JP2012010515A - モータ装置、回転子の駆動方法及びロボット装置 - Google Patents

モータ装置、回転子の駆動方法及びロボット装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高トルクを発生させること。
【解決手段】回転子と、当該回転子の外周の少なくとも一部に掛けられた伝達部と、回転子と伝達部との間を回転力伝達状態として回転子の回転方向成分を含む第一方向に伝達部を第一距離移動させると共に回転力伝達状態を解消した状態で伝達部を第一位置に復帰させる第一駆動部と、回転子と伝達部との間を回転力伝達状態として回転方向成分を含み第一方向と交差する第二方向に伝達部を第二距離移動させると共に回転力伝達状態を解消した状態で伝達部を第二位置に復帰させる第二駆動部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ装置、回転子の駆動方法及びロボット装置に関する。
例えば旋回系機械を駆動させるアクチュエータとして、モータ装置が用いられている。このようなモータ装置として、例えば電動モータや超音波モータなど、高トルクを発生させることが可能なモータ装置が広く知られている。近年では、ヒューマノイドロボットの関節部分など、より精密な部分を駆動させるモータ装置が求められており、電動モータや超音波モータなどの既存のモータにおいても小型化、トルクの制御性等、細密で高精度な駆動を行うことができる構成が求められている。
特開平2−311237号公報
しかしながら、電動モータや超音波モータにおいては、高トルクを発生させるためには減速機を取り付ける必要があるため、小型化には限界がある。また、超音波モータにおいては、トルクの制御が困難である。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、高トルクを発生させることができるモータ装置、回転子の駆動方法及びロボット装置を提供することにある。
本発明の第一の態様に従えば、回転子と、当該回転子の外周の少なくとも一部に掛けられた伝達部と、回転子と伝達部との間を回転力伝達状態として回転子の回転方向成分を含む第一方向に伝達部を第一距離移動させると共に回転力伝達状態を解消した状態で伝達部を第一位置に復帰させる第一駆動部と、回転子と伝達部との間を回転力伝達状態として回転方向成分を含み第一方向と交差する第二方向に伝達部を第二距離移動させると共に回転力伝達状態を解消した状態で伝達部を第二位置に復帰させる第二駆動部とを備えるモータ装置が提供される。
本発明の第二の態様に従えば、回転子と当該回転子の外周の少なくとも一部に掛けられた伝達部との間を回転力伝達状態として回転子の回転方向成分を含む第一方向に伝達部を第一距離移動させると共に回転力伝達状態を解消した状態で伝達部を第一位置に復帰させる第一駆動ステップと、回転子と伝達部との間を回転力伝達状態として回転方向成分を含み第一方向と交差する第二方向に伝達部を第二距離移動させると共に回転力伝達状態を解消した状態で伝達部を第二位置に復帰させる第二駆動ステップとを含む回転子の駆動方法が提供される。
本発明の第三の態様に従えば、回転軸部材と、回転軸部材を回転させるモータ装置とを備え、モータ装置として、本発明の態様に従うモータ装置が用いられているロボット装置が提供される。
本発明によれば、高トルクを発生させることができる。
本発明の第一実施形態に係るモータ装置の構成を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の構成を示す断面図。 本実施形態に係るモータ装置の一部の構成を示す展開図。 本実施形態に係るモータ装置の特性を示すグラフ。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示すグラフ。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示すグラフ。 本発明の第二実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の動作を示す図。 本発明の第三実施形態に係るモータ装置の構成を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の一部の構成を示す展開図。 本発明の第四実施形態に係るモータ装置の構成を示す図。 本実施形態に係るモータ装置の一部の構成を示す図。 本発明の第五実施形態に係るロボットハンドの構成を示す模式図。 本発明の変形例に係るモータ装置の構成を示す図。 本発明の変形例に係るモータ装置の構成を示す図。 本発明の変形例に係るモータ装置の構成を示す図。 本発明の変形例に係るモータ装置の構成を示す図。 本発明の変形例に係るモータ装置の構成を示す図。 本発明の変形例に係るモータ装置の構成を示す図。
[第一実施形態]
以下、図面に基づき、本発明の第一実施形態を説明する。図1は、本実施形態に係るモータ装置MTRの一例を示す概略構成図である。図2は、図1におけるA−A´断面に沿った構成を示す図である。これらの図に示すように、モータ装置MTRは、ベース部BSと、回転子SFと、駆動部ACと、伝達部材BTと、制御部CONTとを有している。
ベース部BSは、例えばステンレス等の材料を用いて板状に形成された部分であり、回転子SF、伝達部材BT、駆動部AC及び制御部CONTを支持する。回転子SFは、例えば円柱状に形成されており、中心軸Cを回転軸として回転するようになっている。回転子SFは、例えば不図示のベアリング装置などによって回転可能に支持されている。当該ベアリング装置は、例えばベース部BSなどに支持されている。また、例えば、制御部CONTは、ベース部BSではなく、別の部材に支持されてもよい。
以下、各図の説明においてはXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。回転子SFの円筒軸方向をZ軸方向とし、当該Z軸方向に垂直な平面上の直交方向をそれぞれX軸方向及びY軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX方向、θY方向、及びθZ方向とする。なお、θX方向、θY方向、及びθZ方向については、X軸、Y軸、及びZ軸の正方向(矢印の方向)に見たときの反時計回りの方向を正方向とし、時計回りの方向を負方向とする。
駆動部ACは、第一駆動部AC1及び第二駆動部AC2を有している。第一駆動部AC1及び第二駆動部AC2は、例えば共にベース部BSに設けられている。ベース部BSには、接続部141及び142と、接続部241及び242とが設けられている。第一駆動部AC1は、駆動素子131及び132を有している。駆動素子131は接続部141に取り付けられており、駆動素子132は接続部142に取り付けられている。
駆動素子131及び132としては、例えばピエゾ素子などの電気機械変換素子が用いられている。駆動素子131及び132は、電気機械変換素子に電圧が印加されることにより、X方向に伸縮する構成である。制御部CONTは第一駆動部AC1の各駆動素子131及び132に接続されており、当該駆動素子131及び132に対して制御信号を供給可能になっている。
第二駆動部AC2は、駆動素子231及び232を有している。駆動素子231は接続部241に取り付けられており、駆動素子132は接続部142に取り付けられている。駆動素子231及び232としては、例えば上記の駆動素子131及び132と同様、ピエゾ素子などの電気機械変換素子が用いられている。駆動素子231及び232は、電気機械変換素子に電圧が印加されることにより、X方向に伸縮する構成である。制御部CONTは第一駆動部AC2の各駆動素子231及び232に接続されており、当該駆動素子231及び232に対して制御信号を供給可能になっている。
駆動素子131及び132は、接続部141及び142によって+X側の位置が固定されている。このため、駆動素子131及び132は、X方向に伸縮した場合、当該伸縮に伴って−X側の端部のX方向における位置が変化することになる。同様に、駆動素子231及び232は、接続部241及び242によって+X側の位置が固定されている。このため、駆動素子231及び232は、当該伸縮に伴って−X側の端部のX方向における位置が変化することになる。
伝達部材BTは、第一駆動部AC1に接続される第一伝達部材BT1と、第二駆動部AC2に接続される第二伝達部材BT2とを有している。第一伝達部材BT1は、第一端部121、第二端部122及びベルト部123を有している。第一端部121は、駆動素子131の−X側の端部に接続されている。第二端部122は、駆動素子132の−X側の端部に接続されている。
第一端部121及び第二端部122は、回転子SFの外周上の基準位置F(図2参照)を挟んで配置されている。本実施形態では、回転子SFの+X側端部を基準位置Fとした場合を例に挙げて説明する。
第二伝達部材BT2は、第一端部221、第二端部222及びベルト部223を有している。第一端部221は、駆動素子231の−X側の端部に接続されている。第二端部222は、駆動素子232の−X側の端部に接続されている。第一端部221及び第二端部222は、第一伝達部材BT1と同様、回転子SFの外周上の基準位置F(図2参照)を挟んで配置されている。本実施形態では、回転子SFの+X側端部を基準位置Fとした場合を例に挙げて説明する。
図3は、モータ装置MTRをX方向に見たときの図であり、伝達部材BT及び駆動部ACを展開した状態で示す図である。
図1及び図3に示すように、接続部141は、接続部142よりも−Z側に配置されている。このため、駆動素子131は、駆動素子132よりも−Z側に配置される。このように、駆動素子131と駆動素子132とは、Z方向(回転子SFの中心軸Cの方向)にずれた位置に配置されている。このため、駆動素子131と駆動素子132との間に接続される第一伝達部材BT1は、中心軸Cの方向に直交する方向に対して傾いた状態で回転子SFに掛けられている。
また、接続部141は+Z側に傾いた状態に形成されており、接続部142は−Z側に傾いた状態に形成されている。このため、当該接続部141と、当該接続部141に配置される駆動素子131と、当該駆動素子131に接続される第一端部121と、ベルト部123とが直線状に延在するように配置されることになる。また、接続部142と、当該接続部142に配置される駆動素子132と、当該駆動素子132に接続される第二端部122と、ベルト部123とが直線状に延在するように配置されることになる。また、駆動素子131、132は、当該直線に沿って伸縮することになる。このため、駆動素子131、132の伸縮による駆動力がベルト部123に効率良く伝達されるようになっている。
同様に、接続部241は、接続部242よりも+Z側に配置されている。このため、駆動素子231は、駆動素子232よりも+Z側に配置される。このように、駆動素子231と駆動素子232とは、Z方向(回転子SFの中心軸Cの方向)にずれた位置に配置されている。このため、駆動素子231と駆動素子232との間に接続される第二伝達部材BT2は、中心軸Cの方向に直交する方向に対して傾いた状態で回転子SFに掛けられている。なお、図3に示すように、第二伝達部材BT2の傾く方向は、第一伝達部材BT1の傾く方向とは反対になっている。
また、接続部241は−Z側に傾いた状態に形成されており、接続部242は+Z側に傾いた状態に形成されている。このため、当該接続部241と、当該接続部241に配置される駆動素子231と、当該駆動素子231に接続される第一端部221と、ベルト部223とが直線状に延在するように配置されることになる。また、接続部242と、当該接続部242に配置される駆動素子232と、当該駆動素子232に接続される第二端部222と、ベルト部223とが直線状に延在するように配置されることになる。また、駆動素子231、232は、当該直線に沿って伸縮することになる。このため、駆動素子231、232の伸縮による駆動力がベルト部223に効率良く伝達されるようになっている。
第一駆動部AC1の駆動素子131及び132が縮むと、第一端部121及び第二端部122が+X方向に移動する。このため、ベルト部123が回転子SFに巻きつき、当該ベルト部123に張力が加わる。駆動素子131及び132が伸びると、第一端部121及び第二端部122が−X方向に移動する。このため、ベルト部123が回転子SFから離れて弛緩する。
また、第二駆動部AC2についても同様に、駆動素子231及び232が縮むと、第一端部221及び第二端部222が+X方向に移動する。このため、ベルト部223が回転子SFに巻きつき、当該ベルト部223に張力が加わる。駆動素子231及び232が伸びると、第一端部221及び第二端部222が−X方向に移動する。このため、ベルト部223が回転子SFから離れて弛緩する。
次に、モータ装置MTRの動作を説明する。
本実施形態に係るモータ装置MTRにおいて、回転子SFにトルクを作用させる原理を説明する。回転子SFを駆動させる際には、回転子SFに巻き掛けられた伝達部材BT(第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2の少なくとも一方)に有効張力を生じさせ、当該有効張力によって回転子SFにトルクを伝達する。以下、駆動部ACとして第一駆動部AC1を代表させ、伝達部材BTとして第一伝達部材BT1を代表させて説明する。以下の説明は、第二駆動部AC2及び第二伝達部材BT2についても適用可能である。
オイラーの摩擦ベルト理論により、回転子SFに巻き掛けられた第一伝達部材BT1の第一端部121側の張力(T1)及び第二端部122側の張力(T2)が下記[数1]を満たすとき、第一伝達部材BT1と回転子SFとの間で摩擦力が生じ、第一伝達部材BT1が回転子SFに対して滑りを生じることの無い状態(回転力伝達状態)で回転子SFと共に移動する。この移動により、回転子SFにトルクが伝達される。ただし、[数1]において、μは第一伝達部材BT1と回転子SFとの間の見かけ上の摩擦係数であり、θは第一伝達部材BT1の有効巻き付き角である。
Figure 2012010515
このとき、トルクの伝達に寄与する有効張力は、(T1−T2)によって表される。上記[数1]に基づいて有効張力(T1−T2)を求めると、[数2]のようになる。[数2]は、T1を用いて有効張力を表す式である。
Figure 2012010515
上記[数2]より、回転子SFに伝達されるトルクは第一駆動部AC1の駆動素子131の張力T1によって一意に決定されることがわかる。[数2]の右辺のT1の係数部分は、第一伝達部材BT1と回転子SFとの間の摩擦係数μ及び第一伝達部材BT1の有効巻き付き角θにそれぞれ依存する。図4は、摩擦係数μを変化させたときの有効巻き付き角θと係数部分の値との関係を示すグラフである。グラフの横軸は有効巻き付き角θを示しており、グラフの縦軸は係数部分の値を示している。
図4に示すように、例えば摩擦係数μが0.3の場合には、有効巻き付き角θが300°以上のときに係数部分の値が0.8以上となっている。このことから、摩擦係数μが0.3の場合には、有効巻き付き角θを300°以上とすることにより、駆動素子131による張力T1の80%以上の力が回転子SFのトルクに寄与することがわかる。この巻き付き角の他、図4のグラフから、例えば第一伝達部材BT1と回転子SFとの間の摩擦係数を大きくするほど、係数部分の値が大きくなることが推定される。
このように、トルクの大きさは駆動素子131の張力T1によって一意に決定されることになり、例えば第一伝達部材BT1の移動距離などには無関係であることがわかる。したがって、例えば駆動素子131及び駆動素子132に用いられるピエゾ素子などは、数ミリ程度の小型素子であっても、数百ニュートン以上の力を出すことができるので非常に大きな回転力を付与することができる。
このような原理に基づいて、制御部CONTは、図5に示すように、まず、第一端部121及び第二端部122がそれぞれ+X方向に移動するように駆動素子131及び駆動素子132を変形させる。この動作により、第一伝達部材BT1の第一端部121側には張力T1が発生し、第一伝達部材BT1の第二端部122側には張力T2が発生する。したがって、第一伝達部材BT1に有効張力(T1−T2)が発生する。
制御部CONTは、第一伝達部材BT1に有効張力を発生させた状態を保持しつつ、図6に示すように、第一伝達部材BT1の第一端部121が−X方向に移動するように、かつ、第二端部122が+X方向に移動するように駆動素子131及び駆動素子132を変形させる(駆動動作)。この動作において、制御部CONTは、第一端部121の移動距離と第二端部122の移動距離とを等しくさせる(第一距離t1)。この動作により、第一伝達部材BT1と回転子SFとの間に摩擦力が発生した状態で第一伝達部材BT1が移動し、当該移動と共に回転子SFが+θZ方向に回転する。
制御部CONTは、第一端部121及び第二端部122を上記第一距離だけ移動させた後、図7に示すように、第一端部121が移動しないように、かつ、第二端部122が駆動の開始位置へ戻るように、駆動素子132だけを変形させる。この動作により、第二端部122が−X方向へ移動し、第一伝達部材BT1の巻き掛けが緩んだ状態になる。つまり、第一伝達部材BT1に付加されていた有効張力が解除された状態になる。この状態においては、第一伝達部材BT1と回転子SFとの間に摩擦力は発生せず、回転子SFは慣性によって回転し続けることになる。
制御部CONTは、第一伝達部材BT1の巻き掛けを緩ませた後、図8に示すように、第一端部121が駆動の開始位置へ戻るように駆動素子131を変形させる。この動作により、第一伝達部材BT1の巻き掛けが緩んだまま、すなわち、有効張力が発生しないまま、第一伝達部材BT1の第一端部121が駆動の開始位置へ戻っていく(復帰動作)。
第一端部121が駆動開始位置に戻される直前になったら、制御部CONTは、駆動素子131を変形させて第一端部121を+X方向に移動させる。この動作により、第一端部121が駆動開始位置に戻されるのとほぼ同時に、第一端部121側に張力T1が発生し、第二端部122側に張力T2が発生する。これにより、駆動開始時に第一伝達部材BT1に有効張力を付加させた状態(図5の状態)と同様の状態となる。
第一伝達部材BT1に有効張力が付加された後、制御部CONTは、第一伝達部材BT1の第一端部121が+X方向に移動するように駆動素子131を変形させ、第二端部122が+X方向に移動するように駆動素子132を変形させる(駆動動作)。このとき、第一端部121の移動距離と第二端部122の移動距離とを等しくさせる。この動作により、第一伝達部材BT1と回転子SFとの間に摩擦力が発生した状態で第一伝達部材BT1が移動し、当該移動と共に回転子SFがθ方向に回転する。
この後、制御部CONTは、第一伝達部材BT1に付加されていた有効張力を再度解除させる。制御部CONTは、有効張力を解除させた後、第一伝達部材BT1の第一端部121及び第二端部122が開始位置に戻るように移動させる(復帰動作)。このように制御部CONTが上記駆動動作と復帰動作とを第一駆動部AC1に繰り返し行わせることにより、回転子SFが+θZ方向に回転し続けることになる。
なお、制御部CONTが駆動素子131の動作と駆動素子132の動作とを入れ替えて行わせると、回転子SFは上記とは逆方向(−θZ方向)に回転する。また、上記の説明は、第一駆動部AC1及び第一伝達部材BT1を用いたステップ(第一駆動ステップ)についてのものであるが、例えば制御部CONTは、第二駆動部AC2に対しても同様にして駆動動作及び復帰動作を行わせることにより、回転子SFを+θZ方向及び−θZ方向にそれぞれ回転させることができる(第二駆動ステップ)。図5〜図8には、上記の第一駆動部AC1及び第一伝達部材BT1の各部に対応する第二駆動部AC2及び第二伝達部材BT2の各部の構成を、括弧内の符号によって示している。
また、本実施形態では、例えば図3に示すように、第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2は、それぞれ回転子SFの中心軸方向に直交する方向に対して傾いた状態で掛けられている。このため、制御部CONTの上記動作によって回転子SFが回転することに加えて、回転子SFがZ方向に直線移動することも可能となる。
図3に示す状態において、例えば第一駆動部AC1の駆動素子131が延伸し、駆動素子132が収縮すると、第一伝達部材BT1は、+θZ方向に移動すると共に、+Z方向にも移動する(図中右上方向に移動する)。逆に、駆動素子131が収縮し、駆動素子132が延伸すると、第一伝達部材BT1は、−θZ方向に移動すると共に、−Z方向にも移動する(図中左下方向に移動する)。このように、第一伝達部材BT1が回転子SFの中心軸Cに直交する方向に対して傾いた状態で掛けられているため、第一伝達部材BT1の移動方向(第一方向)は、回転方向成分と、中心軸Cに平行な直線方向成分と、を含むことになる。
また、第二駆動部AC2の駆動素子231が延伸し、駆動素子232が収縮すると、第二伝達部材BT2は、+θZ方向に移動すると共に、−Z方向にも移動する(図中左上方向に移動する)。逆に、駆動素子231が収縮し、駆動素子232が延伸すると、第二伝達部材BT2は、−θZ方向に移動すると共に、+Z方向にも移動する(図中→下方向に移動する)。このように、第二伝達部材BT2の移動方向(第二方向)は、回転方向成分と、中心軸Cに平行な直線方向成分と、を含んでいる。
図3に示す構成では、第一伝達部材BT1と第二伝達部材BT2とが互いにZ方向において逆方向に傾くように回転子SFに掛けられている。このため、回転子SFを同一方向(例えば+θZ方向)に回転させる場合、第一伝達部材BT1と第二伝達部材BT2とはZ方向において逆方向に移動することになる。つまり、第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2は、互いに逆方向の直線方向成分を含んでいることになる。
図3に示すように、例えば展開した状態の伝達部材BT(第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2)と回転子SFの中心軸Cとが成す角度(鋭角)をαとすると、伝達部材BTの移動量と回転子SFの移動量の関係は、
(θZ方向の移動量)=(伝達部材BTの移動量)×sinα
(Z方向の移動量)=(伝達部材BTの移動量)×cosα
で表される。
このような第一駆動部AC1及び第一伝達部材BT1の動作(第一駆動ステップ)と、第二駆動部AC2及び第二伝達部材BT2の動作(第二駆動ステップ)とを組み合わせることにより、回転子SFの回転動作及び中心軸C方向への直線動作を制御することができる。
例えば第一駆動部AC1の駆動素子131を延伸させ、駆動素子132を収縮させる一方で、第二駆動部AC2の駆動素子231及び232を駆動させない場合には、図9(a)に示す移動形態となる。すなわち、第一伝達部材BT1は、+θZ方向に移動すると共に、+Z方向にも移動する。この第一伝達部材BT1の移動により、回転子SFは+θZ方向に回転しつつ+Z方向に移動する(移動形態A)。
また、第一駆動部AC1の駆動素子131を収縮させ、駆動素子132を延伸させる一方で、第二駆動部AC2の駆動素子231及び232を駆動させない場合には、図9(b)に示す移動形態となる。すなわち、第一伝達部材BT1は、−θZ方向に移動すると共に、−Z方向にも移動する。この第一伝達部材BT1の移動により、回転子SFは−θZ方向に回転しつつ−Z方向に移動する(移動形態B)。
また、第二駆動部AC2の駆動素子231を延伸させ、駆動素子232を収縮させる一方で、第一駆動部AC1の駆動素子131及び132を駆動させない場合には、図9(c)に示す移動形態となる。すなわち、第二伝達部材BT2は、+θZ方向に移動すると共に、−Z方向にも移動する。この第二伝達部材BT2の移動により、回転子SFは+θZ方向に回転しつつ−Z方向に移動する(移動形態C)。
また、第二駆動部AC2の駆動素子231を収縮させ、駆動素子232を延伸させる一方で、第一駆動部AC1の駆動素子131及び132を駆動させない場合には、図9(d)に示す移動形態となる。すなわち、第二伝達部材BT2は、−θZ方向に移動すると共に、+Z方向にも移動する。この第二伝達部材BT2の移動により、回転子SFは−θZ方向に回転しつつ+Z方向に移動する(移動形態D)。
また、第一駆動部AC1の駆動素子131を延伸させ、駆動素子132を収縮させると共に、第二駆動部AC2の駆動素子231を延伸させ、駆動素子232を収縮させる場合には、図9(e)に示す移動形態となる。すなわち、第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2は、共に+θZ方向に移動する。この第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2の移動により、回転子SFは+θZ方向に回転する。更に、第一伝達部材BT1は+Z方向に移動し、第二伝達部材BT2は−Z方向に移動する。第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2が逆方向に移動するため、回転子SFに伝達されるZ方向の移動成分は互いに打ち消されることになる。したがって、例えば図9(e)に示すように第一伝達部材BT1の移動距離と第二伝達部材BT2の移動距離とが等しい場合、回転子SFはZ方向には移動せずに+θZ方向に回転する(移動形態E)。
また、第一駆動部AC1の駆動素子131を収縮させ、駆動素子132を延伸させると共に、第二駆動部AC2の駆動素子231を収縮させ、駆動素子232を延伸させる場合には、図9(f)に示す移動形態となる。すなわち、第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2は、共に−θZ方向に移動する。この第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2の移動により、回転子SFは−θZ方向に回転する。更に、第一伝達部材BT1は−Z方向に移動し、第二伝達部材BT2は+Z方向に移動する。第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2が逆方向に移動するため、回転子SFに伝達されるZ方向の移動成分は互いに打ち消されることになる。したがって、例えば図9(f)に示すように第一伝達部材BT1の移動距離と第二伝達部材BT2の移動距離とが等しい場合、回転子SFはZ方向には移動せずに−θZ方向に回転する(移動形態F)。
図9(a)〜図9(f)で示した回転子SFの移動形態A〜移動形態Fを踏まえて、例えば回転子SFを回転移動あるいは直線移動させる場合には、例えば図10及び図11に示すような移動を行わせることができる。図10及び図11は、回転子SFの回転量及び移動量を示すグラフである。図10及び図11において、グラフの縦軸は、θZ方向への回転量を示しており、グラフの横軸はZ方向への移動量を示している。なお、1目盛りは、第一駆動ステップ又は第二駆動ステップの1回あたりの回転量又は移動量を示している。
図10は、回転子SFを+Z方向へ移動させる場合の移動量を示している。図9(a)で示す移動形態Aと、図9(d)で示す移動形態Dとを交互に繰り返すように駆動部AC1及び駆動部AC2を駆動させる。また、回転子SFを−Z方向へ移動させる場合には、図9(b)で示す移動形態Bと、図9(c)で示す移動形態Cとを交互に繰り返すように駆動部AC1及び駆動部AC2を駆動させる。この場合、回転方向への移動を極力抑制させつつ、回転子SFを直線移動させることができる。
また、回転子SFの回転移動と直線移動とを組み合わせることにより、例えば図11に示すような移動を行わせることができる。この場合、まず移動形態Aを行わせた後、移動形態Eを行わせる。次に、再度移動形態Aを2動作行わせた後、移動形態Cを行わせる。更にその後、移動形態Aを2動作行わせる。このように、移動形態A〜移動形態Fを組み合わせることにより、回転子SFの多彩な動作が実現可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、伝達部材BT(第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2)が回転子SFの少なくとも一部に掛けられた状態で駆動部AC(第一駆動部AC1及び第二駆動部AC2)に駆動動作及び復帰動作を行わせることとしたので、オイラーの摩擦ベルト理論により、伝達部材BTに付加する一方の張力によってトルクが一意に決定されることになる。したがって、小型の駆動部ACであっても高いトルクを回転子SFに付加させることが可能となる。これにより、高トルクを発生させることができる小型のモータ装置MTRを得ることができる。また、小型の駆動部ACであっても高効率で回転子SFを回転させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、上記第一駆動部AC1及び第一伝達部材BT1の動作と、第二駆動部AC2及び第二伝達部材BT2の動作とを組み合わせることにより、回転子SFの回転動作及び直線動作の2軸駆動が可能となる。従来、2軸駆動を行わせる駆動装置は、例えば回転動作には回転モータが用いられ、直進動作にはリニアモータが用いられた構成が知られている。しかしながら、それぞれのモータの動きがお互いに干渉しないように機械的に一体構成された構成となっており、非常に複雑な構成である。また、リニアモータを回転モータとボールネジ構造とを用いて代用する構造なども考えられていたが、やはり構造が複雑でコストも高いという問題があった。これに対して、本実施形態によれば、簡単な構成(例、同一軸構成)で、回転動作と直進動作を同時に行なうことができるため、小型化が可能であり、低コスト化が可能なモータ装置MTRを提供することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態を説明する。
本実施形態では、モータ装置MTRの駆動動作の際、伝達部材BT(第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2)の弾性変形を利用する点で、第一実施形態とは異なっている。したがって、モータ装置MTRの構成については、モータ装置MTRの伝達部材BTが弾性変形可能になっている点以外は、第一実施形態と同一の構成を用いることができる。以下、駆動部ACとして第一駆動部AC1を代表させると共に、伝達部材BTとして第一伝達部材BT1を代表させて説明する。以下の説明は、第二駆動部AC2及び第二伝達部材BT2についても適用可能である。
本実施形態では、第一伝達部材BT1のばね定数をkとする。ここで、オイラーの摩擦ベルト理論により、回転子SFの保持力Tを下記[数3]のように設定する。この保持力Tとは、静止している回転子SFを動き出させるために必要な力である。また、第一端部121側の目標張力をT1e、第二端部122側の目標張力をT2e、目標有効張力をTgoalとすると、以下の[数4]及び[数5]を満たす。
Figure 2012010515
Figure 2012010515
Figure 2012010515
以下、図12〜図17に基づいて、回転子SFの駆動動作を中心に説明する。図12〜図17には、第一駆動部AC1及び第一伝達部材BT1の各部に対応する第二駆動部AC2及び第二伝達部材BT2の各部の構成を、括弧内の符号によって示している。本実施形態では、説明をわかりやすくするため、モータ装置の構成を模式的に示している。
以下の説明においては、第一伝達部材BT1に張力が付加されることなく当該第一伝達部材BT1が回転子SFに1回転巻き掛けられた状態となるような第一伝達部材BT1の第一端部121及び第二端部122のそれぞれの位置を原点位置0とする。したがって、第一伝達部材BT1の第一端部121及び第二端部122が共に原点位置0に配置されている状態においては、第一伝達部材BT1と回転子SFとの間に摩擦力は発生しない。
<駆動動作>
まず、制御部CONTは、図12に示すように、第一伝達部材BT1の第一端部121が原点位置0からXだけ+X方向(例えば、ベース部BSに近づく方向)に移動するように駆動素子131を変形させる。また、制御部CONTは、第一伝達部材BT1の第二端部122が原点位置0からXだけ+X方向(例えば、ベース部BSに近づく方向)に移動するように駆動素子132を変形させる。この状態を駆動動作の初期状態とする。このとき、X及びXについては、下記[数6]を満たす。
Figure 2012010515
この状態から、図13に示すように、制御部CONTは、駆動素子131を変形させて、第一伝達部材BT1の第一端部121側の張力T1が目標張力T1eとなるように第一端部121をΔXだけ+X方向(例えば、ベース部BSに近づく方向)に移動させる。また、制御部CONTは、駆動素子132を変形させて、第二端部122側の張力T2が目標張力T2eとなるように第二端部122をΔXだけ−X方向(例えば、ベース部BSから遠ざかる方向)に移動させる。この動作により、第一伝達部材BT1から回転子SFにトルクが伝達される。このとき、ΔXとΔXとの間には、[数7]の関係が成立する。
Figure 2012010515
第一伝達部材BT1から回転子SFにトルクが伝達されると、回転子SFが回転し、第一伝達部材BT1の弾性変形が初期状態と同一の状態になる。図14に示すように、このため第一伝達部材BT1の第一端部121側の張力Tと第二端部122側の張力Tとが保持力Tとなってつり合う。このとき有効張力については、Tgoalからゼロへと近似的に線形に変化するため、第一伝達部材BT1に付加されている実効的な有効張力は、Tgoal/2となる。また、伝達部材BTによって回転子SFに伝達するトルクはゼロになる。
<復帰動作>
次に、図15に示すように、制御部CONTは、第一端部121が原点位置0まで移動すると共に第二端部122が原点位置0よりも−X側(例えば、ベース部BSから遠ざかる方向)へ移動するように、駆動素子131と駆動素子132とを同時に変形させる。駆動素子131と駆動素子132とを例えば同時に等しい変形量で変形させることにより、第一伝達部材BT1が2ΔXだけ緩むこととなる。この結果、第一伝達部材BT1と回転子SFとの間に隙間が生じる。回転子SFは、第一伝達部材BT1によって摩擦力を受けることなく、慣性回転している状態となる。
第一伝達部材BT1と回転子SFとの間に隙間が生じている間に、図16に示すように、制御部CONTは、第一端部121を移動させること無く第二端部122のみが原点位置0に戻るように駆動素子132を変形させる。この動作により、第一端部121及び第二端部122が共に原点位置0に戻ることになる。この状態においても、回転子SFは第一伝達部材BT1によって摩擦力を受けることなく、慣性回転している状態となる。このように、復帰動作では、回転子SFに摩擦力による抵抗を与えることなく、当該回転子SFを回転させた状態で第一端部121及び第二端部122を原点位置0まで移動させる。
<駆動動作(慣性回転状態)>
制御部CONTは、回転子SFに設けられた検出器により、回転子SFの外周速度vを検出する。制御部CONTは、検出結果に基づき、第一端部121及び第二端部122の移動距離を決定する。回転子SFが静止している状態の上記駆動動作では、第一端部121の初期位置をX、第二端部122の初期位置をX(=X)とした。回転子SFが慣性回転している状態で、上記同様の目標有効張力を第一伝達部材BT1に付加するには、回転子SFの静止状態と同一の環境が必要である。すなわち、回転子SFの外周と第一伝達部材BT1との相対速度をゼロにする必要がある。このため、第一端部121の初期位置及び第二端部122の初期位置を決定するに当たり、回転子SFの外周の所定時間当たりの移動距離を考慮する必要がある。一例として、第一端部121の初期位置をX+vΔt、第二端部122の初期位置をX−vΔtとして設定する。ここで、Δtとしては、例えば制御部CONTのサンプリングタイムなどが挙げられる。
この状態から、図17に示すように、制御部CONTは、駆動素子131を変形させて、第一伝達部材BT1の第一端部121側の張力T1が目標張力T1eとなるように第一端部121をΔXだけ+X方向(例えば、ベース部BSに近づく方向)に移動させる。また、制御部CONTは、駆動素子132を変形させて、第二端部122側の張力T2が目標張力T2eとなるように第二端部122をΔXだけ+X方向(例えば、ベース部BSに近づく方向)に移動させる。この動作により、第一伝達部材BT1から回転子SFにトルクが伝達される。このときの第一端部121は原点位置0に対してX+vΔt+ΔXだけ+X方向(例えば、ベース部BSに近づく方向)へ移動した状態となる。また、このときの第二端部122は原点位置に対してX−vΔt−ΔXだけ−X方向(例えば、ベース部BSから遠ざかる方向)へ移動した状態となる。
<復帰動作>
この後、制御部CONTは、第一端部121が原点位置0まで移動すると共に第二端部122が原点位置0よりも+X方向(例えば、ベース部BSに近づく方向)へ移動するように駆動素子131と駆動素子132とを同時に変形させ、第一伝達部材BT1と回転子SFとの間に隙間が生じている間に、第一端部121を移動させること無く第二端部122のみが原点位置0に戻るように駆動素子132を変形させる。この動作により、第一端部121及び第二端部122が共に原点位置0に戻ることになる。復帰動作は、回転子SFの回転速度によらず同一の動作として行うことができる。
以下、駆動動作と復帰動作とを繰り返すことにより、回転子SFをさせることができる。回転子SFが慣性回転状態になっている場合において、上記X+vΔt+ΔXの値が駆動素子131の最大変形量を超えない限り、駆動動作及び復帰動作を繰り返すことで、回転子SFにトルクを伝達させ続けることができる。
次に、本実施形態の回転子SFの駆動動作におけるトルク制御について説明する。
本実施形態における実効トルクNは、駆動動作と復帰動作とを1サイクル行うのに要する時間tall、有効張力の伝達開始から回転子SFが慣性状態になるまでの時間t、目標有効張力Tgoal、回転子SFの半径Rに依存する。一例として、下記[数8]によって示される。
Figure 2012010515
[数8]に示すように、実効トルクNを制御するパラメータとしては、tall、t、Tgoalの3つが挙げられる。駆動動作と復帰動作の1サイクルの時間tallについては回転子SFの駆動制御を行う上で一定に設定される場合があるため、t、Tgoalの2つの値を変化させることで実効トルクNの制御を行っても良い。
このように、本実施形態によれば、伝達部材BT(第一伝達部材BT1、第二伝達部材BT2)の弾性変形を利用し、回転子SFの外周と伝達部材BTとの相対速度をゼロにして伝達部材BTの有効張力を回転子SFに伝達する駆動動作と、第一端部121、221及び第二端部122、222を同時に内側へ移動させる復帰動作とを繰り返し行うことにより、回転子SFを加速あるいは減速させながらダイナミックに回転させることができる。また、小型の駆動部AC(第一駆動部AC1、第二駆動部AC2)であっても高効率で回転子SFを回転させることが可能となる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
図18は、本実施形態に係るモータ装置MTR3の構成を示す図である。本実施形態に係るモータ装置MTR3は、伝達部材及び駆動部の構成が上記実施形態とは異なっている他の構成については、例えば第一実施形態に示すモータ装置MTRと同一の構成となっている。
図18に示すように、伝達部材BT3は、一部材で形成されている。当該伝達部材BT3は、回転子SFに接触可能な本体部323と、第一駆動部AC1に連結される第一連結部320と、第二駆動部AC2に連結される第二連結部420とを有している。本体部323は、板状(若しくはシート状)に形成されており、可撓性を有している。本体部323は、例えば回転子SFの中心軸方向について、第一実施形態よりも広い範囲に亘って回転子SFに掛けられている。当該伝達部材BT3は、第一実施形態の構成に比べて本体部323と回転子SFとの間の摩擦力が大きくなりやすく、より高いトルクが発生するように構成されている。
第一連結部320は、第一駆動部AC1の駆動素子131に連結される第一端部321と、当該第一端部321と本体部323とを接続する接続部324と、を有している。接続部324には、ヒンジ部HG1が形成されている。また、第一連結部320は、第一駆動部AC1の駆動素子132に連結される第二端部322と、当該第二端部322と本体部323とを接続する接続部325と、を有している。接続部325には、ヒンジ部HG2が形成されている。
第二連結部420は、第二駆動部AC2の駆動素子231に連結される第一端部421と、当該第一端部421と本体部323とを接続する接続部424と、を有している。接続部424には、ヒンジ部HG3が形成されている。また、第二連結部420は、第二駆動部AC2の駆動素子232に連結される第二端部422と、当該第二端部422と本体部323とを接続する接続部425と、を有している。接続部425には、ヒンジ部HG4が形成されている。
第一駆動部AC1の駆動素子131及び132と、第二駆動部AC2の駆動素子231及び232とは、それぞれベース部BSに固定されている。本体部323は、第一連結部320及び第二連結部420を介して駆動素子131及び132、駆動素子231及び232に連結されている。この伝達部材BT3は、4つのヒンジ部HG1〜HG4が設けられていることにより、本体部323が当該4つのヒンジ部HG1〜HG4を介して、回転子SFの中心軸C方向に移動可能となっている。このため、回転子SFに掛けられる本体部323が、駆動素子131及び132、駆動素子231及び232の伸縮に応じて移動可能となっている。
図19は、伝達部材BT3、第一駆動部AC1(駆動素子131、132)、第二駆動部AC2(駆動素子231、232)の展開図である。
図18及び図19に示すように、例えば制御部CONTが、第二駆動部AC2の駆動素子231を延伸させ、第一駆動部AC1の駆動素子132を収縮させると共に、第一駆動部AC1の駆動素子131及び第二駆動部AC2の駆動素子232を駆動させないようにする場合、本体部323は+θZ方向に移動すると共に、+Z方向に移動する。すなわち、図19の右上方向に移動する。本体部323の当該移動により、回転子SFは+θZ方向に回転すると共に、+Z方向に移動する(移動形態A)。
また、制御部CONTが、第一駆動部AC1の駆動素子132を延伸させ、第二駆動部AC2の駆動素子231を収縮させると共に、第一駆動部AC1の駆動素子131及び第二駆動部AC2の駆動素子232を駆動させないようにする場合、本体部323は−θZ方向に移動すると共に、−Z方向に移動する。すなわち、図19の左下方向に移動する。本体部323の当該移動により、回転子SFは−θZ方向に回転すると共に、−Z方向に移動する(移動形態B)。
また、制御部CONTが、第一駆動部AC1の駆動素子131を延伸させ、第二駆動部AC2の駆動素子232を収縮させると共に、第一駆動部AC1の駆動素子132及び第二駆動部AC2の駆動素子231を駆動させないようにする場合、本体部323は+θZ方向に移動すると共に、−Z方向に移動する。すなわち、図19の左上方向に移動する。本体部323の当該移動により、回転子SFは+θZ方向に回転すると共に、−Z方向に移動する(移動形態C)。
また、制御部CONTが、第二駆動部AC2の駆動素子232を延伸させ、第一駆動部AC1の駆動素子131を収縮させると共に、第一駆動部AC1の駆動素子132及び第二駆動部AC2の駆動素子231を駆動させないようにする場合、本体部323は−θZ方向に移動すると共に、+Z方向に移動する。すなわち、図19の右下方向に移動する。本体部323の当該移動により、回転子SFは−θZ方向に回転すると共に、+Z方向に移動する(移動形態D)。
また、制御部CONTが、(1)第一駆動部AC1の駆動素子131を延伸させると共に第一駆動部AC1の駆動素子132を収縮させる場合、あるいは、(2)第二駆動部AC2の駆動素子231を延伸させると共に第二駆動部AC2の駆動素子232を収縮させる場合、あるいは、上記(1)及び(2)を同時に行う場合、本体部323は+θZ方向に移動し、Z方向には移動しない。すなわち、図19の上方向に移動する。本体部323の当該移動により、回転子SFはZ方向に移動することなく+θZ方向に回転する(移動形態E)。
また、制御部CONTが、(1)第一駆動部AC1の駆動素子132を延伸させると共に第一駆動部AC1の駆動素子131を収縮させる場合、あるいは、(2)第二駆動部AC2の駆動素子232を延伸させると共に第二駆動部AC2の駆動素子231を収縮させる場合、あるいは、上記(1)及び(2)を同時に行う場合、本体部323は−θZ方向に移動し、Z方向には移動しない。すなわち、図19の上方向に移動する。本体部323の当該移動により、回転子SFはZ方向に移動することなく−θZ方向に回転する(移動形態F)。
このように、本実施形態によれば、第一駆動部AC1及び第二駆動部AC2を用いて1つの伝達部材BT3を駆動することで、回転子SFを2軸駆動させることができるため、より構成の簡単なモータ装置MTR3を提供することができる。また、伝達部材BT3が一部材で形成されているため、例えば2つの伝達部材BT(第一伝達部材、第二伝達部材)の特性が合致するように形成するなど、製造の手間が軽減されることになる。また、第一駆動部AC1及び第二駆動部AC2の位置を調整することで伝達部材BT3(本体部323)の移動方向を調整することができるため、駆動量の調整が容易となる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態を説明する。
図20は、本実施形態に係るモータ装置MTRの構成を示す図である。本実施形態に係るモータ装置MTRは、ベース部BSの構成が上記実施形態とは異なっている。本実施形態では、ベース部BSが変位拡大機構50を有する構成になっている。他の構成については、例えば第一実施形態に示すモータ装置MTRと同一の構成となっている。
図21は、変位拡大機構50の構成を示す図である。
図21に示すように、変位拡大機構50は、素子支持部51、連結部52及び変位伝達部53を有している。素子支持部51は、ベース部BSの−X側の表面に取り付けられている。素子支持部51は、例えば平板状に形成されている。素子支持部51の−X側の面には、第一駆動部AC1の駆動素子131、132、第二駆動部AC2の駆動素子231、232がそれぞれ取り付けられている。
変位伝達部53は、連結部52によって素子支持部51に連結されている。変位伝達部53は、素子支持部51との間で駆動素子131、132、231、232を挟むようにそれぞれ配置されている。変位伝達部53は、駆動素子131、132、231、232のそれぞれの−X側の端部に接続されている。変位伝達部53は、例えばY方向の一の端部53aが連結部52に連結されている。変位伝達部53のY方向の他の端部53bには、例えば第一伝達部材BT1の第一端部121、第二伝達部材BT2の第一端部221、第一伝達部材BT1の第二端部122、第二伝達部材BT2の第二端部222が接続されている。
連結部52と変位伝達部53との接続部分54は、他の部分よりも例えばY方向の厚さが薄くなるように形成されている。例えば駆動素子131、132、231、232が伸縮して−X方向の先端部56がX方向に変位すると、変位伝達部53は、接続部分54を支点としてθZ方向に回転するようになっている。
このため、図21に示すように、接続部分54と先端部56との距離をS1とし、接続部分54と端部53aとの距離をS2とし、先端部56のX方向の変位をL1とすると、端部53aのX方向の変位L2は、
L2=L1・(S2/S1)
となる。
本実施形態では、S2>S1であるため、端部53aにおける変位L2は、先端部56の変位L1に対して拡大されていることになる。先端部56の変位が拡大されて端部53aに伝達される結果、当該端部53aに接続される第一端部121、221、第二端部122、222の移動量が拡大されることになる。本実施形態における変位拡大機構50は、駆動素子131、132、231、232の駆動量(伸縮量)に基づく第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2の移動量を拡大して当該第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2に伝達する。
先端部56の変位は、駆動素子131、132、231、232のX方向の寸法に対して例えば0.1%程度となる場合があり、この値は例えば数ミクロンとなる場合がある。この寸法において上記の駆動動作や回転調整動作を実現しようとする場合、モータ装置MTRの組み立て時には、極めて高精度に組み立てる技術が求められることになる。これに対して、本実施形態によれば、てこの原理によって駆動素子131、132、231、232の変位を拡大することができるため、その分、組み立ての精度の要求が緩和されることになる。これにより、モータ装置MTRの組み立てを簡単にすることができる。
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態を説明する。
図22は、上記実施形態のいずれかに記載のモータ装置MTR又はモータ装置MTR3を備えるロボット装置RBTの一部(例、指部分の先端)の構成を示す図である。
図22に示すように、ロボット装置RBTは、末節部101、中節部102及び関節部103を有しており、末節部101と中節部102とが関節部103を介して接続された構成になっている。関節部103には軸支持部103a及び軸部103bが設けられている。軸支持部103aは中節部102に固定されている。軸部103bは、軸支持部103aによって固定された状態で支持されている。
末節部101は、接続部101a及び歯車101bを有している。接続部101aには、関節部103の軸部103bが貫通した状態になっており、当該軸部103bを回転軸として末節部101が回転可能になっている。この歯車101bは、接続部101aに固定されたベベルギアである。接続部101aは、歯車101bと一体的に回転するようになっている。
中節部102は、筐体102a及び駆動装置ACTを有している。駆動装置ACTは、上記実施形態に記載のモータ装置MTRを用いることができる。駆動装置ACTは、筐体102a内に設けられている。駆動装置ACTには、回転軸部材104aが取り付けられている。回転軸部材104aの先端には、歯車104bが設けられている。この歯車104bは、回転軸部材104aに固定されたベベルギアである。歯車104bは、上記の歯車101bとの間で噛み合った状態になっている。
上記のように構成されたロボット装置RBTは、駆動装置ACTの駆動によって回転軸部材104aが回転し、当該回転軸部材104aと一体的に歯車104bが回転する。
歯車104bの回転は、当該歯車104bと噛み合った歯車101bに伝達され、歯車101bが回転する。当該歯車101bが回転することで接続部101aも回転し、これにより末節部101が軸部103bを中心に回転する。
このように、本実施形態によれば、低速高トルクの回転を出力することができる駆動装置ACTを搭載することにより、例えば減速器を用いることなく直接末節部101を回転させることができる。さらに本実施形態では、駆動装置ACTが非共振に駆動される構成になっているため、樹脂など軽量な材料で大部分を構成することが可能になる。また、ロボット装置RBTとしては、産業用に用いられるアームロボットやハンドロボットであってもよく、サービスロボットに用いられるロボットでもよい。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態では、第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2の両方を回転子SFを回転させる方向に駆動させる例を挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えば第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2を用いて回転子SFの回転を抑制するように駆動させても構わない。
以下、第一実施形態の態様を例に挙げて説明する。制御部CONTは、上記第一実施形態における駆動動作及び復帰動作によって回転子SFがθZ方向に回転している状態で、例えば第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2のうち少なくとも一方(例えば、以下第一伝達部材BT1を例に挙げて説明する)の第一端部121及び第二端部122がそれぞれ+X方向に移動するように駆動素子131及び駆動素子132を変形させる。
この動作により、第一伝達部材BT1のベルト部123が回転子SFに接触すると共に、ベルト部123の第一端部121側には張力T1が発生し、第一伝達部材BT1の第二端部122側には張力T2が発生する。したがって、第一伝達部材BT1に有効張力(T1−T2)が発生する。この状態において、ベルト部123と回転子SFとの間には、回転子SFの回転方向とは逆向きに摩擦力が生じている。当該摩擦力により、回転子SFの回転が規制される。
この状態で、制御部CONTは、第一伝達部材BT1に有効張力を発生させた状態を保持しつつ、第一伝達部材BT1の第一端部121が+X方向に移動するように、かつ、第二端部122が−X方向に移動するように駆動素子131及び駆動素子132を変形させる。
この動作において、制御部CONTは、例えば第一端部121の移動距離と第二端部122の移動距離とを等しくさせる。この動作により、第一伝達部材BT1と回転子SFとの間に摩擦力が発生した状態で第一伝達部材BT1が回転子SFの回転方向とは逆の方向に移動する。このため、回転子SFの回転は更に規制される。
その後、制御部CONTは、第二端部122が移動しないように、かつ、第一端部121が開始位置(所定位置)へ戻るように、駆動素子131だけを変形させる。この動作により、第一端部121が−X方向へ移動し、第一伝達部材BT1の巻き掛けが緩んだ状態になる。つまり、第一伝達部材BT1に付加されていた有効張力が解除された状態になる。この状態においては、第一伝達部材BT1と回転子SFとの間に摩擦力は発生せず、回転子SFの回転は規制されない。このため、回転子SFは、慣性によって回転し続けることになる。
制御部CONTは、第一伝達部材BT1の巻き掛けを緩ませた後、第二端部122が駆動の開始位置(所定位置)へ戻るように駆動素子132を変形させる。この動作により、第一伝達部材BT1の巻き掛けが緩んだまま、すなわち、有効張力が発生しないまま、第一伝達部材BT1の第二端部122が駆動の開始位置(所定位置)へ戻っていく。
第二端部122が駆動開始位置に戻される直前になったら、制御部CONTは、駆動素子132を変形させて第二端部122を+X方向に移動させる。この動作により、第二端部122が駆動開始位置に戻されるのとほぼ同時に、第一端部121側に張力T1が発生し、第二端部122側に張力T2が発生する。これにより、駆動開始時に第一伝達部材BT1に有効張力を付加させた状態(図3の状態)と同様の状態となる。この動作を繰り返すことにより、回転子SFの回転を調整する。
また、回転子SFの回転が停止している場合には、制御部CONTは、ベルト部123と回転子SFとの間を接触状態にさせ、当該接触状態を維持するように駆動素子131及び駆動素子132を変形させる。この場合、回転子SFは、ベルト部123との間に働く静摩擦力によって回転が規制された状態となる。回転子SFを回転させる場合、制御部CONTは、接触状態が解消されるように駆動素子131、132を変形させる。この動作により、回転子SFの回転の規制が解消される。以上の動作について、第一伝達部材BT1を例に挙げて説明したが、第二伝達部材BT2を用いる場合であっても、同様の説明が可能である。
また、上記実施形態では、回転子SFの表面が凹凸の無い構成であったが、これに限られることは無く、例えば当該回転子SFの表面に凹凸を形成した構成であっても構わない。例えば図23に示すように、回転子SFにつば状の突出部60が形成されている。当該突出部60は、例えば第一伝達部材BT1のベルト部123及び第二伝達部材BT2のベルト部223が配置されるスペースを空けるように並んで設けられている。回転子SFに掛けられるベルト部123、223は、突出部60によって位置決めされることになる。
回転子SFとベルト部123、223との間には摩擦力が発生し、摩擦熱が発生する。この摩擦熱は、モータ装置MTRのトルクに影響を及ぼしたりする虞がある。これに対して、図23に示す構成においては、突出部60がそれぞれつば状に形成されているため、回転子SFの熱が放出しやすい構成となる。この構成では、回転子SFを空冷によって冷却することができるため、冷却機構などを別途設けなくても回転子SFの冷却が可能となる。これにより、モータ装置MTRの小型化に寄与することとなる。このように、突出部60は、位置決めガイド機構としての機能を有すると共に、回転子SFを冷却する冷却機構としての機能を併せて有することになる。
また、例えば、上記実施形態においては、回転子SFが中実(中空軸でない構造)である構成としたが、これに限られることは無く、例えば円筒状に形成された回転子など、中空の回転子を用いる場合であっても本発明の適用は可能である。この場合、例えば回転子SFの両端が貫通孔によって中心軸Cの方向に貫通されている構成であっても構わない。特に第五実施形態のように、ロボットアームARMなどの旋回系機械にモータ装置MTRを搭載する場合などには、円筒状の回転子SFの内部に配線などを配置させることができる。勿論、ロボットアームARMにモータ装置MTRを搭載する場合に限られず、他の場合において回転子SFを中空としても構わない。例えば図23に示すように、回転子SFの内部に中空部70が形成されている。このため、回転子SFの冷却効率が向上することになる。
なお、回転子SFを中空に形成する場合には、例えば回転子SFを円筒状に形成するなど、回転子SFの中心軸方向の両端が貫通されている構成にすることもできる。また、例えば回転子SFの中心軸方向の両端が貫通されておらず、いずれか一方のみが開口されている構成にすることもできる。更には、回転子SFの中心軸方向の両端のいずれも塞がれている構成としても構わない。また、回転子SFの内部に適宜仕切りなどを配置しつつ内部を中空にする構成であっても構わない。
また、回転子SFの表面に溝部を形成する構成としても構わない。例えば図24(a)に示す構成では、回転子SFの表面に複数の溝部71が形成されている。各溝部71は、回転子SFの円周方向に形成されており、回転子SFの中心軸方向に並んで形成されている。溝部71は、例えば回転子SFのうち第一伝達部材BT1のベルト部123、第二伝達部材BT2のベルト部223が掛けられる部分に形成されている。
例えばベルト部123、223と回転子SFとの接触によって摩擦粉が発生する場合がある。当該摩擦粉が回転子SFの表面に残ると、ベルト部123、223と回転子SFとの間の摩擦力が変動する場合がある。これに対して、図24(a)の構成によれば、回転子SFに溝部71を設けることにより、摩擦粉を溝部71の中に誘導することができる。このため、摩擦粉が回転子SFの表面に付着するのを防ぐことができる。
また、図24(b)は、例えば回転子SFを中空に形成した場合において、回転子SFの表面に形成される溝部71の中に複数の孔部72を設け、回転子SFの内外が孔部72によって連通された構成としても構わない。この構成により、摩擦粉を溝部71から孔部72に誘導して中空部70に逃がすことができる。
また、上記実施形態の構成に加えて、例えば第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2の各ベルト部123、223の張力を検出する張力検出部を設けた構成としても構わない。例えば図25に示す構成によれば、張力検出部73が例えばベルト部123、223のうち第一端部121及び221の近傍に1つずつ、第二端部122及び222の近傍に1つずつ、合計で4つ設けられている。張力検出部73としては、例えば歪みゲージなどを用いることができる。勿論、他の張力検出素子を用いることもできる。
張力検出部73では、検出信号が例えば制御部CONTにされるようになっている。制御部CONTは、当該検出信号により、例えば第一駆動部AC1及び第二駆動部AC2を制御する構成である。第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2の張力を検出することで、モータ装置MTRがトルクを発生しているか否かを検出することができる。
このような構成よれば、トルクの有無を検出することにより、例えばベルト部123、223と回転子SFとの間において回転子SFが空回りしている場合には、当該空周りを検出することができる。また、回転子SFを回転させる際には、トルクが無いことを確認することで空回りを検出することができる。これにより、モータ装置MTRの信頼性を高めることができる。なお、図25においては、変位拡大機構50が配置された構成を示しているが、当該変位拡大機構50が配置されていない構成であっても、同様の説明が可能である。
また、例えば、上記各実施形態では、駆動部AC及び伝達部材BTの組を1相のみ設けた場合を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、複数相の駆動部AC及び伝達部材BTの組を用いた構成であっても構わない。図26は、図25に示す駆動部AC(第一駆動部AC1及び第二駆動部AC2)及び伝達部材BT(第一伝達部材BT1及び第二伝達部材BT2)の構成を3組配置して三相構造とした構成が示されている。駆動部AC及び伝達部材BTを3組配置する場合、例えば互いに120°ずつずれた位置に配置させることができる。この場合、駆動部AC及び伝達部材BTを1相毎に順に駆動させるようにすることができる。また、当該駆動部AC及び伝達部材BTを2相若しくは4相以上とする構成であっても構わない。この場合、回転子SFの回転方向に互いに等しいピッチでずれて配置される構成とすることができる。
また、上記実施形態の構成に加えて、例えば図27に示すように、回転子SFの回転角度や移動位置を検出するため、当該回転子SFに2軸検出器77を配置した構成としても構わない。例えば2軸検出器77としては、例えば光センサを用いることができる。この場合、例えば回転子SFの表面に光の反射パターンであるθZ方向検出用のスリット78Aや、Z方向検出用のスリット78Bを形成しておく。また、2軸検出器77として、例えばθZ方向の回転角度を検出する検出器77Aと、Z方向の位置を検出する検出器77Bとを配置させておく。
この構成によれば、検出器77A及び検出器77Bからの検出光が各スリット78A及び78Bで反射され、当該反射光の変化が検出器77A及び検出器77Bによって検出されるようになっている。検出器77A及び検出器77Bは、当該検出結果を例えば制御部CONTに送信し、制御部CONTにおいてθ方向の回転角度と、Z方向の移動距離とが求められるようになっている。このように、2軸検出器77を配置することで、確実に2軸駆動の駆動情報を検出することができ、より正確に2軸駆動を制御することができる。なお、スリット78A及び78Bとして、例えば上記の溝部71を用いることもできる。この場合、溝部71を回転子SFの表面に格子状に形成しておけば良い。
また、上記第三実施形態の変形例として、伝達部材BT3の本体部323が複数部分に分かれている構成であっても構わない。図28は、伝達部材BT3の変形例を示す図である。図28に示すように、本体部323は、第一部分323A、第二部分323B及び連結部分323Cを有する構成になっている。
第一部分323A及び第二部分323Bは、連結部分323Cによって独立して移動可能に連結されている。従って、第一部分323Aの移動の影響は第二部分323Bには及ばず、また第二部分323Bの移動の影響は第一部分323Aには及ばないようになっている。
第一部分323Aは、例えば連結部20Aを介して第一駆動部ACA(駆動素子31A、32A)に接続され、連結部20Bを介して第二駆動部ACB(駆動素子31B、32B)に接続され、連結部20Cを介して第三駆動部ACC(駆動素子31C、32C)に接続されている。
第二部分323Bは、例えば連結部20Dを介して第四駆動部ACD(駆動素子31D、32D)に接続され、連結部20Eを介して第五駆動部ACE(駆動素子31E、32E)に接続され、連結部20Fを介して第六駆動部ACF(駆動素子31F、32F)に接続されている。
連結部20A〜20Fは、それぞれ接続部24A〜24F及び接続部25A〜25Fを有している。接続部24A〜24Fには、それぞれヒンジ部26A〜26Fが形成されている。また、接続部25A〜25Fには、それぞれヒンジ部27A〜27Fが形成されている。
なお、伝達部材BT3を駆動する駆動部は上記各実施形態のように2個に限られず、図28の構成に示されるように、第一駆動部ACA〜第六駆動部ACFまで6個配置した構成であっても構わない。また、駆動部を3個〜5個、もしくは7個以上とした構成であっても構わない。
また、上記実施形態では、第一駆動部AC1による第一伝達部材BT1の駆動距離(第一距離t1:図6参照)と、第二駆動部AC2による第二伝達部材BT2の駆動距離(第二距離t2:図6参照)とを等しい距離として駆動を行う例を挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えば第一距離と第二距離とが異なるように駆動を行っても構わない。
また、上記実施形態では、中心軸Cに直交する方向に対する第一伝達部材BT1の傾く向きと第二伝達部材BT2の傾く向きとが反対方向である例を挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えば第一伝達部材BT1と第二伝達部材BT2とが同一方向に傾いている構成であっても構わない。
また、また、上記実施形態では、中心軸Cに直交する方向に対する第一伝達部材BT1の傾き角と第二伝達部材BT2の傾き角とが等しい構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えば第一伝達部材BT1の傾き角と第二伝達部材BT2の傾き角とが異なる構成であっても構わない。
また、上記実施形態では、回転子SFの径が中心軸方向に等しく形成された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば回転子SFが、一部(例えば中心軸方向の一端部)に他の部分よりも径が小さく形成された部分を有する構成とし、当該部分に伝達部材BTを配置させる構成としても構わない。また、回転子SFに例えば他の部分よりも径が大きく形成された部分を設ける構成としても構わない。
また、上記実施形態では、ベース部BSが正面視で矩形に形成された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、他の形状であっても構わない。例えば、円形、楕円形としても構わないし、台形、平行四辺形、ひし形、三角形、五角形、六角形など、他の多角形としても構わない。
また、ベルト部23の形状として、上記実施形態では、帯状に形成されたベルト部23を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えば線状や鎖状など、他の形状であっても構わない。
MTR、MTR3…モータ装置 BS…ベース部 SF…回転子 AC…駆動部 AC1、ACA…第一駆動部 AC2、ACB…第二駆動部 BT、BT3…伝達部材 BT1…第一伝達部材 BT2…第二伝達部材 CONT…制御部 C…中心軸 F…基準位置 RBT…ロボット装置 ARM…ロボットアーム HG1〜HG4、26A〜26F、27A〜27F…ヒンジ部 123、223…ベルト部 50…変位拡大機構 70…中空部 71…溝部 73…張力検出部 77…2軸検出器 131、132、141、142、31A〜31F、32A〜32F…駆動素子

Claims (33)

  1. 回転子と、
    前記回転子の外周の少なくとも一部に掛けられた伝達部と、
    前記回転子と前記伝達部との間を回転力伝達状態として前記回転子の回転方向成分を含む第一方向に前記伝達部を第一距離移動させると共に前記回転力伝達状態を解消した状態で前記伝達部を第一位置に復帰させる第一駆動部と、
    前記回転子と前記伝達部との間を前記回転力伝達状態として前記回転方向成分を含み前記第一方向と交差する第二方向に前記伝達部を第二距離移動させると共に前記回転力伝達状態を解消した状態で前記伝達部を第二位置に復帰させる第二駆動部と
    を備えるモータ装置。
  2. 前記第一方向及び前記第二方向は、前記回転子の回転軸に平行な直線方向成分を含む
    請求項1に記載のモータ装置。
  3. 前記第一方向及び前記第二方向は、互いに反対の方向の前記直線方向成分を含む
    請求項2に記載のモータ装置。
  4. 前記第一方向及び前記第二方向は、互いに等しい大きさの前記直線方向成分を含む
    請求項2又は請求項3に記載のモータ装置。
  5. 前記第一距離及び前記第二距離は、互いに等しい距離である
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  6. 前記伝達部は、弾性変形可能に形成されている
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  7. 前記駆動部を支持する支持部
    を更に備える請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  8. 前記支持部は、前記伝達部の移動量を拡大させる変位拡大機構を有する
    請求項7に記載のモータ装置。
  9. 前記回転子は、前記伝達部を冷却する冷却機構を有する
    請求項1から請求項8のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  10. 前記回転子は、前記伝達部を案内する突出部を有し、
    前記突出部は、前記冷却機構を兼ねている
    請求項9に記載のモータ装置。
  11. 前記回転子は、表面に設けられた溝部を有し、
    前記溝部は、前記冷却機構を兼ねている
    請求項9又は請求項10に記載のモータ装置。
  12. 前記回転子は、表面に形成されたパターンを有し、
    前記パターンを検出する検出部を更に備える
    請求項1から請求項11のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  13. 前記検出部の検出結果に基づいて前記第一駆動部及び前記第二駆動部のうち少なくとも一方の駆動を調整する調整部を更に備える
    請求項12に記載のモータ装置。
  14. 前記回転子は、格子状に形成された溝部を表面に有し、
    前記溝部は、前記パターンを兼ねている
    請求項12又は請求項13に記載のモータ装置。
  15. 前記回転子と前記伝達部との間が前記回転力伝達状態になっているか否かを検出する第二検出部を更に備える
    請求項1から請求項14のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  16. 前記第二検出部の検出結果に基づいて前記第一駆動部及び前記第二駆動部のうち少なくとも一方の駆動を調整する第二調整部を更に備える
    請求項15に記載のモータ装置。
  17. 前記回転子は、中空に構成されている
    請求項1から請求項16のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  18. 前記回転子は、回転軸方向に形成された貫通孔を有する
    請求項1から請求項17のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  19. 前記伝達部は、前記第一駆動部に接続された第一伝達部材と、前記第二駆動部に接続された第二伝達部材と、を有する
    請求項1から請求項18のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  20. 前記第一伝達部材は、線状、帯状及び鎖状のうちいずれかの形状に形成され、前記第一方向に沿って前記回転子に掛けられている
    請求項19に記載のモータ装置。
  21. 前記第一駆動部は、前記第一伝達部材の両方の第一端部のうち少なくとも一方に接続される第一電気機械変換素子を有する
    請求項20に記載のモータ装置。
  22. 前記第一伝達部材は、前記回転子に掛けられる部分と前記第一端部との間の非伝達部分が直線状に延在するように配置され、
    前記第一電気機械変換素子は、前記第一伝達部材の非伝達部分の延在方向に沿った方向に伸縮するように配置されている
    請求項21に記載のモータ装置。
  23. 前記第二伝達部材は、線状、帯状及び鎖状のうちいずれかの形状に形成され、前記第二方向に沿って前記回転子に掛けられている
    請求項19から請求項22のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  24. 前記第二駆動部は、前記第二伝達部材の両方の第二端部のうち少なくとも一方に接続される第二電気機械変換素子を有する
    請求項23に記載のモータ装置。
  25. 前記第二伝達部材は、前記回転子に掛けられる部分と前記第二端部との間の非伝達部分が直線状に延在するように配置され、
    前記第二電気機械変換素子は、前記第二伝達部材の非伝達部分の延在方向に沿った方向に伸縮するように配置されている
    請求項24に記載のモータ装置。
  26. 前記伝達部は、一部材で形成されている
    請求項1から請求項18のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  27. 前記伝達部は、前記回転子に接触可能な本体部と、前記第一駆動部に連結される第一連結部と、前記第二駆動部に連結される第二連結部とを有し、
    前記第一連結部及び前記第二連結部には、前記本体部が前記第一連結部及び前記第二連結部に対して前記回転子の回転軸方向に移動可能となるようにヒンジ部が形成されている
    請求項26に記載のモータ装置。
  28. 前記伝達部、前記第一駆動部及び前記第二駆動部は、前記回転子の回転軸方向に複数組並べて配置されている
    請求項1から請求項27のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  29. 複数組の前記伝達部、前記第一駆動部及び前記第二駆動部のそれぞれは、前記第一駆動部及び前記第二駆動部の位置が前記回転子の回転方向に等しいピッチでずれるように配置されている
    請求項28に記載のモータ装置。
  30. 前記第一駆動部及び前記第二駆動部のうち少なくとも一方は、前記回転子を回転させない時には前記回転子と前記伝達部との間を接触させた接触状態で前記伝達部の移動を調整する
    請求項1から請求項29のうちいずれか一項に記載のモータ装置。
  31. 回転子と当該回転子の外周の少なくとも一部に掛けられた伝達部との間を回転力伝達状態として前記回転子の回転方向成分を含む第一方向に前記伝達部を第一距離移動させると共に前記回転力伝達状態を解消した状態で前記伝達部を第一位置に復帰させる第一駆動ステップと、
    前記回転子と前記伝達部との間を前記回転力伝達状態として前記回転方向成分を含み前記第一方向と交差する第二方向に前記伝達部を第二距離移動させると共に前記回転力伝達状態を解消した状態で前記伝達部を第二位置に復帰させる第二駆動ステップと
    を含む回転子の駆動方法。
  32. 前記第一方向及び前記第二方向は、前記回転子の回転軸に平行であって互いに反対の方向の直線方向成分を含み、
    前記第一駆動ステップを行う回数と前記第二駆動ステップを行う回数とを調整することで、前記回転子の回転軸方向における位置を調整する
    請求項31に記載の回転子の駆動方法。
  33. 回転軸部材と、
    前記回転軸部材を回転させるモータ装置と
    を備え、
    前記モータ装置として、請求項1から請求項30のうちいずれか一項に記載のモータ装置が用いられている
    ロボット装置。
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