JP2012078768A - 人物マッチング装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】非熟練者に対しより効果的に向上意欲を持たせることを可能にする。
【解決手段】複数の熟練者のライフログデータ及び属性データを当該熟練者の端末ET1〜ETnから収集して熟練者情報データベース31に蓄積しておく。この状態で、非熟練者UFiのライフログデータ及び属性データを当該非熟練者の端末FTiから取得し、マッチング処理部25により、これらのライフログデータ及び属性データからその特徴量を抽出すると共に、上記記憶された複数の熟練者のライフログデータ及び属性データからそれぞれ特徴量を抽出する。そして、上記非熟練者UFiと複数の熟練者との間で、上記抽出された特徴量の類似度をDGMの計算式によりそれぞれ計算し、DGMが最大となる熟練者を選択してそのライフログデータ及び属性データを上記非熟練者UFiの端末FTiへ送信する。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば非熟練者に対し、当該非熟練者との類似点を有する熟練者を選択しその情報を提示するための人物マッチング装置、方法及びプログラムに関する。
大学等の教育機関や各種研修機関等においては、学習者又は研修者のレベルアップを図るための対策が種々検討されている。その一つとして、協調フィルタリングを用い、例えば学習者Aと他の学習者B,Cとの間で教材コンテンツに対する閲覧回数の類似度を求め、その結果から共通の教材コンテンツを閲覧する回数の多い学習者B又はCを学習パターンが類似する学習者として発見して、この学習者B又はCから学習者Aに対し苦手克服に有効な教材を教示する技術が提案されている(例えば非特許文献1を参照)。
また、熟練者の技能を訓練者に伝達する手法として、例えば習字の練習において熟練者の筆の位置情報や力覚情報を検出し、そのログデータを訓練者に提示して指導する教示手法も提案されている(例えば非特許文献2を参照)。
濱詰祐馬、和田雄次、土肥紳一、「eラーニングにおけるレコメンデーション技術の実装−苦手克服に貢献する教材の抽出」、情報科学技術フォーラム(FIT2009), pp. 615-618, 2009。 嵯峨智、川上直樹、舘すすむ、「力覚の主体性を活用した教示手法に関する研究」、日本バーチャルリアリティ学会論文誌、 Vol. 10, No. 3, pp. 363-369, 2005。
ところが、非特許文献1に記載された手法では、協調フィルタリングによって閲覧教材が類似する学習者、つまり学習レベルが同程度の学習者を発見し、この学習者が使用する教材を推薦するようにしている。このため、教材の推薦を受けた学習者にとっては自身と同レベルの他の学習者からの推薦を受けることになるため、当該推薦を受けた学習者に「その人物のようにレベルを高めたい」と感じさせることは期待できない。
一方、非特許文献2に記載された手法では、訓練者には自身より技能レベルが高い人物のログデータが提示されるため「その人物のようにレベルを高めたい」と思わせる効果が期待できる。しかしながら、訓練者にとっては熟練者の現在のレベルしか分からず、熟練者が訓練者自身とはかけ離れた存在としか感じられないため、「その人物のようにレベルを高められそう」、「自分にもできそうだ」と思わせる効果が期待できない。この結果、訓練者が自身のレベルを高める行動を起こす動機になり難い。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、非熟練者に対しより効果的に向上意欲を持たせることを可能にした人物マッチング装置、方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の第1の観点は、以下のような構成要素を備えたものである。
すなわち、複数の熟練者の過去から現在に至る期間のライフログデータ及び属性データを収集し記憶しておく。この状態で、非熟練者の現在のライフログデータ及び属性データを当該非熟練者の端末から取得し、この取得された非熟練者ライフログデータ及び上記記憶された各熟練者のライフログデータからそれぞれ非熟練者及び各熟練者の現在における熟練度を抽出する。また、上記取得された非熟練者の属性データから非熟練者の現在の状況を表す特徴量を抽出すると共に、上記記憶された各熟練者の属性データから各熟練者の過去の状況を表す特徴量を抽出する。そして、上記抽出された非熟練者及び各熟練者の現在における熟練度の差と、上記抽出された非熟練者の現在の特徴量と上記各熟練者の過去の特徴量との類似度をもとに、上記非熟練者と上記複数の熟練者との間の類似度を表す定量評価指数をそれぞれ計算し、この計算された定量評価指数に基づいて上記複数の熟練者の中から所定の条件を満たす熟練者を選択し、この選択された熟練者に関する情報を上記非熟練者が使用する端末へ送信するように構成したものである。
具体的には、
Figure 2012078768
とすると共に、pを上記記憶された過去のライフログデータの集合の中で、
Figure 2012078768
が最大になるときの値(p_max)とし、L[m] をレベルベクトルの要素(m個)、X[n] を特徴量(n個)、L,Xの添え字であるE,Fをそれぞれ熟練者及び非熟練者、cを現在、pを過去とし、さらにWL[m]を各レベルベクトル要素の重み付け係数、WX[n]を各特徴量の重み付け係数(n個)とそれぞれ表すとき、定量評価指数DGMを
Figure 2012078768
により計算する。
したがって、この発明の第1の観点によれば、非熟練者と熟練者との間の現在における実力レベルの差と、非熟練者の現在のライフログデータ及び属性データの両方を反映した特徴量と熟練者の過去のライフログデータ及び属性データの両方を反映した特徴量との間の類似度をもとに、非熟練者と熟練者との間の第1の定量評価指数が求められ、この第1の定量評価指数をもとに熟練者が選択される。換言すれば、非熟練者よりも熟練度がはるかに高いけれども過去の境遇が類似していた熟練者が、マッチング処理により選択されることになる。このため、非熟練者に対し「その人物のようにレベルを高めたい」という意欲を持たせることが可能となる。しかも、非熟練者には現在の自分自身と過去の境遇が類似した熟練者の情報が提示されるため、非熟練者にとっては熟練者が身近な存在として感じられるようになり、「その人物のようにレベルを高められそう」、「自分にもできそうだ」と思わせる効果が期待できる。
また、この発明の第2の観点は、上記定量評価指数を計算する際に、上記非熟練者の端末から、上記送信した熟練者に関する情報に対する評価データを受信し、この受信された評価データに基づいて、上記式(1) における各特徴量の重み付け係数WX[n]を可変するようにしたものである。
このようにすると、マッチング結果を表すデータの通知に対し非熟練者から送信される評価データをもとに上記定量評価指数を計算する際の重み付け係数が調整され、これにより定量評価指数が計算し直されて再度熟練者が選択される。したがって、非熟練者にとって特徴量がさらに近い熟練者に関する情報が提示されることになり、これにより非熟練者の向上意欲をより一層効果的に高めることが可能となる。
さらに、上記定量評価指数を計算する際には、Lをレベルベクトル、Xを特徴ベクトルとし、これらのレベルベクトルL及び特徴ベクトルXに含まれる特徴量を式(1) で表し、Sim を類似度とするとき、定量評価指数DGMを
Figure 2012078768
により計算するようにしてもよい。
このようにすると、定量評価指数を計算する際に、重み付け和の計算に限らず積の形を考慮することができる。
この発明の第3の観点は、複数の熟練者の各々について、上記抽出された現在の熟練度と当該熟練度を得るまでに要した時間とにより表される成長率と、上記抽出された過去の特徴量ごとの成長の困難さを表す成長困難度をそれぞれ計算し、当該計算された成長率及び成長困難度が高いほど大きな値となる第2の定量評価指数を、非熟練者と複数の熟練者との各々の組み合わせについてさらに計算する。そして、上記計算された第1及び第2の定量評価指数に基づいて、前記複数の熟練者の中から所定の条件を満たす熟練者を選択し、この選択された熟練者に関する情報を前記非熟練者が使用する端末へ送信するようにしたものである。
具体的には、上記第2の定量評価指数の計算を以下のように行う。
Figure 2012078768
とすると共に、pを前記記憶された過去のライフログデータの集合の中で、
Figure 2012078768
が最大になるときの値(p_max)とし、L[m] をレベルベクトルの要素(m個)、X[n] を特徴量(n個)、L,Xの添え字であるE,Fをそれぞれ熟練者及び非熟練者、cを現在、pを過去とし、さらにWL[m]を各レベルベクトル要素の重み付け係数、WX[n]を各特徴量の重み付け係数(n個)とし、さらにtを熟練者の過去pから現在cまでの総努力時間、D[n]を特徴量ごとの熟練者の成長困難度、WT[m]を各レベルベクトル要素ごとの成長率の重み、WD[n]を各特徴量の成長困難度の重みとしたとき、第2の定量評価指数EPを、
Figure 2012078768
により計算する。
上記熟練者を選択する手法としては、重み付け加算を用いるものと、正規化処理と乗算処理を組み合わせたものが考えられる。
すなわち、先ず重み付け加算を用いるものは、前記第1の定量評価指数をDGMとすると共にその重み係数をW1 とし、前記第2の定量評価指数をEPとすると共にその重み係数をW2 とするとき、
1 ・DGM+W2 ・EP
を計算し、その計算値をもとに前記複数の熟練者の中から所定の条件を満たす熟練者を選択するものである。
上記W1 ・DGM+W2 ・EPの計算を行う際には、選択結果に対する非熟練者の評価結果の入力を受付け、この入力された評価結果をもとに前記重み係数W1 ,W2 を可変設定するとよい。
また、正規化処理と乗算処理を組み合わせたものは、前記熟練者を選択する際には、
前記第1の定量評価指数をDGM、前記第2の定量評価指数をEPとするとき、これら第1及び第2の定量評価指数DGM,EPをそれぞれ正規化し、この正規化されたDGM,EPの積
DGM×EP
を計算し、その計算値をもとに前記複数の熟練者の中から所定の条件を満たす熟練者を選択する。
したがって、この発明の第3の観点によれば、各熟練者の現在の熟練度と当該熟練度を得るまでに要した時間とにより表される成長率と、上記抽出された過去の特徴量ごとの成長の困難さを表す成長困難度が共に高いほど大きな値となる第2の定量評価指数が計算される。そして、先に述べた第1の定量評価指数に加え、上記第2の定量評価指数をさらに考慮して熟練者が選択される。すなわち、非熟練者よりも熟練度がはるかに高いけれども過去の境遇が非熟練者と類似し、しかも熟練度が向上し難い状況にあるにもかかわらず高い成長率を示した熟練者が選択される。このため、非熟練者に対し親近感を感じさせると同時に、「その人物のようにレベルを高めたい」、「レベルを高めるために行動を起こしたいと」という動機付けを与えることが可能となる。
すなわちこの発明によれば、非熟練者に対しより効果的に向上意欲を持たせることが可能な人物マッチング装置、方法及びプログラムを提供することができる。
この発明の実施形態に係わる人物マッチングサービスを実現するシステムの概略構成図。 図1に示したシステムで使用されるマッチングサーバの構成を示すブロック図。 この発明の第1の実施形態におけるマッチング処理の手順と処理内容を示すフローチャート。 図3に示したマッチング処理のうち重み付け調整処理の手順と処理内容を示すフローチャート。 図2に示したマッチング処理により算出されるDGM(Degree of Gap Matching)の一例を示す図である。 この発明の第3の実施形態におけるマッチング処理の手順と処理内容を示すフローチャート。 図6に示したマッチング処理のうち重み付け調整処理の手順と処理内容を示すフローチャート。 加齢と体力の関係の一例を示す図。 加齢と体力の関係から導いた成長困難度の一例を示す図。
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の第1の実施形態に係わる人物マッチングサービスを実現するシステムの概略構成図である。
このシステムは、人物マッチング装置としての機能を有するマッチングサーバSVを備え、このマッチングサーバSVと、熟練者が使用する端末ET1〜ETn及び非熟練者が使用する端末FT1〜FTmとの間で、通信ネットワークNWを介して通信を可能にしたものである。通信ネットワークNWは、例えばインターネットに代表されるIP(Internet Protocol)網と、このIP網に対しアクセスするための複数のアクセス網とから構成される。アクセス網としては、例えばLAN(Local Area Network)、無線LAN、携帯電話網、有線電話網、CATV(Cable Television)網が用いられる。
熟練者が使用する端末ET1〜ETn及び非熟練者が使用する端末FT1〜FTmは、いずれも携帯電話機やスマートホン、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末からなり、GPS(Global Positioning System)を利用した位置計測機能や各種センサ、行動スケジュールを管理するスケジューラ、ブラウザ等のWebアクセス機能及び電子メール送受信機能等を備えている。
各端末ET1〜ETn,FT1〜FTmは、上記Webアクセス機能を用いてマッチングサーバSVに対し熟練者及び非熟練者のライフログデータ及び属性データを送信する。また非熟練者が使用する端末FT1〜FTmは、電子メール送受信機能を用いてマッチングサーバSVからマッチング結果を表すデータを受信し、かつWebアクセス機能を用いてマッチング結果の評価データをマッチングサーバSVへ送信する。
ライフログデータは、例えばユーザが手入力した情報をもとに生成されて端末内の記憶部に記憶されるか、或いは上記位置計測機能や歩数計等のセンサによる検出データ、スケジューラの内容、電子書籍・音楽の再生時間の記録データ等をもとに自動的に生成されて上記記憶部に記憶される。そして、マッチングサーバSVからの送信要求に応じて選択的に読み出されマッチングサーバSVへ送信される。
属性データは、熟練者及び非熟練者自身のキー入力操作により入力され、マッチングサーバSVからの送信要求に応じてマッチングサーバSVへ送信される。評価データは、マッチング結果を表すデータを受信したときに非熟練者自身がキー入力操作により入力するもので、Webアクセス機能を用いてマッチングサーバSVへ送信される。なお、属性データは、携帯端末に付属する生体センサ等の検出データをもとに生成される生体年齢等を用いることも可能である。
ところで、マッチングサーバSVは例えばWebサーバからなり、以下のように構成される。図2はその機能構成を示すブロック図である。
すなわち、マッチングサーバSVは、通信インタフェースユニット10と、制御ユニット20と、記憶ユニット30を備えている。
通信インタフェースユニット10は、制御ユニット20の制御の下で、上記熟練者及び非熟練者の各端末ET1〜ETn,FT1〜FTmとの間で、通信ネットワークNWを介して、上記ライフログデータ、属性データ及びマッチング結果の評価データの受信処理と、マッチング結果を表すデータの送信処理を行う。
記憶ユニット30は、例えばHDD(Hard Disc Drive)又はSSD(Solid State Drive)を使用したランダムアクセス可能な不揮発性メモリを使用したもので、この発明を実現するために必要な記憶部として、熟練者情報データベース31と、非熟練者情報データベース32を備えている。
熟練者情報データベース31は、熟練者の端末ET1〜ETnからそれぞれ収集した熟練者のライフログデータ及び属性データを、熟練者の識別情報(ID)と関連付けて記憶するために使用される。非熟練者情報データベース32は、非熟練者の端末FT1〜FTnからそれぞれ収集した非熟練者のライフログデータ及び属性データを、非熟練者の識別情報(ID)と関連付けて記憶するために使用される。
制御ユニット20は、中央処理ユニット(CPU;Central Processing Unit)を中核として備えるもので、この発明を実施するために必要な制御機能として、熟練者ライフログ取得制御部21と、熟練者属性取得制御部22と、非熟練者ライフログ取得制御部23と、非熟練者属性取得制御部24と、マッチング処理部25と、重み付け調整部26を有している。これらの制御機能はいずれも、記憶ユニット30内の図示ないプログラムメモリに格納されたアプリケーション・プログラムを、上記CPUに実行させることにより実現される。
熟練者ライフログ取得制御部21は、通信インタフェースユニット10を制御することで、熟練者が使用する端末ET1〜ETnに対しそれぞれ異なるタイミングでライフログ送信要求を送信し、この要求に対し各端末ET1〜ETnから送信される所定期間分のライフログデータを受信して、上記熟練者情報データベース31に熟練者IDと関連付けて格納する処理を実行する。
熟練者属性取得制御部22は、通信インタフェースユニット10を制御することで、熟練者が使用する端末ET1〜ETnに対しそれぞれ異なるタイミングで属性送信要求を送信し、この要求に対し各端末ET1〜ETnから送信される熟練者の現在の属性データを受信して、上記熟練者情報データベース31に熟練者IDと関連付けて格納する処理を実行する。
非熟練者ライフログ取得制御部23は、通信インタフェースユニット10を制御することで、熟練者の紹介を要求した非熟練者の端末FT1〜FTmに対しライフログ送信要求を送信し、この要求に対し各端末FT1〜FTmから送信される所定期間分のライフログデータを受信して、上記非熟練者情報データベース32に非熟練者IDと関連付けて格納する処理を実行する。
非熟練者属性取得制御部24は、通信インタフェースユニット10を制御することで、熟練者の紹介を要求した非熟練者の端末FT1〜FTmに対し属性送信要求を送信し、この要求に対し各端末FT1〜FTmから送信される非熟練者の現在の属性データを受信して、上記非熟練者情報データベース32に非熟練者IDと関連付けて格納する処理を実行する。
マッチング処理部25は、非熟練者の特徴量と複数の熟練者の特徴量とのマッチング処理を行って、類似度を表す定量評価指標が最も高い熟練者を選択する処理を行い、その選択結果を該当する非熟練者が使用する端末FTiへ通信インタフェースユニット10から送信させる処理を行う。非熟練者及び複数の熟練者の特徴量は、それぞれ非熟練者情報データベース32及び熟練者情報データベース31に記憶されているライフログデータ及び属性データから抽出する。類似度を表す定量評価指標としては、DGM(Degree of Gap Matching)を用いる。
重み付け調整部26は、マッチング結果を通知した非熟練者の端末FTiから当該マッチング結果に対する評価データを通信インタフェースユニット10を介して受け取る。そして、この受け取った評価データをもとにニューラルネットワークを用いて重み付け係数の学習処理を行い、この学習処理後の重み付け係数を再マッチング処理のために上記マッチング処理部25にフィードバックする処理を行う。
次に、以上のように構成されたマッチングサーバSVによる動作を説明する。
(1)熟練者のライフログデータ及び属性データの収集処理
定常状態において、制御ユニット20は熟練者ライフログ取得制御部21を起動し、この熟練者ライフログ取得制御部21の制御の下で、予め登録された熟練者が使用する端末ET1〜ETnに対しそれぞれ異なるタイミングで通信インタフェースユニット10からライフログ送信要求を送信する。そして、この要求に対し各端末ET1〜ETnから送信される所定期間分、例えば短い場合で1週間、長い場合で10年間分のライフログデータを通信インタフェースユニット10を介して受信し、この受信されたライフログデータを熟練者情報データベース31に熟練者IDと関連付けて記憶させる。
ライフログデータとしては、例えば実力レベルと生活パターンの記録が用いられる。実力レベルとしては、例えば英語の資格検定であればそのスコア(420点や930点)が、また運動能力であれば(最大筋力30kgや70kg)等が挙げられる。なお、本実施形態では、実力レベルを、多次元になる場合を考慮してリスニングとリーディングの両方のスコア、或いは瞬発力と持久力の両方の筋力が反映されるように、レベルベクトルとして扱う。生活パターンの例としては、通勤時間(0.5時間や2.5時間)、睡眠時間(6時間や8時間)、テレビジョン視聴時間(0.5時間や4時間)、一週間における休日数(1日や3日)等が挙げられる。
続いて制御ユニット20は、熟練者属性取得制御部22を起動し、この熟練者属性取得制御部22の制御の下で、上記予め登録された各熟練者が使用する端末ET1〜ETnに対しそれぞれ異なるタイミングで属性送信要求を送信する。そして、この要求に対し各端末ET1〜ETnから送信される熟練者の現在の属性データを通信インタフェースユニット10を介して受信し、この受信された属性データを熟練者情報データベース31に熟練者IDと関連付けて記憶させる。
属性データとしては、例えば性別(例えば女性:1、男性:0と表現)、年齢(7歳や35歳)、家族数(1人や4人)、性格が用いられる。このうち性格は、例えば5因子モデルを用いて表される。例えば、5因子をそれぞれ10点満点とすると、勤勉性:7.9、知性:5.2、外向性:2.6、情緒安定性:5.1、協調性:5.3のように表現することができる。なお、この5因子モデルについては、Goldberg, L.R, “The development of markers for the big-five factor structure", Psychological Assessment, vol.4, pp26-42, 1992に詳しく述べられている。
(2)非熟練者のライフログデータ及び属性データの取得処理
さて、いま本システムに対し利用登録した非熟練者UFiの端末FTiから、熟練者の紹介要求を受け取ったとする。そうすると、制御ユニット20は先ず非熟練者ライフログ取得制御部24により、要求元の非熟練者UFiの端末FTiに対しライフログ送信要求を送信する。そして、この要求に対し端末FTiから送信される所定期間分のライフログデータを通信インタフェースユニット10を介して受信し、非熟練者情報データベース32に非熟練者IDと関連付けて記憶させる。このとき取得するライフログデータの内容は、先に述べた熟練者の場合と同様であるが、取得対象期間は過去の1週間から1ヶ月分とする。
続いて制御ユニット20は、非熟練者属性取得制御部24により、要求元の非熟練者UFiの端末FTiに対し属性送信要求を送信し、この要求に対し端末FTiから送信される非熟練者の現在の属性データを通信インタフェースユニット10介して受信して、非熟練者情報データベース32に非熟練者IDと関連付けて記憶させる。このとき取得する属性データについても、先に述べた熟練者の場合と同様である。
(3)非熟練者と複数の熟練者との間のマッチング処理
次に制御ユニット20は、マッチング処理部25により、上記非熟練者UFiと複数の熟練者との間で特徴量のマッチング処理を以下のように行う。図3はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。
(3−1)特徴量の抽出
すなわち、先ずマッチング処理部25はステップS11により、非熟練者情報データベース32に記憶された非熟練者UFiのライフログデータ及び属性データをもとに、非熟練者UFiの特徴量を抽出する。例えば、英語資格検定のスコアを非熟練者の現在の実力レベルベクトルとして抽出する。また、非熟練者の性格を先に述べた5因子モデルにより表現される値に、性別、年齢及び家族数をそれぞれ数値化した値を加算し、その計算値を非熟練者UFiの特徴量とする。
次にマッチング処理部25はステップS12により、熟練者情報データベース31に記憶された複数の熟練者のライフログデータ及び属性データを熟練者ごとに順に読み出し、この読み出されたデータをもとに、熟練者の特徴量を抽出する。この場合も、上記した非熟練者の場合と同様に、熟練者ごとにその現在の実力レベルベクトルと、性格、性別、年齢及び家族数に基づく数値を特徴量としてそれぞれ抽出する。そして、マッチング対象となるすべての熟練者について、その実力レベルベクトルと特徴量の抽出処理が終了したことをステップS13により確認すると、ステップS14に移行する。
(3−2)特徴量の正規化
マッチング処理部25は、次にステップS14において、上記抽出された非熟練者及び複数の熟練者の特徴量を正規化する。この正規化処理は、非熟練者及び全熟練者の各特徴量をその中の最大のもので割り、全ての値が0から1の範囲に収まるようにするものである。
(3−3)DGMの計算
次にマッチング処理部25は、ステップS15において、DGMの計算とその計算結果に基づく熟練者の選択処理を以下のように実行する。
先ずステップS151では重み付け係数の調整を行うが、熟練者がまだ選択されていない状態では重み付け係数を予め定めた初期値に設定する。この初期値としては、例えば全重み付け係数を“1”とする場合や、非熟練者にとってネガティブ(平均以下など)になる値、例えば特徴量の重み付け係数を“2”にする場合などが考えられる。非熟練者にとってネガティブになる特徴量の重み付け係数を増加させる理由は、熟練者の過去とネガティブな部分が類似しているほど非熟練者は熟練者に対して共感すると推測されるからである。平均の設定手法には、例えば今までにシステムを利用した非熟練者の特徴量から算出する手法と、ある集団の統計データを用いて設定する手法が考えられる。
次にマッチング処理部25は、ステップS152において非熟練者UFiと複数の熟練者UE1,UE2,…との間でDGMの計算を行う。DGMは、非熟練者と熟練種との間の特徴量の類似度を表す定量評価指標であり、(1) 式のように表される。
Figure 2012078768
ただし、
Figure 2012078768
である。
ここで、L[m] はレベルベクトルの要素(m個)、X[n] は特徴量(n個)、L,Xの添え字はそれぞれEが熟練者、Fが非熟練者、cが現在、pが過去を表す。
pは、熟練者情報データベース31に蓄積された過去のライフログデータの集合の中で、
Figure 2012078768
が最大になるときの値(p_max)である。
また、WL[m]は各レベルベクトル要素の重み付け係数を、WX[n]は各特徴量の重み付け係数(n個)をそれぞれ表す。
上記(1) 式を用いてDGMを計算すると、現在における非熟練者の実力レベルと比べて、熟練者の実力レベルが高ければ高いほど式(1) の一項目
Figure 2012078768
の値は大きくなる。また、非熟練者の現在の特徴量と熟練者の過去の特徴量との間の類似度が高ければ高いほど、式(1) の二項目
Figure 2012078768
は大きくなる。
上記(1) 式により計算されたDGMの一例を図5に示す。この例では、非熟練者UFiのライフログデータ及び属性データを、現在のTOEICスコア:410点、性別:男性、年齢:31歳、家族数:4人、通勤時間:2時間としている。これに対し、熟練者UE1のライフログデータ及び属性データを、TOEICスコアの過去から現在までの変化:400点→925点、性別:男性、年齢の変化:30歳→35歳、家族数の変化:4人→4人、通勤時間の変化:1.5時間→0.5時間とし、また熟練者UE2のライフログデータ及び属性データを、TOEICスコアの過去から現在までの変化:480点→680点、性別:女性、年齢の変化:18歳→21歳、家族数の変化:3人→3人、通勤時間の変化:0.5時間→0.5時間としている。
そして、以上のライフログデータ及び属性データに基づいて、非熟練者UFiと熟練者UE1,UE2との間でそれぞれ(1) 式によりDGMを計算すると、非熟練者UFiと熟練者UE1との間のDGMは“0.74”、非熟練者UFiと熟練者UE2との間のDGMは“0.49”となる。なお、この計算は、式(1) の一項目と二項目の重み付け係数が同じになるように、一項目の重み付け係数を“5”、二項目の各特徴量の重み付け係数を“1”として行った。
(3−4)熟練者の選択
続いてマッチング処理部25は、ステップS153において、上記ステップS152により計算された非熟練者UFiと複数の熟練者TE1,UE2,…との間の各DGMの値を比較し、DGMの値が最大となる熟練者UEjを選択する。例えば、図5に例示した熟練者UE1とのDGM値が最大であれば、この熟練者UE1を非熟練者UFiに紹介すべき熟練者として選択する。
(4)マッチング結果の送信
制御ユニット20は、上記ステップS153において紹介すべき熟練者が選択されると、ステップS16により、上記選択された熟練者のライフログデータ及び属性データを含む通知情報を生成し、この生成された情報をマッチング結果を表すデータとして通信インタフェースユニット10から非熟練者UFiの端末FTiへ送信させる。このときの送信手段としては、例えば電子メールが用いられる。なお、電子メールを用いる代わりに、非熟練者UFiが端末FTiのブラウザ機能を用いてマッチングサーバSVのWebページに対しアクセスし、閲覧することにより上記マッチング結果を表すデータを取得できるようにしてもよい。
(5)重み付けの調整とDGMの再計算
マッチングサーバSVから非熟練者UFiの端末FTiへマッチング結果を表すデータを送信すると、非熟練者UFiはこの通知されたマッチング結果のデータが自身にとって役に立つものか否かを判断する。そして、ある特徴量がより高い又は低い熟練者を希望する場合には、ブラウザ機能によりマッチングサーバSVのWebページを開いた状態で、特徴量の変更を要求するデータを評価データとして入力する。
マッチングサーバSVの制御ユニット20は、重み付け調整部26において、図4に示すようにステップS21において非熟練者UFiの端末FTiにおける評価データの入力操作を監視している。そして、非熟練者UFiの端末FTiにおいて評価データが入力されると、この評価データを通信インタフェースユニット10を介して受信し、ステップS22においてニューラルネットワークを用いて重み付け係数の学習処理を行う。そして、この重み付け係数の学習処理により得られた新たな重み付け係数を、ステップS23によりマッチング処理部25に与える。
マッチング処理部25は、上記与えられた調整後の重み付け係数を用いて非熟練者UFiと複数の熟練者UE1,UE2,…との間でそれぞれDGMを計算し直す。そして、この計算された各DGMの中で最大となるDGMが得られた熟練者UEkを選択し、そのライフログデータ及び属性データを非熟練者UFiの端末FTiに向け電子メールにより送信する。
以上の重み付け調整処理からDGMの再計算処理、熟練者の再選択処理、及びその結果の送信処理は、非熟練者UFiの端末FTiから異なる評価データが送られるごとに繰り返し行われる。
以上詳述したように第1の実施形態では、複数の熟練者のライフログデータ及び属性データを当該熟練者の端末ET1〜ETnから収集して熟練者情報データベース31に蓄積しておく。この状態で、非熟練者UFiのライフログデータ及び属性データを当該非熟練者の端末FTiから取得し、これらのライフログデータ及び属性データからその特徴量を抽出すると共に、上記記憶された複数の熟練者のライフログデータ及び属性データからそれぞれ特徴量を抽出する。そして、上記非熟練者UFiと複数の熟練者との間で、上記抽出された特徴量の関係をDGMの計算式によりそれぞれ計算し、DGMが最大となる熟練者を選択してそのライフログデータ及び属性データを上記非熟練者UFiの端末FTiへ送信するようにしている。
具体的には、上記DGMを上記式(1) により計算している。すなわち、非熟練者と熟練者との間の現在における実力レベルの差が大きければ大きいほどDGMは高い値となり、また非熟練者の現在の特徴量と熟練者の過去の特徴量との類似度が高ければ高いほどDGMは高い値となるような計算を行っている。
したがって第1の実施形態では、非熟練者と熟練者との間の現在における実力レベルの差と、非熟練者の現在のライフログデータ及び属性データの両方を反映した特徴量と熟練者の過去のライフログデータ及び属性データの両方を反映した特徴量との間の類似度をもとに、非熟練者と熟練者との間の関係を表すDGMが求められる。そして、このDGMが最大となる熟練者の情報が非熟練者UFiに通知される。
言い換えれば、非熟練者UFiよりも熟練度がはるかに高いけれども、過去に境遇が類似していた熟練者がマッチング処理により選択されて非熟練者UFiに提示されることになる。このため、非熟練者UFiに対し「その人物のようにレベルを高めたい」という意欲を持たせることが可能となる。しかも、非熟練者UFiには現在の自分自身と過去の境遇が類似した熟練者の情報が提示されるため、非熟練者UFiにとっては熟練者が身近な存在として感じられるようになり、「その人物のようにレベルを高められそう」、「自分にもできそうだ」と思わせる効果が期待できる。
また第1の実施形態では、マッチング結果を表すデータの通知に対し非熟練者UFiから送信される評価データを受信し、この評価データをもとに上記DGMを計算する際のレベル及び特徴量に対する重み付け係数を調整して、DGMを計算し直し熟練者を選択し直すようにしている。したがって、非熟練者UFiにとって特徴量がさらに近い熟練者に関する情報が提示されることになり、これにより非熟練者UFiの向上意欲をより一層効果的に高めることが可能となる。
(第2の実施形態)
前記第1の実施形態ではDGMの計算に際し重み付け和の計算を行ったが、それに限らず例えば式(3) に示すように積の形を考慮するようにしてもよい。
Figure 2012078768
ここで、太字のLはレベルベクトル、太字のXは特徴ベクトルとする。レベルベクトルL及び特徴ベクトルXに含まれる特徴量は式(1) と同様である。Sim は類似度を表し、この類似度Sim の計算にはユークリッド距離、ピアソン相関係数、コサイン類似度等が用いられる。
また、熟練者の現在のレベル及び特徴量は熟練者の実力レベルが最大だった過去の特徴量に置き換えることもできる。
(第3の実施形態)
この発明の第3の実施形態は、熟練者の現在の熟練度と当該熟練度を得るまでに要した時間とにより成長率(効率)を計算すると共に、上記熟練者の過去の特徴量ごとに成長の困難さを表す成長困難度を計算し、この計算された成長率及び成長困難度が高いほど大きな値となる定量評価指数EP(Expert Property)を計算する。そして、第1の実施形態で述べた定量評価指数DGM(Degree of Gap Matching)と、上記算出された定量評価指標EPとの組み合わせが最大となる熟練者を選択するようにしたものである。
この発明の第3の実施形態に係るマッチングサーバSVは、以下のような新たな機能を備えている。なお、第3の実施形態においても図2を参照し、第1の実施形態と同一部分については詳しい説明は省略する。
すなわち、マッチングサーバSVのマッチング処理部25′は、以下の処理機能を有している。これらの処理機能はいずれも、記憶ユニット30内の図示ないプログラムメモリに格納されたアプリケーション・プログラムをCPUに実行させることにより実現される。
(1) 非熟練者及び複数の熟練者の特徴量を、それぞれ非熟練者情報データベース32及び熟練者情報データベース31に記憶されているライフログデータ及び属性データから抽出する処理。
(2) 抽出された非熟練者及び各熟練者の現在における熟練度の違いと、上記抽出された非熟練者の現在の特徴量と各熟練者の過去の特徴量との類似度をもとに、熟練度の違いが大きくかつ類似度が高いほど大きな値となる定量評価指数DGMを、上記非熟練者と各熟練者との各々の組み合わせについて計算する処理。
(3) 上記抽出された熟練者の現在の熟練度と当該熟練度を得るまでに要した時間とにより表される成長率と、上記抽出された熟練者の過去の特徴量ごとの成長の困難さを表す成長困難度をもとに、当該成長率及び成長困難度が高いほど大きな値となる定量評価指数EPを、非熟練者と複数の熟練者との各々の組み合わせについて計算する処理。
(4) 上記(2)及び(3)により算出された定量評価指数DGMと定量評価指数EPとの全ての組み合わせについてその重み付け加算値を算出し、この算出された重み付け加算値が最大となる上記定量評価指数DGMと定量評価指数EPとの組み合わせを持つ熟練者を選択する処理。
(5) 上記選択された熟練者に関する情報を、該当する非熟練者が使用する端末FTiへ通信インタフェースユニット10から送信させる処理。
次に、以上のように構成されたマッチングサーバSVによる非熟練者と複数の熟練者との間のマッチング処理の動作を説明する。このマッチング処理は、制御ユニット20内のマッチング処理部25′により以下のように行われる。図6はその処理手順と処理内容を示すフローチャートである。なお、図6において前記図3と同一処理部分には同一符号を付して説明を行う。
(6−1)特徴量の抽出
すなわち、先ずマッチング処理部25′はステップS11により、非熟練者情報データベース32に記憶された非熟練者UFiのライフログデータ及び属性データをもとに、非熟練者UFiの特徴量を抽出する。例えば、英語資格検定のスコアを非熟練者の現在の実力レベルベクトルとして抽出する。また、非熟練者の性格を先に述べた5因子モデルにより表現される値に、性別、年齢及び家族数をそれぞれ数値化した値を加算し、その計算値を非熟練者UFiの特徴量とする。
次にマッチング処理部25′はステップS12により、熟練者情報データベース31に記憶された複数の熟練者のライフログデータ及び属性データを熟練者ごとに順に読み出し、この読み出されたデータをもとに、熟練者の特徴量を抽出する。この場合も、上記した非熟練者の場合と同様に、熟練者ごとにその現在の実力レベルベクトルと、性格、性別、年齢及び家族数に基づく数値を特徴量としてそれぞれ抽出する。そして、マッチング対象となるすべての熟練者について、その実力レベルベクトルと特徴量の抽出処理が終了したことをステップS13により確認すると、ステップS14に移行する。
(6−2)特徴量の正規化
マッチング処理部25′は、次にステップS14において、上記抽出された非熟練者及び複数の熟練者の特徴量を正規化する。この正規化処理は、非熟練者及び全ての熟練者の各特徴量をその中の最大のもので割り、全ての値が0から1の範囲に収まるようにする処理である。
次にマッチング処理部25′は、ステップS31に移行してDGMの計算、EPの計算、及びその各計算結果に基づく熟練者の選択処理を以下のように実行する。
(6−3)DGMの計算
先ずマッチング処理部25′は、ステップS151において、DGMの計算で使用する重み付け係数を以下のように決定する。すなわち、熟練者がまだ選択されていない状態では、重み付け係数を予め定めた初期値に設定する。この初期値としては、例えば全重み付け係数を“1”とする場合や、非熟練者にとってネガティブ(平均値以下など)になる値、例えば特徴量の重み付け係数を“2”にする場合などが考えられる。非熟練者にとってネガティブになる特徴量の重み付け係数を増加させる理由は、熟練者の過去とネガティブな部分が類似しているほど非熟練者は熟練者に対して共感すると推測されるからである。平均値の設定手法には、例えば今までにシステムを利用した非熟練者の特徴量から算出する手法と、ある集団の統計データを用いて設定する手法が考えられる。
また上記重み付け係数は、図4に示したように非熟練者UFiが入力した評価データを当該非熟練者UFiの端末FTiから受信し、この受信した評価データをもとにニューラルネットワークを用いて重み付け係数の学習処理を行い、この学習処理により得られた重み付け係数を使用することも可能である。
次にマッチング処理部25′は、ステップS152において非熟練者UFiと複数の熟練者UE1,UE2,…との間でDGMの計算を行う。DGMは、非熟練者と熟練種との間の特徴量の関係を表す定量評価指標であり、第1の実施形態で述べた(1) 式により計算される。上記(1) 式を用いてDGMを計算すると、現在における非熟練者の実力レベルと比べて、熟練者の実力レベルが高ければ高いほど式(1) の一項目の値は大きくなる。また、非熟練者の現在の特徴量と熟練者の過去の特徴量との間の類似度が高ければ高いほど、式(1) の二項目の値は大きくなる。
(6−4)EPの計算
次にマッチング処理部25′は、ステップS311において、EPの計算で使用する重み付け係数を以下のように決定する。すなわち、このEP用の重み付け係数も、先に述べたDGM用の重み付け係数と同様に、初期値として固定値を設定する。この固定値としては、例えば“1”を用いる。
続いてマッチング処理部25′は、ステップS312により各熟練者についてEPを計算する。EPは、先に述べたように熟練者の現在の熟練度と当該熟練度を得るまでに要した時間とにより表される成長率と、上記抽出された熟練者の過去の特徴量ごとの成長の困難さを表す成長困難度をもとに計算されるもので、次の式により表される。
Figure 2012078768
ここで、p_maxは第1の実施形態で述べた式(2)により表される値であり、tは熟練者の過去から現在までの総努力時間、D[n]は特徴量ごとの熟練者の成長困難度、WT[m]は各レベルベクトル要素の効率の重み付け係数、WD[n]は各特徴量の成長困難度の重み付け係数を表す。
成長困難度D[n]は、熟練者の特徴量ごとに値が設定される。例えば、特徴量が「年齢」の場合、身体を使う分野では「加齢と体力との関係」を、また記憶を要する分野では「加齢と記憶との関係」を用いる。図8は加齢と体力との関係の一例を示したグラフであり、加齢とともに体力が衰えることを表している。
図8に示される加齢と体力との関係を用いて成長困難度を導く場合には、先ず各年齢の体力値をその最大値で割ることで全ての体力値が0〜1の範囲に収まるように正規化し、この正規化された値をnorm(x)とする。そして、この正規化された値norm(x)の逆数である1−norm(x)を求め、この値を成長困難度とする。図9は、上記加齢と体力との関係から導いた成長困難度の一例を示したグラフである。
また、時間に関する生活パターン、例えば通勤時間、睡眠時間、TV視聴時間といった特徴量について成長困難度を求める場合には、熟練分野に関連しない時間が増すほど困難度は増すことから、(時間に関する生活パターン(h)/24(h) )の値を成長困難度とする。その他、成長困難度を想定することが困難な特徴量については、成長困難度を無視する。つまり、その特徴量がどんな値でも困難度を0とする。
なお、「加齢と体力との関係」については文部科学省、“平成20年度体力・運動能力調査”、2008に、また「加齢と記憶との関係」についてはPB Baltes, UM Staudinger, “Wisdom: A metaheuristic (pragmatic) to orchestrate mind and virtue toward excellence” The American psychologist, vol.55, pp122-136, 2000.にそれぞれ詳しく記載されている。
(6−5)熟練者の選択
次にマッチング処理部25′は、ステップS313において、上記ステップS152及びステップS312によりそれぞれ計算されたDGM及びEPとのすべての組み合わせについてそれぞれ重み付け和を下式により計算する。
1 ・DGM+W2 ・EP
なお、重み付け係数W1 ,W2については、先にステップS311により設定された固定値“1”の初期値が割り当てられる。
そして、上記W1 ・DGM+W2 ・EPの計算結果をもとに、当該計算値が最も大きくなる熟練者を選択する。
なお、上記重み付け和(W1 ・DGM+W2 ・EP)を用いる以外に、EPを0.8〜1.0の間で正規化してDGM×EPを計算し、このDGM×EPの計算結果をもとに、当該計算値が最も大きくなる熟練者を選択するようにしてもよい。
(6−5)マッチング結果の送信
制御ユニット20は、上記ステップS313において紹介すべき熟練者が選択されると、この選択された熟練者のライフログデータ及び属性データを含む通知情報を生成し、この生成された情報をマッチング結果を表すデータとして通信インタフェースユニット10から非熟練者UFiの端末FTiへ送信させる。このときの送信手段としては、例えば電子メールが用いられる。なお、電子メールを用いる代わりに、非熟練者UFiが端末FTiのブラウザ機能を用いてマッチングサーバSVのWebページに対しアクセスし、閲覧することにより上記マッチング結果を表すデータを取得できるようにしてもよい。
(6−6)重み付け調整部26における重み付け係数の学習
マッチングサーバSVから非熟練者UFiの端末FTiへマッチング結果を表すデータを送信すると、非熟練者UFiはこの通知されたマッチング結果のデータが自身にとって役に立つものか否かを判断する。そして、ある特徴量がより高い又は低い熟練者を希望する場合には、ブラウザ機能によりマッチングサーバSVのWebページを開いた状態で、特徴量の変更を要求するデータを評価データとして入力する。例えば、提示された熟練者を気に入らなかった(ある特徴量が、より高い/低い熟練者を希望する)等の評価データを入力する。
マッチングサーバSVの制御ユニット20は、重み付け調整部26において、図7に示すようにステップS41において非熟練者UFiの端末FTiにおける評価データの入力操作を監視している。そして、非熟練者UFiの端末FTiにおいて評価データが入力されると、この評価データを通信インタフェースユニット10を介して受信し、ステップS42においてニューラルネットワークを用いてEP用の重み付け係数の学習処理を行う。この学習処理には重回帰分析が用いられる。そして、この重み付け係数の学習処理により得られた新たなEP用の重み付け係数を、ステップS43によりマッチング処理部25′に与える。
(6−7)DGM及びEPの再計算処理
マッチング処理部25′は、上記重み付け調整部26から与えられた調整後のDGM用重み付け係数を用いて、ステップS152において非熟練者UFiと各熟練者UE1,UE2,…との間のDGMを計算し直す。またそれと共にステップS312において、上記重み付け調整部26から与えられた調整後のEP用重み付け係数を用いて各熟練者UE1,UE2,…のEPを計算し直す。そして、この計算されたDGM及びEPとのすべての組み合わせについて、それぞれ重み付け和(W1 ・DGM+W2 ・EP)又は積DGM×EPを計算し、その計算結果をもとに当該計算値が最も大きくなる熟練者を選択し直す。
そして、上記選択された熟練者のライフログデータ及び属性データを含む通知情報を生成し、この生成された情報をマッチング結果を表すデータとして通信インタフェースユニット10から非熟練者UFiの端末FTiに向け電子メールにより送信する。
以上の重み付け調整処理からDGM及びEPの再計算処理、熟練者の再選択処理、及びその結果の送信処理は、非熟練者UFiの端末FTiから異なる評価データが送られるごとに繰り返し行われる。
以上詳述したように第3の実施形態では、マッチング処理部25′において、各熟練者UE1,UE2,…の現在の熟練度と当該熟練度を得るまでに要した時間tとにより成長率(効率)を計算すると共に、上記熟練者UE1,UE2,…の過去の特徴量ごとに成長の困難さを表す成長困難度D[n]を計算し、この計算された成長率及び成長困難度D[n]が高いほど大きな値となる定量評価指数EPを(4)式により計算する。そして、第1の実施形態で述べた定量評価指数DGMと、上記算出された定量評価指標EPとの組み合わせが最大となる熟練者を選択するようにしている。
したがって、DGMだけでなくEPも考慮して熟練者が選択される。すなわち、非熟練者よりも熟練度がはるかに高いけれども過去の境遇が非熟練者と類似し、しかも熟練度が向上し難い状況にあるにもかかわらず高い成長率を示した熟練者が選択される。このため、非熟練者に対し親近感を感じさせると同時に、「その人物のようにレベルを高めたい」、「レベルを高めるために行動を起こしたいと」という動機付けを非熟練者に与えることが可能となる。
(その他の実施形態)
なお、この発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、マッチングサーバの構成やその処理機能、処理手順と処理内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
SV…マッチングサーバ、NW…通信ネットワーク、ET1〜ETn…熟練者が使用する携帯端末、FT1〜FTm…非熟練者が使用する携帯端末、10…通信インタフェースユニット、20…制御ユニット、21…熟練者ライフログ取得制御部、22…熟練者属性取得制御部、23…非熟練者ライフログ取得制御部、24…非熟練者属性取得制御部、25,25′…マッチング処理部、26…重み付け調整部、30…記憶ユニット、熟練者情報データベース、32…非熟練者情報データベース。

Claims (19)

  1. 複数の熟練者の過去から現在に至る期間のライフログデータ及び属性データを収集し記憶する手段と、
    非熟練者の現在のライフログデータ及び属性データを当該非熟練者の端末から取得する手段と、
    前記取得された非熟練者ライフログデータ及び前記記憶された各熟練者のライフログデータからそれぞれ非熟練者及び各熟練者の現在における熟練度を抽出する手段と、
    前記取得された非熟練者の属性データから非熟練者の現在の状況を表す特徴量を抽出すると共に、前記記憶された各熟練者の属性データから各熟練者の過去の状況を表す特徴量を抽出する手段と、
    前記抽出された非熟練者及び各熟練者の現在における熟練度の違いと、前記抽出された非熟練者の現在の特徴量と前記各熟練者の過去の特徴量との類似度をもとに、前記熟練度の違いが大きくかつ前記類似度が高いほど大きな値となる第1の定量評価指数を、前記非熟練者と前記複数の熟練者との各々の組み合わせについて計算する第1の定量評価指数計算手段と、
    前記計算された第1の定量評価指数に基づいて前記複数の熟練者の中から所定の条件を満たす熟練者を選択し、この選択された熟練者に関する情報を前記非熟練者が使用する端末へ送信する熟練者選択手段と
    を具備することを特徴とする人物マッチング装置。
  2. 前記第1の定量評価指数計算手段は、
    Figure 2012078768
    とすると共に、pを前記記憶された過去のライフログデータの集合の中で、
    Figure 2012078768
    が最大になるときの値(p_max)とし、L[m] をレベルベクトルの要素(m個)、X[n] を特徴量(n個)、L,Xの添え字であるE,Fをそれぞれ熟練者及び非熟練者、cを現在、pを過去とし、さらにWL[m]を各レベルベクトル要素の重み付け係数、WX[n]を各特徴量の重み付け係数(n個)とそれぞれ表すとき、第1の定量評価指数DGMを
    Figure 2012078768
    により計算することを特徴とする請求項1記載の人物マッチング装置。
  3. 前記第1の定量評価指数計算手段は、
    前記非熟練者の端末から、前記送信した熟練者に関する情報に対する評価データを受信する手段と、
    前記受信された評価データに基づいて、前記式(1) における各特徴量の重み付け係数WX[n]を可変する手段と
    を、さらに備えることを特徴とする請求項2記載の人物マッチング装置。
  4. 前記第1の定量評価指数計算手段は、
    Lをレベルベクトル、Xを特徴ベクトルとし、これらのレベルベクトルL、及び特徴ベクトルXに含まれる特徴量を前記式(1) で表し、Sim を類似度とするとき、第1の定量評価指数DGMを
    Figure 2012078768
    により計算することを特徴とする請求項2記載の人物マッチング装置。
  5. 前記複数の熟練者の各々について、前記抽出された現在の熟練度と当該熟練度を得るまでに要した時間とにより表される成長率と、前記抽出された過去の特徴量ごとの成長の困難さを表す成長困難度をそれぞれ計算し、当該計算された成長率及び成長困難度が高いほど大きな値となる第2の定量評価指数を、前記非熟練者と前記複数の熟練者との各々の組み合わせについて計算する第2の定量評価指数計算手段を、さらに具備し、
    前記熟練者選択手段は、前記計算された第1及び第2の定量評価指数に基づいて前記複数の熟練者の中から所定の条件を満たす熟練者を選択し、この選択された熟練者に関する情報を前記非熟練者が使用する端末へ送信することを特徴とする請求項1記載の人物マッチング装置。
  6. 前記第2の定量評価指数計算手段は、
    Figure 2012078768
    とすると共に、pを前記記憶された過去のライフログデータの集合の中で、
    Figure 2012078768
    が最大になるときの値(p_max)とし、L[m] をレベルベクトルの要素(m個)、X[n] を特徴量(n個)、L,Xの添え字であるE,Fをそれぞれ熟練者及び非熟練者、cを現在、pを過去とし、さらにWL[m]を各レベルベクトル要素の重み付け係数、WX[n]を各特徴量の重み付け係数(n個)とし、さらにtを熟練者の過去pから現在cまでの総努力時間、D[n]を特徴量ごとの熟練者の成長困難度、WT[m]を各レベルベクトル要素ごとの成長率の重み、WD[n]を各特徴量の成長困難度の重みとしたとき、第2の定量評価指数EPを、
    Figure 2012078768
    により計算することを特徴とする請求項5記載の人物マッチング装置。
  7. 前記熟練者選択手段は、
    前記第1の定量評価指数をDGMとすると共にその重み係数をW1 とし、前記第2の定量評価指数をEPとすると共にその重み係数をW2 とするとき、
    1 ・DGM+W2 ・EP
    を計算し、その計算値をもとに前記複数の熟練者の中から所定の条件を満たす熟練者を選択することを特徴とする請求項5記載の人物マッチング装置。
  8. 前記熟練者選択手段は、
    前記選択結果に対する非熟練者の評価結果の入力を受付け、この入力された評価結果をもとに前記重み係数W1 ,W2 を可変設定する手段を、さらに備えることを特徴とする請求項7記載の人物マッチング装置。
  9. 前記熟練者選択手段は、
    前記第1の定量評価指数をDGM、前記第2の定量評価指数をEPとするとき、これら第1及び第2の定量評価指数DGM,EPをそれぞれ正規化し、この正規化されたDGM,EPの積
    DGM×EP
    を計算し、その計算値をもとに前記複数の熟練者の中から所定の条件を満たす熟練者を選択することを特徴とする請求項5記載の人物マッチング装置。
  10. 複数の熟練者の過去から現在に至る期間のライフログデータ及び属性データを収集し記憶する過程と、
    非熟練者の現在のライフログデータ及び属性データを当該非熟練者の端末から取得する過程と、
    前記取得された非熟練者ライフログデータ及び前記記憶された各熟練者のライフログデータからそれぞれ非熟練者及び各熟練者の現在における熟練度を抽出する過程と、
    前記取得された非熟練者の属性データから非熟練者の現在の状況を表す特徴量を抽出すると共に、前記記憶された各熟練者の属性データから各熟練者の過去の状況を表す特徴量を抽出する過程と、
    前記抽出された非熟練者及び各熟練者の現在における熟練度の違いと、前記抽出された非熟練者の現在の特徴量と前記各熟練者の過去の特徴量との類似度をもとに、前記熟練度の違いが大きくかつ前記類似度が高いほど大きな値となる第1の定量評価指数を、前記非熟練者と前記複数の熟練者との各々の組み合わせについて計算する第1の定量評価指数計算過程と、
    前記計算された第1の定量評価指数に基づいて前記複数の熟練者の中から所定の条件を満たす熟練者を選択し、この選択された熟練者に関する情報を前記非熟練者が使用する端末へ送信する熟練者選択過程と
    を具備することを特徴とする人物マッチング方法。
  11. 前記第1の定量評価指数計算過程は、
    Figure 2012078768
    とすると共に、pを前記記憶された過去のライフログデータの集合の中で、
    Figure 2012078768
    が最大になるときの値(p_max)とし、L[m] をレベルベクトルの要素(m個)、X[n] を特徴量(n個)、L,Xの添え字であるE,Fをそれぞれ熟練者及び非熟練者、cを現在、pを過去とし、さらにWL[m]を各レベルベクトル要素の重み付け係数、WX[n]を各特徴量の重み付け係数(n個)とそれぞれ表すとき、第1の定量評価指数DGMを
    Figure 2012078768
    により計算することを特徴とする請求項10記載の人物マッチング方法。
  12. 前記第1の定量評価指数計算過程は、
    前記非熟練者の端末から、前記送信した熟練者に関する情報に対する評価データを受信する過程と、
    前記受信された評価データに基づいて、前記式(1) における各特徴量の重み付け係数WX[n]を可変する過程と
    を、さらに備えることを特徴とする請求項11記載の人物マッチング方法。
  13. 前記第1の定量評価指数計算過程は、
    Lをレベルベクトル、Xを特徴ベクトルとし、これらのレベルベクトルL及び特徴ベクトルXに含まれる特徴量を式(1) で表し、Sim を類似度とするとき、第1の定量評価指数DGMを
    Figure 2012078768
    により計算することを特徴とする請求項11記載の人物マッチング方法。
  14. 前記複数の熟練者の各々について、前記抽出された現在の熟練度と当該熟練度を得るまでに要した時間とにより表される成長率と、前記抽出された過去の特徴量ごとの成長の困難さを表す成長困難度をそれぞれ計算し、当該計算された成長率及び成長困難度が高いほど大きな値となる第2の定量評価指数を、前記非熟練者と前記複数の熟練者との各々の組み合わせについて計算する第2の定量評価指数計算過程を、さらに具備し、
    前記熟練者選択過程は、前記計算された第1及び第2の定量評価指数に基づいて前記複数の熟練者の中から所定の条件を満たす熟練者を選択し、この選択された熟練者に関する情報を前記非熟練者が使用する端末へ送信することを特徴とする請求項10記載の人物マッチング方法。
  15. 前記第2の定量評価指数計算過程は、
    Figure 2012078768
    とすると共に、pを前記記憶された過去のライフログデータの集合の中で、
    Figure 2012078768
    が最大になるときの値(p_max)とし、L[m] をレベルベクトルの要素(m個)、X[n] を特徴量(n個)、L,Xの添え字であるE,Fをそれぞれ熟練者及び非熟練者、cを現在、pを過去とし、さらにWL[m]を各レベルベクトル要素の重み付け係数、WX[n]を各特徴量の重み付け係数(n個)とし、さらにtを熟練者の過去pから現在cまでの総努力時間、D[n]を特徴量ごとの熟練者の成長困難度、WT[m]を各レベルベクトル要素ごとの成長率の重み、WD[n]を各特徴量の成長困難度の重みとしたとき、第2の定量評価指数EPを、
    Figure 2012078768
    により計算することを特徴とする請求項14記載の人物マッチング方法。
  16. 前記熟練者選択過程は、
    前記第1の定量評価指数をDGMとすると共にその重み係数をW1 とし、前記第2の定量評価指数をEPとすると共にその重み係数をW2 とするとき、
    1 ・DGM+W2 ・EP
    を計算し、その計算値をもとに前記複数の熟練者の中から所定の条件を満たす熟練者を選択することを特徴とする請求項14記載の人物マッチング方法。
  17. 前記熟練者選択過程は、
    前記選択結果に対する非熟練者の評価結果の入力を受付け、この入力された評価結果をもとに前記重み係数W1 ,W2 を可変設定する過程を、さらに備えることを特徴とする請求項16記載の人物マッチング方法。
  18. 前記熟練者選択過程は、
    前記第1の定量評価指数をDGM、前記第2の定量評価指数をEPとするとき、これら第1及び第2の定量評価指数DGM,EPをそれぞれ正規化し、この正規化されたDGM,EPの積
    DGM×EP
    を計算し、その計算値をもとに前記複数の熟練者の中から所定の条件を満たす熟練者を選択することを特徴とする請求項14記載の人物マッチング方法。
  19. 請求項1乃至9記載のいずれかに記載の人物マッチング装置が備える手段を実現する処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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