JP2012015362A - 太陽電池セルのリード線接合方法 - Google Patents

太陽電池セルのリード線接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バス電極へのリード線の加熱加圧接合時の太陽電池セルの割れを抑制することができる太陽電池セルのリード線接合方法を提供する。
【解決手段】基板11に設けられた2本の受光面バス電極14と2本の裏面バス電極15に、それぞれ半田が供給されたリード線4,7を重ね、まず、1列目の受光面バス電極14及び1列目の裏面バス電極15に重ねられたリード線4(4A),7(7A)を、位置ずれしないように第1のリード押さえ装置50(50A)で加圧しながら、赤外線ランプヒーター32で加熱して接合し、2列目の受光面バス電極14及び2列目の裏面バス電極15に重ねられたリード線4(4B),7(7B)を、位置ずれしないように第2のリード押さえ装置50(50B)で加圧しながら赤外線ランプヒーター32で加熱して半田を溶融して接合する。
【選択図】 図11

Description

本発明は、太陽電池セルの第1、第2の受光面バス電極及び第1、第2の裏面バス電極に、それぞれ半田が供給されたリード線を重ね加熱加圧して接合する太陽電池セルのリード線接合方法に関する。
太陽電池モジュールは、集電電極として受光面に受光面電極を有し裏面に裏面電極を有する太陽電池セルを縦横に複数並設し、この複数の太陽電池セルを直列に接続するために、1つの太陽電池セルの受光面電極と隣接する他の太陽電池セルの裏面電極とを帯状のリード線で接続し、それを順次繰り返す構成のものが知られている。
帯状のリード線は、一般的にタブ線と呼ばれる銅箔などの導電性の高い金属の全面を半田被覆したものが用いられ、太陽電池セルの受光面電極上から隣接する太陽電池セルの裏面電極上に延ばして配置され受光面電極と裏面電極とが電気的に接続されている。リード線と各電極との接続は、太陽電池セルの表面および裏面に細長く形成された電極上にリード線を配置し加熱して半田を溶融させ、この状態で部分的もしくは全長にわたりリード線を太陽電池セルに押し付けて半田接合させることにより行われている。
このような太陽電池セルのリード線接合において、加熱は、例えば太陽電池セルの上方に配置した赤外線ランプヒーターから照射された赤外線による本加熱と、太陽電池セルを載置するホットプレートからの補助加熱とにより行われ、リード線を太陽電池セルに押し付けた状態で行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−196749号公報
太陽電池セルの受光面電極とこれに接合されるリード線との位置がずれると、両者の接合面積が減少して流れる電流が制限されるとともに、受光面積が減少して発電効率が下がる。このような不具合(接合面積の減少及び太陽光受光面積の減少)を防止するために、上記加熱して半田接合する際に、リード線の受光面電極への押し付けが行われる。
一方、太陽電池セルの受光面電極は、太陽電池セルの表面に複数本が形成される場合が多い。そして、この複数本の受光面電極に各々リード線が接合される。従来、複数本の受光面電極へのリード線の接合を同一の工程にて同時に行っていた。そのため、リード線の受光面電極への押し付けが複数箇所で同時に行われ、これが原因で太陽電池セルに割れが発生することがあった。近年、太陽電池セルは、原材料費を低減するために厚みが200μm以下にまで薄くなっており、上記の割れが発生する頻度が増加しており改善が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、バス電極へのリード線の加熱加圧接合時の太陽電池セルの割れを抑制し、歩留まりを改善することができる太陽電池セルのリード線接合方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる太陽電池セルのリード線接合方法は、平板状を成し受光面に平行に延びる第1の受光面バス電極及び第2の受光面バス電極を有し、裏面の第1の受光面バス電極及び第2の受光面バス電極に対応する位置に第1の裏面バス電極及び第2の裏面バス電極を有する太陽電池セルの第1、第2の受光面バス電極及び第1、第2の裏面バス電極に、それぞれ半田が供給されたリード線を重ね、まず、第1の受光面バス電極及び第1の裏面バス電極に重ねられたリード線を、位置ずれしないよう加圧しながら加熱手段で加熱して半田を溶融して接合するとともに、第2の受光面バス電極及び第2の裏面バス電極に重ねられたリード線は加圧を開放し、次いで、第2の受光面バス電極及び第2の裏面バス電極に重ねられたリード線を、位置ずれしないよう加圧しながら加熱手段で加熱して半田を溶融して接合するとともに、第1の受光面バス電極及び第1の裏面バス電極に重ねられたリード線は加圧を開放することを特徴とする。
本発明によれば、受光面バス電極とリード線との加熱加圧接合を2箇所で同時に行うことがないので、太陽電池セルに作用する応力を削減することができ、太陽電池セルの割れを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、太陽電池モジュールの斜視図であり、太陽電池パネルに枠部材を取り付ける様子を示す図である。 図2は、複数の太陽電池セルがリード線により順次接続されてなる太陽電池アレイが太陽電池パネル内に封止されている様子を示す斜視図である。 図3は、太陽電池セルの上面図である。 図4は、太陽電池セルの裏面図である。 図5は、太陽電池セルに受光面側バス電極を接合した様子を示す上面図である。 図6は、太陽電池セルに裏面バス電極を接合した様子を示す裏面図である。 図7は、複数の太陽電池セルを直列に接続した様子を上方から見た斜視図である。 図8は、複数の太陽電池セルを直列に接続した様子を下方から見た斜視図である。 図9は、各部品を積層する状態を示す太陽電池セルの分解斜視図である。 図10は、隣接する2つの太陽電池セルの接続状態を示す断面図である。 図11は、第1の受光面側バス電極に赤外線照射して加熱する様子を示す模式図である。 図12は、第2の受光面側バス電極に赤外線照射して加熱する様子を示す模式図である。 図13は、比較して示す従来のリード線の加熱加圧接合の様子を示す模式図である。 図14は、加熱加圧のためにシリコン基板が撓んだ様子を示す模式図である。 図15は、従来の太陽電池セルにおいて加熱加圧のために割れが発生した様子を示す上面図である。
以下に、本発明にかかる太陽電池セルのリード線接合方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、太陽電池モジュールの斜視図であり、太陽電池パネルに枠部材を取り付ける様子を示している。図2は、複数の太陽電池セルがリード線により順次接続されてなる太陽電池アレイが太陽電池パネル内に封止されている様子を示す斜視図である。図3は、太陽電池セルの上面図である。図4は、太陽電池セルの裏面図である。図5は、太陽電池セルに受光面側バス電極を接合した様子を示す上面図である。図6は、太陽電池セルに裏面バス電極を接合した様子を示す裏面図である。図7は、複数の太陽電池セルを直列に接続した様子を上方から見た斜視図である。図8は、複数の太陽電池セルを直列に接続した様子を下方から見た斜視図である。図9は、各部品を積層する状態を示す太陽電池セルの分解斜視図である。図10は、隣接する2つの太陽電池セルの接続状態を示す断面図である。図11は、第1の受光面側バス電極に赤外線照射して加熱する様子を示す模式図である。図12は、第2の受光面側バス電極に赤外線照射して加熱する様子を示す模式図である。図13は、比較して示す従来のリード線の加熱加圧接合の様子を示す模式図である。図14は、加熱加圧のためにシリコン基板が撓んだ様子を示す模式図である。図15は、従来の太陽電池セルにおいて加熱加圧のために割れが発生した様子を示す上面図である。
太陽電池モジュール90は、平板状の太陽電池パネル70とこの太陽電池パネル70の外縁部を全周にわたって囲む枠部材80とを有している(図1)。太陽電池パネル70は、縦横に複数配列された太陽電池セル20を樹脂封止し、その受光面側を透光性を有する表面カバー材3で覆い、裏面側を裏面カバー材10で覆って構成されている(図9,10)。
複数の太陽電池セル20は、受光面側リード線4および裏面側リード線7により、第1の方向である図中X方向に直列に接続されている(図8,9)。ただし、太陽電池パネル20の端部においては、Y方向に接続されている箇所もある。なお、受光面側リード線4および裏面側リード線7として、一般的にタブ線と呼ばれる半田が供給(被覆あるいは塗布)された帯状の銅箔を用いている。太陽電池パネル70の内部には、太陽電池セル20がリード線4,7により順次接続されてなる太陽電池アレイ5が樹脂8により封止されている。
枠部材80は、アルミニウムなどの押出成型にて作製され、断面コの字形を成すコ字状部で太陽電池パネル70の外縁部を全周にわたって覆っている(図1)。枠部材80は、ブチル系の封止材またはシリコン系の接着剤などを介して太陽電池パネル20に固定され、太陽電池パネル20を補強するとともに、太陽電池パネル20を住宅やビルなどの建物や地面や構造物に設けられた架台に取り付けるための役割を有する。
太陽電池パネル70は、受光面側(表面側)から、透光性を有する表面カバー材3と、複数の太陽電池セル20およびこれら太陽電池セル20を直列に接続する受光面側リード線4および裏面側リード線7がEVA(エチレンビニルアセテート)等の樹脂8(8a,8b)で封止されたセル配置層9と、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPVF(ポリビニルフルオライド)等でなる耐候性に優れたバックシート10(裏面カバー材)とが、積層された構成となっている(図9,10)。
太陽電池セル20は、およそ150〜300μmほどの厚みのp型シリコンを基板として以下のように構成される。p型層となるp型シリコン基板11の表面側には、リン拡散によってn型拡散層(不純物層拡散層:図示せず)が形成され、さらに入射光の反射を防止して変換効率を向上させるためのシリコン窒化膜よりなる反射防止膜11a(図3)が表面処理により設けられて、太陽電池セル20の受光面となっている。また、p型シリコン基板(以下、単に基板)11の裏面側には、高濃度不純物を含んだp+層(図示せず)が形成され、さらに入射光の反射および電力の取り出しを目的として裏面のほぼ全面にわたってアルミニウムによる裏面集電電極12が設けられている。
また、基板11の受光面には、入射光から変換された電気エネルギーを取り出す受光面側電極として、銀で形成された細線電極であるグリッド電極13と同じく銀で形成された所定幅の受光面バス電極(受光面リード接続電極)14とが形成され、それぞれ底面部において上記n型拡散層と電気的に接続している。受光面バス電極14は、太陽電池セル20の接続方向である第1の方向に沿って2本が平行に形成されている。グリッド電極13は、受光面バス電極14と直交する方向に多数本が細形に形成されている。グリッド電極13は、受光面にて発電した電力を無駄なく取り出すために、できるだけ細く、また受光面(表面)の全体にわたるように形成されている。太陽光が当たることによって、図3,5の受光面側がマイナス(−)電極、図4,6の裏面側がプラス(+)電極となる。受光面バス電極14は、受光面側リード線4が接続されて、グリッド電極13によって集められた電気エネルギーをさらに外部に取り出すために設けられている(図5)。なお、図7において、受光面バス電極14は、受光面側リード線4より細く記載されているが、これは、受光面バス電極14と受光面側リード線4とが重なる様子を表現するためであり、実際には受光面バス電極14と受光面側リード線4とは同じ幅である。
一方、基板11の裏面には、裏面のほぼ全面を覆うようにしてアルミニウムでなる裏面集電電極12が設けられている。また、太陽電池セル20の裏面のグリッド電極13と対応した位置(グリッド電極13と太陽電池セル20の厚さ方向に重なる位置)には、銀でなる裏面バス電極(裏面リード接続電極)15が太陽電池セル20の接続方向である第1の方向に延びて形成されている。裏面バス電極15は、裏面側リード線7が接続されて、裏面集電電極12によって集められた電気エネルギーをさらに外部に取り出すために設けられている(図5)。なお、図5および図7等において、裏面バス電極15は、裏面側リード線7より太く記載されているが、これは、裏面バス電極15と裏面側リード線7とが重なる様子を表現するためであり、実際には裏面バス電極15と裏面側リード線7とは同じ幅である。
基板11の裏面は、前面にわたって銀電極にて覆ってもよいがコストが嵩むため、上記のように特に裏面側リード線7を接続する箇所のみ銀製の裏面バス電極15が設けられている。なお、裏面バス電極15は、本実施の形態のように直線状なもののほかに、ドット状(飛び石状)に設けられる場合もある。
このように構成された太陽電池セル20では、太陽光が太陽電池セル20の受光面側(反射防止膜側)から照射されて、内部のpn接合面(p型層とn型拡散層との接合面)に到達すると、このpn接合面において合体していたホールと電子が分離する。分離した電子はn型拡散層に向かって移動する。一方、分離したホールはp+層に向かって移動する。これにより、n型拡散層とp+層との間に、p+層の電位が高くなるようにして電位差が発生する。その結果、n型拡散層に接続した表面電極がマイナス極、p+層に接続した裏面電極がプラス極となって、外部回路(図示せず)を接続すれば電流が流れ、太陽電池としての動作を示す。太陽電池セル1枚の出力電圧は小さいが、太陽電池モジュール90においてはこの太陽電池セル20を複数枚直列に接続することにより使用しやすい電圧まで大きくしている。
太陽電池セル20の直列接続は、第1の方向に配列された複数の太陽電池セルにおいて、第1の太陽電池セル20(20A)の受光面バス電極14と、これに隣接する第2の太陽電池セル20(20B)の裏面バス電極15とを帯状のリード線4,7により電気的に接続することによりなされる(図7〜10)。
本実施の形態においてリード線4,7は、受光面側リード線4と裏面側リード線7とに分割して設けられている。両リード線のうち、受光面側リード線4は、受光面バス電極14の上に延び、当該受光面バス電極14に半田接合(機械的および電気的に接続)されている。なお、受光面側リード線4は、太陽電池セル20より長さを長くされた延長部4aが設けられており、受光面バス電極14上に半田接合された際、一端側に突出する(図5)。
裏面側リード線7は、裏面バス電極15上に延び、当該裏面バス電極15に半田接合(機械的および電気的に接続)されている。そして、第1の太陽電池セル20(20A)と第2の太陽電池セル20(20B)とを直列接続するために、第1の太陽電池セル20(20A)の受光面側リード線4と第2の太陽電池セル20(20B)の裏面側リード線7とが半田接合されている。すなわち、第1の太陽電池セル20(20A)の受光面側リード線4の延長部4aが、隣接する第2の太陽電池セル20(20B)の裏面側にもぐり込み、裏面バス電極15上に半田接合されている裏面側リード線7に半田接合される。ここでは、隣接する2つの第1の太陽電池セル20(20A)と第2の太陽電池セル20(20B)の接続のみ説明しているが、実際には、同様の接続が繰り返されて複数の太陽電池セル20が直列に接続されている。なお、本実施の形態においては、リード線は、上記のように受光面側リード線4と裏面側リード線7とに分割して設けられているが、連続する1本のリード線により接続されてもよい。
本実施の形態における受光面バス電極14及び裏面バス電極15と、受光面側リード線4及び裏面側リード線7との接合方法について説明する。これらバス電極14,15とリード線4,7との接合は、図11及び図12に示す接合装置にて行われる。接合装置は、基板11をその上面に載置して補助加熱するホットプレート(補助加熱装置)51と、ホットプレート51上に設けられ受光面側リード線4を押圧するリード押さえ装置50と、移動可能に設けられ2本の受光面バス電極14に対応する照射位置でそれぞれ赤外線照射による本加熱を行う加熱手段である赤外線ランプヒーター(本加熱装置)32とを含んで構成されている。
ホットプレート51には2本の裏面側リード線7が置かれる位置に位置決め手段(例えば、裏面側リード線7を収容する凹部)が形成されている。また、リード押さえ装置50は、受光面バス電極14(受光面側リード線4)の長さ方向に並ぶ複数の棒状部材を有し、この棒状部材の先端で受光面側リード線4の表面を押圧する。そして、リード押さえ装置50は、2本の受光面バス電極14(受光面側リード線4)の位置に合わせて2組(第1のリード押さえ装置50(50A)と第2のリード押さえ装置50(50B))が設けられている。赤外線ランプヒーター32は、上記のように移動可能に設けられ、2本の受光面バス電極14(受光面側リード線4)に対応する照射位置間を移動でき、また受光面側リード線4に沿って受光面側リード線4の長さ方向にも移動しなから赤外線照射可能とされている。
接合工程の手順においては、まず、ホットプレート51の上の所定の位置に第1の裏面側リード線7(7A)と第2の裏面側リード線7(7B)とを載置する。次に、その上に基板11を配置する。このとき、2本の裏面側リード線7,7に2本の裏面バス電極15がそれぞれ重なるように基板11を配置する。さらに、基板11の2本の受光面バス電極14上に、第1の受光面側リード線4(4A)と第2の受光面側リード線4(4B)を位置を合わせて配置する。
上記のように位置合わせして重ねた状態で、まず、第1の裏面側リード線7(7A)、基板11、および第1の受光面側リード線4(4A)の位置がずれないように、第1のリード押さえ装置50(50A)にて第1の受光面側リード線4(4A)を押さえ付け、ホットプレート51にて補助加熱しながら、赤外線ランプヒーター32の赤外線照射にて第1の受光面側リード線4(4A)側のみ加熱する。これにより、第1の裏面側リード線7(7A)と裏面バス電極15の接合、及び受光面バス電極14と第1の受光面側リード線4(4A)の接合を行う。このとき、他方の第2の受光面側リード線4(4B)側においては、第2のリード押さえ装置50(50B)を離間させて圧力を開放しておく。
次に、赤外線ランプヒーター32を移動させ、第2の裏面側リード線7(7B)、基板11、および第2の受光面側リード線4(4B)の位置がずれないように、第2のリード押さえ装置50(50B)にて第2の受光面側リード線4(4B)を押さえ付け、この状態で、ホットプレート(補助加熱装置)51で補助加熱しながら、赤外線ランプヒーター32の赤外線照射にて第2の受光面側リード線4(4B)側のみ加熱して、第2の裏面側リード線7(7B)と裏面バス電極15の接合、及び受光面バス電極14と第2の受光面側リード線4(4B)の接合を行う。このとき、第1の受光面側リード線4(4A)側においては、第1のリード押さえ装置50(50A)を離間させて圧力を開放しておく。このように、本実施の形態のリード線接合方法においては、2組のリード線4,7の接合を別の工程にて行っている。
比較のために従来の接合方法を図13に示す。上記に対して従来のリード線接合方法においては、2組のリード線4,7の接合を同じ工程にて行っていた。すなわち、従来においては、2つのリード押さえ装置50,50にて第1の受光面側リード線4(4A)及び第2の受光面側リード線4(4B)を同時に押圧し、また赤外線ランプヒーター52にて、第1の受光面側リード線4(4A)側と第2の受光面側リード線4(4B)側の赤外線照射を同時に行い、第1の受光面側リード線4(4A)側の接合と第2の受光面側リード線4(4B)側の接合を同時に行っていた。そのため、図14に示すように、リード押さえ装置50,50にて押さえられた箇所を起点として、基板11が熱変形し、特に2つのリード押さえ装置50,50の間の部分は、基板11が大きく熱変形した。
そして、基板11の製造上のばらつき及びリード押さえ装置50の押圧力のばらつき等により、上記熱変形が大きくなると、基板11に例えば図15に示すように亀裂43が生じることがあった。この亀裂43においては、亀裂43が非常に大きな場合は、太陽電池セルの製造工程の後工程の亀裂検査工程で判別が可能であり、亀裂43が確認された場合には基板11は、あらかじめ準備された亀裂のない基板11と交換される。また、亀裂43が小さく、上記亀裂検査工程で判別されなかった場合は、さらに太陽電池モジュールの製造工程の後工程で検査される太陽電池モジュールの出力検査工程にて、所定のモジュール出力を得ることができないことにより亀裂が発生していることが判明する。しかしこの場合、基板11は既に樹脂で封止された状態であり、亀裂の生じている基板11のみの交換は不可能であり太陽電池モジュール1枚が不良となってしまうという状態であった。
これに対して、本実施の形態の太陽電池セルのリード線接合方法においては、上記のように、基板11に設けられた2本の受光面バス電極14と2本の裏面バス電極15に、それぞれ半田が供給されたリード線4,7を重ね、まず、1列目の受光面バス電極14及び1列目の裏面バス電極15に重ねられたリード線4(4A),7(7A)を、位置ずれしないように第1のリード押さえ装置50(50A)で加圧しながら、赤外線ランプヒーター32で加熱して被覆された半田を溶融して接合するとともに、2列目の受光面バス電極14及び2列目の裏面バス電極15に重ねられたリード線4(4B),7(7B)は加圧を開放し、次いで、2列目の受光面バス電極14及び2列目の裏面バス電極15に重ねられたリード線4(4B),7(7B)を、位置ずれしないように第2のリード押さえ装置50(50B)で加圧しながら赤外線ランプヒーター32で加熱して半田を溶融して接合するとともに、1列目の受光面バス電極14及び1列目の裏面バス電極15に重ねられたリード線4(4A),7(7A)は加圧を開放する。そのため、基板11に熱変形による応力が作用せず、亀裂の発生が抑制されるという効果をえることができる。
なお、本実施の形態の受光面バス電極14と裏面バス電極15は2本が設けられているが、2本以上が設けられる場合がある。このように、2本以上の受光面バス電極14と裏面バス電極15が設けられる場合には、それに接合されるリード線に対して、1本(1組)ずつ加圧して接合することで亀裂の発生を抑制することができる。また、隣り合う2本の受光面バス電極14と裏面バス電極15に接合されるリード線に対して同時に加圧することを避け、1本以上間隔を開けた2本(2組)を同時に加圧して接合するようにしても亀裂の発生を抑制することができる場合がある。
また、本実施の形態のリード押さえ装置50は、2本の受光面バス電極14(受光面側リード線4)の位置に合わせて2組(第1のリード押さえ装置50(50A)、第2のリード押さえ装置50(50B))が設けられているが、1組が移動可能に設けられてもよい。また、赤外線ランプヒーター32は、2本の受光面バス電極14(受光面側リード線4)間を移動可能とされているが、それぞれの照射位置に合わせて2組が設けられ、それぞれオンオフができるようにされてもよい。
以上のように、本発明にかかる太陽電池セルのリード線接合方法は、太陽電池セルの第1、第2の受光面バス電極及び第1、第2の裏面バス電極に、それぞれ半田が供給されたリード線を重ね加熱加圧して接合するリード線接合方法に適用されて有用なものであり、特に太陽電池セルの厚さが小さい場合のリード線接合方法に適用されて最適なものである。
3 表面カバー材
4,4A,4B 受光面側リード線(リード線)
4a 延長部
5 太陽電池アレイ
7,7A,7B 裏面側リード線(リード線)
8,8a,8b 樹脂
9 セル配置層
10 裏面カバー材
11 p型シリコン基板
12 裏面集電電極
13 グリッド電極
14 受光面バス電極(受光面リード接続電極)
15 裏面バス電極(裏面リード接続電極)
20 太陽電池セル
32,52 赤外線ランプヒーター(加熱手段)
50,50A,50B リード押さえ装置
51 ホットプレート
70 太陽電池パネル
80 枠部材
90 太陽電池モジュール

Claims (5)

  1. 平板状を成し受光面に平行に延びる第1の受光面バス電極及び第2の受光面バス電極を有し、裏面の前記第1の受光面バス電極及び前記第2の受光面バス電極に対応する位置に第1の裏面バス電極及び第2の裏面バス電極を有する太陽電池セルの前記第1、第2の受光面バス電極及び前記第1、第2の裏面バス電極に、それぞれ半田が供給されたリード線を重ね、
    まず、前記第1の受光面バス電極及び前記第1の裏面バス電極に重ねられた前記リード線を、位置ずれしないよう加圧しながら加熱手段で加熱して半田を溶融して接合するとともに、前記第2の受光面バス電極及び前記第2の裏面バス電極に重ねられた前記リード線は加圧を開放し、
    次いで、前記第2の受光面バス電極及び前記第2の裏面バス電極に重ねられた前記リード線を、位置ずれしないよう加圧しながら加熱手段で加熱して半田を溶融して接合するとともに、前記第1の受光面バス電極及び前記第1の裏面バス電極に重ねられた前記リード線は加圧を開放する
    ことを特徴とする太陽電池セルのリード線接合方法。
  2. 前記第1の受光面バス電極及び前記第2の受光面バス電極は、2本以上の受光面バス電極のうち、隣接する受光面バス電極である
    ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池セルのリード線接合方法。
  3. 前記加熱手段であるホットプレートの上に、前記第1、第2の裏面バス電極と接合する前記リード線、前記太陽電池セル及び、前記第1、第2の受光面バス電極と接合する前記リード線をこの順で重ね、前記ホットプレートで加熱する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の太陽電池セルのリード線接合方法。
  4. 前記第1、第2の受光面バス電極の長さ方向に並ぶ複数の棒状部材を備えたリード押さえ装置を用いて、前記棒状部材の先端で前記第1、第2の受光面バス電極を押圧することにより加圧する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池セルのリード線接合方法。
  5. 赤外線ランプ照射加熱装置を前記第1、第2の受光面バス電極の長さ方向に移動させて、前記第1、第2の受光面バス電極及び前記リード線を加熱する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の太陽電池セルのリード線接合方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102744486A (zh) * 2012-07-27 2012-10-24 天津必利优科技发展有限公司 用于太阳能电池片焊接的焊接灯具
JP2016004842A (ja) * 2014-06-13 2016-01-12 三菱電機株式会社 太陽電池モジュールおよび太陽電池システム

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