JP2012069563A - リードフレームとその製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】歩留まりを悪化させずにウィスカによるリード同士の短絡を防止することができるリードフレームとその製造方法及び製造装置を提供すること。
【解決手段】半導体チップ20が配置された封止樹脂部12と、封止樹脂部12より側方に突出する複数のリード11とを備えるリードフレーム10において、リード11は、リードの長手方向に対して直角方向に延びて隣接するリード同士を連結するタイバー13をリードの長手方向に対して斜めに打ち抜き切断して、端部をテーパ状に形成したタイバーカット跡部14a,14bを有し、タイバーカット跡部14a,14bが、タイバーの幅をW、直線L1,L2間の距離をd、テーパ先端部14atからテーパ根元部14arまでのタイバー長手方向における距離をD、直線L3と直線L2との交点P1から、線分Sと直線L2との交点P2までの直線L2上における距離をwとすると、W/D < w/dという関係を満たす。
【選択図】 図3
【解決手段】半導体チップ20が配置された封止樹脂部12と、封止樹脂部12より側方に突出する複数のリード11とを備えるリードフレーム10において、リード11は、リードの長手方向に対して直角方向に延びて隣接するリード同士を連結するタイバー13をリードの長手方向に対して斜めに打ち抜き切断して、端部をテーパ状に形成したタイバーカット跡部14a,14bを有し、タイバーカット跡部14a,14bが、タイバーの幅をW、直線L1,L2間の距離をd、テーパ先端部14atからテーパ根元部14arまでのタイバー長手方向における距離をD、直線L3と直線L2との交点P1から、線分Sと直線L2との交点P2までの直線L2上における距離をwとすると、W/D < w/dという関係を満たす。
【選択図】 図3
Description
本発明は、IC(半導体集積回路)やLSI(大規模集積回路)等の半導体装置に用いられるリードフレームとその製造方法及び製造装置に関する。より詳細には、ウィスカによるリード同士の短絡を防止することができるリードフレームとその製造方法及び製造装置に関するものである。
樹脂封止型の半導体装置のリードには、外部機器との接合の際に良好なはんだ付け性、良好な接続信頼性を得るために、外装めっきが形成される。そして、近年は、人体に悪影響を与える鉛を使用しないことが要求されるため、外装めっきに鉛フリーはんだが用いられることがある。また、半導体装置のリードを回路基板のランド上に接合するはんだには、鉛フリーはんだが用いられている。
そして、近年、高密度実装化に伴い、半導体装置には多数のリードが非常に狭い間隔で設けられている。このため、半導体装置のリードを回路基板のランド上にはんだ付け固定する際に、余分なはんだがリード間に入り込み、隣接するリードにはんだブリッジが発生するといった問題があった。特に、リード間の間隔が狭くなっているタイバーカット跡部で、はんだブリッジが発生しやすかった。
そこで、タイバーカット跡部でのはんだブリッジの発生を防止するために、複数のタイバーが、リード端子の幅方向に対して傾斜して設けられるとともに、タイバーの一端部のリード端子接続位置と他端部のリード端子接続位置とがリード端子の幅方向から見たときに重ならないように、タイバーの傾斜角度が設定されたリードフレームが提案されている(特許文献1参照)。これにより、タイバーカット跡部のリード端子間隔を従来のものより広くして、タイバーカット跡部でのはんだブリッジの発生を防止している。
しかしながら、上記したようにタイバーを斜めに設けると、歩留まりが悪化してしまうという問題があった。また、上記した技術を含め、リード端子を回路基板に対してはんだ付けを行う際に、濡れ性が良く、めっきのように薄く拡がるはんだを使用すると、ウィスカが発生するおそれがある。ウィスカは、はんだやめっきの薄い部位に応力が発生することにより、発生して成長する。ここで、リードのタイバーカット跡部は、カット及びクリンチ時に残留応力が発生するため、はんだがリードを濡れ上がって薄くつくとウィスカが発生しやすい。そして、タイバーカット跡部にウィスカが発生すると、隣接するリードのタイバーカット跡部に向かって成長していき、最終的にウィスカによって隣接するリードのタイバーカット跡部間が接続されて、リード同士の短絡が生じてしまうという問題があった。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、歩留まりを悪化させずにウィスカによるリード同士の短絡を防止することができるリードフレームとその製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、半導体素子が配置された封止樹脂部と、前記半導体素子と電気的に接続されて前記封止樹脂部より側方に突出する複数のリードとを備えるリードフレームにおいて、前記リードは、その長手方向に対して直角方向に延びて隣接するリード同士を連結するタイバーを前記リードの長手方向に対して斜めに打ち抜き切断(タイバーカット)して、端部をテーパ状に形成したタイバーカット跡部を有し、前記隣接するリード間に形成された各タイバーカット跡部が、リード表面上にて、前記タイバーの幅をW、前記タイバーカット跡部の各テーパ先端部を通る前記リードと平行な直線L1,L2間の距離をd、一方のテーパ先端部からテーパ根元部までのタイバー長手方向における距離をD、一方のテーパ先端部を通りテーパ部分に対して直交する直線L3と前記直線L2との交点から、一方のテーパ先端部から他方のテーパ根元部を結ぶ線分と前記直線L2との交点までの直線L2上における距離をwとすると、W/D < w/dという関係を満たすことを特徴とする。
このリードフレームでは、リード表面上にて、言い換えるとリードの厚みを無視して平面的に見て、タイバー(タイバーカット跡部)の幅をW、直線L1,L2間の距離をd、一方のテーパ先端部からテーパ根元部までのタイバー長手方向における距離をD、直線L3と直線L2との交点から、一方のテーパ先端部から他方のテーパ根元部を結ぶ線分と直線L2との交点までの直線L2上における距離をwとした場合に、W/D < w/dという関係を満たすように、タイバーがリードの長手方向に対して斜めにタイバーカットされて、隣接するリード間に残る各タイバーカット跡部の端部がテーパ状に形成されている。そのため、リード先端を回路基板にはんだ付けする際に、一方のタイバーカット跡部の端部からウィスカが発生して成長したとしても、他方のタイバーカット跡部に接触(到達)しなくなる。隣接リード間で短絡を生じさせるウィスカはほぼ垂直に成長するからである。これにより、ウィスカによって隣接するリードのタイバーカット跡部間が接続されなくなるので、ウィスカによるリード同士の短絡の発生を防止することができる。
また、このリードフレームでは、リードの長手方向に対して直角方向に延びて形成されたタイバーを打ち抜き切断している。そのため、タイバーを斜めに設けた場合のように歩留まりが悪化することがない。
上記したリードフレームにおいて、前記リードには、その先端から前記タイバーカット跡部までの間に、前記リード表面のめっきを除去しためっき除去部が形成されていることが望ましい。
このように、リードにめっき除去部が形成されていることにより、めっき除去部でははんだが濡れないため、めっき除去部ではんだの濡れ上がりを止めることができる。そして、めっき除去部は、リード先端からタイバーカット跡部までの間に設けられているため、はんだがタイバーカット跡部には届かなくなる。従って、タイバーカット跡部でのウィスカの発生を抑制することができる。これにより、ウィスカによるリード同士の短絡の発生をより確実に防止することができる。
また、上記したリードフレームにおいて、前記リードには、その先端から前記タイバーカット跡部までの間に、凹部が形成されていても良い。
このように、リード先端からタイバーカット跡部までの間に凹部が形成されていることにより、リードには厚膜のはんだ層が形成される。つまり、リードには薄膜のはんだ層が形成されない。これにより、ウィスカの発生を抑制することができる。従って、ウィスカによるリード同士の短絡の発生をより確実に防止することができる。
なお、凹部は単独で設けられても良いし、めっき除去部とともに設けられても良い。
なお、凹部は単独で設けられても良いし、めっき除去部とともに設けられても良い。
そして、上記したリードフレームは以下の製造方法を実施することにより実現することができる。つまり、半導体素子が配置された封止樹脂部と、前記半導体素子と電気的に接続されて前記封止樹脂部より側方に突出する複数のリードとを備えるリードフレームの製造方法において、前記リードの長手方向に対して直角方向に延びて隣接するリード同士を連結するタイバーを前記リードの長手方向に対して斜めに打ち抜き切断(タイバーカット)して、前記隣接するリード間に残る各タイバーカット跡部の端部をテーパ状に形成する際に、前記リード表面上にて、前記タイバーの幅をW、隣接するリード間にタイバーカット後に残る各タイバーカット跡部の各テーパ先端部を通る前記リードと平行な直線L1,L2間の距離をd、一方のテーパ先端部からテーパ根元部までのタイバー長手方向における距離をD、一方のテーパ先端部を通りテーパ部分に対して直交する直線L3と前記直線L2との交点から、一方のテーパ先端部から他方のテーパ根元部を結ぶ線分と前記直線L2との交点までの直線L2上における距離をwとして、W/D < w/dという関係を満たせば良い。
上記のリードフレームの製造方法においては、前記リードの先端から前記タイバーカット跡部までの間に、前記リード表面のめっきを除去しためっき除去部、又は凹部の少なくとも一方を形成するようにしても良い。
また、上記したリードフレームは以下の製造装置を用いることにより実現することができる。つまり、半導体素子が配置された封止樹脂部と、前記半導体素子と電気的に接続されて前記封止樹脂部より側方に突出する複数のリードとを備えるリードフレームの製造装置において、前記リードの長手方向に対して直角方向に延びて隣接するリード同士を連結するタイバーを前記リードの長手方向に対して斜めに打ち抜き切断(タイバーカット)して、前記隣接するリード間に残る各タイバーカット跡部の端部をテーパ状に形成するタイバーカット治具を有し、前記タイバーカット治具は、前記リード表面上にて、前記タイバーの幅をW、隣接するリード間に残る各タイバーカット跡部の各テーパ先端部を通る前記リードと平行な直線L1,L2間の距離をd、一方のテーパ先端部からテーパ根元部までのタイバー長手方向における距離をD、一方のテーパ先端部を通りテーパ部分に対して直交する直線L3と前記直線L2との交点から、一方のテーパ先端部から他方のテーパ根元部を結ぶ線分と前記直線L2との交点までの直線L2上における距離をwとして、W/D < w/dという関係を満たすようにタイバーカットを行う断面形状が平行四辺形の切刃を備えていれば良い。
本発明に係るリードフレームとその製造方法及び製造装置によれば、上記した通り、歩留まりを悪化させずにウィスカによるリード同士の短絡を防止することができる。
以下、本発明のリードフレームとその製造方法及び製造装置を具体化した実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態について説明する。そこで、第1の実施の形態に係るリードフレームについて、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に係るリードフレームの概略構成を示す図である。図2は、封止樹脂部の断面図である。図3は、隣接するリード間におけるタイバーカット跡部の拡大図である。図4は、加工(タイバーカット)前のリードフレームを示す図である。
まず、第1の実施の形態について説明する。そこで、第1の実施の形態に係るリードフレームについて、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に係るリードフレームの概略構成を示す図である。図2は、封止樹脂部の断面図である。図3は、隣接するリード間におけるタイバーカット跡部の拡大図である。図4は、加工(タイバーカット)前のリードフレームを示す図である。
図1に示すように、リードフレーム10は、複数のリード11を備えている。これらのリード11は、封止樹脂部12より側方に複数突出している。そして、リード11は、隣接するリード同士を連結していたタイバー13(図4参照)が打ち抜き切断されて残った部分であるタイバーカット跡14とを備えている。タイバーカット跡部14は、隣接するリード間に対向するように位置している。なお、本実施の形態では、リード11の幅が0.5mm、リード間の間隔が0.77mm、タイバーカット跡部14(タイバー13)の幅が0.15mmである。
封止樹脂部12には、図2に示すように、半導体チップ20が設けられている。この半導体チップ20は、リードフレーム10の一部であるダイパッド21上に搭載されている。そして、半導体チップ20に備わる電極が、リード11に対して金属ワイヤ22によりワイヤボンディングされている。このように金属ワイヤ22を介して、半導体チップ20とリード11とが電気的に接続されている。
ここで、隣接するリード間におけるタイバーカット跡部14について詳細に説明する。説明の便宜上、隣接するリード間におけるタイバーカット跡部14のうち一方を符号14aで示し、他方を符号14bで示す。図3に示すように、タイバーカット跡部14aと14bの各端部は、それぞれテーパ形状となっている。本実施の形態において、タイバーカット跡部14aでは、テーパ先端部14atがリード先端側に位置し、テーパ根元部14arが封止樹脂部12側に位置して、図3にてテーパ面(端面)が斜め上向きとなるテーパ形状となっている。一方、タイバーカット跡部14bでは、テーパ先端部14btが封止樹脂部12側に位置し、テーパ根元部14brがリード先端側に位置して、図3にてテーパ面(端面)が斜め下向きとなるテーパ形状となっている。
そして、これらタイバーカット跡部14aと14bは、リード表面上にて、言い換えるとリードの厚みを無視して平面的に見て、タイバーカット跡部14(タイバー13)の幅をW、タイバーカット跡部14a,14bのテーパ先端部14at,14btを通るリード11と平行な直線L1,L2間の距離をd、テーパ先端部14atからテーパ根元部14arまでのタイバー長手方向における距離をD、テーパ先端部14atを通りテーパ面に対して直交する直線L3と直線L2との交点P1から、テーパ先端部14atからテーパ根元部14brを結ぶ線分Sと直線L2との交点P2までの直線L2上における距離をwとすると、下記の式(1)を満足するように形成されている。
W/D < w/d …(1)
W/D < w/d …(1)
このようなタイバーカット跡部14を備えるリード11は、図4に示すリードフレーム15から形成される。リードフレーム15では、複数のリード11がタイバー13によって連結されている。タイバー13は、リード11に対して略直角方向に延びて設けられているため、タイバーを斜めに設けた場合のように歩留まりが悪化することはない。そして、このタイバー13を上記の式(1)の関係を満たすように、タイバーカット治具により打ち抜き切断(タイバーカット)することにより、図1に示すような形状のリード11が得られる。なお、この加工方法の詳細については後述する。
そこで、タイバーカット治具について、図5〜図7を参照しながら説明する。図5は、タイバーカットパンチの概略構成を示す図である。図6は、タイバーカットパンチに備わる切刃の断面図である。図7は、タイバーカットダイの概略構成を示す図である。
タイバーカットパンチ30は、図5に示すように、複数の切刃31,32を備えている。切刃31は、パンチ30の両端に設けられており、タイバー13の両端部を打ち抜き切断するものである。切刃32は、切刃31の間に所定の間隔で設けられており、隣接するリード11間に位置するタイバー13を打ち抜き切断するものである。この切刃32の断面形状は、図6に示すように平行四辺形をなしており、上記の式(1)の関係を満たすように隣接するリード11間に位置するタイバー13を打ち抜き切断して、タイバーカット跡部14a,14bを形成するようになっている。
一方、タイバーカットダイ35は、タイバーカットを行う際に、加工前のリードフレーム15が載置される金型である。タイバーカットダイ35の略中央には、封止樹脂部12を配置する封止樹脂部配置部36が形成されている。そして、封止樹脂部配置部36の周りに、タイバーカットパンチ30の切刃31,32が入り込む溝37,38が形成されている。溝38には、切刃32の形状に対応する形状の屈曲部38aが形成されている。この屈曲部38aにパンチ30の切刃32が挿脱されることにより、上記の式(1)の関係を満たすように隣接するリード11間に位置するタイバー13が打ち抜き切断され、タイバーカット跡部14a,14bが形成される。
なお、上記したタイバーカットパンチ30とタイバーカットダイ35が、本発明における「タイバーカット治具」の一例である。
なお、上記したタイバーカットパンチ30とタイバーカットダイ35が、本発明における「タイバーカット治具」の一例である。
そして、このタイバーカット治具を用いて、図1に示すリードフレーム10を製造する場合には、まず、タイバーカットダイ35の所定の位置に、図4に示す加工前のリードフレーム15を配置して固定する。その後、タイバーカットパンチ30を下降させる。このとき、ダイ35に設けられた溝38の屈曲部38aにパンチ30の切刃32が入り込む。なお、パンチ30の切刃31は、ダイ35の溝37に入り込む。これにより、タイバー13が打ち抜き切断される。具体的には、ダイ35の屈曲部38aと切刃32により、隣接するリード11間に位置するタイバー13が打ち抜き切断され、上記の式(1)の関係を満たすテーパ形状をなすタイバーカット跡部14が形成される。また、ダイ35の溝37と切刃31により、タイバー13の両端が切断される。かくして、図1に示すリードフレーム10が出来上がる。
このようにして製造されたリードフレーム10は、その後、図8に示すように、リード11が成形装置により曲げ加工され、その先端部分が回路基板40に設けられたランド41に対してはんだ42によって固定される。このとき、はんだ42がリード11を濡れ上がりタイバーカット跡部14に薄くついてしまう場合がある。そうすると、タイバーカット跡部14の端部にウィスカが発生する。なお、図8は、リード先端を回路基板にはんだ付けした状態を示す図である。
ここで、リード11に形成されているタイバーカット跡部14の端部は、上記式(1)を満足するように、図3に示すような形状をなしている。そして、リード間で短絡を生じさせるウィスカはほぼ垂直に成長する。そのため、一方のタイバーカット跡部14a(14b)の端部にウィスカが発生して成長したとしても、他方のタイバーカット跡部14b(14a)に接触しなくなる。これにより、ウィスカによって隣接するリード11のタイバーカット跡部14a,14b間が接続されなくなるので、ウィスカによるリード同士の短絡の発生を防止することができる。
以上、詳細に説明したように第1の実施の形態に係るリードフレーム10によれば、隣接するリード11が、上記式(1)を満足するタイバーカット跡部14a,14bを備えている。これにより、一方のタイバーカット跡部14a(14b)の端部にウィスカが発生して成長したとしても、他方のタイバーカット跡部14b(14a)に接触しなくなるため、ウィスカによるリード同士の短絡の発生を防止することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態と基本的な構成はほぼ同じであるが、リードにめっき除去部が設けられている点で異なっている。そのため、以下では、第1の実施の形態と同じ構成については図面に同じ符号を付してその説明を適宜省略し、第1の実施の形態との相違点について説明する。そこで、第2の実施の形態に係るリードフレームについて、図9を参照しながら説明する。図9は、第2の実施の形態に係るリードフレームの概略構成を示す図である。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態と基本的な構成はほぼ同じであるが、リードにめっき除去部が設けられている点で異なっている。そのため、以下では、第1の実施の形態と同じ構成については図面に同じ符号を付してその説明を適宜省略し、第1の実施の形態との相違点について説明する。そこで、第2の実施の形態に係るリードフレームについて、図9を参照しながら説明する。図9は、第2の実施の形態に係るリードフレームの概略構成を示す図である。
図9に示すように、リードフレーム50では、リード11にリード表面のめっきを除去しためっき除去部51が形成されている。このめっき除去部51は、リード11のうち先端からタイバーカット跡部14までの間に設けられている。なお、めっき除去部51は、リード11が曲げ加工された際に0.5mm程度の高さ位置に形成されているのが好ましい。また、めっき除去部51の形成は、タイバーカット時又はリードの曲げ加工時に行えば良い。本実施の形態では、めっき除去部51を50μm程度(リード長手方向)の大きさで形成している。
このリードフレーム50では、リード11を回路基板にはんだ付けしたときに、めっき除去部51でははんだが濡れないため、めっき除去部51によりはんだの濡れ上がりを止めることができる。これにより、はんだがタイバーカット跡部14には届かなくなる。従って、タイバーカット跡部14でのウィスカの発生を抑制することができる。
従って、第2の実施の形態に係るリードフレーム50によれば、ウィスカによるリード同士の短絡の発生をより確実に防止することができる。
[第3の実施の形態]
最後に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態と基本的な構成はほぼ同じであるが、リードに凹部が設けられている点で異なっている。そのため、以下では、第1の実施の形態と同じ構成については図面に同じ符号を付してその説明を適宜省略し、第1の実施の形態との相違点について説明する。そこで、第3の実施の形態に係るリードフレームについて、図10を参照しながら説明する。図10は、第3の実施の形態に係るリードフレームの概略構成を示す図である。
最後に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態と基本的な構成はほぼ同じであるが、リードに凹部が設けられている点で異なっている。そのため、以下では、第1の実施の形態と同じ構成については図面に同じ符号を付してその説明を適宜省略し、第1の実施の形態との相違点について説明する。そこで、第3の実施の形態に係るリードフレームについて、図10を参照しながら説明する。図10は、第3の実施の形態に係るリードフレームの概略構成を示す図である。
図10に示すように、リードフレーム60では、リード11の両側面に凹部61が形成されている。この凹部61は、リード11のうち先端からタイバーカット跡部14までの間に設けられている。なお、凹部61は、リード11が曲げ加工された際に0.5mm程度の高さ位置に形成されているのが好ましい。また、凹部61の形成は、タイバーカット時又はリードの曲げ加工時に行えば良い。本実施の形態では、凹部61を曲率が0.15mmで深さが0.05mm程度の大きさで形成している。
このリードフレーム60では、リード11を回路基板にはんだ付けしたときに、凹部61が形成されていることにより、リード11に厚膜のはんだ層が形成される。つまり、リード11には薄膜のはんだ層が形成されない。そのため、ウィスカの発生を抑制することができる。
従って、第3の実施の形態に係るリードフレーム60によれば、ウィスカによるリード同士の短絡の発生をより確実に防止することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、封止樹脂部から2方向へのみリードが設けられたリードフレームに本発明を適用した場合を例示したが、本発明は封止樹脂部から4方向へリードが設けられたリードフレームにも適用することができる。
また、上記した第3の実施の形態では、凹部61をリード11の図10中左右方向の両端部に設けているが、リード11の厚さが一定以上ある場合には、図10中前後方向の両端部に設けることもできる。さらに、上記した第2、第3の実施の形態では、めっき除去部51、凹部61をそれぞれ設けているが、これら両方をリード11に設けても良い。
10 リードフレーム
11 リード
12 封止樹脂部
13 タイバー
14 タイバーカット跡部
14a,14b 隣接するダイバーカット跡部
15 加工前のリードフレーム
20 半導体チップ
22 金属ワイヤ
30 タイバーカットパンチ
31,32 切刃
35 タイバーカットダイ
37,38 溝
38a 屈曲部
11 リード
12 封止樹脂部
13 タイバー
14 タイバーカット跡部
14a,14b 隣接するダイバーカット跡部
15 加工前のリードフレーム
20 半導体チップ
22 金属ワイヤ
30 タイバーカットパンチ
31,32 切刃
35 タイバーカットダイ
37,38 溝
38a 屈曲部
Claims (6)
- 半導体素子が配置された封止樹脂部と、前記半導体素子と電気的に接続されて前記封止樹脂部より側方に突出する複数のリードとを備えるリードフレームにおいて、
前記リードは、前記リードの長手方向に対して直角方向に延びて隣接するリード同士を連結するタイバーを前記リードの長手方向に対して斜めに打ち抜き切断(タイバーカット)して、端部をテーパ状に形成したタイバーカット跡部を有し、
前記隣接するリード間に形成された各タイバーカット跡部が、リード表面上にて、前記タイバーの幅をW、前記タイバーカット跡部の各テーパ先端部を通る前記リードと平行な直線L1,L2間の距離をd、一方のテーパ先端部からテーパ根元部までのタイバー長手方向における距離をD、一方のテーパ先端部を通りテーパ部分に対して直交する直線L3と前記直線L2との交点から、一方のテーパ先端部から他方のテーパ根元部を結ぶ線分と前記直線L2との交点までの直線L2上における距離をwとすると、W/D < w/dという関係を満たす
ことを特徴とするリードフレーム。 - 請求項1に記載するリードフレームにおいて、
前記リードには、その先端から前記タイバーカット跡部までの間に、リード表面のめっきを除去しためっき除去部が形成されている
ことを特徴とするリードフレーム。 - 請求項1又は請求項2に記載する半導体装置のリードにおいて、
前記リードには、その先端から前記タイバーカット跡部までの間に、凹部が形成されている
ことを特徴とするリードフレーム。 - 半導体素子が配置された封止樹脂部と、前記半導体素子と電気的に接続されて前記封止樹脂部より側方に突出する複数のリードとを備えるリードフレームの製造方法において、
前記リードの長手方向に対して直角方向に延びて隣接するリード同士を連結するタイバーを前記リードの長手方向に対して斜めに打ち抜き切断(タイバーカット)して、前記隣接するリード間に残る各タイバーカット跡部の端部をテーパ状に形成する際に、前記リード表面上にて、前記タイバーの幅をW、隣接するリード間にタイバーカット後に残る各タイバーカット跡部の各テーパ先端部を通る前記リードと平行な直線L1,L2間の距離をd、一方のテーパ先端部からテーパ根元部までのタイバー長手方向における距離をD、一方のテーパ先端部を通りテーパ部分に対して直交する直線L3と前記直線L2との交点から、一方のテーパ先端部から他方のテーパ根元部を結ぶ線分と前記直線L2との交点までの直線L2上における距離をwとして、W/D < w/dという関係を満たす
ことを特徴とするリードフレームの製造方法。 - 請求項4に記載するリードフレームの製造方法において、
前記リードの先端から前記タイバーカット跡部までの間に、リード表面のめっきを除去しためっき除去部、又は凹部の少なくとも一方を形成する
ことを特徴とするリードフレームの製造方法。 - 半導体素子が配置された封止樹脂部と、前記半導体素子と電気的に接続されて前記封止樹脂部より側方に突出する複数のリードとを備えるリードフレームの製造装置において、
前記リードの長手方向に対して直角方向に延びて隣接するリード同士を連結するタイバーを前記リードの長手方向に対して斜めに打ち抜き切断(タイバーカット)して、前記隣接するリード間に残る各タイバーカット跡部の端部をテーパ状に形成するタイバーカット治具を有し、
前記タイバーカット治具は、前記リード表面上にて、前記タイバーの幅をW、隣接するリード間に残る各タイバーカット跡部の各テーパ先端部を通る前記リードと平行な直線L1,L2間の距離をd、一方のテーパ先端部からテーパ根元部までのタイバー長手方向における距離をD、一方のテーパ先端部を通りテーパ部分に対して直交する直線L3と前記直線L2との交点から、一方のテーパ先端部から他方のテーパ根元部を結ぶ線分と前記直線L2との交点までの直線L2上における距離をwとして、W/D < w/dという関係を満たすようにタイバーカットを行う断面形状が平行四辺形の切刃を備える
ことを特徴とするリードフレームの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010210679A JP2012069563A (ja) | 2010-09-21 | 2010-09-21 | リードフレームとその製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010210679A JP2012069563A (ja) | 2010-09-21 | 2010-09-21 | リードフレームとその製造方法及び製造装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012069563A true JP2012069563A (ja) | 2012-04-05 |
Family
ID=46166525
Family Applications (1)
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JP2010210679A Withdrawn JP2012069563A (ja) | 2010-09-21 | 2010-09-21 | リードフレームとその製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012069563A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014106131A (ja) * | 2012-11-28 | 2014-06-09 | Denso Corp | 空気流量測定装置 |
CN113257767A (zh) * | 2020-02-12 | 2021-08-13 | 三菱电机株式会社 | 传递模塑型功率模块、引线框架及传递模塑型功率模块的制造方法 |
-
2010
- 2010-09-21 JP JP2010210679A patent/JP2012069563A/ja not_active Withdrawn
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CN113257767A (zh) * | 2020-02-12 | 2021-08-13 | 三菱电机株式会社 | 传递模塑型功率模块、引线框架及传递模塑型功率模块的制造方法 |
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