JP2011254055A - 被処理体の処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被処理面を処理する処理液によって被処理面の外周部が処理されることを防ぎつつ、被処理面をより効果的に処理する技術を提供すること。
【解決手段】第1処理液を供給する供給口56を備えた処理治具50を、供給口56が開口している貯留空間部52を処理治具50と被処理面18bとが挟むようにして配置し、貯留空間部52に第1処理液を貯留する貯留処理工程と、被処理体18を回転させながら、外周部18a上に第2処理液を供給しつつ、供給口56から被処理面18b上に第1処理液を供給する回転処理工程とを包含しており、回転処理工程において、処理治具50を被処理体18の回転方向とは異なる方向に移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、処理液を用いて被処理体の表面を処理する被処理体の処理方法に関する。
近年、ICカード、携帯電話などの電子機器の薄型化、小型化、軽量化などが要求されている。これらの要求を満たすためには、組み込まれる半導体チップについても薄型の半導体チップを使用しなければならない。このため、半導体チップの基となる半導体ウェハの厚さ(膜厚)は現状では125μm〜150μmであるが、次世代のチップ用には25μm〜50μmにしなければならないといわれている。したがって、上記の膜厚の半導体ウェハを得るためには、半導体ウェハの薄板化工程が必要不可欠である。半導体ウェハの薄板化工程は、例えば、以下のように行なわれる(特許文献1参照)。
まず、半導体ウェハの回路形成面を覆うように、半導体ウェハを保護するためのサポートプレートを、両面に接着層を有するテープまたは接着剤を介して貼り付ける。次に、これを反転して、半導体ウェハの裏面をクラインダーによって研削して薄板化する。続いて、薄板化した半導体ウェハの裏面を、ダイシングフレームに保持されているダイシングテープ上に固定する。さらに、この状態で半導体ウェハの回路形成面を覆うサポートプレートを剥離した後、ダイシング装置によって各チップに分割する。
しかしながら、上記のように薄板化工程を行った場合、サポートプレートを剥離したあと、半導体ウェハの回路形成面に、接着剤等が残存してしまう。このため、付着している接着剤等を除去して、半導体ウェハの回路形成面を清浄な面にしなければならない。つまり、半導体ウェハをダイシングテープ上に固定した状態で、半導体ウェハの回路形成面を覆うサポートプレートを剥離した後、ダイシング装置によって各チップに分割する前に、半導体ウェハの表面に対して洗浄処理をすることが必要である。
ただし、ダイシングテープの表面積は半導体ウェハに対して大きいため、半導体ウェハの外周には、ダイシングテープの露出面が位置している。このため、半導体ウェハを回転させつつ処理液を供給する、または半導体ウェハを処理液に浸漬させるなどの通常の洗浄処理方法では、半導体ウェハの表面だけでなく、ダイシングテープの露出面も処理液によって処理されてしまう。そして、この時の処理液の種類によっては、ダイシングテープを劣化させてしまう。
このため、被処理面を処理する処理液によって被処理面の外周部(例えば、ダイシングテープの露出面)が処理されることを防ぐ技術が幾つか開発されている(特許文献2および3参照)。
特許文献2には、被処理面上に載置した処理治具内に処理液を貯留することにより、被処理面のみを処理液によって処理する技術が記載されている。
また、特許文献3には、被処理面とその外周部との略境界に第1処理液を供給しつつ、被処理面に第2処理液を供給することによって、外周部を第1処理液によって第2処理液から保護し、被処理面の処理に用いる第2処理液によって外周部が処理されることを防ぎつつ、被処理面を第2処理液によって処理する技術が記載されている。
特開2006−135272号公報(2006年5月25日公開) 特開2008−140892号公報(2008年6月19日公開) 特開2008−140908号公報(2008年6月19日公開)
しかし、半導体ウェハの表面に付着した接着剤を溶剤に溶解させたとき、半導体ウェハの表面上に、コンタミネーションまたは接着剤中のフィラーなどに由来する溶解残渣物が残存することがある。このような溶解残渣物についても十分に除去するため、被処理面を処理する処理液によって被処理面の外周部が処理されることを防ぎつつも、被処理面を従来技術よりも効果的に処理する技術が求められている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、被処理面を処理する処理液によって被処理面の外周部が処理されることを防ぎつつ、被処理面をより効果的に処理する技術を提供することを主たる目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る被処理体の処理方法は、被処理面を備えるとともに、該被処理面の外周に配置された外周部を有する被処理体を処理する方法であって、
第1処理液を供給する供給口を備えた処理治具を、該供給口が開口している空間を該処理治具と該被処理面とが挟むようにして配置し、該空間に上記第1処理液を貯留する貯留処理工程と、
上記被処理体を回転させながら、外周部上に第2処理液を供給しつつ、該供給口から上記被処理面上に上記第1処理液を供給する回転処理工程とを包含しており、
該回転処理工程において、該処理治具を該被処理体の回転方向とは異なる方向に移動させることを特徴とする。
本発明に係る被処理体の処理方法は、被処理面を備えるとともに、該被処理面の外周に配置された外周部を有する被処理体を処理するために、第1処理液を供給する供給口を備えた処理治具を、該供給口が開口している空間を該処理治具と被処理面とが挟むようにして配置し、該空間に上記第1処理液を貯留する貯留処理工程と、上記被処理体を回転させながら、外周部上に第2処理液を供給しつつ、該供給口から上記被処理面上に上記第1処理液を供給する回転処理工程とを包含しており、該回転処理工程において、該処理治具を該被処理体の回転方向とは異なる方向に移動させるため、該被処理面を処理する第1処理液によって該外周部が処理されることを防ぎつつ、第1処理液によって、該被処理面をより効果的に処理することができる。
本発明の被処理体の処理方法を実施する処理装置の一例の概略構成を示す概略断面図である。 貯留処理工程における図1の処理装置の要部を示す概略断面図である。 貯留処理工程における図1の処理装置の要部を示す概略上面図である。 貯留処理工程の各段階における図1の処理装置の要部を示す概略断面図である。 回転処理工程における図1の処理装置の要部を示す概略断面図である。 本発明の被処理体の処理方法によって処理する被処理体の一例の概略構成を示す概略断面図である。 本発明の被処理体の処理方法によって処理する被処理体の一例の概略構成を示す概略上面図である。 被処理体の処理結果を示す上面図であり、(a)、(b)および(c)は、比較例における結果を示し、(d)は、実施例における結果を示す。
〔第一の実施形態〕
図1〜図7を用いて、本発明の一実施形態に係る被処理体の処理方法について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る被処理体の処理方法によって処理される被処理体18は、被処理面18bを備えるとともに、被処理面18bの外周に配置された外周部18aを有する。本実施形態に係る被処理体の処理方法によれば、被処理面18bを処理する第1の処理液によって外周部18aが処理されることを防ぎつつ、被処理面18bを十分に処理することができる。
(被処理体)
ここで、本実施形態に係る被処理体の処理方法により良好に処理される被処理体18の一例について説明する。なお、被処理体18は、以下に例示する被処理体に限定されないことは言うまでもない。
本実施形態に係る被処理体の処理方法により良好に処理される被処理体18は、支持体であるダイシングテープ96の上に設けられ、薄板化された半導体ウェハ94である。このように薄板化された半導体ウェハ94は、その薄板化プロセスにおいて、半導体ウェハ94の表面に接着剤が残存することがある。このような半導体ウェハ94の残留接着剤93の除去処理において、本実施形態に係る被処理体の処理方法を適用することができる。
以下の説明では、まず、半導体ウェハの薄板化プロセスについて図6、図7を参照しつつ説明した後、本実施形態にかかる処理方法を用いる利点について説明する。図6(a)〜図6(d)は、半導体ウェハの薄板化プロセスを説明する断面図である。図7は、薄板化プロセスにより形成された被処理体18の平面図を示す。ここでは、孔有りサポートプレート90を用いた例について説明する。
まず、図6(a)に示すように、接着剤92を介して、サポートプレート90と、半導体ウェハ94aとを貼り付ける。この半導体ウェハ94aは、薄板化する前のものである。ついで、図6(b)に示すように、半導体ウェハ94aを研磨し、薄膜の半導体ウェハ94を形成する。半導体ウェハ94aの研磨は、各種公知の技術により行うことができる。
ついで、図6(c)に示すように、半導体ウェハ94の接着剤92と接していない面をダイシングテープ(支持体)96と貼り合わせる。このとき、ダイシングテープ96は、剥離された後における半導体ウェハ94の強度を補填し、取り扱いを容易にする役割を果たす。なお、ダイシングテープ96の周囲には、ダイシングフレーム(固定具)98が設けられている。このダイシングフレーム98は、ダイシングテープ96の弛みを防止する。その後、サポートプレート90の孔から接着剤92を溶かす溶剤を供給し、接着剤92を溶かした後に、サポートプレート90を除去する。このとき、接着剤92は、完全に除去されず半導体ウェハ94上に残存することとなる。
図6(d)に示すように、残存した接着剤92を残留接着剤93として示す。このように、残留接着剤93を有する半導体ウェハ94とダイシングテープ96との積層体が被処理体18に相当することとなる。
図7に、このように形成された被処理体18の平面図を示す。図7に示されるように、残留接着剤93が設けられた半導体ウェハ94が被処理面18bに相当し、半導体ウェハ94の外周に配置されたダイシングテープ96が外周部18aに相当する。なお、図6(d)に示すように、半導体ウェハ94の被処理面18bに残存した残留接着剤93は、コンタミネーションなどに由来する、溶剤に溶解しない成分である溶解残渣物97を含み得る。
上述したような被処理体18においては、半導体ウェハ94に対して更なる処理を首尾よく行うため、被処理面18bに付着している残留接着剤93および/または溶解残渣物97を除去して、半導体ウェハ94の回路形成面を清浄な面にしなければならない。また、残留接着剤93を溶解するための溶剤(後述する第1処理液)または溶解残渣物97が外周部18a(ダイシングテープ96の露出面)に付着した場合、ダイシングテープ96を劣化させてしまうことがある。ダイシングテープ96の劣化によって弛みが生じ、その結果薄板化され強度が低下している半導体ウェハの割れを起こすことがある。このため、ダイシングテープ96を劣化させずに、半導体ウェハの表面を洗浄しなければならない。本実施形態に係る被処理体の処理方法によれば、例えば、このような被処理体18を良好に処理することができる。
(処理装置)
図1は、本実施形態に係る被処理体の処理方法を実施する処理装置100の概略構成を示す概略断面図である。図1に示すように、処理装置100は、載置部10、回転軸12、回転モーター14、第1処理液供給部40、配管42、配管72、処理治具50、第1処理液回収部70、位置制御部76、第2処理液供給部30、配管82、および第2処理液供給口84を備えている。処理治具50は、供給口56および回収口58を備えているとともに、被処理面18bと対向する対向面52aを備えている。各部の詳細は後述する。なお、本実施形態に係る被処理体の処理方法は、後述する各工程を実施し得るものであれば、処理装置100とは異なる構成を有する装置によって実施されてもよい。
本実施形態に係る被処理体の処理方法では、被処理体18を受け入れた後、貯留処理工程および回転処理工程を実施し、処理した被処理体18を排出する。
図1に示すように、本実施形態において、被処理体18の受け入れは、被処理体18を載置部10上に載置することにより行う。載置部10は、被処理体18を載置するためのものであり、被処理体18を例えば吸引することで保持することができる。載置部10は、載置部10の中心を軸として回転可能な回転軸12の上に設けられ、回転軸12には、回転軸12を回転させる回転モーター(回転手段)14が取り付けられている。
また、後述する貯留処理工程および回転処理工程を行った後、処理した被処理体18を排出する前に、処理液を供給せずに被処理体18を回転させることにより、被処理面18bを乾燥させてもよい。このときの回転数としては、例えば、500min−1以上、3000min−1以下の範囲とすることができる。
(貯留処理工程)
図2は、貯留処理工程における処理装置100の状態を示す概略断面図である。図2に示すように、供給口56が開口している空間である貯留空間部52を、対向面52aと被処理面18bとで挟むように処理治具50を配置した状態で、貯留空間部52に第1処理液を貯留することにより、外周部21に第1処理液が飛散することが抑制された状態で、被処理面18bを処理することができる。
すなわち、貯留処理工程では、位置制御部76が、貯留空間部52を対向面52aと被処理面18bとが挟むように処理治具50を配置するとともに、第1処理液供給部40が、供給口56から貯留空間部52に第1処理液を供給する。
第1処理液は、被処理面18bを処理するために用いる処理液であり、供給口56から貯留空間部52に供給される。図1に示すように、供給口56は、第1処理液を供給する第1処理液供給部40と配管42を介してつながっている。第1処理液供給部40は、第1処理液が保持されたタンク(図示せず)を備えている。なお、第1処理液供給部40は、供給口56から供給される第1処理液の流量を制御することができる構成を有していることが好ましい。これによって、供給口56から最適の流量で第1処理液を供給することができ、処理効果を向上させることが可能である。
第1処理液は、目的とする処理の種類により適宜選択すればよいが、例えば、上述したように、ダイシングテープ96が貼付された半導体ウェハ94である被処理体18の表面に残留している接着剤を洗浄することを目的とする場合には、第1処理液としては、当該接着剤を良好に溶解し得る溶媒を用いることができる。そのような溶媒としては、親水性溶媒および疎水性溶媒が挙げられる。親水性溶媒の例としては、例えば、アルカリ水溶液、メタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコールが挙げられる。疎水性溶媒の例としては、例えば、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のグリコール系溶媒、p−メンタン、d−リモネン等のテルペン系溶媒が挙げられる。
また、図1に示すように、処理治具50は、被処理面18bと対向する対向面52aから被処理面18bに向かって突出する突出部54を有することが好ましい。突出部54を備えることにより、供給された第1処理液を貯留空間部52により確実に保持することができる。なお、さらに補足すれば、一局面において、貯留処理工程では、第1処理液の表面張力を利用して、第1処理液を貯留空間部52に保持する。
貯留処理工程において、処理治具50と、被処理面18bとの間の距離は、第1処理液を保持し得る距離であればよく、例えば、0.1mm以上、3.0mm以下であることが好ましく、0.3mm以上、1.5mm以下であることがさらに好ましい。なお、突出部54と、被処理面18bとの間の距離は、接触しない限り0に近づけることが可能である。位置制御部76は、処理治具50の位置を調整するものであり、貯留処理工程において、処理治具50と被処理面18bとを離間した状態で保持し、好ましくは、処理治具50と被処理面18bとの間の距離を、上述したような目的の値に保持する。
また、回収口58が貯留空間部52に開口し、第1処理液回収部70が、配管72および回収口58を介して、貯留空間部52に貯留された第1処理液を回収することが好ましい。これにより、供給口56から供給されて貯留空間部52に貯留している第1処理液は、速やかに回収口58から回収されるため、貯留空間部52には常に新しい第1処理液が充満されることになり、より高い洗浄効果を確保することができる。
図1に示すように、回収口58は、第1処理液を回収する第1処理液回収部70と配管72を介してつながっている。第1処理液回収部70は、貯留空間部52から第1処理液を吸引するポンプ(図示せず)及び回収した第1処理液を貯蔵するタンク(図示せず)を備えている。
供給口56および回収口58の個数および配置については、被処理体18のサイズ、形状等に応じて適宜設定することができる(図3(a)および(b)を参照のこと)。供給口56および回収口58の平面形状は、円形、楕円形、正方形、長方形、菱形などとすることができ、第1処理液の流れを妨げない限り、特に制限されることはない。供給口56および回収口58の口径についても、処理液の流れを妨げない限り、特に制限されることはない。
また、被処理面18b上において貯留空間部52に接する領域、言い換えれば、貯留された第1処理液が被処理面18b上に占める領域は、被処理面18bの全体よりも小さくてもよい。この場合、貯留処理工程において、処理治具50を、被処理面18bの面内方向に相対的に移動させることが好ましい。処理治具50の位置を被処理面18bに対して相対的に移動させることで、被処理面18bのより広い範囲に対して処理を施すことができる。
例えば、一実施形態において、図3に示すように、被処理体18を回転させてもよい。これにより、処理治具50を、被処理面18bに対して相対的に移動させて、被処理面18bのより広い範囲に対して処理を施すことができる。図3(a)は、円形の処理治具50を用いた場合の上面図であり、図3(b)は、一方向に引き伸ばされた形状の処理治具50を用いた場合の上面図である。
さらに好ましい実施形態において、貯留処理工程では、図2に示すように、被処理体18を回転させるとともに、位置制御部76が、被処理面18bと平行な面内において、処理治具50を被処理体18の回転方向とは異なる方向に移動させる。これにより、貯留空間部52を、被処理面18b上のより大きい範囲を通過させ、より大きい範囲を好適に処理することができる。
例えば、図4(a)〜(c)に示すように、処理治具50を被処理面18bの中央部分から外縁部分まで移動させ、処理を行うことにより、被処理面18bの全体を処理することができる。図4(a)は、処理治具50を被処理面18bの中央部分に配置した状態(中央処理段階)を示し、図4(b)は、処理治具50を被処理面18bの中央部分と外縁部分との中間部分に配置した状態(中間処理段階)を示し、図4(c)は、処理治具50を被処理面18bの外縁部分に配置した状態(外縁処理段階)を示す。なお、被処理面18bの外縁部分とは、被処理面18bのうち、外周部18aに近い領域を指す。中央処理段階よりも、中間処理段階、さらに外縁処理段階の方が、処理対象となる被処理面18b上の面積が広くなるため、中央処理段階における処理時間よりも、外縁処理段階における処理時間の方を長くすることが好ましい。これにより、被処理面18bの全体をより均一に処理することができる。
(回転処理工程)
本実施形態に係る回転処理工程では、被処理体18を載置部10ごと回転させながら、外周部18a上に第2処理液を供給しつつ、供給口56から被処理面18b上に第1処理液を供給する。このとき、処理治具50を被処理体18の回転方向とは異なる方向に移動させる。
すなわち、回転処理工程では、回転モーター14が、被処理体18を回転させるながら、第2処理液供給部30が、外周部18aに第2処理液を供給しつつ、第1処理液供給部40が、供給口56から被処理面18b上に第1処理液を供給する。また、位置制御部76が、処理治具50を被処理体18の回転方向とは異なる方向に移動させる。
第2処理液は、外周部18a上に第2処理液の液膜を形成し、第1処理液から外周部18aを保護するための液体であり、例えば、上述したように、ダイシングテープ96が貼付された半導体ウェハ94である被処理体18の表面に残留している接着剤を洗浄することを目的とする場合には、第2処理液としては、ダイシングテープ96を劣化させない液体を用いればよく、例えば、純水を好適に用いることができる。
図5は、貯留処理工程における処理装置100の状態を示す概略断面図である。図5に示すように、回転処理工程における外周部18aへの第2処理液の供給は、第2処理液供給口84から被処理面18bと外周部18aとの略境界に第2処理液を供給(吐出)することによって行うことができる。なお、略境界とは、被処理面20と外周部21との境界およびその周囲を意味する。被処理体18を回転させながら、被処理面18bと外周部18aとの略境界に第2処理液を供給することによって、遠心力によって第2処理液を外周部18aに広げ、外周部18a上に第2処理液の液膜を形成する。これにより、第1処理液との接触による外周部18aの劣化および溶解残渣物97が外周部18aに付着することを抑制することができる。
図1に示すように、第2処理液供給口84は、第2処理液を供給する第2処理液供給部30と配管82を介してつながっている。第2処理液供給部30は、第2処理液が保持されたタンク(図示せず)を備えている。第2処理液供給口84は、配管82に設けられた穴またはノズルであってもよい。
また、本実施形態に係る被処理体の処理方法では、回転処理工程において、処理治具50を被処理体18の回転方向とは異なる方向に移動させる。これにより、後述する実施例において示すように、処理治具50を固定して処理を行った場合に比べて、より効果的に被処理面18bを処理することができる。すなわち、本実施形態に係る被処理体の処理方法を、被処理体18の表面に残留している接着剤の洗浄のために用いた場合、被処理面18bにどのような突起部95が形成されていたとしても、溶解残渣物97を首尾よく被処理面18bから除去することができる。
なお、図5に示すように、回転処理工程における処理治具50と被処理面18bとの間隔の方が、貯留処理工程における処理治具50と被処理面18bとの間隔よりも広いことが好ましい。貯留処理工程においては、貯留空間部52に第1処理液を貯留しながら処理を施すのに対して、回転処理工程では、第1処理液を貯留させずに、被処理面18bに供給することが目的であるからである。なお、本実施形態に係る被処理体の処理方法では、貯留処理工程を実施した後、位置制御部76が、処理治具50と被処理面18bとの間を広げ、回転処理工程を実施する。なお、回転処理工程における処理治具50と被処理面18bとの間の距離は、第1処理液を保持しないような距離であればよく、特に限定されない。
また、回転処理工程では、被処理体18を、100min−1以上、1000min−1未満の回転数で回転させることがより好ましく、100min−1以上、500min−1以下の回転数で回転させることがさらに好ましく、100min−1以上、300min−1以下の回転数で回転させることが特に好ましい。回転処理工程における被処理体18の回転数を上記の範囲とすることにより、効果的に被処理面18bを処理することができる。例えば、本実施形態に係る被処理体の処理方法を被処理体18の表面に残留している接着剤の洗浄のために用いた場合、回転処理工程における被処理体18の回転数を上記の範囲とすることにより、溶解残渣物97を被処理面18bからより好適に除去することができる。
また、回転処理工程における供給口56からの第1処理液の流量は、貯留処理工程における供給口56からの第1処理液の流量よりも大きいことが好ましい。第1処理液の流量を上記のように調整することにより、より効果的に被処理面18bを処理することができる。例えば、本実施形態に係る被処理体の処理方法を被処理体18の表面に残留している接着剤の洗浄のために用いた場合、第1処理液の流量を上記のように調整することにより、被処理面18bにどのような突起部95が形成されていたとしても、溶解残渣物97を被処理面18bからより好適に除去することができる。
〔第二の実施形態〕
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。本実施形態に係る被処理体の処理方法では、第一の実施形態において説明した貯留処理工程および回転処理工程を実施した後、第1処理液を気体と混合して上記被処理面上に噴霧する噴霧処理工程、および被処理面上に気体を供給しながら乾燥させる乾燥工程をさらに実施する。貯留処理工程および回転処理工程については、第一の実施形態と同様に行えばよく、説明を省略する。以下、噴霧処理工程および乾燥工程について説明する。
(噴霧処理工程)
噴霧処理工程では、第1処理液を気体と混合して被処理面18b上に噴霧する。すなわち、噴霧処理工程では、処理装置100は、図示しないタンクに貯蔵された第1処理液を気体と混合して、被処理面18b上に噴霧する。これにより、より効果的に被処理面18bを洗浄処理することができる。
なお、気体および第1処理液の混合および噴霧には、例えば、公知の二流体ノズルを用いればよい。また、気体としては、例えば、N、空気等を用いることができる。
(乾燥工程)
乾燥工程では、被処理面18b上に気体を供給することにより、被処理面18bを乾燥させる。すなわち、乾燥工程では、処理装置100は、気体を所定のノズルから被処理面18bに供給する。用いる気体としては、例えば、N2 が挙げられるが、これに限定されない。乾燥工程において、被処理面18b上に気体を供給し、被処理面18bを乾燥させることで、異物などが新たに被処理面18b上に付着するのを抑制し、被処理面18bの清浄さを維持したまま、被処理体18を迅速かつ確実に乾燥させることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲内で種々の変更が可能であり、異なる実施形態または実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
次に、実施例および比較例を用いて、本発明についてさらに詳細に説明する。
実施例および比較例では、被処理体18の被処理面18bを洗浄することを目的とした。被処理体18としては、ダイシングテープが貼付された直径30cmの半導体ウェハ上に、厚さ約140μmの残留接着剤93および溶解残渣物(粉体)97を有しているものを使用した。半導体ウェハの回路形成面(被処理面18b)には、バンプと呼ばれる金属の電極突起(突起物95)が配置されている。第1処理液としては、有機溶剤(p−メンタン)を用いた。第2処理液としては、純水を用いた。
〔比較例1〕
比較例1では、被処理体18を回転させながら、単に、被処理面18bに第1処理液を供給して被処理体18を処理した後、第1処理液を供給せずに被処理体18を回転させて被処理体18を乾燥させた。被処理体18としては、高さ60μmのバンプが設けられた半導体ウェハ、および高さ80μmのバンプが設けられた半導体ウェハの両方を用いた。
まず、処理治具50と被処理面18bとの間の距離を12cmに保持し、被処理体18を以下の6段階の条件で回転させながら、第1処理液を50ml/minの流量で供給した:(1)回転数1000min−1で20秒間、(2)回転数1000min−1で900秒間、(3)回転数1000min−1で900秒間、(4)回転数1000min−1で900秒間、(5)回転数700min−1で900秒間、および(6)回転数700min−1で10秒間。続いて、被処理体18を回転数700min−1で3分間回転させることで、被処理体18を乾燥させた。
上記処理を行った後の被処理体18について目視観察し、処理結果について評価を行った。
得られた被処理体18の被処理面18bでは、残留接着剤93は除去されていたものの、溶解残渣物97が残留していた(図8(a)を参照のこと)。また、外周部18a(ダイシングテープ96の露出面)は回転処理で使用した第1処理液によって膨潤しており、たわみが発生していた。また、ダイシングテープ96の露出面には、溶解残渣物97が多数付着していた。
上記結果によって、残留接着剤93および溶解残渣物97を有する被処理体18に対して、単に、被処理体18を回転させながら被処理面18bに第1処理液を供給して被処理体18を処理しただけでは、充分な洗浄効果が得られず、外周部18a(ダイシングテープ96)を劣化させてしまうことが明らかとなった。
〔比較例2〕
比較例2では、被処理体18に対し、貯留処理工程および回転処理工程を行った後、最後に処理液を供給せずに被処理体18を回転させて被処理体18を乾燥させた。回転処理工程は、処理治具50を固定した状態で行った。被処理体18としては、高さ60μmのバンプが設けられた半導体ウェハ、および高さ80μmのバンプが設けられた半導体ウェハの両方を用いた。
まず、処理治具50と被処理面18bとの間の距離を300μmに保持し、以下の5段階の条件で被処理体18の回転および処理治具50の配置を行いながら、貯留空間部52に対して50ml/minの流量で第1処理液の供給および回収を行った:(1)処理治具50を被処理面18bの中央部分上に配置し、回転数10min−1で20秒間、(2)処理治具50を被処理面18bの中間部分上に配置し、回転数10min−1で900秒間、(3)処理治具50を被処理面18bの外縁部分上に配置し、回転数10min−1で900秒間、(4)処理治具50を被処理面18bの中間部分上に配置し、回転数10min−1で900秒間、および(5)処理治具50を被処理面18bの外縁部分上に配置し、回転数10min−1で900秒間。
続いて、被処理面18bの中央部分から上方に12cm離れた位置に処理治具50を移動させ保持した。そして、10秒間、被処理体18を回転数1000min−1で回転させながら、第2処理液供給口84から被処理面18bと外周部18aとの略境界に第2処理液を供給するとともに、供給口56から被処理面18bに対して50ml/minの流量で第1処理液を供給した。なお、本比較例では、処理治具50を被処理面18bから12cm程度離れた位置に保持する場合、処理装置100の構成上、第2処理液供給口84と干渉するため、処理治具50は被処理面18bの中央部分の上部にしか配置し得なかった。
最後に、被処理体18を回転数1000min−1の条件下で180秒間回転させることにより、被処理体18を乾燥させた。
上記処理を行った後の被処理体について目視観察し、処理結果について評価を行った。
得られた被処理体18の被処理面18bでは、溶媒の乾燥ムラはなく、残留接着剤93は除去されていたものの、溶解残渣物97が多数残留していた(図8(b)を参照のこと)。なお、外周部18a(ダイシングテープ96の露出面)には、溶媒による傷みおよび溶解残渣物97の付着はほとんどなかった。
上記結果によって、残留接着剤93および溶解残渣物97を有する被処理体18に対して、単に、貯留処理工程および回転処理工程を行っただけでは、充分な洗浄効果が得られないことが明らかとなった。
〔比較例3〕
比較例3では、比較例2に比べ回転処理時の回転数を少なくして処理を行った。被処理体18としては、高さ60μmのバンプが設けられた半導体ウェハ、および高さ80μmのバンプが設けられた半導体ウェハの両方を用いた。
まず、処理治具50と被処理面18bとの間の距離を300μmに保持し、以下の5段階の条件で被処理体18の回転および処理治具50の配置を行いながら、貯留空間部52に対して50ml/minの流量で第1処理液の供給および回収を行った:(1)処理治具50を被処理面18bの中央部分上に配置し、回転数10min−1で20秒間、(2)処理治具50を被処理面18bの中間部分上に配置し、回転数10min−1で600秒間、(3)処理治具50を被処理面18bの外縁部分上に配置し、回転数10min−1で600秒間、(4)処理治具50を被処理面18bの中間部分上に配置し、回転数10min−1で600秒間、および(5)処理治具50を被処理面18bの外縁部分上に配置し、回転数10min−1で600秒間。
続いて、被処理面18bの中央部分から上方に12cm離れた位置に処理治具50を移動させ、保持した。そして、360秒間、被処理体18を回転数200min−1で回転させながら、第2処理液供給口84から被処理面18bと外周部18aとの略境界に第2処理液を供給するとともに、供給口56から被処理面18bに対して50ml/minの流量で第1処理液を供給した。なお、本比較例では、処理治具50を被処理面18bから12cm程度離れた位置に保持する場合、処理装置100の構成上、第2処理液供給口84と干渉するため、処理治具50は被処理面18bの中央部分の上部にしか配置し得なかった。
最後に、被処理体18を回転数1000min−1の条件下で300秒間回転させることにより、被処理体18を乾燥させた。
上記処理を行った後の被処理体について目視観察し、処理結果について評価を行った。
60μmのバンプが設けられている被処理体18の被処理面18bでは、残留接着剤93は除去されており、溶解残渣物97も付着していなかった(図8(c)を参照のこと)。また、外周部18a(ダイシングテープ96の露出面)には、溶媒による傷みおよび溶解残渣物97の付着はほとんどなかった。
また、80μmのバンプが設けられている被処理体18の被処理面18bでは、バンプの周辺に溶解残渣物97が残留していた。
上記結果によって、残留接着剤93および溶解残渣物97を有する被処理体18に対して、単に、貯留処理工程および回転処理工程を実施した場合、回転処理工程にて回転数を下げ、処理時間を長くすることで、洗浄効果の向上は見られるものの、洗浄効果は依然不十分であることが明らかとなった。
〔実施例1〕
実施例1では、被処理体18に対し、貯留処理工程および回転処理工程を行った後、最後に処理液を供給せずに被処理体18を回転させて被処理体18を乾燥させた。回転処理工程は、処理治具50を被処理体18の半径方向に揺動(スイング)させながら行った。被処理体18としては、高さ60μmのバンプが設けられた半導体ウェハ、および高さ80μmのバンプが設けられた半導体ウェハの両方を用いた。
まず、処理治具50と被処理面18bとの間の距離を300μmに保持し、以下の5段階の条件で被処理体18の回転および処理治具50の配置を行いながら、貯留空間部52に対して50ml/minの流量で第1処理液の供給および回収を行った:(1)処理治具50を被処理面18bの中央部分上に配置し、回転数10min−1で20秒間、(2)処理治具50を被処理面18bの中間部分上に配置し、回転数10min−1で600秒間、(3)処理治具50を被処理面18bの外縁部分上に配置し、回転数10min−1で600秒間、(4)処理治具50を被処理面18bの中間部分上に配置し、回転数10min−1で300秒間、および(5)処理治具50を被処理面18bの外縁部分上に配置し、回転数10min−1で300秒間。
続いて、被処理面18bの中央部分から上方に12cm離れた位置に処理治具50を移動させ保持した。そして、420秒間、被処理体18を回転数150min−1で回転させながら、第2処理液供給口84から被処理面18bと外周部18aとの略境界に第2処理液を供給するとともに、供給口56から被処理面18bに対して150ml/minの流量で第1処理液を供給した。このとき、処理治具50を、被処理体18の半径方向に130mmの幅で揺動(スイング)させた。
最後に、被処理体18を回転数1200min−1の条件下で300秒間回転させることにより、被処理体18を乾燥させた。
上記処理を行った後の被処理体について目視観察し、処理結果について評価を行った。
得られた被処理体18の被処理面18bでは、残留接着剤93は除去されており、溶解残渣物97も付着していなかった(図8(d)を参照のこと)。また、外周部18a(ダイシングテープ96の露出面)には、溶媒による傷みおよび溶解残渣物97の付着はほとんどなかった。
上記結果によって、残留接着剤93および溶解残渣物97を有する被処理体18に対して、貯留処理工程、および、処理治具50を移動させながらの回転処理工程を実施した場合、ダイシングテープを劣化させることなく、充分な洗浄効果が得られることが明らかとなった。
〔実施例2〕
実施例2では、被処理体18に対し、貯留処理工程および回転処理工程を行った後、さらに噴霧処理工程および乾燥工程を行い、最後に処理液を供給せずに被処理体18を回転させて被処理体18を乾燥させた。回転処理工程は、処理治具50を被処理体18の半径方向に揺動(スイング)させながら行った。
まず、処理治具50と被処理面18bとの間の距離を300μmに保持し、以下の5段階の条件で被処理体18の回転および処理治具50の配置を行いながら、貯留空間部52に対して50ml/minの流量で第1処理液の供給および回収を行った:(1)処理治具50を被処理面18bの中央部分上に配置し、回転数10min−1で20秒間、(2)処理治具50を被処理面18bの中間部分上に配置し、回転数10min−1で600秒間、(3)処理治具50を被処理面18bの外縁部分上に配置し、回転数10min−1で600秒間、(4)処理治具50を被処理面18bの中間部分上に配置し、回転数10min−1で300秒間、および(5)処理治具50を被処理面18bの外縁部分上に配置し、回転数10min−1で300秒間。
続いて、被処理面18bの中央部分から上方に12cm離れた位置に処理治具50を移動させ保持した。そして、420秒間、被処理体18を回転数150min−1で回転させながら、第2処理液供給口84から被処理面18bと外周部18aとの略境界に第2処理液を供給するとともに、供給口56から被処理面18bに対して150ml/minの流量で第1処理液を供給した。このとき、処理治具50を、被処理体18の半径方向に130mmの幅で揺動(スイング)させた。
続いて、被処理体18を回転数1000min−1で回転させ、被処理面18bと外周部18aとの略境界に純水を供給しながら、被処理面18bに対して第1処理液とNとを混合した二流体スプレーを噴霧し、60〜120秒間噴霧処理工程を行った。
被処理体18を回転数1200min−1で回転させ、被処理面18bに対してNを吹き付け、30秒間エアブローによる乾燥工程を行った。この際に乾燥工程の始めのうちは、略境界に純水を供給しながら行ってもよい。
最後に、被処理体18を回転数1200min−1で300秒間回転させることにより、被処理体18を乾燥させた。
上記処理を行った後の被処理体について目視観察し、処理結果について評価を行った。
得られた被処理体18の被処理面18bでは、残留接着剤93は除去されており、溶解残渣物97も付着していなかった。また、外周部18a(ダイシングテープ96の露出面)には、溶媒による傷みおよび溶解残渣物97の付着はほとんどなかった。
上記結果によって、残留接着剤93および溶解残渣物97を有する被処理体18に対して、貯留処理工程、および、処理治具50を移動させながらの回転処理工程、噴霧処理工程、エアブローによる乾燥工程を実施した場合、ダイシングテープを劣化させることなく、充分な洗浄効果が得られることが明らかとなった。
本発明は、例えば、薄板化半導体ウェハの表面処理等に利用可能である。
10 載置部
12 回転軸
14 モーター
18 被処理体
18a 外周部
18b 被処理面
30 第2処理液供給部
40 第1処理液供給部
50 処理治具
52 貯留空間部
54 突出部
56 供給口
58 回収口
70 第1処理液回収部
76 位置制御部
84 第2処理液供給口
93 残留接着剤
94 半導体ウェハ
95 突起物
96 支持体
97 溶解残渣物

Claims (12)

  1. 被処理面を備えるとともに、該被処理面の外周に配置された外周部を有する被処理体を処理する方法であって、
    第1処理液を供給する供給口を備えた処理治具を、該供給口が開口している空間を該処理治具と該被処理面とが挟むようにして配置し、該空間に上記第1処理液を貯留する貯留処理工程と、
    上記被処理体を回転させながら、外周部上に第2処理液を供給しつつ、該供給口から上記被処理面上に上記第1処理液を供給する回転処理工程とを包含しており、
    該回転処理工程において、該処理治具を該被処理体の回転方向とは異なる方向に移動させることを特徴とする被処理体の処理方法。
  2. 上記回転処理工程における上記処理治具と上記被処理面との間隔の方が、上記貯留処理工程における該間隔よりも広いことを特徴とする請求項1に記載の被処理体の処理方法。
  3. 上記回転処理工程では、上記被処理体を100min−1回転以上、1000min−1回転未満の範囲で回転させることを特徴とする請求項1または2に記載の被処理体の処理方法。
  4. 上記回転処理工程では、上記貯留処理工程よりも大きい流量で、上記供給口から上記第1処理液を供給することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の被処理体の処理方法。
  5. 上記回転処理工程では、上記第2処理液を上記被処理面と上記外周部との略境界に供給することにより、上記第2処理液を上記外周部上に供給することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の被処理体の処理方法。
  6. 上記回転処理工程の後、上記第2処理液を気体と混合して上記被処理面上に噴霧する噴霧処理工程をさらに包含することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の被処理体の処理方法。
  7. 上記回転処理工程の後、上記被処理面上に気体を供給することにより、上記被処理面を乾燥させる乾燥工程をさらに包含することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の被処理体の処理方法。
  8. 上記貯留処理工程において、上記被処理面上の上記空間に接する領域は、上記被処理面の全体よりも小さく、
    上記貯留処理工程では、上記処理治具を、上記被処理面の面内方向に移動させることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の被処理体の処理方法。
  9. 上記貯留処理工程は、
    上記被処理面の中央部分上に上記処理治具が配置される中央処理段階と、
    上記被処理面の外縁部分上に上記処理治具が配置される外縁処理段階と、
    を包含しており、
    該中央処理段階の処理時間よりも該外縁処理段階の処理時間の方が長いことを特徴とする請求項8に記載の被処理体の処理方法。
  10. 上記処理治具は、上記貯留処理工程において上記空間に開口し、上記第1処理液を回収する回収口をさらに備えており、
    上記貯留工程では、上記処理治具を、上記被処理面に対して離間するように維持することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の被処理体の処理方法。
  11. 上記被処理体は、支持体に貼付された基板であり、
    上記被処理面は、該基板の表面であり、
    上記外周部は、該支持体の露出面であることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の被処理体の処理方法。
  12. 上記第1処理液は、上記被処理面上に塗布された接着剤を溶解させるための溶剤であり、該接着剤を該溶剤に溶解させたとき、該溶剤に溶解しない溶解残渣物が上記被処理面上に残存することを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の被処理体の処理方法。
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