JP2012061197A - 放射線画像撮影装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる方向から撮影を行って複数の放射線画像を取得する場合において、照射野を絞った撮影を行う際の被検体の被曝量を低減する。
【解決手段】立体視画像を表示するための2つの放射線画像を撮影する際に、領域特定部2cが、1枚目の放射線画像G1の撮影後、1枚目の放射線画像の関心領域を特定する。そして、2枚目の放射線画像G2の撮影時に、1枚目の放射線画像G1において特定された関心領域に対応する領域にのみ放射線が照射されるように、照射野設定部2dがコリメータ22の開口を調整して照射野を設定する。その後2枚目の放射線画像の撮影を行い、2つの放射線画像を用いての立体視画像を表示する。
【選択図】図3

Description

本発明は、異なる複数の方向から被検体を撮影して複数の放射線画像を取得する放射線画像撮影装置および方法に関するものである。
放射線画像等の医用画像を表示する装置として、左右両眼間の視差情報を含む立体視画像データに基づいて立体視画像(3次元画像、ステレオ画像)を表示する装置が提案されている。このような立体視画像は、被検体に異なる方向から放射線を照射し、その被検体を透過した放射線を放射線検出器によりそれぞれ検出して互いに視差のある複数の放射線画像を取得し、これらの放射線画像に基づいて立体視可能に3次元表示される。このように立体視画像を立体視可能に3次元表示することにより、奥行き感のある放射線画像を観察することができるため、診断をより行いやすくすることができる。
また、放射線を用いて撮影を行う際には、被検体の観察に必要のない部分に放射線を照射することによる人体への弊害およびそれら観察に不要な部分からの散乱光による画質性能の低下等を防止するために、放射線が被検体の必要な部分にのみ照射されるように、被検体上の放射線の照射領域(照射野)を制限する照射野絞りを使用して撮影を行うことが多い。例えば、乳癌検診等に利用されるマンモグラフィ撮影装置において、経過観察を行うために継続的に放射線画像を撮影して診断を行う場合、腫瘤または石灰化等の病変が存在する領域は過去に撮影した放射線画像を用いた診断によりあらかじめ分かっている。このため、病変が存在する部分にのみ放射線が照射されるように照射野絞りを用いてスポット撮影を行うようにすれば、被検体の被曝量を低減できるとともに、散乱光による画質の低下等を防止できる。
ここで、上述した立体視画像を表示するための複数の放射線画像を撮影するに際し、照射野絞りを用いてスポット撮影を行う手法が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された手法を用いることにより、スポット撮影により取得された複数の放射線画像を用いて被検体の特定の部分についての立体視画像を表示することができる。
また、2つの放射線源を用いて被検体を異なる方向から同時に撮影することにより、撮影中に立体視画像を表示する手法も提案されている(特許文献2参照)。また、特許文献2の手法においては、撮影中にモニタに表示される立体視画像において注目領域を設定すると、その部分にのみ放射線が照射されるように照射野を設定するようにしている。これにより、照射野の設定後の撮影時に、被検体の不要な部分に放射線が照射されなくなるため、被検体の被曝量を低減できる。
一方、放射線画像撮影装置において、患部をより詳しく観察するために、放射線源を移動させて異なる複数の方向から被検体に放射線を照射して撮影を行い、これにより取得した画像を加算して所望の断面を強調した画像を得ることができるトモシンセシス撮影が提案されている。トモシンセシス撮影では、撮影装置の特性や必要な断層画像に応じて、放射線源を放射線検出器と平行に移動させたり、円や楕円の弧を描くように移動させて、異なる照射角となる複数の照射位置において被検体を撮影することにより複数の放射線画像を取得し、単純逆投影法あるいはフィルタ逆投影法等の逆投影法等を用いてこれらの放射線画像を再構成して断層画像を生成する。
特開平10−146330号公報 特開平9−2249327号公報
しかしながら、特許文献1に記載された手法においては、病変が存在する部分があらかじめ分かっている場合には被検体の被曝量を低減できるが、病変が存在する部分が分からない場合には、スポット撮影を行うことができない。また、特許文献2に記載された手法は、注目領域を設定した以降は被検体の被曝量を低減できるが、注目領域を設定するまでは2つの放射線源から被検体に放射線が照射されるため、結果として被検体の被曝量が多くなってしまう。また、特許文献2の手法は2つの放射線源を必要とするため、装置が大型化および高コスト化する。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、異なる方向から撮影を行って複数の放射線画像を取得する場合において、照射野を絞った撮影を行う際の被検体の被曝量を低減することを目的とする。
本発明による放射線画像撮影装置は、被検体に放射線を照射する放射線照射手段と、
該放射線照射手段によって照射されて前記被検体を透過した放射線を検出して前記被検体の放射線画像を出力する放射線検出手段と、
複数の撮影方向から前記被検体に前記放射線を照射し、該放射線の照射による撮影方向が異なる複数の放射線画像を前記放射線検出手段によって検出する撮影制御手段と、
前記放射線照射手段と前記被検体との間に設けられ、前記被検体上に前記放射線の照射野を設定する照射野絞り手段と、
前記照射野絞り手段により、前記複数の放射線画像のうちの1枚目の放射線画像の撮影時の前記照射野のサイズよりも、2枚目以降の放射線画像の撮影時の照射野のサイズを小さくする照射野設定手段とを備えたことを特徴とするものである。
なお、本発明による放射線画像撮影装置においては、前記複数の放射線画像のうちの1枚目の放射線画像の撮影後、2枚目の放射線画像の撮影前に、該1枚目の放射線画像の関心領域を特定する領域特定手段をさらに備えるものとしてもよい。
また、本発明による放射線画像撮影装置においては、前記領域特定手段を、前記複数の放射線画像のうちの1枚目の放射線画像の撮影後、2枚目の放射線画像の撮影前に、該1枚目の放射線画像に基づいて前記関心領域を特定する手段としてもよい。
また、本発明による放射線画像撮影装置においては、前記複数の放射線画像の少なくとも1つを表示する表示手段をさらに備えるものとし、
前記領域特定手段を、前記複数の放射線画像のうちの1枚目の放射線画像の撮影後、2枚目の放射線画像の撮影前に該1枚目の放射線画像を前記表示手段に表示し、該1枚目の放射線画像において前記関心領域の指定を受け付けることにより、該関心領域を特定する手段としてもよい。
また、本発明による放射線画像撮影装置においては、前記照射野設定手段を、前記1枚目の放射線画像の撮影後、2枚目以降の放射線画像の撮影時に、前記被検体における前記関心領域に対応する領域にのみ前記放射線が照射されるように前記照射野を設定する手段としてもよい。
また、本発明による放射線画像撮影装置においては、前記表示手段を、前記1枚目の放射線画像から前記関心領域の画像を切り出し、該関心領域の画像および前記2枚目以降の放射線画像を用いて立体視画像を表示する手段としてもよい。
また、本発明による放射線画像撮影装置においては、前記1枚目の放射線画像から前記関心領域の画像を切り出し、該関心領域の画像および前記2枚目以降の放射線画像を再構成して、前記被検体の前記関心領域に対応する所望とする断面の断層画像を生成する断層画像生成手段をさらに備えるものとしてもよい。
本発明による放射線画像撮影方法は、被検体に放射線を照射する放射線照射手段と、
該放射線照射手段によって照射されて前記被検体を透過した放射線を検出して前記被検体の放射線画像を出力する放射線検出手段と、
複数の撮影方向から前記被検体に前記放射線を照射し、該放射線の照射による撮影方向が異なる複数の放射線画像を前記放射線検出手段によって検出する撮影制御手段と、
前記放射線照射手段と前記被検体との間に設けられ、前記被検体上に前記放射線の照射野を設定する照射野絞り手段とを備えた放射線画像撮影装置における放射線画像撮影方法であって、
前記複数の放射線画像のうちの1枚目の放射線画像の撮影時の前記照射野のサイズよりも、2枚目以降の放射線画像の撮影時の照射野のサイズを小さくすることを特徴とするものである。
本発明によれば、被検体を複数の異なる方向から撮影して複数の放射線画像を取得する際に、1枚目の放射線画像の撮影時の照射野のサイズよりも、2枚目以降の放射線画像の撮影時の照射野のサイズを小さくするようにしたものである。このため、2枚目以降の放射線画像の撮影時に被検体に照射される放射線量を低減でき、その結果、被検体の被曝量を低減することができる。また、複数の撮影方向から同時に被検体に放射線を照射するものではないため、複数の放射線照射手段を用意する必要がなく、その結果、装置の構成を簡易なものとすることができるとともに、装置のコストを低減できる。
また、1枚目の放射線画像の撮影後、2枚目以降の放射線画像の撮影時に、被検体において特定した関心領域に対応する領域にのみ放射線が照射されるように照射野を設定することにより、被検体において関心領域に対応する領域以外の部分に放射線が照射されることを防止できる。
また、1枚目の放射線画像から関心領域の画像を切り出し、関心領域の画像および2枚目以降の放射線画像を用いて立体視画像を表示することにより、関心領域の画像を立体視することができる。
また、1枚目の放射線画像から関心領域の画像を切り出し、関心領域の画像および2枚目以降の放射線画像を再構成して、被検体の関心領域に対応する所望とする断面の断層画像を生成することにより、関心領域の断層画像を得ることができる。
本発明の実施形態による放射線画像撮影装置の概略構成図 図1に示す放射線画像撮影装置のアーム部を図1の右方向から見た図 図1に示す放射線画像撮影装置のコンピュータ内部の概略構成を示すブロック図 1枚目の放射線画像に対する関心領域の指定を説明するための図 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート 2枚目の放射線画像を説明するための図 トモシンセシス撮影を説明するための図 トモシンセシス撮影を行う場合における放射線画像撮影装置のコンピュータ内部の概略構成を示すブロック図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態による放射線画像撮影装置の概略構成図である。放射線画像撮影装置1は、***の放射線画像を立体視するための立体視画像を生成するために、異なる撮影方向から***Mを撮影して複数の放射線画像を取得するものである。図1に示すように放射線画像撮影装置1は、撮影部10、撮影部10に接続されたコンピュータ2、コンピュータ2に接続されたモニタ3および入力部4を備えている。
撮影部10は、基台11、基台11に対し上下方向(Z方向)に移動可能であり、かつ回転可能な回転軸12、および回転軸12により基台11と連結されたアーム部13を備えている。なお、図2には図1の右方向から見たアーム部13を示している。
アーム部13はアルファベットのCの形をしており、その一端には撮影台14が、その他端には撮影台14と対向するように放射線照射部16が取り付けられている。アーム部13の回転および上下方向の移動は、基台11に組み込まれたアームコントローラ31により制御される。
撮影台14の内部には、フラットパネルディテクタ等の放射線検出器15、および放射線検出器15からの電荷信号の読み出しを制御する検出器コントローラ33が備えられている。
また、撮影台14の内部には、放射線検出器15から読み出された電荷信号を電圧信号に変換するチャージアンプ、チャージアンプから出力された電圧信号をサンプリングする相関2重サンプリング回路、電圧信号をデジタル信号に変換するAD変換部等が設けられた回路基板等も設置されている。
また、撮影台14はアーム部13に対し回転可能に構成されており、基台11に対してアーム部13が回転したときでも、撮影台14の向きは基台11に対し固定された向きとすることができる。
放射線検出器15は、放射線画像の記録および読み出しを繰り返して行うことができるものであり、放射線の照射を直接受けて電荷を発生する、いわゆる直接型の放射線検出器を用いてもよいし、放射線を一旦可視光に変換し、その可視光を電荷信号に変換する、いわゆる間接型の放射線検出器を用いるようにしてもよい。また、放射線画像信号の読出方式としては、TFT(thin film transistor)スイッチをオン・オフされることによって放射線画像信号が読み出される、いわゆるTFT読出方式のものや、読取光を照射することによって放射線画像信号が読み出される、いわゆる光読出方式のものを用いることが望ましいが、これに限らずその他のものを用いるようにしてもよい。
放射線照射部16の内部には、放射線源17および放射線源コントローラ32が収納されている。放射線源コントローラ32は、放射線源17から放射線を照射するタイミングと、放射線源17における放射線発生条件(管電流、時間、管電流時間積等)とを制御するものである。
また、放射線照射部16にはコリメータ(照射野絞り)22が接続されており、コンピュータ2からの制御信号により開口を調整して、***Mに照射される放射線の範囲(照射野)を設定できるようになっている。
また、アーム部13の中央部には、撮影台14の上方に配置されて***Mを押さえつけて圧迫する圧迫板18、その圧迫板18を支持する支持部20、および支持部20を上下方向(Z方向)に移動させる移動機構19が設けられている。圧迫板18の位置および圧迫圧は、圧迫板コントローラ34により制御される。
コンピュータ2は、中央処理装置(CPU)および半導体メモリやハードディスクやSSD等のストレージデバイス等を備えており、これらのハードウェアによって、図3に示すような制御部2a、放射線画像記憶部2b、領域特定部2c、照射野設定部2dおよび表示制御部2eが構成されている。
制御部2aは、各種のコントローラ31〜34に対して所定の制御信号を出力し、装置全体の制御を行うものである。具体的な制御方法については後述する。なお、制御部2aが撮影制御手段に対応する。
放射線画像記憶部2bは、互いに異なる2つの撮影方向からの撮影によって放射線検出器15によって検出された2枚の放射線画像を記憶するものである。
領域特定部2cは、2枚の放射線画像のうちの、立体視の基準となる1枚目の放射線画像(G1とする)の撮影後、2枚目の放射線画像(G2とする)の撮影前に、放射線画像G1の関心領域を特定する。ここで、関心領域とは、画像を用いた診断に際して、とくに関心度の高い領域であり、***の場合、腫瘤や石灰化等の病変が存在すると思われる領域または乳腺密度が高い領域である。である。具体的には、領域特定部2cは1枚目の放射線画像G1をモニタ3に表示し、操作者による入力部4を用いての関心領域の指定を受け付ける。図4は1枚目の放射線画像G1に対する関心領域の指定を説明するための図である。図4に示すようにモニタ3に表示された放射線画像G1において、操作者は入力部4を用いて、***M上に矩形の関心領域R0を指定する。これにより、領域特定部2cは***M上に放射線画像G1における関心領域R0を特定する。
なお、領域特定部2cは、放射線画像中の異常陰影候補を自動的に検出し、検出された異常陰影候補の強調表示等を行うコンピュータ支援画像診断システム(CAD: Computer Aided Diagnosis)を用いて、関心領域R0を自動的に特定するものであってもよい。また、***の撮影には、画像の濃度を適切なものとするために、AEC(Automatic Exposure Control、自動露出機構)が用いられるが、***Mにおける乳腺密度が高い部分は、AECにより検出される放射線が低いかまたは特定の値となる。したがって、AECが検出した放射線量が低い部分、または特定の値である部分を関心領域として特定してもよい。なお、異常陰影候補の検出手法としては、例えば、***の放射線画像に対して、アイリスフィルタによる画像処理を行い、その出力値を閾値処理することによって、癌等の一形態である腫瘤陰影(異常陰影の一形態)の候補を自動的に検出する手法(例えば特開平10−97624号公報参照)や、モフォロジーフィルタを用いた画像処理を行い、その出力値を閾値処理することによって、乳癌等の他の一形態である微小石灰化陰影(異常陰影の一形態)の候補を自動的に検出する手法が知られている(例えば特開平8−294479号公報参照)。
照射野設定部2dは、***Mにおいて、領域特定部2cにより特定された関心領域R0に対応する領域にのみ放射線が照射されるように、開口を調整する制御信号をコリメータ22に出力することにより照射野を設定する。なお、照射野設定部2dは、自動でコリメータ22の開口を調整して照射野を設定するものであってもよく、操作者による入力部4からの入力によりコリメータ22の開口を調整して照射野を設定するものであってもよい。これにより、2枚目の放射線画像の撮影時には、図1の破線Hに示すように、放射線が絞られて***Mに照射されることとなる。
表示制御部2eは、放射線画像記憶部2bから読み出された2枚の放射線画像のうち、1枚目の放射線画像G1から関心領域R0に対応する画像を切り出し、切り出した画像(GR1とする)および2枚目の放射線画像G2に対して所定の処理を施した後、モニタ3に***Mの立体視画像を表示させるものである。
モニタ3は、コンピュータ2から出力された2つの放射線画像GR1,G2を用いて立体視画像を3次元表示可能なように構成されたものである。なお、モニタ3は、放射線画像G1、切り出した画像GR1および放射線画像G2のいずれかを2次元表示することも可能である。モニタ3の3次元表示の方式としては、例えば、2つの画面を用いて2つの放射線画像をそれぞれ表示させて、これらをハーフミラーや偏光グラス等を用いることで一方の放射線画像は観察者の右目に入射させ、他方の放射線画像は観察者の左目に入射させることによって立体視画像を表示する方式を採用することができる。また、2つの放射線画像を重ね合わせ、これを偏光グラスで観察することで立体視画像を表示する方式を用いてもよい。さらに、モニタ3を3D液晶により構成し、パララックスバリア方式およびレンチキュラー方式のように、2つの放射線画像を立体視可能な方式を用いてもよい。
入力部4は、例えば、キーボードやマウス等のポインティングデバイスから構成されるものであり、操作者による撮影条件等の入力や撮影開始指示の入力等を受け付けるものである。
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図5は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。まず、撮影台14の上に患者の***Mが設置され、圧迫板18により***Mが所定の圧力によって圧迫される(ステップST1)。そして、入力部4おいて、種々の撮影条件が入力された後、撮影開始の指示が入力される(ステップST2)。
入力部4において撮影開始の指示があると、***Mの立体視画像を表示するための2つの放射線画像のうちの1枚目の放射線画像G1の撮影が行われる(ステップST3)。具体的には、まず、制御部2aが記憶された輻輳角θを読み出し、その読み出した輻輳角θの情報をアームコントローラ31に出力する。そして、アームコントローラ31において、制御部2aから出力された輻輳角θの情報が受け付けられ、アームコントローラ31は、まず、図2の実線に示すように、アーム部13が撮影台14に垂直な方向(0度方向)となるように制御信号を出力する。
そして、このアームコントローラ31から出力された制御信号に応じて、アーム部13が撮影台14に対して垂直な方向となった状態において、制御部2aは、放射線源コントローラ32および検出器コントローラ33に対して放射線の照射および放射線画像信号の読み出しを行うよう制御信号を出力する。なお、この状態における放射線源17の位置が、基準となる視点位置となる。この制御信号に応じて、放射線源17から放射線が射出され、***Mを0度方向から撮影した放射線画像が放射線検出器15によって検出され、検出器コントローラ33によって放射線検出器15から放射線画像信号が読み出され、その放射線画像信号に対して所定の信号処理が施された後、コンピュータ2の放射線画像記憶部2bに基準となる放射線画像G1として記憶される。
次に、領域特定部2cが1枚目の放射線画像G1をモニタ3に表示し(ステップST4)、操作者による入力部4からの関心領域R0の指定を受け付ける(ステップST5)。これにより、領域特定部2cは関心領域をR0を特定し(ステップST6)、照射野設定部2dがコリメータ22を調整して照射野を設定する(ステップST7)。具体的には、照射設定部2dがコリメータ22の開口を調整するための制御信号を出力し、これにより、コリメータ22が***Mにおける関心領域R0に対応する領域にのみ放射線が照射されるように開口を調整して、照射野を設定する。
次いで、***Mの立体視画像を構成する2つの放射線画像のうちの2枚目の放射線画像G2の撮影が行われる(ステップST8)。具体的には、アームコントローラ31が、図2の仮想線に示すように、アーム部13を撮影台14に垂直な方向に対して+θ度回転するよう制御信号を出力する。そして、このアームコントローラ31から出力された制御信号に応じてアーム部13が+θ度回転した状態において、制御部2aは、放射線源コントローラ32および検出器コントローラ33に対して放射線の照射および放射線画像信号の読み出しを行うよう制御信号を出力する。この制御信号に応じて、放射線源17から放射線が射出され、***Mを+θ度方向から撮影した放射線画像が放射線検出器15によって検出され、検出器コントローラ33によって放射線画像信号が読み出され、所定の信号処理が施された後、コンピュータ2の放射線画像記憶部2bに放射線画像G2として記憶される。なお、放射線画像G2は図6に示すように設定した関心領域R0に対応するサイズを有するものとなる。
そして、放射線画像記憶部2bに記憶された2つの放射線画像G1,G2が読み出され、表示制御部2dにおいて放射線画像G1から関心領域R0の画像が切り出され、切り出された画像GR1および放射線画像G2に対して所定の処理が施された後、モニタ3に出力され、モニタ3において、関心領域R0に対応した***Mの立体視画像が表示される(ステップST9)。
このように、本実施形態によれば、1枚目の放射線画像G1の撮影後、2枚目の放射線画像G2の撮影時に、1枚目の放射線画像G1において特定された関心領域R0に対応する領域にのみ放射線を照射するようにしたものである。このため、***Mにおいて照射野以外の領域に放射線が照射されることを防止でき、これにより、2枚目の放射線画像G2の撮影時における***Mの被曝量を低減することができる。また、複数の撮影方向から同時に***Mに放射線を照射するものではないため、放射線源17を複数用意する必要がなく、その結果、放射線画像撮影装置1の構成を簡易なものとすることができる。
なお、上記実施形態においては、放射線画像撮影装置1を用いて、立体視画像を表示するための2つの放射線画像を撮影しているが、本実施形態による放射線画像撮影装置1において、トモシンセシス撮影を行うことも可能である。トモシンセシス撮影を行う場合は、図7に示すように、放射線源17を移動させて異なる複数の撮影方向から***Mに放射線を照射して撮影を行うことにより、複数の放射線画像を取得する。そして、複数の放射線画像を再構成して、所望の断面を強調した断層画像を生成する。この場合、コンピュータ2は、図8に示すように再構成部2fを含むものとる。
再構成部2fは、複数の放射線画像を再構成することにより、***Mの所望の断面を強調した断層画像を生成する。なお、本実施形態においては、複数の放射線画像としては、1枚目の放射線画像から切り出した関心領域の画像および2枚目以降の放射線画像となる。具体的には、再構成部2fは、単純逆投影法あるいはフィルタ逆投影法等の逆投影法等を用いてこれらの放射線画像を再構成して断層画像を生成する。
このようにトモシンセシス撮影を行う場合には、上記実施形態と同様に1枚目の放射線画像の撮影後に、1枚目の放射線画像を用いて関心領域を特定する。そして、2枚目以降の放射線画像の撮影時には、***Mにおいて関心領域R0に対応する領域にのみ放射線が照射されるように、コリメータ22の開口を調整して照射野を設定した後に、2枚目以降の放射線画像の撮影を行えばよい。これにより、トモシンセシス撮影を行う場合にも、2枚目以降の放射線画像の撮影時に、***Mの被曝量を低減できることとなる。
なお、上記実施形態においては、***Mを0度方向から撮影して取得した放射線画像を基準となる放射線画像として用いているが、立体視画像を表示するための2つの放射線画像としては、***Mを0度とは異なる方向から撮影した画像を基準とする場合がある。この場合、0度とは異なる方向から撮影した放射線画像を基準となる放射線画像として用いて、立体視画像を表示するようにすればよい。
また、上記実施形態においては、本発明の放射線画像撮影装置を***の放射線画像を撮影する装置としているが、被検体としては***に限らず、例えば胸部や頭部等を撮影する放射線画像撮影装置を用いることも可能である。
1 放射線画像撮影装置
2 コンピュータ
2a 制御部
2b 放射線画像記憶部
2c 領域特定部
2d 照射野設定部
2e 表示制御部
2f 再構成部
3 モニタ
4 入力部
10 撮影部
13 アーム部
14 撮影台
15 放射線検出器
16 放射線照射部
17 放射線源
18 圧迫板
22 コリメータ

Claims (8)

  1. 被検体に放射線を照射する放射線照射手段と、
    該放射線照射手段によって照射されて前記被検体を透過した放射線を検出して前記被検体の放射線画像を出力する放射線検出手段と、
    複数の撮影方向から前記被検体に前記放射線を照射し、該放射線の照射による撮影方向が異なる複数の放射線画像を前記放射線検出手段によって検出する撮影制御手段と、
    前記放射線照射手段と前記被検体との間に設けられ、前記被検体上に前記放射線の照射野を設定する照射野絞り手段と、
    前記照射野絞り手段により、前記複数の放射線画像のうちの1枚目の放射線画像の撮影時の前記照射野のサイズよりも、2枚目以降の放射線画像の撮影時の照射野のサイズを小さくする照射野設定手段とを備えたことを特徴とする放射線画像撮影装置。
  2. 前記複数の放射線画像のうちの1枚目の放射線画像の撮影後、2枚目の放射線画像の撮影前に、該1枚目の放射線画像の関心領域を特定する領域特定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の放射線画像撮影装置。
  3. 前記領域特定手段は、前記複数の放射線画像のうちの1枚目の放射線画像の撮影後、2枚目の放射線画像の撮影前に、該1枚目の放射線画像に基づいて前記関心領域を特定する手段であることを特徴とする請求項2記載の放射線画像撮影装置。
  4. 前記複数の放射線画像の少なくとも1つを表示する表示手段をさらに備え、
    前記領域特定手段は、前記複数の放射線画像のうちの1枚目の放射線画像の撮影後、2枚目の放射線画像の撮影前に該1枚目の放射線画像を前記表示手段に表示し、該1枚目の放射線画像において前記関心領域の指定を受け付けることにより、該関心領域を特定する手段であることを特徴とする請求項2記載の放射線画像撮影装置。
  5. 前記照射野設定手段は、前記1枚目の放射線画像の撮影後、2枚目以降の放射線画像の撮影時に、前記被検体における前記関心領域に対応する領域にのみ前記放射線が照射されるように、前記照射野を設定する手段であることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載の放射線画像撮影装置。
  6. 前記表示手段は、前記1枚目の放射線画像から前記関心領域の画像を切り出し、該関心領域の画像および前記2枚目以降の放射線画像を用いて立体視画像を表示する手段であることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項記載の放射線画像撮影装置。
  7. 前記1枚目の放射線画像から前記関心領域の画像を切り出し、該関心領域の画像および前記2枚目以降の放射線画像を再構成して、前記被検体の前記関心領域に対応する所望とする断面の断層画像を生成する断層画像生成手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2から6のいずれか1項記載の放射線画像撮影装置。
  8. 被検体に放射線を照射する放射線照射手段と、
    該放射線照射手段によって照射されて前記被検体を透過した放射線を検出して前記被検体の放射線画像を出力する放射線検出手段と、
    複数の撮影方向から前記被検体に前記放射線を照射し、該放射線の照射による撮影方向が異なる複数の放射線画像を前記放射線検出手段によって検出する撮影制御手段と、
    前記放射線照射手段と前記被検体との間に設けられ、前記被検体上に前記放射線の照射野を設定する照射野絞り手段とを備えた放射線画像撮影装置における放射線画像撮影方法であって、
    前記複数の放射線画像のうちの1枚目の放射線画像の撮影時の前記照射野のサイズよりも、2枚目以降の放射線画像の撮影時の照射野のサイズを小さくすることを特徴とする放射線画像撮影方法。
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