JP2012070333A - レベルシフト回路及びそれを用いたスイッチングレギュレータ - Google Patents

レベルシフト回路及びそれを用いたスイッチングレギュレータ Download PDF

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Abstract

【課題】電源電圧を高くしてもトランジスタのゲート耐圧を上げる必要がなく、低電源電圧から高電源電圧まで広範囲に使用できるレベルシフト回路を提供する。
【解決手段】レベルシフトトランジスタ105は、入力トランジスタ101と負荷トランジスタ103との間に、レベルシフトトランジスタ106は、入力トランジスタ102と負荷トランジスタ104との間にそれぞれ接続される。レベルシフトトランジスタ105,106の各ゲートGは共通接続され、その共通接続点にはレベルシフト電圧生成回路120で生成されたレベルシフト電圧Vscが電圧源V1の大きさに応動して印加される。負荷トランジスタ103,104のソース−ゲート間に印加される電圧VSGは、レベルシフト電圧Vscによって、電圧源V1が増減してもほぼ一定になるように設定される。これにより、負荷トランジスタ103,104を低耐圧のトランジスタで構成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明はレベルシフト回路及びそれを用いたスイッチングレギュレータに関し、特に電源電圧を高くしてもトランジスタのゲート耐圧を上げる必要がなく、低電源電圧から高電源電圧まで広範囲に使用できるものに関する。
特許文献1(特開平5−308274号公報)は、CMOSレベルシフト回路を開示する。その発明の目的はゲート・ソース間耐圧の小さなMOSトランジスタによる回路構成によって、高電圧レベルの信号出力を得るとしている。特許文献1、段落番号0008を参照すると、通常、MOSトランジスタは構造上、ソース・ドレイン間耐圧BVSDは容易に確保できるが、ゲート・ソース間耐圧BVGSを確保することは困難である旨記述する。
図10は、特許文献1、図1に示されたCMOSレベルシフト回路を示す。図10において、インバータ8の入力端INにはn型MOSトランジスタ14のゲートGが接続され、そこには低電圧レベルの信号が入力される。インバータ8の出力端には、n型MOSトランジスタ11,16の各ゲートGが共通に接続される。n型MOSトランジスタ11,14,16のソースSは接地端子Vssに接続される。また、n型MOSトランジスタ11のドレインDにはp型MOSトランジスタ10のドレインDが接続され、n型MOSトランジスタ14のドレインDには、p型MOSトランジスタ13のドレインDが接続されている。p型MOSトランジスタ10,13のゲートGは共通接続され、その共通接続されたゲートGには所定のバイアス電圧VBが印加される。バイアス電圧VBは、VB=VDD−BVGSに選ばれている。但しVDDは電源電圧、BVGSはp型MOSトランジスタ10,13のソース・ゲート間耐圧を示す。
図10において、p型MOSトランジスタ10のソースSは、p型MOSトランジスタ9のドレインD及びp型MOSトランジスタ12のゲートGに接続される。p型MOSトランジスタ13のソースSは、p型MOSトランジスタ9,15のゲートG及びp型MOSトランジスタ12のドレインDに共通に接続される。p型MOSトランジスタ9,12及び15のソースSは電源電圧VDDに接続される。
特許文献1、段落0018の記述によれば、p型MOSトランジスタ10,13のゲートGに、VB=VDD−BVGSなるバイアス電圧を印加することで、これらトランジスタのソース・ゲート間に印加される電圧は、ソース・ゲート間耐圧以下となるとしている。
また、続く段落0019および0020の記述によれば、ソースSを電源電圧源VDDに接続したp型MOSトランジスタ9,12の各ドレインDと、ソースSを接地したn型MOSトランジスタ11,14の各ドレインDとの間に、p型MOSトランジスタ10,13の各ソースS及び各ドレインDを接続し、p型MOSトランジスタ10,13のゲートに所定のバイアス電圧として、電源電圧源VDDとp型MOSトランジスタのソース・ゲート間耐圧BVGSとの差電圧を超えない電圧を印加することで、p型MOSトランジスタ10,13のソース・ゲート間に印加される電圧はソース・ゲート間耐電圧BVGS以下となるとしている。これによって、ソース・ゲート間耐電圧BVGSの小さなMOSトランジスタでCMOSレベルシフト回路を構成することができるとしている。すなわち、特許文献1は、p型MOSトランジスタ10,13のソース・ゲート間耐圧を考慮した回路構成を提案する。
特許文献2(特開2002−190731号公報)は、レベルシフト回路及び半導体装置を開示する。その発明の目的は、低耐圧素子にて構成されるトランジスタの破壊を防ぐことを可能にしたレベルシフト回路を提供するとしている。したがって、特許文献2は特許文献1と同様にレベルシフト回路の耐圧を配慮した技術的思想を示唆する。
図11は、特許文献2、図1に示されたレベルシフト回路を、参照符号を替え、さらに一部参照符号を追加して示す。
レベルシフト回路20は、入力回路21,シフト回路22,電圧発生回路23を有する。レベルシフト回路20には低電源電圧VD1と高電源電圧VD2の2つが用意される。入力回路21は低電源電圧VD1で動作し、シフト回路22及び電圧発生回路23は、高電源電圧VD2で動作する。レベルシフト回路20は低電源電圧VD1レベルの入力信号INを高電源電圧VD2レベルの出力信号OUTにレベル変換する。
入力回路21は、第1のpチャネルMOSトランジスタ(以下、pMOSトランジスタと略称する)Q21と、第1のnチャネルMOSトランジスタ(以下、nMOSトランジスタと略称する)Q22とからなるインバータ回路で構成されている。
第1のpMOSトランジスタQ21のソースSは低電源電圧VD1に接続され、第1のnMOSトランジスタQ22のソースSはグランドGNDに接続される。入力回路21は、第1のpMOSトランジスタQ21及び第1のnMOSトランジスタQ22の共通ゲートGには入力信号INが供給され、その入力信号INを反転した入力信号/INを共通ドレインD側に出力する。すなわち、入力回路21は入力信号INに応答して、該入力信号INと、該入力信号INを反転した入力信号/INとを次段のシフト回路22に出力する。
シフト回路22は、第1〜第6のトランジスタQ23〜Q28から構成される。第1及び第2のトランジスタQ23,Q24はpMOSトランジスタであり、第3〜第6トランジスタQ25〜Q28はnMOSトランジスタで構成されている。
第1及び第2のトランジスタQ23,Q24はソースが高電源電圧VD2に接続され、ゲートGはトランジスタQ24,Q23のドレインDに接続される。
第3及び第4のトランジスタQ25,Q26のソースSはグランドGNDに接続される。第3のトランジスタQ25のゲートGには反転入力信号/INが供給され、第4のトランジスタQ26のゲートGには、入力信号INが供給される。第3及び第4のトランジスタQ25,Q26のドレインDは第5及び第6のトランジスタQ27,Q28のソースSに各別に接続されている。
第5及び第6のトランジスタQ27,Q28の各ドレインDは第1及び第2のトランジスタQ23,Q24の各ドレインDに接続される。第5及び第6のトランジスタQ27,Q28のゲートGは互いに共通接続され、その共通接続点は電圧発生回路23に接続されている。第1のトランジスタQ23のドレインDと第5のトランジスタQ27のドレインDとの共通接続点から出力信号OUTが出力される。
第3及び第4のトランジスタQ25,Q26は、それぞれのゲートGに供給される入力信号IN,/INに応答してオンオフするように、それらの素子耐圧が低く設定された低耐圧素子で構成されている。一方、第1及び第2のトランジスタQ23,Q24と第5及び第6のトランジスタQ27,Q28は、それらの素子耐圧が高電源電圧VD2に対応して設定された高耐圧素子である。
電圧発生回路23は、トランジスタQ29〜Q36で構成される。高電源電圧VD2とグランドGNDとの間に設けたノードN11に所定のバイアス電圧Vn11を取り出し、その取り出したバイアス電圧Vn11を第5及び第6のトランジスタQ27,Q28の共通ゲートGに供給する。なお、電圧発生回路23は低耐圧素子である第3及び第4のトランジスタQ25,Q26が破壊しないように第5及び第6のトランジスタQ27,Q28のゲート電圧、すなわちバイアス電圧Vn11を生成する。電圧生成回路23は、Hレベルの制御信号CNTLによりトランジスタQ29をオフ、トランジスタQ35をオンする。トランジスタQ29,Q35にて構成されるインバータ回路は、トランジスタQ30のゲートにLレベルの信号を出力しトランジスタQ30をオンさせる。
図11において、高電源電圧VD2は、たとえば3V、低電源電圧VD1は1Vとしている。そして、低耐圧素子、すなわち、第3及び第4のトランジスタQ25,Q26のソース−ドレイン間耐圧を1.5V、高耐圧素子すなわち、第1,第2,第5及び第6のトランジスタQ23,Q24,Q27,Q28のソース−ドレイン間耐圧を3.0Vとし、高耐圧素子のゲート−ソース間電圧を0.5Vに設定する。したがって、電圧発生回路23は、第3及び第4のトランジスタQ25,Q26が破壊しないように生成した電圧、たとえば、高電源電圧VD2の約1/2のバイアス電圧Vn11を第5及び第6のnMOSトランジスタQ27,Q28のゲートGに印加する。
第3及び第4のトランジスタQ25,Q26は、低電源電圧VD1で駆動するソース−ドレイン間耐圧の小さな低耐圧素子で構成される。電圧発生回路23は、高電源電圧VD2に基づいて第3及び第4のトランジスタQ25,Q26が破壊しないように生成したバイアス電圧Vn11を第5及び第6のトランジスタQ27,Q28のゲートに印加する。したがって、第1及び第2のトランジスタQ23,Q24がオンするとき、第3及び第4のトランジスタQ25,Q26にそのソース−ドレイン間耐圧を超える高電源電圧VD2が印加されることを防止する。即ち、高電源電圧VD2から印加される電圧を制限することで、低耐圧素子で構成される第3及び第4のトランジスタQ25,Q26の破壊を防止するようにしている。
特許文献3(特開2003−235251号公報)は、本発明の出願人にかかるものであり、スイッチングレギュレータを開示する。特にレベルシフト回路の電圧源としてブートストラップ回路で生成された電圧を用いたものを開示する。
特開平5−308274号公報 特開2002−190731号公報 特開2003−235251号公報
特許文献1は、レベルシフト回路を構成するMOSトランジスタの耐圧に着目する。しかし、そうしたレベルシフト回路をスイッチングレギュレータに用いることについては何ら示唆していない。特許文献2は、レベルシフト回路を構成するトランジスタが破壊しないようにするために電圧発生回路を設けることを示唆する。しかし、電圧発生回路は制御信号CNTLに応答するようにしているため回路構成がやや複雑になるということは否定できない。特許文献3は、レベルシフト回路とスイッチングレギュレータを開示するが、レベルシフト回路の回路動作点をスイッチングレギュレータ側の回路動作に応動させることについては何ら示唆していない。
本発明は、上記特許文献1〜3に鑑み、低耐圧化及び回路動作点の最適化が図れるレベルシフト回路と、小型化が実現できるスイッチングレギュレータを提供するものである。
本書でのダイオード素子とは、一方向のみに電流の流れを制御することができる少なくとも2つの電極を有する電子デバイスであると定義される。したがって、ダイオード素子の中にはダイオードはもちろんのことトランジスタも含まれる。なぜならば、トランジスタは少なくとも3つの電極を有し、それらの電極を組み合わせて2つの電極を有するダイオードとして構成することができるからである。また、トランジスタのゲート電極やベース電極などの制御電極を制御すれば、電流の流れを双方向ではなく一方向のみに制御することができ、実質的にダイオードと同等の回路動作を行うことができるからである。
また、本書でのブートストラップ回路とは、ダイオード素子とキャパシタの組み合わせによって第1電圧源を生成する回路であるとして定義される。
また、本書でのブートストラップ電圧とはブートストラップ回路で生成された電圧源であるとして定義される。
本発明にかかるレベルシフト回路の第1の態様は、入力信号(S1)が入力される入力端子(N1)と、入力端子(N1)に入力される入力信号(S1)を所定の大きさに増幅する第1信号増幅部(110A)と、増幅した信号を取り出すために信号増幅部(110A)に設けられたノード(N3,N4)と、ノード(N3,N4)の直流レベルを制御するためのレベルシフト電圧(Vsc)が入力されるレベルシフト入力端子(Sc)と、信号増幅部(110A)を駆動する第1電圧源(V1)と、第1電圧源(V1)及びレベルシフト電圧(Vsc)を生成するレベルシフト電圧生成回路(120)を備える。
また、本発明にかかるレベルシフト回路の第2の態様は、第1の態様において、レベルシフト電圧生成回路(120)は、カソード及びアノードを有するダイオード素子(Di)と第1電極及び第2電極を有するキャパシタ(C2)とが直列に接続されたブートストラップ回路(160)を含む。
また、本発明にかかるスイッチングレギュレータの態様は、入力信号(S1)が入力される入力端子(N1)と、入力端子(N1)に入力される入力信号(S1)を所定の大きさに増幅する第1信号増幅部(110A)と、第1信号増幅部(110A)に設けられたノード(N3,N4)と、ノード(N3,N4)の直流レベルを制御するためのレベルシフト電圧(Vsc)が入力されるレベルシフト入力端子(Sc)と、第1信号増幅部(110A)を駆動する第1電圧源(V1)と、第1電圧源(V1)及びレベルシフト電圧(Vsc)を生成するレベルシフト電圧生成回路(120)を備えたレベルシフト回路(100)と、ダイオード素子(Di)とキャパシタ(C2)を備え、ダイオード素子(Di)のアノード側に第2電圧源(V2)が供給され、ダイオード素子(Di)のカソード側がキャパシタ(C2)の第1電極に接続され、キャパシタ(C2)の第2電極にレベルシフト電圧(Vsc)が供給されるブートストラップ回路(160)と、制御電極(ゲートG)にレベルシフト回路(100)から出力された信号が入力され、第1主電極(ドレインD)に第3電圧源(V3)が供給され、第2主電極(ソースS)にインダクタ(L1)及び平滑キャパシタ(C1)を備えた平滑回路(150)が接続されるスイッチングトランジスタ(140)と、スイッチングトランジスタ(140)の第2主電極(ソース)側に生じたスイッチング信号(S6)をレベルシフト回路(100)に供給するためにレベルシフト入力端子(Sc)と第2主電極(ソースS)とを接続する電圧供給線(126)を備える。
本発明にかかるレベルシフト回路は、信号増幅部に供給する第1電圧源と信号増幅部の回路動作点を信号増幅部に供給する電圧源とは異なる第2電圧源で動作するレベルシフト電圧生成回路で決定するようにしたので、第1電圧源とは切り離して、第1電圧源と信号増幅部の回路動作点との間に所定の大きさを維持することができる。これによって、第1信号増幅部110Aを構成するトランジスタの低耐圧化及び回路動作点の最適化を奏することができる。
また、本発明にかかるレベルシフト電圧生成回路は、ダイオード素子(Di)とキャパシタ(C2)とからなる極めて簡便な回路で構成することができるのでレベルシフト回路全体の構成の小型化を実現することができる。
また、本発明にかかるスイッチングレギュレータは、ブートストラップ回路で生成された電圧源及びレベルシフト電圧に応動するレベルシフト回路を用意し、このレベルシフト回路から出力信号に基づいてスイッチングトランジスタを駆動するので、レベルシフト回路とスイッチングトランジスタとの回路動作点を的確に合わせることができる。
本発明の第1の実施形態にかかるレベルシフト回路を示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかるレベルシフト回路の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかるレベルシフト回路の他の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかるレベルシフト回路のさらに別の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかるレベルシフト回路のさらに加えて別の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかるレベルシフト回路を示す図である。 本発明のレベルシフト回路をスイチングレギュレータに適用したブロックダイアグラムである。 本発明のレベルシフト回路をスイチングレギュレータに適用した具体的な回路を示す図である。 本発明のレベルシフト回路をスイチングレギュレータに適用した図8における主なノードのタイミングチャートを示す。 従来のレベルシフト回路の一例を示す図である。 従来のレベルシフト回路の他の例を示す図である。
(第1の実施形態)
図1に示すレベルシフト回路100は、一対の入力トランジスタ101,102を有する。入力トランジスタ101,102は第1導電型のたとえばnチャネル型MOSトランジスタで構成される。
入力トランジスタ101,102は、電圧源V1と基準電位GNDとの間に配置され、入力トランジスタ101,102のソースSは共通接続され、その共通接続点は基準電位GNDに接続される。
レベルシフト回路100は、さらに第2導電型のpチャネルのMOSトランジスタで構成された一対の負荷トランジスタ103,104を有する。負荷トランジスタ103,104は電圧源V1と基準電位GNDとの間に配置され、それらトランジスタのソースSは共に電圧源V1に接続されている。
一対のレベルシフトトランジスタ105,106は、第2導電型のpチャネルのMOSトランジスタで構成されている。レベルシフトトランジスタ105,106は、一対の入力トランジスタ101,102と一対の負荷トランジスタ103,104との間に配置される。
入力信号S1は入力端子N1とインバータinv1の入力端に入力される。したがって、入力信号S1は入力端子N1に接続された入力トランジスタ101のゲートGとインバータinv1に入力される。インバータinv1で反転された入力信号S1は入力信号S2としてノードN2に生じ、入力トランジスタ102のゲートGに入力される。したがって、入力トランジスタ101,102の各ゲートGには互いに極性が反転された入力信号が入力される。言い換えれば入力トランジスタ101,102は差動形式の差動増幅器を構成している。
負荷トランジスタ103のゲートGは負荷トランジスタ104のドレインDに接続されノードN3をなし、負荷トランジスタ104のゲートGは負荷トランジスタ103のドレインDに接続されノードN4をなしている。一般的に一対のMOSトランジスタの第1及び第2のゲートが第2及び第1のトランジスタのドレインに各別に接続された構成は交差結合と称される。負荷トランジスタ103,104は共にpチャネルのMOSトランジスタで構成され、両者の負荷トランジスタ103,104は交差結合トランジスタ対の関係に置かれている。
ノードN3には出力信号S3が、ノードN4には出力信号S4がそれぞれ出力される。ノードN3には入力信号S1と同極性の出力信号S3が、ノードN4には入力信号S1とは逆極性すなわち入力信号S2と同じ極性の出力信号S4がそれぞれ出力される。出力信号S3及びS4の直流的なレベルは後述する一対のレベルシフトトランジスタ105,106の各ゲートGに印加される電圧によって決まる。
一対のレベルシフトトランジスタ105,106は、入力トランジスタ101,102と、負荷トランジスタ103,104との間に配置される。レベルシフトトランジスタ105のドレインD及びソースSは、入力トランジスタ101のドレインD及び負荷トランジスタ103のドレインDに各別に接続される。レベルシフトトランジスタ106のドレインD及びソースSは、入力トランジスタ102のドレインD及び負荷トランジスタ104のドレインDに各別に接続される。
言い換えると、負荷トランジスタ103、レベルシフトトランジスタ105、及び入力トランジスタ101のソース・ドレイン導電路は電圧源V1と接地電位GNDとの間に直列に接続されている。
同様に、負荷トランジスタ104,レベルシフトトランジスタ106、及び入力トランジスタ102のソース・ドレイン導電路は電圧源V1と接地電位GNDとの間に直列に接続される。
レベルシフトトランジスタ105,106の各ゲートGは共通接続され、その共通接続点はレベルシフト入力端子Scに接続される。レベルシフト入力端子Scにはレベルシフト電圧生成回路120で生成されたレベルシフト電圧Vscが印加される。レベルシフト電圧Vscは、電圧源V1が増加した場合には増加し、電圧源V1が減少した場合には減少するよう設定されている。電圧源V1が増加または減少した電圧と同じ分だけレベルシフト電圧Vscも増加または減少することが好ましい。電圧源V1がたとえば5V増加した場合にはレベルシフト電圧Vscも5V増加し、電圧源V1がたとえば5V減少した場合にはレベルシフト電圧Vscも5V減少するという動きを示すことが好ましい。なお、レベルシフト電圧生成回路120の具体的な回路構成については、後述で明らかになるが、たとえば、ダイオード素子DiとキャパシタC2を直列に接続し、両者の共通接続点から電圧を出力させるいわゆるブートストラップ回路を用いることができる。
レベルシフト電圧Vscは、レベルシフトトランジスタ105,106のゲートGに印加され、さらにこれらトランジスタのソースS、すなわちノードN3,N4に伝達される。これにより負荷トランジスタ103,104のソースSとゲートG(ドレインD)間に印加される電圧VSGは、電圧源V1が増加または減少しても一定となり、負荷トランジスタ103,104に印加される電圧が電圧源V1の大きさに応動して増減するという不具合を排除することができる。これによって、電圧源V1を比較的高電圧で使用する場合でも負荷トランジスタ103,104には所定の電圧以上に印加されることが抑止され、負荷トランジスタ103,104の低耐圧化を実現することができる。
いま、レベルシフト電圧Vscの大きさが、電圧源V1の大きさに関わらず一定である場合には、電圧源V1とノードN3,N4との間に印加される電圧VSGは電圧源V1の大きさに依存し、電圧源V1が増加した場合、あるいは電圧源V1を比較的高い電源電圧で使用する場合には、負荷トランジスタ103,104のソースSとゲートG(ドレインD)との間に印加される電圧が高くなるため高耐圧のトランジスタが必要となるので好ましくない。
本発明にかかるレベルシフト回路100の大きな特徴は、レベルシフト電圧生成回路120を備えたことである。レベルシフト電圧生成回路120は、電圧源V1及びレベルシフト電圧Vscの2つの電圧を生成する。電圧源V1は第1信号増幅部110Aを動作させるために必要な電圧源となる。レベルシフト電圧Vscは第1信号増幅部110Aの回路動作点を決める。すなわち、レベルシフト電圧Vscによって第1信号増幅部110Aのダイナミックレンジが決定される。電圧源V1からレベルシフト電圧生成回路120に電圧が供給されるのではなく、レベルシフト電圧生成回路120によって第1信号増幅部110Aが動作する電圧源V1を生成していることに注目すべきである。したがって、レベルシフト電圧生成回路120は電圧源V1とは独立して動作する。レベルシフト電圧生成回路120で生成された2つの電圧は一方は電圧供給線125を介して電圧源V1に、他方は電圧供給線126を介してレベルシフト電圧Vscをレベルシフトトランジスタ105,106の共通ゲートGにそれぞれ供給する。
レベルシフト電圧Vscがレベルシフトトランジスタ105,106の共通ゲートGに入力されると、レベルシフトトランジスタ105,106のソースSの電位、すなわち、ノードN3,N4の電位はレベルシフト電圧Vscの大きさに基づき一意的に決定される。
ノードN3,N4の電位が所定の大きさに決定されるならば、電圧源V1とノードN3とに印加される電圧VSGが決まってくる。電圧VSGは、電圧源V1の大きさに依存せずに常に一定であることが望ましい。なぜならば、負荷トランジスタ103,104のソース・ドレイン(ゲート)間の耐圧にあまり配慮する必要がなくなるからである。一般的にトランジスタの耐圧に配慮しなければならないのは、電圧源V1が高くなったときである。しかし、電圧源V1の大きさに配慮しなくてもよければレベルシフト回路100の低電圧化及び高密度化を実現できるので好都合である。
(第2の実施形態)
図2は第2の実施形態にかかる。図1に示す第1の実施形態と基本的な回路構成は同じである。すなわち、レベルシフト回路100は、第1信号増幅部110A及びレベルシフト電圧生成回路120を備えている。第1信号増幅部110Aは、一対の入力トランジスタ101,102を有する。また、一対の負荷トランジスタ103,104を有する。さらに一対のレベルシフトトランジスタ105,106を有する。さらに、入力信号S1は入力端子N1に入力され、出力信号S3,S4はそれぞれノードN3,N4から出力される。こうした構成は第1の実施形態とまったく同じである。
図2が図1と異なるのは、レベルシフト電圧生成回路120の後段、すなわちレベルシフト電圧生成回路120の出力とレベルシフト入力端子Scとの間にトランジスタ107を設け、さらにトランジスタ107のソースS側に定電流源CCを接続していわゆるソースフォロワとし、ソースSとレベルシフト入力端子Scとの間にレベルシフト手段122を設けたことである。レベルシフト手段122の具体的な回路構成は抵抗Rを直列に接続してトランジスタ107のソースフォロワ電圧を分圧したり、あるいはバッファBUを介在させてレベルシフト電圧生成回路120から出力されたレベルシフト電圧を下げたり、あるいは上げたりして、レベルシフト入力端子Scに所定のレベルに制御された直流電圧を取り出すようにしている。
トランジスタ107、レベルシフト手段122は、いうなればレベルシフト電圧生成回路120と、レベルシフトトランジスタ105,106とを結合するために用意され、ノードN3およびN4に取り出す出力信号S3及びS4を所定の直流レベルを調整する役目を有する。
図2に示すレベルシフト回路100の特徴は端的にいえば、レベルシフト電圧生成回路120からレベルシフト入力端子Scにはトランジスタまたはバッファ回路などからなるレベルシフト手段122を介してレベルシフト電圧Vscを印加するようにしたことである。こうした構成を採用すれば、各種特性の温度依存性も含めてレベルシフト電圧生成回路120と第1信号増幅部110Aとの回路結合をさらに所望する状態に設定することができる。
(第3の実施形態)
図3は本発明の第3の実施形態にかかる。図1に示す第1の実施形態と基本的な回路構成は同じである。すなわち、レベルシフト回路100は、第1信号増幅部110A及びレベルシフト電圧生成回路120を備えている。第1信号増幅部110Aは、一対の入力トランジスタ101,102を有する。また、一対の負荷トランジスタ103,104を有する。さらに一対のレベルシフトトランジスタ105,106を有する。さらに、入力信号S1は入力端子N1に入力され、出力信号S3,S4はそれぞれノードN3,N4から出力される。こうした構成は第1の実施形態とまったく同じである。
図3が図1と異なるのは、一対の負荷トランジスタ103,104側に定電圧回路123,124を各別に設けたことである。すなわち、定電圧回路123は、負荷トランジスタ103のソース−ドレイン導電路と並列に接続している。また、定電圧回路124は、負荷トランジスタ104のソース−ドレイン導電路と並列に接続している。定電圧回路123,124はたとえばツェナーダイオードで構成され、ツェナーダイオードのカソード及びアノードをそれぞれ電圧源V1及びノードN3またはN4に接続する。また、一般的なダイオードを複数個直列に接続してもよい。こうした構成によって、負荷トランジスタ103,104のソースSとドレインD(ゲートG)との間に負荷トランジスタ103,104の耐圧を越える電圧が印加された場合には、こうしたツェナーダイオードやダイオードで側路し、負荷トランジスタ103,104が劣化または破壊されるという不具合を未然に防止することができる。もちろん図3の回路構成には図2に示した回路構成を付加してもよい。
(第4の実施形態)
図4は本発明の第4の実施形態にかかる。図1に示す第1の実施形態と基本的な回路構成は同じである。すなわち、レベルシフト回路100は、第1信号増幅部110A及びレベルシフト電圧生成回路120を備えている。第1信号増幅部110Aは、一対の入力トランジスタ101,102を有する。また、一対の負荷トランジスタ103,104を有する。さらに一対のレベルシフトトランジスタ105,106を有する。さらに、入力信号S1は入力端子N1に入力され、出力信号S3,S4はノードN3,N4から出力される。こうした構成は第1の実施形態とまったく同じである。
図4が図1と異なるのは、一対の負荷トランジスタ103,104側にキャパシタC103,C104を設けたことである。すなわち、キャパシタC103は負荷トランジスタ103のソースSとドレインDとの間に、キャパシタC104は負荷トランジスタ104のソースSとドレインDとの間にそれぞれ接続している。こうした構成はノードN3及びN4、電圧源V1に何らかの原因でたとえばノイズが生じた場合でもキャパシタC103,C104によって取り除くことができる。
(第5の実施形態)
図5は本発明の第5の実施形態にかかる。図1に示す第1の実施形態と基本的な回路構成は同じである。すなわち、レベルシフト回路100は、第1信号増幅部110A及びレベルシフト電圧生成回路120を備えている。第1信号増幅部110Aは、一対の入力トランジスタ101,102を有する。また、一対の負荷トランジスタ103,104を有する。さらに一対のレベルシフトトランジスタ105,106を有する。さらに、入力信号S1は入力端子N1に入力され、出力信号はノードN3,N4から出力される。こうした構成は第1の実施形態とまったく同じである。
図5が図1と異なるのは、一対のレベルシフトトランジスタ105,106のソースSとゲートGとの間にキャパシタC105,C106を接続したことである。こうした構成によればレベルシフト入力端子Scに入力されたレベルシフト電圧scに仮にノイズ成分が含まれていてもキャパシタC105,C106によってそのノイズ成分は減衰され、また、ゲートGに入力されたレベルシフト電圧scを迅速にソースS側に伝達することができる。もちろん、図5に示す回路構成と図2〜図4に示す回路構成を組み合わせてもよい。
(第6の実施形態)
図6は本発明にかかる第6の実施形態を示す。第6の実施形態は上記第1〜第5の実施形態とは様相を異にしている。すなわち、第1〜第5の実施形態は、第1信号増幅部110Aにレベルシフト手段122を追加したり、定電圧回路123,124を追加したり、キャパシタ103,C104を追加したり、あるいはキャパシタC105,C106を追加するというものであった。いずれにしても、これらが接続されるのは、第1レベルシフト回路110を構成する一対の入力トランジスタ101,102、一対の負荷トランジスタ103,104、及び一対のレベルシフトトランジスタ105,106を対象としている。
これに対して、第6の実施形態は、第1信号増幅部110Aに加えてトランジスタ108(第7トランジスタ),109(第8トランジスタ),111(第9トランジスタ),112(第10トランジスタ)からなる第2信号増幅部110Bを設けたことで第1〜第5の実施形態とは相違する。トランジスタ108,109はpチャネル型MOSトランジスタで、トランジスタ111,112はnチャネル型MOSトランジスタでそれぞれ構成される。トランジスタ111とトランジスタ112の各ドレインDと各ゲートGは互いに共通接続される。すなわち、トランジスタ111とトランジスタ112との回路接続は、トランジスタ103と104との回路接続と同じであり、交差結合トランジスタ対を成している。トランジスタ111とトランジスタ112のソースSは共通に接続され、その共通接続点はレベルシフト入力端子Scに接続される。第2信号増幅部110Bは、第1信号増幅部110AのノードN3,N4に出力される出力信号S3,S4の信号極性を反転させたり、あるいは第1信号増幅部110Aでレベルシフトしたものとは別のレベルにシフトさせたりするために用意される。特にノードN3,N4に出力される出力信号S3,S4の低いレベルは零電位よりは十分に高いレベルであるため、第1信号増幅部110Aに直接、後段の回路を接続することには困難が伴う。なぜならば、後段の回路を完全にハイレベルまたはローレベルに設定できないからである。したがって、第2信号増幅部110Bは、第1信号増幅部110Aと後段の回路とを回路動作点を整合させるためにレベル調整または信号極性を整合させるために用意される。第1信号増幅部110A,第2信号増幅部110Bでレベルシフトされた出力信号は出力端子115に出力される。
第1信号増幅部110Aの出力信号S3,S4が取り出されるノードN3,N4の直流電位は、前に述べたように電圧源V1の増減に対して同じ方向に増減することは前に述べたとおりである。第2信号増幅部110Bには、第1信号増幅部110Aに応動した信号が入力されるために、トランジスタ111と112のソース側の電位を電圧源V1の増減に応じて変化する電圧を供給するようにして、第2信号増幅部110Bに印加される電圧源V1が増減しても、トランジスタ108〜112に印加される電圧は変わらないようにしている。
図6に示す第6の実施形態でも、レベルシフト回路100は、レベルシフト電圧生成回路120を備える。レベルシフト電圧生成回路120で生成された2つの電圧の1つは電圧供給線125を介して電圧源V1に、もう1つは電圧供給線126を介して、レベルシフト電圧Vscがレベルシフト入力端子Scを介して第1信号増幅部110A及び第2信号増幅部110Bに供給される。これによって、第1信号増幅部110Aだけではなく、第2信号増幅部110Bの回路動作点もレベルシフト電圧生成回路120によって制御されることになる。
(第7の実施形態)
図7は、本発明にかかるレベルシフト回路100を、ブートストラップ回路を有する非同期型の降圧スイッチングレギュレータに用いた一例を模式的に示したものである。
降圧スイッチングレギュレータ200は、レベルシフト回路100,レベルシフト電圧生成回路120、ドライバ回路130,スイッチングトランジスタ140,及びPWM回路170を備える。なお、レベルシフト電圧生成回路120は、平滑回路150,及びブートストラップ回路160を有する。なお、レベルシフト電圧生成回路120は、図1〜図6に示したレベルシフト電圧生成回路120に相当する。
図7において、レベルシフト回路100は作図の都合上、ブラックボックスで示しているが、具体的な回路構成は、たとえば図6に示すように第1信号増幅部110Aと第2信号増幅部110Bを備えている。図6に示した第1信号増幅部110Aは、図1〜図5に示したものと同じであり、レベルシフト回路100には、入力端子N1,出力端子115,及び電圧源V1が用意されている。入力端子N1には、たとえばパルス幅が時間の経過とともに変化するPWM信号が入力信号S1としてPWM回路170から入力される。出力端子115には入力端子N1に入力されたPWM信号が所定の直流レベルに変換されて取り出される。レベルシフト回路100では直流レベルの変換だけではなく、所定の大きさまで増幅するようにしてもよい。本発明の一実施形態では電圧源V1に固定の直流電圧を供給するのではなく、外部の電圧源に応動した電圧が供給される。すなわち、電圧源V1はレベルシフト電圧生成回路120で生成される。レベルシフト電圧生成回路120は、ブートストラップ回路160と平滑回路150で構成されている。したがって、電圧源V1に供給される電圧の大きさは、電圧源V2及びV3に比例する。電圧源V2はブートストラップ回路160に供給され、電圧源V3はスイッチングトランジスタ140に供給される。電圧源V1は、電圧源V2とV3の大きさに応動してその大きさが制御される。本発明の一実施形態としては、電圧源V1、電圧源V2、及び電圧源V3は、それぞれ4.3V,5V、及び20Vである。
ドライバ回路130は、その前段に設けられたレベルシフト回路100でレベル調整された信号をその後段のスイッチングトランジスタ140を駆動するために用意される。すなわち、ドライバ回路130は、スイッチングトランジスタ140のドライバとして用意され、トランジスタ113と114が直列に接続されたいわゆるCMOSインバータからなる。トランジスタ113はpチャネル型MOSトランジスタであり、トランジスタ114は、nチャネル型MOSトランジスタである。トランジスタ114の低電位側すなわちソースSは、レベルシフト入力端子Scに接続される。レベルシフト入力端子Scは、電圧供給線126によってスイッチング出力端子N6と回路接続手段142で共通接続されているので、ドライバ130の出力レベルは、レベルシフト入力端子Scに供給される信号レベルに応動する。
スイッチングトランジスタ140は、たとえばnチャネル型MOSトランジスタで構成され、その後段に接続された平滑回路150を駆動して所定の直流電圧を生成する。スイッチングトランジスタ140の第1主電極であるドレインDは電圧源V3が、その制御電極であるゲートGにはドライバ回路130の出力信号がそれぞれ入力される。電圧源V3の大きさはたとえば20Vに選ばれている。第2主電極であるソースSはスイッチング出力端子N6を介して平滑回路150に接続される。スイッチング出力端子N6には平滑回路150が接続され、スイッチング信号S6が出力される。スイッチング信号S6の最大値は電圧源V3の大きさとほぼ等しい20Vであり、その最小値はほぼ零Vである。スイッチング信号S6によって、インダクタL1に電流が供給され、インダクタL1と平滑キャパシタC1との共通接続点から出力電圧Voutが取り出される。なお、スイッチングトランジスタ140はnチャネル型MOSトランジスタではなく、NPN型バイポーラトランジスタを用いてもよい。この場合、第1主電極,第2主電極,及び制御電極はそれぞれコレクタ,エミッタ,及びベースが相当する。また、nチャネル型MOSトランジスタに換えてpチャネル型MOSトランジスタまたはPNP型バイポーラトランジスタを用いてもよい。pチャネル型MOSトランジスタを用いたとき、第1主電極,第2主電極,及び制御電極は、それぞれソース,ドレイン,及びゲートが相当する。また、PNP型バイポーラトランジスタを用いたときは、それぞれ、エミッタ,コレクタ,及びベースが相当する。
平滑回路150は、本発明においては、レベルシフト電圧生成回路120の1つとして位置づけられており、インダクタL1,フライホイールダイオードDs,及び平滑キャパシタC1で構成される。インダクタL1には、スイッチング出力端子N6に出力されたスイッチング信号S6がハイレベルのとき、すなわちスイッチングトランジスタ140がオン状態のときに電流が供給されエネルギーが蓄えられる。このときフライホイールダイオードDsは逆方向の状態に置かれるのでフライホイールダイオードDsには電流は流れない。スイッチングトランジスタ140がオフ状態に遷移しても、インダクタL1の電気的な特性上すぐにオフにならずに電流を流し続けようとする。このため基準電位GND側からフライホイールダイオードDsを介して電流がインダクタL1に供給される。このとき、フライホイールダイオードDsは順方向にバイアスされる。フライホイールダイオードDsには、通常ショットキーバリアダイオードを用いることが多い。その理由は順方向電圧がシリコンダイオード0.6〜0.7Vよりも低い0.2〜0.3Vであり、消費電力の低減化につながるからである。さらにショットキーバリアダイオードがオンからオフまたはオフからオンに遷移するときに逆回復電荷の少なく、いわゆるリカバリータイムが速くなるからである。なお、フライホイールダイオードDsは個別部品として用意するのではなく、レベルシフト回路100、ドライバ回路130、またはスイッチングトランジスタ140側に同時に作り込むようにして、いわゆる半導体集積化してもよい。平滑キャパシタC1は、出力端子Voutに出力されるスイッチング信号S6が短時間内に大きく変動させないためのいわゆるリプル成分を抑えるために用意される。
なお、図7は非同期型のスイッチングレギュレータを示すのでフライホイールダイオードDsを用いている。しかし、同期型のスイッチングレギュレータの場合は、フライホイールダイオードDsを用いずにトランジスタを用いることになる。
ブートストラップ回路160は、本発明において、平滑回路150とともにレベルシフト電圧生成回路120の1つとして位置づけられており、ダイオード素子DiとキャパシタC2,電圧源V2,さらに、スイッチング出力端子N6を有する。
ブートストラップ回路160において、ダイオード素子Diのアノード側に電圧源V2が供給され、ダイオード素子Diのカソード側がキャパシタC2の第1電極に接続され、キャパシタC2の第2電極はスイッチング出力端子N6に接続され、レベルシフト電圧Vscがレベルシフト入力端子Sc側から電圧供給線126を介して供給される。ダイオード素子DiのカソードとキャパシタC2の第1電極との共通接続点から電圧源V1にレベルシフト回路100を駆動する電源電圧が供給される。
スイッチング出力端子N6にはレベルシフト電圧Vscを生成するためのスイッチング信号S6が出力される。ブートストラップ回路160は、スイッチング信号S6の大きさに応動する電圧源V1を生成する。スイッチング信号S6の最大振幅値は、スイッチングトランジスタ140のドレインDに供給される電圧源V3にほぼ等しい。したがって、電圧源V1の生成にあたっては電圧源V3及び電圧源V2が反映される。
ブートストラップ回路160で生成される電圧源はダイオード素子DiとキャパシタC2との共通接続点に、電圧源V1として生じる。電圧源V1はレベルシフト回路100を駆動する電源電圧として利用される。なお、ダイオード素子Diはダイオードそのものではなく、MOSトランジスタやバイポーラトランジスタで構成しダイオード特性と等価の回路動作を行うようにしてもよい。すなわち、電圧源V2からダイオード素子Diを介してキャパシタC2を充電できるようにすればよい。すなわち、図示しないトランジスタの第1主電極(または第2主電極)から第2主電極(または第1主電極)に向かって流れる電流方向を制御できるようないわゆるダイオード素子であればかまわない。
スイッチングトランジスタ140がオフ状態であるとき、電圧源V2からダイオード素子Diを介してキャパシタC2に充電が行われる。このとき、電圧源V2の電圧をV2とし、ダイオード素子Diの順方向電圧をVdとすると、電圧源V1の電圧V1=V2−Vdとなる。また、スイッチングトランジスタ140がオン状態であるときには、スイッチング出力端子N6のスイッチング信号をS6とすると、電圧V1=S6+(V2−Vd)となる。なお、スイッチングトランジスタ140がオンしているとき、スイッチング信号S6は電圧源V3とほぼ等しいので、電圧V1=V3+(V2−Vd)として表すことができる。したがって、電圧源V2が、ダイオード素子Diの順方向電圧をVdよりも十分に大きければ、スイッチングトランジスタ140がオフ状態のときは電圧V1=V2となり、スイッチングトランジスタ140がオン状態のときには、電圧源V1=V3+V2となり、ドライバ回路130に供給する電圧源V1をスイッチングトランジスタ140の電圧源V3よりも高くすることができ、スイッチングトランジスタ140を十分に駆動することができる。
PWM回路170の内部については図示していないが、パルス幅が時間の経過と共に変化するいわゆるPWM信号が生成される。PWM回路170には電圧源VDDが供給されている。電圧源VDDの大きさはたとえば5Vに選ばれる。PWM回路170には図示しないたとえば誤差増幅器が用意されており、その誤差増幅器には出力Voutから電圧供給線127を介して帰還電圧が帰還される。図示しない誤差増幅器には参照電圧が用意されており出力Voutの大きさは、誤差増幅器に与えられた参照電圧に基づき制御される。PWM回路170から出力されたPWM信号は入力端子N1に入力される。PWM信号は入力端子N1を介してレベルシフト回路100に供給される。なお、PWM回路170の替わりに時間の経過とともに周波数が変化するPFM(Pulse Frequency Modulation)回路を用いてもよい。
図7に示すスイッチングレギュレータ200では電圧供給線126によって、スイッチング出力端子N6とレベルシフト入力端子Scとを共通接続し、レベルシフト回路100の回路動作点を強制的にスイッチング出力端子N6に出力されるスイッチング信号S6に応動させるようにする。仮に本発明から逸脱させる場合には、電圧供給線126を設けずにレベルシフト入力端子Scの電位をスイッチング出力端子N6の電位とは切り離して与えなければならない。こうした方法でもある程度の制御は可能である。しかし、レベルシフト回路100の回路動作の制御を忠実に実行することは期待できなくなる。
電圧源V3が第1主電極すなわちドレインDに供給されるスイッチングトランジスタ140は、電圧源V1に接続されたドライバ回路130で駆動される。ドライバ回路130は、電圧源V1に接続された第2信号増幅部110Bで駆動され、第2信号増幅部110Bは電圧源V1で駆動される第1信号増幅部110Aで駆動される。
上記の回路構成によれば、スイッチングトランジスタ140の第1主電極であるドレインDに供給した電圧源V3の大きさはほぼそのままスイッチング出力端子N6に出力されるスイッチング信号S6に反映される。スイッチング信号S6は電圧供給線126及びレベルシフト入力端子Scを介して第1信号増幅部110A及び第2信号増幅部110Bに供給される。
(第8の実施形態)
図8は、第8の実施形態にかかるスイッチングレギュレータ200を示し、図7に示した第7の実施形態を具体的な回路構成で示している。スイッチングレギュレータ200は、第1信号増幅部110A,第2信号増幅部110B,レベルシフト電圧生成回路120,ドライバ回路130,スイッチングトランジスタ140,及びPWM回路170を備える。レベルシフト電圧生成回路120は平滑回路150及びブートストラップ回路160を有する。
なお、図8に示す第1信号増幅部110Aは、図1〜図6に示したそれらとまったく同じであるので、回路構成及びその回路動作の説明は割愛する。
また、第2信号増幅部110Bは、図6に示したものとまったく同じであるので回路構成及びその回路動作の説明は割愛する。
ドライバ回路130,スイッチングトランジスタ140,平滑回路150,ブートストラップ回路160,及びPWM回路170は、図7に示したものとまったく同じであるので回路構成及びその回路動作の説明は省略する。
なお、本発明の特徴の1つであるスイッチングトランジスタ140の第2主電極であるソースSすなわちスイッチング出力端子N6と、第1信号増幅部110A及び第2信号増幅部110Bの回路動作点を制御するために用意したレベルシフト入力端子Scとは電圧供給線126で接続される。
図9は、図8に示すスイッチングレギュレータ200の主なノードにおけるタイミングチャートである。図9(a)に示す入力信号S1は入力端子N1すなわち入力トランジスタ101のゲートGに入力されるPWM信号を模式的に示す。実際の入力信号S1は、時間の経過と共にパルス幅が変化するいわゆるPWM信号であるが、作図,説明の便宜上、デューティ比が50%のPWM信号を示す。入力信号S1は時刻t1〜t2の期間でハイレベルHからローレベルLに遷移し、時刻t2〜t6までの期間はローレベルLを維持し、時刻t6〜t7でローレベルLからハイレベルHに遷移すると、時刻t11までの期間ハイレベルHを持続する。時刻t11〜t12の期間に入力信号S1はハイレベルHからローレベルLに遷移し、時刻t15を経過してもローレベルを維持している。
図9(b)に示す入力信号S2は、ノードN2すなわち入力トランジスタ102に入力されるPWM信号を模式的に示す。実際の入力信号S2は、入力信号S1と同様に時間の経過と共にパルス幅が変化するいわゆるPWM信号である。入力信号S2は入力信号S1がインバータinv1で極性が反転されたものにほぼ等しく、各時刻における信号レベルは入力信号S1とまったく逆の状態になるので説明は割愛する。
図9(c)はノードN3すなわち負荷トランジスタ103のゲートGと負荷トランジスタ104のドレインDとの共通接続点に出力される出力信号S3を示す。出力信号S3は、入力トランジスタ102の閾値電圧VTとゲートGに入力される入力信号S2の大きさに応動する。すなわち、入力信号S2がローレベルL(0)である時刻t1までの期間は、入力トランジスタ102はオフであるため、出力信号S3のレベルは、電圧源V1に等しく、電圧源V1は電圧源V2からダイオード素子Diの順方向電圧Vdだけ下がったV1=V2−Vdとなる。時刻t2に至ると入力トランジスタ102はオンし始めるので、ノードN3の電位(V6+VT)まで下がり始め、時刻t3に至るとその電位(V6+VT)は時刻t3までの期間ほぼ一定値に維持される。なお、電圧V6は、スイッチング出力端子N6に出力されるスイッチング信号S6の最大値の電位であり、閾値電圧VTはレベルシフトトランジスタ106の閾値電圧である。
図9(c)において、出力信号S3は、スイッチング出力端子N6に生じるスイッチング信号S6に追随し時刻t4からt5に向かって増加し始める。その電位の大きさが(V3+VT)に達するとほぼ一定値に維持される。出力信号S3の電位は時刻t5〜t7まではほぼ一定値に維持されるが、時刻t7〜t8に向かって増加し始め時刻t8〜t9までの電位(V2−Vd+V3)=(V1+V3)に維持される。出力信号S3の電位レベルは、時刻t9が経過すると、トランジスタ104がオンしているために、当初の電位レベルであるV1=(V2−Vd)で一定となる。
出力信号S3の電位の変化はノードN2に入力される入力信号S2に応動し、時刻t11〜t15においても時刻t1〜t5と同様の挙動を示す。
なお、ノードN4に出力される出力信号S4は入力端子N1に入力される入力信号S1に応動する。入力信号S1は入力信号S2と極性が反転されたものであるから、出力信号S4は図9(c)に示した出力信号S3が反転したものになるので図示は割愛している。
図9(d)は、ノードN5すなわちスイッチングトランジスタ140のゲートGに表れるドライブ信号S5を示す。ドライブ信号S5の信号レベルは電圧源V1とレベルシフト入力端子Scの電圧の大きさの間で変化する。レベルシフト入力端子Scはスイッチング出力端子N6に共通接続されているので、結局のところはスイッチング信号S6の影響を受ける。
また、ドライブ信号S5は、ノードN3に出力される出力信号S3の影響も受ける。出力信号S3がローレベルである時刻t3に至るとドライブ信号S5は徐々に増加し始める。なぜならば、ノードN3がローレベルのとき、トランジスタ108,112がオンすることで出力端子115はローレベルとなり、トランジスタ113がオンし、スイッチングトランジスタ140のゲートGがハイレベルになるからである。ドライブ出力信号S5は、電位(V2−Vd+V3)まで増加し、出力信号S3の減少とともに減少し、その減少するレベルはレベルシフト入力端子Scの電位、すなわちスイッチング出力端子N6の電位にほぼ等しい。
図9(e)は、スイッチング出力端子N6に出力されるスイッチング信号S6を示す。スイッチング信号S6は、ドライブ信号S5に応動する。スイッチング信号S6はスイッチングトランジスタ140の第2主電極すなわちソースSに取り出され、その振幅の最大値は第1主電極すなわちドレインに供給される電圧源V3に等しい。なお、スイッチングトランジスタ140がオンするためにはドライブ信号S5の大きさが閾値電圧VTを超えたときであるので、スイッチング信号S6の立上るタイミング及び立下るタイミングは、ドライブ信号S5のそれらよりも少し遅れることになる。すなわち、ドライブ信号S5が時刻t3で立上るのに対し、スイッチング信号S6はそれよりも遅れた時刻t4で立上る。また、ドライブ信号S5が時刻t8で立下るのに対し、スイッチング信号S6はそれよりも遅れた時刻t9で立下る。言い換えれば、ドライブ信号S5は、時刻t3〜t4及び時刻t8〜t9の間それぞれにおいてスイッチングトランジスタ140がオンまたはオフするために必要な閾値電圧VTが変化することを示唆している。
図9(f)は、電圧源V1の電圧を示す。電圧源V1は、ブートストラップ回路160で生成される電圧であり、第1信号増幅部110A,第2信号増幅部110Bの電圧源として用いられる。すなわち電圧源V1は、電圧源V2及び電圧源V3に依存する。言い換えれば、電圧源V1は、スイッチングトランジスタ140のオン,オフ動作に応動する。スイッチングトランジスタ140がオフしているときとオンしているときでその大きさは異なり、時刻t1〜t4まではスイッチングトランジスタ140はオフであり、そのときの電圧源V1は電圧源V2とダイオード素子Diの順方向電圧Vdによって決まり、V1=(V2−Vd)となる。時刻t4〜t5になるとスイッチングトランジスタ140は徐々にオンし始める。時刻t5,t6,t7,t8,及びt9までの間スイッチングトランジスタ140はオン状態となる。この期間ではブートストラップ回路160が動作するので電位(V2−Vd+V3)まで増加する。時刻t9〜t10の期間、電位(V2−Vd+V3)は徐々に減少し、時刻t10に至るとその電位は(V2−Vd)となる。以降、時刻t14まで電位は(V2−Vd)の大きさを維持し、時刻t14〜t15で電圧源V1は電位(V2−Vd+V3)に向かって増加し始める。
図9(g)は、図8に示した負荷トランジスタ103のソースSとそのゲートGとの間に印加される電圧VSGを示す。この電圧VSGは、負荷トランジスタ104のソースSとそのゲートGとの間に印加される電圧とも等しい。また、この電圧VSGは負荷トランジスタ103,104の各ソースSとそのゲートとの間に印加されるだけではなく、各負荷トランジスタのソースSとドレインDとの間に印加される電圧とも等しい。なぜならば、負荷トランジスタ103,104の各ゲートGは負荷トランジスタ104,103の各ドレインDに共通接続されており、両者のドレインDの電位はほぼ等しいからである。
図9(g)に示す電圧VSG、図8に示した負荷トランジスタ103のソースSとそのゲートGとの間に印加される電圧VSGの大きさはまさに負荷トランジスタ103,104の耐圧に係わってくるが、電圧VSGは零ボルトから電圧(V2−Vd)の範囲であることがわかる。すなわち、最も電圧が高い電圧源V3の影響がまったく排除された構成となっていることがわかる。電圧源V2の大きさは5V前後に選ぶとすれば、スイッチングトランジスタ140の電圧源V3を高く選び、第1信号増幅部110A,第2信号増幅部110B,及びドライブ回路130に供給する電圧源V1を高い電圧で使用しても負荷トランジスタ103,104に印加される電圧VSGの大きさは最大5V以内に抑えることができるので負荷トランジスタ103,104の低耐圧化を実現することができる。
本発明にかかるレベルシフト回路は、低電圧から高電圧までの比較的広範囲の電圧源に対応することができるのでその産業上の利用可能性は高い。また、本発明にかかるレベルシフト回路はスイッチングレギュレータ側の使用電源電圧の大きさに関わらず低電源電圧で駆動することができるので半導体集積回路で構成する場合、その高密度化、小型化を実現することができる。また、こうしたレベルシフト回路を備えたスイッチングレギュレータも小型化を実現することができるのでその産業上の利用可能性は極めて高い。
100 レベルシフト回路
110A 第1信号増幅部
110B 第2信号増幅部
101,102 入力トランジスタ
103,104 負荷トランジスタ
105,106 レベルシフトトランジスタ
107,108,109,111,112,113,114 トランジスタ
115 出力端子
120 レベルシフト電圧生成回路
122 レベルシフト手段
123,124 定電圧回路
125,126 電圧供給線
130 ドライバ回路
140 スイッチングトランジスタ
150 平滑回路
160 ブートストラップ回路
170 PWM回路
200 スイッチングレギュレータ
CC 定電流源
C1 平滑キャパシタ
C2 キャパシタ
C103,C104,C105,C106 キャパシタ
D ダイオード
Ds フライホイールダイオード
inv1 インバータ
L1 インダクタ
N1 入力端子
N2,N3,N4,N5 ノード
N6 スイッチング出力端子
Sc レベルシフト入力端子
S1,S2 入力信号
S3,S4 出力信号
S5 ドライブ信号
S6 スイッチング信号
V1,V2,V3 電圧源

Claims (19)

  1. 入力信号が入力される入力端子と、前記入力端子に入力される入力信号を所定の大きさに増幅する第1信号増幅部と、前記増幅した信号を取り出すために前記信号増幅部に設けられたノードと、前記ノードの直流レベルを制御するためのレベルシフト電圧が入力されるレベルシフト入力端子と、前記信号増幅部を駆動する第1電圧源と、前記第1電圧源及び前記レベルシフト電圧を生成するレベルシフト電圧生成回路を備えたレベルシフト回路。
  2. 前記レベルシフト電圧生成回路は、アノード及びカソードを有するダイオード素子と第1電極及び第2電極を有するキャパシタとが直列に接続されたブートストラップ回路を含む請求項1に記載のレベルシフト回路。
  3. 前記ブートストラップ回路を構成する前記ダイオード素子の前記アノード側に第2電圧源が接続される請求項2に記載のレベルシフト回路。
  4. 前記第1電圧源は、前記ブートストラップ回路を構成する前記ダイオード素子のカソードと前記キャパシタの第1電極との共通接続点側に生成される請求項3に記載のレベルシフト回路。
  5. 前記レベルシフト電圧は、前記キャパシタの前記第2電極に生成される請求項4に記載のレベルシフト回路。
  6. 前記第1信号増幅部は、基準電位と前記第1電圧源との間に接続されるも前記基準電位側に配置され差動トランジスタ対を構成し入力信号が入力される第1導電型の第1トランジスタ及び第2トランジスタと、前記第1電圧源と前記基準電位との間に接続されるも前記第1電圧源側に配置され交差結合トランジスタ対を構成し前記入力信号を増幅した第1出力信号及び第2出力信号を出力する第2導電型の第3トランジスタ及び第4トランジスタと、前記第1出力信号及び前記第2出力信号を各別に出力する第1出力端子及び第2出力端子と、前記差動トランジスタ対と前記交差結合トランジスタ対との間に電気的に接続され前記レベルシフト電圧が印加されるレベルシフト入力端子が設けられた前記第2導電型の第5トランジスタ及び第6トランジスタを有する請求項1に記載のレベルシフト回路。
  7. 前記レベルシフト電圧生成回路から前記レベルシフト入力端子にはレベルシフト手段を介して前記レベルシフト電圧が印加される請求項6に記載のレベルシフト回路。
  8. 前記第1電圧源と前記第1出力端子との間、及び前記第1電圧源と前記第2出力端子との間に各別に定電圧素子が接続される請求項6に記載のレベルシフト回路。
  9. 前記第1電圧源と前記第1出力端子との間、及び前記第1電圧源と前記第2出力端子との間に各別にキャパシタが接続される請求項6に記載のレベルシフト回路。
  10. 前記第1出力端子と前記レベルシフト入力端子との間、及び前記第2出力端子と前記レベルシフト入力端子との間に各別にキャパシタが接続される請求項6に記載のレベルシフト回路。
  11. 前記レベルシフト回路は、さらに、前記第1出力信号が入力される第7トランジスタと、前記第2出力信号が入力される第8トランジスタと、前記第7及び前記第8トランジスタに接続され交差結合された第9及び第10トランジスタからなる第2信号増幅部と、前記第9又は前記第10トランジスタ側からレベルシフトされた出力信号を出力する出力端子を備えた請求項6に記載のレベルシフト回路。
  12. 前記第7及び前記第8トランジスタの第1主電極は共通接続されて前記第1電圧源に接続され、前記第7及び前記第8トランジスタの制御電極には各別に前記第1出力信号及び前記第2出力信号が入力され、前記第7及び前記第8トランジスタの第2主電極は各別に前記第9及び第10トランジスタの第1主電極に接続され、前記第9トランジスタの制御電極と前記第10トランジスタの第2主電極は共通に接続され、前記第10トランジスタの制御電極と前記第9トランジスタの第2主電極は共通に接続され、前記第9及び前記第10トランジスタの第2主電極は共通接続されて前記レベルシフト入力端子に接続される請求項11に記載のレベルシフト回路。
  13. 前記第1導電型及び前記第2導電型はそれぞれN型及びP型である請求項6に記載のレベルシフト回路。
  14. 前記N型はNチャネルMOS型であり、前記P型はPチャネルMOS型である請求項13に記載のレベルシフト回路。
  15. 前記N型はバイポーラNPN型であり、前記P型はバイポーラPNP型である請求項13に記載のレベルシフト回路。
  16. 第1トランジスタ及び第2トランジスタはNチャネルMOSトランジスタであり、前記第3〜第6トランジスタはPチャネルMOSトランジスタである 請求項6に記載のレベルシフト回路。
  17. 第1トランジスタ及び第2トランジスタはバイポーラNPNトランジスタであり、前記第3〜第6トランジスタはバイポーラPNPトランジスタである請求項6に記載のレベルシフト回路。
  18. 入力信号が入力される入力端子と、前記入力端子に入力される入力信号を所定の大きさに増幅する第1信号増幅部と、前記第1信号増幅部に設けられたノードと、前記ノードの直流レベルを制御するためのレベルシフト電圧が入力されるレベルシフト入力端子と、前記第1信号増幅部を駆動する第1電圧源と、前記第1電圧源及び前記レベルシフト電圧を生成するレベルシフト電圧生成回路を備えたレベルシフト回路と、ダイオード素子とキャパシタを備え、前記ダイオード素子のアノード側に前記第2電圧源が供給され、前記ダイオード素子のカソード側がキャパシタの第1電極に接続され、前記キャパシタの第2電極に前記レベルシフト電圧が供給されるブートストラップ回路と、制御電極に前記レベルシフト回路から出力された信号が入力され、第1主電極に第3電圧源が供給され、第2主電極にインダクタ及び平滑キャパシタを備えた平滑回路が接続されるスイッチングトランジスタと、前記スイッチングトランジスタの前記第2主電極側に生じたスイッチング信号を前記レベルシフト回路に供給するために前記レベルシフト入力端子と前記第2主電極を接続する電圧供給線を備えるスイッチングレギュレータ。
  19. 前記第1信号増幅部は、基準電位と前記第1電圧源との間に接続されるも前記基準電位側に配置され差動トランジスタ対を構成し入力信号が入力される第1導電型の第1トランジスタ及び第2トランジスタと、前記第1電圧源と前記基準電位との間に接続されるも前記第1電圧源側に配置され交差結合トランジスタ対を構成し前記入力信号を増幅した第1出力信号及び第2出力信号を出力する第2導電型の第3トランジスタ及び第4トランジスタと、前記差動トランジスタ対と前記交差結合トランジスタ対との間に電気的に接続され前記レベルシフト電圧が印加され前記第2導電型の第5トランジスタ及び第6トランジスタを有する請求項18に記載のスイッチングレギュレータ。
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