JP2012070120A - センサ - Google Patents

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茂雄 政井
Yasuhiro Nakanonishi
保弘 中野西
Kazuya Nakayama
和也 中山
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Abstract

【課題】寄生容量や入力容量の影響が低減された高感度なセンサを提供する。
【解決手段】センサは、可動部分を含む第1の電極101と、第1の電極101に対向して配置された第2の電極102とを有し、容量変化により物理量を検知する第1の容量変化検出部100と、反転入力端子121を有する増幅器120と、第1の容量素子20とを備えている。第1の容量変化検出部100と第1の容量素子20とは、増幅器120の反転入力端子121と出力端子123との間で互いに直列に接続されて増幅器120の帰還容量を構成する。
【選択図】図1

Description

本明細書に開示された技術は、集音デバイスであるマイクロホン等のセンサに関する。
容量部を備えるセンサとして、コンデンサマイクロホン、圧力センサ及び加速度センサなどがある。これらのセンサを構成する容量部は、静電エネルギーを仲介として、容量部に配置された対向電極の振動や変位に基づいて電気信号を出力する。コンデンサマイクロホン及び圧力センサは対向電極の振動を感知するセンサであり、加速度センサは振れを感知するセンサである。これらのセンサには素子容量部から出力された信号を読み取る増幅器を接続することができる。
携帯電話等に使用され、会話を集音するMicro Electro Mechanical Systems(MEMS)コンデンサマイクロホンを例に説明すると、上記の素子容量部は、音圧によって振動する可動電極を有する振動膜と、この可動電極と対向する固定電極とで構成される。素子容量部から出力される信号は、電圧にして3mV〜10mV程度であり、極めて微弱な信号である。この信号は、増幅器によって読み取られる。
感度性能を制限する要因の一つとして、容量素子部で生じる寄生容量が挙げられる(特許文献1)。増幅器を素子容量部に接続するとき、寄生容量による接続損失CLOSS(単位〔F])は次式(1)のように表される(非特許文献1参照)。
LOSS=C/(C+C+C) ・・・式(1)
ここで、式(1)において、C:素子容量部の容量[F]、C:素子容量部の寄生容量[F]、C:増幅器の入力容量[F]である。式(1)から、接続損失CLOSSの値は寄生容量等によって1以下となり、損失が生じることが分かる。
特許文献1では、式(1)に示される素子容量部の寄生容量Cを構造的に低減する手段が示されている。
特表2008−546240号公報
P.R.Scheeper "A review of silicon microphone", Sensors and actuators, 1994
しかしながら、特許文献1に示された技術によっては、素子容量部の寄生容量Cを低減することはできるものの無くすことはできず、また増幅器の入力容量Cに関しては考慮がなされていない。特に、小型化が進む素子容量部にあって容量Cも1[pF]程度となり、寄生容量が信号読み取り損失に与える影響が大きくなり、増幅器の入力容量は音圧感度を高めるにあたっては大きな課題となってきている。
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、寄生容量や入力容量の影響が低減された高感度なセンサを提供することを目的とする。
本発明の一例に係るセンサは、可動部分を含む第1の電極と、前記第1の電極に対向して配置された第2の電極とを有する第1の容量変化検出部と、反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有する増幅器と、第1の容量素子とを備え、前記第1の容量変化検出部と前記第1の容量素子とは、前記増幅器の前記反転入力端子と前記出力端子との間で互いに直列に接続されて前記増幅器の帰還容量を構成する。
この構成において、第1の容量変化検出部の寄生容量や増幅器の入力容量が増幅器の出力に影響を与えるのを防ぐことができる。
例えば、増幅器として演算増幅器のように極めて大きな開ループゲイン、たとえば1×10倍以上のゲインを持ったものを用いる場合、反転入力部での仮想短絡が生じる。そして、非反転入力端子を基準電位(グラウンド)に接地することで、反転入力端子の電位は仮想接地となる。このため、第2の電極端の寄生容量Cp12や増幅器の入力容量Cは信号読み取りに寄与しなくなる。
また、前記第1の電極または前記第2の電極は前記増幅器の前記反転入力端子に接続され、前記第1の容量素子は前記増幅器の前記出力端子に接続されていることが好ましい。
第1の容量変化検出部の第1の電極端の寄生容量をCP11[F]とすると、増幅器の出力電圧Vmicは次式(2)のようになる。
mic=V・(1+CP11/C) ・・・式(2)
ここで、Vは第1の容量変化検出部の開放音圧感度[V/Pa]であり、Cは第1の容量素子の容量[F]である。
この式(2)から分かるように、(1+CP11/C)の値は1以上であり、寄生容量CP11が存在しても式(1)で表される損失はなく、寄生容量CP11により利得が生じている。従って、上述の構成は、接続損失が抑えられた高感度化に好ましい構成であることが分かる。
また、前記第1の容量変化検出部と前記第1の容量素子との間のノードに接続された第2の容量素子をさらに備えていてもよい。
この場合、第2の容量素子の容量値をCEXTとすると、増幅器の出力電圧Vmicは次式(3)のようになる。
mic=V・{1+(CP11+CEXT)/C} ・・・式(3)
式(3)から分かるように、第2の容量素子の容量を変えることで、センサの感度を容易に変えることが可能となる。
また、前記第1の容量素子は、可動部分を含む第3の電極と、前記第3の電極に対向して配置された第4の電極とを有する第2の容量変化検出部であってもよい。
この構成によれば、式(4)から分かるように、容量変化検出部の出力の加算と減算ができる構成となり好ましい。減算は加算とは逆の接続を行うことで可能である。この場合、第2の容量変化検出部の開放出力電圧Vm2の加算・減算を損失無くすることができる。
mic=Vm2+V・{1+(CP11+CP22)/Cm2} ・・・式(4)
ここで、CP22は第2の容量変化検出部の第3の電極側の寄生容量の容量値であり、Cm2は第3の電極と第4の電極とに生じる容量の値である。
前記増幅器の前記出力端子と前記反転入力端子との間に、帰還抵抗をさらに備えていることが好ましい。この帰還抵抗により、増幅器の飽和が抑えられる。
前記第1の電極または前記第2の電極には、誘電体膜が設けられていてもよい。
前記誘電体膜は、エレクトレット膜であってもよい。この構成によれば、外部からの電荷の供給(成極電圧)無しに駆動することができる。このため、素子部に成極直流電圧を与えるための接続線を必要とせず、第1の容量変化検出部の両電極端子は外部成極DC電圧への接続制約がない端子となって通常の2端子の受動容量と同じ接続が可能となる。
なお、以上の構成を矛盾が生じないように適宜組み合わせることが出来る。また、それぞれの構成において、効果が複数期待できるときも、全ての効果を発揮できなければいけないわけではない。
本発明の一例に係るセンサによれば、信号を読み取る増幅器を第1の容量変化検出部と接続した場合に、第1の容量変化検出部の寄生容量や増幅器の入力容量が存在しても、接続損失を従来よりも低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係るMEMSコンデンサマイクロホンを示す概略回路図である。 第1の実施形態に係る第1の容量変化検出部であるMEMS素子部の断面図である。 (a)、(b)は、第1の実施形態に係るMEMS素子部を概略的に示す回路図である。 第1の実施形態の第1の変形例に係るMEMSコンデンサマイクロホンを示す概略回路図である。 第1の実施形態の第2の変形例に係るMEMSコンデンサマイクロホンを示す概略回路図である。 (a)〜(d)は、プリント基板上に実装された状態の第1の実施形態及びその第1の変形例に係るMEMSコンデンサマイクロホンの概観を示す図である。 (a)〜(d)は、プリント基板上に実装された状態の第1の実施形態の第2の変形例に係るMEMSコンデンサマイクロホンの概観を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。また、以下で説明する実施形態及びその変形例は本発明の例示であって、各部材の構成材料、回路構成等、各種数値等は好ましい例を示しているだけであり、この例に限定されることはない。また、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で、部材のサイズや構成材料等の適宜変更は可能である。さらに加えるならば、異なる実施形態や変形例同士を組み合わせることも可能である。
なお、ここでは、センサのうちコンデンサマイクロホンを例として説明するが、圧力センサや加速度センサなど音圧以外の物理量を検知するセンサに以下の構造を用いてもよい。また、以下ではコンデンサマイクロホンの容量変化検出部は、MEMS素子部であり、特に、エレクトレット膜を有するMEMS素子部であるとして説明する。ここでMEMS素子部とは、後述するように、半導体プロセスを用いて形成されたコンデンサを指している。しかし、MEMS素子部は組み立て式でもよく、また、MEMS素子部に代えてこれ以外の手法で形成された素子部を用いてもよい。以上のことは、全ての実施形態及び変形例に共通して言えることである。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るセンサ(MEMSコンデンサマイクロホン)を示す概略回路図である。
同図に示すように、本実施形態のMEMSコンデンサマイクロホン10は、第1の容量変化検出部100と、増幅器120と、容量素子20と、帰還抵抗30とを具備している。
第1の容量変化検出部100は、可動部分を有する電極である電極101と、電極101に対向して配置された電極102とを具備したMEMS素子部である。電極101は、後述するように、例えばポリシリコン膜91と、エレクトレット膜103とを有している。なお、第1の容量変化検出部100には、後述するように、寄生容量109、110が生じる。
また、第1の容量変化検出部100の電極101は、容量素子20の端子21に接続されている。第1の容量変化検出部100の電極102は、帰還抵抗30の一端と、増幅器120の反転入力端子(反転入力部)121とに接続されている。反転入力端子121には増幅器120の入力容量125(容量をCとする)が存在する。
容量素子20のもう一方の端子22は増幅器120の出力端子(出力部)123に接続されている。つまり、第1の容量変化検出部100と容量素子20とは増幅器120の反転入力端子121と出力端子123との間で互いに直列に接続されて帰還容量を構成している。
また、帰還抵抗30は、増幅器120の反転入力端子121と出力端子123との間に介設されている。すなわち、帰還抵抗30は、第1の容量変化検出部100及び容量素子20とは出力端子123から見て並列接続されている。
端子40は増幅器120に電源電圧を供給するための電源端子であり、端子50は基準電位端子であり、ここでは接地(グランド)に接続されている。
増幅器120の非反転入力端子122は基準電位に接続されている。
図2は、第1の実施形態に係る第1の容量変化検出部であるMEMS素子部の断面図である。
MEMS素子部は、CMOS(相補型電界効果トランジスタ)の製造プロセス技術を利用して、シリコン基板(シリコンウェハ)上に同時に製造された多数のマイクロホンチップを最終的に個々に分割することで形成される。図2は、分割された1つのマイクロホンチップの断面図を示している。
図2に示すように、第1の容量変化検出部100であるMEMS素子部は、例えばn型のシリコン基板150と、シリコン基板150上に形成された酸化シリコン膜(絶縁膜)105と、酸化シリコン膜105の上面上に形成され、可動部分を有する電極101と、酸化シリコン膜105の上面上であって、少なくとも電極101の両側の位置に形成され、例えばガラス化されたシリコン膜からなるスペーサ104と、スペーサ104によって支持される固定電極である電極102とを有している。電極102は、電極101(ポリシリコン膜91)に対向するように配置されている。なお、スペーサ104の一部はポリシリコン膜91上にも形成されている。
シリコン基板150には、エッチング等により形成される貫通孔106が形成される。貫通孔106を正面から見た場合の形状は円形であってもよいし、四辺形などの多角形状でもよい。
また、電極101は、n型不純物を含むポリシリコン膜91と、ポリシリコン膜91の面のうち電極102に対向する面の上に形成されたエレクトレット膜103とを有している。ポリシリコン膜91及びエレクトレット膜103は貫通孔106を覆うように形成されている。電極101のうち酸化シリコン膜105に固着(固定)されていない部分が可動部となる。具体的には、エレクトレット膜103の全体とポリシリコン膜91のうちこの貫通孔106を覆う部分が主に可動部分となる。電極101のうち、酸化シリコン膜105に支持されている部分が可動部ではない固定部分である。エレクトレット膜103は例えばエレクトレット化された酸化シリコン膜で構成される。電極101は、このように、ポリシリコン膜91とエレクトレット膜103との積層構造を有していてもよいし、シリコン窒化膜が更に積層された構造を有していてもよい。ポリシリコン膜91とエレクトレット膜103の膜厚はそれぞれ例えば300nm、900nm程度である。
電極102は、例えばn型不純物を含むポリシリコン膜から構成されており、音圧を通過させるための複数の孔107が設けられている。電極102においても、シリコン窒化膜が更に形成された積層構造を有していてもよい。なお、可動部分を有する電極である電極101を「振動膜」や「可動膜」などと呼ぶことができる。電極102は、電極101との間に空間(エアギャップ)Gが形成されるように固定されている。スペーサ104には、電極101(ポリシリコン膜91)との電気的接続をとるためのコンタクトホールHが形成されている。
エアギャップGは、もともとスペーサ104の一部をウェットエッチングなどの半導体微細加工技術を使用した方法でエッチング除去することによって形成されるが、他の方法で形成されても構わない。MEMS素子部は、音波が電極101などからなる振動膜を振動させることで、コンデンサマイクロホンの容量変化検出部として機能することになる。ここで、一対の電極である電極101と電極102とは、コンデンサとして機能する。つまり、MEMS素子部では、音波によって振動膜が振動し、これによって生じる容量変化を検知することで音圧を検知することができる。
次に、エレクトレット膜103の形成方法について説明する。まず、シリコン基板(ウェハ)上に形成された複数のMEMS素子部を、個々に分割してチップ状にする。その後、分割されたチップに対して、コロナ放電等によりエレクトレット化処理を行い、例えばシリコン酸化膜などの誘電体膜をエレクトレット化する。その結果、エレクトレット膜103に電荷を保持させることができる。なお、ウェハレベルでコロナ放電等のエレクトレット化処理を行い、その後ウェハをチップ状に分割してもよい。エレクトレット膜の性質にもよるが、一般的に、エレクトレット膜には負の電荷を帯電させる場合が多い。
エレクトレット膜103は、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の無機膜で構成されていることから、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等の高分子フィルムを利用したエレクトレット膜に比べて高温に晒されても電荷保持特性が劣化しにくく、半田リフローによって実装を行うマイクロホンに好ましく用いられる。ただし、実装工程での耐熱性が要求されない場合等には、エレクトレット膜103を高分子フィルムなどで置き換えてもよい。
次に、MEMS素子部の回路図について、図を用いて説明する。図3(a)、(b)は、第1の実施形態に係るMEMS素子部を概略的に示す回路図である。
MEMSコンデンサマイクロホンの動作中、エレクトレット膜103を有する電極101には、電極101側の電荷として−Q[C]が、対向電極である電極102には、電極102側の誘導電荷として+Q[C]が現れ、平衡状態となっている。
この平衡状態では、電極101及び電極102により形成される容量Cは、エアギャップGの長さと電極面積とに依存し、次式で表される値となる。
=εεdia/d
ここで、εは真空の誘電率であって、8.85×10−12[F/m]である。εは空気の比誘電率であって、1.000586である。Sdia は電極101と電極102の重なり部分の面積(振動板面積)[m]である。dはエアギャップGの長さ(ギャップ長)[m]である。
この容量Cを有するコンデンサは、図3(a)、(b)の等価回路に示すように、シリコン基板150上で、基準電位(接地電位)に接続されることなく(グランド接続されることなく)、フローティング構造として形成することがMEMSにより容易に可能である。
この平衡状態において、単一角周波数ωの正弦波音波が、可動電極である電極101に導かれると、電極101が音波と同じ周波数で正弦波振動する。この微小振動変位の大きさは振動膜の剛性(スチフネス)で概ね決定される。
電極101の振動により、平衡状態の容量に変化が生じ、両電極の電荷に変化が生じる。電極101の平衡状態からの微小振動変位をΔξsin(ωt)とすると、電荷にも同じ周波数での相補な微小変化が生じて、電極101側の電荷は−Q+Δqsin(ωt)となり、電極102側の電荷は+Q−Δqsin(ωt)となる。
この微小電荷変化は微小電圧変化Vとしても表されて、
電極101側の電圧: +Δqsin(ωt)/C
電極102側の電圧: −Δqsin(ωt)/C
となる。
また、逆に微小電圧変化Vを用いて電荷を表現すると、
電極101側の電荷: −Q+C
電極102側の電荷: +Q−C
となる。
また、コンデンサがフローティング構造を持つことで、第1の容量変化検出部100には図3(a)、(b)に示すように構造に依存する固有の寄生容量が発生する。電極101とシリコン基板150との間には、図3(a)、(b)で示すように寄生容量110が発生する。また、電極102とシリコン基板150との間には、寄生容量109が発生する。これらの寄生容量は、電極101及び電極102の支持枠や電極のリード等の固定物によるものである。寄生容量は、音波や振動で変化することがない。そのため、これらの容量端に信号となる変動電荷(電圧)は発生しない。
従って、MEMS素子部は図3(a)もしくは図3(b)に示すような等価回路とで表されることになる。ここで、図3(a)は電荷に注目したモデルで、図3(b)は電圧変化(起電力)に注目したモデルを示している。
ここで容量変化検出部の容量は前述したC、寄生容量109、110は、それぞれCp1とCP2で表されている。前述したように寄生容量は、その構造の特異性により発生する容量であるため音波で振動せず、この二つの容量には電荷の発生はない。つまり音圧による起電力は寄生容量109、110に発生しない。
DCバイアスコンデンサマイクロホンは、1900年代初頭にE.C.Wenteによって考案されて以来、どちらか一方の電極に成極DC電圧を印加する基本構成・構造となっている。そのため、一般的なDCバイアスコンデンサマイクロホンでは、信号読み取りに使用できる端子は1端子に限られている。
また、1960年代にG.M.Sesslerがポリテトラフルオロエチレンのフィルムをエレクトレット化してコンデンサマイクロホンに応用し、エレクトレットコンデンサマイクロホンとして導入し、今日では携帯電話等に広く使用されている。このようなエレクトレットコンデンサマイクロホンの多くが、筒状の金属ケースに部品要素を機械的にスタックして、機械的なカシメによりその機械形状を保つ構造を有しており、一方の端子がケースと必然的に接触している。そのため、多くのエレクトレットコンデンサマイクロホンにおいて、信号読み取りに使用できる端子はDCバイアスコンデンサマイクロホンと同じく1端子に限られている。
本実施形態に係るコンデンサマイクロホンでは、前述した容量変化検出部の両電極に生じた信号電荷、もしくは起電力を読み取るに当たって、上述したDCバイアスコンデンサマイクロホンや機械的カシメを必要とするエレクトレットコンデンサマイクロホンのように素子容量変化検出部の信号読み取り端子に対する制約はない。すなわち、本実施形態に係るコンデンサマイクロホンでは、信号読み取りに当たって受動素子の容量部品と同じく第1の容量変化検出部の2端子(図3(a)、(b)での○印、図6(a)での符号304、305)を自由に電気回路に接続できる。そのため、図1に示す接続構成が可能となる等、接続の自由度及び設計の自由度を従来のコンデンサマイクロホンに比べて大きくすることができる。
増幅器120としては、開ループゲインが極めて大きく、且つ出力インピーダンスが極めて小さい演算増幅器型の増幅器を使用することが好ましい。このような増幅器を用いる場合、反転入力端子に仮想短絡が発生し寄生容量109と入力容量125の寄与を無視できるようになる。
すなわち、本実施形態のMEMSコンデンサマイクロホン10によれば、増幅器120の反転入力端子121に接続される第1の容量変化検出部100の電極102端の寄生容量CP12と増幅器の入力容量125(C)は増幅器120として演算増幅器のように極めて大きな開ループゲイン、たとえば1×10倍以上のゲインを持ったものを用いることで、反転入力端子での仮想短絡が生じる。増幅器120の非反転入力端子122は基準電位(例えばグラウンド)に接続されることから反転入力端子121は仮想接地となる。このことから、反転入力端子121に接続された容量変化検出部の端子の寄生容量と増幅器の入力容量は信号読み取りに寄与しなくなる。
容量素子20の一方の端子22は増幅器120の出力端子123に接続され、容量素子20の他方の端子21と第1の容量変化検出部100の電極101端との接続点での寄生容量110は、第1の容量変化検出部100における寄生容量CP11となる。この構成での増幅器120の出力電圧Vmicは、
mic=V・(1+CP11/C) ・・・式(2)
で表される。ここで、Vは第1の容量変化検出部100の開放音圧感度[V/Pa]であり、Cは容量素子20の容量[F]であり、CP11は第1の容量変化検出部100の寄生容量[F]である。
式(2)において、式(1)に対応する項は(1+CP11/C)であり、この項の値は1以上となる。そのため、寄生容量CP11が存在しても式(1)で表される損失はなく、寄生容量CP11の存在により利得が生じている。
このように、本実施形態のMEMSコンデンサマイクロホン10は、接続損失がない高感度化に好ましい構成を有するとともに、増幅器120の入力容量が出力にほとんど影響を与えない構成を有している。このため、本実施形態のMEMSコンデンサマイクロホン10は、小型化した場合であっても十分な音圧感度を確保することができる。
また、電極101が反転入力端子121に接続され、電極102が容量素子20に接続されるように第1の容量変化検出部100の接続の向きを変えることにより、位相が反転した出力電圧を得ることができる。
なお、帰還抵抗30は増幅器120の出力電圧飽和を防ぐ放電抵抗として設けられている。
なお、エレクトレット膜103は例えば誘電体材料で構成されていればよいが、エレクトレット化されていることにより、外部からの電荷の供給(成極電圧)無しに駆動することができる。このため、素子部に成極直流電圧を与えるための接続線を必要としない。第1の容量変化検出部100の両電極端子は外部成極DC電圧への接続制約がない端子となって、通常の2端子の容量素子と同様の接続をすることができる。
また、第1の素子部100がMEMS素子であることによって、半導体ウェハ上を形成することができ、均質なマイクロホン特性で且つ小型のマイクロホンを実現することができる。
−第1の実施形態の第1の変形例−
図4は、第1の実施形態の第1の変形例に係るMEMSコンデンサマイクロホンを示す概略回路図である。なお、本変形例に係るMEMSコンデンサマイクロホン11の容量変化検出部は、図1に示す第1の実施形態のMEMSコンデンサマイクロホン10におけるMEMS素子部と同じものであり、特に、エレクトレット膜を有するMEMS素子部であるとして以下説明する。また、増幅器120の構成も図1に示す増幅器と同一のものである。
図4に示すように、本変形例のMEMSコンデンサマイクロホン11は、図1に示すMEMSコンデンサマイクロホン10に、容量素子60を加えた構成を有している。
容量素子60は、基準電位(例えばグラウンド)に接続された電極(端子61)と、電極101及び容量素子20の電極(端子21)との間のノードに接続された電極(端子62)とで構成されている。すなわち、端子62は、端子21と第1の容量変化検出部100との接続点に接続されており、第1の容量変化検出部100の寄生容量110と容量素子60とは出力端子123から見て並列に接続されていることになる。
従って、容量素子60の容量値をCEXTとすると、増幅器120の出力端子123からは式(3)に示す電圧Vmicが出力される。
mic=V・{1+(CP11+CEXT)/C} ・・・式(3)
式(3)から分かるように、本変形例のMEMSコンデンサマイクロホン11では、容量素子60の容量を適宜変えることで、第1の容量変化検出部100の構成を変えなくても感度を容易に変えることができるようになっている。
さらに、容量素子60として第1の容量変化検出部100の寄生容量CP11と同じく一端が接地電位に接続されたレーザートリマブルコンデンサを用いれば、より感度の調整を精度良くできるので、好ましい。
また、増幅器120と容量素子20とが一つのintegrated circuit(IC)チップ上に形成されていてもよい。このような構成とすることで、マイクロホンの小型化が可能となる。
さらに、容量素子60も増幅器120及び容量素子20と同じICチップ上に形成されていてもよい。このようにすることで、マイクロホンのさらなる小型化が可能となる。
また、容量素子60はIC上で幾つかのセルタイプのシート容量素子として実現され、直並列接続構造として配線で容量を変える構成とすることにより、容易に感度を調整できるので好ましい。
また、容量素子60の端子61を基準電位に接続するのではなく、増幅器120の反転入力端子121に接続することも可能である。このように接続すると、感度を次式(5)のように変えることができる。
mic=(1+CP11/C)・{C/(C+CEXT)}・V ・・・式(5)
−第1の実施形態の第2の変形例−
図5は、第1の実施形態の第2の変形例に係るMEMSコンデンサマイクロホンを示す概略回路図である。なお、本変形例に係るMEMSコンデンサマイクロホン12の容量変化検出部は、図1に示す第1の実施形態のMEMSコンデンサマイクロホン10におけるMEMS素子部と同じものであり、特に、エレクトレット膜を有するMEMS素子部であるとして以下説明する。また、増幅器120の構成も図1に示す増幅器と同一のものである。
図5に示すように、本変形例に係るMEMSコンデンサマイクロホン12は、図1に示すMEMSコンデンサマイクロホン10において、容量素子20の代わりに第2の容量変化検出部200を設けたものである。第2の容量変化検出部200は、第1の容量変化検出部100と同様の構成を有するMEMS素子であって、増幅器120の出力端子123に接続された電極201と、第1の容量変化検出部100(電極101)に接続された電極202とを有している。第2の容量変化検出部200には寄生容量209、210が生じる。電極201は可動部分を有するとともに、エレクトレット膜203を有している。
本変形例のMEMSコンデンサマイクロホン12においては、第2の容量変化検出部200の電極201は増幅器120の出力端子123に接続されている。そのため、増幅器120として演算増幅器のような出力インピーダンスが極めて小さいものを用いた場合、寄生容量210のインピーダンスは無視することができ、第2の容量変化検出部200の寄生容量210は信号の読み取りに寄与しなくなる。
従って、MEMSコンデンサマイクロホン12の出力電圧は下式(4)で表される。この場合にも、第2の容量変化検出部200の開放出力電圧Vm2を損失無く加算・減算ができる
mic=Vm2+V・{1+(CP11+CP22)/Cm2} ・・・式(4)
ここで、CP22は電極201側の寄生容量210の容量値であり、Cm2は電極201と電極202とに生じる容量である。式(4)から、本変形例のMEMSコンデンサマイクロホン12では、それぞれの容量変化検出部の開放起電力の加算が損失なく、むしろ寄生容量により利得をもって加算できる構成であることが分かる。
また、第1の容量変化検出部100及び第2の容量変化検出部200のうちいずれか一方の容量変化検出部の接続の向きを変えることにより、減算もできてさらに好ましい接続構成にすることもできる。
よって、この構成によれば、第1の容量変化検出部100が音と振動を検知し、第2の容量変化検出部200が振動のみを検知する構成とした場合、減算により、振動雑音信号が減算された音信号のみの信号を取り出すことができるという利点がある。
また、第1の実施形態)、第1の実施形態の第1の変形例、及び第1の実施形態の第2の変形例に係るMEMSコンデンサマイクロホンにおいて、帰還抵抗30の大きさは、マイクロホンの使用帯域の低域周波数をfl[Hz]とした場合、fl[Hz]までおおむね平坦な特性を持つには以下の関係を有していることが好ましい。
Rf>1/(2πflC
Rf>1/(2πflC
Rf>1/(2πflCm2
ここで、Rf[Ω]は帰還抵抗30の大きさである。
なお、図5に示すMEMSコンデンサマイクロホン12において、第1の容量変化検出部100を図1に示す容量素子20(容量C)に置き換えてもマイクロホンとして動作させることができる。この場合でも、増幅器120からの出力が増幅器120の入力容量Ciの影響を受けないので、第1の実施形態に係るMEMSコンデンサマイクロホン10と同様の効果を得ることができる。
このとき、図5において第1の容量変化検出部100をC1に置き換えることでC=C、V=0、Cp11=Cp12=0と等価となり、式(4)からVmic=Vm2となる。
(第2の実施形態)
図6(a)〜(d)は、プリント基板上に実装された状態の第1の実施形態及びその第1の変形例に係るMEMSコンデンサマイクロホンの概観を示す図である。図6(a)はマイクロホン(モジュール)の金属キャップを外した状態の平面図であり、図6(b)はマイクロホン(モジュール)の横断面図であり、図6(c)はキャップを付けた状態の上面図(右側)と側面図(左側)であり、図6(d)は底面図である。
図6(a)及び(b)に示すように、本実施形態のMEMSコンデンサマイクロホンは、プリント基板301と金属キャップ(蓋体)302とで構成される容器300内に、第1の容量変化検出部303、増幅器120が設けられたIC330が収納される。ここで、IC330は図1及び図2に示す容量素子20、60と帰還抵抗30とが増幅器120とともにチップ上に集積されたものである。
また、図6(b)に示すように、音を導入する開口部(音孔)306がプリント基板301に設けられている。なお、図示しないが音を導入する開口部(音孔)として、プリント基板301に開口部306を設ける代わりに金属キャップ302に開口部を設けてもよい。
また、プリント基板301における第1の容量変化検出部303、IC330が実装されている面と反対側の面には、増幅器120の出力端子123、増幅器120(図1参照)に電圧を供給するための電圧供給端子(電源入力端子)40、及び接地用の端子50が配置され、面実装端子構造を構成している。これらの端子は外部機器とのインターフェース端子となり、本実施形態のMEMSコンデンサマイクロホンは、面実装可能なマイクロホンとなっている。
なお、プリント基板301と金属キャップ302とは半田リフロー等で結合されて同電位となっている。また、プリント基板301の一方の主面上には第1の容量変化検出部303、IC330が接着剤で接着実装されており、第1の容量変化検出部303の二つのパッド304、305はそれぞれIC330の入力パッド336、338にワイヤボンディングにより接続される。
IC330には、前述したCMOSで構成された演算増幅器型の増幅器120が形成されており、電源パッド334、GNDパッド335、入力パッド336、338、出力パッド337が設けられている。電源パッド334とGNDパッド335は、ワイヤボンディングにより、プリント基板301の一方の主面上のそれぞれの中継パッドに接続され、プリント基板301のスルーホールやインナービアを通してプリント基板301の他方の主面の端子40と50にそれぞれ接続される。
増幅器120の出力は出力パッド337からプリント基板301の一方の主面上の中継パッドに伝達され、プリント基板301のスルーホールやインナービアを通してプリント基板301の他方の主面上の出力端子123に伝達される。
また、接地端子50は、プリント基板301を通して金属キャップ302と電気的に接続され、容器300は、外部からの電磁的な雑音から容器内部を保護する接地電位を有するシールド容器となる。
第1の容量変化検出部303に大きさが2mm四方程度のものを、IC330に大きさが0.7mm四方程度のものを用いると、図6(a)〜(d)に示す4mm(幅)x5mm(奥行き)x1.3mm(高さ)程度となる小型の面実装マイクロホンを構成できる。
本実施形態のMEMSコンデンサマイクロホンにおいて、第1の容量変化検出部303、増幅器120等がプリント基板301と金属キャップ(蓋体)とで構成される容器300内に収納されているので、外来からのノイズの影響が低減され、接続損失が小さく、出力が高品質になっている。また、外付け部品が不要となり、小型化が可能となる。
また、金属キャップ302に代えて金属以外の材料で構成したキャップを用いてもよいが、金属キャップ302を用いる場合、電磁的なノイズが容器の外から入るのを抑えることができる。
また、増幅器120や第1の容量素子20などがIC330上に形成されていることにより、マイクロホンをさらに小型化することができる。なお、帰還抵抗30もIC330上に形成することができる。
−第2の実施形態の変形例−
図7(a)〜(d)は、プリント基板上に実装された状態の第1の実施形態の第2の変形例に係るMEMSコンデンサマイクロホンの概観を示す図である。図7(a)はマイクロホン(モジュール)の金属キャップを外した状態の平面図であり、図7(b)はマイクロホン(モジュール)の横断面図であり、図7(c)はキャップを付けた状態の上面図(右側)と側面図(左側)であり、図7(d)は底面図である。
図7(a)及び(b)に示すように、本変形例に係るMEMSコンデンサマイクロホンは、プリント基板401と金属キャップ(蓋体)402とで構成される容器400内に、第1の容量変化検出部403と第2の容量変化検出部404、増幅器120が設けられたIC430が収納される。ここで、IC430は図5に示す帰還抵抗30が増幅器120とともにチップ上に集積されたものである。
また、図7(b)に示すように、音を導入する開口部(音孔)406、407がプリント基板401に設けられている。なお、図示しないが音を導入する開口部(音孔)としては、開口部406と407を設けず金属キャップ402に開口部を設けても良い。
また、プリント基板401における第1の容量変化検出部403、第2の容量変化検出部404、及びIC430が実装されている面と反対側の面には、増幅器120(図5参照)の出力端子123、増幅器120に電圧を供給するための電圧供給端子(電源入力端子)40、及び接地端子50が配置され、面実装端子構造を構成している。これらの端子は外部機器とのインターフェース端子となり、本変形例に係るMEMSコンデンサマイクロホンは、面実装可能なマイクロホンとなっている。
なお、プリント基板401と金属キャップ402とは半田リフロー等で結合されて同電位となっている。また、プリント基板401の一方の主面上には第1の容量変化検出部303と第2の容量変化検出部404、IC430が接着剤で接着実装されていて、第1の容量変化検出部303及び第2の容量変化検出部404とIC430とはワイヤボンディングにより接続される。
IC430には、前述したCMOSで構成された演算増幅器型の増幅器120が形成されており、電源パッド434、GNDパッド435、入力パッド436、及び出力パッド437が設けられている。電源パッド434とGNDパッド435はワイヤボンディングにより、プリント基板401の一方の主面上のそれぞれの中継パッドに接続され、プリント基板401のスルーホールやインナービアを通してプリント基板401の他方の主面の端子40と50にそれぞれ接続される。
増幅器120の出力は出力パッド437からプリント基板401の一方の主面上の中継パッドに伝達され、プリント基板401のスルーホールやインナービアを通してプリント基板401の他方の主面上の出力端子123に接続される。
第1の容量変化検出部403のパッド414はIC430の入力パッド436に、もう一方のパッド415は第2の容量変化検出部404のパッド425に、第2の容量変化検出部404のパッド424はプリント基板401の一方の主面上の中継パッドを通してIC430の出力パッド437に、それぞれワイヤボンディングによって接続される。
また、接地端子50は、プリント基板401を通して金属キャップ402と電気的に接続され、容器400は、外部からの電磁的な雑音から容器内部を保護する接地電位を有するシールド容器となる。
第1の容量変化検出部403と第2の容量変化検出部404に大きさが2mm四方程度のものを、IC430に大きさが0.7mm四方程度のものを用いると、図7に示す4mm(幅)x8mm(奥行き)x1.3mm(高さ)程度となる小型の面実装マイクロホンを構成できる。この場合、2つの開口部406、407間の距離は4mm以内となる。2つの開口部406、407の間隔が4mm以内であれば、波長が34mmの可聴周波数10kHz以下の周波数では開口部406と開口部407とで入射音圧の大きさの差は音源距離50cmで1%以下であり、式(4)に示すマイクロホンの特性を損ねることはない。
以上説明したように、本発明の各実施形態及びその変形例に係るマイクロホンは、寄生容量があっても増幅器との接続損失が小さいマイクロホンとして種々の通信機器等に有用である。
10、11、12 MEMSコンデンサマイクロホン
20、60 容量素子
21、22、40、50、61、62 端子
30 帰還抵抗
91 ポリシリコン膜
100、303、403 第1の容量変化検出部
101、102、201、202 電極
103、203 エレクトレット膜
104 スペーサ
105 酸化シリコン膜
106 貫通孔
107 孔
109、110、209、210 寄生容量
120 増幅器
121 反転入力端子
122 非反転入力端子
123 出力端子
125 増幅器の入力容量
150 シリコン基板
200、404 第2の容量変化検出部
300、400 容器
301、401 プリント基板
302、402 金属キャップ
304、305、414、415、424、425 パッド
306、406、407 開口部
330、430 IC
334、434 電源パッド
335、435 GNDパッド
336、338、436 入力パッド
337、437 出力パッド
402 金属キャップ

Claims (21)

  1. 可動部分を含む第1の電極と、前記第1の電極に対向して配置された第2の電極とを有する第1の容量変化検出部と、
    反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有する増幅器と、
    第1の容量素子とを備え、
    前記第1の容量変化検出部と前記第1の容量素子とは、前記増幅器の前記反転入力端子と前記出力端子との間で互いに直列に接続されて前記増幅器の帰還容量を構成するセンサ。
  2. 請求項1に記載のセンサにおいて、
    前記第1の電極または第2の電極は前記増幅器の前記反転入力端子に接続され、
    前記第1の容量素子は前記増幅器の前記出力端子に接続されているセンサ。
  3. 請求項1または2に記載のセンサにおいて、
    前記非反転入力端子は接地されているセンサ。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載のセンサにおいて、
    前記第1の容量変化検出部と前記第1の容量素子との間のノードに接続された第2の容量素子をさらに備えているセンサ。
  5. 請求項4に記載のセンサにおいて、
    前記第2の容量素子の一端は接地電位に接続されているセンサ。
  6. 請求項4に記載のセンサにおいて、
    前記第2の容量素子の一端は前記増幅器の前記反転入力端子に接続されているセンサ。
  7. 請求項4〜6のうちいずれか1つに記載のセンサにおいて、
    前記第2の容量素子がICチップ上に形成されているセンサ。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか1つに記載のセンサにおいて、
    前記増幅器及び前記第1の容量素子がICチップ上に形成されているセンサ。
  9. 請求項1〜8のうちいずれか1つに記載のセンサにおいて、
    前記増幅器の前記出力端子と前記反転入力端子との間に帰還抵抗をさらに備えているセンサ。
  10. 請求項9に記載のセンサにおいて、
    前記帰還抵抗はICチップ上に形成されているセンサ。
  11. 請求項1〜10のうちいずれか1つに記載のセンサにおいて、
    前記第1の容量素子は、可動部分を含む第3の電極と、前記第3の電極に対向して配置された第4の電極とを有する第2の容量変化検出部であるセンサ。
  12. 請求項11に記載のセンサにおいて、
    前記第2の容量変化検出部は、MEMS素子であるセンサ。
  13. 請求項11または12に記載のセンサにおいて、
    前記第2の電極は前記増幅器の前記反転入力端子に接続されており、
    前記第3の電極は前記増幅器の出力端子に接続されているセンサ。
  14. 請求項1〜13のうちいずれか1つに記載のセンサにおいて、
    前記第1の電極及び前記第2の電極の少なくとも一方には、誘電体膜が設けられているセンサ。
  15. 請求項14に記載のセンサにおいて、
    前記誘電体膜はエレクトレット膜であるセンサ。
  16. 請求項1〜15のうちいずれか1つに記載のセンサにおいて、
    少なくとも前記第1の容量変化検出部、前記増幅器、及び前記第1の容量素子が搭載された基板と、
    前記第1の容量変化検出部、前記増幅器、及び前記第1の容量素子を覆うように、前記基板上に配置された蓋体とをさらに備えているセンサ。
  17. 請求項16に記載のセンサにおいて、
    前記基板のうち前記第1の容量変化検出部の下に位置する部分には開口部が形成されているセンサ。
  18. 請求項17に記載のセンサにおいて、
    前記蓋体には孔が形成されているセンサ。
  19. 請求項16〜18のうちいずれか1つに記載のセンサにおいて、
    前記基板の主面のうち、前記蓋体が設けられた主面に対向する主面上に設けられた前記増幅器の出力端子、電圧供給端子、及び接地端子をさらに備えているセンサ。
  20. 請求項16〜19のうちいずれか1つに記載のセンサにおいて、
    前記蓋体は金属からなるセンサ。
  21. 請求項1〜20のうちいずれか1つに記載のセンサにおいて、
    前記第1の容量変化検出部は、MEMS素子であるセンサ。
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