JP2012072673A - 遠心ファンとこれを備えた空気調和装置及び遠心ファンの金型 - Google Patents

遠心ファンとこれを備えた空気調和装置及び遠心ファンの金型 Download PDF

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Abstract

【課題】遠心ファンの高効率化を目的とした翼の複雑な3次元形状化に伴う製作コスト増大を解決する。
【解決手段】回転駆動される主板3と、空気の吸込口を有する側板と、前記主板と前記側板との間に配置される複数枚の翼1とを備え、前記翼の前記側板側の翼入口角βs1が前記主板側の翼入口角βh1よりも小さく、前記側板側の後縁端部を前記主板側の後縁端部よりも反回転側に配置し前記主板と前記翼とを一体成型する遠心ファンにおいて、回転軸方向から見て前記側板側の前縁端部を前記主板側の接合投影面における圧力面よりも反回転側に配置し、前記複数枚の翼のうち一の翼と該一の翼と隣り合う他の翼とを成型する金型が空気の吹出し方向に抜けるように、前記複数枚の翼を前記主板上に配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、遠心ファンとこれを備えた空気調和装置及び遠心ファンの金型に関する。
空気調和装置などに用いられる遠心ファンは、省エネルギー化のための高効率化が要求される。
本技術分野の背景技術として、特開2007−170331号公報(特許文献1)がある。この公報には、羽根の前縁近傍における剥離流の発生を抑えて、空気流の圧力損失及び騒音の発生を抑制することができる遠心ファン及びこれを用いた空気調和装置を提供する技術が記載されている。具体的には、主板と側板との間に配置される翼が、前縁における入口角が主板側から側板側に向かって漸減するように形成する構成とすることにより、流れが翼に対してほぼ無衝突となり、前縁近傍における剥離を抑制している。
また,特開2007−170771号公報(特許文献2)がある。この公報には、吹出し部における流れの風速分布の偏りを抑えることのできる遠心ファン及びこれを用いた空気調和装置を提供する技術が記載されている。具体的には、主板と側板との間に配置される翼が、主板側の後縁が側板側の後縁よりも回転方向側に配置され、後縁スキュー角が所定角度の範囲となるように形成する構成とすることにより、遠心ファンの吹出し部における流れの風速分布の偏りを抑制している。
特開2007−170331号公報 特開2007−170771号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の遠心ファンは、翼の形状を流れに合わせる設計とすることにより高効率化を実現してきた。しかし、これらの遠心ファンは、曲成した複雑な3次元形状の翼になり、翼,側板,主板を別々に成型した後に、これらを接合することにより製作されている。そのため、製作コストが増大するという課題がある。
本発明の目的は、高効率の遠心ファンを低コストで実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、回転駆動される主板と、空気の吸込口を有する側板と、前記主板と前記側板との間に配置される複数枚の翼とを備え、前記翼の前記側板側の翼入口角が前記主板側の翼入口角よりも小さく、前記側板側の後縁端部を前記主板側の後縁端部よりも反回転側に配置し、前記主板と前記翼とを一体成型する遠心ファンにおいて、回転軸方向から見て前記側板側の前縁端部を前記主板側の接合投影面における圧力面よりも反回転側に配置し、前記複数枚の翼のうち一の翼と該一の翼と隣り合う他の翼とを成型する金型が空気の吹出し方向に抜けるように、前記複数枚の翼を前記主板上に配置することを特徴とする。
本発明によれば、高効率の遠心ファンを低コストで実現できる。
実施例1における遠心ファンの斜視図である。 実施例1における遠心ファンの翼を回転軸方向,吸込側方向から見た図である。 実施例1における遠心ファンの翼1枚を回転軸方向,吸込側方向から見た図である。 実施例1における遠心ファンの翼1枚を回転軸方向,吸込側方向から見た図である。 実施例1における遠心ファンの成型に用いられる金型の説明図であり、回転軸を通る縦断面図である。 実施例1における遠心ファンの成型に用いられる金型の説明図であり、回転軸に垂直で点Bを通る平面における横断面図である。 側板の斜視図である。 主板と翼の一体成型部品の斜視図である。 実施例1における遠心ファンの回転軸を通る縦断面図である。 実施例2における遠心ファンの翼を回転軸方向,吸込側方向から見た図である。 実施例2における遠心ファンの成型に用いられる金型の説明図であり、回転軸に垂直で点Dを通る平面における横断面図である。 実施例2における遠心ファンの成型に用いられる金型の説明図であり、主板3と側板2の間のある位置で切断した横断面図である。 実施例3における遠心ファンの翼を回転軸方向,吸込側方向から見た図である。 実施例3における遠心ファンの高効率化の効果を示す実験結果である。 実施例4における空気調和装置である。
以下、図面を用いて実施例を説明する。
本実施例では、高効率・低コストの遠心ファンの例について説明する。本実施例1を図1〜図8により説明する。
図1は実施例1における遠心ファンの斜視図である。1は翼、2は側板、3は主板を示す。4は回転軸、5は遠心ファンの回転方向を示す。翼1は側板2と主板3との間に複数枚設けられる。空気は側板2の吸込口36から吸込まれ、翼1と隣の翼1との間から遠心方向に吹出される。遠心ファンは翼1と側板2と主板3が接続されている。図示しないモータと接続された主板3がモータによって回転駆動することで、遠心ファンが回転する。
図2は実施例1における遠心ファンの翼を回転軸方向,吸込側方向から見た図である。ここでは2枚の翼を示す。翼1の回転方向の前側を前縁、後側を後縁と呼ぶ。6は側板側後縁端部、7は主板側後縁端部を示す。8は側板側前縁端部、9は主板側前縁端部を示す。10は翼1の圧力面、11は翼1の負圧面を示す。図2では、側板2と翼1とが接合される面を回転軸方向に垂直な断面に投影した面と、主板3と翼1とが接合される面を回転軸方向に垂直な断面に投影した面を用いて翼1を示す。以下、前者を側板側の接合投影面、後者を主板側の接合投影面と称する。前縁端部と後縁端部は、それぞれ圧力面10と負圧面11との接続部分である。12は回転軸方向から見た側板側の接合投影面でのキャンバー線(側板側キャンバー線)、13は回転軸方向から見た主板側の接合投影面でのキャンバー線(主板側キャンバー線)を示す。キャンバー線とは、回転軸方向に垂直な断面で翼1を切断したときに、圧力面10を描く線と負圧面11を描く線から等距離となる点を結んだ中心線をいう。βs1は側板側翼入口角、βh1は主板側翼入口角を示す。翼入口角はキャンバー線における前縁端部での接線と、前縁端部を通り回転軸を中心とする円弧における前縁端部での接線とのなす角で定義する。翼1は、主板3から側板2にかけて反回転側に傾斜するように捻られている。
図3aは実施例1における遠心ファンの翼1枚を回転軸方向,吸込側方向から見た図である。Aは側板側の接合投影面における負圧面11側での翼角が最小のβss_minとなる点、Bは主板側の接合投影面における圧力面10側での翼角が最大のβps_maxとなる点を示す。いずれの点も前縁を除いて設定される。前縁とは、圧力面10と負圧面11を翼1の前縁端部において接続する略円弧または曲線を指す。14は負圧面11における点Aでの接線、15は圧力面10における点Bでの接線を示す。翼角は、翼1の曲線におけるある点での接線と、後縁端部を通り回転軸4を中心とする円弧とが交わるときに、曲線におけるある点での接線と円弧における交点での接線とのなす角で定義する。
図3bは、図3aにおける点Bの設定の仕方を代えたものである。Pは主板側の接合投影面における中心面(主板側キャンバー線)での翼角が最大のβ_maxとなる点を示し、前縁を除いて設定される。点Bは主板側の接合投影面において点Pから最短距離にある圧力面10上の点として定めてもよい。中心面とは圧力面10と負圧面11の中心にある面であり、回転軸方向に垂直な断面で翼1を切断したときに得られるキャンバー線を側板2から主板3にかけてつなげることにより定義する。37は点Pにおける接線である。図3bでは点Pはキャンバー線13上に示している。翼1はキャンバー線を決めてから圧力面側と負圧面側に厚肉化するように設計する。このため、図3aと比べて、点Pを定めてから点Bを定める方が設計し易い。
図4は実施例1における遠心ファンの成型に用いられる金型の説明図であり、回転軸を通る縦断面図である。16は回転軸方向に移動する金型であり、矢印18の方向に移動する。17は吹出し方向に移動する金型であり、矢印19の方向に移動する。吹出し方向に移動する金型17は各々の翼1について1つずつ存在する。1枚の翼1は、1つの金型16と2つの金型17とで成型される。これらの金型16,金型17により、実施例1の遠心ファンは成型される。
図5は実施例1における遠心ファンの成型に用いられる金型の説明図であり、回転軸に垂直で点Bを通る平面における横断面図である。金型と共に、翼1の主板側の接合投影面と側板側の接合投影面も示す。20は金型16と金型17を分割する境界を示す。境界点Cは主板側の接合投影面における圧力面上の点を示し、点Bよりも吹出し側に位置する。金型17は矢印21の方向に移動する。図5では金型17は翼間一つ分だけを示す。
図5において点Cは主板側の接合投影面における圧力面10上に示されているが、金型16と金型17を分割する境界は主板3から側板2の間の任意の横断面に存在する。
図6は側板の斜視図、図7は主板と翼の一体成型部品の斜視図である。空気の吸込口36を有する側板2は、回転軸4を通る平面で切断した断面が緩やかに湾曲している。これにより、空気が剥離しにくくすることができる。図1の遠心ファンは側板2と翼1を接合することにより製作する。
図8は実施例1における遠心ファンの回転軸を通る縦断面図である。23はベルマウスを示す。24は側板側の流れ、25は主板側の流れを示す。Chは主板側の絶対速度成分、Crhは主板側の半径方向速度成分、Czhは主板側の軸方向速度成分を示す。Csは側板側の絶対速度成分、Crsは側板側の半径方向速度成分、Czsは側板側の軸方向速度成分を示す。
以上で説明した図1〜図8を用いて本実施例の遠心ファンの構成,作用及び効果について説明する。
遠心ファンは吸込んだ空気をほぼ直角に向きを変えて吹出すため、空気の流れは主板側に偏る。図8で示すように主板側の流れ25は側板側の流れ24に比べて速く、主板側の半径方向速度成分Crhは側板側の半径方向速度成分Crsに比べて大きい。そのため図2では側板側翼入口角βs1<主板側翼入口角βh1とする。これにより側板側と主板側の流れに翼を沿わせることが可能となり流れの剥離が抑制される。その結果、遠心ファンは高効率となる。
図2及び図3a,図3bにおいて、側板側後縁端部6は主板側後縁端部7よりも反回転側に配置する。このような構成とすることで、吹出口付近で主板側から側板側に向かって翼力が作用するため、側板側・負圧面側に低エネルギー流体が集積することを抑制できる。これにより、吸込まれた空気が前縁から後縁へ流れる間に、その空気を主板側から側板側へと導くことができ、主板側に空気が偏ることを防止できる。その結果、遠心ファンは高効率となる。
図2及び図3a,図3bにおいて、主板側前縁端部9は側板側前縁端部8よりも回転軸4側に配置する。このような構成とすることで、側板側から吸込まれた空気が主板側に偏った空気の流れを、主板側の前縁で速やかに捉えることができ、吸込んだ空気を効率よく後縁へ流すことができる。
図2及び図3a,図3bにおいて、側板側前縁端部8は主板側の圧力面10よりも反回転側に配置する。つまり、これらの図において、主板側の接合投影面と側板側の接合投影面をクロスさせない。また、翼1と隣の翼1とを成型する金型17が空気の吹出し方向(矢印21)に抜けるように、翼1を主板3上に配置する。具体的には、接線14と接線15が平行又は、点Aあるいは点Bに対して回転軸4側で交わるように翼1を配置する。本実施例では、接線14と接線15とのなす角αを鋭角とする。遠心ファンの翼1の枚数が少なくなるほど角αは大きくなり、例えば120°のような鈍角となることもある。要は接線14と接線15が平行か、外周に向かって広がっていればよい。但し、金型17がぬけなくなるので180°を超えてはならない。
以上のような点A,点Bを有する翼1であれば、金型を主板側の接合投影面における圧力面10上で点Bよりも吹出し側で分割すれば、金型17が矢印21の方向に移動することができるようになり、図4及び図5で示す金型16及び金型17を用いた遠心ファンの成型が可能となる。本実施例では、点Bよりも吹出し側の境界点Cを設ける。これにより図7で示すように主板3と翼1の一体成型ができ、翼1と側板2と主板3とを別々に成型する遠心ファンと比べて低コスト化が可能となる。
本実施例では、さらに高効率の遠心ファンを低コストで提供する例について説明する。本発明の実施例2を図9〜図11により説明する。
図9は実施例2における遠心ファンの翼を回転軸方向,吸込側方向から見た図である。図2と重複する記号については説明を省略する。22は翼1の側板側の接合投影面における負圧面11側での翼角が最小のβss_minとなる点Aでの接線14と平行で、隣の翼の主板側の接合投影面における圧力面10での接線を示す。点Dは接線22と圧力面10との接点を示す。
図10は実施例2における遠心ファンの成型に用いられる金型の説明図であり、回転軸に垂直で点Dを通る平面における横断面図である。金型と共に、翼1の主板側の接合投影面と側板側の接合投影面も示す。境界点Eは主板側の接合投影面における圧力面上の点を示し、点Dよりも吹出し側に位置する。金型17は矢印21の方向に移動する。図10では金型17は翼間一つ分だけを示す。
図11は実施例2における遠心ファンの成型に用いられる金型の説明図であり、主板3と側板2の間のある位置で切断した横断面図である。金型と共に、翼1の主板側の接合投影面と側板側の接合投影面と横断面図も示す。図11では翼1のある断面上に点Eを配置させたものを示す。金型16と金型17を分割する境界は主板3から側板2の間の任意の横断面に存在する。
以上で説明した図9〜図11を用いて本発明の遠心ファンの構成,作用及び効果について説明する。
本実施例の遠心ファンは、図9において、主板側翼入口角βh1を実施例1の図2の場合よりも大きく設定する。これにより、主板側の流れ25に沿った翼形状とすることが可能となり流れの剥離が抑制される。その結果、遠心ファンは更に高効率となる。
本実施例では、実施例1よりも主板側の前縁が回転軸4側に大きく曲がっている。このため、実施例1のように最大翼角となる点Bで接線を決めると、この接線と接線14とが遠心ファンの外側で交差する。そうすると金型17が吹出し方向に移動することができない。実施例では、金型16と金型17とを分割する境界を定める場合に、接線14と平行な接線22が主板側の接合投影面の圧力面10側と接する点Dを用いる。点Dを有する翼1であれば、金型を主板側の接合投影面における圧力面10上で点Dよりも吹出し側で分割すれば、金型17が矢印21の方向に移動することができるようになり、図9で示す金型16及び金型17を用いた遠心ファンの成型が可能となる。本実施例では、点Dよりも吹出し側の境界点Eを設ける。これにより、金型16及び金型17を用いて主板3と翼1を一体成型でき、翼1と側板2と主板3とを別々に成型する遠心ファンと比べて低コスト化が可能となる。
本実施例では、さらに高効率の遠心ファンを低コストで提供する例について説明する。本発明の実施例3を図12及び図13により説明する。
図12は実施例3における遠心ファンの翼を回転軸方向,吸込側方向から見た図である。26は主板側の接合投影面を示す。R1hは回転軸4を中心とし主板側前縁端部9を通る円弧の半径、R1sは回転軸を中心とし側板側前縁端部8を通る円弧の半径を示す。Lhは主板側前縁端部9と主板側後縁端部7を結ぶ翼弦長、Lsは側板側前縁端部8と側板側後縁端部6を結ぶ翼弦長を示す。
図13は実施例3における遠心ファンの高効率化の効果を示す実験結果である。図13において従来と示された実験結果は、本実施例を採用していない従来の遠心ファンである。この遠心ファンは、側板側後縁端部6は主板側後縁端部7よりも回転側に配置され、側板側翼入口角βs1>主板側翼入口角βh1とする。測定した流量域において、本実施例は従来に比べて高効率であることが確認できる。
以上で説明した図12及び図13を用いて本発明の遠心ファンの構成,作用及び効果について説明する。
本実施例の遠心ファンは、図8で示した実施例1と同様に、主板側の流れ25は側板側の流れ24に比べて速く、主板側の半径方向速度成分Crhは側板側の半径方向速度成分Crsに比べて大きい。そのため遠心ファンの効率に支配的なのは主板側である。そこで図12に示すように半径R1h<半径R1sとすることにより主板側の翼弦長Lhを長く確保する。本実施例では翼1の後縁端部が主板3の最外径にまで伸びている。このような構成とすることにより主板側の剥離の抑制と翼の効率が向上できる。その結果、遠心ファンはさらに高効率となる。
また、側板吸込側では空気の流れの曲率が大きいため、側板2側・負圧面11側で流れが剥離しやすい。そこで図12に示すように側板側前縁端部8を主板側の接合投影面26に重ねる。これにより、上記実施例よりも翼弦長Lsを長く確保できる。このような構成とすることにより側板側前縁端部8で空気の流れを翼1に沿わせることができ、より側板側での空気の流れが剥離しにくくなる。その結果、遠心ファンはさらに高効率となる。
本実施例の遠心ファンは図6及び図7で示す側板2と主板3と翼1の一体成型部品を接合することにより製作する。接合時には側板2は翼1に回転軸方向に荷重をかける。実施例1及び実施例2の遠心ファンの翼1は反回転方向に傾いた形状であるため、接合時には曲げモーメントが翼1と主板3にかかる。実施例3では側板側前縁端部8を主板側の接合投影面26で重ねるため、側板側前縁端部8付近から回転軸側の翼1は主板3とほぼ垂直な翼形状となる。このような構成とすることにより翼の強度が向上し、接合時の曲げモーメントによる変形を抑制できる。その結果、過大な曲げモーメントがかかった場合の翼の倒れによる歩留まりが抑制でき、遠心ファンの低コスト化に寄与する。
本実施例では側板側の接合投影面における負圧面11側での翼角が最小のβss_minとなる点をFとする。また、主板側の接合投影面における圧力面10側での翼角が最大のβps_maxとなる点をGとする。この点Gの設定の仕方は、上記実施例において主板側の接合投影面における中心面(主板側キャンバー線)での翼角が最大のβ_maxとなる点で設定してもよい。なお、点Fでの接線と点Gでの接線とのなす角γは、上記実施例における角αに対応するものである。
本実施例では、実施例1乃至実施例3のいずれかの遠心ファンを空気調和装置に搭載した例を示す。本発明の実施例4を図14により説明する。
図14は実施例4における空気調和装置である。27は実施例1乃至実施例3のいずれかの遠心ファン、28はベルマウス、29はモータ、30は熱交換器、31は筐体、32はグリル及びフィルタ、33は吹出口を示す。
図14において、ベルマウス28は遠心ファン27の側板2と寸法34でオーバーラップして配置する。遠心ファン27はモータ29によって駆動する。流れは35のごとくグリル及びフィルタ32を通り、遠心ファン27で昇圧され、熱交換器30を介して、吹出口33から大気に排出される。本発明の実施例4により高効率の空気調和装置を提供することができる。
1 翼
2 側板
3 主板
4 回転軸
5 回転方向
6 側板側後縁端部
7 主板側後縁端部
8 側板側前縁端部
9 主板側前縁端部
10 圧力面
11 負圧面
12 側板側キャンバー線
13 主板側キャンバー線
14,15,22 接線
16 金型(回転軸方向に移動する金型)
17 金型(吹出し方向に移動する金型)
18,19,21 矢印
20 境界
23,28 ベルマウス
24 側板側の流れ
25 主板側の流れ
26 主板側の接合投影面
27 遠心ファン
29 モータ
30 熱交換器
31 筐体
32 グリル及びフィルタ
33 吹出口
34 寸法
35 流れ
36 吸込口
βs1 側板側翼入口角
βh1 主板側翼入口角
βss_min 負圧面上における最小翼角
βps_max 圧力面上における最大翼角
β_max 中心面上における最大翼角
α 接線14と接線15のなす角
1h,R1s 半径
h,Ls 翼弦長

Claims (11)

  1. 回転駆動される主板と、空気の吸込口を有する側板と、前記主板と前記側板との間に配置される複数枚の翼とを備え、
    前記翼の前記側板側の翼入口角が前記主板側の翼入口角よりも小さく、
    前記側板側の後縁端部を前記主板側の後縁端部よりも反回転側に配置し、
    前記主板と前記翼とを一体成型する遠心ファンにおいて、
    回転軸方向から見て前記側板側の前縁端部を前記主板側の接合投影面における圧力面よりも反回転側に配置し、前記複数枚の翼のうち一の翼と該一の翼と隣り合う他の翼とを成型する金型が空気の吹出し方向に抜けるように、前記複数枚の翼を前記主板上に配置することを特徴とする遠心ファン。
  2. 請求項1において、
    前記他の翼の前記主板側の接合投影面における圧力面で翼角が最大となる点での接線と、前記一の翼の前記側板側の接合投影面における負圧面で翼角が最小となる点での接線とが、平行又は回転軸側で交わることを特徴とする遠心ファン。
  3. 請求項2において、
    前記他の翼の前記主板側の接合投影面における圧力面で翼角が最大となる点での接線に代えて、前記他の翼の主板側の接合投影面における中心面で翼角が最大となる点から最短距離にある圧力面上の点での接線と、前記一の翼の前記側板側の接合投影面における負圧面で翼角が最小となる点での接線とが、平行又は回転軸側で交わることを特徴とする遠心ファン。
  4. 請求項1において、
    前記回転軸方向に移動する金型と、
    前記吹出し方向に移動する複数の金型とを用いて成型され、
    前記回転軸方向に移動する金型と前記吹出し方向に移動する複数の金型とを分割する前記他の翼の前記主板側の接合投影面における圧力面上の境界点が、前記一の翼の前記側板側の接合投影面における負圧面で翼角が最小となる点での接線と平行であって前記他の翼の前記主板側の接合投影面における圧力面上の接線における接点よりも吹出し側に配置されることを特徴とする遠心ファン。
  5. 請求項2において、
    前記回転軸方向に移動する金型と、
    前記吹出し方向に移動する複数の金型とを用いて成型され、
    前記回転軸方向に移動する金型と前記吹出し方向に移動する複数の金型とを分割する前記他の翼の前記主板側の接合投影面における圧力面上の境界点が、前記他の翼の前記主板側の接合投影面における圧力面で翼角が最大となる点よりも吹出し側に配置されることを特徴とする遠心ファン。
  6. 請求項3において、
    前記回転軸方向に移動する金型と、
    前記吹出し方向に移動する複数の金型とを用いて成型され、
    前記回転軸方向に移動する金型と前記吹出し方向に移動する複数の金型とを分割する前記他の翼の前記主板側の接合投影面における圧力面上の境界点が、前記圧力面上の点よりも吹出し側に配置されることを特徴とする遠心ファン。
  7. 請求項1乃至6の何れかにおいて、
    回転軸方向から見て前記側板側の前縁端部を、前記主板側の接合投影面に重ねることを特徴とする遠心ファン。
  8. 請求項1乃至7の何れかの遠心ファンと、前記遠心ファンの外周側に配置された熱交換器と、前記遠心ファンと前記熱交換器を収納する筐体と、空気の吸込口側に配置したベルマウスとを備えた空気調和装置。
  9. 請求項1の遠心ファンを成型する金型において、
    前記回転軸方向に移動する金型と、
    前記吹出し方向に移動する複数の金型とを備え、
    前記回転軸方向に移動する金型と前記吹出し方向に移動する複数の金型とを分割する前記他の翼の前記主板側の接合投影面における圧力面での境界点が、前記一の翼の前記側板側の接合投影面における負圧面で翼角が最小となる点での接線と平行であって前記他の翼の前記主板側の接合投影面における圧力面上の接線における接点よりも吹出し側に配置されることを特徴とする遠心ファンの金型。
  10. 請求項2の遠心ファンを成型する金型において、
    前記回転軸方向に移動する金型と、
    前記吹出し方向に移動する複数の金型とを備え、
    前記回転軸方向に移動する金型と前記吹出し方向に移動する複数の金型とを分割する前記他の翼の前記主板側の接合投影面における圧力面での境界点が、前記他の翼の前記主板側の接合投影面における圧力面で翼角が最大となる点よりも吹出し側に配置されることを特徴とする遠心ファンの金型。
  11. 請求項3の遠心ファンを成型する金型において、
    前記回転軸方向に移動する金型と、
    前記吹出し方向に移動する複数の金型とを備え、
    前記回転軸方向に移動する金型と前記吹出し方向に移動する複数の金型とを分割する前記他の翼の前記主板側の接合投影面における圧力面での境界点が、前記圧力面上の点よりも吹出し側に配置されることを特徴とする遠心ファンの金型。
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