JP2011257450A - 撮像システム - Google Patents
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Abstract
【課題】コントラストAF方式を採用した撮像システムにおける合焦精度向上。
【解決手段】AF評価値演算部110によるAFエリアのAF評価値の演算時における時間をカメラ用タイマ113にて計測し、同期信号生成部112にて同期信号を生成し、合焦時間演算部114にて、それら複数のAF表価値と時間に基づき、過去の合焦していた時間を演算し、レンズ位置検出部205にて上記同期信号に基づきフォーカスレンズ201のレンズ位置を取得し、レンズ用タイマ206にてそのレンズ位置検出時間を計測し、合焦レンズ位置演算部208にて、上記演算された過去の合焦していた時間と、それら複数のレンズ位置及び検出時間とに基づき、合焦レンズ位置を演算して、1フレーム露光中であっても停止せずに駆動している上記フォーカスレンズを、その演算された合焦レンズ位置へ駆動する。
【選択図】図1
【解決手段】AF評価値演算部110によるAFエリアのAF評価値の演算時における時間をカメラ用タイマ113にて計測し、同期信号生成部112にて同期信号を生成し、合焦時間演算部114にて、それら複数のAF表価値と時間に基づき、過去の合焦していた時間を演算し、レンズ位置検出部205にて上記同期信号に基づきフォーカスレンズ201のレンズ位置を取得し、レンズ用タイマ206にてそのレンズ位置検出時間を計測し、合焦レンズ位置演算部208にて、上記演算された過去の合焦していた時間と、それら複数のレンズ位置及び検出時間とに基づき、合焦レンズ位置を演算して、1フレーム露光中であっても停止せずに駆動している上記フォーカスレンズを、その演算された合焦レンズ位置へ駆動する。
【選択図】図1
Description
本発明は、フォーカスレンズを駆動するレンズ駆動手段を有する交換レンズと該交換レンズが装着可能な撮像装置とからなる撮像システムに関し、特に、撮像システムにおけるオートフォーカス(以下、AFと略記する)技術に関する。
従来のデジタルカメラにおけるAF技術は、大別してTTL(Through the Lens)位相差AF方式とコントラストAF方式とがある。
一般的に、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラのAFには、位相差AF方式が用いられることが多く、高速に焦点検出を行えるという特徴がある。このため、移動被写体に対しても高精度に合焦することが可能である。この位相差AF方位は、カメラ本体に焦点位置のズレを検出するためのAFセンサモジュールが設けられ、該AFセンサモジュールにより検出された焦点ズレ量(デフォーカス量)により、焦点調節用のレンズ(フォーカスレンズ)の焦点検出を行う。しかし、この手法は、専用のセンサが必要となり、さらに撮影のための光路をハーフミラーなどの光学部材により分割してセンサへ光を導く構造をとるためにカメラのサイズが大型化し、コストアップにも繋がるという問題がある。
一方で、コンパクトデジタルカメラでは、コントラストAF方式を用いることが多く、フォーカスレンズを光軸方向に移動させながら被写体の高周波成分を検出して、コントラストのピーク値を算出することで焦点検出を行う。コントラストAF方式は、焦点検出速度は高速ではないが、高精度の合焦制御が可能という特徴がある。この手法は、撮影用の撮像素子を用いて行うために、上記位相差AF方式のように光路分割の必要もなく、カメラのサイズ、コストに関してはメリットが大きい。
画像の「ピントが合っている」とは、しゃっきりとした画ということであり、被写体のエッジが最もはっきりとしている状態と換言できる。即ち、ハイパスフィルタを通した積算値が最も高い状態が「ピントが合っている」ことになる。これにより、コントラストAF方式の場合、一般的にハイパスフィルタを通した積算値をAF評価値とし、レンズ位置(フォーカス位置)を変えながらAF評価値をプロットしていくことで、最終的な合焦位置を補間演算して算出する。以下、図10を参照して、このコントラストAF方式を説明する。
(1) 例えば、レンズの初期位置(フォーカス位置)がp1であるとした時、まず、そのフォーカス位置p1でAF評価値A1を算出する。
(2)または(2’) フォーカス位置p1におけるAF評価値を取得後、このままでは合焦位置が無限方向、至近方向のどちらに存在するかわからない。このため、フォーカス位置を一定量、無限方向(2)または至近方向(2’)のどちらかに移動し、そこで再度AF評価値を算出する。これにより、フォーカス位置p1でのAF評価値A1と、フォーカス位置p2(またはp0)でのAF評価値A2(またはA0)の大小を比較し、合焦位置がどちらかであるかの判定を行う。
(3) 合焦方向が特定できたので、合焦方向に向かい一定量のフォーカス位置をずらし、フォーカス位置p3でAF評価値A3を取得する。
(4) さらに合焦方向に向かい一定量のフォーカス位置をずらし、フォーカス位置p4でAF評価値A4を算出する。ここで、フォーカス位置p3でのAF評価値A3とフォーカス位置p4でのAF評価値A4を比較すると、A3>A4となっている。これより、AF評価値のピーク位置、即ち、合焦位置を通り過ぎたことが判別できる。そこで、合焦位置付近の3点のフォーカス位置p2,p3,p4と、そのAF評価値A2,A3,A4により補間演算して、合焦位置pMaxを算出する。補間演算は、直線補間やラグランジェなど公知の技術が多種あるが、速度優先であれば直線補間を用いる。また、精度優先であれば、サンプリングポイントを増やして、ラグランジュ補間やスプライン補間などを用いても良い。
こうして合焦位置pMaxが算出された後は、フォーカス位置をその算出した、合焦位置pMaxをまで戻して停止し、撮影動作に入る。
なお、上記(4)から(5)、(2’)から(2)のように、フォーカスの移動方向が逆方向になるとき、レンズのメカ構造によるバックラッシュが存在する場合には、それを加味してフォーカス移動を逆転する必要がある。具体的には、バックラッシュ量分、合焦方向とは反対に行き過ぎるようにしてから反転して戻ってくることで、バックラッシュの影響を低減できる。
以上のように、コントラストAF方式の合焦位置検出は、異なるフォーカス位置における画像が、少なくとも3組必要である。フォーカス位置を異ならせるためには、レンズ駆動と撮像が必要であり、これらにかかる時間は短くはない。このため、移動被写体(特に高速に移動する被写体の場合)は、3枚撮影する間に移動してしまう可能性が高く、結果として誤った合焦位置を算出してしまうことになる。
さらに近年においては、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラにおいて、撮像素子の情報を常に背面液晶に表示することで、フレーミングを行いながらAFを行う“ライブビューAF”という技術が製品化されてきている。これは、コンパクトカメラにおいては目新しいものではないが、通常、光束が撮像素子に入射していない一眼レフカメラにおいては、画期的なことといえる。しかし、ライブビューAFにおいては、位相差センサへ光が導かれないため、AF手法はコントラストAFを使わざるを得ない。このため、一眼レフカメラにも関わらず、動体に対して合焦精度が悪いという問題がよりクローズアップされてしまう。
また、このようなレンズ交換式デジタル一眼レフカメラにおいては、通常、レンズのフォーカス位置(レンズ位置)はレンズ内にエンコーダなどの位置検出手段があるため、カメラ本体がレンズ位置を知るためには、通信手段を用いて情報の授受を行う方式が一般的に採られている。しかし、合焦位置を特定するためには、レンズからカメラ本体へ通信する必要があり、この通信時間が短くないことによりカメラ本体がリアルタイムにレンズ位置を取得することが難しい。
このようなコントラストAFにおける合焦速度を短縮する技術としては、例えば特許文献1がある。これは、レンズ内で時間とレンズ位置の対応関係の管理を行い、カメラ内では時間とAF評価値との対応関係の管理を行い、従来のフレーム毎にカメラ本体がレンズに対してレンズ位置を取得する方式ではなく、カメラからは合焦位置と判別された時間のみを送信し、レンズからはその時間における過去のレンズ位置をカメラに対して送信することで通信時間の短縮を図るというものである。
撮像素子がCMOSなどのような順次露光制御(ローリングシャッタ)による露光方式のものである場合、画面上端と下端での露光タイミングは異なり、レンズ位置とは、画面露光中のどのラインを指すのか曖昧のままである場合がほとんどである。上記特許文献1においても、AFエリアが画面中央の場合についての記載はあるが、画面周辺の場合については明記されていない。
従って、誤差を大きく持ったレンズ位置を用いて合焦位置を算出していることになるため、特に動体の被写体に追従するために高速にレンズを駆動、即ち露光中にレンズを動かしながらAF評価値演算を行う場合などに、合焦位置算出誤差が大きくなり、結果として被写体の動きに追従できず、被写体がボケた画になってしまうという問題があった。
さらには、画面内でAFエリアを選択できる場合についても、レンズ位置の取得タイミングとのズレが大きくなり、AFの精度が落ちるという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、コントラストAF方式において合焦精度を向上し得る撮像システムを提供することを目的とする。
本発明の撮像装置の一態様は、フォーカス調整を行うフォーカスレンズを有する交換レンズと、上記交換レンズが装着可能な撮像装置と、を備えた撮像システムであって、
上記撮像装置は、
上記フォーカスレンズを透過した被写体光を受光して撮像する撮像素子と、
上記撮像素子で撮像した画像を用いて当該画像に設定されたAFエリアのAF評価値を演算するAF評価値演算手段と、
上記AF評価値演算手段による演算時における時間を計測するカメラ用タイマ部と、
上記フォーカスレンズ位置を検出するタイミングを制御する同期信号を生成する同期信号生成手段と、
上記AFエリアに対応したAF表価値演算手段の複数の結果と、上記カメラ用タイマ部による複数の結果とに基づき、過去の合焦していた時間の演算を行う合焦時間演算手段と、
を備え、
上記交換レンズは、
1フレーム露光中であっても停止せずに上記フォーカスレンズを駆動し、フレーム内の如何なる時間であってもレンズ位置を正確に取得可能なレンズ駆動手段と、
上記同期信号生成手段により生成された同期信号に基づき上記フォーカスレンズのレンズ位置を取得するレンズ位置検出手段と、
上記レンズ位置検出手段による検出時における時間を計測するレンズ用タイマ部と、
上記合焦時間演算手段により演算された結果と、上記レンズ位置検出手段による複数の検出結果及び上記レンズ用タイマ部による複数の結果とに基づき、合焦レンズ位置を演算する合焦レンズ位置演算手段と、
を備え、
上記レンズ駆動手段は、上記合焦レンズ位置演算手段によって上記合焦レンズ位置が演算されたならば、その演算された合焦レンズ位置へ上記フォーカスレンズを駆動することを特徴とする。
上記撮像装置は、
上記フォーカスレンズを透過した被写体光を受光して撮像する撮像素子と、
上記撮像素子で撮像した画像を用いて当該画像に設定されたAFエリアのAF評価値を演算するAF評価値演算手段と、
上記AF評価値演算手段による演算時における時間を計測するカメラ用タイマ部と、
上記フォーカスレンズ位置を検出するタイミングを制御する同期信号を生成する同期信号生成手段と、
上記AFエリアに対応したAF表価値演算手段の複数の結果と、上記カメラ用タイマ部による複数の結果とに基づき、過去の合焦していた時間の演算を行う合焦時間演算手段と、
を備え、
上記交換レンズは、
1フレーム露光中であっても停止せずに上記フォーカスレンズを駆動し、フレーム内の如何なる時間であってもレンズ位置を正確に取得可能なレンズ駆動手段と、
上記同期信号生成手段により生成された同期信号に基づき上記フォーカスレンズのレンズ位置を取得するレンズ位置検出手段と、
上記レンズ位置検出手段による検出時における時間を計測するレンズ用タイマ部と、
上記合焦時間演算手段により演算された結果と、上記レンズ位置検出手段による複数の検出結果及び上記レンズ用タイマ部による複数の結果とに基づき、合焦レンズ位置を演算する合焦レンズ位置演算手段と、
を備え、
上記レンズ駆動手段は、上記合焦レンズ位置演算手段によって上記合焦レンズ位置が演算されたならば、その演算された合焦レンズ位置へ上記フォーカスレンズを駆動することを特徴とする。
本発明によれば、撮像装置からの同期信号によって得られたレンズ位置を使った合焦レンズ位置演算を交換レンズ側で行うことで合焦精度を向上することが可能となり、結果的に、誤った合焦レンズ位置の演算による再計測・演算が不要となることで合焦時間の短縮が可能となり、被写体が画角内のどこに存在しても高速・高精度にコントラストAFを実施し得る撮像システムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
本発明の撮像システムの第1実施形態としてのレンズ交換式デジタル一眼レフカメラは、図1に示すように、撮像装置としてのカメラ本体100と交換レンズとしてのレンズ本体200とからなる。
本発明の撮像システムの第1実施形態としてのレンズ交換式デジタル一眼レフカメラは、図1に示すように、撮像装置としてのカメラ本体100と交換レンズとしてのレンズ本体200とからなる。
ここで、上記レンズ本体200は、上記カメラ本体100に対して着脱自在に構成され、フォーカスレンズ201、モータ202、レンズ駆動回路203、フォーカスエンコーダ204、レンズ位置検出部205、レンズ用タイマ206、レンズ情報記憶部207、合焦レンズ位置演算部208、レンズCPU209、等を備える。
ここで、フォーカスレンズ201は、被写体からの光束を結像する撮影光学系であり、モータ202によって光軸方向に駆動することでフォーカスを調整できるようになっている。レンズ駆動回路203は、そのモータ202への駆動制御信号を発行するドライバである。また、フォーカスエンコーダ204は、フォーカスレンズ201のフォーカス位置を検出するものであり、メカ的に位置を検出するメカエンコーダであっても良いし、電気的に検出するポテンションメータ等を用いても良い。
レンズ位置検出部205は、後述するようにカメラ本体100から送信されて来る同期信号に同期して、フォーカスエンコーダ204の出力に基づいてレンズ位置を検出し、その検出したレンズ位置をレンズ情報記憶部207に出力する。レンズ用タイマ206は、当該レンズ本体200内の時間を管理するためのタイマであり、カメラ本体からのリセットコマンドに応じたレンズCPU209によるリセット信号によってリセットスタートし、上記カメラ本体100からの同期信号に同期して、計時しているレンズ内時間をレンズ情報記憶部207に出力する。レンズ情報記憶部207は、リングバッファであり、レンズ位置検出部205からのレンズ位置とレンズ用タイマ206からのレンズ内時間とを対応付けて記憶する。合焦レンズ位置演算部208は、レンズ情報記憶部207に記憶されているレンズ位置とレンズ内時間のデータを基に、レンズCPU209を介して与えられる、カメラ本体100から指定される合焦時間でのレンズ位置を補間演算する。
そして、レンズCPU209は、カメラ本体100と通信路300を介して通信を行って、当該レンズ本体200内の各部を制御する。このレンズCPU209は、カメラ本体100からの指令(コマンド)に応じて、レンズ駆動回路203へ駆動指示を行うことで上記フォーカスレンズ201のフォーカス位置を調整したり、レンズ用タイマ206をリセットしたり、合焦レンズ位置演算部208へカメラ指定の合焦時間を送って、そこで補間演算された指定合焦時間でのレンズ位置である合焦レンズ位置を受け、該合焦レンズ位置への駆動指示をレンズ駆動回路203へ行ったりする機能を備える。
通信路300上の伝送データとしては、上記同期信号と合焦時間及びタイマリセットコマンド(レンズ本体200からカメラ本体100へ)に加えて、電源/GND、CS/Clock、等が存在する。
また、カメラ本体100は、撮像素子101、タイミングジェネレータ(TG)部102、記録画像処理部103、記録画像記憶部104、表示画像処理部105、表示素子106、被写***置演算部107、AFエリア演算部108、AFエリア変更部109、AF評価値演算部110、AF情報記憶部111、同期信号生成部112、カメラ用タイマ113、合焦時間演算部114、カメラCPU115、等を備える。
ここで、撮像素子101は、撮影光学系としてのフォーカスレンズ201を透過した被写体光を受光して撮像するものであり、特に限定するものではないが、本実施形態では、CMOSなどの順次露光制御(ローリングシャッタ)による露光方式の撮像素子である。図示しないレリーズボタンの1段目の操作によるAFトリガによって、TG部102によって生成された画像読み出しタイミング信号に応じて撮像素子101から画像が読み出されて、被写***置演算部107及びAF評価値演算部110へ出力される。また、上記レリーズボタンの2段目の操作による撮影要求がなされた際には、撮像素子101から読出された画像は、記録画像処理部103及び表示画像処理部105へ出力される。
記録画像処理部103は、上記撮像素子101からの画像に対し、画作り(デモザイキング、収差、エッジ強調、等)、DCTの周波数変換、量子化(情報量を落とす)、多重化情報(動きベクトル、差分時画像切替情報)付与、等の画像処理を行って、記録画像記憶部104に記録する。この記録画像記憶部104は、当該カメラ本体100に内蔵固定されたものであっても良いし、着脱自在なメモリであっても構わない。
表示画像処理部105は、上記撮像素子101からの画像に対し、画作り(デモザイキング、収差、エッジ強調、等)、間引き、DCTの周波数変換、量子化(情報量を落とす)、多重化情報(動きベクトル、差分時画像切替情報)に基づく動き補間、等の画像処理を行って、背面液晶等の表示素子106に表示することで、撮像素子101で撮像した画像を常に表示素子に表示する“ライブビュー”表示を可能としている。
被写***置演算部107は、上記撮像素子101からの画像に対して、顔検出、エッジ抽出、色抽出などの公知の被写体検出アルゴリズムを実施することによって、被写体追従位置(X,Y)及び大きさを算出する。AFエリア演算部108は、被写***置演算部107で算出された被写体追従位置(X,Y)及び大きさから、AF評価値演算部110がAF評価値演算を行うべき画像上のエリアを演算するものであり、追従する被写体の色、輝度などの情報からAFエリアを演算する公知の手法が用いられる。AFエリア変更部109は、AFエリア演算部108で演算されたAFエリアに従って、AF評価値演算部110がAF評価値演算を行うべき画像上のエリアを設定する。このように、AFエリア変更部109は、被写体の移動に合わせて上記AFエリアを変更するAFエリア変更手段として機能する。AF評価値演算部110は、撮像素子101で撮像した画像を取り込むためのフレームメモリ(図示せず)を備え、該フレームメモリに取り込んだ画像の内、上記AFエリア変更部109で設定されたAFエリアより鮮鋭度抽出を行う、例えば、ハイパスフィルタを通した積算値を演算することで、AF評価値を求める。このように、AF評価値演算部110は撮像素子101で撮像した画像を用いて当該画像に設定されたAFエリアのAF評価値を演算するAF評価値演算手段として機能する。このAF評価値演算部110で求められたAF評価値は、AF情報記憶部111へ出力される。
同期信号生成部112は、TG部102によって生成された画像読み出しタイミング信号による現在の露光時間(フレームレート)に応じた、AFエリア演算部108で演算されたAFエリアに該当するタイミングで、カメラ用タイマ113及びレンズ本体200内のレンズ位置検出部205及びレンズ用タイマ206に出力するための同期信号を生成する。ここで、同期信号は、同期パルスなどであり、同期信号生成部112は、追従する被写体が位置するAFエリアに対応するタイミングで発行する。あるいは、予め設定した「1フレーム中に複数回のタイミング」で発行する。このように、同期信号生成部112は、フォーカスレンズ位置を検出するタイミングを制御する同期信号を生成する同期信号生成手段として機能する。
AF情報記憶部111は、リングバッファであり、AF評価値演算部110で求められたAF評価値と、カメラ内時間管理用のタイマであるカメラ用タイマ113が計時しているカメラ時間と、の対応関係を記憶する。なお、AFエリア演算部108で演算されたAFエリアも対応付けて記憶するようにしても良い。
合焦時間演算部114は、AF情報記憶部111に記憶されている最低3フレーム分のカメラ時間とAF評価値(及びAFエリア)から、フォーカスレンズ201が合焦位置にあったときの時間(合焦時間)を補間演算する。この補間演算は、直線補間やラグランジェ補間などの公知技術を用いる。このように、合焦時間演算部114は、AFエリアに対応したAF表価値演算手段の複数の結果と、カメラ用タイマ部による複数の結果とに基づき、過去の合焦していた時間の演算を行う合焦時間演算手段として機能する。
カメラCPU115は、該カメラ本体100内の各部を制御すると共に、レンズ本体200とのレンズ通信制御、カメラ用タイマ113からのカメラ時間等のAF情報記憶部111への情報格納、カメラ用タイマ113のリセット、等を行う。
以下、上記のような構成のカメラにおけるAF動作を、図2乃至図7を参照して説明する。
即ち、図示しないレリーズボタンの1段目の操作によるAFトリガによって、AF動作が開始されると、カメラCPU115は、図2に示すように、TG部102を介して、CMOSなどの順次露光制御(ローリングシャッタ)による露光方式の撮像素子101に露光動作を開始させる。また、図示はしていないが、カメラ用タイマ113へ、及び通信路300を介してレンズ本体200へ、タイマリセットコマンドを送信する。
レンズ本体200のレンズCPU209は、図3(A)に示すように、通信路300を介したカメラ本体100からの駆動指示コマンド待ちとなっており、何らかの駆動コマンドを受けると(ステップS209A)、そのコマンドの内容に従った各コマンド別処理を実行する(ステップS209B)。
例えば、駆動コマンドとしてタイマリセットコマンドが送られてきた場合には、図3(B)に示すように、指示パラメータを解析し(ステップS209Ba)、レンズ用タイマ206をリセットする(ステップS209Bb)。そして、レンズ駆動回路203に所定のレンズ位置に向けたレンズ駆動を開始させる(ステップS209Bc)。この所定のレンズ位置は、最近傍位置等のデフォルトのレンズ位置として予め設定されている位置であっても良いし、カメラ本体100側から任意のレンズ位置を指示パラメータとして送るようにしても構わない。後者の場合には、ステップS209Baで解析されて、ステップS209Bcにて当該レンズ位置へ向けたレンズ駆動が行われることとなる。このように、レンズCPU209は、1フレーム露光中であっても停止せずにフォーカスレンズを駆動し、フレーム内の如何なる時間であってもレンズ位置を正確に取得可能なレンズ駆動手段として機能する。
このようにしてレンズ駆動が行われている状態で、図2のタイミングチャートに示すように、CMOSなどの順次露光制御(ローリングシャッタ)による露光方式の撮像素子101によって1フレーム露光が行われると、図4(A)に示すように、被写***置演算部107にて、撮像素子101から画像が取得されて(ステップS108A)、その画像に対して、顔検出、エッジ抽出、色抽出などの公知の被写体検出アルゴリズムを実施することによって、被写体追従位置(X,Y)及び大きさを算出する被写***置演算が行われる(ステップS108B)。そして、AFエリア演算部108により、その結果の被写体追従位置(X,Y)及び大きさを用いたAFエリア演算が行われる(ステップS108C)。
ここで、被写***置演算部107では、1フレーム露光した後でないと被写***置を演算することができないため、同期信号生成部112が、現在露光中のフレームにおいて追従する被写体が位置するAFエリアに対応するタイミングで同期信号を発行するという動作を実行することはできない。つまり、1フレーム露光した後でないと被写体の位置が判らないため、レンズ本体200に対して同期信号を送信するのは1フレーム遅延が存在してしまう。そこで、図2に示すように、上記AFエリア演算で求められたAFエリアに従って、AFエリア変更部109にて、次のフレームでの被写***置を予測して、同期信号生成部112が同期信号を発行するタイミング及びAF評価値演算部110がAF評価値演算を行うべき画像上(画角内)のエリアを設定する。
即ち、同期信号生成部112は、図4(B)に示すように、過去のフレームで求められたAFエリアを取得して(ステップS112A)、現フレームのそのAFエリアに該当するタイミングで同期信号を生成する(ステップS112B)。そして、その生成した同期信号をレンズ本体200に送信する(ステップS112C)。
また、AF評価値演算部110は、図4(C)に示すように、過去のフレームで求められたAFエリアを取得して(ステップS110A)、現フレームのそのAFエリアよりAF評価値を演算する(ステップS110B)。そして、その演算したAF評価値を、図5に示すように、AF情報記憶部111に記憶する(ステップS110C)。
このように、同期信号の生成とAF評価値との演算は同期して行われるため、カメラ用タイマ113から同期信号に応じてカメラ時間をカメラCPU115に送ることで、カメラCPU115は、このAF評価値演算部110がAF評価値を演算したときのカメラ時間を、上記AF評価値と対応させてAF情報記憶部111に記憶することができる。このように、カメラ用タイマ113は、AF評価値演算手段による演算時における時間を計測するカメラ用タイマ部として機能する。なお、図5には示していないが、更にAFエリア(被写体追従位置(X,Y)及び大きさ)も記憶するようにしても良い。
レンズ本体200内においては、図3(C)に示すように、レンズ位置検出部205は、図2に示すように上記同期信号生成部112から送られた同期信号の立上がりに応じて(ステップS2505A)、フォーカスエンコーダ204の出力に基づいてレンズ位置を検出し(ステップS205B)、その検出したレンズ位置を、図3(D)に示すように、レンズ用タイマ206が計時しているレンズ時間と対応付けて、レンズ情報記憶部207に格納する(ステップS205C)。このように、レンズ位置検出部205は、同期信号生成手段により生成された同期信号に基づき上記フォーカスレンズのレンズ位置を取得するレンズ位置検出手段として機能する。また、レンズ用タイマ206は、レンズ位置検出手段による検出時における時間を計測するレンズ用タイマ部とし機能する。
カメラ本体100では、カメラ時間とAF評価値(及びAFエリア)というAF情報が最低3フレーム分、AF情報記憶部111に記憶されたならば、図4(D)に示すように、合焦時間演算部114では、AF情報記憶部111からそれらAF情報を取得して(ステップS114A)、直線補間やラグランジェ補間などの公知技術を用いて合焦時間を算出し、カメラCPU115に出力する(ステップS114B)。そして、該合焦時間を指示パラメータとするレンズ合焦位置駆動コマンドを、カメラCPU115より通信路300を介してレンズ本体200に送信する(ステップS114C)。
ここで、上記ステップS114Bでの合焦時間の算出について、図6を参照して説明する。
図中の上側のグラフはAF情報記憶部111に記憶されたカメラ時間とAF評価値の関係を示しており、下側は上側のグラフに丸数字で示すカメラ時間と露光イメージとの関係を示している。各露光イメージで太い破線で囲んだ領域が、過去のフレームから被写***置を予測して変更されるAFエリアである。上述したように、同期信号の生成及びAF評価値の演算は、この変更されたAFエリアに対応するタイミングで行われる。
図中の上側のグラフはAF情報記憶部111に記憶されたカメラ時間とAF評価値の関係を示しており、下側は上側のグラフに丸数字で示すカメラ時間と露光イメージとの関係を示している。各露光イメージで太い破線で囲んだ領域が、過去のフレームから被写***置を予測して変更されるAFエリアである。上述したように、同期信号の生成及びAF評価値の演算は、この変更されたAFエリアに対応するタイミングで行われる。
今、あるフレーム(frame1)におけるAF評価値を演算したタイミング(カメラ時間)とそのAF評価値をそれぞれ(t1,af1)とし、次及びその次のフレーム(frame2,frame3)についても同様に(t2,af2)、(t3,af3)とし、図6の上側のグラフに黒四角形で示すようにAF評価値が得られたとする。
合焦時間演算部114では、直線補間を行うとすると、(t1,af1)と(t2,af2)を通る直線を直線Aとし、y=a1*t+b1とおき、以下の(1)式により、傾きa1を算出する。
a1=(af2−af1)/(t2−t1) …(1)
a1=(af2−af1)/(t2−t1) …(1)
次に、この傾きa1に−1をかけた直線を直線Bとし、y=−a1*t+b2とおき、該直線Bが(t3,af3)を通るものとする。
そして、これらから直線Aと直線Bの交点におけるx座標つまりカメラ時間を算出し、それを合焦時間t_peakとする。
なお、ここでは、AFエリアのデータについては使用していないが、例えば画面全体ではなくて特定の領域だけのAF評価値を利用する等、何らかの目的のためにそれを使用することもできる。
レンズ本体200内においては、駆動コマンドとしてレンズ合焦位置駆動コマンドが送られてきた場合には、レンズCPU209が、図3(E)に示すように、指示パラメータを解析して、指定の合焦時間t_peakを合焦レンズ位置演算部208に送る(ステップS209BA)。そして、合焦レンズ位置演算部208では、レンズ情報記憶部207に記憶されているレンズ位置とレンズ内時間のデータを基に、その合焦時間t_peakでのレンズ位置Aを演算して、レンズCPU209に返す(ステップS209BB)。レンズCPU209は、レンズ駆動回路203にその合焦時間t_peakでのレンズ位置Aへのレンズ駆動を行わせる(ステップS209BC)。
ここで、上記ステップS209BBでの合焦時間t_peakでのレンズ位置Aの演算について、図7を参照して説明する。
図中の上側のグラフはレンズ情報記憶部207に記憶されたレンズ時間とレンズ位置の関係を示しており、下側は上側のグラフに丸数字で示すレンズ時間と露光イメージとの関係を示している。各露光イメージで太い破線で囲んだ領域が、過去のフレームから被写***置を予測して変更されるAFエリアである。上述したように、同期信号の生成及びAF評価値の演算は、この変更されたAFエリアに対応するタイミングで行われる。そして、この被写体の位置予測を用いた同期信号によるレンズ位置取得が行われて、レンズ情報記憶部207にレンズ時間とレンズ位置が記憶されている。上側のグラフの黒丸で示すようにレンズ位置が取得される。
図中の上側のグラフはレンズ情報記憶部207に記憶されたレンズ時間とレンズ位置の関係を示しており、下側は上側のグラフに丸数字で示すレンズ時間と露光イメージとの関係を示している。各露光イメージで太い破線で囲んだ領域が、過去のフレームから被写***置を予測して変更されるAFエリアである。上述したように、同期信号の生成及びAF評価値の演算は、この変更されたAFエリアに対応するタイミングで行われる。そして、この被写体の位置予測を用いた同期信号によるレンズ位置取得が行われて、レンズ情報記憶部207にレンズ時間とレンズ位置が記憶されている。上側のグラフの黒丸で示すようにレンズ位置が取得される。
ここで、合焦時間t_peakが与えられると、合焦レンズ位置演算部208は、レンズ情報記憶部207に記憶されたレンズ時間とレンズ位置の関係より、その合焦時間t_peakにおけるレンズ位置Aを求めることができる。これが理想のレンズ位置(被写体が合焦するレンズ位置)であるので、求めたレンズ位置Aを合焦レンズ位置としてレンズCPU209に出力することとなる。このように、合焦レンズ位置演算部208は、合焦時間演算手段により演算された結果と、上記レンズ位置検出手段による複数の検出結果及び上記レンズ用タイマ部による複数の結果とに基づき、合焦レンズ位置を演算する合焦レンズ位置演算手段として機能する。
そして、上記ステップS209BCでレンズCPU209が、図2に示すように、レンズ駆動回路203にその合焦レンズ位置へのレンズ駆動を行わせることで、以降のフレームでは、図6に示すようにAF評価値は高い値となり、図7に示すようにレンズ位置は理想レンズ位置となる。即ち、合焦状態となる。このように、レンズCPU209は、上記合焦レンズ位置演算手段によって上記合焦レンズ位置が演算されたならば、その演算された合焦レンズ位置へ上記フォーカスレンズを駆動するレンズ駆動手段として機能する。
なお、図2では、以降の合焦時間演算動作を行っていないが、続けて連続的に行っても良く、好ましくは、数フレームおきに行うと良い。
以上のような本発明の第1実施形態によれば、カメラ本体100では、1フレーム露光中であっても停止せずに駆動されているフォーカスレンズ201の位置を検出するタイミングを制御する同期信号に応じて、AF評価値演算時における時間を計測し、複数フレームでのAFエリアに対応した複数のAF表価値と対応する複数の時間とに基づいて、過去の合焦していた時間である合焦時間を演算し、レンズ本体200では、上記カメラ本体100からの同期信号に基づきフォーカスレンズ201のレンズ位置を検出すると共にその検出時間を計測し、それら複数のレンズ位置及び検出時間と上記カメラ本体100からの合焦時間とに基づいて合焦レンズ位置を演算して、その演算された合焦レンズ位置へフォーカスレンズ201を駆動するようにしている。従って、カメラ本体100からの同期信号によって得られたレンズ位置を使った合焦レンズ位置演算をレンズ本体200側で行うことで合焦精度を向上することが可能となり、結果的に、誤った合焦レンズ位置の演算による再計測・演算が不要となることで合焦時間の短縮が可能となり、被写体が画角内のどこに存在しても高速・高精度にコントラストAFを実施し得る撮像システムを提供することができる。
また、被写体の移動に合わせて、同期信号の生成のタイミング及びAFエリアを変更することで、被写体が移動しても精度良く合焦レンズ位置を演算できる。この場合、AFエリアは画角内であれば任意なエリアに変更可能であるので、被写体が画角内をどのように移動しても精度良く合焦レンズ位置を演算できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
上述したように、露光した後でないと被写体の位置が判らないため、同期信号を送信するのは1フレーム遅延が存在してしまう。そのため、上記第1実施形態では、過去のフレームから被写***置を予測して、同期信号を送信するようにしている。
これに対して、本第2実施形態では、図8に示すように、同期信号は1フレーム内に固定タイミングで複数回、ここでは3回送信するものとし、各同期信号の送信タイミングで演算されるAF評価値のうち、被写***置が最も近い位置に対応するものを使用するようにしている。
以下、本発明の撮像システムの第2実施形態としてのレンズ交換式デジタル一眼レフカメラの動作を説明する。
図示しないレリーズボタンの1段目の操作によるAFトリガによって、AF動作が開始されると、カメラCPU115は、図8に示すように、TG部102を介して、CMOSなどの順次露光制御(ローリングシャッタ)による露光方式の撮像素子101に露光動作を開始させる。また、図示はしていないが、カメラ用タイマ113へ、及び通信路300を介してレンズ本体200へ、タイマリセットコマンドを送信する。
このタイマリセットコマンドに応じて、レンズ用タイマ206がリセットされ、レンズ駆動回路203によって所定のレンズ位置に向けたレンズ駆動が開始されることは、上記第1実施形態と同様である。
このようにしてレンズ駆動が行われている状態で、図8のタイミングチャートに示すように、CMOSなどの順次露光制御(ローリングシャッタ)による露光方式の撮像素子101によって1フレーム露光が行われると、被写***置演算部107にて被写***置演算が行われ、AFエリア演算部108によりAFエリア演算が行われる。そして、その演算されたAFエリアを、カメラCPU115に送信することで、カメラCPU115は、表示素子106に図示しないAFエリア枠(図8の露光イメージにおける破線の矩形枠に対応する)を表示させる。こうすることで、ユーザに被写体追従していることを提示することができる。
また、AFエリア演算部108は、CMOSなどの順次露光制御(ローリングシャッタ)による露光方式の撮像素子101によって1フレーム露光中に、上記演算したAFエリアとは別個の、予め決められた複数のAFエリアをAFエリア演算部108及びを同期信号生成部112に供給する。これにより、同期信号生成部112は、前述したように、被写体追従によるAFエリア演算の結果とは無関係に、1フレーム露光中に所定の複数回のタイミングで同期信号を生成して、レンズ本体200に送信することとなる。また、AFエリア変更部109は、その同期信号生成部112での同期信号の生成タイミングに同期したAFエリアに、AF評価値演算部110がAF評価値演算を行うべき画像上のエリアを設定するこことなる。このように、AFエリア変更部109は、同期信号の生成に同期してAFエリアを変更するAFエリア変更手段として機能する。これにより、AF評価値演算部110は、1フレームに複数回、同期信号に同期したAFエリアでAF評価値を演算し、その演算したAF評価値がAF情報記憶部111に記憶される。また、このように、同期信号の生成とAF評価値との演算は同期して行われるため、カメラ用タイマ113から同期信号に応じてカメラ時間をカメラCPU115に送ることで、カメラCPU115は、このAF評価値演算部110がAF評価値を演算したときのカメラ時間を、上記AF評価値と対応させてAF情報記憶部111に記憶することができる。なお、更にAFエリア(被写体追従位置(X,Y)及び大きさ)も記憶するようにしても良い。
レンズ本体200内においては、図9に示すように、レンズ位置検出部205は、上記同期信号生成部112から送られた同期信号の立上がりに応じて、フォーカスエンコーダ204の出力に基づいてレンズ位置を検出し、その検出したレンズ位置を、レンズ用タイマ206が計時しているレンズ時間と対応付けて、レンズ情報記憶部207に格納する。図9の上側のグラフは、このレンズ情報記憶部207に記憶されたレンズ時間とレンズ位置の関係を示しており、下側は上側のグラフに丸数字で示すレンズ時間と露光イメージとの関係を示している。各露光イメージで太い破線で囲んだ領域が、被写体追従によって得られるAFエリアに対応している。本実施形態では、同期信号の生成及びAF評価値の演算は、丸数字示す決められたタイミングで行われる。そして、この同期信号によるレンズ位置取得が行われて、レンズ情報記憶部207にレンズ時間とレンズ位置が記憶されている。上側のグラフの黒三角で示すようにレンズ位置が取得される。
カメラ本体100では、カメラ時間とAF評価値(及びAFエリア)というAF情報が最低3フレーム分、AF情報記憶部111に記憶されたならば、図8に示すように、合焦時間演算部114にて、AF情報記憶部111からそれらAF情報を取得して、直線補間やラグランジェ補間などの公知技術を用いて合焦時間t_peakを算出し、カメラCPU115に出力する。そして、該合焦時間t_peakを指示パラメータとするレンズ合焦位置駆動コマンドを、カメラCPU115より通信路300を介してレンズ本体200に送信する。
上記合焦時間演算部114での合焦時間t_peakの算出については、上記第1実施形態で、図6を参照して説明した通りである。但し、本実施形態では、AF情報記憶部111には、1フレームあたり3回分のAF情報が記憶されている。そのため、合焦時間演算部114は、それら3個のAF情報より、最も被写体の位置が近いラインのAF情報を取得して、合焦時間t_peakを算出する。即ち、図9の例では、あるフレーム(frame1)においてはライン1つまり当該フレームの最初の同期信号に対応するカメラ時間とAF評価値が(t1,af1)として取得され、次のフレーム(frame2)においてはライン1つまり当該フレームの最初の同期信号に対応するカメラ時間とAF評価値が(t2,af2)として取得され、その次のフレーム(frame3)においてはライン2又は3つまり当該フレームの2つ目又は3つ目の同期信号に対応するカメラ時間とAF評価値が(t3,af3)として取得されて、合焦時間t_peakが算出される。そして、この算出された合焦時間t_peakとする。
レンズ本体200内においては、駆動コマンドとしてレンズ合焦位置駆動コマンドが送られてきた場合には、レンズCPU209が、指示パラメータを解析して、指定の合焦時間t_peakを合焦レンズ位置演算部208に送る。そして、合焦レンズ位置演算部208では、レンズ情報記憶部207に記憶されているレンズ位置とレンズ内時間のデータを基に、その合焦時間t_peakでのレンズ位置Aを演算して、レンズCPU209に返す。レンズCPU209は、レンズ駆動回路203にその合焦時間t_peakでのレンズ位置Aへのレンズ駆動を行わせる。
ここで、上記合焦時間t_peakでのレンズ位置Aの演算について、図9を参照して説明する。
即ち、合焦時間t_peakが与えられると、合焦レンズ位置演算部208は、レンズ情報記憶部207に記憶されたレンズ時間とレンズ位置の関係より、その合焦時間t_peakにおけるレンズ位置Aを求めることができる。これが理想のレンズ位置(被写体が合焦するレンズ位置)であるので、求めたレンズ位置Aを合焦レンズ位置としてレンズCPU209に出力することとなる。
即ち、合焦時間t_peakが与えられると、合焦レンズ位置演算部208は、レンズ情報記憶部207に記憶されたレンズ時間とレンズ位置の関係より、その合焦時間t_peakにおけるレンズ位置Aを求めることができる。これが理想のレンズ位置(被写体が合焦するレンズ位置)であるので、求めたレンズ位置Aを合焦レンズ位置としてレンズCPU209に出力することとなる。
そして、レンズCPU209が、図8に示すように、レンズ駆動回路203にその合焦レンズ位置へのレンズ駆動を行わせることで、以降のフレームでは、AF評価値は高い値となり、図9に示すようにレンズ位置は理想レンズ位置となる。即ち、合焦状態となる。
なお、図8では、以降の合焦時間演算動作を行っていないが、続けて連続的に行っても良く、好ましくは、数フレームおきに行うと良い。
以上のような本発明の第2実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果に、カメラ本体100からの同期信号によって得られたレンズ位置を使った合焦レンズ位置演算をレンズ本体200側で行うことで合焦精度を向上することが可能となり、結果的に、誤った合焦レンズ位置の演算による再計測・演算が不要となることで合焦時間の短縮が可能となり、被写体が画角内のどこに存在しても高速・高精度にコントラストAFを実施し得る撮像システムを提供することができる。
また、同期信号は、1フレーム露光中に予め設定された所定回数、所定タイミングで行い、その同期信号の生成に同期してAFエリアを変更することで、被写体の位置によらず同期信号を生成して、精度良く合焦レンズ位置演算を行うことができる。
なお、同期信号を1フレーム内に固定タイミングで3回生成する場合を例に説明したが、2回、あるいは4回以上であっても良いことは勿論である。
以上、第1及び第2実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、タイマリセットをコマンドにより行ったが、同期信号を用いて直接レンズ本体200とカメラ本体100のタイマリセットを行っても良い。この場合には、時間は、前回の記憶時点からの経過時間となり、記憶された各時間を累計することでレンズ時間とカメラ時間を求めることとなる。
また、上記実施形態では、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラを例に説明したが、静止画像を記録するスチルカメラに限らず、動画像を記録する動画カメラにも適用可能である。
100…カメラ本体、 101…撮像素子、 102…タイミングジェネレータ部(TG部)、 103…記録画像処理部、 104…記録画像記憶部、 105…表示画像処理部、 106…表示素子、 107…被写***置演算部、 108…AFエリア演算部、 109…AFエリア変更部、 110…AF評価値演算部、 111…AF情報記憶部、 112…同期信号生成部、 113…カメラ用タイマ、 114…合焦時間演算部、 115…カメラCPU、 200…レンズ本体、 201…フォーカスレンズ、 202…モータ、 203…レンズ駆動回路、 204…フォーカスエンコーダ、 205…レンズ位置検出部、 206…レンズ用タイマ、 207…レンズ情報記憶部、 208…合焦レンズ位置演算部、 209…レンズCPU、 300…通信路。
Claims (7)
- フォーカス調整を行うフォーカスレンズを有する交換レンズと、上記交換レンズが装着可能な撮像装置と、を備えた撮像システムであって、
上記撮像装置は、
上記フォーカスレンズを透過した被写体光を受光して撮像する撮像素子と、
上記撮像素子で撮像した画像を用いて当該画像に設定されたAFエリアのAF評価値を演算するAF評価値演算手段と、
上記AF評価値演算手段による演算時における時間を計測するカメラ用タイマ部と、
上記フォーカスレンズ位置を検出するタイミングを制御する同期信号を生成する同期信号生成手段と、
上記AFエリアに対応したAF表価値演算手段の複数の結果と、上記カメラ用タイマ部による複数の結果とに基づき、過去の合焦していた時間の演算を行う合焦時間演算手段と、
を備え、
上記交換レンズは、
1フレーム露光中であっても停止せずに上記フォーカスレンズを駆動し、フレーム内の如何なる時間であってもレンズ位置を正確に取得可能なレンズ駆動手段と、
上記同期信号生成手段により生成された同期信号に基づき上記フォーカスレンズのレンズ位置を取得するレンズ位置検出手段と、
上記レンズ位置検出手段による検出時における時間を計測するレンズ用タイマ部と、
上記合焦時間演算手段により演算された結果と、上記レンズ位置検出手段による複数の検出結果及び上記レンズ用タイマ部による複数の結果とに基づき、合焦レンズ位置を演算する合焦レンズ位置演算手段と、
を備え、
上記レンズ駆動手段は、上記合焦レンズ位置演算手段によって上記合焦レンズ位置が演算されたならば、その演算された合焦レンズ位置へ上記フォーカスレンズを駆動することを特徴とする撮像装置。 - 上記同期信号生成手段は、1フレーム露光中に複数回の同期信号の生成を行い、
上記同期信号の生成に同期して上記AFエリアを変更するAFエリア変更手段を更に備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 上記同期信号生成手段は、上記複数回の同期信号の生成を予め設定された所定回数、所定タイミングで行うことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 上記同期信号生成手段は、被写体の移動に合わせて上記同期信号の生成のタイミングを変更し、
上記被写体の移動に合わせて上記AFエリアを変更するAFエリア変更手段を更に備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 上記AFエリア変更手段は、上記AFエリアを画角内であれば任意なエリアに変更可能とすることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
- 上記合焦レンズ位置演算手段は、上記レンズ位置検出手段から検出されたレンズ位置と、上記レンズ用タイマ部で計測された結果と、を用いて、合焦レンズ位置を補間演算することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 上記撮像素子は、順次露光制御による露光方式の撮像素子であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010129344A JP2011257450A (ja) | 2010-06-04 | 2010-06-04 | 撮像システム |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2010
- 2010-06-04 JP JP2010129344A patent/JP2011257450A/ja not_active Withdrawn
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