JP2011515448A - ヒストンデアセチラーゼの新規インヒビターとしてのアザ−ビシクロヘキシル置換インドリルアルキルアミノ誘導体 - Google Patents

ヒストンデアセチラーゼの新規インヒビターとしてのアザ−ビシクロヘキシル置換インドリルアルキルアミノ誘導体 Download PDF

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Abstract

【化1】
Figure 2011515448

本発明は、ヒストンデアセチラーゼ阻害酵素活性を有する新規な式(I)[式中、R、R、R、R、AおよびXは定義された意味を有する]の化合物;それらの製造、それらを含有する組成物および医薬としてのそれらの使用を含む。

Description

本発明はヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害酵素活性を有する化合物に関する。さらに、それは、それらの製造方法、それらを含んでなる組成物、ならびに両、インビトロおよびインビボにおいてHDACを阻害するための、そして医薬、例えば、がんおよび乾癬のような増殖性症状を抑制するための医薬としての、それらの使用に関する。
核ヒストンは、遺伝子転写、ならびに複製、修復、組み換えおよび染色体分離のような他のDNAを鋳型とするプロセスを調節するために関与する機構の全体的かつ動的な構成成分として知られる。それらは、アセチル化、リン酸化、メチル化、ユビキチン化およびADP−リボシル化を含む翻訳後修飾の主題である。
本明細書において「HDACs」と呼ばれるヒストンデアセチラーゼは、コアヌクレオソームヒストンH2A、H2B、H3およびH4を含む、タンパク質のリジン残基におけるアセチル修飾の除去を触媒する酵素である。本明細書において「HATs」と呼ばれるヒストン・アセチルトランスフェラーゼとともに、HDACはヒストンのアセチル化のレベルを調節する。ヌクレオソームヒストンのアセチル化の平衡は、多くの遺伝子の転写において重要な役割を演じる。ヒストンの低アセチル化は、遺伝子転写の抑制をもたらす凝縮されたクロマチン構造に関連し、これに対してアセチル化ヒストンは、より開かれたクロマチン構造および転写の活性化に関連している。
11種の構造的に関連するHDACが記述されていて、3クラスに分類される。クラスI・HDACは、HDAC1、2、3、8からなり、クラスII・HDACは、HDAC4、5、6、7、9および10からなり、一方、HDAC11はクラスIVを代表する。HDACの第3クラスのメンバーはクラスI、IIおよびクラスIV・HDACとは構造的に関連していない。クラスI/II/IV・HDACは亜鉛依存性メカニズムによって作動し、これに対してクラスIII・HDACはNAD依存性である。
ヒストンに加えて、他のタンパク質もまたアセチル化の基質であった、特に、p53、GATA−1およびE2Fのような転写因子;グルココルチコイド受容体、甲状腺受容体、エストロゲン受容体のような核受容体;およびpRbのような細胞周期調節タンパク質である。タンパク質のアセチル化は、タンパク質の安定化、例えばp53安定化、コ・ファクターの補充およびDNA結合の増大と結び付けられた。p53は、種々のストレスシグナル、例えばDNA損傷への応答に際して細胞周期の停止またはアポトーシスを誘導できる腫瘍サプレッサーである。p53に誘導される細胞周期停止の主な標的はp21遺伝子であると思われる。p53によるその活性化に次いで、p21は、G1およびG2両期における細胞周期停止をもたらすサイクリン/サイクリン依存性キナーゼ複合体とそれとの会合、老化におけるそれの上方調節および増殖細胞の核抗原とのそれの相互作用によって同定された。
HDACのインヒビターの研究は、それらが、細胞周期停止、細胞分化、アポトーシスおよび形質転換された表現型の逆転において重要な役割を演じることを示している。
インヒビター、トリコスタチンA(trichostatinA)(TSA)は、例えば、G1およびG2両期における細胞周期停止を惹起し、種々の細胞系の形質転換された表現型を復帰し、そしてFriend白血病細胞およびその他細胞の分化を誘導する。T
SA(およびスベロイルアニリドヒドロキサム酸SAHA)は、細胞増殖を抑制し、最終(terminal)分化を誘導し、そしてマウスにおける腫瘍の形成を阻止すると報告された(非特許文献1)。
またトリコスタチンAは、線維症、例えば肝線維症および肝硬変(liver chirrhosis)の処置において有用であることが報告された(特許文献1)。
HDACインヒビターのファーマコフォア(pharmacophore)は、HDACの亜鉛含有の活性部位と相互作用する金属結合ドメイン、リンカードメイン、および活性部位の縁における残基と相互作用する表面認識ドメインまたはキャッピング領域からなる。
また、HDACのインヒビターは、p21遺伝子の発現を誘導することが報告された。これらのインヒビターによるp21遺伝子の転写活性化は、クロマチンの再構築と、それに続くp21プロモーター領域におけるヒストンH3およびH4のアセチル化によって促進される。p21のこの活性化はp53−非依存様式において起り、その結果、HDACインヒビターは、変異したp53遺伝子、種々の腫瘍の特質を有する細胞において作動する。
その上、HDACインヒビターは、宿主免役応答の増大および腫瘍血管形成の抑制のような間接的な活性をもつことができ、その結果、一次腫瘍の増殖を抑制し、そして転移を阻止することができる(非特許文献2)。
上記を考慮すれば、HDACインヒビターは、変異したp53遺伝子を有する腫瘍を含む、細胞増殖性疾患または症状の処置において大きな潜在能力をもつことができる。
特許文献2は、ヒストンデアセチラーゼのインヒビターとして二環式ヒドロキサメートを開示している。
特許文献3、4、5、6、7、8、9、10は、なかんずく、ヒストンデアセチラーゼのインヒビターとして置換ピペラジニルピリミジニルヒドキサム酸を開示し、さらに特許文献8はR306465を開示している。
特許文献11は、HDACインヒビターとして、ピペラジン結合を含むカルバミン酸化合物を開示している。
特許文献12は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして置換ピペラジニルフェニルベンズアミド化合物を開示している。
特許文献13は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして、アリール基とヒドロキサメートの間にアルキル・リンカーを含有する誘導体を開示している。
特許文献14は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして、(ヘテロ)アリールアルケニル置換二環式ヒドロキサメートを開示している。
特許文献15は、抗炎症および抗腫瘍活性をもつN−ヒドロキシル−ベンズアミド誘導体の誘導体を開示している。
特許文献16は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして置換アリールヒドロキサメート誘導体を開示している。
特許文献17は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてインドール、ベンズイミダゾールおよびナフイミダゾールを開示している。
特許文献18は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして、非芳香族複素環式環系に連結されたヒドロキサメートを開示している。
特許文献19は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてヒドロキサメート誘導体を開示している。
特許文献20は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてベンズイミダゾールを開示
している。
特許文献21および22は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてベンズアミドを開示している。
特許文献23は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして、アシル尿素結合およびスルホニル尿素結合ヒドロキサメートを開示している。
特許文献24は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてビアリール結合ヒドロキサメートを開示している。
特許文献25は、ヒストンデアセチラーゼの新規インヒビターを記述している。
特許文献26は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして置換インドリルアルキルアミノ誘導体を開示している。
特許文献27は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして、なかんずくアザビシクロヘキシル誘導体を開示している。
特許文献28は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして、なかんずくアザビシクロヘキシル誘導体を開示している。
特許文献29は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして有用なベンズアミド化合物を開示している。
特許文献30は、ヒストンデアセチラーゼを阻害できるニコチンアミドの新規種類に関する。
特許文献31、32および33は、ヒストンデアセチラーゼのインヒビターとしてピリミジン誘導体を開示している。
特許文献34は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてピラジニルヒドロキシルアクリルアミドを開示している。
特許文献35は、ヒストンデアセチラーゼのインヒビターとして(ヘテロ)アリールカルボキサミドを開示している。
本発明の化合物は、構造、それらの薬理学的活性および/または薬理学的効力において先行技術とは異なる。
Geertsら、1998年3月11日公開、欧州特許出願EP 0 827 742 2003年8月14日公開、特許出願EP1472216 2003年9月18日公開、特許出願EP1485099 2003年9月18日公開、特許出願EP1485348 2003年9月18日公開、特許出願EP1485353 2003年9月18日公開、特許出願EP1485354 2003年9月18日公開、特許出願EP1485364 2003年9月18日公開、特許出願EP1485365 2003年9月18日公開、特許出願EP1485370 2003年9月18日公開、特許出願EP1485378 2003年10月9日公開、特許出願EP1492534 2003年10月23日公開、特許出願EP1495002 2004年1月29日公開、特許出願WO04/009536 2004年2月12日公開、特許出願EP1525199 2004年7月29日公開、特許出願EP1581484 2004年7月29日公開、特許出願EP1585735 2004年8月26日公開、特許出願WO04/072047 2004年9月30日公開、特許出願EP1608628 2004年10月28日公開、特許出願EP1611088 2005年3月31日公開、特許出願EP1546326 2005年4月7日公開、特許出願WO05/030704 2005年4月7日公開、特許出願EP1663953 2005年5月6日公開、特許出願EP1685094 2005年5月6日公開、特許出願EP1682538 2005年10月6日公開、特許出願EP1735319 2006年2月2日公開、特許出願EP1781639 2007年10月20日公開、特許出願US05/0234033A1 2006年11月23日公開、特許出願EP1881977 2007年4月26日公開、特許出願WO07/045844 2007年5月18日公開、特許出願WO07/055942 2007年7月26日公開、特許出願WO07/082878 2007年7月26日公開、WO07/082880 2007年7月26日公開、WO07/082882 2007年8月16日公開、特許出願WO07/091703 2007年9月07日公開、特許出願WO07/100657
Finnin et al.,Nature,401:188−193、1999 Mai et al.,Medicinal Research Reviews,25:261−309、2005
本発明は、式(I)
Figure 2011515448
の化合物、そのN−オキシド形態物、製薬学的に許容できる付加塩および立体化学的異性形態物に関していて、式中、
各nは、値0、1または2をもつ整数であり、そしてnが0である場合は直接結合が意図され;
各mは、値1または2をもつ整数であり;
Xは、独立してNまたはCHであり;
Aは、ヒドロキシまたは式:
Figure 2011515448
の基であり;
は、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルカルボニルまたはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノスルホニルであり;
は、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロ、C1−6アルキル、シアノ、C2−6アルケニル、ポリハロC1−6アルキル、ニトロ、フェニル、C1−6アルキルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルアミノ、C1−6アルキルオキシ、またはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノであり;
は、水素、ハロ、C1−6アルキル、またはC1−6アルキルオキシであるか;あるいは
およびRが、隣接する炭素原子上に存在する場合は、それらは二価の基:
−O−CH−O− (a−2)
を形成してもよく;
は、水素、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルメチル、フェニルC1−6アルキルであるか;あるいは
がインドリルの7位に存在する場合は、RおよびRは、一緒になって二価の基:
−(CH− (a−3)または
−(CH− (a−4)
を形成してもよく;
は、水素またはチオフェニルである。
置換基から二環式環系にひかれた線は、結合が二環式環系の適当な環原子のいずれに結合されてもよいことを示している。
用語「ヒストンデアセチラーゼインヒビター」または「ヒストンデアセチラーゼのインヒビター」は、ヒストンデアセチラーゼと相互作用し、そしてその活性、より具体的にはその酵素活性を阻害することができる化合物を同定するために使用される。ヒストンデアセチラーゼ酵素活性を阻害することは、ヒストンからアセチル基を除去するヒストンデアセチラーゼの能力を低下させることを意味する。好ましくは、そのような阻害は特異的である、すなわち、ヒストンデアセチラーゼインヒビターは、いくつかの他の無関係な生物学的効果を生じるのに必要とされるインヒビターの濃度よりも低い濃度において、ヒストンからアセチル基を除去するヒストンデアセチラーゼの能力を低下させる。
前記定義およびこれ以降において使用されるように、ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードに対する総称であり;C1−2アルキルは、1または2個の炭素原子を有する直鎖飽和炭化水素基、例えば、メチルまたはエチルを定義し;C1−6アルキルは、C1−2アルキルおよびそれ自体3〜6個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖飽和炭化水素基、例えば、プロピル、ブチル、1−メチルエチル、2−メチルプロピル、ペンチル、2−メチル−ブチル、ヘキシル、2−メチルペンチルなどを定義し;そしてポリハロC1−6アルキルは、3個の同じか異なるハロ置換基を含有するC1−6アルキル、例えばトリフルオロメチルを定義し;C2−6アルケニルは、1個の二重結合を含有し、かつそれ自体2〜6個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖炭化水素基、例えば、エテニル、2−プロペニル、2−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、3−メチル−2−ブテニルなどを定義し;C3−6シクロアルキルは、3〜6個の炭素を有する環式炭化水素基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニルなどを含む。
製薬学的に許容できる付加塩は、製薬学的に許容できる酸付加塩および製薬学的に許容できる塩基付加塩を包含する。先に述べられたような製薬学的に許容できる酸付加塩は、式(I)の化合物が形成できる治療学的に活性のある非毒性の酸付加塩形態物を含むことを意味している。塩基性を有する式(I)の化合物は、適当な酸により該塩基形態物を処理することによってそれらの製薬学的に許容できる酸付加塩に変換できる。適当な酸は、例えば、ハロゲン化水素酸、例えば塩化水素酸もしくは臭化水素酸;硫酸;硝酸;リン酸およびそれに類する酸のような無機酸;または、例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸(すなわちブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモ酸およびそれに類する酸のような有機酸を含む。酸性を有する式(I)の化合物は、適当な有機または無機塩基により該酸形態物を処理することによってそれらの製薬学的に許容できる塩基付加塩に変換されてもよい。適当な塩基塩形態物は、例えば、アンモニウム塩、アルカリおよびアルカリ土類金属塩、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム塩など、有機塩基との塩、例えば、ベンザシン、N−メチル−D−グルカミン、ヒドラバミン塩、およびアミノ酸、例えばアルギニン、リジンなどとの塩を含む。
また、用語「酸または塩基付加塩」は、式(I)の化合物が形成することができる水和物および溶媒付加形態物を含む。そのような形態物の例は、例えば水和物、アルコラートおよびそれに類するものである。
本明細書で使用されるような、用語「式(I)の化合物の立体化学的異性形態物」は、式(I)の化合物が保持してもよい、同じ結合配列によって結合された同じ原子から作成されるが、相互交換不可能である異なる三次元構造を有するすべての可能な化合物を定義する。別の方法で記述または指示されなければ、化合物の化学的名称は、該化合物が保持してもよい、すべての可能な立体化学的異性形態物の混合物を包含する。該混合物は、該化合物の基本分子構造のすべてのジアステレオマーおよび/または鏡像異性体を含有してもよい。純粋形態物または互いの混合物の両方における式(I)の化合物のすべての立体化学的異性形態物が、本発明の範囲内に包含されるように意図される。
式(I)の化合物のN−オキシド形態物は、1個または数個の窒素原子がいわゆるN−オキシドに酸化されるそれらの式(I)の化合物、特に、1個以上のピペリジン−、ピペラジンまたはピペラジニル窒素がN−酸化されるそれらのN−オキシドを含むことが意味される。
式(I)の化合物のあるものは、また、それらの互変異性形態物において存在してもよい。明白ではないが上記式において指示されるそのような形態物は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
また、これ以降で使用される場合は常に、用語「式(I)の化合物」は、製薬学的に許容できる付加塩およびすべての立体異性形態物を含むことを意味している。
本明細書で使用されるように、用語「ヒストンデアセチラーゼ」および「HDAC」は、ヒストンのN−末端におけるリジン残基のε−アミノ基からアセチル基を除去する酵素のファミリーのいずれか1つを指すことを意図している。文脈によって別に指示されない限り、用語「ヒストン」は、すべての種からのH1、H2A、H2B、H3、H4およびH5を含む、いずれかのヒストンタンパク質を指すことを意味している。ヒトHDACタンパク質または遺伝子産物は、限定されるものではないが、HDAC−1、HDAC−2、HDAC−3、HDAC−4、HDAC−5、HDAC−6、HDAC−7、HDAC−8、HDAC−9、HDAC−10およびHDAC−11を含む。ヒストンデアセチラ
ーゼは、また、原生動物または真菌起源から得ることができる。
興味ある化合物の第1群は、次に示す制約の1つ以上が適合する式(I)のそれらの化合物からなる:
a)Aはヒドロキシであり;
b)Rは、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、またはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノスルホニルであり;
c)Rは水素であるか;あるいは
d)Rは、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはC3−6シクロアルキルメチルである。
興味ある化合物の第2群は、次に示す制約の1つ以上が適合する式(I)のそれらの化合物または興味ある化合物の第1群の化合物からなる:
a)各nは、値0または1をもつ整数であり;
b)各mは、値1をもつ整数であり;
c)Xは独立してNであり;
d)Aはヒドロキシであり;
e)Rは水素であり;
f)Rは、水素、ハロまたはシアノであり;
g)Rは水素であるか;あるいは
g)RはC1−6アルキルである。
興味ある化合物の第3群は、次に示す制約の1つ以上が適合する式(I)のそれらの化合物、興味ある化合物の第1群の化合物または興味ある化合物の第2群の化合物からなる:
a)各nは値1をもつ整数であり;
b)各mは値1をもつ整数であり;
c)Xは独立してNであり;
d)Aはヒドロキシであり;
e)Rは水素であり;
f)Rは水素であり;
g)Rは水素であるか;あるいは
g)RはC1−6アルキルである。
好適な化合物の群は、各nは値0または1をもつ整数であり;各mは値1をもつ整数であり;Xは独立してNであり;Aはヒドロキシであり;Rは水素であり;Rは、水素、ハロまたはシアノであり;Rは水素であり;そしてRはC1−6アルキルである、式(I)のそれらの化合物からなる。
より好適な化合物の群は、各nは値1をもつ整数であり;各mは値1をもつ整数であり;Xは独立してNであり;Aはヒドロキシであり;Rは水素であり;Rは水素であり;Rは水素であり;そしてRはC1−6アルキルである、式(I)のそれらの化合物からなる。
もっとも好適な化合物は化合物No 1である。
Figure 2011515448
式(I)および(II)の化合物、それらの製薬学的に許容できる塩およびN−オキシドおよびそれらの立体化学的異性形態物は慣用の方式において製造されてもよい。出発材料および若干の中間体は、既知の化合物であり、そして市販されているか、または当該技術分野において一般に既知であるかまたは特許出願EP1485099、EP1485348、EP1485353、EP1485354、EP1485364、EP1485365、EP1485370およびEP1485378において記述されているような慣用の反応手順にしたがって製造されてもよい。若干の製造方法がこれ以降、より詳細に記述されるであろう。式(I)の最終化合物を得るための他の方法が実施例において記述される。
a)本明細書において式(I−a)の化合物と呼ばれる式(I)のヒドキサム酸は、本明細書において式(II−a)の中間体と呼ばれる、Qがテトラヒドロピラニルオキシアミノカルボニルである式(II)の中間体を、適当な酸、例えばトリフルオロ酢酸と反応させることによって製造されてもよい。該反応は、適当な溶媒、例えばメタノールまたはジクロロメタン中で実施される。
Figure 2011515448
b)Aが、本明細書において式(I−b)の化合物と呼ばれる式(a−1)の基である式(I)の化合物は、Mが水素またはアルカリ金属、例えばナトリウムまたはリチウムを表す式(IV)の中間体を、例えば、トリエチルアミンのような塩基およびヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾル−1−イルオキシ−トリピロリジノ−ホスホニウム(PyBOP)の存在下で、式(III)のアニリンと、反応させることによって製造されてもよい。該反応は、適当な溶媒、例えばテトラヒドロフランまたはジクロロメタンまたはそれらの混合液中で実施される。
Figure 2011515448
また、式(I)の化合物は、技術上既知の反応または官能基変換により互いに転化されてもよい。多数のそのような変換は既に上述されている。他の例は、対応するカルボン酸またはアルコールへのカルボン酸エステルの加水分解;対応するカルボン酸またはアミンへのアミドの加水分解;対応するアミドへのニトリルの加水分解である;イミダゾールまたはフェニル上のアミノ基は、技術的に既知のジアゾ化反応、続いてのジアゾ基の水素による置換により水素で置換されてもよく;アルコールはエステルおよびエーテルに転化されてもよく;第1級アミンは第2級または第3級アミンに転化されてもよい;二重結合は対応する単結合に水素添加されてもよい;フェニル基上のヨード基は、適当なパラジウム触媒の存在下で一酸化炭素挿入によってエステル基に転化されてもよい。
また、本発明は、式(II)
Figure 2011515448
の中間体、そのN−オキシド形態物、製薬学的に許容できる付加塩および立体化学的異性形態物に関していて、式中、
各nは、値0、1または2をもつ整数であり、そしてnが0である場合は直接結合が意図され;
各mは、値1または2をもつ整数であり;
Xは、独立してNまたはCHであり;
Qは、C1−2アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニルまたはテトラヒドロピラニルオキシアミノカルボニルであり;
は、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルカルボニルまたはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノスルホニルであり;
は、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロ、C1−6アルキル、シアノ、C2−6アルケニル、ポリハロC1−6アルキル、ニトロ、フェニル、C1−6アルキルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルアミノ、C1−6アルキルオキシ、またはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノであり;
は、水素、ハロ、C1−6アルキル、またはC1−6アルキルオキシであり;そして
およびRが、隣接する炭素原子上に存在する場合、それらは二価の基:
−O−CH−O− (a−2)
を形成してもよく;
は、水素、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルメチル、フェニルC1−6アルキルであるか;あるいは
がインドリルの7位に存在する場合は、RおよびRは、一緒になって二価の基:
−(CH− (a−3)または
−(CH− (a−4)
を形成してもよく;
は、水素またはチオフェニルである。
興味ある、好適な、より好適な、そしてもっとも好適な化合物の群は、式(I)の化合物について定義された基にしたがって、式(II)の化合物について定義することができる。
a)式(II−a)の中間体は、Mがナトリウムのようなアルカリ金属陽イオンを表す式(IV)の中間体を、適当な試薬、例えばN’−(エチルカーボンイミドイル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン・一塩酸塩(EDC)および1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(HOBT)の存在下で、式(V)の中間体と反応させることによって製造されてもよい。この反応は、適当な溶媒、例えばジクロロメタンおよびテトラヒドロフランの混合液中、トリエチルアミンのような塩基の存在下で実施されてもよい。
Figure 2011515448
式(I)の化合物および若干の中間体は、それらの構造において少なくとも1個の立体形成中心を有してもよい。この立体形成中心はRまたはS配置において存在してもよい。
先に製造されたような式(I)の化合物は、一般に、鏡像異性体のラセミ混合物であり、これらは、技術上既知の分割手順にしたがって互いに分離することができる。式(I)のラセミ化合物は、適当なキラル酸との反応によって対応するジアステレオマー塩形態物に転化されてもよい。該ジアステレオマー塩形態物は、続いて、例えば、選択もしくは分画晶出によって分離され、そして鏡像異性体はアルカリによってそこから遊離される。式(I)の化合物の鏡像異性形態物を分離するその他の方式は、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーを必要とする。該純粋な立体化学的異性形態物もまた、反応が立体化学的に起きるならば、適当な出発材料の対応する純粋な立体化学的異性形態物から得られてもよい。好ましくは、特定の立体異性体が所望される場合は、該化合物は立体特異的
製造方法によって合成できる。これらの方法は、有利には、鏡像異性体として純粋な出発材料を使用できる。
式(I)の化合物、製薬学的に許容できる酸付加塩およびその立体異性形態物は、それらがヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害効果を有する点で、価値ある薬理学的特性を有する。
本発明は、本発明の化合物の有効量を投与することによって、形質転換細胞を含む、細胞の異常増殖を抑制する方法を提供する。細胞の異常増殖は、正常な調節機構に依存しない細胞増殖(例えば、接触阻止の喪失)を指す。このことは、直接的に、増殖停止、最終分化および/またはがん細胞のアポトーシスを惹起すること、および間接的に、腫瘍の新血管形成を抑制することの両方による腫瘍増殖の抑制を含む。
また、本発明は、そのような処置を必要とする被験者、例えば、哺乳動物(およびより具体的には、ヒト)に対して本発明の化合物の有効量を投与することによって、腫瘍増殖の抑制をする方法を提供する。特に、本発明は、本発明の化合物の有効量の投与によって腫瘍の増殖を抑制をする方法を提供する。抑制されてもよい腫瘍の例は、限定されるものではないが、肺がん(例えば、腺がん、そして非小細胞肺がんを含む)、膵臓がん(例えば、外分泌膵臓がん腫のような膵臓がん腫)、結腸がん(例えば、結腸腺がんおよび結腸腺腫のような結腸直腸がん腫)、後生的疾病を含む前立腺がん、リンパ様系統の造血性腫瘍(例えば、急性リンパ性白血病、B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫)、骨髄性白血病(例えば、急性骨髄性白血病(AML))、甲状腺胞状がん、脊髄異形成症候群(MDS)、間葉原発の腫瘍(例えば、線維肉腫および横紋筋肉腫)、黒色腫、奇形がん、神経芽細胞腫、膠腫、皮膚の良性腫瘍(例えば、角化棘細胞腫)、乳がん(例えば、後生的乳がん)、腎臓がん、卵巣がん、膀胱がんおよび表皮がんである。
本発明による化合物は、他の治療目的のために使用されてもよい、例えば:
a)がんを処置するための腫瘍の放射前、放射中もしくは放射後に、本発明による化合物を投与することによる放射線療法への腫瘍の感作;
b)リューマチ様関節炎、骨関節炎、若年性関節炎、痛風、多発関節炎、乾癬性関節炎、硬直性脊椎炎および全身性紅斑性狼瘡のような関節症および骨病理学的症状の処置;
c)血管増殖性疾患、アテローム性動脈硬化症および再狭窄を含む平滑筋細胞増殖の抑制;
d)潰瘍性大腸炎、クローン病、アレルギー性鼻炎、移植片対宿主病、結膜炎、喘息、ARDS、ベーチェット病、移植拒絶、蕁麻疹(uticaria)、アレルギー性皮膚炎、円形脱毛症、強皮症、発疹、湿疹、皮膚筋炎、面皰、糖尿病、全身性紅斑性狼瘡、川崎病、多発性硬化症、気腫、嚢胞性繊維症および慢性気管支炎のような炎症症状および皮膚症状の処置;
e)子宮内膜症、子宮類繊維腫、異機能子宮出血および子宮内膜過形成の処置;
f)網膜および脈絡膜血管を障害する血管病を含む眼の血管新生の処置;
g)心機能不全の処置;
h)HIV感染症の処置のような免疫抑制症状の抑制;
i)腎不全の処置;
j)内分泌障害の抑制;
k)糖新生の機能障害の抑制;
l)神経病理学的疾患、例えばパーキンソン病、または認知障害をもたらす神経病理学的疾患、例えばアルツハイマー病またはポリグルタミン関連ニューロン疾患の処置;
m)精神医学的障害、例えば精神***病、双極性障害、うつ病、不安および精神病の処置;
n)神経筋病、例えば、筋委縮性側索硬化症の抑制;
o)脊髄筋性委縮の処置;
p)遺伝子の発現を強化することによって処置を受け入れる他の病理学的症状の処置;
q)遺伝子治療の増進;
r)脂質生成の抑制;
s)マラリアのような寄生虫病の処置。
したがって、本発明は、医薬として使用するための式(I)の化合物、ならびに1つ以上の上記症状を処置する薬物の製造のためのこれらの式(I)の化合物の使用を開示する。
式(I)の化合物、その製薬学的に許容できる酸付加塩および立体異性形態物は、それらが、標識化合物とHDAC間の複合体の形成を検出または測定することを含む、生物学的サンプル中のHDACを検出または同定するために使用できる点で、価値ある診断上の特性を有することができる。
検出または同定方法は、放射性同位元素、酵素、蛍光物質、発光物質などのような標識作用物により標識されている化合物を使用することができる。放射性同位元素の例は、125I、131I、Hおよび14Cを含む。酵素は、通常、検出可能な反応を順次触媒する適当な基質の共役によって検出可能にされる。それらの例は、例えば、β−ガラクトシダーゼ、β−グルコシダーゼ、アルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼおよびリンゴ酸デヒドロゲナーゼ、好ましくは西洋ワサビ・ペルオキシダーゼを含む。発光物質は、例えば、ルミノール、ルミノール誘導体、ルシフェリン、エクオリンおよびルシフェラーゼを含む。
生物学的サンプルは、体組織または体液として定義できる。体液の例は、脳脊髄液、血液、血漿、血清、尿、喀痰、唾液などである。
その有用な薬理学的性質にかんがみて、主題の化合物は、投与目的のために種々の製薬学的形態物に調合されてもよい。
本発明の製薬学的組成物を製造するために、有効成分として、塩基もしくは酸付加塩形態物における特定の化合物の有効量が、製薬学的に許容できる担体との直接混合物において組み合わされるが、この担体は、投与のために望ましい調製物の形態に応じて、広範な種々の形態をとることができる。これらの製薬学的組成物は、好ましくは、経口的、直腸内、経皮的、または非経口的注射による投与のために適当な単位用量形態物で存在するのが望ましい。例えば、経口用量形態物の組成物を製造するには、例えば、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤および液剤のような経口液状形態物の場合には、水、グリコール、油、アルコール等:あるいは散剤、丸剤、カプセル剤および錠剤の場合には、澱粉、糖、カオリン、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等のような固形担体のように、いかなる通常の製薬学的媒質が使用されてもよい。
投与が容易であることから、錠剤およびカプセル剤が、もっとも有利な経口用量単位形態物を表し、この場合には、固形製薬学的担体が使用されることは明らかである。非経口組成物では、他の成分が、例えば溶解性を助けるために含まれてもよいけれども、担体は通常、少なくとも大部分、滅菌水を含むであろう。例えば、注射用液剤が製造されてもよく、この場合、担体は、生理食塩溶液、グルコース溶液もしくは生理食塩水とグルコース溶液の混合液を含む。また、注射用懸濁剤が製造されてもよく、この場合は、適当な液状担体、懸濁化剤等が使用されてもよい。経皮投与に適する組成物では、担体は、添加物が皮膚に対して有意な悪影響を惹起しない微量で何らかの性質をもつ適当な添加物と場合によっては組み合わされて、浸透促進剤および/または適当な湿潤剤を場合によっては含む
。該添加物は、皮膚への投与を容易にし、そして/または所望の組成物を製造するのに役立つであろう。これらの組成物は、種々の方法、例えば経皮パッチとして、スポット・オン剤として、または軟膏剤として投与されてもよい。
前述の製薬学的組成物を、投与の簡易性および用量の均一性のために、用量単位形態物において調合することは、特に得策である。本明細書および請求範囲において使用される用量単位形態物は、単位用量として適当な物理的に分割された単位を指し、各単位は、必要な製薬学的担体と一緒になって所望の治療効果を生むように計算された有効成分の予め決定された量を含有する。そのような用量単位形態物の例は、錠剤(刻み目をつけたり、コーティングされた錠剤を含む)、カプセル剤、丸剤、粉末包装剤、ウェーファー剤、注射用液剤もしくは懸濁剤、ティースプーン剤(teaspoonfuls)、テーブルスプーン剤(tablespoonfuls)等、およびそれらの分割される集合物である。
当業者は、これ以降に提示される試験結果から、有効量を容易に決定できるであろう。一般には、治療学的有効量は、0.005mg/kg〜100mg/kg体重、特に、0.005mg/kg〜10mg/kg体重であろうと考えられる。1日を通じて適当な間隔で、2、3、4またはそれ以上のサブ用量として、必要とされる用量を投与するのが適当であろう。該サブ用量は、例えば、1単位用量形態物当たり有効成分0.5〜500mg、特に、10mg〜500mgを含んでいる単位用量形態物として製剤化されてもよい。
本発明のその他の態様として、HDAC−インヒビターとその他の抗がん作用物との組合せ物は、特に、医薬としての使用のために、より具体的には、がんまたは関連疾患の処置において期待される。
上記症状の処置のために、本発明の化合物は、1種以上の他の医学的作用物、より具体的には他の抗がん作用物と組み合わせて有利に用いることができる。抗がん作用物の例は:
− 白金配位化合物、例えば、シスプラチン、カルボプラチンまたはオキサリプラチン;− タキサン化合物、例えば、パクリタキセルまたはドセタキセル;
− カンプトテシン化合物のようなトポイソメラーゼIインヒビター、例えば、イリノテカンまたはトポテカン;
− 抗腫瘍ポドフィロトキシン誘導体のようなトポイソメラーゼIIインヒビター、例えば、エトポシドまたはテニポシド;
− 抗腫瘍ビンカ・アルカロイド、例えば、ビンブラスチン、ビンクリスチンまたはビノレルビン;
− 抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、例えば、5−フルオロウラシル、ゲムシタビンまたはカペシタビン;
− ナイトロジェンマスタードまたはニトロソ尿素のようなアルキル化剤、例えば、シクロホスファミド、クロラムブシル、カルムスチンまたはロムスチン;
− 抗腫瘍アントラサイクリン誘導体、例えば、ダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシンまたはミトキサントロン;
− HER2抗体、例えば、トラスツズマブ;
− エストロゲン受容体アンタゴニストまたは選択性エストロゲン受容体モジュレーター、例えば、タモキシフェン、トレミフェン、ドロロキシフェン、ファスロデックスまたはラドキシフェン;
− アロマターゼインヒビター、例えば、エクセメスタン、アナストロゾール、レトラゾールおよびボロゾール;
− レチノイド類、ビタミンDおよびレチノイン酸代謝阻止作用物(RAMBA)のよう
な分化性作用物、例えば、アキュタン;
− DNAメチルトランスフェラーゼインヒビター、例えば、アザシチジン;
− キナーゼ阻害剤、例えば、フラボペリドール、イマチニブメシレートまたはゲフィチニブ;
− ファルネシルトランスフェラーゼインヒビター;
− 他のHDACインヒビター;
− ユビキチン−プロテアソーム経路のインヒビター、例えば、Velcade;あるいは
− Yondelis;
である。
用語「白金配位化合物」は、イオンの形態で白金を提供する、すべての腫瘍細胞増殖抑制性白金配位化合物を指すように本明細書では使用される。
用語「タキサン化合物」は、タキサン環系を有し、そしてセイヨウイチイ(Taxus)樹のある種からの抽出物に関連するかまたはそれから得られる化合物の種類を指す。
用語「トポイソメラーゼインヒビター」は、真核生物においてDNAトポロジーを変えることができる酵素を示すために使用される。それらは、重要な細胞機能および細胞増殖のためには決定的である。真核生物においては2種類のトポイソメラーゼ、すなわちI型およびII型が存在する。トポイソメラーゼIは、約100,000分子量の単量体酵素である。この酵素はDNAに結合し、そして一過性の一本鎖切断を導入し、二重らせんをほどき(またはそれをほどかせ)、続いて、切断を再閉鎖した後DNA鎖から解離する。トポイソメラーゼIIは、DNA鎖切断の導入または遊離基の形成を伴う類似の作用機構を有する。
用語「カンプトテシン化合物」は、中国の樹、カンプトテシン・アクミナータ(Camptothecin acuminata)およびインド樹ノタポディテス・フォエチダ(Nothapodytes foetida)から得られる水不溶性アルカロイドである親のカンプトテシン化合物に関連するか、またはそれから誘導される化合物を示すために使用される。
用語「ポドフィロトキシン化合物」は、マンダラケ植物から抽出される親のポドフィロトキシンに関連するか、またはそれから誘導される化合物を示すために使用される。
用語「抗腫瘍ビンカアルカロイド」は、ツルニチニチソウ植物(ビンカ・ロセア(Vinca rosea))の抽出物に関連するか、またはそれから誘導される化合物を示すために使用される。
用語「アルキル化剤」は、それらが、生理学的条件下で、DNAのような生物学的に活性のある高分子に対してアルキル基を賦与する能力を有する共通の特徴をもつ種々の群の化学製品を包含する。ナイトロジェンマスタードおよびニトロソ尿素のようなより重要な作用物の大多数に関しては、活性なアルキル化部分は、複合分解反応(あるものは酵素的である)の後にインビボで生成される。アルキル化剤のもっとも重要な薬理学的作用は、特定のDNA合成および細胞***において細胞増殖に関する基本的なメカニズムを乱す作用である。急速に増殖中の組織におけるDNAの機能と完全性を妨害するアルキル化剤の能力は、それらの治療学的応用および多くのそれらの毒性についての基礎を提供する。
用語「抗腫瘍アントラサイクリン誘導体」は、グリコシド結合によって結合された通常にはない糖、ダウノサミンとともにテトラサイクリン環構造を有することを特徴とする、
真菌、ストレプトミセス・ペウチカス変種カエシウス(Strep.peuticus var.caesius)から得られる抗生物質を含む。
原発性乳がんにおけるヒト表皮増殖因子受容体2タンパク質(HER2)の増幅は、ある種の患者に関する乏しい臨床予後と相関することが示された。トラスツズマブは、高度に精製された組み換えDNA−誘導のヒト化モノクローナルIgG1κ抗体であり、これはHER2受容体の細胞外ドメインに対して高親和力と特異性により結合する。
多くの乳がんはエストロゲン受容体を有し、そしてこれらの腫瘍の成長はエストロゲンによって刺激することができる。用語「エストロゲン受容体アンタゴニスト」および「選択性エストロゲン受容体モジュレーター」は、エストロゲン受容体(ER)に結合するエストラジオールの競合的インヒビターを示すために使用される。選択性エストロゲン受容体モジュレーターは、ERに結合した場合、受容体の3次元型の変化を誘導し、DNAにおけるエストロゲン応答性要素(ERE)へのその結合を調節する。
閉経期後の女性では、循環エストロゲンの主な起源は、末梢組織におけるアロマターゼ酵素によって、副腎および卵巣アンドロゲン(アンドロステンジオンおよびテストステロン)のエストロゲン(エストロンおよびエストラジオール)への変換に由来する。アロマターゼの阻害または不活性化によるエストロゲン奪取は、ホルモン依存性乳がんを有する若干の閉経期後の患者に対する有効かつ選択的な処置である。
用語「抗エストロゲン作用物」は、エストロゲン受容体アンタゴニストおよび選択性エストロゲン受容体モジュレーターのみならず、また先に議論されたようなアロマターゼインヒビターも含むように本明細書では使用される。
用語「分化性作用物」は、種々の方法で、細胞増殖を抑制し、そして分化を誘導できる化合物を包含する。ビタミンDおよびレチノイド類は、広い種類の正常および悪性細胞型の増殖および分化の調節において大きな役割を演じることが知られている。レチノイン酸代謝阻止作用物(RAMBA)は、レチノイン酸のチトクロームP450媒介の異化を抑制することによって内因性レチノイン酸のレベルを増加させる。
DNAメチル化の変化は、ヒト新生物におけるもっとも共通の異常性の中にはいる。選択された遺伝子のプロモーター内の高メチル化は、通常、関与する遺伝子の不活性化に関連している。用語「DNAメチルトランスフェラーゼインヒビター」は、DNAメチルトランスフェラーゼの薬理学的阻害および腫瘍サプレッサー遺伝子発現の再活性化をとおして作用する化合物を示すために使用される。
用語「キナーゼインヒビター」は、細胞周期の進行およびプログラム化された細胞死(アポトーシス)に伴われるキナーゼの強力なインヒビターを含む。
用語「ファルネシルトランスフェラーゼインヒビター」は、Rasおよび他の細胞内タンパク質のファルネシル化を防ぐために設計された化合物を示すために使用される。それらは、悪性細胞の増殖および生残に及ぼす効果を有することが示された。
用語「他のHDACインヒビター」は、限定されるものではないが:
− カルボン酸塩、例えば、酪酸塩、桂皮酸、4−フェニル酪酸塩またはバルプロ酸;
− ヒドロキサム酸、例えば、スベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)、ピペラジン含有SAHA類似体、ヒドロキサム酸ビアリール A−161906およびそのカルボゾリルエーテル−、テトラヒドロピリジン−およびテトラロン−類似体、二環式アリール−N−ヒドロキシカルボキサミド、ピロキサミド、CG−1521、PXD−101、
ヒドロキサム酸スルホンアミド、LAQ−824、LBH−589、トリコスタチンA(TSA)、オキサムフラチン、スクリプタイド関連三環式分子、m−カルボキシ桂皮酸、ビスヒドロキサム酸(CBHA)、CBHA様ヒドロキサム酸、トラポキシン−ヒドロキサム酸類似体、R306465および関連ベンゾイル−およびヘテロアリール−ヒドロキサム酸、アミノスベレートおよびマロニルジアミド;
− 環状テトラペプチド、例えば、トラポキシン、アピジシン、デプシペプチド、スピルコスタチン−関連化合物、RedFK−228、スルフヒドリル含有環状テトラペプチド(SCOP)、ヒドロキサム酸含有環状テトラペプチド(CHAP)、TAN−174sおよびアズムアミド;
− ベンズアミド、例えば、MS−275またはCI−994、または
− デプデシン
を含む。
用語「ユビキチン−プロテアソーム経路のインヒビター」は、細胞周期調節タンパク質を含む、プロテアソームにおける細胞タンパク質の標的破壊を抑制する化合物を同定するために使用される。
がんの処置では、本発明による化合物は、放射と同時に前記患者に対して投与されてもよい。放射は具体的には今日普通に使用されている線形加速器か、または放射性ヌクレオチドによる、電離性放射および特にガンマ放射を意味する。放射性ヌクレオチドによる腫瘍の放射は外部でもまた内部であってもよい。
また、本発明は、抗がん作用物および本発明によるHDACインヒビターの本発明による組み合わせ物に関する。
また、本発明は、例えば、腫瘍細胞の増殖を抑制するために医学治療において使用するための本発明による組み合わせ物に関する。
また、本発明は、腫瘍細胞の増殖を抑制するための本発明による組み合わせ物に関する。
また、本発明は、本発明による組み合わせ物の有効量を被験者に投与することを含む、ヒト被験者における腫瘍細胞の増殖を抑制する方法に関する。
さらに、本発明は、本発明による組み合わせ物の有効量を投与することによって、形質転換細胞を含む、細胞の異常増殖を抑制する方法を提供する。
他の医薬作用物およびHDACインヒビターは、同時に(例えば、別個または単位の組成物において)、またはいずれの順序でも連続して投与されてもよい。後者の場合は、2種の化合物は、ある期間内に、そして確実に有利または相乗的な効果が達成されるのに十分である量および方法で投与されるであろう。投与の好適な方法および順序、ならびに組み合わせ物の各成分についてのそれぞれ投薬量および療法は、投与される特定の他の医薬作用物およびHDACインヒビター、それらの投与経路、処置される特定の腫瘍および処置される特定の宿主によって異なるであろうことは理解できる。投与の最適な方法および順序ならびに投薬量および療法は、慣用の方法を使用し、そして本明細者において述べられた情報を考量して当業者によって容易に決定することができる。
白金配位化合物は、有利には、体表面の1平方メートル当たり1〜500mg(mg/m)、例えば、50〜400mg/mの用量において、具体的には、処置の1工程についてシスプラチンでは約75mg/mの用量で、そしてカルボプラチンでは約300
mg/mにおいて投与される。
タキサン化合物は、有利には、体表面の1平方メートル当たり50〜400mg(mg/m)、例えば、75〜250mg/mの用量において、具体的には、処置の1工程についてパクリタキセルでは約175〜250mg/mの用量で、そしてドセタキセルでは約75〜150mg/mにおいて投与される。
カンプトテシン化合物は、有利には、体表面の1平方メートル当たり0.1〜400mg(mg/m)、例えば、1〜300mg/mの用量において、具体的には、処置の1工程についてイリノテカンでは約100〜350mg/mの用量で、そしてトポテカンでは約1〜2mg/mにおいて投与される。
抗腫瘍性ポドフィロトキシン誘導体は、有利には、体表面の1平方メートル当たり30〜300mg(mg/m)、例えば、50〜250mg/mの用量において、具体的には、処置の1工程についてエトポシドでは約35〜100mg/mの用量で、そしてテニポシドでは約50〜250mg/mにおいて投与される。
抗腫瘍性ビンカアルカロイドは、有利には、体表面の1平方メートル当たり2〜30mg(mg/m)の用量において、具体的には、処置の1工程についてビンブラスチンでは約3〜12mg/mの用量で、ビンクリスチンでは約1〜2mg/mの用量で、そしてビンレルビンでは約10〜30mg/mの用量で投与される。
抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体は、有利には、体表面の1平方メートル当たり200〜2500mg(mg/m)、例えば、700〜1500mg/mの用量において、具体的には、処置の1工程について5−FUでは200〜500mg/mの用量で、ゲムシタビンでは約800〜1200mg/mの用量で、そしてカペシタビンでは約1000〜2500mg/mにおいて投与される。
ナイトロジェンマスタードもしくはニトロソ尿素のようなアルキル化剤は、有利には、体表面の1平方メートル当たり100〜500mg(mg/m)、例えば、120〜200mg/mの用量において、具体的には、処置の1工程についてシクロホスファミドでは約100〜500mg/mの用量で、クロラムブシルでは約0.1〜0.2mg/kgの用量で、カルムスチンでは約150〜200mg/mの用量で、そしてロムスチンでは約100〜150mg/mの用量で投与される。
抗腫瘍性アントラサイクリン誘導体は、有利には、体表面の1平方メートル当たり10〜75mg(mg/m)、例えば、15〜60mg/mの用量において、具体的には、処置の1工程についてドキソルビシンでは約40〜75mg/mの用量で、ダウノルビシンでは約25〜45mg/mの用量で、そしてイダルビシンでは約10〜15mg/mの用量で投与される。
トラストズマブは、有利には、体表面の1平方メートル当たり1〜5mg(mg/m)、具体的には、処置の1工程について2〜4mg/mの用量で投与される。
抗エストロゲン作用物は、有利には、特定の作用物および処置される症状に応じて1日に約1〜100mgの用量において投与される。タモキシフェンは、有利には、治療効果を達成し、かつ維持するのに十分な時間、治療を継続しながら、1日2回5〜50mg、好ましくは10〜20mgの用量において経口投与される。トレミフェンは、有利には、治療効果を達成し、かつ維持するのに十分な時間、治療を継続しながら、1日1回約60mgの用量において経口投与される。アナストロゾールは、有利には、1日1回約1mg
の用量で経口投与される。ドロロキシフェンは、有利には、1日1回約20〜100mgの用量で経口投与される。ラロキシフェンは、有利には、1日1回約60mgの用量で経口投与される。エクセメスタンは、有利には、1日1回約25mgの用量で経口投与される。
これらの用量は、処置の1工程について、例えば、1回、2回またはそれ以上投与されてもよく、これらは例えば、7、14、21または28日毎に繰り返されてもよい。
それらの有用な薬理学的性質にかんがみて、本発明による組み合わせ物の成分、すなわち、他の医薬作用物およびHDACインヒビターは、投与目的のために種々の製薬学的形態物に調合されてもよい。この成分は個々の製薬学的組成物において別々に、または両成分を含有する単位の製薬学的組成物において調合されてもよい。
したがって、本発明はまた、1種以上の製薬学的担体と一緒に他の医薬作用物およびHDACインヒビターを含んでなる製薬学的組成物に関する。
また、本発明は、1種以上の製薬学的担体と一緒に抗がん作用物および本発明によるHDACインヒビターを含んでなる製薬学的組成物の形態における本発明による組み合わせ物に関する。
さらに、本発明は、腫瘍細胞の増殖を抑制するための製薬学的組成物の製造における本発明による組み合わせ物の使用に関する。
さらに、本発明は、がんを罹患している患者の処置において、同時、別個または連続の使用のための、第1の有効成分として本発明によるHDACインヒビターおよび第2の有効成分として抗がん作用物を含有する生産物に関する。
実験の部
次に示す実施例は具体的に説明するために提供される。これ以降、「DCM」はジクロロメタンとして定義され、「DMSO」はジメチルスルホキシドとして定義され、「EDC」はN’−(エチルカーボンイミドイル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン・1塩酸塩として定義され、「HOBt」は1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾールとして定義され、「MeOH」はメタノールとして定義され、「TFA」はトリフルオロ酢酸として定義され、そして「THF」はテトラヒドロフランとして定義される。
A.中間化合物の製造
例A1
a)中間体1の製造
Figure 2011515448
MeOH(5ml)中2−(6−アミノメチル−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキシ−3−イル)−ピリミジン−5−カルボン酸エチルエステル(0.11g,0.00
042mol)および1−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアルデヒド(0.1g,0.00063mol)の混合液を撹拌し、そして48時間還流し、次いで10℃まで冷却した。DCM(5ml)を添加し、そしてテトラヒドロホウ酸ナトリウム(0.025g,0.00067mol)を少しずつ添加した。混合液を室温で4時間撹拌し、水中に注入し、そしてDCMにより抽出した。有機層を分離し、乾燥(MgSO)し、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣(0.17g)を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(15〜40μm)(溶出液:DCM/MeOH/NHOH 95/5/0.5)により精製した。純画分を回収し、そして溶媒を蒸発させて、中間体1の0.03g(18%)を得た。
H NMR(300MHz,CDCl):0.75−0.9(m,1H);1.3(t,J=7.2Hz,3H);1.5(s,2H);2.6(d,J=7.2Hz,2H);3.45−3.6(m,2H);3.7(s,3H);3.8−4.0(m,4H);4.3(q,J=7.2Hz,2H);6.95(s,1H);7.1(t,J=7.5Hz,1H);7.15−7.3(m,3H);7.5(d,J=7.5Hz,1H);8.7(s,2H).
b)中間体2の製造
Figure 2011515448
THF(1ml)およびMeOH(175μl)中、中間体1(0.03g,0.00074mol)および水酸化ナトリウム1M(0.59ml,0.0006mol)の混合液を、室温で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そして得られる水溶液を1N HClでpH:3〜4まで酸性にし、残渣を蒸発乾固させて、中間体2の0.028gを得た。
H NMR(400MHz,d−DMSO):0.9(m,1H);1.8(s,2H);2.9(d,J=7.6Hz,2H);3.55(d,J=11.6Hz,2H);3.8(s,3H);3.85(d,J=11.6Hz,2H);4.25(s,2H);7.1(t,J=7.6Hz,1H);7.2(t,J=7.6Hz,1H);7.45(d,J=7.6Hz,1H);7.5(s,1H);7.75(d,J=7.6Hz,1H);
8.7(s,2H).
c)中間体3の製造
Figure 2011515448
EDC(0.0551g,0.000355mol)、HOBt(0.0479g,0.000355mol)、次いでトリエチルアミン(0.063ml,0.00044mol)およびO−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−ヒドロキシルアミン(0.0416g,0.000355mol)を、室温、Nガス流動下で、DCM(0.8
ml)およびTHF(4ml)中中間体2(0.028g,0.000074mol)の混合液に添加した。室温で7日間撹拌後、同量のEDC、HOBt、トリエチルアミンおよびO−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−ヒドロキシルアミンを再び添加し、混合液を室温でさらに7日間撹拌した。この溶液を氷水中に注入し、そしてDCMにより抽出した。有機層を分離し、乾燥(MgSO)し、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣(0.155g)を、シリカゲル(3.5μm)でのカラムクロマトグラフィー(溶出液:DCM/MeOH/NHOH 98/2/0.2)により精製した。純画分を回収し、そして溶媒を蒸発乾固して、中間体3の0.016g(46%)を得た。
H NMR(400MHz,d−DMSO):0.7−0.85(m,1H);1.5−1.75(m,8H);3.35(s,2H);3.5−3.55(m,3H);3.75(s,3H);3.8(d,J=11.6Hz,2H);3.85(s,2H);3.95−4.05(m,1H);4.9−4.95(m,1H);7(t,J=7.6Hz,1H);7.1(t,J=7.6Hz,1H);7.2(s,1H);7.35(d,J=7.6Hz,1H);7.6(d,J=7.6Hz,1H);8.65(s,2H);11.3(br s,1H).
例A2
a)中間体4の製造
Figure 2011515448
下、室温で、2−クロロ−ピリミジン−5−カルボン酸メチルエステル(4.75g,0.028mol)を、アセトニトリル(80ml)中3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキシ−6−イルアミン(3g,0.0306mol)および炭酸カリウム(6.327g,0.046mol)の溶液に少しずつ添加した。この溶液を室温で3時間撹拌した。溶液を冷水中に注入し、生成物をDCMにより抽出し、有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、そして蒸発乾固した。残渣(3g)を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(15〜40μm)(溶出液:DCM/MeOH/NHOH 97/3/0.5)により精製した。純画分を回収し、そして溶媒を蒸発乾固した。残渣(1.60g)をジエチルエーテルにより取り上げた。沈殿物を濾過し、そして乾燥して、中間体4、融点:149℃の55g(22%)を得た。
H NMR(400MHz,d−DMSO)1.55(s,2H);1.9(br s,2H);1.95(s,1H);3.5−3.6(m,2H);3.7(d,J=11.6Hz,2H);3.8(s,3H);8.75(s,2H).
b)中間体5の製造
Figure 2011515448
D(50ml)中中間体4(1.5g,0.0064mol)および1−メチルインドール−3−カルボキシアルデヒド(1.53g,0.0096mol)の溶液を24時間加熱した。この溶液を5℃において冷却し、DCM(50ml)およびテトラヒドロホウ酸ナトリウム(0.39g,0.01025mol)を添加した。溶液を室温で4時間撹拌した。この溶液を冷水中に注入し、そしてDCMにより抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、そして蒸発乾固した。残渣(5.2g)を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(15〜40μm)(溶出液:DCM/MeOH/NHOH 97/3/0.1)により精製した。純画分を回収し、そして溶媒を蒸発乾固した。残渣(1.73g,72%)をジエチルエーテルにより取り上げた。沈殿物を濾過し、そして乾燥して、中間体5、融点:179℃の1.6g(66%)を得た。
H NMR(400MHz,d−DMSO)1.7(s,2H);1.8(s,1H);;3.5−3.6(m,2H);3.7−3.75(m,5H);3.8(s,3H);3.85(s,2H);7.0(t,J=7.6Hz,1H);7.1(t,J=7.6Hz,1H);7.2(s,1H);7.35(d,J=7.6Hz,1H);7.6(d,J=7.6Hz,1H);8.75(s,2H).
c)中間体6の製造
Figure 2011515448
MeOH(1.9ml)およびTHF(9.8ml)中、中間体5(1.6g,0.00424mol)および水酸化ナトリウム1M(33.9ml,0.034mol)の混合液を、室温で24時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、そして得られる水溶液をpH:3〜4まで酸性にした。沈殿物を濾過し、乾燥させて、中間体6の1.47g(93%)を得た。
H NMR(400MHz,d−DMSO):1.8(br s,2H);2(br
s,1H);3.5−3.6(m,2H);3.7−3.8(m,5H);4(br s,2H);7(t,J=7.6Hz,1H);7.15(t,J=7.6Hz,1H);7.3(s,1H);7.4(d,J=7.6Hz,1H);7.65(d,J=7.6Hz,1H);8.7(s,2H).
d)中間体7の製造
Figure 2011515448
EDC(1.2g,0.0077mol)、HOBt(1.044g,0.0077mol)、次いでトリエチルアミン(1.36ml,0.0097mol)およびO−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−ヒドロキシルアミン(0.042g,0.0097mol)を、室温で、Nガス流動下、DCM(6ml)およびTHF(30ml)中中間体6(1.17g,0.00322mol)の混合液に添加した。室温で6日間撹拌後、この溶液を氷水中に注入し、そしてDCMにより抽出した。有機層を分離し、乾燥(MgSO)し、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣(0.17g)を、シリカゲル(15〜40μm)でのカラムクロマトグラフィー(溶出液:DCM/MeOH/NHOH 95/5/0.5)により精製した。純画分を回収し、そして溶媒を蒸発乾固して、中間体7の0.7g(47%)を得た。
H NMR(400MHz,d−DMSO):1.5−1.73(m,8H);1.8(s,1H);3.5−3.55(m,3H);3.65−3.75(m,5H);3.85(s,2H);3.95−4.05(m,1H);4.9−4.95(m,1H);7.0(t,J=7,6Hz,1H);7.1(t,J=7.6Hz,1H);7.2(s,1H);7.35(d,J=7.6Hz,1H);7.6(d,J=7.6Hz,1H);8.6(s,2H);11.4(br s,1H)
B.最終化合物の製造
例B1
化合物1の製造
Figure 2011515448
TFA(78μl)を、MeOH(1.6ml)中中間体3(16mg,0.000034mol)の混合液に添加した。混合液を室温で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。その残渣をジエチルエーテルから結晶化した。沈殿物を濾過し、そして乾固して、トリフルオロ酢酸塩としての化合物1、融点:150℃の9mg(52%)を得た。
H NMR(400MHz,d−DMSO):0.85−0.95(m,1H);1.8(s,2H);2.95−3.0(m,2H);3.5−3.55(m,2H);3.8(s,3H);3.85(d,J=11.6Hz,2H);4.3(s,2H);7.1(t,J=7.6Hz,1H);7.2(t,J=7.6Hz,1H);7.45−7.5(m,2H);7.75(d,J=7.6Hz,1H);8.55−8.7(m,3H);9.0(s,1H);11.1(s,1H).
例B2
化合物2の製造
Figure 2011515448
TFA(0.5ml)を、MeOH(10ml)中中間体7(0.1g,0.00022mol)の混合液に室温で添加した。混合液を室温で24時間撹拌した。溶媒を蒸発乾固させた。その残渣をCHCN/ジエチルエーテルから結晶化した。沈殿物を濾過し、そして乾固して、トリフルオロ酢酸塩としての化合物2、融点:157℃の90mg(87%)を得た。
H NMR(400MHz,d−DMSO):2.15(s,2H);2.55(s,1H);3.5−3.55(m,2H);33.8−3.85(m,5H);4.45(s,2H);7.1(t,J=7.6Hz,1H);7.2(t,J=7.6Hz,1H);7.5−7.55(m,2H);7.75(d,J=7.6Hz,1H);8.65(s,2H);9.1−9.2(m,3H);11.1(s,1H).
表F−1は、上記実施例の1つにしたがって製造された化合物を列挙する。次の略語がこの表において使用された:・CHFはトリフルオロ酢酸塩を表す。
Figure 2011515448
C.薬理学的実施例
ヒストンデアセチラーゼの阻害に関するインビトロ・アッセイ(参照、例C.1)は、式(I)の化合物を用いて得られるHDAC酵素活性の阻害を測定する。
式(I)に化合物の細胞活性は、細胞の毒性または生残に関して比色アッセイを用いてHCT116腫瘍細胞において決定された(Mosmann Tim,Journal of Immunological Methods 65:55−63,1983)(参照、例C.2)。
例C.1.:ヒストンデアセチラーゼの阻害に関するインビトロ・アッセイ:
例C.1.a.:[ H]−標識基質を用いるインビトロ・アッセイ:
HeLa核抽出物(供給者:Biomol)が75μMの基質を用いて60μg/mlにおいてインキュベートされた。HDAC活性測定するための基質として、合成ペプチド、すなわちヒストンH4のアミノ酸14−21が使用された。基質は、6−アミノヘキサン酸・スペーサーをもつNH−末端部分においてビオチン化され、そしてアミド基によってCOOH−末端部分において保護され、かつリジン16において特異的に[H]アセチル化されている。基質、ビオチン−(6−アミノヘキサン酸)Gly−Ala−([H]−アセチル−Lys−Arg−His−Arg−Lys−Val−NH)は、25mM Hepes、1Mスクロース、0.1mg/ml BSAおよび0.01%TritonX−100を含有するバッファー、pH7.4中に添加された。30分後に、脱
アセチル反応はHCLおよび酢酸(それぞれ、最終濃度0.035mMおよび3.8mM)の添加によって終了された。反応を停止後、遊離H−酢酸を酢酸エチルにより抽出した。混合し、遠心した後、上(有機)相の一定分量中の放射能をβ−カウンターにおいてカウントした。
各実験では、対照(HeLa核抽出物および化合物なしのDMSOを含有)、ブランクインキュベーション(DMSOを含有するがHeLa核抽出物または化合物を含まない)および試料(DMSO中に溶解された化合物およびHeLa核抽出物を含有)が並行して実施された。第1例では、化合物が10−5Mの濃度で試験された。化合物が10−5Mで活性を示した場合に濃度−反応曲線が作成され、この場合、化合物が10−5Mと10−12Mとの間の濃度で試験された。各試験では、ブランク値を対照および試料の両値から差し引いた。対照サンプルは100%の基質脱アセチルを表した。各サンプルでは、放射能は対照の平均値のパーセンテージとして表示された。適当であれば、IC50値(代謝物の量を対照の50%まで低下させるのに必要とされる薬物の濃度)が級別データのためにプロビット解析を用いて算出された。ここでは、試験化合物の効果は、pIC50(IC50値の負のlog値)として表された(参照、表F−3)。
例C.1.b.:蛍光−標識基質を用いるインビトロ・アッセイ:
BiomolのHDAC Fluorescent Activity Assay/Drug Discovery Kit(cat.No:AK−500−0001)を使用した。HDAC Fluorescent Activity AssayはFluor de Lys(Fluorogenic Histone deAcetylase
Lysyl)基質およびデベロッパー組み合わせ物に基づく。Fluor de Lys基質は、アセチル化されたリジン側鎖を含む。基質の脱アセチルは基質を感作し、その結果、第2の段階で、Fluor de Lys デベロッパーによる処理が蛍光団を生成する。
HeLa核抽出物(供給者:Biomol)が75μMの基質を含んで60μg/mlにおいてインキュベートされた。Fluor de Lys基質は、25mM Tris、137mM NaCl、2.7mM KClおよび1mM MgClを含有するバッファーpH7.4中に添加された。30分後、デベロッパー1容量が添加された。蛍光団は355nmの光で励起され、そして発光(450nm)が蛍光測定プレートリーダーにおいて検出された。
各実験では、対照(HeLa核抽出物およびバッファーを含有)、ブランクインキュベーション(バッファーを含有するがHeLa核抽出物を含まない)および試料(DMSO中に溶解され、さらにバッファー中に希釈された化合物およびHeLa核抽出物を含有)が並行して実施された。第1例では、化合物が10−5Mの濃度で試験された。化合物が10−5Mで活性を示した場合に濃度−反応曲線が作成され、この場合、化合物は10−5M〜10−9Mの濃度で試験された。全サンプルを4回試験した。各試験では、ブランク値を対照および試料の両値から差し引いた。対照サンプルは100%の基質脱アセチルを表した。各サンプルでは、蛍光は対照の平均値のパーセンテージとして表示された。適当であれば、IC50値(代謝物の量を対照の50%まで低下させるのに必要とされる薬物の濃度)が格付けデータのためにプロビット解析を用いて算出された。ここでは、試験化合物の効果は、pIC50(IC50値の負のlog値)として表された(参照、表F−2)。
例C.1.c.:ヒストンデアセチラーゼの阻害に関するインビトロ・アッセイ:
HeLa核抽出物(HeLa核の高塩抽出によって調製、J.D.Dignamら、S.M.Abmayrら)が、0.1M KCl、20mM HEPES/NaOH,pH7.9、20%(v/v)グリセロール、0.2mM EDTA、0.5mM DTT,0.5mM PMSF中、酵素の9mg/mlとともにインキュベートされた。45分後、37℃において脱アセチル反応は終了された。デベロッパー反応(また37℃において
)は、1時間、時間依存方式で読み取られた。各実験では、対照(HeLa核抽出物および化合物なしのDMSOを含有)および試料(DMSO中に溶解された化合物およびHeLa核抽出物を含有)が並行して実施された。化合物は10−5M〜10−12Mの濃度で試験された。対照サンプルは100%の基質脱アセチルを表した。各サンプルでは、活性は対照の平均値のパーセンテージとして表示された。適当なIC50値(代謝物の量を対照の50%まで低下させるのに必要とされる薬物の濃度)がPrismプログラムを用いて算出された。ここでは、試験化合物の効果は、pIC50(IC50値の負のlog値)として表された(参照、表F−2)。作業はReaction Biology Corp.(Malverm,PA,USA)によって実施された。
参考文献:
1:J.D.Dignam et al.Nucl.Acids Res.1983,11,1475
2:S.M.Abmayr et al.Genes Devel.1988,,542
例C.2:HCT116細胞における抗増殖活性の決定
ATCCから得られたヒト結腸がん腫HCT116細胞が、2mM L−グルタミン、50μg/mlのゲンタマイシンおよび10%の熱失活胎児ウシ血清を補足されたMc Coy’s 5A培養液において培養された。
Alamar Blueアッセイにおいて使用される試薬
ResazurinはAldrich(Prod.No.199303)から購入した。フェロシアン化カリウム、フェリシアン化カリウム、KHPOおよびKHPOは、Sigma(それぞれ、Prod.No.P9387,P8131,P5655およびP8281)から購入した。
リン酸カリウムバッファー0.1M(PPB)は次のとおり作成された:2.72gのKHPOおよび13.86gのKHPOが、500mlのmilli−Q HO中に溶解され、pHがpH7.4に調節され、そして容量はmilli−Q HOにより1リットルにもたらされた;このバッファーはフィルター滅菌され、そして室温で保存された。resazurin保存液(PPB−A)は、15mlのPBS中に45mgのresazurinを溶解することによって新たに調製された。30mMフェリシアン化カリウム(PPB−B)は、100mlのPPB中に0.987gのフェリシアン化カリウムを溶解することによって調製された。30mMフェロシアン化カリウム(PPB−C)は、100mlのPPB中に1.266gのフェロシアン化カリウムを溶解することによって調製された。
PPB−A、PPB−BおよびPPB−Cの混合液は、それぞれの溶液の等量を混合することによって調製された。resazurin作業溶液(ここでは、「Alamar Blue」液と呼ばれる)は、PPBにおいて該混合液を20x(vol/vol)希釈し、そしてフィルター滅菌することによって調製された;Alamar Blue液は4℃で最大2週間保存できるであろう。
Alamar Blueアッセイの手順
384穴プレートにおける実験では、細胞は、透明な底をもつ黒色のFalcon384穴培養プレート(Life Technologies,Merelbeke,Belgium)において、45μl培養基中に4.5x10細胞/mlの濃度で接種された。細胞を24時間プラスチックに接着させた。試験される化合物は、予備希釈(培養液中1/50)され、そして5μlの予備希釈化合物がこのウェルに添加された。4日の培養後、Alamar Blue液の10μlが各ウェルに添加され、そして細胞は37℃で
さらに4時間(HCT116)または24時間(PC−3)インキュベートされた。蛍光強度は、Fluorescence plate reader(Fluorskan,Labsystem,540nm励起および590nm発光)において各ウェルについて測定された。
抗増殖活性は、処理vs対照(未処理細胞)条件下での残存する生存細胞のパーセンテージとして計算された。実験内で、各実験条件についての結果は3並行ウェルの平均値である。適当であれば、実験が反復されて完全な濃度−応答曲線が確立された。適当であれば、IC50−値(対照の50%まで細胞増殖を低下させるのに必要とされる薬物の濃度)が、格付けデータのためにプロビット解析を用いて算定された(Finney,D.J.,Probit Analyses,2nd Ed.Chapter 10,Graded Responses,Cambridge University Press,Cambridge 1962)。ここでは、試験化合物の効果は、pIC50(IC50−値の負のlog値)として表される(参照、表2)。
表F−2:は、例C.1.およびC.2.にしたがって試験された化合物の結果を列挙している。
Figure 2011515448
D.組成物実施例:剤皮を施した錠剤
錠剤コアの製造
式(I)の化合物 100g、ラクトース 570gおよび澱粉 200gの混合物を十分に混合し、その後、水約200ml中ドデシル硫酸ナトリウム 5gおよびポリビニル−ピロリドン 10gの溶液により湿潤化した。湿潤粉末混合物を篩にかけ、乾燥し、そして再び篩にかけた。次いで、微結晶セルロース 100gおよび水素化植物油 15gを添加した。全体を良く混合し、錠剤に圧縮して、10,000個の錠剤を生成したが、この各々は式(I)の化合物の10mgを含む。
コーティング
変性エタノールの75ml中メチルセルロース10gの溶液に、ジクロロメタン150ml中エチルセルロースの5g溶液を添加した。次いで、ジクロロメタン 75mlおよび1,2,3−プロパントリオール2.5mlを添加した。ポリエチレングリコールの10gが融解され、そしてジクロロメタン75ml中に溶解された。後者の溶液を前者に添加し、次いで、オクタデカン酸マグネシウム2.5g、ポリビニル−ピロリドン 5gおよび濃厚色素懸濁液30mlを添加し、そして全体を均質にした。錠剤コアは、このようにして得られた混合液を用いてコーティング装置において剤皮を施された。

Claims (12)

  1. 式(I)
    Figure 2011515448
    [式中、
    各nは、値0,1または2をもつ整数であり、そしてnが0である場合は直接結合が意図され;
    各mは、値1または2をもつ整数であり;
    Xは、独立してNまたはCHであり;
    Aは、ヒドロキシまたは式:
    Figure 2011515448
    の基であり;
    は、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルカルボニルまたはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノスルホニルであり;
    は、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロ、C1−6アルキル、シアノ、C2−6アルケニル、ポリハロC1−6アルキル、ニトロ、フェニル、C1−6アルキルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルアミノ、C1−6アルキルオキシ、またはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノであり;
    は、水素、ハロ、C1−6アルキル、またはC1−6アルキルオキシであるか;あるいは
    およびRが、隣接する炭素原子上に存在する場合は、それらは二価の基:
    −O−CH−O− (a−2)
    を形成してもよく;
    は、水素、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルメチル、フェニルC1−6アルキルであるか;あるいは
    がインドリルの7位に存在する場合は、RおよびRは、一緒になって二価の基:
    −(CH− (a−3)または
    −(CH− (a−4)
    を形成してもよく;
    は、水素またはチオフェニルである]
    の化合物、そのN−オキシド形態物、製薬学的に許容できる付加塩および立体化学的異性形態物。
  2. 各nは値0または1をもつ整数であり;各mは値1をもつ整数であり;Xは独立してNであり;Aはヒドロキシであり;Rは水素であり;Rは、水素、ハロまたはシアノで
    あり;Rは水素であり;そしてRはC1−6アルキルである、請求項1記載の化合物。
  3. 各nは値1をもつ整数であり;各mは値1をもつ整数であり;Xは独立してNであり;Aはヒドロキシであり;Rは水素であり;Rは水素であり;Rは水素であり;そしてRはC1−6アルキルである、請求項1または2記載の化合物。
  4. 該化合物が化合物No.1
    Figure 2011515448
    である、請求項1〜3に記載の化合物。
  5. 製薬学的に許容できる担体および有効成分として請求項1〜4に記載の化合物の治療学的有効量を含んでなる、製薬学的組成物。
  6. 製薬学的に許容できる担体および請求項1〜4に記載の化合物が直接に混合される、請求項5記載の製薬学的組成物の製造方法。
  7. 医薬として使用するための請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  8. 増殖性疾患を処置する薬物の製造のための請求項1〜4のいずれかに記載の化合物の使用。
  9. 抗がん作用物および請求項1〜4のいずれかに記載のHDACインヒビターの組み合わせ物。
  10. a)本明細書において式(II−a)の中間体と呼ばれる、Qがテトラヒドロピラニルオキシアミノカルボニルである式(II)の中間体を、適当な酸と反応させて、式(I−a)のヒドキサム酸を生成すること、
    Figure 2011515448
    b)Mが水素またはアルカリ金属を表す式(IV)の中間体を、適当な溶媒中、塩基およびヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾル−1−イルオキシ−トリピロリジノ−ホスホニウム(PyBOP)の存在下で、式(III)のアニリンと、反応させること、
    Figure 2011515448
    を特徴とする、請求項1記載の化合物の製造方法。
  11. 式(II)
    Figure 2011515448
    [式中、
    各nは、値0,1または2をもつ整数であり、そしてnが0である場合は直接結合が意図され;
    各mは、値1または2をもつ整数であり;
    Xは、独立してNまたはCHであり;
    Qは、C1−2アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニルまたはテトラヒドロピラニルオキシアミノカルボニルであり;
    は、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルカルボニルまたはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノスルホニルであり;
    は、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロ、C1−6アルキル、シアノ、C2−6アルケニル、ポリハロC1−6アルキル、ニトロ、フェニル、C1−6アルキルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルアミノ、C1−6アルキルオキシ、またはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノであり;
    は、水素、ハロ、C1−6アルキル、またはC1−6アルキルオキシであり;そしてRおよびRが、隣接する炭素原子上に存在する場合、それらは二価の基:
    −O−CH−O− (a−2)
    を形成してもよく;
    は、水素、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルメチル、フェニルC1−6アルキルであるか;あるいは
    がインドリルの7位に存在する場合は、RおよびRは、一緒になって二価の基;
    −(CH− (a−3)または
    −(CH− (a−4)
    を形成してもよく;
    は、水素またはチオフェニルである]
    の化合物、そのN−オキシド形態物、製薬学的に許容できる付加塩および立体化学的異性形態物。
  12. Mがアルカリ金属陽イオンを表す式(II)の化合物(以下において式(II−a)の化合物と称す)を、適当な試薬、例えばN’−(エチルカーボンイミドイル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン・一塩酸塩(EDC)および1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(HOBT)の存在下で、式(V)の中間体と反応させて、式(II−a)の化合物を生成すること
    Figure 2011515448
    を特徴とする、請求項11記載の化合物の製造方法。
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