JP2012022037A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変倍に際して補正レンズ群と撮像素子のトラッキング制御を行う撮像装置において、トラッキング調整を容易に行う。
【解決手段】制御手段122は、変倍レンズ群101の移動に応じて、変倍レンズ群と補正レンズ群104との位置関係を示す第1のトラッキングデータおよび変倍レンズ群と撮像素子105との位置関係を示す第2のトラッキングデータを用いて補正レンズ群および撮像素子をそれぞれ移動させる。トラッキング調整手段122は、変倍レンズ群が第1の変倍位置に移動し、かつ撮像素子が第2のトラッキングデータにおける第1の変倍位置に対応する位置に移動した状態で合焦位置検出手段122により検出した合焦位置と、第1のトラッキングデータにおける第1の変倍位置に対応する補正レンズ群の位置との差を用いて、第1のトラッキングデータを調整するための調整値を求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像装置に関する。
インナーフォーカスレンズを用いた撮像装置では、変倍レンズ群を移動させて変倍を行う際に、変倍に伴う像面変動を補正するために補正レンズ群(例えば、フォーカスレンズ群)を移動させるトラッキング制御が行われることが多い。このトラッキング制御により、合焦状態を維持したままでの変倍(すなわち、ズーミング)が可能となる。トラッキング制御では、予めメモリに格納された変倍レンズ群の位置と補正レンズ群の位置との関係を示すトラッキングデータを用いて、変倍レンズ群の移動に応じて補正レンズ群の位置が制御される。
ただし、個々のレンズ群の形状・寸法誤差や撮像素子の取り付け誤差等の撮像装置の製造誤差によって、トラッキングデータに従って補正レンズ群の位置を制御しても、ピントずれが発生する可能性がある。
特許文献1には、変倍レンズ群の位置に対して、ピントずれを低減できる補正レンズ群の最適な位置を導き出すことにより、トラッキングデータの調整(以下、トラッキング調整ともいう)を行う撮像装置が開示されている。また、特許文献2には、理想的なトラッキングデータと実際の測定によって得られたトラッキングデータとの差分を求め、該差分を調整データとして用いてトラッキング調整を行う撮像装置が開示されている。
特開平8−220414号公報 特開平11−183775号公報
最近の撮像装置には、変倍に際して、被写体像を光電変換するための撮像素子も光軸方向に移動させることにより、小型でありながらも、変倍レンズ群のみを移動させる場合よりも高倍率が得られるようにしたものがある。このような撮像装置では、補正レンズ群と同様に、撮像素子についてもトラッキング制御が行われる。
しかしながら、補正レンズ群用のトラッキングデータの調整だけでなく、撮像素子用のトラッキングデータの調整まで必要とするのでは、撮像装置全体としてのトラッキング調整が複雑化してしまう。
本発明は、変倍に際して補正レンズ群と撮像素子のトラッキング制御を行う場合に、トラッキング調整を容易に行うことができるようにした撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての撮像装置は、光軸方向に移動して変倍を行う変倍レンズ群と、変倍に際して光軸方向に移動して該変倍に伴う像面変動を補正する補正レンズ群と、変倍レンズ群および補正レンズ群を通過した光により形成された光学像を光電変換するとともに、変倍に際して光軸方向に移動する撮像素子とを有する。また、撮像装置は、変倍レンズ群の位置と補正レンズ群の位置との関係を示す第1のトラッキングデータおよび変倍レンズ群の位置と撮像素子の位置との関係を示す第2のトラッキングデータを記憶した記憶手段と、変倍レンズ群の移動に応じて、第1のトラッキングデータおよび第2のトラッキングデータを用いて補正レンズ群および撮像素子をそれぞれ移動させる制御手段と、撮像素子からの出力を用いて補正レンズ群の合焦位置を検出する合焦位置検出手段とを有する。そして、撮像装置は、変倍レンズ群が第1の変倍位置に移動し、かつ撮像素子が第2のトラッキングデータにおける第1の変倍位置に対応する位置に移動した状態で合焦位置検出手段により検出した合焦位置と、第1のトラッキングデータにおける第1の変倍位置に対応する補正レンズ群の位置との差を用いて、第1のトラッキングデータを調整するための調整値を求めるトラッキング調整手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、変倍に際して補正レンズ群と撮像素子のトラッキング制御を行う撮像装置において、補正レンズ群用のトラッキングデータの調整を行うだけで、合焦状態を維持ながらの変倍を行う可能とすることができる。つまり、撮像装置全体としてのトラッキング調整を容易に行うことができる。
本発明の実施例1である撮像装置の構成を示すブロック図。 実施例1の撮像装置において用いられるトラッキング曲線を示す図。 実施例1の撮像装置において行われるトラッキング調整の概要を示す図。 実施例1の撮像装置において行われるトラッキング調整(テレ端およびワイド端)の処理を示すフローチャート。 実施例1の撮像装置において行われるトラッキング調整(中間ズームレンズ位置)の処理を示すフローチャート。 実施例1における調整トラッキング曲線とその補正値を示す図。 本発明の実施例2である撮像装置において用いられるトラッキング曲線を示す図。 実施例2の撮像装置において行われるトラッキング調整の処理を示すフローチャート。 実施例1の撮像装置におけるトラッキング制御の概要を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である撮像装置の構成を示す。物体側(図の左側)から像側に順に、100は固定のフロントレンズ群、101は光軸方向に移動して変倍を行うズームレンズ群(変倍レンズ群)、103は固定のアフォーカルレンズ群である。104は光軸方向に移動してフォーカシングと変倍に伴う像面変動を補正(低減)するフォーカスレンズ群(補正レンズ群)である。変倍に伴う像面変動を補正することで、合焦状態を維持しながらの変倍であるズーミングを行うことができる。102は光量調整を行う絞りユニットである。これらレンズ群100,101,104および絞りユニット102により撮影光学系が構成される。
105はCCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成される撮像素子であり、撮影光学系(つまりは変倍レンズ群101およびフォーカスレンズ群104)を通過した光により形成された光学像(被写体像)を光電変換する。撮像素子105は、後述する撮像素子駆動機構により、変倍に際して光軸方向に移動される。
撮像素子105から出力されたアナログ信号としての撮像信号は、映像信号処理回路106のAD変換機能によりデジタル撮像信号に変換される。また、映像信号処理回路106は、デジタル撮像信号に対して増幅処理や、ガンマ補正等の各種画像処理を行って映像信号を生成する。映像信号は、有機ELや液晶ディスプレイパネル等により構成される表示デバイス108に表示されたり、記録ユニット107にて磁気テープ、半導体メモリ等の記録媒体に記録されたりする。
111,117,120はそれぞれ、ズームレンズ群101、フォーカスレンズ群104および撮像素子105を光軸方向に移動させるズーム駆動機構、フォーカス駆動機構および撮像素子駆動機構であり、モータを駆動源として含む。モータとしては、ステッピングモータ、振動型モータ、ボイスコイルモータ等が使用される。114は絞りユニット102を動作させる絞り駆動機構であり、ステッピングモータ等のモータを駆動源として含む。各モータの動作は、制御手段としてのレンズ制御CPU122により制御される。レンズ制御CPU122は、トラッキング調整手段としても機能する。
レンズ制御CPU122は、ズームレンズ群101、フォーカスレンズ群104および撮像素子105の光軸方向での位置をそれぞれ、ズーム位置検出器110,フォーカス位置検出器116および撮像素子位置検出器119を用いて検出する。
ズーム位置検出器110、フォーカス位置検出器116および撮像素子位置検出器119は、ズームレンズ群101、フォーカスレンズ群104および撮像素子105の所定移動量ごとにパルス信号を発生する光学センサや磁気センサにより構成される。また、レンズ制御CPU122は、絞りユニット102の開閉方向の位置(絞り値)を、ホール素子等により構成される絞り位置検出器113を用いて検出する。
130,131,132はそれぞれ、ズームレンズ群101、フォーカスレンズ群104および撮像素子105が光軸方向での基準位置(原点)に位置することを検出するズーム原点検出器、フォーカス原点検出器および撮像素子原点検出器である。これら原点検出器130,131,132は、フォトインタラプタにより構成される。
例えば、ズーム原点検出器130の発光部と受光部との間にズームレンズ群101(実際にはこれを保持する保持部材)に設けられた遮光部が入り込むと、発光部からの光が受光部に到達しなくなり、受光部から出力されていた信号が出力されなくなる。レンズ制御CPU122は、この信号出力の停止によってズームレンズ群101が原点に位置することを検出する。そして、原点検出によって0にリセットした内部カウンタにより、その後にズームレンズ群101の移動量に応じてズーム位置検出器110で生成されるパルス信号のパルス数をカウントする。これにより、ズームレンズ群101の原点からの移動量(つまりは位置)を検出する。
なお、ズーム位置検出器110としては、ズームレンズ群101の位置に応じた値の信号を出力するポテンショメータを用いてもよく、この場合は、ズーム原点検出器130は不要である。
以上の位置検出方法は、フォーカス原点検出器131およびフォーカス位置検出器116を用いたフォーカスレンズ群104の位置検出や、撮像素子原点検出器132および撮像素子位置検出器119を用いた撮像素子105の位置検出についても同じである。
112,115,118,121はそれぞれ、レンズ制御CPU122からの制御信号に応じて、ズーム駆動機構111、フォーカス駆動機構114、撮像素子駆動機構117および絞り駆動機構120のモータを駆動する駆動回路である。
123はレンズ制御CPU122内において各種データを記憶するメモリとしてのRAMであり、124はレンズ制御CPU122内においてコンピュータプログラムや各種設定値が記憶されたメモリとしてのROMである。
125は後述するトラッキング曲線やトラッキング調整値等を記憶するためのメモリ(記憶手段)としてのEEPROMである。なお、トラッキング曲線は、読み込み速度の速いROM124に記憶してもよい。
126はユーザがズーミングを指示するために操作するズーム操作キーである。ユーザがズーム操作キー126を操作すると、レンズ制御CPU122は、ズーム駆動機構111のモータを制御して、ズームレンズ群101を移動させる。このとき、レンズ制御CPU122は、EEPROM125に記憶されたトラッキング曲線とトラッキング調整値を用いて、フォーカス駆動機構114および撮像素子駆動機構117のモータを制御してフォーカスレンズ群104および撮像素子105も移動させる。すなわち、レンズ制御CPU122は、合焦状態を維持しながらの変倍(ズーミング)を可能とするトラッキング制御を行う。
109は映像信号処理回路106から出力された映像信号から、映像のコントラスト状態を示すコントラスト情報としてのAF評価値を生成するAF評価値生成回路である。合焦位置検出手段としてのレンズ制御CPU122は、フォーカスレンズ群104をAF評価値が極大値(最大値)となる位置(合焦位置)に移動させることでAF(オートフォーカス)を行う。
127はユーザがマニュアルフォーカシングを指示するために操作するフォーカス操作リングである。撮像装置の電源のON/OFF切り換えは、パワーオンスイッチ128の操作により行われる。129は後述するトラッキング調整を行う際に撮像装置の動作モードを調整モードにセットするための調整モード切換スイッチである。
図2の上側には、ズームレンズ群101の位置(以下、ズームレンズ位置という)と、フォーカスレンズ群104の位置(以下、フォーカスレンズ位置という)との関係を示すズーム−フォーカストラッキングデータ(第1のトラッキングデータ)の例を示している。また、図2の下側には、ズームレンズ位置と、撮像素子105の位置(以下、撮像素子位置という)との関係を示すズーム−撮像素子トラッキングデータ(第2のトラッキングデータ)の例を示している。各トラッキングデータは、実際は有限の複数個の点データによって構成されているが、ここではこれら点データを繋いだ曲線として示している。以下の説明では、トラッキングデータをトラッキング曲線ともいう。
ズーミングに際して実線で示す設計上のトラッキング曲線にしたがってフォーカスレンズ群104および撮像素子105を移動させることで、本来は合焦状態が維持されるはずである。ここにいう設計上のトラッキング曲線(以下、設計トラッキング曲線という)は、前述した撮像装置の製造誤差がゼロであると仮定したときに数値計算により求められた理論値としてのトラッキング曲線である。しかし、実際には撮像装置には製造誤差が存在する。このため、点線で示すように、製造誤差に応じて調整されたトラッキング曲線(調整トラッキングデータ:以下、調整トラッキング曲線という)を用いなければ合焦状態を維持できない場合が多い。
なお、図2では、横軸をズームレンズ位置としているが、焦点距離でも同様のトラッキング曲線を描くことができる。また、トラッキング曲線におけるズームレンズ位置、フォーカスレンズ位置および撮像素子位置とは、前述した位置検出器110,116,119と原点検出器130,131,132とから得られる位置をいう。
以下、トラッキング曲線を調整するトラッキング調整について、図3および図4を用いて説明する。
図3の上側には、被写体距離(1m,2m,無限遠)ごとの設計ズーム−フォーカストラッキング曲線(実線)1m,2m,∞’と、無限遠の被写体距離に対応する調整ズーム−フォーカストラッキング曲線(点線)∞とを示す。また、図3の下側には、設計ズーム−撮像素子トラッキング曲線(実線)を示す。設計ズーム−撮像素子トラッキング曲線は、被写体距離によらず一定である。
図4のフローチャートには、トラッキング調整においてレンズ制御CPU122が行う動作(処理)を示す。ここでは、コリメータを用いて、無限遠の被写体距離に対するトラッキング曲線を調整する場合について説明する。トラッキング調整においてAF評価値を得るために撮像装置で撮像するチャートは、AF評価値を生成し易いもの、例えば白黒パターンが放射状に配置されているものが望ましい。また、被写界深度による影響を少なくするため、絞りは開放とする。
ステップS101では、レンズ制御CPU122は、ズームレンズ群101を、図3に示した設計ズーム−フォーカストラッキング曲線上の位置である仮の特定ミドル位置ZM’に移動させる。ここにいう仮の特定ミドル位置とは、設計ズーム−フォーカストラッキング曲線の変曲点(傾きが0の点)に相当する位置である。
次にステップS102では、レンズ制御CPU122は、撮像素子105を、ズームレンズ群101を仮の特定ミドル位置ZM’に対応する位置SM’に移動させる。位置SM’は、設計ズーム−撮像素子トラッキング曲線から決定される。
次にステップS103およびステップS104では、レンズ制御CPU122は、フォーカスレンズ群104を至近側あるいは無限遠側に移動させ、AF評価値が極大値となる合焦位置を探索(検出)する。
ステップS104にて合焦位置が検出されると、レンズ制御CPU122は、ステップS105において、フォーカスレンズ群104の合焦位置FMをRAM123(またはEEPROM125)に記憶する。
次にステップS106では、レンズ制御CPU122は、フォーカスレンズ群104を、図3に示す設計値としてのFAだけ移動させる。FAは、設計ズーム−フォーカストラッキング曲線上における仮の特定ミドル位置ZM’に対応するフォーカスレンズ位置とテレ端に対応するフォーカスレンズ位置FT_INF’との差である。
次にステップS107では、レンズ制御CPU122は、ズームレンズ群101をテレ方向あるいはワイド方向に移動させつつ、AF評価値が極大値となる位置を探索する。
次にステップS108では、レンズ制御CPU122は、ズームレンズ群101のテレ方向あるいはワイド方向への移動に同期させて、撮像素子105をステップS107で移動させたズームレンズ群101の位置に対応する位置(設計値)に移動させる。
そして、レンズ制御CPU122は、ステップS109にて合焦位置を検出したと判定するまで、ステップS107とステップS108を繰り返す。ここでの合焦位置は、ズームレンズ群101の移動を用いて得た合焦位置であるため、仮の合焦位置である。AF評価値の取得および合焦判定を、ズームレンズ群101および撮像素子105がそれぞれ目標とする位置に到達した後に行うことで、判定精度を向上させることができる。合焦位置を検出した場合はステップS110に進む。
ステップS110では、レンズ制御CPU122は、ステップS109で仮の合焦位置が検出されたときのズームレンズ位置ZTと撮像素子位置STをテレ端でのズームレンズ位置と撮像素子位置としてEEPROM125に記憶する。
次にステップS111では、レンズ制御CPU122は、仮の合焦位置からフォーカスレンズ群104を移動させつつ、AF評価値が極大値となる真の合焦位置(ベストピント位置)を探索する。
そして、ステップS112では、レンズ制御CPU122は、真の合焦位置が検出できたか否かを判定し、真の合焦位置が検出できたと判定した場合はステップS113に進む。真の合焦位置が検出できたと判定しなければ、真の合焦位置の探索を繰り返す。
ステップS113では、レンズ制御CPU122は、テレ端かつ無限遠被写体距離での真の合焦位置FT_INFと、設計値として得られた合焦位置FT_INF’との差分ΔFTを算出し、該ΔFTをEEPROM125に記憶する。
このとき、FT_INFをEEPROM125に記憶してもよいが、ΔFTを記憶した方がフォーカスレンズ位置を記憶する場合と比較してダイナミックレンジが少なくてよいため、EEPROM125の記憶容量を削減することが可能である。撮像時には、この記憶したΔFTを、テレ端でのフォーカスレンズ群104のトラッキング調整値として用いる。
ステップS114では、レンズ制御CPU122は、ズームレンズ群101を、ステップS110で決定したテレ端ZTから、設計値として得られるテレ端−特定ミドル位置間のストロークZMTだけワイド側のズームレンズ位置ZMに移動させる。
次にステップS115では、レンズ制御CPU122は、撮像素子105をステップS114で移動させたズームレンズ位置に対応する位置SMに移動させる。
そして、ステップS116では、レンズ制御CPU122は、特定ミドル位置にて、フォーカスレンズ群104を移動させつつAF評価値が極大値となる合焦位置を探索する。レンズ制御CPU122は、ステップS117で合焦位置を検出したと判定するまで、ステップS116を繰り返す。ステップS117で合焦位置を検出したと判定すると、レンズ制御CPU122は、ステップS118に進む。
ステップS118では、レンズ制御CPU122は、ステップS117で合焦位置と判定したフォーカスレンズ位置と、ステップS105で得られたフォーカスレンズ群104の合焦位置FMとの差ΔFMを求める。そして、このΔFMが、所定量以内であるか否かを判定する。通常、ズーム−フォーカストラッキング曲線の変曲点付近では、該トラッキング曲線の傾きがほぼ0であるため、ズームレンズ群101の移動に対してフォーカスレンズ群104の移動は微小である。したがって、ΔFMが所定量より大きい場合は、トラッキング調整中に何らかの異常が生じたことが想定されるため、ステップSS107から処理をやり直す。ΔFMが、所定量以内である場合は、レンズ制御CPU122は、ステップS119に進む。
ステップS119では、レンズ制御CPU122は、ズームレンズ群101を現在位置する特定ミドル位置ZMから、設計値として得られる特定ミドル位置−ワイド端間のストロークZMWだけワイド側に移動させる。そして、該移動後の位置をズームレンズ群101のワイド端ZWとしてEEPROM125に記憶する。ユーザ操作に応じて実際にズーミングが行われる範囲は、ここで記憶したワイド端ZWと、ステップS110で記憶したテレ端ZTとの間となる。
次に、ステップS120では、レンズ制御CPU122は、撮像素子105をステップS119で移動させたズームレンズ位置(ワイド端)に対応する位置SWに移動させ、該移動後の位置を撮像素子105のワイド端SWとしてEEPROM125に記憶する。
次に、ステップS121では、レンズ制御CPU122は、ズームレンズ群101をワイド端に位置させた状態で、フォーカスレンズ群104を移動させつつAF評価値が極大値となる合焦位置(ベストピント位置)を探索する。レンズ制御CPU122は、ステップS122で合焦位置を検出したと判定するまで、ステップS121を繰り返す。ステップS122で合焦位置を検出したと判定すると、レンズ制御CPU122は、ステップS123に進む。
ステップS123では、レンズ制御CPU122は、ワイド端かつ無限遠被写体距離で実際に合焦する位置FW_INFと、設計値として得られる合焦位置FW_INF’との差分ΔFWを求め、該ΔFWをEEPROM125に記憶する。撮像時には、この記憶したΔFWを、ワイド端でのフォーカスレンズ群104のトラッキング調整値として用いる。こうして、本処理を終了する。
以上のトラッキング調整によって、ズームレンズ群101と撮像素子105のテレ端ZT,STおよびワイド端ZW,SWと、これらのズームレンズ位置(第1の変倍位置)でのフォーカスレンズ群104のトラッキング調整値ΔFT,ΔFWを求めることができる。
そして、ΔFT,ΔFWを用いて設計ズーム−フォーカストラッキング曲線の全体を調整する、すなわちΔFT,ΔFWに応じて設計ズーム−フォーカストラッキング曲線の全体をシフトさせることにより、調整ズーム−フォーカストラッキング曲線が得られる。調整ズーム−フォーカストラッキング曲線を用いてトラッキング制御を行うことにより、ズーミングに伴って撮像素子105を光軸方向に移動させる撮像装置において、装置の製造誤差にかかわらず、合焦状態を維持したズーミングを行うことができる。
ここでは、無限遠被写体距離に対するトラッキング調整を行う場合について説明したが、有限の被写体距離に対するトラッキング調整についても、同様に行うことが可能である。また、ズーム−フォーカストラッキング曲線に複数の変曲点がある場合には、特定ミドル位置として最もテレ端に近い変曲点を用いるとよい。これは、テレ側の方がフォーカスレンズ位置と被写体距離の敏感度が高く、合焦位置の検出精度が高いためである。さらに、図4にて説明したように、ズームレンズ群101および撮像素子105がテレ端と特定ミドル位置との間で移動を繰り返すため、移動時間が短い方がトラッキング調整に要する時間を短くすることができるためである。
図4のフローチャートで説明したトラッキング調整では、テレ端、特定ミドル位置およびワイド端で合焦状態が得られるようにトラッキング調整が行われ、調整ズーム−フォーカストラッキング曲線が作成される。しかし、調整ズーム−フォーカストラッキング曲線に従ってフォーカスレンズ群104を移動させても、テレ端、特定ミドル位置およびワイド端とは異なるズームレンズ位置(第2の変倍位置:以下、中間ズームレンズ位置という)で合焦状態が得られない場合もある。
図6の上側には、図4に示したトラッキング調整によって得られる調整ズーム−フォーカストラッキング曲線を示している。図6の中間には、設計ズーム−撮像素子トラッキング曲線(実線)を示している。また、図6の下側には、ズームレンズ位置ごとの調整ズーム−フォーカストラッキング曲線と実際の合焦位置との差分を示している。
図4に示したテレ端ZT、ワイド端ZWおよびこれらでのトラッキング調整値ΔFT,ΔFWを用いてトラッキング制御を行ったとする。この場合、図6の下側に示すように、テレ端ZT、特定ミドル位置ZP2(=ZM)およびワイド端ZWでは、実際の合焦位置とトラッキング制御されたフォーカスレンズ群104の位置との差はほぼ0となる。
しかし、中間ズームレンズ位置では、設計ズーム−撮像素子トラッキング曲線に対する実際の撮像素子105の位置の誤差により、実際の合焦位置が調整ズーム−フォーカストラッキング曲線上の位置(調整後位置)からずれる可能性がある。このため、このようなずれを低減するために、調整ズーム−フォーカストラッキング曲線に対する中間ズームレンズ位置での補正値を求める必要がある。つまり、撮像素子105の位置誤差をフォーカスレンズ群104の調整後位置を補正することで、中間ズームレンズ位置でも合焦状態を維持したズーミングを可能とする。
図5のフローチャートには、複数の中間ズームレンズ位置での補正値を求める(検出する)ためにレンズ制御CPU122が行う動作(処理)を示す。
ステップS301では、レンズ制御CPU122は、ズームレンズ群101を、所定の中間ズームレンズ位置であるZP1〜ZP7のいずれかに移動させる。例えば、テレ側から順番に補正値を検出する場合には、まずZP1に移動させる。本来、補正値が0となるテレ端ZT、特定ミドル位置ZMおよびワイド端ZWについても、本処理により再度補正値を検出してもよい。なお、補正値を検出する中間ズームレンズ位置の数が多すぎると、全ての中間ズームレンズ位置の補正値を検出するまでに要する時間が長くなる。このため、中間ズームレンズ位置の数(中間ズームレンズ位置間の間隔)は、撮像装置の製造誤差や要求される被写界深度を考慮して設定すればよい。
次に、ステップS302では、レンズ制御CPU122は、設計ズーム−撮像素子トラッキング曲線に従って、ステップS301にてズームレンズ群101を移動させたズームレンズ位置に対応する位置に撮像素子105を移動させる。
次に、ステップS303では、レンズ制御CPU122は、フォーカスレンズ群104を至近側あるいは無限遠側に移動させ、AF評価値が極大値となるフォーカスレンズ位置(実際の合焦位置)を探索する。レンズ制御CPU122は、ステップS304にて合焦位置を検出したと判定するまでステップS303を繰り返す。そして、ステップS304にて合焦位置を検出したと判定すると、レンズ制御CPU122は、ステップS305に進む。
ステップS305では、レンズ制御CPU122は、ステップS304にて判定した実際の合焦位置と、調整ズーム−フォーカストラッキング曲線に従ったフォーカスレンズ位置(調整後位置)との差を補正値としてEEPROM125に記憶する。例えば、ズームレンズ位置がZP1である場合には、上記差であるΔFP1が求められ、これがZP1での補正値とされる。補正値は、実際の合焦位置と、調整ズーム−フォーカストラッキング曲線に従ったフォーカスレンズ位置(調整後位置)との位置関係によって、正の値になる場合もあれば負の値となる場合もある。また、実際の合焦位置と設計ズーム−フォーカストラッキング曲線に従ったフォーカスレンズ位置との差分を補正値としてEEPROM125に記憶してもよい。この補正値を求めることは、結果的に調整後位置の補正値を求めることと同じ意味を持つ。
そして、ステップS306では、レンズ制御CPU122は、全ての所定の中間ズームレンズ位置について補正値を検出したか否かを判定する。まだ補正値を検出すべき中間ズームレンズ位置が残っている場合はステップS301に戻り、次の中間ズームレンズ位置での補正値の検出を行う。全ての所定の中間ズームレンズ位置について補正値を検出した場合は、本処理を終了する。
なお、以上説明したトラッキング調整および補正値の検出は、撮像装置の製造工程にて実施されることが望ましいが、ユーザが撮像装置の使用前等において行ってもよい。
次に、本実施例の撮像装置におけるフォーカスレンズ群104のトラッキング制御について、図9を用いて説明する。撮像素子105のトラッキング制御については、フォーカスレンズ群104のトラッキング制御と同様にして行われる。
図9中の実線pは、被写体距離がLpであるときのズーム−フォーカストラッキング曲線である。点線a,bは被写体距離がLa,Lbであるときの設計ズーム−フォーカストラッキング曲線(以下、単に設計トラッキング曲線ともいう)である。設計トラッキング曲線a,bは、テーブルデータあるいは計算式の形でレンズ制御CPU122内のROM124に記憶されている。
被写体距離がLpであるときのズームレンズ位置ZPでのフォーカスレンズ位置p(ZP)は、設計トラッキング曲線上の値(設計値)を用いて次式のように表すことができる。
p(ZP)=α/β×|b(ZP)−a(ZP)|+a(ZP
αは設計トラッキング曲線aと被写体距離Lpのトラッキング曲線pとの差分、βは設計トラッキング曲線aとbの差分であり、次式で表される。
α=|p(ZP)−a(ZP)|
β=|b(ZP)−a(ZP)|
さらに、図4および図6の処理により求められた調整値および補正値(以下、これらをまとめて補正値という)により補正されたフォーカスレンズ位置fp(ZP)は、次式で表すことができる。ここでは、ズームレンズ位置ZPX―1での補正値をΔFPX―1とし、ズームレンズ位置ZPでの補正値をΔFPとする。
fp(ZP)=
(ΔFPX−1−ΔFP)×(p(ZP)−ZPX−1)/(ZPX−1−ZP
+ΔFPX−1+p(ZP
つまり、2つのズームレンズ位置でのそれぞれのフォーカスレンズ位置の補正値を用いて、それらの間の任意の位置での補正後のフォーカスレンズ位置fp(ZP)を得ることが可能である。
こうして計算された、被写体距離とズームレンズ位置ごとの補正後のフォーカスレンズ位置をテーブルデータとしてEEPROM等のメモリに記憶し、撮像時に被写体距離とズームレンズ位置に応じた補正後フォーカスレンズ位置を読み出すようにしてもよい。ただし、この場合、膨大なメモリ容量を必要とする可能性がある。このため、設計トラッキング曲線のデータと補正値のデータのみをメモリに記憶し、撮像時にレンズ制御CPU122にてこれらのデータを用いてフォーカスレンズ群104を移動させる位置を求めてもよい。
実施例1では、設計ズーム−フォーカストラッキング曲線における特定ミドル位置に変曲点がある場合のトラッキング調整について説明した。これに対して、本発明の実施例2では、設計ズーム−フォーカストラッキング曲線が変曲点を持たない場合のトラッキング調整について説明する。なお、本実施例の撮像装置において、実施例1と共通する構成要素には実施例1と同符号を付す。
図7の上側には、被写体距離(1m,2m,無限遠)ごとの設計ズーム−フォーカストラッキング曲線(実線)1m,2m,∞’と、無限遠の被写体距離に対応する調整ズーム−フォーカストラッキング曲線(点線)∞とを示す。また、図7の下側には、設計ズーム−撮像素子トラッキング曲線(実線)を示す。設計ズーム−撮像素子トラッキング曲線は、被写体距離によらず一定である。
図7に示す設計ズーム−フォーカストラッキング曲線には、図3に示した設計ズーム−フォーカストラッキング曲線とは異なり、変曲点がない。このため、本実施例では、テレ端とワイド端でトラッキング調整を行う。
図8のフローチャートには、本実施例のトラッキング調整においてレンズ制御CPU122が行う動作(処理)を示す。本実施例でも、コリメータを用いて、無限遠の被写体距離に対するトラッキング曲線を調整する場合について説明する。また、トラッキング調整においてAF評価値を得るために撮像装置で撮像するチャートは、AF評価値を生成し易いもの、例えば白黒パターンが放射状に配置されているものが望ましい。また、被写界深度による影響を少なくするため、絞りは開放とする。
ステップS201では、レンズ制御CPU122は、初期動作として、フォーカスレンズ群104を、テレ端で無限遠被写体距離に合焦する設計上の合焦位置に移動させる。
次にステップS202では、レンズ制御CPU122は、ズームレンズ群101を仮のテレ端(設計テレ端)ZT’に移動させる。
次にステップS203では、レンズ制御CPU122は、ステップS202でズームレンズ群101を移動させたテレ端ZT’に対応する位置ST’に撮像素子105を移動させる。
次に、ステップS204では、レンズ制御CPU122は、ズームレンズ群101をテレ方向あるいはワイド方向に移動させつつAF評価値が極大値となる合焦位置を探索する。
さらに、ステップS205では、レンズ制御CPU122は、ズームレンズ群101のテレ方向あるいはワイド方向への移動に同期するように、撮像素子をステップS204で移動したズームレンズ群101の位置に対応する位置(設計値)に移動させる。
次に、ステップS206では、レンズ制御CPU122は、合焦位置を検出したと判定するまでステップS204とステップS205を繰り返す。ここでの合焦位置は、ズームレンズ群101の移動を用いて得た合焦位置であるため、仮の合焦位置である。合焦位置を検出した場合はステップS207に進む。
ステップS207では、レンズ制御CPU122は、ステップS109で仮の合焦位置を検出した際のズームレンズ位置ZTと撮像素子位置STとを、テレ端としてEEPROM125に記憶する。
次に、ステップS208では、レンズ制御CPU122は、仮の合焦位置からフォーカスレンズ群104を移動させつつ、AF評価値が極大値となる真の合焦位置(ベストピント位置)を探索する。
そして、ステップS209では、レンズ制御CPU122は、真の合焦位置が検出できたか否かを判定し、真の合焦位置が検出できたと判定した場合はステップS210に進む。真の合焦位置が検出できたと判定しなければ、真の合焦位置の探索を繰り返す。
ステップS210では、レンズ制御CPU122は、テレ端かつ無限遠被写体距離での真の合焦位置FT_INFと、設計値として得られた合焦位置FT_INF’との差分ΔFTを算出し、該ΔFTをEEPROM125に記憶する。撮像時には、この記憶したΔFTを、テレ端でのフォーカスレンズ群104のトラッキング調整値として用いる。
次に、ステップS211では、レンズ制御CPU122は、ズームレンズ群101を、ステップS207で決定したテレ端ZTから、設計値として得られるテレ端−ワイド端間のストロークZTWだけワイド側のズームレンズ位置ZWに移動させる。そして、移動後の位置をワイド端ZWとしてEEPROM125に記憶する。
次にステップS212では、レンズ制御CPU122は、撮像素子105をステップS211で移動させたズームレンズ位置(ワイド端)ZWに対応する位置SWに移動させる。そして、移動後の位置を撮像素子105のワイド端SWとしてEEPROM125に記憶する。
次に、ステップS213では、レンズ制御CPU122は、ワイド端にて、フォーカスレンズ群104を移動させつつAF評価値が極大値となる合焦位置を探索する。レンズ制御CPU122は、ステップS214で合焦位置を検出したと判定するまで、ステップS213を繰り返す。ステップS214で合焦位置を検出したと判定すると、レンズ制御CPU122は、ステップS215に進む。
ステップS215では、レンズ制御CPU122は、ステップS214で合焦位置と判定したフォーカスレンズ位置と、設計値として得られるフォーカスレンズ群104の合焦位置との差が、所定量以内であるか否かを判定する。該差が所定量より大きい場合は、トラッキング調整中に何らかの異常が生じたことが想定されるため、ステップS204から処理をやり直す。差が所定量以内である場合は、レンズ制御CPU122は、ステップS216に進む。
ステップS216では、レンズ制御CPU122は、ワイド端かつ無限遠被写体距離で実際に合焦する位置FW_INFと、設計値として得られる合焦位置FW_INF’との差分ΔFWを求め、該ΔFWをEEPROM125に記憶する。撮像時には、この記憶したΔFWを、ワイド端でのフォーカスレンズ群104のトラッキング調整値として用いる。こうして、本処理を終了する。
以上のトラッキング調整によって、ズームレンズ群101と撮像素子105のテレ端ZT,STおよびワイド端ZW,SWと、これらのズームレンズ位置(第1の変倍位置)でのフォーカスレンズ群104のトラッキング調整値ΔFT,ΔFWを求めることができる。
そして、ΔFT,ΔFWを用いて設計ズーム−フォーカストラッキング曲線の全体を調整する、すなわちΔFT,ΔFWに応じて設計ズーム−フォーカストラッキング曲線の全体をシフトさせることにより、調整ズーム−フォーカストラッキング曲線が得られる。調整ズーム−フォーカストラッキング曲線を用いてトラッキング制御を行うことにより、ズーミングに伴って撮像素子105を光軸方向に移動させる撮像装置において、装置の製造誤差にかかわらず、合焦状態を維持したズーミングを行うことができる。
テレ端およびワイド端でのトラッキング調整後には、実施例1において図5のフローチャートで説明した複数の中間ズームレンズ位置(第2の変倍位置)での補正値の検出を行う。
図8では、無限遠被写体距離に対するトラッキング調整を行う場合について説明したが、有限の複数の被写体距離に対するトラッキング調整についても、同様に行うことが可能である。
以上説明したように、上記各実施例によれば、ズーミング(変倍)に伴ってフォーカスレンズ群104と撮像素子105とを光軸方向に移動させる撮像装置において、トラッキング調整を複雑化することなく行うことができる。さらに、調整ズーム−フォーカストラッキング曲線が中間ズームレンズ位置で含む誤差を、調整ズーム−フォーカストラッキング曲線(フォーカスレンズ群104の位置)の補正値として検出することできる。このため、撮像素子のトラッキング曲線は、設計値(設計ズーム−撮像素子トラッキング曲線)のまま使用することができ、撮像素子のトラッキング曲線まで調整する場合に比べて、トラッキング調整を簡略化することができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
変倍に伴ってフォーカスレンズ群(補正レンズ群)と撮像素子が光軸方向に移動する撮像装置であって、簡単にトラッキング調整が行えるビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像装置を提供できる。
101 ズームレンズ群
104 フォーカスレンズ群
105 撮像素子
109 AF評価値生成回路
122 レンズ制御CPU

Claims (2)

  1. 光軸方向に移動して変倍を行う変倍レンズ群と、
    前記変倍に際して光軸方向に移動して該変倍に伴う像面変動を補正する補正レンズ群と、
    前記変倍レンズ群および前記補正レンズ群を通過した光により形成された光学像を光電変換するとともに、前記変倍に際して光軸方向に移動する撮像素子と、
    前記変倍レンズ群の位置と前記補正レンズ群の位置との関係を示す第1のトラッキングデータおよび前記変倍レンズ群の位置と前記撮像素子の位置との関係を示す第2のトラッキングデータを記憶した記憶手段と、
    前記変倍レンズ群の移動に応じて、前記第1のトラッキングデータおよび前記第2のトラッキングデータを用いて前記補正レンズ群および前記撮像素子をそれぞれ移動させる制御手段と、
    前記撮像素子からの出力を用いて前記補正レンズ群の合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、
    前記変倍レンズ群が第1の変倍位置に移動し、かつ前記撮像素子が前記第2のトラッキングデータにおける前記第1の変倍位置に対応する位置に移動した状態で前記合焦位置検出手段により検出した前記合焦位置と、前記第1のトラッキングデータにおける前記第1の変倍位置に対応する前記補正レンズ群の位置との差を用いて、前記第1のトラッキングデータを調整するための調整値を求めるトラッキング調整手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記トラッキング調整手段は、前記変倍レンズ群が前記第1の変倍位置とは異なる第2の変倍位置に移動し、かつ前記撮像素子が前記第2のトラッキングデータにおける前記第2の変倍位置に対応する位置に移動した状態で前記合焦位置検出手段により前記補正レンズ群の合焦位置をそれぞれ検出し、
    該合焦位置と、前記第1のトラッキングデータおよび前記調整値を用いて得られた調整トラッキングデータにおける前記第2の変倍位置に対応する前記補正レンズ群の位置との差を用いて、前記調整トラッキングデータの補正値を求めることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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