JP2011237265A - 力学量センサ - Google Patents

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峰一 酒井
Tomoya Shiromori
知也 城森
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Abstract

【課題】センサチップと基板との機械的な接続強度が向上され、且つ、力学量センサの体格の増大が抑制された力学量センサを提供する。
【解決手段】センサチップと、該センサチップと機械的及び電気的に接続される基材と、を備え、センサチップは、半導体基板と、センサ部と、半導体基板と基材とを機械的及び電気的に接続するための第1パッドと、半導体基板と基材部とを機械的に接続するための第1ダミーパッドと、を有し、基材は、基板と、バンプを介して第1パッドと機械的及び電気的に接続される第2パッドと、バンプを介して第1ダミーパッドと機械的に接続される第2ダミーパッドと、を有し、第1パッドは、半導体基板の中央領域内にて交差する十字線上に配置され、第1ダミーパッドは、十字線上を除く半導体基板の端に配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、センサチップと基材とが、バンプを介して接続された力学量センサに関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、複数のパッドが一面に形成されたセンサチップと複数のパッドが一面に形成された基板とが、バンプを介して接続された力学量センサが提案されている。この力学量センサでは、複数のパッドが、センサチップの中央部にて交差する十字線上に設けられている。
特開2008−76153号公報
ところで、特許文献1に記載の力学量センサでは、センサチップと基板との機械的な接続強度を得るために、センサチップと基板との電気的な接続には寄与しないダミーパッドが、センサチップと基板それぞれに設けられている。そして、このダミーパッドも、上記した十字線上に設けられている。このように、特許文献1に記載の力学量センサでは、ダミーパッドが十字線上に設けられているために、パッドによって形成される十字形状が増大し、これによってセンサチップの体格が増大し、力学量センサの体格が増大する、という問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、センサチップと基板との機械的な接続強度が向上され、力学量センサの体格の増大が抑制された力学量センサを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、力学量を検出するセンサチップと、該センサチップとバンプを介して機械的及び電気的に接続される基材と、を備える力学量センサであって、センサチップは、半導体基板と、該半導体基板における基材との対向面側に形成された、力学量を電気信号に変換するセンサ部と、半導体基板と基材とを機械的及び電気的に接続するための第1パッドと、半導体基板と基材とを機械的に接続するための第1ダミーパッドと、を有し、基材は、基板と、基板におけるセンサチップとの対向面に形成された、バンプを介して第1パッドと機械的及び電気的に接続される第2パッドと、バンプを介して第1ダミーパッドと機械的に接続される第2ダミーパッドと、を有し、第1パッドは、半導体基板の中央領域内にて交差する十字線上に配置され、第1ダミーパッドは、十字線上を除く半導体基板に配置されていることを特徴する。
このように本発明によれば、センサチップと基材とを機械的に接続するためのダミーパッドが、それぞれに設けられている。これによれば、センサチップと基材それぞれにダミーパッドが設けられていない構成と比べて、センサチップと基材との機械的な接続強度が向上される。
また、本発明では、半導体基板と基材とを機械的及び電気的に接続する第1パッドが、半導体基板の中央領域内にて交差する十字線上に配置され、第1ダミーパッドが、十字線上を除く半導体基板の端に配置されている。これによれば、第1ダミーパッドが十字線上に配置された構成と比べて、センサチップの体格が増大することが抑制される。すなわち、力学量センサの体格が増大することが抑制される。
なお、請求項1に記載のセンサチップのより具体的な構成としては、例えば請求項2に記載のように、第1ダミーパッドは、複数であり、複数の第1ダミーパッドにおける任意の2つの第1ダミーパッドが、十字線の交差部位を介して点対称となるように、半導体基板の対向面に配置された構成を採用することができる。
また、請求項2に記載のセンサチップのより具体的な構成としては、例えば請求項3に記載のように、半導体基板における基材との対向面が、矩形状を成し、十字線を成す一方の直線が、矩形を成す対向面における、十字線の他方の直線と平行な二辺を2等分し、十字線を成す他方の直線が、矩形を成す対向面における、十字線の一方の直線と平行な二辺を2等分しており、第1ダミーパッドが、矩形を成す対向面の四隅それぞれに配置された構成を採用することができる。
なお、この場合、請求項4に記載のように、対向面の四隅それぞれに、第1ダミーパッドを複数配置しても良い。
請求項5に記載のように、センサ部が、角速度を電気信号に変換する構成を採用することができる。
請求項5に記載のセンサ部の具体的な構成としては、請求項6に記載のように、センサ部は、対をなす検出部を有し、対を成す検出部それぞれは、アンカーと、該アンカーと第1駆動梁を介して連結された駆動フレームと、該駆動フレームと検出梁を介して連結された検出フレームと、該検出フレームに設けられた第1検出電極と、該第1検出電極と対向する第2検出電極と、検出フレームに設けられた第1サーボ電極と、該第1サーボ電極と対向する第2サーボ電極と、駆動フレームに設けられた第1駆動電極と、該第1駆動電極と対向する第2駆動電極と、該第2駆動電極が設けられた第2駆動梁と、を有する構成を採用することができる。
請求項6に記載の発明の具体的な構成としては、請求項7に記載のように、センサ部は、駆動フレームに設けられた第1モニター電極と、該第1モニター電極と対向する第2モニター電極と、該第2モニター電極が設けられたモニター梁と、を有する構成を採用することができる。
請求項8に記載のように、センサ部が、加速度を電気信号に変換する構成を採用することもできる。
請求項9に記載のように、センサチップと基材とを収納するパッケージを備えた構成を採用することができる。
請求項9に記載のパッケージの具体的な構成としては、請求項10に記載のように、パッケージの内面に内部端子が形成され、パッケージの内部に内部端子と電気的に接続された内部配線が形成され、パッケージの外面に内部配線と電気的に接続された外部端子が形成された構成を採用することができる。
請求項10に記載の発明の具体的な構成としては、請求項11に記載のように、基板の対向面に、第2パッド及び第2ダミーパッドの他に、内部端子と配線を介して電気的に接続される外部パッドが設けられており、基板は、基板の対向面の裏面に設けられた接着剤を介して、パッケージの底部内面に固定された構成を採用することができる。
なお、請求項12に記載のように、基材としては、基板におけるセンサチップとの対向面側に、センサチップの出力信号を処理する回路部が形成された回路チップを採用することができる。
第1実施形態に係る角速度センサの概略構成を示す断面図である。 第1実施形態に係るセンサチップの概略構成を示す平面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。
以下、本発明に係る力学量センサを、角速度センサに適用した実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る角速度センサの概略構成を示す断面図である。図2は、第1実施形態に係るセンサチップの概略構成を示す平面図である。図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。
なお、以下においては、半導体基板11の一面11aに沿う一方向をX方向と示し、一面11aに沿い、且つ、X方向に対して垂直な方向をY方向と示し、X方向及びY方向に垂直な方向をZ方向と示す。
また、図2に示すように、センサチップ10をY方向において2等分する、X方向に沿う第1仮想直線sを一点鎖線で示し、センサチップ10をX方向において2等分する、Y方向に沿う第2仮想直線tを二点鎖線で示す。これら2つの仮想直線s,tは、半導体基板11の中央領域(センサ部20の形成領域)内にて交差するようになっており、仮想直線s,tによって構成される十字線が、特許請求の範囲に記載の十字線に相当する。
角速度センサ100は、図1に示すように、センサチップ10と、回路チップ50と、バンプ70と、パッケージ90と、を有する。センサチップ10と回路チップ50とが、バンプ70を介して機械的及び電気的に接続され、回路チップ50とパッケージ90とが、接着剤91を介して機械的に接続されている。そして、回路チップ50とパッケージ90とが、配線92を介して電気的に接続され、センサチップ10と回路チップ50とが、パッケージ90によって構成される内部空間に収納されている。
センサチップ10は、図2及び図3に示すように、半導体基板11と、該半導体基板11の一面11a側に形成されたセンサ部20と、該センサ部20と電気的に接続されたセンサパッド40と、を有する。半導体基板11は、第1半導体層12と、絶縁層13と、第2半導体層14とが順次積層されてなるSOI基板であり、センサ部20は、周知の露光技術を用いて、一面11a側、すなわち、第2半導体層14側に形成されている。そして、センサパッド40は、第2半導体層14の所定部位に形成されている。なお、一面11aが、特許請求の範囲に記載の、半導体基板における基材との対向面に相当する。
センサ部20は、主として、第2半導体層14によって構成され、絶縁層13を介して第1半導体層12に固定された部位と、絶縁層13を介さずに、第1半導体層12に浮遊した部位と、によって構成されている。第1半導体層12に固定された部位は、第1半導体層12に対して変位不可能であるが、第1半導体層12から浮遊した部位は、第1半導体層12に対してX方向及びY方向に変位(振動)可能となっている。
センサ部20は、角速度を検出するものであり、図2及び図3に示すように、要部として、対をなす検出部21a,21bを有する。検出部21aは、センサ部20における第2仮想直線tによって分断された紙面左側の部位に相当し、検出部21bは、センサ部20における第2仮想直線tによって分断された紙面右側の部位に相当する。
以下、検出部21aを詳説するが、検出部21aと検出部21bとは同等の構造を有しているため、検出部21bについては、検出部21aと検出部21bとの対応関係を説明するにとどめることとする。
検出部21aは、角速度を検出する主な部位として、アンカー22aと、該アンカー22aと第1駆動梁23aを介して連結された駆動フレーム24aと、該駆動フレーム24aと検出梁25aを介して連結された検出フレーム26aと、該検出フレーム26aに設けられた第1検出電極27aと、該第1検出電極27aと対向する第2検出電極28aと、検出フレーム26aに設けられた第1サーボ電極29aと、該第1サーボ電極29aと対向する第2サーボ電極30aと、を有する。
また、検出部21aは、駆動フレーム24aを駆動する主な部位として、駆動フレーム24aに設けられた第1駆動電極31aと、該第1駆動電極31aと対向する第2駆動電極32aと、該第2駆動電極32aが設けられた第2駆動梁33aと、を有する。
更に、検出部21aは、駆動フレーム24aの駆動状態(振動状態)を監視する部位として、駆動フレーム24aに設けられた第1モニター電極34aと、該第1モニター電極34aと対向する第2モニター電極35aと、該第2モニター電極35aが設けられたモニター梁36aと、を有する。
上記した、検出部21aの構成要素22a〜36aは、半導体基板11の第2半導体層14と絶縁層13とをパターンエッチングすることで形成される。そして、これら構成要素22a〜36aのうち、アンカー22a,第2検出電極28a、第2サーボ電極30a、第2駆動電極32a、第2駆動梁33a、第2モニター電極35a、及びモニター梁36aは、絶縁層13を介して第1半導体層12に固定されている。したがって、上記した検出部21aの構成要素22a,28a,30a,32a,33a,35a,36aは、第1半導体層12に対して変位不可能となっている。
これに対して、検出部21aの構成要素22a〜36aのうち、第1駆動梁23a、駆動フレーム24a、検出梁25a、検出フレーム26a、第1検出電極27a、第1サーボ電極29a、第1駆動電極31a、及び第1モニター電極34aは、第2半導体層14の下部に位置する絶縁層13が犠牲相エッチングによって除去されて、第1半導体層12に対して浮遊状態となっている。したがって、上記した検出部21aの構成要素23a〜27a,29a,31a,34aは、第1半導体層12に対してX方向及びY方向に変位(振動)可能となっている。
次に、検出部21aの構成要素22a〜36aの代表的な部位を説明する。アンカー22aは、第1駆動梁23aを介して、駆動フレーム24aを支持する機能を果たす。図2に示すように、紙面の中央に配置されたアンカー22aに、第1センサパッド41が設けられており、該第1センサパッド41に、DC電圧が入力されるようになっている。このDC電圧は、第1駆動梁23aを介して駆動フレーム24aに入力されるとともに、第1駆動梁23a、駆動フレーム24a、及び検出梁25aを介して検出フレーム26aに入力される。これにより、駆動フレーム24a及び検出フレーム26aが、DC電圧と等電位となっている。
駆動フレーム24aは、後述する駆動力によって、X方向へ振動するものである。駆動フレーム24aは枠形状を成し、その外環部に、第1駆動電極31aと第1モニター電極34aとが設けられ、第1駆動梁23aが連結されている。上記したように、駆動フレーム24aはDC電圧と等電位となっているので、駆動フレーム24aに設けられた電極30a,34aの電位も、DC電圧と等電位となっている。また、駆動フレーム24aの内環部には、検出梁25aが連結されており、該検出梁25aを介して、駆動フレーム24aと検出フレーム26aとが連結されている。これにより、駆動フレーム24aのX方向の振動に伴って、検出フレーム26aもX方向に振動可能となっている。
検出フレーム26aは、駆動フレーム24aによって囲まれた領域内に配置され、検出梁25aを介して駆動フレーム24aと連結されている。これによって、検出フレーム26aは、駆動フレーム24aのX方向への振動にともなって、X方向へ振動する。検出フレーム26aは枠形状をなし、その外環部に検出梁25aが連結され、その内環部に第1検出電極27aと第1サーボ電極29aとが設けられている。上記したように、検出フレーム26aはDC電圧と等電位となっているので、検出フレーム26aに設けられた第1検出電極27aと第1サーボ電極29aそれぞれの電位も、DC電圧と等電位となっている。
第2検出電極28aは、検出フレーム26aの内環部によって構成された領域内に配置され、Y方向において、第1検出電極27aと対向している。第2検出電極28aには第2センサパッド42が設けられており、該第2センサパッド42から、第1検出電極27aと第2検出電極28aとによって構成される第1コンデンサの静電容量変化が出力されるようになっている。
第2サーボ電極30aは、検出フレーム26aの内環部によって構成された領域内に配置され、Y方向において、第1サーボ電極29aと対向している。第2サーボ電極30aには第3センサパッド43が設けられており、該第3センサパッド43に、上記した第2センサパッド42の出力信号に基づいて決定されたサーボ電圧が入力されるようになっている。上記したように、第1サーボ電極29aはDC電圧と等電位になっているので、第1サーボ電極29aと第2サーボ電極30aとによって構成される第2コンデンサに、DC電圧とサーボ電圧とによって決定される電圧に比例する静電気力(サーボ力)が生じる。このサーボ力は、検出フレーム26aが、Y方向へ変位(振動)することを抑制するように、Y方向へ印加される。本実施形態では、上記したサーボ電圧を、角速度を決定する物理量として検出している。
第1駆動電極31aと第2駆動電極32aは、駆動フレーム24aを振動するものである。第2駆動電極32aが設けられた第2駆動梁33aには、第4センサパッド44が設けられており、この第4センサパッド44に、極性が一定周期で変動する駆動電圧が入力されるようになっている。上記したように、第1駆動電極31aはDC電圧と等電位になっているので、第1駆動電極31aと第2駆動電極32aとによって構成される第3コンデンサに、DC電圧と駆動電圧とによって決定される電圧に比例する静電気力(駆動力)が生じる。この駆動力におけるX方向に沿う力によって、第1駆動電極31aが設けられた駆動フレーム24aがX方向に変位する。駆動電圧は一定周期で極性が変動するので、第1駆動電極31aに作用する駆動力の作用方向もX方向にて一定周期で変動する。これにより、第1駆動電極31aが設けられた駆動フレーム24aがX方向にて一定周期で振動する。
第1モニター電極34aと第2モニター電極35aは、駆動フレーム24aの駆動状態(振動状態)を監視するものである。第2モニター電極35aが設けられたモニター梁36aには、第5センサパッド45が設けられており、該第5センサパッド45から、第1モニター電極34aと第2モニター電極35aとによって構成される第4コンデンサの静電容量変化が出力されるようになっている。上記したように、第1モニター電極34aはDC電圧と等電位となっているので、第2モニター電極35aには、DC電圧に依存する電圧が生じることが期待される。本実施形態では、第2モニター電極35aの出力信号を監視することで、駆動フレーム24aの振動状態を監視している。
次に、検出部21bと検出部21aとの対応関係を説明する。検出部21bの構成要素22b〜36bと、検出部21aの構成要素22a〜36aとは、以下の対応関係となっている。アンカー22bはアンカー22aに、第1駆動梁23bは第1駆動梁23aに、駆動フレーム24bは駆動フレーム24aに、検出梁25bは検出梁25aに、検出フレーム26bは検出フレーム26aに、第1検出電極27bは第1検出電極27aに、第2検出電極28bは第2検出電極28aに、第1サーボ電極29bは第1サーボ電極29aに、第2サーボ電極30bは第2サーボ電極30aに対応する。また、第1駆動電極31bは第1駆動電極31aに、第2駆動電極32bは第2駆動電極32aに、第2駆動梁33bは第2駆動梁33aに対応する。更に、第1モニター電極34bは第1モニター電極35aに、第2モニター電極35bは第2モニター電極35aに、モニター梁36bはモニター梁36aに対応する。
なお、図2に示すように、紙面の中央に配置された第2駆動梁33aと第2駆動梁33bとは一体となっている。また、紙面の中央に配置されたアンカー22bに、第1センサパッド41が設けられている。そして、第2検出電極28bに第2センサパッド42が設けられ、第1サーボ電極29bに第3センサパッド43が設けられ、第2駆動梁33bに第4センサパッド44が設けられ、モニター梁36bに第5センサパッド45が設けられている。
次に、センサパッド40を説明する。センサパッド40は、センサチップ10と回路チップ50とを機械的及び電気的に接続するためのセンサパッド41〜46と、センサチップ10と回路チップ50とを機械的に接続するためのダミーパッド47と、を有する。第1センサパッド41は、アンカー22a,22bそれぞれに設けられ、第2センサパッド42は、第2検出電極28a,28bそれぞれに設けられ、第3センサパッド43は、第2サーボ電極30a,30bそれぞれに設けられている。そして、第4センサパッド44は、第2駆動梁33a,33bそれぞれに設けられ、第5センサパッド45は、モニター梁36a,36bそれぞれに設けられている。また、第6センサパッド46及びダミーパッド47は、パターンエッチング加工されていない第2半導体層14に設けられている。センサパッド41〜46が、特許請求の範囲に記載の第1パッドに相当し、ダミーパッド47が、特許請求の範囲に記載の第1ダミーパッドに相当する。
上記したように、第1センサパッド41にはDC電圧が入力され、第2センサパッド42から第1コンデンサの静電容量が出力され、第3センサパッド43にサーボ電圧が入力される。そして、第4センサパッド44に駆動電圧が入力され、第5センサパッド45から第4コンデンサの静電容量が出力される。第6センサパッド46には、一定電圧が入力されるようになっており、該一定電圧によってセンサチップ10の電位が一定に保たれている。これらに対して、ダミーパッド47には、電気信号が入力されない。
次に、検出部21aと検出部21bの駆動について説明する。図2及び図3に示すように、駆動フレーム24aが第1駆動梁23aを介してアンカー22aと連結され、駆動フレーム24bが第1駆動梁23bを介してアンカー22bと連結され、駆動フレーム24aと駆動フレーム24bとが連結梁15を介して互いに連結されている。これにより、駆動フレーム24aと駆動フレーム24bとが、駆動電極31a〜32bそれぞれに生じる駆動力によって、X方向に練成振動可能となっている。
駆動フレーム24aと駆動フレーム24bとを、X方向にて逆位相で練成振動させるために、紙面の中央に配置された第2駆動梁33a,33bそれぞれに共通して設けられた第4センサパッド44と、紙面の左右に配置された第2駆動梁33a,32bそれぞれに独立して設けられた第4センサパッド44とに、極性が反転した駆動電圧が印加される。これにより、駆動フレーム24aに作用する駆動力と、駆動フレーム24bに作用する駆動力の作用方向とがX方向にて逆向きとなり、駆動フレーム24aと駆動フレーム24bとが、X方向にて逆位相で練成振動する。
上記したように、検出フレーム26aは、検出梁25aを介して駆動フレーム24aと連結され、検出フレーム26bは、検出梁25bを介して駆動フレーム24bと連結されている。したがって、駆動フレーム24aと駆動フレーム24bとがX方向へ逆位相で振動すると、その振動に伴って、検出フレーム26aと検出フレーム26bも、X方向にて逆位相で振動する。
検出フレーム26aと検出フレーム26bとがX方向にて逆位相で振動している状態で、角速度センサ100に、Z方向の角速度が印加されると、検出フレーム26a,26bそれぞれに、コリオリ力がY方向に生じる。検出フレーム26a,26bそれぞれが、コリオリ力によってY方向に変位すると、それに伴って、検出フレーム26aに設けられた第1検出電極27aと、検出フレーム26bに設けられた第1検出電極27bもY方向に変位する。これにより、第1検出電極27aと第2検出電極28aの電極間隔、及び、第1検出電極27bと第2検出電極28bの電極間隔それぞれが変位し、第1コンデンサの静電容量が変化する。この静電容量変化が、第2検出電極28a,28bそれぞれに設けられた第2センサパッド42、バンプ70、及び回路チップ50の回路パッド54を介して、回路チップ50に入力される。
上記した静電容量変化が、回路チップ50に入力されると、回路チップ50は、静電容量変化に基づいて、検出フレーム26a,26bそれぞれがY方向に変位(振動)することを抑制するサーボ電圧を算出する。算出されたサーボ電圧は、回路パッド54、バンプ70、及び第3センサパッド43を介して第2サーボ電極30a,30bそれぞれに入力される。これにより、第1サーボ電極29aと第2サーボ電極30aとによって構成される第2コンデンサに、検出フレーム26aのY方向への変位を抑制するサーボ力が発生する。この結果、検出フレーム26a,26bそれぞれのY方向への変位が抑制される。
ところで、コリオリ力の作用方向は、振動方向に依存する性質を有している。上記したように、検出フレーム26aと検出フレーム26bはX方向にて逆位相で練成振動しているので、検出フレーム26aに印加されるコリオリ力と、検出フレーム26bに印加されるコリオリ力の作用方向とは逆向きになる。これにより、第1検出電極27aと第2検出電極28aとによって構成される第3コンデンサの静電容量の増減と、第1検出電極27bと第2検出電極28bとによって構成される第3コンデンサの静電容量の増減とが、逆向きとなる。すなわち、一方の第3コンデンサの静電容量が増大した場合、他方の第3コンデンサの静電容量が減少する。上記した2つの第3コンデンサの静電容量の差分を算出することで、角速度に依存する静電容量が検出される。上記した差分は、回路チップ50にて行われる。
回路チップ50は、半導体基板51と、該半導体基板51の一面51a側に構成された、センサチップ10の出力信号を処理する回路部52と、該回路部52と電気的に接続されたパッド53と、を有する。パッド53は、センサパッド40と対応する回路パッド54と、配線92と電気的に接続される外部パッド55と、を有する。本実施形態に係る回路部52は、上記した機能のほかに、センサチップ10に制御信号を入力する機能も果たす。制御信号は、上記したDC電圧、駆動電圧、サーボ電圧、及び一定電圧である。なお、一面51aが、特許請求の範囲に記載の、基板におけるセンサチップとの対向面に相当する。また、上記した回路パッド54に、特許請求の範囲に記載の第2パッドと第2ダミーパッドとが含まれている。
パッケージ90は、図1に示すように、箱状の収納部93と、該収納部93の開口部93aを閉塞する蓋部94と、を有する。収納部93の底部内面には接着剤91が設けられており、該接着剤91を介して収納部93と回路チップ50とが機械的に接続されている。収納部93は、側部内面に設けられた内部端子95と、側部内部に設けられた内部配線96と、底部外面に設けられた外部端子97と、を有する。上記した内部端子95と、回路チップ50の外部パッド55とが配線92を介して電気的に接続されており、回路チップ50の電気信号が、外部パッド55、配線92、内部端子95、内部配線96、及び外部端子97を介して、外部素子に出力可能となっている。なお、収納部93と蓋部94とは、機械的及び電気的に接続されている。
次に、本実施形態に係る角速度センサ100の特徴点とその作用効果を説明する。図2に示すように、センサチップ10と回路チップ50とを機械的及び電気的に接続するためのセンサパッド41〜46それぞれは、仮想直線s,tによって構成される十字線上に配置されている。そして、ダミーパッド47が、半導体基板11の一面11aの四隅に配置されている。そして、四隅に配置されたダミーパッド47における、斜向かいに配置された2つのダミーパッド47は、十字線の交差部位を介して、点対称となっている。
このように、センサチップ10と回路チップ50とを機械的に接続するためのダミーパッド47が、センサチップ10に設けられているので、センサチップ10にダミーパッド47が設けられていない構成と比べて、センサチップ10と回路チップ50との機械的な接続強度が向上される。
また、上記したように、センサチップ10と回路チップ50とを機械的及び電気的に接続するためのセンサパッド41〜46が、半導体基板11の中央領域内にて交差する十字線上に配置され、ダミーパッド47が、半導体基板11の一面11aの四隅に配置されている。このように、ダミーパッド47が、十字線上を除く半導体基板11の端に配置されているので、ダミーパッドが十字線上に配置された構成と比べて、センサチップ10の体格が増大することが抑制される。すなわち、角速度センサ100の体格が増大することが抑制される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では、特許請求の範囲に記載の力学量センサが、角速度センサ100である場合を示した。しかしながら、力学量センサとしては上記例に限定されず、例えば、加速度センサを採用することができる。
本実施形態では、特許請求の範囲に記載の基材が、回路チップ50である場合を示した。しかしながら、基材としては上記例に限定されず、例えば、端子ピッチが異なる基板間を電気的に中継するインターポーザを採用することができる。
本実施形態では、第1ダミーパッド47が、一面11aの四隅それぞれに1つずつ配置された例を示した。しかしながら、一面11aの四隅それぞれに、複数の第1ダミーパッド47を配置しても良い。
10・・・センサチップ
20・・・センサ部
21a,21b・・・検出部
24a,24b・・・駆動フレーム
26a,26b・・・検出フレーム
27a,27b・・・第1検出電極
28a,28b・・・第2検出電極
29a,29b・・・第1サーボ電極
30a,30b・・・第2サーボ電極
31a,31b・・・第1駆動電極
32a,32b・・・第2駆動電極
47・・・ダミーパッド
50・・・回路チップ
90・・・パッケージ
100・・・角速度センサ

Claims (12)

  1. 力学量を検出するセンサチップと、
    該センサチップとバンプを介して接続される基材と、を備える力学量センサであって、
    前記センサチップは、半導体基板と、該半導体基板における前記基材との対向面側に形成された、力学量を電気信号に変換するセンサ部と、前記半導体基板と前記基材とを機械的及び電気的に接続するための第1パッドと、前記半導体基板と前記基材とを機械的に接続するための第1ダミーパッドと、を有し、
    前記基材は、基板と、前記基板における前記センサチップとの対向面に形成された、前記バンプを介して前記第1パッドと機械的及び電気的に接続される第2パッドと、前記バンプを介して前記第1ダミーパッドと機械的に接続される第2ダミーパッドと、を有し、
    前記第1パッドは、前記半導体基板の中央領域内にて交差する十字線上に配置され、
    前記第1ダミーパッドは、前記十字線上を除く前記半導体基板の対向面に配置されていることを特徴とする力学量センサ。
  2. 前記第1ダミーパッドは、複数であり、
    複数の前記第1ダミーパッドにおける任意の2つの第1ダミーパッドは、前記十字線の交差部位を介して点対称となるように、前記半導体基板の対向面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の力学量センサ。
  3. 前記半導体基板における前記基材との対向面が、矩形状を成し、
    前記十字線を成す一方の直線が、矩形を成す前記対向面における、前記十字線の他方の直線と平行な二辺を2等分し、前記十字線を成す他方の直線が、矩形を成す前記対向面における、前記十字線の一方の直線と平行な二辺を2等分しており、
    前記第1ダミーパッドが、矩形を成す前記対向面の四隅それぞれに配置されていることを特徴とする請求項2に記載の力学量センサ。
  4. 前記対向面の四隅それぞれに、前記第1ダミーパッドが複数配置されていることを特徴とする請求項3に記載の力学量センサ。
  5. 前記センサ部は、角速度を電気信号に変換することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の力学量センサ。
  6. 前記センサ部は、対をなす検出部を有し、
    対を成す前記検出部それぞれは、アンカーと、該アンカーと第1駆動梁を介して連結された駆動フレームと、該駆動フレームと検出梁を介して連結された検出フレームと、該検出フレームに設けられた第1検出電極と、該第1検出電極と対向する第2検出電極と、前記検出フレームに設けられた第1サーボ電極と、該第1サーボ電極と対向する第2サーボ電極と、前記駆動フレームに設けられた第1駆動電極と、該第1駆動電極と対向する第2駆動電極と、該第2駆動電極が設けられた第2駆動梁と、を有することを特徴とする請求項5に記載の力学量センサ。
  7. 前記センサ部は、前記駆動フレームに設けられた第1モニター電極と、該第1モニター電極と対向する第2モニター電極と、該第2モニター電極が設けられたモニター梁と、を有することを特徴とする請求項6に記載の力学量センサ。
  8. 前記センサ部は、加速度を電気信号に変換することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の力学量センサ。
  9. 前記センサチップと前記基材とを収納するパッケージを備えていることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項に記載の力学量センサ。
  10. 前記パッケージの内面に内部端子が形成され、
    前記パッケージの内部に前記内部端子と電気的に接続された内部配線が形成され、
    前記パッケージの外面に前記内部配線と電気的に接続された外部端子が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の力学量センサ。
  11. 前記基板の対向面に、前記第2パッド及び前記第2ダミーパッドの他に、前記内部端子と配線を介して電気的に接続される外部パッドが設けられており、
    前記基板は、前記基板の対向面の裏面に設けられた接着剤を介して、前記パッケージの底部内面に固定されていることを特徴とする請求項10に記載の力学量センサ。
  12. 前記基材は、前記基板における前記センサチップとの対向面側に、前記センサチップの出力信号を処理する回路部が形成された回路チップであることを特徴とする請求項1〜11いずれか1項に記載の力学量センサ。
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