JP2011528640A - 複合ワイパーアーム - Google Patents

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Abstract

ウインドシールドワイパー(100)用のワイパーアーム(10)が記載されている。ワイパーアーム(10)は、ワイパーアーム(10)を駆動する駆動手段の駆動シャフトに連結されるように配置された第1の端領域(12)と、ワイパーブレード(230)に連結されるように配置された第2の端領域(14)と、を備えている。前記端領域(12,14)間に延在する細長の中間領域(16)が設けられている。中間領域(16)は、マトリクス材料部(20)によって被覆された内部構造を備えている。この内部構造は、単一の高張力材料の少なくとも1つの構造部材(18)を備えている。

Description

本発明は、ウインドシールドワイパー用のワイパーアームであって、ワイパーアームを駆動する駆動手段の駆動シャフトに連結されるように配置された第1の端領域と、ワイパーブレードに連結されるように配置された第2の端領域と、前記第1の端領域及び前記第2の端領域の間に延在する細長の中間領域であって、マトリクス材料部(matrix material)によって包囲された構造部材を有する細長の中間領域とを備えているワイパーアームに関する。さらに、本発明は、ワイパーアームを作製する方法に関する。
ウインドシールドワイパー用のワイパーアームは、例えば、特許文献1から知られている。この周知のワイパーアームは、外側のスリーブによって被覆された長手方向中央のウエブを備えている。長手方向中央のウエブは、多層板、すなわち、互いに異なる材料及び/又は互いに異なる厚みの重ねられた層から作製された構造部材を備えている。特に、中央のウエブは、ガラス繊維及び/又は炭素繊維に基づく複合材料から作製されている。複合材料の層に加えて、中央のウエブは、金属の層を備えていてもよいとされている。複合材料を用いることによって、良好な機械的特性、例えば、良好な強度及び剛性を有するワイパーがもたらされることになる。
この周知のワイパーアームは、複合材料からなる中央のウエブにおける特別な構造に起因して、複雑な設計が必要となり、その結果、製造が困難となり、かつ費用が掛かることになる。
国際特許出願公開第2007/003261号パンフレット
従って、本発明の目的は、上記の周知のワイパーアームの必要とされる機械的な特性を少なくとも維持しながら、該周知のワイパーアームの設計を簡素化することにある。
本発明の一態様によれば、この目的は、ウインドシールドワイパー用として構成されており、ワイパーアームを駆動する駆動手段の駆動シャフトに連結されるように配置された第1の端領域と、ワイパーブレードに連結されるように配置された第2の端領域と、前記第1の端領域及び前記第2の端領域の間に延在する細長の中間領域であって、マトリクス材料部によって包囲された構造部材を有する細長の中間領域とを備えているワイパーアームにおいて、前記構造部材が単一の高張力材料から構成されている、ワイパーアームによって達成されることになる。
本発明者らは、ワイパーアームに複合材料の中央のウエブを設けることなく、上記の周知のワイパーアームと少なくとも同様の機械的特性及びいくつかの観点ではさらに優れた機械的特性を有するウインドシールド用のワイパーアームを提供することができることを認識するに至ったものである。実際、本発明者らは、高張力材料の使用が、ワイパーアームを構成している複合材料と少なくとも同様の機械的特性、例えば、強度及び柔軟性を有するとともに、同時に、製造及び関連するコストを劇的に簡素にするワイパーアームをもたらすことになることを認識している。
本発明による一実施形態では、中間領域は、各々を単一の高張力材料から構成した2つ以上の構造部材を備えている。これによって、ワイパーアームの機械的特性、例えば、剛性、重量バランス、などを特定の要求条件を考慮して変化させることが可能になる。
本発明によるさらに他の実施形態では、高張力材料は、1000Mpaよりも大きい、特に1500MPaよりも大きい、さらに1800MPaよりも大きい引張強度を有する材料の群から選択されるようになっている。引張強度のこれらの値は、優れた機械的特性を有するワイパーアームをもたらす上で特に適切であることが分かっている。
本発明によるさらに他の実施形態では、高張力材料は、高張力鋼組成物となっている。高張力鋼を用いることによって、複合の中央のウエブを備える周知のワイパーアームよりも著しく軽量にすることができるワイパーアームが提供されることになる。さらに、高張力鋼組成物によって、製造法をさらに簡素化し、製造コストを低減することが可能になる。
本発明のさらに他の好ましい実施形態では、構造部材は、ワイヤの形態に構成されている。これによって、製造が容易になり、良好な柔軟性をワイパーアームにもたらすことができる。ワイヤは、硬引丸ワイヤ(hard drawn round wire)、硬引異形ワイヤ(hard drawn profile wire)、又は圧延平ワイヤ(rolled flat wire)とすることができる。また、ワイヤは、焼き戻しマルテンサイトワイヤ(tempered martensitic wire)であってもよい。
本発明によるさらに他の実施形態では、構造部材は、シートの形態に構成されている。これによって、ワイパーアームの柔軟性のような機械的特性を種々の方向において異ならせることができる。
本発明のさらに他の実施形態では、構造部材は、管状部材の形態に構成されている。これによって、ワイパーアームの重量をさらに軽減させることができる。
本発明のさらに他の実施形態では、構造部材は、洗浄流体を供給するための供給手段に接続されるように適合されている。この管状部材は、洗浄を輸送するのに用いられるようになっている。
本発明のさらに他の実施形態では、構造部材は、耐食性をもたらすために、耐食性被膜材料を備えている。適切な耐食性被膜材料は、亜鉛(Zn)、亜鉛−アルミニウム(ZnAl)、亜鉛−アルミニウム−マグネシウム(ZnAlMg)からなる群から選択される。
本発明のさらに他の実施形態では、マトリクス材料部は、プラスチック材料、特に、熱可塑性材料から構成されている。これによって、取扱いが容易になり、かつ種々の断面形状をワイパーアーム用に設計することが可能になる。一例として、プラスチック材料は、構造部材の周りに押出成形されるように構成されている。ワイパーアームの種々の断面形状は、構造部材の特定の断面とは無関係となっている。
本発明のさらに他の実施形態では、構造部材は、マトリクス材料部に接触するプライマーを備えている。プライマーは、有機官能性シラン、有機官能性チタン酸、及び有機官能性ジルコン酸からなる群から選択される。このプライマーは、特に、構造部材の材料が高張力鋼組成物であるとき、該構造部材の材料とマトリクス材料との間に強力な結合をもたらすことになる。
本発明のさらに他の実施形態では、マトリクス材料部は、構造部材の周りに押出成形することによって、作製されている。これによって、製造コストを低減させ、本発明によるワイパーアームを製造する迅速かつ確実な手段をもたらすことができる。さらに、これによって、構造部材が環境から保護されることになる
本発明のさらに他の実施形態では、ワイパーアームは、マトリクス材料部と一体のスポイラーをさらに備えている。スポイラーは、その表面を横切る空気流を案内し、これによって、ワイパーアームをウインドシールドに押し付ける力が加えられることになる。マトリクス材料部が構造部材の周りに引抜成形又は押出成形されるように構成されているので、スポイラーの形状を極めて自由に選択することができ、また好都合なことにスポイラーを同じ成形ステップにおいて設けることができる。
さらに他の態様では、本発明は、本発明によるワイパーアームを備えているウインドシールドワイパーの形態で具体化されている。
本発明のさらに他の態様では、ウインドシールドワイパー用のワイパーアームを作製する方法が提供されることになる。この方法は、単一の高張力材料の構造部材を設けるステップと、プラスチック材料、特に、熱可塑性材料のマトリクス材料部によって、構造部材を包囲するステップとを含んでいる。
本発明によるワイパーアーム及びこのようなワイパーアームを備えているウインドシールドワイパーのさらに他の有利な実施形態は、特許請求の範囲及び図面を参照しながらなされる以下の説明に記載されている。
本発明によるワイパーアームの概略図である 図1のワイパーアームの縦断面図である。 図3Aは、図1のワイパーアームの断面図である。図3Bは、スポイラーを有する図3のワイパーアームの断面図である 本発明によるウインドシールドワイパーを備えている車両の立体図である。 図5A−図5P本発明によるワイパーアームの構造部材の種々の実施形態を示す図である。
図1及び図4を参照すると、ウインドシールドワイパー100の一部であるワイパーアーム10が示されている。このようなウインドシールドワイパー100は、例えば、自動車のような車両200に用いられており、電動モータのような駆動手段によって、符号220によって示されているように交互に駆動され、ウインドシールド210の沈着物又は埃を拭き取るように構成されている。ワイパーアーム10は、第1の端領域12を備えている。第1の端領域12は、ワイパーアーム10を軸A中央に駆動する駆動手段の駆動シャフトに連結されるように配置されている。前記駆動シャフトへのワイパーアーム10の連結は、当業者にとってそれ自体が知られている方法によって、行われるような構成となっている。
ワイパーアーム10は、ワイパーブレード230に連結されるように配置された第2の端領域14をさらに備えている。この連結は、当業者にとってそれ自体が知られている多くの方法によって、行うことができる。
第1の端領域12と第2の端領域14との間に延在している細長の中間領域16が設けられている。中間領域16は、端領域12,14の両方を互いに接続し、単一のワイパーアーム10を形成している。中間領域16と第1の端領域12との間の接続部は、ヒンジ部30を備えていてもよい。しかし、これは、必ずしも必要ではない。同じことが、第2の端領域14が中間領域16に連結される場合にも当てはまる。すなわち、第2の端領域14は、ヒンジ又はヒンジ接続部によって、中間領域16に接続されていてもよい。
代替的実施形態(図示せず)では、ワイパーアームは、3つの互いに分離した部分、すなわち、第1の端領域、中間領域、及び第2の領域を備えていてもよい。第1の端領域と中間領域との間の接続部及び中間領域と第2の端領域との間の接続部は、ヒンジ接続部ではなく、剛体接続部となっている。この場合、中間領域内の構造部材は、いくらかのバネ特性を有しており、窓と直交する方向において、いくらか撓むことができるように構成されている。
さらに他の代替的実施形態(図示せず)では、ワイパーアームは、3つの部分、すなわち、第1の端領域、中間領域、及び第2の端領域から形成された単一片となっている。
中間領域16は、細長の構造部材18を備えている。これは、図2に示されている。この図には、ワイパーアーム10の縦断面図が示されている。
構造部材18は、弾性材料、特に、(熱可塑性)プラスチック材料から作製されたマトリクス材料部20によって覆われている。ウインドシールドワイパー用のワイパーアームの用途では、適切な熱可塑性材料の例として、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブティーンテレフタレート(PBT)、ポリ塩化ビニール(PVC)、ポリアミド(PA)、ポリエステル(PES)、ポリイミド(PI)、ポリカーボネート(PC)、スチレンアクリロニトリル(SAN)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性ポリオレフィン(TPO)、熱可塑性コポリエーテルエステル、及びこれらのポリマー又は同様の材料のコポリマーが挙げられる。
構造部材18は、好ましくは、細長ワイヤとして形作られており、単一又は一体の高張力材料、すなわち、非複合材料から作製されている。この高張力材料は、1000MPaよりも大きい、特に1500MPaよりも大きい、さらに1800MPaよりも大きい引張強度を有する材料の群から選択されている。このような材料の例は、高張力鋼である。しかし、同様の特性、特に、同様の引張強度を有する他の材料が考えられてもよい。
高張力鋼の場合、代表的な高張力鋼ワイヤの組成は、0.45%の最小炭素含有量、0.40%から0.70%の範囲内のマンガン含有量、0.15%から0.30%の範囲内のケイ素含有量、0.03%の最大硫黄含有量、及び0.30%の最大リン含有量を含んでいる(なお、%は、いずれも重量%である)。
従って、ワイパーアーム内に埋設されることになるワイヤ用の適切な鋼組成は、以下の基準、すなわち、
− 0.30%から2.0%、例えば、0.5%から1.2%、例えば、0.6%から1.1%の範囲内の炭素含有量、
− 0.10%から2.5%、例えば、0.15%から1.60%の範囲内のケイ素含有量、
− 0.10%から2.0%、例えば、0.50%から0.90%の範囲内のマンガン含有量、
− 0.00%から2.0%、例えば、0.10%から1.50%、例えば、0.10%から0.90%の範囲内のクロム含有量、
− 0.0%から2.0%、例えば、0.05%から0.60%、例えば、0.10%から0.50%の範囲内のバナジウム含有量、
− 0.0%から1.5%、例えば、0.1%から0.70%の範囲内のタングステン含有量
に沿っている。
いくつかの組成では、クロム又はバナジウムのいずれかが含まれている。他のいくつかの組成では、クロム及びバナジウムのいずれもが含まれている。硫黄及びリンの量は、好ましくは、可能な限り低く、例えば、いずれもが0.05%未満、例えば、0.025%未満に維持されている。
構造部材又はワイヤ18は、2つの互いに向き合った末端部18a,18bを有している。これらの末端部18a,18bは、少なくとも部分的に、それぞれの端領域12,14内に延在しており、例えば、接着によって、該端領域12,14に取り付けられているとよい。しかし、特に構造部材18が高張力鋼材料から作製されている場合、中間領域16への端領域12,14の他の取付け方法、例えば、溶接又はろう付けが考えられてもよい。また、構造部材18の末端部18a,18bに特に適合した形状を与えることが考えられてもよい。
図1及び図2において、第1の端領域12、第2の端領域14、及び中間領域16は、互いに連結された個別の要素として示されている。しかし、それぞれの領域12,14,16は、単一片から形成されていてもよいことを理解されたい。この場合、端領域12,14は、中間領域16と一体に構成されている。従って、「領域」という用語の使用は、互いに分離した要素に制限されるものではなく、単にワイパーアーム10の互いに異なる識別可能な部分を示しているにすぎない。単一片からの形成は、例えば、末端部18a,18bが駆動手段及びワイパーブレード230(図4参照)にそれぞれ連結することができるように、これらの末端部18a,18bを冷間成形することによって、達成されることになる。
図2の実施形態では、ワイパーアーム10は、単一の構造部材又はワイヤ18を備えている。しかし、2つ以上、例えば、2つの構造部材18を設けることも可能である。これは、図3に示されている。図3には、ワイパーアーム10の断面図が示されている。この図から分かるように、2つの構造部材又はワイヤ18は、マトリクス材料部20の材料内に埋設されている。部材18のいずれもが、円形の中実断面を有するものとして示されている。しかし、他の断面形状、特に、多角形の断面も可能であることを理解されたい。代替的に、構造部材は、管状部材として設計されていてもよい。さらに、多重ワイヤが用いられる場合、これらのワイヤは、必ずしも同一の断面形状を有している必要がなく、また同一の高張力材料から作製されている必要もない。1つ(又は複数の)構造部材18の外観のさらなる例が、図5A−図5Pに関して与えられている。
2つの部材又はワイヤ18が用いられている本発明の代表的な用途では、これらのワイヤは、2mmから5mmの間の直径、特に、3mmから4mmの間の直径、好ましくは、約3.5mmの直径を有している。
ワイパーアーム10の断面形状は、必ずしも、図3Aに示されているような断面形状、すなわち、矩形断面になっている必要がないことに留意されたい。実際、マトリクス材料部20として熱可塑性材料を用いる場合、少なくとも中間領域16は、1つ(又は複数の)構造部材からなる内部構造の周りに熱可塑性材料を押出成形することによって、作製することができるので、多種多様の断面形状をもたらすことができる。特に、空気流に晒されるときに空気抵抗を減少させ、その結果、騒音の生成を低減させる形状が考えられてもよい。マトリクス材料部20を形成する材料は、熱可塑性材料に制限されるものではないことに留意されたい。実際、どのような適切なプラスチック材料、特に、熱硬化性材料が用いられてもよい。
耐食性をもたらすために、及び/又はマトリクス材料部の熱可塑性材料との付着性を促進するために、マトリクス材料部がこのような熱可塑性材料から作製されている場合、1つ又は複数の構造部材18は、被膜材料を備えていてもよい。このような被膜は、例えば、亜鉛とすることができる。
代替的な被膜は、亜鉛アルミニウム(ZnAl)被膜とすることができる。ZnAl被膜は、例えば、2重量%から12重量%の範囲内、例えば、3重量%から11重量%の範囲内のAl含有量を含んでいるとよく、共析点に近い、すなわち、約5重量%のAlを含んでいる組成が好ましい。亜鉛合金被膜は、ランタン又はセリウムのような湿潤剤を亜鉛合金の0.1%未満の量でさらに含んでいてもよい。被膜の残部は、通常、亜鉛及び不可避的不純物である。
代替的に、約10%アルミニウムを含む組成物も可能である。亜鉛のみの被膜と比較して、この亜鉛アルミニウム被膜は、良好な全面耐食性を呈し、耐熱性がさらに向上することになる。さらに、高温に晒されたとき、亜鉛アルミニウムの剥離が生じない。
代替的に、ZnAlMg合金を得るために、2重量%までのマグネシウムが添加されていてもよい。
マトリクス材料部20が前述の熱可塑性材料の一種から作製されており、かつ1つ(又は複数)の構造部材18が高張力鋼から作製されている場合、熱可塑性マトリクス材料部への付着性を促進するために、該構造部材18に対してプライマーが施されていてもよい。
このようなプライマーは、好ましくは、有機官能性シラン、有機官能性チタン酸、及び有機官能性ジルコン酸を含む群から選択されるようになっている。有機感応性シランのプライマーは、好ましくは、これに制限されるものではないが、以下の式:
Y−(CH−SiX
(式中、
Yは、−NH、CH=CH−、CH=C(CH)COO−、2、3−エポキシプロポキシ、HS−、及びClから選択される有機官能基を表しており、
Xは、−OR、−OC(=O)R’、−Clから選択されるケイ素官能基(ただし、R及びR’は、C〜Cアルキルから独立して選択され、好ましくは、−CH及びCである)を表しており、
nは、0から10の間、好ましくは、0から10の間、最も好ましくは、0から3の間の整数である)
の化合物から選択される。
本発明のさらに有利な実施形態が、図3Bに関して与えられている。この図には、図3Aのワイパーアーム10の断面が示されているが、ここでは、ワイパーアーム10は、スポイラー300をさらに備えている。好ましくは、スポイラー300は、マトリクス材料部20と同じ材料から作製されており、マトリクス材料部20を構造部材18の周りに形成する同じ引抜成形プロセス中に形成されるように構成されている。スポイラー300の機能は、自動車が移動しているとき、ワイパーアーム10を自動車のウインドシールドに押し付けることである。
構造部材18が種々の設計を有することができること、及び種々の数の構造部材がワイパーアームに設けられてもよいことは、前述した通りである。いくつかの例が、これらに制限されるものではないが、図5A−図5Pに関して与えられている。図5A−図5Pは、全て、互いに異なる設計の単一又は複数の構造部材18を備えているマトリクス材料部20を示している。マトリクス材料部20は、実質的に、矩形断面を有しているが、これに制限されるものではなく、むしろ、多くの異なる断面形状が、本発明の概念を逸脱することなく、可能であることに留意されたい。
例えば、図5A−図5Eは、1つ(又は複数の)構造部材18が、シート、特に、薄板金属の形態にあってもよいこと、及び1つ(又は複数の)構造部材18の種々の配向が可能であることを示している。図5F及び図5Gは、それぞれ、円断面の構造部材と矩形断面の構造部材との組合せを示している。図5Hは、互いに異なって配向されたシートの使用を示している。図5Lは、円断面を有する単一構造部材の使用例を示している。図5I,図5M、図5N、及び図5Oは、異形断面を有する構造部材の使用例を示している。
図5J、図5K、及び図5Pは、管状部材として形付けられた少なくとも1つの構造部材の使用例を示している。管状断面を有する構造部材を用いることによって、洗浄流体、すなわち、水洗浄剤溶液をワイパー及び/又はウインドシールドに移送することが可能になる。さらに、管状断面を有する構造部材を用いることによって、重量がさらに軽減されることになる。
本発明をウインドシールド用のワイパーアームの例示的な用途について説明してきたが、本発明はこの用途に制限されるものではないことに留意されたい。実際、構造を強化するためにこのような材料が埋設されている複合材料が一般的に用いられる多くの用途が考えられる。

Claims (17)

  1. ワイパーアーム(10)を駆動する駆動手段の駆動シャフトに連結されるように配置された第1の端領域(12)と、
    ワイパーブレード(230)に連結されるように配置された第2の端領域(14)と、
    前記第1の端領域(12)及び前記第2の端領域(14)の間に延在する細長の中間領域(16)であって、マトリクス材料部(20)内に埋設された構造部材(18)を有する細長の中間領域(16)と
    を備え、
    ウインドシールドワイパー(100)用として構成されているワイパーアーム(10)において、
    前記構造部材(18)が、1000MPaを超える引張強度を有する単一の高張力材料から構成されていることを特徴とする、ワイパーアーム。
  2. 前記中間領域(16)が、各々を前記単一の高張力材料から構成した1つ又は2つの構造部材(18)を備えていることを特徴とする、請求項1に記載のワイパーアーム。
  3. 前記高張力材料が、1500MPaよりも大きい、特に、1800MPaよりも大きい引張強度を有する材料の群から選択されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のワイパーアーム。
  4. 前記高張力材料が、高張力鋼組成物となっていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のワイパーアーム。
  5. 前記構造部材(18)が、ワイヤの形態に構成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のワイパーアーム。
  6. 前記構造部材(18)が、シートの形態に構成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のワイパーアーム。
  7. 前記構造部材(18)が、管状部材の形態に構成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のワイパーアーム。
  8. 前記構造部材(18)が、洗浄流体を供給する供給手段に接続されるように適合されていることを特徴とする、請求項7に記載のワイパーアーム。
  9. 前記構造部材(18)が、耐食性被膜材料を備えていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のワイパーアーム。
  10. 前記耐食性被膜材料が、亜鉛(Zn)、亜鉛−アルミニウム(ZnAl)、及び亜鉛−アルミニウム−マグネシウム(ZnAlMg)からなる群から選択される金属を含んでいることを特徴とする、請求項8に記載のワイパーアーム。
  11. 前記マトリクス材料部(20)が、プラスチック材料、特に、熱可塑性材料を含んでいることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のワイパーアーム。
  12. 前記構造部材(18)が、前記マトリクス材料部(20)に接触するプライマーを備えており、
    前記プライマーが、有機官能性シラン、有機官能性チタン酸、及び有機官能性ジルコン酸からなる群から選択されることを特徴とする、請求項10に記載のワイパーアーム。
  13. 前記プライマーは、化学構造:
    Y−(CH−SiX
    (式中にて、
    Yは、−NH、CH=CH−、CH=C(CH)COO−、2、3−エポキシプロポキシ、HS−、及びClから選択される有機官能基を表しており、
    Xは、−OR、−OC(=O)R’、−Clから選択されるケイ素官能基(ただし、R及びR’は、C〜Cアルキルから独立して選択され、好ましくは、−CH及びCである)を表しており、
    nは、0から10の間、好ましくは、0から3の間の整数である)
    を含む化合物の群から選択されることを特徴とする請求項10に記載のワイパーアーム。
  14. 前記マトリクス材料部(20)が、前記構造部材の周りに押出成形することによって、作製されていることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のワイパーアーム。
  15. 前記マトリクス材料部(20)と一体のスポイラー(300)をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のワイパーアーム。
  16. 請求項1〜15のいずれか一項に記載のワイパーアーム(10)を備えていることを特徴とするウインドシールドワイパー。
  17. ウインドシールドワイパー(100)用のワイパーアーム(10)を作製する方法において、
    単一の高張力材料からなる構造部材(18)を設けるステップと、
    プラスチック材料、特に、熱可塑性材料のマトリクス材料部(20)によって、前記構造部材を包囲するステップと
    を含む方法。
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