JP4410436B2 - 遠心ファンの成形型および成形方法 - Google Patents

遠心ファンの成形型および成形方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シロッコファン、ターボファン等遠心ファン(以下、単に「遠心ファン」という)の成形型および成形方法に関し、特に樹脂製遠心ファンに適する成形型および成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7、図8に基づき、従来の遠心ファン、例えば射出成形等で成形される樹脂製遠心ファンの成形型および成形方法について説明する。図7(a)は従来の樹脂製の遠心ファンの正面図、同図(b)は(a)中K−K矢視断面図であり、(a)は(b)中L−L矢視図となる。図8は、図7(a)中P部の拡大図である。
【0003】
図7、図8に示すように、従来の樹脂製の遠心ファン01は、コーン03の中心に配置されたボス04の中心軸X周りに、中心軸X方向に略均一断面を有するブレード02がコーン03の一方の面の周縁部に多数形成されており、各ブレード02の先端部がリング05により連結された一体構造となっている。なお、コーン03のブレード02と反対側の他方の面の周縁部には略同位置にサブブレード02’が設けられている。
【0004】
そして、従来の遠心ファン01は、中心軸Xの方向に図7(b)上、左右から挟む図示しない金型の間に射出成形され、成型後、金型は遠心ファン01に対してコーン03の一方の面側と他方の面側へ抜かれる。すなわち、遠心ファン01に対して図7(b)中に左右に向けた矢印Mと、矢印Nで示す方向に抜かれるものとなっている。また通常、金型は一方が固定側金型、他方が移動側金型となり、中心軸X方向の移動によって開閉される。
【0005】
一方、遠心ファン01内部の風の流れは、中心軸X方向に均一ではなく三次元流れとなっており、そのため遠心ファン01の空力、騒音特性を向上させるには、ブレード02は中心軸X方向に従い各断面毎に適切な形状を持たせた捻りブレードとする必要がある。
【0006】
しかし、樹脂製の遠心ファン01の成型に通常使われている射出成型技術においては、上記のような捻りブレード02を持つ遠心ファン01を制作しようとしても、その金型構造上アンダーカットとなるため成型することができず、実現が困難であった。
【0007】
成形時のアンダーカットの問題を解決する方法としては、射出成形における固定側金型および移動側金型に加えて、アンダーカット部分の成形にスライド型を配置する方法があるが、直径100〜300mm程度の小型でブレード02の枚数が多い遠心ファン01のような場合では、スライド型のサイズが小さく且つ数が多くなり、金型構造が複雑となる問題があった。
【0008】
また、スライド型は、スライド駆動装置等の配置スペースや耐久性の問題があり、捻りブレードを有する遠心ファンを実現することは困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来の樹脂製の遠心ファンの成形における問題に対して、捻りブレードを有する遠心ファンを容易に成形できる成形型および成形方法を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、その第1の手段として、コーンの一方の面の周縁部に複数の捻りブレードを一体に備える遠心ファンをその中心軸方向に挟んで成形し、成型後同遠心ファンに対して前記コーンの一方の面側と他方の面側へ抜かれる遠心ファンの成形型において、前記コーンの一方の面側の成形型は、前記捻りブレードの先端部外周側に取り付けられたベルマウスが前記中心軸周りに覆う一定幅の範囲の前記捻りブレードを成形する外周側成形型と、前記一定幅の範囲より内側の範囲の前記捻りブレードを成形する内周側成形型とに前記中心軸に平行な円筒面をなす割り面で分割されるとともに、前記コーンの外周縁が前記ベルマウスの内周縁より小さく構成され、前記外周側成形型は、当該外周側成形型を前記他方の面側へ抜く場合の各捻りブレードの非アンダーカット部分を成形する第1の金型と、前記外周側成形型を前記他方の面側へ抜く場合の各捻りブレードのアンダーカット部分を成形する第2の金型とに各捻りブレードの外形に略沿い前記中心軸に平行な面をなす割り面で2分され、少なくとも前記外周側成形型の第2の金型前記中心軸を中心に回動可能に構成され前記内周側成形型は、当該内周側成形型を前記一方の面側へ抜く場合の各捻りブレードの非アンダーカット部分を成形する第1の金型と、前記内周側成形型を前記一方の面側へ抜く場合の各捻りブレードのアンダーカット部分を成形する第2の金型とに各捻りブレードの外形に略沿い前記中心軸に平行な面をなす割り面で2分され、少なくとも前記内周側成形型の第2の金型が前記中心軸を中心に回動可能に構成されることを特徴とする遠心ファンの成形型を提供する。
【0011】
第1の手段によれば、捻りブレードの先端にベルマウスを一体成形し、ベルマウスが捻りブレードの一部を覆う遠心ファンにおいて、この遠心ファンの成形後、非アンダーカット部分の第1の金型を中心軸方向に抜き、アンダーカット部分の第2の金型を回転させながら成形された捻りブレードと干渉せずに抜くことができ、捻りブレードを含む遠心ファンの成型後の成形型の抜き操作が簡単且つ容易になる。
【0014】
)また、第の手段として、第1の手段の遠心ファンの成形型を用い、前記遠心ファンを成形した後において、前記外周側成形型と前記内周側成形型とは、それぞれ前記第1の金型を前記中心軸方向に抜いた後、前記第2の金型を前記中心軸周りに回転させながら前記第1の金型と同方向に抜くことを特徴とする遠心ファンの成形方法を提供する。
【0015】
の手段によれば、第1の手段の遠心ファンの成形型の作用により、遠心ファンの中心軸方向に従い各断面毎に適切な形状をもたせた捻りブレードを多数設けた樹脂製の遠心ファンの射出成型が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1から図3に基づき、本発明の実施の第1形態に係る遠心ファンの成形型および成形方法を説明する。図1(a)は本実施の形態の遠心ファンの正面図、同図(b)は(a)中E−E矢視断面図であり、(a)は(b)中F−F矢視図となる。図2は、図1中G部の拡大図であり、図3(a)、(b)はそれぞれ図2と同じ部分を示す成形型の構造と成形方法の説明図である。
【0017】
図1、図2に示すように、本実施の形態の樹脂製の遠心ファン1は、コーン3の中心に配置されたボス4の中心軸X周りに、中心軸X方向に従って各断面毎に適切な形状を持たせた捻りブレード2がコーン3の一方の面の周縁部に多数枚形成され、その捻りブレード2の先端部がリング5により連結された一体構造となっている。
【0018】
本実施の形態の遠心ファン1も、前述の従来の遠心ファン01と同様に中心軸Xの方向に図1(b)上、左右から挟む図1中に図示しない金型の間に射出成形され、成型後、金型は遠心ファン1に対してコーン3の一方の面側と他方の面側へ抜かれる。すなわち、図1(b)中に左方向に向けた矢印A、Bと、右方向に向けた矢印Nで示す方向に抜かれるものとなっている。なお、矢印A、Bは後述の本実施の形態の金型Aと金型Bを抜く方向の中心軸X方向成分である。
【0019】
図2に示すように、本実施の形態の遠心ファン1の捻りブレード2は捻りを有するため、各ブレードの背面2a側は非アンダーカット部となり図2紙面垂直上方に金型が抜けるが、腹面2b側はアンダーカット部となって図2紙面垂直上方へ金型を抜くことができない。なお、腹面2b側の金型は図2紙面垂直下方へはコーン3があるため抜くことはできない。
【0020】
そこで、本実施の形態の遠心ファン1を成形するための成形型は、捻りブレード2を形成するために図3(a)に示すように、コーン3の一方の面の捻りブレード2側の金型は、割り面31で金型A10と金型B20に二分され、各捻りブレード2の背面2a側を金型A10、腹面2b側を金型B20で円周方向に挟むように配置される。
【0021】
図3に於いては一つの捻りブレード2についてのみ図示したが、本実施の形態の成形型は全捻りブレード2に対して同様に金型A10と金型B20が配置され、全捻りブレード2に対する金型A10が一体に構成され第1の金型をなし、全捻りブレード2に対する金型B20も一体に構成され第2の金型をなしている。そして、少なくともアンダーカット部を形成する第2の金型である金型B20はボス4の中心軸Xを中心として回動可能な構造となっている。
【0022】
また、隣り合う各捻りブレード2の金型A10と金型B20とは、金型A10の割り面30と金型B20の割り面32とが捻りブレード2の外形に略沿い、ボス4の中心軸Xに平行な面に形成されて互いに接している。
【0023】
以上のような本実施の形態の遠心ファンの成形型においては、捻りブレード2の反対側のコーン3面を形成する図1(b)中矢印N方向に抜く金型は従来通りでよいが、捻りブレード2側は上記の通り図3(a)に示すように金型A10と金型B20とにより、射出成形等によって捻りブレード2を含めた遠心ファン1の成形を行う。
【0024】
遠心ファン1の成形後、非アンダーカット部分の金型A10は図3紙面垂直上方(中心軸X方向)に抜かれ、図3(b)に示すように金型B20が残る。
【0025】
そこでアンダーカット部分の金型B20は、ボス4の中心軸X周りに図3(b)中矢印Yの方向、反時計周りに回転させながら図3紙面垂直上方に抜くことにより、金型10と同方向に、成形された捻りブレード2と干渉せずに抜くことができる。
【0026】
また、遠心ファン1の成形前の金型A10、金型B20のセットも、逆の手順で容易に行うことができる。
【0027】
したがって、上記の本実施の形態の遠心ファンの成形型および成形方法によれば、捻りブレード2を含む遠心ファン1の成型後、アンダーカット部分の金型B20の抜き操作が簡単且つ容易になり、遠心ファン1内部の風の流れに合わせ、遠心ファン1の中心軸X方向に従い各断面毎に適切な形状をもたせた捻りブレード2を多数設けた樹脂製の遠心ファン1の射出成型が可能となり、空力・騒音特性の優れたファン形状がその大小を問わず低コストで製作できるようになる。
【0028】
図4から図6に基づき、本発明の実施の第2形態に係る遠心ファンの成形型および成形方法を説明する。図4(a)は本実施の形態の遠心ファンの正面図、同図(b)は(a)中H−H矢視断面図であり、(a)は(b)中I−I矢視図となる。図5は、図中J部の拡大図であり、図6(a)、(b)はそれぞれ図5と同じ部分を示す成形型の構造と成形方法の説明図である。
【0029】
図4、図5に示すように、本実施の形態の樹脂製の遠心ファン101は、コーン103の中心に配置されたボス104の中心軸X周りに、中心軸X方向に従って各断面毎に適切な形状を持たせた捻りブレード102がコーン103の一方の面の周縁部に多数枚形成され、その捻りブレード102の先端部がベルマウス105により連結された一体構造となっている。
【0030】
ベルマウス105は遠心ファン101の吸気を導く形状をなしているが、捻りブレード102の先端部のうち、ボス104の中心軸X周りの外周側を半径方向一定幅Wの範囲で覆う形となっている。
【0031】
一方、コーン103は、少なくともベルマウス105が覆う幅W分、外周縁103aの半径を縮小した形状をなしており、図5に示すように、中心軸X方向に見てベルマウス105の内周縁105aよりコーン103の外周縁103aが若干内側に位置するように設定されている。
【0032】
本実施の形態の遠心ファン101も、前述の実施の第1形態の遠心ファン1と同様に中心軸Xの方向に図4(b)上で左右から挟む図4中に図示しない成形型(金型)の間に射出成形され、成型後、金型は遠心ファン101に対してコーン103の一方の面側と他方の面側へ抜かれる。すなわち、図4(b)に示す中心軸Xに沿い左右に抜かれるものであるが、ベルマウス105が覆った周縁部の幅Wの範囲の捻りブレード102の外周側成形型は、前述の実施の第1形態のようにコーン103の一方の面側(図中左側)では抜くことができないため、コーン103の外周縁103aの外側をかわしてコーン103の他方の面側(図中右側)で抜くものとしている。
【0033】
一方、ベルマウスで覆われる一定幅Wの範囲より内側の範囲の捻りブレード102の内周側成形型は実施の第1形態と同様にコーン103の一方の面側(図中左側)で抜くことができる。
【0034】
したがって、本実施の形態の成形型は、図4(b)に示すように図中左側に向けた矢印A’、B’で示す方向に抜かれる内周側成形型と、図中右側に向けた矢印C、Dで示す方向に抜かれる外周側成形型と、矢印Nで示す方向に抜かれるコーン103右側中央部の金型で構成されている。なお、矢印A’、B’、C、Dは後述の本実施の形態の金型A’、金型B’、金型C、金型Dを抜く方向の中心軸X方向成分である。
【0035】
図5に示すように、本実施の形態の遠心ファン101の捻りブレード102は捻りを有するため、各捻りブレード102の一方の側はアンダーカット部となり、その金型は他方の非アンダーカット部の金型と同方向に抜くことができないだけでなく、さらに、ベルマウス105によって金型の抜く方向も制約される。
【0036】
そこで、本実施の形態の遠心ファン101を成形するための成形型は、図6(a)に示すように、半径方向で中心軸Xに平行な円筒面をなす割り面133で外周側成形型と内周側成形型とに分割される。
【0037】
半径方向において捻りブレード102がベルマウス105に覆われない範囲を成形する内周側成形型は、さらに割り面131で、図4(b)中矢印A’、B’方向(コーン103の一方の面側)で型を抜く場合の非アンダーカット部の第1の金型となる背面102a側の金型A’110と、アンダーカット部の第2の金型となる腹面102b側の金型B’120に二分される。
【0038】
半径方向においてベルマウス105に覆われる範囲を成形する外周側成形型は、図4(b)中矢印C、D方向(コーン103の他方の面側)で型を抜く場合の非アンダーカット部の第1の金型となる腹面102b側の金型D121と、アンダーカット部の第2の金型となる背面102a側の金型C111に二分される。
【0039】
すなわち、各捻りブレード102は、背面2a側の金型A’110、金型C111と、腹面2b側の金型B’120、金型D121とにより円周方向に挟まれてその間に成形される。
【0040】
図6に於いては一つの捻りブレード102についてのみ図示したが、本実施の形態の成形型は全捻りブレード102に対して同様に金型A’110、金型B’120、金型C111および金型D121が配置され、全捻りブレード102に対する各金型が一体に構成され、少なくともアンダーカット部分を形成する第2の金型である金型B’120と金型C111はボス104の中心軸Xを中心として回動可能な構造となっている。
【0041】
したがって、隣り合う各捻りブレード102の金型A’110と金型B’120は、それぞれの割り面130と割り面132とが捻りブレード102の外形に略沿い、ボス4の中心軸Xに平行な面に形成されて接し、隣り合う各捻りブレード102の金型C111と金型D121は、それぞれの割り面134と割り面135とが捻りブレード102の外形に略沿い、ボス4の中心軸Xに平行な面に形成されて、互いに接している。
【0042】
また、金型A’110と金型C111の間、金型B’120と金型D121の間は、ベルマウス105の内周縁105aに一致ないし若干内周側に位置し、且つコーン103の外周縁103aに一致ないし若干外周側に位置し、ボス4の中心軸Xに平行な円筒面に形成された割り面133で、互いに接している。
【0043】
以上のような本実施の形態の遠心ファンの成形型においては、捻りブレード102の反対側の図4(b)中矢印N方向に抜くコーン103中央部の金型は従来通りでよいが、捻りブレード102側は上記の通り図6(a)に示すように金型A’110、金型B’120、および金型C111、金型D121により、射出成形等によって捻りブレード102を含めた遠心ファン101の成形を行う。
【0044】
遠心ファン101の成形後、ベルマウス105に覆われていない部分の非アンダーカット部である金型A’110は図6紙面垂直上方に抜かれ、図6(b)に示すように金型B’120が残る。
【0045】
そこでアンダーカット部分の金型B’120は、ボス104の中心軸X周りに図6(b)中矢印Yの方向、反時計周りに回転させながら図6紙面垂直上方に抜くことにより、成形された捻りブレード102と干渉せず抜くことができる。
【0046】
また、ベルマウス105に覆われた部分の非アンダーカット部である金型D121は図6紙面垂直下方に抜かれ、図6(b)に示すように金型C111が残る。
【0047】
そこでアンダーカット部分の金型C111は、ボス104の中心軸X周りに図6(b)中矢印Zの方向、時計周りに回転させながら図6紙面垂直下方に抜くことにより、成形された捻りブレード102と干渉せず抜くことができる。
【0048】
なお、遠心ファン101の成形前の金型A’110、金型B’120、金型C、金型Dのセットも、逆の手順で容易におこなうことができる。
【0049】
したがって、上記の本実施の形態の遠心ファンの成形型および成形方法によれば、ベルマウス105が一体となって設けられ、捻りブレード102の先端部を、ベルマウス105がボス104の中心軸X周りの外周側の半径方向一定幅Wの範囲で覆う形となっているものにおいても、捻りブレード102を含む遠心ファン101の成型後、アンダーカット部分の金型B’120、金型C111の抜き操作が簡単且つ容易になり、遠心ファン101内部の風の流れに合わせ、遠心ファン101の中心軸X方向に従い各断面毎に適切な形状をもたせた捻りブレード102を多数設けた樹脂製の遠心ファン101の射出成型が可能となり、空力・騒音特性の優れたファン形状がその大小を問わず低コストで製作できるようになる。
【0050】
以上、本発明の実施の一形態を説明したが、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内でその具体的構造、構成に種々の変更を加えてもよいことは言うまでもない。
【0051】
例えば、捻りブレードの捻りの向き、アンダーカット部分となる側がどちらになるかは、図示のものに限定されるものではない。
【0052】
【発明の効果】
(1)請求項1の発明によれば、遠心ファンの成形型を、コーンの一方の面の周縁部に複数の捻りブレードを一体に備える遠心ファンをその中心軸方向に挟んで成形し、成型後同遠心ファンに対して前記コーンの一方の面側と他方の面側へ抜かれる遠心ファンの成形型において、前記コーンの一方の面側の成形型を、各捻りブレードの非アンダーカット部分を成形する第1の金型と、各捻りブレードのアンダーカット部分を成形する第2の金型とに各捻りブレードの外形に略沿い前記中心軸に平行な面をなす割り面で2分し、少なくとも前記第2の金型を前記中心軸を中心に回動可能に構成してなるようにしたので、遠心ファンの成形後、非アンダーカット部分の第1の金型を中心軸方向に抜き、アンダーカット部分の第2の金型を回転させながら成形された捻りブレードと干渉せずに抜くことができ、捻りブレードを含む遠心ファンの成型後の成形型の抜き操作が簡単且つ容易になるため、遠心ファンの中心軸方向に従い各断面毎に適切な形状をもたせた捻りブレードを多数設けた樹脂製の遠心ファンの射出成型が可能となり、空力・騒音特性の優れたファン形状がその大小を問わず低コストで製作できるようになる。
【0053】
(2)請求項2の発明によれば、請求項1に記載の遠心ファンの成形型において、前記捻りブレードの先端部外周側に取り付けられたベルマウスが前記中心軸周りに覆う一定幅の範囲の前記捻りブレードを成形する外周側成形型と、前記一定幅の範囲より内側の範囲の前記捻りブレードを成形する内周側成形型とに前記中心軸に平行な円筒面をなす割り面で分割するとともに、前記コーンの外周縁を前記ベルマウスの内周縁より小さく構成し、前記外周側成形型を前記他方の面側へ抜く場合の前記第1の金型と前記第2の金型に2分し、前記内周側成形型を前記一方の面側へ抜く場合の前記第1の金型と前記第2の金型に2分してなるように構成したので、請求項1の発明の効果を、捻りブレードの先端にベルマウスを一体成形し、ベルマウスが捻りブレードの一部を覆う遠心ファンにおいても奏することができる。
【0054】
(3)請求項3の発明によれば、遠心ファンの成形方法を、請求項1または請求項2に記載の遠心ファンの成形型を用い、前記遠心ファンを成形した後において、前記第1の金型を前記中心軸方向に抜いた後、前記第2の金型を前記中心軸周りに回転させながら前記第1の金型と同方向に抜くように構成したので、請求項1または請求項2の発明の効果を奏することで、遠心ファンの中心軸方向に従い各断面毎に適切な形状をもたせた捻りブレードを多数設けた樹脂製の遠心ファンの射出成型が可能となり、空力・騒音特性の優れたファン形状がその大小を問わず低コストで製作できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の第1形態に係る遠心ファンの正面図、(b)は(a)中E−E矢視断面図である。
【図2】図1中G部の拡大図である。
【図3】(a)、(b)はそれぞれ図2と同じ部分を示す実施の第1形態に係る成形型の構造と成形方法の説明図である。
【図4】(a)は本発明の実施の第2形態に係る遠心ファンの正面図、(b)は(a)中H−H矢視断面図である。
【図5】図4中J部の拡大図である。
【図6】(a)、(b)はそれぞれ図5と同じ部分を示す実施の第2形態に係る成形型の構造と成形方法の説明図である。
【図7】(a)は従来の樹脂製の遠心ファンの正面図、(b)は(a)中K−K矢視断面図である。
【図8】図7(a)中P部の拡大図である。
【符号の説明】
1 遠心ファン
2 捻りブレード
3 コーン
4 ボス
5 リング
10 金型A
20 金型B
30、31、32 割り面
101 遠心ファン
102 捻りブレード
103 コーン
103a 外周縁
104 ボス
105 ベルマウス
105a 内周縁
110 金型A’
111 金型C
120 金型B’
121 金型D
130、131 割り面
132、133 割り面
134、135 割り面

Claims (2)

  1. コーンの一方の面の周縁部に複数の捻りブレードを一体に備える遠心ファンをその中心軸方向に挟んで成形し、成型後同遠心ファンに対して前記コーンの一方の面側と他方の面側へ抜かれる遠心ファンの成形型において、
    前記コーンの一方の面側の成形型は、前記捻りブレードの先端部外周側に取り付けられたベルマウスが前記中心軸周りに覆う一定幅の範囲の前記捻りブレードを成形する外周側成形型と、前記一定幅の範囲より内側の範囲の前記捻りブレードを成形する内周側成形型とに前記中心軸に平行な円筒面をなす割り面で分割されるとともに、前記コーンの外周縁が前記ベルマウスの内周縁より小さく構成され、
    前記外周側成形型は、当該外周側成形型を前記他方の面側へ抜く場合の各捻りブレードの非アンダーカット部分を成形する第1の金型と、前記外周側成形型を前記他方の面側へ抜く場合の各捻りブレードのアンダーカット部分を成形する第2の金型とに各捻りブレードの外形に略沿い前記中心軸に平行な面をなす割り面で2分され、少なくとも前記外周側成形型の第2の金型前記中心軸を中心に回動可能に構成され
    前記内周側成形型は、当該内周側成形型を前記一方の面側へ抜く場合の各捻りブレードの非アンダーカット部分を成形する第1の金型と、前記内周側成形型を前記一方の面側へ抜く場合の各捻りブレードのアンダーカット部分を成形する第2の金型とに各捻りブレードの外形に略沿い前記中心軸に平行な面をなす割り面で2分され、少なくとも前記内周側成形型の第2の金型が前記中心軸を中心に回動可能に構成される
    ことを特徴とする遠心ファンの成形型。
  2. 請求項1に記載の遠心ファンの成形型を用い、前記遠心ファンを成形した後において、
    前記外周側成形型と前記内周側成形型とは、それぞれ前記第1の金型を前記中心軸方向に抜いた後、前記第2の金型を前記中心軸周りに回転させながら前記第1の金型と同方向に抜く
    ことを特徴とする遠心ファンの成形方法。
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