JP2012002733A - 検出器およびそれを備えた自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 測定容器を検出器に載置(または検出器から搬出)する際、過大光から受光素子を保護する機能を備えた検出器および前記検出器を備えた自動分析装置を提供すること。
【解決手段】 液体を収容した測定容器を搬入/搬出するための第一の開口部と前記液体からの光を検出するための第二の開口部を設けた遮光性の筐体と、第二の開口部からの光を検出する検出手段と、液体を収容した測定容器を第一の開口部から第二の開口部または第二の開口部から第一の開口部へ移送する測定容器移送手段と、第一の開口部を遮光する第一の遮光手段と、第二の開口部または検出手段を遮光する第二の遮光手段とを備え、第一の遮光手段で第一の開口部を遮光しない場合は常に第二の遮光手段で第二の開口部または検出手段を遮光する検出器、および前記検出器を備えた自動分析装置により、前記課題を解決する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えば血液や血清といった試料(検体)中に含まれる微量成分を分析するための自動分析装置に備える検出器に関する。
試料中の微量成分を分析する際、試料と試薬とを反応させた後、未反応の成分を洗浄除去して検出する自動分析装置がある。このような自動分析装置は、
測定容器内で微量成分を含んだ試料と試薬とを反応させる反応手段と、
未反応成分を洗浄する洗浄手段と、
微量成分と試薬との反応物を検出する検出器と、
測定容器を搬送する搬送手段と、
を備えている。
試料中の微量成分を高感度に分析する場合は、検出方法として発光検出法が一般に用いられる。発光検出法は微弱な光を検出する必要があるため、検出手段は検出する際外部からの光が入り込まないよう遮光されている必要がある。
自動分析装置の構成要素のうち、反応手段および洗浄手段と検出器とは分かれていることが多く、その場合、搬送手段を用いて測定容器を検出器の適切な位置まで搬送する必要がある。搬送手段を用いて検出器へ測定容器を搬送する際は、前記検出器の開口部を開口して(遮光を外して)測定容器を搬入する。搬入後は開口部を閉じて遮光し、検出を行なう。検出後は、前記開口部が再び開口して(遮光を外して)、搬送手段により測定容器を検出手段の外へ搬出する。
検出器による検出で使用する受光素子としては、光電子増倍管が広く用いられている(特許文献1)が、光電子増倍管は過大光が暴露されると、光電面がダメージを受けることが知られている。そのため、搬送手段を用いて測定容器を検出器に搬入(または検出器から搬出)する際、検出器の開口部が開口することで、光電子増倍管に過大光が暴露される可能性がある。
特開2008−089450号公報 特許第2884604号公報
前述した問題を解決する方法としては、自動分析装置全体を覆って遮光したり、測定容器を搬入/搬出するための開口部と受光素子との位置を離したりすることで、測定容器を検出器に搬入(または検出器から搬出)する際、受光素子への過大光の暴露を避ける方法が考えられる。しかしながら、自動分析装置全体を遮光すると測定中に内部の動作状況が確認できないという問題があり、自動分析装置における各手段の配置の自由度が制限される問題もある。さらに、測定容器を検出器に搬入(または検出器から搬出)する以外にも、自動分析装置をメンテナンスするときなど、自動分析装置の筐体を取り外した状態で検出器を動作させる場合もあり、その際、検出器のうち測定容器を搬入/搬出するための開口部が開口することで受光素子の光電面に過大光が暴露される可能性がある。また、測定容器を搬入/搬出するための開口部と受光素子との位置を離す方法を採用した場合、検出器および自動分析装置の小型化が困難になる問題がある。
そこで本発明は、測定容器を検出器に搬入(または検出器から搬出)する際、過大光から受光素子を保護する機能を備えた検出器および前記検出器を備えた自動分析装置を提供することを目的とする。
前記課題を鑑みてなされた本発明は、以下の発明を包含する。
第一の発明は、
液体を収容した測定容器を搬入/搬出するための第一の開口部と前記液体からの光を検出するための第二の開口部を設けた遮光性の筐体と、
第二の開口部からの光を検出する検出手段と、
液体を収容した測定容器を第一の開口部から第二の開口部または第二の開口部から第一の開口部へ移送する測定容器移送手段と、
第一の開口部を遮光する第一の遮光手段と、
第二の開口部または検出手段を遮光する第二の遮光手段と、
を備え、第一の遮光手段で第一の開口部を遮光しない場合は常に第二の遮光手段で第二の開口部または検出手段を遮光する、検出器である。
第二の発明は、
第一の遮光手段で第一の開口部を遮光せず第二の遮光手段で第二の開口部または検出手段を遮光する状態と、
第二の遮光手段で第二の開口部および検出手段を遮光せず第一の遮光手段で第一の開口部を遮光する状態と、
を切り替える際、第一の遮光手段で第一の開口部を遮光し第二の遮光手段で第二の開口部または検出手段を遮光する状態を経由して切り替える、第一の発明に記載の検出器である。
第三の発明は、第一の遮光手段と第二の遮光手段が共通の一つの構造部材からなる、第一または第二の発明に記載の検出器である。
第四の発明は、測定容器移送手段が測定容器を保持する測定容器保持部を複数設けた円板を備えた手段であり、第一の遮光手段と第二の遮光手段が扇形板からなる一枚の遮光部材を備えた手段である、第三の発明に記載の検出器である。
第五の発明は、前記円板の回転軸と前記扇形板の回転軸とが一致している、第四の発明に記載の検出器である。
第六の発明は、
試薬を収容した測定容器および試料容器を収納する収納手段と、
測定容器に収容した溶液を一定時間反応させる反応手段と、
収納手段に収納した測定容器を反応手段に搬送する搬送手段と、
反応手段に載置した測定容器に試料を分注する分注手段と、
溶液を収容した測定容器を搬入/搬出するための第一の開口部と前記溶液からの光を検出するための第二の開口部を設けた遮光性の筐体と、第二の開口部からの光を検出する検出手段と、溶液を収容した測定容器を第一の開口部から第二の開口部または第二の開口部から第一の開口部へ移送する測定容器移送手段と、第一の開口部を遮光する第一の遮光手段と、第二の開口部または検出手段を遮光する第二の遮光手段と、を備え、第一の遮光手段で第一の開口部を遮光しない場合は常に第二の遮光手段で第二の開口部または検出手段を遮光する検出器と、
反応手段に載置した測定容器を検出器に搬送する搬送手段と、
を備えた自動分析装置である。
第七の発明は、収納手段に収納した測定容器の反応手段への搬送と、反応手段に載置した測定容器の検出器への搬送とを、一つの搬送手段で行なう、第六の発明に記載の自動分析装置である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の検出器における遮光性の筐体は、液体を収容した測定容器を搬入/搬出するための第一の開口部と前記液体からの光を検出するための第二の開口部を設けている。また前記筐体は、第一の開口部と第二の開口部以外は閉じられており、少なくとも後述の測定容器移送手段と、第一の開口部を遮光する第一の遮光手段とを収容している。このため、自動分析において検出器以外の手段をメンテナンスする際も、第二の開口部または第二の開口部からの光を検出する検出手段を後述する第二の遮光手段で遮光さえすれば、検出手段に設けた光を検出する手段(受光素子)に過大光が暴露される可能性はなくなる。前記筐体に設ける第一の開口部の大きさは、必ずしも測定容器の搬入/搬出に必要な最小限の大きさとする必要はなく、開口するときに第二の開口部または検出手段を常に遮光した状態に置くことができれば、その大きさ、形状ともに自由に設計することができる。また、前記筐体における第一の開口部および第二の開口部の位置も特に限定はないが、第二の開口部および検出手段を遮光していないときに、万が一、第一の開口部が開口した場合を考慮すると、第二の開口部は第一の開口部から極力離れた位置(例えば筐体の中心に対して向き合った位置)に設けたほうが好ましい。
本発明の検出器における検出手段は、後述する測定容器移送手段で第二の開口部へ移送された測定容器に収容された液体からの光を、受光素子といった光を検出する手段により検出する。光を検出する手段で用いる受光素子に過大光が暴露されると光電面がダメージを受けることから、少なくとも第二の開口部から光を検出する手段までの光路は外部からの光が入り込まない構造にする必要があり、測定容器に収容した液体からの光を検出するとき以外は、後述する第二の遮光手段を用いてを第二の開口部または検出手段を遮光する必要がある。前記受光素子としては、感度の高い光電子増倍管を用いるのが好ましいが、感度がさほど要求されない場合はフォトダイオードやフォトトランジスタといった安価な受光素子を用いてもよい。
本発明の検出器における測定容器移送手段は、液体を収容した測定容器を第一の開口部から第二の開口部または第二の開口部から第一の開口部へ移送可能な手段であればよく、移送方法としては、直線経路で行なってもよいし、いわゆるスネークチェーン型のコンベア(特許文献2)を用いて行なってもよいし、円板もしくは扇形板を回転させることで行なってもよい。前記測定容器移送手段には測定容器を載置する測定容器保持部を少なくとも一つ設けていればよいが、前記測定容器保持部を複数設けると、本発明の検出器を用いた測定の効率化につながるため好ましい。前記測定容器移送手段の一例として、外周部に測定容器保持部を複数設けた円板を備えた手段があげられ、前記手段は検出器内により多くの測定容器を載置できる点で特に好ましい。なお、前記円板に設ける測定容器保持部の数および間隔は、検出器全体の大きさや、隣接した測定容器保持部に載置した測定容器からの光の漏れなどを考慮し、適宜決定すればよい。たとえば、1テスト当たり測光すべき時間範囲が5分の測定に対してスループット1分を実現するならば、5座以上(好ましくは6座)の測定容器保持部を配置する必要がある。
本発明の検出器における遮光手段は、第一の開口部を遮光する第一の遮光手段と第二の開口部または検出手段を遮光する第二の遮光手段からなり、第一の遮光手段で第一の開口部を遮光しない(第一の開口部が開口している)場合は常に第二の遮光手段で第二の開口部または検出手段を遮光することを特徴としている。本発明の検出器は、第一の開口部、第二の開口部および検出手段が全て遮光しない(開口している)状態は発生しないため、第一の開口部からの外光が第二の開口部を経由して検出手段に入り込むことがなくなる。第一の遮光手段および第二の遮光手段の例としては、
(1)第一の開口部を遮光可能な構造部材を設けた第一の遮光手段、および第一の遮光手段とは異なる、第二の遮光部を遮光可能な構造部材を設けた第二の遮光手段、
(2)第一の開口部を遮光可能な構造部材を設けた第一の遮光手段、および第一の遮光手段とは異なる、検出手段を遮光可能な構造部材を設けた第二の遮光手段、
(3)第一の開口部を遮光可能な第一の遮光手段と第二の遮光部を遮光可能な第二の遮光手段が共通の一つの構造部材からなる手段、
があげられるが、第一の遮光手段による遮光と第二の遮光手段による遮光とが一つの駆動手段で切り替え可能な(3)の手段が、検出器の構成を簡素化できる点でも好ましい。なお、第一の遮光手段を第一の開口部と近接した位置に設けると、第一の遮光手段による第一の開口部の遮光性が向上するため好ましい。第二の遮光手段が第二の開口部を遮光する手段である場合、第一の遮光手段と同様、第二の開口部と近接した位置に設けると、第二の遮光手段による第二の開口部の遮光性が向上するため好ましい。第二の遮光手段が検出手段を遮光する手段である場合、第二の開口部から検出手段に設けた光を検出する手段(受光素子)までの光路上の任意の場所に設ければよい。
本発明の検出器における遮光手段の一例として、第一の遮光手段で第一の開口部を遮光せず第二の遮光手段で第二の開口部または検出手段を遮光する状態と、第二の遮光手段で第二の開口部および検出手段を遮光せず第一の遮光手段で第一の開口部を遮光する状態とを切り替える際、第一の遮光手段で第一の開口部を遮光し第二の遮光手段で第二の開口部または検出手段を遮光する状態を経由して切り替える手段があげられる。なお、前記遮光手段の一例において、測定容器移送手段が測定容器保持部を複数設けた円板を備えた手段の場合は、第一の遮光手段および第二の遮光手段として扇形板からなる一枚の遮光部材を備えた手段とすると好ましく、さらに前記円板の回転により測定容器を第一の開口部から第二の開口部または第二の開口部から第一の開口部へ移送し、前記扇形板の回転により第一の開口部および第二の開口部の遮光状態を切り替える場合、前記円板の回転軸と前記扇形板の回転軸とを一致させると、検出器の小型化ならびに前記円板および前記扇形板を回転させる手段の一部共通化が可能な点でより好ましい。
本発明の検出器を備えた自動分析装置の一態様として、
試薬を収容した測定容器および試料容器を収納する収納手段と、
測定容器に収容した溶液を一定時間反応させる反応手段と、
収納手段に収納した測定容器を反応手段に搬送する搬送手段と、
反応手段に載置した測定容器に試料を分注する分注手段と、
溶液を収容した測定容器を搬入/搬出するための第一の開口部と前記溶液からの光を検出するための第二の開口部を設けた遮光性の筐体と、第二の開口部からの光を検出する検出手段と、溶液を収容した測定容器を第一の開口部から第二の開口部または第二の開口部から第一の開口部へ移送する測定容器移送手段と、第一の開口部を遮光する第一の遮光手段と、第二の開口部または検出手段を遮光する第二の遮光手段と、を備え、第一の遮光手段で第一の開口部を遮光しない場合は常に第二の遮光手段で第二の開口部または検出手段を遮光する検出器と、
反応手段に載置した測定容器を検出器に搬送する搬送手段と、
を備えた自動分析装置があげられる。このうち、測定容器を収納手段から反応手段へ搬送する際の経路の軸と、測定容器を反応手段から検出器へ搬送する際の経路の軸とを一致させると、収納手段に収納した測定容器を反応手段に搬送するための搬送手段と、反応手段に載置した測定容器を検出器に搬送するための搬送手段とを共通の一つの搬送手段にすることができるため、自動分析装置を小型化できる点で好ましい。
本発明の検出器は、
液体を収容した測定容器を搬入/搬出するための第一の開口部と前記液体からの光を検出するための第二の開口部を設けた遮光性の筐体と、
第二の開口部からの光を検出する検出手段と、
液体を収容した測定容器を第一の開口部から第二の開口部または第二の開口部から第一の開口部へ移送する測定容器移送手段と、
第一の開口部を遮光する第一の遮光手段と、
第二の開口部または検出手段を遮光する第二の遮光手段と、
を備え、第一の遮光手段で第一の開口部を遮光しない場合は常に第二の遮光手段で第二の開口部または検出手段を遮光する検出器であり、測定容器の搬入/搬出に伴い第一の開口部から過大光が入り込んでも、第二の遮光手段により第二の開口部または検出手段は常に遮光されるため、検出手段に設ける光を検出する手段(受光素子)の光電面へのダメージを防ぐことができる。なお、本発明の検出器が、
液体を収容した測定容器を搬入/搬出するための第一の開口部と前記液体からの光を検出するための第二の開口部を設けた遮光性の筐体と、
第二の開口部からの光を検出する検出手段と、
測定容器を載置する測定容器保持部を外周部に複数設けた円板を備えた、溶液を収容した測定容器を第一の開口部から第二の開口部または第二の開口部から第一の開口部へ移送する測定容器移送手段と、
扇形板からなる一枚の遮光部材を備えた、第一の開口部を遮光する第一の遮光手段および第二の開口部を遮光する第二の遮光手段であって、第一の遮光手段で第一の開口部を遮光せず第二の遮光手段で第二の開口部を遮光する状態と、第二の遮光手段で第二の開口部を遮光せず第一の遮光手段で第一の開口部を遮光する状態と、を切り替える際、第一の遮光手段で第一の開口部を遮光し第二の遮光手段で第二の開口部を遮光する状態を経由して切り替える、前記遮光手段と、
を備えた検出器であると、検出器の限られた空間に多数の測定容器を載置でき、また、一つの駆動手段で遮光状態の切り替えができるため検出器の装置構成も簡素化できる。
本発明の検出器は第一の開口部が遮光されていない場合は常に第二の開口部または検出手段は遮光されている。そのため、本発明の検出器を備えた自動分析装置において、検出器以外の手段をメンテナンスする際、自動分析装置の筐体を取り外した状態でメンテナンス作業を行なっても、検出手段を別途遮光する必要はなくなる。
本発明の検出器を備えた自動分析装置の一態様を示した図(上面図)である。 本発明の検出器の詳細図(側面断面図)である。 本発明の検出器の分解図である。 本発明の検出器のうち、筐体およびシャッター部分の詳細図(平面分解図)である。(a)は検出手段を備えた筐体天板の外面図、(b)はシャッターおよびシャッター押さえを備えた筐体天板の内面図、(c)は筐体内に収容した測定容器移送手段を示す平面図である。 本発明の検出器におけるシャッター動作の模式図である。(a)は第二の開口部が遮光された状態を、(b)は第一の開口部および第二の開口部が遮光された状態を、(c)は第一の開口部が遮光された状態を、それぞれ示す。
以下、図面を参照しながら、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の検出器を備えた自動分析装置の一態様(上面図)を図1に示す。図1において、本願発明と関連性が低い部分については省略して図示している。収納手段20に収納した、試薬を収容した測定容器21が、搬送手段30によって把持され、反応テーブル40のAの位置に載置される。なお反応テーブル40は、測定容器内の温度を一定に保つために温調手段を備えている。Aの位置に載置された測定容器は、反応テーブル駆動手段によって検体分注位置Bに移送される。Bの位置に移送された測定容器には、収納手段20に収納したチップ22を装着した分注手段50により試料容器23中の試料が分注される。前記試料と測定容器内の試薬とが一定時間反応テーブル40で反応した後、洗浄位置(Cの位置)に移送し、B/F(Bound/Free)洗浄などにより未反応成分を除去する。その後、基質分注位置(Dの位置)に移送し、発光基質が分注されることで発光反応を行なう。前記発光反応後の溶液を収容した測定容器は再びAの位置に移送後、搬送手段30によって把持することで反応テーブル40から搬出し、検出器10のEの位置(測定容器を搬入/搬出する第一の開口部)に載置する。その後測定容器は、検出手段(受光素子)で前記溶液からの発光を検出するFの位置(溶液からの発光を検出する第二の開口部)に移送され、検出操作を行なう。
本発明の検出器10の詳細図(側面断面図)を図2に、分解図を図3にそれぞれ示す。検出器10は、
外周部に測定容器を載置する測定容器保持部11aを複数設けた円板11と、
円板11を回転させる円板回転手段12と、
検出手段13と、
筐体17内に設けた、第一の開口部18a、第二の開口部18b、または第一の開口部18aおよび第二の開口部18bを遮光可能な扇形板のシャッター14と、
シャッター14を回転させるシャッター回転手段15と、
を備えている。なお、検出器10には筐体17内部を温調するための温調手段16(図3には不図示)も備えており、測定容器保持部11aに載置した測定容器を一定の温度に保っている。検出手段13は第二の開口部18bと嵌合可能な凸部を設けており、第二の開口部18bから検出手段13に設けた光を検出する手段(受光素子)までの光路は外部からの光が入り込まないようになっている。測定容器に収容された溶液からの発光は、前記測定容器を第一の開口部18a(Eの位置)にある測定容器保持部11aに載置し、円板回転手段12で第二の開口部18bに(Fの位置)に移送(回転)することで、測定容器に収容された溶液からの発光を検出手段13を用いて検出することができる。なお、前記円板11と前記シャッター14の回転軸は一致しており、円板回転手段12とシャッター回転手段15の部材は一部共通化している。
本発明の検出器(図2の10)のうち、シャッター14部分の詳細図(平面分解図)を図4に示す。図4(a)は検出手段13を備えた筐体17の天板の外面図、図4(b)はシャッター14およびシャッター押さえ19を備えた筐体17の天板の内面図、図4(c)は筐体17内に収容した測定容器保持部11aを設けた円板11を示す平面図である。前述したようにシャッター14は遮光性を有した材料からなる扇形板であり、検出器筐体17の天板に設けたシャッター押さえ19により回転でき、かつ第一の開口部18aおよび第二の開口部(図2の18b)と近接した位置に設けている。なお、シャッター14はシャッター回転手段15による回転で、第一の開口部18a、第二の開口部(図2の18b)、または第一の開口部18aおよび第二の開口部(図2の18b)を遮光可能である。また、シャッター14はシャッター回転手段15に設けた凸部と嵌合させるための凹部を有しており、これによりシャッター回転手段の動力をシャッターに伝達することができる。シャッター14はシャッター押さえ19の内側上面を摺動するので、シャッター14とシャッター押さえ19の材料は、摩擦の少ない材料の組み合わせ(例えば、アルミニウムなどの金属からなるシャッター14と、ポリオキシアセタールなどのプラスチックからなるシャッター押さえ19との組み合わせ)とすると好ましい。
本発明の検出器(図2の10)におけるシャッター14動作の模式図を図5に示す。なお、第二の開口部18bが遮光された状態を図5(a)に、第一の開口部18aおよび第二の開口部18bが遮光された状態を図5(b)に、第一の開口部18aが遮光された状態を図5(c)にそれぞれ示す。発光反応後の溶液を収容した測定容器を測定容器を搬入/搬出する第一の開口部18aに搬入するときは、シャッター回転手段(図2の15)により図5(c)の状態からシャッター14を右回転することで、図5(b)の状態を経て図5(a)の状態にし、第一の開口部18aから前記測定容器を搬入できるようにする。第一の開口部18aから前記測定容器を搬入可能な状態(図5(a))では、第一の開口部18aから外光が筐体内部に入り込むが、測定容器に収容された溶液からの光を検出する第二の開口部18bはシャッター14により遮光されているため、検出手段13に設けた光を検出する手段(受光素子)に過大光が暴露される可能性はない。測定容器を第一の開口部にある測定容器保持部に載置した後は、シャッター14を左回転することで、図5(a)の状態から図5(b)の状態を経て図5(c)の状態にし、第一の開口部18aを遮光する。図5(c)の状態で、測定容器を搬入/搬出する第一の開口部にある測定容器保持部に載置した測定容器を円板回転手段(図2の12)により、測定容器に収容された溶液からの光を検出する第二の開口部18bに移送し、測定容器に収容された溶液からの発光を検出手段13で検出する。検出終了後、円板回転手段(図2の12)により測定容器を測定容器を搬入/搬出する第一の開口部18aに移送後、シャッター14を図5(a)の状態まで回転することで第一の開口部18aを開口し、測定容器は搬送手段で搬出後、廃棄される。
10:検出器
11:円板
11a:測定容器保持部
12:円板回転手段
13:検出手段
14:シャッター
15:シャッター回転手段
16:温調手段
17:筐体
18a:第一の開口部
18b:第二の開口部
19:シャッター押さえ
20:収納手段
21:測定容器
22:チップ
23:試料容器
24:廃棄箱
30:搬送手段
40:反応テーブル
50:分注手段

Claims (7)

  1. 液体を収容した測定容器を搬入/搬出するための第一の開口部と前記液体からの光を検出するための第二の開口部を設けた遮光性の筐体と、
    第二の開口部からの光を検出する検出手段と、
    液体を収容した測定容器を第一の開口部から第二の開口部または第二の開口部から第一の開口部へ移送する測定容器移送手段と、
    第一の開口部を遮光する第一の遮光手段と、
    第二の開口部または検出手段を遮光する第二の遮光手段と、
    を備え、第一の遮光手段で第一の開口部を遮光しない場合は常に第二の遮光手段で第二の開口部または検出手段を遮光する、検出器。
  2. 第一の遮光手段で第一の開口部を遮光せず第二の遮光手段で第二の開口部または検出手段を遮光する状態と、
    第二の遮光手段で第二の開口部および検出手段を遮光せず第一の遮光手段で第一の開口部を遮光する状態と、
    を切り替える際、第一の遮光手段で第一の開口部を遮光し第二の遮光手段で第二の開口部または検出手段を遮光する状態を経由して切り替える、請求項1に記載の検出器。
  3. 第一の遮光手段と第二の遮光手段とが共通の一つの構造部材からなる、請求項1または2に記載の検出器。
  4. 測定容器移送手段が測定容器を保持する測定容器保持部を複数設けた円板を備えた手段であり、第一の遮光手段と第二の遮光手段が扇形板からなる一枚の遮光部材を備えた手段である、請求項3に記載の検出器。
  5. 前記円板の回転軸と前記扇形板の回転軸とが一致している、請求項4に記載の検出器。
  6. 試薬を収容した測定容器および試料容器を収納する収納手段と、
    測定容器に収容した溶液を一定時間反応させる反応手段と、
    収納手段に収納した測定容器を反応手段に搬送する搬送手段と、
    反応手段に載置した測定容器に試料を分注する分注手段と、
    溶液を収容した測定容器を搬入/搬出するための第一の開口部と前記溶液からの光を検出するための第二の開口部を設けた遮光性の筐体と、第二の開口部からの光を検出するための検出手段と、溶液を収容した測定容器を第一の開口部から第二の開口部または第二の開口部から第一の開口部へ移送する測定容器移送手段と、第一の開口部を遮光する第一の遮光手段と、第二の開口部または検出手段を遮光する第二の遮光手段と、を備え、第一の遮光手段で第一の開口部を遮光しない場合は常に第二の遮光手段で第二の開口部または検出手段を遮光する検出器と、
    反応手段に載置した測定容器を検出器に搬送する搬送手段と、
    を備えた自動分析装置。
  7. 収納手段に収納した測定容器の反応手段への搬送と、反応手段に載置した測定容器の検出器への搬送とを、一つの搬送手段で行なう、請求項6に記載の自動分析装置。
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