JP2012005241A - 電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケースの表面に電気部品装着部が設けられた構造において、ケース表面を開口したり、ケースの厚肉化を招くことなく、縦バスバーを設けることの出来る、新規な構造の電気接続箱を提供すること。
【解決手段】バスバー34aにおいて、ケース12に対して垂直に配設される縦バスバー部44aと、該縦バスバー部44aの中間部分に接続部38,40と反対側に向かって突出する支持突片46とを設けると共に、該支持突片46の突出先端部を屈曲して狭持部48を構成する一方、前記ケース12に、裏面30に開口するバスバー収容凹溝34aを形成し、前記縦バスバー部44aを前記バスバー収容凹溝34aに挿入すると共に、前記狭持部48を前記裏面30と該裏面30に重ね合わされる絶縁部材16との間で狭持した。
【選択図】図5

Description

本発明は、内部回路を構成するバスバーを備えた電気接続箱に係り、特に、バスバーが突出される電気部品装着部がケースの表面に設けられた電気接続箱に関するものである。
従来から、自動車に搭載される電気接続箱において、内部回路を構成するバスバーを備えたものが知られている。例えば、特開2007−244039号公報(特許文献1)に記載のジャンクションボックスがそれである。このような電気接続箱は、ケースの表面に設けられた電気部品装着部にバスバーの接続部が突出されることにより、コネクタやヒューズ等の電気部品と接続可能とされている。
ところで、従来構造の電気接続箱は、バスバー間の短絡を防止しつつ、制限された配設領域内により多数のバスバーを収容するために、複数のバスバーが絶縁板を介して重ね合わされたバスバー積層体としてケース内に収容されていた。しかし、このような構造では、電気接続箱の厚さ寸法の大型化を招き、近年の電気接続箱の小型化の要求に対して、十分に対応できないという問題があった。また、複数枚の絶縁板が必要となることから、部品点数の増加と組立て工数の増加を招き、製造コストが増加するという問題もあった。
そこで、スペース効率良くバスバーを配設するために、例えば特開2002−101526号公報(特許文献2)や特開平9−154217号公報(特許文献3)に記載されている縦バスバーを採用することが考えられる。しかし、特許文献1に記載のジャンクションボックス等の場合には、縦バスバーを収容できる程の肉厚の絶縁部材を有しておらず、縦バスバーを採用しようとすると返って厚肉化を招くこととなり、適切ではない。
さらに、ジャンクションボックス等の電気接続箱は、電気部品装着部がケースに設けられていることから、縦バスバーを採用する場合には、縦バスバーを固定するランス等のロック部を、ケースに形成する必要がある。しかし、ロック部をケースに形成しようとすると、ロック部を挟んだケースの表裏両側から型合わせをすることとなり、ケースの表面に型抜きの開口が形成されてしまうことから、防水性等の面で問題があった。このように、ジャンクションボックス等の電気接続箱に縦バスバーを採用するには、更なる検討が必要であった。
特開2007−244039号公報 特開2002−101526号公報 特開平9−154217号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、ケースの表面に電気部品装着部が設けられた構造において、ケース表面を開口したり、ケースの厚肉化を招くことなく、縦バスバーを設けることの出来る、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、ケース内に内部回路を構成するバスバーが収容されていると共に、該バスバーに突設された接続部が前記ケースの表面に開口形成された電気部品装着部内で前記ケースの外方に向かって突出配置されている電気接続箱において、前記バスバーが前記ケースに対して垂直に配設される縦バスバー部と、該縦バスバー部の中間部分において前記接続部と反対側に向かって突出する支持突片とを備えると共に、該支持突片の突出先端部が屈曲されて挟持部を構成している一方、前記ケースには、前記ケースの裏面に開口すると共に前記ケースの表面側に向かって所定深さで延びるバスバー収容凹溝が形成されており、前記バスバーにおける前記縦バスバー部が前記バスバー収容凹溝に挿入されると共に、前記支持突片の挟持部が前記ケースの裏面と該裏面に重ね合わされる絶縁部材との間で挟持されていることを、特徴とする。
本発明によれば、バスバーの縦バスバー部を、ケースの裏面に開口する有底のバスバー収容凹溝に収容するようにした。これにより、ケースの表面を開口すること無く、ケースに対して垂直にバスバーを配設することが出来る。その結果、防水性等を担保しつつ、バスバーをスペース効率良く配設することが可能となり、電気接続箱の小型化を図ることが出来る。
そして、縦バスバー部には、接続部と反対側に突出する支持突片が設けられており、支持突片の突出先端部に設けられた狭持部が、ケースとその裏面に重ね合わされる絶縁部材で狭持されるようにした。これにより、接続部にヒューズ等の外部電気部品が接続されるに際して、縦バスバー部に押込力が及ぼされた場合には、狭持部が絶縁部材で支持されることによって、縦バスバー部のケース内方への撓みを防止することが出来る。一方、接続部からの外部電気部品の抜去に際しては、狭持部がケースの裏面で支持されることによって、縦バスバー部のケース外方への撓みを防止することが出来る。その結果、従来構造のようにバスバーを固定するロック部を形成せずとも、接続部への外部電気部品の接続および抜去の何れの支持安定性も確保することが出来る。その結果、例えばジャンクションボックスのケースのように、ロック部を形成し得る肉厚寸法を有さない絶縁部材に対しても、縦バスバーを安定的に組み付けることが出来る。
なお、本発明における縦バスバー部は、平板形状を有する平バスバーが部分的に立ち上げられたものであっても良いし、バスバーの全体が縦バスバー部とされたものであっても良い。また、本発明は、複数の平バスバーが絶縁板を介して積層された従来公知のバスバー積層体と組み合わせて用いても良いのであって、そのような場合には、バスバー積層体の最外層に位置する絶縁板を、狭持部を狭持する絶縁部材として用いることも出来る。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記ケースに対して平行に配設される平バスバーが前記バスバー収容凹溝の開口上に配設されており、前記バスバー収容溝に挿入された前記バスバーの前記縦バスバー部が前記支持突片で支持されることにより前記平バスバーに対して隙間を隔てて配設されているものである。
すなわち、本発明によれば、縦バスバー部を支持突片で支持することによって、バスバー収容凹溝内に安定的に位置させることが出来る。そして、接続部に電気部品が接続されて縦バスバー部に押込力が及ぼされた場合でも、支持突片で縦バスバー部を支持することによって、縦バスバー部と平バスバーとの空気絶縁距離を安定的に確保することが出来る。これにより、絶縁板などを介することなく、縦バスバー部と平バスバーを直接に重ねて配設することが可能となり、部品点数の削減が図られると共に、複数のバスバーをよりスペース効率良く配設することが可能となり、電気接続箱の小型化を図ることが出来る。
本発明によれば、表面に電気部品装着部が開口形成されたケースの裏面にバスバー収容凹溝を形成して、バスバー収容凹溝にバスバーの縦バスバー部を挿入した。これにより、ケースの防水性等を確保しつつ、縦バスバーをケースに配設することが出来る。それと共に、縦バスバー部から突出した支持突片の突出先端部の狭持部を、ケースと絶縁部材で狭持するようにした。これにより、バスバーを固定するロック部をケース内に設けることなく、電気部品の挿抜に際する縦バスバー部の撓みを抑えて安定的な挿抜を行なうことが可能となり、ロック部を形成し得る肉厚寸法を有さないケースにも縦バスバーを配設することが出来る。その結果、バスバーをよりスペース効率良く配設することが可能となり、電気接続箱の小型化を図ることが出来る。
本発明の一実施形態としての電気接続箱の分解斜視図。 図1に示した電気接続箱のアッパケースにバスバーを組み付けた状態の下面図。 図2におけるIII−III断面に相当する断面説明図。 図2におけるIV−IV断面に相当する断面説明図。 図2に示したバスバーの斜視図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1に、本発明の一実施形態としての電気接続箱に係る、ジャンクションボックス10を示す。ジャンクションボックス10は、アッパケース12とロアケース14の間に、絶縁部材としての絶縁板16が収容された構造とされている。
アッパケース12は、非導電性の合成樹脂から形成されており、ロアケース14側に向けて開口する略箱体形状とされている。アッパケース12の外周面上には、従来公知の係止爪を備えた複数のロック部15が、適宜の位置に形成されている。アッパケース12には、電気部品装着部としての複数のコネクタ装着部18、ヒューズ装着部20、リレー装着部22、ヒュージブルリンク装着部24が設けられている。図2にも示すように、これらコネクタ装着部18,ヒューズ装着部20、リレー装着部22、ヒュージブルリンク装着部24は、従来公知のように、アッパケース12を貫通する端子挿通孔26を通じて、アッパケース12の表面28に開口して形成されている。また、アッパケース12の裏面30には、アッパケース12の幅方向(図2中、上下方向)の略中央部分において、一対のネジ止めボス31,31がアッパケース12の長手方向(図2中、左右方向)で所定距離を隔てて裏面30から突出形成されている。なお、理解を容易とするために、図2中の拡大図面において、後述するバスバー収容凹溝32a,32bおよびその間の溝部の間に存する裏面30については、網掛けで図示する。
さらに、アッパケース12の裏面30には、バスバー収容凹溝32a,32bが形成されている。バスバー収容凹溝32a,32bは、それぞれ、アッパケース12の長手方向(図2中、左右方向)に一直線上に延びる溝形状とされており、コネクタ装着部18,ヒューズ装着部20、リレー装着部22、ヒュージブルリンク装着部24を避けるように、これら装着部18,20,22,24の非形成部分に形成されている。本実施形態におけるバスバー収容凹溝32a,32bは、アッパケース12の長手方向寸法(図2中、左右方向寸法)の略1/3の長さを有する長尺の溝とされている。
図3および図4に示すように、バスバー収容凹溝32a,32bは、アッパケース12の裏面30に開口する一方、表面28に開口することの無い有底の溝形状とされている。なお、図3および図4においては、理解を容易とするために、ロアケース14を省略すると共に、絶縁板16を簡略して示している。バスバー収容凹溝32a,32bは、略一定の幅寸法(図3および図4中、左右方向寸法)と深さ寸法(図3および図4中、上下方向寸法)を有している。バスバー収容凹溝32a,32bの幅寸法は、後述する縦バスバー部44a,44dを容易に挿入可能なように、縦バスバー部44a,44dを形成する金属板の厚さ寸法よりもやや大きくされている。また、バスバー収容凹溝32a,32bにおいて、裏面30から表面28に向かう深さ寸法は、後述する支持突片46を含む縦バスバー部44a,44dの高さ寸法(図3および図4中、上下方向寸法)よりも大きくされている。
アッパケース12の裏面30には、複数のバスバー34が組み付けられる。図5に、それら複数のバスバー34の1つであるバスバー34aを示す。バスバー34aは、金属板が所望の回路形状にプレス打ち抜き加工等されることにより形成されている。バスバー34aには、平板形状の平バスバー部36a,36b,36c,36dが形成されている。これら平バスバー部36a〜36dは、何れも同一平面上に位置するように形成されている。平バスバー部36aには、従来公知のように、接続部としてのタブ端子38と、位置決めピン40が屈曲されて突設されている。また、平バスバー部36bには、一対の圧接刃が対向位置された接続部としての音叉状端子42の2つと、位置決めピン40が屈曲されて突設されている。更に、平バスバー部36dには、1つの音叉状端子42が突設されている。なお、本実施形態におけるタブ端子38および音叉状端子42は、平バスバー部36a,36b,36dの端縁部から突出された突片が屈曲されて立ち上げられることにより、平バスバー部36a,36b,36dに一体形成されているが、従来公知のように、タブ端子38および音叉状端子42を平バスバー部36a,36b,36dと別体の金属板で形成して、平バスバー部36a,36b,36dに差し込んで固定する等しても良い。
平バスバー部36a,36bの間には、縦バスバー部44aが形成されている。同様に、平バスバー部36b、36cの間、および平バスバー部36c,36dの間には、縦バスバー部44b,44cがそれぞれ形成されている。これら縦バスバー部44a〜44cは、平バスバー部36a〜36dに対して垂直に立ち上がる門形状とされており、金属板から打ち抜かれた平坦形状のバスバー34aが部分的に屈曲されて立ち上げられることによって形成されている。また、縦バスバー部44a〜44cは、それぞれ一直線状に延び出して、各平バスバー部36a〜36d間を連結している。
さらに、縦バスバー部44aの長手方向の略中央部分には、支持突片46が形成されている。支持突片46は、縦バスバー部44aから、タブ端子38および音叉状端子42の突出方向(図5中、上方)と反対方向に向けて、所定の突出寸法:L(図3参照)をもって突出する突片形状とされている。そして、支持突片46の突出先端部が直角に屈曲されることにより、支持突片46の突出先端縁部には、縦バスバー部44aからの突出方向に直交して突出する平板状の狭持部48が形成されている。これにより、支持突片46は、側面視においてL字形状とされている。なお、本実施形態における支持突片46の縦バスバー部44aからの突出寸法:Lは、狭持部48が平バスバー部36a〜36dと同一平面上に位置される大きさに設定されている。
このようなバスバー34aは、図2〜図4に示したように、縦バスバー部44aが、アッパケース12のバスバー収容凹溝32aに挿入される。そして、平バスバー部36a〜36dがアッパケース12の裏面30に重ね合わされて、アッパケース12に組み付けられる。これにより、縦バスバー部44aがアッパケース12に対して垂直に配設されると共に、平バスバー部36a〜36dがアッパケース12に対して平行に配設される。縦バスバー部44aのバスバー収容凹溝32aへの挿入量は、狭持部48や平バスバー部36a〜36dがアッパケース12の裏面30に接触することによって規定される。また、平バスバー部36aのタブ端子38が、コネクタ装着部18aの端子挿通孔26に挿通されて、コネクタ装着部18a内でアッパケース12の外方に向けて突出される。同様に、平バスバー部36bの音叉状端子42,42が、リレー装着部22a,22bの端子挿通孔26,26に挿通されて、リレー装着部22a,22b内でアッパケース12の外方に向けて突出される。更に、平バスバー部36dの音叉状端子42が、ヒューズ装着部20aの端子挿通孔26に挿通されて、ヒューズ装着部20a内でアッパケース12の外方に向けて突出される。
また、本実施形態においては、位置決めピン40がアッパケース12の裏面30に開口された位置決め孔50に対して特別な押し込み力を要することなく挿入されて、バスバー34aがアッパケース12に対して位置決めされるようになっている。なお、例えば位置決めピン40を位置決め孔50に圧入固定したり、平バスバー部36a〜36dの適宜の位置に係合孔を貫設して、該係合孔をアッパケース12の裏面30に突出形成した係合突部と係合する等して、バスバー34aをアッパケース12に位置決めすると共に、アッパケース12の裏面30を鉛直下方に向けてもバスバー34がアッパケース12から外れないようにしても良い。
同様に、バスバー収容凹溝32bには、バスバー34bの縦バスバー部44dが挿入される。詳細な図示は省略するが、バスバー34bは、バスバー34aと略同様の構造とされており、一対の平バスバー部36e,36f(図2参照)の間が、縦バスバー部44dで連結された構造とされている。平バスバー部36eには、縦バスバー部44dと反対側の端部にタブ端子38が形成されていると共に、中間部分に位置決めピン40が形成されている。一方、平バスバー部36fには、縦バスバー部44dと反対側の端部に音叉状端子42が形成されていると共に、中間部分に位置決めピン40とタブ端子38が形成されている。そして、前記バスバー34aと同様に、縦バスバー部44dの長手略中央部分に、支持突片46が形成されている。
このようなバスバー34bの平バスバー部36e,36fがアッパケース12の裏面30に重ね合わされることにより、平バスバー部36eのタブ端子38がコネクタ装着部18b内で突出される。また、平バスバー部36fの音叉状端子42がヒューズ装着部20b内で突出されると共に、タブ端子38が、コネクタ装着部18a内で突出される。
そして、バスバー34a,34bが組み付けられたアッパケース12の裏面30に、更に複数のバスバー34が組み付けられる。これらバスバー34には、必要に応じて、前記タブ端子38や音叉状端子42、および位置決めピン40や縦バスバー部44等が適宜に形成される。特に、バスバー34a,34bの支持突片46,46に近接して配設されるバスバー34c,34d,34eは従来公知の平バスバーであり、全体として略平板形状を有しており、適宜の位置にタブ端子80や音叉状端子42、位置決めピン40等が突設されている。これらバスバー34c〜34eは、バスバー収容凹溝32a,32bの両方或いは一方の開口に重なって配設されており、バスバー34c,34dは、バスバー収容凹溝32aおよびバスバー収容凹溝32bを跨いで配設されている一方、バスバー34eは、バスバー収容凹溝32bの開口に重なって配設されている。以上のように、バスバー34a,34bを含む複数のバスバー34の平バスバー部分は、何れも裏面30に重ね合わされた同一平面上で、アッパケース12に対して平行に配設される。
このようなアッパケース12の裏面30に、絶縁板16が重ね合わされる。絶縁板16は、非導電性の合成樹脂から形成された、アッパケース12の形状に対応する略板形状とされている。図示は省略するが、絶縁板16には複数の金属端子が突設されており、それら金属端子が、絶縁板16の裏面に配策された単芯線と接続されている。そして、絶縁板16にアッパケース12が被せられることによって、絶縁板16に突設された金属端子が端子挿通孔26を通じて各装着部18,20,22,24内で突出される。即ち、図2において端子が挿入されていない端子挿通孔26には、絶縁板16に設けられた金属端子が挿入されるようになっている。なお、図3および図4に概略的に示したように、絶縁板16の外周縁部には、アッパケース12側に向けて突出する周壁51が全周に亘って連続して形成されている一方、アッパケース12の外周部分の複数箇所には切欠52が形成されており、周壁51が切欠52に入り込むことによって、絶縁板16がアッパケース12に対して位置決めされるようになっている。
また、図1に示したように、ロアケース14は、非導電性の合成樹脂から形成されており、アッパケース12に向けて開口する略箱体形状とされている。ロアケース14の外周部分において、アッパケース12のロック部15と対応する位置には、ロック部15の係止爪と係合する従来公知の凹部を備えたロック部53が形成されている。更に、ロアケース14には、アッパケース12に形成されたネジ止めボス31,31(図2参照)と対応する位置に、ネジ挿通孔54,54(図1では片方のみ図示)が貫設されている。
そして、絶縁板16を挟んで、アッパケース12とロアケース14が組み付けられることにより、絶縁板16が、アッパケース12とロアケース14の間に収容される。アッパケース12とロアケース14は、ロック部15,53において相互に係止されると共に、アッパケース12に設けられたネジ止めボス31,31が絶縁板16に貫設された図示しない挿通孔に挿通されてロアケース14のネジ挿通孔54,54に重ね合わされる。そして、ロアケース14側から図示しない固定ネジがネジ挿通孔54,54に挿通されてネジ止めボス31,31にネジ止めされることによって、アッパケース12とロアケース14が相互にネジ止めされるようになっている。
図3にバスバー34aを例に示したように、アッパケース12の裏面30に絶縁板16が重ね合わされることによって、支持突片46の狭持部48が裏面30と絶縁板16の間で狭持される。これにより、縦バスバー部44aが支持突片46で支持されて、バスバー収容凹溝32a内で裏面30から内方(図3中、上方)に離隔して配設される。それと共に、バスバー34a,34bにおける平バスバー部36a〜36fや、その他のバスバー34においてアッパケース12の裏面30に重ね合わされて裏面30に平行に配設された平バスバー部分が、裏面30と絶縁板16の間で狭持される。これにより、複数のバスバー34が、ジャンクションボックス10内で固定されるようになっており、バスバー34a,34bを含む複数のバスバー34によって、ジャンクションボックス10の内部回路56が構成されている。そして、図4に示すように、縦バスバー部44aが支持突片46で支持されることにより、バスバー収容凹溝32aに重ね合わされたバスバー34c,34dに対して、所定の空気絶縁距離:dを隔てて配設される。同様に、バスバー34bの縦バスバー44dについても、バスバー収容凹溝32bに重ね合わされたバスバー34c,34d,34eに対して、所定の隙間を隔てて配設される。
本実施形態に従う構造とされたジャンクションボックス10によれば、バスバー34aに縦バスバー部44aを形成して、有底のバスバー収容凹溝32aに挿入して配設するようにした。これにより、アッパケース12の表面28を開口することなく、縦バスバー部44aにおいてアッパケース12に対して垂直に配設することが出来る。これにより、防水性等を担保しつつ、バスバー34aをスペース効率良く配設することが出来る。特に本実施形態においては、アッパケース12の長手方向で配列された複数のコネクタ装着部18と複数のリレー装着部22との間を延びる、平バスバーを配設し得る程の面積確保が困難な狭小領域にバスバー収容凹溝32aを形成して縦バスバー部44aを配設したことによって、アッパケース12の長手方向で大きく離隔したコネクタ装着部18aとヒューズ装着部20aに跨る長尺のバスバー34aを、スペース効率良く配設することが可能とされている。同様に、バスバー収容凹溝32bに縦バスバー部44dを挿入して配設することによって、コネクタ装着部18aとコネクタ装着部18bに跨る長尺のバスバー34bを、スペース効率良く配設することが出来る。以下、バスバー34aについて説明する効果は、特に断りのない限り、バスバー34bについても同様に発揮され得る。
さらに、縦バスバー部44aは、支持突片46でバスバー収容凹溝32a内で支持されており、支持突片46は、先端部に設けられた狭持部48がアッパケース12の裏面30と絶縁板16で狭持されている。これにより、バスバー34aのタブ端子38にコネクタが接続されたり、音叉状端子42にヒューズやリレーが接続されるに際して、バスバー34aに押込力が及ぼされた場合には、狭持部48が絶縁板16で支持されることによって、縦バスバー部44aのアッパケース12の裏面30側への撓みを防止することが出来る。一方、タブ端子38や音叉状端子42からコネクタやヒューズ等が抜去されるに際して、バスバー34aに引張力が及ぼされた場合には、狭持部48が裏面30で支持されることによって、縦バスバー部44aのアッパケース12の表面28側への撓みを防止することが出来る。これにより、従来構造のように、縦バスバーを固定するランス等のロック部をアッパケース12に設けずとも、電気部品の挿抜に対する安定性を確保しつつ縦バスバーを配設することが出来る。また、従来構造のようなロック部を有さないことから、バスバー34のアッパケース12からの取り外しも容易に行なうことが可能となり、メンテナンス性の向上も図られ得る。
そして、支持突片46によって、縦バスバー部44aをバスバー収容凹溝32a内で裏面30から離隔した位置で安定的に支持出来ることから、図4に示したように、バスバー収容凹溝32aの開口上に他のバスバー34dを配設しても、バスバー34dと縦バスバー部44aとの空気絶縁距離:dを安定的に維持することが出来る。これにより、絶縁板などの別部材を介在することなく、縦バスバー部44aとバスバー34c,34d(縦バスバー部44dについてはバスバー34c,34d,34e)を直接に重ねて配設することが出来る。その結果、部品点数の削減によるジャンクションボックスの小型化や製造コストの低減を図ることが出来る。特に本実施形態においては、アッパケース12とロアケース14が、絶縁板16を挟んで相互にネジ止めされることにより、アッパケース12の裏面30と絶縁板16で狭持部48をより強固且つ安定的に狭持することが出来る。更に、長尺の縦バスバー部44aの長手方向の略中央部分を支持突片46で支持したことによって、縦バスバー部44aの撓みをより効果的に阻止することが出来る。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、前記実施形態においては、タブ端子38や音叉状端子42等の接続部は平バスバー部36a〜36bに形成されており、平バスバー部36a〜36bの広い面積をもって絶縁板16および裏面30に接触することによって、電気部品の挿抜に対してより安定的に支持出来るようにされていたが、接続部を、縦バスバー部に形成しても良い。そのような場合には、平バスバー部は必ずしも必要ではなく、バスバーの全体を縦バスバーとして形成しても良い。更に、支持突片を1つの縦バスバー部に複数形成しても良い。
また、本発明は、複数のバスバーが絶縁板を介して積層されたバスバー積層体と組み合わせて用いることも可能である。そのような場合には、バスバー積層体の最外層に配設された絶縁板を、ケース裏面との間で支持突片の狭持部を挟む絶縁部材として用いることも可能である。
10:ジャンクションボックス(電気接続箱)、12:アッパケース、14:ロアケース、16:絶縁板(絶縁部材)、18:コネクタ装着部(電気部品装着部)、20:ヒューズ装着部(電気部品装着部)、22:リレー装着部(電気部品装着部)、24:ヒュージブルリンク装着部(電気部品装着部)、30:裏面、32a,b:バスバー収容凹溝、34a,b:バスバー、34c〜e:バスバー(平バスバー)、38:タブ端子(接続部)、42:音叉状端子(接続部)、44a〜d:縦バスバー部、46:支持突片、48:狭持部、56:内部回路

Claims (2)

  1. ケース内に内部回路を構成するバスバーが収容されていると共に、該バスバーに突設された接続部が前記ケースの表面に開口形成された電気部品装着部内で前記ケースの外方に向かって突出配置されている電気接続箱において、
    前記バスバーが前記ケースに対して垂直に配設される縦バスバー部と、該縦バスバー部の中間部分において前記接続部と反対側に向かって突出する支持突片とを備えると共に、該支持突片の突出先端部が屈曲されて挟持部を構成している一方、
    前記ケースには、前記ケースの裏面に開口すると共に前記ケースの表面側に向かって所定深さで延びるバスバー収容凹溝が形成されており、
    前記バスバーにおける前記縦バスバー部が前記バスバー収容凹溝に挿入されると共に、前記支持突片の挟持部が前記ケースの裏面と該裏面に重ね合わされる絶縁部材との間で挟持されていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記ケースに対して平行に配設される平バスバーが前記バスバー収容凹溝の開口上に配設されており、前記バスバー収容溝に挿入された前記バスバーの前記縦バスバー部が前記支持突片で支持されることにより前記平バスバーに対して隙間を隔てて配設されている請求項1に記載の電気接続箱。
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