JP2012046115A - 車両用ハイブリッド駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両発進時に噛合クラッチが遮断されていて第2電動機により発進できない場合に、燃費の悪化をできるだけ抑制しつつ乗員に違和感を生じさせないようにして発進できるようにする。
【解決手段】車両発進時に噛合クラッチ42が遮断されている時には、エンジン12を起動することなく第1モータジェネレータMG1により駆動力を発生させて発進するため、エンジン12を作動させて発進する場合に比較して燃費の悪化が抑制されるとともに乗員に違和感を生じさせることなく発進できる。また、第1モータジェネレータMG1により発進した後、噛合クラッチ42を接続して第2モータジェネレータMG2による駆動走行に切り換えるため、第1モータジェネレータMG1による走行が必要最小限とされ、車両発進用に搭載された第2モータジェネレータMG2により本来の走行性能が速やかに得られるようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は車両用ハイブリッド駆動装置に係り、特に、噛合クラッチを介して車輪に連結される第2電動機を備えており、車両発進時には噛合クラッチを介してその第2電動機により車輪を回転駆動する車両用ハイブリッド駆動装置の改良に関するものである。
(a) 走行用の駆動力源として用いられるエンジンと、(b) そのエンジンに連結された第1電動機と、(c) アクチュエータによって接続、遮断される噛合クラッチを介して車輪に連結された第2電動機と、を有し、(d) 車両発進時には前記噛合クラッチを介して前記第2電動機により前記車輪を回転駆動する車両用ハイブリッド駆動装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2007−192336号公報
このような車両用ハイブリッド駆動装置においては、車両停止状態で噛合クラッチを接続することができないため、車両が停止する前に次の発進に備えて噛合クラッチを接続する必要がある。しかしながら、この噛合クラッチを接続する際には、入出力回転速度が略一致するように第2電動機を同期制御する必要があるため、例えば急停止時などに応答遅れで同期させることができなかったり、発熱等によりアクチュエータの制御が一時的に制限されたりした場合など、何らかの理由で噛合クラッチを接続する前に車両が停止してしまい、次の発進時に第2電動機で発進することができない場合がある。その場合にエンジンを作動させて発進することも可能であるが、燃費が悪化するとともに、例えば発進後に噛合クラッチを接続して第2電動機による走行へ切り換えると短期間にエンジンが起動・停止されるなど、乗員に違和感を生じさせる恐れがある。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、車両発進時に噛合クラッチが遮断されていて第2電動機により発進できない場合に、燃費の悪化をできるだけ抑制しつつ乗員に違和感を生じさせないようにして発進できるようにすることにある。
かかる目的を達成するために、第1発明は、(a) 走行用の駆動力源として用いられるエンジンと、(b) そのエンジンに連結された第1電動機と、(c) アクチュエータによって接続、遮断される噛合クラッチを介して車輪に連結された第2電動機と、を有し、(d) 車両発進時には前記噛合クラッチを介して前記第2電動機により前記車輪を回転駆動する車両用ハイブリッド駆動装置において、(e) 車両発進時に前記噛合クラッチが遮断されている時には、前記エンジンを起動することなく前記第1電動機により駆動力を発生させて発進することを特徴とする。
第2発明は、第1発明の車両用ハイブリッド駆動装置において、前記第1電動機により発進した後、前記アクチュエータにより前記噛合クラッチを接続して前記第2電動機による駆動走行に切り換え、前記第1電動機および前記エンジンを断続装置により車輪から切り離すことを特徴とする。
このような車両用ハイブリッド駆動装置においては、車両発進時に噛合クラッチが遮断されている時には、エンジンを起動することなく第1電動機により駆動力を発生させて発進するため、エンジンを作動させて発進する場合に比較して燃費の悪化が抑制されるとともに、例えば発進後に噛合クラッチを接続して第2電動機による走行に切り換える場合に短期間にエンジンが起動・停止されることが無くなるなど、乗員に違和感を生じさせることなく発進できる。
第2発明では、第1電動機により発進した後、アクチュエータにより噛合クラッチを接続して第2電動機による駆動走行に切り換え、第1電動機およびエンジンを断続装置により車輪から切り離すため、第1電動機による走行が必要最小限とされ、車両発進用に搭載された本来の第2電動機を用いた走行に速やかに切り換えられることにより、燃費の悪化が必要最小限に抑制されるとともに本来の走行性能が速やかに得られるようになる。言い換えれば、第1電動機としては車両を僅かに発進させることができれば良く、例えば高負荷走行や高速走行時等にエンジンをアシストするために用いられる従来の電動機をそのまま採用することができ、必ずしも発進に適したトルク特性等の新たな電動機を採用する必要がない。
本発明の一実施例である車両用ハイブリッド駆動装置の概略構成図で、複数の走行モードを切り換えるハイブリッド制御や変速制御に関する制御系統を併せて示した図である。 図1のハイブリッド駆動装置においてエンジン走行とモータ走行とを切り換える駆動力源マップの一例を示す図である。 図1のハイブリッド駆動装置の各種の走行モードを説明する図である。 図1のMG1発進制御手段の作動を具体的に説明するフローチャートである。 本発明が好適に適用される車両用ハイブリッド駆動装置の別の例を示す概略構成図である。
前記エンジンは、燃料の燃焼によって動力を発生する内燃機関などで、前記第1電動機および第2電動機は、電気エネルギーで動力を発生する電動モータや、電動モータおよび発電機として用いることができるモータジェネレータなどである。第1電動機は、エンジンと同軸に配設されてクランク軸等に一体的に連結されても良いが、遊星歯車装置等の合成分配機構等を介してエンジンに連結することもできるし、減速或いは増速する変速機を介してエンジンに連結することもできるなど、種々の態様が可能である。第2電動機は、例えばエンジンおよび第1電動機と車輪との間の動力伝達経路に噛合クラッチを介して連結されるが、エンジンや第1電動機が設けられた車輪とは異なる車輪を回転駆動するように設けられても良い。
噛合クラッチとしては、手動変速機等に用いられるシンクロメッシュ式(同期式)の噛合クラッチが好適に用いられるが、同期機構を備えていないドグクラッチ等の噛合クラッチを採用することもできる。このような噛合クラッチは、入力側(第2電動機側)および出力側(車輪側)の回転速度を一致(同期)させて噛み合わせる必要があるため、車速に応じて入力側の回転速度を第2電動機によって同期させて噛み合わせることになる。また、油圧シリンダや電動モータ等のアクチュエータによってシフトフォークやスリーブ等を駆動して噛み合わせたり、その噛合を解除したりするが、例えば急停止時などに同期が遅れて噛み合わせることができなかったり、発熱等によりアクチュエータの制御が制限されて噛合クラッチの接続制御を行うことができなかったりして、噛合クラッチが遮断状態のまま車両停止することがある。
車両発進時に用いられる第2電動機としては、比較的低回転領域で優れた効率が得られるものが好適に用いられる。この第2電動機は、例えば車両減速時に発電制御(回生制御ともいう)されることにより、車両に制動力を作用させるとともに電気エネルギーを回収するように用いられる。第1電動機は、例えば高負荷走行や高速走行時等にエンジンをアシストするために用いられ、比較的高回転領域で優れた効率が得られるものが好適に用いられる。また、エンジンによって回転駆動される際に発電制御が行われることにより、電気エネルギーを発生して第2電動機を力行させたりバッテリーを充電したりするために用いることもできるし、エンジンを起動する際にそのエンジンをクランキングするために用いることもできる。
第1電動機およびエンジンと車輪との間には、必要に応じて断続装置が配設され、例えば第2電動機で発進したり走行したりする際には、その断続装置が遮断されてエンジンおよび第1電動機を車輪から切り離すことが望ましい。断続装置は、単なるクラッチであっても良いが、クラッチやブレーキを有する前後進切換装置や、変速比が異なる複数の変速段を有するとともに動力伝達を遮断する遮断状態(ニュートラル)とすることができる遊星歯車式、平行軸式等の有段変速機、或いは前後進切換装置およびベルト式等の無段変速機を直列に組み合わせたものなど、動力伝達を接続、遮断できる種々の態様が可能である。クラッチやブレーキとしては、車両停止時でも係合、解放できる油圧式等の摩擦係合装置が好適に用いられる。断続クラッチ等により自動で動力伝達を遮断できる場合には、手動で変速操作できる手動変速機を採用することも可能である。
第2発明では、第1電動機により発進した後、噛合クラッチを接続して第2電動機による駆動走行に切り換えるようになっているが、第1発明の実施に際しては、第2電動機に切り換えることなく第1電動機でそのまま走行し、予め定められた動力源切換マップ等に従ってその第1電動機による走行からエンジン走行へ直接切り換えるようにしても良いなど、種々の態様が可能である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である車両用ハイブリッド駆動装置10の概略構成図で、エンジン12と、エンジン12のクランク軸14に連結された第1モータジェネレータMG1と、入力軸18を介して第1モータジェネレータMG1に連結された変速機20と、変速機20の出力軸24に設けられた第1歯車25と、第1歯車25と噛み合う第2歯車28が設けられたカウンタシャフト30と、シンクロメッシュ式(同期式)の噛合クラッチ42および歯車列44を介してカウンタシャフト30に連結された第2モータジェネレータMG2と、カウンタシャフト30に設けられた第3歯車32と、その第3歯車32と噛み合う第4歯車34が設けられた差動歯車装置36と、差動歯車装置36に左右の車軸38L、38Rを介して連結された左右の前駆動輪40L、40Rとを備えている。
エンジン12は、燃料の燃焼で動力を発生する内燃機関にて構成されている。第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネレータMG2は、何れも電動モータおよび発電機として用いることができる。第1モータジェネレータMG1は、例えば高負荷走行時や高速走行時に力行制御されてエンジン12をアシストするとともに、エンジン12によって回転駆動される際に発電制御されることにより、電気エネルギーを発生して第2モータジェネレータMG2に供給したりバッテリー58を充電したりするもので、比較的高回転領域で優れた効率が得られるものが用いられている。この第1モータジェネレータMG1は、エンジン12を起動する際にそのエンジン12をクランキングするためにも用いられる。第2モータジェネレータMG2は、車両発進時に力行制御されて車両を発進させるとともに、減速走行時に発電制御されることにより、車両に制動力を作用させるとともに電気エネルギーを発生してバッテリー58を充電したりするもので、比較的低回転領域で優れた効率が得られるものが用いられている。
変速機20は、入力軸18の回転速度(入力回転速度)Ninと出力軸24の回転速度(出力回転速度)Nout との比である変速比γ(=Nin/Nout )を変更して伝達したり、回転方向を逆転させて伝達したりする前進駆動状態および後進駆動状態と、その動力伝達を遮断する遮断状態(ニュートラル)とを成立させることができるもので、例えば遊星歯車式、平行軸式等の有段変速機である。また、遊星歯車装置等を有する前後進切換装置とベルト式等の無段変速機とを直列に組み合わせたものでも良い。必要に応じて、動力伝達を接続、遮断する断続クラッチを別個に直列に設けたり、トルクコンバータ等の流体式伝動装置を直列に設けたりすることもできる。上記変速機20は断続装置に相当する。
シンクロメッシュ式の噛合クラッチ42は、クラッチハブスリーブ46が軸方向へ移動させられることにより、図示しないシンクロナイザリングが歯車列44の歯車44aに設けられたコーン部に押し付けられ、摩擦により回転を同期させながらニュートラル状態から噛合状態に切り換えられ、歯車44aとカウンタシャフト30とを一体的に回転させる。クラッチハブスリーブ46は、油圧シリンダ等の噛合クラッチ切換アクチュエータ48により軸方向へ移動させられるようになっており、このアクチュエータ48により噛合クラッチ42が接続、遮断される。歯車列44は、カウンタシャフト30に同軸に相対回転可能に配設された上記歯車44aと、その歯車44aと噛み合わされた歯車44bと、その歯車44bと噛み合わされるとともに第2モータジェネレータMG2のモータ軸に相対回転不能に設けられた歯車44cとから構成されている。
以上のように構成された車両用ハイブリッド駆動装置10は、駆動力源を切り換えるハイブリッド制御や前記変速機20の変速制御を行う電子制御装置50を備えている。電子制御装置50はマイクロコンピュータを備えて構成されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うもので、アクセル操作量センサ52、車速センサ54、およびSOCセンサ56からそれぞれアクセルペダルの操作量であるアクセル操作量θacc 、車速V、および第1モータジェネレータMG1、第2モータジェネレータMG2の電源であるバッテリー58のSOC(蓄電残量)を表す信号が供給される。この他、図示は省略するが、エンジン12の回転速度や第1モータジェネレータMG1、第2モータジェネレータMG2の回転速度も回転速度センサによってそれぞれ検出されるなど、各種の制御に必要な種々の情報がセンサ等から供給されるようになっている。SOCは、例えばバッテリー58の充電量および放電量を逐次計算することによって求められる。
電子制御装置50は、基本的にハイブリッド制御手段60および変速制御手段62を機能的に備えている。変速制御手段62は、エンジン12を駆動力源として用いて走行するエンジン走行時に変速機20の変速制御を行うもので、例えばアクセル操作量θacc 等の要求駆動力や車速Vをパラメータとして予め定められた変速マップに従って変速比γ(ギヤ段など)を変更する。また、図示しないシフトレバーの操作位置に応じて前進駆動状態、後進駆動状態、および動力伝達を遮断するニュートラルに切り換える。
ハイブリッド制御手段60は、図3に示す複数種類の走行モードを切り換えて走行するもので、図3の(a) に示す通常走行モードを実行するためにモータ走行手段70、エンジン走行手段72、およびモータ/エンジン切換手段74を備えている。モータ走行手段70は、第2モータジェネレータMG2のみを駆動力源として用いて走行するモータ走行に関するもので、EV(Electric Vehicle;電気自動車)走行モード、シリーズHEV(Hybrid Electric Vehicle) 走行モードの2種類の走行モードを備えている。EV走行モードは、変速機20を遮断状態としてエンジン12を停止する一方、噛合クラッチ42を接続するとともに第2モータジェネレータMG2を力行制御して前進または後進走行するもので、シリーズHEV走行モードは、そのEV走行時にエンジン12を作動させて第1モータジェネレータMG1を回転駆動するとともに、その第1モータジェネレータMG1を発電制御し、得られた電気エネルギーを第2モータジェネレータMG2に供給するものである。バッテリー58のSOCが所定値以下になったらEV走行モードからシリーズHEV走行モードに切り換えられ、SOCの所定値は、第1モータジェネレータMG1によりエンジン12をクランキングして始動することが可能なSOCの範囲内で、例えばその下限値が設定される。なお、上記力行制御はモータジェネレータを電動モータとして用いることを意味し、発電制御はモータジェネレータを発電機として用いることを意味する。
エンジン走行手段72は、エンジン12を駆動力源として用いて走行するエンジン走行に関するもので、エンジン走行モード、パラレルHEV走行モード、およびシリーズパラレルHEV走行モードの3種類の走行モードを備えている。何れの走行モードでも変速機20は動力伝達が可能な前進駆動状態または後進駆動状態とされており、エンジン走行モードはエンジン12を作動させて走行するものであり、噛合クラッチ42は遮断されるとともに第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネレータMG2は何れもトルクが0とされ、第1モータジェネレータMG1はフリー回転させられ、第2モータジェネレータMG2は回転停止させられる。パラレルHEV走行モードは、エンジン12を作動させるとともに第1モータジェネレータMG1を力行制御して走行するもので、第2モータジェネレータMG2のトルクは0で回転停止させられる。シリーズパラレルHEV走行モードは、噛合クラッチ42を接続し、エンジン12を作動させるとともに第2モータジェネレータMG2を力行制御して走行する一方、第1モータジェネレータMG1を発電制御して得られた電気エネルギーを第2モータジェネレータMG2に供給する。パラレルHEV走行モードおよびシリーズパラレルHEV走行モードでは、エンジン走行モードに比較して大きな駆動力を発生させることができ、アクセル操作量θacc が急増した加速要求時や高速走行時等に実施されるとともに、バッテリー58のSOCが比較的多い場合にパラレルHEV走行モードとし、SOCが比較的少ない場合はシリーズパラレルHEV走行モードとする。
この他、アクセルOFFの減速走行時には減速走行モードを実施する。この減速走行モードは、変速機20を遮断状態としてエンジン12を停止する一方、噛合クラッチ42を接続するとともに第2モータジェネレータMG2を発電制御し、発電制御による回転抵抗で車両に制動力を作用させるとともに発生した電気エネルギーでバッテリー58を充電する。また、例えばエンジン走行中に第1モータジェネレータMG1を発電制御してバッテリー58を充電するなど、更に別の走行モードが設けられても良い。
前記モータ/エンジン切換手段74は、例えば図2に示す駆動力源マップに従ってモータ走行手段70によるモータ走行とエンジン走行手段72によるエンジン走行とを切り換えるものである。図2の要求出力トルクTOUTは、前記アクセル操作量θacc 等に基づいて求められ、駆動力源マップは、実線Aよりも低車速側、低要求出力トルク側がモータ走行領域とされ、モータ走行手段70によって所定の走行モードが実行される。また、実線Aよりも高車速側、高要求出力トルク側がエンジン走行領域とされ、エンジン走行手段72によって所定の走行モードが実行される。
上記図2から明らかなように、車両発進時には通常はモータ走行手段70によりEV走行モードまたはシリーズHEV走行モードが実行されるが、何れも噛合クラッチ42を接続する必要がある。その場合に、車両停止状態で噛合クラッチ42を接続することは難しいため、車両が停止する前に次の発進に備えて噛合クラッチ42を接続しておく必要がある。通常は、前記減速走行モードとされることにより噛合クラッチ42が接続される。しかしながら、この噛合クラッチ42を接続する際には、入出力回転速度が略一致するように第2モータジェネレータMG2を車速Vに応じて同期制御する必要があるため、例えば急停止時などに応答遅れで同期させることができなかったり、発熱等によりアクチュエータ48の制御が一時的に制限されたりした場合など、何らかの理由で噛合クラッチ42を接続する前に車両が停止してしまい、次の発進時に第2モータジェネレータMG2で発進することができない場合がある。これに対し、本実施例のハイブリッド制御手段60はMG1発進制御手段76を備えており、図4のフローチャートに従って発進制御が行われることにより、車両発進時に噛合クラッチ42が遮断されている時には、図3(b) に示すMG1発進モードを実行し、第1モータジェネレータMG1を用いて発進するようになっている。なお、このMG1発進モードは、第1モータジェネレータMG1を用いて発進するEV走行モードであるため、MG1発進制御手段76を前記モータ走行手段70の一機能と見做すこともできる。
図4のステップS1では、噛合クラッチ42が接続されているか否かを判断する。噛合クラッチ42が接続されているか否かは、例えば噛合クラッチ切換アクチュエータ48の作動状態、或いはクラッチハブスリーブ46の位置等を検出するON−OFFスイッチなどの噛合検出装置を用いて検出できるが、車両停止前に第2モータジェネレータMG2を発電制御する減速走行モードを実行したか否かを不揮発性メモリ等の記憶手段に記憶しておいても良い。減速走行時(車両停止直前)に車速Vから求められる第2モータジェネレータMG2の回転速度と、回転速度センサによって検出される第2モータジェネレータMG2の回転速度とを比較し、一致していれば噛合クラッチ42が接続状態であると判断することもできる。また、第2モータジェネレータMG2に実際に力行トルクを付与し、走行可能か否かによって噛合クラッチ42の状態を判断することもできる。そして、噛合クラッチ42が接続されている場合には、直ちにステップS6を実行し、前記モータ走行手段70によるモータ走行制御、すなわち第2モータジェネレータMG2を用いたEV走行モード或いはシリーズHEV走行モードで車両が発進させられる。
上記ステップS1の判断がNO(否定)の場合、すなわち噛合クラッチ42が遮断されている場合には、ステップS2以下を実行する。ステップS2では、変速機20を動力伝達可能な所定の駆動状態とし、第1モータジェネレータMG1を力行制御することにより、その第1モータジェネレータMG1を駆動力源として発進する。ステップS3では、噛合クラッチ42の入出力回転速度が略一致するように第2モータジェネレータMG2を同期制御しつつ、噛合クラッチ切換アクチュエータ48によりクラッチハブスリーブ46を移動させて噛合クラッチ42を接続する。そして、ステップS4で、第2モータジェネレータMG2により駆動力を発生させるとともに、第1モータジェネレータMG1のトルクを低下させ、第2モータジェネレータMG2のみを駆動力源とするEV走行モードへ移行する。その後、ステップS5で変速機20を遮断状態としてエンジン12および第1モータジェネレータMG1を前駆動輪40L、40Rから切り離し、ステップS6の通常の第2モータジェネレータMG2による走行モード、すなわち前記モータ走行手段70によるモータ走行制御へ移行する。
このように、本実施例の車両用ハイブリッド駆動装置10においては、車両発進時に噛合クラッチ42が遮断されている時には、エンジン12を起動することなく第1モータジェネレータMG1により駆動力を発生させて発進するため、エンジン12を作動させて発進する場合に比較して燃費の悪化が抑制されるとともに、発進後に噛合クラッチ42を接続して第2モータジェネレータMG2による走行に切り換わるまでの短期間にエンジン12が起動・停止されることが無くなるなど、乗員に違和感を生じさせることなく発進できる。
また、本実施例では、第1モータジェネレータMG1により発進した後、アクチュエータ48により噛合クラッチ42を接続して第2モータジェネレータMG2による駆動走行に切り換えるとともに、変速機20を遮断状態として第1モータジェネレータMG1およびエンジン12を前駆動輪40L、40Rから切り離す。このため、第1モータジェネレータMG1による走行が必要最小限とされ、車両発進用に搭載された本来の第2モータジェネレータMG2を用いた走行に速やかに切り換えられることにより、燃費の悪化が必要最小限に抑制されるとともに本来の走行性能が速やかに得られるようになる。言い換えれば、第1モータジェネレータMG1としては車両を僅かに発進させることができれば良く、高負荷走行や高速走行時等にエンジン12をアシストするために用いられる従来のモータジェネレータをそのまま採用することができ、必ずしも発進に適したトルク特性等の新たなモータジェネレータを採用する必要がない。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図5は、本発明が好適に適用される車両用ハイブリッド駆動装置の別の例を示す概略構成図である。この車両用ハイブリッド駆動装置100は、前記エンジン12が、クランク軸14にベルト等を介して連結されたスタータモータ102によってクランキングされるようになっている。スタータモータ102は第1電動機に相当し、発電機としての機能も有するモータジェネレータにて構成されている。なお、エンジン12によって駆動される前駆動輪40L、40R側の駆動系は、前記第2モータジェネレータMG2を備えていない。
一方、この車両用ハイブリッド駆動装置100は、後輪駆動装置120を備えており、リヤ用モータジェネレータRMGによって歯車列44および噛合クラッチ42を介して入力シャフト121と共に第5歯車122が回転駆動されるようになっている。そして、その第5歯車122と噛み合わされた第6歯車124から差動歯車装置126、左右の車軸128L、128Rを経て左右の後駆動輪130L、130Rに伝達される。リヤ用モータジェネレータRMGは第2電動機に相当する。
この車両用ハイブリッド駆動装置100も、前記実施例の車両用ハイブリッド駆動装置10と同様にハイブリッド制御手段60を備えており、前記図3の(a) に示す各種の通常走行モードで走行するとともに、図4のフローチャートに従って発進制御を実行し、車両発進時に噛合クラッチ42が遮断されている時には図3(b) のMG1発進モードで発進する。その場合に、前記第1モータジェネレータMG1はスタータモータ102に置き換えられ、前記第2モータジェネレータMG2はリヤ用モータジェネレータRMGに置き換えられる。これにより、前記実施例と同様の作用効果が得られる。なお、エンジン走行では、必要に応じてリヤ用モータジェネレータRMGにより後駆動輪130L、130Rを回転駆動することにより、4輪駆動状態で走行することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10、100:車両用ハイブリッド駆動装置 12:エンジン 20:変速機(断続装置) 40L、40R:前駆動輪(車輪) 42:噛合クラッチ 48:噛合クラッチ切換アクチュエータ(アクチュエータ) 50:電子制御装置 76:MG1発進制御手段 102:スタータモータ(第1電動機) 130L、130R:後駆動輪(車輪) MG1:第1モータジェネレータ(第1電動機) MG2:第2モータジェネレータ(第2電動機) RMG:リヤ用モータジェネレータ(第2電動機)

Claims (2)

  1. 走行用の駆動力源として用いられるエンジンと、
    該エンジンに連結された第1電動機と、
    アクチュエータによって接続、遮断される噛合クラッチを介して車輪に連結された第2電動機と、
    を有し、車両発進時には前記噛合クラッチを介して前記第2電動機により前記車輪を回転駆動する車両用ハイブリッド駆動装置において、
    車両発進時に前記噛合クラッチが遮断されている時には、前記エンジンを起動することなく前記第1電動機により駆動力を発生させて発進する
    ことを特徴とする車両用ハイブリッド駆動装置。
  2. 前記第1電動機により発進した後、前記アクチュエータにより前記噛合クラッチを接続して前記第2電動機による駆動走行に切り換え、前記第1電動機および前記エンジンを断続装置により車輪から切り離す
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用ハイブリッド駆動装置。
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