JP2011515448A - ヒストンデアセチラーゼの新規インヒビターとしてのアザ−ビシクロヘキシル置換インドリルアルキルアミノ誘導体 - Google Patents
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Abstract
Description
SA(およびスベロイルアニリドヒドロキサム酸SAHA)は、細胞増殖を抑制し、最終(terminal)分化を誘導し、そしてマウスにおける腫瘍の形成を阻止すると報告された(非特許文献1)。
特許文献3、4、5、6、7、8、9、10は、なかんずく、ヒストンデアセチラーゼのインヒビターとして置換ピペラジニルピリミジニルヒドキサム酸を開示し、さらに特許文献8はR306465を開示している。
特許文献11は、HDACインヒビターとして、ピペラジン結合を含むカルバミン酸化合物を開示している。
特許文献12は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして置換ピペラジニルフェニルベンズアミド化合物を開示している。
特許文献13は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして、アリール基とヒドロキサメートの間にアルキル・リンカーを含有する誘導体を開示している。
特許文献14は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして、(ヘテロ)アリールアルケニル置換二環式ヒドロキサメートを開示している。
特許文献15は、抗炎症および抗腫瘍活性をもつN−ヒドロキシル−ベンズアミド誘導体の誘導体を開示している。
特許文献16は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして置換アリールヒドロキサメート誘導体を開示している。
特許文献17は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてインドール、ベンズイミダゾールおよびナフイミダゾールを開示している。
特許文献18は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして、非芳香族複素環式環系に連結されたヒドロキサメートを開示している。
特許文献19は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてヒドロキサメート誘導体を開示している。
特許文献20は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてベンズイミダゾールを開示
している。
特許文献21および22は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてベンズアミドを開示している。
特許文献23は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして、アシル尿素結合およびスルホニル尿素結合ヒドロキサメートを開示している。
特許文献24は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてビアリール結合ヒドロキサメートを開示している。
特許文献25は、ヒストンデアセチラーゼの新規インヒビターを記述している。
特許文献26は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして置換インドリルアルキルアミノ誘導体を開示している。
特許文献27は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして、なかんずくアザビシクロヘキシル誘導体を開示している。
特許文献28は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして、なかんずくアザビシクロヘキシル誘導体を開示している。
特許文献29は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとして有用なベンズアミド化合物を開示している。
特許文献30は、ヒストンデアセチラーゼを阻害できるニコチンアミドの新規種類に関する。
特許文献31、32および33は、ヒストンデアセチラーゼのインヒビターとしてピリミジン誘導体を開示している。
特許文献34は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてピラジニルヒドロキシルアクリルアミドを開示している。
特許文献35は、ヒストンデアセチラーゼのインヒビターとして(ヘテロ)アリールカルボキサミドを開示している。
各nは、値0、1または2をもつ整数であり、そしてnが0である場合は直接結合が意図され;
各mは、値1または2をもつ整数であり;
Xは、独立してNまたはCHであり;
Aは、ヒドロキシまたは式:
R1は、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルカルボニルまたはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノスルホニルであり;
R2は、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロ、C1−6アルキル、シアノ、C2−6アルケニル、ポリハロC1−6アルキル、ニトロ、フェニル、C1−6アルキルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルアミノ、C1−6アルキルオキシ、またはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノであり;
R3は、水素、ハロ、C1−6アルキル、またはC1−6アルキルオキシであるか;あるいは
R2およびR3が、隣接する炭素原子上に存在する場合は、それらは二価の基:
−O−CH2−O− (a−2)
を形成してもよく;
R4は、水素、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルメチル、フェニルC1−6アルキルであるか;あるいは
R2がインドリルの7位に存在する場合は、R2およびR4は、一緒になって二価の基:
−(CH2)2− (a−3)または
−(CH2)3− (a−4)
を形成してもよく;
R5は、水素またはチオフェニルである。
また、用語「酸または塩基付加塩」は、式(I)の化合物が形成することができる水和物および溶媒付加形態物を含む。そのような形態物の例は、例えば水和物、アルコラートおよびそれに類するものである。
ーゼは、また、原生動物または真菌起源から得ることができる。
a)Aはヒドロキシであり;
b)R1は、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、またはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノスルホニルであり;
c)R3は水素であるか;あるいは
d)R4は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキルまたはC3−6シクロアルキルメチルである。
a)各nは、値0または1をもつ整数であり;
b)各mは、値1をもつ整数であり;
c)Xは独立してNであり;
d)Aはヒドロキシであり;
e)R1は水素であり;
f)R2は、水素、ハロまたはシアノであり;
g)R3は水素であるか;あるいは
g)R4はC1−6アルキルである。
a)各nは値1をもつ整数であり;
b)各mは値1をもつ整数であり;
c)Xは独立してNであり;
d)Aはヒドロキシであり;
e)R1は水素であり;
f)R2は水素であり;
g)R3は水素であるか;あるいは
g)R4はC1−6アルキルである。
各nは、値0、1または2をもつ整数であり、そしてnが0である場合は直接結合が意図され;
各mは、値1または2をもつ整数であり;
Xは、独立してNまたはCHであり;
Qは、C1−2アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニルまたはテトラヒドロピラニルオキシアミノカルボニルであり;
R1は、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルカルボニルまたはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノスルホニルであり;
R2は、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロ、C1−6アルキル、シアノ、C2−6アルケニル、ポリハロC1−6アルキル、ニトロ、フェニル、C1−6アルキルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルアミノ、C1−6アルキルオキシ、またはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノであり;
R3は、水素、ハロ、C1−6アルキル、またはC1−6アルキルオキシであり;そして
R2およびR3が、隣接する炭素原子上に存在する場合、それらは二価の基:
−O−CH2−O− (a−2)
を形成してもよく;
R4は、水素、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルメチル、フェニルC1−6アルキルであるか;あるいは
R2がインドリルの7位に存在する場合は、R2およびR4は、一緒になって二価の基:
−(CH2)2− (a−3)または
−(CH2)3− (a−4)
を形成してもよく;
R5は、水素またはチオフェニルである。
製造方法によって合成できる。これらの方法は、有利には、鏡像異性体として純粋な出発材料を使用できる。
a)がんを処置するための腫瘍の放射前、放射中もしくは放射後に、本発明による化合物を投与することによる放射線療法への腫瘍の感作;
b)リューマチ様関節炎、骨関節炎、若年性関節炎、痛風、多発関節炎、乾癬性関節炎、硬直性脊椎炎および全身性紅斑性狼瘡のような関節症および骨病理学的症状の処置;
c)血管増殖性疾患、アテローム性動脈硬化症および再狭窄を含む平滑筋細胞増殖の抑制;
d)潰瘍性大腸炎、クローン病、アレルギー性鼻炎、移植片対宿主病、結膜炎、喘息、ARDS、ベーチェット病、移植拒絶、蕁麻疹(uticaria)、アレルギー性皮膚炎、円形脱毛症、強皮症、発疹、湿疹、皮膚筋炎、面皰、糖尿病、全身性紅斑性狼瘡、川崎病、多発性硬化症、気腫、嚢胞性繊維症および慢性気管支炎のような炎症症状および皮膚症状の処置;
e)子宮内膜症、子宮類繊維腫、異機能子宮出血および子宮内膜過形成の処置;
f)網膜および脈絡膜血管を障害する血管病を含む眼の血管新生の処置;
g)心機能不全の処置;
h)HIV感染症の処置のような免疫抑制症状の抑制;
i)腎不全の処置;
j)内分泌障害の抑制;
k)糖新生の機能障害の抑制;
l)神経病理学的疾患、例えばパーキンソン病、または認知障害をもたらす神経病理学的疾患、例えばアルツハイマー病またはポリグルタミン関連ニューロン疾患の処置;
m)精神医学的障害、例えば精神***病、双極性障害、うつ病、不安および精神病の処置;
n)神経筋病、例えば、筋委縮性側索硬化症の抑制;
o)脊髄筋性委縮の処置;
p)遺伝子の発現を強化することによって処置を受け入れる他の病理学的症状の処置;
q)遺伝子治療の増進;
r)脂質生成の抑制;
s)マラリアのような寄生虫病の処置。
。該添加物は、皮膚への投与を容易にし、そして/または所望の組成物を製造するのに役立つであろう。これらの組成物は、種々の方法、例えば経皮パッチとして、スポット・オン剤として、または軟膏剤として投与されてもよい。
− 白金配位化合物、例えば、シスプラチン、カルボプラチンまたはオキサリプラチン;− タキサン化合物、例えば、パクリタキセルまたはドセタキセル;
− カンプトテシン化合物のようなトポイソメラーゼIインヒビター、例えば、イリノテカンまたはトポテカン;
− 抗腫瘍ポドフィロトキシン誘導体のようなトポイソメラーゼIIインヒビター、例えば、エトポシドまたはテニポシド;
− 抗腫瘍ビンカ・アルカロイド、例えば、ビンブラスチン、ビンクリスチンまたはビノレルビン;
− 抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、例えば、5−フルオロウラシル、ゲムシタビンまたはカペシタビン;
− ナイトロジェンマスタードまたはニトロソ尿素のようなアルキル化剤、例えば、シクロホスファミド、クロラムブシル、カルムスチンまたはロムスチン;
− 抗腫瘍アントラサイクリン誘導体、例えば、ダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシンまたはミトキサントロン;
− HER2抗体、例えば、トラスツズマブ;
− エストロゲン受容体アンタゴニストまたは選択性エストロゲン受容体モジュレーター、例えば、タモキシフェン、トレミフェン、ドロロキシフェン、ファスロデックスまたはラドキシフェン;
− アロマターゼインヒビター、例えば、エクセメスタン、アナストロゾール、レトラゾールおよびボロゾール;
− レチノイド類、ビタミンDおよびレチノイン酸代謝阻止作用物(RAMBA)のよう
な分化性作用物、例えば、アキュタン;
− DNAメチルトランスフェラーゼインヒビター、例えば、アザシチジン;
− キナーゼ阻害剤、例えば、フラボペリドール、イマチニブメシレートまたはゲフィチニブ;
− ファルネシルトランスフェラーゼインヒビター;
− 他のHDACインヒビター;
− ユビキチン−プロテアソーム経路のインヒビター、例えば、Velcade;あるいは
− Yondelis;
である。
真菌、ストレプトミセス・ペウチカス変種カエシウス(Strep.peuticus var.caesius)から得られる抗生物質を含む。
− カルボン酸塩、例えば、酪酸塩、桂皮酸、4−フェニル酪酸塩またはバルプロ酸;
− ヒドロキサム酸、例えば、スベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)、ピペラジン含有SAHA類似体、ヒドロキサム酸ビアリール A−161906およびそのカルボゾリルエーテル−、テトラヒドロピリジン−およびテトラロン−類似体、二環式アリール−N−ヒドロキシカルボキサミド、ピロキサミド、CG−1521、PXD−101、
ヒドロキサム酸スルホンアミド、LAQ−824、LBH−589、トリコスタチンA(TSA)、オキサムフラチン、スクリプタイド関連三環式分子、m−カルボキシ桂皮酸、ビスヒドロキサム酸(CBHA)、CBHA様ヒドロキサム酸、トラポキシン−ヒドロキサム酸類似体、R306465および関連ベンゾイル−およびヘテロアリール−ヒドロキサム酸、アミノスベレートおよびマロニルジアミド;
− 環状テトラペプチド、例えば、トラポキシン、アピジシン、デプシペプチド、スピルコスタチン−関連化合物、RedFK−228、スルフヒドリル含有環状テトラペプチド(SCOP)、ヒドロキサム酸含有環状テトラペプチド(CHAP)、TAN−174sおよびアズムアミド;
− ベンズアミド、例えば、MS−275またはCI−994、または
− デプデシン
を含む。
mg/m2において投与される。
の用量で経口投与される。ドロロキシフェンは、有利には、1日1回約20〜100mgの用量で経口投与される。ラロキシフェンは、有利には、1日1回約60mgの用量で経口投与される。エクセメスタンは、有利には、1日1回約25mgの用量で経口投与される。
次に示す実施例は具体的に説明するために提供される。これ以降、「DCM」はジクロロメタンとして定義され、「DMSO」はジメチルスルホキシドとして定義され、「EDC」はN’−(エチルカーボンイミドイル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン・1塩酸塩として定義され、「HOBt」は1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾールとして定義され、「MeOH」はメタノールとして定義され、「TFA」はトリフルオロ酢酸として定義され、そして「THF」はテトラヒドロフランとして定義される。
例A1
a)中間体1の製造
042mol)および1−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアルデヒド(0.1g,0.00063mol)の混合液を撹拌し、そして48時間還流し、次いで10℃まで冷却した。DCM(5ml)を添加し、そしてテトラヒドロホウ酸ナトリウム(0.025g,0.00067mol)を少しずつ添加した。混合液を室温で4時間撹拌し、水中に注入し、そしてDCMにより抽出した。有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣(0.17g)を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(15〜40μm)(溶出液:DCM/MeOH/NH4OH 95/5/0.5)により精製した。純画分を回収し、そして溶媒を蒸発させて、中間体1の0.03g(18%)を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl3):0.75−0.9(m,1H);1.3(t,J=7.2Hz,3H);1.5(s,2H);2.6(d,J=7.2Hz,2H);3.45−3.6(m,2H);3.7(s,3H);3.8−4.0(m,4H);4.3(q,J=7.2Hz,2H);6.95(s,1H);7.1(t,J=7.5Hz,1H);7.15−7.3(m,3H);7.5(d,J=7.5Hz,1H);8.7(s,2H).
b)中間体2の製造
1H NMR(400MHz,d6−DMSO):0.9(m,1H);1.8(s,2H);2.9(d,J=7.6Hz,2H);3.55(d,J=11.6Hz,2H);3.8(s,3H);3.85(d,J=11.6Hz,2H);4.25(s,2H);7.1(t,J=7.6Hz,1H);7.2(t,J=7.6Hz,1H);7.45(d,J=7.6Hz,1H);7.5(s,1H);7.75(d,J=7.6Hz,1H);
8.7(s,2H).
c)中間体3の製造
ml)およびTHF(4ml)中中間体2(0.028g,0.000074mol)の混合液に添加した。室温で7日間撹拌後、同量のEDC、HOBt、トリエチルアミンおよびO−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−ヒドロキシルアミンを再び添加し、混合液を室温でさらに7日間撹拌した。この溶液を氷水中に注入し、そしてDCMにより抽出した。有機層を分離し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣(0.155g)を、シリカゲル(3.5μm)でのカラムクロマトグラフィー(溶出液:DCM/MeOH/NH4OH 98/2/0.2)により精製した。純画分を回収し、そして溶媒を蒸発乾固して、中間体3の0.016g(46%)を得た。
1H NMR(400MHz,d6−DMSO):0.7−0.85(m,1H);1.5−1.75(m,8H);3.35(s,2H);3.5−3.55(m,3H);3.75(s,3H);3.8(d,J=11.6Hz,2H);3.85(s,2H);3.95−4.05(m,1H);4.9−4.95(m,1H);7(t,J=7.6Hz,1H);7.1(t,J=7.6Hz,1H);7.2(s,1H);7.35(d,J=7.6Hz,1H);7.6(d,J=7.6Hz,1H);8.65(s,2H);11.3(br s,1H).
a)中間体4の製造
1H NMR(400MHz,d6−DMSO)1.55(s,2H);1.9(br s,2H);1.95(s,1H);3.5−3.6(m,2H);3.7(d,J=11.6Hz,2H);3.8(s,3H);8.75(s,2H).
b)中間体5の製造
1H NMR(400MHz,d6−DMSO)1.7(s,2H);1.8(s,1H);;3.5−3.6(m,2H);3.7−3.75(m,5H);3.8(s,3H);3.85(s,2H);7.0(t,J=7.6Hz,1H);7.1(t,J=7.6Hz,1H);7.2(s,1H);7.35(d,J=7.6Hz,1H);7.6(d,J=7.6Hz,1H);8.75(s,2H).
c)中間体6の製造
1H NMR(400MHz,d6−DMSO):1.8(br s,2H);2(br
s,1H);3.5−3.6(m,2H);3.7−3.8(m,5H);4(br s,2H);7(t,J=7.6Hz,1H);7.15(t,J=7.6Hz,1H);7.3(s,1H);7.4(d,J=7.6Hz,1H);7.65(d,J=7.6Hz,1H);8.7(s,2H).
d)中間体7の製造
1H NMR(400MHz,d6−DMSO):1.5−1.73(m,8H);1.8(s,1H);3.5−3.55(m,3H);3.65−3.75(m,5H);3.85(s,2H);3.95−4.05(m,1H);4.9−4.95(m,1H);7.0(t,J=7,6Hz,1H);7.1(t,J=7.6Hz,1H);7.2(s,1H);7.35(d,J=7.6Hz,1H);7.6(d,J=7.6Hz,1H);8.6(s,2H);11.4(br s,1H)
例B1
化合物1の製造
1H NMR(400MHz,d6−DMSO):0.85−0.95(m,1H);1.8(s,2H);2.95−3.0(m,2H);3.5−3.55(m,2H);3.8(s,3H);3.85(d,J=11.6Hz,2H);4.3(s,2H);7.1(t,J=7.6Hz,1H);7.2(t,J=7.6Hz,1H);7.45−7.5(m,2H);7.75(d,J=7.6Hz,1H);8.55−8.7(m,3H);9.0(s,1H);11.1(s,1H).
化合物2の製造
1H NMR(400MHz,d6−DMSO):2.15(s,2H);2.55(s,1H);3.5−3.55(m,2H);33.8−3.85(m,5H);4.45(s,2H);7.1(t,J=7.6Hz,1H);7.2(t,J=7.6Hz,1H);7.5−7.55(m,2H);7.75(d,J=7.6Hz,1H);8.65(s,2H);9.1−9.2(m,3H);11.1(s,1H).
ヒストンデアセチラーゼの阻害に関するインビトロ・アッセイ(参照、例C.1)は、式(I)の化合物を用いて得られるHDAC酵素活性の阻害を測定する。
例C.1.a.:[ 3 H]−標識基質を用いるインビトロ・アッセイ:
HeLa核抽出物(供給者:Biomol)が75μMの基質を用いて60μg/mlにおいてインキュベートされた。HDAC活性測定するための基質として、合成ペプチド、すなわちヒストンH4のアミノ酸14−21が使用された。基質は、6−アミノヘキサン酸・スペーサーをもつNH2−末端部分においてビオチン化され、そしてアミド基によってCOOH−末端部分において保護され、かつリジン16において特異的に[3H]アセチル化されている。基質、ビオチン−(6−アミノヘキサン酸)Gly−Ala−([3H]−アセチル−Lys−Arg−His−Arg−Lys−Val−NH2)は、25mM Hepes、1Mスクロース、0.1mg/ml BSAおよび0.01%TritonX−100を含有するバッファー、pH7.4中に添加された。30分後に、脱
アセチル反応はHCLおよび酢酸(それぞれ、最終濃度0.035mMおよび3.8mM)の添加によって終了された。反応を停止後、遊離3H−酢酸を酢酸エチルにより抽出した。混合し、遠心した後、上(有機)相の一定分量中の放射能をβ−カウンターにおいてカウントした。
各実験では、対照(HeLa核抽出物および化合物なしのDMSOを含有)、ブランクインキュベーション(DMSOを含有するがHeLa核抽出物または化合物を含まない)および試料(DMSO中に溶解された化合物およびHeLa核抽出物を含有)が並行して実施された。第1例では、化合物が10−5Mの濃度で試験された。化合物が10−5Mで活性を示した場合に濃度−反応曲線が作成され、この場合、化合物が10−5Mと10−12Mとの間の濃度で試験された。各試験では、ブランク値を対照および試料の両値から差し引いた。対照サンプルは100%の基質脱アセチルを表した。各サンプルでは、放射能は対照の平均値のパーセンテージとして表示された。適当であれば、IC50値(代謝物の量を対照の50%まで低下させるのに必要とされる薬物の濃度)が級別データのためにプロビット解析を用いて算出された。ここでは、試験化合物の効果は、pIC50(IC50値の負のlog値)として表された(参照、表F−3)。
BiomolのHDAC Fluorescent Activity Assay/Drug Discovery Kit(cat.No:AK−500−0001)を使用した。HDAC Fluorescent Activity AssayはFluor de Lys(Fluorogenic Histone deAcetylase
Lysyl)基質およびデベロッパー組み合わせ物に基づく。Fluor de Lys基質は、アセチル化されたリジン側鎖を含む。基質の脱アセチルは基質を感作し、その結果、第2の段階で、Fluor de Lys デベロッパーによる処理が蛍光団を生成する。
HeLa核抽出物(供給者:Biomol)が75μMの基質を含んで60μg/mlにおいてインキュベートされた。Fluor de Lys基質は、25mM Tris、137mM NaCl、2.7mM KClおよび1mM MgCl2を含有するバッファーpH7.4中に添加された。30分後、デベロッパー1容量が添加された。蛍光団は355nmの光で励起され、そして発光(450nm)が蛍光測定プレートリーダーにおいて検出された。
各実験では、対照(HeLa核抽出物およびバッファーを含有)、ブランクインキュベーション(バッファーを含有するがHeLa核抽出物を含まない)および試料(DMSO中に溶解され、さらにバッファー中に希釈された化合物およびHeLa核抽出物を含有)が並行して実施された。第1例では、化合物が10−5Mの濃度で試験された。化合物が10−5Mで活性を示した場合に濃度−反応曲線が作成され、この場合、化合物は10−5M〜10−9Mの濃度で試験された。全サンプルを4回試験した。各試験では、ブランク値を対照および試料の両値から差し引いた。対照サンプルは100%の基質脱アセチルを表した。各サンプルでは、蛍光は対照の平均値のパーセンテージとして表示された。適当であれば、IC50値(代謝物の量を対照の50%まで低下させるのに必要とされる薬物の濃度)が格付けデータのためにプロビット解析を用いて算出された。ここでは、試験化合物の効果は、pIC50(IC50値の負のlog値)として表された(参照、表F−2)。
HeLa核抽出物(HeLa核の高塩抽出によって調製、J.D.Dignamら、S.M.Abmayrら)が、0.1M KCl、20mM HEPES/NaOH,pH7.9、20%(v/v)グリセロール、0.2mM EDTA、0.5mM DTT,0.5mM PMSF中、酵素の9mg/mlとともにインキュベートされた。45分後、37℃において脱アセチル反応は終了された。デベロッパー反応(また37℃において
)は、1時間、時間依存方式で読み取られた。各実験では、対照(HeLa核抽出物および化合物なしのDMSOを含有)および試料(DMSO中に溶解された化合物およびHeLa核抽出物を含有)が並行して実施された。化合物は10−5M〜10−12Mの濃度で試験された。対照サンプルは100%の基質脱アセチルを表した。各サンプルでは、活性は対照の平均値のパーセンテージとして表示された。適当なIC50値(代謝物の量を対照の50%まで低下させるのに必要とされる薬物の濃度)がPrismプログラムを用いて算出された。ここでは、試験化合物の効果は、pIC50(IC50値の負のlog値)として表された(参照、表F−2)。作業はReaction Biology Corp.(Malverm,PA,USA)によって実施された。
1:J.D.Dignam et al.Nucl.Acids Res.1983,11,1475
2:S.M.Abmayr et al.Genes Devel.1988,2,542
ATCCから得られたヒト結腸がん腫HCT116細胞が、2mM L−グルタミン、50μg/mlのゲンタマイシンおよび10%の熱失活胎児ウシ血清を補足されたMc Coy’s 5A培養液において培養された。
ResazurinはAldrich(Prod.No.199303)から購入した。フェロシアン化カリウム、フェリシアン化カリウム、KH2PO4およびK2HPO4は、Sigma(それぞれ、Prod.No.P9387,P8131,P5655およびP8281)から購入した。
リン酸カリウムバッファー0.1M(PPB)は次のとおり作成された:2.72gのKH2PO4および13.86gのK2HPO4が、500mlのmilli−Q H2O中に溶解され、pHがpH7.4に調節され、そして容量はmilli−Q H2Oにより1リットルにもたらされた;このバッファーはフィルター滅菌され、そして室温で保存された。resazurin保存液(PPB−A)は、15mlのPBS中に45mgのresazurinを溶解することによって新たに調製された。30mMフェリシアン化カリウム(PPB−B)は、100mlのPPB中に0.987gのフェリシアン化カリウムを溶解することによって調製された。30mMフェロシアン化カリウム(PPB−C)は、100mlのPPB中に1.266gのフェロシアン化カリウムを溶解することによって調製された。
384穴プレートにおける実験では、細胞は、透明な底をもつ黒色のFalcon384穴培養プレート(Life Technologies,Merelbeke,Belgium)において、45μl培養基中に4.5x103細胞/mlの濃度で接種された。細胞を24時間プラスチックに接着させた。試験される化合物は、予備希釈(培養液中1/50)され、そして5μlの予備希釈化合物がこのウェルに添加された。4日の培養後、Alamar Blue液の10μlが各ウェルに添加され、そして細胞は37℃で
さらに4時間(HCT116)または24時間(PC−3)インキュベートされた。蛍光強度は、Fluorescence plate reader(Fluorskan,Labsystem,540nm励起および590nm発光)において各ウェルについて測定された。
抗増殖活性は、処理vs対照(未処理細胞)条件下での残存する生存細胞のパーセンテージとして計算された。実験内で、各実験条件についての結果は3並行ウェルの平均値である。適当であれば、実験が反復されて完全な濃度−応答曲線が確立された。適当であれば、IC50−値(対照の50%まで細胞増殖を低下させるのに必要とされる薬物の濃度)が、格付けデータのためにプロビット解析を用いて算定された(Finney,D.J.,Probit Analyses,2nd Ed.Chapter 10,Graded Responses,Cambridge University Press,Cambridge 1962)。ここでは、試験化合物の効果は、pIC50(IC50−値の負のlog値)として表される(参照、表2)。
錠剤コアの製造
式(I)の化合物 100g、ラクトース 570gおよび澱粉 200gの混合物を十分に混合し、その後、水約200ml中ドデシル硫酸ナトリウム 5gおよびポリビニル−ピロリドン 10gの溶液により湿潤化した。湿潤粉末混合物を篩にかけ、乾燥し、そして再び篩にかけた。次いで、微結晶セルロース 100gおよび水素化植物油 15gを添加した。全体を良く混合し、錠剤に圧縮して、10,000個の錠剤を生成したが、この各々は式(I)の化合物の10mgを含む。
変性エタノールの75ml中メチルセルロース10gの溶液に、ジクロロメタン150ml中エチルセルロースの5g溶液を添加した。次いで、ジクロロメタン 75mlおよび1,2,3−プロパントリオール2.5mlを添加した。ポリエチレングリコールの10gが融解され、そしてジクロロメタン75ml中に溶解された。後者の溶液を前者に添加し、次いで、オクタデカン酸マグネシウム2.5g、ポリビニル−ピロリドン 5gおよび濃厚色素懸濁液30mlを添加し、そして全体を均質にした。錠剤コアは、このようにして得られた混合液を用いてコーティング装置において剤皮を施された。
Claims (12)
- 式(I)
各nは、値0,1または2をもつ整数であり、そしてnが0である場合は直接結合が意図され;
各mは、値1または2をもつ整数であり;
Xは、独立してNまたはCHであり;
Aは、ヒドロキシまたは式:
R1は、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルカルボニルまたはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノスルホニルであり;
R2は、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロ、C1−6アルキル、シアノ、C2−6アルケニル、ポリハロC1−6アルキル、ニトロ、フェニル、C1−6アルキルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルアミノ、C1−6アルキルオキシ、またはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノであり;
R3は、水素、ハロ、C1−6アルキル、またはC1−6アルキルオキシであるか;あるいは
R2およびR3が、隣接する炭素原子上に存在する場合は、それらは二価の基:
−O−CH2−O− (a−2)
を形成してもよく;
R4は、水素、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルメチル、フェニルC1−6アルキルであるか;あるいは
R2がインドリルの7位に存在する場合は、R2およびR4は、一緒になって二価の基:
−(CH2)2− (a−3)または
−(CH2)3− (a−4)
を形成してもよく;
R5は、水素またはチオフェニルである]
の化合物、そのN−オキシド形態物、製薬学的に許容できる付加塩および立体化学的異性形態物。 - 各nは値0または1をもつ整数であり;各mは値1をもつ整数であり;Xは独立してNであり;Aはヒドロキシであり;R1は水素であり;R2は、水素、ハロまたはシアノで
あり;R3は水素であり;そしてR4はC1−6アルキルである、請求項1記載の化合物。 - 各nは値1をもつ整数であり;各mは値1をもつ整数であり;Xは独立してNであり;Aはヒドロキシであり;R1は水素であり;R2は水素であり;R3は水素であり;そしてR4はC1−6アルキルである、請求項1または2記載の化合物。
- 製薬学的に許容できる担体および有効成分として請求項1〜4に記載の化合物の治療学的有効量を含んでなる、製薬学的組成物。
- 製薬学的に許容できる担体および請求項1〜4に記載の化合物が直接に混合される、請求項5記載の製薬学的組成物の製造方法。
- 医薬として使用するための請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
- 増殖性疾患を処置する薬物の製造のための請求項1〜4のいずれかに記載の化合物の使用。
- 抗がん作用物および請求項1〜4のいずれかに記載のHDACインヒビターの組み合わせ物。
- 式(II)
各nは、値0,1または2をもつ整数であり、そしてnが0である場合は直接結合が意図され;
各mは、値1または2をもつ整数であり;
Xは、独立してNまたはCHであり;
Qは、C1−2アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニルまたはテトラヒドロピラニルオキシアミノカルボニルであり;
R1は、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルカルボニルまたはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノスルホニルであり;
R2は、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロ、C1−6アルキル、シアノ、C2−6アルケニル、ポリハロC1−6アルキル、ニトロ、フェニル、C1−6アルキルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルアミノ、C1−6アルキルオキシ、またはモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノであり;
R3は、水素、ハロ、C1−6アルキル、またはC1−6アルキルオキシであり;そしてR2およびR3が、隣接する炭素原子上に存在する場合、それらは二価の基:
−O−CH2−O− (a−2)
を形成してもよく;
R4は、水素、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルメチル、フェニルC1−6アルキルであるか;あるいは
R2がインドリルの7位に存在する場合は、R2およびR4は、一緒になって二価の基;
−(CH2)2− (a−3)または
−(CH2)3− (a−4)
を形成してもよく;
R5は、水素またはチオフェニルである]
の化合物、そのN−オキシド形態物、製薬学的に許容できる付加塩および立体化学的異性形態物。
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