JP2012050011A - 撮影システム、撮影制御方法、撮影装置およびプログラム - Google Patents

撮影システム、撮影制御方法、撮影装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 各撮影装置の使用者に撮影対象の被写体の情報や撮影のタイミングを伝えることで、所望の映像を撮り逃すことなく効率的に撮影することが可能な撮影技術を提供する。
【解決手段】ネットワークを介して通信可能な複数の撮影装置が連携した協調撮影により被写体の撮影を行うことが可能な撮影システムは、複数の撮影装置を構成する一の撮影装置と、他の撮影装置とを有する。一の撮影装置は、撮影された被写体が協調撮影の被写体であると認識された場合に、撮影された被写体の被写体情報と一の撮影装置に設定されているネットワークアドレスとを含むメッセージ情報を、他の撮影装置に送信して、協調撮影の開始を依頼する依頼部を備える。他の撮影装置は、受信されたメッセージ情報に含まれる被写体情報を表示して、一の撮影装置からの協調撮影の開始の依頼を承諾するか否かの選択を受け付ける選択部と、選択結果を、メッセージ情報に含まれるネットワークアドレスにより特定される一の撮影装置に通知する通知部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮影システム、撮影制御方法、撮影装置およびプログラムに関する。
複数台のカメラを連携動作させて被写体の撮影を行う手法が提案されている。例えば、特許文献1では、1台のカメラから別のカメラに対して、別のカメラの起動を依頼するメッセージを送信し、別のカメラを使用しているユーザに撮影開始を促す手法が示されている。この手法は、移動する被写体を複数台のカメラにより連続して撮影する場合に効果がある。被写体の移動範囲をカバーするように複数のカメラを設置し、1台のカメラの撮影範囲から別のカメラの撮影範囲へと被写体が移動するタイミングに合わせて順次カメラの起動を依頼することで、移動する被写体を途切れることなく撮影できるようになる。
また、特許文献2では複数の監視カメラを用いる監視システムにおいて、1つのカメラの撮影方向やズームをユーザが操作した際に、監視領域内に死角が生じないように他のカメラの撮影方向やズームを調整する方法が示されている。
特開2007−173963号公報 特開2009−049798号公報
前述の特許文献1、2では、撮影対象とする被写体の情報をカメラの使用者に伝えることができない点に課題があった。例えば、子供の運動会に参加している複数の家族が、お互いに子供の撮影を協力し合うような使い方を想定した場合、自分の子供がどこにいるか、いつ競技に参加するかといった情報は、他の親には分らないことが多い。そのため、先行技術のように単に撮影の開始だけを依頼する方法では、依頼されたユーザは何を撮影すれば良いのかを知ることができない。結果として、複数のカメラを用いても所望の映像を効率的に撮影することができない点に課題があった。
本発明は複数の撮影装置を使って特定の被写体を撮影する際に、各撮影装置の使用者に撮影対象の被写体の情報や撮影のタイミングを伝えることで、所望の映像を撮り逃すことなく効率的に撮影することが可能な撮影技術を提供する。
かかる目的を達成するため、本発明の一つの側面にかかる撮影システムは、ネットワークを介して通信可能な複数の撮影装置が連携した協調撮影により被写体の撮影を行うことが可能な撮影システムであって、
前記複数の撮影装置を構成する一の撮影装置は、
前記複数の撮影装置を構成する他の撮影装置に設定されているネットワークアドレスを受信して保持する保持手段と、
撮影手段により撮影された被写体が、前記一の撮影装置における協調撮影の対象となる被写体であるか否かを登録されている被写体情報との比較により認識する認識手段と、
前記認識手段により前記撮影された被写体が前記協調撮影の被写体であると認識された場合に、前記撮影された被写体の被写体情報と前記一の撮影装置に設定されているネットワークアドレスとを含むメッセージ情報を、前記保持手段により保持されているネットワークアドレスを用いて前記他の撮影装置に送信して、前記協調撮影の開始を依頼する依頼手段と、を備え、
前記複数の撮影装置を構成する他の撮影装置は、
前記メッセージ情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記メッセージ情報に含まれる前記被写体情報を表示して、前記一の撮影装置からの前記協調撮影の開始の依頼を承諾するか否かの選択を受け付ける選択手段と、
前記選択手段の選択結果を、前記メッセージ情報に含まれる前記ネットワークアドレスにより特定される前記一の撮影装置に通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の撮影装置を使って特定の被写体を撮影する際に、各撮影装置の使用者に撮影対象の被写体の情報や撮影のタイミングを伝えることで、所望の映像を撮り逃すことなく効率的に撮影することが可能になる。
第1実施形態にかかる協調撮影システムの全体的な構成を説明する図。 第1実施形態にかかる撮影装置の機能構成を説明する図。 協調撮影設定の処理の具体的な流れを説明する図。 協調撮影設定の処理の具体的な流れを説明する図。 協調撮影設定の処理の具体的な流れを説明する図。 撮影依頼の処理の具体的な流れを説明する図。 撮影依頼の処理の具体的な流れを説明する図。 第3実施形態における協調撮影設定処理の具体的な流れを説明する図。 第5実施形態にかかる撮影装置の機能構成を説明する図。 第5実施形態における撮影依頼処理の具体的な流れを説明する図。 第6実施形態における撮影依頼処理の具体的な流れを説明する図。 第8実施形態における撮影装置の機能構成を説明する図。 第8実施形態における協調撮影設定処理の具体的な流れを説明する図。 (a)協調撮影情報を例示する図、(b)依頼元の撮影装置が記録した協調撮影情報を例示する図、(c)依頼先の撮影装置が記録した協調撮影情報を例示する図。 (a)撮影依頼メッセージの処理方法選択画面を例示する図、(b)承諾情報を例示する図、(c)依頼先の撮影装置における被写***置の表示を例示する図。
(第1実施形態)
図1の参照により、本発明の第1実施形態にかかる協調撮影システム(以下、撮影システム)の全体的な構成および撮影システムで実行される撮影制御方法を例示的に説明する。複数の撮影装置が連携して特定の被写体の撮影(以下、「協調撮影」)を行う撮影施設101として、例えば、学校や運動場などの施設が挙げられる。撮影施設101には複数の撮影者A〜Cがいて、撮影者Aは撮影装置106を所有し、撮影者Bは撮影装置107を所有し、そして、撮影者Cは撮影装置108を所有している。撮影装置106〜108は動画および静止画のうち少なくともいずれの映像を撮影することが可能である。撮影装置106〜108は無線通信機能を有しており、無線アクセスポイント109を介して、撮影装置106〜108の間の相互通信が可能である。撮影者A宅102、撮影者B宅103、および撮影者C宅104は、ネットワーク150を介してサーバ105に接続可能である。
撮影者A宅102、撮影者B宅103には、メディアサーバ111、112と表示装置113、114とが設けられている。また、撮影者C宅104には、PC110と、表示装置115とが設けられている。撮影施設101内において撮影装置106〜108は無線アクセスポイント109及びネットワーク150を介して、サーバ105、メディアサーバ112、メディアサーバ111及びPC110に接続可能である。
情報処理装置として機能するメディアサーバ111、112およびPC110は、ネットワーク150を介した無線通信による接続の他、有線接続による通信により、撮影装置106〜108と接続することが可能である。メディアサーバ111、112およびPC110は、撮影装置106〜108で撮影された動画や静止画等の映像データを保存することができる。また、メディアサーバ111、112およびPC110は、保存している映像データを表示装置113〜115に表示することができる。さらに、メディアサーバ111、112およびPC110は、ネットワーク150を介してサーバ105と接続されており、サーバ105を介して相互に通信を行い、保存している映像データの送受信が可能である。
図2の参照により撮影装置106〜108の機能構成を説明する。撮影装置106〜108は全てが同じ構成である必要は無いが、ここでは簡単のため全て同じ構成であるとする。撮影装置106〜108は、レンズ部201、撮像素子202、記憶装置203、協調撮影管理部204、被写体認識部205、通信部206、不揮発性メモリ207、表示部208、操作部209を有する。記憶装置203は撮影した映像データを記録する。協調撮影管理部204は協調撮影に必要なメッセージの送受信や撮影装置の状態の管理を行う。また、協調撮影管理部204は、協調撮影を行うため準備として、設定された撮影装置における通信設定や、協調撮影の対象とする被写体の情報を記憶装置203または不揮発性メモリ207に記憶する。また、協調撮影管理部204は、協調撮影モードで撮影した映像データに、協調撮影中に撮影したものであることが識別可能なメタデータや、被写体や撮影場所を特定するためのメタデータを付与することが可能である。
被写体認識部205は撮像素子202が撮影した映像データのフレーム内における被写体の認識を行ない、認識した被写体を特定するための被写体情報の登録を行う。本実施形態では、協調撮影を行う撮影装置には、事前に被写体情報として被写体名が登録してあるものとする。なお、被写体情報は複数件あっても良いが、ここでは説明を簡単にするため各撮影装置には1件の被写体情報だけが登録されているものとする。
通信部206には任意の通信方式を用いることができるが、本実施形態では、例えば、通信方式として無線LANとし、インフラモードとアドホックモードの両方式での通信が可能であるとする。不揮発性メモリ207には協調撮影で利用するデータを記憶する。表示部208は撮影した映像データや協調撮影で用いるメッセージ、およびユーザインタフェースを表示する。操作部209はユーザからの操作を受ける。
(協調撮影の全体フロー)
協調撮影システムを利用した協調撮影の全体フローについて概要を説明する。ここでは、事例として運動会において撮影者Aの子供Dを被写体とし、被写体(子供D)の撮影を撮影者B、撮影者Cが連携するケースを取り上げる。
<協調撮影設定>協調撮影を行うため準備として、撮影装置に対して協調撮影モードで撮影を行うための設定(協調撮影設定)を行う。撮影施設101において、撮影者A〜Cが各自の撮影装置106〜108を持ち寄り、撮影装置における通信設定や、協調撮影の対象とする被写体Dの情報の交換などを行い、それぞれの撮影装置が交換した情報を記憶装置203に保持する。例えば、複数の撮影装置が連携した協調撮影により被写体の撮影を行うことが可能な撮影システムにおいて、一の撮影装置は、設定されているネットワークアドレスおよび協調撮影の被写体を特定するための被写体情報を、他の撮影装置に送信する。また、他の撮影装置に設定されているネットワークアドレスおよび協調撮影の被写体を特定するための被写体情報を受信し、保持することにより協調撮影に用いる情報を共有する。協調撮影設定が完了すると、撮影装置は協調撮影モードで起動する。
<撮影>撮影者A〜Cは、それぞれ撮影したいものを撮影する。協調撮影モードで撮影装置が起動した状態であっても、撮影の対象は被写体Dだけに限定される訳ではなく、撮影者A〜Cそれぞれは、協調撮影モードではない通常の撮影モードで撮影するのと同様に撮影を行うことができる。協調撮影モードで撮影した映像データには、協調撮影中に撮影したものであることが識別可能なメタデータや、被写体や撮影場所を特定するためのメタデータが協調撮影管理部204により付与される。撮影した映像データは、それぞれの撮影装置の記憶装置203に保存される。
<協調撮影依頼>撮影者Aは、自分の子供Dが競技に参加するタイミングになったら、撮影者B、Cに子供Dの撮影を依頼する。撮影者Aが自分の撮影装置106で撮影依頼を、操作部209を介して送信すると、撮影装置106の通信部206は撮影者B、Cの撮影装置107、108に対して撮影依頼を通知する。撮影装置107、108の通信部206は撮影依頼を受信すると、撮影者B、Cの表示部208に子供Dの撮影を促すメッセージを表示する。表示部208に表示されたメッセージを確認した撮影者B、Cは撮影装置107、108による各々の撮影状況等に応じて、撮影者Aからの撮影依頼を承諾するか否かを、操作部209を介して選択する。操作部209を介した選択が入力されると、撮影装置107、108の通信部206が選択結果を撮影装置106に送信する。撮影装置106の通信部206が撮影装置107、108からの選択結果を受信すると、撮影装置106の表示部208は受信した選択結果を表示して撮影装置106の撮影者Aに提示する。撮影者Aは表示部208の表示により他の撮影者への撮影依頼の返答を確認する。
<協調撮影の実行>撮影者B、Cが協調撮影の承諾を選択して、撮影者A〜Cが協調撮影を行う場合、撮影者A〜Cは、それぞれの撮影装置を用いて、様々な撮影場所や撮影方法で子供Dを撮影する。協調撮影の承諾をした撮影者B、Cの撮影装置の表示部には、例えば、協調撮影の対象となる被写体を特定するための被写体情報が表示され、この表示に基づいて撮影者B、Cは、協調撮影の対象となる被写体を特定することができる。
<映像データの保管>運動会が終了し、撮影者A〜Cが帰宅した場合を想定する。撮影者A〜Cは撮影者宅で撮影装置をメディアサーバ111、112やPC110に接続し、撮影した映像データを保存する。映像データが保存されると、メディアサーバ111やPC110は新しい映像データが保存されたことを、サーバ105を介して相互に通知し、通知を受信したメディアサーバ111やPC110は新しい映像データの登録をメディアサーバ112に通知する。
<協調撮影された映像データの取得>撮影者Aのメディアサーバ112は、被写体のメタデータで検索を行うなどして、撮影者Bのメディアサーバ111と撮影者CのPC110の新着データの中から協調撮影した子供Dの映像データを取得する。例えば、協調撮影を承諾した他の撮影装置のネットワークアドレスを、後に映像データを取得する撮影装置を特定するために記憶しておくことも可能である。
<映像データの閲覧>撮影者Aが子供Dのプレイリスト再生を指示すると、メディアサーバ112は撮影者Aが撮影した映像データと、メディアサーバ111とPC110とから取得した映像データとを、例えば、時間順に並べたプレイリストを作成する。あるいは、メディアサーバ112は撮影パラメータや被写体画像の特徴量で映像データをグルーピングするなどして被写体のプレイリストを生成する。生成されたプレイリストに基づき映像データを再生(表示)することにより撮影者Aはバリエーション豊富な子供Dの映像データを閲覧することができる。
以上のようにして、複数の撮影装置を利用して撮影を行うことにより、1人だけでは撮影することが難しい様々な撮影ポイントやアングルで撮影された映像データの取得を容易にし、所望の映像を撮り逃すことなく効率的に撮影することが可能になる。
協調撮影に用いる撮影装置の台数をここでは3台としているが、本発明の趣旨はこの例に限定されるものではなく、複数の撮影装置を用いることが可能である。また、先に説明した例では、協調撮影の依頼を撮影装置106から送信した例を説明したが、この例に限定されず、撮影装置107、108から他の撮影装置に対して協調撮影の依頼を相互に行うことも可能である。
(協調撮影設定の処理)
次に、協調撮影設定の処理の具体的な流れを図3〜5のフローチャートを参照して説明する。協調撮影設定を開始する際の前提として、ここでは各撮影装置がアクセスポイントに接続するためのネットワークアドレス(IPアドレス)が割り振られているものとする。さらに、DHCPの予約機能を利用するなどして協調撮影期間中は不変なIPアドレスが割り当てられているものとする。以下、このネットワークアドレス(IPアドレス)を固定IPアドレスと呼び、撮影装置106〜108には192.168.1.1〜192.168.1.3の固定IPアドレスが割り当てられているものとする。また、撮影装置106〜108の被写体認識部205には、撮影装置106〜108のそれぞれの被写体を特定するための情報(被写体情報)が設定されている。ここでは、撮影装置106:“太郎”、撮影装置107:“健一”、撮影装置108:“花子”が登録されているものとする。
まず、撮影者Aが撮影装置106の操作部209を介して協調撮影設定を受信モードで起動するよう指示すると、撮影装置106の協調撮影管理部204が協調撮影設定を受信モードで起動する(S300、S301、S302)。
次に撮影装置106の協調撮影管理部204が通信部206に対しアドホックモードで無線LANを起動するよう指示する(S303)。指示を受けた通信部206は無線LANが停止中(S304−Yes)ならアドホックモードで起動する(S307)。無線LANが停止中でなく(S304−No)、インフラモードで起動中(S305−Yes)ならインフラモードを終了し(S306)、アドホックモードで無線LANを起動する(S307)。
一方、撮影者B、Cが撮影装置107、108の操作部209を介して、協調撮影設定を送信モードで起動するよう指示すると、撮影装置107、108の協調撮影管理部204が協調撮影設定を送信モードで起動する(S300、S301、S312)。続いて撮影装置107、108の協調撮影管理部204が通信部206に対しアドホックモードで無線LANを起動するよう指示する(S303)。指示を受けた撮影装置107、108の通信部206は無線LANが停止中(S304−Yes)ならアドホックモードで起動する(S307)。無線LANが停止中でなく(S304―No)、インフラモードで起動中(S305−Yes)なら、撮影装置107、108の通信部206はインフラモードを終了し(S306)、アドホックモードで無線LANを起動する(S307)。
撮影者A〜Cとは関係の無い別の撮影者が近くで協調撮影設定を行っていると、アドホックモード通信の混信が起きる危険性がある。本実施形態では、協調撮影設定中は近傍でのみ通信可能なレベルに無線LANの送信電力を抑えて、協調撮影設定を実行している撮影装置同士を近づけるように撮影者に指示を表示する(S308)。撮影者が撮影装置同士を近づけて通信可能エリアに入ると、通信部206の無線LANモジュールが通信相手を発見し(S309)、アドホックモードで接続する(S310)。接続すると通信部206が協調撮影管理部204に接続完了の応答を返す(S311)。
無線通信(無線LAN)の接続が確立したら、送信モードで起動した撮影装置107、108と受信モードで起動した撮影装置106のペアリングを行う。
以下に説明する図4のフローチャートは送信モードで起動した撮影装置の処理を示すものであり(S313−No)、図5のフローチャートは受信モードで起動した撮影装置の処理を示すものである(S313−Yes)。
本実施形態にかかる協調撮影システムにおける協調撮影設定の流れを図4、図5の参照により説明する。まず、説明を図4に移し、送信モードで起動している撮影装置107、108における処理を説明する。通信部206から接続完了の通知を受けた協調撮影管理部204は、自撮影装置の協調撮影設定の起動モードを接続先の撮影装置に対し通知するよう通信部206に指示する。この指示により通信部206が接続先の撮影装置に起動モードを示す情報を通知する(S401、S402)。
さらに、接続先の撮影装置から起動モードの通知を受信する(S403)。なお、アドホックモードでは2台以上の通信デバイスが同時にデータ送信を行うことは出来ないので、3台以上の撮影装置で協調撮影設定を行う場合、データ送信中の撮影装置以外は送信待ちの状態を維持する。接続先の撮影装置から起動モードの通知を受信したら(S404−Yes)、接続先の撮影装置の起動モードを確認する(S405)。撮影装置107の接続先が撮影装置108だった場合は、接続先の撮影装置108も送信モードで起動しているので、ペアリングは行わずにこの処理を終了し(S406−No)、ステップS309で発見されている別の撮影装置とのペアリングに移る。
一方、撮影装置107の接続先が撮影装置106だった場合は、接続先は受信モードで起動しているので(S406−Yes)、撮影装置107から撮影装置106へ、協調撮影を行うための情報(協調撮影情報)を送信する(S407)。協調撮影情報には、撮影装置107の固定IPアドレスと、協調撮影における被写体を特定するための被写体情報とが含まれる。前述の通り、被写体情報として被写体名を用い、被写体名は被写体認識部205に事前に登録されているものとする。図14(a)に撮影装置107が送信する協調撮影情報のデータ構造を示す。協調撮影情報には、固定IPアドレス1401と、被写体情報として被写体名1402が含まれる。
説明を図5に移し、受信モードで起動している撮影装置106が送信モードで起動している撮影装置107から協調撮影情報を受信したら(S501)、撮影装置106の協調撮影管理部204が協調撮影情報を不揮発性メモリ207に記録する(S502)。続いて、撮影装置106の協調撮影管理部204が通信部206に対し登録完了通知の送信を指示し、通信部206がこれを撮影装置107に送信する(S503)。
説明を図4に戻し、撮影装置107の通信部206が登録完了通知を受信したら(S408−Yes)、撮影装置107の協調撮影管理部204が現在の装置状態として『協調撮影開始待ち』を不揮発性メモリに記録する(S409)。
上述の説明では、撮影装置106と撮影装置107との間の処理を説明したが、同様の処理を撮影装置106と撮影装置108との間でも行うことで、撮影装置107および撮影装置108の協調撮影情報が撮影装置106の不揮発性メモリ207に記録される。図14(b)に不揮発性メモリ中のデータ構造を示す。装置状態1411、協調撮影情報数1412、協調撮影情報1413、1414が含まれる。協調撮影情報1413には、固定IPアドレス1415と被写体名1417とが含まれ、協調撮影情報1414には、固定IPアドレス1416と被写体名1418とが含まれる。
説明を図5に移し、撮影装置106の協調撮影管理部204は、ステップS307で発見された全ての通信相手に対して協調撮影情報の受信処理を終えたら(S504−No)、不揮発性メモリ207に記録されている協調撮影情報を読み出す(S505)。次に、協調撮影情報から固定IPアドレスを取得し、各固定IPアドレスが示す撮影装置に、他の撮影装置の協調撮影情報を送信する(S506)。ここでは、撮影装置107には撮影装置106および撮影装置108の協調撮影情報を送り、撮影装置108には撮影装置106および撮影装置107の協調撮影情報を送る。
説明を図4に戻し、撮影装置107、108の協調撮影管理部204は、撮影装置106から受信した協調撮影情報を不揮発性メモリに記録する(S410−Yes、S411)。次に、協調撮影管理部204は、現在の装置状態を『調撮影開始待ち』から『協調撮影中』に変更して不揮発性メモリ207に記録する(S412)。図14(c)は撮影装置107、108の不揮発性メモリ207におけるデータ構造1421、1422を示す図である。データ構造1421、1422において、協調撮影情報数には、記録されている協調撮影情報の数「2」が登録されている。データ構造1421における協調撮影情報1431は撮影装置106の情報であり、協調撮影情報1432は撮影装置108の情報である。また、データ構造1422における協調撮影情報1441は撮影装置106の情報であり、協調撮影情報1442は撮影装置107の情報である。
次に、撮影装置107、108の協調撮影管理部204は通信部206に対して登録完了通知の送信を指示し、通信部206がこれを撮影装置106に送信する(S413)。最後に撮影装置107、108の協調撮影管理部204は通信部206に対してインフラモードへの切り替えを指示する。そして、通信部206は無線LANのアドホックモードでの接続を終了してインフラモードに切り替え、無線アクセスポイント109に接続する(S414)。
説明を図5に移し、撮影装置106の協調撮影管理部204は、協調撮影情報の全送信先から登録完了通知を受信したら(S507)、現在の装置状態として『協調撮影中』を不揮発性メモリに記録する(S508)。最後に撮影装置106の協調撮影管理部204は通信部206に対してインフラモードへの切り替えを指示し、通信部206は無線LANのアドホックモードでの接続を終了してインフラモードに切り替え、無線アクセスポイントに接続する(S509)。以上の処理により、本実施形態にかかる協調撮影システムにおける協調撮影設定が終了する。
(協調撮影依頼)
次に、撮影依頼の処理の具体的な流れを図6、7のフローチャートを参照して説明する。図6は撮影依頼元の処理を示すものであり、図7は撮影依頼先の処理を示すものである。本実施形態における撮影依頼は、例として、1つの撮影装置から他の撮影装置に対して、指定した被写体の撮影を依頼するものである。撮影の依頼を行うには、各撮影装置において、前述した協調撮影設定が完了していることが前提条件となる。また、無線アクセスポイント109との間で通信が確立していることも必要である。ここでは撮影装置106が依頼元として撮影の依頼を行う場合を例として説明するが、他の撮影装置107、108が依頼元として撮影依頼を行うことも同様の手順により可能である。
まず、撮影装置106において撮影者Aが、他の撮影者に撮影を依頼したい被写体を撮影する(S601)。ここでは、被写体認識部205に被写体情報が事前に登録されている被写体を撮影したものとする。撮像素子202から被写体認識部205に撮像データが引き渡されると、被写体認識部205では事前登録されている被写体情報を参照して被写体の認識を行う(S602)。被写体情報として被写体の特徴量が事前に登録されている。撮影した際に抽出した特徴量との比較により被写体が認識できたら(S603−Yes)、合致した被写体情報を協調撮影管理部204に引き渡す(S604)。一方、被写体が認識できなければ処理を終了する(S603−No)。
被写体情報を受け取った協調撮影管理部204は不揮発性メモリ207にアクセスして現在の装置状態を取得する(S605)。現在の装置状態が、協調撮影設定の処理が完了して協調撮影が可能であることを示す『協調撮影中』であれば(S606−Yes)、処理をステップS607に進める。一方、ステップS606の判定で、現在の装置状態が『協調撮影中』でなければ(S606−No)、処理を終了する。
ステップS607の撮影依頼処理では、まず被写体認識部205から渡された被写体情報と、協調撮影設定において他の撮影装置に送信した被写体情報とを比較する(S607)。比較結果が不一致の場合(S607−No)は処理を終了する。本実施形態では被写体認識部205に登録されている被写体情報は1件だけであるとしたので、ステップS607の比較では必ず一致した結果が得られる。
比較結果が一致したら(S607−Yes)、次に協調撮影管理部204は他の撮影装置へ撮影依頼の送信処理を行う。まず、不揮発性メモリ207に記録されている協調撮影情報を読み出し、協調撮影情報から固定IPアドレスを取得する(S608)。次に、協調撮影管理部204はメッセージ情報(以下、撮影依頼メッセージ)を生成する(S609)。ここで、協調撮影管理部204は、撮影依頼メッセージに、依頼元の撮影装置106の固定IPアドレスと、ステップS602で認識した被写体情報とを含める。撮影依頼メッセージを生成したら協調撮影管理部204が撮影依頼メッセージを、ステップS608で取得したアドレス宛(固定IPアドレス)に送信するよう通信部206に指示し、通信部206がこれを送信する(S610)。
説明を図7に移し、撮影装置107、108が撮影依頼メッセージを受信したら、撮影装置107、108の通信部206が協調撮影管理部204に撮影依頼メッセージの受信を通知する(S701)。そして、協調撮影管理部204が表示部208に撮影依頼メッセージの受信を表示して撮影者に通知する(S702)。撮影装置107、108の撮影者が操作部209を介して撮影依頼メッセージの確認を指示すると(S703)、協調撮影管理部204が撮影依頼メッセージに含まれる被写体情報を表示部208に表示する。そして、協調撮影管理部204が撮影者に、撮影依頼の処理方法として、撮影依頼承諾/拒否/保留のうち、いずれかの決定を問い合わせる(S704)。図15(a)に問い合わせ画面の表示例を示す。問い合わせ画面には、撮影依頼承諾(承諾)/拒否/保留のいずれかを選択するための選択ボタン1501〜1503が表示される。撮影装置107、108の撮影者は、選択ボタン1501〜1503のいずれかを選択することにより、撮影依頼の処理方法を決定することができる。
撮影者が選択ボタン1501を選択して撮影依頼承諾を指示した場合(S705−Yes)、撮影装置107、108の協調撮影管理部204は撮影依頼承諾を示す撮影依頼応答メッセージを生成する。そして、協調撮影管理部204は撮影依頼メッセージの送信元の撮影装置106へ、撮影依頼応答メッセージの送信を通信部206に指示する(S706)。次に、協調撮影管理部204は撮影装置の起動モードをチェックし、撮影モードになっていない場合は、撮影モードへの切り替えを撮影者に要求するメッセージを表示する(S707、S708)。撮影者が撮影装置を撮影モードに設定したら(S709−Yes)、協調撮影管理部204は現在の装置状態として『依頼撮影中』を不揮発性メモリに記録する(S710)。また、撮影装置106から受信した撮影依頼メッセージを『承諾情報』として不揮発性メモリに記録し(S711)、処理を終了する。ここで、図15(b)に『承諾情報』のデータ構造を示す。承諾情報には承諾情報数1511、依頼元の固定IPアドレス1512、被写体情報1513が含まれる。
一方、撮影者が撮影依頼拒否を指示した場合(S712−Yes)、協調撮影管理部204は拒否を示す撮影依頼応答メッセージを生成して、撮影依頼メッセージの送信元の撮影装置106に送信し(S713)、処理を終了する。なお、ステップS703において、撮影依頼メッセージの受信後、一定時間を過ぎても撮影者が撮影依頼メッセージの確認操作を行わなかった場合は(S714−Yes)、拒否を示す撮影依頼応答メッセージを自動で送信することも可能である(S713)。
一方、撮影者が保留を指示した場合(S715−Yes)、協調撮影管理部204は撮影依頼メッセージを『保留情報』として不揮発性メモリに記録し(S716)、処理を終了する。ここで、不揮発性メモリ207に『保留情報』が記録された状態で撮影者が撮影依頼メッセージの確認を指示すると、協調撮影管理部204は不揮発性メモリ207から保留情報を読み出し、上述した確認処理を行うことが可能になる。
説明を図6に戻し、撮影装置106が撮影装置107、108から撮影依頼応答メッセージを受信したら(S611−Yes)、撮影装置106の通信部206が協調撮影管理部204にメッセージの受信を通知する(S611)。次に協調撮影管理部204が撮影依頼応答メッセージの内容を判定する(S612)。撮影依頼応答メッセージの判定結果が承諾であった場合、撮影完了後に映像データを依頼先の撮影装置から取得するために、撮影依頼応答メッセージの送信元の撮影装置の固定IPアドレスを『依頼先撮影装置』として不揮発性メモリに記憶する(S612)。固定IPアドレスを不揮発性メモリに記憶することにより、協調撮影を承諾した撮影装置を特定することができる。一方、撮影依頼応答メッセージの判定結果が拒否であった場合は処理を終了する。なお、協調撮影管理部204は撮影依頼応答メッセージの内容を、表示部208に表示して撮影者に撮影依頼応答メッセージの内容を通知することも可能である。以上の処理により、本実施形態にかかる協調撮影システムにおける撮影依頼処理が終了する。
ここでは撮影装置106が撮影依頼を行う場合についてのみ述べたが、複数の撮影装置からの撮影依頼を同時に承諾できるようにしてもよい。また、『依頼撮影中』の撮影装置が、他の撮影装置に撮影依頼を行うことも可能である。
(撮影中の処理)
装置状態が『依頼撮影中』の撮影装置では、協調撮影管理部204は『承諾情報』として不揮発性メモリ207に記録されている被写体情報を表示部208に表示するなどして、ユーザに協調撮影の対象となる被写体の撮影を促す。
以上述べたように、本実施形態では複数のカメラを使って特定の被写体を撮影する際に、各カメラの使用者に撮影対象の被写体の情報や撮影のタイミングを伝えることで、所望の映像を撮り逃すことなく効率的に撮影することが可能になる。それにより、複数の撮影装置を用いて様々なアングルや構図の映像を効率的に撮影することができるようになる。また、撮影を依頼した被写体を撮影装置が認識したら自動的に撮影依頼が送信されることで、協調撮影設定を行った後は煩わしい操作を行わなくても撮影を依頼することが可能であり、撮影者は撮影に専念することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、協調撮影設定時に交換する協調撮影情報に被写体名を用いる方法を述べた。本実施形態では、協調撮影情報として被写体の特徴量を用いる。ここで、被写体の特徴量の記述には種々の方式を用いることが可能であるが、協調撮影の依頼元と依頼先の撮影装置が同一方式による被写体の特徴量を扱えることが前提となる。第1実施形態と同様に、本実施形態においても被写体認識部205に被写体情報として被写体の特徴量が事前に登録されているものとする。なお、被写体情報として被写体の特徴量と被写体名とを組み合わせることも可能である。
本実施例における協調撮影設定処理および撮影依頼処理は、協調撮影情報に含まれるデータが異なる点を除いて基本的に第1実施形態の処理に準じるので、詳細な説明は省略する。本実施形態で撮影依頼処理が完了すると、撮影依頼を承諾した撮影装置には、被写体の特徴量が『承諾情報』として不揮発性メモリ207に記録される。
次に、本実施形態における撮影処理について説明する。『依頼撮影中』に撮影を行うと、被写体認識部205は、『承諾情報』として記録されている被写体の特徴量を用いて撮影した映像データ中の被写体の認識を行う。被写体が認識できたら、『承諾情報』に記録されている依頼元の撮影装置に対して、依頼された被写体の撮影を行ったことを通知する。また、被写体名を併用している場合は、撮影した映像データに被写体名のメタデータを付与することも可能である。
さらに、フォーカス中やフレーミング中に被写体が認識できた場合、協調撮影管理部204は撮影装置の表示部208に認識結果を表示して、依頼されている被写体の撮影が可能であることを撮影者に通知することも可能である。また、被写体の認識結果を利用して撮像のヒントを撮影者に提示することも可能である。
被写体の認識結果を利用した撮像のヒントの提示例を説明する。まず、他の撮影装置において被写体が認識できたら、被写体の領域が表示部208のフレームに占める割合(面積率)を協調撮影管理部204が計測して、通信部206は協調撮影管理部204の計測結果を被写体情報と共に一の撮影装置に割合通知を行う。
次に、通知を受信した一の撮影装置において、被写体認識部205により認識された被写体が表示部208のフレームに占める割合(面積率)を協調撮影管理部204が計測し、計測された割合(面積率)と通知された割合(面積率)とを比較する。2つの割合(面積率)の差分値が所定の閾値以下の場合、一の撮影装置の協調撮影管理部204は他の撮影装置で類似した構図による撮影が行われていると判断する。種々のバリエーションにより被写体を撮影するために、一の撮影装置の協調撮影管理部204は構図の変更(割合の変更)を指示する変更通知メッセージを生成し、通信部206は生成されたメッセージを送信する。このメッセージを受信した他の撮影装置の通信部206は、協調撮影管理部204に通知し、協調撮影管理部204は表示部208に構図の変更を示唆するメッセージを撮影者に対して表示する。このメッセージを確認した他の撮影装置の撮影者は、構図を変えて被写体を撮影することにより、種々のバリエーションにより被写体を撮影することが可能になる。
本実施形態によれば、撮影を依頼された被写体の認識を依頼先の撮影装置でも行うことが可能となる。依頼先の撮影者が依頼された被写体を撮影できているかを撮影時に確認できるようになるため、依頼先の撮影者による撮り逃しの危険性を抑えることが可能となる。また、撮影を依頼した被写体が実際に撮影されているかを依頼元の撮影者がリアルタイムに確認することができるようになる。撮り逃しが回避できていることが確認できた依頼元の撮影者は、例えば難易度の高い構図での撮影にも安心してチャレンジすることができる。さらには、構図の変更を撮影者に示唆することで、複数の撮影装置で似たような映像が撮影されるのを抑制し、バリエーションに富んだ被写体の撮影が可能になる。
(第3実施形態)
第2実施形態では、撮影を依頼する被写体の特徴量を協調撮影設定時に依頼元の撮影装置から依頼先の撮影装置に送る構成を説明した。本実施形態では依頼先の撮影装置で被写体を撮影し、依頼先の撮影装置で被写体の特徴量を抽出する構成を説明する。
本実施形態における協調撮影設定処理の具体的な流れを図8のフローチャートを参照して説明する。協調撮影設定処理は、基本的には第1実施形態の処理の流れに準じるものであるが、図4のステップS411の処理に続く処理としてステップS801〜S804が加わる点で相違する。まず、依頼先の撮影装置の協調撮影管理部204が、依頼された被写体の撮影を促すメッセージを表示部208に表示する(S801)。撮影者が被写体を撮影したら(S802−Yes)、協調撮影管理部204は撮影データを被写体認識部205に渡して被写体の特徴量を抽出するように指示する。この指示を受けて、被写体認識部205は撮影データから被写体の特徴量を抽出する(S803)。被写体認識部205が被写体の特徴量を抽出したら、協調撮影管理部204が抽出した特徴量を『承諾情報』に含まれる被写体情報として不揮発性メモリ207に記録する(S804)。これ以降の処理はステップS412に続き、第1実施形態と同様の処理となるので、説明を省略する。
本実施形態によれば、各撮影装置で被写体を撮影して被写体の特徴量を抽出することにより、協調撮影に用いる撮影装置間で被写体認識の方式が異なっていても被写体認識が可能となる。
(第4実施形態)
第3実施形態では、依頼先の撮影装置で被写体を撮影し、撮影された映像データ中の被写体の特徴量を抽出する処理を説明したが、本実施形態では、協調撮影設定処理において撮影を依頼する被写体が写っている映像データを協調撮影情報として送るものである。協調撮影の依頼元の撮影装置は協調撮影を行うための情報(協調撮影情報)を送信する際、協調撮影の被写体を特定するための被写体情報として、被写体が写っている映像データ(静止画または動画)を固定IPアドレスとともに依頼先の撮影装置へ送信する。協調撮影情報として用いる映像データは被写体認識部205に事前に登録されているものを用いることができる。協調撮影情報として映像データを用いた協調撮影設定処理は先に説明した実施形態の処理に準じるので説明は省略する。
本実施形態によれば、協調撮影設定時に撮影を依頼する被写体が撮影可能な状態になくても、依頼元から映像データを送ることで依頼先の撮影装置で被写体認識が可能となる。また、依頼先の撮影装置で映像データから被写体の特徴量を抽出するので、撮影装置間で被写体認識の方式が異なっていても被写体認識が可能となる。
(第5実施形態)
先の実施形態では、協調撮影を依頼する処理において被写体情報として、被写体名、被写体の特徴量、被写体が撮影されている映像データを用いる例を説明した。本実施形態では、被写体情報として被写体の位置情報を用いる例を説明する。
図9の参照により撮影装置106〜108の機能構成を説明する。撮影装置は全てが同じ構成である必要は無いが、ここでは簡単のため全て同じ構成であるとする。図2の機能構成と同じ構成については、同一の参照番号を付している。図9に示す機能構成では図2の構成に加えて、位置検知部910と方向検知部911を有する。位置検知部910としては、GPSデータの受信が可能な構成であればよく、例えば、GPSユニットを用いることができる。方向検知部911としては、例えば、電子コンパスを用いることができる。
続いて、図10の参照により、本実施形態における撮影依頼処理の具体的な流れを説明する。初めに、依頼元の撮影装置で撮影を依頼する被写体を撮影する(S1001)。撮影が行われると、レンズ部201が被写体までの距離を計測し、距離の計測結果を不揮発性メモリ207記録する(S1002)。
次に、位置検知部910は受信したGPSデータから撮影装置の位置の緯度経度を算出し、算出結果を不揮発性メモリ207に記録する(S1003)。また、方向検知部911は撮影装置の撮影方向を検出し、検出結果を不揮発性メモリ207に記録する(S1004)。以上の情報が記録されたら、撮影装置から被写体まで距離、撮影装置の位置情報、および撮影装置の撮影方向の情報を用いて、協調撮影管理部204は被写***置を算出する(S1005)。ここでは撮影装置の位置として緯度経度を用いているので、被写***置も緯度経度として表現する。続いて、協調撮影管理部204は、算出された被写***置の緯度経度情報を含む撮影依頼メッセージを生成する(S1006)。これ以降の処理は図6のステップS610に続き、第1実施形態と同様の処理となるので、説明を省略する。
図10の処理により求められた撮影領域内における被写体の位置を示す情報(被写***置の緯度経度情報)を含む撮影依頼メッセージが依頼元の撮影装置から依頼先の撮影装置に送信される。依頼先の撮影装置の協調撮影管理部204は、撮影依頼メッセージに含まれる被写***置の緯度経度情報と、自撮影装置の位置検知部910により検出された、撮影領域内における自撮影装置の位置情報とを比較する。尚、自撮影装置の位置情報の検出には、位置検知部910と方向検知部911とを用いて検出することも可能である。比較結果により、依頼先の撮影装置の協調撮影管理部204は、自撮影装置の位置と被写体の位置との撮影領域内における相対的な位置関係を求めることができる。そして、撮影依頼メッセージを受信した依頼先の撮影装置は、第1実施形態と同様に撮影者にメッセージの確認を促す表示を行う。ここで、本実施形態では緯度経度情報の比較結果を反映した被写***置が撮影者に提示される。被写***置の提示方法としては、被写***置の緯度経度情報と、自撮影装置(依頼先の撮影装置)の緯度経度情報との比較結果により、協調撮影管理部204は自撮影装置と被写体との相対的な位置関係を表示部208に表示するための表示制御が可能である。この他、被写体を撮影している撮影領域を示す地図上に緯度経度情報から被写***置を表示する方法や、撮影装置のファインダーに撮影するべき被写体の方向を示す指示を表示する方法などを用いることができる。図15(c)に案内表示例を示す。表示例1521は地図上に被写***置と依頼先の撮影装置との相対位置を示す場合を示している。また表示例1522は撮影装置のファインダーに撮影するべき被写体の方向を矢印により指示する場合を示している。撮影依頼メッセージの確認を行った後の処理は第1実施形態の処理に準じた処理になるので、ここでは説明を省略する。
本実施形態によれば、撮影依頼先の撮影者に、撮影対象とする被写体の位置を知らせることが可能となる。これにより、依頼先の撮影者が被写体を発見できずに撮り逃がしてしまう危険性を低減でき、被写体を確実に撮影することが可能になる。
(第6実施形態)
前述した第1実施形態の撮影依頼の手順では、依頼元の撮影者が被写体を撮影し、被写体が認識された時点で撮影依頼の通知を行うものとしていた。本実施形態では、被写体が認識された時点によらず、撮影者の明示的な指示によって撮影依頼を行うものである。図11の参照により、本実施形態における撮影依頼処理の具体的な流れを説明する。
まず、依頼元の撮影者が操作部209を通じて撮影依頼設定開始を指示する(S1101)。協調撮影管理部204は協調撮影設定時に依頼先の撮影装置に通知した被写体情報を不揮発性メモリ207から読み出し(S1102)、これを表示部208に表示する(S1103)。撮影者は表示部208に表示された被写体情報の中から撮影を依頼する被写体を選択して、撮影依頼送信を指示する(S1104)。撮影依頼送信が指示されると、協調撮影管理部204は、選択された被写体の被写体情報を含む撮影依頼メッセージを生成する(S1105)。以降の処理は第1実施形態の図6のステップS610以降の処理と同様になるので、ここでは説明を省略する。
本実施形態によれば、依頼元の撮影者が被写体を撮影できない状態においても撮影依頼を行うことができる。
(第7実施形態)
前述した実施形態では、撮影依頼は依頼元の撮影者が使用している撮影装置で行うものとして説明していたが、本発明の趣旨はこの例に限定されるものではなく、他の撮影者が使用している撮影装置が撮影依頼を送信するとしても良い。その手順は、前述した撮影依頼手順において依頼元の撮影装置で行うとして説明した各手順を、他の撮影装置で行うように読み替えれば良いので、ここでの説明は省略する。
本実施形態によれば、依頼元の撮影者が気付いていないシャッターチャンスも撮影者間で共有することができ、所望する被写体を撮り逃がす危険性を低減することが可能になる。
(第8実施形態)
前述した第1実施形態の協調撮影設定の手順では、通信部206の無線LANモジュールが発見した撮影装置との間で順番にペアリングして協調撮影設定を行う構成例を説明した。本実施形態は加速度センサを用いて協調撮影設定を行う撮影装置のペアリングを行うとするものである。図12の参照により撮影装置106〜108の機能構成を説明する。撮影装置は全てが同じ構成である必要は無いが、ここでは簡単のため全て同じ構成であるとする。図2の機能構成と同じ構成については、同一の参照番号を付している。図12に示す機能構成では図2の構成に加えて、加速度センサ1201を有する。
続いて、図13の参照により、本実施形態における協調撮影設定処理の具体的な流れを説明する。まず、協調撮影設定の開始を撮影者が指示する(S1301)。協調撮影設定が開始されると、協調撮影管理部204が加速度センサ1201を起動する(S1302)。そして、協調撮影管理部204は、撮影者に撮影装置同士を軽くぶつけ合う(接触する)ように指示を生成し、表示部208はこの指示を表示する(S1303)。撮影者が指示に従って撮影装置同士を軽くぶつけ合い撮影装置が振動する。加速度センサ1201が所定の閾値を越える加速度の変化を検知する(S1304)と、協調撮影管理部204に通知する(S1305)。加速度センサ1201から通知を受信した協調撮影管理部204は、現在の装置状態として『ペアリング要求メッセージ受信待ち』を不揮発性メモリ207に記録する(S1306)。
次に、協調撮影管理部204は、ランダムな受信待ち時間を設定する(S1307)。通信部206が待ち時間中にペアリング要求メッセージを他の撮影装置から受信したら(S1308―NO、S1309−Yes)、ペアリング要求メッセージの送信元の撮影装置にペアリング完了通知を送信する(S1310)。協調撮影管理部204は、『ペアリング要求メッセージ受信待ち』状態を解除する(S1311)。そして、ペアリング要求メッセージの送信元の撮影装置と受信先の撮影装置との間で、第1実施形態と同様の手順に従って協調撮影情報の送受信を行う(S407)。一方、ペアリング要求メッセージを受信待ち時間内に受信せずに待ち時間が経過したら(S1308−Yes)、協調撮影管理部204は通信部206にペアリング要求メッセージの送信を指示し、通信部がこれを送信する(S1312)。『ペアリング要求メッセージ受信待ち』状態の撮影装置により、ペアリング要求メッセージが受信されたら、ペアリング要求メッセージの送信元の撮影装置と受信先の撮影装置との間で、第1実施形態と同様の手順に従い協調撮影情報の送受信を行う(S407)。
本実施形態によれば、通信部206の無線LANモジュールが発見した撮影装置との間で順番にペアリングする手順によらず、加速度センサを用いて協調撮影設定を行う撮影装置のペアリングが可能になる。
(第9実施形態)
第8実施形態では、撮影装置間で直接メッセージを送受信してペアリングを行う手順を説明した。本実施形態では、サーバ105を介してペアリングを行う構成例を説明する。本実施形態では、協調撮影設定を行う撮影装置にはサーバ上のサービスに接続するための設定(サーバアドレス、サービスアカウント等)が事前に登録されているものとする。また、本実施形態にかかる撮影装置は、図12の構成に加えて位置検知部を備えるものとする。さらに、各撮影装置はインフラモードで無線アクセスポイントに接続されていることが前提となる。一方、サーバ105上では撮影装置のペアリングを行うサービスが実行されているものとする。
第8実施形態と同様に、協調撮影設定を開始して撮影装置同士を軽くぶつけ合うと、加速度センサ1201が撮影装置の振動を検知して振動波形データを記録し、これを波形情報として協調撮影管理部204に通知する。通知を受けた協調撮影管理部204は現在時刻を取得し、さらに位置検知部から撮影装置の位置情報を取得する。波形情報、現在時刻、位置情報の3つを取得した協調撮影管理部204は、これらの情報を装置識別情報として含んだペアリング要求メッセージをサーバ105上のサービスに送信する。ペアリング要求メッセージを受信したサーバ105では、メッセージに含まれる装置識別情報を抽出し、他の撮影装置から受信しているペアリング要求メッセージから抽出した装置識別情報と比較する。波形情報、現在時刻、位置情報の全てが所定の閾値より近い値を持つ装置識別情報が見付かったら、それらの送信元撮影装置をペアリングする。
続いて、ペアリングした相手の撮影装置の固定IPアドレスを含む応答メッセージを各撮影装置に通知する。サーバ105から応答メッセージを受信した撮影装置は、応答メッセージから固定IPアドレスを取得し、取得した固定IPアドレスの撮影装置に接続して協調撮影情報の送受信を行う。これ以降の処理は第1実施形態の図4のステップS407以降の処理と同様の処理になるので説明は省略する。なお、撮影装置がペアリング要求メッセージに協調撮影情報も含めてサーバに送信し、サーバがペアリング相手の協調撮影情報を応答メッセージに含めて送信することも可能である。この手順では、サーバとの間でメッセージの送受が完了した時点で協調撮影情報の交換が完了するため、撮影装置間での通信は不要である。
(第10実施形態)
前述した実施形態では、撮影装置だけを用いて協調撮影設定を行うとしたが、本発明の趣旨はこの構成例に限定されるものではなく、例えば無線LANを備えたPCや端末を介して協調撮影設定を行うことも可能である。その場合、PCや端末には、前述した協調撮影設定を実行するために必要な装置やソフトウェアがインストールされていることが必要になる。協調撮影設定を受信モードで起動しているPCや端末と、協調撮影設定を送信モードで起動している撮影装置との間で協調撮影設定を実行することができる。本実施形態によれば、例えばイベントに参加する多数のユーザで協調撮影を行うようなケースで効果が期待される。イベント会場に上記のPCや端末を設置することにより、ユーザは協調撮影設定を行う相手を探す必要がなくなり、大人数でも簡単に協調撮影設定を行うことができる。
(第11実施形態)
前述した実施形態では、協調撮影設定を行う際にアドホックモードで無線LANを起動するとしたが、本発明の趣旨はこの構成例に限定されるものではなく、インフラモードで無線LANを起動して協調撮影設定を行うことも可能である。その際、協調撮影設定の相手先の撮影装置を指定する方法としては、依頼元の撮影装置で送信先の撮影装置を選択する方法を用いることができる。あるいは、依頼元の撮影装置で協調撮影設定の開始要求メッセージをブロードキャストし、メッセージを受信した依頼先の撮影装置で依頼元の撮影装置を選択する方法を用いることができる。
(第12実施形態)
前述の本実施形態では、撮影依頼メッセージを受信した撮影装置は、表示部にメッセージ受信を表示することにより撮影者に告知する例を示した。本発明の趣旨は、この例に限定されるものではなく、メッセージ受信時の撮影装置の装置状態(ファインダー撮影モード、ライブビュー撮影モード、閲覧モードなど)に応じて、例えば音声、振動やLEDランプを用いて撮影者に告知することも可能である。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
上述の実施形態によれば、複数の撮影装置を使って特定の被写体を撮影する際に、各撮影装置の使用者に撮影対象の被写体の情報や撮影のタイミングを伝えることで、所望の映像を撮り逃すことなく効率的に撮影することが可能になる。

Claims (12)

  1. ネットワークを介して通信可能な複数の撮影装置が連携した協調撮影により被写体の撮影を行うことが可能な撮影システムであって、
    前記複数の撮影装置を構成する一の撮影装置は、
    前記複数の撮影装置を構成する他の撮影装置に設定されているネットワークアドレスを受信して保持する保持手段と、
    撮影手段により撮影された被写体が、前記一の撮影装置における協調撮影の対象となる被写体であるか否かを登録されている被写体情報との比較により認識する認識手段と、
    前記認識手段により前記撮影された被写体が前記協調撮影の被写体であると認識された場合に、前記撮影された被写体の被写体情報と前記一の撮影装置に設定されているネットワークアドレスとを含むメッセージ情報を、前記保持手段により保持されているネットワークアドレスを用いて前記他の撮影装置に送信して、前記協調撮影の開始を依頼する依頼手段と、を備え、
    前記複数の撮影装置を構成する他の撮影装置は、
    前記メッセージ情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記メッセージ情報に含まれる前記被写体情報を表示して、前記一の撮影装置からの前記協調撮影の開始の依頼を承諾するか否かの選択を受け付ける選択手段と、
    前記選択手段の選択結果を、前記メッセージ情報に含まれる前記ネットワークアドレスにより特定される前記一の撮影装置に通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする撮影システム。
  2. 前記一の撮影装置は、
    前記通知手段から通知された前記選択結果を受信する手段と、
    受信された前記選択結果が、前記協調撮影の開始の依頼の承諾であるか拒否であるかを判定する判定手段とを更に備え
    前記保持手段は、前記判定手段の判定結果が前記協調撮影の開始の依頼の承諾である場合、前記他の撮影装置のネットワークアドレスを、前記協調撮影を承諾した撮影装置を特定するために記憶することを特徴とする請求項1に記載の撮影システム。
  3. 前記一の撮影装置は、前記判定手段の判定結果を表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の撮影システム。
  4. 前記一の撮影装置は、
    前記一の撮影装置から前記被写体までの距離を計測する手段と、
    撮影を行う撮影領域内における前記一の撮影装置の位置情報を、受信したGPSデータから算出する位置検知手段と、
    前記被写体に対する前記一の撮影装置の撮影方向を検出する方向検知手段と、
    前記被写体までの距離、前記一の撮影装置の位置情報、および前記一の撮影装置の撮影方向の情報を用いて、撮影を行う前記撮影領域内における前記被写体の位置を算出する算出手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の撮影システム。
  5. 前記メッセージ情報に含まれる前記撮影された被写体の被写体情報には、前記算出手段で算出された前記被写体の位置を示す情報が含まれることを特徴とする請求項4に記載の撮影システム。
  6. 前記他の撮影装置は、
    撮影を行う前記撮影領域内における前記他の撮影装置の位置情報を、受信したGPSデータから算出する手段と、
    算出された前記他の撮影装置の位置情報と、前記メッセージ情報に含まれる前記被写体の位置を示す情報と、を比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果により、前記他の撮影装置の位置と前記被写体の位置との相対的な位置を表示する表示制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の撮影システム。
  7. 前記他の撮影装置は、
    前記協調撮影の対象となる被写体が表示手段のフレームに占める割合を計測する手段と、
    計測された前記割合を前記一の撮影装置に通知する割合通知手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の撮影システム。
  8. 前記一の撮影装置は、
    前記協調撮影の対象となる被写体が表示手段のフレームに占める割合を計測する計測手段と、
    前記計測手段により計測された前記割合と、前記割合通知手段により通知された前記割合との差分が予め定められた閾値以下の場合、前記他の撮影装置における前記割合の変更を指示するメッセージを前記他の撮影装置に通知する変更通知手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の撮影システム。
  9. コンピュータを、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮影システムの各手段として機能させるためのプログラム。
  10. ネットワークを介して通信可能な複数の撮影装置が連携した協調撮影により被写体の撮影を行うことが可能な撮影システムで実行される撮影制御方法であって、
    前記複数の撮影装置を構成する一の撮影装置の保持手段が、前記複数の撮影装置を構成する他の撮影装置に設定されているネットワークアドレスを受信して保持する保持工程と、
    撮影手段により撮影された被写体が、前記一の撮影装置における協調撮影の対象となる被写体であるか否かを登録されている被写体情報との比較により、前記一の撮影装置の認識手段が認識する認識工程と、
    前記認識工程により前記撮影された被写体が前記協調撮影の被写体であると認識された場合に、前記撮影された被写体の被写体情報と前記一の撮影装置に設定されているネットワークアドレスとを含むメッセージ情報を、前記保持工程により保持されているネットワークアドレスを用いて前記他の撮影装置に送信して、前記協調撮影の開始を前記一の撮影装置の依頼手段が依頼する依頼工程と、
    前記複数の撮影装置を構成する前記他の撮影装置の受信手段が、前記メッセージ情報を受信する受信工程と、
    前記他の撮影装置の選択手段が、前記受信工程で受信された前記メッセージ情報に含まれる前記被写体情報を表示して、前記一の撮影装置からの前記協調撮影の開始の依頼を承諾するか否かの選択を受け付ける選択工程と、
    前記他の撮影装置の通知手段が、前記選択工程の選択結果を、前記メッセージ情報に含まれる前記ネットワークアドレスにより特定される前記一の撮影装置に通知する通知工程と、
    を有することを特徴とする撮影制御方法。
  11. ネットワークを介して通信可能な複数の撮影装置が連携した協調撮影により被写体の撮影を行うことが可能な撮影システムを構成する撮影装置であって、
    前記複数の撮影装置を構成する他の撮影装置に設定されているネットワークアドレスを受信して保持する保持手段と、
    撮影手段により撮影された被写体が、協調撮影の対象となる被写体であるか否かを登録されている被写体情報との比較により認識する認識手段と、
    前記認識手段により前記撮影された被写体が前記協調撮影の被写体であると認識された場合に、前記撮影された被写体の被写体情報と前記撮影装置に設定されているネットワークアドレスとを含むメッセージ情報を、前記保持手段により保持されているネットワークアドレスを用いて前記他の撮影装置に送信して、前記協調撮影の開始を依頼する依頼手段と、
    を備えることを特徴とする撮影装置。
  12. ネットワークを介して通信可能な複数の撮影装置が連携した協調撮影により被写体の撮影を行うことが可能な撮影システムを構成する撮影装置であって、
    協調撮影の開始の依頼として、他の撮影装置で撮影された被写体の被写体情報と前記他の撮影装置に設定されているネットワークアドレスとを含むメッセージ情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記メッセージ情報に含まれる前記被写体情報を表示して、前記他の撮影装置からの前記協調撮影の開始の依頼を承諾するか否かの選択を受け付ける選択手段と、
    前記選択手段の選択結果を、前記メッセージ情報に含まれる前記ネットワークアドレスにより特定される前記他の撮影装置に通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする撮影装置。
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