JP2012096432A - バリアフィルム及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイナス4乗オーダ以下の水蒸気透過率を有するバリアフィルム及びその製造方法を提供する。
【解決手段】バリアフィルム10は、基材11と、第1のバリア層141と、第2のバリア層142とを具備する。基材11は、第1の面111と、第2の面112とを有し、プラスチックフィルムで形成される。第1のバリア層141は、第1の面111に原子層堆積法によって形成され、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる。第2のバリア層142は、第2の面112に原子層堆積法によって形成され、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、水蒸気等に対するバリア性を有するバリアフィルム及びその製造方法に関する。
プラスチックフィルムの表面に酸化アルミニウム、酸化珪素等の金属酸化物薄膜を形成したバリアフィルムが知られている。この種のバリアフィルムは、酸素または水蒸気の遮断を必要とする物品の包装、食品や工業用品及び医薬品等の変質を防止するための包装用途に広く用いられている。また近年では、包装用途以外にも有機ELなどの表示素子、太陽電池などのエレクトロニクス分野にもバリアフィルムの適用が広まってきている。
例えば下記特許文献1には、樹脂基材上に有機物層1、無機物層1、有機物層2、無機物層2がこの順に積層された、水蒸気透過度が30g/m2/dayよりも小さい、透明バリアフィルムが記載されている。さらに下記特許文献2には、プラスチック基板上に、少なくとも一層の原子層デポジッション法(ALD法)を用いて形成した無機バリア層および少なくとも一層の有機層が交互に積層された構造を有するガスバリアフィルムが開示されている。
特許第4254350号公報 特開2007−90803号公報
近年、例えばエレクトロニクス用途のバリアフィルムには、水分に対して脆弱な素子を一定期間その性能が劣化しないようにするために、水蒸気透過率として例えば1E−4(1×10−4)[g/m2/day]以下の性能が求められている。しかしながら上記特許文献1,2には、マイナス4乗オーダ以下の水蒸気透過率を有するガスバリアフィルムは記載されていない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、マイナス4乗オーダ以下の水蒸気透過率を有するバリアフィルム及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るバリアフィルムは、基材と、第1のバリア層と、第2のバリア層とを具備する。
上記基材は、第1の面と、上記第1の面と対向する第2の面とを有し、プラスチックフィルムで形成される。
上記第1のバリア層は、上記第1の面に原子層堆積法によって形成され、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる。
上記第2のバリア層は、上記第2の面に原子層堆積法によって形成され、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる。
上記バリアフィルムは、基材の一方の面だけでなく他方の面にも原子層堆積法(ALD(Atomic Layer Deposition)法ともいう。)によって成膜されたバリア層を有する。これにより基材の両面に、カバレッジ性の高い緻密な膜が形成されるため、マイナス4乗オーダ以下の水蒸気透過率を有するバリアフィルムを得ることができる。
上記第1及び第2のバリア層は、0.3Torr以上10Torr以下(39.99Pa以上1333Pa以下)の圧力で成膜された酸化アルミニウム膜とすることができる。
このような圧力条件で成膜された酸化アルミニウム膜は、例えば0.1〜0.2Torr(13.3〜26.6Pa)の圧力条件で成膜された酸化アルミニウム膜と比較して、パッキング密度が高い。これにより第1及び第2のバリア層を緻密化でき、10×10−5[g/m2/day]以下の水蒸気透過率を実現することができる。
上記バリアフィルムは、第3のバリア層と第4のバリア層とをさらに具備してもよい。
上記第3のバリア層は、上記第1の面と上記第1のバリア層との間にスパッタ法によって形成され、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる。
上記第4のバリア層は、上記第2の面と上記第2のバリア層との間にスパッタ法によって形成され、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる。
本発明の一形態に係るバリアフィルムの製造方法は、0.5Torr以上5Torr以下の圧力に維持された真空チャンバの内部で、プラスチックフィルムの第1の面に、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる第1のバリア層を原子層堆積法で形成する工程を含む。
上記真空チャンバの内部で、上記プラスチックフィルムの上記第1の面と対向する第2の面には、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる第2のバリア層が原子層堆積法で形成される。
上記製造方法においては、例えば0.1〜0.2Torr(13.3〜26.6Pa)の圧力条件で成膜された酸化アルミニウム膜と比較して、パッキング密度の高い薄膜を形成することができる。これにより第1及び第2のバリア層を緻密化でき、10×10−5[g/m2/day]以下の水蒸気透過率を実現することができる。
本発明によれば、水蒸気バリア特性に優れたバリアフィルムを得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係るバリアフィルムを模式的に示す断面図である。 上記バリアフィルムを構成する第1及び第2のバリア層の形成方法を説明する工程図である。 上記第1及び第2のバリア層を成膜する成膜装置を模式的に示す断面図である。 バリアフィルムの各種サンプルを模式的に示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るバリアフィルムを模式的に示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
[バリアフィルム]
図1は、本発明の一実施形態に係るバリアフィルムを模式的に示す断面図である。本実施形態のバリアフィルム10は、基材11と、第1のバリア層141と、第2のバリア層142との積層構造を有する。
(基材)
基材11は、表面111(第1の面)とこれに対向する裏面112(第2の面)とを有する。本実施形態において基材11は、フレキシブル性を有するプラスチックフィルムで形成される。
この種のプラスチックフィルムとしては、透光性を有するプラスチック材料が用いられ、例えばポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリスチレン(PS)、アラミド、トリアセチルセルロース(TAC)、シクロオレフィンポリマー(COP)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などが挙げられる。
基材11の厚みは特に限定されず、例えば10μm以上1000μm以下である。厚みが10μm以下の場合、ハンドリング性や信頼性が低下するおそれがある。一方、厚みが1000μmを超えると、光の透過率の低下が顕著となる。基材11の好ましい厚みは、例えば、50μm以上200μm以下である。特に200μm以下にすることによって、後述するロール・ツー・ロール方式での成膜処理を適用することが容易となる。
(第1及び第2のバリア層)
第1及び第2のバリア層141,142は、水蒸気バリア性と透光性とを有する無機材料で形成される。この種の無機材料としては、例えば、Al、Zn、Si、Cr、Zr、Cu、Mg等の金属元素を少なくとも1種含む酸化物や窒化物等が挙げられる。
第1及び第2のバリア層141,142を構成する無機材料は、互いに同種の材料で形成されてもよいし、異種の材料で形成されてもよい。本実施形態では、第1及び第2のバリア層141,142は、酸化アルミニウム(アルミナ)で形成される。
第1のバリア層141は、ALD法によって基材11の表面111に成膜される。第2のバリア層142は、ALD法によって基材11の裏面112に成膜される。第1及び第2のバリア層141,142は、その厚みが大きいほど高い水蒸気バリア性を示す。しかし厚みが大きすぎると、内部ストレスによる反りやクラックの発生のおそれがある。このような観点から、バリア層141,142の厚みは、例えば10nm以上200nm以下、好ましくは10nm以上100nm以下、さらに好ましくは20nm以上50nm以下である。
第1及び第2のバリア層141,142の厚みは、互いに同一又は類似の厚みで形成されてもよいし、互いに異なる厚みで形成されてもよい。本実施形態では、第1及び第2のバリア層141,142は、同一の厚みで形成される。
(第1及び第2のバリア層の形成方法)
ここで、第1及び第2のバリア層141,142の形成方法について説明する。なお以後の説明では、個別に説明する場合を除き、第1及び第2のバリア層141,142を「バリア層14」と総称する。
上述のようにバリア層14は、ALD法によって成膜される。ALD法は、チャンバ内に複数種の原料ガス(前駆体ガス)を交互に導入し、チャンバに設置された基材の表面に一原子層ずつ反応生成物を堆積させる薄膜形成方法である。原料ガスの反応を促進するため、チャンバ内にプラズマを形成する方法(プラズマALD法)、基材を加熱する方法(熱ALD法)等が知られており、いずれの方法も適用可能である。
バリア層14を酸化アルミニウム薄膜で形成する場合、第1の前駆体ガスと第2の前駆体ガスとが用いられる。第1の前駆体ガスとしては、例えばTMA(トリメチルアルミニウム;(CH33Al)等が挙げられる。第2の前駆体ガスとしては、例えば水(H2O)等が挙げられる。
なお、これらの前駆体ガスとしては、この他にも、例えば以下の材料を用いることができる。
ビス(テル−ブチルイミノ)ビス(ジメチルアミノ)タングステン(VI);((CH33CN)2W(N(CH322、トリス(テル−ブトキシ)シラノール;((CH33CO)3SiOH、ジエチル亜鉛;(C252Zn、トリス(ジエチルアミド)(テル−ブチルイミド)タンタル(V);(CH33CNTa(N(C2523、トリス(テル−ペントキシ)シラノール;(CH3CH2C(CH32O)3SiOH、トリメチル(メチルシクロペンタジエニル)白金(IV);C54CH3Pt(CH33、ビス(エチルシクロペンタジエニル)ルテニウム(II);C79RuC79、(3−アミノプロピル)トリエトキシシラン;H2N(CH23Si(OC253、四塩化珪素;SiCl4、四塩化チタン;TiCl4、チタン(IV)イソプロポキシド;Ti[(OCH)(CH324、テトラキス(ジメチルアミド)チタン(IV);[(CH32N]4Ti、テトラキス(ジメチルアミド)ジルコニウム(IV);[(CH32N]4Zr、トリス[N,N−ビス(トリメチルシリル)アミド]イットリウム;[[(CH33Si]2]N)3
図2は、ALDによる薄膜形成法を説明する工程図である。ここでは、バッチ処理を例に挙げてバリア層14の形成方法を説明するが、後述するようにロール・ツー・ロール方式での成膜処理を適用することも可能である。
図2(A)〜(D)に示すように、第1の前駆体ガス16A、パージガス16P、第2の前駆体ガス16B及びパージガス16Pに基材フィルム15を順次曝すことで、酸化アルミニウムの単分子層14Cが形成される。基材フィルム15は、図1に示した基材11に相当する。
基材フィルム15は、所定の圧力に真空排気されたチャンバ内に搬入される。図2(A)に示すようにチャンバ内に導入された第1の前駆体ガス16Aが基材フィルム15の表面に吸着することで、前駆体ガス16Aからなる第1の前駆体層14Aが基材フィルム15の表面に形成される。
次いで図2(B)に示すようにパージガス16Pがチャンバ内に導入される。これにより基材フィルム15の表面がパージガス16Pに曝され、基材フィルム15の表面に残存する未結合の前駆体ガス16Aが除去される。パージガス16Pとしては、酸化アルミニウムの薄膜を形成する場合には、例えばアルゴン(Ar)が挙げられる。これ以外にも、例えば窒素、水素、酸素、二酸化炭素等がパージガスとして用いられ得る。
続いて図2(C)に示すようにチャンバ内に第2の前駆体ガス16Bが導入される。第2の前駆体ガス16Bは基材フィルム15の表面に吸着し、第1の前駆体層14Aの上に前駆体ガス16Bからなる第2の前駆体層14Bを形成する。その結果、第1の前駆体層14Aと第2の前駆体層14Bとの相互の化学反応によって、酸化アルミニウムの単分子層14Cが形成される。その後、図2(D)に示すようにパージガス16Pが再びチャンバ内に導入され、基材フィルム15の表面に残存する未結合の前駆体ガス16Bが除去される。
以上の処理が繰り返し行われることで、基材フィルム15の表面に所定厚みのバリア層14が形成される。
図3は、ロール・ツー・ロール方式で基材フィルム15の両面に第1のバリア層141及び第2のバリア層142を形成するための成膜装置(バリアフィルムの製造装置)の一例を模式的に示す断面図である。
成膜装置100は、所定の圧力(0.3〜10Torr(39.99〜1333Pa))に真空排気された真空チャンバ101と、パージガス16Pで内部が充填された内部チャンバ102と、真空チャンバ101の内部において基材フィルム15を搬送する搬送機構とを有する。成膜装置100はさらに、基材フィルム15の表面に前駆体ガス16A及び16Bを吐出するALDヘッド105A及び105Bと、基材フィルム15の裏面に前駆体ガス16A及び16Bを吐出するALDヘッド107A及び107Bと、真空チャンバ101の外部に設置された温度制御部106とを有する。
上記搬送機構は、帯状の基材フィルム15を巻き出す巻出しローラと、基材フィルム15を巻き取る巻取りローラと、これら両ローラの間に設置された複数のガイドロール103,104とを有する。ガイドロール103,104は、内部チャンバ102の相対向する側壁部の外方にそれぞれ複数配列されており、基材フィルム15はガイドロール103とガイドロール104とに交互にガイドされながら搬送される。本例では、基材フィルム15の表面がガイドロール103に接触し、基材フィルム15の裏面がガイドロール104に接触するように、両ガイドロール103,104が配置されている。また、各ガイドロール103,104はその表面温度を温度制御部106からの指令に応じて調整可能に構成されている。
他方、内部チャンバ102の両側壁部には、基材フィルム15が通過可能なスロットが複数形成されている。これら各スロットは、ガイドロール103とガイドロール104との間に直線的に架け渡される基材フィルム15の通過領域にそれぞれ形成されている。これにより基材フィルム15は、ガイドロール103とガイドロール104との間を通過するごとに内部チャンバ102を出入り可能とされる。
ALDヘッド105A,105Bは、各ガイドロール103に対向してそれぞれ配置されており、各ガイドロール103上の基材フィルム15の表面に向けて前駆体ガス16A,16Bを吐出する。一方のALDヘッド105Aは第1の前駆体ガス16Aを吐出し、他方のALDヘッド105Bは第2の前駆体ガス16Bを吐出する。本例では、各ガイドロール103に対向してALDヘッド105A,105Bが基材フィルム15の搬送方向に沿って交互に配置されている。
ALDヘッド107A,107Bは、各ガイドロール104に対向してそれぞれ配置されており、各ガイドロール104上の基材フィルム15の裏面に向けて前駆体ガス16A,16Bを吐出する。一方のALDヘッド107Aは第1の前駆体ガス16Aを吐出し、他方のALDヘッド107Bは第2の前駆体ガス16Bを吐出する。本例では、各ガイドロール104に対向してALDヘッド107A,107Bが基材フィルム15の搬送方向に沿って交互に配置されている。
なお図示せずとも成膜装置100はさらに、真空チャンバ101内を排気するための排気ライン、内部チャンバ102へパージガス16Pを供給するパージガス導入ライン、各ALDヘッド105A,105B,107A,107Bへ前駆体ガスを供給する前駆体ガス導入ライン等を備えている。
上記構成の成膜装置100では、図3に示したようにガイドロール103,104等からなる搬送機構によって、基材フィルム15が各ALDヘッド105A,105B,107A,107Bの位置へ順次搬送される。基材フィルム15は、ALDヘッド105A(107A)から吐出される第1の前駆体ガス16Aに曝され(図2(A))、その後、内部チャンバ102においてパージガス16Pに曝される(図2(B))。続いて、基材フィルム15は、ALDヘッド105B(107B)から吐出される第2の前駆体ガス16Bに曝され(図2(C))、その後、内部チャンバ102においてパージガス16Pに曝される(図2(D))。このような処理が順次繰り返されることで、基材フィルム15の表面及び裏面に第1のバリア層141及び第2のバリア層142がそれぞれ形成される。
基材フィルム15に曝される前駆体ガス16A,16B及びパージガス16Pの量、暴露時間等は、基材フィルム15の搬送速度、ALDヘッド105A,105B,107A,107Bから吐出されるガス量、内部チャンバ102の大きさ等によって調整される。
以上のようにして、図1に示すバリアフィルム10が製造される。本実施形態のバリアフィルム10は、基材11の表面111と裏面112とにALD法で成膜された第1のバリア層141及び第2のバリア層142をそれぞれ有する。これにより基材11の両面にカバレッジ性の高い緻密な膜が形成されるため、マイナス4乗オーダ以下の水蒸気透過率を実現することができる。したがって本実施形態のバリアフィルム10によれば、優れた水蒸気バリア特性を得ることができる。
第1及び第2のバリア層141,142の緻密度は、成膜時の圧力条件で調整することができる。すなわち、成膜時の圧力が大きいほど、形成される膜のパッキング密度が高い傾向にある。例えばALD成膜時の一般的な圧力条件である0.1〜0.2Torr(13.3〜26.6Pa)で形成した酸化アルミニウム膜のパッキング密度を1とした場合、0.3〜10Torr(39.99〜1333Pa)の圧力で形成した酸化アルミニウム膜のパッキング密度は、1.01〜1.10にまで向上する。
上述のとおり、バリア層141,142のパッキング密度は、成膜時における真空チャンバ内のベース圧力(以下、成膜圧力ともいう。)と強い相関がある。バリアフィルム10の水蒸気バリア性は、第1及び第2のバリア層141,142の厚みだけでなく、そのパッキング密度にも大きく依存する。例えば、マイナス4乗オーダ以下の水蒸気透過率[g/m2/day]を実現するためのバリア層141,142の成膜圧力は、0.3〜10Torrである。
成膜圧力が0.3Torr未満では、パッキング密度の上昇効果が小さく、マイナス4乗オーダ以下の水蒸気透過率を実現することは困難である。一方、成膜圧力が10Torrを超えると、平均自由工程が極端に短くなることで成膜効率が低下し、原料ガスの消費量も多くなる。バリア性改善と生産性確保を両立できる成膜圧力は、0.3Torr以上5Torr以下(39.99Pa以上666.5Pa以下)である。また、成膜圧力を0.5Torr以上3Torr以下(66.65Pa以上399.9Pa以下)とすることで、10×10−5〜10−7[g/m2/day]の水蒸気透過率を得ることができる。
以下、本発明者が行った実験例について説明する。構成及び成膜条件の異なる複数のサンプルを準備し、これら各サンプルの水蒸気透過率(WVTR:water vapor transmission rate)を比較した。各サンプルの構成及び成膜条件は、以下のとおりである。
(サンプル1)
サンプル1として、単層のプラスチックフィルムからなる基材を用いた。上記基材には厚み125μmのポリエチレンナフタレート(PEN)フィルムを用いた。
(サンプル2)
サンプル2の構成を図4(A)に示す。サンプル2は、サンプル1を構成する基材Sと、その一方の面に形成された無機バリア層B1との積層構造を有する。無機バリア層B1は、ALD法によって成膜された厚み20nmの酸化アルミニウム薄膜である。
無機バリア層B1は、図2(A)〜(D)に示した方法で形成した。ここで、チャンバ内のベース圧は0.2Torr(26.66Pa)の窒素雰囲気とし、第1の前駆体ガスにはTMA、第2の前駆体ガスにはH2O、パージガスには窒素をそれぞれ用いた。
(サンプル3)
サンプル3は、図4(A)に示す構造を有する。バリア層B1の厚みを50nmとした以外は、サンプル2と同一の条件でバリア層B1を形成した。
(サンプル4)
サンプル4は、図4(A)に示す構造を有する。バリア層B1の厚みを60nmとした以外は、サンプル2と同一の条件でバリア層B1を形成した。
(サンプル5)
サンプル5は、図4(A)に示す構造を有する。バリア層B1の厚みを25nmとした以外は、サンプル2と同一の条件でバリア層B1を形成した。
(サンプル6)
サンプル6の構成を図4(B)に示す。サンプル6は、サンプル1を構成する基材Sと、基材Sの一方の面に形成された第1の無機バリア層B1と、基材Sの他方の面に形成された第2の無機バリア層B2との積層構造を有する。無機バリア層B1,B2は、ALD法によって成膜された厚み30nmの酸化アルミニウム薄膜である。
無機バリア層B1,B2は、図2(A)〜(D)に示した方法で形成した。ここで、チャンバ内のベース圧は0.6Torr(666.5Pa)の窒素雰囲気とし、第1の前駆体ガスにはTMA、第2の前駆体ガスにはH2O、パージガスには窒素をそれぞれ用いた。図2(A)、(B)、(C)及び(D)に示す工程の処理時間をそれぞれT1(秒)T2(秒)、T3(秒)及びT4(秒)とし、T1〜T4の合計時間を1サイクルとして厚み20nmになるまで複数サイクル繰り返した。また、T1〜T4の各値としては、T1:0.01〜1、T2:5〜200、T3:0.01〜2、T4:5〜700とした。
(サンプル7)
サンプル7は、図4(B)に示す構造を有する。バリア層B1,B2の厚みをそれぞれ50nmとした以外は、サンプル6と同一の条件でバリア層B1,B2を形成した。
(サンプル8)
サンプル8は、図4(B)に示す構造を有する。バリア層B1,B2の厚みをそれぞれ25nmとした以外は、サンプル6と同一の条件でバリア層B1,B2を形成した。
サンプル1〜8の水蒸気透過率(WVTR)を各々測定した。測定には、株式会社三ツワフロンテック製カルシウム腐食観察装置「MFB-1000」を用いた。測定条件は40℃、90%RH(相対湿度)とした。測定の結果を表1に示す。
Figure 2012096432
サンプル2、サンプル3及びサンプル4を比較すると、ALD層(バリア層)の膜厚が大きいほど高い水蒸気バリア性を得られることがわかる。これは、基材表面に対するカバレッジ性が水蒸気バリア性に大きく関係し、ALDの膜厚とカバレッジ性に強い相関があることを示している。
サンプル3とサンプル5とを比較すると、いずれもマイナス3乗オーダの水蒸気透過率が得られている。サンプル5の結果より、成膜圧力をサンプル3のそれより3倍高くすることで、サンプル3のALD層の1/2の厚みで、サンプル3と同等の水蒸気バリア性が得られることがわかる。
また、サンプル4、サンプル6及びサンプル7を比較すると、いずれもマイナス4乗オーダの水蒸気透過率が得られている。これより、水蒸気バリア特性は、ALD層の総厚に依存することがわかる。さらに、サンプル8の結果より、成膜圧力をサンプル6のそれより3倍高くすることで、サンプル6のALD層の1/2の厚みで、マイナス7乗からマイナス6乗の水蒸気透過率が得られることがわかる。サンプル8の具体的な水蒸気透過率は、2箇所の測定領域においてそれぞれ3.0E−6と、7.7E−7であった。
以上の結果から明らかなように、図1に示した本実施形態のバリアフィルム10によれば、マイナス4乗オーダ以下の水蒸気透過率[g/m2/day]を実現でき、非常に高い水蒸気バリア性を得ることができる。
また、第1及び第2のバリア層141,142の成膜圧力を通常の圧力条件よりも高くすることにより、水蒸気透過率をマイナス7乗オーダにまで低減することができる。
一方、本実施形態のバリアフィルム10によれば、各層がいずれも透光性を有するため、例えば有機ELディスプレイや太陽電池モジュール用途のような透明性を必要とするバリアフィルムとして好適に用いることができる。
さらにバリアフィルム10が適度なフレキシブル性を有するため、所望の形状に湾曲させて使用することができる。
<第2の実施形態>
図5は、本発明の第2の実施形態に係るバリアフィルムを模式的に示す断面図である。本実施形態では、第1の実施形態の構成および作用と同様な部分についてはその説明を省略または簡略化し、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態のバリアフィルム20は、基材11の各面と第1及び第2のバリア層141,142との間に他の層が介在している点で、第1の実施形態と異なる。すなわちバリアフィルム30は、基材11と第1のバリア層141との間に、下地層121及び第3のバリア層131を有し、基材11と第2のバリア層142との間に、下地層122及び第4のバリア層132を有する。
(下地層)
下地層121,122は、基材11の各面に形成され、各面の平滑性を高める目的で形成される。下地層121,122の構成材料は特に限定されないが、典型的には、透光性を有する樹脂材料が用いられる。この種の樹脂材料としては、紫外線硬化樹脂等のエネルギー線硬化樹脂が適しており、目的とする透明性、表面平坦性を得ることができる。紫外線硬化樹脂としては、例えばアクリル系の紫外線硬化樹脂が用いられる。
下地層121,122の厚みは特に限定されず、基材11の各面の平坦度を改善できる程度の厚みで足り、例えば5μm以上50μm以下である。下地層121,122の厚みは、使用される基材11の表面粗さや紫外線硬化樹脂の粘度等に応じて、10μm以上30μm以下とすることができる。
下地層121,122は、基材11の各面に塗布された未硬化の紫外線硬化樹脂に紫外線を照射することで形成される。紫外線硬化樹脂の塗布方法は特に限定されず、スピンコート法、ロールコート法、バーコート法などの適宜の塗布技術を用いることができる。
(第3及び第4のバリア層)
第3及び第4のバリア層131,132は、水蒸気バリア性と透光性とを有する無機材料で形成される。この種の無機材料としては、例えば、Al、Zn、Si、Cr、Zr、Cu、Mg等の金属元素を少なくとも1種含む酸化物や窒化物等が挙げられる。
第3及び第4のバリア層131,132の成膜方法は特に限定されず、スパッタリング法、真空蒸着法、CVD法、ゾルゲル法などの各種薄膜形成技術を用いることができる。第3及び第4のバリア層131,132の厚みは特に限定されず、例えば10nm以上100nm以下である。成膜均一性および生産性を考慮すると、バリア層131,132は、例えば10nm以上50nm以下の厚みとされる。
本実施形態では、第3及び第4のバリア層131,132は、Si−Cr−Zr系酸化物で形成され、下地層121,122の表面にスパッタ法で成膜される。基材11の各面に下地層12が形成されているため、基材11の表面粗さが比較的大きい場合であっても、第3及び第4のバリア層131,132は基材11の上に高い被覆性(カバレッジ性)をもって形成される。
第3及び第4のバリア層13をスパッタ成膜するためのスパッタリングターゲットには、典型的にはSi−Cr−Zr系酸化物の焼結体が用いられる。これ以外にも、SiO2、Cr23及びZrO2の各ターゲットを同時にスパッタしたり、Si、Cr及びZrの各ターゲットを酸素雰囲気中で同時にスパッタしたりすることで、バリア層131,132を形成してもよい。
(第1及び第2のバリア層)
第1及び第2のバリア層141,142は、第3及び第4のバリア層131,132の上にALD法で成膜される。成膜圧力は、例えば、0.3〜10Torr(39.99〜1333Pa)である。成膜に際しては、図3に示した成膜装置100を用いることができる。この場合、チャンバ内を搬送する基材としては、基材11と、下地層121,122と、第3及び第4のバリア層131,132の積層体が用いられる。
以上のように構成される本実施形態のバリアフィルム20においては、第1及び第2のバリア層141,142の他に、水蒸気バリア性を有する第3及び第4のバリア層131,132を有している。このためバリア層として、第1及び第2のバリア層141,142のみを有する構成と比較して、水蒸気透過率をさらに低減することが可能となる。
また、ALDで成膜される第1及び第2のバリア層141,142を最外層に設けることにより、第3及び第4のバリア層131,132を最外層に設ける場合と比較して、水蒸気バリア性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の実施形態では、バリアフィルムの最上層(最外層)をALD層で構成したが、その上に上記ALD層の耐久性を高めるための保護層等がさらに形成されてもよい。
また以上の第2の実施形態では、下地層121,122を紫外線硬化樹脂で形成したが、これに代えて、酸化アルミニウムのALD層で形成してもよい。あるいは、紫外線硬化樹脂層と酸化アルミニウムのALD層との積層構造で上記下地層を形成してもよい。この場合、基材側に紫外線硬化樹脂層が形成され、その上に上記ALD層が形成される。このような構成によっても水蒸気バリア性の向上を図ることができる。
さらに以上の実施形態では、有機ELディスプレイ、太陽電池モジュール等に適用されるバリアフィルムを例に挙げて説明したが、適用対象はこれに限定されず、水蒸気バリア性を必要とするあらゆる製品の部材として適用可能である。例えば、表示装置、携帯型電子機器、半導体装置、電池、包装部材などに適用可能である。ここで、表示装置としては、上述した有機ELディスプレイの他、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、タッチパネル、電子ペーパーなどが挙げられる。携帯型電子機器としては、例えば、携帯電話、携帯音楽プレーヤー、データカードなどが挙げられ、表示機能を備えたものも含まれる。半導体装置としては、例えば、TFT(Thin Film Transistor、薄膜トランジスタ)、ICチップ、ICタグ、半導体メモリ、半導体センサ、MEMS(Micro Electro-Mechanical System)素子、太陽電池モジュールに組み込まれる光電変換素子などが挙げられる。電池としては、上述した太陽電池モジュールのほか、例えば、一次電池、リチウムイオン電池などの二次電池、燃料電池、蓄電池などが挙げられる。また、水蒸気バリア性を必要とする他の電気電子デバイスにも本発明は適用可能である。また、水蒸気バリア性を必要とする、食品、精密機器、カード類、美術品などの包装部材にも本発明は適用可能である。
10、20…バリアフィルム
11…基材
15…基材フィルム
121、122…下地層
131…第3のバリア層
132…第4のバリア層
141…第1のバリア層
142…第2のバリア層
100…成膜装置

Claims (13)

  1. 第1の面と、前記第1の面と対向する第2の面とを有するプラスチックフィルムで形成された基材と、
    前記第1の面に原子層堆積法によって形成され、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる第1のバリア層と、
    前記第2の面に原子層堆積法によって形成され、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる第2のバリア層と
    を具備するバリアフィルム。
  2. 請求項1に記載のバリアフィルムであって、
    前記第1及び第2のバリア層は、0.3Torr以上10Torr以下の圧力で成膜された酸化アルミニウム膜である
    バリアフィルム。
  3. 請求項2に記載のバリアフィルムであって、
    水蒸気透過率が10×10−5[g/m2/day]以下である
    バリアフィルム。
  4. 請求項2に記載のバリアフィルムであって、
    前記第1及び第2のバリア層の厚みは、20nm以上50nm以下である
    バリアフィルム。
  5. 請求項1に記載のバリアフィルムであって、
    前記第1の面と前記第1のバリア層との間にスパッタ法によって形成され、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる第3のバリア層をさらに具備する
    バリアフィルム。
  6. 請求項1に記載のバリアフィルムであって、
    前記第1の面と前記第1のバリア層との間にスパッタ法によって形成され、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる第3のバリア層と、
    前記第2の面と前記第2のバリア層との間にスパッタ法によって形成され、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる第4のバリア層と
    をさらに具備するバリアフィルム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のバリアフィルムを有する表示装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のバリアフィルムを有する携帯型電子機器。
  9. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のバリアフィルムを有する半導体装置。
  10. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のバリアフィルムを有する電池。
  11. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のバリアフィルムを有する包装部材。
  12. 0.5Torr以上5Torr以下の圧力に維持された真空チャンバの内部で、プラスチックフィルムの第1の面に、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる第1のバリア層を原子層堆積法で形成し、
    前記真空チャンバの内部で、前記プラスチックフィルムの前記第1の面と対向する第2の面に、水蒸気バリア性を有する無機材料からなる第2のバリア層を原子層堆積法で形成する
    バリアフィルムの製造方法。
  13. 請求項12に記載のバリアフィルムの製造方法であって、
    前記無機材料は、酸化アルミニウムである
    バリアフィルムの製造方法。
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