JP2012095858A - 隔離ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】パンデミック発生時に各種施設内に簡易に設置でき、かつ簡易に解体撤去,処分し得る有効適切な隔離ユニットを提供する。
【解決手段】支柱部材2と梁部材3とを継手部材4を介して連結してフレーム1を組み立て、その外周部および/または内部に隔離シート10を装着する。支柱部材、梁部材、継手部材を管材、特に紙管により構成し、それらの要所に解体紐を組み込んでおく。支柱部材を伸縮部材6により付勢して床面と天井面との間に自立状態で設置する。フレームに斜材を設ける。隔離シート10はフィルム材または紙材とし、出入口には開閉可能なカーテン10aとして装着する。フレームの上部や内部にも隔離シートを天井面や間仕切りカーテンとして設置する。隔離シートの表面に細菌やウイルスを吸着し固定して再飛散を防止するための防汚処理を施す。
【選択図】図3

Description

本発明は、感染症患者ないし疑似患者を隔離するための隔離ユニット、特にパンデミット発生時に各種施設内に簡易に設置可能な隔離ユニットに関する。
新型インフルエンザやSARS等の感染症のパンデミックが発生した場合、感染の拡大を防止するためには感染患者や感染が疑われる疑似患者を隔離して健常者や医療従事者との接触の機会を低減することが重要であり、特許文献1にはそのような対応が可能な病院施設についての提案がある。
特開2010−47940号公報
深刻なパンデミックが発生した際には多数の患者ないし疑似患者を隔離するための施設や設備を病院のみならず公共施設やオフィス等の一般施設においても確保する必要が生じると想定されるが、現時点では病院ですら必ずしも充分なパンデミック対策がなされていないし、ましてや一般施設ではパンデミックを想定して何らかの設備を予め備えておくようことは殆どないから、多数の隔離施設や隔離設備を緊急に設置するようなことは極めて困難であると考えられる。
そのため、病院や公共施設を始めとして各種施設においてパンデミック発生を想定した様々な備えが必要とされ、特に隔離のための施設や設備を緊急に確保するための有効適切な手法の確立が急務とされている。
なお、従来一般的な手法によって各種施設内に緊急に隔離設備を設置するとすれば、プレファブ工法による簡易な工作物を建物内において組み立てて隔離室や隔離ゾーンを区画形成することが考えられる。
しかし、従来一般のプレファブ工作物は、本格的な建築物に比較すれば簡易であるとはいってもその施工は必ずしも容易ではないし、各構成部材も必ずしも小形軽量のものばかりではないから、専門業者による搬入作業と組立作業を必要として誰でもが簡易に設置できるようなものではないので、パンデミックが発生した際に緊急的に対応し得るものとはなり得ず、現実的ではない。また、パンデミック終息後にプレファブ工作物を解体撤去する場合も、同様に専門業者による解体作業と搬出作業が必要であるし、その際には適切な消毒を行う等の煩雑な作業も必要であるから、解体撤去も容易に行えるものではない。
上記事情に鑑み、本発明はパンデミック発生時に各種施設内に簡易に設置でき、かつパンデミック終息後には簡易に解体撤去し得る有効適切な隔離ユニットを提供することを目的とする。
本発明は感染症患者ないし疑似患者を隔離するために各種施設内に簡易に設置可能な隔離ユニットであって、支柱部材と梁部材とを継手部材を介して連結して組み立てられるフレームと、該フレームの外周部および/または内部に装着されて該フレーム内に隔離空間を区画形成する隔離シートとにより構成してなることを特徴とする。
本発明では、支柱部材および梁部材をいずれも管材により構成するとともに継手部材を差込管継手により構成することが好ましく、特に紙管により構成することが好ましい。
その場合、支柱部材、梁部材、継手部材の要所に解体紐を組み込んでおいて、フレームを解体する際に解体紐の操作によって支柱部材、梁部材、継手部材の要所を破断可能に構成することが考えられる。
また、支柱部材に押しバネを内蔵した伸縮部材を連結して支柱部材を床面と天井面に対して押圧せしめて自立状態で設置したり、支柱部材と梁部材どうしあるいは梁部材どうしを斜材により連結することも考えられる。
本発明における隔離シートはフィルム材または紙材からなるものが好ましく、フレームの出入口の位置にはその隔離シートを開閉可能なカーテンとして装着すれば良い。
また、フレームの上部にも隔離シートを天井面として装着することが考えられ、さらにフレーム内に隔離シートを間仕切りカーテンとして設置することが考えられる。
隔離シートの表面に細菌やウイルスを吸着し固定して再飛散を防止するための防汚処理を施すことも考えられる。
本発明の隔離ユニットは、支柱部材と梁部材とを継手部材を介して連結してフレームを組み立て、それに隔離シートを装着することのみで誰でもが容易に設置できるし、パンデミック終息後には誰でもが簡単に解体撤去することができるものである。
したがって本発明の隔離ユニットは、パンデミック発生時に病院を始めとして各種施設において迅速にしかも充分に低コストで設置可能であり、これを病室や治療室あるいは患者用の待合室や通路等として活用することによって充分な隔離効果が得られるから、パンデミックの拡大防止に寄与し得るものであってパンデミック対策として極めて有効である。
本発明の隔離ユニットの実施形態を示すもので、フレームの構成例を示す図である。 同、フレームの組立状態を示す図である。 同、フレームへの隔離シートの装着状態を示す図である。 同、壁面としての隔離シートをフレームの周囲に装着するための構成例を示す図である。 同、壁面としての隔離シートをフレームの周囲に装着するための他の構成例を示す図である。 同、天井面としての隔離シートをフレームの上部に装着するための構成例を示す図である。 同、天井面としての隔離シートをフレームの上部に装着するための他の構成例を示す図である。 同、フレームの他の構成例を示す図である。 同、フレームの組立状態を示す図である。 同、解体紐によりフレームを破断して解体する状況を示す図である。 同、間仕切りカーテンとしての隔離シートをフレーム内に設置して小区画を形成する場合の一例を示す図である。
本発明の隔離ユニットの一実施形態を図1〜図7に示す。
本実施形態の隔離ユニットは、感染症のパンデミック発生時に病院あるいは各種の公共施設もしくはオフィス等の一般施設に対して簡易に設置されて感染症患者ないし疑似患者を収容して隔離するためのもので、図1〜図2に示す形態のフレーム1を主体としてその周囲および内部に図3に示すように隔離シート10を装着することにより、フレーム1の内部に患者を収容して隔離するための隔離空間としての主室20とその前室21とを区画形成するものである。
本実施形態のフレーム1は、支柱部材2と、支柱部材2の上端部間および下端部間に縦横に架設される梁部材3と、それら支柱部材2と梁部材3とを連結する継手部材4とによって組み立てられるものである。
本実施形態における支柱部材2、梁部材3、継手部材4はいずれも小径かつ充分に軽量でありながら充分な強度を有する円形断面の紙管(いわゆる強化紙管)を素材として形成されていて、図2に示すように支柱部材2と梁部材3とを差込管継手としての継手部材4を介して相互に連結することのみで、格別の装置や器具を必要とせずに誰でもが容易に組み立てることができ、かつ容易に解体可能とされているものである。
本実施形態では、図2および図10に示すように、押しバネ5を内蔵した2本の短管状の伸縮部材6を支柱部材2の上端部に装着しており、その伸縮部材6の上端および支柱部材2の下端をそれぞれ支持板7を介して天井面と床面の双方に対して押圧せしめた状態で(つまり伸縮部材6によって支柱部材2を天井面と床面との間で突っ張らせた状態で)、支柱部材2自体を安定に自立させた状態で設置している。
なお、フレーム1全体の水平剛性を確保するためには各支柱部材2の上端部相互間および下端部相互間の全てに対してそれぞれ梁部材3を配置することが好ましいが、出入口や通路の位置ではその両側の支柱部材1の下端部相互間に梁部材3を設けると通行の邪魔になるから、図示例のようにそこでは梁部材3を省略することが好ましい。
上記の支柱部材2、梁部材3、継手部材4、伸縮部材6としては、様々な長さ、径寸法、肉厚のものを所定規格に基づいて予め製作して用意しておき、組み立てるべきフレーム1の形状・寸法・形態に応じて最適な寸法、形状のものを選択して用いれば良い。また、長尺の支柱部材2や梁部材3を用いる必要がある場合には、図10に示しているようにソケット継手を有する単位長さの単位部材を複数本継ぎ合わせて使用すれば良い。
特に、継手部材4としては、図1に示されているように、支柱部材2に対して1本の梁部材3を1方向に連結するもの、2本の梁部材3を直交2方向にL状に連結するもの、2本の梁部材3を直線状に2方向に連結するもの、3本の梁部材3を3方向にT状に連結するものを予め用意しておく他、フレーム1の形態や規模によって必要となる適宜の形態の継手部材、たとえば4本の梁部材3を十字状に4方向に連結するものや、梁部材3を支柱部材1に対して直交状態で連結するもののみならず所定の角度で斜めに連結するもの等も用意しておけば良い。
上記のフレーム1に装着する隔離シート10としては、フレーム1の規格に対応させた形状・寸法のものを予め用意しておいて、フレーム1の構成に応じて適合するものを選択して使用すれば良く、透明、半透明、不透明のいずれでも良いし、適宜の色柄やデザインとすることも任意であり、防災上の規定により必要であれば不燃処理や難燃処理、防炎処理を施せば良い。
隔離シートとしては、細菌やウイルスに対する隔離性能を有し、不用意に破断してしまうことのない程度の強度を有するものであれば適宜の素材が採用可能であるが、特にたとえばオレフィン系フィルムや紙材が好適に採用可能である。但し、隔離シート10は解体撤去後に焼却処分できるものが好ましく、そのためには可燃性材料でありかつ焼却時に有害ガスが発生しないものであることが好ましく、上記のように不燃処理や難燃処理、防炎処理を施した場合であっても焼却処分に支障を来さないものであることが好ましい。
フレーム1に対する隔離シート10の装着は適宜行い得るが、本実施形態では図3に示すように前室21への出入口と、前室21から主室20への出入口の位置には隔離シート10を両開き式に開閉可能なカーテン10aとして設置しており、フレーム1の外周各面(両側面および背面)に対しては隔離シート10を壁面10bとして固定的に設置している。
隔離シート10を出入口にカーテン10aとして設置するためには、その隔離シート10の上縁部にリング状ないしフック状のランナーを取り付けて梁部材3をそのままカーテンレールとして利用すれば良い。
なお、隔離効果を充分に確保するためには、カーテン10aとしての隔離シート10と床面やフレーム1との間の隙間は最小限となるようにし、充分にラップさせることも好ましい。また、カーテン10aが不用意に開放されてしまうことのないように常時はファスナー等により閉じておく構成とすると良い。
隔離シート10を壁面10bとして固定的に設置するためには、たとえば隔離シート10の周縁部を支柱部材2や梁部材3に対して接着テープや接着材によって接着することが考えられ、そのためには隔離シート10の周縁部に予め両面テープを取り付けておいて剥離紙を剥がしながら接着していく手法が考えられる。
あるいは、他の手法として、図4に示すように壁面10bとなる隔離シート10の周縁部を支柱部材2や梁部材3に巻き込付けるようにして適宜のクリップ11により係止することが考えられる。
さらに、図5に示すように隔離シート10の周縁部に予めスリーブ部を形成しておいてそこに支柱部材2や梁部材3を通しながらフレーム1を組み立てることも考えられるし、あるいはフレーム1を組み立てた後に隔離シート10を装着してその周縁部により支柱部材2や梁部材3を巻き付込んでスリーブ部を形成することでも良い。
なお、より簡易には、フレーム1の外周各面に対しても隔離シート10を上記のカーテン10aと同様の形態で装着することも考えられる。その場合、壁面10bとしての隔離シート10の上部のみならず下部や側部も梁部材3に対してランナーにより支持して装着しても良い。
この種の隔離ユニットでは、上記のようにフレーム1の出入口および周囲の壁面に対して隔離シート10を装着することのみで飛沫による汚染拡大を防止するに充分な隔離効果が得られるので、通常はそれで充分であるが、必要であればフレーム1の上部にも天井面となる隔離シートを装着すれば良い。
その場合には、天井面にも壁面10bの場合と同様にして隔離シート10の周縁部をフレーム1の上部の梁部材3に対して接着したり、クリップ11を用いて装着したり、隔離シート10の周縁部をスリーブ部として梁部材3を挿通させた状態で装着すれば良い。
また、天井面としての隔離シート10を開閉可能とすることも考えられ、その場合は水平に開閉可能なカーテンの形態で設置したり、あるいはたとえば図6に示すように天井面10cとなる隔離シート10をロール状に巻き取り可能として両側の梁部材3の間に支持して設置するか、さらには図7に示すようにたとえば段ボールのような適度の剛性を有する隔離シート10を用いてアコーディオンカーテンのように展開可能かつ折り畳み可能な天井面10cとして設置すれば良い。
以上の構成のもとに、本実施形態の隔離ユニットは紙管からなる小径かつ軽量の支柱部材2と梁部材3とを継手部材4を介して連結してフレーム1を組み立て、それにフィルム材あるいは紙材からなる隔離シート10を適宜装着することのみで、専門業者でなくても誰でもが容易に搬入し組み立てて設置できるものである。また、パンデミック終息後には誰でもが簡単に解体撤去することができ、解体撤去したフレーム1や隔離シート10は格別に面倒な消毒処理を必要とせずにそのまま焼却処分することも可能である。
勿論、本実施形態の隔離ユニットは、紙管を素材とするフレーム1とフィルム材や紙材を素材とする隔離シート10とにより構成されるものであるから、それ自体は充分に安価に製作できるし、組立、解体、処分の手間もかからないことから、これを設置するためのコストは充分に安価で済む。
したがって本発明の隔離ユニットはパンデミック発生時に病院を始めとして各種施設において迅速にしかも充分に低コストで設置可能であり、これを病室や治療室あるいは患者用の待合室や通路等として活用することによって充分な隔離効果が得られるから、パンデミックの拡大防止に寄与し得るものであってパンデミック対策として極めて有効である。
なお、可能であれば、上記のように設置した隔離ユニットの内部に対する空調や換気は外部とは独立に行うことが好ましく、少なくとも隔離ユニット内を外部よりも負圧に維持して細菌やウイルスの外部への漏出を防止するように制御したうえで、隔離ユニットからの排気は清浄化処理を行うことが好ましい。また、隔離ユニット内にHEPAフィルタを備えた空気清浄装置を設置することも好ましい。
以上で本発明の基本的な実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまで好適な一例に過ぎず、本発明はたとえば以下に列挙するような適宜の設計的変更や応用が可能である。
上記実施形態ではフレーム1を構成する各部材を円形断面の紙管により形成したが、円形断面とすることに限らず角形断面とすることでも勿論良いし、必要であれば円形断面の部材と角形断面の部材を組み合わせて使用しても良い。
また、紙管と同等の軽量性と強度を有してフレームを構成し得るものであれば紙管に代えて他の素材を用いることでも良いが、解体撤去後の処分を考慮すれば焼却処分が不可能な金属製材料や不燃性樹脂は好ましくなく、たとえば木材や可燃性樹脂ないし生分解性プラスチックを採用することが好ましい。
なお、隔離シート10をカーテンとして装着する場合や、図2に示したような伸縮部材6を用いる場合、あるいは図4に示したようなクリップ11を用いる場合、カーテン用のランナーや伸縮部材6に組み込む押しバネ5、クリップ11も同様に可燃性樹脂や生分解性プラスチックにより形成することが好ましい。
上記実施形態では支柱部材2を押しバネ5を内蔵した伸縮部材6によって天井面および床面との間に自立状態で設置するようにしたが、フレーム1自体を床面上に安定に設置できる場合、あるいはたとえば体育館のような天井の高い施設内に設置する場合には、伸縮部材6は省略しても差し支えない。
また、フレーム1は実質的に簡易なラーメン架構となって所望の水平剛性を確保し得るが、水平剛性を確保するうえで必要であれば、図8〜図9に示すように支柱部材2と梁部材3の間や梁部材3どうしの間にブレースや方杖,火打として機能する斜材8を組み込むことも考えられる。その場合、図示例の斜材8のように両端部に予め継手部材を一体化したものを用いても良いが、斜材8を支柱部材2や梁部材3と同様の単なる直管状の部材としてそれを適宜の継手部材を介して支柱部材2や梁部材3に対して連結するようにしても良いし、上記実施形態における継手部材4に対して方杖や火打としての斜材を予め一体化しておく(継手部材に方杖や火打として機能する補剛材を取り付けておく)ことも考えられる。
さらに、フレーム1の形態や大きさによって必要であれば、支柱部材2の相互間に間柱としての他の支柱部材を配置したり、支柱部材2どうしを胴縁として機能する水平材により連結したり、梁部材3の間に小梁としての他の梁部材を架設することも考えられ、それらの部材を予め用意しておいて適所に組み込みながらフレームを組み立てれば良い。
フレーム1は支柱部材2と梁部材3を単に継手部材4に対して差し込むことのみで容易にかつ安定に組み立てることができ、その場合はフレーム1の解体も単に継手部材4から支柱部材2および梁部材3を抜き取ることのみで容易に行うことができるが、あるいは差込部を接着してしまうことでも良い。
その場合、フレーム1をより強固に組み立てられる反面、やや解体し難くなることも想定されるので、必要であれば支柱部材2や梁部材3や継手部材4の要所、たとえば図10に示すように多数の部材が接合される継手部材4や長尺の支柱部材2の接合部等を解体予定位置として設定してそこに予め解体紐9を組み込んでおき、フレーム1の解体時に解体紐9により各部材を引き裂いて破断できるようにしておくことが考えられ、これにより特に3部材以上の多数の部材を複雑に接合している部位での解体も容易に行うことが可能となる。
また、そのような解体紐9を組み込んでおくことに代えて、あるいはそれに加えて、各部材の要所を容易に破断するためのミシン目や破断線を予め形成しておくことも考えられる。
上記実施形態では出入口の位置に設置する隔離シート10はカーテン10aの形態で装着したが、そのカーテン10aとしてはアコーディオン式のものでも良いし、あるいはロールカーテンやブラインドのように上下方向に開閉するものでも良い。
また、上記実施形態では隔離ユニット内に主室20とその前室21を設けることとしたが、フレーム内を単一の隔離空間とすることでも勿論良いし、あるいはさらに細かく区画することも考えられ、たとえば図11に示すように隔離ユニット内に間仕切りカーテン10d(アコーディオン式のカーテンやロールカーテン等も含む)としての隔離シート10を縦横に設置して複数の小区画22を形成することが考えられる。図11は隔離ユニット内の中央部を通路としてその両側に3区画ずつ計6区画の小区画22を区画形成した場合の例(出入口やフレームの周囲に装着するべき隔離シートは図示略)であるが、隔離ユニット全体の大きさやその使用目的、使用形態に応じて適宜の小区画を設定すれば良い。
また、上記実施形態のように少なくともフレーム1の外周部には全面的に隔離シート10を設けてフレーム1内全体を隔離空間とすることが現実的であるが、必ずしもそうすることはなく、フレーム1の外周部での隔離シート10の一部あるいは全てを省略して、フレーム1の内部に設置した隔離シート10によってフレーム1内の一部に隔離空間を区画形成するとともに、フレーム1内にオープンスペースを確保して適宜用途に利用することも考えられる。
各隔離シート10の表面(特に隔離ユニット側の内面)やフレーム1を構成する各部材の表面には、そこに付着した細菌やウイルスを吸着して固定することにより再飛散を防止するための防汚処理を施すことが考えられる。具体的には、抗体や水分や湿気で固化する固化剤(石灰、マグネシウム塩やその酸化物、カルシウム塩やその酸化物等)、あるいは各種の保湿剤(セリシン、セリン、レシチンなど)を塗布あるいは付着させておくことにより、細菌やウイルスをそれらに吸着し固定して再飛散を防止することができ、周囲への汚染拡散防止を図ることができる。
1 フレーム
2 支柱部材
3 梁部材
4 継手部材
5 押しバネ
6 伸縮部材
7 支持板
8 斜材
9 解体紐
10 隔離シート
10a カーテン
10b 壁面
10c 天井面
10d 間仕切りカーテン
11 クリップ
20 主室
21 前室
22 小区画

Claims (11)

  1. 感染症患者ないし疑似患者を隔離するために各種施設内に簡易に設置可能な隔離ユニットであって、
    支柱部材と梁部材とを継手部材を介して連結して組み立てられるフレームと、該フレームの外周部および/または内部に装着されて該フレーム内に隔離空間を区画形成する隔離シートとにより構成してなることを特徴とする隔離ユニット。
  2. 前記支柱部材および前記梁部材はいずれも管材からなり、前記継手部材は差込管継手からなることを特徴とする請求項1記載の隔離ユニット。
  3. 前記支柱部材、前記梁部材、前記継手部材はいずれも紙管からなることを特徴とする請求項2記載の隔離ユニット。
  4. 前記支柱部材、前記梁部材、前記継手部材の要所に解体紐を組み込んでおき、前記フレームを解体する際に該解体紐の操作によって前記支柱部材、前記梁部材、前記継手部材の要所を破断可能に構成してなることを特徴とする請求項3記載の隔離ユニット。
  5. 前記支柱部材に押しバネを内蔵した伸縮部材を連結し、該伸縮部材により前記支柱部材を床面と天井面に対して押圧せしめて自立状態で設置してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の隔離ユニット。
  6. 前記支柱部材と前記梁部材どうしあるいは前記梁部材どうしを斜材により連結してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の隔離ユニット。
  7. 前記隔離シートはフィルム材または紙材からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の隔離ユニット。
  8. 前記フレームの出入口に前記隔離シートを開閉可能なカーテンとして装着してなることを特徴とする請求項7記載の隔離ユニット。
  9. 前記フレームの上部に前記隔離シートを天井面として装着してなることを特徴とする請求項7または8記載の隔離ユニット。
  10. 前記フレーム内に前記隔離シートを間仕切りカーテンとして設置してなることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の隔離ユニット。
  11. 前記隔離シートの表面に細菌やウイルスを吸着し固定して再飛散を防止するための防汚処理を施してなることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の隔離ユニット。
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