JP2012072709A - スタータ - Google Patents
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Abstract
【課題】スタータにおいて、エンジンの始動時間を短縮し、また、電力消費を抑え、更に、一方向へ突出せず、しかも、信頼性があり、部品の共通化を図ることにある。
【解決手段】マグネットスイッチ(8)のプランジャ(15)にカム(22)を配置し、このカム(22)のカム軸(23)にステッパモータ(24)を連結し、エンジン(1)のリングギヤ(4)とスタータモータ(6)のピニオン(12)とが噛み合った状態でマグネットスイッチ(8)のプランジャ(15)をカム(22)により保持するようにステッパモータ(24)を駆動する。
【選択図】図1
【解決手段】マグネットスイッチ(8)のプランジャ(15)にカム(22)を配置し、このカム(22)のカム軸(23)にステッパモータ(24)を連結し、エンジン(1)のリングギヤ(4)とスタータモータ(6)のピニオン(12)とが噛み合った状態でマグネットスイッチ(8)のプランジャ(15)をカム(22)により保持するようにステッパモータ(24)を駆動する。
【選択図】図1
Description
この発明は、スタータに係り、特にエンジンのアイドリングストップ機構の始動制御をするスタータに関する。
車両には、スタータによって始動制御されるアイドリングストップ機構を備えたエンジンを搭載しているものがある。
スタータは、エンジンのリングギヤと、このリングギヤとピニオンとが噛み合った状態でリングギヤヘ回転を伝達するスタータモータとを備え、ピニオンとマグネットスイッチのプランジャとをアームで連結し、マグネットスイッチに通電することによりリングギヤとピニオンとが噛み合い、マグネットスイッチを非通電にすることによりリングギヤとピニオンとの噛み合いを解除するものである。
スタータは、エンジンのリングギヤと、このリングギヤとピニオンとが噛み合った状態でリングギヤヘ回転を伝達するスタータモータとを備え、ピニオンとマグネットスイッチのプランジャとをアームで連結し、マグネットスイッチに通電することによりリングギヤとピニオンとが噛み合い、マグネットスイッチを非通電にすることによりリングギヤとピニオンとの噛み合いを解除するものである。
特許文献1に係るエンジン始動装置は、エンジンの始動指示に基づき、リングギヤとピニオンとの噛み合わせ状態でスタータモータによりピニオンを回転させてリングギヤを回転させ、エンジンが所定の回転数以上のときには、リングギヤとピニオンとの噛み合わせを解除させるものである。
特許文献2に係る車両用始動装置は、アイドリングストップ時に、ピニオンをリングギヤに予め噛み合わせることによって、アイドリングストップからエンジンの始動時間の短縮を図るとともに、電力消費を抑制するものである。
特許文献2に係る車両用始動装置は、アイドリングストップ時に、ピニオンをリングギヤに予め噛み合わせることによって、アイドリングストップからエンジンの始動時間の短縮を図るとともに、電力消費を抑制するものである。
ところで、図9に示すように、スタータにおいて、ピニオンがリングギヤに噛み合った状態を維持するためには、マグネットスイッチに通電したままになるので、電力消費が増大する。そこで、通常は、マグネットスイッチを非通電にしておく方法が採られていた。そして、エンジンの始動指令があり、マグネットスイッチに通電を開始して(時間t1)、ピニオンとリングギヤとの噛み合いが完了するまでの時間が経過してからスタータモータを駆動するので、スタータモータの駆動まで(時間t2)には、遅れ分Tが生じて、エンジン回転数が速やかに高くならないという不都合があった。
このため、スタータモータによりアイドリングストップ機構を作動してエンジンを再始動する際には、再始動の指令が来てからエンジンの始動が完了するまでの時間をなるべく短縮することが望まれていた。
上記の特許文献1、2は、エンジンの再始動指令が来てからエンジンの始動が完了するまでの時間を短縮するものである。
また、上記の特許文献1では、その構造上、プランンジャストッパが突出してしまうという不都合があった。
更に、上記の特許文献2では、マグネットスイッチを廃止し、バネの作用でピニオンがリングギヤに噛み合う構造なので、信頼性が低く、部品の共通化が困難になるという不都合があった。
このため、スタータモータによりアイドリングストップ機構を作動してエンジンを再始動する際には、再始動の指令が来てからエンジンの始動が完了するまでの時間をなるべく短縮することが望まれていた。
上記の特許文献1、2は、エンジンの再始動指令が来てからエンジンの始動が完了するまでの時間を短縮するものである。
また、上記の特許文献1では、その構造上、プランンジャストッパが突出してしまうという不都合があった。
更に、上記の特許文献2では、マグネットスイッチを廃止し、バネの作用でピニオンがリングギヤに噛み合う構造なので、信頼性が低く、部品の共通化が困難になるという不都合があった。
そこで、この発明の目的は、エンジンの始動時間を短縮し、また、電力消費を抑え、更に、一方向へ突出せず、しかも、信頼性があり、部品の共通化を図るスタータを提供することにある。
この発明は、エンジンのリングギヤと、このリングギヤとピニオンとが噛み合った状態で前記リングギヤヘ回転を伝達するスタータモータとを備え、前記ピニオンとマグネットスイッチのプランジャとをアームで連結し、前記マグネットスイッチに通電することにより前記リングギヤと前記ピニオンとが噛み合い、前記マグネットスイッチを非通電にすることにより前記リングギヤと前記ピニオンとの噛み合いを解除するスタータにおいて、
前記マグネットスイッチのプランジャにカムを配置し、このカムのカム軸にステッパモータを連結し、前記リングギヤと前記ピニオンとが噛み合った状態で前記マグネットスイッチのプランジャを前記カムにより保持するように前記ステッパモータを駆動することを特徴とする。
前記マグネットスイッチのプランジャにカムを配置し、このカムのカム軸にステッパモータを連結し、前記リングギヤと前記ピニオンとが噛み合った状態で前記マグネットスイッチのプランジャを前記カムにより保持するように前記ステッパモータを駆動することを特徴とする。
この発明のスタータは、エンジンの始動時間を短縮し、また、電力消費を抑え、更に、一方向へ突出せず、しかも、信頼性があり、部品の共通化を図ることができる。
この発明は、エンジンの始動時間を短縮し、また、電力消費を抑え、更に、一方向へ突出せず、しかも、信頼性があり、部品の共通化を図る目的を、マグネットスイッチのプランジャにカムを配置し、このカムのカム軸にステッパモータを連結し、リングギヤとピニオンとが噛み合った状態でマグネットスイッチのプランジャをカムにより保持するようにステッパモータを駆動して実現するものである。
図1〜図8は、この発明の実施例を示すものである。
図3において、1は車両に搭載されてアイドルストップ機構を備えたエンジン、2はこのエンジン1を始動するためのスタータである。
エンジン1は、所定のエンジン停止条件が成立するとアイドルストップ制御されるものであって、接続軸3に取り付けられたリングギヤ4を備えている。
スタータ2は、スタータモータケース5内のスタータモータ6と、このスタータモータ6に連結するスイッチケース7内のマグネットスイッチ8とを備えている。モータケース6は、エンジン1に取り付けられる。スイッチケース7は、モータケース6に取り付けられる。
図3において、1は車両に搭載されてアイドルストップ機構を備えたエンジン、2はこのエンジン1を始動するためのスタータである。
エンジン1は、所定のエンジン停止条件が成立するとアイドルストップ制御されるものであって、接続軸3に取り付けられたリングギヤ4を備えている。
スタータ2は、スタータモータケース5内のスタータモータ6と、このスタータモータ6に連結するスイッチケース7内のマグネットスイッチ8とを備えている。モータケース6は、エンジン1に取り付けられる。スイッチケース7は、モータケース6に取り付けられる。
スタータモータ6は、モータ本体9と、このモータ本体9に対して軸方向で引っ込み・押し出し可能なスタータモータ軸10とからなる。このスタータモータ軸10は、先端部位がスタータモータケース5の一部に保持され、モータ本体9側のモータ側アーム係合用溝11と先端側のピニオン12とを備えている。
マグネットスイッチ8は、スイッチ本体13と、このスイッチ本体13に対して軸方向で引っ込み・押し出し可能なスイッチ軸14とからなる。このスイッチ軸14は、先端部にプランジャ15を備えるとともに、このプランジャ15よりもスイッチ本体13側でスイッチ側アーム係合用溝16を備えている。
スタータモータ6のモータ側アーム係合用溝11とマグネットスイッチ8のスイッチ側アーム係合用溝16とには、スタータモータケース5に支持された支持軸17を中心に揺動するアーム18のモータ側係合片19とスイッチ側係合片20とが係合している。従って、スタータモータ6のスタータモータ軸10のピニオン12とマグネットスイッチ8のスイッチ軸14のプランジャ15とは、アーム18で連結される。また、スタータモータ6は、エンジン1のリングギヤ4とスタータモータ軸10のピニオン12とが噛み合った状態でリングギヤ4ヘ回転を伝達する。
マグネットスイッチ8は、スイッチ本体13と、このスイッチ本体13に対して軸方向で引っ込み・押し出し可能なスイッチ軸14とからなる。このスイッチ軸14は、先端部にプランジャ15を備えるとともに、このプランジャ15よりもスイッチ本体13側でスイッチ側アーム係合用溝16を備えている。
スタータモータ6のモータ側アーム係合用溝11とマグネットスイッチ8のスイッチ側アーム係合用溝16とには、スタータモータケース5に支持された支持軸17を中心に揺動するアーム18のモータ側係合片19とスイッチ側係合片20とが係合している。従って、スタータモータ6のスタータモータ軸10のピニオン12とマグネットスイッチ8のスイッチ軸14のプランジャ15とは、アーム18で連結される。また、スタータモータ6は、エンジン1のリングギヤ4とスタータモータ軸10のピニオン12とが噛み合った状態でリングギヤ4ヘ回転を伝達する。
マグネットスイッチ8には、スイッチ本体13への通電又は非通電に制御する信号としてのマグネットスイッチ信号を出力する制御手段21が連絡している。また、この制御手段21は、スタータモータ6に連絡し、スタータモータ信号を出力してスタータモータ6を駆動する。
制御手段21は、エンジン1にも連絡してエンジン1をアイドルストップ制御等の駆動制御をするものであり、クランク角センサ、水温センサ、吸気温センサ等の各種センサ類に連絡している。
マグネットスイッチ8では、通電されると、スイッチ軸14がスイッチ本体13内に引き込まれ、アーム18のスイッチ側係合片20が支持軸17を中心にしてスイッチ本体13側に揺動する。その後、アーム18のモータ側係合片19が支持軸17を中心にして先端側に揺動し、スタータモータ6では、スタータモータ軸10がスタータモータ本体9から引き出されるように先端側に移動すると、スタータモータ軸10のピニオン12がエンジン1のリングギヤ4に噛み合った状態となり、リングギヤ4ヘ回転を伝達する。
スタータ2では、マグネットスイッチ8に通電することによりリングギヤ4とピニオン12とが噛み合い、マグネットスイッチ8を非通電にすることによりリングギヤ4とピニオン12との噛み合いを解除する。
制御手段21は、エンジン1にも連絡してエンジン1をアイドルストップ制御等の駆動制御をするものであり、クランク角センサ、水温センサ、吸気温センサ等の各種センサ類に連絡している。
マグネットスイッチ8では、通電されると、スイッチ軸14がスイッチ本体13内に引き込まれ、アーム18のスイッチ側係合片20が支持軸17を中心にしてスイッチ本体13側に揺動する。その後、アーム18のモータ側係合片19が支持軸17を中心にして先端側に揺動し、スタータモータ6では、スタータモータ軸10がスタータモータ本体9から引き出されるように先端側に移動すると、スタータモータ軸10のピニオン12がエンジン1のリングギヤ4に噛み合った状態となり、リングギヤ4ヘ回転を伝達する。
スタータ2では、マグネットスイッチ8に通電することによりリングギヤ4とピニオン12とが噛み合い、マグネットスイッチ8を非通電にすることによりリングギヤ4とピニオン12との噛み合いを解除する。
スタータ2においては、図4〜図6に示すように、マグネットスイッチ8のプランジャ15にカム22を配置するとともに、このカム22のカム軸23にはステッパモータ24のステッパモータ軸25を連結する。このステッパモータ24は、制御手段21によって駆動される。
この場合、スタータモータ6のスタータモータ軸10とマグネットスイッチ8のスイッチ軸14とステッパモータ24とが三角形を成すように、ステッパモータ24を配置している。ステッパモータ軸25は、プランジャ15が設けられているスイッチ軸14に対して直交方向に延びている。カム22は、図5に示すように、ステッパモータ24のステッパモータ軸25に取り付けられ、マグネットスイッチ8がオン(通電)してプランジャ15が引っ込んだ状態で90度のカム作動範囲αで回転することにより、マグネットスイッチ8のプランジャ15を軸方向で保持する。
そして、リングギヤ4とピニオン12とが噛み合った状態でマグネットスイッチ8のプランジャ15をカム22により保持するように、ステッパモータ24を駆動する。
この場合、スタータモータ6のスタータモータ軸10とマグネットスイッチ8のスイッチ軸14とステッパモータ24とが三角形を成すように、ステッパモータ24を配置している。ステッパモータ軸25は、プランジャ15が設けられているスイッチ軸14に対して直交方向に延びている。カム22は、図5に示すように、ステッパモータ24のステッパモータ軸25に取り付けられ、マグネットスイッチ8がオン(通電)してプランジャ15が引っ込んだ状態で90度のカム作動範囲αで回転することにより、マグネットスイッチ8のプランジャ15を軸方向で保持する。
そして、リングギヤ4とピニオン12とが噛み合った状態でマグネットスイッチ8のプランジャ15をカム22により保持するように、ステッパモータ24を駆動する。
このような構造により、アイドルストップのエンジン停止条件が成立したエンジン1の停止時に、スタータモータ6のピニオン12がエンジン1のリングギヤ4に噛み合った状態で待機するため、エンジン1の始動時間を短縮することができ、しかも、電力消費を抑えることができる。
つまり、エンジン1が停止した後に、ピニオン12とリングギヤ4とが噛み合った状態を保持しておき、エンジン1の再始動にかかる時間を短縮できる。制御上は、同一の動作をしているが、ハード的な動作は、プランジャ15を動かす時間を短縮できる。また、プランジャ15(ピニオン12とリングギヤ4とのかみ合い状態)は、ステッパモータ24の小さな電力で保持できるので、燃費の悪化がほとんどない。
また、スタータモータ6のスタータモータ軸10とマグネットスイッチ8のスイッチ軸14とステッパモータ24とが三角形を成すようにステッパモータ24を配置するため、スタータ2が一方向へ突出しない構造にすることができ、これにより、上述の特許文献1の記載のような突出部分がなくなる。
更に、マグネットスイッチ8を用いることは従来と同じなので、マグネットスイッチを廃止した上述の特許文献2とは異なり、信頼性があり、部品の共通化を図ることができる。
つまり、エンジン1が停止した後に、ピニオン12とリングギヤ4とが噛み合った状態を保持しておき、エンジン1の再始動にかかる時間を短縮できる。制御上は、同一の動作をしているが、ハード的な動作は、プランジャ15を動かす時間を短縮できる。また、プランジャ15(ピニオン12とリングギヤ4とのかみ合い状態)は、ステッパモータ24の小さな電力で保持できるので、燃費の悪化がほとんどない。
また、スタータモータ6のスタータモータ軸10とマグネットスイッチ8のスイッチ軸14とステッパモータ24とが三角形を成すようにステッパモータ24を配置するため、スタータ2が一方向へ突出しない構造にすることができ、これにより、上述の特許文献1の記載のような突出部分がなくなる。
更に、マグネットスイッチ8を用いることは従来と同じなので、マグネットスイッチを廃止した上述の特許文献2とは異なり、信頼性があり、部品の共通化を図ることができる。
また、この実施例においては、図7、図8に示すように、カムを省略して、ステッパモータ24のみを設ける。
このステッパモータ24は、図8に示すように、ステッパモータ軸25に取り付けられたロータ(磁石)26と、このロータ26の外周に固定されたステータ(電磁石)27と、このステータ27に巻き付けられたコイル28とで構成され、このコイル28にパルス電流を流すと、磁力が発生し、ロータ26が引きつけられることでステッパモータ軸25を軸方向移動するものである。
そして、マグネットスイッチ8がオン(通電)してプランジャ15が引っ込んだ状態でステッパモータ軸25が押進動することにより、リングギヤ4とピニオン12とが噛み合った状態でマグネットスイッチ8のプランジャ15を保持する。
この場合、スタータモータ6とピニオン12とを合わせた長さよりもマグネットスイッチ8の長さの方が短いことを前提として、マグネットスイッチ8のスイッチ軸14の延長線上に、ステッパモータ24を配置する。
これにより、アイドルストップのエンジン停止条件が成立したエンジン1の停止時、スタータモータ6のピニオン12がリングギヤ4に噛み合った状態で待機するため、エンジン1の始動時間を短縮することができ、しかも、電力消費を抑えることができる。
また、一般に、スタータモータ6とピニオン12とを合わせた長さよりもマグネットスイッチ8の長さの方が短く、マグネットスイッチ8のスイッチ軸14の延長線上にステッパモータ24を配置するため、スタータ2が一方向へ突出しない構造にすることができる。
更に、マグネットスイッチ8を用いることは従来と同じなので、信頼性があり、部品の共通化を図ることができる。
このステッパモータ24は、図8に示すように、ステッパモータ軸25に取り付けられたロータ(磁石)26と、このロータ26の外周に固定されたステータ(電磁石)27と、このステータ27に巻き付けられたコイル28とで構成され、このコイル28にパルス電流を流すと、磁力が発生し、ロータ26が引きつけられることでステッパモータ軸25を軸方向移動するものである。
そして、マグネットスイッチ8がオン(通電)してプランジャ15が引っ込んだ状態でステッパモータ軸25が押進動することにより、リングギヤ4とピニオン12とが噛み合った状態でマグネットスイッチ8のプランジャ15を保持する。
この場合、スタータモータ6とピニオン12とを合わせた長さよりもマグネットスイッチ8の長さの方が短いことを前提として、マグネットスイッチ8のスイッチ軸14の延長線上に、ステッパモータ24を配置する。
これにより、アイドルストップのエンジン停止条件が成立したエンジン1の停止時、スタータモータ6のピニオン12がリングギヤ4に噛み合った状態で待機するため、エンジン1の始動時間を短縮することができ、しかも、電力消費を抑えることができる。
また、一般に、スタータモータ6とピニオン12とを合わせた長さよりもマグネットスイッチ8の長さの方が短く、マグネットスイッチ8のスイッチ軸14の延長線上にステッパモータ24を配置するため、スタータ2が一方向へ突出しない構造にすることができる。
更に、マグネットスイッチ8を用いることは従来と同じなので、信頼性があり、部品の共通化を図ることができる。
次に、この実施例に係るスタータ2の制御を、図1のフローチャートに基づいて説明する。
図1に示すように、制御手段21のプログラムがスタートすると(ステップA01)、先ず、車両が停止か否かを判断し(ステップA02)、このステップA02がNOの場合には、この判断を継続する。
このステップA02がYESの場合には、エンジン停止条件が成立してアイドルストップになったか否かを判断する(ステップA03)。
このステップA03がYESの場合には、マグネットスイッチ8をオン(通電)とし(ステップA04)、また、ステッパモータ24を作動し(ステップA05)、その後、マグネットスイッチ8をオフ(非通電)とする(ステップA06)。
そして、エンジン1の再始動条件が成立したか否かを判断する(ステップA07)。
このステップA07がNOの場合には、ステッパモータ24をそのまま維持して(ステップA08)、再度、エンジン1の再始動条件が成立したか否かを判断する(ステップA07)。
一方、このステップA07がYESの場合には、マグネットスイッチ8をオン(通電)とし(ステップA09)、ステッパモータ24を解除し(ステップA10)、そして、スタータモータ6をオンしてエンジン1を始動する(ステップA11)。
このステップA11の処理後、又は、前記ステップA03がNOの場合には、プログラムをエンドとする(ステップA12)。
これにより。アーム18がピニオン12を押し出して、リングギヤ4に噛み合ってエンジン1が回転し、エンジン1の再始動時には、この動作が繰り返される。
図1に示すように、制御手段21のプログラムがスタートすると(ステップA01)、先ず、車両が停止か否かを判断し(ステップA02)、このステップA02がNOの場合には、この判断を継続する。
このステップA02がYESの場合には、エンジン停止条件が成立してアイドルストップになったか否かを判断する(ステップA03)。
このステップA03がYESの場合には、マグネットスイッチ8をオン(通電)とし(ステップA04)、また、ステッパモータ24を作動し(ステップA05)、その後、マグネットスイッチ8をオフ(非通電)とする(ステップA06)。
そして、エンジン1の再始動条件が成立したか否かを判断する(ステップA07)。
このステップA07がNOの場合には、ステッパモータ24をそのまま維持して(ステップA08)、再度、エンジン1の再始動条件が成立したか否かを判断する(ステップA07)。
一方、このステップA07がYESの場合には、マグネットスイッチ8をオン(通電)とし(ステップA09)、ステッパモータ24を解除し(ステップA10)、そして、スタータモータ6をオンしてエンジン1を始動する(ステップA11)。
このステップA11の処理後、又は、前記ステップA03がNOの場合には、プログラムをエンドとする(ステップA12)。
これにより。アーム18がピニオン12を押し出して、リングギヤ4に噛み合ってエンジン1が回転し、エンジン1の再始動時には、この動作が繰り返される。
次いで、この実施例に係るスタータ2の制御を、図2のタイムチャートに基づいて説明する。
図2に示すように、エンジン1がアイドルストップ状態になって、マグネットスイッチ8をオン(通電)とし(時間t1)、ステッパモータ24がマグネットスイッチ8のプランジャ15を保持したら、マグネットスイッチ8をオフ(非通電)とし(時間t2)、そして、エンジン1の再始動で始動指令があると(時間t3)、マグネットスイッチ8及びスタータモータ24をオン(通電)とし、このとき、エンジン回転数が直ちに高くなり始め、そして、スタータモータ6をオフ(非通電)とし(時間t4)、その直後に、マグネットスイッチ8をオフ(非通電)とする(時間t5)。つまり、リングギヤ4とピニオン12とが噛み合った状態なので、マグネットスイッチ8をオン(通電)してからステッパモータ24をオン(通電)するまでの待ち時間を設ける必要がない。
これにより、図9の従来の場合に比較して、エンジン回転数の立ち上がりを速くして、エンジン1の始動時間を短縮することができ、しかも、電力消費を抑えることができる。
図2に示すように、エンジン1がアイドルストップ状態になって、マグネットスイッチ8をオン(通電)とし(時間t1)、ステッパモータ24がマグネットスイッチ8のプランジャ15を保持したら、マグネットスイッチ8をオフ(非通電)とし(時間t2)、そして、エンジン1の再始動で始動指令があると(時間t3)、マグネットスイッチ8及びスタータモータ24をオン(通電)とし、このとき、エンジン回転数が直ちに高くなり始め、そして、スタータモータ6をオフ(非通電)とし(時間t4)、その直後に、マグネットスイッチ8をオフ(非通電)とする(時間t5)。つまり、リングギヤ4とピニオン12とが噛み合った状態なので、マグネットスイッチ8をオン(通電)してからステッパモータ24をオン(通電)するまでの待ち時間を設ける必要がない。
これにより、図9の従来の場合に比較して、エンジン回転数の立ち上がりを速くして、エンジン1の始動時間を短縮することができ、しかも、電力消費を抑えることができる。
この発明のスタータは、各種車両のエンジンに適用可能である。
1 エンジン
2 スタータ
4 リングギヤ
6 スタータモータ
8 マグネットスイッチ
10 スタータモータ軸
12 ピニオン
14 スイッチ軸
15 プランジャ
18 アーム
21 制御手段
22 カム
23 カム軸
24 ステッパモータ
25 ステッパモータ軸
2 スタータ
4 リングギヤ
6 スタータモータ
8 マグネットスイッチ
10 スタータモータ軸
12 ピニオン
14 スイッチ軸
15 プランジャ
18 アーム
21 制御手段
22 カム
23 カム軸
24 ステッパモータ
25 ステッパモータ軸
Claims (2)
- エンジンのリングギヤと、このリングギヤとピニオンとが噛み合った状態で前記リングギヤヘ回転を伝達するスタータモータとを備え、前記ピニオンとマグネットスイッチのプランジャとをアームで連結し、前記マグネットスイッチに通電することにより前記リングギヤと前記ピニオンとが噛み合い、前記マグネットスイッチを非通電にすることにより前記リングギヤと前記ピニオンとの噛み合いを解除するスタータにおいて、前記マグネットスイッチのプランジャにカムを配置し、このカムのカム軸にステッパモータを連結し、前記リングギヤと前記ピニオンとが噛み合った状態で前記マグネットスイッチのプランジャを前記カムにより保持するように前記ステッパモータを駆動することを特徴とするスタータ。
- エンジンのリングギヤと、このリングギヤとピニオンとが噛み合った状態で前記リングギヤヘ回転を伝達するスタータモータとを備え、前記ピニオンとマグネットスイッチのプランジャとをアームで連結し、前記マグネットスイッチに通電することにより前記リングギヤと前記ピニオンとが噛み合い、前記マグネットスイッチを非通電にすることにより前記リングギヤと前記ピニオンとの噛み合いを解除するスタータにおいて、ステッパモータを設け、このステッパモータのステッパモータ軸が移動することにより前記リングギヤと前記ピニオンとが噛み合った状態で前記マグネットスイッチのプランジャを保持することを特徴とするスタータ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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