車輪の制動力を増加させる
    ことを特徴とする制動力制御装置。
  2. 前記第一車輪に対する路面の摩擦係数がピークに達する前に前記第一車輪の制動力の増加を抑制する
    請求項1に記載の制動力制御装置。
  3. 前記第一車輪に対する路面の摩擦係数がピークに達する前でかつ当該ピークの近傍であるときに前記第一車輪の制動力の増加を抑制する
    請求項1に記載の制動力制御装置。
  4. 前記第一車輪の制動力の増加を抑制するとは、前記第一車輪の制動力を保持することである
    請求項1から3のいずれか1項に記載の制動力制御装置。
  5. 前記左右一対の車輪が前記車両の後輪である場合、前記後輪に対する路面の摩擦係数がピークに達する前に前記後輪の制動力の増加を停止する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の制動力制御装置。
  6. 前記後輪の制動力の増加を停止するときの当該制動力の上限は、制動時における前記後輪の接地荷重変動量に基づく
    請求項5に記載の制動力制御装置。
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