JP2012053445A - レンズ鏡筒およびそれを有する光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光軸方向に移動するレンズ群の初期の性能出しが容易にでき且つ、温度や湿度変化に対しての耐環境性能や耐衝撃性能を高めたレンズ鏡筒を得ること。
【解決手段】 光学レンズを保持し、ビスにより外径部にカムフォロワーが取り付けられたレンズ保持枠と、前記カムフォロワーが嵌るガイド溝を有する筒部材を有し、前記ガイド溝により前記レンズ保持枠の位置を規定するレンズ鏡筒において、前記カムフォロワーは芯材部と前記芯材部の外周を覆うカラー部とを有し、前記レンズ保持枠の外周面には有底の円形凹部が形成されており、前記円形凹部はカムフォロワーのカラー部の外径部が嵌合する内径部を有し、前記カムフォロワーが前記レンズ保持枠の外径部に取り付けられた状態では、前記カラー部の外径部が前記円形凹部の内径部に嵌り、前記芯材部の一方の端面が前記円径凹部の底面に当接し、前記芯材部の他方の端面が前記ビスの頭部と当接している。
【選択図】 図3

Description

本発明はレンズ鏡筒及びそれを有する光学機器に関し、例えばレンズ群を保持し、光軸方向に移動するレンズ保持部材を外部からの衝撃や環境変化があっても安定的に保持できるデジタルカメラやビデオカメラ等に好適なものである。
デジタルカメラやビデオカメラ等の光学機器に用いられているレンズ鏡筒では、フォーカスやズーミングに際してレンズ群を保持したレンズ保持部材を回転筒の回転によって光軸方向に移動させている。
光軸方向に移動するレンズ保持部材を有するレンズ鏡筒における駆動機構では、カム溝を有するカム筒と、光軸方向に平行な縦溝(直進溝)を有する案内筒(固定部材)、そしてそれら両方の溝に嵌合するカムフォロワーを用いている。カムフォロワーはレンズ保持部材にビス等によって固定されている。そしてカムフォロワーを支持するレンズ保持部材が、カム筒の光軸周りの回転によりカム筒のカム溝と案内筒の縦溝に係合するカムフォロワーによって光軸方向へ駆動される。
このとき、レンズ保持部材をカム軌跡に沿って高精度に移動させるにはカムフォロワーをレンズ保持部材の定まった位置にズレなく安定して固定することが重要になってくる。カムフォロワーをレンズ保持部材に精度良く取り付けた上で、カムフォロワーの直径寸法とカム筒のカム溝、案内筒の縦溝の幅寸法が同寸法、或いは、カムフォロワーの直径寸法が僅かにカム溝、縦溝の幅寸法よりも大きくなるように組み込まれるのが望ましい。
更には、外気温などの環境変化や衝撃が加えられても初期のレンズ保持状態が極力変化しないようなレンズ保持部材の保持機構が望まれている。
従来より、カム筒のカム溝、案内筒の縦溝に対して摺動可能に保持される耐衝撃性を持たせたカムフォロワーを使用し、レンズ保持部材(移動枠)を移動するようにしたレンズ鏡筒が知られている(特許文献1)。
特許文献1のレンズ鏡筒では、カムフォロワーを合成樹脂から成るカラー部材と鍔部を有した金属製の中間部材とで構成している。そして摺動時の摩擦負荷を抑えつつ、初期のレンズ保持状態を長期に渡り安定して維持できるようにしている。
特開平10−227964号公報
特許文献1のレンズ鏡筒は、カムフォロワー(連結部材)をカラー部材と鍔部を有した中間部材とで構成している。そして中間部材側に、ビス締結の際にレンズ保持枠に当接する鍔部を設けて、ビス締結作業の安定性のアップや耐衝撃力を高めている。
特許文献1のレンズ鏡筒には、カムフォロワーをレンズ保持枠(移動枠)に固定する際に、カムフォロワー対レンズ保持枠の位置決めを、どのようにして行うか具体的に開示されていない。カムフォロワーをレンズ保持枠に精度良く組み付けないと、レンズ保持枠を精度良く維持し、移動するのが困難になる。
本発明は、光軸方向に移動するレンズ群を保持するレンズ保持枠の初期の性能出しが容易にでき且つ、温度や湿度変化に対しての耐環境性能や耐衝撃性能を高めたレンズ鏡筒及びそれを有する光学機器の提供を目的とする。
本発明のレンズ鏡筒は、光学レンズを保持し、ビスにより外径部にカムフォロワーが取り付けられたレンズ保持枠と、前記カムフォロワーが嵌るガイド溝を有する筒部材とを有し、前記ガイド溝により前記レンズ保持枠の位置を規定するレンズ鏡筒において、前記カムフォロワーは芯材部と前記芯材部の外周を覆うカラー部とを有し、前記レンズ保持枠の外周面には有底の円形凹部が形成されており、前記円形凹部はカムフォロワーのカラー部の外径部が嵌合する内径部を有し、前記カムフォロワーが前記レンズ保持枠の外径部に取り付けられた状態では、前記カラー部の外径部が前記円形凹部の内径部に嵌り、前記芯材部の一方の端面が前記円径凹部の底面に当接し、前記芯材部の他方の端面が前記ビスの頭部と当接していることを特徴とする。
本発明によれば、光軸方向に移動するレンズ群を保持するレンズ保持枠の初期の性能出しが容易にでき且つ、温度や湿度変化に対しての耐環境性能や耐衝撃性能を高めたレンズ鏡筒が得られる。
実施例1における交換レンズの主要断面図 実施例1における交換レンズの主要部の分解斜視図 実施例1における交換レンズのカムフォロワー取り付け拡大図
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
本発明のレンズ鏡筒は、光学レンズ(第2群レンズ)L2を保持し、ビス115により外径部にカムフォロワー(コロ部)114が取り付けられたレンズ保持枠(第2レンズ鏡筒)102を有する。更に各々に溝部(第2直進溝110B、第2カム溝部111C)が形成され、径嵌合して光軸回りで相対回転可能に保持される第1の筒部材(案内筒)110と、第二の筒部材(カム筒)111とを有する。
レンズ保持枠102に設けたカムフォロワー114は、第1、第2の筒部材110、111に形成された双方の溝部(110B、111C)の交差部に同時に嵌る。そして、一方の筒部材(カム筒)111の回転駆動により、レンズ保持枠102が光軸方向に移動する。
カムフォロワー114は金属材料より成る芯材部114Aと芯材部の外周を覆い、軸方向で芯部材114Aより短い樹脂材料より成るカラー部114Bを有する。
軸方向においてカムフォロワー114の、芯材部114Aの端面114A−4、114A−5はカラー部114Bの端面114B−2、114B−4よりも突出している。
カムフォロワー114の芯材114Aの軸方向の前後の径大部114A−1、114A−2の径は同径である。また芯材部114Aの軸方向の中央部は芯材部114Aとカラー部114Bの軸方向の抜け止めのための径小部114A−3が設けられており、芯材部114Aの軸方向の方向性をなくしている。即ち、どちらの方向からでも全く同じ構成となるようにしている。
またカラー部114Bの径方向の肉厚Wは、芯材部114Aの径方向の肉厚Vよりも薄い。
レンズ保持枠102の外周面には有底の円形凹部102Dが形成されており、円形凹部102Dはカムフォロワー114のカラー部114Bの外径部(第1の径部)114B−3が嵌合する内径部(座面内径)102Bを有している。カムフォロワー114がレンズ保持枠102の外形部に取り付けられた状態では、カムフォロワー114のカラー部114Bの外径部114B−3がレンズ保持枠102の円形凹部102Dの内径部102Bに嵌る。
このときカラー部114Bの端面114B−2は円形凹部102Dの底面102Aに当接しておらず、芯材部114Aの端面114A−5(一方の端面)が円形凹部102Dの底面(座面)102Aに当接している。また、カラー部114Bの端面114B−4はビス頭部の端面(ビス頭端面)115Aに当接しておらず、芯材部114Aの端面114A−4(他方の端面)がビス頭端面115Aに当接している。
[実施例1]
以下、図1,図2を参照して、本発明の実施例1による、レンズ鏡筒の構成について説明する。
図1は、本発明の実施例1の交換レンズ(レンズ鏡筒)100の主要断面図である。
図2は交換レンズ100の要部斜視図である。図3は図1の一部分の拡大説明図である。交換レンズ100は、物体側(紙面左側)から順に、第1群レンズ〜第3群レンズL1〜L3より成る3群構成のズームレンズを有する。第1群レンズL1、第2群レンズL2はズーム操作環113のズーム動作によって光軸方向に移動する変倍用のレンズ群である。第3群レンズL3はフォーカス動作によって光軸方向に進退するフォーカス用のレンズ群である。第1〜第3レンズ群L1〜L3は第1レンズ鏡筒101、第2レンズ鏡筒102、第3レンズ鏡筒103によりそれぞれ保持されている。
交換レンズ100は、カメラ本体(不図示)に着脱可能に装着するためのマウント106を有する。第2レンズ鏡筒102には絞り104が固定されている。案内筒110のカメラ側端面には外筒105が固定されている。更に、外筒105の端面にマウント106が固定されている。
案内筒110の外側にはカム筒(回転筒)111が配置されている。カム筒111は、案内筒110の外周に回動可能に配置されている。カム筒111はカム筒111に設けた凹溝111Aで案内筒110に設けた突起110Dとバヨネット結合している。それにより、カム筒111は案内筒110に対して光軸方向に相対移動することなく、光軸回りの回転(定位置回転)のみ可能となっている。
カム筒111には、第1カム溝部111B、第2カム溝部111Cが形成されている。第1カム溝部111B、第2カム溝部111Cは第1レンズ鏡筒101、第2レンズ鏡筒102をそれぞれズーム操作環113のズーム動作時に光軸方向に移動させる為のものである。
カム筒111の外側には第1レンズ鏡筒101を保持し、一体的に光軸に直進移動する直進筒112が配置されており、さらに直進筒112の外周にはズーム操作環113が定位置回転可能に配置されている。
直進筒112にはカム筒111に形成された第1カム溝部111B、および案内筒110に光軸方向に延びるように設けられた第1直進溝部110Aに嵌合するカムフォロワー(不図示)がネジにより取り付けられている。
ズーム操作環113は不図示の周方向の凹溝があり、案内筒110の突起部110Cとバヨネット結合しており、ズーム操作環113は、案内筒110に対して光軸方向には移動せず(すなわち光軸方向における定位置にて)、光軸回りで定位置回転可能である。ズーム操作環113には不図示の回転伝達キーが取り付けられており、回転伝達キーがカム筒111の不図示の溝部と係合して、ズーム操作環113の回転がカム筒111に伝達される。
第2レンズ鏡筒102にはカムフォロワー114がネジ(ビス)115により取り付けられている。そして、カムフォロワー114が、カム筒111に形成された第2カム溝部111C、および案内筒110に光軸方向に延びるように設けられた第2直進溝部110Bに嵌合している。第2カム溝部111Cと第2直進溝部110Bにより、第2レンズ鏡筒102の位置は規定される。
第3レンズ鏡筒103の外周にはカムフォロワーがネジにより取り付けられている。該カムフォロワーは、不図示のフォーカスカム溝と、不図示のフォーカス回転筒に設けられた直進溝に係合している。
フォーカス回転筒は、不図示のフォーカス駆動モーターの出力軸と連結されており、フォーカス駆動モーターの回転により第3レンズ鏡筒103が駆動される。
以上のように構成されたズームレンズ鏡筒の動作について説明する。まず、ズーム操作環113が回転操作されると、ズーム操作環113の回転伝達キーとカム筒111の溝部を介してカム筒111に回転力が伝達されカム筒111が光軸周りに定位置回転する。カム筒111が回転するとそれに設けた第1、第2カム溝部111B、111Cと案内筒110の第1直進溝部110A、第2直進溝110Bにそれぞれ係合するカムフォロワーを有する直進筒112と第2レンズ鏡筒102は、光軸方向に直進駆動する。
これによって交換レンズ100が保持するズームレンズのズーミング(焦点距離の変更)が行われる。
次に本発明の交換レンズ100において第2レンズ鏡筒102に固定されているカムフォロワー(コロ部材)114の形状について説明する。
図3は第2群レンズL2を保持する第2レンズ鏡筒102に取り付けられたカムフォロワー114の詳細図である。
カムフォロワー114は、金属部品(金属材料)からなる芯材部(金属芯材)114Aの外周に樹脂材料より成るカラー部材(カラー部)114Bがインサート成型されている。芯材部114Aの外径は径大部114A−1,114A−2と僅かに径の小さい径小部114A−3からなっており、径小部114A−3は芯材部114Aとインサートされるカラー部114Bとが軸方向に抜けることがないように抜け止めの役割を果たしている。レンズ鏡筒102の外周面には有底の円形凹部102Dが形成されている。カムフォロワー114は、第2レンズ鏡筒102の円形凹部102Dの座面内径(内径部)102Bと嵌合する第1の径部114B−3を有する。更に案内筒110の縦溝110B(図2)とカム筒111のカム溝111C(図1)を摺動する第2の径部114B−1を有している。
また、カムフォロワーの軸方向に関して、芯材部114Aの端面114A−5だけがレンズ鏡筒102の円形凹部102Dの座面102Aに突き当たるようにしている。具体的には芯材部114Aの端面114A−5の先端がカラー部114Bの端面114B−2よりΔXだけ長くなっている。ΔXの値は、0mm〜0.1mm程度とすることが望ましい。ΔXを大きくとりすぎると、円形凹部102Dの座面内径(内径部)102B、カムフォロワーの第1の径部114B−3の嵌合長が減ってしまうためである。
また、芯材部114Aの軸方向の反対側の端面114A−4も同様にカラー部114Bの端面114B−4よりΔYだけ長くなっている。ΔYの値は、0mm〜0.1mm程度とすることが望ましい。ΔYを大きくとりすぎると、カム溝111Cとカムフォロワーの第2の径部114B−1の接触面が減ってしまうためである。
また、カムフォロワー114のカラー部114Bの第1の径部114B−3の外径D114Bは、レンズ鏡筒102の座面内径102Bよりも僅かに径が大きくなるように設定されている。
このため、カムフォロワー114をレンズ鏡筒102の座面内径102Bと弱圧入関係で嵌めこまれることになり、ガタツキなく組み込むことが可能になる。
以上のような寸法設定のカムフォロワー114をレンズ鏡筒102に組み付ける手順について説明する。
まずレンズ鏡筒102の円形凹部102Dの座面内径部102Bとカムフォロワー114のカラー部114Bの第1の外径部114B−3がしっくりと嵌る。これにより、カムフォロワー114がレンズ鏡筒102の所定位置にしっかりと位置決めされる。更にカムフォロワー114をレンズ鏡筒102の座面102A側に押し込むと、芯材部114Aの端面114A−5がレンズ鏡筒102の座面102Aに突き当たる。この状態でビス115を芯材114Aの中央貫通部に挿通してレンズ鏡筒102のビス穴102Cにしっかりとねじ込む。
このとき、ビス頭端面115Aはカラー部114Bを押さえてしまうことなく芯材部の端面114A−4と当接する。するとビス締め力による力が芯材部114Aの端面114A−4からレンズ鏡筒102の座面102Aに伝わる。芯材部114Aは金属などの高い剛性を持った材料に設定すると強いビス締め力で締め付けても変形が起き難く、衝撃を受けた際のカムフォロワー114のズレやネジの緩みを防止することができる。
カムフォロワー114対レンズ鏡筒102の位置に関して、樹脂材からなるカラー部114Bとレンズ鏡筒102の座面内径102Bがしまり嵌めになるため所定位置に位置が決まるので、安定位置に組み付けるのに技術を要さない。したがって組み付けばらつきなどを起き難くすることができる。
また、高温、多湿下などの耐環境性能をより高めるためには、カラー部114Bは成型上可能でできるだけ薄くすることが望ましい。例えば肉厚を0.3〜0.7mm程度に収めるのが望ましい。例えば、カラー部114Bの径方向肉厚Wは芯材部114Aの径方向肉厚Vの厚み以下に設定するのが良い。例えば0.5V<W<0.9V程度とするのが良い。
すると、カムフォロワー114が高温条件や多湿条件下に置かれ樹脂でできたカラー部114Bが熱クリープ変形した際にもカムフォロワー114全体の外径寸法変化を極力抑えることが容易となる。これにより、案内筒110の第2直進溝110Aやカム筒111のカム溝111Bとの溝幅方向のガタ拡大の防止を軽減することができる。
また本実施例では、芯材部114Aの径大部114A−1、114A−2は同寸法に設定されており、径小部114A−3は、芯材部114の軸方向長さの中心位置に設けられている。これにより、芯材部114Aに軸方向の方向性がなくなることのメリットがある。即ちどちらの方向からも全く同じ状態となるので製造時の作業性が良くなる。また、カムフォロワー114をビス115で締結する際にビス頭端面115Aと当接する端面114A−4と、レンズ鏡筒102の座面102Aと当接する端面114A−5の面積が等しいため、芯材部114Aの輪切り断面が全領域でほぼ一様になっている。
そのため、芯材部114Aにビス締め力やその他外力がかかった場合にも特に応力が集中する箇所がないという特長がある。
従って、ビス115の締め付け力、カムフォロワー114の軸方向の衝撃荷重は芯材部114Aが受け、カムフォロワー114の径方向の衝撃荷重はカラー部114Bと芯材114部Aで受けることが可能になる。このため、カムフォロワー114のレンズ鏡筒102に対する初期位置がしっかり決まり、且つカムフォロワー114の軸方向、径方向の荷重に対して強度の高い芯材部114Aが機能することになる。
従って、耐衝撃性、耐環境変化に対する信頼性を高めた交換レンズを得ることができる。
本実施例では、カラー部材114Bを樹脂材と特に指定していないが、POMなどの摩擦係数の低い樹脂で作るとカム溝や縦溝との摺動摩擦力を減らすことができるため、ズーム作動力軽減が可能となる。
また、芯材部114Aに対してカラー部材114Bをインサート成型してカムフォロワー114を形成したが、インサート成型如何に関わらず、芯材部114Aに対して外径からカラー部材114Bを挿入して作成したものに関しても同様の効果が得られる。
また、カムフォロワーを使用してレンズ保持枠を別部材に固定、或いは、カム溝を有した筒部材によりガイド駆動するようなレンズ鏡筒であれば、上記実施例で説明した以外の構成であっても本発明のカムフォロワーを適用することができる。その場合においても、上記で説明した内容と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施例では径小部114A−3の両側に、それよりも径の大きい径大部114A−1、114A−2(第1、第2径大部)を設けることで抜け止めの役割を担わせた例を挙げた。この部分を、逆に114A−3を径大部として、その両側にそれよりも径の小さい径小部114A−1、114A−2(第1、第2径小部)を設け、芯材部114Aとインサートされるカラー部114Bの抜け止めをさせてもよい。
以上のように本実施例では相対回転可能に保持される第1、第2の筒部材の双方に設けられた溝部に係合するレンズ保持枠に固定されたカムフォロワーの構成を適切に設定している。
これによれば、初期の性能出しが容易にでき且つ、温度や湿度変化に対しての耐環境性能や耐衝撃性能を高めたレンズ鏡筒及びそれを有する光学機器が得られる。
以上の本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
102 第2レンズ鏡筒(レンズ保持枠)
110 案内筒(第1の筒部材)
111 カム筒(第2の筒部材)
114 カムフォロワー
114A 芯材部
114B カラー部材
102D 円形凹部
102A 円形凹部の底面
102B 円形凹部の内径部
114A−5 芯材部の端面

Claims (9)

  1. 光学レンズを保持し、ビスにより外径部にカムフォロワーが取り付けられたレンズ保持枠と、前記カムフォロワーが嵌る溝部を有する筒部材とを有し、前記溝部により前記レンズ保持枠の位置を規定するレンズ鏡筒において、
    前記カムフォロワーは芯材部と前記芯材部の外周を覆うカラー部とを有し、前記レンズ保持枠の外周面には有底の円形凹部が形成されており、前記円形凹部はカムフォロワーのカラー部の外径部が嵌合する内径部を有し、前記カムフォロワーが前記レンズ保持枠の外径部に取り付けられた状態では、前記カラー部の外径部が前記円形凹部の内径部に嵌り、前記芯材部の一方の端面が前記円形凹部の底面に当接し、前記芯材部の他方の端面が前記ビスの頭部と当接していることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記カラー部材は樹脂材料から成り、前記芯材部は金属材料からなることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記芯材部の軸方向において、前記芯材部の端面は前記カラー部の端面と同じ高さ、または前記カラー部の端面よりも突出していることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記ビスの頭部は、前記カラー部の端面に当接していないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記芯材部の軸方向の中央部には、前記芯材部と前記カラー部との前記軸方向の抜け止めのための径小部が設けられており、
    前記芯材部の軸方向において、前記径小部の両側には前記芯材部の径方向の厚さが前記径小部よりも大きい第1および第2径大部が設けられ、
    前記第1および第2径大部は、前記径方向の厚さが同じであり、前記軸方向の長さが同じであることを特徴とする請求項1乃至4のいずか1項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記芯材部の軸方向の中央部には、前記芯材部と前記カラー部との前記軸方向の抜け止めのための径大部が設けられており、
    前記芯材部の軸方向において、前記径大部の両側には前記芯材部の径方向の厚さが前記径大部よりも小さい第1および第2径小部が設けられ、
    前記第1および第2径小部は、前記径方向の厚さが同じであり、前記軸方向の長さが同じであることを特徴とする請求項1乃至4のいずか1項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記カラー部の径方向の厚さは、0.3〜0.7mmであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記筒部材はカム溝が形成された第1の筒部材と直進溝が形成された第2の筒部材とを有し、
    前記カムフォロワーが前記カム溝と前記直進溝との交差部に同時に嵌り、
    前記第1または第2の筒部材の回転により前記レンズ保持枠が光軸方向に移動することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項のレンズ鏡筒を有することを特徴とする光学機器。
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